JP6335467B2 - ワイヤハーネス部品移送装置、端子圧着電線製造装置、ワイヤハーネス部品移送方法、端子圧着電線の製造方法 - Google Patents

ワイヤハーネス部品移送装置、端子圧着電線製造装置、ワイヤハーネス部品移送方法、端子圧着電線の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤハーネス部品移送装置、端子圧着電線製造装置、ワイヤハーネス部品移送方法、及び端子圧着電線の製造方法に関する。
特許文献1には、自動車の製造ラインで用いるための部品供給装置が開示されている。特許文献1の部品供給装置では、ボルトやナット等を移送して供給する。
特開2010−240757号公報
ところで、ワイヤハーネスの製造工程においても、ワイヤハーネスの製造に用いる各種部品(以下、総称してワイヤハーネス部品という。)を適切に移送して供給することが求められる。ワイヤハーネス部品としては、例えば、電線を結束するための結束部材、電線を固定対象に固定するための固定部材、電線の外周を保護するための外装部材、電線の端末に圧着される端子、電線の端末に設けられて端子を収容するハウジング等が挙げられる。ワイヤハーネスの製造工程においては、適切な種類のワイヤハーネス部品を適切なタイミングで供給することが求められる。このため、従来は手作業でワイヤハーネス部品の選定及び供給を行っていた。
近年では、ワイヤハーネスの製造時における作業性の向上や製造コストの低減、製品の品質の向上が求められている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ワイヤハーネスの製造時における作業性を向上できると共に製造コストを低減でき、かつ製品の品質を向上できるワイヤハーネス部品移送装置、端子圧着電線製造装置、ワイヤハーネス部品移送方法、及び端子圧着電線の製造方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明に係る「ワイヤハーネス部品移送装置」は、下記の点を特徴としている。
(1)
載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出部と、
前記ワイヤハーネス部品を固定するための固定部を有し、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を前記固定部で固定して所定の受渡位置まで移送する移送部と、
前記ワイヤハーネス部品に固有の情報を記憶する記憶部と、
前記検出部、前記移送部、及び前記記憶部に接続された演算部と、
を備えるワイヤハーネス部品移送装置であって、
前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記固定部に前記ワイヤハーネス部品を固定させて前記受渡位置まで移送させ、
前記ワイヤハーネス部品が端子であり、
前記検出部は、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
前記移送部は、前記検出部で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
前記端子は、該端子の長手方向に延びる箱状の箱部と、前記箱部に連設された平板状の基底部と、前記基底部における前記端子の両側に対向して立設された、電線の端部を加締めるための一対の加締片と、を有し、これにより、
少なくとも、前記載置面に前記基底部が面する第1の状態、前記載置面に前記一対の加締片のうちの一方である第1の加締片が面する第2の状態、及び前記載置面に前記一対の加締片のうちの他方である第2の加締片が面する第3の状態、の3つの状態で前記載置面上に載置されるように構成され、
前記移送部は、前記検出部で取得した情報に基づいて、前記第1の状態、前記第2の状態、及び前記第3の状態のうちのいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されているかを識別する。
(2)
載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出部と、
前記ワイヤハーネス部品を固定するための固定部を有し、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を前記固定部で固定して所定の受渡位置まで移送する移送部と、
前記ワイヤハーネス部品に固有の情報を記憶する記憶部と、
前記検出部、前記移送部、及び前記記憶部に接続された演算部と、
を備えるワイヤハーネス部品移送装置であって、
前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記固定部に前記ワイヤハーネス部品を固定させて前記受渡位置まで移送させ、
前記ワイヤハーネス部品が端子であり、
前記検出部は、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
前記移送部は、前記検出部で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
複数の品番の中から選択された1つの品番の前記端子を、2つ以上取り出して載置面上に載置する取出部を更に含み、
前記移送部は、前記検出部で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された複数の前記端子の中から互いに重なり合っているものを識別し、当該重なり合っているもの以外の中から選択した1つの前記端子を固定する。
(3)
載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出部と、
前記ワイヤハーネス部品を固定するための固定部を有し、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を前記固定部で固定して所定の受渡位置まで移送する移送部と、
前記ワイヤハーネス部品に固有の情報を記憶する記憶部と、
前記検出部、前記移送部、及び前記記憶部に接続された演算部と、
を備えるワイヤハーネス部品移送装置であって、
前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記固定部に前記ワイヤハーネス部品を固定させて前記受渡位置まで移送させ、
前記ワイヤハーネス部品が端子であり、
前記検出部は、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
前記移送部は、前記検出部で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
前記端子は、少なくとも、第1の状態、及び前記第1の状態とは異なる第2の状態の2つの状態で前記載置面上に載置されるように構成され、
前記移送部は、前記検出部で取得した情報に基づいて、前記第1の状態及び前記第2の状態のいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されているかを識別し、
前記移送部は、前記識別の結果に基づいて、固定した前記端子の姿勢を補正することにより、前記端子を前記受渡位置まで移送する。
(4)
載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出部と、
前記ワイヤハーネス部品を固定するための固定部を有し、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を前記固定部で固定して所定の受渡位置まで移送する移送部と、
前記ワイヤハーネス部品に固有の情報を記憶する記憶部と、
前記検出部、前記移送部、及び前記記憶部に接続された演算部と、
を備えるワイヤハーネス部品移送装置であって、
前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記固定部に前記ワイヤハーネス部品を固定させて前記受渡位置まで移送させ、
