JP6349290B2 - 単結晶ウェーハの表裏判定方法 - Google Patents

単結晶ウェーハの表裏判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6349290B2
JP6349290B2 JP2015174024A JP2015174024A JP6349290B2 JP 6349290 B2 JP6349290 B2 JP 6349290B2 JP 2015174024 A JP2015174024 A JP 2015174024A JP 2015174024 A JP2015174024 A JP 2015174024A JP 6349290 B2 JP6349290 B2 JP 6349290B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
single crystal
wafer
crystal wafer
orientation
plane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015174024A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017049180A (ja
Inventor
渡邉 城康
城康 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2015174024A priority Critical patent/JP6349290B2/ja
Application filed by Shin Etsu Handotai Co Ltd filed Critical Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority to PCT/JP2016/003773 priority patent/WO2017038034A1/ja
Priority to SG11201801442VA priority patent/SG11201801442VA/en
Priority to US15/754,410 priority patent/US10483144B2/en
Priority to CN201680048656.8A priority patent/CN107923858B/zh
Priority to DE112016003600.0T priority patent/DE112016003600T5/de
Priority to KR1020187006101A priority patent/KR102466266B1/ko
Priority to TW105126709A priority patent/TWI700488B/zh
Publication of JP2017049180A publication Critical patent/JP2017049180A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6349290B2 publication Critical patent/JP6349290B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/68Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for positioning, orientation or alignment
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/20Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by using diffraction of the radiation by the materials, e.g. for investigating crystal structure; by using scattering of the radiation by the materials, e.g. for investigating non-crystalline materials; by using reflection of the radiation by the materials
    • G01N23/207Diffractometry using detectors, e.g. using a probe in a central position and one or more displaceable detectors in circumferential positions
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/20Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by using diffraction of the radiation by the materials, e.g. for investigating crystal structure; by using scattering of the radiation by the materials, e.g. for investigating non-crystalline materials; by using reflection of the radiation by the materials
