JP6336217B1 - ポリフェーズフィルタ - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、レーダ用のスーパーヘテロダイン受信機を構成する半導体集積回路においては、受信信号の帯域を制限することが可能なフィルタのほか、受信信号の周波数変換に伴うイメージ妨害波を抑圧することが可能なポリフェーズフィルタなどが用いられることがある。
以下の特許文献1には、複数の抵抗と、複数のコンデンサとを備えたポリフェーズフィルタが開示されている。
第1から第4のトランジスタのそれぞれが、ベース端子が接地されているバイポーラトランジスタであり、第1のトランジスタのエミッタ端子が第1の入力端子と接続され、第1のトランジスタのコレクタ端子が第1のトランジスタの出力端子であり、第2のトランジスタのエミッタ端子が第2の入力端子と接続され、第2のトランジスタのコレクタ端子が第2のトランジスタの出力端子であり、第3のトランジスタのエミッタ端子が第3の入力端子と接続され、第3のトランジスタのコレクタ端子が第3のトランジスタの出力端子であり、第4のトランジスタのエミッタ端子が第4の入力端子と接続され、第4のトランジスタのコレクタ端子が第4のトランジスタの出力端子であるようにしたものである。
図1はこの発明の実施の形態1によるポリフェーズフィルタを示す回路図である。
図1において、第1の入力端子1aは第1のI信号VIPが入力される端子である。
第2の入力端子1bは第1のQ信号VQPが入力される端子である。
第3の入力端子1cは第1のI信号VIPと差動信号を構成している第2のI信号VINが入力される端子である。理想的には、VIP+VIN=0である。
第4の入力端子1dは第1のQ信号VQPと差動信号を構成している第2のQ信号VQNが入力される端子である。理想的には、VQP+VQN=0である。
第1のトランジスタ2aは、ベース端子が第1の入力端子1aと接続され、コレクタ端子(第1のトランジスタ2aの出力端子)が第1の出力端子4aと接続されており、第1の入力端子1aから入力された第1のI信号VIPを増幅して、増幅後の第1のI信号VIPを第1の出力端子4aに出力する。
第2のトランジスタ2bはトランスコンダクタンスgmを有し、エミッタ端子が接地されているバイポーラトランジスタである。
第2のトランジスタ2bは、ベース端子が第2の入力端子1bと接続され、コレクタ端子(第2のトランジスタ2bの出力端子)が第2の出力端子4bと接続されており、第2の入力端子1bから入力された第1のQ信号VQPを増幅して、増幅後の第1のQ信号VQPを第2の出力端子4bに出力する。
第3のトランジスタ2cは、ベース端子が第3の入力端子1cと接続され、コレクタ端子(第3のトランジスタ2cの出力端子)が第3の出力端子4cと接続されており、第3の入力端子1cから入力された第2のI信号VINを増幅して、増幅後の第2のI信号VINを第3の出力端子4cに出力する。
第4のトランジスタ2dはトランスコンダクタンスgmを有し、エミッタ端子が接地されているバイポーラトランジスタである。
第4のトランジスタ2dは、ベース端子が第4の入力端子1dと接続され、コレクタ端子(第4のトランジスタ2dの出力端子)が第4の出力端子4dと接続されており、第4の入力端子1dから入力された第2のQ信号VQNを増幅して、増幅後の第2のQ信号VQNを第4の出力端子4dに出力する。
第2のコンデンサ3bは一端が第2のトランジスタ2bのコレクタ端子と接続され、他端が第3の入力端子1cと接続されている。
第3のコンデンサ3cは一端が第3のトランジスタ2cのコレクタ端子と接続され、他端が第4の入力端子1dと接続されている。
第4のコンデンサ3dは一端が第4のトランジスタ2dのコレクタ端子と接続され、他端が第1の入力端子1aと接続されている。
第2の出力端子4bは第2のトランジスタ2bのコレクタ端子と接続されており、第2のトランジスタ2bにより増幅された第1のQ信号VO_QPを出力する端子である。
第3の出力端子4cは第3のトランジスタ2cのコレクタ端子と接続されており、第3のトランジスタ2cにより増幅された第2のI信号VO_INを出力する端子である。
第4の出力端子4dは第4のトランジスタ2dのコレクタ端子と接続されており、第4のトランジスタ2dにより増幅された第2のQ信号VO_QNを出力する端子である。
