JP6044986B2 - 切削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パッケージ基板を切削する切削装置に関する。
従来、例えば、特許文献1に開示されるように、金属や樹脂からなる基板上に搭載した半導体デバイスチップを樹脂封止したパッケージ基板は、保持テーブルで直に保持されて切削ブレードで切削されて個々のチップサイズパッケージ(CSP)へと分割されることが知られている。
パッケージ基板の樹脂封止面には、切削時に切削位置を検出するために用いるターゲットパターンとして使用しうるパターン等がないため、通常、樹脂封止面側を保持テーブルで保持して切削している。
そして、切削後のパッケージ基板は、保持テーブル上から搬出されてチップトレイやキャニスター等の収容容器に収容されることが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2011−049193号公報 特開2011−198905号公報
他方、切削後のチップサイズパッケージの検査工程時のハンドリングを容易にするためなどから、切削済みのパッケージ基板を粘着テープに貼着し、粘着テープを介してハンドリング用のフレームに装着させた状態にしたいという要望がある。
このような要望に対し、予めパッケージ基板をハンドリング用のフレームに貼着された粘着テープに貼着した状態として切削加工をすることが考えられる。
しかしながら、このような切削加工を実現するには、切削中にパッケージ基板を強固に保持するのに十分な粘着力を有する粘着テープを使用することが要求される。
強い粘着力を有する粘着テープでは、検査後、チップサイズパッケージを粘着テープからピックアップする際にチップサイズパッケージに糊残りが生じたり、ピックアップ不良が生じてしまうという問題がある上、粘着力の強い粘着テープは一般に高価であるという問題がある。
そこで、本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、切削中に粘着力の強い粘着テープを使用することを不要とし、切削後のパッケージ基板を粘着テープに貼着してフレームに装着した形態とする切削装置を提供することである。
請求項1に記載の発明によると、交差する複数の分割予定ラインを有したパッケージ基板を切削する切削装置であって、パッケージ基板の分割予定ラインに対応した切削ブレード用逃げ溝と切削ブレード用逃げ溝で区画された領域にそれぞれ吸引孔を有しパッケージ基板を保持する保持手段と、保持手段で保持されたパッケージ基板を分割予定ラインに沿って切削する切削ブレードと切削ブレードを回転させるスピンドルとを有した切削手段と、切削前のパッケージ基板を複数収容可能な第一カセットが載置される第一載置台と、第一載置台に載置された第一カセットからパッケージ基板を保持手段へと搬送する搬送手段と、保持手段で保持されて切削手段で切削された切削済みのパッケージ基板を保持手段上から搬出する搬出手段と、搬出手段で保持手段上から搬出された切削済みのパッケージ基板に粘着テープを貼着するとともに粘着テープの外周が環状フレームに貼着された形態のパッケージ基板ユニットを形成する粘着テープ貼り付け機構と、を備え、粘着テープ貼り付け機構は、搬出手段で保持手段上から搬出された切削済みのパッケージ基板を保持するステージと、環状フレームの開口を覆うように環状フレームに粘着テープが貼着された環状フレーム体を複数収容可能な第二カセットが載置される第二載置台と、第二載置台に載置された第二カセットから環状フレーム体を搬出してステージで保持された切削済みのパッケージ基板に環状フレーム体の粘着テープの粘着面を対面させて載置する移動手段と、ステージで保持された切削済みのパッケージ基板上に載置された環状フレーム体上を転動して環状フレーム体の粘着テープをパッケージ基板に貼着してパッケージ基板ユニットを形成するローラー部材と、形成されたパッケージ基板ユニットをステージ上から搬出して第二カセットへ収容する収容手段と、を備えた切削装置が提供される。
