JP4492428B2 - 2次エア供給システムの診断装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の排気通路に2次エア供給通路を介して2次エアを供給するエアポンプと、該2次エア供給通路の開閉状態を切り替える開閉弁と、前記2次エア供給通路のうち前記開閉弁の上流における前記2次エアの状態量を検出する検出手段とを備える2次エア供給システムについて、その異常の有無を診断する診断装置に関する。
この種の診断装置としては、例えば下記特許文献1に見られるように、吸入空気量等に基づき2次エア供給システムに異常があると判断するための判定レベルを変更するものも提案されている。この診断装置によれば、吸入空気量が変化することで排気通路に実際に供給される2次エアの供給量が変化する性質に鑑み、適切な判定レベルを設定することができるため、診断の精度を向上させることができる。
特開7−119451号公報
ところで、エアポンプは温度特性を有しており、温度が高くなるほど2次エア供給能力が低下する。そして、エアポンプの温度が高くなることで2次エアの供給能力が低下するときには、上記診断装置によって設定される判定レベルが適切なものとならないおそれがある。
一方、上記エアポンプの温度は、エアポンプに加わる負荷に応じて高くなる。そして、エアポンプの負荷の上昇は、主に排気圧の上昇に伴って生じるため、車両の走行中に上記診断を行なう場合には、排気圧が上昇しやすく、エアポンプによる2次エア供給能力も変化しやすいものとなっている。更に、過給機を搭載した車両にあっては、排気圧が特に上昇しやすいため、エアポンプによる2次エア供給能力も変化しやすい。
このため、上記診断装置にあっては、エアポンプ温度の変化による診断精度の低下も無視できないものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、2次エア供給システムの異常の有無の診断の精度の低下を好適に抑制することのできる2次エア供給システムの診断装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
手段1は、内燃機関の排気通路のうちの排気浄化装置の上流に2次エア供給通路を介して2次エアを供給するエアポンプと、前記2次エアの状態量を検出する検出手段とを備える2次エア供給システムについて、その異常の有無を診断する診断装置において、前記検出手段の検出結果を取得し、該検出結果に基づき前記診断を行なう診断手段と、前記エアポンプの温度についての情報を取得する取得手段と、該取得手段により取得されるエアポンプの温度に基づき、前記診断手段による診断態様を変更する変更手段とを備えることを特徴とする。
上述したように、エアポンプの温度の変化により同エアポンプによる2次エアの供給量が変化すると、エアポンプの温度の変化による2次エア供給量の変化を前提としない態様にて診断を行なったのでは、診断精度が低下する。
この点、上記構成では、エアポンプの温度に基づき診断態様を変更することで、エアポンプの温度の変化により同エアポンプによる2次エアの供給量が変化することを診断に際し考慮することができる。このため、上記構成によれば、2次エア供給システムの異常の有無の診断の精度の低下を好適に抑制することができる。
手段2は、手段1において、前記変更手段は、前記エアポンプの温度に基づき、前記診断に際し前記診断手段により用いられる値である診断値を補正することを特徴とする。
上記構成では、エアポンプの温度に基づき診断値(上記検出結果に基づき設定されるパラメータである第1の診断値と、該第1の診断値と比較する判定値である第2の診断値)を補正するために、第1の診断値がエアポンプの温度の変化に基づき変動することを考慮して適切に診断を行なうことができるようになる。すなわち、第1の診断値及び第2の診断値間の相対的な関係からエアポンプの温度の変化分を除去しつつ、これら診断値を用いて診断を行なうことができる。
なお、上記エアポンプの温度は、エアポンプの温度を検出する温度センサによる検出結果として取得するものの他、エアポンプに電力を供給するバッテリの電圧、エアポンプに加わる負荷、エアポンプの駆動時間、及び外気温度の少なくとも1つのパラメータに基づき算出して取得してもよい。
手段3は、手段1又は2において、前記取得手段は、前記エアポンプに電力を供給するバッテリの電圧を検出する手段及び前記エアポンプに加わる負荷を検出する手段の少なくとも一方の検出結果を取り込み、前記エアポンプの温度を算出する算出手段を備え、該算出手段は、前記エアポンプ温度の初期値として初期条件に見合った値を設定した後、以前の算出タイミングから今回の算出タイミングまでの間における前記エアポンプの温度の変化量を前記バッテリの電圧及び前記エアポンプに加わる負荷の少なくとも一方に応じて算出し、前記算出される変化量と前記以前の算出タイミングにおける前記エアポンプの温度との和として前記エアポンプの温度を算出するものであることを特徴とする。
上記構成では、以前の算出タイミングから今回の算出タイミングまでの間におけるエアポンプの温度の変化量が、エアポンプの発熱量と相関を有する上記バッテリ電圧やエアポンプに加わる負荷に基づき算出される。そして、この変化量に、前回の算出タイミングにおけるエアポンプの温度を加算することで、今回の算出タイミングにおけるエアポンプの温度を算出する。ちなみに、こうした処理の始めには、前回の算出タイミングにおけるエアポンプの温度として、上記初期値が用いられる。
手段4は、手段3において、前記算出手段は、前記エアポンプが非作動状態から作動状態に移行したと判断されるとき、前記エアポンプが前回停止した後今回作動するまでの期間が所定時間以上となっているか否かを判断する判断手段と、該判断手段により所定時間以上となっていると判断されるとき、前記エアポンプ温度の初期値として、外気温を検出する手段によって検出される外気温の値を設定する設定手段とを備えることを特徴とする。
上記構成では、エアポンプが前回停止した後今回作動するまでの期間が所定時間以上となっているときに、外気温が初期値として設定される。このため、エアポンプが停止してから時間が経過することにより、同エアポンプとその周囲とが熱的に平衡状態となる(エアポンプ温度がその周囲の温度(外気温)と等しくなる)との判断の下に初期値が更新されることとなるため、初期値を適切に更新することができる。
手段5は、手段3又は4において、前記算出手段は、前記エアポンプの温度の変化量を、前記バッテリの電圧が高いほど大きく設定し、前記エアポンプに加わる負荷が大きいほど大きく設定することを特徴とする。
