JP6348389B2 - 支持装置、太陽光パネル設置装置及び搬送装置 - Google Patents

支持装置、太陽光パネル設置装置及び搬送装置 Download PDF

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Description

本発明は、太陽光パネルの台座を支持するための支持装置、太陽光パネル設置装置、及び、該太陽光パネル設置装置に用いられる搬送装置に関する。
従来、鉄道用地や空き地等のデッドスペースに太陽光パネルを設置して太陽光発電に利用すべく、種々の試みがなされている。
例えば、特許文献1は、鉄道用地を太陽光発電に利用した太陽光電池設置システムを開示している。該太陽光電池設置システムは、軌道内において2本のレール(6)間の路盤(7)上に太陽光発電が可能な太陽光電池モジュール(3)を設置したものである。そして、該太陽光電池設置システムでは、レール(6)と平行に架台(5A,5B)を路盤(7)に設置し、該架台(5A,5B)上に太陽電池モジュール(3)を支持する。
特開2005−101057号公報
しかしながら、特許文献1の太陽光電池設置システムでは、太陽光電池モジュール(以下、太陽光パネル)を支持する長尺の架台が地面に直接載置される。そのため、地面に凹凸や起伏が存在すると、架台の下面が部分的に地面から浮き上がり、太陽光パネルの支持が非常に不安定となる。すなわち、従来のシステムでは、太陽光電池設置システムを敷設する場所が凹凸の少ない平坦地に限定されてしまうことが問題であった。特に、大半の鉄道用地では、一対の鉄道レールの間隔が一定でなかったり、傾斜地や起伏地にレールが敷設されていることが多く、太陽光発電のために利用することが困難であった。また、鉄道レールの間の路盤は、一般的に凹凸が多いため、太陽光電池設置システム(架台)を敷設するために整地しなければならず、その施工性にも問題があった。すなわち、従来の太陽光パネル設置装置では、スペースを有効に活用できないこと、及び、その施工性が低いことが課題であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、スペースをより有効に利用可能であり、且つ、優れた施工性を有する太陽光パネル台座の支持装置、太陽光パネル設置装置、及び、該太陽光パネル設置装置に用いられる搬送装置を提供することにある。
請求項1に記載の支持装置は、太陽光パネルが取り付けられる台座を支持するための支持装置であって、
長手方向に少なくとも部分的に連続する空隙を隔てて並列した一対の長尺部材、及び、空隙を長手方向に亘って一定の幅で維持する空隙維持手段を有する1又は複数のレール体と、
一対の長尺部材の空隙を貫通するボルト軸、及び、ボルト軸の所定位置に固定されてレール体を支持する支持部を有し、支持部の固定位置がボルト軸に沿って変更可能に構成された支持体と、を備え、
レール体の長手方向に複数の空隙維持手段が互いに離れて配置され、複数の空隙維持手段の間の空隙がボルト軸を挿通するように構成され、且つ、レール体の空隙に固定部材が挿通されて、台座がレール体に固定されるように構成されていることを特徴とする。
請求項に記載の支持装置は、請求項に記載の支持装置において、長尺部材は、長手方向に連続する断面視コ字形状を有し、側壁と、該側壁の外面から相対向して立設する上壁及び下壁とからなり、一対の長尺部材の側壁内面同士が対向して空隙を形成するとともに、空隙維持手段が側壁の間に配置されていることを特徴とする。
請求項に記載の支持装置は、請求項1又は2に記載の支持装置において、2以上のレール体が連結手段によって長手方向に連結されてなり、各レール体の両端が空隙によって開口し、連結部材が一方のレール体の端部開口と隣接するレール体の端部開口を介して両方の空隙に挿入されることにより、レール体同士を連結することを特徴とする。
請求項に記載の支持装置は、請求項1からのいずれかに記載の支持装置において、空隙維持手段は、一対の長尺部材間に介装されるスペーサであることを特徴とする。
請求項に記載の支持装置は、請求項1からのいずれかに記載の支持装置において、支持体は、ボルト軸を垂直に立設するボルト立設部をさらに備えることを特徴とする。
請求項に記載の支持装置は、請求項1からのいずれかに記載の支持装置において、支持体は、レール体の幅方向の両側面から当接して一対の長尺部材の分離を規制するとともに離間を防止する規制部をさらに備えることを特徴とする。
請求項に記載の太陽光パネル設置装置は、太陽光パネルを設置するための太陽光パネル設置装置であって、
太陽光パネルが取り付けられるパネル取付部を備えた台座と
請求項1乃至のいずれか一項に記載の支持装置と、
台座を受ける受け部及びレール体上を走行可能な走行車輪を有する少なくとも1つの走行体を備える搬送装置と、
レール体の空隙に挿通されて、台座をレール体に固定するための固定部材と、を備え、
走行体の受け部に台座を搭載し、レール体に沿って太陽光パネル設置位置近傍まで台座を搬送し、受け部から下ろした台座を固定部材でレール体に固定可能であり、
走行体がレール体の上方に突出する支持体のボルト軸を回避して走行可能であるように構成されていることを特徴とする。

請求項に記載の太陽光パネル設置装置は、太陽光パネルを設置するための太陽光パネル設置装置であって、
太陽光パネルが取り付けられるパネル取付部を備えた台座と、
台座を支持するための、(a)長手方向に少なくとも部分的に連続する空隙を隔てて並列した一対の長尺部材、及び、空隙を長手方向に亘って一定の幅で維持する空隙維持手段を有する1又は複数のレール体と、(b)一対の長尺部材の空隙を貫通するボルト軸、及び、ボルト軸の所定位置に固定されてレール体を支持する支持部を有し、支持部の固定位置がボルト軸に沿って変更可能に構成された支持体と、を備える支持装置と、
台座を受ける受け部及びレール体上を走行可能な走行車輪を有する少なくとも1つの走行体を備える搬送装置と、
レール体の空隙に挿通されて、台座をレール体に固定するための固定部材と、を備え、
走行体の受け部に台座を搭載し、レール体に沿って太陽光パネル設置位置近傍まで台座を搬送し、受け部から下ろした台座を固定部材でレール体に固定可能であり、
走行体がレール体の上方に突出する支持体のボルト軸を回避して走行可能であるように構成されていることを特徴とする。
請求項9に記載の太陽光パネル設置装置は、請求項7又は8に記載の太陽光パネル設置装置において、走行体は、レール体の上面上を走行可能な第1走行車輪、及び、レール体の両外側面を挟むように配置され、該外側面上を走行可能な第2走行車輪を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の太陽光パネル設置装置は、請求項9に記載の太陽光パネル設置装置において、第1走行車輪は、レール体の上方に突出したボルト軸を回避して走行可能となるように構成されていることを特徴とする。
請求項11に記載の太陽光パネル設置装置は、請求項9又は10に記載の太陽光パネル設置装置において、走行体は第2走行車輪の対向間隔を変更できることを特徴とする。
請求項12に記載装置は、太陽光パネルの台座を太陽光パネル設置位置まで搬送するための搬送装置と、搬送装置が走行するための一対のレール体とを備える装置であって、
搬送装置は、
一対のレール体を走行する少なくとも一対の走行体からなり、
一方のレール体上の一方の走行体と他方のレール体上の他方の走行体とをレール体の長手方向に相対移動しないように連結する連結軸を備え、
連結軸の一端が一方の走行体に固定され、連結軸の他端が他方の走行体を軸方向に相対移動可能に貫通し、
一対のレール体の幅に追従して、他方の走行体が一方の走行体に対して連結軸に沿って近接又は離間可能であり、
レール体は、
長手方向に少なくとも部分的に連続する空隙を隔てて並列した一対の長尺部材、及び、空隙を長手方向に亘って一定の幅で維持する空隙維持手段を有し、