請求項2に記載の発明によると、移動手段が、収容手段を兼用する、請求項1に記載の切削装置が提供される。
本発明によると、切削中では粘着テープを使用することが不要であり、切削後ではパッケージ基板を粘着テープに貼着してフレームに装着した形態とする切削装置が提供される。
具体的には、パッケージ基板の分割予定ラインに対応した切削ブレード用逃げ溝と個々のチップサイズパッケージに対応した領域にそれぞれ吸引孔を有した保持手段を有するため、粘着テープを使用せずにパッケージ基板を切削することが可能となる。
また、本発明の切削装置では、粘着テープ貼り付け機構を備えるため、切削後のパッケージ基板を粘着テープに貼着してフレームに装着した形態とすることができ、切削後のチップサイズパッケージの検査工程時のハンドリングを容易することができる。
また、本発明で用いられる粘着テープについては、特段強い粘着力が要求されることが無く、例えば、チップサイズパッケージのズレを生じさせない程度の粘着力があれば十分であり、後の工程において、チップサイズパッケージのピックアップも容易に行え、また、安価な粘着テープを使用することができる。
本発明の実施形態にかかる切削装置の斜視図である。 保持テーブルの斜視図である。 (A)はパッケージ基板の斜視図である。(B)はパッケージ基板の側面断面図である。 パッケージ基板ユニットとローラー部材について示す斜視図である。 パッケージ基板ユニットとローラー部材について示す側面断面図である。 (A)は切削ブレードによる切削加工について示す側面図である。(B)は切削ブレードによる切削加工について示す側面図である。 パッケージ基板がステージに載置された状態について示す斜視図である。 ステージ上に環状フレーム体を搬出する様子について示す斜視図である。 粘着テープをパッケージ基板に貼着してパッケージ基板ユニットを形成する様子について示す斜視図である。 ステージ上からパッケージ基板ユニットを搬出する様子について示す斜視図である。
以下、本発明の切削装置の実施形態を図面を参照して説明する。
図1には、保持テーブル31に保持されたパッケージ基板1を、分割予定ライン沿って切断するための切削装置2が示されている。切削装置2の装置ハウジング20の中央部には、被加工物となるパッケージ基板1を保持する被加工物保持機構3と、被加工物保持機構3に保持されたパッケージ基板1を切削するための切削ユニット(切削手段)4が配設されている。
被加工物保持機構3は、パッケージ基板1を吸引保持する保持テーブル31(保持手段)と、保持テーブル31を支持する保持テーブル支持手段32とを具備している。図2に示すように、保持テーブル31には、表面中央部に上記パッケージ基板1を吸引保持する矩形状の吸引保持部31mが突出して設けられている。
図2に示すように、吸引保持部31mの上面(保持面)には、パッケージ基板1(図3参照)に形成された第1の分割予定ライン10aおよび第2の分割予定ライン10bと対応する領域に後述する切削ブレードの切れ刃を逃がす切削ブレード用逃げ溝31aおよび31bが格子状に形成されている。
また、吸引保持部31mには、第1の分割予定ライン10aおよび第2の分割予定ライン10bによって区画された複数の領域にそれぞれ吸引孔31kが形成されており、この吸引孔31kが図示しない吸引手段に連通されている。
図3(A)(B)に示すように、パッケージ基板1は、電極板11を具備し、電極板11の表面11aに所定の方向に延びる複数の第1の分割予定ライン10aと、第1の分割予定ライン10aと直交する方向に延びる第2の分割予定ライン10bが格子状に形成されている。
第1の分割予定ライン10aと第2の分割予定ライン10bによって区画された複数の領域にそれぞれチップサイズパッケージ(CSP)10cが配置されており、このチップサイズパッケージ10cは電極板11の裏面側から合成樹脂部12によってモールディングされている。
このように形成されたパッケージ基板1は、保持テーブル31の吸引保持部31mに対し、合成樹脂部12が下側、電極板11が上側となるように保持される。そして、第1の分割予定ライン10aおよび第2の分割予定ライン10bに沿って切断され個々にパッケージされたチップサイズパッケージ10cに分割される。
