JP6525845B2 - レーザー加工装置 - Google Patents

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本発明は、半導体ウェーハ等の被加工物をレーザー光線で加工するレーザー加工装置に関する。
表面にLow−k膜等の機能層が設けられた半導体ウェーハを分割するために、レーザーアブレーション等で機能層を部分的に除去してから、半導体ウェーハの内部を多光子吸収で改質して分割の起点となる改質層(改質領域)を形成する加工方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、改質層を形成する際に半導体ウェーハの表面側からレーザー光線を照射すると、レーザー光線は機能層で吸収、反射、散乱等されて、改質層の品質が低下し易くなる。そこで、上述の加工方法では、半導体ウェーハの表面側に保護テープ(保護部材)を貼り付け、この保護テープ側をチャックテーブルで吸引、保持して半導体ウェーハの裏面側を露出させることで、レーザー光線を裏面側から照射できるようにしている(例えば、特許文献2参照)。
一方で、機能層を除去する際には、半導体ウェーハの表面側からレーザー光線を照射できるように、裏面側に保護テープを貼り付け、表面側を露出させなくてはならない。よって、上述の加工方法では、機能層を除去した後に、裏面側に新たな保護テープを貼り付けると共に、表面側に貼り付けられている保護テープを剥離、除去する必要があった。
これに対して、改質層を形成する際に、半導体ウェーハの裏面側に貼り付けられた保護テープを通じてレーザー光線を照射する加工方法も提案されている(例えば、特許文献3,4等参照)。この加工方法では、裏面側に保護テープが貼り付けられた状態で機能層を除去し、改質層を形成できるので、半導体ウェーハの分割工程が終了するまで保護テープを貼り替える必要がない。
なお、この場合には、分割後の半導体ウェーハを取り扱い易くするために、半導体ウェーハよりも径の大きい保護テープを半導体ウェーハの裏面側に貼り付け、保護テープの外周部分に環状のフレームを固定してフレームユニットを形成している。
特開2007−173475号公報 特開2013−219271号公報 特開2013−229403号公報 特開2014−192215号公報
上述した加工方法に使用されるレーザー加工装置の搬送ユニットは、採用される加工方法に合わせて、半導体ウェーハ単体又はフレームユニットのいずれかを保持できるように構成されている。そのため、被加工物の形態が異なる加工方法に切り替える場合等には、搬送ユニットを大幅に改造しなければならなかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、異なる形態の被加工物を搬送して加工できるレーザー加工装置を提供することである。
本発明によれば、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射して被加工物を加工するレーザー光線照射手段と、複数の被加工物を収容するカセットが載置されるカセット載置領域と、被加工物を搬送する搬送手段と、各構成要素を制御する制御手段と、を備えるレーザー加工装置であって、該搬送手段は、被加工物と同等の大きさの保護部材が片面に貼着された被加工物を搬送する第1搬送手段と、環状フレームの開口に粘着テープを介して被加工物が支持されたフレームユニットを搬送する第2搬送手段と、を備え、該制御手段は、搬送する被加工物の形態に応じて該第1搬送手段又は該第2搬送手段を選択することを特徴とするレーザー加工装置が提供される。
本発明において、該第1搬送手段及び該第2搬送手段は、それぞれ、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段を移動させる移動手段と、を備え、該第1搬送手段の該保持手段は、被加工物を吸引保持する吸引パッドであり、該第2搬送手段の該保持手段は、該環状フレームの外周に突き当ててフレームユニットを所定の位置に位置付ける突き当て部と、該環状フレームに係合する係合部と、を備えるフレームユニット保持ハンドであることが好ましい。
本発明に係るレーザー加工装置は、被加工物と同等の大きさの保護部材が片面に貼着された被加工物を搬送する第1搬送手段と、環状フレームの開口に粘着テープを介して被加工物が支持されたフレームユニットを搬送する第2搬送手段と、を備え、搬送すべき被加工物の形態に応じて第1搬送手段又は第2搬送手段を選択するので、異なる形態の被加工物を搬送して加工できる。