図2のポリフェーズフィルタは、第1から第4のトランジスタのコレクタ端子(出力端子)のそれぞれが負荷を介して電源Vccと接続されている点で、図1のポリフェーズフィルタと相違している。
負荷5aはインピーダンスがZの抵抗であり、一端が第1のトランジスタ2aのコレクタ端子と接続され、他端が電源Vccと接続されている。
負荷5bはインピーダンスがZの抵抗であり、一端が第2のトランジスタ2bのコレクタ端子と接続され、他端が電源Vccと接続されている。
負荷5cはインピーダンスがZの抵抗であり、一端が第3のトランジスタ2cのコレクタ端子と接続され、他端が電源Vccと接続されている。
負荷5dはインピーダンスがZの抵抗であり、一端が第4のトランジスタ2dのコレクタ端子と接続され、他端が電源Vccと接続されている。
図1のポリフェーズフィルタでは、第1の出力端子4a、第2の出力端子4b、第3の出力端子4c及び第4の出力端子4dのそれぞれに、トランスインピーダンスアンプなどの負荷回路が接続されていることを想定しており、このような負荷回路が接続されている場合、図2のように負荷5a〜5dが接続されている必要はない。
抵抗6aは第1の入力端子1aと第1の出力端子4aとの間に接続されている。
抵抗6bは第2の入力端子1bと第2の出力端子4bとの間に接続されている。
抵抗6cは第3の入力端子1cと第3の出力端子4cとの間に接続されている。
抵抗6dは第4の入力端子1dと第4の出力端子4dとの間に接続されている。
この実施の形態1のポリフェーズフィルタとの比較のために、図3に示す従来のポリフェーズフィルタを解析する。
まず、従来のポリフェーズフィルタから出力されるI信号に係る差動信号ΔVIOUTについて説明する。ΔVIOUT=VO_IP−VO_INである。
例えば、抵抗6aを流れる電流Iaは、以下の式(2)で表され、第1のコンデンサ3aを流れる電流Ibは、以下の式(3)で表される。
このため、第1の出力端子4aから出力される第1のI信号VO_IPは、以下の式(4)で表される。
式(2)〜(4)において、Rは抵抗6aの抵抗値、Cは第1のコンデンサ3aの容量値、Zは負荷5aのインピーダンスである。
ここでは、第1のI信号VO_IPについて説明しているが、第2のI信号VO_INについても同様に得ることができる。
第2のI信号VO_INは、以下の式(6)のように表される。
例えば、抵抗6bを流れる電流Ifは、以下の式(8)で表され、第2のコンデンサ3bを流れる電流Ieは、以下の式(9)で表される。
このため、第2の出力端子4bから出力される第1のQ信号VO_QPは、以下の式(10)で表される。
式(8)〜(10)において、Rは抵抗6bの抵抗値、Cは第2のコンデンサ3bの容量値、Zは負荷5bのインピーダンスである。
ここでは、第1のQ信号VO_QPについて説明しているが、第2のQ信号VO_QNについても同様に得ることができる。
第2のQ信号VO_QNは、以下の式(12)のように表される。
式(15)及び式(16)より、IQ信号の振幅は、周波数によらず一定となり、IQ信号の位相は、角周波数ω=1/CRのみで90度差となることが分かる。また、分子>分母となるため、IQ信号は減衰することが分かる。
まず、ポリフェーズフィルタから出力されるI信号に係る差動信号ΔVIOUTについて説明する。ΔVIOUT=VO_IP−VO_INである。
例えば、第1のトランジスタ2aを流れる電流Iaは、以下の式(17)で表され、第1のコンデンサ3aを流れる電流Ibは、以下の式(18)で表される。
このため、第1の出力端子4aから出力される第1のI信号VO_IPは、以下の式(18)で表される。
式(18)において、gmは第1のトランジスタ2aのトランスコンダクタンスである。
ここでは、第1のI信号VO_IPについて説明しているが、第2のI信号VO_INについても同様に得ることができる。
第2のI信号VO_INは、以下の式(21)のように表される。
例えば、第2のトランジスタ2bを流れる電流Ifは、以下の式(23)で表され、第2のコンデンサ3bを流れる電流Ieは、以下の式(24)で表される。
このため、第2の出力端子4bから出力される第1のQ信号VO_QPは、以下の式(25)で表される。
