JP6344017B2 - 温度測定装置 - Google Patents

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    • G01K2205/04Application of thermometers in motors, e.g. of a vehicle for measuring exhaust gas temperature

Description

本発明は、内燃機関の流体通路に装着された温度センサの出力に基づいて、前記流体通路を通流する流体の温度の測定値を出力するように構成された、温度測定装置に関する。
この種の装置として、排気通路に装着された温度センサの応答遅れを補正(補償)するように構成されたものが知られている(例えば国際公開第2011/048632号等参照。)。
国際公開第2011/048632号
この種の温度センサ(例えば熱電対)は、排気の流速によって応答時間が変化する。このため、内燃機関の運転条件によっては、上述のように応答遅れの補正を行ったとしても、実際の温度と測定値との乖離が大きくなる可能性がある。この点、流速に応じて応答時間を可変とする構成においては、流速の測定(取得)に伴う処理負荷が増大する。一方、応答時間を一定とする構成においては、過補正が生じることがある。本発明は、上記に例示した事情等に鑑みてなされたものである。
本発明の温度測定装置は、内燃機関の流体通路に装着された温度センサの出力に基づいて、前記流体通路を通流する流体の温度の測定値を出力するように構成されている。具体的には、前記温度測定装置は、第一温度出力部と、第二温度出力部と、過補正判定部と、パラメータ設定部と、を備えている。なお、本明細書において、「測定」は、「取得」あるいは「検出」とも表現され得る。
前記第一温度出力部は、前記温度センサの出力に相当する未補正値(an uncorrected value being equivalent to an output of the temperature sensor)を出力するように設けられている。前記第二温度出力部は、補正後値(corrected value)を出力するように設けられている。ここで、「補正後値」とは、前記温度センサの応答遅れを計算モデル化した「応答遅れモデル」に基づいて、前記未補正値を補正することで、算出された値である。
前記過補正判定部は、前記未補正値と前記補正後値とに基づいて、前記補正後値における過補正の発生の有無を判定するように設けられている。前記パラメータ設定部は、前記過補正判定部における判定結果に基づいて、前記応答遅れモデルにおけるパラメータ(典型的には「応答時間」あるいは「時定数」)を変更するように設けられている。
かかる構成を有する本発明の前記温度測定装置においては、前記第一温度出力部は、前記温度センサの出力に相当する前記未補正値を出力する。この未補正値は、前記第二温度出力部によって補正される前の値、すなわち、「補正前の流体温度に相当する値」である。前記第二温度出力部は、前記応答遅れモデルに基づいて前記未補正値を補正することで、前記補正後値を算出する。また、前記第二温度出力部は、算出した前記補正後値を出力する。
前記過補正判定部は、前記未補正値と前記補正後値とに基づいて、前記補正後値における前記過補正の発生の有無を判定する。前記パラメータ設定部は、前記過補正判定部における判定結果に基づいて、前記応答遅れモデルにおける前記パラメータを変更する。これにより、前記温度センサの応答遅れが良好に補正(補償)される。
本発明の適用対象であるエンジンを含む、システム全体の概略構成を示す図。 図1に示されている信号処理部によって構築された、本発明の一実施形態に係る温度測定装置の、概略的な機能ブロック図。 図2に示されている本実施形態の温度測定装置における動作の概略を示すグラフ。 図2に示されている本実施形態の温度測定装置における動作の概略を示すグラフ。 図2に示されている本実施形態の温度測定装置における動作の概略を示すグラフ。 図2に示されている本実施形態の温度測定装置における動作の概略を示すフローチャート。 図4に示されている初期状態の応答時間テーブルの一変形例を示すグラフ。
以下、本発明を具体化した一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、変形例は、当該実施形態の説明中に挿入されると首尾一貫した一実施形態の説明の理解が妨げられるので、末尾にまとめて記載されている。
