JP2011023540A - 切削溝検出装置および切削加工機 - Google Patents

切削溝検出装置および切削加工機 Download PDF

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Abstract

【課題】ウエーハに形成された切削溝を裏面側からダイシングテープを介して検出することができる切削溝検出装置および切削溝検出装置を装備した切削加工機を提供する。
【解決手段】環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着されたウエーハに切削ブレードによって形成された切削溝を、ダイシングテープを介して検出する切削溝検出装置であって、撮像カメラと、撮像カメラの光軸上に配設された対物レンズを保持する対物レンズ保持筒と、対物レンズ保持筒の上端部に装着され被写体との間に水の層を形成する水層形成手段とを備えた撮像手段と、撮像手段の撮像カメラによって撮像された画像を表示する表示手段とを具備している。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体ウエーハ等の被加工物が切削ブレードによって切削された切削溝の状態を検出するための切削溝検出装置および切削溝検出装置を装備した切削加工機に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハをストリートに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々の半導体デバイスを製造している。
上述した半導体ウエーハのストリートに沿った切断は、通常、ダイサーと呼ばれる切削加工機によって行われている。この切削加工機は、ウエーハ等の被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削するための切削ブレードを備えた切削手段と、該チャックテーブルに保持された被加工物の切削領域を検出するための光学系を備えたアライメント手段とを具備している。
このような切削加工機においては、ウエーハを環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着した状態でチャックテーブルに保持し、切削ブレードによってウエーハをストリートに沿って切削するが、切削ブレードに目つまりが生じたり、欠けが生じたりするとウエーハに形成された切削溝の両側に欠けが生じる場合がある。特に、ウエーハの裏面側に生じる欠けは表面に生じる欠けよりも大きい場合が多く、デバイスの品質を著しく低下させるという問題がある。(特許文献1参照)。
特開平6−112310号公報
上述したようにウエーハに形成された切削溝の両側に欠けが生じているか否かを検出するために、切削ブレードによってウエーハを切削した後に、切削溝を上記アライメント手段によってウエーハの表面側から撮像して確認している。しかるに、上記アライメント手段によって撮像すると、ウエーハに形成された切削溝の表面側は明確に撮像することはできるが、裏面側の欠けを検出することができない。
ウエーハに形成された切削溝の裏面側を確認するには、ウエーハに形成された切削溝を裏面側から撮像すればよいが、ウエーハの裏面にはダイシングテープが貼着されており、しかも、ダイシングテープはチャックテーブルからの離脱を容易にするために曇りガラスのような粗加工が施されているので、ダイシングテープを介してウエーハに形成された切削溝を撮像することが困難であるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、ウエーハに形成された切削溝を裏面側からダイシングテープを介して検出することができる切削溝検出装置および切削溝検出装置を装備した切削加工機を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着されたウエーハに切削ブレードによって形成された切削溝を、該ダイシングテープを介して検出する切削溝検出装置において、
撮像カメラと、該撮像カメラの光軸上に配設された対物レンズを保持する対物レンズ保持筒と、該対物レンズ保持筒の上端部に装着され被写体との間に水の層を形成する水層形成手段とを備えた撮像手段と、
該撮像手段の該撮像カメラによって撮像された画像を表示する表示手段と、を具備している、
ことを特徴とする切削溝検出装置が提供される。
