JP4581819B2 - 2次エア供給システムの診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気通路のうちの排気浄化装置の上流に2次エアを供給する2次エア供給通路と、該2次エア供給通路の開閉状態を切り替える開閉弁と、前記2次エア供給通路のうち前記開閉弁の上流における前記2次エアの状態量を検出する検出手段とを備える2次エア供給システムについて、その異常の有無を診断する診断装置に関する。
この種の診断装置としては、例えば下記特許文献1に見られるように、エアポンプを作動させることで2次エア供給通路を介して排気通路に2次エアを供給するに際し、2次エア供給通路を開閉する開閉弁を切り替えるものも提案されている。この診断装置では、開閉弁の切り替え前後における2次エア供給通路内の圧力差を検出し、この圧力差に基づき、2次エア供給システムの異常の有無を診断する。
ところで、大気圧が変化すると、2次エア供給通路内の圧力が変化する。また、エアポンプに電力を供給するバッテリの電圧が変化すると、エアポンプによる2次エアの供給量が変化する。更に、エアポンプにかかる負荷が大きくなるとエアポンプの温度が上昇するため、エアポンプの2次エア供給能力が低下する。エアポンプの負荷の上昇は、主に排気圧の上昇に伴って生じるため、車両の走行中に上記診断を行なう場合には、排気圧が上昇しやすく、エアポンプによる2次エア供給能力も変化しやすいものとなっている。更に、過給機を搭載した車両にあっては、排気圧が特に上昇しやすいため、エアポンプによる2次エア供給能力も変化しやすい。
このため、上記診断装置において、開閉弁の開状態における圧力を検出するタイミングと、開閉弁の閉状態における圧力を検出するタイミングとが離間する場合には、大気圧やエアポンプ温度、排気圧、バッテリ電圧等、診断に間接的に影響を及ぼすパラメータの変化に起因して検出される圧力が変化するおそれが生じ、ひいては、診断精度が低下するおそれがあった。
特開2004−11585号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、開閉弁の開状態と閉状態とのそれぞれにおける2次エア供給通路内の2次エアの状態量の検出結果に基づき2次エア供給システムの異常の有無を診断するに際し、その診断精度を向上させることのできる2次エア供給システムの診断装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
手段1は、内燃機関の排気通路のうちの排気浄化装置の上流に2次エアを供給する2次エア供給通路と、該2次エア供給通路の開閉状態を切り替える開閉弁と、前記2次エア供給通路のうち前記開閉弁の上流における前記2次エアの状態量を検出する検出手段とを備える2次エア供給システムについて、その異常の有無を診断する診断装置において、前記開閉弁の開状態と閉状態とのそれぞれにおける前記検出手段の検出結果を取得し、該検出結果に基づき前記2次エア供給システムの異常の有無を診断する診断手段と、前記開状態における前記検出手段による検出と前記閉状態における前記検出手段による検出とが連続的になされるときに前記診断手段による前記診断を有効とする信頼性保持手段とを備えることを特徴とする。
上記構成では、診断手段により、開閉弁の開状態と閉状態とのそれぞれにおける上記検出手段の検出結果が取り込まれ、これら検出結果に基づき2次エア供給システムの異常の有無が診断される。そして、この診断は、診断に際しての開状態における検出手段による検出と閉状態における検出手段による検出とが連続的になされるときに有効とされる。このため、開状態における検出手段による検出のタイミングと閉状態における検出手段による検出のタイミングとが離間することで大気圧や排気圧等の上記診断に間接的に影響を及ぼすパラメータが変動する事態を回避することができる。このため、上記構成によれば、開閉弁の開状態と閉状態とのそれぞれにおける2次エア供給通路内の2次エアの状態量の検出結果に基づき2次エア供給システムの異常の有無を診断するに際し、その診断精度を向上させることができる。
なお、上記連続的になされるとの判断は、上記各検出が大気圧や排気圧等の上記診断に間接的に影響を及ぼすパラメータが変動しない期間内になされるか否かの判断として行なってもよい。また、上記連続的になされるとの判断は、上記各検出が開閉弁の操作態様を除き同一の条件が維持される期間内に行なわれるか否かの判断として行なってもよい。
手段2は、手段1において、前記診断の実行が許可される条件である診断実行条件が成立するか否かを判断する判断手段を更に備え、前記診断手段は、前記判断手段により前記診断実行条件が成立していると判断されるときに前記診断を行なうものであって、前記信頼性保持手段は、前記診断手段による診断にかかる処理の実行中に前記判断手段により前記診断実行条件が成立しないと判断されるとき、前記診断にかかる処理を無効とすることを特徴とする。
上記構成では、判断手段により診断実行条件が成立していないと判断されることに起因して診断手段による診断が中断されるとき、診断手段によって中断以前になされている診断にかかる処理が無効とされる。このため、判断手段により再度診断実行条件が成立したと判断されるときには、診断手段では無効とされた処理を再度行なうこととなるため、開状態における検出手段による検出のタイミングと閉状態における検出手段による検出とが連続的になされるときに診断を有効とすることができる。このため、開状態における検出手段による検出のタイミングと閉状態における検出手段による検出のタイミングとが離間することによる診断精度の低下を回避することができる。
手段3は、手段1又は2において、前記2次エア供給システムは、前記2次エア供給通路を複数備えるとともに、各2次エア供給通路毎に前記開閉弁を備えて、且つ前記複数の2次エア供給通路はそれらの上流で互いに合流するものであり、前記診断手段は、前記開閉弁の任意の1つのみを開状態とするときの前記検出手段の検出結果と、前記開閉弁の全てを閉状態とするときの前記検出手段の検出結果とを取得し、該検出結果に基づき前記診断を行なうものであって、前記信頼性保持手段は、前記開閉弁の任意の1つのみを開状態とするときの前記検出手段による検出と、前記開閉弁の全てを閉状態とするときの前記検出手段による検出とが連続的になされるときに前記診断手段による前記診断を有効とすることを特徴とする。
