JP6344717B2 - 収納装置 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1には、棚本体を回転自在に収納する外ケースの天板の下面に、前後方向に沿って延びる断面略逆U字状の固定レールを取り付け、棚本体の上面に固定レールにスライド自在に支持される上走行体を取り付けた回転収納装置が開示されている。また、この回転収納装置は、固定レールに垂直軸廻りに回転するガイドローラーを設けた構成とし、上走行体を、このガイドローラーに案内される断面略U字状のガイド側壁を突設した可動レールとした構成としている。
図1〜図6は、本実施形態に係る収納装置の一例を模式的に示す図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、設置された収納装置に開口側において対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として、上下方向及び左右方向の方向を説明する。また、収納装置の収納体が図4〜図6に示すように箱体に収納された状態を基準として、同方向を原則的に説明する。
この回転収納装置1は、玄関土間や玄関フロアー等に好適に設置され、靴等を収納する玄関収納装置としてもよい。
なお、これら各面部3,4,5,6,6は、板材からなるものとしてもよく、また、箱体2は、木質系材料や金属系材料、合成樹脂系材料等から形成されたものとしてもよい。
また、箱体2の前方開口を開閉する扉を設けてもよい。また、回転収納体10の収納空間の上側や下側等に更に他の収納空間を設けた態様としてもよい。この場合は、横仕切板等によって上下の収納空間を区画するようにしてもよい。
枠体11は、上枠部12と下枠部13と左右一対の縦枠部14,14とを備えている。
この枠体11は、図4及び図5に示すように、回転収納体10が箱体2に収納された状態で、箱体2内の前後方向略中央部に配置される。
なお、この枠体11は、例えば、金属系材料等の剛性材料から形成されたものとしてもよい。
左右の縦枠部(両側の縦枠部)14,14は、それぞれ上下方向に沿って長尺とされている。
これら上枠部12、下枠部13及び両側の縦枠部14,14は、長手方向に見て(横断面視して)略矩形状とされており、例えば、筒状材から形成されたものとしてもよい。
上枠部12と下枠部13とは、互いに略平行に配置され、両側の縦枠部14,14は、互いに略平行に並んで配置されている。
また、両側の縦枠部14,14の上端部に、上枠部12の長手方向両端部が固定され、両側の縦枠部14,14の下端部に、下枠部13の長手方向両端部が固定されている。
なお、これら上枠部12、下枠部13及び両側の縦枠部14,14からなる枠体11は、一体的に形成されたものとしてもよく、各枠部12,13,14,14の端部を適宜、ねじ等の止具や溶接等によって連結して形成されたものとしてもよい。
この操作部16は、図6に示すように、側面視して略矩形枠状に形成されている。この操作部16は、その前後寸法が縦枠部14の前後寸法よりも大きく形成されている。また、操作部16は、縦枠部14よりも前後方向の一方(前方)に突出した第1把持部と縦枠部14よりも前後方向の他方(後方)に突出した第2把持部とが形成されるように、前後方向の略中央で縦枠部14に固定されている。なお、この操作部16は、ねじ等の止具や溶接等によって縦枠部14に固定するようにしてもよい。
これら棚板17は、幅方向両側端部が両側の縦枠部14,14に適宜の固定具によって固定されたものとしてもよく、または、両側の縦枠部14,14に対して着脱可能に取り付けられる構成とされたものとしてもよい。図例では、両側の縦枠部14,14の互いに対向する内側面側に、棚板17の幅方向両側端部をそれぞれに保持する保持具を着脱可能に保持する係合保持部としての差込穴15を、上下方向に沿って間隔を空けて複数箇所に設けた例を示している。このような構成とすれば、棚板17の枚数や配設する高さ位置を変更することができる。
また、回転収納体10は、前傾状態の棚板17に対してその前方側から被収納物の出し入れが容易に可能とされている。また、回転収納体10は、後傾状態の棚板17の前端とこれの上段側の前傾状態の棚板17の前端とが比較的に近接し、後傾状態の棚板17に対してその前方側から被収納物の出し入れがし難い構成とされている。
上記のような構成とすれば、当該回転収納装置1(回転収納体10)の収納空間を効率的に利用することができる。なお、このように棚板17を傾斜させて配置する態様としない場合においても、例えば、収納空間(棚板17)の前後寸法が比較的に大きいような場合には、回転させることで物品出し入れ性を向上させるようなこともできる。
