JP6347442B2 - 炭化珪素半導体装置の製造方法 - Google Patents

炭化珪素半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置に関する。
従来、パワーデバイスとして用いられる半導体デバイスには、半導体材料としてシリコン(Si)を用いたものや炭化珪素(SiC)を用いたものがある。SiCは、Siに比較して熱伝導度が3倍、最大電界強度が10倍、電子のドリフト速度が2倍という物性値を有している。このため、SiCを用いた半導体デバイス(SiC半導体デバイスすなわち炭化珪素半導体装置)は、ワイドギャップ半導体などと称され、絶縁破壊電圧が高く、低損失で、高温動作可能なパワーデバイスとして、近年その応用が研究されている。
炭化珪素半導体装置の中でも、パワーMOSFETやIGBTにおいては、おもて面側の基板とのオーミックコンタクトを得るために、ニッケルシリサイド(Niシリサイド、Ni2Si)を一般的に用いる。ニッケルシリサイドの形成に際しては、たとえば、SiC基板のおもて面側に所望の不純物層を形成した後、ゲート酸化膜を形成し、ポリシリコンのパターン形成をする。つぎに、層間絶縁膜を形成した後、コンタクトが必要な箇所をエッチングにより開口させる。その後、スパッタもしくは蒸着によりNi膜を形成し、急速加熱処理をおこなうことによってニッケルシリサイドを形成する。
図6は、炭化珪素半導体装置の製造に際して、従来の方法によりニッケルシリサイドを形成した状態の断面を模式的に示す説明図である。図6に示すように、従来の方法により、ニッケルシリサイド膜602を設けるため、層間絶縁膜601の上や側壁にニッケル(Ni、図6における符号602aを参照)がある状態で加熱処理をすると、ニッケルが層間絶縁膜601中に拡散し、ゲート−ソース間短絡不良が起こってしまうという不具合があった。また、従来の方法により、層間絶縁膜601の上や側壁にニッケルがある状態で加熱処理をすると、金属汚染物質や水分など(図6における符号603を参照)がゲート酸化膜604に侵入して、ゲート酸化膜604が劣化してしまうという不具合があった。
ニッケルが層間絶縁膜601中に拡散することによる不具合を回避するためには、フォトリソグラフィーを用いてコンタクト孔605を設けたコンタクト部分のみにニッケルを残すようなプロセスをおこなうことが考えられるが、このようなプロセスを実施する際には、アライメントや寸法のずれを考慮せねばならない。このため、このようなプロセスを実施する製造方法では、炭化珪素半導体装置を安定的に製造することが困難であり、実用性に劣る。また、フォトリソグラフィーを用いてコンタクト部分のみにニッケルを残すようなプロセスをおこなった場合にも、金属汚染物質や水分などがゲート酸化膜604に侵入することによるゲート酸化膜604の劣化に対しては効果がない。
図6において、符号606はSiC基板、符号607はSiCエピタキシャル層を示している。また、図6において、符号608はpチャネル層、符号609はn+ソース層、符号610はp+コンタクト層を示している。また、図6において、符号611はドープトポリシリコン膜を示している。
従来、これらの不具合を解決するため、たとえば窒化チタン(TiN)を用いて形成したTiN膜などのような、金属や水分を遮蔽する遮蔽膜を設ける技術があった。具体的には、たとえば、コンタクト孔605の開口をおこなった後に、反応性スパッタなどの方法によって、TiN膜を100nm程度の厚みでSiC基板の全面に形成し、シリサイド化させたい部分のみ、ドライエッチングにより窓開けする。その後、ニッケルの成膜と加熱処理とをおこなう。これにより、ニッケルが層間絶縁膜601に拡散することを防止できることに加えて、金属汚染物質や水分などのゲート酸化膜604への侵入も防ぐことができる。
関連する技術として、従来、第1導電型の半導体基板上の第1導電型の第1炭化珪素半導体層内の第2導電型のボディ領域と、ボディ領域内の第1導電型の不純物領域と、第1炭化珪素半導体層上の第1導電型の第2炭化珪素半導体層と、第2炭化珪素半導体層上のゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上のゲート電極と、不純物領域に接続された第1オーミック電極と、半導体基板裏面の第2オーミック電極とを備えた半導体素子において、ボディ領域が、第1ボディ領域および第2ボディ領域を含み、第1ボディ領域の平均不純物濃度が第2ボディ領域の平均不純物濃度の2倍以上であり、不純物領域の底面が第1ボディ領域の底面より深くに位置するようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照)。
特許第5015361号公報
しかしながら、上述したように、金属や水分を遮蔽する遮蔽膜を設けた炭化珪素半導体装置を製造する従来の製造方法は、TiN膜が一様に成膜できている理想的な場合のみに有効な製造方法であって、実現性に劣るという問題があった。具体的には、以下に示すような問題があった。
図7および図8は、従来の製造方法による炭化珪素半導体装置の問題点を示す説明図である。図7および図8において、上記の図6と同一部分は同一符号で示す。図7においては、従来の製造方法による炭化珪素半導体装置の製造に際して、TiN膜702を成膜した状態の炭化珪素半導体装置の断面を模式的に示している。