レール体の長手方向に複数の空隙維持手段が互いに離れて配置され、複数の空隙維持手段の間の空隙は、レール体を所定位置に支持するためのボルト軸を挿通するように構成され、且つ、レール体の空隙に固定部材が挿通されて、台座がレール体に固定されるように構成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の支持装置は、支持体及び台座を固定可能な空隙をレール体に設けたことに特徴を有する。本支持装置によれば、レール体に形成された空隙にボルト軸が挿通され、且つ、ボルト軸に沿って支持体の支持部が高さ調整自在であることにより、支持体によって保持されるレール体の高さをボルト軸に沿って調整可能である。これにより、レール体は、支持体によって地面から離隔した所望の高さに維持される。また、ボルト軸を保持する空隙がレール体の長手方向に沿って連続して延びているので、レール体と支持体とを固定する位置を長手方向に沿って調整することができる。これにより、太陽光パネルの設置スペースに多少の凹凸や障害物があっても、これら凹凸を障害物を避けて支持体を配置し、支持体でレール体を支持することができる。すなわち、レール体の敷設に影響を受けることを軽減し、レール体を地面から離隔した所望の高さに維持することができる。さらに、レール体を支持体上に設置した後、空隙を介して太陽光パネルの台座を簡単に固定することが可能である。また、長手方向に沿って連続する空隙内における固定部材の位置をも現場の設置状況に対応して自在に調整可能である。したがって、本実施形態の支持装置は、太陽光パネルを設置するためのスペースをより有効に利用可能であり、尚且つ、優れた施工性を有する。
本発明の一実施形態の支持装置は、支持体及び台座を固定可能な空隙をレール体に設けたことに特徴を有する。本支持装置によれば、ボルト軸を保持する空隙がレール体の長手方向に沿って連続して延びているので、レール体と支持体とを固定する位置を長手方向に沿って調整することができる。これにより、複数の鉄道レールに支持体を挟圧固定し、その上にレール体を架設することが可能となる。よって、鉄道用地に敷設された鉄道レールを撤去して整地することなく、太陽光パネルの設置スペースを形成することができる。さらに、レール体を支持体上に設置した後、空隙を介して太陽光パネルの台座を簡単に固定することが可能である。また、長手方向に沿って連続する空隙内における固定部材の位置をも現場の設置状況に対応して自在に調整可能である。したがって、本実施形態の支持装置は、太陽光パネルの設置のためにスペースをより有効に利用可能であり、尚且つ、優れた施工性を有する。
請求項に記載の支持装置によれば、請求項の発明の効果に加えて、断面視コ字形状の長尺部材を並べて配置することで、空隙を有するレール体を簡単に構成することができる。
請求項に記載の支持装置によれば、請求項1又は2の発明の効果に加えて、レール体の空隙を利用して、連結部材で各レール体を長手方向に簡単に連結することができる。
請求項に記載の支持装置によれば、請求項1からのいずれかの発明の効果に加えて、長尺部材間にスペーサを介装することで、空隙を安定して維持することができる。
請求項に記載の支持装置によれば、請求項1からのいずれかの発明の効果に加えて、ボルト立設部によってボルト軸が垂直に維持される。
請求項に記載の支持装置によれば、請求項1からのいずれかの発明の効果に加えて、規制部により一対の長尺部材が分離することが規制されるとともに、一対の長尺部材が離隔又は傾斜して空隙が変動又は破壊されることが防止される。これにより、空隙を所定の幅に安定的に維持することが可能となる。すなわち、該規制部は、一対の長尺部材の離間防止手段(部)として機能する。
請求項に記載の太陽光パネル設置装置によれば、請求項1からのいずれかの発明の支持装置の効果を発揮することができる。さらに、走行体の受け部に太陽光パネルの台座を搭載し、走行体とボルト軸とが干渉しないようにレール体に沿って太陽光パネル設置位置近傍まで台座を搬送することができる。そして、台座を受け部から下ろして固定部材でレール体に直接、固定可能である。すなわち、人力で台座を運搬することなく、走行体をレール体上で走行させることにより、簡単に台座(及び太陽光パネル)を設置位置まで搬送することができる。その結果、太陽光パネルの施工性が大幅に改善する。
請求項9に記載の太陽光パネル設置装置によれば、請求項7又は8の発明に加えて、搬送体の走行車輪がレール体の上面及び両外側面の両方を走行するように構成されていることにより、レール体上を滑らかに進行することが可能である。
請求項10に記載の太陽光パネル設置装置によれば、請求項9の発明に加えて、走行体の第1走行車輪により、レール体の上方に突出したボルト軸と走行体とが干渉することが防止される。
請求項11に記載の太陽光パネル設置装置によれば、請求項9又は10の発明に加えて、第2走行車輪の対向間隔を変更可能であることにより、レール体の幅と異なる幅の鉄道レールに対応することができる。
請求項12に記載装置によれば、連結軸によって一対の走行体のレール体の長手方向の走行が連動する。そして、他方の走行体が一方の走行体に対して連結軸に沿って近接又は離間可能であることにより、変動するレール体間の幅に対応することが可能である。すなわち、レール幅に変動があったとしても、連結軸が複数の走行体を連動させることにより、太陽光パネルの台座を安定して設置位置まで搬送することができる。これにより、太陽光パネルの施工性を改善する。
本発明に係る一実施形態(第1実施形態)の太陽光パネル設置装置の概略斜視図。 図1の太陽光パネル設置装置の(a)平面図、(b)正面図及び(c)側面図。 図1の太陽光パネル設置装置のレール体の概略斜視図。 図3のレール体の(a)平面図、(b)正面図。 図4のレール体の(a)側面図、(b)A−A断面図、(c)B−B断面図。 図3のレール体の第1スペーサの(a)斜視図、(b)平面図及び(c)正面図、第2スペーサの(a)斜視図、(b)平面図及び(c)正面図。 図3のレール体の分解斜視図。 図1の太陽光パネル設置装置(支持装置)の支持体の分解斜視図。 図1の太陽光パネル設置装置(支持装置)の支持体近傍の部分拡大斜視図。 図9の太陽光パネル設置装置(支持装置)の(a)正面図、(b)C−C断面図。 図1の太陽光パネル設置装置(支持装置)の台座固定部近傍の部分拡大斜視図。 図1の太陽光パネル設置装置の支持装置で太陽光パネルを凹凸領域で支持する形態を例示する概略図。 図1の太陽光パネル設置装置の支持装置を傾斜面に敷設した形態を例示する概略図。 図1の太陽光パネル設置装置の搬送装置の概略斜視図。 図14の搬送装置の走行体の(a)上方から見た斜視図、(b)下方から見た斜視図。 図15の走行体の(a)平面図、(b)側面図、(c)底面図及び(d)正面図。 図16の走行体の(a)D−D断面図、(b)E−E断面図及び(c)走行車輪の間隔を調整した断面図。 図1の太陽光パネル設置装置において、搬送装置で台座を搬送する形態を示した概略図。 図1の太陽光パネル設置装置において、搬送装置で台座を搬送する際、レール体の間隔に応じて走行体が幅方向に移動する形態を示した概略図。 太陽光パネル設置装置において、搬送装置を用いて太陽光パネル付きの台座をレール体の所定位置に設置する工程を示した概略図。 本発明の別実施形態(第2実施形態)の支持装置の設置構造を示す概略斜視図。 図21の支持装置の設置構造の(a)平面図、(b)側面図及び(c)正面図。 図21の支持装置の支持体の分解斜視図。 図23の支持体において、ボルト軸を立設する挟持体の(a)平面図、(b)側面図、及び(c)F−F断面図 図21の支持装置におけるレール体と支持体の分解斜視図。 本発明の変形例のレール体(支持装置)を示す概略図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。また、本発明における上下左右の方向は、相対的な位置を示す概念にすぎず、これらを入れ替えて適用可能であることは言うまでもない。
[第1実施形態]
