JP4393544B2 - ミキサ回路及びこれを用いた無線通信装置 - Google Patents

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Description

この発明は、周波数変換、直交変調及び直交復調などに用いられるミキサ回路及びこれを用いた無線通信装置に関する。
周波数変換器などに用いられるミキサ回路の一つとして、バランス型ミキサが知られている。特許文献1には、スイッチング段の共通ソース端子に、低周波信号電流は通し、高周波の入力信号周波数近傍の信号電流はほとんど通さないようなインピーダンス素子が接続されたバランス型ミキサが示されている。
一方、非特許文献1によると、バランス型ミキサのスイッチング段の共通ソース端子に入力トランジスタが接続されると共に、上記のインピーダンス素子に相当するインダクタの一端が接続され、インダクタの他端はキャパシタ及び電流源に接続されている。インダクタの値は、共通ソース端子とグラウンド間の寄生容量とインダクタが並列共振を生じるように選択される。
このようにインダクタと寄生容量とが並列共振を生じると、入力トランジスタで発生した高周波電流信号は寄生容量にほとんど分流されずにスイッチング段に入力されるため、ミキサ回路は高い利得が得られる。さらに、インダクタの他端に接続された電流源によってスイッチング段に流れる電流が制限されるため、スイッチング段のトランジスタで発生する熱雑音及びフリッカ雑音が低減される。また、負荷抵抗による電圧降下を減らすことにより、低電源電圧動作を可能としている。
米国特許第6,748,204号明細書 Behzad Razavi "A 60-GHz CMOS Receiver Front-End,"IEEE Journal of Solid-State Circuits, Volume 41, Issue 1, pp 17-22.
特許文献1の回路を利用して差動入力信号に対して動作可能なダブルバランス型ミキサを実現する場合、特許文献1における入力段回路及びスイッチング段をそれぞれ2つに増やすことで対応できる。しかしながら、2つになった入力段回路におけるDCオフセット、偶数次歪の発生及び外部からの信号漏洩等による同相信号成分の入力があった場合、DCオフセット、雑音及び歪特性が劣化してしまうという問題が発生する。
この発明は、同相信号成分による特性劣化の少ないダブルバランス型のミキサ回路及びこれを用いた無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明の一観点によると、第1入力端子及び第2入力端子に入力される正相入力電圧信号及び逆相入力電圧信号を正相電流信号及び逆相電流信号に変換する電圧−電流変換器と;前記正相電流信号及び逆相電流信号を受ける第1共通端子及び第2共通端子と正相ローカル信号及び逆相ローカル信号を受ける第1ローカル端子及び第2ローカル端子を有し、前記正相電流信号及び逆相電流信号を前記正相ローカル信号及び逆相ローカル信号に応じてスイッチングして正相出力電流信号及び逆相出力電流信号を生成するスイッチング回路と;前記第1共通端子と前記第2共通端子との間に接続され、前記正相電流信号及び逆相電流信号間の差動信号成分に対して相対的に高いインピーダンスを持ち、前記正相電流信号及び逆相電流信号間の同相信号成分に対して相対的に低いインピーダンスを持つインピーダンス素子と;を具備するミキサ回路が提供される。
本発明によれば、スイッチング回路の共通端子間に接続されるインピーダンス素子によって、ダブルバランス型ミキサ回路における同相信号成分による特性劣化を効果的に低減することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の基本的な第1の実施形態に従うダブルバランス型ミキサ回路を示している。このミキサ回路では、高周波の差動入力電圧信号、すなわち第1及び第2入力端子Vin1及びVin2に入力される正相入力電圧信号及び逆相入力電圧信号と、差動ローカル信号、すなわち第1及び第2ローカル端子LOin1及びLOin2に入力される正相ローカル信号および逆相ローカル信号との乗算が行われる。これにより、出力端子Out1及びOut2から上記乗算の結果に対応する正相出力信号及び逆相出力信号が出力される。