なお、上記した各棚板17の配置態様は、一例であり、例えば、全ての棚板17を、前傾状態、後傾状態及び水平状態のうちのいずれかの状態で上下多段に配置した態様等としてもよい。また、棚板17は、木質系材料や金属系材料、合成樹脂系材料等から形成されたものとしてもよい。
これら上下の回転機構部30,20は、図5に示すように、箱体2の天面3aと回転収納体10の上部との間と、箱体2の底面4aと回転収納体10の下部との間と、の二箇所にそれぞれ設けられている。これら上下の回転機構部30,20は、平面視して略重なり合うように設けられており、互いに概ね同様に作動する。また、これら上下の回転機構部30,20は、箱体2の収納空間の左右方向(収納間口方向)略中央部に配置されている。
固定レール21及び可動レール23には、詳細な図示は省略しているが、前後方向に延びるガイド溝とこのガイド溝にガイドされて転動するガイドローラーとがそれぞれに設けられている。
固定レール21は、後端を箱体2の奥側面5aに近接または当接させて箱体2の底面4aに固定されている。また、図例では、固定レール21の前端が箱体2の前端よりも後方側に控えた位置となるように固定レール21の前後(長さ)寸法を、箱体2の奥行寸法よりも小さい寸法とした例を示している。
ガイドアーム25は、図6に示すように、長手方向の他端(前端)が回転収納体10に対して連結軸26廻りに回転自在に連結されている。本実施形態では、回転収納体10が箱体2に収納された状態における軸24と前後方向で略一致する位置となるようにガイドアーム25の前端を回転収納体10に接続している。
このガイドアーム25の前端の回転中心となる連結軸26は、回転収納体10の下枠部13における左右方向他方の縦枠部14(操作部16が設けられていない側の縦枠部14)側に、下方に向けて突出するように、軸方向を上下方向に沿わせて設けられている。図例では、下枠部13の左右方向他方の縦枠部14側半部の長手方向略中央部位に、連結軸26を設けた例を示している(図4も参照)。
この可動レール23の長手(前後)方向の途中部位には、回転収納体10の回転中心となる上下方向に軸方向を沿わせた軸としての回転軸24が設けられている。この回転軸24は、可動レール23が最後方位置において箱体2の収納空間の平面視略中心に位置するように設けられている(図4も参照)。図例では、この回転軸24を、可動レール23の長手方向の概ね中央に設けた例を示している。
固定レール31は、後端を箱体2の奥側面5aに近接または当接させて箱体2の天面3aに固定されている。また、図例では、下側回転機構部20と同様、固定レール31の前端が箱体2の前端よりも後方側に控えた位置となるように固定レール31の前後(長さ)寸法を、箱体2の奥行寸法よりも小さい寸法とした例を示している。
また、固定レール31は、ガイド溝32の溝底面から下方に向けて突出する保持部34にガイド体35を設けた構成とされている。これら保持部34及びガイド体35は、固定レール31の前端側部位に設けられている。
また、保持部34は、図1(b)及び図2に示すように、天壁33から垂れ下がるように設けられた挿通片部34aの下端に、ガイド体35を保持する保持片部34bを一連状に設けた構成とされている。この保持片部34bは、挿通片部34aの下端から溝幅方向に沿って突出するように、かつ厚さ方向を上下方向に沿わせるように設けられている。本実施形態では、保持片部34bがガイド溝32の溝幅方向略中心に位置するように、挿通片部34aをガイド溝32の溝幅方向中心から溝幅方向片方側に寄った部位に設けている。これら挿通片部34a及び保持片部34bは、天壁33を抜き加工し、適宜、折り曲げて切り起こし状に形成されており、薄板状とされている(図3も参照)。
本実施形態では、このガイド体35を、上下方向に沿う軸廻りに回転自在とされたガイドローラー35としている。このガイドローラー35は、保持片部34bの下方側に配され、適宜、連結軸等を介して保持片部34bに回転自在に保持されている。
なお、ガイド体35としては、このようなガイドローラー35に限られず、ブロック状とされたガイドブロック等としてもよく、その他、種々の態様とされたものの採用が可能である。
また、この連結軸36は、上記した下側回転機構部20の固定レール21に設けられた連結軸22と同軸状となるように設けられている(図4参照)。
ガイドアーム38は、図2に示すように、下側のガイドアーム25と概ね同様、長手方向の他端(前端)が回転収納体10に対して連結軸39廻りに回転自在に連結されている。また、上記同様、回転収納体10が箱体2に収納された状態における軸44と前後方向で略一致する位置となるようにガイドアーム38の前端を回転収納体10に接続している。