本発明の一実施形態の太陽光パネル設置装置10は、太陽光発電を行うべく、鉄道用地や空き地等のデッドスペースに太陽光パネルPを設置するための装置である。図1は、該太陽光パネル設置装置10の概略斜視図である。図2(a)〜(c)は、該太陽光パネル設置装置10の平面図、正面図及び側面図である。
図1及び図2に示すとおり、太陽光パネル設置装置10は、太陽光パネルPが取り付けられる台座13と、所定のスペースに敷設され、所定の高さで該台座13を支持するための支持装置11と、少なくとも1つの走行体150で台座13を保持し、該支持装置11の所定位置に台座13を搬送する搬送装置15と、を備える。なお、図1,2は、説明の便宜上、支持装置11に1つの台座13(太陽光パネルP)が設置されているだけであるが、実際には、一対のレール体110に沿って複数の太陽光パネルP及び台座13が並設される。
また、図1及び図2では、太陽光パネルPを保持する台座13が該支持装置11の一対のレール体110に固定されて、地面から浮いた状態で保持されている。該台座13は、前脚部131と、該前脚部131よりも長い後脚部132と、該前脚部131及び後脚部132の上端で傾斜面を形成する枠状のパネル取付部133と、該前脚部131及び後脚部132の下端に設けられた固定部134とを備える。そして、該太陽光パネル設置装置10では、台座13のパネル取付部133に太陽光パネルPが傾斜して固定されるとともに、固定部134がレール体110に固定される。
本実施形態では、太陽光パネルPの上端を後脚部132下端から2.5mの高さで支持し、太陽光パネルPの下端を前脚部131下端から0.7mの高さで支持するように構成されている。また、太陽光パネルPとパネル取付部133との連結は、図示しないが、クランプ、ボルト、溶接等の種々の取付手段によって可能である。そして、本実施形態では、太陽光パネルPの傾斜角は、約30〜40度で設定されている。一般的に、この角度は日本での太陽光発電において発電(受光)効率が最も高い値として知られている。しかしながら、敷設面の傾斜等の周囲環境に合わせて、傾斜角や支持高さを任意に設定することができる。
支持装置11は、長手方向に延びる複数のレール体110と、地面に固定されて該レール体110を所定高さで支持する複数の支持体120とを備えてなる。該レール体110は、支持体120(ボルト軸122)及び台座13(固定部134)を固定可能に構成され、且つ、その上を走行体150が走行可能に構成されている。また、本実施形態では、連設された複数のレール体110が対をなして支持装置11を構成している。つまり、一方側のレール体110のアセンブリ(連結体)と他方側のレール体110のアセンブリとが所定間隔で並行に延接されている。そして、本支持装置11において、レール体110を長手方向に選択的に接続していくことで、その全体長を太陽光パネルPの設置環境に応じて適宜設計可能である。なお、本発明の「レール体」は、レール体110及びそのアセンブリの両方を含む概念であり、以下の説明において、レール体110とそのアセンブリを区別せずに「レール体110」と称する場合がある。
この支持装置11のレール体110の数量は、レール体110自体の長さ、及び、太陽光パネルPを敷設する領域面積(長さ)に応じて設定される。例えば、本実施形態では、レール体110の長さを4.1mとし、並設する一対のレール体110の間隔を2.2mとし、隣接する支持装置11間の間隔を2.2mとした。また、太陽光パネルPを1つの支持装置11に配置するように構成した。この場合、3本のレール体110を接続した支持装置11を3列並べること(すなわち、6列のレール体110のアセンブリを並べること)により、12.3m×11.0mの太陽光パネルPの設置スペースを構築可能であり、該設置スペースに9枚の太陽光パネルPを設置することができる。しかしながら、これら各構成の寸法や数量を適宜変更可能であることは言うまでもない。
次に、本実施形態の支持装置11のレール体110の構成を図3乃至7を参照して説明し、支持装置11の支持体120の構成及び支持体120とレール体110との固定形態を図8乃至10を参照して説明し、さらに、該支持体120と台座13との固定形態を図11を参照して説明する。
本実施形態の支持装置11のレール体110は、図3乃至5に示すとおり、長手方向に連続する空隙112を隔てて並列した一対の長尺部材111を有する。該長尺部材111は、長手方向に連続する断面視コ字形状を有する長尺体である(図5参照)。該長尺部材111は、側壁111aと、該側壁111aのレール体110の外面(レール体110の外方を向く表面)から相対向して立設する上壁111b及び下壁111cとからなる。該上壁111b先端及び下壁111c先端には、そこから下方及び上方に延びるフランジ111dがそれぞれ形成されている。これら側壁111a、上壁111b、下壁111cは平坦な表面を有する。また、側壁111aには長尺部材111を連結ボルト118で互いに連結するための複数の連結孔113が穿設されている。本実施形態では、連結孔113同士が約1m離隔するように配置されている。
また、該レール体110では、一対の長尺部材111の側壁111a内面同士が対向するように、該一対の長尺部材111が長手方向に亘って一定の間隔で離隔して連結されている。すなわち、一対の長尺部材111の側壁111a内面の間に一定の幅の空隙112が形成されている。該空隙112の幅は、後述の支持体120のボルト軸122及び台座13用の固定ボルト135の軸部を挿通可能な大きさを有する。好ましくは、空隙112の幅は、ボルト軸122及び固定ボルト135の径とほぼ等しい。本実施形態では、空隙112が幅12mm及び高さ50mmを有するように定められた。
そして、この空隙112の幅を一定に維持すべく、空隙維持手段として少なくとも1つのスペーサ115,116が長尺部材111の側壁111a内面間に挟持されている(図5(b)参照)。第1スペーサ115は、一対のレール体110を互いに平行に維持した状態で連結する空隙維持手段として機能する。また、第2スペーサ116は、空隙112を維持するとともに、レール体110同士を長手方向に連結する連結手段としても機能する。本実施形態では、これらレール体110の約1mにつき1箇所の間隔でスペーサ115,116が配置される。しかしながら、本発明はこれに限定されず、その数量を任意に増減可能である。なお、本実施形態では、スペーサ115,116を除いた箇所で空隙112がレール体110の長手方向全体に亘って一定の幅(又は間隔)で連続していると解釈できる。ただし、スペーサ115,116の介装によって断絶した複数の空隙112が部分的に一定の幅で長手方向に連続していると解釈してもよい。
図6は、一対の長尺部材111間に介装される第1スペーサ115及び第2スペーサ116の概略図である。スペーサ115,116は所定厚の直方体のプレートである。該スペーサ115,116の厚みが空隙112の幅に合致する。図6(a)〜(c)に示すとおり、第1スペーサ115は、正面視正方形の平板であり、その略中央において厚み方向に貫通する1つの貫通孔115aを有している。この貫通孔115aは、連結ボルト118の軸部が貫通可能な大きさを有する。他方、図6(d)〜(f)に示すとおり、第2スペーサ116は、正面視矩形の平板であり、その長辺が長尺部材111の長手方向に沿って配置される。また、該第2スペーサ116は、その厚み方向に貫通する複数(4つ)の貫通孔116aを長辺方向に沿って有している。そして、各貫通孔116aは、長辺方向に長い長円状の長孔であり、連結ボルト118の軸部を貫通孔116a内で長手方向に遊挿可能である。
図7に示すとおり、一対の長尺部材111の間に第1及び第2スペーサ115,116を挟み込み、連結ボルト118で各部材を貫通することにより、レール体110が連結される。より具体的には、一対の長尺部材111の端部を揃えた状態で、両側壁111a内面を対向させるとともにその間に第1及び第2スペーサ115,116を配置し、各長尺部材111の各連結孔113と第1及び第2スペーサ115,116の貫通孔115a,116aとをそれぞれ合致させる。そして、各連結孔113及び貫通孔115a,116aに連結ボルト118を貫通させてナットで締め付けることにより、空隙112を有するレール体110を構築することができる。
