JP6342659B2 - 分割装置 - Google Patents

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本発明は、板状の被加工物を複数のチップに分割する分割装置に関する。
金属箔と絶縁体とを交互に積層して構成されたセラミックコンデンサー基板は、分割装置によって個々のチップコンデンサーに分割されて携帯電話やパソコン等の電気機器に広く利用されている。
セラミックコンデンサー基板を個々のチップコンデンサーに分割する分割装置としては、一般に切削ブレードを備えた切削装置が用いられている(例えば特許文献1参照)。
また、セラミックコンデンサー基板を個々のチップコンデンサーに分割する分割方法として、セラミックコンデンサー基板に対して吸収性を有する波長のレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射し、セラミックコンデンサー基板を分割予定ラインに沿って切断する方法も試みられている。
特開2003−142334号公報
而して、セラミックコンデンサー基板は所定の温度で焼結されると硬質になり、切削ブレードによってセラミックコンデンサー基板を切断すると、切削ブレードが激しく消耗するとともに、破損することがあり、生産性が悪いという問題がある。
また、セラミックコンデンサー基板にレーザー光線を照射して個々のチップコンデンサーに分割すると、溶融物(ドロス)がチップコンデンサーの側面に付着して品質を低下させるという問題がある。
更に、セラミックコンデンサー基板が個々のチップコンデンサーに分割された後においても搬送等の取り扱いを容易にするために、セラミックコンデンサー基板は保持基板またはテープ等の支持部材によって支持されるため、支持部材の貼着および剥離の工程が必要であり生産性が悪いという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、チップの品質を低下させることなくセラミックコンデンサー基板を含む板状の被加工物を効率よく分割することができる分割装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、板状の被加工物を複数のチップに分割する分割装置であって、
加工前の被加工物を収容したカセットを載置するカセット載置領域と、
加工前の被加工物を仮置きする仮置き手段と、
該カセット載置領域に載置されたカセットに収容されている加工前の被加工物を仮置き手段に搬出する被加工物搬出手段と、
加工前の被加工物を吸引保持する保持テーブルと、
該保持テーブルを被加工物を搬入および搬出する搬入・搬出領域と加工領域に移動せしめる移動手段と、
該仮置き手段に搬出された加工前の被加工物を該搬入・搬出領域に位置付けられた該保持テーブルに搬送する被加工物搬入手段と、
該加工領域に配設され該保持テーブルに吸引保持された加工前の被加工物にレーザー光線を照射し、被加工物にチップに分割すべき破断起点となる分割溝を形成するレーザー光線照射手段と、
破断起点となる分割溝が形成された被加工物に外力を付与し、被加工物を分割溝に沿って複数のチップに分割する分割手段と、
該分割手段によって分割されることにより支持部材に支持されない状態でバラバラになった複数のチップを該収容手段に落とし込むチップ落とし込み手段と、を具備し
該分割手段は、柔軟部材で形成された被加工物を載置する被加工物載置部材と、該被加工物載置部材に載置された被加工物を押圧する押圧ローラと、を含むことを特徴とする分割装置が提供される。
本発明による分割装置は上記のように構成され、レーザー光線照射手段によって被加工物にレーザー光線を照射してチップに分割すべき破断の起点となる分割溝を形成するので、切削ブレードによって切断する従来の分割方法のように切削ブレードの消耗および破損による生産性の低下を招くことがない。
また、レーザー光線照射手段によるレーザー加工は、被加工物にチップに分割すべき破断の起点となる分割溝を形成するので、チップの側壁に溶融物(ドロス)が付着するようなことはない。
更に、チップに分割すべき破断の起点となる分割溝が形成された被加工物が分割手段によって個々のチップに分割された後に支持部材に支持されない状態でバラバラになった状態で収容手段に収容するので、被加工物を保持基板またはテープ等の支持部材に支持する必要がなく、支持部材の貼着および剥離の工程が不要となり生産性が向上する。
本発明によって構成された分割装置の斜視図。 図1に示す分割装置に装備されるバルク収容手段を構成するチップ落とし部材およびチップ収容容器の斜視図。 図1に示す分割装置に装備される制御手段のブロック構成図。 図1に示す分割装置によって実施するレーザー加工工程の説明図。 板状の被加工物としてのセラミックコンデンサー基板の斜視図。