前記ワイヤハーネス部品が端子であり、
複数の品番の中から選択された1つの品番の端子を取り出して載置面上に載置する取出部を更に含み、
前記取出部は、各々が品番の異なる前記端子を収容する複数の収容箱を円環状に並ぶように配置して回転することにより、前記複数の収容箱のうちの、選択された品番の前記端子を収容する前記収容箱を所定の取出位置に位置付け、前記取出位置に位置する前記収容箱から前記端子を取り出して前記載置面上に載置する。
上記(1)〜(4)のワイヤハーネス部品移送装置によれば、載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を所定の受渡位置まで移送することができる。この受渡位置は、次工程に部品が受け渡される位置であり、例えば当該受渡位置にてワイヤハーネス部品がワイヤハーネスに組み付けられてもよいし、或いは当該位置から所定の位置まで更に移送されて次工程における作業が実施されてもよい。上記(1)〜(4)のワイヤハーネス部品移送装置によれば、手作業を要することなく、ワイヤハーネス部品を供給することができる。また、把持位置を認識した上でワイヤハーネス部品を固定して移送するので移送の精度を向上でき、これにより製品の品質を向上できる。このため、ワイヤハーネスの製造時における作業性を向上できると共に製造コストを低減でき、かつ製品の品質を向上できる。
(5)
上記(1)〜(4)の何れか一つに記載のワイヤハーネス部品移送装置であって、
前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて該ワイヤハーネス部品の前記把持位置を認識する。
上記()のワイヤハーネス部品移送装置によれば、位置及び姿勢に対応した把持位置でワイヤハーネス部品を把持して移送するので移送の精度を向上でき、これにより製品の品質を向上できる。
(6)
上記(1)〜(5)の何れか一つに記載のワイヤハーネス部品移送装置であって、
前記載置面上には、複数種類のワイヤハーネス部品が載置され、
前記検出部は、前記載置面上に載置された複数種類のワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得し、
前記記憶部は、複数種の前記ワイヤハーネス部品それぞれに固有の情報を記憶し、
前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の中から移送すべき種類のワイヤハーネス部品を特定し、且つ該ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記固定部に特定した前記ワイヤハーネス部品を固定させて前記受渡位置まで移送させる。
上記()のワイヤハーネス部品移送装置によれば、載置面上に載置された複数種類のワイヤハーネス部品の中から移送すべき種類のワイヤハーネス部品を特定して受渡位置まで移送することができる。複数種類のワイヤハーネス部品とは、例えば結束部材、固定部材、外装部材等の機能が異なるワイヤハーネス部品の集合であってもよいし、或いは機能が同じで品番のみが異なる(例えば長さや形状等が異なる。)ワイヤハーネス部品の集合であってもよい。上記()のワイヤハーネス部品移送装置によれば、適切な種類のワイヤハーネス部品を供給することができる。
前述した目的を達成するために、本発明に係る「端子圧着電線製造装置」は、下記の点を特徴としている。
(7)
上記(1)〜()の何れか一つに記載のワイヤハーネス部品移送装置と、
複数の一対の圧着型を有し、複数の前記圧着型のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の圧着形状に対応する前記圧着型により、所定の圧着位置に位置付けられた前記端子と電線の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着部と、を備える。
上記()の端子圧着電線製造装置によれば、上記(1)〜()のワイヤハーネス部品移送装置によって受渡位置まで移送した端子を圧着部で電線の端部に圧着し、端子圧着電線を製造することができる。
前述した目的を達成するために、本発明に係る「ワイヤハーネス部品移送方法」は、下記の点を特徴としている。
(8)
載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、
前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、
を含むワイヤハーネス部品移送方法であって、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、
前記ワイヤハーネス部品が端子であり、
前記検出工程では、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
前記端子は、該端子の長手方向に延びる箱状の箱部と、前記箱部に連設された平板状の基底部と、前記基底部における前記端子の両側に対向して立設された、電線の端部を加締めるための一対の加締片と、を有し、これにより、
少なくとも、前記載置面に前記基底部が面する第1の状態、前記載置面に前記一対の加締片のうちの一方である第1の加締片が面する第2の状態、及び前記載置面に前記一対の加締片のうちの他方である第2の加締片が面する第3の状態、の3つの状態で前記載置面上に載置されるように構成され、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記第1の状態、前記第2の状態、及び前記第3の状態のうちのいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されているかを識別する。
(9)
載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、
前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、
を含むワイヤハーネス部品移送方法であって、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、
前記ワイヤハーネス部品が端子であり、
前記検出工程では、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
前記検出工程の前に、複数の品番の中から選択された1つの品番の前記端子を、2つ以上取り出して載置面上に載置する取出工程を更に含み、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された複数の前記端子の中から互いに重なり合っているものを識別し、当該重なり合っているもの以外の中から選択した1つの前記端子を固定する。
(10)
載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、
前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、
を含むワイヤハーネス部品移送方法であって、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、
前記ワイヤハーネス部品が端子であり、
前記検出工程では、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
前記端子は、少なくとも、第1の状態、及び前記第1の状態とは異なる第2の状態の2つの状態で前記載置面上に載置されるように構成され、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記第1の状態及び前記第2の状態のいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されているかを識別し、
