JP2000170530A - 排気二次エアー供給装置の異常検出装置 - Google Patents
排気二次エアー供給装置の異常検出装置Info
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Abstract
排気二次エアー供給装置の異常状態を精度良く検出でき
るようにする。 【解決手段】 エンジンEの排気通路1に連なるエアー
供給通路3に電動エアーポンプ5および流量制御弁6を
配置した排気二次エアー供給装置において、エンジンE
の始動後に先ず電動エアーポンプ5を駆動し、続いて時
間遅れを以て流量制御弁6を開弁し、その間に電流セン
サ8で検出した電動エアーポンプ5のモータ7の電流値
に基づいて電動エアーポンプ5、流量制御弁6あるいは
エアー供給通路3の異常を検出するものにおいて、電圧
センサ11で検出したバッテリ10の電圧値の変動に応
じて前記電流値を補正することにより、異常状態の検出
精度を向上させる。
Description
ス中の有害成分を減少させるべく排気通路に電動エアー
ポンプで二次エアーを供給する排気二次エアー供給装置
に関し、特に、その電動エアーポンプやエアー供給通
路、あるいは前記エアー供給通路に設けた流量制御弁の
異常状態を検出するための異常検出装置に関する。
る手法として、排気通路に設けたO2センサを使用する
ものが知られている。これは、排気二次エアー供給装置
が正常に機能していれば、排気通路への二次エアーの供
給によりO2 センサが酸素過剰状態になり、リーン状態
を示す信号を出力することを利用するものである。
置として、特開平8−61051号公報に記載されたも
のが知られている。これは、電動エアーポンプの電流値
および電圧値から電力値を算出し、この電力値が所定の
範囲内にあるか否かにより電動エアーポンプの異常状態
を検出するものである。
ンプに給電するバッテリが充電不足の状態にある場合や
劣化している場合、あるいは消費電力が大きい電動パワ
ーステアリング装置、ディスチャージヘッドライト、エ
アコンディショナー、パワーウインドウ装置等を作動さ
せた場合、つまりバッテリの充放電バランスが崩れた場
合に、電動エアーポンプを駆動する電圧の低下により消
費電流が低下するため、この消費電流をそのまま用いて
電動エアーポンプの異常状態の検出を行うと検出精度が
低下する虞がある。
で、バッテリの充放電バランスが崩れた場合にも排気二
次エアー供給装置の異常状態を精度良く検出できるよう
にすることを目的とする。
に、請求項1に記載された発明によれば、エンジンの排
気通路に排気二次エアーを供給する電動エアーポンプ
と、この電動エアーポンプを含む電気負荷に給電するバ
ッテリの電圧値を検出する電圧検出手段と、前記電動エ
アーポンプに流れる電流値を検出する電流検出手段と、
この電流検出手段で検出した電流値に基づいて異常状態
を検出する異常検出手段とを備えた排気二次エアー供給
装置の異常検出装置であって、前記異常検出手段は、前
記電流値を前記電圧値に応じて補正して補正電流値を算
出するとともに、前記電動エアーポンプの運転に伴う前
記補正電流値の変化に基づいて異常状態を検出すること
を特徴とする、排気二次エアー供給装置の異常検出装置
が提案される。
む電気負荷に給電するバッテリの電圧値が変化しても、
電動エアーポンプに流れる電流値を前記電圧値に応じて
補正して補正電流値を算出し、この補正電流値に基づい
て異常状態を検出することにより、バッテリの電圧値の
変化の影響を補償して異常状態を精度良く検出すること
ができる。
請求項1の構成に加えて、前記異常検出手段は、電流検
出手段で検出した電流値の変化が敷居値を越えた場合に
異常状態の検出を中止することを特徴とする排気二次エ
アー供給装置の異常検出装置が提案される。
負荷の突入電流によってバッテリの電圧値が一時的に大
きく変化して電流検出手段で検出した電流値の変化が敷
居値を越えると、異常検出手段が異常状態の検出を中止
するので、誤検出の発生を未然に防止することができ
る。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