<システム全体構成>
図1を参照すると、火花点火式の内燃機関であるエンジン10は、排気通路11に接続されている。排気通路11には、排気温センサ12が装着されている。排気温センサ12は、温度センサ(具体的には熱電対)であって、排気通路11内を通流する排気の温度(以下単に「排気温」と略称する)に対応する出力(an output corresponding to temperature of exhaust passing through the exhaust path 11)を生じるように設けられている。
排気温センサ12は、信号処理部13を介して、エンジンECU20に接続されている。信号処理部13は、CPU、ROM、RAM、及び通電時に書き換え可能な不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリやEEPROM(登録商標))等よりなるマイクロコンピュータを、その内部に備えている。この信号処理部13は、排気温センサ12の出力信号を処理するとともに、処理済の信号をエンジンECU20に向けて出力するように構成されている。
エンジンECU20は、CPU、ROM、RAM、及び上述の不揮発性メモリ等よりなるマイクロコンピュータを、その内部に備えている。また、エンジンECU20は、排気温センサ12以外の各種センサ類と電気的に接続されている。さらに、エンジンECU20は、図示しないインジェクタ等の動作部と電気的に接続されている。すなわち、エンジンECU20は、上述の各種センサ類の出力に基づいて、上述の動作部における動作を制御するように設けられている。
<排気温測定装置>
図2を参照すると、本発明の温度測定装置の一実施形態に係る排気温測定装置30は、排気温センサ12の出力に基づいて、排気温の測定値(以下単に「測定値」と略称する。なお、「測定値」は、「取得値」あるいは「検出値」とも称され得る。)を出力するように構成されている。具体的には、排気温測定装置30は、第一排気温出力部31と、第二排気温出力部32と、第三排気温出力部33(過補正判定部33a及び測定値出力部33bを含む)と、応答時間設定部34と、を備えている。本実施形態においては、第一排気温出力部31、第二排気温出力部32、及び第三排気温出力部33は、信号処理部13(具体的には信号処理部13に搭載されたCPU)内に構築された機能ブロックとして設けられている。
本発明の「第一温度出力部」としての第一排気温出力部31は、排気温センサ12の出力に相当する未補正値(第二排気温出力部32による補正処理を受ける前の値)を出力するように設けられている。具体的には、第一排気温出力部31は、排気温センサ12の出力電圧を、所定のマップ(排気温センサ12の出力電圧とこれに対応する排気温との相関マップ)に照合することで、当該出力電圧に対応する上述の未補正値を出力するように構成されている。
本発明の「第二温度出力部」としての第二排気温出力部32は、応答遅れモデルに基づいて未補正値を補正することで補正後値を算出するとともに、算出した補正後値を出力するように設けられている。ここで、「応答遅れモデル」とは、排気温センサ12の応答遅れ(典型的には一次遅れ)の物理モデルに基づいて構築された計算モデルである。かかる応答遅れモデルの内容は、本願の出願時点においてすでに周知あるいは公知となっており、当業者の技術常識を構成するものである。このため、本明細書においては、応答遅れモデルについてのこれ以上の詳細な説明は省略するが、必要に応じて、例えば、特許第4373909号公報(米国特許第7,305,819号明細書/欧州特許第1676991号明細書)、特許第5267569号公報(欧州特許第2458167号明細書/国際公開第2011/048632号)、等を参照のこと。
第三排気温出力部33は、上述の未補正値及び補正後値に基づいて、上述の測定値を出力するように設けられている。具体的には、第三排気温出力部33は、過補正判定部33aと、測定値出力部33bと、を備えている。
過補正判定部33aは、未補正値と補正後値とに基づいて、補正後値における過補正の発生の有無を判定するように設けられている。具体的には、過補正判定部33aは、未補正値の変化状態(より詳細には変化の方向すなわち符号)と、補正後値の変化状態(より詳細には変化の方向すなわち符号)と、に基づいて、過補正の発生の有無を判定するようになっている。