上記構成では、診断手段により、開閉弁の任意の1つの開状態と、全ての閉状態とのそれぞれにおける上記検出手段の検出結果が取り込まれ、これら検出結果に基づき2次エア供給システムの異常の有無が診断される。そして、この診断は、診断に際しての任意の1つの開状態における検出手段による検出と全ての閉状態における検出手段による検出とが連続的になされるときに有効とされる。このため、任意の1つの開状態における検出手段による検出のタイミングと全ての閉状態における検出手段による検出のタイミングとが離間することによる診断精度の低下を回避することができる。このため、上記構成によれば、開閉弁の開状態と閉状態とのそれぞれにおける2次エア供給通路内の2次エアの状態量の検出結果に基づき2次エア供給システムの異常の有無を診断するに際し、その診断精度を向上させることができる。
手段4は、手段3において、前記内燃機関は、前記排気通路を2系統備えるものであり、前記2次エア供給通路及び前記開閉弁は、前記各排気通路毎に設けられるものであって、前記診断手段は、前記開閉弁のうちのいずれか一方のみを開状態とするときの前記検出手段の検出結果と、前記開閉弁の双方を閉状態とするときの前記検出手段の検出結果とに基づく前記診断と、前記開閉弁の双方を閉状態とするときの前記検出手段の検出結果と、前記開閉弁のいずれか他方のみを開状態とするときの前記検出手段の検出結果とに基づく前記診断とを行なうものであって、前記信頼性保持手段は、前記開閉弁の双方を閉状態とするときの前記検出手段による検出の前後に前記一方のみを開状態とするときの前記検出手段による検出と前記他方のみを開状態とするときの前記検出手段による検出とを行なわしめることを特徴とすることを特徴とする。
上記構成では、診断手段により、以下の2つの診断が行なわれる。
(ア)開閉弁のうちのいずれか一方のみを開状態とするときの検出手段の検出結果と、開閉弁の双方を閉状態とするときの検出手段の検出結果とに基づく診断。
(イ)開閉弁の双方を閉状態とするときの検出手段の検出結果と、開閉弁のいずれか他方のみを開状態とするときの検出手段の検出結果とに基づく診断。
このように2つの診断を行なう場合に、いずれか一方のみを開状態とするときの検出手段による検出、他方のみを開状態とするときの検出手段による検出、双方を閉状態とするときの検出手段による検出の順で検出が行なわれると、いずれか一方のみを開状態とするときの検出のタイミングと、双方を閉状態とするときの検出のタイミングとが離間することとなる。これに対し、上記構成では、これらのタイミングを連続的なものとすることができる。
手段5は、手段1又は2において、前記診断手段は、前記開状態及び前記閉状態のそれぞれにおける前記検出手段の検出結果に基づき前記2次エアの流量を算出する手段と、該算出される2次エアの流量が基準を満たすか否かに基づき前記2次エア供給システムの異常の有無を診断する手段とを備えることを特徴とする。
上記構成では、開状態及び閉状態のそれぞれにおける検出手段の検出結果に基づき前記2次エアの流量が算出される。このように閉状態における検出結果を併せ用いることで、大気圧の変化による2次エア供給通路内の圧力の変化に起因した上記検出される状態量の変化を好適に排除することができ、ひいては、2次エア流量を精度良く算出することができる。そして、算出される2次エア流量が基準を満たすか否かに基づき、2次エア供給システムの異常の有無を適切に診断することができる。
手段6は、手段3又は4において、前記診断手段は、前記開閉弁の任意の1つのみを開状態とするときと前記開閉弁の全てを閉状態とするときとのそれぞれにおける前記検出手段の検出結果に基づき前記2次エアの流量を算出する手段と、該算出される2次エアの流量が基準を満たすか否かに基づき前記2次エア供給システムの異常の有無を診断する手段とを備えることを特徴とする。
上記構成では、任意の1つのみを開状態とするときと全てを閉状態とするときとのそれぞれにおける検出手段の検出結果に基づき2次エアの流量が算出される。このように全てを閉状態とするときの検出結果を併せ用いることで、大気圧の変化による2次エア供給通路内の圧力の変化に起因した上記検出される状態量の変化を好適に排除することができ、ひいては、2次エア流量を精度良く算出することができる。そして、算出される2次エア流量が基準を満たすか否かに基づき、2次エア供給システムの異常の有無を適切に診断することができる。
手段7は、手段5又は6において、前記診断手段は、前記排気通路内の圧力及びその相当値の少なくとも一方に基づき前記診断に際して用いる基準を算出することを特徴とする。
上記構成では、排気通路内の圧力によって2次エアの流量が変化することに基づき、2次エア流量についての基準を算出することができる。
手段8は、手段7において、前記診断手段は、大気圧を検出する手段の検出結果に基づき前記基準を補正することを特徴とする。
上記構成では、大気圧に基づき基準が補正されるため、大気圧の変化により2次エア供給通路の周囲のエアの密度変化に起因して流量が変化することを考慮して基準を補正することができる。詳しくは、大気圧が高ければ高いほど2次エア流量が多くなることを考慮して基準を補正することができる。ちなみに、上述したように、手段5又は手段6の構成によれば、開閉弁の閉状態における検出結果を併せ用いることで流量を検出することで、大気圧の変化による2次エア供給通路内の圧力の変化を考慮することができる。しかし、これは、2次エア供給通路の周囲のエアの密度の変化によって2次エアの実際の流量が変化することを考慮できることを意味しない。
手段9は、手段7又は8において、当該2次エア供給システムは、前記2次エア供給通路の上流に2次エアを供給するエアポンプを備え、前記診断手段は、前記エアポンプに電力を供給するバッテリの電圧を検出する手段の検出結果、及び前記エアポンプの温度を検出する手段の検出結果の少なくとも一方に基づき前記基準を補正することを特徴とする。
上記構成において、バッテリの電圧に基づき基準を補正するなら、バッテリ電圧が高いほど2次エア流量が多くなることを考慮して基準を補正することができる。また、エアポンプの温度に基づき基準を補正するなら、エアポンプの温度が高いほど2次エア流量が少なくなることを考慮して基準を定めることができる。
手段10は、手段1〜9のいずれかにおいて、前記検出手段は、前記2次エア供給通路内の圧力を前記2次エアの状態量として検出するものであることを特徴とする。
上記構成では、2次エア供給通路内の圧力を用いることで、2次エア供給システムの異常の有無の診断を簡易且つ適切に行なうことができる。
手段11は、手段1〜10のいずれかにおいて、前記診断手段による診断に際し前記開閉弁を開閉操作する操作手段と、前記診断手段による診断に際し前記操作手段により前記開閉弁が操作されるとき、該操作の回数をカウントするカウンタと、前記カウンタが予め定められた値よりも小さいときに前記診断手段による診断を許可する手段とを更に備えることを特徴とする。