ので、図1は排気二次エアー供給装置の全体構成図、図
2は電動エアーポンプ異常検出メインルーチンのフロー
チャート、図3はIAP自動ヒス付けサブルーチンのフ
ローチャート、図4は制御用IAPUMP算出サブルー
チンのフローチャート、図5はモニタ実施許可条件成立
判断サブルーチンのフローチャート、図6は電気負荷変
動時モニタ一時停止条件サブルーチンのフローチャー
ト、図7は流量特性劣化検知サブルーチンのフローチャ
ート、図8は電動エアーポンプの吐出圧および電流値の
関係を各バッテリ電圧値について示すグラフ、図9はバ
ッテリの電圧値VBからIAP補正テーブル値KIAP
VBを検索するテーブルを示す図、図10はモニタ実施
許可条件成立判断および流量劣化特性検知を説明するタ
イムチャート、図11はモニタ実施許可条件成立判断を
説明するタイムチャート、図12は電気負荷変動時モニ
タ一時停止条件を説明するタイムチャートである。
排気通路1には排気ガスを浄化する排気ガス浄化触媒2
が設けられており、この排気ガス浄化触媒2の上流側の
排気通路1に排気二次エアー供給装置のエアー供給通路
3の下流端が接続される。エアー供給通路3には、その
上流側から下流側に向けて、エアクリーナ4と、電動エ
アーポンプ5と、流量制御弁6とが順次設けられる。本
発明の異常検出手段を構成する電子制御ユニットUは、
電動エアーポンプ5を駆動するモータ7のON/OFF
と、ソレノイド弁よりなる流量制御弁6のON/OFF
とを制御するとともに、前記モータ7に流れる電流値を
検出する電流センサ8からの信号と、電動エアーポンプ
5および電動パワーステアリング装置、ディスチャージ
ヘッドライト、エアコンディショナー、パワーウインド
ウ装置等の電気負荷9に給電するバッテリ10の電圧値
を検出する電圧センサ11からの信号とに基づいて、電
動エアーポンプ5、流量制御弁6あるいはエアー供給通
路3の異常を検出する。
始動後に所定時間だけ電動エアーポンプ5を駆動して排
気通路1にエアーを供給することにより、排気ガス浄化
触媒2の活性化を図るとともに排気ガス中の一酸化炭素
等の有害成分を酸化して無害化するためのものであり、
その際に流量制御弁6は電動エアーポンプ5の非駆動時
に閉弁してエアー供給通路3への排気ガスの逆流を防止
する。本実施例では、エンジンEの始動後に電動エアー
ポンプ5が駆動されたとき、これと同時に流量制御弁6
を開弁することなく、所定の時間遅れを持たせて流量制
御弁6を開弁することにより、電動エアーポンプ5、流
量制御弁6あるいはエアー供給通路3の異常を検出する
ようになっている。以下、その作用を図2〜図7のフロ
ーチャートに基づいて説明する。
異常検出のメインルーチンを示すもので、先ずステップ
S1で電流センサ8で検出した電動エアーポンプ5の電
流値(AD変換値)IAPにヒステリシスを付与する。
即ち、電動エアーポンプ5を駆動するモータ7の回転に
伴って電流センサ8が検出する電動エアーポンプ5の電
流値IAPは正弦波状に微小変動するため、その変動が
あたかもノイズのように振る舞って誤検出の原因になる
可能性がある。そこで、電流値IAPの微小変動を除去
して実質的な変動のみを取り出す処理を行う。このステ
ップS1の詳細は、後から図3のフローチャートに基づ
いて詳述する。
出したバッテリ10の電圧値(AD変換値)VBを用い
て前記電流値IAPを補正することにより、電動エアー
ポンプ5および流量制御弁6の制御、あるいは排気二次
エアー供給装置の異常検出を行う際に使用する、補正さ
れた制御用電流値IAPUMPを算出する。このステッ
プS2の詳細は、後から図4のフローチャートに基づい
て詳述する。
件が、排気二次エアー供給装置の異常検出を行うのに適
した条件にあるか否かを判断する。このステップS3の
詳細は、後から図5のフローチャートに基づいて詳述す
る。
許可条件成立フラグF MCND60Aが「0」にクリ
アされていてモニタ実施許可条件が成立していなけれ
ば、ステップS7で、後述する一次検知判定値ISAV
Oおよび二次検知判定値DISAVを初期値0にセット