レーザー加工装置の構成例を模式的に示す平面図である。 図2(A)は、第1形態に係る被加工物の構成例を模式的に示す斜視図であり、図2(B)は、第2形態に係る被加工物の構成例を模式的に示す斜視図であり、図2(C)は、第3形態に係る被加工物の構成例を模式的に示す斜視図である。 図3(A)は、第1形態に係る被加工物を収容するカセットの第1構成例を模式的に示す斜視図であり、図3(B)は、第1形態に係る被加工物を収容するカセットの第2構成例を模式的に示す斜視図であり、図3(C)は、第2形態又は第3形態に係る被加工物を収容するカセットの構成例を模式的に示す斜視図である。 図4(A)、図4(B)、及び図4(C)は、第1形態に係る被加工物の搬出態様の例を示す一部断面側面図である。 図5(A)は、第2形態に係る被加工物の搬出態様の例を示す平面図であり、図5(B)、及び図5(C)は、第2形態に係る被加工物の搬出態様の例を示す一部断面側面図である。 図6(A)は、第1形態に係る被加工物に改質層が形成される様子を模式的に示す一部断面側面図であり、図6(B)は、第2形態に係る被加工物に改質層が形成される様子を模式的に示す一部断面側面図であり、図6(C)は、第3形態に係る被加工物に改質層が形成される様子を模式的に示す一部断面側面図である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るレーザー加工装置2の構成例を模式的に示す平面図である。図1に示すように、レーザー加工装置2は、各構成要素を支持する基台4を備えている。基台4の前端部には、板状の被加工物11(図2(A)、図2(B)、図2(C)等参照)を収容するカセット6を載せるカセット載置領域8が形成されている。
カセット載置領域8の後方には、被加工物11を搬送する搬送ユニット(搬送手段)10が配置されている。この搬送ユニット10は、後述する第1形態に係る被加工物11(図2(A)等参照)を搬送可能な第1搬送ユニット(第1搬送手段)12と、第2形態又は第3形態に係る被加工物11(図2(B)、図2(C)等参照)を搬送可能な第2搬送ユニット(第2搬送手段)14とを含んでいる。
第1搬送ユニット12は、第1形態に係る被加工物11を保持する吸引パッド(保持手段)16を備えている。吸引パッド16の一方側の面は、被加工物11を保持する保持面16a(図4(A)等参照)となっている。この保持面16aは、配管等で構成される吸引路(不図示)を通じて吸引源(不図示)に接続されている。
例えば、被加工物11の一方側の面に吸引パッド16の保持面16aを接触させて、吸引源の負圧を作用させることで、被加工物11の一方側の面全体を吸引パッド16で吸引、保持できる。この吸引パッド16は、水平方向に移動する第1移動テーブル18に設置された第1可動アーム20の先端部に連結されており、第1移動テーブル18と第1可動アーム20とを含む第1移動ユニット(移動手段)22によって移動する。
一方、第2搬送ユニット14は、第2形態又は第3形態に係る被加工物11を保持するフレームユニット保持ハンド(保持手段)24を備えている。フレームユニット保持ハンド24の構成については、後に詳述する。このフレームユニット保持ハンド24は、水平方向に移動する第2移動テーブル26に設置された第2可動アーム28の先端部に連結されており、第2移動テーブル26と第2可動アーム28とを含む第2移動ユニット(移動手段)30によって移動する。
搬送ユニット10の後方には、被加工物11の中心の位置を調整する位置合わせユニット32が設けられている。また、位置合わせユニット32の近傍には、第1搬送ユニット12又は第2搬送ユニット14と位置合わせユニット32との間で被加工物11の受け渡しを行う受け渡しユニット(不図示)が配置されている。
例えば、第1搬送ユニット12又は第2搬送ユニット14でカセット6から搬出された被加工物11は、受け渡しユニットによって位置合わせユニット32へと受け渡され、中心の位置を調整される。中心の位置を調整された被加工物11は、位置合わせユニット32に隣接する第3搬送ユニット(不図示)で更に後方へと搬送される。
