JPH08172027A - 電子部品の製造方法 - Google Patents

電子部品の製造方法

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Publication number
JPH08172027A
JPH08172027A JP6333888A JP33388894A JPH08172027A JP H08172027 A JPH08172027 A JP H08172027A JP 6333888 A JP6333888 A JP 6333888A JP 33388894 A JP33388894 A JP 33388894A JP H08172027 A JPH08172027 A JP H08172027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminated body
chips
elastic body
cut
elastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6333888A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Sakamoto
義典 坂本
Yuichi Nitta
雄一 新田
Shigehiro Nojiri
茂広 野尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP6333888A priority Critical patent/JPH08172027A/ja
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  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 切れ目を施したセラミックグリーンシートの
積層体を確実にチップに分割できるようにする。 【構成】 予め切れ目を施したセラミックグリーンシー
トの積層体2を弾性体5に重ね、弾性体5と積層体2を
ポンチ6で共に湾曲させると、積層体2は弾性体5の伸
びにより切れ目の部分が分離し、カット面に空気が侵入
し、カット面の再接着が防止され、割れや欠けを生じさ
せることなく、積層体2をチップ2aに分割することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外部電極を有するセ
ラミック電子部品の製造方法、更に詳しくは、セラミッ
ク積層体を個々のチップに分割する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、セラミックの積層コンデンサ
は、セラミックグリーンシートの積層体をプレス後にカ
ットして所定大きさのチップに分割し、このチップを焼
成した後外部電極を塗布焼付けする工程を経て製造され
る。
【0003】従来、セラミックグリーンシートの積層体
をカットしてチップに分離する方法は、図12に示すよ
うに、基台1上に載置した積層体2に刃物3を用いて切
れ目4を図14のように格子状に入れ分離させることに
よりチップを得るようにしていた。
【0004】ところで、積層体2を個々のチップに分割
する場合、図12に示すように、刃物3で切れ目4を上
面から下面に達するように入れると、カットした面が図
13のようにカット作業中に再付着することがあり、こ
の再付着は刃物3の形状により下面側に主として発生す
る。
【0005】このように再付着したままではチップの焼
成ができないため、例えばカット後の積層体を容器内に
入れて振動を与えたりする分離工程が必要になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、積層体
に振動を与える分離方法は、以下に示すような問題点が
ある。
【0007】(I)切れ目を入れた積層体に振動を与え
ると、衝撃によってチップに割れや欠け、変形が生じ、
歩留まりが悪い。 (II)2〜3個の少数単位になったブロックは、振動を
与えても分離するのが困難である。 (III)ブロックの状態のままチップを次工程に送るこ
とができない。 (IV)容器内でチップが混合するため、チップに異物が
付着しやすい。
【0008】そこで、この発明の課題は、積層体の分離
がチップに割れや欠け、変形を生じることなく確実に行
なえ、分離残しの発生がないと共に、分離したチップに
付着物の発生がない積層体の分離方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、カット工程により切れ目を入れ
た積層体を弾性体に重ね、この弾性体と積層体を共に曲
げることにより積層体を切れ目の部分で分離することに
よって行なう構成を採用したものである。
【0010】
【作用】プレスしたセラミックグリーンシートの積層体
に予め切れ目を入れ、この積層体を弾性体に重ね、この
弾性体と積層体を共に湾曲させると、積層体は湾曲によ
り切れ目の部分が分離し、この分離によってカット面間
に空気が入るため、分割されたチップは弾性体を平担に
戻しても再接着することはなく、個々のチップに確実に
分割することができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面の図1乃
至図11に基づいて説明する。
【0012】図1のように、この発明は、セラミックグ
リーンシートの積層体2をチップに分割するために、弾
性体5を使用する。この弾性体5は、天然ゴム、ウレタ
ンゴムのほかPP、PET等の合成樹脂材を用い、1〜
3mm程度の厚みに形成されている。なお、積層体2
は、多数枚のセラミックグリーンシートを積み重ね、こ
れをプレス成形して密着させたものであり、図12と図
14で示したように、切れ目4が刃物3によって上下面
に貫通するよう格子状に施されている。
【0013】上記積層体2をチップに分割するには、図
1に示したように、弾性体5の上面に積層体2を重ね合
わせる。弾性体5による積層体2の保持は、両者の間の
摩擦力のほか、吸引力、磁力、粘着力又は接着剤を用い
て行なえばよい。なお、この発明において、積層体2に
切れ目4を入れる工程を弾性体5上において行なっても
よく、また、切れ目4を入れた後の積層体2を弾性体5
に載置してもよい。
【0014】次に、弾性体5とこれに重ねて固定した積
層体2を、外力を加えることによって共に湾曲させる。
【0015】図2は、略半円形のポンチ6を用い、積層
体2側から外力を加えることにより、弾性体5と積層体
2を円弧状に湾曲させている。