上記撮像カメラと対物レンズとの間に対物レンズに向けて光を照射する発光手段を備えていることが望ましい。
また、本発明によれば、環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着されたウエーハを収容するカセットと、該カセットから搬出された該ウエーハを仮置きする仮置き手段と、該仮置き手段から搬送された該ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された該ウエーハを切削する切削ブレードを備えた切削手段と、該切削手段によって切削された該ウエーハを洗浄する洗浄手段とを具備し、該洗浄手段から該仮置き手段に戻された該ウエーハを該カセットに搬入するようにした切削加工機において、
撮像カメラと、該撮像カメラの光軸上に配設された対物レンズを保持する対物レンズ保持筒と、該対物レンズ保持筒の上端部に装着され被写体との間に水の層を形成する水層形成手段とを備えた撮像手段と、該撮像手段の該撮像カメラによって撮像された画像を表示する表示手段とを具備する切削溝検出装置の該撮像手段が該ウエーハの移動経路に配設されている、
ことを特徴とする切削加工機が提供される。
本発明による切削溝検出装置は、撮像カメラと、該撮像カメラの光軸上に配設された対物レンズを保持する対物レンズ保持筒、対物レンズ保持筒の上端部に装着され被写体との間に水の層を形成する水層形成手段とを備えた撮像手段と、該撮像手段の該撮像カメラによって撮像された画像を表示する表示手段とを具備しているので、ウエーハに形成された切削溝をウエーハが貼着されたダイシングテープ側から撮像カメラによって撮像する際に、ダイシングテープとの間に水の層を形成することができる。従って、ダイシングテープに水を浸透させることができるため、ダイシングテープの裏面(下面)に粗加工が施されていても浸透した水の作用により、ダイシングテープを透過してウエーハに形成された切削溝を明確に撮像することが可能となり、この撮像された画像を表示手段に表示することによりウエーハに形成された切削溝の裏面側の状態を確認することができる。
また、本発明による切削加工機は、上記切削溝検出装置の撮像手段がウエーハの移動経路に配設されているので、切削加工されたウエーハを直ちに撮像して切削溝の裏面側の状態を確認することができるため、切削溝に欠けが生じている場合には切削ブレードの交換やドレッシング等の対応を円滑に実施することができる。
本発明によって構成された切削加工機の斜視図。 本発明によって構成された切削溝検出装置の第1の実施形態における要部を破断して示す正面図。 図2に示す切削溝検出装置を用いてウエーハに形成された切削溝を撮像する状態を示す説明図。 本発明によって構成された切削溝検出装置の第2の実施形態における要部断面図。
以下、本発明によって構成された切削装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明によって構成された切削溝検出装置が装備される切削加工機の斜視図が示されている。図1に示す切削加工機は、略直方体状の装置ハウジング2を具備している。この装置ハウジング2内には、被加工物を保持するチャックテーブル3が矢印Xで示す切削送り方向(X軸方向)に移動可能に配設されている。チャックテーブル3は、チャックテーブル本体31と、該チャックテーブル本体31の上面に配設された吸着チャック32を具備しており、該吸着チャック32の上面である保持面上に被加工物であるウエーハを図示しない吸引手段を作動することによって吸引保持するようになっている。また、チャックテーブル3は、図示しない回転機構によって回転可能に構成されている。なお、チャックテーブル本体31には、後述するウエーハをダイシングテープを介して支持する環状のフレームを固定するためのクランプ33が配設されている。このように構成されたチャックテーブル3を嵌挿してカバーテーブル35が配設されており、このカバーテーブル35はチャックテーブル3とともに矢印Xで示す切削送り方向(X軸方向)に移動可能に構成されている。なお、チャックテーブル3およびカバーテーブル35は、図示しない切削送り手段によって、X軸方向に移動せしめられるようになっている。