位置合わせユニット32の後方には、チャックテーブル移動機構34が設けられている。チャックテーブル移動機構34は、Y軸方向(割り出し送り方向)に移動するY軸移動テーブル36と、Y軸移動テーブル36の上面に配置され、X軸方向(加工送り方向)に移動するX軸移動テーブル38とを備えている。
X軸移動テーブル38の上面側には、被加工物11を保持するチャックテーブル40が配置されている。チャックテーブル40の周囲には、第2形態又は第3形態で被加工物11を支持する環状のフレーム(環状フレーム)を固定する複数のクランプ42が設置されている。
チャックテーブル40は、モータ等の回転駆動源(不図示)に連結されており、Z軸方向(鉛直方向)に概ね平行な回転軸の周りに回転する。上述したチャックテーブル移動機構34でY軸移動テーブル36をY軸方向に移動させれば、チャックテーブル40はY軸方向に割り出し送りされ、X軸移動テーブル38をX軸方向に移動させれば、チャックテーブル40はX軸方向に加工送りされる。
チャックテーブル40の上面は、被加工物11を保持する保持面40aとなっている。この保持面40aは、チャックテーブル40の内部に形成された吸引路(不図示)等を通じて吸引源(不図示)に接続されている。例えば、第3搬送ユニットで被加工物11を搬送して保持面40aに載せ、吸引源の負圧を作用させれば、被加工物11をチャックテーブル40で吸引、保持できる。
チャックテーブル移動機構34の側方には、柱状の支持構造44が設けられている。支持構造44は、チャックテーブル移動機構34側に突出する支持アーム46を備えており、この支持アーム46の先端部には、下方に向けてレーザー光線を照射するレーザー加工ユニット(レーザー光線照射手段)48が配置されている。
レーザー加工ユニット48は、レーザー発振器(不図示)で発振されるレーザー光線を集光用のレンズ50で集光してチャックテーブル40上の被加工物11に照射する。そのため、例えば、レーザー加工ユニット48でレーザー光線を照射しながら、チャックテーブル40をX軸方向に加工送りさせることで、被加工物11をX軸方向に沿ってレーザー加工できる。
なお、レーザー加工ユニット48の構成等は、採用する加工方法等に応じて適切に設定、変更される。例えば、被加工物11の内部を多光子吸収で改質して改質層を形成したい場合には、被加工物11を透過する波長のレーザー光線を発振できるレーザー発振器がレーザー加工ユニット48に組み込まれる。
また、被加工物11をレーザーアブレーションで加工したい場合には、被加工物11に吸収される波長のレーザー光線を発振できるレーザー発振器がレーザー加工ユニット48に組み込まれる。加工後の被加工物11は、例えば、第1搬送ユニット12、第2搬送ユニット14、第3搬送ユニット等を用いてカセット6に搬入される。
上述した搬送ユニット10(第1搬送ユニット12、第2搬送ユニット14)、位置合わせユニット32、チャックテーブル移動機構34、チャックテーブル40、レーザー加工ユニット48等の構成要素は、制御ユニット(制御手段)(不図示)に接続されている。この制御ユニットは、被加工物11が適切に加工されるように各構成要素の動作を制御する。具体的には、例えば、制御ユニットは、搬送する被加工物11の形態に応じて第1搬送ユニット12又は第2搬送ユニット14を選択する。
次に、本実施形態のレーザー加工装置2で加工される被加工物11の形態について説明する。図2(A)は、第1形態に係る被加工物11の構成例を模式的に示す斜視図である。被加工物11は、例えば、シリコン等の半導体材料でなる円盤状のウェーハであり、その表面11aは、中央のデバイス領域と、デバイス領域を囲む外周余剰領域とに分けられている。
デバイス領域は、格子状に配列された複数の分割予定ライン(ストリート)でさらに複数の領域に区画されており、各領域には、IC、LSI等のデバイス13が形成されている。なお、被加工物11の材質、形状や、デバイス13の種類等に制限はなく、例えば、ガラス、サファイア等の絶縁体材料でなる基板を被加工物11として用いることもできる。
図2(A)に示す第1形態では、被加工物11の表面11a側に保護部材21が貼り付けられている。この保護部材21は、例えば、樹脂、金属、セラミックス等の材料で被加工物11と概ね同径に形成されている。なお、保護部材21としては、粘着テープ(保護テープ)を用いることもできる。被加工物11の表面11a側に保護部材21を貼り付けることで、表面11a側のデバイス13は保護される。