【0016】このように湾曲させると、弾性体5の伸び
による引張り力により、積層体2は各切れ目4の接着が
生じ易い下部の部分が引き離され、カット面間に空気が
入り、積層体2は切れ目4の部分で完全に分離し、多数
のチップが形成される。
【0017】この後、ポンチ6による外力を除くと、図
3のように、弾性体5の復元弾性力により、弾性体5と
積層体2は平担状に復帰する。上記のように、積層体2
は湾曲により、分離した切れ目4間に空気が侵入し、再
接着の発生を防止するため、図3のように平担状に戻し
ても分割されたチップ2aが再接着することはない。
【0018】図4乃至図8は、積層体2に対する弾性体
5の保持方法及び外力付与方法の他の例を示している。
【0019】図4に示す保持方法は、積層体2の両面に
弾性体5、5を重ねた例であり、図5は積層体2の両面
に弾性体3、3を重ねると共に、積層体2の周囲を枠状
に弾性体5で囲むようにしたものを示し、図6は図4と
同様で下位の弾性体5を大型にした例を示している。
【0020】図7に示す外力付与方法は、上位弾性体5
とこの弾性体5上に重ねた硬質閉鎖板7の間に圧力流体
を圧入し、弾性体5、5と積層体2を同時に加圧して湾
曲させるようにしたものである。
【0021】また、図8は、弾性体5、5と積層体2を
移動させながら、回転ローラ8により湾曲させるように
している。
【0022】上記した各例において、積層体2の湾曲に
よる分割工程時に、積層体2に50〜90℃の熱を加え
るようにすると、湾曲による分割が円滑に行なえる。
【0023】また、積層体2の分割を行なうための変形
は、図示実施例の場合、円弧状に湾曲させる例を示した
が、台形や円錐状、楕円形等の非球面に変形させてもよ
い。
【0024】次に、図9乃至図11は、積層体2に予め
施す切れ目4aを厚み方向の途中で止めたハーフカット
の例を示し、この積層体2を図10のように弾性体5に
切れ目4aが弾性体5側に位置するよう重ね合わせ、ポ
ンチ6で積層体2側から外力を加え、弾性体5と積層体
2を円弧状に湾曲させると、発生する曲げモーメントに
より、積層体2の各切れ目4aの部分から亀裂が進展
し、弾性体5の引張り力と、弾性体5と積層体2間の保
持力により、亀裂の発生した積層体2を完全に分離し、
多数のチップ2aを得ることができる。なお、この場合
も、分離したチップ2a間に空気が侵入し、平担状に戻
したとき、チップが再接着することはない。
【0025】上記のように、切れ目4aがハーフカット
の積層体2を用いると、積層体2は切れ目4aを施して
も一枚の状態であり、切れ目4aを入れた後の弾性体5
への移し替え、あるいは固定の時の取り扱い性が良くな
るという利点がある。
【0026】前記のようにして積層体2から分割したチ
ップ2aは、次の工程で焼成した後、外部電極を塗布し
て焼付けることにより、積層コンデンサ等の電子部品と
なる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、予め
切れ目を施したセラミックグリーンシートを弾性体に重
ね、この弾性体と積層体を共に曲げることによって積層
体を切れ目の部分からチップに分割するようにしたの
で、積層体に衝撃力を加えることなく分割でき、チップ
に割れや欠け、変形が生じにくく、分割が効率よく行な
えると共に、歩留まりの向上が図れ、積層体サイズの変
化に対して段取り替えすることなく分割が行なえる。
【0028】また、切れ目の部分で確実に分割できるの
で、少数単位の分割残りの発生がなく、しかもチップを
混合させることがないので、チップに異物が付着するこ
ともない。
【0029】更に、分割後も弾性体によって平担形状が
復元するので、分割後にチップをそのまま次工程に送る
ことができて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】積層体と弾性体を重ねた断面図である。
【図2】同上に外圧を加えた断面図である。
【図3】分割後の積層体と弾性体の断面図である。
【図4】積層体と弾性体の組み合わせを示す他の例の断
面図である。
【図5】同上の他の例を示す断面図である。
【図6】同上の更に他の例を示す断面図である。
【図7】外圧を加える他の例を示す断面図である。
【図8】同上の更に他の例を示す断面図である。
【図9】ハーフカットの積層体を示す斜視図である。
【図10】同上を弾性体に重ねた断面図である。
【図11】同上に外圧を加えた断面図である。
【図12】積層体に切れ目を施す状態を示す断面図であ
る。
【図13】切れ目を施した積層体の拡大正面図である。
【図14】切れ目を施した積層体の斜視図である。
【符号の説明】
2 積層体 2a チップ 3 刃物 4,4a 切れ目 5 弾性体 6 ポンチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックグリーンシートを積み重ね、
    これを加圧密着させて積層体を形成するプレス工程と、
    この積層体を個々のチップに分割するカット工程と、こ
    のチップを加熱焼成する工程と、焼成されたチップに外
    部電極を塗布し、これを焼付ける外部電極形成工程とを
    順次経る電子部品の製造方法において、積層体をチップ
    に分割するカット工程を、予め切れ目を入れた積層体を
    弾性体に重ね、この弾性体と積層体を共に曲げることに
    より、積層体を切れ目の部分で分離することによって行
    なうことを特徴とする電子部品の製造方法。
JP6333888A 1994-12-15 1994-12-15 電子部品の製造方法 Pending JPH08172027A (ja)

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JP6333888A JPH08172027A (ja) 1994-12-15 1994-12-15 電子部品の製造方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000223360A (ja) * 1999-01-28 2000-08-11 Tdk Corp 積層セラミックチップ部品の製造方法及び装置
JP2007027607A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品の分離方法及びその分離装置
CN104779080A (zh) * 2014-01-10 2015-07-15 株式会社迪思科 分割装置

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