    • G01N23/20008Constructional details of analysers, e.g. characterised by X-ray source, detector or optical system; Accessories therefor; Preparing specimens therefor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2223/00Investigating materials by wave or particle radiation
    • G01N2223/60Specific applications or type of materials
    • G01N2223/611Specific applications or type of materials patterned objects; electronic devices
    • G01N2223/6116Specific applications or type of materials patterned objects; electronic devices semiconductor wafer

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Description

本発明は、単結晶ウェーハの表裏判定方法に関する。
シリコン単結晶ウェーハが、半導体デバイスの製造のために広く用いられている。シリコン単結晶ウェーハでは、通常、表面が(100)結晶面であるものが多く用いられている。このようなシリコン単結晶ウェーハでは、ウェーハの表面側と裏面側で劈開の方向や半導体デバイスを製造したときの特性が変わらないため、シリコンの単結晶インゴットからシリコン単結晶ウェーハを製造する過程で、仮にウェーハの表面と裏面が入れ替わったとしても、特に問題にはならない。(ただし、ウェーハの表面と裏面で異なる加工を行った後では、この限りではない。)
これに対し、特許文献1には、単結晶インゴット切断時に特定の格子面から傾斜して切断されるようにオフアングルしてスライスされたシリコン単結晶ウェーハでは、ウェーハの表裏を判定する必要があることが開示されている。
そして、シリコン単結晶ウェーハの表面と裏面を判定するために、シリコン単結晶ウェーハに対して相対位置が固定されたX線源からX線を照射し、シリコン単結晶ウェーハに対して相対位置が固定された検出器によって、オフアングルした結晶面からの回折X線を検出し、検出器の出力と所定のしきい値とを比較して、表裏の判定を行う方法が開示されている。
特開平02−218945号公報
しかしながら、特許文献1に開示された表裏の判定方法では、オフアングルの無い単結晶ウェーハに対しては、表裏の判定を想定していない。
また、複雑な装置を必要とせずに単結晶ウェーハの表裏の判定を行う方法として、単結晶ウェーハに形成されたノッチ(又はオリフラ)の中心とウェーハ中心を結ぶ基準方向に対して、どの方向(角度)に劈開面があるかを、実際に単結晶ウェーハを割って確認する方法がある。しかしながら、この劈開による表裏判定方法は、破壊検査であるため、検査ウェーハが廃棄になりコスト面で不利であるのに加え、言わばサンプリング検査であり、製品となるウェーハの表裏を100%保証するものではない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、単結晶ウェーハの表裏を確実に判定し、かつ、コスト面で優れた単結晶ウェーハの表裏判定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、単結晶ウェーハの表裏を判定する方法であって、
前記単結晶ウェーハとして、該単結晶ウェーハの端面に形成された方位特定用の切り込みの中心と前記単結晶ウェーハの中心とを結ぶ基準方向に対して、左右非対称な結晶面を有するものを用い、
前記左右非対称な結晶面に着目し、前記単結晶ウェーハにX線を照射し回折X線を検出することにより、前記着目する結晶面の方位が前記基準方向となす角度を測定し、
該測定された角度の値から、前記単結晶ウェーハの面が表面であるか裏面であるかを判定することを特徴とする単結晶ウェーハの表裏判定方法を提供する。
このように、X線回折により、着目する結晶面の方位が基準方向となす角度を測定することにより、非破壊で表裏の判定を確実に行うことができる。そのため、低コストで表裏判定を行うことができるのに加え、全数検査を行えば単結晶ウェーハの表裏を100%保証することができる。
このとき、前記表裏の判定を実施するのとともに、前記着目する結晶面の方位が前記基準方向となす角度の実測値と理論値との差を求めることにより、前記切り込みの所定方位からの方位ずれを測定することができる。
このように、着目する結晶面の方位が基準方向となす角度の実測値と理論値との差を求めることで、別途追加の測定を行うことなしに、切り込みの所定方位からの方位ずれを測定することができる。そのため、単結晶ウェーハの製造過程において、切り込みの方位ずれを測定するための独立した工程を設ける必要がない。
このとき、前記表裏を判定する単結晶ウェーハとして、ウェーハ主面の結晶面が{1 1 0}のウェーハを用いることができる。
