JP5880284B2 - 差動増幅器 - Google Patents

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本発明は、差動増幅器に関する。
従来、数GHzの高周波信号を増幅する場合、インダクタを有する高周波増幅器が用いられることが知られている。また、無線通信システムなどにおいて高周波信号を増幅するために、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)のプロセスによって製造される高周波増幅器が用いられることが知られている。
例えば、特許文献1には、CMOSプロセスで構成され、コモンモード電圧を所定の基準電圧に収束させるための負帰還ループ手段が設けられた差動増幅回路が開示されている。また、非特許文献1には、UWB(Ultra Wide Band)の無線技術に対し、インダクタを有しないCMOSの高周波回路技術が開示されている。
しかしながら、高周波信号を増幅することと、同相信号除去比を変更可能にすることとを両立させることができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高周波信号を増幅することと、同相信号除去比を変更可能にすることとを両立させることができる差動増幅器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、利得可変にされた増幅部と、前記増幅部にカスケード接続された差動増幅部と、前記差動増幅部の出力振幅を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に応じて、前記増幅部の利得を変更する変更部と、を有し、前記差動増幅部は、コモンソース増幅部と、前記コモンソース増幅部の増幅動作における同相利得を低減可能にされた複数のNチャネル電界効果トランジスタを備えるドレイン接地増幅段と、を有し、前記ドレイン接地増幅段は、前記Nチャネル電界効果トランジスタの少なくとも一部がオン又はオフに設定可能にされていることを特徴とする。
本発明によれば、高周波信号を増幅することと、同相信号除去比を変更可能にすることとを両立させることができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態にかかる差動増幅器の構成例を示す構成図である。 図2は、増幅部の詳細を示す回路図である。 図3は、増幅部の変形例を示す回路図である。 図4は、同相信号除去比が固定される差動増幅部の詳細を示す回路図である。 図5は、可変の同相信号除去機能つき差動増幅部の詳細を示す回路図である。 図6は、検出部の詳細を示す回路図である。 図7は、変更部の動作を示すフローチャートである。 図8は、差動増幅器の変形例の構成例を示す構成図である。 図9は、通信装置の構成を示す構成図である。
実施の形態にかかる差動増幅器を説明するにあたって、まず背景について説明する。例えば、UWBでは信号帯域として3〜10GHzの高周波、広帯域を利用することが特徴となっている。しかし、差動増幅器をCMOSプロセスで製造する場合、高周波においては、容量性負荷による負荷インピーダンスが低下するため、十分な利得を得ることが難しいという問題がある。
一般的には、数GHzの高周波増幅器は、負荷としてオンチップのスパイラルインダクタを用い、容量との共振によって高いインピーダンスを作り出すことにより、高い利得を得ている。しかしながら、スパイラルインダクタは、トランジスタなどの能動素子に比べて極端に大きく、チップ面積の拡大と製造コストの上昇の原因となるという問題がある。さらに、共振によって高いインピーダンスが得られる周波数範囲は狭く、UWBのような広帯域の信号を扱う用途には一般に不向きである。
一方、UWBで扱う高周波信号を増幅することができる増幅器として、負荷にインダクタを用いないプッシュ−プル型増幅器が知られている(非特許文献1参照)。
一般的に、IC(Integrated Circuit)内では、アナログ信号は差動で扱われることが多い。差動信号は、雑音への耐性が強く、ダイナミックレンジが広く、偶数次高調波歪が低減できるといった利点があるためである。このため、差動増幅器では、差動信号を増幅し、一方で同相信号を除去することが重要である。3〜10GHzなどの高周波信号を扱う差動増幅器では、インピーダンス低下、利得低下の要因となる負荷容量を低減するために、ゲート長の短い電界効果トランジスタ(FET:Field effect transistor)が用いられることが好ましい。以下、電界効果トランジスタを単に「トランジスタ」と略記することがある。