図2(B)は、第2形態に係る被加工物11の構成例を模式的に示す斜視図である。図2(B)に示す第2形態では、被加工物11の表面11a側に被加工物11よりも径の大きい粘着テープ(保護テープ)31が貼り付けられている。また、粘着テープ31の外周部分には、環状のフレーム(環状フレーム)33が固定されている。
すなわち、フレーム33の開口33aには、粘着テープ31を介して被加工物11が支持されている。このように、第2形態では、被加工物11、粘着テープ31、及びフレーム33が一体となったフレームユニット35が形成されている。
図2(C)は、第3形態に係る被加工物11の構成例を模式的に示す斜視図である。図2(C)に示す第3形態では、被加工物11の裏面11b側に被加工物11よりも径の大きい粘着テープ41が貼り付けられている。また、粘着テープ41の外周部分には、環状のフレーム(環状フレーム)43が固定されている。
すなわち、フレーム43の開口43aには、粘着テープ41を介して被加工物11が支持されている。このように、第3形態でも、被加工物11、粘着テープ41、及びフレーム43が一体となったフレームユニット45が形成されている。
次に、上述した被加工物11を収容するカセット6の構成例について説明する。図3(A)は、第1形態に係る被加工物11を収容するカセット6の第1構成例を模式的に示す斜視図である。図3(A)に示すように、第1構成例に係るカセット6aは、互いの内側面が向き合うように配置された一対の側板部62を備えている。
各側板部62の内側面には、水平方向に伸びる複数の棚板部64が、鉛直方向に概ね等しい間隔で配置されている。複数の棚板部64は、各側板部62において対応する高さに設けられている。対応する高さの一対の棚板部64によって、1枚の被加工物11が支持される。なお、第1構成例に係るカセット6aでは、被加工物11の外周部分の一部が棚板部64によって支持される。
図3(B)は、第1形態に係る被加工物11を収容するカセット6の第2構成例を模式的に示す斜視図である。図3(B)に示すように、第2構成例に係るカセット6bは、平板状に形成された複数の棚板66を備えている。各棚板66は、柱状のスペーサ68を介して鉛直方向に重ねられている。
この第2構成例に係るカセット6bでは、各棚板66によって1枚の被加工物11が支持される。なお、各棚板66によって被加工物11の全面が支持されるので、このカセット6bを用いれば、上述したカセット6aに収容できないような薄い被加工物11でも適切に収容できる。
図3(C)は、第2形態又は第3形態に係る被加工物11を収容するカセット6の構成例を模式的に示す斜視図である。図3(C)に示すカセット6cは、上述したカセット6aに類似しており、互いの内側面が向き合うように配置された一対の側板部70を備えている。
各側板部70の内側面には、水平方向に伸びる複数の棚板部72が、鉛直方向に概ね等しい間隔で配置されている。複数の棚板部72は、各側板部70において対応する高さに設けられている。対応する高さの一対の棚板部72によって、1個のフレームユニット35,45が支持される。具体的には、フレームユニット35,45を構成するフレーム33,43の一部が棚板部72によって支持される。
次に、カセット6に収容された被加工物11を搬出する手順について説明する。図4(A)、図4(B)、及び図4(C)は、第1形態に係る被加工物11の搬出態様の例を示す一部断面側面図である。なお、ここでは、第1形態に係る被加工物11を上方から吸引、保持して搬出する態様について説明するが、同様の手順で、被加工物11を下方から吸引、保持して搬出することもできる。
第1形態に係る被加工物11を上方から吸引、保持して搬出する際には、まず、第1搬送ユニット12が備える吸引パッド16の保持面16aを下方に向ける。吸引パッド16は、例えば、水平方向に平行な回転軸の周りに回転できるように構成されており、保持面16aを任意の方向に向けることができる。
次に、吸引パッド16をカセット6aに挿入して被加工物11の上方に位置付ける(図4(A))。その後、吸引パッド16の保持面16aを被加工物11の上面側に接触させて、吸引源の負圧を作用させる(図4(B))。これにより、被加工物11の上面側全体が吸引パッド16で吸引、保持される。
吸引パッド16で被加工物11を吸引、保持した後には、吸引パッド16をカセット6aから引き抜く(図4(C))。これにより、被加工物11はカセット6aから搬出される。搬出された被加工物11は、上述した位置合わせユニット32で中心の位置を調整された後に、チャックテーブル40へと搬送される。