図7に示すように、実際には、ドープトポリシリコン膜611やコンタクト孔605などの下地の段差に起因して生じる段差部分701があり、局所的にTiN膜702の厚さ(膜厚)が不充分な箇所ができてしまう。この段差部分701にも充分なTiN膜702の膜厚を確保するためには、TiN膜702の膜厚を厚くする必要がある。
図8においては、従来の製造方法による炭化珪素半導体装置の製造に際して、TiN膜702の膜厚を厚く成膜した状態の炭化珪素半導体装置の断面を模式的に示している。図8に示すように、段差部分701にも充分なTiN膜702の膜厚を確保するためにTiN膜702全体の膜厚を厚くした場合、ドライエッチングにより除去対象部分のTiN膜702を除去するためには、厚くした分、薄い場合よりも多くエッチングする必要がある。
このため、従来の炭化珪素半導体装置の製造方法は、コンタクト孔605によって露出されたSiC基板すなわち不純物層も削れてしまい、エッチングダメージが生じるという問題があった。また、従来の炭化珪素半導体装置の製造方法は、エッチングダメージが生じることにより、コンタクト抵抗が上昇してしまうという問題があった。
このように、従来の炭化珪素半導体装置の製造方法は、コンタクト抵抗の上昇を抑え、かつ、ゲート−ソース間短絡不良やゲート酸化膜の特性劣化を防止することが難しいという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、コンタクト抵抗を上昇させることなく、ゲート−ソース間短絡不良やゲート酸化膜の特性劣化を防止することができる炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる炭化珪素半導体装置の製造方法は、炭化珪素からなる半導体基板のおもて面側に、ゲート酸化膜を形成する工程と、前記ゲート酸化膜のおもて面側にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極のおもて面側、および、前記ゲート酸化膜のうち当該ゲート電極に覆われずに露出する部分に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜を開口し前記半導体基板に到達するコンタクト孔を設ける工程と、前記半導体基板のおもて面側全体にチタンを用いて形成されるチタン膜を成膜する工程と、前記チタン膜のおもて面側に、金属および水分を遮蔽する遮蔽膜を成膜する工程と、前記コンタクト孔底面の前記遮蔽膜をドライエッチングにより除去する工程と、前記コンタクト孔底面の前記チタン膜をウェットエッチングにより除去する工程と、前記半導体基板のおもて面側全体、および、前記半導体基板の裏面側全体に、ニッケルによって形成されるニッケル膜を成膜する工程と、前記ニッケル膜が成膜された前記半導体基板全体を加熱する工程と、を含んだことを特徴とする。
また、この発明にかかる炭化珪素半導体装置の製造方法は、上記の発明において、前記遮蔽膜が、窒化チタンを用いて形成されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる炭化珪素半導体装置の製造方法は、上記の発明において、前記チタン膜の厚さが、50nm〜150nmであることを特徴とする。
また、この発明にかかる炭化珪素半導体装置の製造方法は、上記の発明において、前記遮蔽膜の厚さが、150nm〜1μmであることを特徴とする。
また、この発明にかかる炭化珪素半導体装置の製造方法は、上記の発明において、前記遮蔽膜をドライエッチングにより除去する工程は、終点検出によりドライエッチングを停止することを特徴とする。
また、この発明にかかる炭化珪素半導体装置の製造方法は、上記の発明において、前記遮蔽膜をドライエッチングにより除去する工程は、所定のエッチング時間の間、ドライエッチングをおこなうことを特徴とする。
また、この発明にかかる炭化珪素半導体装置の製造方法は、上記の発明において、前記チタン膜をウェットエッチングにより除去する工程は、アンモニア水と過酸化水素水の混合液を用いることを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる炭化珪素半導体装置は、炭化珪素からなる半導体基板のおもて面側に、ゲート酸化膜とゲート電極を備え、該ゲート電極を覆う層間絶縁膜を備えたMOS型の炭化珪素半導体装置において、前記層間絶縁膜の上面および側面をチタン膜および該チタン膜上の窒化チタン膜が覆い、前記窒化チタン膜上に形成された表面電極が前記半導体基板のコンタクト孔でニッケルシリサイドと接していることを特徴とする。
また、この発明にかかる炭化珪素半導体装置は、上記の発明において、前記チタン膜の厚さが、50nm〜150nmであることを特徴とする。
また、この発明にかかる炭化珪素半導体装置は、上記の発明において、前記窒化チタン膜の厚さが、150nm〜1μmであることを特徴とする。
この発明にかかる炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置によれば、コンタクト抵抗を上昇させることなく、ゲート−ソース間短絡不良やゲート酸化膜の特性劣化を防止することができる炭化珪素半導体装置を提供することができるという効果を奏する。