さらに、レール体110の両端が空隙112によって開口しており、該端部開口を介して長手方向に隣接するレール体110同士が連結されて、所望の長さのレール体110のアセンブリが構築される。すなわち、第2スペーサ116が一方のレール体110の端部開口と隣接するレール体110の端部開口を介して両方の空隙112に挿入されることにより、レール体110,110同士が長手方向に連結される。より具体的には、一方のレール体110の長尺部材111端部において第2スペーサ116の半分が一対の長尺部材111間に挟み込まれる。そして、長尺部材111の端部に穿設された連結孔113と貫通孔116aとを介して、第2スペーサ116の残り半分がレール体110からはみ出した状態で連結ボルト118で固定される。すなわち、連結手段としての第2スペーサ116が一方のレール体110の隙間112内に部分的に介装される。そして、該第2スペーサ116の突出した残り半分が他方のレール体110の一対の長尺部材111で同様に挟み込まれ、該一対の長尺部材111が空隙112を介して連結ボルト118で相互に連結されることにより、一方のレール体110と他方のレール体110とが長手方向に連結される。すなわち、第2スペーサ116は、空隙維持手段及び連結手段を兼ねている。
なお、本実施形態では、レール体110は、SUS等の金属材料からなる一対の長尺部材111を組み合わせて構成される。より具体的には、本実施形態は、一般的なリップ溝形鋼材を長尺部材111として使用し、該リップ溝形鋼材をスペーサ115,116を介して背合わせで固定することにより、レール体100が構築される。しかしながら、本発明の長尺部材は合成樹脂等の金属材料以外の材料で構成してもよく、また、種々の形状寸法をとり得る。
次いで、本発明の支持装置11の支持体120について説明する。支持体120は、レール体110を所定の高さで支持又は保持するものである。該支持体120は、図8に示すとおり、基部としての基底プレート121と、該基底プレート121によって地面に略垂直に保持された所定長のボルト軸122と、該ボルト軸122の所定位置に固定される支持プレート123と、該支持プレート123と対向して該ボルト軸122に固定される挟圧プレート124と、該支持プレート123及び挟圧プレート124の固定位置を定める一対の螺着体125,126と、基底プレート121及びボルト軸122を包囲するコンクリート枠127と、を備える。
基底プレート121は、アンカー等の任意の固定手段(図示せず)で地面に固定され、ボルト軸122を垂直に立設するボルト立設部として機能する。また、ボルト軸122は、軸方向に亘って外面に螺旋溝を有し、レール体110の空隙112を少なくとも貫通可能な長さ及び径を有する。該ボルト軸122の長さは、支持するレール体110の位置(高さ)によって適宜定められる。さらに、該ボルト軸122には、ナット及びワッシャからなる一対の螺着体125,126がボルト軸先端(上端)から螺着される。
支持プレート123は、平面状の支持部123aと、該支持部123aの対向する2辺の縁から上方に立設した規制部123bと、該支持部123aの中心に穿設され、ボルト軸122を貫通可能な貫通孔123cと、を備える。そして、ボルト軸122が貫通する支持プレート123の下方で該ボルト軸122に螺着された螺着体125によって支持プレート123が下面から下支えされる。また、規制部123bは、該レール体110の両側面の下方のフランジ111dに当接可能に構成されている。
挟圧プレート124は、平面状の挟圧部124aと、該挟圧部124aの対向する2辺の縁から下方に垂下した規制部124bと、該挟圧部124aの中心に穿設され、ボルト軸122を貫通可能な貫通孔124cと、を備える。該挟圧プレート124は、支持部123aに対向配置され、レール体110の上面(一対の長尺部材111の上壁111b上面)を押圧し、該支持部123aと協働してレール体110を挟圧可能に構成されている。すなわち、ボルト軸122が貫通する挟圧プレート124の上方でボルト軸122に螺着された螺着体126を下方に螺進させることにより、挟圧プレート124が対向する支持プレート123側に押圧される。また、規制部124bは、該レール体110の両側面の上方のフランジ111dに当接可能に構成されている。
コンクリート枠127は、基底プレート121及びボルト軸122を包囲するものであり、支持体120に任意に追加される。レール体110を支持体120に固定した後、該コンクリート枠127の枠内にモルタルを流し込むことにより、ボルト軸122が基底プレート121に対して捻れることを防止する。このコンクリート枠127は補強材として機能するが、任意に省略してもよい。
図9は、支持装置11の支持体120近傍の部分拡大斜視図であり、本実施形態における支持体120でレール体110を支持する形態を示している。図10は、その正面視及び横断面視を示している。
図9及び図10に示すとおり、レール体110を所望の高さで保持するべく、支持プレート123がボルト軸122の所定位置に固定されている。そして、レール体110の空隙112をボルト軸122が貫通し、支持プレート123の支持部123aがレール体110の下面(一対の長尺部材111の下壁111c底面)を受けて、該レール体110を所定の高さで支持している。図10(b)に示すように、空隙112の幅がボルト軸122の径とほぼ等しいため、空隙112にボルト軸122が嵌まり、幅方向にがたつくことが抑制されている。
また、レール体110の上面(一対の長尺部材111の上壁111b上面)には、挟圧プレート124が配置され、該レール体110を支持プレート123及び挟圧プレート124で挟持している。すなわち、下方から支持プレート123、レール体110及び挟圧プレート124が該ボルト軸122に対して貫通配置され、これら部材をボルト軸122に螺着された一対の螺着体125、126が上下から挟圧することにより、レール体110及び支持体120が固定されている。
さらに、図10に示すとおり、規制部123b,124bが、該レール体110の両側面の上下のフランジ111dに当接するように配置されている。すなわち、該規制部123b,124bがボルト軸122を中心に回動しようとするレール体110を係止することにより、レール体110のボルト軸122に対する回動が規制される。よって、規制部123b,124bは、一対の長尺部材111,111が分離することを規制するとともに、一対の長尺部材111,111が離隔又は傾斜して空隙が変動又は破壊されることを防止する。これにより、空隙112が所定の幅で安定的に維持される。すなわち、該規制部123b,124bは、一対の長尺部材111,111の離間防止手段(部)として機能する。
そして、当該支持装置11は、該レール体110を支持する高さを支持体120のボルト軸122に沿って調整可能に構成されている(図10(b)の仮想線参照)。すなわち、下方の螺着体125の位置をボルト軸122に沿って変更することにより、支持プレート123(又は支持部123a)の位置又は高さをボルト軸122に沿って変更し、その結果、レール体110の保持位置を調整することができる。
支持装置11において、該レール体110が複数の支持体120で支持される。そして、地面の凹凸や傾斜に応じて各支持体120におけるレール体110の地面からの支持高さを個別に調整又は変更し、レール体110を水平に又はそれに近付けるように敷設することが太陽光パネルPの設置安定性の上で好ましい。
なお、本支持装置11において、挟圧プレート124を該支持体120から省略可能である。その場合、螺着体126の下面をレール体110上面に圧接させ、支持プレート123と螺着体126とでレール体110を挟圧することによって、レール体110と支持体120とを固定してもよい。