図5(A)は、第2形態に係る被加工物11(すなわち、フレームユニット35)の搬出態様の例を示す平面図であり、図5(B)、及び図5(C)は、第2形態に係る被加工物11の搬出態様の例を示す一部断面側面図である。なお、ここでは、第2形態に係る被加工物11を下方から保持して搬出する態様について説明するが、同様の手順で、被加工物11を上方から保持して搬出することもできる。また、ここでは、第2形態に係る被加工物11を搬出する態様について説明するが、同様の手順で、第3形態に係る被加工物11(すなわち、フレームユニット45)を搬出することもできる。
図5(A)、図5(B)、及び図5(C)に示すように、第2搬送ユニット14のフレームユニット保持ハンド24は、フレームユニット35(主にフレーム33)を支持する支持部82を備えている。支持部82は、例えば、セラミックス等の材料で平板状に形成されており、その中央には、軽量化等を目的とする開口82aが設けられている。
フレームユニット35が接触する支持部82の一方側の面の先端部には、フレーム33の端部に係合する2個の係合部84が配置されている。支持部82と各係合部84との間には、フレーム33を挿入する隙間が設けられており、フレーム33の端部は、この隙間に挿入されることで係合部84に係合される。
支持部82の一方側の面の基端側には、フレーム33の外周縁を押圧してフレームユニット35を所定の位置に位置付ける押圧機構86が配置されている。押圧機構86は、支持部82の一方側の面に沿って移動する突き当て部88を含んでいる。この突き当て部88は、フレームユニット35の保持が解除される解除位置Aと、フレームユニット35の保持に適した保持位置Bと、の間で移動する。
第2形態に係る被加工物11をカセット6cから搬出する際には、まず、支持部82の一方側の面を上方に向ける。フレームユニット保持ハンド24は、例えば、水平方向に平行な回転軸の周りに回転できるように構成されており、支持部82の一方側の面を任意の方向に向けることができる。
次に、突き当て部88を解除位置Aに位置付け、支持部82の一方側の面をフレームユニット35に接触させる(図5(B))。そして、突き当て部88を保持位置Bに移動させて、その端面88aをフレーム33の外周縁に突き当てる(図5(C))。これにより、フレームユニット35は、保持に適した所定の位置に位置付けられる。
図5(C)に示すように、フレームユニット35がフレームユニット保持ハンド24に保持された状態で、フレーム33は、2個の係合部84と突き当て部88とによって固定される。よって、例えば、フレームユニット保持ハンド24の上下を反転させても、フレームユニット35が脱落することはない。
上述のようにフレームユニット35を保持した後には、フレームユニット保持ハンド24をカセット6cから引き抜く。これにより、フレームユニット35はカセット6cから搬出される。搬出されたフレームユニット35は、上述した位置合わせユニット32で被加工物11の中心の位置を調整された後に、チャックテーブル40へと搬送される。
チャックテーブル40へと搬送された被加工物11は、レーザー加工ユニット48から照射されるレーザー光線で加工される。図6(A)は、第1形態に係る被加工物11に改質層11cが形成される様子を模式的に示す一部断面側面図である。なお、図6(A)では、クランプ42等の構成が省略されている。
図6(A)に示すように、第1形態に係る被加工物11は、保護部材21を介して表面11a側をチャックテーブル40に吸引、保持される。これにより、上方に露出する裏面11b側からレーザー光線Lを照射して、例えば、被加工物11の内部に良好な改質層11cを形成できる。
図6(B)は、第2形態に係る被加工物11に改質層11cが形成される様子を模式的に示す一部断面側面図である。図6(B)に示すように、第2形態に係る被加工物11も、粘着テープ31を介して表面11a側をチャックテーブル40に吸引、保持される。なお、フレーム33はクランプ42に固定される。この場合にも、上方に露出する裏面11b側からレーザー光線Lを照射して、例えば、被加工物11の内部に良好な改質層11cを形成できる。