上記構成では、カウンタが予め定められた値よりも小さいときに診断が許可されるために、診断に伴い開閉弁が開閉操作される回数が制限される。このため、診断が何度も繰り返されることにより開閉弁の開閉操作の回数が過度に多くなり、開閉弁の耐久性に問題が生じることを好適に抑制することができる。
ちなみに、手段11が手段2の構成を有するときには、カウンタが予め定められた値よりも小さいときに前記診断手段による診断を許可する手段は、手段2における判断手段を備えて構成する。
以下、本発明にかかる2次エア供給システムの診断装置を、過給機を備える内燃機関に適用した一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1に、上記内燃機関の全体構成を示す。図示されるように、内燃機関2の吸気通路4には、スロットルバルブ6が設けられている。スロットルバルブ6の下流において、吸気通路4は、左バンクと右バンクとの2つの系統(それぞれ吸気通路4a,4b)に分岐している。これら2つの系統は、内燃機関2がV型気筒であることに対応している。例えば、内燃機関2が4気筒である場合には、吸気通路4は、分岐後、それぞれ2つの気筒と接続されることとなり、内燃機関2が6気筒である場合には、吸気通路4は、分岐後、それぞれ3つの気筒と接続されることとなる。
内燃機関2の排気通路10には、排気浄化装置12が設けられている。また、排気通路10と吸気通路4との間には、ターボチャージャ(過給機)20が設けられている。
上記排気通路10も、上記2つの系統に分岐した吸気通路4a,4bに対応して、その上流部が排気通路10a,10bに分岐している。これら排気通路10a,10bには、それぞれ2次エア供給通路30a,30bが接続されており、2次エア供給通路30a、30bを介して排気通路10a,10bに2次エアが供給されるようになっている。
2次エア供給通路30a,30bには、その開閉状態を切り替える開閉弁32a,32bがそれぞれ設けられている。2次エア供給通路30a,30bは、開閉弁32a,32bの上流で合流しており、この合流した2次エア供給通路30には、同2次エア供給通路30内の圧力を検出する圧力センサ33が設けられている。更に、2次エア供給通路30の上流には、エアポンプ34が設けられている。
上記開閉弁32a、32bには、バルブリレー36a,36bを介して電力が供給されるようになっている。また、エアポンプ34には、ポンプリレー38を介して電力が供給されるようになっている。
ECU(電子制御装置)40は、中央処理装置及びメモリを備えて構成されている。ECU40は、上記圧力センサ33の検出結果(2次エア供給通路30内の圧力)を始め、エアポンプ34等に電力を供給するバッテリの電圧や、大気圧、吸入空気量、エアポンプ34の温度等を取り込む。そして、これらに基づき、内燃機関2の出力を制御する。特に、ECU40は、バルブリレー36a,36bやポンプリレー38を介して、開閉弁32a,32bやエアポンプ34を操作することで、排気通路10a,10bへの2次エアの供給制御を行なう。
更に、ECU40は、2次エア供給通路30a,30b,30、開閉弁32a,32b、エアポンプ34、バルブリレー36a,36b、及びポンプリレー38を備えて構成される2次エア供給システムについて、その異常の有無を診断する。以下、これについて詳述する。
図2に、本実施形態において上記診断が行なわれるときの開閉弁32a,32bやエアポンプ34の操作態様や、圧力センサ33によって検出される圧力の推移を示す。詳しくは、図2(a)にエアポンプ34の操作態様の推移を、図2(b)に診断の条件の成立の有無の推移を、図2(c)に開閉弁32bの操作態様の推移を、図2(d)に開閉弁32aの操作態様の推移を、図2(e)に圧力センサ33の検出結果の推移をそれぞれ示す。
図示されるように、本実施形態では、エアポンプ34が駆動されて且つ、開閉弁32a,32bが開状態とされているときに診断が開始される。換言すれば、本実施形態では、2次エアの供給制御がなされていることを診断実行条件の1つとしている。
2次エア供給システムの異常の有無の診断を実行するための条件である診断実行条件が成立すると、次の順序で2次エア供給通路30内の圧力を計測する。すなわち、(イ)開閉弁32aのみの開状態時における圧力PsR、(ロ)開閉弁32a,32bの双方の閉状態時における圧力P0、(ハ)開閉弁32bのみの開状態時における圧力PsLの順序で、2次エア供給通路30内の圧力の計測を行なう。そして、これら各圧力PsR,P0,PsLに基づき、2次エア供給通路30を介して排気通路10a,10bに供給される2次エア流量を計測する。そして、計測される2次エア流量に基づき、2次エア供給システムの異常の有無を診断する。
ここで、2次エア流量の算出に際し、上記圧力P0を用いるのは、次の理由による。上記圧力PsRは、排気通路10aに供給される2次エアの流量と相関を有する2次エア供給通路30内の圧力である。また、上記圧力PsLは、排気通路10bに供給される2次エアの流量と相関を有する2次エア供給通路30内の圧力である。このため、基本的には、上記圧力PsR,PsLのみで、排気通路10aや排気通路10bに供給される2次エアの流量を計測することはできる。ただし、大気圧が変化する場合(高度変化等により外気圧が変化する場合を含む)には、大気圧の変化に伴って2次エア供給通路30内の圧力が変化することから、圧力PsR,PsLに基づき計測される2次エアの流量は、圧力センサ33が大気圧変動を検出することの影響を受ける。このため、本実施形態では、上記圧力P0を併せ用いることで、2次エアの流量の計測に際し、圧力センサ33が大気圧変動を検出することによる影響を排除する。
ここで、上記診断にかかる処理の手順について、図3〜8に基づき説明する。図3に、上記診断の処理の手順を示す。この処理は、ECU40により、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、上記診断の実行条件が成立しているか否かを判断する。ここで、診断実行条件は、以下のものがある。
a.エアポンプ34が所定時間継続して駆動されている条件。これは、エアポンプ34による2次エアの供給能力が安定したときに診断を行なうために設定される条件である。ちなみに、この条件が、上述した2次エアの供給制御がなされているとの条件ともなっている。