するとともに、後述する仮正常判定フラグF KOK6
0Aを初期値「0」にクリアする。一方、前記ステップ
S4で、モニタ実施許可条件成立フラグF MCND6
0Aが「1」にセットされていてモニタ実施許可条件が
成立していれば、ステップS5に移行する。
ナ等の電気負荷9の突入電流によってバッテリ10の電
圧値VBが一時的に大きく低下したような場合、排気二
次エアー供給装置の異常検出を正確に行うことができな
いため、その異常検出を一時停止する制御を行う。この
ステップS6の詳細は、後から図6のフローチャートに
基づいて詳述する。
5、流量制御弁6あるいはエアー通路3に異常が発生し
たか否かを、前記補正された制御用電流値IAPUMP
を用いて具体的に検出する。このステップS7の詳細
は、後から図7のフローチャートに基づいて詳述する。
前記ステップS1の内容(IAP自動ヒス付け)を具体
的に説明する。
プ5の電流値(AD変換値)IAPの今回値IAP(n)
を、自動ヒステリシス反映前の電流値IAPNの今回値
IAPN(n) とする。続くステップS12で、前記自動
ヒステリシス反映前の電流値IAPNの今回値IAPN
(n) と、自動ヒステリシス反映後の電流値IAPHの前
回値IAPH(n-1) との偏差の絶対値|IAPN(n) −
IAPH(n-1) |を自動ヒステリシス反映敷居値DIA
PHYSと比較し、|IAPN(n) −IAPH (n-1) |
≦DIAPHYSが成立して電流値IAPの変動が小さ
い場合には、その変動がモータ7の回転に伴う変動であ
ると見做し、ステップS13で、自動ヒステリシス反映
後の電流値IAPHの前回値IAPH(n-1) を更新せず
に、そのまま自動ヒステリシス反映後の電流値IAPH
の今回値IAPH(n) とする。一方、前記ステップS1
2で、|IAPN(n) −IAPH(n-1) |>DIAPH
YSが成立して電流値IAPの変動が大きい場合には、
その変動がモータ7の回転に伴う変動以外の要因による
ものであると判断し、ステップS14で、自動ヒステリ
シス反映前の電流値IAPNの今回値IAPN(n) を、
自動ヒステリシス反映後の電流値IAPHの今回値IA
PH(n) とする更新を行う。
IAPに自動ヒステリシスを付与することにより、モー
タ7の回転に伴う正弦波状の変動を除去して適切な電流
値IAPを得ることができる。
前記ステップS2の内容(制御用IAPUMP算出)を
具体的に説明する。
で検出したバッテリ10の電圧値VBを図9の補正テー
ブルに適用することにより、IAP補正テーブル値KI
APVBを検索し、このIAP補正テーブル値KIAP
VBを前記自動ヒステリシス反映後の電流値IAPHに
適用することにより、補正された制御用電流値IAPU
MPを次式に基づいて算出する。
9から明らかなように、補正テーブルから検索されたI
AP補正テーブル値KIAPVBは、バッテリ10の電
圧値VBが基準となる14V(交流発電機のレギュレー
ト電圧)のときに1.0であり、電圧値VBが基準値1
4Vを越えると1.0よりも小さくなって制御用電流値
IAPUMPは減少方向に補正され、逆に電圧値VBが
基準値14Vを下回ると1.0よりも大きくなって制御
用電流値IAPUMPは増加方向に補正される。
味するところを以下に説明する。
Vから15Vまで1V毎に変化させながら、電動エアー
ポンプ5の吐出圧DP(横軸)と、電動エアーポンプ5
の電流値IAP(縦軸)との関係を測定した結果を示す
ものである。同図から明らかなように、各電圧値VBは
DP−IAP特性は相互に平行であり、特性ラインの傾
き(ΔIAP/ΔDP)の略一定である。また吐出圧D
Pが一定の場合、バッテリ10の電圧値VBが増加する
と電動エアーポンプ5の電流値IAPが増加する。吐出
圧DPが10kPa(アイドリング時の背圧相当)であ
り、かつ電圧値VBが14V(交流発電機のレギュレー
ト電圧相当)である状態を基準状態とし、各々の電圧値
VBにおいて10kPaの吐出圧を得るために必要な電
流値IAPで、前記基準状態における電流値IAPを除
したものが、前記図9のIAP補正テーブル値KIAP
VBとなる。