この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によって製造する縦型MOSFETの構成を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によって製造する縦型MOSFETの一部を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によって製造する縦型MOSFETの一部を示す説明図(その2)である。 この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によって製造する縦型MOSFETの一部を示す説明図(その3)である。 この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によって製造する縦型MOSFETの一部を示す説明図(その4)である。 炭化珪素半導体装置の製造に際して、従来の方法によりニッケルシリサイドを形成した状態の断面を模式的に示す説明図である。 従来の製造方法による炭化珪素半導体装置の問題点を示す説明図(その1)である。 従来の製造方法による炭化珪素半導体装置の問題点を示す説明図(その2)である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(縦型MOSFETの構成)
まず、この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によって製造する炭化珪素半導体装置(SiC半導体デバイス)を実現する、縦型MOSFETの構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によって製造する縦型MOSFETの構成を示す説明図である。図1においては、この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によって製造した炭化珪素半導体装置の最終的な形態として、縦型MOSFETの断面を模式的に示している。
図1において、この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によって製造した炭化珪素半導体装置としての縦型MOSFET100は、n+型SiC基板101のおもて面側(図1における紙面上側)に設けられたn-型SiCエピタキシャル層102を備えている。n+型SiC基板101およびn-型SiCエピタキシャル層102は、エピタキシャル基板115を形成する。
この実施の形態においては、n+型SiC基板101およびn-型SiCエピタキシャル層102によって形成されるエピタキシャル基板115によって、この発明にかかる実施の形態の、炭化珪素からなる半導体基板を実現することができる。n+型SiC基板101は、この発明にかかる実施の形態のn+ドレイン層を実現する。n-型SiCエピタキシャル層102は、この発明にかかる実施の形態のn-ドリフト層を実現する。
エピタキシャル基板115のおもて面側、すなわち、n-型SiCエピタキシャル層102のおもて面側には、pチャネル層103が設けられている。pチャネル層103は、n-型SiCエピタキシャル層102のおもて面側の一部に、互いに間隔をあけて、所定のパターンで設けられている。
pチャネル層103のおもて面側には、n+ソース層104とp+コンタクト層105とが設けられている。n+ソース層104とp+コンタクト層105とは、pチャネル層103のおもて面側において、隣接して設けられている。n+ソース層104、p+コンタクト層105は、エピタキシャル基板115のおもて面側に露出した状態で設けられている。pチャネル層103は、n+ソース層104およびp+コンタクト層105が設けられた部分を除く一部が、エピタキシャル基板115のおもて面側に露出した状態で設けられている。pチャネル層103、n+ソース層104、p+コンタクト層105は、たとえば、イオン注入により形成することができる。
pチャネル層103、n+ソース層104、p+コンタクト層105が形成された、エピタキシャル基板115のおもて面側には、ゲート酸化膜106が設けられている。ゲート酸化膜106は、互いに間隔をあけて設けられた隣り合うpチャネル層103、当該隣り合うpチャネル層103の間のn-型SiCエピタキシャル層102、および、当該隣り合うpチャネル層103における各pチャネル層103に設けられたn+ソース層104に接して設けられている。
ゲート酸化膜106のおもて面側には、ゲート酸化膜106側から順に、ドープトポリシリコン膜107、層間絶縁膜108が設けられている。層間絶縁膜108は、ドープトポリシリコン膜107を覆うようにして、ゲート酸化膜106のおもて面側に設けられている。層間絶縁膜108は、この発明にかかる実施の形態の絶縁膜を実現する。
また、層間絶縁膜108が形成された、エピタキシャル基板115のおもて面側には、コンタクト109が設けられている。コンタクト109は、たとえば、n+型SiC基板101のおもて面側に形成された層間絶縁膜108をエッチングしてコンタクト孔110を開口させ、当該コンタクト孔110に金属材料を埋め込むことによって形成することができる。