続いて、図11を参照して、支持体120で所望の高さに支持されたレール体110に対して台座13が固定された形態を説明する。図11(a)(b)は、台座13の前脚部131の固定部134近傍の部分拡大図である。図11(a)に示すとおり、固定部134は、直角に屈折したL字形状のプレートであり、前脚部131(及び後脚部132)の下端に設けられている。該固定部134には、固定ボルト(固定部材)135を貫通可能な固定孔134aが穿設されている。また、固定部134の下側のプレートの2辺から下方に延びるフランジ134bが設けられている。図11(b)に示すとおり、固定部134の下面がレール体110の上面(一対の長尺部材111の上壁111b上面)に載置された状態で、固定ボルト135の軸部が固定孔134a及び空隙112を貫通し、ナットで締め付けられることによって、固定部134がレール体110に圧接して固定されている。このとき、固定部134のフランジ134bとレール体110のフランジ111dとが当接し、固定部134がレール体110に対して捻れることが規制されている。なお、図11は、台座13の前脚部131の固定形態を示すが、後脚部132も同様の形態でレール体110に固定される。
上述したとおり、本実施形態の支持装置11は、レール体110の空隙112を介して支持体120のボルト軸122に沿ってその支持高さを調整自在であり、尚且つ、該空隙112を介して台座13の固定部134を固定ボルト135で固定可能である。つまり、レール体110の長手方向に亘って一定の幅で延在する空隙112を利用して、支持体120及び台座13の固定位置を長手方向に沿って自在に変更可能である。さらに、1又は複数の支持体120の支持部123aの高さを調整することにより、レール体110の高さや傾斜角をも変更可能である。
例えば、図12は、凹凸のあるスペースに太陽光パネルPを設置した形態を示す模式図である。図12に示すように、部分的に凹凸があるスペースにおいて、レール体110が複数の支持体120によって水平に支持されている。すなわち、支持体120とレール体110との連結位置が空隙112の長手方向に沿って変更可能であるため、支持体120が設置不能な細かい凹凸領域G1を避けて配置されている。また、図12のように、大きく沈降した凹領域G2では、長いボルト軸122を採用することにより、支持体120がレール体110を所定の高さで支持している。
図13は、傾斜したスペースに設置された支持装置11の模式図である。該支持装置11では、設置スペースの傾斜に比べてなだらかな傾斜でレール体110が敷設されている。すなわち、図13のように、低い位置ほどボルト軸122の上方でレール体110を支持し、高い位置ほどボルト軸122の下方でレール体110を支持することにより、設置スペースの傾斜に比べてレール体110の傾斜勾配が軽減されている。なお、傾斜用地の勾配やボルト軸122の長さによっては、各支持体120において支持部123aの高さを同様に調整することで、レール体110を水平に配置することも可能である。
また、本実施形態の支持装置11を、例えば、廃線となった複数の鉄道レールが敷設された鉄道用地に設置する場合、鉄道レールの上面を基準面(基準高さ)としてレール体110を設置可能である。この場合、複数本の鉄道レールの間や外側の地面上に複数の支持体120を直線上に整列して設置する。この鉄道レール近傍の地面の凹凸は激しいため、鉄道レールの基準面と支持部123aの高さを合わせるように、各支持体120において、支持プレート123のボルト軸122に対する高さが調整される。そして、レール体110が鉄道レールと交差するように鉄道レール上面及び各支持部123aにレール体110を載置することにより、該レール体110を鉄道レール上面と同じ高さで支持することが可能である。
しかしながら、本実施形態の支持装置11において、レール体110(又はそのアセンブリ)が長い場合、太陽光パネルP及び台座13をレール体110上の設置位置まで運搬することが非常に大変な作業となり得る。この運搬作業を容易化すべく、本太陽光パネル設置装置10は、台座13を支持装置11の設置位置に搬送するための搬送装置15をさらに備える。以下、図14乃至図19を参照して、搬送装置15の構成を説明する。
図14に示すとおり、搬送装置15は、レール体110や鉄道レール上を走行可能な走行体150,150’と、該一対の走行体150,150’を連結する連結軸159とを備えてなる。該連結軸159は、その端部が一方の走行体150の側部に固定され、且つ他方の走行体150’の側部を遊挿状態で貫通して一対の走行体150,150’を連結している。この一対の連結体150,150’の間隔は、支持装置11の一対のレール体110の間隔や鉄道レールの間隔に合致するように定められる。なお、本実施形態では、搬送装置15が1つの台座13を4点で安定的に支持すべく、4つの走行体150を含んでいる。
図15乃至図17に示すとおり、走行体150は、台座13の前後脚部131,132を受けるための受け部151と、該受け部151の下面に固定された一対の車輪保持体152と、各車輪保持体152に回転可能に保持された第1走行車輪153及び第2走行車輪154と、を備える。
受け部151は、矩形状のプレートであり、その上面に台座13の脚部131,132を載置可能に構成されている。そして、受け部151の4辺が上方に屈折し、脚部131,132が落下することを規制している。また、該受け部151の略中央には、台座13の固定部134を固定するための台座取付孔151aが穿設されている。より詳細には、固定部134の固定孔134aと該台座取付孔151aとを合致させ、ボルトで締結することにより、台座13の脚部131,132が受け部151に暫定的(搬送時)に固定される。さらに、受け部151には、車輪保持体152を固定するための複数の取付孔151bが設けられている。後述するとおり、該車輪保持体用の取付孔151bを選択することで、車輪保持体152(第1走行車輪153及び第2走行車輪153)の間隔を変更可能である。
そして、受け部151の下面には、一対の車輪保持体152が離隔した状態で固定されている。該一対の車輪保持体152の間には、走行時に受け部151とボルト軸122とが当接することを防止すべく、支持装置11のボルト軸122が通過可能な空間が設けられている。一対の車輪保持体152は、L字状のプレートであり、受け部151下面から垂直下方に延びる上側部152aと、該上側部152aから略直角に走行体150の外方側に屈折した下側部152bとをそれぞれ備える。各車輪保持体152では、該上側部152aの上面が受け部151の下面に取付孔151bを介してボルトで固定されている。また、車軸保持体152の上側部152aの上寄りの側面には、連結軸159を挿通するための挿通孔155が穿設されている(図16(d)参照)。
各車輪保持体152において、上側部152aの側方内面で水平方向に保持された回転軸によって、2つの第1走行車輪153が軸支されている(図17(b)参照)。該第1走行車輪153の接地面が下方に臨むように配置され、レール体110上面を走行可能である。他方、車輪保持体152の下側部152bの下面側で垂直方向に保持された回転軸によって、2つの第2走行車輪154が軸支されている(図17(a)参照)。つまり、第1走行車輪153と第2走行車輪154の回転軸は互いに垂直である。そして、該第2走行車輪154の接地面が走行体150の内側に臨むように配置され、レール体110外側面(一対の長尺部材111のフランジ111d)を走行可能である。第2走行車輪154の間隔は、走行するレール体110の幅よりも僅かに大きく定められることが好ましい。該第2走行車輪154がレール体110のいずれかの側面に当接することにより、走行体150がレール体110から外れることが規制される。
また、図17(c)に示すとおり、車輪保持体152の固定位置を受け部151の内側の取付孔151bに変更することにより、車輪保持体152(第1走行車輪153及び第2走行車輪154)の間隔を変更することができる。これにより、異なる幅のレール体110や鉄道レール上を走行することが可能となる。
