JP4759691B2 - 非加熱転写シートおよびその製法 - Google Patents

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Description

この発明は、被転写材に適宜の図柄等を転写することができる転写シートに関し、より詳しくは、加熱加圧なしで転写が行え、必要に応じて剥離・再転写(貼付)できるような非加熱転写シートに関する。
熱転写シートとしては、日本特開平11−34594号公報、日本特開2001−150883号公報、日本特開2002−19390号公報に開示されたものがある。これらの熱転写シートはアイロン等で熱圧縮してシャツ等の被転写材に対して熱転写するためのもので、被転写材に対して恒久的な装飾等の効果を付与することを目的としている。
それら熱転写シートの構成は基本的に同一であり、基体シートの上に、図柄と、図柄と一体になる樹脂層と、被転写材に対する固定のための接着層とを有する構造である。転写に際しては、接着層がわの面を被転写材に当てて、基体シートの裏からアイロン等で加熱加圧することによって、基体シート以外の部分を被転写材に対して転写する。
上記の図柄は、インクジェット印刷、トナー印刷のような、要求に即応できる方式の印刷で形成される。このため、多品種小ロット化に対応でき、多くの需要があった。
しかし、上述のように、転写するには加熱加圧を必要としていた。このため、被転写材が加熱加圧可能なものに限られ、用途が狭かった。
また、転写された図柄等には、その目的のため絶対の堅牢性が求められていた。このため、図柄等が不要となっても、剥離ができない問題があった。剥離を可能にするには、粘着層の粘着力を弱めることが考えられる。しかしながら、粘着力を弱めた場合でも、被転写材の性状によっては必ずしも容易に、かつきれいに剥離できるわけではない。被転写材の表面繊維の脱落や粘着剤の残痕など、被転写材が損壊する難点がある。しかも、剥離後に、剥離した図柄等を再使用(貼付)することはできない。
このように、一度転写した図柄等は剥がしたり再使用したりすることができないので、益々進む需要者の一過性の需要、嗜好の頻繁な変化に対応してゆくことはできない。
なお、人体の皮膚に対して使用するものとして、たとえば日本特開2000−160111号公報に開示されたようなタトゥーシール(tattoo
seal)がある。このタトゥーシールは、プリンタによって使用者の任意の模様を印刷できるものである。印刷を可能とする印刷用シートと、この印刷用シートを皮膚に貼付する貼付手段とを備えている。使用に際しては、印刷用シートの印刷層の表面に印刷を行ってから、貼付手段の剥離紙を剥がし、印刷用シートの印刷層に貼り合わせる。このあと、適宜の形状に切り取り、貼付手段の剥離フィルムを剥がして、粘着剤層を皮膚に貼り付ける。最後に、印刷用シートを剥がすと、印刷した模様が皮膚に残る。
しかし、このような2枚のシートを貼り付けたり剥がしたりするのは手間である。
このような手間がかからないタトゥーシールとして、水を用いて貼り付けるものがある。これは、吸水性の高い基体シートの表面に図柄等を備えたもので、図柄等を有する面を皮膚に当ててから基体シートに水をつけて、十分な湿潤状態にする。その後、基体シートを面方向にずらすと、図柄等が皮膚に残るというものである。
しかし、この場合には水を使用するため、何処でも使用できるというものではない。たとえば、サッカーなどの運動競技場での応援に使用したいと願っても、競技場を汚すなどの問題があるため、競技場の側では認容できない。
また、皮膚に貼り付けられた図柄等は、アルコールなどを用いて拭かなければ落ちないので、剥がす作業が容易ではない。このため、子どもが使用するには不適切である。
この発明は、より多くの種類の被転写材に図柄等の転写が行え、使用が簡単であるような、非加熱転写シートの提供を目的としている。
この目的を達成するため、この発明は、図柄をのせ、又は図柄なしで非加熱転写シートの本体部分となる転写層と、該転写層を被転写材に貼着する粘着層とを有し、上記転写層がポリウレタンを主成分とする熱可塑性樹脂で形成され、粘着層がアクリル系粘着剤を含有する粘着剤で形成され、転写層と粘着層とが加熱加圧によって予め一体化されたことを主要な特徴とする。
この構成によって、一体化された転写層と粘着層のうちの粘着層が被転写材に密着して転写がなされる。転写に加熱加圧が不要となるので、様々な被転写材に転写できる。