このような単結晶ウェーハを用いれば、本発明の単結晶ウェーハの表裏判定方法を好適に適用することができる。尚、ここで、{1 1 0}は(1 1 0)と等価な面群を表す。
このとき、前記表裏を判定する単結晶ウェーハとして前記ウェーハ主面の結晶面が{1 1 0}のもの用いたときに、前記着目する結晶面の方位を、(1 −1 0)面の方位とすることが好ましい。
このような結晶面に着目すれば、特に好適に本発明を適用することができる。尚、結晶面の表示においては、マイナスの数字は上にバーを付けて示すべきであるが、表記の都合上、マイナスの数字のまま記載してある(以下でも、同様にマイナスの数字で表すことがある)。
このとき、前記方位特定用の切り込みが、ノッチ又はオリフラであることが好ましい。
このように、方位特定用の切り込みが、ノッチ又はオリフラであれば、広く一般に用いられているものであるため、単結晶ウェーハに特別な加工を行う必要がない。
以上のように、本発明によれば、ウェーハの端面に形成された切り込みの中心とウェーハの中心とを結ぶ基準方向に対して左右非対称な結晶面を有する単結晶ウェーハを、非破壊で確実に表裏判定することができるので、低コストの表裏判定を行うことができるのに加え、全数検査を行うことで単結晶ウェーハの表裏を100%保証することができる。さらに、表裏の判定を実施するのとともに、切り込みの所定方位からの方位ずれを測定することもできる。
本発明の単結晶ウェーハの表裏判定方法の工程フローを示す図である。 単結晶インゴットを製品ウェーハに加工することを示す概略図である。 切り込みを示す概略図((a)ノッチ、(b)オリフラ)である。 本発明の単結晶ウェーハの表裏判定方法で用いることができるシリコン単結晶ウェーハの結晶面の方位を示す概略図である。 単結晶インゴットを製品単結晶ウェーハへ加工する工程フローを示す図である。
以下、本発明をより詳細に説明する。
上記のように、単結晶ウェーハの表裏判定方法において、非破壊で確実に表裏判定する単結晶ウェーハの表裏判定方法が求められている。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、単結晶ウェーハとして、該単結晶ウェーハの端面に形成された方位特定用の切り込みの中心と単結晶ウェーハの中心とを結ぶ基準方向に対して、左右非対称な結晶面を有するものを用い、
左右非対称な結晶面に着目し、単結晶ウェーハにX線を照射し回折X線を検出することにより、着目する結晶面の方位が基準方向となす角度を測定し、
該測定された角度の値から、単結晶ウェーハの面が表面であるか裏面であるかを判定する単結晶ウェーハの表裏判定方法が、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
以下、本発明について、実施態様の一例として、図を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
半導体デバイスの微細化にともない、近年、シリコン単結晶ウェーハへの要求は厳しく、また、多様化している。このような要求の中に、CZ(チョクラルスキー)法で引上げを行った単結晶インゴットの尾部側(ルツボ側)をウェーハの表面側(鏡面研磨面側)とするというものがある。これについて、図2を参照して説明する。
図2は単結晶インゴットを製品ウェーハに加工することを示す概略図である。図2の単結晶シリコンインゴット11は、上が尾部側12、下が種側13となるように配置されている。単結晶シリコンインゴット11は、後述するスライス、面取り、切り込みの方位ずれの測定、研磨、及び様々な検査工程等を経て、製品シリコン単結晶ウェーハ14に加工される。従来、製品ウェーハの表面が、確実に単結晶シリコンインゴット11の尾部側12であることを保証するためには、一連の加工及び検査工程で表裏を崩さない(保持する)ように細心の注意を払うとともに、要所となる工程ではウェーハを抜き取り、劈開を確認する破壊検査により表裏の確認を行う必要があった。しかし、このようにして製品シリコン単結晶ウェーハ14を製造したとしても、検査が破壊検査であるため、製品シリコン単結晶ウェーハ14の表裏を100%保証することはできていなかった。
また、単結晶ウェーハの端面に方位特定用として形成される切り込みとしては、ノッチやオリフラ(オリエンテーションフラット)が一般に用いられているが、この切り込みの所定方位からの方位ずれを極めて厳しい規格内に収めるという要求もある。例えば、要望値レベルでは、所定方位からのずれ量が±10’(分)以内というものもある。このため、単結晶ウェーハごとに切り込みの方位ずれを高い精度で簡便に測定する必要があった。
ここで、本発明の単結晶ウェーハの判定方法で用いることができる装置について説明する。本発明の単結晶ウェーハの表裏判定方法で用いる装置は、X線をウェーハに照射するX線源と、ウェーハの結晶面からの回折X線を検出するX線検出器と、単結晶ウェーハを保持する試料保持機構を備えている。このとき、回折X線は、入射するX線とウェーハの結晶面がブラッグの関係を満たす方向で検出される。このため、試料保持機構はウェーハを回転させる機構を、X線検出器は可動機構を備えることが好ましい。このような構造を備える装置としては、ディフラクトメータがある。