しかし、ゲート長の短いトランジスタは、製造時のばらつきが大きく、また、配線や素子のレイアウトを完全に対称に作ることが難しいため、増幅器において差動の対称性が崩れやすいことが問題となる。差動の対称性が崩れると、同相信号が差動信号に混入するため、先述の利点が損なわれてしまう。
また、高周波増幅器においては、一般的な差動増幅器でよくみられる、テール電流源で差動信号の電流の和を一定に保つことによって同相信号を除去する機能が、容量によるインピーダンス低下によって無効化されてしまうという問題がある。このため、3〜10GHzで動作する従来の高周波増幅器では、同相信号除去比の高い差動増幅回路の実現が困難であるという問題があった。また、従来の差動増幅器では、必要な同相信号の除去特性は、デバイスの個体ごと、使用環境ごとに異なるものの、同相信号除去特性を変更することができないため、経験的に決めた高い同相信号除去比を常に実現できるようにしておく必要があり、消費電力が大きくなるという問題があった。そこで、本発明は、特に上記点に鑑みてなされたものである。
次に、実施の形態にかかる差動増幅器について説明する。図1は、実施の形態にかかる差動増幅器1の構成例を示す構成図である。差動増幅器1は、利得可変にされた増幅部10,20、可変の同相信号除去機能つき差動増幅部30、検出部40、及び変更部50を有する。
増幅部10は、例えばプッシュ−プル型のシングルエンド増幅器である。増幅部10は、スパイラルインダクタを含まず、例えば3〜10GHzなどの高周波でも利得がある。増幅部20は、増幅部10と同様の構成を有する。なお、増幅部10,20は、それぞれ1段に限定されることなく、設定される利得に応じて複数段のカスケード接続をされた構成であってもよい。
差動増幅部30は、図1に示すように、増幅部10,20それぞれに対してカスケード接続され、差動信号を数dBの利得で増幅させるとともに、同相信号の除去を行う。また、差動増幅部30は、同相信号の除去比が小さくてもよい場合には、同相信号除去比を小さくし、差動信号の利得を大きくすることができるようにされている(図5等を用いて後述)。
検出部40は、差動増幅部30が出力する出力差動信号の振幅を検出し、検出結果を変更部50に対して出力する。変更部50は、検出部40から受入れた検出結果に応じて、増幅部10,20の利得を変更する。
なお、増幅部10,20は、利得が大きいほど消費電流も大きくなる。即ち、増幅部10,20は、変更部50によって利得を下げるように変更されると、消費電流が少なくなる。
また、差動増幅部30は、同相信号除去比を大きくするか、又は小さくするかが、複数の方法によって決定される。差動増幅部30の同相信号除去比を決定する方法の一つとして、例えばチップ(差動増幅器1)製造後の試験において、同相信号除去比を切り換えて差動増幅器1の特性を測定することにより同相信号除去比を決定する方法がある。
また、差動増幅部30は、同相信号を検出する同相信号検出部が設けられ、同相信号除去比を切り換えて同相信号が検出されるかどうかを判定するように構成されてもよい。
次に、差動増幅器1を構成する各部の詳細について説明する。図2は、増幅部10,20の詳細を示す回路図である。なお、上述したように、増幅部20は、増幅部10と同様に構成されている。よって、増幅部10を構成する各部に対応する増幅部20の各部には、増幅部10を構成する各部と同一の符号が付してある。
増幅部10,20は、電源電圧及びバイアスが共通にされているが、それぞれ独立して構成されている。以下、増幅部20は増幅部10と同様に構成されているため、増幅部10について説明する。
増幅部10は、Nchトランジスタ(Nチャネル電界効果トランジスタ)100と、Pchトランジスタ(Pチャネル電界効果トランジスタ)102とを有するプッシュ−プル型の構成となっている。増幅部10の入力ノード112は、容量(コンデンサ)106を介してNchトランジスタ100のゲートにAC結合され、容量(コンデンサ)110を介してPchトランジスタ102のゲートにAC結合されている。Nchトランジスタ100のバイアスは、抵抗104を介してDC結合されたノード118の電位により決定される。Pchトランジスタ102のバイアスは、抵抗108を介してDC結合されたノード116の電位により決定される。