被転写材としては、たとえば、シャツ、ズボン、帽子、靴下、手袋、ネクタイ、スカーフ、ベルト等の衣料品の他、鞄、トートバッグ(tote bag)、CD(compact disc)ケース、眼鏡、眼鏡レンズ、名札、ゼッケン(decke)、ステッカー(sticker)等の日用雑貨、書類整理具、プラスチック製の書類挟み、ペン、筆箱、ノート等の文房具、枕カバー、座布団カバー、敷布等の寝装具、置物、花瓶、ペナント(pennant)等の装飾具、コップやカップ等の食器類、カーテンや壁紙等の内装材の他、画材、書籍、家具、電化製品等を例示することができる。また素材としては、たとえば、繊維、プラスチック、ゴム、ガラス、皮革、合成皮革、陶器、金属、紙、木材、ビニール、一般的な塗料の塗装面等も挙げられる。特に、伸縮性及び柔軟性のある素材への転写に好適である。また、加熱加圧が不要であることから、人体の皮膚など、これまで不可能であった転写が可能である。このため、たとえばスポーツ観戦時等のフェイスペインティングの代用としても使用できる。
しかも、転写層は、ポリウレタンを主成分とする熱可塑性樹脂からなるので、柔軟性がある。このため、被転写材になじみやすく、変形にも追従して伸縮可能である。このため、一般的な熱転写捺染と変わらぬ風合いを有し、所望の装飾等の効果を発揮する。
また、粘着層は、アクリル系粘着剤を含有する粘着剤で形成されているので、被転写材への繰り返しの貼付及び剥離が可能で、粘着力が低下しにくいという特性を有する。しかも、加熱加圧により被膜化するうえ、転写層と接する側で転写層への投錨性を有し、転写層との一体性が高い。この結果、被転写材から剥離する際に、粘着剤が被転写材に残って、被転写材を損壊することはない。
さらに、一体化された転写層と粘着層にある程度の厚さがあれば、不要となっとき、あるいは転写位置を間違えたときなどに、一旦剥離してから貼り直すことも可能である。この場合、粘着層は転写層等と一体であって、被転写材に残らない。また、粘着力の低下もない。剥離する作業は、図柄層等を強制的に剥がせばよく、子どもでも容易にできる。
このため、需要者等の一過性の需要、嗜好の頻繁な変化に対応してゆくことができる。
また、転写に際して水を使用することもないので、使いやすく、どこでも使用できる。このため、たとえばスポーツ観戦において、応援の一手段として使用する場合でも、競技場等を汚すことなく使用でき、利用価値が高いものとなる。
非加熱転写シートの平面図、及び断面構造を模式的に示した断面図。 非加熱転写シートの製造工程を模式的に示した断面図。 製造工程における図2(b)の平面図。 製造工程における図2(c)又は(d)の平面図。 非加熱転写シートの転写工程を模式的に示す断面図。 非加熱転写シートの転写状態の平面図。 他の例に係る非加熱転写シートの平面図。 他の例に係る非加熱転写シートの平面図。 非加熱転写シートの貼付・再貼付状態を示す説明図。 図柄層を有しない他の例に係る被加熱転写シートの製造工程を模式的に示す断面図。 非加熱転写シート製造具の断面構造を模式的に示した断面図。 図11の非加熱転写シート製造具の斜視図。 図11の使用方法を模式的に示す断面図。 他の例に係る非加熱シート製造具の構造を模式的に示す断面図。 図14の非加熱転写シート製造具の使用例を示す平面図。 他の例に係る非加熱転写シート製造具の構造を模式的に示す断面図と平面図。 図16の非加熱転写シート製造具の使用方法を模式的に示す断面図。 他の例に係る非加熱転写シート製造具の構造を模式的に示す断面図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、実施例1に係る非加熱転写シート11の構造を示し、図1(a)はその平面図、図1(b)はその断面図である。なお、構造を明確に示すため、全図を通して、各部の厚みは、実際のものよりも厚くして模式的に描いている。
非加熱転写シート11は、基体シート21と、転写柄層31と、粘着層保護シート41とを有する。
基体シート21は、基層22の上に離型層23が設けられたものである。この基体シート21には、加熱加圧時の耐熱性、印刷時の耐水性、プリンタ適用性などの性能が要求される。
上記の基層22には、たとえば、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等の合成樹脂フィルム、合成紙等の合成材料シート、上質紙、寸法安定紙等の天然材料シート、樹脂含浸紙等の半合成材料シート等が適宜使用される。
上記の離型層23は、シリコン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、フッ素樹脂等の各種離型用高分子樹脂、更には蝋、ワックス等の各種離型剤が使用される。また、離型層の材料には、必要に応じて異種の高分子樹脂が混合される他、増粘剤、可塑剤、浸透剤、保湿剤、増量剤、体質顔料等の各種添加剤も配合される。
転写柄層31は、多色図柄層32と転写層33と粘着層34で構成される(図2参照)。多色図柄層32と転写層33と粘着層34は、加熱加圧により一体化される。