図示の実施形態における切削加工機は、切削手段としてのスピンドルユニット4を具備している。スピンドルユニット4は、図示しない移動基台に装着され割り出し方向である矢印Yで示す方向および切り込み方向である矢印Zで示す方向に移動調整されるスピンドルハウジング41と、該スピンドルハウジング41に回転自在に支持され図示しない回転駆動機構によって回転駆動される回転スピンドル42と、該回転スピンドル42に装着された切削ブレード43とを具備している。この切削ブレード43の両側には切削水供給ノズル44が配設されている。この切削水供給ノズル44は図示しない切削水供給手段に接続されている。
図示の実施形態における切削加工機は、上記チャックテーブル3を構成する吸着チャック32の表面に保持された被加工物であるウエーハの表面を撮像し、上記切削ブレード43によって切削すべき領域を検出したり、切削溝の状態を確認したりするためのアライメント手段5を具備している。このアライメント手段5は顕微鏡やCCDカメラ等の光学手段からなっている。また、図示の実施形態における切削加工機は、アライメント手段5によって撮像された画像を表示する表示手段6を具備している。
図示の実施形態における切削加工機は、被加工物としてのウエーハを収容するカセット10を具備している。カセット10は、被加工物であるウエーハを出し入れするための被加工物搬出入開口101を備えており、両側壁の内面にはウエーハを載置するための複数個のラック棚102が上下方向に対向して設けられている。カセット10に収納される被加工物であるウエーハ11は、図1に示すように円板形状に形成されており、その表面に格子状に形成されたストリート111によって区画された多数の領域にIC、LSI等のデバイス112が形成されている。このように形成されたウエーハ11は、円形開口12aを備えた環状のフレーム12に装着されたダイシングテープ13の表面に貼着されている。なお、ダイシングテープ13は、ポリオレフィン等の合成樹脂シートからなり、裏面(下面)にはチャックテーブル3からの離脱を容易にするために粗加工が施されて半透明に形成されている。このように環状のフレーム12に装着されたダイシングテープ13の表面に貼着されたウエーハ11を収容したカセット10は、被加工物搬出入開口101を仮置き手段14に向けてカセット載置機構7のカセット載置台を71上に載置される。なお、カセット載置台を71は、図示しない昇降手段によって昇降せしめられるようになっている。
図示の実施形態における切削加工機は、カセット10に収容された被加工物としてのウエーハ11を仮置き手段14に搬出するとともに切削加工後のウエーハ11をカセット10に搬入する搬出入手段15と、該搬出入手段15によって搬出されたウエーハ11を上記チャックテーブル3上に搬送する第1の搬送手段16と、チャックテーブル3上において切削加工されたウエーハ11を洗浄する洗浄手段17と、チャックテーブル3上において切削加工されたウエーハ11を洗浄手段17へ搬送する第2の洗浄搬送手段18を具備している。
以上のように構成された切削加工機による切削作業について、簡単に説明する。
カセット載置台71上に載置されたカセット10の所定位置に収容されている環状のフレーム12に装着されたダイシングテープ13の表面に貼着されたウエーハ11(以下、単ウエーハ11という)は、図示しない昇降手段によってカセット載置台71が上下動することにより搬出位置に位置付けられる。次に、搬出入手段15が進退作動して搬出位置に位置付けられたウエーハ11を仮置き手段14上に搬出する。仮置き手段14に搬出されたウエーハ11は、第1の搬送手段16の旋回動作によって上記チャックテーブル3上に搬送される。チャックテーブル3上にウエーハ11が載置されたならば、図示しない吸引手段が作動してウエーハ11をチャックテーブル3上に吸引保持する。また、ウエーハ11をダイシングテープ13を介して支持する環状のフレーム12は、上記クランプ33によって固定される。
このようにしてウエーハ11を保持したチャックテーブル3は、アライメント手段5の直下まで移動せしめられる。チャックテーブル3が撮像手段5の直下に位置付けられると、アライメント手段5および図示しない制御手段によってウエーハ11の切削加工すべき加工領域を検出するアライメント工程を実行する。即ち、アライメント手段5および図示しない制御手段は、ウエーハ11の所定方向に形成されているストリート111と、ストリート111に沿って切削する切削ブレード43との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、切削加工すべき加工領域のアライメントを遂行する。また、ウエーハ11に形成されている上記所定方向に対して直交する方向に延びるストリート111に対しても、同様に切削加工すべき加工領域のアライメントが遂行される。