図1に示すように、被加工物保持機構3を構成する保持テーブル支持手段32は、図示しない回転駆動機構により、保持テーブル31を水平に維持しながら回転させるべく構成されている。また、保持テーブル支持手段32は、図示しないX軸方向移動手段により、図1に示す搬入・搬出領域33と、切削ユニット4による加工が行われる加工領域45の間で移動せしめられるようになっている。
切削ユニット4は、X軸方向と直交する割り出し送り方向(Y軸方向)に沿って配設されたスピンドルハウジング41と、スピンドルハウジング41に回転可能に支持されたスピンドル42と、スピンドル42の先端部に装着された切削ブレード43と、切削ブレード43の両側に配設された切削水供給ノズル44を具備している。
スピンドルハウジング41は、図示しないY軸方向移動手段によってY軸方向に沿って移動せしめられるように構成されている。スピンドル42は、図示しないサーボモータ等の駆動源によって回転駆動せしめられる。切削ブレード43は、図示の実施形態においてはダイヤモンド砥粒がメタルやレジンボンドで結合された円盤状のワッシャーブレードが用いられている。切削水供給ノズル44は、図示しない切削水供給手段に接続されており、切削水を切削ブレード43による切削部に供給する。
切削ユニット4が配置される加工領域の入り口箇所には、加工領域において切削加工されたパッケージ基板1の上面を洗浄するための上面洗浄装置5が配設されている。この上面洗浄装置5は、被加工物保持機構3を構成する保持テーブル31の移動経路の上側に配設されており、保持テーブル31上に保持され切削ユニット4に切削加工されたパッケージ基板1の上面に洗浄水を噴射せしめる。
被加工物保持機構3のY軸方向における一方の側には、加工前のパッケージ基板1を収容したカッセットを載置するカセット載置領域6aが設けられており、カセット載置領域6aには図示しない昇降手段によって上下方向に移動せしめられる第一載置台60が配設されている。この第一載置台60上にパッケージ基板1が複数枚収容された第一カセット6が載置される。カセット載置領域6aの前側には、第一カセット6に収容されたパッケージ基板1を仮置きするとともに位置合わせを行う仮置き機構7と、第一カセット6に収容されたパッケージ基板1を仮置き機構7に搬出する被加工物搬出機構8が配設されている。
仮置き機構7と搬入・搬出領域33との間には、仮置き機構7に搬出され位置合わせが行われた加工前のパッケージ基板1を搬入・搬出領域33に位置付けられている保持テーブル31上に搬送する被加工物搬入装置(被加工物搬入手段)9が配設されている。この被加工物搬入装置9は、パッケージ基板1の上面を吸引保持する吸引保持パッド91と、吸引保持パッド91を支持し吸引保持パッド91を上下方向に移動するエアシリンダ機構92と、エアシリンダ機構92を支持する作動アーム93と、作動アーム93をY軸方向に移動せしめる図示しない作動アーム移動手段とからなっている。
そして、以上の構成により、被加工物搬出機構8と被加工物搬入装置9が、第一載置台60に載置された第一カセット6からパッケージ基板1を保持テーブル31へと搬送する搬送手段として機能するように構成される。
被加工物搬入装置9のエアシリンダ機構92は、搬入・搬出領域33に位置付けられた保持テーブル31に保持されたパッケージ基板1の加工すべき領域を検出するための撮像手段18を具備している。この撮像手段18は、顕微鏡やCCDカメラ等の光学手段からなっている。
被加工物保持機構3のY軸方向において、保持テーブル支持手段32を挟んで仮置き機構7と反対側となる部位には、切削加工されたパッケージ基板1の下面を洗浄するための下面洗浄装置(下面洗浄手段)13が配設されている。この下面洗浄装置13は、本実施形態では、回転可能に構成されたスポンジ等からなる一対の洗浄ローラー13aと、洗浄ローラー13aに洗浄水を供給する図示しない洗浄水供給手段とを有して構成される。