エアポンプの温度の上昇量は、バッテリの電圧が高いほど、またエアポンプに加わる負荷が大きいほど大きくなる。このため、上記構成によれば、エアポンプの温度の変化量を適切に設定することができる。
手段6は、手段3〜5のいずれかにおいて、前記エアポンプに加わる負荷を検出する手段は、前記内燃機関の吸入空気量を検出する手段であることを特徴とする。
吸入空気量は、排気通路内の圧力と相関を有する。そして、排気通路内の圧力が高いほど、排気通路に2次エアを供給するに際してエアポンプに加わる負荷が大きくなる。
この点、上記構成によれば、内燃機関の出力の制御のために備えられる吸入空気量の検出手段を用いることで、新たな部材を設けることなく、エアポンプに加わる負荷を適切に検出することができる。
手段7は、手段1〜6のいずれかにおいて、前記2次エア供給通路の開閉状態を切り替える開閉弁を更に備え、前記検出手段は、前記2次エア供給通路のうち前記開閉弁の上流における前記2次エアの状態量を検出するものであり、前記診断手段は、前記開閉弁の開状態と閉状態とのそれぞれにおける前記検出手段の検出結果を取得し、該検出結果に基づき前記2次エア供給システムの異常の有無を診断するものであり、前記変更手段は、前記開状態における前記検出手段の検出時の前記エアポンプの温度と前記閉状態における前記検出手段の検出時の前記エアポンプの温度とに基づき前記診断態様を変更することを特徴とする。
上記構成では、開状態における検出手段の検出時のエアポンプの温度と閉状態における検出手段の検出時のエアポンプの温度とに基づき診断態様が変更される。このため、開状態時におけるエアポンプの温度と閉状態時におけるエアポンプの温度との間に生じる変化に基づき適切に診断態様を変更することができる。
手段8は、手段7において、前記診断手段は、前記開状態及び前記閉状態のそれぞれにおける前記検出手段の検出結果に基づき前記2次エアの流量を算出する流量算出手段と、該算出される2次エアの流量が基準を満たすか否かに基づき前記2次エア供給システムの異常の有無を診断する手段とを備えることを特徴とする。
上記構成では、開状態及び閉状態のそれぞれにおける検出手段の検出結果に基づき前記2次エアの流量が算出される。このように閉状態における検出結果を併せ用いることで、大気圧の変化による2次エア供給通路内の圧力の変化に起因した上記検出される状態量の変化を好適に排除することができ、ひいては、2次エア流量を精度良く算出することができる。そして、算出される2次エア流量が基準を満たすか否かに基づき、2次エア供給システムの異常の有無を適切に診断することができる。
手段9は、手段8において、前記変更手段は、前記閉状態における前記検出手段の検出結果を、前記開状態における前記検出手段の検出時の前記エアポンプの温度と前記閉状態における前記検出手段の検出時の前記エアポンプの温度との差に基づき補正する機能を備え、前記流量算出手段は、前記変更手段によって補正される検出結果と前記開状態における前記検出手段の検出結果とに基づき前記2次エアの流量を算出することを特徴とする。
上記構成において、閉状態時と開状態時とでは、エアポンプの温度に差が生じる可能性がある。この点、上記構成では、上記差に基づき、閉状態における検出手段の検出結果を、開状態時のエアポンプの温度において、開閉弁が閉状態であったなら検出手段によって検出されると想定される値に変換することができる。
手段10は、手段8又は9において、前記診断手段は、前記排気通路内の圧力及びその相当値の少なくとも一方に基づき前記診断に際して用いる基準を算出することを特徴とする。
上記構成では、排気通路内の圧力によって2次エアの流量が変化することに基づき、2次エア流量についての基準を算出することができる。
手段11は、手段10において、前記変更手段は、前記エアポンプの温度に基づき前記基準を補正することを特徴とする。
上記構成において、エアポンプの温度に基づき基準を補正することで、エアポンプの温度が高いほど2次エア流量が少なくなることを考慮して基準を定めることができる。
手段12は、手段7〜11のいずれかにおいて、前記診断手段は、前記開状態における前記検出手段の検出時の前記エアポンプの温度と前記閉状態における前記検出手段の検出時の前記エアポンプの温度との差が、予め定められた所定値よりも小さいときに、前記診断を許可することを特徴とする。
上記構成において、開状態時のエアポンプの温度と閉状態時のエアポンプの温度とに基づき診断値の補正等がなされるとしても、これら2つのタイミングにおけるエアポンプの温度間の差が極端に大きいときには、適切な診断を行なうことが困難となる。この点、上記構成によれば、上記温度差が予め定められた所定値よりも小さいときに診断を許可することで、同温度差が極端に大きくなることで上記2つのタイミングにおけるエアポンプの温度に基づく診断値の変更等が困難となるときに診断を行なうことを回避することができる。
手段13は、手段1〜12のいずれかにおいて、前記変更手段は、前記エアポンプの温度が予め定められた所定値よりも低いときにのみ前記診断手段による診断を有効とすることを特徴とする。
上記構成では、エアポンプの温度が予め定められた所定値より低いときに診断を有効とするために、エアポンプの温度が極端に高くなりエアポンプによる2次エア供給量が極端に低下することに起因して診断を適切に行なうことが困難となる状況が生じたとしても、診断精度を確保することができる。なお、「所定値より低いときにのみ診断を有効とする」には、所定値以上のときに診断を禁止することが含まれるものとする。
手段14は、手段1〜13のいずれかにおいて、前記検出手段は、前記2次エア供給通路内の圧力を前記2次エアの状態量として検出するものであることを特徴とする。
上記構成では、2次エア供給通路内の圧力を用いることで、2次エア供給システムの異常の有無の診断を簡易且つ適切に行なうことができる。
以下、本発明にかかる2次エア供給システムの診断装置を、過給機を備える内燃機関に適用した一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1に、上記内燃機関の全体構成を示す。図示されるように、内燃機関2の排気通路10には、排気浄化装置12が設けられている。また、排気通路10と吸気通路14との間には、ターボチャージャ(過給機)20が設けられている。
