JP2016100440A - 炭化珪素基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】変質層および積層欠陥の少なくとも一方を精度良く検出することができる炭化珪素基板の製造方法を提供する。【解決手段】第1の主面10aを有する炭化珪素基板10が準備される。第1の主面10aを除去することにより炭化珪素基板10の表面1が露出する。表面1の外縁から3mm以内の外周領域ORを除いた中央領域IR内の複数の測定領域Mの各々に対して入射光を照射し、複数の測定領域Mの各々からの反射光がエリプソメータで測定される。入射光および反射光に基づいて複数の測定領域Mの各々における消衰係数が算出される。複数の測定領域Mの各々における消衰係数を用いて、中央領域IRに存在する変質層の大きさが特定される。測定領域Mに照射される入射光のスポット径aは10μm以下である。【選択図】図1
Description
本発明は、炭化珪素基板の製造方法に関する。
近年、半導体装置の高耐圧化、低損失化などを可能とするため、半導体装置を構成する材料としての炭化珪素の採用が進められている。
たとえば特開2011−9661号公報(特許文献1)には、炭化珪素単結晶の主面を分光エリプソメトリによって測定して、変質層の存在の有無を評価する方法が記載されている。
本発明の一態様の目的は、変質層および積層欠陥の少なくとも一方を精度良く検出することができる炭化珪素基板の製造方法を提供することである。
本発明の一態様に係る炭化珪素基板の製造方法は以下の工程を備えている。主面を有する炭化珪素基板が準備される。主面を除去することにより炭化珪素基板の表面が露出する。表面の外縁から3mm以内の外周領域を除いた中央領域内の複数の測定領域の各々に対して入射光を照射し、複数の測定領域の各々からの反射光がエリプソメータで測定される。入射光および反射光に基づいて複数の測定領域の各々における消衰係数が算出される。複数の測定領域の各々における消衰係数を用いて、中央領域に存在する変質層の大きさが特定される。測定領域に照射される入射光のスポット径は10μm以下である。
本発明の一態様に係る炭化珪素基板の製造方法は以下の工程を備えている。主面を有する炭化珪素基板が準備される。主面に対して化学機械研磨が行われることにより、炭化珪素基板の表面が露出する。表面の外縁から3mm以内の外周領域を除いた中央領域内の複数の測定領域の各々に対して入射光を照射し、複数の測定領域の各々からの反射光がエリプソメータで測定される。入射光および反射光に基づいて複数の測定領域の各々における消衰係数が算出される。測定領域に照射される入射光のスポット径は10μm以下である。炭化珪素基板の製造方法は、複数の測定領域の各々における消衰係数を用いて中央領域に存在する変質層の大きさを特定し変質層の大きさに基づいて炭化珪素基板を選別する第1工程および複数の測定領域の各々における消衰係数を用いて中央領域に存在する積層欠陥の大きさを特定し積層欠陥の大きさに基づいて炭化珪素基板を選別する第2工程の少なくとも一方の工程を備える。第1工程においては、入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2以上0.3以下である測定領域は、変質層が存在しない領域であると判定され、かつ入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2未満である測定領域は、変質層が存在する領域であると判定される。中央領域に対して垂直な方向に沿って見て変質層の長さが100μm以上および変質層の面積が1000μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板は不良と判断される。第2工程においては、入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05以上である測定領域は、積層欠陥が存在しない領域と判定され、かつ入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05未満である測定領域は、積層欠陥が存在する領域と判定される。中央領域に対して垂直な方向に沿って見て積層欠陥の長さが50μm以上および積層欠陥の面積が100μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板は不良と判断される。
上記によれば、変質層および積層欠陥の少なくとも一方を精度良く検出することができる炭化珪素基板の製造方法を提供することができる。
炭化珪素基板はたとえば以下のように製造される。まず炭化珪素インゴットをスライスすることで複数の炭化珪素基板が切り出される。次に、炭化珪素基板の主面に対して化学機械研磨が行われ、炭化珪素基板の主面が鏡面に仕上げられる。
炭化珪素基板の主面に対して化学機械研磨が行われる際、炭化珪素基板の主面に変質層が形成される場合がある。変質層は、たとえば炭化珪素の格子歪みである。変質層は、たとえばSiO2およびSiCOxなどのように炭化珪素の組成が変化した層であってもよい。変質層の厚みは、たとえば1nm程度または1nm未満である。変質層が形成された炭化珪素基板の主面上にエピタキシャル層を形成する際、炭化珪素基板の主面上にエピタキシャル層を成長させる前に、炭化珪素基板の主面に対してたとえば水素エッチングが行われる。当該水素エッチングにより変質層が除去されると、炭化珪素基板の主面に凹部が形成される。凹部が形成された主面上にエピタキシャル層を形成すると、エピタキシャル層の表面に凹凸が発生する。つまり、エピタキシャル層の表面の平坦性を高めるためには、事前に変質層の少ない炭化珪素基板を選別し、変質層の少ない炭化珪素基板を用いてエピタキシャル層を形成することが望ましい。
変質層の有無を検査する方法として、たとえばKOH(水酸化カリウム)の融液またはガスで変質層をエッチングする方法が考えられる。しかしながら、エッチングにより変質層の有無を検査する方法は破壊検査であるため望ましくない。別の方法として、TEM(Transmission Electron Microscope)を用いて変質層の有無を検査する方法が考えらえる。TEMによる検査は、炭化珪素基板の一部を局所的に検査する目的には適しているが、炭化珪素基板のほぼ全面を評価することは時間的制約から現実的ではない。
炭化珪素基板のほぼ全面の評価が可能であり、かつ非破壊で変質層を検査する方法として、エリプソメータを用いて変質層の有無を検査する方法が提案されている。特開2011−9661号公報は、波長が300nm以下のレーザーを用いて、炭化珪素基板の屈折率nを分光エリプソメトリにより測定することにより変質層の存在の有無を評価する方法を開示している。当該公報には、分光エリプソメトリのスポット径は、1mm以下が望ましく、100μm以下がより望ましいと記載されている。しかしながら、たとえば100μm程度のスポット径の光を用いて炭化珪素基板の主面における屈折率nを評価する場合、炭化珪素基板上の変質層の有無を精度良く検出することができない。
実際の炭化珪素基板の主面には、たとえば10μm以下程度の幅を有する変質層が多数存在する。100μmのスポット径は、実際の変質層の幅よりも1桁以上程度大きいため、当該スポット径で炭化珪素基板の主面における屈折率nを評価すると、当該変質層の存在を精度良く検出することはできない。同様に、炭化珪素基板の主面における積層欠陥も100μmのスポット径では精度良く検出することはできない。