図18は、支持装置11のレール体110上を搬送装置15の走行体150が走行する形態の模式図である。本実施形態では、4つの走行体150の受け部151に前後脚部131,132がそれぞれ固定され、4つの走行体150が1つの台座13を協働して搬送している。図18に示すとおり、走行体150がレール体110上面に載置され、第1走行車輪153が長尺部材111の上壁111bに当接している。他方、第2走行車輪154は、レール体110の側面(フランジ111d)を挟み込むように配置されている。第2走行車輪154は、レール体110側面と僅かに離隔しているが、走行体150がレール体110の側方にずれて、いずれか一方側の第2走行車輪154がフランジ111dに当接したときに、その上を走行し、走行体150の軌道を修正可能である。図18に示すように、受け部151が第1走行車輪153及び車輪保持体152によって高い位置に保持されているので、走行体150は、レール体110の上方に突出したボルト軸122を回避して走行可能である。さらに、レール体110上には、挟圧プレート125による段差が存在するが、第1走行車輪153がこれら段差を乗り越えて走行可能である。
さらに、本実施形態の搬送装置15では、図19に示すとおり、連結軸159が一方のレール体110上の一方の走行体150と他方のレール体110’上の他方の走行体150’とを長手方向に相対移動しないように連結する。そして、該連結軸159の一端が一方の走行体150の挿通孔155にボルト156で固定され、連結軸159の他端が他方の走行体150’の挿通孔155’内を軸方向に移動可能に貫通している。これにより、例えば、一対のレール体110,110’の幅(又は一対の鉄道レールRの幅)が変動したとしても、その幅の変動に追従して、他方の走行体150’が一方の走行体150に対して連結軸159に沿って近接又は離間可能である。すなわち、本実施形態の搬送装置15は、複数の走行体15を連動させつつ一対のレール体110,110’に沿って台座13を簡単に且つ安定して搬送可能である。
図20は、本実施形態の太陽光パネル設置装置10において、搬送装置15を用いて複数の太陽光パネルP付きの台座13を搬送して、支持装置11(レール体110のアセンブリ)の所定の設置位置P2に固定する工程を示した模式図である。支持装置11の左側の端部の準備位置P0では、これから設置される複数の台座13及び太陽光パネルPが準備されている。この準備位置P0で、台座13のパネル取付部133に太陽光パネルPを固定し、複数の太陽光パネルPを長手方向に並設すべく、複数の太陽光パネルPを(連設した)レール体110上の設置位置P2に次々と搬送装置15で搬送して設置する。
より具体的には、図20(a)に示すとおり、レール体110の端部の準備位置P0で、太陽光パネルP付きの台座13の4つの固定部134を4つの走行体150の受け部151にそれぞれ固定する。そして、太陽光パネルP付きの台座13を支持する各走行体150を一対のレール体110の上に載置する。
次に、図20(b)に示すように、該準備位置P0から各走行体150をレール体110上で走行させ、設置位置P2の手前の載せ替え位置P1まで搬送する。続いて、該載せ替え位置P1で台座13と走行体150との連結を解除し、台座13を持ち上げて設置位置P2に人力で移動させる。その後、レール体110の空隙112を介して台座13を固定ボルト135で固定することにより、太陽光パネルPを所定位置に簡単に設置することができる。この工程を連続して実行することにより、複数の太陽光パネルPを支持装置11の長手方向に簡単に設置することができる。
以下、本発明に係る一実施形態の支持装置11、及び、太陽光パネル設置装置10における作用効果について説明する。
本実施形態の支持装置11(及び太陽光パネル設置装置10)は、支持体120及び台座13を固定可能な空隙112をレール体110に設けたことに特徴を有する。該空隙112は、支持体120及び台座13を固定するための空間として兼用される。該長手方向に沿って連続する空隙112内において、固定部材135の位置を現場の設置状況に対応して自在に調整可能である。すなわち、本支持装置11は、簡易な構造で支持体120及び台座13をレール体110に容易に固定可能とするものである。
また、本支持装置11によれば、レール体110の長手方向に沿って連続的に形成された空隙112にボルト軸122が挿通され、且つ、ボルト軸122に沿って支持体120の支持部123aの位置を変更可能である。すなわち、ボルト軸122を保持する空隙112がレール体110の長手方向に亘って延びているので、レール体110と支持体120とを固定する位置を長手方向に沿って調整することができる。これにより、凹凸や障害物を長手方向に避けて支持体120を設置スペースに設置することが可能である。また、レール体110の空隙112を利用して支持体120で保持されるレール体110の高さをボルト軸122に沿って調整可能である。これにより、太陽光パネルPの設置スペースに傾斜や高低がある場合であっても、レール体110を支持する各支持体120ごとに高さを変えることにより、複数の支持体120でレール体110を水平又は水平に近付けて支持することが可能である。より具体的には、支持体120を配置する位置が隆起している場合(高位置)、支持部123aをボルト軸122の下方に固定し、反対に、支持体120を配置する位置が沈降している場合(低位置)、支持部123aをボルト軸122の上方に固定する。すなわち、設置スペースの傾斜勾配や高低に合わせて各支持体120の支持部123aの位置(高さ)を調整することにより、レール体110の傾斜勾配を軽減したり、レール体110を水平に維持することができる。したがって、本実施形態の支持装置11は、凹凸や高低のある設置スペースをより有効に利用して太陽光パネルPを設置可能とするものである。
さらに、本実施形態の太陽光パネル設置装置10(及び搬送装置15)によれば、走行体150の受け部151に太陽光パネルPの台座13を搭載し、走行体150とボルト軸122が干渉しないようにレール体110に沿って太陽光パネルの設置位置P2近傍まで台座13を搬送することができる。そして、台座13を受け部151から下ろして固定ボルト135でレール体110に直接、固定可能である。すなわち、人力で太陽光パネルP付きの台座13をレール体110に沿って長距離、運搬することなく、走行体150をレール体110上で走行させることにより、簡単に台座13を太陽光パネルPの設置位置近傍まで搬送することができる。その結果、太陽光パネルPの施工性が大幅に改善する。
したがって、本実施形態の支持装置11及び太陽光パネル設置装置10は、太陽光パネルPを設置するためのスペースをより有効に利用可能であり、尚且つ、優れた施工性を有する。
[第2実施形態]
本発明の別実施形態の支持装置21は、鉄道用地に敷設された鉄道レールR上で太陽光パネルP用の台座13を支持するように構成されている。図21及び図22に示すとおり、該支持装置21は、第1実施形態と同様のレール体110と、該レール体110を鉄道レールR上で支持する支持体220とを備えてなる。本実施形態では、2つの支持体220が鉄道レールR上で互いに隣接して固定されており、2本のボルト軸222が隣接して立設している。本実施形態では、設置スペースにおいて、一対又は複数対のレール体110(又はアセンブリ)が一対又は複数対の鉄道レールRに対して(傾斜角で)交差するように支持体220によって支持され得る。つまり、本実施形態の支持装置21は、例えば、複数対の鉄道レールRが敷設された廃線となった鉄道用地(デッドスペース)を、鉄道レールRを撤去することなく太陽光パネルPの設置用地として有効に利用可能とするものである。しかしながら、鉄道レールRが直状である場合には、鉄道レールRに沿って複数の支持体220を設置してもよい。以下、第2実施形態の支持体220について説明する。