その後、チャックテーブル3を切削ブレード43の下方である切削加工領域に移動し、切削ブレード43を所定方向に回転せしめるとともに、矢印Zで示す方向に所定量切り込み送りし、切削ブレード43の最下端がダイシングテープ13に達する位置に位置付ける。そして、ウエーハ11を吸引保持したチャックテーブル3を切削送り方向である矢印Xで示す方向に所定の切削送り速度で移動する。この結果、チャックテーブル3上に保持されたウエーハ11は、切削ブレード43により所定のストリート111に沿って切断される(切削工程)。この切削工程を実施する際には、切削水供給ノズル44から切削水が切削ブレード43の側面に向けて噴射される。
以上のようにして、ウエーハ11を所定のストリートに沿って切断したら、チャックテーブル3を図1において矢印Yで示す方向にストリート111の間隔だけ割り出し送りし、上記切削工程を実施する。そして、ウエーハ11の所定方向に延在するストリートの全てに沿って切削工程を実施したならば、チャックテーブル3を90度回転させて、ウエーハ11の所定方向と直交する方向に延在するストリートに沿って切削工程を実行することにより、ウエーハ11に格子状に形成された全てのストリート111が切削されて個々のデバイスに分割される。なお、分割された個々のデバイスは、ダイシングテープ13の作用によってバラバラにはならず、環状のフレーム12に支持されたウエーハの状態が維持されている。
上述したようにウエーハ11のストリートに沿って切削工程が終了したら、ウエーハ11を保持したチャックテーブル3は最初にウエーハ11を吸引保持した位置に戻される。そして、ウエーハ11の吸引保持を解除する。次に、ウエーハ11は第2の搬送手段18によって洗浄手段17に搬送される。洗浄手段17に搬送されたウエーハ11は、ここで洗浄される。このようにして洗浄されたウエーハ11は、乾燥後に第1の搬送手段16によって仮置き手段14に搬送される。そして、ウエーハ11は、搬出入手段15によってカセット10の所定位置に収納される。
上述した切削工程において、切削ブレード43に目つまりが生じたり、欠けが生じたりするとウエーハ11に形成された切削溝の両側に欠けが生じる場合がある。従って、ウエーハ11に形成された切削溝の状態を検出するために、切削溝が形成されたウエーハ11をアライメント手段5の直下に位置付け、アライメント手段5によってウエーハ11に形成された切削溝を撮像して切削溝の状態を確認する。しかるに、上記アライメント手段5によって撮像すると、ウエーハ11に形成された切削溝の表面側は明確に撮像することはできるが、裏面側の状態を確認することができない。従って、ウエーハ11に形成された切削溝の裏面側の状態を確認することができる切削溝検出装置を切削溝が形成されたウエーハの移動経路に配設することが望ましい。以下、ウエーハ11に形成された切削溝の裏面側の状態を確認することができる切削溝検出装置の第1の実施形態について、図2および図3を参照して説明する。
図2には、本発明に従って構成された切削溝検出装置20の要部を破断して示す正面図が示されている。図2に示す切削溝検出装置20は、撮像手段21と該撮像手段21によって撮像された画像を表示する表示手段29を具備している。撮像手段21は、撮像カメラ22と、該撮像カメラ22の光軸上に配設され対物レンズ23を保持する対物レンズ保持筒24と、撮像カメラ22と対物レンズ23との間に対物レンズ23に向けて光を照射する発光手段25を具備している。発光手段25は、対物レンズ保持筒24における撮像カメラ22と対物レンズ23との間に形成された穴241に接続された光源251と、対物レンズ保持筒24における撮像カメラ22の光軸上に配設され光源251からの光を対物レンズ23に向けて方向変換するハーフミラー252とからなっている。