そこで発明者は、入射光のスポット径を10μm以下にして、10μm以下程度の幅を有する変質層および積層欠陥を検出可能にすることを考え出した。また発明者は、屈折率nよりも消衰係数kの方が変質層および積層欠陥に対して感度が高いことを見出した。以上の知見に基づいて、発明者は、屈折率nではなく消衰係数kを用い、かつ入射光のスポット径を10μm以下にして変質層および積層欠陥の少なくとも一方の有無を評価することを考え出した。
[本発明の実施形態の説明]
以下、本発明の実施態様を列記して説明する。
[本発明の実施形態の説明]
以下、本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係る炭化珪素基板の製造方法は以下の工程を備えている。主面を有する炭化珪素基板が準備される。主面を除去することにより炭化珪素基板の表面が露出する。表面の外縁から3mm以内の外周領域を除いた中央領域内の複数の測定領域の各々に対して入射光を照射し、複数の測定領域の各々からの反射光がエリプソメータで測定される。入射光および反射光に基づいて複数の測定領域の各々における消衰係数が算出される。複数の測定領域の各々における消衰係数を用いて、中央領域に存在する変質層の大きさが特定される。測定領域に照射される入射光のスポット径は10μm以下である。これにより、炭化珪素基板上の変質層を精度良く検出することができる。
(2)上記(1)に係る炭化珪素基板の製造方法において好ましくは、変質層の大きさを特定する工程において、入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2以上0.3以下である測定領域は、変質層が存在しない領域であると判定され、かつ入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2未満である測定領域は、変質層が存在する領域であると判定される。これにより、変質層が存在する領域と変質層が存在しない領域とを精度良く判定することができる。
(3)上記(1)または(2)に係る炭化珪素基板の製造方法において好ましくは、変質層の大きさに基づいて炭化珪素基板を選別する工程をさらに備える。中央領域に対して垂直な方向に沿って見て変質層の長さが100μm以上および変質層の面積が1000μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板は不良と判定される。炭化珪素基板上に存在する変質層の長さが100μm以上および変質層の面積が1000μm2以上の少なくともいずれかの場合、当該炭化珪素基板上にエピタキシャル層を形成すると、エピタキシャル層の表面に顕著な凹凸が形成される。変質層の長さが100μm以上および変質層の面積が1000μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板を不良と判定することにより、エピタキシャル層の表面に顕著な凹凸が形成される炭化珪素基板を精度良く選別することができる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに係る炭化珪素基板の製造方法において好ましくは、複数の測定領域の各々における消衰係数を用いて、中央領域に存在する積層欠陥の大きさを特定する工程をさらに備える。これにより、炭化珪素基板上の積層欠陥を精度良く検出することができる。
(5)上記(4)に係る炭化珪素基板の製造方法において好ましくは、積層欠陥の大きさを特定する工程において、入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05以上である測定領域は、積層欠陥が存在しない領域と判定され、かつ入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05未満である測定領域は、積層欠陥が存在する領域と判定される。これにより、積層欠陥が存在する領域と積層欠陥が存在しない領域とを精度良く判定することができる。
(6)上記(4)または(5)に係る炭化珪素基板の製造方法において好ましくは、積層欠陥の大きさに基づいて炭化珪素基板を選別する工程をさらに備える。中央領域に対して垂直な方向に沿って見て積層欠陥の長さが50μm以上および積層欠陥の面積が100μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板は不良と判定される。これにより、所定の大きさの積層欠陥を有する炭化珪素基板を選別することができる。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに炭化珪素基板の製造方法において好ましくは、炭化珪素基板の表面を露出させる工程において、主面に対して化学機械研磨が行われる。これにより、化学機械研磨により主面に形成された変質層を精度良く検出することができる。
(8)本発明の一態様に係る炭化珪素基板の製造方法は以下の工程を備えている。主面を有する炭化珪素基板が準備される。主面に対して化学機械研磨が行われることにより、炭化珪素基板の表面が露出する。表面の外縁から3mm以内の外周領域を除いた中央領域内の複数の測定領域の各々に対して入射光を照射し、複数の測定領域の各々からの反射光がエリプソメータで測定される。入射光および反射光に基づいて複数の測定領域の各々における消衰係数が算出される。測定領域に照射される入射光のスポット径は10μm以下である。炭化珪素基板の製造方法は、複数の測定領域の各々における消衰係数を用いて中央領域に存在する変質層の大きさを特定し変質層の大きさに基づいて炭化珪素基板を選別する第1工程および複数の測定領域の各々における消衰係数を用いて中央領域に存在する積層欠陥の大きさを特定し積層欠陥の大きさに基づいて炭化珪素基板を選別する第2工程の少なくとも一方の工程を備える。第1工程においては、入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2以上0.3以下である測定領域は、変質層が存在しない領域であると判定され、かつ入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2未満である測定領域は、変質層が存在する領域であると判定される。中央領域に対して垂直な方向に沿って見て変質層の長さが100μm以上および変質層の面積が1000μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板は不良と判断される。第2工程においては、入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05以上である測定領域は、積層欠陥が存在しない領域と判定され、かつ入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05未満である測定領域は、積層欠陥が存在する領域と判定される。中央領域に対して垂直な方向に沿って見て積層欠陥の長さが50μm以上および積層欠陥の面積が100μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板は不良と判断される。これにより、炭化珪素基板上の変質層および積層欠陥の少なくとも一方を精度良く検出することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。また、本明細書中の結晶学的記載においては、個別方位を[]、集合方位を<>、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示している。また、負の指数については、結晶学上、”−”(バー)を数字の上に付けることになっているが、本明細書中では、数字の前に負の符号を付けている。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。また、本明細書中の結晶学的記載においては、個別方位を[]、集合方位を<>、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示している。また、負の指数については、結晶学上、”−”(バー)を数字の上に付けることになっているが、本明細書中では、数字の前に負の符号を付けている。