値の14Vであるときに電動エアーポンプ5の電流値I
APは約35Aになるが、例えば電圧値VBが12Vま
で低下すると電流値IAPが約30Aになる。前記35
Aから30Aへの電流値IAPの低下は異常状態に起因
するものではなく、単なるバッテリ10の電圧値VBの
変動に起因するものであるため、それを異常状態である
と誤認するのを防止するために、30Aの電流値IAP
を、電圧値VBが正常値の14Vであるときの電流値3
5Aに補正する。具体的には、図9の補正テーブルから
電圧値VB=12VのときのIAP補正テーブル値KI
APVB=1.159を検索し、このIAP補正テーブ
ル値KIAPVB=1.159を電流値IAP=30A
に乗算することにより、補正された制御用電流値IAP
UMP=35Aを得ることができる。
および図11のタイムチャートに基づいて、前記ステッ
プS3の内容(モニタ実施許可条件成立判断)を具体的
に説明する。
プシステムモニタ実施許可フラグF GO60Aを参照す
る。電動エアーポンプシステムモニタ実施許可フラグF
GO60Aは、集中管理部で実行される故障検知の結果
を表すもので、それが「1」にセットされておらず、何
らかの故障が発生していれば、ステップS48で、モニ
タ実施許可条件成立フラグF MCND60Aを「0」
にクリアしてモニタの実施を禁止する。
システムモニタ実施許可フラグF GO60Aが「1」に
セットされていれば、ステップS32で、通電許可判断
フラグF APHTSTPを参照する。通電許可判断フ
ラグF APHTSTPは、始動モードでの冷却水温に
基づいて電動エアーポンプ5の作動の許可あるいは禁止
を表すもので、それが「1」にセットされていて、従っ
て排気ガス浄化触媒2の活性化を図るために電動エアー
ポンプ5を駆動する必要がない場合には、ステップS4
3で、後述するHOT−IDLEでのモニタ実施許可フ
ラグF APOBDHTを「0」にクリアした後に、ス
テップS48でモニタ実施許可条件成立フラグF MC
ND60Aを「0」にクリアしてモニタの実施を禁止す
る。
グF APHTSTPが「1」にセットされておらず、
従って電動エアーポンプ5の作動が許可されており、か
つステップS33で、エンジンEが始動モードにあれ
ば、即ちエンジン回転数Neが500rpm未満であれ
ば、前記ステップS43を経て前記ステップS48でモ
ニタ実施許可条件成立フラグF MCND60Aを
「0」にクリアしてモニタの実施を禁止する。
eが500rpm以上であって既に始動モードを脱して
基本モード(図10参照)に入っていれば、ステップS
34で、基本モード安定待ちタイマtmAPCSSTが
タイムアップしているか否かを判断する。基本モード安
定待ちタイマtmAPCSSTは、エンジンEの始動と
同時にセットされ、基本モードに入ると同時にカウント
ダウンを開始するもので、それがタイムアップしたとき
には、基本モードに入ってからTMAPCSSTが経過
していてアイドリング状態が安定しているものと判断さ
れる。
ちタイマtmAPCSSTがタイムアップしていないと
きは、ステップS46で、現在の制御用電流値IAPU
MPを後述する第1基準電流値IAP0とするととも
に、ステップS47で後述する一次検知故障確定カウン
タctAPOBDをループ毎に設定値CTAPOBDに
セットした後、前記ステップS48でモニタ実施許可条
件成立フラグF MCND60Aを「0」にクリアして
モニタの実施を禁止する。
ちタイマtmAPCSSTがタイムアップしているとき
は、ステップS35で、大気圧PAが高地に対応する敷
居値PAFS60A以上であり、かつ冷却水温TWが低
水温に対応する敷居値TWFS60A以上であるか否か
を判断する。その結果、前記両条件の少なくとも一方が
不成立の場合、即ち大気圧が低いか、あるいは冷却水温
が低い場合にはステップS44に移行する。ステップS
44で、モニタ実施ディレータイマtmFS60ADの
タイムアップを待ち、ステップS45で、モニタ実施安
定待ちタイマtmFS60Aを設定値TMFS60Aに
セットし、かつ一次検知故障確定カウンタctAPOB