洗浄ローラー13aの側方には、洗浄されたパッケージ基板1の下面に乾燥エアを吹きつけて乾燥させるための乾燥装置14が配設されている。この乾燥装置14は、例えば、図示せぬ乾燥エア源から供給される乾燥エアを複数の孔から噴出させる構成にて実現することができる。
乾燥装置14の側方には、切削済みのパッケージ基板1を保持するためのステージ15が設けられている。このステージ15には、パッケージ基板1の下面を吸引保持するための吸引部15aが設けられている。
また、切削装置2には、保持テーブル支持手段32に支持される保持テーブル31上のパッケージ基板1を、ステージ15の吸引部15aへと搬送するための搬出装置(搬出手段)17が設けられている。
搬出装置17は、保持テーブル31に載置されている個々のチップに分割された加工後の被加工物の上面を吸引保持する吸引保持パッド17aと、吸引保持パッド17aを支持し吸引保持パッド17aをZ軸方向(上下方向)に移動するエアシリンダ機構17bと、エアシリンダ機構17bを支持する作動アーム17cと、作動アーム17cをY軸方向に移動せしめる図示しない駆動装置とを有して構成される。
なお、吸引保持パッド17aには、パッケージ基板1を切削して構成される複数のチップサイズパッケージ(CSP)と対応する複数の領域にそれぞれ吸引孔が形成されており、この吸引孔によって各チップサイズパッケージが吸引保持されるようになっている。
搬出装置17は、パッケージ基板1を保持テーブル31からステージ15に搬送する過程において、エアシリンダ機構17bと作動アーム17cを適宜駆動させることで、下面洗浄装置13にてパッケージ基板1の下面を洗浄するとともに、乾燥装置14によって当該下面を乾燥させるように構成される。
また、切削装置2には、ステージ15の吸引部15aに搬送された切削後のパッケージ基板1に対し、環状フレーム体34の粘着テープの粘着面をパッケージ基板に対面させた状態で環状フレーム体を上方から覆い被せるように載置するための移動装置(移動手段)36が設けられている。
移動装置36は、クランプ36aと、クランプ36aが先端に設けられる作動アーム36bと、作動アーム36bをZ軸方向(上下方向)、及び、X軸方向に移動させるための図示せぬ駆動装置と、を有して構成される。
移動装置36によってステージ15に移動される環状フレーム体34は、第二載置台38に載置された第二カセット35内に複数枚が重ねられて収容され得るようになっており、移動装置36は、クランプ36aで環状フレーム体34を掴んで第二カセット35から取り出して、ステージ15上に配置されたパッケージ基板1に対向させたり、ステージ15上でパッケージ基板1が貼着された環状フレーム体34(後述するパッケージ基板ユニット70)を第二カセット35内へと戻すように構成されている。
図4に示すように、環状フレーム体34は、環状の環状フレーム34Fの開口部34kを粘着テープ34Tで塞ぐようにして構成される。図4においては、粘着テープ34Tの粘着面34Nが裏側に配置されて、ステージ15に配置された切削後のパッケージ基板1に対向させた様子が示されている。
また、図1に示すように、切削装置2には、ステージ15上に配置された切削後のパッケージ基板1に対して、対向して配置された環状フレーム体34を上から押圧することで、環状フレーム体34の粘着テープ34Tにパッケージ基板1を貼着させるためのテープ貼り付け機構50が構成されている。
テープ貼り付け機構50は、上述したステージ15、第二載置台38、移動装置(移動手段、収容手段)36に加え、ローラー部材51を有して構成される。また、テープ貼り付け機構50において、ローラー部材51は、ローラー部材51をZ軸方向(上下方向)に移動するエアシリンダ機構52に固定され、エアシリンダ機構52は作動アーム53の先端に設けられ、作動アーム53は図示せぬ駆動装置によってY軸方向に移動されるよう構成されている。
このテープ貼り付け機構50により、図4及び図5に示すように、ローラー部材51を粘着テープ34Tの非粘着面34Uに対して押し付けながら、非粘着面34Uの上を転がすことにより、粘着面34Nがパッケージ基板1に対して押し付けられる。これにより、各チップサイズパッケージ10c,10cが粘着テープ34Tに貼着されたパッケージ基板ユニット70(図5)が構成されることになる。