(実施の形態1)
次に、本発明の実施の形態1に係る炭化珪素基板の製造方法について説明する。
次に、本発明の実施の形態1に係る炭化珪素基板の製造方法について説明する。
最初に炭化珪素基板を準備する工程(S10:図1)が実施される。具体的には、たとえば昇華法によって、六方晶炭化珪素からなる略円柱状のインゴット(図示せず)が形成される。次に、略円柱状のインゴットを略円柱の軸線に対してほぼ垂直な方向に沿ってスライスすることにより、複数の炭化珪素基板10が切り出される。
図2に示されるように、炭化珪素基板10は、第1の主面10aと、第1の主面10aと反対側の第2の主面10bと、外縁部10eとを有する。炭化珪素基板10を構成する材料は、好ましくは、六方晶炭化珪素であり、より好ましくは、ポリタイプ4Hを有する六方晶炭化珪素である。炭化珪素基板10は、たとえば窒素などのn型不純物を含んでおり、n型の導電型を有していてもよい。炭化珪素基板10の第1の主面10aは、たとえば{0001}面または{0001}面から4°以下程度オフした面である。第1の主面10aは、(0001)面から4°以下程度オフした面であってもよいし、(000−1)面から4°以下程度オフした面であってもよい。第1の主面10aに対して垂直な方向に沿って見た場合(平面視)において第1の主面10aの最大径は、たとえば100mm以上200mm以下であり、好ましくは150mm以上200mm以下である。これにより、第1の主面10aを有する炭化珪素基板10が準備される(図2参照)。
次に、炭化珪素基板の表面を露出する工程(S20:図1)が実施される。具体的には、炭化珪素基板10の第1の主面10aに対して化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)が行われる。CMPに用いられる砥粒は、たとえばコロイダルシリカまたはフュームドシリカである。CMPの溶液のpH(水素イオン濃度指数)は、たとえば4以下9.5以上である。CMPの溶液のpHは、塩酸、硝酸および硫酸などの酸または水酸化カリウムおよび水酸化ナトリウムなどのアルカリにより制御されてもよい。図2および図3に示されるように、炭化珪素基板10の第1の主面10aに対してCMPが行われることにより、第1の主面10aを含む炭化珪素層10cが除去される。これにより、炭化珪素基板10の表面1が露出する。残された炭化珪素層10dは、炭化珪素基板10を構成する。炭化珪素基板10は、表面1と、表面1とは反対側の第2の主面10bと、外縁部10eとを有する。炭化珪素基板の表面を露出させる工程は、炭化珪素基板10の第1の主面10aに対してエッチングが行われることにより実施されてもよい。たとえばドライエッチングまたはウェットエッチングによって、炭化珪素基板10の第1の主面10aを含む炭化珪素層10cが除去されることにより、炭化珪素基板10の表面1が露出されてもよい。以上のように、炭化珪素基板10の主面10aを除去することにより炭化珪素基板10の表面1が露出する。
炭化珪素基板10の表面1が露出された後、表面1が自然酸化することにより、表面1に酸化膜が形成されていてもよい。図4に示されるように、炭化珪素基板10は、炭化珪素層10dと、炭化珪素層10d上に形成された二酸化珪素層11とにより構成されていてもよい。二酸化珪素層11が炭化珪素基板10の表面1を構成し、炭化珪素層10dが炭化珪素基板10の第2の主面10bを構成してもよい。
次に、エリプソメータにより反射光を測定する工程(S30:図1)が実施される。図5に示されるように、炭化珪素基板10の表面1は、外周領域ORと、中央領域IRとにより構成されている。外周領域ORは、表面1の外縁部10eから3mm以内の領域である。表面1から外周領域ORを除いた領域が中央領域IRである。平面視において、中央領域IRは、略円形である。中央領域IRは、外周領域ORに取り囲まれている。
たとえばエリプソメータの光源(図示せず)から中央領域IRの一部の測定領域M対して入射光が照射され、測定領域Mからの反射光がエリプソメータの検出器(図示せず)により測定される。エリプソメータとして、たとえば株式会社日本分光製のM−220が用いられる。光源としては、たとえばXeランプが用いられる。Xeランプの波長域は、たとえば260nm〜860nmである。波長純度は、たとえば0.5nmである。炭化珪素基板10の表面1に対する入射光の入射角はたとえば60度である。波長の取り込み間隔はたとえば2nmである。測定領域Mに照射される入射光のスポット径aは10μm以下であり、好ましくは5μm以下である。なお、測定領域Mに対して垂直な方向における入射光の侵入深さは、たとえば10nm以上20nm以下程度である。
次に、消衰係数を算出する工程(S40:図1)が実施される。具体的には、測定領域Mからの反射光の偏光状態が解析されることにより、入射光の偏光状態と反射光の偏光状態との違いが求められる。より詳細には、電場が入射面に対して平行に振動するp偏光と、電場が入射面に対して垂直に振動するs偏光との位相差(Δ)および振幅比(Ψ)とが測定される。振幅反射係数比ρと、ΔおよびΨの各々は、ρ=Rp/Rs=tan(Ψ)×exp(i・Δ)の関係を満たす。ここで、Rpはp偏光の振幅反射係数であり、Rsはs偏光の振幅反射係数である。RpおよびRsは、屈折率nと消衰係数kとの関数であるため、測定されるΨおよびΔも屈折率nと消衰係数kとの関数になる。そのため、ΨおよびΔが測定で求められれば、試料の屈折率nと消衰係数kとが算出可能である。光学モデルとして、たとえば炭化珪素基板上に自然酸化膜(二酸化珪素膜)が形成されるモデルが用いられる。次に、光学モデルを用いてフィッティング計算が行われる。具体的には、測定で得られたΨおよびΔと、光学モデルで計算されたΨおよびΔとの差を求め、当該差が最小になるように光学モデルのパタメータ(屈折率n、消衰係数kおよび膜厚d)を変化させる。以上のように、エリプソメータの入射光および反射光に基づいて、測定領域Mの消衰係数kが求められる。なお、表面の有効媒質近似が用いられてもよい。
図6は、ある測定領域Mの消衰係数kと、入射光の波長との関係を示している。入射光の波長が、たとえば260nmから860nmまで2nm間隔でスキャンされる。次に、入射光の波長が320nmにおける消衰係数k1が求められる。