入力端子Vin1及びVin2からの正相入力電圧信号及び逆相入力電圧信号は、入力段の電圧−電流変換器101によって差動電流信号、すなわち正相電流信号及び逆相電流信号に変換される。電圧−電流変換器101からの正相電流信号及び逆相電流信号はスイッチング回路102の2つの共通端子N1及びN2に与えられる。
スイッチング回路102は、MOSトランジスタM21,M22,M23及びM24による2組の差動対を有し、トランジスタM21及びM22の共通ソース端子及びトランジスタM23及びM24の共通ソース端子は共通端子N1及びN2に接続される。トランジスタM21及びM24のゲート端子は第1ローカル端子LOin1に接続され、トランジスタM22及びM23のゲート端子は第2ローカル端子LOin2に接続される。トランジスタM21及びM23のドレイン端子は負荷回路103に接続されると共に、第1出力端子Out1に接続され、トランジスタM22及びM24のドレイン端子は負荷回路103に接続されると共に、第2の出力端子Out2に接続される。
スイッチング回路102では、電圧−電流変換器101からの正相電流信号及び逆相電流信号がローカル端子LOin1及びLOin2からの正相ローカル信号及び逆相ローカル信号に応じてスイッチングされることにより、差動出力電流信号、すなわち正相出力電流信号及び逆相出力電流信号が生成される。生成された正相出力電流信号及び逆相出力電流信号は、負荷回路103によって電圧信号に変換された後、あるいは電流信号のまま出力端子Out1及びOut2から差動出力信号、すなわち正相出力信号及び逆相出力信号として出力される。図1ではスイッチング回路102はMOSトランジスタによって実現されているが、バイポーラトランジスタその他の素子によって実現されてもよい。
スイッチング回路102の共通端子N1及びN2間に、インピーダンス素子104が接続される。インピーダンス素子104は、端子N1及びN2から見て、差動電流信号に対しては高いインピーダンスを持ち、同相電流信号に対しては非常に低いインピーダンスを持つ。すなわち、インピーダンス素子104は電圧−電流変換器101からの正相電流信号及び逆相電流信号間の差動信号成分に対して相対的に高いインピーダンスを持ち、正相電流信号及び逆相電流信号間の同相信号成分に対して相対的に低いインピーダンスを持っている。このようなインピーダンス素子104の働きにより、電圧−電流変換器101で発生する同相信号入力によるミキサ回路の特性劣化を低減できる。
次に、図1のミキサ回路の基本動作を説明する。
入力端子Vin1及びVin2から高周波の差動入力信号電圧は、入力段の電圧−電流変換器101によって差動電流信号に変換され、スイッチング回路102に入力される。スイッチング回路102では、ローカル端子LOin1及びLOin2から入力される差動ローカル信号によって電圧−電流変換器101からの差動電流信号がスイッチングされ、低周波に周波数変換された差動出力電流信号が生成される。
スイッチング回路102からの差動出力電流信号は、電圧入力回路が接続された場合には負荷回路103によって電流−電圧変換が施されることにより、出力端子Out1及びOutへ電圧信号の差動出力信号として伝達され、出力端子Out1及びOut2から次段回路へ入力される。一方、出力端子Out1及びOut2に次段回路として例えば電流−電圧変換器等の電流入力回路が接続される場合には、スイッチング回路102からの差動出力電流信号は電流信号のまま、次段回路の入力インピーダンスより高いインピーダンスで出力端子Out1及びOut2から次段回路に入力される。さらに、負荷回路103はどちらの場合であっても次段回路の動作点を与える役割も持つことは言うまでもない。
入力段の電圧−電流変換器101から出力される差動電流信号である同相電流信号及び逆相電流信号間には、本来望まれる差動信号成分に加えて、同相信号成分も含まれる。この同相電流成分は、電圧−電流変換器101でのDCオフセット、偶数次歪の発生、あるいは入力端子Vin1及びVin2からの差動入力電圧信号に含まれる同相信号成分等に起因する。
ここで、インピーダンス素子104は前述のように同相信号成分に対し低いインピーダンスを持つため、同相信号成分のほとんどはインピーダンス素子104に伝達され、スイッチング回路102には入力されない。一方、インピーダンス素子104は差動信号成分に対しては高インピーダンスを持つため、差動信号成分はほとんど全てがスイッチング回路102に入力されるため、正常に周波数変換が行われる。