次に、以上のような装置構成を用いて行う加工例について説明する。まず、図1に示すように、被加工物搬出機構8によって、第一カセット6からパッケージ基板1を仮置き機構7へと搬出する。
次いで、被加工物搬入装置9によってパッケージ基板1を保持テーブル支持手段32に支持される保持テーブル31へと搬送し、保持テーブル31でパッケージ基板1を吸引保持する。
次いで、図6(A)に示すように、切削ユニット4の切削ブレード43を矢印Z1方向へと下降させた位置で矢印43a方向に高速回転させた状態とするとともに、保持テーブル支持手段32を矢印X1方向へと加工送りすることで、図6(B)に示すように、パッケージ基板1に対し切削ブレード43を横断させることで、図示せぬ分割予定ラインに沿った切削加工が行われる。
より詳しくは、図3に示されるように、第一の分割予定ライン10aに沿って加工送りして切削加工を実施した後、Y軸方向移動手段によって切削ブレード43がY軸方向に所定インデックス量、インデックス送りされる。加工送りとインデックス送りとを繰り返して全ての第一の分割予定ライン10aに沿ってパッケージ基板1が切削された後、保持テーブル支持手段32が90度回転され、第二の分割予定ライン10bに沿ってパッケージ基板1が切削される。そして、全ての第一、第二の分割予定ライン10a,10bに沿って切削加工が施されたパッケージ基板1を保持した保持テーブル31が搬入・搬出領域33へと移動する際に、上面洗浄装置5によって切削済みのパッケージ基板1の上面が洗浄される。
次いで、図7に示すように、搬出装置17の吸引保持パッド17aによって、切削加工後のパッケージ基板1を吸着保持して、ステージ15までパッケージ基板1を搬送する。この搬送の過程において、下面洗浄装置13の洗浄ローラー13aによって、パッケージ基板1の下面(図3において、合成樹脂部12が配置される側の面)が洗浄される。
次いで、この洗浄後において、乾燥装置14から噴出される乾燥エアにより、パッケージ基板1の下面が乾燥された後、ステージ15の吸引部15aへとパッケージ基板1が載置され、この吸引部15aにおいてチップサイズパッケージ10cの状態となったパッケージ基板1が吸引保持された状態とする。
次いで、図8に示すように、移動装置36により第二カセット35から環状フレーム体34を取り出し、粘着テープ34Tの下側の粘着面をパッケージ基板1に対面させる。なお、この対面を実現するために、第二カセットには、予め、環状フレーム体34の粘着テープ34Tの粘着面が下を向くようにして複数収容されていることとしている。
次いで、図9に示すように、テープ貼り付け機構50のエアシリンダ機構52によりローラー部材51を粘着テープ34Tに接するまで下降させるとともに、作動アーム53をY軸方向に移動させることにより、図5に示されるように、粘着テープ34Tの粘着面34Nに対しチップサイズパッケージ10cを貼着させる。なお、このローラー部材51による押圧がなされる際においては、ステージ15に形成される吸引部15aによってチップサイズパッケージ10cが吸引保持されるため、チップサイズパッケージ10cの位置ズレが生じることがない。
以上のようにして、図5に示すように、各チップサイズパッケージ10c,10cが粘着テープ34Tに貼着されたパッケージ基板ユニット70が構成される。そして、図10に示すように、このパッケージ基板ユニット70の環状フレーム34Fの部位を、移動装置36のクランプ36aで掴むとともに、作動アーム36bをX軸方向に移動させることで、第二カセット35内へとパッケージ基板ユニット70を収容させる。
なお、クランプ36aは、環状フレーム34Fを掴んで回転させることにより、パッケージ基板ユニット70の裏表の配置を変更する(表裏を反転させる)ことができるようになっており、後に行われる各種の工程に応じて、適宜、第二カセット35内におけるパッケージ基板ユニット70の天地を設定できることが好ましい。