また、増幅部10は、可変電流源120の電流値が変更されると、Nchトランジスタ122のバイアスが変更され、ノード118の電位が変更されるように構成されている。また、増幅部10は、可変電流源124の電流値が変更されると、Pchトランジスタ126のバイアスが変更され、ノード116の電位が変更されるように構成されている。なお、可変電流源120,124は、変更部50によって電流値が変更されるように構成されている。
そして、変更部50及び可変電流源120,124は、ノード118の電位を高くし、ノード116の電位を低くすることにより、Nchトランジスタ100及びPchトランジスタ102のトランスコンダクタ(電圧−電流変換利得)を大きくすることができるように構成されている。つまり、増幅部10,20は、入力ノード112のDC電圧、Nchトランジスタ100のバイアス、及びPchトランジスタ102のバイアスをそれぞれ独立に設定することが可能にされており、消費電流さえ増やせば、大きな利得を得て出力ノード114から出力することができるように構成されている(非特許文献1参照)。
(増幅部10,20の変形例)
図3は、増幅部10,20の変形例を示す回路図である。なお、図3に示した増幅部10,20の変形例において、図2に示した増幅部10,20と実質的に同一のものには、同一の符号が付してある。増幅部10,20の変形例において、Nchトランジスタ100は、抵抗128によってバイアスが安定的に決定されている。
次に、差動増幅部30の詳細について説明する。差動増幅部30の詳細を説明するにあたって、まず、同相信号除去比が固定される(可変にされる構成がない)差動増幅部32について説明する。
図4は、差動増幅部32の詳細を示す回路図である。差動増幅部32は、例えば差動入力ノード312,314と、出力ノード316,318とを有する。差動増幅部32は、コモンソース増幅段300と、ソースフォロワ増幅段302とを有する。コモンソース増幅段300のNchトランジスタ330と、ソースフォロワ増幅段302のNchトランジスタ332とがともに同サイズにされて飽和状態で動作していれば、それぞれのドレイン−ソース間のDC電流が等しいため、それぞれのトランスコンダクタも等しくなる。なお、Nchトランジスタ330(,334)のバイアスは、抵抗304を介してDC結合されたノード320の電位により決定される。また、Nchトランジスタ332(,336)のバイアスは、抵抗306を介してDC結合されたノード322の電位により決定される。
ここで、差動入力ノード312に小信号電圧+Vinが入力され、差動入力ノード314に小信号電圧−Vinが入力される差動信号の場合を考える。Nchトランジスタ330,332のトランスコンダクタがそれぞれGmであるとする。Nchトランジスタ330の小信号電流は、下式1により表される。
Vin×Gm ・・・(1)
一方、出力ノード316の電圧をVoutとすると、Nchトランジスタ332の小信号電流は、下式2により表される。
(−Vin−Vout)×Gm ・・・(2)
ノード316につく負荷に流れる電流が無視できるとするとNchトランジスタ330とNchトランジスタ332の電流は等しいことから、上式1と上式2とは等しい。よって、下式3が成り立ち、下式3を解くと下式4が得られる。
Vin×Gm=(−Vin−Vout)×Gm ・・・(3)
Vout=−2×Vin ・・・(4)
よって、差動信号に対する差動増幅部32の電圧利得は約6dBとなる。
次に、差動入力ノード312に小信号電圧+Vinが入力され、差動入力ノード314に同じく小信号電圧+Vinの同相信号が入力された場合を考える。Nchトランジスタ330,332のトランスコンダクタがそれぞれGmであるとして、Nchトランジスタ330の小信号電流は、下式5により表される。
Vin×Gm ・・・(5)
一方、出力ノード316の電圧をVoutとすると、Nchトランジスタ332の小信号電流は、下式6により表される。
(+Vin−Vout)×Gm ・・・(6)
Nchトランジスタ330とNchトランジスタ332の電流は等しいことから、上式5と上式6とは等しい。よって、下式7が成り立ち、下式7を解くと下式8が得られる。