前記移送工程では、前記識別の結果に基づいて、固定した前記端子の姿勢を補正することにより、前記端子を前記受渡位置まで移送する。
(11)
載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、
前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、
を含むワイヤハーネス部品移送方法であって、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、
前記ワイヤハーネス部品が端子であり、
前記検出工程の前に、複数の品番の中から選択された1つの品番の端子を取り出して載置面上に載置する取出工程を更に含み、
前記取出工程では、各々が品番の異なる前記端子を収容する複数の収容箱を円環状に並ぶように配置して回転することにより、前記複数の収容箱のうちの、選択された品番の前記端子を収容する前記収容箱を所定の取出位置に位置付け、前記取出位置に位置する前記収容箱から前記端子を取り出して前記載置面上に載置する。
上記(8)〜(11)のワイヤハーネス部品移送方法によれば、載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を所定の受渡位置まで移送することができるので、手作業を要することなく、ワイヤハーネス部品を供給することができる。また、把持位置を認識した上でワイヤハーネス部品を固定して移送するので移送の精度を向上でき、これにより製品の品質を向上できる。このため、ワイヤハーネスの製造時における作業性を向上できると共に製造コストを低減でき、かつ製品の品質を向上できる。
(12)
上記(8)〜(11)の何れか一つに記載のワイヤハーネス部品移送方法であって、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて該ワイヤハーネス部品の前記把持位置を認識する。
上記(12)のワイヤハーネス部品移送方法によれば、位置及び姿勢に対応した把持位置でワイヤハーネス部品を把持して移送するので精度を向上でき、これにより製品の品質を向上できる。
(13)
上記(8)〜(12)の何れか一つに記載のワイヤハーネス部品移送方法であって、
前記検出工程では、前記載置面上に載置された複数種類のワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得し、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の中から移送すべき種類のワイヤハーネス部品を特定し、且つ該ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて特定した前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送する。
上記(13)のワイヤハーネス部品移送方法によれば、載置面上に載置された複数種類のワイヤハーネス部品の中から移送すべき種類のワイヤハーネス部品を特定して受渡位置まで移送するので、適切な種類のワイヤハーネス部品を供給することができる。
前述した目的を達成するために、本発明に係る「端子圧着電線の製造方法」は、下記の点を特徴としている。
(14)
載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、を含み、前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、前記ワイヤハーネス部品が端子である、ワイヤハーネス部品移送方法と、
複数の一対の圧着型のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の圧着形状に対応する前記圧着型により、所定の圧着位置に位置付けられた前記端子と電線の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着工程と、
を含み、
前記検出工程では、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
前記端子は、該端子の長手方向に延びる箱状の箱部と、前記箱部に連設された平板状の基底部と、前記基底部における前記端子の両側に対向して立設された、前記電線の端部を加締めるための一対の加締片と、を有し、これにより、
少なくとも、前記載置面に前記基底部が面する第1の状態、前記載置面に前記一対の加締片のうちの一方である第1の加締片が面する第2の状態、及び前記載置面に前記一対の加締片のうちの他方である第2の加締片が面する第3の状態、の3つの状態で前記載置面上に載置されるように構成され、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記第1の状態、前記第2の状態、及び前記第3の状態のうちのいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されているかを識別する。
(15)
上記(14)に記載の端子圧着電線の製造方法であって、
前記端子は、少なくとも、前記第1の状態、前記第2の状態、前記第3の状態、及び前記載置面に前記加締片の先端部が面する第4の状態、の4つの状態で前記載置面上に載置されるように構成され、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記第1の状態又は前記第4の状態である未確定状態、前記第2の状態、及び前記第3の状態、のうちのいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されているかを識別する。
(16)
上記(15)に記載の端子圧着電線の製造方法であって、
前記移送工程は、前記第1の状態及び前記第4の状態のいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されていたかを識別するための識別工程を更に含み、
前記識別工程では、待機位置から所定の接触方向に移動可能に構成され、前記待機位置から前記接触方向に移動した際に、前記端子を前記第1の状態で固定した場合と、前記端子を前記第4の状態で固定した場合とで、固定している前記端子に対して異なる位置で接触する接触部を用いて、
前記識別の結果、前記未確定状態で前記端子が載置されていると識別した場合には、前記未確定状態で載置されている前記端子を固定した後、前記接触部を前記待機位置から前記接触方向に移動させ、このとき前記接触部が前記端子に接触した位置に基づいて、前記第1の状態及び前記第4の状態のいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されていたかを識別する、
(17)
載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、を含み、前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、前記ワイヤハーネス部品が端子である、ワイヤハーネス部品移送方法と、
複数の一対の圧着型のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の圧着形状に対応する前記圧着型により、所定の圧着位置に位置付けられた前記端子と電線の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着工程と、
を含み、
前記検出工程では、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
前記検出工程の前に、複数の品番の中から選択された1つの品番の前記端子を、2つ以上取り出して載置面上に載置する取出工程を更に含み、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された複数の前記端子の中から互いに重なり合っているものを識別し、当該重なり合っているもの以外の中から選択した1つの前記端子を固定する。