以下、本発明に従って構成された分割装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図5には、板状の被加工物としてのセラミックコンデンサー基板の斜視図が示されている。図5に示すセラミックコンデンサー基板10は、厚みが500μm程度で矩形状に形成されており、表面10aに所定の方向に延びる複数の第1の分割予定ライン101と、該第1の分割予定ライン101と直交する方向に延びる複数の第2の分割予定ライン102が格子状に形成されている。第1の分割予定ライン101と第2の分割予定ライン102によって区画された複数の領域にチップコンデンサー103が形成されている。このように形成されたセラミックコンデンサー基板10は、第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102に沿って個々のチップコンデンサー103に分割される。
図1には、上記セラミックコンデンサー基板10を第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102に沿って分割するための本発明に従って構成された分割装置の斜視図が示されている。
図1に示された分割装置は、装置ハウジング2を具備している。この装置ハウジング2の中央部には、被加工物を保持する被加工物保持機構3と、該被加工物保持機構3に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段4が配設されている。被加工物保持機構3は、上記板状の被加工物としてのセラミックコンデンサー基板10を吸引保持する保持テーブル31と、該保持テーブル31を支持する保持テーブル支持手段32とを具備している。保持テーブル31は、図1に示すように矩形状に形成され表面中央部に上記セラミックコンデンサー基板10を吸引保持するためのポーラスセラミックスによって形成された吸着チャック311が配設されている。そして、吸着チャック311が図示しない吸引手段に接続されている。従って、吸着チャック311上にセラミックコンデンサー基板10を載置し、図示しない吸引手段を作動することにより、吸着チャック311上にセラミックコンデンサー基板10を吸引保持する。
被加工物保持機構3を構成する保持テーブル支持手段32は、保持テーブル31を上面である保持面に対して垂直な軸周りに回動せしめる図示しない回転駆動手段を備えている。このように構成された保持テーブル支持手段32は、保持テーブル31を図1に示す被加工物を搬入および搬出する搬入・搬出領域とレーザー光線照射手段4による加工領域に移動可能に構成されており、図示しないX軸方向移動手段によって矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動せしめられるようになっている。
上記被加工物保持機構3を構成する保持テーブル31に保持されたセラミックコンデンサー基板10にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段4は、パルスレーザー光線を発振するレーザー光線発振手段(図示せず)と、該レーザー光線発振手段によって発振されたレーザー光線を集光する集光器41を具備しており、集光器41が加工領域に配設されている。
上記被加工物保持機構3のY軸方向における一方の側には、加工前の板状の被加工物としてのセラミックコンデンサー基板10を収容したカセットを載置するカセット載置領域5aが設けられており、カセット載置領域5aには図示しない昇降手段によって矢印Zで示す上下方向(Z軸方向)に移動せしめられるカセットテーブル50が配設されている。このカセットテーブル50上に被加工物である上記セラミックコンデンサー基板10が複数枚収容されたカセット5が載置される。カセット載置領域5aの前側には、カセット5に収容されたセラミックコンデンサー基板10を仮置きするとともに位置合わせを行う仮置き手段6と、カセット5に収容されたセラミックコンデンサー基板10を仮置き手段6に搬出する被加工物搬出手段7が配設されている。
上記仮置き手段6と搬入・搬出領域との間には、仮置き手段6に搬出され位置合わせが行われた加工前の板状の被加工物としてのセラミックコンデンサー基板10を搬入・搬出領域に位置付けられている被加工物保持機構3を構成する保持テーブル31の上面である保持面上に搬送する被加工物搬入手段8が配設されている。この被加工物搬入手段8は、セラミックコンデンサー基板10の上面を吸引保持する吸引保持パッド81と、該吸引保持パッド81を支持し吸引保持パッド81を上下方向(Z軸方向)に移動するエアシリンダ機構82と、該エアシリンダ機構82を支持する作動アーム83と、該作動アーム83をY軸方向に移動せしめる図示しない移動手段とからなっている。このように構成された被加工物搬入手段8の吸引保持パッド81は、図示しない吸引手段に接続されている。
図示の実施形態における分割装置は、上記被加工物搬入手段8のエアシリンダ機構82に装着され搬入・搬出領域に位置付けられている保持テーブル31に保持された板状の被加工物としてのセラミックコンデンサー基板10の加工すべき領域を検出する撮像手段9を具備している。この撮像手段9は、顕微鏡やCCDカメラ等の光学手段からなっており、撮像した画像信号を後述する制御手段に送る。