図2に示す切削溝検出装置20を構成する撮像手段21は、対物レンズ保持筒24の上端部に装着され被写体との間に水の層を形成する水層形成手段26を具備している。この水層形成手段26は、中心部に穴261aを備えた環状部材261を備えている。環状部材261の下端部には上記対物レンズ保持筒24の外径に対応する内径の嵌合凹部261bが形成されており、この嵌合凹部261bが対物レンズ保持筒24の上端部に嵌合せしめられる。このようにして対物レンズ保持筒24の上端部に装着された環状部材261の上面は、撮像カメラ21の光軸に対して垂直な面に形成されている。また、環状部材261の上端部には穴261aより大きい内径の嵌合凹部261cが形成されており、この嵌合凹部261cにガラス等の透明板262が嵌合されている。このように形成された環状部材261には、上記嵌合凹部261cの内周面における透明板262の上側に開口する複数の水供給孔261dが形成されているとともに、該複数の水供給孔261dと連通する水供給通路261eが形成されている。このように構成された環状部材261の水供給通路261eが水供給手段27に接続されている。
以上のように構成された切削溝検出装置20を構成する撮像手段21は、撮像カメラ22がハーフミラー252および対物レンズ22を通して撮像した画像信号を制御手段28に送る。そして、制御手段28は、撮像カメラ22から入力した画像信号に基づく画像を表示手段29に表示する。なお、表示手段29は、切削溝検出装置20が切削加工機に配設されている場合には上記表示手段6を用いることができる。
図2に示す切削溝検出装置20は以上のように構成されており、撮像手段21が図1に示す切削装置における切削溝が形成されたウエーハの移動経路に配設される。切削溝検出装置20の撮像手段21を配設する位置としては、上記切削工程が実施されたウエーハを洗浄手段17に搬送する第2の洗浄搬送手段18の搬送経路A、洗浄手段17によって洗浄されたウエーハを仮置き手段14に搬送する第1の搬送手段16の搬送経路B、仮置き手段14に搬送されたウエーハをカセット載置台71に載置されたカセット10に搬入する搬出入手段15の搬送経路C、およびウエーハを保持したチャックテーブル3とともに切削送り方向(X軸方向)に移動するウエーハの移動経路を形成するカバーテーブル35の領域Dが適当である。
次に、上記切削溝検出装置20の撮像手段21が、上記搬送経路Aに配設された場合について、図3を参照して説明する。
上述したように切削工程が実施されたウエーハ11を保持したチャックテーブル3が最初にウエーハ11を吸引保持した位置(図1に示す位置)に戻され、このチャックテーブル3に保持されているウエーハ11が第2の搬送手段18によって洗浄手段17に搬送する途中で、切削溝検出装置20による切削溝検出工程を実施する。即ち、第2の搬送手段18は、図3に示すようにウエーハ11が貼着さているダイシングテープ13が装着された環状のフレーム12を保持し、上記搬送経路Aに配設された切削溝検出装置20を構成する撮像手段21の上方に搬送するとともに水層形成手段25を構成する環状部材261の上面と被写体であるウエーハ11が貼着されたダイシングテープ13との間に所定の隙間(例えば1〜2mm)を設けて位置付ける。次に、切削溝検出装置20の水供給手段27を作動して水を供給すると、この水は撮像手段21の水層形成手段26を構成する環状部材261の水供給通路261e、複数の水供給孔261dおよび嵌合凹部261cを介して環状部材261の上面に流出し、環状部材261の上面と被写体であるウエーハ11が貼着されたダイシングテープ13との間に水の層200が形成される。従って、ダイシングテープ13に水が浸透し、ダイシングテープ13の裏面(下面)に粗加工が施されていても浸透した水の作用により、ダイシングテープ13を透過してウエーハ11に形成された切削溝が撮像可能となる。
このように撮像手段21の水層形成手段26を構成する環状部材261の上面とウエーハ11が貼着されたダイシングテープ13との間に水の層200が形成された状態で、撮像手段21は発光手段25の光源251を点灯し、ハーフミラー252および対物レンズ23を介してダイシングテープ13の裏面(下面)に光を照射する。そして、撮像手段21は撮像カメラ22を作動してダイシングテープ13を透過してウエーハ11に形成された切削溝を撮像し、その画像信号を制御手段28に送る。制御手段28は、撮像カメラ22から入力した画像信号に基づく画像を表示手段29に表示する。表示手段29に表示される画像は、ウエーハ11に形成された切削溝110が濃く表示されるとともに、切削溝110の両側における裏面(下面)側に生じた欠け110aも濃く表示される。このように表示手段29に表示された画像に基づいて、ウエーハ11に形成された切削溝110の裏面側の状態を確認することができる。そして、切削溝110の両側に欠け110aが発生していることを検出したならば、切削ブレード43の交換やドレッシング等の対応を講じる。