層間絶縁膜108のおもて面側には、チタン膜(Ti膜)111および窒化チタン膜(TiN膜)112が設けられている。Ti膜111は、チタン(Ti)を用いて形成され、たとえば、100nmの厚みで成膜されている。また、TiN膜112は、窒化チタン(TiN)を用いて形成され、たとえば、400nmの厚みで成膜されている。Ti膜111およびTiN膜112は、コンタクト孔110内には設けられていない。
エピタキシャル基板115のおもて面側には、ニッケルシリサイド層113が設けられている。ニッケルシリサイド層113は、n+ソース層104におけるTi膜111およびTiN膜112に覆われていない部分、および、p+コンタクト層105を覆うように設けられている。また、ニッケルシリサイド層113は、エピタキシャル基板115の裏面側、すなわち、n+型SiC基板101の裏面側に設けられている。ニッケルシリサイド層113は、n+型SiC基板101の裏面側全体に設けられている。
ニッケルシリサイド層113が設けられたエピタキシャル基板115のおもて面側、および裏面には、電極となる金属膜114(114a、114b)が設けられている。エピタキシャル基板115(n-型SiCエピタキシャル層102)のおもて面側に設けられた金属膜114(114a)は、表面電極を実現する。エピタキシャル基板115(n+型SiC基板101)の裏面側に設けられた金属膜114(114b)は、裏面電極を実現する。
(炭化珪素半導体装置の製造方法)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法について説明する。図2、図3、図4および図5は、この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によって製造する縦型MOSFET100の一部を示す説明図である。
この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法による縦型MOSFET100の製造に際しては、まず、n+型SiC基板101のおもて面側に、n-型SiCエピタキシャル層102を形成して、エピタキシャル基板115を形成する。n-型SiCエピタキシャル層102は、たとえば、エピタキシャル成長によって形成する。n-型SiCエピタキシャル層102は、たとえば、15μmの厚さで形成する。図2においては、n+型SiC基板101のおもて面側にn-型SiCエピタキシャル層102を形成して、エピタキシャル基板115を形成した状態を示している。
つぎに、n+型SiC基板101上にn-型SiCエピタキシャル層102を堆積してなるエピタキシャル基板115のおもて面側(n-型SiCエピタキシャル層102側)に、pチャネル層103、n+ソース層104およびp+コンタクト層105を形成する。図3においては、図2に示した状態につづいて、エピタキシャル基板115のおもて面側(n-型SiCエピタキシャル層102側)に、pチャネル層103、n+ソース層104およびp+コンタクト層105を形成した状態を示している。
pチャネル層103は、n-型SiCエピタキシャル層102に対して、当該n-型SiCエピタキシャル層102のおもて面側から不純物を添加(ドーピング)することによって形成する。具体的には、pチャネル層103は、n-型SiCエピタキシャル層102に対して、当該n-型SiCエピタキシャル層102のおもて面側から、p型不純物をイオン注入することによって形成することができる。p型不純物としては、たとえば、ボロン(B)などを用いることができる。
+ソース層104およびp+コンタクト層105は、それぞれ、pチャネル層103に対して、当該pチャネル層103のおもて面側から不純物を添加することによって形成する。具体的には、n+ソース層104は、pチャネル層103に対して、当該pチャネル層103のおもて面側から、n型不純物をイオン注入することによって形成することができる。n型不純物としては、たとえば、リン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)などを用いることができる。
また、具体的には、p+コンタクト層105は、pチャネル層103に対して、当該pチャネル層103のおもて面側から、p型不純物をイオン注入することによって形成することができる。p型不純物としては、たとえば、pチャネル層103と同様に、ボロン(B)などを用いることができる。
pチャネル層103、n+ソース層104およびp+コンタクト層105の形成に際しては、イオン注入などによって不純物を添加した後、pチャネル層103、n+ソース層104およびp+コンタクト層105となる領域にそれぞれ不純物が添加されたn+型SiC基板101に対して熱処理をおこなう。これにより、pチャネル層103、n+ソース層104およびp+コンタクト層105に注入された不純物が活性化される。熱処理は、たとえば、1800℃においておこなう。
つぎに、pチャネル層103、n+ソース層104およびp+コンタクト層105が形成されたn-型SiCエピタキシャル層102(エピタキシャル基板115)のおもて面側に、ゲート酸化膜106を形成する。そして、ゲート酸化膜106のおもて面側に、ドープトポリシリコン膜107を形成する。例えば、ゲート酸化膜106の幅がドープトポリシリコン膜107幅より広くなるように形成する。ゲート酸化膜106およびドープトポリシリコン膜107の形成方法については、公知の各種の技術を用いて容易に実現可能であるため、説明を省略する。