図6(C)は、第3形態に係る被加工物11に改質層11cが形成される様子を模式的に示す一部断面側面図である。図6(C)に示すように、第3形態に係る被加工物11は、例えば、チャックテーブル40の保持面40aに配置された多孔質フィルム51を介して表面11a側をチャックテーブル40に吸引、保持される。なお、フレーム43はクランプ42に固定される。
この場合には、被加工物11の裏面11b側から粘着テープ41を介してレーザー光線Lを照射することになる。粘着テープ41は、改質層11cを形成する際のレーザー光線Lを透過するように構成されているので、この場合も、被加工物11の内部に良好な改質層11cを形成できる。
以上のように、本実施形態に係るレーザー加工装置2は、被加工物11と同等の大きさの保護部材21が片面に貼着された被加工物11を搬送する第1搬送ユニット(第1搬送手段)12と、環状のフレーム(環状フレーム)33,43の開口33a,43aに粘着テープ31,41を介して被加工物11が支持されたフレームユニット35,45を搬送する第2搬送ユニット(第2搬送手段)14と、を備え、搬送すべき被加工物11の形態に応じて第1搬送ユニット12又は第2搬送ユニット14を選択するので、異なる形態の被加工物11を搬送して加工できる。
また、本実施形態に係るレーザー加工装置2では、第1搬送ユニット12又は第2搬送ユニット14によって被加工物11を上方又は下方のいずれからも保持できるので、カセット6の形状や被加工物11の向き等に合わせて、様々な搬送形態を採用できる。
なお、上記実施形態に係る構成、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 レーザー加工装置
4 基台
6,6a,6b,6c カセット
8 カセット載置領域
10 搬送ユニット(搬送手段)
12 第1搬送ユニット(第1搬送手段)
14 第2搬送ユニット(第2搬送手段)
16 吸引パッド(保持手段)
16a 保持面
18 第1移動テーブル
20 第1可動アーム
22 第1移動ユニット(移動手段)
24 フレームユニット保持ハンド(保持手段)
26 第2移動テーブル
28 第2可動アーム
30 第2移動ユニット(移動手段)
32 位置合わせユニット
34 チャックテーブル移動機構
36 Y軸移動テーブル
38 X軸移動テーブル
40 チャックテーブル
40a 保持面
42 クランプ
44 支持構造
46 支持アーム
48 レーザー加工ユニット(レーザー光線照射手段)
50 レンズ
62 側板部
64 棚板部
66 棚板
68 スペーサ
70 側板部
72 棚板部
82 支持部
82a 開口
84 係合部
86 押圧機構
88 突き当て部
88a 端面
11 被加工物
11a 表面
11b 裏面
11c 改質層
13 デバイス
21 保護部材
31 粘着テープ
33 フレーム(環状フレーム)
33a 開口
35 フレームユニット
41 粘着テープ
43 フレーム(環状フレーム)
43a 開口
45 フレームユニット
51 多孔質フィルム
A 解除位置
B 保持位置
L レーザー光線

Claims (2)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射して被加工物を加工するレーザー光線照射手段と、複数の被加工物を収容するカセットが載置されるカセット載置領域と、被加工物を搬送する搬送手段と、各構成要素を制御する制御手段と、を備えるレーザー加工装置であって、
    該搬送手段は、
    被加工物と同等の大きさの保護部材が片面に貼着された被加工物を搬送する第1搬送手段と、
    環状フレームの開口に粘着テープを介して被加工物が支持されたフレームユニットを搬送する第2搬送手段と、を備え、
    該制御手段は、
    搬送する被加工物の形態に応じて該第1搬送手段又は該第2搬送手段を選択することを特徴とするレーザー加工装置。
  2. 該第1搬送手段及び該第2搬送手段は、
    それぞれ、
    被加工物を保持する保持手段と、
    該保持手段を移動させる移動手段と、を備え、
    該第1搬送手段の該保持手段は、被加工物を吸引保持する吸引パッドであり、
    該第2搬送手段の該保持手段は、該環状フレームの外周に突き当ててフレームユニットを所定の位置に位置付ける突き当て部と、該環状フレームに係合する係合部と、を備えるフレームユニット保持ハンドであることを特徴とする請求項1記載のレーザー加工装置。
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