測定値出力部33bは、過補正判定部33aの判定結果に応じた測定値を出力するように構成されている。具体的には、測定値出力部33bは、過補正判定部33aにて過補正の発生が判定されていない場合には補正後値を測定値として出力する一方、過補正判定部33aにて過補正の発生が判定された場合には補正後値とは異なる値(具体的には未補正値)を測定値として出力するように設けられている。
本発明の「パラメータ設定部」としての応答時間設定部34は、過補正判定部33aにおける判定結果に基づいて、上述の応答遅れモデルにおけるパラメータを変更するように設けられている。具体的には、本実施形態においては、応答時間設定部34は、過補正判定部33aが過補正の発生を判定した場合に、応答遅れモデルにおける応答時間(時定数)を、より小さい値に変更するようになっている。
<作用・効果>
以下、本実施形態の構成による作用・効果について説明する。なお、図示されたフローチャートにおいては、「ステップ」は「S」と略記されている。
上述の構成を有する本実施形態の排気温測定装置30においては、第一排気温出力部31は、排気温センサ12の出力に相当する未補正値を、第二排気温出力部32及び第三排気温出力部33に出力する。なお、この未補正値は、第二排気温出力部32によって補正される前の値、すなわち、「補正前の排気温に相当する値」である。
第二排気温出力部32は、応答遅れモデルに基づいて未補正値を補正することで、補正後値を算出する。また、第二排気温出力部32は、算出した補正後値を、第三排気温出力部33に出力する。
第三排気温出力部33には、第一排気温出力部31から出力された未補正値と、第二排気温出力部32から出力された補正後値とが入力される。すると、第三排気温出力部33における過補正判定部33aは、未補正値と補正後値とに基づいて、補正後値における過補正の発生の有無を判定する。測定値出力部33bは、過補正判定部33aにおける判定結果に応じて、測定値を出力する。
図3は、実際の排気温がステップ状に変化(上昇)した場合の、未補正値及び補正後値の挙動を例示するグラフである。図中、二点鎖線は実際の排気温、実線は未補正値、破線及び一点鎖線は補正後値、をそれぞれ示すものとする。
図3に示されているように、排気温センサ12の出力に相当する未補正値は、実際の排気温に対して、応答遅れ(典型的には一次遅れ)を有している。このため、かかる応答遅れが上述の応答遅れモデルによって適切に補正(補償)されている場合、図中破線で示されているように、排気温の測定精度が向上する。
しかしながら、エンジン10の運転条件によっては、図3にて一点鎖線にて示されているように、過補正が生じることがある。そこで、測定値出力部33bは、過補正判定部33aにて過補正の発生が判定された場合、補正後値とは異なる値(具体的には未補正値)を、測定値として出力する。これにより、過補正に伴う測定値の精度悪化が可及的に抑制され得る。一方、測定値出力部33bは、過補正判定部33aにて過補正の発生が判定されていない場合、補正後値を、測定値として出力する。
ここで、過補正の発生の有無の判定は、未補正値の変化状態と、補正後値の変化状態と、に基づいて行われる。具体的には、過補正が生じている場合、図3における一点鎖線にて示されているように、補正値は、一旦「オーバーシュート」した後に、実際の排気温に向かって収束する。このため、図3における時刻t1においては、過補正による補正値にピークが生じていて、このピークの前後で補正値の変化の方向が異なっている。これに対して、図3における実線で示されているように、ステップ状に変化した実際の排気温に対して一次遅れの関係にある未補正値は、変化の方向が一定である。
そこで、過補正判定部33aは、未補正値の変化と補正後値の変化とが同符号である場合には、過補正が発生していないと判定する。一方、過補正判定部33aは、未補正値の変化と補正後値の変化とが異なる符号である場合には、過補正が発生していると判定する。これにより、過補正の判定が、簡略な処理によって良好に行われ得る。なお、図3の例においては、時刻t1以前においては、補正後値が、測定値として用いられる。一方、時刻t1以降においては、補正後値とは異なる値(具体的には未補正値)が、測定値として用いられる。
また、排気温センサ12の応答性(応答時間)は、排気通路11内を通流する排気の流速によって変化する。このため、エンジン10の運転条件によっては、上述の応答遅れモデルによる補正により、過補正は生じないものの、実際の温度と測定値との乖離が大きくなる可能性がある。
