JP2008121524A - 空燃比センサの診断装置 - Google Patents

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重男 大隈
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章 清村
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Abstract

【課題】空燃比センサ診断装置について外乱に対する安定性や診断精度を改善する。
【解決手段】空燃比センサ診断装置D1は、内燃機関の空燃比を検出する空燃比センサ13の出力から空燃比センサの応答性に関する指標を求める応答性指標算出手段23を備え、この応答性指標算出手段で求めた応答性指標に基づいて空燃比センサの診断を行う。そしてその応答性指標算出手段は、空燃比センサの応答を近似する1次遅れ系ないし高次遅れ系を表す式における係数またはこの係数から求まる空燃比センサの時定数を応答性指標として求めるようにされている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関に供給される混合気の空燃比を制御する空燃比制御装置における空燃比センサを診断する診断装置に関する。
車両などに搭載される内燃機関については、その排気系に浄化用触媒を設置して排気ガスを浄化することが広く行われている。こうした触媒による排気ガス浄化では、特定の空燃比の近傍において高い浄化効率が得られる。このため内燃機関へ供給される混合気の空燃比を高効率浄化範囲に保つための空燃比制御が必要となり、そのために空燃比制御装置が設けられている。
空燃比制御装置は、排気系に設けられる空燃比センサを備えており、この空燃比センサで排気ガス中の酸素濃度から空燃比を検出し、その検出空燃比に基づくフィードバック制御で内燃機関への混合気の空燃比制御を行うようにされている。このような空燃比制御装置では、空燃比センサの検出精度が重要であり、空燃比センサが劣化するなどして異常になると空燃比の検出精度が低下し、効果的な空燃比制御を行えなくなる。このため空燃比センサの状態を常時的に診断してその異常をいち早く検出できるようにする必要がある。
そのために設けられているのが空燃比センサ診断装置であり、従来における空燃比センサ診断装置では、空燃比センサの出力の傾きから空燃比センサの診断を行うようにされている。具体的には、燃料カット後のように空燃比が大きく変動する状態でのセンサ出力について所定の2点間の傾きを算出し、その算出傾きが所定の判定基準値よりも小さい場合に異常と診断する手法である(例えば特許文献1〜5)。
特開2004−3513号公報 特開平8−177575号公報 特開2001−329904号公報 特開2006−77659号公報 特開2005−325788号公報
従来の空燃比センサ診断装置で空燃比センサの異常診断の評価指標とされているセンサ出力の傾きは、時々刻々変化する値であり、空燃比が変動した直後に大きく、それから次第に小さくなる傾向がある。またセンサ出力の傾きを空燃比センサの異常診断指標とする場合には、センサ出力における所定の2点間の傾きを用いることになり、診断に用いるデータ数が少ないものとならざるを得ない。このため、センサ出力の傾きを診断指標とする従来の空燃比センサ診断装置は、外乱に対して強い診断になりにくく、また診断精度についても必ずしも十分といえず、さらなる改善の余地がある。
本発明は、このような事情を背景になされたものであり、空燃比センサ診断装置について外乱に対する安定性や診断精度を改善することを課題としている。
空燃比センサの応答は、空燃比が大きく変動する状態であれば一次遅れ系ないし高次遅れ系で近似することができる。そしてその一次遅れ系ないし高次遅れ系を表す式における係数またはこの係数から求めることのできる空燃比センサの時定数は空燃比センサの応答性に依存して定まり、しかも時間に関して一定な値である。したがってこうした係数または時定数を応答性指標とすることにより、診断精度をより高めることが可能となり、また診断の外乱に対する安定性も高めることが可能となる。
以上が上記課題を解決するについての本発明における基本的な考え方である。したがって本発明では、内燃機関の空燃比を検出する空燃比センサの出力から前記空燃比センサの応答性に関する指標を求める応答性指標算出手段を備え、前記応答性指標算出手段で求めた応答性指標に基づいて前記空燃比センサの診断を行うようにされている空燃比センサの診断装置において、前記応答性指標算出手段は、前記空燃比センサの応答を近似する1次遅れ系ないし高次遅れ系を表す式における係数または前記係数から求まる前記空燃比センサの時定数を前記応答性指標として求めるようにされていることを特徴としている。
また本発明では、上記のような空燃比センサの診断装置について、所定の診断条件を満たすとして診断を許可される期間の単位である診断許可単位の1つで求める複数の前記応答性指標から平均応答性指標または最大応答性指標を求め、これら平均応答性指標または最大応答性指標に基づいて前記診断を前記診断許可単位ごとに行うようにしている。このようにすることにより、診断精度をより一層高めることができる。