ここでは、第1のQ信号VO_QPについて説明しているが、第2のQ信号VO_QNについても同様に得ることができる。
第2のQ信号VO_QNは、以下の式(27)のように表される。
式(30)及び式(31)より、IQ信号の振幅は常に一定となり、IQ信号の位相は、角周波数ω=gm/CRで90度差となることが分かる。
このため、この実施の形態1のポリフェーズフィルタにおいても、図3のポリフェーズフィルタと同様に、IQ信号の振幅が常に一定となり、IQ信号の位相が角周波数ωで90度差となる。
したがって、この実施の形態1のポリフェーズフィルタは、図3のポリフェーズフィルタと同じIQ特性を実現することができる。
ただし、この実施の形態1のポリフェーズフィルタは、図3のポリフェーズフィルタと異なり、トランスコンダクタンスgmを有するトランジスタを用いて構成されているため、利得を持たせることが可能である。
したがって、この実施の形態1のポリフェーズフィルタは、トランスコンダクタンスgmとωCの大小関係にかかわらず、1以上の利得を持つことが可能である。
また、この実施の形態1のポリフェーズフィルタは、角周波数がω=gm/CRで決定される。トランスコンダクタンスgmは、トランジスタを流れる電流によって決まるため、電流を可変することで、角周波数ωを可変することが可能である。したがって、この実施の形態1のポリフェーズフィルタは、特性の可変が可能なポリフェーズフィルタである。
また、利得を有し、かつ、特性を可変することが可能なポリフェーズフィルタを得ることができる。
このため、第1のトランジスタ2a,第2のトランジスタ2b,第3のトランジスタ2c及び第4のトランジスタ2dは、例えば、電界効果トランジスタであってもよいし、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などのMOSトランジスタであってもよい。
なお、第1のトランジスタ2a,第2のトランジスタ2b,第3のトランジスタ2c及び第4のトランジスタ2dが電界効果トランジスタである場合、電界効果トランジスタのゲート端子は、バイポーラトランジスタのベース端子に相当する。
また、電界効果トランジスタのドレイン端子は、バイポーラトランジスタのコレクタ端子に相当し、電界効果トランジスタのソース端子は、バイポーラトランジスタのエミッタ端子に相当する。
上記実施の形態1では、第1のトランジスタ2a,第2のトランジスタ2b,第3のトランジスタ2c及び第4のトランジスタ2dのエミッタ端子が接地されている例を示している。
この実施の形態2では、第1のトランジスタ2aのエミッタ端子及び第3のトランジスタ2cのエミッタ端子が第1の電流源7aを介してグランドと接続され、第2のトランジスタ2bのエミッタ端子及び第4のトランジスタ2dのエミッタ端子が第2の電流源7bを介してグランドと接続されている例を説明する。
第1の電流源7aは+側が第1のトランジスタ2aのエミッタ端子及び第3のトランジスタ2cのエミッタ端子と接続され、−側がグランドと接続されている。
第2の電流源7bは+側が第2のトランジスタ2bのエミッタ端子及び第4のトランジスタ2dのエミッタ端子と接続され、−側がグランドと接続されている。
第1のI信号VIPと第2のI信号VINとの間に差動アンバランスが生じている場合でも、第1のトランジスタ2aのエミッタ端子及び第3のトランジスタ2cのエミッタ端子が第1の電流源7aを介してグランドと接続されることで、第1のトランジスタ2aを流れる電流Iaと、第3のトランジスタ2cを流れる電流Idとは差動信号になる。
また、第1のQ信号VQPと第2のQ信号VQNとの間に差動アンバランスが生じている場合でも、第2のトランジスタ2bのエミッタ端子及び第4のトランジスタ2dのエミッタ端子が第2の電流源7bを介してグランドと接続されることで、第2のトランジスタ2bを流れる電流Ifと、第4のトランジスタ2dを流れる電流Ihとは差動信号になる。
これにより、上記実施の形態1よりも、ポリフェーズフィルタによるイメージ妨害波の抑圧精度を高めることができる。
図5に示すように、第1の電流源7aの代わりに、第1の抵抗8aが接続され、第2の電流源7bの代わりに、第2の抵抗8bが接続されていても、同様の効果を得ることができる。
図5はこの発明の実施の形態2による他のポリフェーズフィルタを示す回路図である。