つぎに、ドープトポリシリコン膜107が形成されたn-型SiCエピタキシャル層102(エピタキシャル基板115)のおもて面側に、層間絶縁膜108を形成する。層間絶縁膜108は、端部が、ドープトポリシリコン膜107の外側であってゲート酸化膜106のおもて面側に接触するように形成する。図4においては、図3に示した状態につづいて、図3に示したエピタキシャル基板115(n-型SiCエピタキシャル層102)のおもて面側に、ゲート酸化膜106、ドープトポリシリコン膜107、層間絶縁膜108およびコンタクト孔110を形成した状態を示している。
これにより、ドープトポリシリコン膜107は、ゲート酸化膜106と層間絶縁膜108とに覆われ、密閉された状態とされる。その後、コンタクト孔110を形成する。層間絶縁膜108およびコンタクト孔110の形成方法については、公知の各種の技術を用いて容易に実現可能であるため、説明を省略する。コンタクト孔110を形成することにより、n+ソース層104のおもて面側の一部およびp+コンタクト層105が、コンタクト孔110内において露出される。
つぎに、層間絶縁膜108のおもて面側に、Ti膜111を形成する。Ti膜111は、たとえば、100nmの厚さとなるように、層間絶縁膜108のおもて面側にTiを成膜することによって形成する。さらに、Ti膜111のおもて面側に、TiN膜112を形成する。TiN膜112は、たとえば、400nmの厚さとなるように、Ti膜111のおもて面側にTiNを成膜することによって形成する。
つぎに、Ti膜111の形成およびTiN膜112の形成によってコンタクト孔110内に成膜されたTiN膜112およびTi膜111を除去する。この実施の形態においては、先に、コンタクト孔110内に成膜されたTiN膜112をドライエッチングにより除去し、つぎに、コンタクト孔110内に成膜されたTi膜111をウェットエッチングにより除去する。図5においては、図4に示した状態につづいて、コンタクト孔110内に成膜されたTiN膜112およびTi膜111を除去した状態を示している。
コンタクト孔110内に成膜されたTiN膜112およびTi膜111を除去することにより、p+コンタクト層105のおもて面側が露出される。また、コンタクト孔110内に成膜されたTiN膜112およびTi膜111を除去することにより、n+ソース層104のおもて面側の一部が露出される。
すなわち、コンタクト孔110内に成膜されたTiN膜112およびTi膜111を除去することにより、Ti膜111は、ゲート酸化膜106および層間絶縁膜108を、エピタキシャル基板115(n-型SiCエピタキシャル層102)のおもて面側から覆い、端部がゲート酸化膜106の外側においてn+ソース層104に接した状態とされる。また、コンタクト孔110内に成膜されたTiN膜112およびTi膜111を除去することにより、TiN膜112は、Ti膜111のおもて面側にのみ成膜された状態とされる。
具体的に、コンタクト孔110内に成膜されたTiN膜112は、たとえば、Cl2/BCl3ガスによりドライエッチングをおこなうことによって除去することができる。ドライエッチングは、コンタクト孔110内に成膜されたTiN膜112が除去されることにより当該TiN膜112の下層に成膜されたTi膜111が出てきた(露出された)時点を、ドライエッチングによるエッチングの終点として検出し、当該終点を検出した時点で停止する。
コンタクト孔110内に成膜されたTiN膜112の除去に際しては、たとえば、エッチング(ドライエッチング)中の発光波形に基づいて、当該発光波形の中からTiNを示す発光波形がなくなった時点をエッチングの終点として検出することができる。この方法によれば、エッチングに際して、発光するエッチングガスの強度または生成する反応生成物の発光強度の変化に基づいて、ドライエッチングによるエッチングの終点を定めることができる。
具体的には、ドライエッチングによるエッチングの終点は、たとえば、ドライエッチングに用いるプラズマ光における特定波長の発光強度が、TiN膜112のエッチングの進行にともなって変化することを利用して、ドライエッチング処理中にプラズマ光からの特定波長の発光強度の変化を検出し、この検出結果に基づいて特定の膜(TiN膜112)のエッチング終点を検出することができる。
また、コンタクト孔110内に成膜されたTiN膜112の除去に際しては、所定のエッチング時間の間、ドライエッチングをおこなう、いわゆる時間指定エッチングをおこなうことによりTiN膜112を除去するようにしてもよい。時間指定エッチングにおいては、たとえば、ドライエッチングを開始した時点などの所定の開始時点から、あらかじめ規定した所定のエッチング時間が経過した時点を、ドライエッチングによるエッチングの終点として検出する。
具体的には、ドライエッチング装置のチャンバー内におけるプラズマ(放電)の発生を開始してからの経過時間を計時し、当該経過時間が所定のエッチング時間に達した時点でドライエッチングを停止することができる。所定のエッチング時間は、たとえば、事前に実験などをおこない、あらかじめTiNのエッチングレートを調べることによって設定することができる。開始時点は、プラズマ(放電)の発生を開始した時点に限るものではなく、たとえば、TiNのエッチングレートの調査方法などに応じて適宜設定することができる。