b.大気圧が所定値よりも高い状態が所定時間継続している条件。図4に示すように、大気圧が高いほど、エアポンプ34から吐出される2次エアの圧力が上昇する。これは、大気圧が高いほど、エアポンプ34の周囲の空気の密度が大きく、エアポンプ34による2次エアの供給能力が上昇するためである。このため、大気圧が低いほど、先の図2に示した圧力PsL,PsR,P0が低くなる。しかも、この際、圧力PsL,PsRと、圧力P0との差が小さくなる。このため、大気圧が極端に低いと、2次エア流量を精度良く計測することが困難となる。このため、本実施形態では、上記所定値として、適切な2次エア流量を確保可能な大気圧であるか否かを判断することができる値に設定している。ちなみに、「所定時間継続している」との条件は、大気圧が所定値よりも高い状態で安定しているときに計測を行なうために設けた。
c.エアポンプ34の温度が所定値未満である状態が所定時間継続する条件。図4に示すように、エアポンプ34の温度が高いほど、エアポンプ34から吐出される2次エアの圧力が低下する。これは、エアポンプ34の温度が高いほど、エアポンプ34による2次エアの供給能力が低下するためである。このため、エアポンプ34の温度が高いほど、先の図2に示した圧力PsL,PsR,P0が低くなる。しかも、この際、圧力PsL,PsRと、圧力P0との差が小さくなる。このため、エアポンプ34の温度が極端に高いと、2次エア流量を精度良く計測することが困難となる。そこで、本実施形態では、上記所定値として、エアポンプ34が適切な2次エア流量を確保可能な温度であるか否かを判断することができる値に設定している。ちなみに、「所定時間継続している」との条件は、エアポンプ34の温度が所定値よりも低い状態で安定しているときに計測を行なうために設けた。
d.バッテリの電圧が所定の範囲内にあるとの条件。図4に示すように、バッテリの電圧が高いほどエアポンプ34から吐出される2次エアの圧力が上昇する。これは、バッテリの電圧が低いほど、エアポンプ34による2次エアの供給能力が低下するためである。このため、バッテリの電圧が極端に高いときや極端に低いときには、圧力PsL,PsRと圧力P0との差が小さくなる。このため、バッテリの電圧が極端に高いときや極端に低いときには、2次エア流量を精度良く計測することが困難となる。このため、本実施形態では、上記所定の範囲として、バッテリ電圧が適切な2次エア流量を確保可能な温度であるか否かを判断することができる範囲に設定している。
e.バッテリ電圧の変化量が所定値以下である条件。バッテリの電圧が安定しているときに計測を行なうためのものである。すなわち、バッテリの電圧が安定していないと、エアポンプ34による2次エアの供給能力が変動することに鑑み、エアポンプ34による2次エア供給能力が安定しているときに計測を行なうべく、上記条件を設定した。
f.吸入空気量が所定の範囲内にあるとの条件。開閉弁32a,32bが開状態であるときには、吸入空気量が多いほど、2次エア供給通路30a,30b内の圧力が上昇する。これは、吸入空気量が多いほど排気圧が上昇するためである。このため、例えば、吸入空気量が極端に多いと、圧力PsL,PsRと圧力P0との差が小さくなる。このため、吸入空気量が極端に多いときや少ないときには、2次エア流量を精度良く計測することが困難となる。このため、本実施形態では、上記所定の範囲として、吸入空気量が適切な2次エア流量を確保可能な温度であるか否かを判断することができる範囲に設定している。
g.吸入空気量の変化量が所定値以下である条件。吸入空気量が安定しているときに計測を行なうためのものである。すなわち、吸入空気量が安定していないと2次エア供給通路30内の圧力が変動することに鑑み、吸入空気量が安定しているときに計測を行なうようにした。
h.診断のために開閉弁32a,32bを操作した回数が所定値未満であるとの条件。診断を何回も繰り返すことで開閉弁32a,32bの操作回数が過度に大きくならないようにするための条件である。
図3のステップS10において、診断実行条件が成立すると判断されると、ステップS12に移行する。ステップS12では、上記圧力PsRの計測、圧力P0の計測、圧力PsLの計測を順次行なう。以下、これについて説明する。
図5は、圧力PsRの計測にかかる処理の手順を示すものである。この一連の処理では、まず、ステップS20において、上記開閉弁32aのみを開状態としたときの2次エア供給通路30内の圧力の計測が未だなされていないか否かを判断する。具体的には、上記計測が行なわれたときにオンとされるフラグであるPsRフラグ(PsRMEMO)がオフとされているか否かを判断する。ステップS20において上記計測が未だなされていないと判断されると、ステップS22において、開閉弁32bを閉操作するとともに、開閉弁32aを開操作する。
続くステップS24では、ステップS22の処理がなされてからの時間を計測するタイマTRをインクリメントする。続くステップS26,S28の処理では、診断のために開閉弁32a,32bを操作した回数をカウントする処理を行なう。まずステップS26では、タイマTRが「1」であるか否かを判断する。ステップS26においてタイマが「1」であると判断されると、ステップS28で、開閉弁32a,32bの操作回数をカウントするカウンタVACTをインクリメントする。すなわち本実施形態では、診断に際し開閉弁32a,32bが操作される回数を、タイマTRが「1」となる度にカウントするようにしている。このカウンタVACTの値は、ECU40において、例えばRAM等、電力の供給により記憶情報を保持するメモリである揮発性メモリに記憶される。そして、上記ステップS10における診断実行条件にVACTが所定値未満であることを含めることによって、イグニッションスイッチがオンとされてからオフとされるまでの間に開閉弁32a,32bが操作される回数を制限することができ、開閉弁32a,32bの消耗を抑制することができる。ちなみに、先の図3のステップS10における診断実行条件では、このカウンタVACTの値が参照される。
ステップS26においてタイマTRが「1」ではないと判断されるときや、ステップS28の処理が完了するときには、ステップS30において、タイマTRが所定値より大きいか否かを判断する。この所定値は、2次エア供給システムが正常であるときに上記ステップS22の処理を行なった後、2次エア供給通路30内の圧力が安定すると想定される時間に設定される。
ステップS30においてタイマTRが所定値よりも大きいと判断されると、ステップS32に移行する。ステップS32では、2次エア供給通路30内の圧力PsRを始め、吸入空気量PsRGA、エアポンプ温度PsRTEMP、バッテリ電圧PsRVB、大気圧PsRPAを計測する(詳しくは、圧力センサ33等の各種センサによって検出される値を取得する)。続くステップS34では、PsRフラグPsRMEMOをオンとするとともに、タイマTRを初期化する。