上記実施の形態1では、第1のトランジスタ2a,第2のトランジスタ2b,第3のトランジスタ2c及び第4のトランジスタ2dのエミッタ端子が接地されている例を示している。
この実施の形態3では、第1のトランジスタ9a,第2のトランジスタ9b,第3のトランジスタ9c及び第4のトランジスタ9dのベース端子が接地されている例を説明する。
第1のトランジスタ9aはトランスコンダクタンスgmを有し、ベース端子が接地されているバイポーラトランジスタである。
第1のトランジスタ9aは、エミッタ端子が第1の入力端子1aと接続され、コレクタ端子(第1のトランジスタ9aの出力端子)が第1の出力端子4aと接続されており、第1の入力端子1aから入力された第1のI信号VIPを増幅して、増幅後の第1のI信号VIPを第1の出力端子4aに出力する。
第2のトランジスタ9bはトランスコンダクタンスgmを有し、ベース端子が接地されているバイポーラトランジスタである。
第2のトランジスタ9bは、エミッタ端子が第2の入力端子1bと接続され、コレクタ端子(第2のトランジスタ9bの出力端子)が第2の出力端子4bと接続されており、第2の入力端子1bから入力された第1のQ信号VQPを増幅して、増幅後の第1のQ信号VQPを第2の出力端子4bに出力する。
第3のトランジスタ9cは、エミッタ端子が第3の入力端子1cと接続され、コレクタ端子(第3のトランジスタ9cの出力端子)が第3の出力端子4cと接続されており、第3の入力端子1cから入力された第2のI信号VINを増幅して、増幅後の第2のI信号VINを第3の出力端子4cに出力する。
第4のトランジスタ9dはトランスコンダクタンスgmを有し、ベース端子が接地されているバイポーラトランジスタである。
第4のトランジスタ9dは、エミッタ端子が第4の入力端子1dと接続され、コレクタ端子(第4のトランジスタ9dの出力端子)が第4の出力端子4dと接続されており、第4の入力端子1dから入力された第2のQ信号VQNを増幅して、増幅後の第2のQ信号VQNを第4の出力端子4dに出力する。
第2の電流源10bは+側が第2のトランジスタ9bのエミッタ端子と接続され、−側がグランドと接続されている。
第3の電流源10cは+側が第3のトランジスタ9cのエミッタ端子と接続され、−側がグランドと接続されている。
第4の電流源10dは+側が第4のトランジスタ9dのエミッタ端子と接続され、−側がグランドと接続されている。
この実施の形態3のポリフェーズフィルタの動作は、上記実施の形態1のポリフェーズフィルタの動作と概ね同じである。
ただし、この実施の形態3では、第1のトランジスタ9a,第2のトランジスタ9b,第3のトランジスタ9c及び第4のトランジスタ9dのベース端子が接地されている。
このため、第1の入力端子1a,第2の入力端子1b,第3の入力端子1c及び第4の入力端子1dから見た入力インピーダンスを、第1のトランジスタ9a,第2のトランジスタ9b,第3のトランジスタ9c及び第4のトランジスタ9dにおけるインピーダンスの1/gmとすることができる。
図7に示すように、第1の電流源10aの代わりに第1の抵抗11aが接続され、第2の電流源10bの代わりに第2の抵抗11bが接続され、第3の電流源10cの代わりに第3の抵抗11cが接続され、第4の電流源10dの代わりに第4の抵抗11dが接続されていてもよい。この場合も同様の効果を得ることができる。
図7はこの発明の実施の形態3による他のポリフェーズフィルタを示す回路図である。
Claims (4)
- 第1の入力端子から入力される第1のI信号を増幅する第1のトランジスタと、
第2の入力端子から入力される第1のQ信号を増幅する第2のトランジスタと、
前記第1のI信号と差動信号を構成している第2のI信号が第3の入力端子から入力されると、前記第2のI信号を増幅する第3のトランジスタと、
前記第1のQ信号と差動信号を構成している第2のQ信号が第4の入力端子から入力されると、前記第2のQ信号を増幅する第4のトランジスタと、
前記第1のトランジスタの出力端子と前記第2の入力端子との間に接続されている第1のコンデンサと、
前記第2のトランジスタの出力端子と前記第3の入力端子との間に接続されている第2のコンデンサと、
前記第3のトランジスタの出力端子と前記第4の入力端子との間に接続されている第3のコンデンサと、