また本発明では、上記のような空燃比センサの診断装置について、所定の診断条件を満たすとして診断を許可される期間の単位である診断許可単位の1つで求める複数の前記応答性指標から平均応答性指標または最大応答性指標を求めるとともに、前記平均応答性指標または最大応答性指標を複数の前記診断許可単位について平均することで複数診断許可単位平均応答性指標を求め、この複数診断許可単位平均応答性指標に基づいて前記診断を行うようにしている。このようにすることにより、診断許可単位ごとの応答性指標のばらつきを平均処理によって小さくすることができ、診断の精度をさらに一層高めることが可能となる。
また本発明では、上記のような空燃比センサの診断装置について、前記応答性指標を前記内燃機関の運転状態に応じて補正する運転状態補正手段を設け、この運転状態補正手段で補正した前記応答性指標に基づいて前記診断を行うようにしている。このようにすることにより、空燃比センサの診断に内燃機関の運転状態の影響がおよぶのを有効に避けることができ、内燃機関の運転状態に関わらず高い診断精度を保つことが可能となる。
以上のような本発明によれば、空燃比センサ診断装置について外乱に対する安定性や診断精度を改善することができる。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。図1に示すのは、本発明による空燃比センサ診断装置が適用される内燃機関とその周辺の模式化した構造である。
内燃機関1には吸気管2と排気管3が接続している。吸気管2の上流にはエアフローメータ5が設けられ、吸気管2の吸入空気量を検出している。エアフローメータ5の下流にはスロットルバルブ6が設けられ、吸気管2の吸入空気量を制御している。スロットルバルブ6の下流には燃料噴射装置10が設けられている。燃料噴射装置10は、吸気管2による吸入空気に燃料を噴射することで内燃機関1への混合気を生成するもので、ECU(エンジンコントロールユニット)11に設けられている空燃比制御装置12(図2)により制御される。
空燃比制御装置による燃料噴射装置10の燃料噴射量の制御は、空燃比センサ13による検出空燃比に基づいて行われる。空燃比センサ13は、排気管3の下流に設けられており、内燃機関1から排出される排気ガス中の酸素濃度から混合気の空燃比を検出するようにさている。空燃比センサ13の下流には触媒14が設けられ、排気ガス中の有害物質を除去して排気ガスを浄化できるようにされている。
ECU11には、上述の空燃比制御装置の他に、後述する空燃比センサ診断装置D1(図2)が設けられ、またクランク15の角度を検出するクランク角センサ16などの各種センサの診断に機能する各種診断装置(図示を省略)などが設けられている。
図2に第1の実施形態による空燃比センサ診断装置の構成を示す。空燃比センサ診断装置D1は、空燃比センサ診断プログラムをコンピュータ上で動作させるようにした診断システムとして構成され、ECU11に、その1つの機能要素として組み込まれるのが通常である。なお図2では、空燃比センサ診断装置D1に関連するECU11の部分構成として空燃比制御装置12も示してある。
空燃比センサ13は、経時的な劣化などで応答性を低下させる。そして空燃比センサ13に応答性低下という異常を生じると、正しい空燃比データが得られず、空燃比制御装置12による空燃比制御が適切に行えなくなる。つまり内燃機関1への混合気の空燃比を高効率浄化範囲に保てなくなる。そこで空燃比センサ13の状態を常時的に診断し、異常が生じた場合にはいち早くそのことを把握できるようにする必要がある。空燃比センサ診断装置D1は、こうした空燃比センサ13の診断に機能するもので、空燃比センサ13の出力から空燃比センサ13の応答性を表す指標を求め、その応答性指標に基づいて空燃比センサ13の異常診断を行う。
こうした機能を負う空燃比センサ診断装置D1は、診断条件判定手段21、変化率算出手段22、時定数算出手段23、運転状態補正手段24、時定数平均手段25、および判定手段26を備えている。
診断条件判定手段21は、診断の可否を判定する。後述するように本実施形態の空燃比センサ診断装置D1では、空燃比センサ13の出力から求まる空燃比センサ13の時定数を応答性指標として空燃比センサ13の診断を行う。この場合、応答性指標として有効な時定数は、例えば内燃機関1に対する燃料カットなどにより空燃比が大きく変動する状態において得られる。図3に示すのは空燃比センサ13の応答の例、つまり空燃比センサ13の応答曲線(応答の時間波形)の例である。応答曲線Mは、燃料カットの開始により空燃比がリッチからリーンに移行し、それから燃料リカバーが開始されてリーンからリッチに戻るまでの空燃比センサ13の出力λについてのものである。なお、実線で示す応答曲線Mは、空燃比センサ13が正常な場合であり、これに重ねて点線で示す応答曲線M´は、空燃比センサ13が異常な場合である。