Dを0にセットした後に、前記ステップS48でモニタ
実施許可条件成立フラグF MCND60Aを「0」に
クリアしてモニタの実施を禁止する。
mFS60ADのタイムアップを待ってモニタの実施を
禁止することにより、前記ステップS35の判断結果が
YESおよびNOの間で変化したときに、モニタの実施
および停止が頻繁に繰り返されるのを防止することがで
きる。
と、ステップS36で、モニタ実施ディレータイマtm
FS60ADを設定値TMFS60ADにセットした
後、ステップS37で、エンジンEがアイドリング状態
にあり、車速パルスVpが0であり、かつバッテリ10
の電圧値VBがモニタ実施下限敷居値VBFS60A
(10.0V)以上であるか否かを判断し、そのうち何
れかの条件が成立しなければ、前記ステップS45を経
て前記ステップS48でモニタ実施許可条件成立フラグ
F MCND60Aを「0」にクリアしてモニタの実施
を禁止する。
たとき、続くステップS38で、前記HOT−IDLE
でのモニタ実施許可フラグF APOBDHTを参照す
る。HOT−IDLEでのモニタ実施許可フラグF A
POBDHTは、排気ガス浄化触媒2の活性化を図るた
めに電動エアーポンプ5を駆動した際のモニタが不成立
になった場合に、排気ガス浄化触媒2の活性化する目的
でなく、再度モニタの実施を図る目的で電動エアーポン
プ5の駆動を許可するフラグである。
でのモニタ実施許可フラグF APOBDHTが「1」
にセットされておらず、従って排気ガス浄化触媒2の活
性化を図るために電動エアーポンプ5が駆動される場合
には、ステップS39をスキップしてステップS40に
移行する。ステップS40で、前記モニタ実施安定待ち
タイマtmFS60Aがタイムアップするのを待って、
ステップS41で、モニタ実施許可条件成立フラグF
MCND60Aを「1」にセットしてモニタの実施を許
可する。
DLEでのモニタ実施許可フラグF APOBDHTが
「1」にセットされており、従って排気ガス浄化触媒2
の活性化を図るためでなく電動エアーポンプ5が駆動さ
れる場合には、ステップS39に移行して電動エアーポ
ンプ通電時間カウンタctAPがタイムアップしている
か否かを判断する。電動エアーポンプ通電時間カウンタ
ctAPは、排気ガス浄化触媒2の活性化を図るために
必要な電動エアーポンプ5の駆動時間であり、エンジン
Eの始動と同時にマップ検索される。この電動エアーポ
ンプ通電時間カウンタctAPがタイムアップするまで
は、前記ステップS45を経て前記ステップS48でモ
ニタ実施許可条件成立フラグF MCND60Aを
「0」にクリアしてモニタの実施を禁止する。
ンプ通電時間カウンタctAPがタイムアップすると、
ステップS40で、モニタ実施安定待ちタイマtmFS
60Aがタイムアップするのを待って、ステップS41
で、モニタ実施許可条件成立フラグF MCND60A
を「1」にセットしてモニタの実施を許可する。
成立になった場合の作用を、図11のタイムチャートに
基づいて更に説明する。
が駆動され、更に流量制御弁6が開弁した後、二次検知
故障確定カウンタctSAVOBDがタイムアップして
モニタが完了する前に、例えばエンジン回転数Neがア
イドル回転数を越えてモニタが不成立になったとする
(ステップS37参照)。その後、エンジン回転数Ne
がアイドル回転数以下になると、モニタ実施安定待ちタ
イマtmFS60Aのタイムアップを待った後に、モニ
タの実施を目的として電動エアーポンプ5の再駆動およ
び流量制御弁6の再開弁が実行される。
および図12のタイムチャートに基づいて、前記ステッ
プS5の内容(電気負荷変動時モニタ一時停止条件)を
具体的に説明する。
5の起動と共にカウントダウンされる一次検知故障確定
カウンタctAPOBD(図10参照)のカウント値
が、CTAPOBD−CTAPSTB+CTAPELC
以下になると、モニタの一時停止を実行すべきか否かを
判断するためにステップS52に移行する。ここで、C
TAPOBDは一次検知故障確定のための設定値であ
り、CTAPSTBは電動エアーポンプ突入電流安定待
ちのための設定値であり、CTAPELCは電気負荷変