次に、本発明の単結晶ウェーハの表裏判定方法について図1を参照して説明する。図1は、本発明の単結晶ウェーハの表裏判定方法の工程フローを示す図である。本発明の単結晶ウェーハの表裏判定方法では、図1のA工程に示したように、検査対象の単結晶ウェーハとして、方位特定用の切り込みの中心とウェーハの中心を結ぶ基準方向に対して、左右非対称な結晶面を有する単結晶ウェーハを準備する。
方位特定用の切り込みとしては、前述のように、ノッチやオリフラがある。ここで、切り込みの中心とは、ノッチやオリフラで指定する方位を正しく表す点のことであるが、切り込みが図3(a)に示したノッチ17の場合には、例えば切り込みの中心をノッチの頂点とすることができる。また、切り込みが図3(b)に示すようにオリフラ18の場合には、例えば切り込みの中心をオリフラの中点とすることができる。また、ノッチ17の中心とウェーハ15の中心16を結ぶ直線で表される方向が基準方向19となる。同様に、オリフラ18の中点とウェーハの中心16を結ぶ直線で表される方向が基準方向19となる。
ここで、さらに、基準方向に対して非対称な結晶面を有する単結晶ウェーハについて、図4を参照して説明する。図4はシリコン単結晶ウェーハを種側から見たときの、非対称な結晶面と劈開の方位の例を示す模式図である。図4に示した主面は{1 1 0}面であり、図4はノッチ17が(1 −1 −2)面の方位のシリコン単結晶ウェーハ20を示している。
図4では、例えば、(1 −1 0)面が左右非対称な結晶面であり、着目する結晶面とできる。また、(1 −1 0)面に対する左右対称な結晶面が(−1 1 −4)面であり、ウェーハが表裏反転すると、本来の(1 −1 0)面の方位が(−1 1 −4)面の方位になる。(1 −1 0)面の方位と基準方向のなす角度をα、(−1 1 −4)面の方位と基準方向のなす角度をαとすると、αとαの絶対値は等しい。時計回りの方向を正(プラス)とすると、α=+54.74°である。また、(1 −1 −2)面の方位と(1 −1 2)面の方位が劈開の方向である。
このように、ウェーハ主面の結晶面が{1 1 0}のウェーハでは、基準方向に対して左右非対称な結晶面が含まれるので、本発明を好適に適用することができる。
さらに、表裏判定する単結晶ウェーハとして、ウェーハ主面の結晶面が{1 1 0}のものを用いたときに、着目する結晶面の方位を、(1 −1 0)面の方位とすることができる。このような単結晶ウェーハでは、着目する結晶面が図4に示した方位にあり、本発明を特に好適に適用することができる。
次に、準備した単結晶ウェーハの左右非対称な結晶面に着目し、単結晶ウェーハにX線を照射して回折X線を検出することにより、着目する結晶面の方位が基準方向となす角度を測定する(図1のB工程)。既に図4を用いて説明したように、単結晶ウェーハの表裏が反転すると、着目する結晶面が本来の位置に現れなくなる。この場合、単結晶ウェーハの着目する結晶面が含まれるはずの位置にX線を照射しても、所定のブラッグの関係を満たす回折X線は検出されない。このため、単結晶ウェーハ及び入射X線の相対的な位置関係を調整し回折X線を検出することで、着目する結晶面の方位が基準方向となす角度を測定することができる。以下では、この着目する結晶面の方位が基準方向となす角度の実測値をβと言うことがある。
続いて、測定された角度の値から、単結晶ウェーハの面が表面であるか裏面であるかを判定する(図1のC工程)。着目する結晶面の方位は、単結晶ウェーハを表面からみるか裏面からみるか、あるいは端面からみるかによって異なり、当然、それらの方位が基準方向となす角度も異なる。これらの角度の理論上の値は計算により予め求めておくことができる(以下ではこの角度の理論値をαと言うことがある)。従って、上述のB工程で実測された角度βと理論上の角度αを比較することにより、単結晶ウェーハの表裏を判定することができる。
また、上述の表裏の判定を実施するのとともに、着目する結晶面の方位が基準方向となす角度の実測値βと理論値αとの差(β−α)を求めることにより、切り込みの所定方位からの方位ずれを測定することができる。適切なX線回折装置を用いることにより、着目する結晶面の方位が基準方向となす角度を正確に求めることが可能である。そのため、(β−α)の値から切り込みの方位ずれを求めることができる。ここで、所定方位とは、切り込みの方位を表す結晶面の方位のことである。
以上で本発明の単結晶ウェーハの表裏判定方法について説明したが、以下では単結晶インゴットを製品単結晶ウェーハへ加工する工程に、本発明の単結晶ウェーハの表裏判定方法を適用した場合の効果について、図5を参照して説明する。
図5は、単結晶インゴットを製品単結晶ウェーハに加工する工程フローを示す図である。本発明の説明に直接関係のない工程は、適宜省略して示している。
まず、切り込みが形成された単結晶インゴットは、スライス工程でウェーハ形状に加工される。
さらに、面取り、ラップ等の後続の工程の前後のいずれかの位置に、本発明の単結晶ウェーハの表裏判定を行う工程を設ける。なお、面取り工程では、ノッチの方位ずれを測定している。図5に示した表裏判定工程の位置は例示であり、この位置に限定されるものではない。このとき、本発明による単結晶ウェーハの表裏判定を、異形面取り(面取り幅等が表裏で異なるもの)、レーザーマーク、外部ゲッタリング、及びポリッシング等の表裏を視覚的に判別可能にする加工を行う工程の直前か、又は、そのような工程の後に行うことが好ましい。単結晶ウェーハの表裏を視覚的に判別可能にする加工を行う工程の直前に表裏の判定を行えば、表裏を間違えて加工することがないので、誤った加工による単結晶ウェーハの廃棄をなくすことができる。また、単結晶ウェーハの表裏を視覚的に判別可能にする加工を行う工程の後に表裏の判定を行えば、加工が間違いなく行われたか否かを確認することができる。さらに、単結晶インゴットから製品結晶ウェーハまでの工程フロー内で本発明を行う回数は特に限定されない。また、1ロット当たり表裏判定を行う枚数も特に限定されないが、100%保証するためには、全数検査が好ましい。