すなわち、図2に示したように、多色図柄層32は、適宜の文字、図形、色彩、模様などである。たとえばUV(紫外線定着式)オフセット印刷を含むオフセット印刷、乾式カラートナー印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、その他の適宜の印刷や、手書き、スタンプ(stamp)などで形成される。つまり、オフセットインクやウレタン系或いはアクリル系樹脂ペースト、ウレタン系或いはアクリル系樹脂の水性画材、アルコール系マーカー、染料インク、スタンプインク等からなる。多色図柄層32は、多色ではなく、単色からなる図柄層であるもよい。
転写層33は、非加熱転写シート11の本体部分となる部分で、上記の多色図柄層32を支持する。転写層33を形成する熱可塑性樹脂の材料には、主としてポリウレタン樹脂を用いる。その他に、たとえばポリエステル樹脂、ナイロン樹脂、EVA樹脂など、加熱加圧加工するまでの間多色図柄層32を基体シ−ト21上に保持し、多色図柄層32を保護し得る柔軟性と耐水性を有するものも適宜用いることができる。このような転写層33は、加熱加圧加工の後、多色図柄層32の保持力に優れ、強靭で、耐水性、耐摩擦性、耐伸張性を有する転写柄層31の形成に寄与する。
なお、転写層33を形成する熱可塑性樹脂には、架橋剤、増粘剤、分散剤、防腐剤、消泡剤、湿潤剤、pH調整剤、界面活性剤等の各種添加剤を必要に応じて適宜添加することにより、その分散性、分散安定性、転写層の形成材料としての加工性、耐水性、耐摩擦性、耐伸張性等を調整する。
粘着層34は、転写層33を被転写材に貼着する部分である。この粘着層34を形成するアクリル系粘着剤には、被転写材への繰り返しの貼付及び剥離が可能で且つ粘着力が低下し難いアクリル酸エステル共重合体を使用する。その主成分は公知のアクリル系モノマー共重合体である。すなわち、アクリル酸エステルのうちアクリル酸2エチルヘキシル等といった粘着性に寄与するモノマー、アクリロニトリル等の凝集性に寄与するモノマー、架橋剤と反応する官能基(水酸基やアミノ基等)を有したモノマーといった、性能の異なる三種のモノマーによる共重合体である。
粘着層34は、自然乾燥した状態で粘着層表面(転写層と接さない側)に顕著な粘着性を有する。また、加熱加圧加工を経て被膜化し、転写層と接する側で転写層への投錨性を有する。このため、粘着層34が転写層33から剥離することがなく、転写後の剥離時に粘着層が被転写材に残ることはなく、被転写材を損壊することを回避できる。
なお、アクリル系粘着剤には、増粘剤、分散剤、防腐剤、消泡剤、湿潤剤、pH調整剤、界面活性剤等の各種添加剤を添加することにより、その分散性、分散安定性の他、粘着層34の形成材料としての加工性等を必要性に応じて適宜調整する。特に粘着層の凝集性、堅牢性、耐水性、転写層に対する投錨性及び被転写材に対する剥離性を高めたい場合には、架橋剤や微量の熱可塑性樹脂を添加するとよい。
粘着層保護シート41は、加熱加圧により上記の転写柄層を形成するときに、粘着層を保護するものである。このため、粘着層保護シート41は、転写柄層31を十分に覆う大きさに形成され、図示は省略するが片面に離型層が設けられている。粘着層保護シート41には、基体シート21と同様に、たとえば、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等の合成樹脂フィルム、合成紙等の合成材料シート、上質紙、寸法安定紙等の天然材料シート、樹脂含浸紙等の半合成材料シート等を用いて形成される。
このような各部からなる非加熱転写シート11の製造工程を、次に説明する。
製造に当たってはまず、基体シート21を用意し(図2(a)参照)、基体シート21の離型層23の上面に、印刷や手書きなどによって適宜の多色図柄層32を形成する(図2(b)、図3参照)。続いて、多色図柄層32の上に、転写層33と粘着層34を順に形成する。転写層33は、たとえばスクリーン版を用いて1〜3回(1回ごとに乾燥を行う。)程度スキージングにより塗布して形成する(図2(c)、図4参照)。粘着層34は、転写層33の形成後に、転写層33と同様にスキージングにより、たとえば1回程度塗布する(図2(d)、図4参照)。
次に、上記の粘着層保護シート41を、その離型層を粘着層34に向けて粘着層34の上にのせ、機械により加熱加圧を行う(図2(e)参照)。
このような加熱加圧により、転写層33と粘着層34が一体化して、多色図柄層32を有した転写柄層31が形成される。
このようにして製造された非加熱転写シート11は、必要に応じて適宜形状に切り離されて使用される。
次に具体例を説明する。
基体シート21には、従来から粘着シートやシールの裏紙等に用いられてきた既知且つ既成の離形紙を用いた。基層22には上質紙が用いられ、また、離型層23の形成材料には上記の離形性を有する樹脂が塗布されたものである。