(18)
載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、を含み、前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、前記ワイヤハーネス部品が端子である、ワイヤハーネス部品移送方法と、
複数の一対の圧着型のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の圧着形状に対応する前記圧着型により、所定の圧着位置に位置付けられた前記端子と電線の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着工程と、
を含み、
前記検出工程では、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
前記端子は、少なくとも、第1の状態、及び前記第1の状態とは異なる第2の状態の2つの状態で前記載置面上に載置されるように構成され、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記第1の状態及び前記第2の状態のいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されているかを識別し、
前記移送工程では、前記識別の結果に基づいて、固定した前記端子の姿勢を補正することにより、前記端子を前記受渡位置まで移送する。
(19)
載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、を含み、前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、前記ワイヤハーネス部品が端子である、ワイヤハーネス部品移送方法と、
複数の一対の圧着型のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の圧着形状に対応する前記圧着型により、所定の圧着位置に位置付けられた前記端子と電線の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着工程と、
を含み、
前記検出工程の前に、複数の品番の中から選択された1つの品番の端子を取り出して載置面上に載置する取出工程を更に含み、
前記取出工程では、各々が品番の異なる前記端子を収容する複数の収容箱を円環状に並ぶように配置して回転することにより、前記複数の収容箱のうちの、選択された品番の前記端子を収容する前記収容箱を所定の取出位置に位置付け、前記取出位置に位置する前記収容箱から前記端子を取り出して前記載置面上に載置する。
(20)
上記(14)〜(16)の何れか一つに記載の端子圧着電線の製造方法であって、
一対の前記圧着型は、圧着時において前記加締片の立設方向側に位置するクリンパと、前記圧着時において前記端子の基底部側に位置するアンビルと、から成り、クリンパ側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記加締片の形状に対応して各々が異なるクリンパ側形状を有する複数のクリンパ部と、アンビル側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記加締片の形状に対応して各々が異なるアンビル側形状を有する複数のアンビル部と、を有し、
前記圧着工程では、前記複数のクリンパ部及び前記複数のアンビル部のうちの、選択された品番の前記端子の前記加締片の形状に対応した前記クリンパ部及びアンビル部が、前記圧着位置に位置付けられるように、前記クリンパ側ベース部及び前記アンビル側ベース部を回転する。
(21)
上記(20)に記載の端子圧着電線の製造方法であって、
前記端子の前記加締片が、前記電線の被覆部を加締める一対の被覆加締片と、前記基底部の長手方向における前記被覆加締片と異なる位置に立設された、前記電線の導体部を加締める一対の導体加締片と、を有し、
前記クリンパは、前記被覆加締片を加締める第1クリンパと、前記導体加締片を加締める第2クリンパと、を有し、
前記アンビルは、前記第1クリンパとの間で前記被覆加締片を加締める第1アンビルと、前記第1クリンパとの間で前記導体加締片を加締める第2アンビルと、を有し、
前記圧着型は、第1クリンパ側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記被覆加締片の形状に対応して各々が異なる第1クリンパ側形状を有する複数の第1クリンパ部と、第2クリンパ側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記導体加締片の形状に対応して各々が異なる第2クリンパ側形状を有する複数の第2クリンパ部と、第1アンビル側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記被覆加締片の形状に対応して各々が異なる第1アンビル側形状を有する複数の第1アンビル部と、第2アンビル側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記導体加締片の形状に対応して各々が異なる第2アンビル側形状を有する複数の第2アンビル部と、を有し、
前記圧着工程では、前記複数の第1クリンパ部及び前記複数の第2クリンパ部、並びに前記複数の第1アンビル部及び前記複数の第2アンビル部のうちの、前記移送工程にて供給される前記端子の前記被覆加締片及び前記導体加締片の形状に対応した前記第1クリンパ部及び前記第2クリンパ部、並びに前記第1アンビル部及び前記第2アンビル部が、前記圧着位置に位置付けられるように、前記第1クリンパ側ベース部及び前記第2クリンパ側ベース部、並びに前記第1アンビル側ベース部及び前記第2アンビル側ベース部それぞれを回転する。
上記(14)〜(21)の端子圧着電線の製造方法によれば、ワイヤハーネス部品移送方法によって受渡位置まで移送した端子を圧着部で電線の端部に圧着し、端子圧着電線を製造することができる。
本発明によれば、ワイヤハーネスの製造時における作業性を向上できると共に製造コストを低減でき、かつ製品の品質を向上できるワイヤハーネス部品移送装置、端子圧着電線製造装置、ワイヤハーネス部品移送方法、及び端子圧着電線の製造方法を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、第1実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置を示す斜視図である。 図2は、図1の側面図である。 図3は、第1実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置の各部の接続状態を示すブロック図である。 図4は、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置で圧着する端子を示す斜視図である。 図5は、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置を示す斜視図である。 図6は、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置の各部の接続状態を示すブロック図である。 図7は、取出部及び端子移送部を示す斜視図である。 図8は、図7の側面図である。 図9は、取出部及び撮影部の動作を説明するための図であり、載置台の近傍を示す斜視図である。 図10は、撮影部により撮影された画像の例を示す図である。 図11は、固定部が端子を固定する様子を説明するための図であり、載置台の近傍を示す斜視図である。 図12は、接触部と固定部の位置関係を示す図であり、これらを側方から視た斜視図である。 図13は、接触部を用いた端子の固定状態の識別方法を説明するための説明図であり、端子、固定部、及び接触部を前方から視た図である。図13(a)は端子が第1の状態で固定された場合を、図13(b)は端子が第4の状態で載置された場合を、それぞれ示している。 図14は、端子移送部が端子を移送する様子を説明するための図であり、図14(a)は端子を固定した後、回転する前における端子移送部を示す斜視図、図14(b)は回転した後における端子移送部を示す斜視図である。 図15は、圧着部を後側から視た斜視図である。 図16は、回転移送部により端子が移送される様子を説明するための説明図であり、回転移送部を示す側面図である。 図17は、圧着部を前側から視た斜視図である。 図18は、圧着型を示す斜視図である。 図19は、図18に示した圧着型の分解斜視図である。 図20は、端子の圧着位置を示す説明図であり、圧着部及び電線の側面図である。 図21は、従来例に係る圧着装置を示す側面図である。