Vin×Gm=(+Vin−Vout)×Gm ・・・(7)
Vout=0 ・・・(8)
よって、同相信号は、理想的には出力されない。現実的には、Nchトランジスタ330,332それぞれのトランスコンダクタが同一にはならないため、同相信号が完全に除去されるわけではない。
次に、図4に示した差動増幅部32を基にして、可変の同相信号除去機能つき差動増幅部30について説明する。図5は、差動増幅部30の詳細を示す回路図である。なお、図5に示した差動増幅部30において、図4に示した差動増幅部32と実質的に同一のものには、同一の符号が付してある。
差動増幅部30は、コモンソース増幅段300と、ソースフォロワ増幅段303とを有する。差動増幅部30において、コモンソース増幅段300のNchトランジスタ330は、差動増幅部32と同じである。
差動増幅部30は、ソースフォロワ増幅段303にNchトランジスタ338,340を有する。Nchトランジスタ338は、バイアスを与えるノード344が設けられている。Nchトランジスタ340は、バイアスを与えるノード346が設けられている。また、差動増幅部30には、コモンソース増幅段300とともに増幅動作を行うPchトランジスタ342が設けられている。Pchトランジスタ342には、バイアスを与えるノード348が設けられている。
差動増幅部30は、同相信号除去比を最大にする動作モードにおいては、Nchトランジスタ338,340が飽和状態で動作するようにノード344,346が設定され、Pchトランジスタ342がオフするようにノード348を電源電圧につりあげる。
差動増幅部30のこの状態は、図4に示した差動増幅部32と同様の状態であり、Nchトランジスタ338,340のトランスコンダクタの合計がNchトランジスタ330のトランスコンダクタに等しい場合、同相信号は理想的には除去される。
一方、ノード346の電位が下げられてNchトランジスタ340がオフにされ、Pchトランジスタ342が飽和状態で動作するようにノード348の電位が設定された場合には、差動増幅部30は、Nchトランジスタ338の働きによる同相信号を除去する機能が残され、Pchトランジスタ342の働きによって差動信号に対する利得が大きくされる。つまり、差動増幅部30は、ノード346,348に対する設定に応じて、同相信号除去比が大きくされるか、差動利得が大きくされるかが変更可能に設定される。
次に、検出部40ついて説明する。図6は、検出部40の詳細を示す回路図である。ノード402は、容量(コンデンサ)409を介してNchトランジスタ400のゲートにAC結合されている。ノード403は、容量(コンデンサ)409を介してNchトランジスタ401のゲートにAC結合されている。また、Nchトランジスタ400,401のバイアスは、それぞれ抵抗408を介してDC結合されたノード410の電位により決定される。
まず、検出部40は、ノード402,403から、入力として差動の高周波信号を受入れる。検出部40においては、Nchトランジスタ400,401の電圧−電流変換特性の非線形性により、Nchトランジスタ400,401のドレイン電流の和は、入力差動信号振幅に比例する。また、検出部40は、Nchトランジスタ400,401のドレイン電流の和と、電流源404の電流値との差により、ノード405の電圧の大小が決定される。バッファ406は、ノード405の電圧に応じて、ノード407からH又はLのデジタル出力を行う。つまり、検出部40は、差動増幅部30の出力の振幅が予め定められた値(閾値)を超えるか否かを判定(2値判定)し、デジタル化した判定結果を変更部50に対して出力する。
次に、変更部50について説明する。変更部50は、例えばCMOSプロセスによるデジタル回路として構成される。なお、差動増幅部30の同相信号除去比は、先に決定されるものとする。図7は、変更部50の動作を示すフローチャートである。図7に示すように、ステップ100(S100)において、変更部50は、検出部40の検出結果(判定結果)を取得する。