次に、測定領域Mを中央領域IR上において移動させる。たとえば炭化珪素基板10が第1の主面10aに平行な方向に移動することで、測定領域Mがシフトする(図7参照)。ある測定領域Mの中心から、次の測定領域Mの中心までの距離(測定ピッチP)は、たとえばスポット径と同じである。次に、エリプソメータの光源(図示せず)から測定領域M対して入射光が照射され、測定領域Mからの反射光がエリプソメータの検出器(図示せず)により測定される。上述のように、入射光および反射光に基づいて、測定領域Mの消衰係数k1が求められる。
図8に示されるように、測定領域Mが、中央領域IR上を二次元的に走査するように移動することで、中央領域IRのほぼ全領域の消衰係数k1が求められる。たとえば、測定領域Mは、第1方向(たとえば<11−20>方向)に沿って中央領域IRの一端側から他端側まで移動する。次に、中央領域IRの他端側における測定領域Mの測定が完了すると、第1方向に対して垂直な第2方向(たとえば<1−100>方向)に沿って測定領域Mが移動する。次に、第1方向に沿って中央領域IRの他端側から一端側まで移動する。次に、中央領域IRの一端側における測定領域Mの測定が完了すると、第2方向に沿って測定領域Mが移動する。以上のように、測定領域Mが中央領域IR全体を走査するように、炭化珪素基板10が第1の主面10aに平行な面に沿って移動する。炭化珪素基板10が移動する代わりに、光源が移動することにより測定領域Mが移動してもよい。なお、第1方向における測定ピッチPx1は、スポット径aと同じでもよいし、小さくてもよい。同様に、第2方向における測定ピッチPy1は、スポット径aと同じでもよいし、小さくてもよい。
以上のように、中央領域IR内の複数の測定領域Mの各々に対して入射光を照射し、複数の測定領域Mの各々からの反射光がエリプソメータで測定される。入射光および反射光に基づいて複数の測定領域Mの各々における消衰係数k1が算出される。なお、中央領域IR内の全ての測定領域Mの反射光がエリプソメータで測定された後に、全ての測定領域Mにおける消衰係数k1が算出されてもよい。また測定領域Mからの反射光の測定毎に、測定領域Mの消衰係数k1が算出されてもよい。つまり、反射光の測定と、消衰係数の算出とが交互に繰り返されてもよい。
次に、波長が320nmにおける消衰係数を用いて変質層の大きさを特定する工程(S50:図1)が実施される。具体的には、消衰係数k1のマッピングが行われる。たとえば、ある測定領域Mにおける消衰係数k1の値を用いて、当該測定領域Mに変質層があるかどうかが判定される。たとえば当該測定領域において、入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2以上0.3以下である測定領域Mは、変質層が存在しない領域であると判定される。一方、入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2未満である測定領域Mは、変質層が存在する領域であると判定される。この判定作業が中央領域IRの全ての測定領域Mについて行われる。
図8に示されるように、測定領域Mは、平面視において円または楕円である。たとえば、ある測定領域Mが、変質層が存在する領域であると判断された場合、当該測定領域Mに外接する四角形(仮想測定領域)全体に変質層が存在と推定する。たとえば、変質層が存在する仮想測定領域を黒色にし、変質層が存在しない仮想測定領域を白色にして、全ての仮想測定領域を色付けする。以上のように、中央領域IR全体をマッピングする。
図9は、中央領域IRをマッピングした第1の例である。中央領域IRの中央付近に細長い黒色の領域がある。たとえば、一つの仮想測定領域の横幅x1および縦幅y1の各々が10μmであると仮定する。図9に示されるように、連続する10個の仮想測定領域が黒色になっている場合、長軸方向の長さL1が100μmである変質層Fが存在すると判断される。つまり、連続する仮想測定領域の長軸方向の長さが、変質層の長さであると判断される。なお、2つの仮想測定領域が連続するとは、2つの仮想測定領域の各々が辺または頂点を共有することである。
図10は、中央領域IRをマッピングした第2の例である。中央領域IRの中央付近に集まった黒色の領域がある。たとえば、一つの仮想測定領域の横幅x1および縦幅y1の各々が10μmであると仮定する。図10に示されるように、連続する仮想測定領域が黒色になっている場合、仮想測定領域全体の面積が計算される。図12の場合、12個の仮想測定領域が集まっているため、変質層Fの総面積は10μm×10μm×12=1200μm2であると判断される。つまり、連続する仮想測定領域の面積が、変質層の面積であると判断される。以上のように、複数の測定領域Mの各々における消衰係数を用いて、中央領域IRに存在する変質層の大きさが特定される。
次に、変質層の大きさに基づいて炭化珪素基板を選別する工程(S60:図1)が実施される。図11に示されるように、まず特定された変質層Fの長さが基準値以上であるかどうかが判断される。長さの基準値は、たとえば100μmである。長さの基準値は、たとえば150μmであってもよいし、200μmであってもよい。変質層Fの長さが基準値以上である場合、当該炭化珪素基板は不良と判定される。変質層Fの長さが基準値未満である場合、次に変質層Fの面積が基準値以上かどうか判断される。面積の基準値は、たとえば1000μm2である。面積の基準値は、たとえば1500μm2であってもよいし、2000μm2であってもよい。変質層Fの面積が基準値以上である場合、当該炭化珪素ウェハは不良と判定される。変質層Fの面積が基準値未満である場合、当該炭化珪素基板は良好と判定される。なお、先に、変質層Fの面積が基準値以上であるかどうかが先に判定され、その後、変質層Fの長さが基準値以上であるかどうかが判定されてもよい。つまり、中央領域IRに対して垂直な方向に沿って見て変質層Fの長さが100μm以上および変質層Fの面積が1000μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板10は不良と判定される。不良と判断された炭化珪素基板10は、廃棄されてもよいし、リワークされてもよい。
次に、エリプソメータにより反射光を測定する工程の変形例について説明する。
図12に示されるように、複数の測定領域Mの各々が離間するように、測定領域Mが中央領域IR上を移動してもよい。これにより、反射光の測定回数を低減することができるので、トータルの測定時間を短縮することができる。第1方向における測定領域Mの測定ピッチPx2は、測定領域Mのスポット径よりも大きい。同様に、第2方向における測定領域Mの測定ピッチPy2は、測定領域Mのスポット径よりも大きい。好ましくは、第1方向における測定ピッチPx2および第2方向における測定ピッチPy2の各々は、スポット径の2倍よりも小さい。
図12に示されるように、複数の測定領域Mの各々が離間するように、測定領域Mが中央領域IR上を移動してもよい。これにより、反射光の測定回数を低減することができるので、トータルの測定時間を短縮することができる。第1方向における測定領域Mの測定ピッチPx2は、測定領域Mのスポット径よりも大きい。同様に、第2方向における測定領域Mの測定ピッチPy2は、測定領域Mのスポット径よりも大きい。好ましくは、第1方向における測定ピッチPx2および第2方向における測定ピッチPy2の各々は、スポット径の2倍よりも小さい。