なお、ステップS20において計測が完了していると判断されるときや、ステップS30においてタイマTRが所定値以下であると判断されるとき、ステップS34の処理が完了するときには、図6に示す処理に移行する。
図6は、圧力P0の計測にかかる処理の手順を示すものである。この一連の処理では、まず、ステップS40において、先の図5に示したステップS32の処理が完了して且つ開閉弁32a,32bの双方を閉状態とした状態での計測が未完了であるか否かを判断する。具体的には、PsRフラグがオンとされており、且つ圧力P0の計測が完了するときにオンとされるP0フラグ(P0MEMO)がオフとされているか否かを判断する。ステップS40において圧力PsRの計測が完了して且つ圧力P0の計測が未完了であると判断されると、ステップS42に移行する。ステップS42においては、開閉弁32a,32bの双方を閉状態とする。
続く、ステップS44では、ステップS42の処理がなされてからの時間を計測するタイマT0がインクリメントされる。そして、ステップS46では、タイマT0が所定値より大きいか否かを判断する。この所定値は、2次エア供給システムが正常であるときに上記ステップS42の処理を行なった後、2次エア供給通路30内の圧力が安定すると想定される時間に設定される。
そして、タイマT0が所定値よりも大きいと判断されると、ステップS48において、2次エア供給通路30内の圧力を計測する(詳しくは、圧力センサ33によって検出される圧力を取得する)。続くステップS50においては、P0フラグをオンとするとともに、タイマT0を初期化する。
なお、ステップS40において圧力PsRの計測の未完了又は圧力P0の計測の完了との判断がなされるときや、ステップS46においてタイマT0が所定値以下であると判断されるとき、ステップS50の処理が完了するときには、図7に示す処理に移行する。
図7は、圧力PsLの計測にかかる処理の手順を示すものである。この一連の処理では、まず、ステップS60において、先の図5及び図6に示した計測が完了して且つ上記開閉弁32bのみを開状態としたときの2次エア供給通路30内の圧力の計測が未だなされていないか否かを判断する。具体的には、上記PsRフラグ及びP0フラグがオンとされて且つ圧力PsLの計測が行なわれたときにオンとされるフラグであるPsLフラグ(PsLMEMO)がオフとされているか否かを判断する。ステップS60において上記計測が未だなされていないと判断されると、ステップS62において、開閉弁32aを閉操作するとともに、開閉弁32bを開操作する。
続くステップS64では、ステップS62の処理がなされてからの時間を計測するタイマTLをインクリメントする。続くステップS66においては、タイマTLが所定値より大きいか否かを判断する。この所定値は、2次エア供給システムが正常であるときに上記ステップS62の処理を行なった後、2次エア供給通路30内の圧力が安定すると想定される時間に設定される。
ステップS66においてタイマTRが所定値よりも大きいと判断されると、ステップS68に移行する。ステップS68では、2次エア供給通路30内の圧力PsLを始め、吸入空気量PsLGA、エアポンプ温度PsLTEMP、バッテリ電圧PsLVB、大気圧PsLPAを計測する(詳しくは、圧力センサ33等の各種センサによって検出される値を取得する)。続くステップS70では、PsLフラグをオンとするとともに、タイマTLを初期化する。更に、この際、開閉弁32a,32bの双方を開操作する。これは、図3のステップS10における診断実行条件に、2次エア供給制御時であることが含まれていることに起因している。このため、計測完了時には、2次エア供給制御を再開すべく、開閉弁32a,32bを開操作する。
なお、ステップS60において圧力PsRの計測が未完了、圧力P0の計測が未完了、又は圧力PsLの計測が完了と判断されるときや、ステップS66においてタイマTLが所定値以下であると判断されるとき、ステップS70の処理が完了するときには、先の図3のステップS12が完了したものとして、図3のステップS14に移行する。
このステップS14の処理は、図8に示す処理となる。図8に示す一連の処理においては、まずステップS80において、圧力PsLが計測済みであるか否かを判断する。すなわち、開閉弁32aのみを開状態とした計測と、開閉弁32a,32bの双方を開状態とした計測と、開閉弁32bのみを開状態とした計測との全てが完了したか否かを判断する。そして、これら全ての計測が完了したと判断されると、ステップS82において、開閉弁32aのみを開状態としたときの2次エア流量と、開閉弁32bのみを開状態としたときの2次エア流量とを算出する。
詳しくは、開閉弁32aのみを開状態としたときの2次エア流量は、開閉弁32aのみを開状態としたときの2次エア供給通路30内の圧力PsRと、開閉弁32a,32bの双方を閉状態としたときの2次エア供給通路30内の圧力P0とから、マップ演算する。このマップは、実験値に基づき生成されたものでもよく、また、下記関係に基づき作成されるものでもよい。
Figure 0004581819
上式(c1)において、ρは流体密度、Cは係数、Aは2次エア供給通路30の断面積である。
また、開閉弁32bのみを開状態としたときの2次エア流量は、開閉弁32bのみを開状態としたときの2次エア供給通路30内の圧力PsLと、開閉弁32a,32bの双方を閉状態としたときの2次エア供給通路30内の圧力P0とから、マップ演算する。このマップも、実験値に基づき生成されたものでもよく、また、下記関係に基づき作成されるものでもよい。
Figure 0004581819
上式(c2)において、ρは流体密度、Cは係数、Aは2次エア供給通路30の断面積である。
続くステップS84以降では、ステップS82において算出される2次エアの流量が基準を満たすか否かに基づき2次エア供給システムの異常の有無を診断する処理を行なう。すなわち、まずステップS84では、開閉弁32aのみを開状態としたときの2次エア流量についての異常判定値と、開閉弁32bのみを開状態としたときの2次エア流量についての異常判定値とを算出する。これら異常判定値は、下限値LOFAILR、LOFAILLと、上限値HIFAILR,HIFAILLとからなる。ちなみに、下限値LOFAILR、LOFAILL及び上限値HIFAILR,HIFAILL間が、2次エア供給システムの正常時の2次エア流量であり、2次エア流量の基準となっている。