以下、本発明に係るワイヤハーネス部品移送装置、端子圧着電線製造装置、ワイヤハーネス部品移送方法、及び端子圧着電線の製造方法を、各図を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置を示す斜視図、図2は、図1の側面図、図3は、第1実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置の各部の接続状態を示すブロック図である。
<ワイヤハーネス部品移送装置の概要>
図1〜図3に示すように、ワイヤハーネス部品移送装置101は、概略的には、複数種類のワイヤハーネス部品190A〜190Fを載置面181上に載置した状態で収容する収容箱120と、載置面181上に載置されたワイヤハーネス部品190A〜190Fを検出するための情報を取得する検出部140と、ワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定するための固定部135を有し、載置面181上に載置されたワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定部135で固定して所定の受渡位置R1まで移送する移送部130と、ワイヤハーネス部品190A〜190Fに固有の情報を記憶する記憶部110と、これら各部の制御を司る演算部105と、を備えている。ワイヤハーネス部品移送装置101は、ワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から移送すべきワイヤハーネス部品を特定して所定の受渡位置R1まで移送するために用いられる。本実施形態では、受渡位置R1には、ワイヤハーネス部品190A〜190Fを当該受渡位置R1で保持(挟持)するための複数の保持部195が並んで配置されている。図1及び図2では、図1中の最右側の受渡位置R1にワイヤハーネス部品190Fが保持されている。
収容箱120は、底面としての載置面181を有し、収容部121A〜121Fに区分されている。収容箱120は、収容部121A〜121Fにそれぞれ異なる種類のワイヤハーネス部品190A〜190Fを収容している。ワイヤハーネス部品190A〜190Fは、結束部材と固定部材との複合部材(クランプ付き結束バンド)や、外装部材(ストレートチューブ、コルゲートチューブ)等である。
検出部140は、本実施形態ではカメラ(撮影装置)であり、検出部140の下方を撮影した画像を取得可能に構成されている。検出部140は、載置面81上に載置されたワイヤハーネス部品190A〜190Fを撮影して、当該ワイヤハーネス部品190A〜190Fを撮影した画像を取得するために用いられる。検出部140により取得した画像は、載置面81に載置されたワイヤハーネス部品190A〜190Fの位置及び姿勢を検出するために用いられる。尚、ワイヤハーネス部品190A〜190Fの位置及び姿勢の検出には、レーザー検出や超音波検出等の他の検出方法を用いても構わない。
移送部130は、移送ロボット132を備えている。移送ロボット132は、複数の関節を有するロボットアームにより構成されており、その先端には、上記検出部140と、ワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定するための固定部135とが設けられている。固定部135は、一対の固定爪135a,135aを有しており、これらの間にワイヤハーネス部品190A〜190Fを挟持して固定する。尚、ワイヤハーネス部品190A〜190Fの固定方法は、一対の固定爪135a,135aを用いた挟持に限らず、例えば負圧による吸着等により固定しても構わない。
検出部140及び固定部135は、移送ロボット132の各関節に設けられた電気モータ(図示せず。)が演算部105の指示により駆動されて移送ロボット132の各アームが変位することにより、移動する。本実施形態では、検出部140及び固定部135は、少なくとも、載置面181全域の上方と受渡位置R1との間で移動可能に構成されている。
演算部105は、図3に示すように、検出部140、移送部130、記憶部110それぞれに接続されている。演算部105は、例えば基板(図示せず。)に搭載されたCPU(Central Processing Unit)であり、各種の演算処理を実行する。記憶部110は、例えば演算部105と同様に基板に搭載されたメモリであり、ワイヤハーネス部品190A〜190Fに固有の情報を記憶している。本実施形態では、記憶部110は、ワイヤハーネス部品190A〜190Fに固有の情報として、各部品の形状を記憶している。また、本実施形態では、記憶部110は、ワイヤハーネス部品190A〜190Fがどの収容部121A〜121Fに収容されているかを記憶している。
<移送方法>
次に、収容箱180に収容されたワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から移送すべきワイヤハーネス部品を特定して受渡位置R1まで移送する移送方法について説明する。以下では、ワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から、ワイヤハーネス部品190Aが選択されて受渡位置R1まで移送される例を挙げて説明するが、他のワイヤハーネス部品が選択された場合であっても同様に移送できる。
<移送方法1>
移送方法1では、演算部105は、ワイヤハーネス部品190Aを移送すべきとの指示を受け付けると、まず、記憶部110を参照して、収容部121A〜121Fの中から移送すべきワイヤハーネス部品190Aが収容されている収容部を特定する。本実施形態では、ワイヤハーネス部品190Aは収容部121Aに収容されている。
次に、演算部105は、電気モータを制御して移送ロボット132を変位させ、検出部140を収容部121A上に移動する。演算部105は、収容部121Aにおいて載置面181上に載置されたワイヤハーネス部品190Aを検出部140に上方から撮影させ、撮影画像を取得する(検出工程)。
続いて、演算部105は、当該撮影画像に基づいて、収容部121Aに収容された1つのワイヤハーネス部品190Aの位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて当該ワイヤハーネス部品190Aを把持する把持位置を認識する。そして、演算部105は、固定部135の固定爪135aに当該把持位置にてワイヤハーネス部品190Aを固定させた後、移送ロボット132を変位させて受渡位置R1まで移送する(移送工程)。
以上説明した一連の処理により、収容箱180に収容されたワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から移送すべきワイヤハーネス部品が特定されて受渡位置R1まで移送される。
<移送方法2>