ステップ102(S102)において、変更部50は、検出部40の検出結果に応じて、差動増幅部30の出力の振幅を変更する必要があるか否かを判定する。例えば、変更部50は、検出部40の検出結果に変化がない場合(検出結果がLから変化しない場合など)、差動増幅部30の出力の振幅を変更する必要があると判定する。また、変更部50は、検出部40の検出結果に変化がある場合(検出結果がLからHに反転した場合など)、差動増幅部30の出力の振幅を変更する必要がないと判定する。変更部50は、差動増幅部30の出力の振幅を変更する必要があると判定した場合(S102:Yes)には、S104の処理に進む。また、変更部50は、差動増幅部30の出力の振幅を変更する必要がないと判定した場合(S102:No)には、処理を終了する。つまり、変更部50は、差動増幅部30の出力の振幅を変更する必要がない場合には、差動増幅部30の出力の振幅を維持(設定を保存)することになる。
具体例としては、最初に変更部50は、増幅部10,20それぞれの利得を最小に設定(可変電流源120,124の電流値を最小に設定)しておく。次に、変更部50は、検出部40の検出結果に応じて、差動増幅部30の出力の振幅を変更する必要があるか否かを判定する。そして、変更部50は、検出部40の検出結果がLからHに反転した場合に、差動増幅部30の出力の振幅を変更する必要がないと判定する。変更部50は、差動増幅部30の出力の振幅を変更する必要がない場合には、差動増幅部30の出力の振幅を維持する。
ステップ104(S104)において、変更部50は、検出部40の検出結果に応じて、差動増幅部30の出力の振幅が予め定められた大きさになるように、増幅部10,20の利得を変更し、S100の処理に進む。
具体例としては、変更部50は、増幅部10,20それぞれの利得を少しずつ大きくしていき(可変電流源120,124の電流値を徐々に増加させる設定を行い)、S100の処理に進む。
(差動増幅器1の変形例)
次に、差動増幅器1の変形例について説明する。図8は、差動増幅器1の変形例の構成例を示す構成図である。なお、図8に示した差動増幅器1の変形例において、図1に示した差動増幅器1を構成する各部と実質的に同一の各部には、同一の符号が付してある。
差動増幅器1の変形例は、複数(例えば3つずつ)の増幅部10,20がそれぞれカスケード接続され、図1に示した差動増幅器1よりも利得が大きくなるようにされている。検出部40の検出結果は、変更部60に対して出力される。変更部60は、検出部40の検出結果に応じて、差動増幅部30の出力の振幅が予め定められた大きさになるように、複数の増幅部10,20それぞれの利得を変更する。
このように、実施の形態にかかる差動増幅器1は、高周波、広帯域において、同相信号を除去することができ、同相信号除去比を変更可能にされており、最適な利得と同相信号除去比が設定されることにより、消費電力が低く抑えられる。また、差動増幅器1は、差動増幅部30の利得が大きくされる場合には、増幅部10,20の利得を下げることができ、消費電力が低く抑えられる。また、差動増幅器1は、差動増幅部30に同相信号を検出する同相信号検出部が設けられ、同相信号除去比を切り換えて同相信号が検出されるかどうかが判定され、判定結果に応じて同相信号除去比を大きくするか、又は小さくするかが決定されてもよい。つまり、差動増幅器1は、動的に同相信号除去比が変更可能にされてもよい。
(実施例)
次に、実施の形態にかかる差動増幅器1を用いた通信装置70について説明する。通信装置70は、UWB技術を用いた無線通信システムを実現する通信装置である。図9は、通信装置70の構成を示す構成図である。通信装置70は、アンテナ701、スイッチ702、アナログ・フロント・エンド712及びベースバンド713を有する。
アンテナ701は、UWBの電波を送受信するアンテナである。スイッチ702は、送信と受信とを切り換える。アナログ・フロント・エンド712は、送受信のアナログ信号処理を行う。例えば、アナログ・フロント・エンド712は、低雑音増幅器703、ダウンコンバートミキサ704、フィルタ705、可変利得増幅器706、増幅器707、アップコンバートミキサ708、フィルタ709、発振器710、増幅器711を有する。
発振器710は、UWBの通信に用いる無線周波数に対応する所定の周波数の信号を発振し、増幅器711に対して出力する。増幅器711は、発振器710が発振した信号を増幅し、ダウンコンバートミキサ704及びアップコンバートミキサ708に対して出力する。