上記排気通路10のうち排気浄化装置12の上流には、2次エア供給通路30が接続されており、2次エア供給通路30を介して排気通路10に2次エアが供給されるようになっている。2次エア供給通路30には、その開閉状態を切り替える開閉弁32が設けられている。2次エア供給通路30のうち開閉弁32の上流には、同2次エア供給通路30内の圧力を検出する圧力センサ33が設けられている。更に、2次エア供給通路30の上流には、エアポンプ34が設けられている。なお、上記開閉弁32やエアポンプ34には、バッテリBから電力が供給されるようになっている。
ECU(電子制御装置)40は、中央処理装置及びメモリを備えて構成されている。ECU40は、上記圧力センサ33の検出結果(2次エア供給通路30内の圧力)を始め、バッテリBの電圧や、大気圧、吸入空気量、冷却水温等を取り込む。そして、これらに基づき、内燃機関2の出力を制御する。特に、ECU40は、開閉弁32やエアポンプ34を操作することで、排気通路10への2次エアの供給制御を行なう。ここで、図2に基づき、本実施形態にかかる2次エアの供給制御について更に説明する。
図2に、上記2次エアの供給制御にかかる処理手順を示す。この処理は、ECU40により、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、2次エア供給制御の実行条件が成立するか否かを判断する。ここで、実行条件は、例えば内燃機関の始動時であって、且つ冷却水温が所定の範囲にあるとの条件とすればよい。ステップS10において実行条件が成立すると判断されると、ステップS12に移行する。ステップS12では、吸入空気量が所定値αよりも大きいか否かを判断する。この所定値αは、排気通路10内の圧力が過度に大きくなり、排気通路10から2次エア供給通路30への流体の流動が生じる事態を判断するためのものである。
ステップS12において吸入空気量が所定値α未満であると判断されると、ステップS14において、開閉弁32を開状態に操作するとともに、エアポンプ34を作動させる。これにより2次エアの供給制御が開始される。一方、ステップS12において吸入空気量が所定値αよりも大きいと判断されると、開閉弁32の閉操作が行なわれる。これは、排気通路10内の圧力が過度に高く、排気通路10内の流体が2次エア供給通路30に逆流することを回避するためになされる操作である。ちなみに、この際、エアポンプ34は作動される。
一方、ステップS10において実行条件が成立していないと判断されると、ステップS18において実行条件が成立から不成立に変わったところであるか否かを判断する。すなわち、この図2に示す処理の周期における前回の制御タイミングにおいては実行条件が成立していたのが今回の制御タイミングにおいては実行条件が不成立となったのか否かを判断する。
ステップS18において実行条件が成立から不成立に変わったところであると判断されると、ステップS20において開閉弁32を閉操作する。続くステップS22では、カウンタCをインクリメントする。更にステップS24では、カウンタCが所定値βを上回ったか否かを判断する。そしてカウンタCが所定値βを上回ったと判断されると、ステップS26においてエアポンプ34を停止するとともに、カウンタCを初期化する。すなわち、上記所定値βは、開閉弁32の閉操作のタイミングに対するエアポンプ34の停止のタイミングの遅延量を設定するものである。
なお、ステップS18において実行条件が成立から不成立に変わったところでないと判断されるときや、ステップS24においてカウンタCが所定値β以下であると判断されるとき、ステップS14、S16,S26の処理が完了するときには、この一連の処理を一旦終了する。
上記ECU40は、更に、2次エア供給通路30、開閉弁32、エアポンプ34を備えて構成される2次エア供給システムについて、その異常の有無を診断する。特に、本実施形態では、先の図2に示した2次エア供給制御に伴って診断を行なう。以下、これについて詳述する。
図3に、本実施形態において上記診断が行なわれるときの開閉弁32やエアポンプ34の操作態様や、圧力センサ33によって検出される圧力の推移の一例を示す。詳しくは、図3(a)にエアポンプ34の操作態様の推移を、図3(b)に開閉弁32の操作態様の推移を、図3(c)に圧力センサ33の検出結果の推移をそれぞれ示す。
この例では、時刻t1において、先の図2に示したステップS10における実行条件が成立してステップS14の処理によりエアポンプ34が作動されるとともに開閉弁32が開操作されている。そして、時刻t2において実行条件が不成立となり、開閉弁32が閉操作され、その後、所定値βに対応する時間だけ遅れた時刻t3においてエアポンプ34が停止されている。
この例においては、エアポンプ34が作動されて且つ開閉弁32が開操作されている時刻t1〜t2の間において、2次エア供給制御の開始に伴う2次エア供給通路30内の圧力の変動が収まると想定されるタイミングで、圧力Psが計測される(同タイミングにおける圧力センサ33の検出結果が取得される)。また、開閉弁32が閉操作されてからエアポンプ34が停止されるまでの時刻t2〜t3の間において、開閉弁32の閉操作に伴う2次エア供給通路30内の圧力の変動が収まると想定されるタイミングで、圧力P0が計測される(同タイミングにおける圧力センサ33の検出結果が取得される)。そして、これら圧力Ps,P0に基づき、2次エア供給通路30を介して排気通路10に供給される2次エア流量が計測される。そして、計測される2次エア流量に基づき、2次エア供給システムの異常の有無が診断される。
図4に、本実施形態において上記診断が行なわれるときの開閉弁32やエアポンプ34の操作態様や、圧力センサ33によって検出される圧力の推移の別の例を示す。詳しくは、図4(a)にエアポンプ34の操作態様の推移を、図4(b)に開閉弁32の操作態様の推移を、図4(c)に圧力センサ33の検出結果の推移をそれぞれ示す。
この例においては、時刻t11において、先の図2に示したステップS10における実行条件が成立してステップS14の処理によりエアポンプ34が作動されるとともに開閉弁32が開操作されている。そして、時刻t12〜t13の間、先の図2に示したステップS16により開閉弁32が閉操作される。そして、時刻t14において実行条件が不成立となり、開閉弁32が閉操作され、その後、所定値βに対応する時間だけ遅れた時刻t15においてエアポンプ34が停止されている。