従来は、その後の中間検査工程で1ロット当たり1枚〜数枚の劈開による表裏確認を行っていたが、図5に示した、本発明を適用した工程フローにおいてはそのような破壊検査をする必要はない。そのため、中間検査工程でのウェーハ廃棄をなくすことができる。
そして、単結晶ウェーハの表面側を鏡面研磨し、鏡面の検査(PW検査)工程を経て、製品単結晶ウェーハとなる。
以下、実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
以下の表1に示す仕様(品名A)の、左右非対称な結晶面を有するシリコン単結晶ウェーハを20枚準備した。これらのウェーハの切り込みはいずれもノッチである。尚、品名Aには、図4に示した位置に着目する結晶面(1 −1 0)がある。また、本実施例では、ウェーハの端面に現れる左右非対称な結晶面に着目した。
Figure 0006349290
品名Aのシリコン単結晶ウェーハ20枚に対して、各ウェーハ10回、計200回、本発明の単結晶ウェーハの表裏判定方法で表裏の判定検査を行った。200回のうち、所定の回数だけ表裏を反転させておき、それを正しく判定することができるか評価した。その結果を表2に示した。
Figure 0006349290
表2に示したように、各品名のシリコン単結晶ウェーハについて、誤判定は一度も発生しなかった。このように、本発明の単結晶ウェーハの表裏判定方法により、100%の精度でシリコン単結晶ウェーハの表裏を判定することができた。
(実施例2)
品名Aのシリコン単結晶ウェーハを3枚準備した。そして、各シリコン単結晶ウェーハを各10回、本発明の表裏判定方法で検査し、ノッチの方位ずれを測定した。その結果を表3に示した。
Figure 0006349290
表3において、基準値とは、従来装置で測定した値である。基準値差は、10回のノッチの方位ずれの測定の平均値と基準値との差である。標準偏差は、各ウェーハの10回のノッチの方位ずれの測定値から求めた標準偏差である。品名Aのいずれのウェーハについても、基準値差は絶対値で1分10秒以内、標準偏差は10秒以内に収まっていた。この結果から、本発明の単結晶ウェーハの表裏判定方法により、切り込みの所定方位からの方位ずれを高い精度で求めることができることが分かった。また、本方式では表裏判定とともに、ノッチの方位ずれを測定することにより、面取り工程での独立したノッチの方位ずれ測定工程を省くことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
11…単結晶シリコンインゴット、 12…尾部側、 13…種側、
14…製品シリコン単結晶ウェーハ、 15…ウェーハ、 16…ウェーハの中心、
17…ノッチ、 18…オリフラ、 19…基準方向、
20…シリコン単結晶ウェーハ。

Claims (5)

  1. 単結晶ウェーハの表裏を判定する方法であって、
    前記単結晶ウェーハとして、該単結晶ウェーハの端面に形成された方位特定用の切り込みの中心と前記単結晶ウェーハの中心とを結ぶ基準方向に対して、左右非対称な結晶面を有するものを用い、
    前記左右非対称な結晶面に着目し、前記単結晶ウェーハにX線を照射し回折X線を検出することにより、前記着目する結晶面の方位が前記基準方向となす角度を測定し、
    該測定された角度の値から、前記単結晶ウェーハの面が表面であるか裏面であるかを判定することを特徴とする単結晶ウェーハの表裏判定方法。
  2. 前記表裏の判定を実施するのとともに、前記着目する結晶面の方位が前記基準方向となす角度の実測値と理論値との差を求めることにより、前記切り込みの所定方位からの方位ずれを測定することを特徴とする請求項1に記載の単結晶ウェーハの表裏判定方法。
  3. 前記表裏を判定する単結晶ウェーハとして、ウェーハ主面の結晶面が{1 1 0}のウェーハを用いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の単結晶ウェーハの表裏判定方法。
  4. 前記表裏を判定する単結晶ウェーハとして前記ウェーハ主面の結晶面が{1 1 0}のもの用いたときに、前記着目する結晶面の方位を、(1 −1 0)面の方位とすることを特徴とする請求項3に記載の単結晶ウェーハの表裏判定方法。
  5. 前記方位特定用の切り込みが、ノッチ又はオリフラであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の単結晶ウェーハの表裏判定方法。
JP2015174024A 2015-09-03 2015-09-03 単結晶ウェーハの表裏判定方法 Active JP6349290B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015174024A JP6349290B2 (ja) 2015-09-03 2015-09-03 単結晶ウェーハの表裏判定方法