動安定待ちのための設定値である。
ル判定値DIAPELCを、自動ヒステリシス反映後の
電流値IAPHの今回値IAPH(n) と前回値IAPH
(n-1 ) との差の絶対値|IAPH(n) −IAPH(n-1)
|として算出する。
H(n-1) |続くステップS53で、電気負荷変動レベル
判定値DIAPELCをモニタ一時停止敷居値DIAP
SSPと比較し、DIAPELC≧DIAPSSPが不
成立で電気負荷変動レベルが小さい場合であって、かつ
ステップS54で、電気負荷変動安定待ちタイマtmE
LCSTBがタイムアップしていれば、ステップS55
で、モニタ一時停止フラグF APELCを「0」にク
リアしてモニタの一時停止を不実行とする。
LC≧DIAPSSPが成立して電気負荷変動レベルが
大きい場合には、ステップS58で電気負荷変動安定待
ちタイマtmELCSTBを設定値TMELCSTBに
セットするとともに、ステップS59で、モニタ一時停
止フラグF APELCを「1」にセットしてモニタ一
の時停止を実行する。前記ステップS53で、DIAP
ELC≧DIAPSSPが不成立で電気負荷変動レベル
が小さい場合でも、ステップS54で、電気負荷変動安
定待ちタイマtmELCSTBがカウント中であれば、
同様にステップS59で、モニタ一時停止フラグを
「1」にセットしてモニタの一時停止を実行する。この
ように、モニタの一時停止が一旦実行されると、少なく
とも電気負荷変動安定待ちタイマtmELCSTBがタ
イムアップするまでの間モニタの一時停止を継続するこ
とにより、頻繁なモニタの停止・実行の繰り返しを防止
することができる。
ーのような消費電力の大きい電気負荷9がONしたとき
に、その突入電流の影響で電動エアーポンプ5の電流値
IAPが瞬間的に大きく変動した場合に、モニタを一時
停止することにより、異常状態の誤検出を未然に防止す
ることができる。
時停止フラグが「0」にクリアされたとき、ステップS
56で、仮正常判定フラグF KOK60Aが「1」に
セットされていなければ、即ち図10の位置の前であ
れば、ステップS57で、一時検知故障確定カウンタc
tAPOBDをデクリメントし、またステップS56
で、仮正常判定フラグF KOK60Aが「1」にセッ
トされていれば、即ち位置の後であれば、ステップS
60で二次検知故障確定カウンタctSAVOBDをデ
クリメントする。
のタイムチャートに基づいて、前記ステップS6の内容
(流量特性劣化検知)を具体的に説明する。
ラグF APELCが「0」にクリアされていてモニタ
の一時停止中でなく、ステップS62で、一次検知故障
確定カウンタctAPOBDがカウント中であれば、ス
テップS63で、二次検知故障確定カウンタctSAV
OBDをループ毎に設定値CTSAVOBDにセットす
る。続くステップS64で、仮正常判定フラグF KO
K60Aが「1」にセットされておらず、かつステップ
S65で、一次検知故障確定カウンタctAPOBD
が、CTAPOBD−CTAPSTB(一次検知電動エ
アーポンプ突入電流安定待ちカウンタ)以下になれば、
即ち電動エアーポンプ5が起動してから安定待ち時間が
経過して制御用電流値IAPUMPが安定すると(図1
0の参照)、ステップS66に移行する。
MPから電動エアーポンプ5の停止時の第1基準電流値
IAP0を減算した第1偏差DIAPを算出するととも
に、ステップS67で、そのときの制御用電流値IAP
UMPを第2基準電流値ISAVOとする。続くステッ
プS68で、前記第1偏差DIAPが下限値DIAPO
KLおよび上限値DIAPOKH間にあるか否かを判定
する。その判定の結果、前記第1偏差DIAPが下限値
DIAPOKLおよび上限値DIAPOKH間にあれ
ば、ステップS69で、電動エアーポンプ5が一応正常
であると判断して前記仮正常判定フラグF KOK60
Aを「1」にセットし、ステップS70で、一次検知故
障確定カウンタctAPOBDを0にセットする。
てから安定待ち時間が経過して制御用電流値IAPUM
Pが安定したとき、その制御用電流値IAPUMPと電
動エアーポンプ5の停止時の第1基準電流値IAP0と