上記被加工物保持機構3のY軸方向における他方の側には、加工領域においてレーザー加工された板状の被加工物としてのセラミックコンデンサー基板10を個々のチップコンデンサーに分割するための分割手段11が配設されている。分割手段11は、被加工物保持機構3のY軸方向における他方の側方に配設された被加工物載置部材111と、該被加工物載置部材111上に載置されたレーザー加工された板状の被加工物としてのセラミックコンデンサー基板10に外力を付与する押圧ローラ112と、該押圧ローラ112を出入可能に収容するローラ収容ハウジング113を具備している。被加工物載置部材111は、ゴム等の柔軟部材によって矩形状に形成されている。押圧ローラ112は、被加工物載置部材111上に載置されたセラミックコンデンサー基板10の上面を押圧しつつX軸方向に転動せしめられるように構成されている。
図示の実施形態における分割装置は、搬入・搬出領域に位置付けられている被加工物保持機構3を構成する保持テーブル31に載置されているレーザー加工された板状の被加工物としてのセラミックコンデンサー基板10を上記分割手段11を構成する被加工物載置部材111に搬送する被加工物搬送手段12を具備している。この被加工物搬送手段12は、保持テーブル31に載置されているレーザー加工された板状の被加工物としてのセラミックコンデンサー基板10の上面を吸引保持する吸引保持パッド121と、該吸引保持パッド121を支持し吸引保持パッド121を上下方向(Z軸方向)に移動するエアシリンダ機構122と、該エアシリンダ機構122を支持する作動アーム123と、該作動アーム123をY軸方向に移動せしめる図示しない移動手段とからなっている。このように構成された被加工物搬送手段12の吸引保持パッド121は、図示しない吸引手段に接続されている。
図示の実施形態における分割装置は、上記分割手段11を構成する被加工物載置部材111に隣接して配設され個々に分割された複数のチップコンデンサーをバルク収容するバルク収容手段13を具備している。バルク収容手段13は、被加工物載置部材111に隣接して開口する開口部131aを備えたチップ落とし部材131を具備している。このチップ落とし部材131は、図2に示すように開口部131aから下方に向けてロート状に形成されている。このよう構成されたチップ落とし部材131の下側にはチップ収容容器132が配設されている。このようにチップ落とし部材131とチップ収容容器132とからなるバルク収容手段13が配設された装置ハウジング2の前壁には、図1に示すようにチップ収容容器132を出し入れするための引き出し133が設けられている。
図1を参照して説明を続けると、図示の実施形態における分割装置は、上記分割手段11を構成する被加工物載置部材111上においてセラミックコンデンサー基板10が分割された複数のチップコンデンサーを上記バルク収容手段13を構成するチップ落とし部材131の開口部131aに落とし込むためのチップ落とし込み手段14を具備している。このチップ落とし込み手段14は、チップ落とし込みワイパー141と、チップ落とし込みワイパー141を支持する作動アーム142と、該作動アーム142をY軸方向に移動せしめる図示しない移動手段とからなっている。
図示の実施形態における分割装置は、図3に示す制御手段20を具備している。制御手段20はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)201と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)202と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)203と、入力インターフェース204および出力インターフェース205とを備えている。このように構成された制御手段20の入力インターフェース204には、上記撮像手段9等からの検出信号が入力される。そして、制御手段20の出力インターフェース205からは、上記被加工物保持機構3、レーザー光線照射手段4、被加工物搬出手段7、被加工物搬入手段8、分割手段11、被加工物搬送手段12等に制御信号を出力する。
図示の実施形態における分割装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
カセット載置領域5aに配設されたカセットテーブル50上に載置されたカセット5に収容されている加工前のセラミックコンデンサー基板10は、図示しない昇降手段によってZ軸方向に上下動することにより搬出位置に位置付けられる。次に、制御手段20は被加工物搬出手段7を進退作動して搬出位置に位置付けられたセラミックコンデンサー基板10を仮置き手段6上に搬出する。仮置き手段6に搬出されたセラミックコンデンサー基板10は、ここで位置合わせされる。次に、制御手段20は被加工物搬入手段8を作動して仮置き手段6において位置合わせされたセラミックコンデンサー基板10の上面を吸引保持パッド81によって吸引保持し、搬入・搬出領域に位置付けられている被加工物保持機構3を構成する保持テーブル31の吸着チャック311の上面である保持面上に搬送する。このようにして保持テーブル31の吸着チャック311の上にセラミックコンデンサー基板10が載置されたならば、制御手段20は図示しない吸引手段を作動することにより、保持テーブル31の吸着チャック311の上面である保持面にセラミックコンデンサー基板10を吸引保持する(被加工物保持工程)。