つまり、上下両側の回転機構部30,20の各ガイドアーム38,25は、平面視して略重なり合うように配置されており、重なり合った状態を略維持してそれぞれ回転する構成とされている。なお、上下の回転機構部30,20のいずれか一方のみにガイドアームを設けた態様としてもよい。
この可動レール40の長手(前後)方向の途中部位には、回転収納体10の回転中心となる上下方向に軸方向を沿わせた軸としての回転軸44が設けられている。この回転軸44は、下側回転機構部20の回転軸24と同軸状となるように設けられている(図4参照)。つまり、回転軸44は、可動レール40が最後方位置において箱体2の収納空間の平面視略中心に位置するように設けられている。
また、回転軸44は、可動レール40の底壁43の下面から下方に向けて突出するように固定的に設けられている。この回転軸44は、上枠部12の長手方向の略中央に位置するように上枠部12に対して回転自在に連結されており、上枠部12側には、この回転軸44を回転自在に保持する軸受部が設けられている。なお、このような態様に代えて、回転軸44を、上枠部12側に固定的に設け、可動レール40に対して回転自在としてもよい。
また、この底壁43の後端部には、図2に示すように、固定レール31の後端部に設けられた連結軸36を受け入れる切欠状凹所43aが後方に向けて開口するように設けられている。当該可動レール40が最後方位置とされた状態で、この切欠状凹所43aに連結軸36が納められる構成とされている。
可動レール40は、図2に示すように、最後方位置とされた状態で収容溝41の前端部にガイドローラー35が位置し、最前方位置とされた状態で収容溝41の後端部にガイドローラー35が位置するように適宜の長さ寸法とされている。つまり、可動レール40が固定レール31に対して前後方向に移動する際に、収容溝41内に常時、ガイドローラー35が位置する構成とされている。
また、本実施形態では、図1(a)及び図2に示すように、当該可動レール40の後端部にこれらローラー49,49を設けている。これらローラー49,49は、図2に示すように、可動レール40が最後方位置とされた状態で固定レール31の後端部に位置し、最前方位置とされた状態で固定レール31の前端部に位置する構成とされている(図3(b)も参照)。つまり、これらローラー49,49は、可動レール40が固定レール31に対して前後方向に移動する際に、ガイド溝32内に常時、位置する構成とされている。
また、固定レール31の両側壁37,37間の寸法、つまりはガイド溝32の溝幅寸法は、可動レール40の両側のローラー49,49の左右方向外方側面が、両側壁37,37の互いに対向する内側面に近接対面するような寸法とされている。
また、本実施形態では、両側壁46,47のそれぞれに、前後方向に間隔を空けて複数(図例では、2つ)のローラー49,49,49,49を設けた構成としている。
天壁48は、本実施形態では、保持部34の挿通片部34aが挿通されるスリット状開口42を形成するように、収容溝41の溝天面側を区画するように設けられている。
また、本実施形態では、可動レール40を、この天壁48の左右方向一方の端部と左右方向一方の側壁46の上端部との間をスリット状開口42とした構造としている。つまり、天壁48の一方の端部と一方の側壁46の上端部とが、スリット状開口42の溝幅方向両側開口縁を構成している。
スリット状開口42は、前後方向に延びるように、かつ上下に貫通するように設けられており、天壁48の左右方向一方の端部に沿って、天壁48の全長に亘って設けられている。このスリット状開口42の開口幅寸法(収容溝41の溝幅方向に沿う寸法)は、図1(b)及び図2に示すように、上記した保持部34の挿通片部34aの受け入れが可能なように、挿通片部34aの厚さ寸法に応じた寸法とされている。
また、本実施形態では、この天壁48を、当該可動レール40の全長に亘って設けずに、前端壁45から後端側の途中部位に至るまで設けた構成としている。図例では、天壁48を、その後端が、当該可動レール40の後端側部位の両側に設けられたローラー49,49の手前側近傍に位置するように設けた構成としている。このような構成とすれば、ローラー49,49を組み付ける際における作業性を向上させることができる。
この天壁48は、その後端が、当該可動レール40が最前方位置とされた状態で、固定レール31若しくは箱体2の前端と前後方向で概ね同じ位置となるように、または固定レール31若しくは箱体2の前端よりも後方側に位置するように、設けるようにしてもよい。なお、このような態様に代えて、天壁48を、可動レール40の全長に亘って設けるようにしてもよい。