低雑音増幅器703は、アンテナ701を介して受信した信号を増幅し、ダウンコンバートミキサ704に対して出力する。ダウンコンバートミキサ704は、低雑音増幅器703が増幅した信号と、増幅器711が増幅した信号とを混合させることにより、UWBの信号をベースバンド信号(又は中間周波数信号)に変換する。フィルタ705は、ダウンコンバートミキサ704が変換した信号から予め定められた帯域の信号を取り出し、可変利得増幅器706に対して出力する。可変利得増幅器706は、フィルタ705から受入れた信号を予め定められた振幅に増幅し、ベースバンド713に対して出力する。ベースバンド713は、アナログ・フロント・エンド712との間でベースバンド信号(又は中間周波数信号)の入出力を行い、ベースバンド信号の変復調などを行う。
フィルタ709は、ベースバンド713から受入れた信号から予め定められた帯域の信号を取り出し、アップコンバートミキサ708に対して出力する。アップコンバートミキサ708は、フィルタ709から受入れた信号と、増幅器711が増幅した信号とを混合させることにより、ベースバンド信号(又は中間周波数信号)をUWBの信号に変換する。増幅器707は、アップコンバートミキサ708が変換した信号を増幅し、スイッチ702に対して出力する。
ここで、実施の形態にかかる差動増幅器1は、上述した低雑音増幅器703、増幅器707及び増幅器711などに適用される。低雑音増幅器703、増幅器707及び増幅器711が増幅する信号は、3〜10GHzの高周波となっている。また、通信装置70において、低雑音増幅器703、増幅器707及び増幅器711(差動増幅器1)の消費電力が占める割合は大きい。つまり、差動増幅器1に対して最適な利得と同相信号除去比が設定されることにより、差動増幅器1の消費電力が低く抑えられるので、通信装置70は、低消費電力の通信装置となる。
1 差動増幅器
10,20 増幅部
30 差動増幅部
32 差動増幅部
40 検出部
50 変更部
60 変更部
70 通信装置
100,122,330,332,334,336,338,340 Nchトランジスタ
102,126,342 Pchトランジスタ
104,108,128,304,306 抵抗
106,110,308,310 容量(コンデンサ)
112 入力ノード
114 出力ノード
116,118,320,322,344,346,348,402,403 ノード
120,124 可変電流源
300 コモンソース増幅段
302 ソースフォロワ増幅段
303 ソースフォロワ増幅段
312,314 差動入力ノード
316,318 出力ノード
特開2008−67157号公報
Domine Leenaerts et al.,"A 65nm CMOS Inductorless Triple Band Group WiMedia UWB PHY," in IEEE J. Solid-State Circuits, vol.44, no.12, pp.3499-3509

Claims (3)

  1. 利得可変にされた増幅部と、
    前記増幅部にカスケード接続された差動増幅部と、
    前記差動増幅部の出力振幅を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に応じて、前記増幅部の利得を変更する変更部と、
    を有し、
    前記差動増幅部は、
    コモンソース増幅部と、
    前記コモンソース増幅部の増幅動作における同相利得を低減可能にされた複数のNチャネル電界効果トランジスタを備えるドレイン接地増幅段と、
    を有し、
    前記ドレイン接地増幅段は、
    前記Nチャネル電界効果トランジスタの少なくとも一部がオン又はオフに設定可能にされていること
    を特徴とする差動増幅器。
  2. 前記差動増幅部は、
    オン又はオフに設定可能にされ、オンの場合に前記コモンソース増幅部が増幅させた信号に対して増幅動作を行うPチャネル電界効果トランジスタをさらに有すること
    を特徴とする請求項1に記載の差動増幅器。
  3. 前記変更部は、
    前記Nチャネル電界効果トランジスタの少なくとも一部がオフにされ、且つ前記Pチャネル電界効果トランジスタがオンにされた場合には、前記Pチャネル電界効果トランジスタがオフにされた場合よりも前記増幅部の利得を下げるように変更すること
    を特徴とする請求項2に記載の差動増幅器。
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