さらに、以上の実施形態において、搬出装置17の吸引保持パッド17aで保持された切削加工後のパッケージ基板1を受け取るとともに、パッケージ基板1の表裏を反転させた上でステージ15に載置するための機構を追加的に設けることとしてもよい。このような機構を設けることによって、ステージ15に載置されるパッケージ基板1の裏表の状態を任意に設定可能とする装置構成を実現してもよい。
また、このことからわかるように、ステージ15に載置されるパッケージ基板1について、表面側(図3の電極板11側)を上にする、或いは、裏面側(図3の合成樹脂部12側)を上にするかについては、特に限定されるものではない。例えば、合成樹脂部12のプリントされるシリアル印字を後工程でスキャニングしやすくすることを想定し、環状フレーム体34に貼着された後に合成樹脂部12が露出するように、ステージ15においては合成樹脂部12が下側となるように載置する(図5)、といったことが行われる。
以上のようにして本発明を実施することができる。即ち、図1乃至図10に示すように、交差する複数の分割予定ライン10a,10bを有したパッケージ基板1を切削する切削装置2であって、パッケージ基板1の分割予定ライン10a,10bに対応した切削ブレード用逃げ溝31a,31bと切削ブレード用逃げ溝31a,31bで区画された領域にそれぞれ吸引孔31kを有しパッケージ基板1を保持する保持テーブル(保持手段)31と、
保持テーブル(保持手段)31で保持されたパッケージ基板1を分割予定ライン10a,10bに沿って切削する切削ブレード43と切削ブレードを回転させるスピンドル42とを有した切削ユニット(切削手段)4と、
切削前のパッケージ基板1を複数収容可能な第一カセット6が載置される第一載置台60と、
第一載置台60に載置された第一カセット6からパッケージ基板1を保持テーブル31へと搬送する搬送手段として機能する被加工物搬出機構8及び被加工物搬入装置9と、
保持テーブル31で保持されて切削ユニット4で切削された切削済みのパッケージ基板1を保持テーブル31上から搬出する搬出装置(搬出手段)17と、
搬出装置17で保持テーブル31上から搬出された切削済みのパッケージ基板1に粘着テープ34Tを貼着するとともに粘着テープ34Tの外周が環状フレーム34Fに貼着された形態のパッケージ基板ユニット70を形成する粘着テープ貼り付け機構と、を備え、
粘着テープ貼り付け機構50は、
搬出装置17で保持テーブル31上から搬出された切削済みのパッケージ基板1を保持するステージ15と、
環状フレーム34Fの開口を覆うように環状フレーム34Fに粘着テープ34Tが貼着された環状フレーム体34を複数収容可能な第二カセット35が載置される第二載置台38と、
第二載置台38に載置された第二カセット35から環状フレーム体34を搬出してステージ15で保持された切削済みのパッケージ基板1に環状フレーム体34の粘着テープ34Tの粘着面34Nを対面させて載置する移動装置(移動手段)36と、
ステージ15で保持された切削済みのパッケージ基板1上に載置された環状フレーム体34上を転動して環状フレーム体34の粘着テープ34Nをパッケージ基板1に貼着してパッケージ基板ユニット70を形成するローラー部材51と、
形成されたパッケージ基板ユニット70をステージ15上から搬出して第二カセット35へ収容する移動装置(収容手段)36と、
を備えた切削装置とするものである。
これにより、切削中では粘着テープを使用することが不要であり、切削後ではパッケージ基板1を粘着テープ34Tに貼着してフレームに装着した形態とする切削装置が提供される。
そして、パッケージ基板1の分割予定ライン10a,10bに対応した切削ブレード用逃げ溝31a,31bと個々のチップサイズパッケージ10cに対応した領域にそれぞれ吸引孔31kを有した保持テーブル31を有するため、粘着テープを使用せずにパッケージ基板1を切削することが可能となる。