図23は一実施形態の支持体220の斜視図であり、図24(a)〜(c)はボルト軸222を立設する挟持体221の平面図、側面図及び断面図である。図23及び図24に示すとおり、支持体220は、鉄道レールRの上方膨出部を挟持する挟持体221と、該挟持体(ボルト立設部)221によって略垂直に立設されたボルト軸222と、該ボルト軸222の所定位置に固定される支持プレート223と、該支持プレート223の固定位置を定め、レール体110を該支持体220に固定するための螺着体225,226(図25参照)と、を備える。なお、支持プレート223は、第1実施形態の支持プレート123と同様であり、その説明を省略する。
挟持体221は、一対の挟持片221aからなり、該一対の挟持片221aを相互に近接させるための近接手段221b(ボルトナット)によって連結されている。この挟持体221を構成する一対の挟持片221aは、それぞれ側面視略コ字状の同一形状を有している。この挟持片221aの上側及び下側で、他方の挟持片221aに向かって肉部が突出している。そして、一対の挟持片221aが互いに近接及び締結された状態で、上側及び下側の突出部の間の凹所で鉄道レールRの頭部を把持することが可能に構成されている。すなわち、一対の挟持片221aの間に鉄道レールRを配置し、近接手段221bを締め付けて該一対の挟持片221aを近接させることにより、一対の挟持片221aで鉄道レールRを側方から挟持することが可能である。
また、挟持体221の一方の挟持片221aに、ボルト軸222が垂直に保持されている。より詳細には、ボルト軸222(長尺のボルト)が挟持片221a上壁に穿設された貫通孔にボルト軸222が上方を向くように螺着している。そして、図23に示すとおり、螺着体225がボルト軸222に螺着され、その上で支持プレート223をボルト軸222が貫通することで、螺着体225によって支持プレート223が下面から下支えされる。つまり、螺着体225の位置をボルト軸222に沿って変更することにより、支持プレート223(又は支持部223a)の位置又は高さをボルト軸222に沿って自在に調整することが可能である。
図25は、支持装置21におけるレール体110及び支持体220の分解図である。図25に示すとおり、レール体110を所望の高さで保持するべく、鉄道レールR上の空間で支持プレート223がボルト軸222の所定位置に固定される。そして、レール体110の空隙112をボルト軸222が貫通し、支持プレート223の支持部223aがレール体110の下面(一対の長尺部材111の下壁111c底面)を受ける。さらに、螺着体226がボルト軸222の上端から螺着することにより、レール体110下面が支持プレート223に圧接して固定される。
すなわち、本実施形態では、鉄道レールRに複数の支持体220を挟圧固定することで、レール体110を鉄道レールRよりも高い位置で支持可能である。そして、鉄道レールRの勾配や高低に応じて、レール体110の固定位置をボルト軸222に沿って変更することにより、レール体110を水平又は水平に近付けて配置し、太陽光パネルPを安定的に設置することができる。
また、本支持装置21によれば、ボルト軸222を保持する空隙112がレール体110の長手方向に亘って延びているので、レール体110と支持体220とを固定する位置を長手方向に沿って調整することができる。これにより、複数の鉄道レールRに各支持体220を挟圧固定し、その上にレール体110を架設することが可能となる。よって、鉄道用地に敷設された複数の鉄道レールRを撤去して整地することなく、複数の鉄道レールRを利用して太陽光パネルPの設置スペースを形成することができる。さらに、レール体110を支持体220上に設置した後、空隙112を介して太陽光パネルPの台座13を簡単に固定することが可能である。また、長手方向に沿って連続する空隙112内における固定部材235の位置をも現場の設置状況に対応して自在に調整可能である。したがって、本実施形態の支持装置21は、太陽光パネルPの設置のためにスペースをより有効に利用可能であり、尚且つ、優れた施工性を有する。
[第3実施形態]
第3実施形態の支持装置は、第1実施形態の支持装置11の支持体120と第2実施形態の支持装置21の支持体220とを併用してレール体110を支持するものである。例えば、廃線となった複数の鉄道レールRが敷設された設置スペースである場合、複数の鉄道レールRに複数の支持装置21をそれぞれ設置し、該鉄道レールRの間や外側に複数の支持装置11を設置して、鉄道レールR上を横切る長手状のレール体110を支持体120,220で協働して支持することが好ましい。このとき、鉄道レールRの間や外側の地面では凸凹が激しいため、支持体120のレール体110の支持高さの調整がなされる。これにより、複数の鉄道レールRが敷設された設置スペースにおいて、地面と鉄道レールR上の両方からレール体110(太陽光パネルP)を支持することが可能となり、より一層安定した形態で太陽光パネルPを設置することができる。すなわち、本発明の支持装置ないし太陽光パネル設置装置では、種々の形態の支持体を同時に又は組み合わせて採用可能である。
[第4実施形態]
第4実施形態の支持装置は、第2実施形態の支持装置21において、支持体220から支持プレート223及び支持部223aを省略したものである。この第4の支持装置では、レール体110の空隙112にボルト軸222を貫通させ、挟持体221(支持体220)の上壁面に載置し、螺着体226で固定することにより、レール体110を鉄道レールRの上で支持することができる。該支持装置では、第2実施形態と異なりボルト軸222に沿って支持高さの調整ができない。しかし、長手方向に連続する空隙112に沿ってボルト軸222の固定位置を長手方向に沿って調整可能であるため、複数の鉄道レールR上にレール体110を架設可能である。よって、第4実施形態の支持装置は、鉄道レールRを撤去することなく(施工性の改善)、太陽光パネルP設置のためのスペースを有効に利用可能であり、本発明の課題を解決するものである。なお、上述のとおり、第1実施形態の支持装置11の支持体120と第4実施形態の支持装置の支持体とを併用してレール体110を支持してもよい。
(変形例)
本発明の支持装置は、上記実施形態に限定されずに、例えば、以下のように変形可能である。
(1)上記実施形態では、支持装置は、複数のレール体で構成され、1体の台座を設置するために一対のレール体が配置されている。さらに、該支持装置では、レール体が長手状に連なっている。しかしながら、本発明は上記形態に限定されることはない。例えば、支持装置は、設置スペースの面積が小さければ、レール体を連設させずに構成されてもよい。また、台座の形状によっては、支持装置が1つのレール体で構成され、1本のレール体に1体の台座を取り付けるようにしてもよい。さらに、2以上又は複数対のレール体で協働して巨大な1体の台座を支持する構成としてもよい。あるいは、一対のレール体上に複数体の台座及び太陽光パネルを設置してもよい。
(2)上記実施形態では、長尺部材が断面視コ字形状であるが、長尺部材の断面形状を任意に変更することが可能である。例えば、図26(a)〜(c)は、変形例におけるレール体の断面視を示している。これらレール体210,310,410は、長手方向に連続する空隙212,312,412を隔てて並列した一対の長尺部材211,311,411を有し、該空隙212,312,412を空隙維持手段215,315,415で長手方向に沿って一定の幅で維持する。よって、上記実施形態と同様の作用効果を発揮することが可能である。
(3)上記実施形態では、(第1及び第2)スペーサが一対の長尺部材にボルトで固定されるが、空隙維持手段(又は連結手段)として機能すれば、本発明はこれに限定されない。例えば、一対の長尺部材が梁や横木などの部材で一体的に連結されてもよい。あるいは、空隙を埋めないように、一対の長尺部材の外側から両者を離隔させた状態で固定及び連結してもよい。
(4)本発明は、レール体の空隙を介して支持体のボルト軸及び台座用の固定部材を連結可能であることに特徴を有する。すなわち、上記実施形態の支持装置から規制部、連結手段、挟圧プレート、コンクリート枠等の構成要素が省略されてもよい。