そこで、本実施形態においては、第二排気温出力部32における応答遅れモデルのパラメータである応答時間は、未補正値についてテーブル(マップ)化されている。すなわち、応答時間は、未補正値における所定の最高温度と所定の最低温度との間を複数に区分することで形成された温度領域毎に設定されるようになっている。さらに、本実施形態においては、過補正判定部33aの判定結果に基づいて、温度領域毎に上述のテーブルにおける応答時間の一つがモデルに反映され、さらにエンジン10の実際の運転中に学習される。これにより、排気温センサ12の応答遅れが良好に補正(補償)される。図4は、かかるテーブルの初期状態(学習前の状態)を示している。図5は、全温度領域について応答時間が確定した状態(学習後の状態)を示している。
具体的には、図4に示されているように、初期状態においては、過補正を防止するために、全温度領域について、応答時間が小さく(すなわち最低値に)設定されている。応答時間設定部34は、エンジン10の実際の運転中に、過補正の発生が判定されるまでは応答時間を徐々に大きくしていく。また、応答時間設定部34は、過補正の発生が判定された時点で、応答時間を一段階小さくした後に、当該温度領域における応答時間を確定する。なお、図4及び図5中、「+」は、或る温度領域における応答時間の設定状態を示している。また、「×」は、或る温度領域にて、当該位置に対応する応答時間の設定にて過補正が発生したことを示している。
このように、本実施形態においては、応答時間設定部34は、過補正判定部33aにおける判定結果に基づいて、上述の応答遅れモデルにおけるパラメータを変更する。すなわち、応答時間設定部34は、過補正判定部33aが過補正の発生を判定するまでは、応答遅れモデルにおける応答時間を段階的に大きくする。そして、応答時間設定部34は、過補正判定部33aが過補正の発生を判定した場合に、応答遅れモデルにおける応答時間を一旦小さくしてから確定する。これにより、エンジン10の運転条件に応じた適切な応答時間の設定が行われ、以て排気温センサ12の応答遅れが良好に補正(補償)される。
また、本実施形態においては、排気温センサ12を車両における実際の搭載位置に搭載した状態(あるいはこれに近似した状態)での適合試験を行わなくても、排気温センサ12の出力に基づく排気温の測定値が、比較的良好な精度で取得される。さらに、本実施形態においては、流速を取得することなく、応答時間を良好に設定することが可能となる。したがって、本実施形態によれば、上述のCPUにおける計算負荷が低減され、且つエンジンECU20における適合試験工数が低減される。
図6は、上述の動作を具体化したフローチャートである。かかる図6のフローチャートにて示されたルーチンは、信号処理部13に搭載された上述のCPUによって、所定時間毎に繰り返し実行される。
このルーチンが起動されると、まず、ステップ601にて、排気温検出のための条件(エンジン10の始動後所定時間経過等)が成立しているか否かが判定される。検出条件が成立していない場合(ステップ601=NO)、ステップ602以降の処理がすべてスキップされ、本ルーチンの処理が一旦終了する。よって、以下、検出条件が成立しているものとして(ステップ601=YES)、本動作説明を続行する。
ステップ602においては、未補正値Tsが、排気温センサ12の出力に基づいて取得される。取得された未補正値Tsは、上述の不揮発性メモリに、時系列に順次蓄積(格納)される。
次に、ステップ603においては、今回取得された未補正値Tsの、前回値からの変化ΔTsが算出される。すなわち、今回の取得値をTs(k)、前回値をTs(k−1)とすると、以下の式によってΔTsが算出される。
ΔTs=Ts(k)−Ts(k−1)
続いて、ステップ604においては、今回取得された未補正値Tsに基づいて、補正後値Teが、第二排気温出力部32によって算出される。算出された補正後値Teは、上述の不揮発性メモリに、時系列に順次蓄積(格納)される。
さらに、ステップ605においては、今回算出された補正後値Teの、前回値からの変化ΔTeが算出される。すなわち、今回の算出値をTe(k)、前回値をTe(k−1)とすると、以下の式によってΔTsが算出される。
ΔTe=Te(k)−Te(k−1)