また、粘着テープ貼り付け機構50を備えるため、切削後のパッケージ基板1を粘着テープ34Bに貼着して環状フレーム34Fに装着した形態とすることができ、切削後のチップサイズパッケージ10cの検査工程時のハンドリングを容易することができる。
また、本発明で用いられる粘着テープ34Tについては、特段強い粘着力が要求されることが無く、例えば、チップサイズパッケージ10cのズレを生じさせない程度の粘着力があれば十分であり、後の工程において、チップサイズパッケージ10cのピックアップも容易に行え、また、安価な粘着テープを使用することができる。
また、図1に示す構成では、第二載置台38に載置された第二カセット35から環状フレーム体34を搬出してステージ15で保持された切削済みのパッケージ基板1に環状フレーム体34の粘着テープ34Tの粘着面34Nを対面させて載置する移動装置(移動手段)36が、形成されたパッケージ基板ユニット70をステージ15上から搬出して第二カセット35へ収容する移動装置(収容手段)36を兼用する構成となっている。
これにより、装置構成のコンパクト化、簡易化を図ることができる。
なお、以上の実施形態では、第二カセット35からステージ15へ環状フレーム体34を移動させる移動手段と、ステージ15上のパッケージ基板ユニット70を第二カセット35へ収容させるための収容手段を、一つの移動装置36によって兼用する構成としたが、この構成に限るものではなく、移動手段と収容手段とをそれぞれ別の装置構成によって実現することとしてもよい。
1 パッケージ基板
2 切削装置
3 被加工物保持機構
4 切削ユニット
11 電極板
12 合成樹脂部
13 下面洗浄装置
14 乾燥装置
15 ステージ
31 保持テーブル
34 環状フレーム体
34F 環状フレーム34F
34k 開口部
34N 粘着面
34T 粘着テープ
50 粘着テープ貼り付け機構
51 ローラー部材
70 パッケージ基板ユニット

Claims (2)

  1. 交差する複数の分割予定ラインを有したパッケージ基板を切削する切削装置であって、
    パッケージ基板の該分割予定ラインに対応した切削ブレード用逃げ溝と該切削ブレード用逃げ溝で区画された領域にそれぞれ吸引孔を有しパッケージ基板を保持する保持手段と、
    該保持手段で保持されたパッケージ基板を該分割予定ラインに沿って切削する切削ブレードと該切削ブレードを回転させるスピンドルとを有した切削手段と、
    切削前のパッケージ基板を複数収容可能な第一カセットが載置される第一載置台と、
    該第一載置台に載置された該第一カセットからパッケージ基板を該保持手段へと搬送する搬送手段と、
    該保持手段で保持されて該切削手段で切削された切削済みのパッケージ基板を該保持手段上から搬出する搬出手段と、
    該搬出手段で該保持手段上から搬出された切削済みのパッケージ基板に粘着テープを貼着するとともに該粘着テープの外周が環状フレームに貼着された形態のパッケージ基板ユニットを形成する粘着テープ貼り付け機構と、を備え、
    該粘着テープ貼り付け機構は、
    該搬出手段で該保持手段上から搬出された切削済みのパッケージ基板を保持するステージと、
    環状フレームの開口を覆うように該環状フレームに粘着テープが貼着された環状フレーム体を複数収容可能な第二カセットが載置される第二載置台と、
    該第二載置台に載置された該第二カセットから該環状フレーム体を搬出して該ステージで保持された切削済みのパッケージ基板に該環状フレーム体の該粘着テープの粘着面を対面させて載置する移動手段と、
    該ステージで保持された切削済みのパッケージ基板上に載置された該環状フレーム体上を転動して該環状フレーム体の該粘着テープをパッケージ基板に貼着して該パッケージ基板ユニットを形成するローラー部材と、
    形成された該パッケージ基板ユニットを該ステージ上から搬出して該第二カセットへ収容する収容手段と、
    を備えた切削装置。
  2. 前記移動手段が、前記収容手段を兼用する、請求項1に記載の切削装置。

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