SG11201801442VA SG11201801442VA (en) 2015-09-03 2016-08-18 Method for determining front and back of single-crystal wafer
US15/754,410 US10483144B2 (en) 2015-09-03 2016-08-18 Method for determining front and back of single-crystal wafer
CN201680048656.8A CN107923858B (zh) 2015-09-03 2016-08-18 单晶晶圆的表内判断方法
PCT/JP2016/003773 WO2017038034A1 (ja) 2015-09-03 2016-08-18 単結晶ウェーハの表裏判定方法
DE112016003600.0T DE112016003600T5 (de) 2015-09-03 2016-08-18 Verfahren zum Ermitteln der Vorderseite und Rückseite eines Einkristallwafers
KR1020187006101A KR102466266B1 (ko) 2015-09-03 2016-08-18 단결정 웨이퍼의 표리 판정 방법
TW105126709A TWI700488B (zh) 2015-09-03 2016-08-22 單晶晶圓的表內判斷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015174024A JP6349290B2 (ja) 2015-09-03 2015-09-03 単結晶ウェーハの表裏判定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017049180A JP2017049180A (ja) 2017-03-09
JP6349290B2 true JP6349290B2 (ja) 2018-06-27

Family

ID=58186968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015174024A Active JP6349290B2 (ja) 2015-09-03 2015-09-03 単結晶ウェーハの表裏判定方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US10483144B2 (ja)
JP (1) JP6349290B2 (ja)
KR (1) KR102466266B1 (ja)
CN (1) CN107923858B (ja)
DE (1) DE112016003600T5 (ja)
SG (1) SG11201801442VA (ja)
TW (1) TWI700488B (ja)
WO (1) WO2017038034A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9939393B2 (en) * 2015-09-28 2018-04-10 United Technologies Corporation Detection of crystallographic properties in aerospace components

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2683933B2 (ja) 1989-01-20 1997-12-03 信越半導体株式会社 半導体ウエーハの表裏および方位判定検査装置
JP2770232B2 (ja) * 1989-02-21 1998-06-25 理学電機株式会社 X線回折による単結晶板の表裏判定方法
JP2569862B2 (ja) * 1990-02-13 1997-01-08 三菱電機株式会社 X線露光装置およびx線露光方法
JPH08111442A (ja) * 1994-10-07 1996-04-30 Hitachi Cable Ltd 化合物半導体基板の評価方法
JP3943248B2 (ja) * 1998-06-19 2007-07-11 東芝Itコントロールシステム株式会社 結晶方位測定装置
JP2000254845A (ja) * 1999-03-10 2000-09-19 Nippei Toyama Corp ウエーハのノッチ溝の面取り方法及びウエーハ
DE10128630A1 (de) * 2001-06-13 2003-01-02 Freiberger Compound Mat Gmbh Vorrichtung und Verfahren zur Bestimmung der Orientierung einer kristallografischen Ebene relativ zu einer Kristalloberfläche sowie Vorrichtung und Verfahren zum Trennen eines Einkristalls in einer Trennmaschine
JP3813512B2 (ja) * 2002-01-07 2006-08-23 株式会社東芝 貼り合わせ基板の評価方法及び評価装置、半導体装置の製造方法