こうした応答曲線M、M´には、燃料カットによりリッチからリーンに移行する立上り部Ma、Ma´や燃料リカバーによりリーンからリッチに移行する立下り部Mb、Mb´のように空燃比が大きく変動する部分が現れ、このような空燃比変動部においてのみ応答性指標として有効な時定数が得られる。したがって空燃比センサ13の応答曲線について立上り部Ma、Ma´や立下り部Mb、Mb´のような空燃比変動部を判定し、さらにその空燃比変動部について、後述の1次遅れ系ないし高次遅れ系で近似できる範囲を判定して診断許可期間の単位とすることになるが、こうした判定を行うのが診断条件判定手段21である。すなわち診断条件判定手段21は、診断が許可される期間の単位である診断許可単位を所定の診断条件から判定することになる。なお、診断可とするのは立上り部Ma、Ma´と立下り部Mb、Mb´のいずれであってもよいが、本実施形態では立下り部Mb、Mb´で診断を行うものとしている。
ここで、燃料カットは、内燃機関1を駆動させた状態で燃料噴射装置10による燃料の噴射を停止することで、例えば車輌の減速時に一定時間スロットルが閉じた状態が継続した場合などに行われる。また燃料リカバーは、燃料カット状態の後に再び燃料噴射装置10による燃料の噴射を行うことである。
変化率算出手段22は、空燃比センサ13の出力λから後述のようにしてその変化率dλ/dtを求める。
時定数算出手段23は、応答性指標算出手段であり、応答性指標として空燃比センサ13のその都度の時定数を求める。時定数τは、変化率dλ/dtをセンサ出力λで除算することで求める。ただし、時定数算出手段23では、後述のように、時定数による応答性指標を1/τとして求める。このようにすることで、後述のように複数の点(タイミング)について時定数を求める場合の各時定数のばらつきの影響を小さくすることができる。
図3に示した空燃比センサ13のセンサ出力λの応答曲線における立上り部や立下り部は、係数をk1〜kn、収束値をλcとして、下記の(1)式で表される高次遅れ系で近似することができる。
λ+k1×dλ/dt+・・・+kn×dλ/dt=λc …… (1)
この(1)式における係数k1〜knは、空燃比センサ13の応答性に依存して定まり、しかも図3の時間軸に関して変化せずに一定となる値である。したがって係数k(k1〜kn)を応答性指標とすることで、より精度の高い診断を行うことが可能となる。また係数kを応答性指標とすることで、複数のタイミングについて応答性指標を得ることができ、外乱に強い診断が可能となる。
このような係数kは、空燃比センサ13の時定数τに対応している。具体的にいうと、1次遅れ系の場合は下記の(2)式で表され、係数kと時定数τは同じ値となる。
λ+τdλ/dt=λc …… (2)
また例えば2次遅れ系の場合は、k1=τ1+τ2、k2=τ1・τ2となり、3次遅れ系の場合は、k1=τ1+τ2+τ3、k2=τ1・τ2+τ1・τ3+τ2・τ3、k3=τ1・τ2・τ3となる。
こうした1次遅れ系ないし高次遅れ系を表す式における係数kの値は、(1)式や(2)式におけるλcが与えられれば求めることができ、また係数kの値が求まれば、それから時定数τも求めることができる。したがって係数kと時定数τは、空燃比センサ13の診断のための応答性指標として同値であり、いずれを応答性指標に用いてもよい。
係数kと時定数τのいずれを応答性指標とするにしても、これらを与える1次遅れ系ないし高次遅れ系のいずれを用いるかが問題になるが、本実施形態では1次遅れ系で近似するようにしている。このようにしたのは、一般的な内燃機関における空燃比センサの場合は1次遅れ系による近似で十分であり、また次数が少ないほど計算負荷が少なく済むという理由による。ただ、内燃機関のシステム構成などによっては、2次遅れ系ないし3次遅れ系を用いるのが適切な場合もある。1次遅れ系で近似する場合、上述のように係数kと時定数τは同じになる。このため本実施形態では、応答性指標算出手段が時定数算出手段23となっているが、係数kを応答性指標とする場合には、係数算出手段として応答性指標算出手段を構成することになる。
ここで、(1)式や(2)式におけるdλ/dt、つまりセンサ出力λの変化率dλ/dtは、変化率算出手段22により一定のタイミングで求められ、あるタイミングiにおけるdλ/dtは、下記の(3)式のように、iとそのjタイミング前それぞれにおけるλの差分として求められ、本実施形態ではjを1としている。つまり変化率算出時とそれより1タイミング前それぞれにおけるλの差分としてdλ/dtを求めるようにしている。
dλ/dt=λ(i)-λ(i-j) …… (3)
運転状態補正手段24は、内燃機関1の運転状態に応じて時定数を補正し、それにより診断精度の向上に機能する。このような運転状態補正手段24は、内燃機関1の特性に応じて設けられるもので、内燃機関1が運転状態に応じた時定数の補正を行わなくても十分な精度での診断を可能とする特性を有する場合には省略することができる。
時定数平均手段25は、応答性指標平均手段であり、複数のタイミングのそれぞれで応答性指標として求める時定数について平均を求めるなどに機能する。このような時定数平均手段25は、1つのタイミングでの時定数だけを応答性指標としても十分な精度で異常診断が可能な場合には省略することができる。