Ti膜111は、ドライエッチングに際して、ストッパ膜の役割を果たす。Ti膜111は、50nm〜150nmの厚さで成膜することにより、十分にドライエッチングのストッパ膜の役割を果たすことができる。TiN膜112は、被覆性の悪い段差部分でも充分な遮蔽効果を出すため、150nm〜1μmの厚さで成膜する必要がある。
ウェットエッチングは、ドライエッチングと比較してエッチングされる母材(この実施の形態においてはエピタキシャル基板115)に与えるダメージが少ない。このため、コンタクト孔110内に成膜されたTi膜111、すなわち、n-型SiCエピタキシャル層102(より具体的にはn+ソース層104(n+ソース層104のおもて面側の一部)およびp+コンタクト層105)に直接成膜されたTi膜111をウェットエッチングによって除去することにより、コンタクト孔110内に成膜されたTi膜111を除去するためのエッチングによってエピタキシャル基板115が削られることを防止できる。
コンタクト孔110内に成膜されたTi膜111の除去に際しては、たとえば、アンモニア水と過酸化水素水の混合液を用いてウェットエッチングをおこなう。コンタクト孔110内に成膜されたTi膜111を、アンモニア水と過酸化水素水の混合液を用いたウェットエッチングによって除去することにより、n+ソース層104およびp+コンタクト層105にダメージを与えることなく、コンタクト孔110内に成膜されたTi膜111を確実に除去することができる。
つぎに、コンタクト孔110内に成膜されたTi膜111をウェットエッチングによって除去した後、エピタキシャル基板115のおもて面側および裏面全面にニッケルを用いてニッケル膜を成膜する。そして、ニッケル膜が成膜されたエピタキシャル基板115に対して、高速加熱処理をおこなう。これにより、ニッケル膜がシリサイド化され、ニッケルシリサイド層113を形成することができる。その後、エピタキシャル基板115のおもて面および裏面のそれぞれに、表面電極および裏面電極となる金属膜114(114a、114b)を成膜する。これにより、上記の図1に示した縦型MOSFET100が完成する。
この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法により製造した縦型MOSFET100は、上記のように、コンタクト孔110内に成膜されたTi膜111を除去するためのエッチングによってSiC基板(エピタキシャル基板115)が削られることを防止できる。これにより、不純物層が削られたり、ダメージが入ったりすることがないので、良好なコンタクト109特性を得ることができる。
なお、上述した実施の形態においては、この発明にかかる遮蔽膜をTiN膜112によって実現する例について説明したが、この発明にかかる遮蔽膜はTiNによって形成されたTiN膜112に限るものではない。この発明にかかる遮蔽膜は、ニッケルの拡散防止および金属汚染物質や水分の侵入を防止する機能を果たす、TiN以外の他の材料を用いて形成してもよい。
また、上述した実施の形態においては、この発明にかかる炭化珪素半導体装置の製造方法によって製造する炭化珪素半導体装置を、縦型MOSFET100によって実現する場合について例示したが、この発明にかかる炭化珪素半導体装置は縦型MOSFET100によって実現されるものに限らない。この発明にかかる炭化珪素半導体装置は、縦型MOSFET100に代えて、縦型IGBTなどの他の炭化珪素半導体装置にも適用してもよい。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法は、炭化珪素からなる半導体基板を実現するエピタキシャル基板115のおもて面側に、ゲート酸化膜106を形成し、当該ゲート酸化膜106のおもて面側にゲート電極を実現するドープトポリシリコン膜107を形成する。つぎに、ドープトポリシリコン膜107のおもて面側、および、ゲート酸化膜106のうちドープトポリシリコン膜107に覆われずにおもて面側に露出する部分に、絶縁膜を実現する層間絶縁膜108を形成して、層間絶縁膜108を開口しエピタキシャル基板115に到達するコンタクト孔110を設ける。さらに、エピタキシャル基板115のおもて面側全体にTiを用いて形成されるTi膜111を成膜し、当該Ti膜111のおもて面側に、金属および水分を遮蔽する遮蔽膜であるTiN膜112を成膜する。
そして、コンタクト孔110底面のTiN膜112をドライエッチングにより除去した後、コンタクト孔110底面のTi膜111をウェットエッチングにより除去する。その後、エピタキシャル基板115のおもて面側全体、および、エピタキシャル基板115の裏面側全体に、ニッケルによって形成されるニッケル膜を成膜し、ニッケル膜が成膜されたエピタキシャル基板115全体を加熱してニッケルシリサイドを形成することにより炭化珪素半導体装置を実現する縦型MOSFET100を製造することを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、層間絶縁膜108やゲート酸化膜106をTiN膜112で保護して、Niが層間絶縁膜108に拡散することを防止するとともに、金属汚染物質や水分などのゲート酸化膜106への侵入を防止することができる。また、TiN膜112の成膜に先立って、エピタキシャル基板115のおもて面側全体にTi膜111を成膜し、コンタクト孔110底面のTiN膜112をドライエッチングにより除去した後に、コンタクト孔110底面のTi膜111をウェットエッチングにより除去することにより、n+ソース層104およびp+コンタクト層105にダメージを与えることなく、p+コンタクト層105を露出させることができる。