測定領域Mは、第1方向(たとえば<11−20>方向)に沿って中央領域IRの一端側から他端側まで移動する。次に、中央領域IRの他端側における測定領域Mの測定が完了すると、第1方向に対して垂直な第2方向(たとえば<1−100>方向)に沿って測定領域Mが移動する。次に、第1方向に沿って中央領域IRの他端側から一端側まで移動する。次に、中央領域IRの一端側における測定領域Mの測定が完了すると、第2方向に沿って測定領域Mが移動する。以上のように、測定領域Mが中央領域IR全体を走査するように、炭化珪素基板10が第1の主面10aに平行な面に沿って移動する。なお、複数の測定領域Mの各々は、第1方向に沿って一部が重なるように移動し、かつ第2方向に沿って互いに重ならないように移動していてもよい。反対に、複数の測定領域Mの各々は、第2方向に沿って一部が重なるように移動し、かつ第1方向に沿って互いに重ならないように移動していてもよい。
次に、変質層の大きさを特定する工程の変形例について説明する。
図12に示されるように、測定領域Mは、平面視において円または楕円である。たとえば、ある測定領域Mが、変質層が存在する領域であると判断された場合、当該測定領域Mの重心を重心とし、第1方向の横幅x2が第1方向における測定ピッチPx2と同じ長さであり、かつ第2方向の縦幅y2が第2方向における測定ピッチPy2と同じ長さである四角形(仮想測定領域)全体に変質層が存在と推定する。たとえば、変質層が存在する仮想測定領域を黒色にし、変質層が存在しない仮想測定領域を白色にして、全ての仮想測定領域を色付けする。以上のように、中央領域IR全体をマッピングする。
図12に示されるように、測定領域Mは、平面視において円または楕円である。たとえば、ある測定領域Mが、変質層が存在する領域であると判断された場合、当該測定領域Mの重心を重心とし、第1方向の横幅x2が第1方向における測定ピッチPx2と同じ長さであり、かつ第2方向の縦幅y2が第2方向における測定ピッチPy2と同じ長さである四角形(仮想測定領域)全体に変質層が存在と推定する。たとえば、変質層が存在する仮想測定領域を黒色にし、変質層が存在しない仮想測定領域を白色にして、全ての仮想測定領域を色付けする。以上のように、中央領域IR全体をマッピングする。
図13は、中央領域IRをマッピングした第3の例である。中央領域IRの中央付近に細長い黒色の領域がある。たとえば、一つの仮想測定領域の横幅x2および縦幅y2の各々が15μmであると仮定する。図13に示すように、第1方向および第2方向の双方に傾斜するように連続する6個の仮想測定領域が黒色になっている場合、変質層Fの長軸方向の長さL2は、約15μm×6×1.41=102.6μmであると判断される。
図14は、中央領域IRをマッピングした第4の例である。中央領域IRの中央付近に集まった黒色の領域がある。たとえば、一つの仮想測定領域の横幅x2および縦幅y2の各々が15μmであると仮定する。図10に示すように、連続する仮想測定領域が黒色になっている場合、仮想測定領域全体の面積が計算される。図14の場合、9個の仮想測定領域が集まっているため、変質層Fの総面積は15μm×15μm×9=2025μm2であると判断される。以上のように、複数の測定領域Mの各々における消衰係数を用いて、中央領域IRに存在する変質層の大きさが特定される。次に、変質層の大きさに基づいて炭化珪素基板を選別する工程が実施される。上述したように、中央領域IRに対して垂直な方向に沿って見て変質層Fの長さが100μm以上および変質層Fの面積が1000μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板10は不良と判定される。
次に、実施の形態1に係る炭化珪素基板の製造方法の作用効果について説明する。
実施の形態1に係る炭化珪素基板10の製造方法は以下の工程を備えている。第1の主面10aを有する炭化珪素基板10が準備される。第1の主面10aを除去することにより炭化珪素基板10の表面1が露出する。表面1の外縁から3mm以内の外周領域ORを除いた中央領域IR内の複数の測定領域Mの各々に対して入射光を照射し、複数の測定領域Mの各々からの反射光がエリプソメータで測定される。入射光および反射光に基づいて複数の測定領域Mの各々における消衰係数が算出される。複数の測定領域Mの各々における消衰係数を用いて、中央領域IRに存在する変質層の大きさが特定される。測定領域Mに照射される入射光のスポット径aは10μm以下である。これにより、炭化珪素基板10上の変質層を精度良く検出することができる。
実施の形態1に係る炭化珪素基板10の製造方法は以下の工程を備えている。第1の主面10aを有する炭化珪素基板10が準備される。第1の主面10aを除去することにより炭化珪素基板10の表面1が露出する。表面1の外縁から3mm以内の外周領域ORを除いた中央領域IR内の複数の測定領域Mの各々に対して入射光を照射し、複数の測定領域Mの各々からの反射光がエリプソメータで測定される。入射光および反射光に基づいて複数の測定領域Mの各々における消衰係数が算出される。複数の測定領域Mの各々における消衰係数を用いて、中央領域IRに存在する変質層の大きさが特定される。測定領域Mに照射される入射光のスポット径aは10μm以下である。これにより、炭化珪素基板10上の変質層を精度良く検出することができる。
また実施の形態1に係る炭化珪素基板10の製造方法によれば、変質層の大きさを特定する工程において、入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2以上0.3以下である測定領域Mは、変質層が存在しない領域であると判定され、かつ入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2未満である測定領域Mは、変質層が存在する領域であると判定される。これにより、変質層が存在する領域と変質層が存在しない領域とを精度良く判定することができる。
さらに実施の形態1に係る炭化珪素基板10の製造方法によれば、変質層の大きさに基づいて炭化珪素基板10を選別する工程をさらに備える。中央領域IRに対して垂直な方向に沿って見て変質層の長さが100μm以上および変質層の面積が1000μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板10は不良と判定される。炭化珪素基板10上に存在する変質層の長さが100μm以上および変質層の面積が1000μm2以上の少なくともいずれかの場合、当該炭化珪素基板10上にエピタキシャル層を形成すると、エピタキシャル層の表面に顕著な凹凸が形成される。変質層の長さが100μm以上および変質層の面積が1000μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板を不良と判定することにより、エピタキシャル層の表面に顕著な凹凸が形成される炭化珪素基板を精度良く選別することができる。
さらに実施の形態1に係る炭化珪素基板10の製造方法によれば、炭化珪素基板10の表面1を露出させる工程において、第1の主面10aに対して化学機械研磨が行われる。これにより、化学機械研磨により主面に形成された変質層を精度良く検出することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る炭化珪素基板の製造方法について説明する。実施の形態2に係る炭化珪素基板の製造方法(図15)は、波長が320nmにおける消衰係数を用いて変質層の大きさを特定する工程(S50:図1)の代わりに、波長が640nmにおける消衰係数を用いて積層欠陥の大きさを特定する工程(S51:図15)を有する点において、実施の形態1に係る炭化珪素基板の製造方法(図1)と異なっており、その他の工程は、実施の形態1に係る炭化珪素基板の製造方法(図1)とほぼ同じである。