判定手段26は、時定数平均手段25で求めた平均時定数を予め設定の閾値と比較することで空燃比センサ13の状態を判定する。
次に、以上のような空燃比センサ診断装置D1でなされる空燃比センサ13の診断処理について説明する。図4に、空燃比センサ診断装置D1におけるセンサ異常診断処理の流れを示す。このセンサ異常診断ルーチンは、エンジンが起動されると同時に起動され、エンジンが停止するまで、空燃比センサ13のサンプル周期(例えば10ms)ごとに実行され続ける。
センサ異常診断では、まず診断条件判定手段21が診断許可条件について判定する(診断条件判定処理:ステップ101)。具体的には、診断許可条件が満たされていれば診断許可フラグFaに1をセットし、診断許可条件が満たされていない場合には診断許可フラグFaに0をセットする。なお、ステップ101については、その詳細を後述する。
ステップ101に続くステップ102では、診断が許可されているか否かを診断条件判定手段21が判定する(診断可否判定処理)。具体的にはFa=1となっているか否かを判定し、Fa=1となっている場合には診断が許可されているとして、ステップ103に進む。
ステップ103では、応答性指標として時定数の逆数を求める。具体的には、下記の(4)式に基づいて時定数の逆数1/τを算出する(時定数算出処理)。(4)式は、(2)式におけるλcを0として変形することで得られた式である。(4)式に基づく1/τの算出では、まず変化率算出手段22が上述のようにしてdλ/dtを求め、それから時定数算出手段23が(4)式により1/τを算出する。このような処理は、1次遅れ系の波形から係数の同定を行っていることにほかならない。
1/τ=−(dλ/dt)/λ …… (4)
ステップ103で1/τを求めたら、その1/τを運転状態補正手段24が補正する(応答性指標補正処理:ステップ104)。内燃機関1のシステムの構成によっては1/τが運転状態によって大きくばらつくことのあることが分かっている。そこで、運転状態による1/τの大きなばらつきが予測される場合には、そのばらつきを運転状態に基づいて補正する、つまり時定数1/τを運転状態で正規化することで、診断に運転状態の影響がおよぶことのないようし、高い診断精度を保てるようにする。本実施形態では、吸入空気量Qaを運転状態の指標とし、この吸入空気量Qaで1/τを正規化するようにしている。
図5に完全な1次遅れ系の応答を示し、図6の(a)に空燃比センサ13の応答の例を示す。1/τは、図6の(b)に示す診断許可期間(T3〜T4)、つまり空燃比が大きく変動して1次遅れ系や高次遅れ系で近似できるとして診断許可条件が満たされる範囲内であれば、どのタイミングで求めても概ね同じ値を示す。したがって診断には、いずれかのタイミングで求めた1つの1/τを用いるだけでも、それなりに高い精度での診断が可能であるが、診断許可期間について複数のタイミングのそれぞれで求めた複数の1/τについて平均して平均時定数1/Τを求め、その平均時定数1/Τを応答性指標とすることで、診断精度をより高いものとすることができる。このとこが本実施形態において時定数平均手段25を設け、この時定数平均手段25で求める平均時定数1/Τを応答性指標とする理由である。
時定数平均手段25は、ステップ105〜108の各処理を行う。ステップ105では、1つの診断許可単位(診断許可期間の単位)、つまり図6における診断許可期間(T3〜T4)中に1/τの平均を取る回数n(これは診断許可単位で1/τを求める回数nともいえる)をカウントする(平均回数カウント処理)。ステップ106では、ステップ103での処理として診断許可単位中に複数のタイミングのそれぞれで時定数算出手段23が算出する時定数1/τを順次積算することで積算時定数1/Τadを更新しながら求める(時定数積算処理)。ステップ107では、診断許可単位の終了についての判定を行う(診断許可単位終了判定処理)。具体的には、診断許可フラグFaの値を判定し、前回値が1で今回値が0になったとき、診断許可単位が終了したとしてステップ108に進む。ステップ108では、診断許可単位の終了までに取得される複数の1/τからステップ106で得られる1/Τadをステップ105によるカウント数(平均回数)nで除算して平均を取ることで平均時定数1/Τavを求める。
平均時定数1/Τavが求まったら、それに基づいて異常の有無を判定する(異常判定処理:ステップ109)。具体的には、予め実験により求めて設定してある異常判定閾値1/Τshとステップ108で求めた平均時定数1/Τavについて、1/Τavが1/Τshより小さいか否か、つまり1/Τsh>1/Τavを判定し、それが肯定的な場合には空燃比センサ13に異常が生じているとみなし、異常報知処理(ステップ110)に進む。ステップ110では、例えば警告灯を点灯するなどの適宜な警告手法により空燃比センサ13の異常を報知する。こうしたステップ110を終えたら、ステップ111としてセンサ異常診断ルーチン終了処理を行う。具体的には、ステップ105のカウント数nとステップ106の1/Τadを0にリセットし、1つの診断許可単位についてのセンサ異常診断ルーチンを終了する。