ここで、下限値LOFAILRは、開閉弁32aのみを開状態としたときの吸入空気量PsRGA、ポンプ温度PsRTEMP、バッテリ電圧PsRVB、大気圧PsRPAに基づき算出される。ここで、吸入空気量は、排気圧と相関を有する量である。そして、エアポンプ34の能力や大気圧等の条件が等しい場合、2次エア流量は、基本的には、排気圧によって見積もることができる。そこで、本実施形態では、吸入空気量に基づき、ベース値を算出する。そして、上述したエアポンプ34による2次エアの供給量がエアポンプ34の温度によって変化する性質に鑑み、エアポンプ34の温度に基づきポンプ温度補正項を算出する。また、上述したエアポンプ34による2次エアの供給量がバッテリの電圧によって変化する性質に鑑み、バッテリ電圧に基づきバッテリ電圧補正項を算出する。更に、大気圧が高いほどエアポンプ34の周囲の空気密度が高いことに起因してエアポンプ34による2次エアの吐出圧が上昇する性質に鑑み、大気圧に基づき大気圧補正項を算出する。そして、ベース値に、ポンプ温度補正項、バッテリ電圧補正項、及び大気圧補正項を乗算することで、下限値LOFAILRを算出する。
上限値HIFAILRも、開閉弁32aのみを開状態としたときの吸入空気量PsRGA、ポンプ温度PsRTEMP、バッテリ電圧PsRVB、大気圧PsRPAに基づき、下限値LOFAILRと同様にして算出される。
また、下限値LOFAILLや上限値HIFAILLは、開閉弁32bのみを開状態としたときの吸入空気量PsLGA、ポンプ温度PsLTEMP、バッテリ電圧PsLVB、大気圧PsLPAに基づき、下限値LOFAILRと同様にして算出される。
ちなみに、上記ステップS82において開閉弁32a,32bの双方を閉状態としたときの圧力P0を用いるのは、圧力の検出に基づく2次エア流量の算出に際し、2次エア供給通路30内の圧力の大気圧による変動分を排除するためである。これに対し、ステップS84において、大気圧補正項を乗算するのは、大気圧によって空気密度が変化することに起因して、エアポンプ34による2次エアの供給能力が変化することを考慮するためである。このように、これら2つの大気圧補正は、互いに異なるものである。
ステップS84の処理が完了すると、ステップS86〜S96の処理を行なう。すなわち、ステップS86においては、流量SAIFLOWRが下限値LOFAILRよりも小さいか否かの判断と、流量SAIFLOWLが下限値LOFAILLよりも小さいか否かの判断とを行なう。そして、流量SAIFLOWRが下限値LOFAILRよりも小さいときには、ステップS88において開閉弁32aのみを開状態としたときに2次エア流量が低下する異常が生じると判断する。これに対し、流量SAIFLOWRが下限値LOFAILR以上であるときには、ステップS90において開閉弁32aのみを開状態とするときには2次エア供給システムが正常であると判断する。また、流量SAIFLOWLが下限値LOFAILLよりも小さいときには、ステップS88において開閉弁32bのみを開状態としたときに2次エア流量が低下する異常が生じると判断する。これに対し、流量SAIFLOWLが下限値LOFAILL以上であるときには、ステップS90において開閉弁32bのみを開状態とするときには2次エア供給システムが正常であると判断する。
一方、ステップS92においては、流量SAIFLOWRが上限値HIFAILRよりも大きいか否かの判断と、流量SAIFLOWLが上限値HIFAILLよりも大きいか否かの判断とを行なう。そして、流量SAIFLOWRが上限値HIFAILRよりも大きいときには、ステップS94において開閉弁32aのみを開状態としたときに2次エア流量が過剰になる異常が生じると判断する。これに対し、流量SAIFLOWRが上限値HIFAILR以下であるときには、ステップS96において開閉弁32aのみを開状態とするときには2次エア供給システムが正常であると判断する。また、流量SAIFLOWLが上限値HIFAILLよりも大きいときには、ステップS94において開閉弁32bのみを開状態としたときに2次エア流量が過剰になる異常が生じると判断する。これに対し、流量SAIFLOWLが上限値HIFAILL以下であるときには、ステップS96において開閉弁32bのみを開状態とするときには2次エア供給システムが正常であると判断する。
なお、ステップS80において、開閉弁32bのみを開状態としたときの圧力PsLの計測が完了していないと判断されるときや、ステップS94,S96の処理が完了するときには、先の図3に示した処理を一旦終了する。
一方、先の図3のステップS10において診断実行条件が成立していないと判断されると、ステップS16に移行する。このステップS16においては、圧力PsLの計測が未完了であるか否かを判断する。換言すれば、診断実行条件が成立してから、圧力PsR、P0,PsLが連続的に計測されたか否かを判断する。そして、圧力PsLの計測が完了していないと判断されると、ステップS18において、それ以前になされた診断にかかる処理を無効とすべく、PsRフラグ、P0フラグ、PsLフラグ、タイマTR,T0,TLを初期化する。これらステップS16,S18にかかる処理が、本実施形態において、圧力PsR、P0,PsLの計測が連続的になされるときに診断を有効とする信頼性保持手段を構成する。
なお、ステップS16において圧力PsLが計測されたと判断されるときや、ステップS18の処理が完了するときには、この一連の処理を一旦終了する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)診断の実行中に診断実行条件が成立しないと判断されるとき、診断にかかる処理を無効とした。このため、再度診断実行条件が成立したと判断されるときには、無効とされた処理を再度行なうこととなるため、開閉弁32a,32bの開状態における圧力センサ33による検出のタイミングと開閉弁32a,32bの双方の閉状態における圧力センサ33による検出のタイミングとが離間することによる診断精度の低下を回避することができる。
(2)開閉弁32a,32bの双方を閉状態とするときの圧力センサ33による検出の前後に、開閉弁32aのみを開状態とするときの圧力センサ33による検出と開閉弁32bのみを開状態とするときの圧力センサ33による検出とを連続的に行なわしめた。これにより、圧力PsRと圧力P0との計測や、圧力P0と圧力PsLとの計測を連続的に行なうことができる。
(3)吸入空気量PsRPA,PsLPAに基づき、異常判定値LOFAILR,LOFAILL,HIFAILR,HIFAILLを算出した。これにより、排気通路内の圧力によって2次エアの流量が変化することに基づき、上記各異常判定値(2次エア流量についての基準)を算出することができる。