次に、本発明の実施の形態2に係る炭化珪素基板の製造方法について説明する。実施の形態2に係る炭化珪素基板の製造方法(図15)は、波長が320nmにおける消衰係数を用いて変質層の大きさを特定する工程(S50:図1)の代わりに、波長が640nmにおける消衰係数を用いて積層欠陥の大きさを特定する工程(S51:図15)を有する点において、実施の形態1に係る炭化珪素基板の製造方法(図1)と異なっており、その他の工程は、実施の形態1に係る炭化珪素基板の製造方法(図1)とほぼ同じである。
まず実施の形態1で説明した方法と同様の方法により、炭化珪素基板を準備する工程(S10:図15)と、炭化珪素基板の表面を露出する工程(S20:図15)と、エリプソメータにより反射光を測定する工程(S30:図15)と、消衰係数を算出する工程(S40:図15)とが実施される。消衰係数を算出する工程では、図6に示されるように、入射光の波長がたとえば260nmから860nmまで2nm間隔でスキャンされた後に、入射光の波長が640nmにおける消衰係数k2が求められる。
次に、測定領域Mが、中央領域IR上を二次元的に走査するように移動することで、中央領域IRのほぼ全領域の消衰係数k2が求められる(図8および図12参照)。測定領域Mは、第1方向(たとえば<11−20>方向)に沿って中央領域IRの一端側から他端側まで移動する。次に、中央領域IRの他端側における測定領域Mの測定が完了すると、第1方向に対して垂直な第2方向(たとえば<1−100>方向)に沿って測定領域Mが移動する。次に、第1方向に沿って中央領域IRの他端側から一端側まで移動する。次に、中央領域IRの一端側における測定領域Mの測定が完了すると、第2方向に沿って測定領域Mが移動する。以上のように、測定領域Mが中央領域IR全体を走査するように、炭化珪素基板10が第1の主面10aに平行な面に沿って移動する。炭化珪素基板10が移動する代わりに、光源が移動することにより測定領域Mがシフトしてもよい。以上のように、中央領域IR内の複数の測定領域Mの各々に対して入射光を照射し、複数の測定領域Mの各々からの反射光がエリプソメータで測定される。入射光および反射光に基づいて複数の測定領域Mの各々における消衰係数k2が算出される。
次に、波長が640nmにおける消衰係数を用いて積層欠陥の大きさを特定する工程(S51:図15)が実施される。具体的には、消衰係数k2のマッピングが行われる。たとえば、ある測定領域Mにおける消衰係数k2の値を用いて、当該測定領域Mに積層欠陥があるかどうかが判定される。たとえば当該測定領域において、入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05以上である測定領域Mは、積層欠陥が存在しない領域と判定され、かつ入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05未満である測定領域Mは、積層欠陥が存在する領域と判定される。この判定作業が中央領域IRの全ての測定領域Mについて行われる。
次に、積層欠陥の大きさが特定される。積層欠陥の大きさの特定方法は、実施の形態1で説明した変質層の大きさの特定方法と同じであるため、積層欠陥の大きさの特定方法の説明は省略する(図9、図10、図13および図14参照)。
次に、積層欠陥の大きさに基づいて炭化珪素基板を選別する工程(S61:図1)が実施される。図11に示されるように、まず特定された積層欠陥Fの長さが基準値以上であるかどうかが判断される。長さの基準値は、たとえば50μmである。長さの基準値は、たとえば100μmであってもよいし、200μmであってもよい。積層欠陥Fの長さが基準値以上である場合、当該炭化珪素基板は不良と判定される。積層欠陥Fの長さが基準値未満である場合、次に積層欠陥Fの面積が基準値以上かどうか判断される。面積の基準値は、たとえば100μm2である。面積の基準値は、たとえば500μm2であってもよいし、1000μm2であってもよい。積層欠陥Fの面積が基準値以上である場合、当該炭化珪素ウェハは不良と判定される。積層欠陥Fの面積が基準値未満である場合、当該炭化珪素基板は良好と判定される。なお、先に、積層欠陥Fの面積が基準値以上であるかどうかが先に判定され、その後、積層欠陥Fの長さが基準値以上であるかどうかが判定されてもよい。つまり、中央領域IRに対して垂直な方向に沿って見て積層欠陥Fの長さが50μm以上および積層欠陥Fの面積が100μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板10は不良と判定される。不良と判断された炭化珪素基板10は、廃棄されてもよいし、リワークされてもよい。
次に、実施の形態2に係る炭化珪素基板の製造方法の作用効果について説明する。
実施の形態2に係る炭化珪素基板10の製造方法によれば、複数の測定領域Mの各々における消衰係数を用いて、中央領域IRに存在する積層欠陥の大きさを特定する工程をさらに備える。これにより、炭化珪素基板10上の積層欠陥を精度良く検出することができる。
実施の形態2に係る炭化珪素基板10の製造方法によれば、複数の測定領域Mの各々における消衰係数を用いて、中央領域IRに存在する積層欠陥の大きさを特定する工程をさらに備える。これにより、炭化珪素基板10上の積層欠陥を精度良く検出することができる。
また実施の形態2に係る炭化珪素基板10の製造方法によれば、積層欠陥の大きさを特定する工程において、入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05以上である測定領域は、積層欠陥が存在しない領域と判定され、かつ入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05未満である測定領域は、積層欠陥が存在する領域と判定される。これにより、積層欠陥が存在する領域と積層欠陥が存在しない領域とを精度良く判定することができる。
さらに実施の形態2に係る炭化珪素基板10の製造方法によれば、積層欠陥の大きさに基づいて炭化珪素基板を選別する工程をさらに備える。中央領域に対して垂直な方向に沿って見て積層欠陥の長さが50μm以上および積層欠陥の面積が100μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板10は不良と判定される。これにより、所定の大きさの積層欠陥を有する炭化珪素基板10を選別することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る炭化珪素基板の製造方法について説明する。実施の形態3に係る炭化珪素基板の製造方法(図16)においては、実施の形態1で説明したように、波長が320nmにおける消衰係数を用いて変質層の大きさを特定する工程が実施され、かつ実施の形態2で説明したように、波長が640nmにおける消衰係数を用いて積層欠陥の大きさを特定する工程が実施される。
次に、本発明の実施の形態3に係る炭化珪素基板の製造方法について説明する。実施の形態3に係る炭化珪素基板の製造方法(図16)においては、実施の形態1で説明したように、波長が320nmにおける消衰係数を用いて変質層の大きさを特定する工程が実施され、かつ実施の形態2で説明したように、波長が640nmにおける消衰係数を用いて積層欠陥の大きさを特定する工程が実施される。