以下では、ステップ101における処理の詳細について説明する。本実施形態では、図3に関して上述したように、空燃比センサ13の応答曲線における立下り部Mb、Mb´、つまり燃料カット後の燃料リカバー時における応答部分で診断を行うものとしている。ところで、1次遅れ系の理想的な応答における立下りでは、図5に示すようにλは単調に減少し、dλ/dtは単調に増加する。しかし、空燃比センサ13からの実際の出力にあっては、診断開始の直前の条件や燃料リカバー途中で通常の運転が始まるなどの影響により、図6の(a)に示すように燃料リカバー開始直後と終了直前は理想的な1次遅れ系の応答から外れるのが通常である。こうした理想的な1次遅れ系で近似できない範囲については、適切な応答性指標を得られない。このため、1次遅れ系に近似できる範囲だけで診断を行うようにする必要があり、したがって診断許可条件についての判定を行うステップ101が必要となる。
図6の(b)は、図6の(a)に示す空燃比センサ13の応答における時間波形と診断許可フラグFaの関係を示したものである。Faは診断条件判定手段21により処理される。具体的にいうと、Faは、センサ異常診断ルーチンが起動されると0にセットされる。その後、時刻T3で後述する診断開始条件が満たされるとFaが1にセットされる。図6の(b)に示すように、診断開始条件が満たされてから後述の診断終了条件が満たされるまで、つまり診断許可期間では、λが1次遅れ系に近似できる範囲であり、その間を通じてFaは1にセットされ続ける。そして時刻T4において診断終了条件が満たされると、Faは0にセットされ、次に診断開始条件が満たされるまで0にセットされ続ける。
以上がステップ101でなされる処理の背景と概略である。こうしたステップ101における処理の流れを図7に示す。まずステップ201で診断許可フラグFaを0にリセットする(診断許可フラグリセット処理)。ステップ202では、ECU11から得られる燃料カットフラグ情報に基づいて燃料カットの開始を判定する(燃料カット開始判定処理)。燃料カットの開始が検出されと、ステップ203で空燃比リーン判定処理を行う。具体的には、空燃比センサ13からの出力λが所定のリーン判定空燃比λLよりもリーンになったか否かを判定する。それには空燃比が徐々にリーンに向かい出力λが空燃比λLに達するまで待機することになる。これは図6の(b)における時刻T1のタイミングまで待機することを意味する。ここで、λLは空燃比センサ13のリーン側の出力範囲の上限値付近に設定するのが好ましい。本実施形態では、λLを空燃比センサ13のリーン側の出力範囲の上限値の99%に設定している。
ステップ203で空燃比が所定のリーン状態になったと判定されたら、ステップ204に進み、燃料カット継続時間Tcutを計測する燃料カット継続時間計測処理を行う。ここで計測した燃料カット継続時間Tcutは、後述のように診断許可条件の1つとして用いられる。
続くステップ205では、燃料リカバー開始判定処理を行う。具体的には、ステップ203でλLより大きくなったλが、再びλLより小さくなることを検出し、その時点を燃料リカバーの開始時点と判定する。これは、図6の(b)における時刻T2のタイミングを検出したことに相当する。
燃料リカバー開始を検出したら、ステップ206として燃料カット継続時間判定処理を行う。具体的には、ステップ204で求めた燃料カット継続時間Tcutと予め実験的に求めて設定されている燃料カット継続時間閾値TshについてTcut>Tshを判定し、それが肯定的な場合、つまりTcutがTshより大きい場合にはステップ207に進み、否定的な場合、つまりTcutがTshより小さい場合には診断を禁止する。
ここで、内燃機関のシステム構成によっては、燃料リカバー直前の影響が燃料リカバー後も長い間減衰しにくく、燃料リカバー直前の影響が燃料リカバー後におよぶことで診断の精度が低下するおそれのある場合がある。しかしこれについては、燃料カット継続時間が一定以上であれば、そうした事態を避けることが可能であるとの知見が得られている。こうした知見に基づいたのがステップ206の燃料カット継続時間判定処理であり、この処理を行うことにより、内燃機関のシステム構成に関係なく高精度な診断が可能となる。したがって燃料カット継続時間判定処理は、内燃機関のシステム構成によっては必ずしも必要でなく、省略することができる。燃料カット継続時間判定処理を省略する場合には、当然にステップ204での計測燃料カット継続時間計測処理も省略することになる。
ステップ207は、診断開始を実質的に制御するステップである。このステップ207では、空燃比センサ13の出力λの変化率dλ/dtを判定する(センサ出力変化率単調増加性判定処理)。具体的には変化率dλ/dtが単調増加にあるか否かを判定し、単調増加と判定されればステップ208に進む。この処理は、燃料リカバー直前の影響がなくなり、1次遅れ系で近似できるようになるまで待機していることに相当し、図6の(b)における時刻T3のタイミングから診断を許可することに相当する。