前記第4のトランジスタの出力端子と前記第1の入力端子との間に接続されている第4のコンデンサとを備え、
前記第1から第4のトランジスタを流れる電流を可変することで、前記第1から第4のトランジスタが有するトランスコンダクタンスと、前記第1から第4のコンデンサの容量値とによって決まる角周波数が可変するものであり、
前記第1から第4のトランジスタのそれぞれが、ベース端子が接地されているバイポーラトランジスタであり、
前記第1のトランジスタのエミッタ端子が前記第1の入力端子と接続され、前記第1のトランジスタのコレクタ端子が前記第1のトランジスタの出力端子であり、
前記第2のトランジスタのエミッタ端子が前記第2の入力端子と接続され、前記第2のトランジスタのコレクタ端子が前記第2のトランジスタの出力端子であり、
前記第3のトランジスタのエミッタ端子が前記第3の入力端子と接続され、前記第3のトランジスタのコレクタ端子が前記第3のトランジスタの出力端子であり、
前記第4のトランジスタのエミッタ端子が前記第4の入力端子と接続され、前記第4のトランジスタのコレクタ端子が前記第4のトランジスタの出力端子であることを特徴とするポリフェーズフィルタ。 - 前記第1のトランジスタのエミッタ端子は、第1の電流源又は第1の抵抗を介してグランドと接続され、
前記第2のトランジスタのエミッタ端子は、第2の電流源又は第2の抵抗を介してグランドと接続され、
前記第3のトランジスタのエミッタ端子は、第3の電流源又は第3の抵抗を介してグランドと接続され、
前記第4のトランジスタのエミッタ端子は、第4の電流源又は第4の抵抗を介してグランドと接続されていることを特徴とする請求項1記載のポリフェーズフィルタ。 - 第1の入力端子から入力される第1のI信号を増幅する第1のトランジスタと、
第2の入力端子から入力される第1のQ信号を増幅する第2のトランジスタと、
前記第1のI信号と差動信号を構成している第2のI信号が第3の入力端子から入力されると、前記第2のI信号を増幅する第3のトランジスタと、
前記第1のQ信号と差動信号を構成している第2のQ信号が第4の入力端子から入力されると、前記第2のQ信号を増幅する第4のトランジスタと、
前記第1のトランジスタの出力端子と前記第2の入力端子との間に接続されている第1のコンデンサと、
前記第2のトランジスタの出力端子と前記第3の入力端子との間に接続されている第2のコンデンサと、
前記第3のトランジスタの出力端子と前記第4の入力端子との間に接続されている第3のコンデンサと、
前記第4のトランジスタの出力端子と前記第1の入力端子との間に接続されている第4のコンデンサとを備え、
前記第1から第4のトランジスタを流れる電流を可変することで、前記第1から第4のトランジスタが有するトランスコンダクタンスと、前記第1から第4のコンデンサの容量値とによって決まる角周波数が可変するものであり、
前記第1から第4のトランジスタのそれぞれが、ゲート端子が接地されている電界効果トランジスタであり、
前記第1のトランジスタのソース端子が前記第1の入力端子と接続され、前記第1のトランジスタのドレイン端子が前記第1のトランジスタの出力端子であり、
前記第2のトランジスタのソース端子が前記第2の入力端子と接続され、前記第2のトランジスタのドレイン端子が前記第2のトランジスタの出力端子であり、
前記第3のトランジスタのソース端子が前記第3の入力端子と接続され、前記第3のトランジスタのドレイン端子が前記第3のトランジスタの出力端子であり、
前記第4のトランジスタのソース端子が前記第4の入力端子と接続され、前記第4のトランジスタのドレイン端子が前記第4のトランジスタの出力端子であることを特徴とするポリフェーズフィルタ。 - 前記第1のトランジスタのソース端子は、第1の電流源又は第1の抵抗を介してグランドと接続され、
前記第2のトランジスタのソース端子は、第2の電流源又は第2の抵抗を介してグランドと接続され、
前記第3のトランジスタのソース端子は、第3の電流源又は第3の抵抗を介してグランドと接続され、
前記第4のトランジスタのソース端子は、第4の電流源又は第4の抵抗を介してグランドと接続されていることを特徴とする請求項3記載のポリフェーズフィルタ。
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