このように図1のミキサ回路では、入力段の電圧−電流変換器101により発生した同相信号成分がスイッチング回路102以降に伝わることによる特性劣化を大幅に抑圧することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、図1のミキサ回路をより具体化した第2の実施形態について図2、図3及び図4を用いて説明する。図2に示すミキサ回路では、図1に示した入力段の電圧−電流変換器101と負荷回路103及びインピーダンス素子104が具体的に示されている。
電圧−電流変換器101は2つのMOSトランジスタM11及びM12を有し、M11及びM12のゲート端子は入力端子Vin1及びVin2に接続され、M11及びM12の共通ソース端子はグラウンドGNDに接続され、M11及びM12のドレイン端子は共通端子N1及びN2に接続される。負荷回路103は、出力端子Out1及びOut2と電源Vdd間に接続された2つの負荷素子103A及び103Bを含む。負荷素子103A及び103Bには、例えば抵抗素子またはトランジスタが用いられる。
一方、インピーダンス素子104は伝送線路105を含み、伝送線路105はスイッチング回路102の共通端子N1及びN2間に接続される。伝送線路105は、ミキサ回路の使用周波数、すなわち入力端子Vin1及びVin2に入力される差動入力信号電圧の周波数において、波長(以下、使用波長という)の略4分の1の長さを有する。あるいは、伝送線路105はミキサ回路の使用周波数、すなわち入力端子Vin1及びVin2に入力される差動入力信号電圧の周波数において、スイッチング回路102の共通端子N1及びN2に存在する寄生容量(入力段の電圧−電流変換器101とスイッチング回路102との間に存在する寄生容量)Cpと並列共振を生じるようなインダクタンスを有するように長さが設定される。
本実施形態では、さらにスイッチング回路102の共通端子N1及びN2に電流源111及び112の一端が接続され、電流源111及び112の他端は電源Vddまたは他の電圧源に接続される。電流源111及び112は、抵抗またはトランジスタを用いて実現される。より詳しくは、電流源111及び112の電流値は、0より大きく、かつ電流源111及び112が接続されない状態でのスイッチング回路102の各トランジスタM21、M22、M23及びM24を流れる電流の2倍以下に選ばれる。
図2のミキサ回路の基本動作は、図1のミキサ回路と同様である。本実施形態では、次のような原理でインピーダンス素子104である伝送線路105が電圧−電流変換器101からの正相電流信号及び逆相電流信号間の差動信号成分に対して相対的に高いインピーダンスを持ち、正相電流信号及び逆相電流信号間の同相信号成分に対して相対的に低いインピーダンスを持つ。
前述したように、入力段の電圧−電流変換器101から出力される差動電流信号である同相電流信号及び逆相電流信号間には、本来望まれる差動信号成分に加えて、電圧−電流変換器101でのDCオフセット、偶数次歪など高調波歪の発生、あるいは入力端子Vin1及びVin2からの差動入力電圧信号に含まれる同相信号成分等に起因する同相信号成分が含まれる。
このとき、伝送線路105は差動信号成分に対しては図3(a)に示すように中点が仮想的にグラウンドGNDの電位となるため、図3(b)及び図3(c)に示すように2つのショートスタブとして見える。ショートスタブは長さが信号波長の4分の1である場合には、周知のようにインピーダンスは非常に高くなる。従って、差動信号成分は伝送線路105には分流されず、差動信号成分のほぼ全てはスイッチング回路102及び寄生容量Cpに入力される。
また、ここで伝送線路105が使用周波数において寄生容量Cpと共振する条件である場合、差動信号成分に対して寄生容量Cpと伝送線路105の合成インピーダンスが非常に高くなるため、差動信号成分のほぼ全てはスイッチング回路102に伝達される。従って、寄生容量Cpに差動信号成分が分流されることによる利得劣化を大きく改善することも可能となる。
一方、伝送線路105は同相信号成分に対しては図4(a)に示すようになり、図4(b)に示すようにオープンスタブとして見える。オープンスタブが信号波長の4分の1の場合、周知のようにインピーダンスがほぼゼロとして見える。従って、同相信号成分のほとんどは伝送線路105を通ってグラウンドGNDに伝達され、スイッチング回路102及び寄生容量Cpには分流されない。