転写層33の形成材料のうち、熱可塑性樹脂としてポリエステルウレタンエマルジョンを主成分とする製剤品(PUE−1000:株式会社村山化学研究所の品番)を用いた。また、添加剤として、増粘剤としてのアクリル酸エステル共重合体を主成分とする製剤品(HV−1000:株式会社村山化学研究所の品番)と、イソシアネート系エマルジョン型架橋剤(Fixer410:株式会社村山化学研究所の品番)を用い、その他、防腐剤、消泡剤、湿潤剤、pH調整剤、界面活性剤を用いた。
粘着層34の形成材料のうち、アクリル系粘着剤溶液として、アクリル系モノマー共重合体を主成分とするアクリル酸エステル共重合体エマルジョン(TAC 22C:株式会社村山化学研究所の品番)を用いた。また、粘着層34の粘着力を上げる粘着調整剤として、同様にアクリル系モノマー共重合体を主成分とするが粘着性に寄与するモノマー類の含有率が高い製剤品(MC COAT No.79:株式会社村山化学研究所の品番)を用いた。
多色図柄層32の形成は、スクリーン印刷と、乾式カラートナー印刷との2種類の印刷を行った。前者の場合は、顔料を含むアクリル系樹脂ペーストであって一般的な手捺染印刷に用いられるアクリルラバー糊と、100メッシュ且つ各色専用にブロック加工済の手捺染印刷用スクリーン版とを用意して、各色毎に1スクリーン版を用い、各色1回のハンド・スキージングにて、鏡像として多色図柄層32を形成した。なお、印刷の際には、基体シート21が風で波打つ等して、多色図柄層32が基体シート21から剥落することがないよう、基体シート21は軽微な粘着性を有する捺染用印刷台等上に固定した。
後者の場合には、市販の乾式カラートナープリンタと、このプリンタ専用の乾式カラートナーを用い、鏡像として多色図柄層を形成した。印刷に際しては、普通紙に対して印刷する場合よりもトナー定着のための加熱温度を高めに設定するとともに、印刷速度を遅めに設定し、さらに印刷開始から排紙までのプリンタ内部の紙送りに於いて基体シート21が多色図柄層32の形成面を真上にして直進するように設定としたところ、離型層23表面のカラートナー印刷適性を確保できた。
基体シート21上(離型層23上)の、スクリーン印刷及び乾式カラートナー印刷の印刷状態は概ね良好であった。
なお、使用した基体シート21の厚みは約90μmであり、形成された多色図柄層32の厚みはスクリーン印刷で約10μm、カラートナー印刷で約15μmだった。
上記の転写層33の形成は、ブロック加工済の100メッシュ・スクリ−ン版を用いてハンド・スキージングにて多色図柄層32上に塗布し、これを自然乾燥させて形成した。塗布は2回行った。このようにして形成された転写層33の厚みは約50μmであった。また、全体として若干の柔軟性と耐剥離性を示し、妄りに剥離することはなかった。
上記の粘着層34の形成は、転写層33の形成に用いたのと同じスクリ−ン版を用いて、ハンド・スキージングにて転写層33上に1回塗布し、自然乾燥させて行った。このようにして形成された粘着層の厚みは約30μmであった。また、粘着層34は乾燥後直ちに顕著な粘着性を示した。また、この時点における粘着層34は皮膜化しておらず、堅牢度が乏しく転写層33から剥離し易い状態である。このため、また、次の加熱加圧を行うため、基体シート21上の全ての粘着層34を被覆可能な大きさの粘着層保護シート41を粘着層34上に重ねた。
なお、この粘着層保護シート41には、基体シート21の離型層23よりも高い離型性を有するようにすべく、主に粘着シールの裏紙用の既知且つ既成の離型紙を用い、その離型層側が粘着層に当たるように載置した。この時点での粘着層保護シート41は粘着層34の上に乗っているだけの状態で、全く定着していない。
加熱加圧は、市販の熱転写用プレス機(熱コテ上片面式)を用いて行った。加熱加圧条件は、温度150℃、時間18秒、圧力約400g/cm2である。
こうして形成された非加熱転写シート11では、転写柄層31の厚みがプレス加工を経て約40μmとなった。粘着層保護シート41の厚みが基体シート21と同様に約90μmであったことから総厚みは約220μmとなる。しかし、シート全体は柔軟性を有し、取扱が容易であり、皺や波打ちもなかった。また、加熱加圧により一体化され強靱になった転写柄層31の基体シート21側には多色図柄層32が強固に形成され、反対側には、同じく熱塑性で皮膜化した粘着層34が定着していた。また、粘着層34と粘着層保護シート41は、加熱加圧によって、妄りに剥離しない程度にまで密着し安定していた。
なお、以上の多色図柄層32の形成から熱プレスに至るまでの全工程及び成果物である非加熱転写シート11自体について、溶剤や樹脂その他に起因するガスや異臭の発生は皆無であった。
また、非加熱転写シート11は、1個の転写柄層31で1個の図柄を構成するものに限らず、たとえば、図7、図8に示したように適宜組み合わせて使用できる図柄を有するものであるもよい。すなわち、図7に示した非加熱転写シート11の転写柄層31は、家紋の一部を構成するものである。必要に応じて組み合わせると、様々な家紋が形成できる。既存の家紋に関わらず、独自の家紋様の模様を作って組み合わせることもできる。図8に示した非加熱転写シート11の転写柄層31は、文字や数字を構成するものである。図8、11aはミシン目であり、文字や数字ごとに切り離すことができる。