上述のようにして、未補正値の変化ΔTsと、補正後値の変化ΔTeとが算出されると、処理がステップ610に進行する。ステップ610においては、未補正値の変化ΔTsと補正後値の変化ΔTeとの積の符号が負であるか否かが判定される。すなわち、未補正値の変化ΔTsと補正後値の変化ΔTeとが同符号である場合、両者の積の値は正となる(ステップ610=NO)。これに対し、未補正値の変化ΔTsと補正後値の変化ΔTeとが異符号である場合、両者の積の値は負となる(ステップ610=YES)。但し、ノイズ等の影響により、上述の判定結果が安定しない場合があり得る。
そこで、未補正値の変化ΔTsと補正後値の変化ΔTeとの積の符号が負である場合(ステップ610=YES)、処理がステップ620に進行して、カウンタNの値が1インクリメントされる。そして、カウンタNの値が所定値Nthを超えた場合に(ステップ622=YES)、過補正判定部33aが過補正の発生を判定する。過補正判定部33aが過補正の発生を判定すると、ステップ624、ステップ626、及びステップ628の処理が行われた後、本ルーチンが一旦終了する。
ステップ624においては、今回の未補正値Tsの取得値が、測定値Texとして出力される。ステップ626においては、今回の未補正値Tsに対応する温度領域における応答時間が一段階小さくされる。すなわち、図4及び図5のテーブルにおける、応答時間の設定(具体的には「+」の位置)が、下方に一段階シフトされる。ステップ628においては、カウンタNの値がリセットされるとともに、今回の未補正値Tsに対応する温度領域における応答時間設定完了フラグF(Ts)がセットされる。なお、かかる応答時間設定完了フラグF(Ts)は、「学習完了フラグ」とも称され得るフラグであって、温度領域毎に用意されている。このフラグF(Ts)における括弧内の値には、代表値としての「温度領域における中央値」が入るものとする。
未補正値の変化ΔTsと補正後値の変化ΔTeとの積の符号が負であっても(ステップ610=YES)、カウンタNの値が所定値Nthを超えていない場合には(ステップ622=NO)、過補正の発生は判定されない。この場合、ステップ634、ステップ635、及びステップ636の処理が行われた後、本ルーチンが一旦終了する。
ステップ634においては、今回の補正後値Teの算出値が、測定値Texとして出力される。ステップ635においては、今回の未補正値Tsに対応する温度領域における応答時間設定完了フラグF(Ts)がセットされているか否かが判定される。
応答時間設定完了フラグF(Ts)がセットされていない場合(ステップ635=YES)、処理がステップ636に進行し、今回の未補正値Tsに対応する温度領域における応答時間が一段階大きくされる。すなわち、図4及び図5のテーブルにおける、応答時間の設定(具体的には「+」の位置)が、上方に一段階シフトされる。一方、応答時間設定完了フラグF(Ts)がセットされている場合(ステップ635=NO)、今回の未補正値Tsに対応する温度領域における応答時間は設定(学習)済みであるため、ステップ636の処理はスキップされる。
未補正値の変化ΔTsと補正後値の変化ΔTeとの積の符号が正である場合(ステップ610=NO)、処理がステップ640に進行して、カウンタNの値がリセットされる。その後、処理がステップ634及びステップ635に進行して、ステップ635における判定結果にしたがってステップ636の処理が実行あるいはスキップされた後、本ルーチンが一旦終了する。
<変形例>
以下、代表的な変形例について、幾つか例示する。以下の変形例の説明において、上述の実施形態にて説明されているものと同様の構成及び機能を有する部分に対しては、上述の実施形態と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部分の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施形態における説明が適宜援用され得るものとする。もっとも、言うまでもなく、変形例とて、以下に列挙されたものに限定されるものではない。また、上述の実施形態の一部、及び、複数の変形例の全部又は一部が、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜、複合的に適用され得る。
本発明は、上述した具体的な装置構成や動作(制御)態様に限定されない。例えば、排気温センサ12は、一次遅れ特性を有するものであれば、熱電対に限定されない。例えば、サーミスタ等も、排気温センサ12として好適に用いられ得る。また、測定値出力部33bは、過補正の発生が判定された場合に、未補正値に代えて、未補正値と補正後値とに基づいて算出された値(中間値:例えば平均値)を出力するようになっていてもよい。