また、ここで伝送線路105が使用周波数において寄生容量Cpと共振する条件である場合、同相信号成分に対して伝送線路105は大きな容量素子として見えるため、同相信号成分の多くは伝送線路105及び寄生容量Cpに伝達され、スイッチング回路102に分流される同相信号成分は大きく抑圧される。
さらに、本実施形態では共通端子N1及びN2に電流源111及び112が接続されることにより、スイッチング回路102に流れるDC電流は電流源111及び112がない場合に比べ減少する。従って、スイッチング回路102で発生する雑音及び負荷素子103A及び103Bの電圧降下が低減され、さらにスイッチング回路102に入力されるローカル信号の振幅が低い状態でもスイッチング動作が可能となる。このように低雑音かつ低電源電圧下でも動作可能であり、なおかつ低振幅のローカル信号に対しても動作可能なミキサ回路を実現することができる。
このように本実施形態によれば、入力段の電圧−電流変換器101により発生した同相信号成分がスイッチング回路102以降に伝わることによる特性劣化を大幅に抑圧することが可能となり、なおかつ低雑音かつ低電源電圧下でも動作可能であり、なおかつ低振幅のローカル信号に対しても動作可能なミキサ回路を実現することができる。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態に従うミキサ回路を示しており、図1中に示したインピーダンス素子104として差動伝送線路106が用いられている。言い換えれば、図2中に示した単相の伝送線路105が差動伝送線路106に置き換えられている。差動伝送線路106は、図2中に示した伝送線路105と同様にU字型の形状を有しているが、対向する線路間の距離が伝送線路105に比較して小さく、同線路間の結合により同相信号成分に対する特性インピーダンスと差動信号成分に対する特性インピーダンス異なる値を示す。
このように本実施形態では差動伝送線路106の同相信号成分と差動信号成分に対して異なる特性インピーダンスを示す点以外、第2の実施形態と動作原理及び効果は同様であるため、これ以上の詳細な説明は省く。
(第4の実施形態)
図6は、本発明の第4の実施形態に従うミキサ回路であり、図1中に示したインピーダンス素子104として差動型インダクタ107が用いられている。言い換えれば、図2中に示した単相の伝送線路105が差動型インダクタ107に置き換えられている。差動型インダクタ107は中点端子を有し、中点端子の両側に互いに逆向きのコイルL1及びL2が配置される。さらに、差動型インダクタ107の中点端子と定電位点(ここではグラウンドGND)との間にバイパスキャパシタ108が接続される。
差動型インダクタ107は、使用周波数においてスイッチング回路102及び共通端子N1及びN2の寄生容量Cpのインピーダンスに比べ十分高いインピーダンスを有する。もしくは、差動型インダクタ107は寄生容量Cpと並列共振を生じるような差動インピーダンスを得るインダクタンスを持つ。
図6のミキサ回路の基本動作は、図1のミキサ回路と同様である。本実施形態では、次のような原理でインピーダンス素子104である差動型インダクタ107が電圧−電流変換器101からの正相電流信号及び逆相電流信号間の差動信号成分に対して相対的に高いインピーダンスを持ち、正相電流信号及び逆相電流信号間の同相信号成分に対して相対的に低いインピーダンスを持つ。
前述したように、入力段の電圧−電流変換器101から出力される差動電流信号である同相電流信号及び逆相電流信号間には、本来望まれる差動信号成分に加えて、電圧−電流変換器101でのDCオフセット、偶数次歪の発生、あるいは入力端子Vin1及びVin2からの差動入力電圧信号に含まれる同相信号成分等に起因する同相信号成分が含まれる。
このとき、差動型インダクタ107のインダクタンスは差動信号成分に対して非常に大きく見えるため、差動型インダクタ107のインピーダンスは非常に高くなり、差動信号成分のほぼ全てがスイッチング回路102及び寄生容量Cpに伝達される。
また、ここで差動型インダクタ107のインダクタンスが寄生容量と共振する条件であった場合、寄生容量Cpと差動型インダクタ107との合成インピーダンスが非常に高くなるため、差動信号成分のほぼ全てがスイッチング回路102に伝達される。この効果により、寄生容量Cpに差動信号成分が分流されることによる利得劣化を大きく改善することも可能となる。