非加熱転写シートの使用(転写)は次のように行う。
まず、図5(a)に示したように、粘着層保護シート41を手指にて剥離し、転写柄層31の粘着層34側を露出させる(図5(b)参照)。つぎに、基体シート21と転写柄層31を表裏反転して被転写材51に当てる(図5(c)参照)。そして、上面に位置する基体シート21の上から、たとえば手指の爪や比較的硬質の部材等(図示せず)を用いて被転写材51に対して擦り付ける。すると、転写柄層31が被転写材51に接着した状態となる。この後、基体シート21を剥離(図5(d)参照)すれば、転写柄層31が被転写材に残り、転写が完了する(図5(e)、図6参照)。
なお、基体シート21の剥離がしにくく、基体シート21の剥離時に転写柄層31が一緒に被転写材51から剥がれるおそれがある場合は、次のようにするとよい。転写のための載置の直前に基体シート21に対して、転写柄層31に向けて破り目を入れておくと、剥離の際に基体シート21部分を破って除去することができ、剥離が容易になる。
上記の具体例で得た非加熱転写シート11を転写したときの情況について次に説明する。
製造された非加熱転写シート11から、転写柄層ごとに必要な部分を切り離し、次のように転写を行った。
被転写材51として白色綿ニット生地、ポリプロピレン製書類挟み及びコピー用紙を用意した。この後、非加熱転写シート11から粘着層保護シート41を手指にて剥離除去して非加熱転写シート11の転写柄層31が上記の被転写材51に当たるように載置した。
次に、この状態の非加熱転写シートにおける基体シート21の全面を、手指の爪やボールペンの背部分にて各被転写材51に対して10回ほど擦り付けた。このあと、各基体シート21を手指にて剥離除去して、各被転写材51上に転写柄層31を得た。なお、転写柄層31の画質は良好で、多色図柄層32の形成時の印刷品位を殆ど忠実に再現していた。
また、転写柄層31は妄りに各被転写材51から剥落することはなかった。その上、机上にて手指の爪やコイン等を用い、表面を少々擦る程度では図柄が脱落することもなかった。さらに、転写柄層31の薄さ(約40〜45μm)と柔軟性に富む特性により、白色綿ニット生地では伸びや折れに対して一般的な熱転写捺染柄と変わらぬ風合いを示していた。書類挟みやコピー用紙では、殆ど印刷と変わらぬ風合いを示した。
次に、転写柄層31を手指によって剥離したところ、各被転写材51の損壊はなかった。しかも、フィルム状になった剥離後の転写柄層31をそのままの状態で貼付することもできた。そして、その転写柄層31にも目立った性能低下はなかった。剥離と貼付は何度もできた。
なお、白色綿ニット生地では、剥離と貼付を何度も繰り返したところ、転写柄層31の粘着層34部分に若干の繊維が付着した。そこで、流水と手指にて軽く洗浄すると、付着していた繊維は落ちて、十分に乾燥させた後に貼付したところ、良好な接着状態が得られた。また、転写柄層31の剥離は、流水に曝して剥奪させることもできた。この場合には、繊維はほとんど付着していなかった。
転写状態を数ヶ月間にわたって観察したが、転写柄層31の変質(皺や伸び、縮み、亀裂など)や粘着力低下は認められなかった。
このように転写された転写柄層31は、転写層33がポリウレタンを主成分とするので、柔軟性及び伸張耐性が高い。このため、被転写材51の形状変化によく馴染み、少々の伸び・皺・折れに対しても変わらぬ装飾効果を維持する。また、粘着層34がアクリル系接着剤を含有するものであるので、粘着力が低下しにくく、再貼付も可能である。このため、被転写材51の使用状況や用途にもよるが、容易に剥落することはない。
また、被転写材51には人体を含めて様々な対象を考えることができ、利用範囲がきわめて広い。
さらに、転写柄層31の剥離は手指にて容易に行うことができる。このため、子どもでも安全に使用できる。手指による強制的な剥離のほか、粘着層34部分の粘着力によっては、たとえば水道の蛇口等の流水(冷水)へ曝して、水圧等により転写柄層31を自然剥落させることもできる。このため、例えば、家庭での洗濯が可能な衣類に転写柄層31を転写(貼付)した場合、着用後に通常の洗濯を行えば転写柄層31は自然剥落するので剥離の手間が掛からず、日常に則した衣類の利用が可能である。自然剥落した転写柄層31は、脱水終了後の洗濯槽内からゴミと同様に回収できる。
しかも、剥離に際して被転写材51を損壊することがない。このため、たとえば、店頭などに陳列する販売用衣料に非加熱転写シート11を転写して、ディスプレイ、装飾、広告などの一時的な効果を付与することができる。すなわち、被転写材51の損壊がなく、転写柄層31の剥離が購入者にとっても大きな負担にならないため販売店側として様々な演出を販売品に行うことができ、従来のタグやステッカー類と比較して、販売効果を高めることができる。