上記移送方法1では、収容部121A〜121Fの中から移送すべきワイヤハーネス部品190Aが収容されている収容部(121A)を特定することにより、載置面181上に載置された複数種類のワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から移送すべき種類のワイヤハーネス部品(190A)を特定するとして説明したが、以下に説明する移送方法2のように移送すべき種類のワイヤハーネス部品を特定してもよい。
移送方法2では、演算部105は、ワイヤハーネス部品190Aを移送すべきとの指示を受け付けると、電気モータを制御して移送ロボット132を変位させることにより検出部140を収容部121A上で移動させ、載置面181上に載置されたワイヤハーネス部品190A〜190Fを検出部140に上方から撮影させ、撮影画像を取得する(検出工程)。
続いて、演算部105は、当該撮影画像に基づいて、載置面181上に載置されたワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から移送すべき種類のワイヤハーネス部品(この例では、190A。)を特定する。演算部105は、特定したワイヤハーネス部品190Aの位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて当該ワイヤハーネス部品190Aを把持する把持位置を認識する。演算部105は、固定部135の固定爪135aに当該把持位置にてワイヤハーネス部品190Aを固定させた後、移送ロボット132を変位させて受渡位置R1まで移送する(移送工程)。
以上説明した一連の処理によっても、収容箱180に収容されたワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から移送すべきワイヤハーネス部品が特定されて受渡位置R1まで移送される。尚、上記移送方法2を採用する場合には、ワイヤハーネス部品190A〜190Fは、必ずしも収容箱120において収容部121A〜121Fに区分されて収容される必要はない。例えば、収容箱120が区切りを有さず、収容箱120内の任意の位置にワイヤハーネス部品190A〜190Fが載置される構成とすることができる。
<第1実施形態のワイヤハーネス部品移送装置及びワイヤハーネス部品移送方法の作用及び効果>
以上説明したワイヤハーネス部品移送装置101、及びワイヤハーネス部品移送方法によれば、載置面181上に載置された複数種類のワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から移送すべき種類のワイヤハーネス部品を特定して所定の受渡位置R1まで移送することができるので、手作業を要することなく、ワイヤハーネス部品を供給することができる。また、位置及び姿勢に対応した把持位置でワイヤハーネス部品を把持して移送するので移送の精度を向上でき、これにより製品の品質を向上できる。このため、ワイヤハーネスの製造時における作業性を向上できると共に製造コストを低減でき、かつ製品の品質を向上できる。
(第2実施形態)
以下では、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、ワイヤハーネス部品として端子を移送して供給する。より具体的には、複数の品番(種類)の端子の中から選択された品番(種類)の端子を移送し、当該端子を電線の端部に圧着する。
<端子の形状>
まず、図4を参照して、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置にて扱う端子90について説明する。図4は、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置で圧着する端子を示す斜視図である。
図4に示すように、端子90は、端子90の長手方向に延びる箱状の接続部91と、接続部91に連設された平板状の基底部93と、基底部93の短手方向における両側に対向して立設された、電線3(図5等参照。)の端部を加締めるための一対の加締片95と、を備えている。本実施形態における接続部91は、相手方端子(図示せず。)と接続するために用いられるメス型の接続部である。加締片95は、一対の加締片95のうちの一方の加締片である加締片95a(第1の加締片)と、他方の加締片である加締片95b(第2の加締片)と、を有している。また、これら加締片95a、95bそれぞれは、電線3の被覆部3a(後述する図20参照。)を加締める一対の被覆加締片96と、基底部93の長手方向における被覆加締片96よりも先端側に(即ち、被覆加締片96とは異なる位置に。)立設された、電線3の導体部3b(後述する図20参照。)を加締める一対の導体加締片97と、を有している。尚、端子90は、箱状部とタブ部とから成るオス型の接続部を備えるものであっても構わない。
<端子圧着電線製造装置の概要>
端子圧着電線製造装置1の概要を説明する。図5は、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置を示す斜視図である。以下、第2実施形態の説明に際しては、各図に矢印で示すように前側、後側、上側、下側、左側、右側を規定して説明する。
図5に示すように、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1は、概略的には、電線3を所定の電線送り方向(図5中の矢印X方向)に送る電線送り部10と、複数の品番の中から圧着されるべく選択された品番の端子90を取り出して載置台80に載置する取出部20と、載置台80に載置された端子90を固定して所定の受渡位置R2(詳細には、後述する図14〜図17参照。)まで移送する端子移送部30と、複数の圧着型51(後述する図15〜図19参照。)のうちの、上記選択された品番の端子90の圧着形状に対応する圧着型51により、受渡位置R2にて受け渡されて所定の圧着位置Tに位置付けられた端子90と電線3の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着部50と、を備えている。
また、第2実施形態に係る端子圧着電線の製造方法は、概略的には、複数の品番の中から圧着されるべく選択された品番の端子90を取り出して載置台80に載置する取出工程と、載置台80に載置された端子90を固定して所定の受渡位置R2まで移送する端子移送工程と、複数の圧着型51のうちの、上記選択された品番の端子90の圧着形状に対応する圧着型51により、受渡位置R2にて受け渡されて所定の圧着位置Tに位置付けられた端子90と電線3の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着工程と、を含んでいる。これら取出工程、端子移送工程、及び圧着工程は、取出部20、端子移送部30、及び圧着部50によりそれぞれ実施される。
電線送り部10は、図5に示すように、端子90の圧着対象である電線3を矢印X方向に向けて送る。電線3は、導電性の芯線である導体部3bが絶縁性の被覆部3aにより覆われて成る被覆電線であり、A点よりも前までの工程にて皮剥きされて端部において導体部3bが露出している。電線3は、電線3を挟持して所定のピッチで矢印X方向に送る複数の移動機構13のうちの、隣接する2つの移動機構13により一端側及び他端側がそれぞれ挟持され、所定のピッチで移動する。そして、これら両端各々における導体部が露出した部分に、電線3の移動経路の近傍に配置された圧着部50により、所定の圧着位置(図5中に符号Tで示す位置。)にて端子90が圧着される。端子90が圧着された電線3は、その後、B点よりも更に先に送られて後工程における処理が為される。例えば、電線3が、図示しない挿入装置によりハウジングの内部に挿入される構成とすることができる。また、上述したように、電線3は、A点に送られる以前の前工程にて先端側の被覆が皮剥きされる。即ち、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1は、一連の製造装置の一部分を構成するものであり、端子圧着電線製造装置1における作業開始位置であるA点から作業終了位置であるB点まで電線3が順次送られる間に、圧着位置Tにて、送られてきた電線3に所定の品番の端子90を順次圧着するための装置である。