の第1偏差DIAPが所定範囲に納まっていれば、電動
エアーポンプ5が正常に作動していると判断することが
できる。前記第1偏差DIAPが異常に小さければ電動
エアーポンプ5に対する通電が行われていない可能性が
あり、また前記第1偏差DIAPが異常に大きければ電
動エアーポンプ5がロック等の過負荷状態になって大電
流が流れている可能性がある。
定カウンタctAPOBDがタイムアップし(図10の
参照)、かつステップS71で、仮正常判定フラグF
KOK60Aが「1」にセットされていない場合に
は、図10のにおいて前記第1偏差DIAPが所定範
囲に納まらなかったことになり、ステップS72で、何
らかの異常があると判断して異常判定フラグF FSD
60Aを「1」にセットするとともに、ステップS78
で異常検出完了フラグF DONE60Aを「1」にセ
ットして異常検出を終了させる。
F KOK60Aが「1」にセットされていれば、続く
ステップS73〜S77で流量制御弁6およびエアー供
給通路3の異常検出を実行する。
7で算出した第2基準電流値ISAVOから現在の制御
用電流値IAPUMPを減算した第2偏差DISAVを
算出し、続くステップS74で、前記第2偏差DISA
Vが二次検知正常判定敷居値DISAVOK以上であれ
ば、ステップS75で流量制御弁6およびエアー供給通
路3が正常であると判断し、正常判定フラグF OK6
0Aを「1」にセットした後に、ステップS78で異常
検出完了フラグF DONE60A「1」にセットして
異常検出を終了させる。
差DISAVが二次検知正常判定敷居値DISAVOK
未満であり、かつステップS76で、二次検知故障確定
カウンタctSAVOBDがタイムアップしたとき(図
10の参照)、ステップS77で流量制御弁6あるい
はエアー供給通路3が異常であると判断し、異常判定フ
ラグF FSD60Aを「1」にセットした後に、ステ
ップS78で異常検出完了フラグF DONE60Aを
「1」にセットして異常検出を終了させる。
tAPOBDがタイムアップし、流量制御弁6が開弁し
てから安定待ち時間が経過して図10のの状態になっ
たとき、流量制御弁6が閉弁状態から開弁状態に正常に
移行し、かつエアー供給通路3に詰まりや破損がなけれ
ば、電動エアーポンプ5の負荷が減少するために前記第
2偏差DISAVが二次検知正常判定敷居値DISAV
OK以上になるはずである。しかしながら、流量制御弁
6が故障により開弁しない場合、あるいは流量制御弁6
が開弁しても該流量制御弁6の上流のエアー供給通路3
が詰まっている場合には電動エアーポンプ5の負荷が変
化しないため、前記第2偏差DISAVが二次検知正常
判定敷居値DISAVOK未満になって異常を検出する
ことができる。また流量制御弁6が初めから開弁故障し
ている場合、あるいは電動エアーポンプ5および流量制
御弁6間のエアー供給通路3が破れている場合には、流
量制御弁6を開弁する信号を出力しても電動エアーポン
プ5の負荷が変化しないため、前記第2偏差DISAV
が二次検知正常判定敷居値DISAVOK未満になって
異常を検出することができる。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
によれば、電動エアーポンプを含む電気負荷に給電する
バッテリの電圧値が変化しても、電動エアーポンプに流
れる電流値を前記電圧値に応じて補正して補正電流値を
算出し、この補正電流値に基づいて異常状態を検出する
ことにより、バッテリの電圧値の変化の影響を補償して
異常状態を精度良く検出することができる。
例えば補機類等の電気負荷の突入電流によってバッテリ
の電圧値が一時的に大きく変化して電流検出手段で検出
した電流値の変化が敷居値を越えると、異常検出手段が
異常状態の検出を中止するので、誤検出の発生を未然に
防止することができる。
ローチャート
ート
チャート
ローチャート
ンのフローチャート
ト
を各バッテリ電圧値について示すグラフ
値KIAPVBを検索するテーブルを示す図
特性検知を説明するタイムチャート
ムチャート
るタイムチャート