また、転写柄層31の厚みがある程度厚ければ、たとえば30〜40μm以上あれば、剥離は手指にて容易に行うことが可能である上に、再利用(貼付)が可能である(図9参照)。
すなわち、被転写材51から剥離又は剥落したフィルム状の転写柄層31は、若干、被転写(被貼付)面から粘着層34部分への付着物(繊維、埃、脂等)の影響は受けるものの、基本的な粘着力は維持されるので、必要に応じ再利用(貼付)が可能である。上記のように水圧による自然剥落によらず手指等で剥離した時には、フィルムに若干の伸びが生じる場合があるが、軽微な伸びであれば転写柄層31自体の弾性復帰によって自然に復元する。
転写柄層31の粘着層34部分に対する付着物が著しい場合や、転写柄層31がカールしたり完全にひだ状になったりした場合には、次のようにするとよい。転写柄層31を水に浸すか流水に曝せば一時的に粘着層34部分の粘着性が消失するので、転写柄層31を水に浸した状態で手指にて軽く摘み、粘着層34部分を拭いつつ皺を伸ばす。すると、転写柄層31の洗浄ができる上に、転写柄層31の形状が復元する。
水洗後に再利用をする場合には、転写柄層31を水平な平滑面に粘着層34側を上にして置いて自然乾燥させるとよい。好ましくは、乾燥させるときに、転写柄層31とほぼ同じ大きさの紙や樹脂シート、或いは剥離後の基体シート21を再利用して下に敷けば、乾燥後の転写柄層31の貼付が、手指で直に転写柄層31を摘んで行う場合よりも比較的容易に行える。
なお、転写柄層31の貼付の際は、転写柄層31の粘着層34を被転写材に当接するように載置した後、紙や樹脂シート越し、或いは直接に手指等で軽く擦り付けるか又は押し付ける程度で、最初の転写時と同様の転写柄層31を再度形成できる。
以下の各実施例の説明において、実施例1の構成と同一又は同等の部位については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図10は、実施例2に係る非加熱転写シート11の製造工程を模式的に示す断面図である。
この例に係る非加熱転写シート11の転写柄層31は、転写層33と粘着層34とからなり、多色図柄層や単色の図柄層を備えない。この場合には、転写層33と粘着層34が光透過性を有すると図柄を表現できないので、隠蔽性物質を用いて、転写層33や粘着層34の形状で図柄を表現できるようにする。
すなわち、図10(a)に示したような基体シート21の離型層23の上に、実施例1の場合と同様の手段を用いるなどして所望の形状に転写層33を形成する(図10(b)参照)。つづいて、転写層33の上に、転写層33と同一形状に粘着層34を形成する(図10(c)参照)。
これら転写層33又は粘着層34、あるいはこれらの双方に、隠蔽性物質を添加する。隠蔽性物質としては、白色を呈する酸化チタニウムやアルミニウムシリケート等を使用することができる。添加は20〜25%程度でよい。
但し、粘着層34に添加する場合は、粘着層34の擬着力や粘着力の低下を招くため、粘着力を上げる粘着調整剤やイソシアネート系エマルジョン型架橋剤を併せて添加するとよい。
なお、粘着層34については、架橋剤を使用するよりも、加熱加圧加工の時間を数秒程度長くしたり温度を高めに調整したりすることで確実に堅牢性や耐水性が増す。また、加熱加圧加工前に、乾燥用キャビネット等を用いて、たとえば約60〜80℃の温風で10〜20分間乾燥させると、総じて、粘着部の堅牢性や転写層に対する投錨性を高めることができる。
このような転写層33と粘着層34を基体シート21の離型層23の上に形成した後、図10(d)に示したように、粘着層保護シート41を載せて、実施例1の場合と同様の手段で加熱加圧を行うと、図10(e)に示したように、転写層33と粘着層34が一体になった転写柄層31が形成される。
このように製造された非加熱転写シート11は、実施例1の場合と同様に使用され、同様の作用効果を達成する。
図11は、実施例3に係る非加熱転写シート11を得るための非加熱転写シート作製部材61の構造を模式的に示す断面図である。
この非加熱転写シート作製部材61は、使用者の好みの転写柄層31を得るのに適したものである。すなわち、基体シート部材71と、被覆シート部材81とを有し、基体シート部材71に対して、たとえば手書きで描いた図柄72(図12参照)を、被覆シート部材81の転写層33に一体にして、転写柄層31を形成しようとする構造である。
基体シート部材71は、基層22の上に離型層23が設けられたもので、実施例1の基体シート21と同一の構造である。