ステップ208は、診断終了を制御するステップである。前述のように燃料リカバー中の1次遅れの応答ではλが単調に減少する。このことを利用してステップ208では診断許可単位の終了を判定する。具体的には、λが単調に減少しているか否かをdλ/dtの正負から判定し、dλ/dtが正になった場合に単調減少が終了して診断許可単位が終了したと判定し、診断禁止とする。これは、図6の(b)における時刻T4のタイミングを判定していることに相当する。
ステップ209では、診断条件が成立している場合、つまりステップ207とステップ208それぞれの判定結果が肯定的である場合に診断許可フラグFaを1にセットする。
以上のように本実施形態の空燃比センサ診断装置D1では、空燃比センサ13の診断のための応答性指標として、時間に関して一定であり、しかも多数の点(タイミング)について取得することが可能な空燃比センサ13の時定数を用いるようにしている。このため精度が高く外乱にも強い診断が可能となる。また本実施形態では、時定数を応答性指標とするについて、複数のタイミングについて取得した時定数から平均時定数を求め、これを応答性指標として診断を行うようにしている。このためより一層、診断精度を高めることができる。
以下では第2の実施形態について説明する。図8に、第2の実施形態による空燃比センサ診断装置の構成を示す。本実施形態の空燃比センサ診断装置D2は、基本的には第1の実施形態の空燃比センサ診断装置D1と同様で、空燃比センサ診断装置D1が平均時定数を応答性指標としていたのに対し、最大時定数を応答性指標とする点で相違している。すなわち空燃比センサ診断装置D2は、空燃比センサ診断装置D1の時定数平均手段25に代えて最大時定数検索手段27を最大応答性指標検索手段として備えいる。この他の構成については空燃比センサ診断装置D1と同一なので、共通する要素については図2と同一の符号を付し、それらについての説明は適宜省略する。
図9に、空燃比センサ診断装置D2におけるセンサ異常診断処理の流れを示す。このセンサ異常診断ルーチンは、ステップ301〜ステップ310の各処理を含む。ただしステップ301〜ステップ304の各ステップでなされる処理は、図4におけるステップ101〜ステップ104の各ステップでなされる処理と同一であり、またステップ307でなされる処理は、図4におけるステップ107でなされる処理と同一であり、さらにステップ309でなされる処理は、図4におけるステップ110でなされる処理と同一であるので、これらの処理については説明を省略する。
ステップ305とステップ306では、複数のタイミングについて求めた複数の時定数1/τの中から最大の時定数1/Τmaxを最大時定数検索手段27が検索して抽出する(最大時定数抽出処理)。具体的には、各タイミングにおいて順に1/τ、1/τ、…1/τとして時定数が求められるとして、前回タイミングまでの1/τ、1/τ、…1/τi−1の中から既に抽出されている仮の最大時定数1/Τmaxtと今回タイミングで求めた1/τをステップ305で比較し、1/τが1/Τmaxtよりも大きい場合にはステップ306において1/τを仮の最大時定数1/Τmaxtとして記憶する(最大時定数格納処理)。こうしたステップ305とステップ306をステップ307で診断許可単位終了の判定がなされるまで繰り返すことにより、診断許可単位中に得られる複数の時定数1/τの中から最大時定数1/Τmaxを抽出することができる。
最大時定数1/Τmaxが抽出されたら、ステップ308で異常判定処理を行う。具体的には、予め実験により求めて設定してある異常判定閾値1/Τshと最大時定数1/Τmaxについて、1/Τmaxが1/Τshより小さいか否か、つまり1/Τsh>1/Τmaxを判定し、それが肯定的な場合には空燃比センサ13に異常が生じているとみなし、ステップ309で異常報知を行う。こうしたステップ309を終えたら、ステップ310としてセンサ異常診断ルーチン終了処理を行う。具体的には、ステップ306の1/Τmaxを0にリセットしてセンサ異常診断ルーチンを終了する。
以上のように最大時定数を実際の応答性指標とする本実施形態の空燃比センサ診断装置D2では、応答が最も早い場合の評価ができ、正常な場合と異常な場合とでの空燃比センサ13の応答性の違いをより精密に評価することができる。
以下では第3の実施形態について説明する。第3の実施形態による空燃比センサ診断装置は、その構成において図2の空燃比センサ診断装置D1と同じとされるか、または空燃比センサ診断装置D1に図8の空燃比センサ診断装置D2における最大時定数検索手段27を追加した構成とされる。
本実施形態は、センサ異常診断処理の仕方に特徴がある。すなわち第1や第2の各実施形態では診断許可単位について求めた平均時定数や最大時定数を応答性指標として診断許可単位ごとに診断を行うようにしていたのに対し、本実施形態では、複数の診断許可単位について時定数の平均を求め、それにより得られる複数診断許可単位平均時定数(複数診断許可単位平均応答性指標)を応答性指標として診断を行うようにしている。