一方、差動型インダクタ107は同相信号成分に対しては非常に小さいインダクタンスとして見えるので、同相信号成分のほぼ全てが差動型インダクタ107及びバイパスキャパシタ108を介してグラウンドGNDに対して分流され、スイッチング回路102には伝達されない。
また、ここで差動型インダクタ107が使用周波数において寄生容量Cpと共振する条件である場合、同相信号成分に対しては共振周波数が非常に高くなるため、同相信号成分の多くは差動型インダクタ107及び寄生容量Cpを介してグラウンドGNDに伝達され、スイッチング回路102に分流される同相信号成分は大きく抑圧される。
さらに、本実施形態では共通端子N1及びN2に電流源111及び112が接続されることにより、スイッチング回路102に流れるDC電流は電流源111及び112がない場合に比べ減少する。従って、スイッチング回路102で発生する雑音及び負荷素子103A及び103Bの電圧降下が低減され、さらにスイッチング回路102に入力されるローカル信号の振幅が低い状態でもスイッチング動作が可能となる。このように低雑音かつ低電源電圧下でも動作可能であり、なおかつ低振幅のローカル信号に対しても動作可能なミキサ回路を実現することができる。
このように本実施形態によれば、入力段の電圧−電流変換器101により発生した同相信号成分がスイッチング回路102以降に伝わることによる特性劣化を大幅に抑圧することが可能となり、なおかつ低雑音かつ低電源電圧下でも動作可能であり、さらに低振幅のローカル信号に対しても動作可能なミキサ回路を実現することができる。
上述した第1〜第4の実施形態に従うミキサ回路は、例えばマイクロ波またはミリ波のような高周波信号を扱う無線通信装置のアナログフロントエンドシステムに適用が可能である。その場合、製造ばらつきや大信号入力による特性劣化を大きく抑圧することが可能となる。図7及び図8は、このような無線通信装置の一例の受信機及び送信機を示している。
(第5の実施形態)
図7に示す受信機において、アンテナ201によって受信されたRF信号は、低雑音増幅器(LNA)202により増幅された後、直交復調器203に入力され、互いに直交する2つの受信ベースバンド信号(I信号及びQ信号)が生成される。受信ベースバンド信号は、フィルタ208及び209を経てアナログ−デジタル変換器とDSP(ディジタル・シグナルプロセッサ)を含むベースバンド処理部210によって処理され、元のデータ信号が復号・再生される。
直交復調器203は、ミキサ回路204及び205と90°移相器206を有する。ローカル発振器207からの原ローカル信号は90°移相器206に入力され、互いに直交する2つのローカル信号が生成される。これらの直交ローカル信号は、ミキサ回路204及び205のローカル端子にそれぞれ入力される。ミキサ回路204及び205の共通の入力端子には、受信RF信号が入力される。従って、ミキサ回路204及び205の出力端子から互いに直交する2つの受信ベースバンド信号が生成される。
(第6の実施形態)
一方、図8に示す送信機においては、ベースバンド信号処理部301によって送信すべきデータ信号に従って送信ベースバンド信号(I信号及びQ信号)が生成される。送信ベースバンド信号は直交変調器302によって直交復調がなされることにより送信RF信号が生成される。送信RF信号はフィルタ307を介して電力増幅器(PA)308により増幅された後、アンテナ309から送信される。
直交変調器302は、ミキサ回路303及び304と90°移相器305を有する。ローカル発振器306からの原ローカル信号は90°移相器305に入力され、互いに直交する2つのローカル信号が生成される。これらの直交ローカル信号は、ミキサ回路303及び304のローカル端子にそれぞれ入力される。ミキサ回路303及び304の入力端子には、送信ベースバンド信号(I信号及びQ信号)がそれぞれ入力される。ミキサ回路303及び304の出力信号は合成され、送信RF信号が生成される。