なお、固定レール31,21に対して前方に突出した可動レール40,23を収納側に付勢する付勢機構を上下の回転機構部30,20等に設けるようにしてもよい。
また、上下の回転機構部30,20は、金属系材料や合成樹脂系材料等から形成されたものとしてもよい。
つまり、被収納物を収納する収納体(回転収納体)10を、上下方向に沿う軸44廻りに回転自在に保持する上側回転機構部30を前方に開口する箱体2に設けた構成としている。従って、上述のように、回転収納体10に効率的に被収納物を収納させたり、回転収納体10を回転させることで、被収納物を出し入れし易くしたりすることができる。
また、上側回転機構部30を、箱体2の天面3aに固定された固定レール31の前後方向に延びるガイド溝32に沿って前後方向に移動自在とされ回転収納体10に軸44を介して連結された可動レール40を設けた構成としている。従って、回転収納体10の軸44を箱体2に対して前後方向に移動させながら回転収納体10を回転させることができる。これにより、回転収納体10を回転させる際に、回転収納体10が箱体2に収納された状態よりも後方側に突出するようなことを防止することができる。つまり、箱体2に収納された状態の回転収納体10の奥側に必要となる回転収納体10の回転用の空間を小さくすることができ、回転収納体10の収納部の奥行寸法を確保しながらも箱体2の奥行寸法を効率的に小さくすることができる。
また、本実施形態では、保持部34を、固定レール31の溝底面を構成する天壁33に切り起こし状に設けている。従って、例えば、固定レール31の天壁33に付設状に保持部34を設けたようなものと比べて、効率的に保持部34を設けることができる。なお、このような態様に代えて、保持部34を、天壁33に付設状に設けるようにしてもよい。また、保持部34を、上記のような薄板状の挿通片部34aと保持片部34bとを備えたものとした態様に代えて、ガイド体35を保持する軸状等とされたものとしてもよい。ガイド体35を保持する保持部34としては、その他、種々の態様とされたものとしてもよい。
また、箱体2は、少なくとも前方に開口したものであればよく、前後両側に開口したものでもよい。
また、回転収納装置1に収納される被収納物としては、上記した靴等の履物に限られず、衣類や傘、帽子等でもよく、このような玄関土間等において収納されるものに限られず、その他、書籍や、装飾品、食器、調味料、各種ディスク等の記録媒体等でもよい。この場合は、回転収納体10を区画する棚板17を適宜、変形したり、回転収納体10に被収納物を引っ掛ける引っ掛け部材等を設けたりしてもよい。
2 箱体
3a 天面
10 回転収納体(収納体)
30 上側回転機構部(回転機構部)
31 固定レール
32 ガイド溝
33 天壁
34 保持部
34a 挿通片部
35 ガイドローラー(ガイド体)
40 可動レール
41 収容溝
42 スリット状開口
43 底壁
44 回転軸(上下方向に沿う軸)
45 前端壁
46 一方の側壁(左右方向一方の側壁)
47 他方の側壁
48 天壁
Claims (4)
- 被収納物を収納する収納体を、上下方向に沿う軸廻りに回転自在に保持する回転機構部を前方に開口する箱体に設けた収納装置であって、
前記回転機構部は、下方及び前方に開口し前後方向に延びるガイド溝が設けられ、かつ該ガイド溝の溝底面から下方に向けて突出する保持部にガイド体が設けられ前記箱体の天面に固定された固定レールと、該固定レールのガイド溝に沿って前後方向に移動自在とされ前記収納体に前記軸を介して連結された可動レールと、を備えており、
前記可動レールには、前記ガイド体を収容する収容溝を区画するように左右の両側壁と底壁と前端壁とが設けられ、かつ前記保持部を受け入れるスリット状開口を形成するように天壁が設けられていることを特徴とする収納装置。 - 請求項1において、
前記可動レールは、前記天壁の左右方向一方の端部と左右方向一方の側壁の上端部との間を前記スリット状開口とした構造とされていることを特徴とする収納装置。 - 請求項1または2において、
前記保持部は、左右方向に厚さ方向を沿わせ、前記スリット状開口に挿通される挿通片部を備えていることを特徴とする収納装置。 - 請求項3において、
前記保持部は、前記固定レールの前記溝底面を構成する天壁に切り起こし状に設けられていることを特徴とする収納装置。
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