JP2005077271A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Toshiba It & Control Systems Corp 結晶表裏判定装置及び結晶傾斜方位判定装置
JP4695455B2 (ja) * 2005-08-04 2011-06-08 株式会社中西エンジニアリング 流体摩擦抵抗型制動装置
GB0710579D0 (en) * 2007-06-02 2007-07-11 Univ Cranfield Detecion of x-ray scattering
US8293623B2 (en) * 2007-09-12 2012-10-23 Showa Denko K.K. Epitaxial SiC single crystal substrate and method of manufacture of epitaxial SiC single crystal substrate
CN102087985B (zh) * 2009-12-03 2013-03-13 无锡华润上华半导体有限公司 晶圆缺陷的检测方法
JP5828795B2 (ja) * 2012-04-04 2015-12-09 信越化学工業株式会社 多結晶シリコンの結晶配向度評価方法、多結晶シリコン棒の選択方法、および単結晶シリコンの製造方法
KR101360906B1 (ko) * 2012-11-16 2014-02-11 한국표준과학연구원 고분해능 x-선 로킹 커브 측정을 이용한 단결정 웨이퍼의 면방위 측정 방법
JP6048654B2 (ja) * 2012-12-04 2016-12-21 不二越機械工業株式会社 半導体ウェーハの製造方法
JP6215059B2 (ja) * 2014-01-10 2017-10-18 株式会社ディスコ マーク検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
TWI700488B (zh) 2020-08-01
CN107923858A (zh) 2018-04-17
TW201723474A (zh) 2017-07-01
KR20180048669A (ko) 2018-05-10
SG11201801442VA (en) 2018-03-28
US20180247851A1 (en) 2018-08-30
US10483144B2 (en) 2019-11-19
JP2017049180A (ja) 2017-03-09
WO2017038034A1 (ja) 2017-03-09
CN107923858B (zh) 2020-09-08
KR102466266B1 (ko) 2022-11-11
DE112016003600T5 (de) 2018-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102639121B1 (ko) 결함영역의 판정방법
JP6349290B2 (ja) 単結晶ウェーハの表裏判定方法
KR20220092501A (ko) 반도체웨이퍼의 평가방법, 반도체웨이퍼의 선별방법 및 디바이스의 제조방법
CN107086184B (zh) 外延片的评价方法和外延片
JP5704092B2 (ja) ウェーハ面取り部の品質検査方法
US9857319B2 (en) Method of measuring depth of damage of wafer
JP4867616B2 (ja) 半導体ウエハの結晶方位測定方法および半導体ウエハの結晶方位測定装置
JP4148273B2 (ja) 結晶方位測定方法及び結晶方位測定装置
WO2021246101A1 (ja) シリコンウェーハの評価方法、評価システム及び製造方法
JP2008130831A (ja) 化合物半導体ウエハ表裏面の検査方法および化合物半導体ウエハの表裏面の検査装置
JP4681700B2 (ja) シリコンインゴットの結晶方位検出方法
JP2006156895A (ja) ウエハ表裏面の検査方法および検査装置
JP4827199B2 (ja) シリコンインゴットの結晶方位検出方法
JP2016100440A (ja) 炭化珪素基板の製造方法
KR101554993B1 (ko) 웨이퍼 연마장치
JPH09318552A (ja) 物質の結晶方向を検出する方法及びその装置
JP2011038890A (ja) 結晶の構造解析方法
JP2009200109A (ja) ダイシング作業装置と半導体装置部品構成方法、並びにダイシング処理対象物との段差認識方法
JP2017084985A (ja) 結晶欠陥の位置特定方法、結晶欠陥観察用試料の作製方法、及び結晶欠陥の評価方法
JP2011054757A (ja) シリコンウェーハの主面の傾斜方位の検出方法およびエピタキシャルウェーハの製造方法
KR20160014317A (ko) 웨이퍼의 손상 깊이를 측정하는 방법
JP2007132949A (ja) 半導体ウェーハの欠陥検出方法
JP2005294745A (ja) 半導体ウェーハの形状判定方法及び装置
JP2007147636A (ja) 半導体ウェーハの欠陥検出方法
JP2005201804A (ja) X線応力測定方法およびx線応力測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6349290

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250