(4)大気圧に基づき、吸入空気量PsRPA,PsLPAから算出されるベース値を補正した。これにより、大気圧の変化によるエアの密度変化に起因して2次エアの流量が変化することを考慮してベース値を補正することができる。
(5)バッテリの電圧に基づき、吸入空気量PsRPA,PsLPAから算出されるベース値を補正した。これにより、バッテリ電圧が高いほど、エアポンプ34による2次エアの吐出圧が高くなることを考慮してベース値を補正することができる。
(6)エアポンプ34の温度に基づき、吸入空気量PsRPA,PsLPAから算出されるベース値を補正した。これにより、エアポンプ34の温度が高いほど2次エアの供給能力が低くなることを考慮してベース値を補正することができる。
(7)診断に際して開閉弁32a,32bが操作される回数をカウントするカウンタVACTが予め定められた値よりも小さいときに診断を許可した。これにより、診断が何度も繰り返されることにより開閉弁32a,32bの開閉操作の回数が過度に多くなり、開閉弁32a,32bの耐久性に問題が生じることを好適に抑制することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・図8に示した処理は、診断実行条件が成立していないときに行なってもよい。すなわち、診断実行条件が成立するとの判断に基づき行なうべきは、圧力PsR,P0,PsL等の計測である。このため、例えば図8に示した処理は、図3に示す処理のサブルーチンとして行なうことなく、独立のルーチンとして行なってもよい。
・診断に際して開閉弁32a,32bの操作される回数をカウントするタイミングとしては、上記実施形態で例示したものに限らない。例えばタイマTLが所定値よりも大きくなるときでもよい。
・エアポンプ34の温度に基づきベース値を補正しなくても、先の実施形態の上記(1)〜(5)、(7)の効果を得ることはできる。
・バッテリの電圧に基づきベース値を補正しなくても、先の実施形態の上記(1)〜(4)、(6)(7)の効果を得ることはできる。
・大気圧に基づきベース値を補正しなくても、先の実施形態の上記(1)〜(3)、(5)〜(7)の効果を得ることはできる。
・ベース値を吸入空気量に基づき算出するものに限らず、要は、排気通路内の圧力やその相当値に基づき算出するものであればよい。
・2次エア供給通路30,30a,30bのうちの開閉弁32a,32bの上流における2次エアの状態量(検出対象)としては、圧力センサ33によって検出される圧力に限らない。例えば、2次エア供給通路30内の2次エア流量等でもよい。
・2次エアの状態量の検出結果に基づき、2次エアの流量を算出し、これが基準を満たすか否かを判断する構成に限らない。例えば、開閉弁の開状態における状態量の検出結果と、開閉弁の閉状態の状態量の検出結果に基づき補正される閾値との比較に基づき異常の有無を診断してもよい。
・排気通路を2系統備える内燃機関としては、V型気筒のものに限らず、水平対向気筒の内燃機関等でもよい。また、内燃機関としては、排気通路を2系統備えるものに限らない。2次エア供給通路を複数備えてこれら2次エア供給通路同士が合流したところよりも上流側における2次エアの状態量を検出する構成において、開閉弁の任意の1つのみを開状態とするときの上記状態量の検出結果と、開閉弁の全てを閉状態とするときの上記状態量の検出結果とを取得し、該検出結果に基づき診断を行なうものであってもよい。そして、この際、開閉弁の任意の1つのみを開状態とするときの状態量の検出と、開閉弁の全てを閉状態とするときの状態量の検出とが連続的になされるときに診断を有効とするなら、診断精度を向上させることができる。また、2次エア供給通路をただ一つ備えるものであってもよい。
・開閉弁の開状態における2次エア供給通路内の2次エアの状態量の検出と開閉弁の閉状態における上記状態量の検出とが連続的になされるときに診断を有効とする信頼性保持手段としては、先の図3のステップS16、S18にて構成されるものに限らない。例えば、診断実行条件にかかわらず、図5〜図7に準じた処理を連続的に行なった後、これに基づき図8の処理による診断を行い、図5〜図7に準じた処理の間、診断実行条件が成立していたと判断されるときにのみ診断結果を有効とする構成であってもよい。また、連続的になされるか否かの判断は、開閉弁の開状態における2次エア供給通路内の2次エアの状態量の検出と開閉弁の閉状態における上記状態量の検出とが、診断に間接的に影響を及ぼすパラメータ(大気圧やエアポンプ温度、排気圧、バッテリ電圧等)が変動していないと判断される期間内になされるか否かの判断としてもよい。また、この判断に代えて、上記各検出が開閉弁の操作態様を除き同一の条件が維持される期間内に行なわれるか否かの判断としてもよい。
・その他、例えば過給機を備えない内燃機関に本発明を適用してもよく、内燃機関等の構成については適宜変更してよい。
本発明にかかる2次エア供給システムの診断装置の一実施形態について、内燃機関の全体構成を示す図。 同実施形態にかかる診断のための圧力の計測の処理態様を示すタイムチャート。 同実施形態にかかる診断の処理手順を示すフローチャート。 各種パラメータとエアポンプ吐出圧との関係を示す図。 同実施形態にかかる圧力計測の処理手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる圧力計測の処理手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる圧力計測の処理手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる診断の処理手順を示すフローチャート。
符号の説明
2…内燃機関、10…排気通路、12…排気浄化装置、30,30a,30b…2次エア供給通路、33…圧力センサ、34…エアポンプ、40…ECU(電子制御装置)。

Claims (11)

  1. 内燃機関の排気通路のうちの排気浄化装置の上流に2次エアを供給する2次エア供給通路と、該2次エア供給通路の開閉状態を切り替える開閉弁と、前記2次エア供給通路のうち前記開閉弁の上流における前記2次エアの状態量を検出する検出手段と、前記開閉弁及び前記検出手段の上流に設けられたエアポンプとを備える2次エア供給システムについて、その異常の有無を診断する診断装置において、
    前記2次エア供給システムの異常の有無の診断の実行が許可される条件である診断実行条件が成立するか否かを判断する判断手段と、
    前記開閉弁の開状態と閉状態とのそれぞれにおける前記検出手段の検出結果を取得し、該検出結果に基づき前記2次エア供給システムの異常の有無を診断する診断手段と、