すなわち、n+ソース層104の一部およびp+コンタクト層105を露出させるためにコンタクト孔110底面のTiN膜112をドライエッチングにより除去する場合にも、Ti膜111がストッパ膜の役割を果たすため、n+ソース層104およびp+コンタクト層105にダメージを与えることなく、コンタクト孔110底面のTiN膜112のみを除去することができ、かつ、コンタクト孔110内のTiをウェットエッチングで除去することにより、エッチングでn+型SiC基板101が削られることなく、n+ソース層104、p+コンタクト層105を露出させることができる。これにより、n+ソース層104、p+コンタクト層105が削られたり、p+コンタクト層105、n+ソース層104などの不純物層にダメージが入ったりすることを防止することができ、良好なコンタクト109(オーミックコンタクト109)特性を得ることができる。
このように、この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、Niの層間絶縁膜108への拡散や金属汚染物質や水分などのゲート酸化膜106への侵入を防止するとともに、不純物層を劣化させることなくn+ソース層104の一部およびp+コンタクト層105を露出させることができる。そして、これによって、この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、コンタクト109抵抗を上昇させることなく、ゲート−ソース間の短絡不良や、ゲート酸化膜106の特性劣化を防止することができる炭化珪素半導体装置を製造することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法は、TiNを用いて形成されているTiN膜112によってこの発明にかかる遮蔽膜を実現することを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、遮蔽膜をTiNによって形成することにより、金属汚染物質や水分などがゲート酸化膜106に侵入することを効果的に防止することができる。そして、金属汚染物質や水分などのゲート酸化膜106への侵入を防止することにより、ゲート酸化膜106の劣化を防止することができる。これにより、コンタクト109抵抗を上昇させることなく、ゲート−ソース間の短絡不良や、ゲート酸化膜106の特性劣化を防止することができる炭化珪素半導体装置を製造することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法は、Ti膜111の厚さが、50nm〜150nmであることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、Ti膜111の厚さを50nm〜150nmとすることにより、遮蔽膜であるTiN膜112が一様に(均一な厚さで)成膜できていない場合にも、遮蔽膜をドライエッチングにより除去する工程に際しての、Ti膜111によるストッパ膜の役割を確実に果たすことができ、エッチングダメージの発生を防止することができる。これにより、コンタクト109抵抗を上昇させることなく、ゲート−ソース間の短絡不良や、ゲート酸化膜106の特性劣化を防止することができる炭化珪素半導体装置を製造することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法は、遮蔽膜(たとえばTiN膜112)の厚さが、150nm〜1μmであることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、遮蔽膜の厚さを150nm〜1μmとすることにより、被覆性の悪い段差部分でも充分な遮蔽効果を発揮させることができる。これにより、金属汚染物質や水分などがゲート酸化膜106に侵入することを確実に防止することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法は、終点検出によりドライエッチングを停止することを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、終点検出によりドライエッチングを停止することによって、ドライエッチングの対象となるTiN膜112の成膜状態に応じて、当該TiN膜112を確実に除去することができる。すなわち、実際の炭化珪素半導体装置(縦型MOSFET100)の製造に際して、TiN膜112の成膜状態が炭化珪素半導体装置ごとに完全に一致していない場合にも、コンタクト孔110内のTiN膜112を確実に除去することができる。