この例においては、エアポンプ34が作動されていて且つ開閉弁32が閉操作されている時刻t12〜t13の間において、開閉弁32の閉操作に伴う2次エア供給通路30内の圧力の変動が収まると想定されるタイミングで、圧力P0が計測される。また、エアポンプ34が作動されて且つ開閉弁32が開操作されている時刻t13〜t14の間において、開閉弁32の再度の開操作に伴う2次エア供給通路30内の圧力の変動が収まると想定されるタイミングで、圧力Psが計測される。ちなみに、時刻t11〜t12の間においては、2次エア供給通路30内の圧力の変動が収まると想定されるのに十分な時間がないため、圧力計測が行なわれない。そして、これら圧力Ps,P0に基づき、2次エア供給通路30を介して排気通路10に供給される2次エア流量が算出される。そして、算出される2次エア流量に基づき、2次エア供給システムの異常の有無が診断される。
ここで、2次エア流量の算出に際し、上記圧力P0を用いるのは、次の理由による。上記圧力Psは、排気通路10に供給される2次エアの流量と相関を有する2次エア供給通路30内の圧力である。このため、基本的には、上記圧力Psのみで、排気通路10に供給される2次エアの流量を計測することができる。ただし、大気圧が変化する場合(高度変化等により外気圧が変化する場合を含む)には、大気圧の変化に伴って2次エア供給通路30内の圧力が変化することから、圧力Psに基づき計測される2次エアの流量は、圧力センサ33が大気圧変動を検出することの影響を受ける。このため、本実施形態では、上記圧力P0を併せ用いることで、2次エアの流量の計測に際し、圧力センサ33が大気圧変動を検出することによる影響を排除する。
ところで、エアポンプ34は、温度特性を有し、温度に応じて2次エアの供給量が変化する。エアポンプ34の温度上昇は、主に、エアポンプ34に加わる負荷の増大によって引き起こされる。特に、本実施形態のように過給機を備える内燃機関にあっては、排気圧が上昇しやすいためにエアポンプ34の温度上昇を招きやすい。そして、エアポンプ34の温度上昇に伴って2次エアの供給量が変化すると、2次エア供給システムの異常の有無の診断精度が低下することがある。これは、診断に際して、圧力センサ33による圧力の検出値に基づき計測される2次エア流量と、異常の有無を判断するための判定値との相対的な関係(診断値の相対的な関係)がエアポンプ34の温度特性によって変化するためである。すなわち、エアポンプ34の温度特性を考慮せず、2次エア供給能力が一定であるとの前提で判定値を設定する場合、温度特性により診断値の相対的な関係が変化し、2次エア供給システムが正常であるにもかかわらず異常であると判断することが懸念される。
そこで、本実施形態では、エアポンプ34の温度についての情報を取得するとともに、該エアポンプ34の温度についての情報に基づき、上記診断値間の相対的な関係からエアポンプ34の温度特性による変化分を除去して診断を行なう。ここではまず、本実施形態にかかるエアポンプ34の温度についての情報の取得にかかる処理について説明する。
本実施形態では、エアポンプ34の温度を、バッテリBの電圧と吸入空気量とに基づき算出(推定)する。これは、エアポンプ34の温度とバッテリBの電圧との間に図5(a)に模式的に示す関係が、また、エアポンプ34の温度と吸入空気量との間に図5(b)に模式的に示す関係が存在することに基づいている。すなわち、図5(a)に示すように、エアポンプ34の温度は、バッテリBの電圧が高いほど上昇しやすい傾向にある。また、図5(b)に示すように、エアポンプ34の温度は、吸入空気量が多いほど上昇しやすい傾向にある。これは、吸入空気量が排気圧と相関を有し、排気圧がエアポンプ34に加わる負荷と相関を有することによる。
図6に、上記エアポンプ34の温度の算出にかかる処理の手順を示す。この処理は、ECU40により、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS30により、エアポンプ34が停止状態から作動状態に変化した直後であるか否かを判断する。すなわち、図6に示す一連の処理における前回の処理タイミングにおいてエアポンプ34が停止されており、今回の処理タイミングにおいてエアポンプ34が作動に切り替わったのか否かを判断する。そして、ステップS30においてエアポンプ34が作動に切り替わった直後であると判断されると、ステップS32においてエアポンプ34の前回の停止タイミング(作動から停止に切り替わったタイミング)から、今回の作動タイミング(停止から作動に切り替わったタイミング)までに所定時間が経過しているか否かを判断する。この判断は、エアポンプ34が停止することで、エアポンプ34とその周囲(外気)との間に熱的な平衡状態が成立するのに十分な時間が経過したかを判断するためのものである。
そして、ステップS32において所定時間が経過していると判断されると、ステップS34においてエアポンプ34の温度PUMP(n)に、ECU40で取得される外気温を代入する。すなわち、エアポンプ34の温度の初期値として外気温を設定する。
これに対し、ステップS30においてエアポンプ34が作動に切り替わった直後ではないと判断されると、ステップS36においてエアポンプ34が作動中か否かを判断する。そしてステップS36においてエアポンプ34が作動中であると判断されると、ステップS38において吸入空気量とバッテリBの電圧とのマップにより、エアポンプ34の温度変化量HEATTEMPを算出する。このマップは、先の図5に示した関係に基づいて予め実験等によって作成されたものである。すなわち、温度変化量HEATTEMPは、バッテリBの温度が高いほど大きく設定され、吸入空気量が多いほど大きく設定される。
続くステップS40においては、ステップS38において算出された温度変化量HEATTEMPを、前回の処理タイミングにおけるエアポンプ34の温度PUMPTEMP(n−1)に加算することで、今回のエアポンプ34の温度PUMPTEMP(n)を算出する。
ちなみに、上記ステップS32において所定時間経過していないと判断されるときや、ステップS36においてエアポンプ34が停止している判断されるとき、ステップS34,S40の処理が完了するときには、この一連の処理を一旦終了する。
次に、上記圧力Ps,P0の計測にかかる処理の手順を示す。図7に、この処理の手順を示す。この処理は、ECU40により、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS50において計測実行条件が成立しているか否かを判断する。この計測実行条件は、以下のものである。
a.エアポンプ34の温度が所定値未満である条件。図8に示すように、エアポンプ34の温度が高いほど、エアポンプ34から吐出される2次エアの圧力が低下する。このため、エアポンプ34の温度が高いほど、先の図3に示した圧力Ps,P0が低くなる。しかも、この際、圧力Psと圧力P0との差が小さくなる。このため、エアポンプ34の温度が極端に高いと、2次エア流量を精度良く計測することが困難となる。そこで、本実施形態では、上記所定値として、エアポンプ34が適切な2次エア流量を確保可能な温度であるか否かを判断することができる値に設定している。