尚、電線3の送り方向(左右方向)において圧着部50が複数並んで配置され、複数箇所において端子90が圧着される構成としても構わない。この場合には、取出部20及び端子移送部30を複数設置することも考えられる。
図5に示す取出部20、端子移送部30、及び圧着部50は、複数の品番の中から選択した品番の端子90、及び当該端子90の圧着形状に対応する圧着型51の双方を、上記圧着位置Tに位置付け、電線送り部10によって順次送られてくる電線3の端部に端子90を圧着接続する。
図6は、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置の各部の接続状態を示すブロック図である。図6に示すように、電線送り部10、取出部20、端子移送部30、及び圧着部50は、それぞれ演算部5に接続されている。演算部5は、例えば基板(図示せず。)に搭載されたCPU(Central Processing Unit)であり、各種の演算処理を実行し電線送り部10、取出部20、端子移送部30、及び圧着部50それぞれの動作を制御する。以下では、これらのうちの、取出部20、端子移送部30、及び圧着部50の構成について順に説明する。
<取出部、取出工程>
取出部20は、図5に示すように、端子圧着電線製造装置1における後方側に配置されている。取出部20は、図7、図8に示すように、円環状に配列されて各々が品番の異なる端子90を収容する複数の収容箱22と、これら複数の収容箱22を支持して演算部5の指示に従って回転する支持台21と、複数の収容箱22のうちの、所定の取出位置Sに位置する収容箱22から端子90を取り出して載置台80の載置面81上に載置する移動部23と、を主な構成要素として有している。支持台21は、図8に破線にて示す位置に配置される。図8以外の各図においては、構造の把握を容易にするために、支持台21を省略して示している。
移動部23は、複数の関節を有するロボットアームから成る取出ロボット26と、取出ロボットの先端に設けられた、負圧吸引により端子90を吸着固定するための吸着部27と、を備えている。取出ロボット26の各関節に設けられた電気モータ(図示せず。)が演算部5の指示により駆動されると、取出ロボット26の各アームが変位し、これにより吸着部27が移動する。本実施形態では、吸着部27は、少なくとも、取出位置Sと、載置面81の上方に位置する所定の脱着位置Uと、の間で移動可能に構成されている。図9では、取出位置に位置する吸着部27を実線で、脱着位置Uに位置する吸着部27を破線で示している。吸着部27は、その先端に吸気口(図示せず。)が形成されており、当該吸気口で負圧吸引することによって収容箱22に収容されている端子90を吸着する。吸気口は端子90の形状に対して比較的大きめに形成されており、これにより吸着部27は複数の端子90を吸着することができる。吸着部27は、取出位置Sから収容箱22中の端子90に接触する位置まで下降して、収容箱22に収容されている端子90のうちのいくつかの端子90を吸着した後、脱着位置Uまで移動し、脱着位置Uにて端子90を脱着して端子90を載置面81上に載置する。即ち、取出部20は、選択された品番の端子90を2つ以上取り出して載置面81上に載置するように構成されている。このように、取出部20では、端子90が収容箱22から取り出されて載置面81上に載置される。
以上の構成を有する取出部20は、複数の品番の中から圧着されるべく選択された品番の端子90を取り出して載置台80に載置する機能を有する。より具体的には、まず、演算部5は、支持台21を駆動する支持台駆動部(図示せず。)を制御し、複数の収容箱22のうちの、圧着を行うべく選択された品番の端子90を収容している収容箱22が取出位置Sに位置付けられるように、支持台21を回転させる。その後、演算部5は、上記電気モータを制御し、取出ロボット26を移動させて吸着部27を取出位置Sに位置付ける。そして、演算部5は、吸着部27に端子90を吸着させた後、吸着部27を脱着位置Uまで移動させ、脱着位置Uで端子90を脱着させる。
これらの処理を実行することにより、取出部20による取出工程では、複数の品番の中から圧着されるべく選択された品番の端子90が、複数個、収容箱22から取り出されて載置台80の載置面81上に載置される。異なる品番の端子90を供給する場合には、当該異なる品番の端子90に対応した、異なる収容箱22が上記取出位置Sに位置付けられる。これにより、異なる品番の端子90が吸着部27(移動部23)により固定して移動されるので、異なる品番の端子90を載置面81上に供給できる。尚、異なる収容箱22により異なる品番の端子90が供給される場合であっても、取出位置S及び脱着位置Uは同一である。
このように、取出部20による取出工程によれば、異品番への切替に、支持台21の回転による収容箱22の切替のみで対応できるため、切替時間を短縮できる。また、支持台21が回転することにより、選択された品番の端子90を収容する収容箱22が取出位置Sに位置付けられるので、例えば固定されて配置された複数の収容箱22の中から選択された収容箱の配置位置まで移動部23が移動して端子90を取り出す場合と比較して、移動部23の移動距離が短く、移動速度が同一であれば移動時間も短い。このため、製造装置の処理速度を向上することができる。
<端子移送部、端子移送工程>
端子移送部30は、図5に示すように、端子圧着電線製造装置1における取出部20と圧着部50との間に配置されている。端子移送部30は、図7〜図14に示すように、端子移送ロボット32を備えている。端子移送ロボット32は、複数の関節を有するロボットアームにより構成されており、その先端には、検出部としての撮影部33と、端子90を固定するための固定部35とが設けられている。
端子移送部30による端子移送工程では、概略的には、上述した取出工程にて載置面81上に載置された端子90を固定部35で固定して所定の受渡位置R2まで移送する。端子移送工程のうちの、検出工程では、載置面81に載置された端子90の、載置面81に平行な平面における外縁形状を検出するための画像を撮影部33により取得し、端子移送工程では、この検出工程で取得した画像に基づいて、載置面81上に載置された端子90の載置姿勢(状態)を特定して端子90を固定する。また、この特定した端子90の載置姿勢は、端子90を受渡位置R2まで移送する際における、端子90の姿勢の補正にも用いられる。これらの処理の詳細については後述する。
以下ではまず、端子移送部30が備える各部の構成を説明する。
撮影部33及び固定部35は、端子移送ロボット32の各関節に設けられた電気モータ(図示せず。)が演算部5の指示により駆動されて端子移送ロボット32の各アームが変位することにより、移動する。本実施形態では、撮影部33及び固定部35は、少なくとも、載置面81全域の上方と図14に示す受渡位置R2との間で移動可能に構成されている。
撮影部33は、例えばカメラであり、端子移送ロボット32の先端に下向きで取付けられ、撮影部33の下方を撮影した画像を取得可能に構成されている。撮影部33は、載置面81上に載置された端子90を撮影して、当該端子90を撮影した画像を取得するために用いられる。撮影部33により取得した画像は、載置面81に載置された端子90の、載置面81に平行な検出平面における外縁形状を検出するために用いられる。本実施形態では、取出部20と端子移送部30との間に配置された載置台80の内部には、照明装置(図示せず。)が設けられており、この照明装置から出射される照明光により、載置台80の上方側の面である載置面81における所定の領域に、下方から照明される照明領域83が画成されている。したがって、この照明領域83上に載置されている端子90を撮影部33で上方から撮影すれば、照明光がバックライトとして機能し、端子90の載置面81に平行な上記検出平面における外縁形状が強調された画像を取得することができる(検出工程)。このように、本実施形態では、撮影部33と照明装置を用いて、2値化された図10に示すような端子の影を表現した画像を取得し、当該画像を用いて端子90の載置姿勢を特定する。