被覆シート部材81は、実施例1の粘着層保護シート41と同様に、表面に離型層(図示せず)が設けられたシート状体82を有する。シート状体82の離型層の上に、粘着層34と転写層33がこの順で形成される。粘着層34と転写層33の構成は実施例1の場合と同様である。また、これら粘着層34と転写層33の大きさは、基体シート部材71に形成される図柄よりも大きくなるように適宜形成されている。たとえば、抽象、具象の適宜の形状を有するものであるもよい。
このような粘着層34と転写層33は、加熱加圧加工により軽く一体化される。
この一体化は、実施例1で説明したように本格的な一体化が150℃、18秒程度であるのに対して、それよりも軽度に行えばよく、たとえば120℃、5〜10秒程度でよい。
転写層33の上には、離型シート83が被せられ、転写層33を保護する。
このような2つの部材からなる非加熱転写シート作製部材61では、図12に示したように、基体シート部材71の離型層23に、適宜の手段を用いて好みの図柄72を形成する。この後、被覆シート部材81の離型シート83を剥がしてから(図13(a)参照)、被覆シート部材81の転写層33を、基体シート部材71の図柄72の上にのせ(図13(b)参照)、加熱加圧を行うと、予め軽く一体化していた粘着層34と転写層33が本格的に一体化するとともに、転写層33に図柄が取り込まれ、一体の転写柄層31を有した非加熱転写シート11が形成される(図13(c)参照)。
上記のような構成の非加熱転写シート作製部材61を用いて得られた非加熱転写シート11では、実施例1の場合と同様に使用され、同様の作用効果を達成できる。
なお、図14に示したように、基体シート部71の離型層23の上に、予め図柄層73を備えておくもよい。図柄層73は、たとえば図15(a)に示したようなあるキャラクターの輪郭や、図15(b)に示したようにその形状のべた塗りなど適宜のものが採用できる。つまり、基体シート部材71の離型層23に手書き等する図柄72は、予め形成された図柄層73と並べて設けることも、予め形成された図柄層73の上に重ねて設けることもできる。図柄層73に重ねて設けるようにする場合には、その図柄層73が全体に隠蔽性物質を含まず、少なくとも一部に透光性を有することが必要である。
図16は、実施例4に係る非加熱転写シート作製部材61の構造を模式的に示す断面図と平面図である。
この非加熱転写シート作製部材61も、使用者の好みの転写柄層31を得るのに適したものである。すなわち、予め一体化された粘着層34および転写層33からなるプレ転写柄層31aと、これを支持する基体シート21とを有し、転写層33の上に、たとえば手書きやインクジェットプリンタで描いた図柄を一体にして、転写柄層31を形成しようとする構造である。
基体シート21は、基層22の上に離型層23が設けられたもので、基本的に実施例1の基体シート21と同一である。但し、基体シート21には、基体シート21を引き裂く引き裂き手段としてのミシン目24が形成されている(図16(a)参照)。ミシン目24は、粘着層34と転写層33の中央を通る線などに形成される(図16(b)参照)。このミシン目24は、転写する際の便宜のために設けられている。
粘着層34と転写層33の構成も実施例1の場合と同様である。これら粘着層34と転写層33は、たとえば、抽象、具象の適宜の形状を有するものであるもよい。このような粘着層34と転写層33は、加熱加圧加工により一体化されている。
なお、図示はしないが、好みの図柄をインクジェットプリンタで形成する場合など、必要に応じて、転写層の上面には、印刷に適した面にすべく、たとえばインク受容層などを形成しておく。
このような非加熱転写シート作製部材61では、図17に示したようにして非加熱転写シート11が作製され、使用される。すなわち、非加熱転写シート作製部材61を用意し(図17(a)参照)、転写層33の表面がわに、適宜の手段を用いて好みの図柄35を有した非加熱転写シート11を得る(図17(b)参照)。転写層33と粘着層34は予め加熱加圧して一体化されてプレ転写柄層31aなっているので、加熱加圧する必要はないが、図柄35の定着を良好にするため必要に応じて加熱加圧を更にすることもできる。
この後、基体シート21の一部を、ミシン目24で離して(図17(c)参照)、その剥がした部分を被転写材51に当てて貼り付ける(図17(d)参照)。転写層33を有するプレ転写柄層31aが伸縮性を有するので、基体シート21をミシン目で切り離す際には離間方向に引っ張ればよく、簡単である。最後に、残った基体シート21も剥がして、転写柄層31の全体を、被転写材51に貼り付ける(図17(e)参照)。
上記のような構成の非加熱転写シート作製部材61を用いて得られた非加熱転写シート11では、上記のように使用され、実施例1の場合と同様の作用効果を達成できる。