b.吸入空気量が所定の範囲内にあるとの条件。開閉弁32が開状態であるときには、吸入空気量が多いほど、2次エア供給通路30内の圧力が上昇する。これは、吸入空気量が多いほど排気圧が上昇するためである。このため、例えば、吸入空気量が極端に多いと、圧力Psと圧力P0との差が小さくなる。このため、吸入空気量が極端に多いときや少ないときには、2次エア流量を精度良く計測することが困難となる。このため、本実施形態では、上記所定の範囲として、吸入空気量が適切な2次エア流量を確保可能な温度であるか否かを判断することができる範囲に設定している。
c.バッテリBの電圧が所定の範囲内にあるとの条件。図8に示すように、バッテリBの電圧が高いほどエアポンプ34から吐出される2次エアの圧力が上昇する。これは、バッテリBの電圧が低いほど、エアポンプ34による2次エアの供給能力が低下するためである。このため、バッテリBの電圧が極端に高いときや極端に低いときには、圧力Psと圧力P0との差が小さくなる。このため、バッテリBの電圧が極端に高いときや極端に低いときには、2次エア流量を精度良く計測することが困難となる。このため、本実施形態では、上記所定の範囲として、バッテリBの電圧が適切な2次エア流量を確保可能な温度であるか否かを判断することができる範囲に設定している。
d.大気圧が所定値よりも高い状態が所定時間継続している条件。図8に示すように、大気圧が高いほど、エアポンプ34から吐出される2次エアの圧力が上昇する。これは、大気圧が高いほど、エアポンプ34の周囲の空気の密度が大きく、エアポンプ34による2次エアの供給能力が上昇するためである。このため、大気圧が低いほど、先の図3に示した圧力Ps,P0が低くなる。しかも、この際、圧力Psと圧力P0との差が小さくなる。このため、大気圧が極端に低いと、2次エア流量を精度良く計測することが困難となる。このため、本実施形態では、上記所定値として、適切な2次エア流量を確保可能な大気圧であるか否かを判断することができる値に設定している。
ステップS50において実行条件が成立していると判断されると、ステップS52において、エアポンプ34の作動状態が所定時間継続しているか否かを判断する。これは、エアポンプ34による2次エアの供給能力が安定したときに上記圧力Ps,P0の計測を行なうために設定される条件である。
ステップS52において所定時間継続していると判断されると、ステップS54において、開閉弁32の開状態が所定時間継続しているか否かを判断する。この判断は、開閉弁32が開操作されることによる2次エア供給通路30内の圧力の変動が収まるタイミングを判断するためのものである。
ステップS54において所定時間継続していると判断されると、ステップS56において以下の判断を行なう。
e.バッテリBの電圧の変化量が所定値未満である状態が所定時間継続している条件。バッテリBの電圧が安定しているときに計測を行なうためのものである。すなわち、バッテリBの電圧が安定していないと、エアポンプ34による2次エアの供給能力が変動することに鑑み、エアポンプ34による2次エア供給能力が安定しているときに計測を行なうべく、上記条件を設定した。
f.吸入空気量の変化量が所定値未満である状態が所定時間継続している条件。吸入空気量が安定しているときに計測を行なうためのものである。すなわち、吸入空気量が安定していないと2次エア供給通路30内の圧力が変動することに鑑み、吸入空気量が安定しているときに計測を行なうようにした。
ステップS56において上記各変化量が所定値未満である状態が所定時間以上継続されていると判断されると、ステップS58に移行する。ステップS58では、2次エア供給通路30内の圧力Psを始め、吸入空気量PsGA、エアポンプ温度PsTEMP、バッテリB電圧PsVB、大気圧PsPAを計測する(詳しくは、圧力センサ33等の各種センサによって検出される値と先の図6に示した処理によって算出される値とを取得する)。
一方、上記ステップS54において、開閉弁32の開状態が所定時間継続していないと判断されると、ステップS60において開閉弁32の閉状態が所定時間継続しているか否かを判断する。この判断は、開閉弁32が閉操作されることによる2次エア供給通路30内の圧力の変動が収まるタイミングを判断するためのものである。
ステップS60において所定時間継続していると判断されると、ステップS62において以下の判断を行なう。
e.バッテリBの電圧の変化量が所定値未満である状態が所定時間継続している条件。バッテリBの電圧が安定しているときに計測を行なうためのものである。すなわち、バッテリBの電圧が安定していないと、エアポンプ34による2次エアの供給能力が変動することに鑑み、エアポンプ34による2次エア供給能力が安定しているときに計測を行なうべく、上記条件を設定した。
ここで、このステップS60と対応するステップS56においては吸入空気量についての条件を設けているにもかかわらず、ステップS60においては設けていないのは、開閉弁32の閉状態においては、2次エア供給通路30内の圧力が排気圧の影響を受けないからである。
ステップS62において上記変化量が所定値以下である状態が所定時間以上継続されていると判断されると、ステップS64に移行する。ステップS64では、2次エア供給通路30内の圧力P0を始め、吸入空気量P0GA、エアポンプ温度P0TEMP、バッテリ電圧P0VB、大気圧P0PAを計測する(詳しくは、圧力センサ33等の各種センサによって検出される値と先の図6に示した処理によって算出される値とを取得する)。
なお、ステップS50において実行条件を満たさないと判断されるときや、ステップS52、S56,60,S62で所定時間継続していないと判断されるとき、ステップS58,S64の処理が完了するときには、この一連の処理を一旦終了する。
図9に、上記圧力Ps,P0に基づく2次エア供給システムの異常の有無の診断にかかる処理の手順を示す。この処理は、ECU40により、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS70において圧力Psの計測が完了したか否かを、またステップS72において圧力P0の計測が完了したか否かを判断する。そして、圧力Ps,P0の双方の計測が完了したと判断されるとステップS74に移行する。