次に、切削溝検出装置の第2の実施形態について、図4を参照して説明する。
図4には、切削溝検出装置20の撮像手段21を構成する水層形成手段26の断面図が示されている。なお、図4に示す水層形成手段26における各部の符号は、上記図2および図3に示す切削溝検出装置20の撮像手段21を構成する水層形成手段26と同一符号を用いて説明する。図4に示す切削溝検出装置20の撮像手段21を構成する水層形成手段26は、水層形成手段26を構成する環状部材261の上端部に設けられた嵌合凹部261cが浅く形成され、該嵌合凹部261cに嵌合された透明板262の上面が環状部材261の上面と面一になるように形成されている。そして、環状部材261に形成された複数の水供給孔261dが環状部材261の上面に開口して設けられている。なお、その他の構成については、上記図2および図3に示す撮像手段21の水層形成手段26を構成する環状部材261の構成と実質的に同一であるため、同一部および同一部材には同一符号を付して説明を省略する。このように構成された撮像手段21の水層形成手段26を構成する環状部材261においても、水供給通路261eから複数の水供給孔261dに水を供給することにより、環状部材261の上面と被写体であるウエーハ11が貼着されたダイシングテープ13との間に水の層を形成することができ、上記図2および図3に示す切削溝検出装置20と同様の作用効果が得られる。
以上、本発明を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲で種々の変形は可能である。例えば、上述した実施形態においては切削溝検出装置20の撮像手段21を切削加工機に配設した例を示したが、切削溝検出装置20は単独の装置として用いることができる。
2:装置ハウジング
3:チャックテーブル
4:スピンドルユニット
42:回転スピンドル
43:切削ブレード
5:アライメント手段
7:カセット載置機構
10:カセット
11:ウエーハ
12:環状のフレーム
13:ダイシングテープ
14:仮置き手段
15:搬出入手段
16:第1の搬送手段
17:洗浄手段
18:第2の洗浄搬送手段
20:切削溝検出装置
21:撮像手段
22:撮像カメラ
23:対物レンズ
24:対物レンズ保持筒
25:発光手段
26:水層形成手段
27:水供給手段
28:制御手段
29:表示手段

Claims (3)

  1. 環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着されたウエーハに切削ブレードによって形成された切削溝を、該ダイシングテープを介して検出する切削溝検出装置において、
    撮像カメラと、該撮像カメラの光軸上に配設された対物レンズを保持する対物レンズ保持筒と、該対物レンズ保持筒の上端部に装着され被写体との間に水の層を形成する水層形成手段とを備えた撮像手段と、
    該撮像手段の該撮像カメラによって撮像された画像を表示する表示手段と、を具備している、
    ことを特徴とする切削溝検出装置。
  2. 該撮像カメラと該対物レンズとの間に該対物レンズに向けて光を照射する発光手段を備えている、請求項1記載の切削溝検出装置。
  3. 環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着されたウエーハを収容するカセットと、該カセットから搬出された該ウエーハを仮置きする仮置き手段と、該仮置き手段から搬送された該ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された該ウエーハを切削する切削ブレードを備えた切削手段と、該切削手段によって切削された該ウエーハを洗浄する洗浄手段とを具備し、該洗浄手段から該仮置き手段に戻された該ウエーハを該カセットに搬入するようにした切削加工機において、
    撮像カメラと、該撮像カメラの光軸上に配設された対物レンズを保持する対物レンズ保持筒と、該対物レンズ保持筒の上端部に装着され被写体との間に水の層を形成する水層形成手段とを備えた撮像手段と、該撮像手段の該撮像カメラによって撮像された画像を表示する表示手段とを具備する切削溝検出装置の該撮像手段が該ウエーハの移動経路に配設されている、
    ことを特徴とする切削加工機。
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