なお、この場合も図18に示したように、転写層33の上には、予め図柄層36を備えておくもよい。図柄層36は、たとえば図15(a)に示したようなあるキャラクターの輪郭や、図15(b)に示したようにその形状のべた塗りなど適宜のものが採用できる。つまり、基体シート21の離型層に手書き等する図柄35は、予め形成された図柄層36と並べて設けることも、予め形成された図柄層36の上に重ねて設けることもできる。図柄層36に重ねて設けるようにする場合には、その図柄層36が全体に隠蔽性物質を含んでいて、透光性を有していなくともよい。

Claims (8)

  1. 基層上に離型層が設けられた既知且つ既成の基体シートの上面に多色図柄層を形成し、且つこの多色図柄層を覆う転写層を設け、且つこの転写層はポリウレタン等を主成分とする熱可塑性樹脂より形成し、且つこの転写層上に層積して粘着層を設け、且つこの粘着層はアクリル系粘着剤より形成し、且つこれら積層全体を加熱加圧加工したことを特徴とする
    非加熱転写シート。
  2. 基層の上面に離型層が設けられた基体シートと、
    該基体シートの離型層の上に設けられた図柄層と、
    該図柄層を覆う転写層及び転写層上に積層される粘着層とを有し、
    上記転写層がポリウレタンを主成分とする熱可塑性樹脂で形成され、
    上記粘着層がアクリル系粘着剤を含有する粘着剤で形成され、
    上記基体シートと図柄層と転写層と粘着層が加熱加圧加工され、図柄層と転写層と粘着層が一体化された
    非加熱転写シート。
  3. 基層の上面に離型層が設けられた基体シートと、
    該基体シートの離型層の上に設けられた転写層と、
    該転写層上に積層される粘着層とを有し、
    上記転写層がポリウレタンを主成分とする熱可塑性樹脂で形成され、
    上記粘着層がアクリル系粘着剤を含有する粘着剤で形成されるとともに、
    転写層および/または粘着層に隠蔽性物質が含有され、
    上記基体シートと転写層と粘着層が加熱加圧加工され、転写層と粘着層が一体化された
    非加熱転写シート。
  4. 既知且つ既成の基体シート上に各種プリンタやスクリーン版印刷或いは手書き等の方法にて多色図柄層を形成する工程(第1工程)と、当工程にて形成された多色図柄層上にポリウレタン等を主成分とする熱可塑性樹脂を含有してなる転写層を形成する工程(第2工程)と、当工程にて形成された転写層上にアクリル系粘着剤を含有してなる粘着層を形成する工程(第3工程)と、以上の工程にて形成された加熱加圧加工前転写シートの粘着層側の面を粘着層保護シートで覆った後、この状態を維持したまま上加熱加圧加工前転写シート全面を加熱加圧する工程(第4工程)よりなることを特徴とする
    非加熱転写シートの製造法。
  5. 基層の上面に離型層が設けられた基体シートの離型層の上に図柄層を形成する図柄層形成工程と、
    該図柄層形成工程で形成された図柄層の上に、ポリウレタンを主成分とする熱可塑性樹脂からなる転写層を形成する転写層形成工程と、
    該転写層形成工程で形成された転写層の上に、アクリル系粘着剤を含有してなる粘着層を形成する粘着層形成工程と、
    該粘着層形成工程で形成された粘着層の上に粘着層保護シートを被覆した後、この状態で加熱加圧加工を行って上記図柄層と転写層と粘着層を一体化する加熱加圧工程とを有する
    非加熱転写シートの製造方法。
  6. 基層の上面に離型層が設けられた基体シートの離型層の上に、ポリウレタンを主成分とする熱可塑性樹脂からなる転写層を形成する転写層形成工程と、
    熱転写層形成工程で形成された転写層の上に、アクリル系粘着剤を含有してなる粘着層を形成する粘着層形成工程と、
    該粘着層形成工程で形成された粘着層の上に粘着層保護シートを被覆した後、この状態で熱プレス加工を行って上記転写層と粘着層を一体化する加熱加圧工程とを有し、
    上記転写層および/または粘着層には、隠蔽性物質が含有された
    非加熱転写シートの製造方法。
  7. 基層の上面に離型層が設けられた基体シート部材と、
    相互に積層されたアクリル系接着剤を含有する粘着剤からなる粘着層と、ポリウレタンを主成分とする熱可塑性樹脂からなる転写層のうち、上記粘着層の上に粘着層保護シートが設けられた被覆シート部材とを有し、
    上記基体シート部材の離型層の上に設けられる図柄層と、上記被覆シート部材の転写層および粘着層とが、加熱加圧により一体化される
    非加熱転写シート作製部材。
  8. 基層の上面に離型層を有する基体シートと、
    該基体シートの離型層の上に形成された、アクリル系接着剤を含有する粘着剤からなる粘着層と、
    該粘着層の上に形成された、ポリウレタンを主成分とする熱可塑性樹脂からなる転写層とを有し、
    これら粘着層と転写層とが、加熱加圧により一体化され、
    上記基体シートに、基体シートを引き裂く引き裂き手段が形成された
    非加熱転写シート作製部材。
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