上述したように保持テーブル31の吸着チャック311の上面である保持面にセラミックコンデンサー基板10を吸引保持したならば、制御手段20は被加工物搬入手段8を作動してエアシリンダ機構82に装着されている撮像手段9を保持テーブル31に保持されたセラミックコンデンサー基板10の上側に位置付ける。次に、制御手段20は、撮像手段9を作動して保持テーブル31に保持されたセラミックコンデンサー基板10に形成された第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102を撮像せしめ、第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102がX軸方向およびY軸方向と平行である否かを確認するアライメント作業実施する。もし、第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102がX軸方向およびY軸方向と平行でない場合には、制御手段20は被加工物保持機構3を構成する保持テーブル支持手段32を回動する図示しない回転駆動手段を制御して保持テーブル31に保持されたセラミックコンデンサー基板10に形成された第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102がX軸方向およびY軸方向と平行となるように調整する(アライメント工程)。
上述したようにアライメント工程を実施したならば、制御手段20は図示しないX軸方向移動手段を作動して保持テーブル31を加工領域に移動し、図4の(a)に示すように所定の第1の分割予定ライン101の一端(図4の(a)において左端)をレーザー光線照射手段4の集光器41の直下に位置付ける。そして、集光器41から照射されるパルスレーザー光線の集光点Pをセラミックコンデンサー基板10の表面10a(上面)付近に合わせる。次に、制御手段20はレーザー光線照射手段4を作動してセラミックコンデンサー基板10に対して吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を集光器41から照射しつつ図示しないX軸方向移動手段を作動して保持テーブル31を図4の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。そして、第1の分割予定ライン101の他端(図4の(b)において右端)が集光器41の直下位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともに保持テーブル31の移動を停止する。この結果、図4の(b)および図4の(c)に示すようにセラミックコンデンサー基板10には、第1の分割予定ライン101に沿って破断の起点となる分割溝104が形成される(レーザー加工工程)。なお、分割溝104は下記加工条件において50μm程度の深さで形成される。
なお、上記レーザー加工工程は、例えば以下の加工条件で行われる。
波長 :355nm
繰り返し周波数 :10kHz
平均出力 :5W
集光スポット :φ10μm
加工送り速度 :50mm/秒
上述したレーザー加工工程をセラミックコンデンサー基板10に所定方向に形成された全ての第1の分割予定ライン101に沿って実施したならば、制御手段20は図示しない回転駆動手段を作動して保持テーブル31を90度回動する。そして、保持テーブル31に上記第1の分割予定ライン101と直交する方向に形成された全ての第2の分割予定ライン102に沿って上述したレーザー加工工程を実施する。この結果、保持テーブル31に保持されたセラミックコンデンサー基板10は、全ての第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102に沿って破断の起点となる分割溝104が形成される。
以上のようにしてレーザー加工工程が実施されたセラミックコンデンサー基板10を保持している保持テーブル31は、加工領域から搬入・搬出領域に移動せしめられる。そして、保持テーブル31が図1に示す搬入・搬出領域に達したならば、保持テーブル31の移動を停止する。次に、保持テーブル31に保持されているセラミックコンデンサー基板10の吸引保持を解除する。
次に、制御手段20は被加工物搬送手段12の図示しない移動手段を作動して吸引保持パッド121を搬入・搬出領域に位置付けられた保持テーブル31上に載置されているセラミックコンデンサー基板10の直上に位置付けるとともに、エアシリンダ機構122を作動して吸引保持パッド121の下面である吸引保持面をセラミックコンデンサー基板10の上面に接触させる。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、吸引保持パッド121の下面である吸引保持面にセラミックコンデンサー基板10を吸引保持する。
上述したように吸引保持パッド121にセラミックコンデンサー基板10を吸引保持したならば、制御手段20は被加工物搬送手段12の図示しない移動手段を作動して吸引保持パッド121に吸引保持されたセラミックコンデンサー基板10を分割手段11を構成する被加工物載置部材111の直上に位置付けるとともに、エアシリンダ機構122を作動して吸引保持パッド121を下降し、吸引保持パッド121に吸引保持されたセラミックコンデンサー基板10を分割手段11を構成する被加工物載置部材111の上面に位置付ける。そして、吸引保持パッド121によるセラミックコンデンサー基板10の吸引保持を解除する。この結果、セラミックコンデンサー基板10は、分割手段11を構成する被加工物載置部材111上に載置される。