また、本発明は、排気温センサ12についての適合試験の実施を排除するものではない。すなわち、本発明は、適合試験によって応答遅れモデルの適合が良好に行われたことを前提とした構成に対しても、良好に適用され得る。これにより、排気温の測定精度が、よりいっそう向上する。
上述の実施形態においては、応答時間テーブルは、図4に示されているように、その初期状態において、全温度領域について応答時間が最低値に設定されていた。しかしながら、本発明は、かかる態様に限定されない。すなわち、例えば、図7に示されているように、応答時間テーブルは、その初期状態において、温度変化に対して所定のパターンを有していてもよい。これにより、応答時間の設定(学習)完了がより迅速に行われ得る。
上述の実施形態(フローチャートを用いた具体例)においては、或る温度領域において応答時間が一旦確定した後は、当該温度領域における応答時間の変更は行われないようになっていた。しかしながら、本発明は、かかる態様に限定されない。すなわち、例えば、排気温センサ12の特性の経時変化等を考慮して、所定間隔毎に応答時間設定完了フラグF(Ts)がリセットされてもよい。これにより、応答時間の再設定(再学習)が可能となる。
排気温測定装置30は、エンジンECU20に設けられていてもよい。
さらに、本発明は、排気温の測定(取得)に限定されない。すなわち、エンジン10の運転に伴って流動する任意の流体(例えば、吸気、冷却水、潤滑油、等)の温度の測定(取得)に対しても、本発明は好適に適用され得る。もっとも、排気温は、他の流体温度に比べて、変動範囲が広い。このため、本発明を排気温の測定に適用した場合に、従来技術よりもよりいっそう優れたエンジン10(休排気系を含む)の制御が可能となる。
その他、特段に言及されていない変形例についても、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、本発明の技術的範囲に含まれることは当然である。また、本発明の課題を解決するための手段を構成する各要素における、作用・機能的に表現されている要素は、上述の実施形態や変形例にて開示されている具体的構成及びその均等物の他、当該作用・機能を実現可能ないかなる構成をも含む。
10…エンジン、11…排気通路、12…排気温センサ、13…信号処理部、20…ECU、30…排気温測定装置、31…第一排気温出力部、32…第二排気温出力部、33…第三排気温出力部、33a…過補正判定部、33b…測定値出力部、34…応答時間設定部。

Claims (3)

  1. 内燃機関(10)の流体通路(11)に装着された温度センサ(12)の出力に基づいて、前記流体通路を通流する流体の温度の測定値を出力するように構成された、温度測定装置(30)であって、
    前記温度センサの出力に相当する未補正値を出力するように設けられた、第一温度出力部(31)と、
    前記温度センサの応答遅れを計算モデル化した応答遅れモデルに基づいて前記未補正値を補正することで算出された補正後値を出力するように設けられた、第二温度出力部(32)と、
    前記未補正値の変化の符号と、と前記補正後値の変化の符号とに基づいて、前記補正後値における過補正の発生の有無を判定するように設けられた、過補正判定部(33a)と、
    前記過補正判定部により過補正が生じていると判定された場合に、前記応答遅れモデルにおける前記温度センサの応答時間を小さくするように設けられた、パラメータ設定部(34)と、
    を備えたことを特徴とする、温度測定装置。
  2. 請求項1に記載の温度測定装置において、
    前記過補正判定部にて前記過補正の発生が判定されていない場合に前記補正後値を前記測定値として出力する一方、前記過補正判定部にて前記過補正の発生が判定された場合に前記補正後値とは異なる値を前記測定値として出力するように設けられた、測定値出力部(33b)をさらに備えたことを特徴とする、温度測定装置。
  3. 請求項2に記載の温度測定装置であって、
    前記測定値出力部は、前記過補正判定部にて前記過補正の発生が判定された場合に、前記未補正値を前記測定値として出力するように設けられたことを特徴とする、温度測定装置。
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