(5)上記実施形態では、空隙が実質的に(スペーサの位置を除いて)レール体の長手方向に亘って設けられているが、本発明はこれに限定されない。例えば、空隙にボルト軸及び固定部材を挿通する位置を決定した後に、レール体を補強すべく、空隙の残りの部分を補強部材で埋めてもよい。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
10 太陽光パネル設置装置
11 支持装置
110 レール体
111 長尺部材
112 空隙
115 第1スペーサ(空隙維持手段)
116 第2スペーサ(連結手段及び空隙維持手段)
120 支持体
121 基底プレート(ボルト立設部)
122 ボルト軸
123 支持プレート
123a 支持部
123b 規制部(離間防止手段)
124 挟圧プレート
124a 挟圧部
124b 規制部(離間防止手段)
13 台座
133 パネル取付部
134 固定部
135 固定ボルト(固定部材)
15 搬送装置
150 走行体
151 受け部
152 車輪保持体
153 第1走行車輪
154 第2走行車輪
155 挿通孔
159 連結軸
21 支持装置
220 支持体
221 挟持体(ボルト立設部)
221a 挟持片
222 ボルト軸
223 支持プレート
223a 支持部
223b 規制部
R 鉄道レール
P 太陽光パネル

Claims (12)

  1. 太陽光パネルが取り付けられる台座を支持するための支持装置であって、
    長手方向に少なくとも部分的に連続する空隙を隔てて並列した一対の長尺部材、及び、前記空隙を長手方向に亘って一定の幅で維持する空隙維持手段を有する1又は複数のレール体と、
    前記一対の長尺部材の空隙を貫通するボルト軸、及び、前記ボルト軸の所定位置に固定されて前記レール体を支持する支持部を有し、前記支持部の固定位置が前記ボルト軸に沿って変更可能に構成された支持体と、を備え、
    前記レール体の長手方向に複数の空隙維持手段が互いに離れて配置され、前記複数の空隙維持手段の間の前記空隙が前記ボルト軸を挿通するように構成され、且つ、前記レール体の前記空隙に固定部材が挿通されて、前記台座が前記レール体に固定されるように構成されていることを特徴とする支持装置。
  2. 前記長尺部材は、長手方向に連続する断面視コ字形状を有し、側壁と、該側壁の外面から相対向して立設する上壁及び下壁とからなり、前記一対の長尺部材の側壁内面同士が対向して前記空隙を形成するとともに、前記空隙維持手段が前記側壁の間に配置されていることを特徴とする請求項に記載の支持装置。
  3. 2以上の前記レール体が連結手段によって長手方向に連結されてなり、各レール体の両端が前記空隙によって開口し、前記連結部材が一方のレール体の端部開口と隣接するレール体の端部開口を介して両方の空隙に挿入されることにより、レール体同士を連結することを特徴とする請求項1又は2に記載の支持装置。
  4. 前記空隙維持手段は、前記一対の長尺部材間に介装されるスペーサであることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の支持装置。
  5. 前記支持体は、前記ボルト軸を垂直に立設するボルト立設部をさらに備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の支持装置。
  6. 前記支持体は、前記レール体の幅方向の両側面から当接して前記一対の長尺部材の分離を規制するとともに離間を防止する規制部をさらに備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の支持装置。
  7. 太陽光パネルを設置するための太陽光パネル設置装置であって、
    太陽光パネルが取り付けられるパネル取付部を備えた台座と
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の支持装置と、
    前記台座を受ける受け部及び前記レール体上を走行可能な走行車輪を有する少なくとも1つの走行体を備える搬送装置と、
    前記レール体の前記空隙に挿通されて、前記台座を前記レール体に固定するための前記固定部材と、を備え、
    前記走行体の前記受け部に前記台座を搭載し、前記レール体に沿って太陽光パネル設置位置近傍まで前記台座を搬送し、前記受け部から下ろした前記台座を前記固定部材で前記レール体に固定可能であり、
    前記走行体が前記レール体の上方に突出する前記支持体のボルト軸を回避して走行可能であるように構成されていることを特徴とする太陽光パネル設置装置。
  8. 太陽光パネルを設置するための太陽光パネル設置装置であって、
    太陽光パネルが取り付けられるパネル取付部を備えた台座と、
    前記台座を支持するための、(a)長手方向に少なくとも部分的に連続する空隙を隔てて並列した一対の長尺部材、及び、前記空隙を長手方向に亘って一定の幅で維持する空隙維持手段を有する1又は複数のレール体と、(b)前記一対の長尺部材の空隙を貫通するボルト軸、及び、前記ボルト軸の所定位置に固定されて前記レール体を支持する支持部を有し、前記支持部の固定位置が前記ボルト軸に沿って変更可能に構成された支持体と、を備える支持装置と、
    前記台座を受ける受け部及び前記レール体上を走行可能な走行車輪を有する少なくとも1つの走行体を備える搬送装置と、
    前記レール体の前記空隙に挿通されて、前記台座を前記レール体に固定するための固定部材と、を備え、
    前記走行体の前記受け部に前記台座を搭載し、前記レール体に沿って太陽光パネル設置位置近傍まで前記台座を搬送し、前記受け部から下ろした前記台座を前記固定部材で前記レール体に固定可能であり、
    前記走行体が前記レール体の上方に突出する前記支持体のボルト軸を回避して走行可能であるように構成されていることを特徴とする太陽光パネル設置装置。
  9. 前記走行体は、前記レール体の上面上を走行可能な第1走行車輪、及び、前記レール体の両外側面を挟むように配置され、該外側面上を走行可能な第2走行車輪を備えることを特徴とする請求項7又は8に記載の太陽光パネル設置装置。
  10. 前記第1走行車輪は、前記レール体の上方に突出した前記ボルト軸を回避して走行可能となるように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の太陽光パネル設置装置。
  11. 前記走行体は前記第2走行車輪の対向間隔を変更できることを特徴とする請求項9又は10に記載の太陽光パネル設置装置。
  12. 太陽光パネルの台座を太陽光パネル設置位置まで搬送するための搬送装置と、前記搬送装置が走行するための一対のレール体とを備える装置であって、
    前記搬送装置は、
    前記一対のレール体を走行する少なくとも一対の走行体からなり、
    一方のレール体上の一方の走行体と他方のレール体上の他方の走行体とを前記レール体の長手方向に相対移動しないように連結する連結軸を備え、
    前記連結軸の一端が前記一方の走行体に固定され、前記連結軸の他端が前記他方の走行体を軸方向に相対移動可能に貫通し、
    前記一対のレール体の幅に追従して、前記他方の走行体が前記一方の走行体に対して前記連結軸に沿って近接又は離間可能であり、
    前記レール体は、
    長手方向に少なくとも部分的に連続する空隙を隔てて並列した一対の長尺部材、及び、前記空隙を長手方向に亘って一定の幅で維持する空隙維持手段を有し、
    前記レール体の長手方向に複数の空隙維持手段が互いに離れて配置され、前記複数の空隙維持手段の間の前記空隙は、前記レール体を所定位置に支持するためのボルト軸を挿通するように構成され、且つ、前記レール体の前記空隙に固定部材が挿通されて、前記台座が前記レール体に固定されるように構成されていることを特徴とす装置。
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