    前記診断手段による診断にかかる処理の実行中に前記判断手段により前記診断実行条件が成立しないと判断されるとき、それ以前に取得された前記検出結果を用いた診断を無効とする信頼性保持手段とを備え、
    前記診断実行条件には、前記エアポンプの電源としてのバッテリの電圧の変化量が所定値以下である旨の条件が含まれることを特徴とする2次エア供給システムの診断装置。
  2. 内燃機関の排気通路のうちの排気浄化装置の上流に2次エアを供給する2次エア供給通路と、該2次エア供給通路の開閉状態を切り替える開閉弁と、前記2次エア供給通路のうち前記開閉弁の上流における前記2次エアの状態量を検出する検出手段とを備える2次エア供給システムについて、その異常の有無を診断する診断装置において、
    前記開閉弁の開状態と閉状態とのそれぞれにおける前記検出手段の検出結果を取得し、該検出結果に基づき前記2次エア供給システムの異常の有無を診断する診断手段と、
    前記開状態における前記検出手段による検出と前記閉状態における前記検出手段による検出とが連続的になされるときに前記診断手段による前記診断を有効とする信頼性保持手段と、
    前記診断手段による診断に際し前記開閉弁を開閉操作する操作手段と、
    前記診断手段による診断に際し前記操作手段により前記開閉弁が操作されるとき、該操作の回数をカウントするカウンタと、
    前記カウンタが予め定められた値よりも小さいときに前記診断手段による診断を許可する手段とを備えることを特徴とする2次エア供給システムの診断装置。
  3. 前記2次エア供給システムは、前記2次エア供給通路を複数備えるとともに、各2次エア供給通路毎に前記開閉弁を備えて、且つ前記複数の2次エア供給通路はそれらの上流で互いに合流するものであり、
    前記診断手段は、前記開閉弁の任意の1つのみを開状態とするときの前記検出手段の検出結果と、前記開閉弁の全てを閉状態とするときの前記検出手段の検出結果とを取得し、該検出結果に基づき前記診断を行なうものであって、
    前記信頼性保持手段は、前記開閉弁の任意の1つのみを開状態とするときの前記検出手段による検出と、前記開閉弁の全てを閉状態とするときの前記検出手段による検出とが連続的になされるときに前記診断手段による前記診断を有効とすることを特徴とする請求項1又は2記載の2次エア供給システムの診断装置。
  4. 内燃機関の排気通路のうちの排気浄化装置の上流に2次エアを供給する2次エア供給通路と、該2次エア供給通路の開閉状態を切り替える開閉弁と、前記2次エア供給通路のうち前記開閉弁の上流における前記2次エアの状態量を検出する検出手段とを備える2次エア供給システムについて、その異常の有無を診断する診断装置において、
    前記内燃機関は、前記排気通路を2系統備えるものであり、
    前記2次エア供給通路及び前記開閉弁は、前記各排気通路毎に設けられるものであって、
    前記開閉弁のうちのいずれか一方のみを開状態とするときの前記検出手段の検出結果と、前記開閉弁の双方を閉状態とするときの前記検出手段の検出結果とに基づく前記診断と、前記開閉弁の双方を閉状態とするときの前記検出手段の検出結果と、前記開閉弁のいずれか他方のみを開状態とするときの前記検出手段の検出結果とに基づき前記2次エア供給システムの異常の有無を診断する診断手段と、
    前記開閉弁の双方を閉状態とするときの前記検出手段による検出の前後に前記一方のみを開状態とするときの前記検出手段による検出と前記他方のみを開状態とするときの前記検出手段による検出とを行なわしめることで、前記開状態における前記検出手段による検出と前記閉状態における前記検出手段による検出とが連続的になされるときに前記診断手段による前記診断を有効とする信頼性保持手段とを備えることを特徴とする2次エア供給システムの診断装置。
  5. 前記診断の実行が許可される条件である診断実行条件が成立するか否かを判断する判断手段を更に備え、
    前記診断手段は、前記判断手段により前記診断実行条件が成立していると判断されるときに前記診断を行なうものであって、
    前記信頼性保持手段は、前記診断手段による診断にかかる処理の実行中に前記判断手段により前記診断実行条件が成立しないと判断されるとき、前記診断にかかる処理を無効とすることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の2次エア供給システムの診断装置。
  6. 前記診断手段は、前記開状態及び前記閉状態のそれぞれにおける前記検出手段の検出結果に基づき前記2次エアの流量を算出する手段と、該算出される2次エアの流量が基準を満たすか否かに基づき前記2次エア供給システムの異常の有無を診断する手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の2次エア供給システムの診断装置。
  7. 前記診断手段は、前記開閉弁の任意の1つのみを開状態とするときと前記開閉弁の全てを閉状態とするときとのそれぞれにおける前記検出手段の検出結果に基づき前記2次エアの流量を算出する手段と、該算出される2次エアの流量が基準を満たすか否かに基づき前記2次エア供給システムの異常の有無を診断する手段とを備えることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の2次エア供給システムの診断装置。
  8. 前記診断手段は、前記排気通路内の圧力及びその相当値の少なくとも一方に基づき前記診断に際して用いる基準を算出することを特徴とする請求項6又は7記載の2次エア供給システムの診断装置。
  9. 前記診断手段は、大気圧を検出する手段の検出結果に基づき前記基準を補正することを特徴とする請求項8記載の2次エア供給システムの診断装置。
  10. 当該2次エア供給システムは、前記2次エア供給通路の上流に2次エアを供給するエアポンプを備え、
    前記診断手段は、前記エアポンプに電力を供給するバッテリの電圧を検出する手段の検出結果、及び前記エアポンプの温度を検出する手段の検出結果の少なくとも一方に基づき前記基準を補正することを特徴とする請求項8又は9記載の2次エア供給システムの診断装置。
  11. 前記検出手段は、前記2次エア供給通路内の圧力を前記2次エアの状態量として検出するものであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の2次エア供給システムの診断装置。
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