図10に、第3の実施形態におけるセンサ異常診断処理の流れを示す。このセンサ異常診断ルーチンは、ステップ401〜ステップ412の各処理を含む。ただしステップ401とステップ402の各ステップでなされる処理は、図4におけるステップ101とステップ102の各ステップでなされる処理と同一であり、またステップ404でなされる処理は、図4におけるステップ104でなされる処理と同一であり、さらにステップ411でなされる処理は、図4におけるステップ110でなされる処理と同一であるので、これらの処理については説明を省略する。
ステップ402で診断許可フラグFaを判定し、Fa=1となっている場合には診断が許可されているとして、ステップ403に進む。ステップ403では、診断許可単位ごとの代表時定数1/Trpを求める。代表時定数1/Trpとしては、平均時定数と最大時定数のいずれでもよい。
代表時定数1/Trpが求まったら、ステップ404で1/Trpを運転状態補正手段24により補正してステップ405に進む。ステップ405〜409は、時定数平均手段25により実行される。ステップ405では、所定回数の診断許可単位について1/Trpを積算するために、積算回数Nをカウントする(積算回数カウント処理)。ステップ406では、ステップ403において診断許可単位ごとに求める平均時定数1/Tavを順次積算することで複数診断許可単位積算時定数1/Tgを更新しながら求める(診断許可単位代表時定数の積算処理)。この積算処理は、積算回数Nが所定の空燃比変動回数Nshに達するまで繰り返す。そのためにステップ407で積算回数Nが空燃比変動回数Nshに達したか否かを判定する(積算回数判定処理)。積算回数Nが空燃比変動回数Nshに達したと判定されたらステップ409に進む。ステップ409では、空燃比変動回数Nshだけ平均時定数1/Trpを積算して得られた複数診断許可単位積算時定数1/TgをNshで除算して平均を取ることで複数診断許可単位平均時定数1/Tnavを求める(複数診断許可単位平均時定数算出処理)。
複数診断許可単位平均時定数1/Tnavが求まったら、それに基づいて異常の有無を判定し(異常判定処理:ステップ410)、その結果が異常有りであればステップ411で異常を報知する。ステップ411を終えたら、ステップ412として、カウント数N、代表時定数1/Trp、積算時定数1/Tgのそれぞれを0にリセットして診断を続行する。
以上のような第3の実施形態によれば、複数診断許可単位についての平均時定数を応答性指標としたことにより、診断許可単位ごとの時定数のばらつきを平均処理によって小さくすることができ、診断の精度をさらに一層高めることが可能となる。
以下では第4の実施形態について説明する。第1〜第3の各実施形態では、空燃比が大きく変動する場合として燃料リカバー時の空燃比変動つまりリーンからリッチの空燃比変動を利用して診断を行うようにしていた。これに対して本実施形態では、燃料カットにより空燃比がリッチからリーンになる場合の空燃比変動(図6の応答曲線における立上り部)を利用して診断を行う。リッチ‐リーン空燃比変動により診断を行う場合も、空燃比センサ診断装置の構成は、第1の実施形態や第2の実施形態における空燃比センサ診断装置のそれと同じでよい。本実施形態では、第2の実施形態における空燃比センサ診断装置D2を用いるものとしている。
図11に、本実施形態におけるセンサ異常診断処理の流れを示す。このセンサ異常診断ルーチンは、ステップ501〜ステップ510の各処理を含む。ただしステップ501とステップ503を除いて図9のセンサ異常診断ルーチンと同じである。すなわちステップ502でなされる処理は、図9におけるステップ302でなされる処理と同一であり、ステップ504〜ステップ510の各ステップでなされる処理は、図9におけるステップ304〜ステップ310の各ステップでなされる処理と同一であるので、これらの処理については説明を省略する。
ステップ501では、診断許可条件の判定処理がなされる。具体的には、診断許可条件が満たされていれば診断許可フラグFaに1をセットし、診断許可条件が満たされていない場合には診断許可フラグFaに0をセットする。なお、ステップ501については、その詳細を後述する。
ステップ503では、応答性指標として時定数の逆数を求める。具体的には、空燃比センサ13のリーン側出力範囲上限値をλcとして、下記の(5)式に基づいて時定数の逆数1/τを算出する(時定数算出処理)。(4)式は、(2)式を変形することで得られた式である。(5)式に基づく1/τの算出では、まず変化率算出手段22が上述のようにしてdλ/dtを求め、それから時定数算出手段23が(5)式により1/τを算出する。
1/τ=(dλ/dt)/(λc−λ) …… (5)
図12に、ステップ501における処理の流れを示す。まずステップ601で診断許可フラグFaを0にリセットする(診断許可フラグリセット処理)。ステップ602では、ECU11から得られる燃料カットフラグ情報に基づいて燃料カットの開始を判定する(燃料カット開始判定処理)。