ステップS74では、圧力Psを計測したタイミングと圧力P0を計測したタイミングとの間におけるエアポンプ34の温度PsTEMP,P0TEMP、バッテリ電圧PsVB,P0VB、吸入空気量PsPA,P0PAの各変化量が所定値よりも小さいか否かを判断する。この判断は、これら変化量が極端に大きいときには、たとえこれら各パラメータによって診断値を補正したとしても診断を適切に行なうことが困難となるために設けた。ちなみに、これら各所定値は、各別に設定される。
ステップS74において上記各変化量が所定値よりも小さいときにはステップS76に移行する。ステップS76では、圧力P0を、圧力Psを計測したタイミングにおいて仮に計測されたとしたときに想定される値に変換する。詳しくは、エアポンプ34の温度、バッテリBの電圧、大気圧が圧力Psの計測時における値であるとの条件下、計測されると想定される値に変換する。これは、開閉弁32の閉状態時と開閉弁32の開状態時とにタイムギャップがあることに起因して、2次エア供給通路30の圧力に間接的に影響を及ぼす開閉弁32以外のパラメータが変化することによる計測値の変化を補償する処理である。
図10に、エアポンプ34の温度が変化する場合を例示する。ここで、図10(a)はエアポンプ34の操作態様の推移を、図10(b)は開閉弁32の操作態様の推移を、図10(c)はエアポンプ34の温度の推移を、図10(d)は圧力センサ33の検出結果の推移をそれぞれ示す。なお、図10(d)において、エアポンプ34の温度が変化しなかった場合の圧力の推移を破線で示す。図示されるように、圧力Ps計測時に対し圧力P0計測時におけるエアポンプ34の温度が上昇するために、圧力P0計測時においてエアポンプ34の温度が変化しなかったとしたときに想定される圧力P0´よりも、実際に計測される圧力P0は低くなる。
ステップS76では、具体的には、圧力Ps計測時と圧力P0計測時との両タイミング間におけるエアポンプ34の温度の差P0TEMP−PsTEMP、両タイミング間におけるバッテリBの電圧の差P0VB−PsVB、両タイミング間における大気圧の差P0PA−PsPAに基づき、エアポンプ補正項、バッテリ電圧補正項、大気圧補正項のそれぞれを算出する。そして、これら各補正項を圧力P0に乗算することで、圧力Psの計測時において開閉弁32が閉状態であったなら計測されると想定される圧力P0´を算出する。
続くステップS78では、開閉弁32を開状態としたときの2次エア流量SAIFLOWを算出する。詳しくは、2次エア流量SAIFLOWは、上記圧力Psと圧力P0´とから、マップ演算する。このマップは、実験値に基づき生成されたものでもよく、また、下記関係に基づき作成されるものでもよい。
Figure 0004492428
上式(c1)において、ρは流体密度、Cは係数、Aは2次エア供給通路30の断面積である。
続くステップS80以降では、ステップS78において算出される2次エアの流量が基準を満たすか否かに基づき2次エア供給システムの異常の有無を診断する処理を行なう。すなわち、まずステップS80では、2次エア流量SAIFLOWについての異常判定値を算出する。この異常判定値は、下限値LOFAILと、上限値HIFAILとからなる。ちなみに、下限値LOFAIL及び上限値HIFAIL間が、2次エア供給システムの正常時の2次エア流量であり、2次エア流量の基準となっている。
ここで、下限値LOFAILは、開閉弁32を開状態としたときの吸入空気量Ps、ポンプ温度PsTEMP、バッテリ電圧PsVB、大気圧PsPAに基づき算出される。ここで、吸入空気量は、排気圧と相関を有する量である。そして、エアポンプ34の能力や大気圧等の条件が等しい場合、2次エア流量は、基本的には、排気圧によって見積もることができる。そこで、本実施形態では、吸入空気量に基づき、ベース値を算出する。そして、上述したエアポンプ34による2次エアの供給量がエアポンプ34の温度によって変化する性質に鑑み、エアポンプ34の温度に基づきポンプ温度補正項を算出する。また、上述したエアポンプ34による2次エアの供給量がバッテリBの電圧によって変化する性質に鑑み、バッテリBの電圧に基づきバッテリ電圧補正項を算出する。更に、大気圧が高いほどエアポンプ34の周囲の空気密度が高いことに起因してエアポンプ34による2次エアの吐出圧が上昇する性質に鑑み、大気圧に基づき大気圧補正項を算出する。そして、ベース値に、ポンプ温度補正項、バッテリ電圧補正項、及び大気圧補正項を乗算することで、下限値LOFAILを算出する。
上限値HIFAILも、開閉弁32を開状態としたときの吸入空気量PsGA、ポンプ温度PsTEMP、バッテリ電圧PsVB、大気圧PsPAに基づき、下限値LOFAILと同様にして算出される。
ちなみに、上記ステップS78において開閉弁32を閉状態としたときの圧力P0(詳しくは圧力P0´)に基づき2次エア流量を算出するのは、圧力の検出に基づく2次エア流量の算出に際し、2次エア供給通路30内の圧力の大気圧による変動分を排除するためである。これに対し、ステップS80において大気圧補正項を乗算するのは、大気圧によって空気密度が変化することに起因して、エアポンプ34による2次エアの供給能力が変化することを考慮するためである。このように、これら2つの大気圧補正は、互いに異なるものである。
ステップS80の処理が完了すると、ステップS82〜S92の処理を行なう。すなわち、ステップS82においては、流量SAIFLOWが下限値LOFAILよりも小さいか否かの判断を行なう。そして、流量SAIFLOWが下限値LOFAILよりも小さいときには、ステップS84において開閉弁32を開状態としたときに2次エア流量が低下する異常が生じると判断する。これに対し、流量SAIFLOWが下限値LOFAIL以上であるときには、ステップS86において開閉弁32を開状態とするときには2次エア供給システムが正常であると判断する。
一方、ステップS88においては、流量SAIFLOWが上限値HIFAILよりも大きいか否かの判断を行なう。そして、流量SAIFLOWが上限値HIFAILよりも大きいときには、ステップS90において開閉弁32を開状態としたときに2次エア流量が過剰になる異常が生じると判断する。これに対し、流量SAIFLOWが上限値HIFAIL以下であるときには、ステップS92において開閉弁32を開状態とするときには2次エア供給システムが正常であると判断する。
なお、ステップS70やステップS72において圧力PsやP0の計測が完了していないと判断されるときや、ステップS74において上記各変化量が所定値以上と判断するとき、ステップS90やステップS92の処理が完了するときには、この一連の処理を一旦終了する。