まず実施の形態1で説明した方法と同様の方法により、炭化珪素基板を準備する工程(S10:図16)と、炭化珪素基板の表面を露出する工程(S20:図16)と、エリプソメータにより反射光を測定する工程(S30:図16)と、消衰係数を算出する工程(S40:図16)とが実施される。消衰係数を算出する工程では、図6に示されるように、入射光の波長がたとえば260nmから860nmまで2nm間隔でスキャンされた後に、入射光の波長が320nmにおける消衰係数k1と、入射光の波長が640nmにおける消衰係数k2とが求められる。
次に実施の形態1で説明した方法と同様の方法により、波長が320nmにおける消衰係数を用いて変質層の大きさを特定する工程(S50:図16)と、変質層の大きさに基づいて炭化珪素基板を選別する工程(S60:図16)とが実施される。
次に実施の形態2で説明した方法と同様の方法により、波長が620nmにおける消衰係数を用いて積層欠陥の大きさを特定する工程(S51:図16)と、積層欠陥の大きさに基づいて炭化珪素基板を選別する工程(S61:図16)とが実施される。
なお、波長が620nmにおける消衰係数を用いて積層欠陥の大きさを特定する工程(S51:図16)と、積層欠陥の大きさに基づいて炭化珪素基板を選別する工程(S61:図16)とが実施された後に、波長が320nmにおける消衰係数を用いて変質層の大きさを特定する工程(S50:図16)と、変質層の大きさに基づいて炭化珪素基板を選別する工程(S60:図16)とが実施されてもよい。
以上のように、実施の形態3に係る炭化珪素基板10の製造方法は、複数の測定領域Mの各々における消衰係数を用いて中央領域に存在する変質層の大きさを特定し変質層の大きさに基づいて炭化珪素基板10を選別する第1工程および複数の測定領域Mの各々における消衰係数を用いて中央領域IRに存在する積層欠陥の大きさを特定し積層欠陥の大きさに基づいて炭化珪素基板10を選別する第2工程の少なくとも一方の工程を有している。
次に、実施の形態3に係る炭化珪素基板の製造方法の作用効果について説明する。
実施の形態3に係る炭化珪素基板10の製造方法によれば、第1の主面10aを有する炭化珪素基板10が準備される。第1の主面10aに対して化学機械研磨が行われることにより、炭化珪素基板10の表面1が露出する。表面1の外縁から3mm以内の外周領域ORを除いた中央領域IR内の複数の測定領域Mの各々に対して入射光を照射し、複数の測定領域Mの各々からの反射光がエリプソメータで測定される。入射光および反射光に基づいて複数の測定領域Mの各々における消衰係数が算出される。測定領域Mに照射される入射光のスポット径は10μm以下である。炭化珪素基板10の製造方法は、複数の測定領域Mの各々における消衰係数を用いて中央領域IRに存在する変質層の大きさを特定し変質層の大きさに基づいて炭化珪素基板10を選別する第1工程および複数の測定領域Mの各々における消衰係数を用いて中央領域IRに存在する積層欠陥の大きさを特定し積層欠陥の大きさに基づいて炭化珪素基板10を選別する第2工程の少なくとも一方の工程を備える。第1工程においては、入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2以上0.3以下である測定領域Mは、変質層が存在しない領域であると判定され、かつ入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2未満である測定領域Mは、変質層が存在する領域であると判定される。中央領域IRに対して垂直な方向に沿って見て変質層の長さが100μm以上および変質層の面積が1000μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板10は不良と判断される。第2工程においては、入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05以上である測定領域Mは、積層欠陥が存在しない領域と判定され、かつ入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05未満である測定領域Mは、積層欠陥が存在する領域と判定される。中央領域IRに対して垂直な方向に沿って見て積層欠陥の長さが50μm以上および積層欠陥の面積が100μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板10は不良と判断される。これにより、炭化珪素基板10上の変質層および積層欠陥の少なくとも一方を精度良く検出することができる。
実施の形態3に係る炭化珪素基板10の製造方法によれば、第1の主面10aを有する炭化珪素基板10が準備される。第1の主面10aに対して化学機械研磨が行われることにより、炭化珪素基板10の表面1が露出する。表面1の外縁から3mm以内の外周領域ORを除いた中央領域IR内の複数の測定領域Mの各々に対して入射光を照射し、複数の測定領域Mの各々からの反射光がエリプソメータで測定される。入射光および反射光に基づいて複数の測定領域Mの各々における消衰係数が算出される。測定領域Mに照射される入射光のスポット径は10μm以下である。炭化珪素基板10の製造方法は、複数の測定領域Mの各々における消衰係数を用いて中央領域IRに存在する変質層の大きさを特定し変質層の大きさに基づいて炭化珪素基板10を選別する第1工程および複数の測定領域Mの各々における消衰係数を用いて中央領域IRに存在する積層欠陥の大きさを特定し積層欠陥の大きさに基づいて炭化珪素基板10を選別する第2工程の少なくとも一方の工程を備える。第1工程においては、入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2以上0.3以下である測定領域Mは、変質層が存在しない領域であると判定され、かつ入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2未満である測定領域Mは、変質層が存在する領域であると判定される。中央領域IRに対して垂直な方向に沿って見て変質層の長さが100μm以上および変質層の面積が1000μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板10は不良と判断される。第2工程においては、入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05以上である測定領域Mは、積層欠陥が存在しない領域と判定され、かつ入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05未満である測定領域Mは、積層欠陥が存在する領域と判定される。中央領域IRに対して垂直な方向に沿って見て積層欠陥の長さが50μm以上および積層欠陥の面積が100μm2以上の少なくともいずれかの場合、炭化珪素基板10は不良と判断される。これにより、炭化珪素基板10上の変質層および積層欠陥の少なくとも一方を精度良く検出することができる。
まず、実施例に係る炭化珪素基板と、比較例に係る炭化珪素基板とを準備した。実施例に係る炭化珪素基板は、測定領域Mにおいて変質層および積層欠陥のいずれも有していない炭化珪素基板とした。比較例に係る炭化珪素基板は、測定領域Mにおいて変質層および積層欠陥の双方を有している炭化珪素基板とした。実施例および比較例に係る炭化珪素基板の主面の一部である測定領域Mをエリプソメータで測定することにより、当該測定領域Mにおける消衰係数を算出した。