燃料カットの開始が検出されと、ステップ603で診断許可単位の開始点を判定する。燃料カット時の応答は、外乱の影響があると、図13に示すように、燃料カット開始直後に一旦リッチになってからリーンになることがある。この外乱の影響を受けないようにするために、空燃比が所定の開始基準値λR1を超えた時点を診断許可単位の開始点とする。すなわちステップ603では、空燃比センサ13の出力λと開始基準空燃比λR1についてλ>λR1を判定し、それが肯定的なった時点を診断許可単位の開始点とする。
ステップ604では診断許可単位の終了点を判定する。診断は空燃比が所定の終了基準値λR2を超えるまで許可する。空燃比がある程度リーンになると、酸素濃度の差が小さくなり、条件によらず空燃比センサ13が同様の応答を示す。終了基準値λR2は、このような状況で診断しないようにするために設定されものであり、空燃比センサ13の出力λが終了基準値λR2を超えた時点を診断許可単位の終了点とする。すなわちステップ604では、λ<λR2を判定し、それが肯定的である間は診断可とし、否定的になった時点を診断許可単位の終了点とする。
ステップ605では、診断条件が成立している場合、つまりステップ603とステップ604それぞれの判定結果が肯定的である場合に診断許可フラグFaを1にセットする。
以上のようにリッチ‐リーン空燃比変動時に診断を行う第4の実施形態でも第1の実施形態と同様に、精度が高く外乱にも強い診断が可能となり、また最大時定数を応答性指標としていることにより、第2の実施形態の場合と同様に、応答が最も早い場合の評価ができ、正常な場合と異常な場合とでの空燃比センサ13の応答性の違いをより精密に評価することができる。
以上、本発明を実施するための形態のいくつかについて説明したが、これは代表的な例に過ぎず、本発明は、その趣旨を逸脱することのない範囲で様々な形態で実施することができる。
本発明による空燃比センサ診断装置が適用される内燃機関とその周辺の模式化した構造を示す図である。 第1の実施形態による空燃比センサ診断装置の構成を示す図である。 空燃比センサの応答例を示す図である。 第1の実施形態による空燃比センサ診断装置におけるセンサ異常診断処理の流れを示す図である。 完全な1次遅れ系の応答を示す図である。 空燃比センサの応答例と診断許可単位の関係を示す図である。 第1の実施形態における診断条件判定処理の流れを示す図である。 第2の実施形態による空燃比センサ診断装置の構成を示す図である。 第2の実施形態による空燃比センサ診断装置におけるセンサ異常診断処理の流れを示す図である。 第3の実施形態による空燃比センサ診断装置におけるセンサ異常診断処理の流れを示す図である。 第4の実施形態による空燃比センサ診断装置におけるセンサ異常診断処理の流れを示す図である。 第4の実施形態における診断条件判定処理の流れを示す図である。 空燃比がリッチからリーンに変わるときの実際の空燃比センサの応答を説明する図である。
符号の説明
1 内燃機関
13 空燃比センサ
23 時定数算出手段(応答性指標算出手段)
24 運転状態補正手段
25 時定数平均手段(応答性指標平均手段)
27 最大時定数検索手段(最大応答性指標検索手段)
D1、D2 空燃比センサ診断装置

Claims (4)

  1. 内燃機関の空燃比を検出する空燃比センサの出力から前記空燃比センサの応答性に関する指標を求める応答性指標算出手段を備え、前記応答性指標算出手段で求めた応答性指標に基づいて前記空燃比センサの診断を行うようにされている空燃比センサの診断装置において、
    前記応答性指標算出手段は、前記空燃比センサの応答を近似する1次遅れ系ないし高次遅れ系を表す式における係数または前記係数から求まる前記空燃比センサの時定数を前記応答性指標として求めるようにされていることを特徴とする空燃比センサの診断装置。
  2. 所定の診断条件を満たすとして診断を許可される期間の単位である診断許可単位の1つで求める複数の前記応答性指標から平均応答性指標または最大応答性指標を求め、これら平均応答性指標または最大応答性指標に基づいて前記診断を前記診断許可単位ごとに行うようにされていることを特徴とする請求項1に記載の空燃比センサの診断装置。
  3. 所定の診断条件を満たすとして診断を許可される期間の単位である診断許可単位の1つで求める複数の前記応答性指標から平均応答性指標または最大応答性指標を求めるとともに、前記平均応答性指標または最大応答性指標を複数の前記診断許可単位について平均することで複数診断許可単位平均応答性指標を求め、この複数診断許可単位平均応答性指標に基づいて前記診断を行うようにされていることを特徴とする請求項1に記載の空燃比センサの診断装置。
  4. 前記応答性指標を前記内燃機関の運転状態に応じて補正する運転状態補正手段を備え、この運転状態補正手段で補正した前記応答性指標に基づいて前記診断を行うようにされていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の空燃比センサの診断装置。
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