このように、本実施形態では、上記ステップS80により、2次エア流量と異常判定のための基準との相対的な関係からエアポンプ34の温度による変化分を除去する処理を行なった。このため、2次エア供給システムが正常であるときには、エアポンプ34の温度が高いほど算出される2次エア流量が低下するとはいえ、上限値HIFAIL、下限値LOFAILと算出される2次エア流量との相対的な関係(診断値同士の相対的な関係)は一定となる。このため、2次エア供給システムが正常であるにもかかわらず、エアポンプ34の温度の変動に起因して同システムに異常があると誤判断されることを回避することができる。
ちなみに、エアポンプ34の温度が高い領域は診断禁止領域となっているが、これは、先の図7のステップS50に基づくものである。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)エアポンプ34の温度に基づき、異常判定値としての上限値HIFAILと下限値LOFAILとを補正した。このため、算出される2次エア流量と異常判定値との相対的な関係からエアポンプ34の温度の変化分を除去して診断を行なうことができる。
(2)エアポンプ34の温度を、図6の処理に基づき算出した。これにより、エアポンプ34の温度を検出する専用のセンサを設けることを回避することができる。
(3)エアポンプ34が前回停止した後今回作動するまでの期間が所定時間以上となっているときに、エアポンプ34の温度の初期値として、外気温を設定した。これにより、初期値を適切に更新することができる。
(4)開閉弁32の閉状態において計測される圧力P0を、圧力Psの計測時のエアポンプ34の温度と圧力P0の計測時のエアポンプ34の温度との差等に基づき補正した。これにより、開閉弁32の閉状態において計測される圧力P0を、圧力Psの計測時に開閉弁32を仮に閉状態としたとするときに想定される値に変換することができる。
(5)圧力Ps計測時のエアポンプ34の温度と圧力P0計測時のエアポンプ34の温度との差が、予め定められた所定値よりも小さいときに、診断を許可した。これにより、温度差が極端に大きくなることで同温度差に基づく診断値の補正を精度良く行なうことが困難となるときに診断を行なうことを回避することができる。
(6)エアポンプ34の温度が予め定められた所定値以上のときに診断を禁止した。これにより、エアポンプ34の温度が極端に高くなりエアポンプ34による2次エア供給量が極端に低下することに起因して診断を適切に行なうことが困難となる状況が生じたとしても、診断精度を確保することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・バッテリBの電圧に基づきベース値を補正しなくても、先の実施形態の上記(1)〜(6)の効果を得ることはできる。
・大気圧に基づきベース値を補正しなくても、先の実施形態の上記(1)〜(6)の効果を得ることはできる。
・ベース値を吸入空気量に基づき算出するものに限らず、要は、排気通路内の圧力やその相当値に基づき算出するものであればよい。
・エアポンプ34の温度に基づきベース値を補正しなくても、先の実施形態の上記(2)〜(6)の効果を得ることはできる。
・2次エア供給通路30のうちの開閉弁32の上流における2次エアの状態量(検出対象)としては、圧力センサ33によって検出される圧力に限らない。例えば、2次エア供給通路30内の2次エア流量等でもよい。更に、2次エアの状態量を検出する検出手段としては、2次エア供給通路30のうち開閉弁32の上流における2次エアの状態量を検出するものにも限らない。例えば、排気通路10内の空燃比を2次エアの状態量として検出する手段としてもよい。
・2次エアの状態量の検出結果に基づき2次エアの流量を算出する手法としては、開閉弁32の開状態と閉状態とのそれぞれにおける2次エア供給通路30内の圧力に基づき算出する手法に限らない。例えば、開閉弁32の開状態における2次エア供給通路30内の圧力Psと排気圧Pexとに基づき、以下の式から2次エアの流量を算出してもよい。
Figure 0004492428
上式(c2)において、ρは流体密度、Cは係数、Aは2次エア供給通路30の断面積である。こうした場合であっても、圧力センサ33の検出結果に基づき算出される第1の診断値(2次エア流量)と第2の診断値としての判定値との相対的な関係からエアポンプ34の温度変化分を除去すべく、これら診断値の少なくとも一方を補正することは有効である。
・2次エアの状態量の検出結果に基づき、2次エアの流量を算出し、これが基準を満たすか否かを判断する構成に限らない。例えば、開閉弁の開状態における状態量の検出結果と、開閉弁の閉状態の状態量の検出結果に基づき補正される閾値との比較に基づき異常の有無を診断してもよい。この場合であっても、第1の診断値としての開閉弁の開状態における状態量の検出結果と、第2の診断値としての上記補正される閾値との相対的な関係からエアポンプ34の温度による変化分を除去すべく、これら診断値の少なくとも一方を補正することは有効である。
・圧力P0を、圧力Psの計測時と圧力P0の計測時との両タイミングにおけるエアポンプ34の温度に基づき補正することをしなくても、先の実施形態の上記(1)〜(3)、(5)、(6)の効果を得ることはできる。
・圧力Psの計測時と圧力P0の計測時との両タイミングにおけるエアポンプ34の温度差が所定値よりも小さいときに診断を許可する処理を行なわなくても、先の実施形態の上記(1)〜(4)、(6)の効果を得ることはできる。
・エアポンプ34の温度が所定値以上であるときに診断を禁止する処理を行なわなくても、先の実施形態の上記(1)〜(5)の効果を得ることはできる。
・エアポンプ34の温度の算出手法は、上記のものに限らず、要は、バッテリBの電圧及びエアポンプ34に加わる負荷の少なくとも一方に基づき算出するものであればよい。
・エアポンプ34の温度の初期値の設定手法としては、上記実施形態で例示したものに限らず、例えば内燃機関2の冷却水温に基づき設定してもよい。
・エアポンプ34の温度を推定する代わりに、これを検出する温度センサを設けてもよい。
・エアポンプ34の温度に基づき診断態様を変更する変更手段としては、上記態様にて診断値を補正するものに限らない。例えば、エアポンプ34の温度に基づき診断を禁止する処理のみを行なうものであってもよい。
・その他、例えば過給機を備えない内燃機関に本発明を適用してもよく、内燃機関等の構成については適宜変更してよい。