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジン(E)の排気通路(1)に排気
二次エアーを供給する電動エアーポンプ(5)と、 この電動エアーポンプ(5)を含む電気負荷に給電する
バッテリ(10)の電圧値(VB)を検出する電圧検出
手段(11)と、 前記電動エアーポンプ(5)に流れる電流値(IAP)
を検出する電流検出手段(8)と、 この電流検出手段(8)で検出した電流値(IAP)に
基づいて異常状態を検出する異常検出手段(U)と、を
備えた排気二次エアー供給装置の異常検出装置であっ
て、 前記異常検出手段(U)は、前記電流値(IAP)を前
記電圧値(VB)に応じて補正して補正電流値(IAP
UMP)を算出するとともに、前記電動エアーポンプ
(5)の運転に伴う前記補正電流値(IAPUMP)の
変化に基づいて異常状態を検出することを特徴とする、
排気二次エアー供給装置の異常検出装置。 - 【請求項2】 前記異常検出手段(U)は、電流検出手
段(8)で検出した電流値(IAP)の変化が敷居値
(DIAPSSP)を越えた場合に異常状態の検出を中
止することを特徴とする、請求項1に記載の排気二次エ
アー供給装置の異常検出装置。
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---|---|---|---|
JP34687298A JP3660147B2 (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 排気二次エアー供給装置の異常検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34687298A JP3660147B2 (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 排気二次エアー供給装置の異常検出装置 |
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ID=18386395
Family Applications (1)
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JP34687298A Expired - Fee Related JP3660147B2 (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 排気二次エアー供給装置の異常検出装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006307741A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Denso Corp | 2次エア供給システムの診断装置 |
US7222483B2 (en) | 2004-09-03 | 2007-05-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Device for supplying secondary air |
US7895824B2 (en) | 2005-04-04 | 2011-03-01 | Denso Corporation | Diagnosis apparatus for secondary air supply apparatus |
JP2019152128A (ja) * | 2018-03-01 | 2019-09-12 | 株式会社デンソー | 異常検出装置 |
-
1998
- 1998-12-07 JP JP34687298A patent/JP3660147B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2019152128A (ja) * | 2018-03-01 | 2019-09-12 | 株式会社デンソー | 異常検出装置 |
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