これにより、n+ソース層104の一部およびp+コンタクト層105を確実に露出させることができ、コンタクト109抵抗を上昇させることなく、ゲート−ソース間の短絡不良や、ゲート酸化膜106の特性劣化を防止することができる炭化珪素半導体装置を製造することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法においては、終点検出によりドライエッチングを停止する方法に代えて、所定のエッチング時間の間、ドライエッチングをおこなうことにより、TiN膜112などの遮蔽膜を除去するようにしてもよい。
この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、所定のエッチング時間の間、ドライエッチングをおこなうことにより、製造工程の管理がおこないやすくなり、たとえば、製造者の経験などに左右されることなく、縦型MOSFET100などの炭化珪素半導体装置を安定して量産することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法は、Ti膜111をウェットエッチングにより除去する工程は、アンモニア水と過酸化水素水の混合液を用いることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、コンタクト孔110内に成膜されたTiを、アンモニア水と過酸化水素水の混合液を用いたウェットエッチングによって除去することにより、n+ソース層104およびp+コンタクト層105にダメージを与えることなく、コンタクト孔110内に成膜されたTi膜111を確実に除去することができる。これにより、n+ソース層104の一部およびp+コンタクト層105を確実に露出させることができ、コンタクト109抵抗を上昇させることなく、ゲート−ソース間の短絡不良や、ゲート酸化膜106の特性劣化を防止することができる炭化珪素半導体装置を製造することができる。
以上のように、この発明にかかる炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置は、パワーデバイスとして用いられる半導体デバイスである炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置に有用であり、特に、おもて面側の基板とのオーミックコンタクトを得るために、ニッケルシリサイドを用いるパワーMOSFETやIGBTなどの半導体デバイスである炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置に適している。
100 縦型MOSFET
101 n+型SiC基板
102 n-型SiCエピタキシャル層
103 pチャネル層
104 n+ソース層
105 p+コンタクト層
106 ゲート酸化膜
107 ドープトポリシリコン膜
108 層間絶縁膜
109 コンタクト
110 コンタクト孔
111 Ti膜
112 TiN膜
113 ニッケルシリサイド層
114、114a 金属膜(表面電極)
114、114b 金属膜(裏面電極)
115 エピタキシャル基板

Claims (4)

  1. 炭化珪素からなる半導体基板のおもて面側に、ゲート酸化膜を形成する工程と、
    前記ゲート酸化膜のおもて面側にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極のおもて面側、および、前記ゲート酸化膜のうち当該ゲート電極に覆われずに露出する部分に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜を開口し前記半導体基板に到達するコンタクト孔を設ける工程と、
    前記半導体基板のおもて面側全体にチタンを用いて形成されるチタン膜を成膜する工程と、
    前記チタン膜のおもて面側に、窒化チタンを前記チタン膜の厚さよりも厚く成膜する工程と、
    前記コンタクト孔底面の前記窒化チタンをドライエッチングにより除去する工程と、
    前記コンタクト孔底面の前記チタン膜をウェットエッチングにより除去する工程と、
    前記半導体基板のおもて面側全体、および、前記半導体基板の裏面側全体に、ニッケルによって形成されるニッケル膜を成膜する工程と、
    前記ニッケル膜が成膜された前記半導体基板全体を加熱する工程と、
    を含んだことを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。
  2. 前記窒化チタンをドライエッチングにより除去する工程は、終点検出によりドライエッチングを停止することを特徴とする、請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  3. 前記窒化チタンをドライエッチングにより除去する工程は、所定のエッチング時間の間、ドライエッチングをおこなうことを特徴とする、請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  4. 前記チタン膜をウェットエッチングにより除去する工程は、アンモニア水と過酸化水素水の混合液を用いることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つに記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
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