次に、制御手段20は分割手段11を構成する押圧ローラ112を作動して被加工物載置部材111上に載置されたセラミックコンデンサー基板10の上面を押圧しつつX軸方向に転動せしめる。この結果、セラミックコンデンサー基板10には第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102に沿って破断の起点となる分割溝104が形成されているので、セラミックコンデンサー基板10は分割溝104が形成された第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102に沿って破断され個々のチップコンデンサー103に分割される(分割工程)。
上述した分割工程を実施したならば、制御手段20はチップ落とし込み手段14の図示しない移動手段を作動して作動アーム142に装着されたチップ落とし込みワイパー141をバルク収容手段13を構成するチップ落とし部材131の開口部131aに向けて移動せしめる。この結果、被加工物載置部材111上において個々に分割された複数のチップコンデンサー103は、開口部121aを通してチップ収容容器132に収容される。
以上のように、図示の実施形態における分割装置は、レーザー光線照射手段4によってセラミックコンデンサー基板10における第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102に沿ってレーザー光線を照射することにより破断の起点となる分割溝104を形成するので、切削ブレードによって切断する従来の分割方法のように切削ブレードの消耗および破損による生産性の低下を招くことがない。
また、レーザー光線照射手段4によるレーザー加工は、セラミックコンデンサー基板10における第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102に沿って破断の起点となる分割溝104を形成するので、チップコンデンサーの側壁に溶融物(ドロス)が付着するようなことはない。
更に、第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102に沿って破断の起点となる分割溝104が形成されたセラミックコンデンサー基板10が分割手段11によって個々のチップコンデンサー103に分割された後においては、チップ収容容器132に収容するので、セラミックコンデンサー基板10を保持基板またはテープ等の支持部材に支持する必要がなく、支持部材の貼着および剥離の工程が不要となり生産性が向上する。
なお、上述した実施形態においては板状の被加工物としてのセラミックコンデンサー基板10を第1の分割予定ライン101および第2の分割予定ライン102に沿って個々のチップコンデンサー103に分割する例を示したが、本発明による分割装置は板状の被加工物として分割予定ラインが形成されていないガラス基板を複数のチップに分割しても同様の作用効果を奏する。
2:装置ハウジング
3:被加工物保持機構
31:保持テーブル
4:レーザー光線照射手段
41:集光器
5:カセット
5a:カセット載置領域
6:仮置き手段
7:被加工物搬出手段
8:被加工物搬入手段
9:撮像手段
10:セラミックコンデンサー基板
11:分割手段
111:被加工物載置部材
112:押圧ローラ
12:被加工物搬送手段
13:バルク収容手段
14:チップ落とし込み手段
20:制御手段

Claims (1)

  1. 板状の被加工物を複数のチップに分割する分割装置であって、
    加工前の被加工物を収容したカセットを載置するカセット載置領域と、
    加工前の被加工物を仮置きする仮置き手段と、
    該カセット載置領域に載置されたカセットに収容されている加工前の被加工物を仮置き手段に搬出する被加工物搬出手段と、
    加工前の被加工物を吸引保持する保持テーブルと、
    該保持テーブルを被加工物を搬入および搬出する搬入・搬出領域と加工領域に移動せしめる移動手段と、
    該仮置き手段に搬出された加工前の被加工物を該搬入・搬出領域に位置付けられた該保持テーブルに搬送する被加工物搬入手段と、
    該加工領域に配設され該保持テーブルに吸引保持された加工前の被加工物にレーザー光線を照射し、被加工物にチップに分割すべき破断起点となる分割溝を形成するレーザー光線照射手段と、
    破断起点となる分割溝が形成された被加工物に外力を付与し、被加工物を分割溝に沿って複数のチップに分割する分割手段と、
    該分割手段によって分割された複数のチップを収容する収容手段と、
    該分割手段によって分割されることにより支持部材に支持されない状態でバラバラになった複数のチップを該収容手段に落とし込むチップ落とし込み手段と、を具備し
    該分割手段は、柔軟部材で形成された被加工物を載置する被加工物載置部材と、該被加工物載置部材に載置された被加工物を押圧する押圧ローラと、を含むことを特徴とする分割装置。
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