図17は、測定領域Mにおける消衰係数と、波長との関係を示している。実施例に係る炭化珪素基板の消衰係数は実線で示しており、比較例に係る炭化珪素基板の消衰係数は破線で示している。
実施例に係る炭化珪素基板の波長が320nmにおける消衰係数k1bは、0.20であった。一方、比較例に係る炭化珪素基板の波長が320nmにおける消衰係数k1aは0.15であった。以上の結果より、変質層を有しない測定領域の消衰係数は0.2以上であり、変質層を有する測定領域の消衰係数は0.2未満であることが確かめられた。
実施例に係る炭化珪素基板の波長が640nmにおける消衰係数k2bは、0.08であった。一方、比較例に係る炭化珪素基板の波長が640nmにおける消衰係数k2aは−0.07であった。以上の結果より、積層欠陥を有しない測定領域の消衰係数は0.05以上であり、積層欠陥を有する測定領域の消衰係数は0.05未満であることが確かめられた。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 表面
10 炭化珪素基板
10a 第1の主面(主面)
10b 第2の主面
10c,10d 炭化珪素層
10e 外縁部
11 二酸化珪素層
F 変質層、積層欠陥
IR 中央領域
L1,L2 長さ
M 測定領域
OR 外周領域
P,Px1,Px2,Py1,Py2 測定ピッチ
a スポット径
d 膜厚
k,k1,k1b,k1a,k2,k2b,k2a 消衰係数
n 屈折率
x1,x2 横幅
y1,y2 縦幅
10 炭化珪素基板
10a 第1の主面(主面)
10b 第2の主面
10c,10d 炭化珪素層
10e 外縁部
11 二酸化珪素層
F 変質層、積層欠陥
IR 中央領域
L1,L2 長さ
M 測定領域
OR 外周領域
P,Px1,Px2,Py1,Py2 測定ピッチ
a スポット径
d 膜厚
k,k1,k1b,k1a,k2,k2b,k2a 消衰係数
n 屈折率
x1,x2 横幅
y1,y2 縦幅
Claims (8)
- 主面を有する炭化珪素基板を準備する工程と、
前記主面を除去することにより前記炭化珪素基板の表面を露出させる工程と、
前記表面の外縁から3mm以内の外周領域を除いた中央領域内の複数の測定領域の各々に対して入射光を照射し、複数の前記測定領域の各々からの反射光をエリプソメータで測定する工程と、
前記入射光および前記反射光に基づいて複数の前記測定領域の各々における消衰係数を算出する工程と、
複数の前記測定領域の各々における消衰係数を用いて、前記中央領域に存在する変質層の大きさを特定する工程とを備え、
前記測定領域に照射される前記入射光のスポット径は10μm以下である、炭化珪素基板の製造方法。 - 前記変質層の大きさを特定する工程において、前記入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2以上0.3以下である前記測定領域は、前記変質層が存在しない領域であると判定され、かつ前記入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2未満である前記測定領域は、前記変質層が存在する領域であると判定される、請求項1に記載の炭化珪素基板の製造方法。
- 前記変質層の大きさに基づいて前記炭化珪素基板を選別する工程をさらに備え、
前記中央領域に対して垂直な方向に沿って見て前記変質層の長さが100μm以上および前記変質層の面積が1000μm2以上の少なくともいずれかの場合、前記炭化珪素基板は不良と判定される、請求項1または請求項2に記載の炭化珪素基板の製造方法。 - 複数の前記測定領域の各々における消衰係数を用いて、前記中央領域に存在する積層欠陥の大きさを特定する工程をさらに備える、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の製造方法。
- 前記積層欠陥の大きさを特定する工程において、前記入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05以上である前記測定領域は、前記積層欠陥が存在しない領域と判定され、かつ前記入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05未満である前記測定領域は、前記積層欠陥が存在する領域と判定される、請求項4に記載の炭化珪素基板の製造方法。
- 前記積層欠陥の大きさに基づいて前記炭化珪素基板を選別する工程をさらに備え、
前記中央領域に対して垂直な方向に沿って見て前記積層欠陥の長さが50μm以上および前記積層欠陥の面積が100μm2以上の少なくともいずれかの場合、前記炭化珪素基板は不良と判定される、請求項4または請求項5に記載の炭化珪素基板の製造方法。 - 前記炭化珪素基板の前記表面を露出させる工程において、前記主面に対して化学機械研磨が行われる、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の炭化珪素基板の製造方法。
- 主面を有する炭化珪素基板を準備する工程と、
前記主面に対して化学機械研磨が行われることにより、前記炭化珪素基板の表面を露出させる工程と、
前記表面の外縁から3mm以内の外周領域を除いた中央領域内の複数の測定領域の各々に対して入射光を照射し、複数の前記測定領域の各々からの反射光をエリプソメータで測定する工程と
前記入射光および前記反射光に基づいて複数の前記測定領域の各々における消衰係数を算出する工程とを備え、
前記測定領域に照射される前記入射光のスポット径は10μm以下であり、さらに
複数の前記測定領域の各々における消衰係数を用いて前記中央領域に存在する変質層の大きさを特定し前記変質層の大きさに基づいて前記炭化珪素基板を選別する第1工程および複数の前記測定領域の各々における消衰係数を用いて前記中央領域に存在する積層欠陥の大きさを特定し前記積層欠陥の大きさに基づいて前記炭化珪素基板を選別する第2工程の少なくとも一方の工程を備え、
前記第1工程においては、
前記入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2以上0.3以下である前記測定領域は、前記変質層が存在しない領域であると判定され、かつ前記入射光の波長が320nmの場合における消衰係数が0.2未満である前記測定領域は、前記変質層が存在する領域であると判定され、
前記中央領域に対して垂直な方向に沿って見て前記変質層の長さが100μm以上および前記変質層の面積が1000μm2以上の少なくともいずれかの場合、前記炭化珪素基板は不良と判断され、
前記第2工程においては、
前記入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05以上である前記測定領域は、前記積層欠陥が存在しない領域と判定され、かつ前記入射光の波長が640nmの場合における消衰係数が0.05未満である前記測定領域は、前記積層欠陥が存在する領域と判定され、
前記中央領域に対して垂直な方向に沿って見て前記積層欠陥の長さが50μm以上および前記積層欠陥の面積が100μm2以上の少なくともいずれかの場合、前記炭化珪素基板は不良と判断される、炭化珪素基板の製造方法。
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