本発明にかかる2次エア供給システムの診断装置の一実施形態について、内燃機関の全体構成を示す図。 同実施形態にかかる2次エア供給制御の処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる2次エア供給システムの診断態様の一例を示すタイムチャート。 同実施形態にかかる2次エア供給システムの診断態様の別の例を示すタイムチャート。 エアポンプの温度とバッテリ電圧、吸入空気量との関係を示す図。 同実施形態にかかるエアポンプの温度の算出にかかる処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる圧力の計測にかかる処理の手順を示すフローチャート。 各種パラメータとエアポンプ吐出圧との関係を示す図。 同実施形態にかかる2次エア供給システムの異常の有無の診断にかかる処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる2次エア供給システムの診断態様を示すタイムチャート。 上記診断に際して用いられる値である診断値の関係を示す図。
符号の説明
2…内燃機関、10…排気通路、12…排気浄化装置、30…2次エア供給通路、33…圧力センサ、34…エアポンプ、40…ECU(電子制御装置)。

Claims (13)

  1. 内燃機関の排気通路のうちの排気浄化装置の上流に2次エア供給通路を介して2次エアを供給するエアポンプと、前記2次エアの状態量を検出する検出手段とを備える2次エア供給システムについて、その異常の有無を診断する診断装置において、
    前記検出手段の検出結果を取得し、該検出結果に基づき前記診断を行なう診断手段と、
    前記エアポンプの温度についての情報を取得する取得手段と、
    該取得手段により取得されるエアポンプの温度に基づき、前記診断に際し前記診断手段により用いられる値である診断値を補正することで前記診断手段による診断態様を変更する変更手段とを備えることを特徴とする2次エア供給システムの診断装置。
  2. 前記取得手段は、前記エアポンプに電力を供給するバッテリの電圧を検出する手段及び前記エアポンプに加わる負荷を検出する手段の少なくとも一方の検出結果を取り込み、前記エアポンプの温度を算出する算出手段を備え、
    該算出手段は、前記エアポンプ温度の初期値として初期条件に見合った値を設定した後、以前の算出タイミングから今回の算出タイミングまでの間における前記エアポンプの温度の変化量を前記バッテリの電圧及び前記エアポンプに加わる負荷の少なくとも一方に応じて算出し、前記算出される変化量と前記以前の算出タイミングにおける前記エアポンプの温度との和として前記エアポンプの温度を算出するものであることを特徴とする請求項1記載の2次エア供給システムの診断装置。
  3. 前記算出手段は、前記エアポンプが非作動状態から作動状態に移行したと判断されるとき、前記エアポンプが前回停止した後今回作動するまでの期間が所定時間以上となっているか否かを判断する判断手段と、該判断手段により所定時間以上となっていると判断されるとき、前記エアポンプ温度の初期値として、外気温を検出する手段によって検出される外気温の値を設定する設定手段とを備えることを特徴とする請求項記載の2次エア供給システムの診断装置。
  4. 前記算出手段は、前記エアポンプの温度の変化量を、前記バッテリの電圧が高いほど大きく設定し、前記エアポンプに加わる負荷が大きいほど大きく設定することを特徴とする請求項又は記載の2次エア供給システムの診断装置。
  5. 前記エアポンプに加わる負荷を検出する手段は、前記内燃機関の吸入空気量を検出する手段であることを特徴とする請求項のいずれかに記載の2次エア供給システムの診断装置。
  6. 前記2次エア供給通路の開閉状態を切り替える開閉弁を更に備え、
    前記検出手段は、前記2次エア供給通路のうち前記開閉弁の上流における前記2次エアの状態量を検出するものであり、
    前記診断手段は、前記開閉弁の開状態と閉状態とのそれぞれにおける前記検出手段の検出結果を取得し、該検出結果に基づき前記2次エア供給システムの異常の有無を診断するものであり、
    前記変更手段は、前記開状態における前記検出手段の検出時の前記エアポンプの温度と前記閉状態における前記検出手段の検出時の前記エアポンプの温度とに基づき前記診断態様を変更することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の2次エア供給システムの診断装置。
  7. 前記診断手段は、前記開状態及び前記閉状態のそれぞれにおける前記検出手段の検出結果に基づき前記2次エアの流量を算出する流量算出手段と、該算出される2次エアの流量が基準を満たすか否かに基づき前記2次エア供給システムの異常の有無を診断する手段とを備えることを特徴とする請求項記載の2次エア供給システムの診断装置。
  8. 前記変更手段は、前記閉状態における前記検出手段の検出結果を、前記開状態における前記検出手段の検出時の前記エアポンプの温度と前記閉状態における前記検出手段の検出時の前記エアポンプの温度との差に基づき補正する機能を備え、
    前記流量算出手段は、前記変更手段によって補正される検出結果と前記開状態における前記検出手段の検出結果とに基づき前記2次エアの流量を算出することを特徴とする請求項記載の2次エア供給システムの診断装置。
  9. 前記診断手段は、前記排気通路内の圧力及びその相当値の少なくとも一方に基づき前記診断に際して用いる基準を算出することを特徴とする請求項又は記載の2次エア供給システムの診断装置。
  10. 前記変更手段は、前記エアポンプの温度に基づき前記基準を補正することを特徴とする請求項記載の2次エア供給システムの診断装置。
  11. 前記診断手段は、前記開状態における前記検出手段の検出時の前記エアポンプの温度と前記閉状態における前記検出手段の検出時の前記エアポンプの温度との差が、予め定められた所定値よりも小さいときに、前記診断を許可することを特徴とする請求項10のいずれかに記載の2次エア供給システムの診断装置。
  12. 前記変更手段は、前記エアポンプの温度が予め定められた所定値よりも低いときにのみ前記診断手段による診断を有効とすることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の2次エア供給システムの診断装置。
  13. 前記検出手段は、前記2次エア供給通路内の圧力を前記2次エアの状態量として検出するものであることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の2次エア供給システムの診断装置。
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