以上のような無線通信装置において、図7中に示すミキサ回路204及び205、図8中に示すミキサ回路303及び304に第1〜第4の実施形態で説明したミキサ回路を用いることができる。また、受信機に用いられるダウンコンバータ、及び送信機に用いられるアップコンバータのような周波数変換器にも第1〜第4の実施形態で説明したミキサ回路を用いることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に従うミキサ回路を示す回路図 本発明の第2の実施形態に従うミキサ回路を示す回路図 図2中の伝送線路の差動信号成分に対する動作を模式的に示す図 図2中の伝送線路の同相信号成分に対する動作を模式的に示す図 本発明の第3の実施形態に従うミキサ回路を示す回路図 本発明の第4の実施形態に従うミキサ回路を示す回路図 本発明の第5の実施形態に従う受信機を示すブロック図 本発明の第6の実施形態に従う送信機を示すブロック図
符号の説明
Vin1及びVin2・・・入力端子
LOin1及びLOin2・・・ローカル端子
Out1及びOut2・・・出力端子
101・・・電圧−電流変換器
102・・・スイッチング回路
103・・・負荷回路
104・・・インピーダンス素子
105・・・伝送線路
106・・・差動型伝送線路
107・・・差動型インダクタ
108・・・バイパスキャパシタ
111,112・・・電流源

Claims (11)

  1. 第1入力端子及び第2入力端子に入力される正相入力電圧信号及び逆相入力電圧信号を正相電流信号及び逆相電流信号に変換する電圧−電流変換器と;
    前記正相電流信号及び逆相電流信号を受ける第1共通端子及び第2共通端子と正相ローカル信号及び逆相ローカル信号を受ける第1ローカル端子及び第2ローカル端子を有し、前記正相電流信号及び逆相電流信号を前記正相ローカル信号及び逆相ローカル信号に応じてスイッチングして正相出力電流信号及び逆相出力電流信号を生成するスイッチング回路と;
    前記第1共通端子と前記第2共通端子との間に接続され、前記正相電流信号及び逆相電流信号間の差動信号成分に対して相対的に高いインピーダンスを持ち、前記正相電流信号及び逆相電流信号間の同相信号成分に対して相対的に低いインピーダンスを持つインピーダンス素子と;を具備するミキサ回路。
  2. 前記第1共通端子及び第2共通端子にそれぞれ接続された第1電流源及び第2電流源をさらに具備する請求項1記載のミキサ回路。
  3. 前記インピーダンス素子は、前記正相入力電圧信号と前記逆相入力電圧信号との間の同相信号成分に対しては前記同相信号成分の波長の4分の1の長さを持つ1つのオープンスタブとして機能し、前記正相入力電圧信号と前記逆相入力電圧信号との間の差動信号成分に対しては前記差動信号成分の波長の4分の1の長さをそれぞれ持つ2つのショートスタブとして機能する伝送線路を含む請求項1または2のいずれか1項記載のミキサ回路。
  4. 前記インピーダンス素子は、前記正相入力電圧信号及び逆相入力電圧信号の周波数において前記第1共通端子及び第2共通端子に存在する寄生容量と共振を生じるインダクタンスを有する伝送線路を含む請求項1または2のいずれか1項記載のミキサ回路。
  5. 前記インピーダンス素子は、前記差動信号成分及び同相信号成分に対して異なる特性インピーダンスを持つ伝送線路を含む請求項1または2のいずれか1項記載のミキサ回路。
  6. 前記インピーダンス素子は、中点端子を有する差動型インダクタ及び前記中点端子と定電位点との間に接続されたキャパシタを含む請求項1または2のいずれか1項記載のミキサ回路。
  7. 前記差動型インダクタは、前記正相入力電圧信号及び逆相入力電圧信号の周波数において前記スイッチング回路に比べて十分に高いインピーダンスを有する請求項6記載のミキサ回路。
  8. 前記差動型インダクタは、前記正相入力電圧信号及び逆相入力電圧信号の周波数において前記第1共通端子及び第2共通端子に存在する寄生容量と共振を生じるインダクタンスを有する請求項6記載のミキサ回路。
  9. 前記正相出力電流信号及び逆相出力電流信号に対して電流−電圧変換を行って正相出力電圧信号及び逆相出力電圧信号を次段回路へ伝達する負荷回路をさらに具備する請求項1または2のいずれか1項記載のミキサ回路。
  10. 前記正相出力電流信号及び逆相出力電流信号を次段回路の入力インピーダンスより高いインピーダンスで前記次段回路へ伝達する負荷回路をさらに具備する請求項1または2のいずれか1項記載のミキサ回路。
  11. 請求項1または2のいずれか1項記載のミキサ回路を用いた周波数変換器、直交変調器及び直交復調器の少なくとも一つ含む無線通信装置。
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