固定部35は、図11、図12に示すように、一対の固定爪35a,35aから成り、これらの間に端子90を挟持することで端子90を固定可能に構成されている。固定部35は、載置面81上に載置された端子90を固定するために用いられる。また、後述するように、固定部35の固定爪35aは、図12中の矢印Dと直交するF方向に回転可能に構成されている。また、本実施形態では、図11、図12に示すように、固定部35は、端子90の接続部91が外方側に位置するように、端子90を固定する。
本実施形態では、端子90は、少なくとも、載置面81に基底部93が面する第1の状態(図9〜図11における端子90aの状態)、載置面81に一対の加締片95のうちの一方の加締片95aが面する第2の状態(図9〜図11における端子90bの状態)、載置面81に一対の加締片95のうちの他方の加締片95bが面する第3の状態(図9〜図11における端子90cの状態)、及び載置面81に加締片95の先端部が面する第4の状態(図9〜図11における端子90dの状態)、の4つの状態(載置姿勢)で載置面81上に載置されるように構成されている。固定部35は、これら各状態で載置面81上に載置された端子90を固定するように構成されている。
これら4つの状態の識別方法について説明する。
まず、端子90bの第2の状態及び端子90cの第3の状態は、載置面81上に載置された端子90を撮影して取得した画像におけるこれらの像が、他の状態の端子90の像とは異なる外縁形状となることから、識別可能である。尚、第2の状態の端子90の像と、第3の状態の端子90の像とは、端子90の前後方向において反転した形状となる。
これに対して、端子90aの第1の状態と、端子90dの第4の状態とを、取得した画像における外縁形状に基づいて識別することは困難であり、判定を誤る虞がある。このため、本実施形態では、第1の状態又は第4の状態である未確定状態、第2の状態、及び第3の状態、のうちのいずれの状態で端子90が載置面81上に載置されているかを、検出平面における端子90の外縁形状に基づいて識別する。
ところで、端子90が第1の状態〜第4の状態のいずれの状態で載置面81上に載置されているかを、固定部35が端子90を固定する前に認識できていなくとも、端子90の影からその固定部分を特定することは可能であるので、固定部35により端子90を固定することは可能である。そこで、本実施形態では、上記未確定状態と識別された場合、端子90を固定部35で固定した後に、所定の識別工程を実施することにより、固定した端子90が載置面81に第1の状態で載置されていたのか、それとも第4の状態で載置されていたのかを識別する。
より具体的には、端子移送部30は、固定部35の近傍に移動可能に設けられた接触部37を更に備えている。接触部37は、図12に示すように板状に形成されている。また、接触部37は、所定の接触方向である図12中のD方向に平行移動可能に構成され、且つ同じく所定の接触方向である図12中のE方向に回転移動可能に構成されている。これにより、接触部37は、少なくとも、図12中に示す所定の接触位置と、所定の待機位置(図12中に示す位置からE方向における負方向に回転した後、D方向における負方向に平行移動した位置。)との間で移動することができる。接触部37は、図13に示すように、待機位置から接触位置に向けて接触方向に移動した際に(即ち、D方向における正方向に平行移動した後、E方向における正方向に回転した際に。)、端子90が第1の状態で固定された場合と、端子90が第4の状態で固定された場合とで、固定部35に固定されている端子90に対して異なる位置で接触する。即ち、端子90が第1の状態で固定されて図13(a)に示すように基底部93が固定爪35aの先端側に位置している場合と、端子90が第4の状態で固定されて図13(b)に示すように基底部93が図13(a)に示す位置よりも固定爪35の基端側に位置している場合とでは、異なる位置で接触部37が端子90に接触する。このため、未確定状態で載置された端子90を固定部35に固定させた後、接触部37を待機位置から接触方向に移動させれば、接触部37が端子90に接触した位置に基づいて、第1の状態及び第4の状態のいずれの状態で端子90が載置面81上に載置されていたかを特定できる。
以上説明した手順により、本実施形態では、端子90が第1の状態〜第4の状態のいずれの状態で載置面81上に載置されていたのかを識別できる。
尚、本実施形態では、上述したように、取出工程にて、複数の品番の中から圧着されるべく選択された品番の端子90が、吸着部27により複数個、収容箱22から取り出されて載置台80の載置面81上に載置される。このとき、吸着部27は、複数個の端子90を載置面81の上方で脱着して落下させるので、載置面81上には上記第1の状態〜第4の状態以外に、図10に示すように互いに重なり合った状態の端子98が存在する場合がある。重なり合っている端子98を固定部35の固定爪35aで挟持して固定しようとすると、固定し損ねたり、固定位置又は固定姿勢が所望の位置からずれてしまう虞がある。この点、上記撮影部33により取得した画像によれば、図10に示すように、互いに重なり合っている端子90を他の状態の端子90から識別できる。このため、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1では、撮影部33が取得した画像に基づいて、載置面81上に載置された複数の端子90の中から互いに重なり合っているものを識別し、当該重なり合っているもの以外の中から選択した1つの端子90を固定部35に固定させる。このため重なり合っている端子98を固定部35で固定することがないので、精度良く且つ確実に固定部35で端子90を固定することができる。
次に、端子移送部30による端子移送工程について説明する。端子移送工程を実施する前に、前述した取出工程が実施されており、載置面81上には、複数の品番の中から圧着されるべく選択された品番の端子90が、複数個載置されている。
端子移送工程では、演算部5は、まず、端子移送ロボット32の電気モータを制御して端子移送ロボット32を変位させ、図9に示すように撮影部33を載置面81上(照明領域83上)に移動する。そして、演算部5は、撮影部33及び照明装置を制御して、載置面81上に載置された端子90を上方から撮影した画像を取得する(検出工程)。演算部5は、上述した判定基準により、第1の状態又は第4の状態である未確定状態、第2の状態、第3の状態、及び互いに重なり合っている状態のうちのいずれの状態でそれぞれの端子90が載置面81上に載置されているかを、載置面81に平行な検出平面における端子90の外縁形状に基づいて識別する。演算部5は、識別の結果、重なり合っている端子98以外の中から選択した1つの端子90を、固定部35に固定させるべき端子90として特定する。この選択される端子90は、重なり合っている端子98以外の端子90の中のいずれの端子90であっても構わない。演算部5は、再び端子移送ロボット32の電気モータを制御して端子移送ロボット32を変位させ、特定した端子90の位置まで固定部35を移動する。演算部5は、固定爪35aで挟持することにより、固定部35に端子90を固定させる。そして、演算部5は、上記識別の結果、未確定状態で端子90が載置されていると識別した場合であって、当該未確定状態で載置された端子90を固定部35で固定した場合には、当該固定後、接触部37を待機位置から接触方向に移動させ、このとき接触部37が端子90に接触した位置に基づいて、第1の状態及び第4の状態のいずれの状態で端子90が載置面81上に載置されていたかを識別する(識別工程)。
また、本実施形態では、演算部5は、撮影部33から取得した画像から、端子90に不良が発生している、又は取出部20が端子90の取出しに失敗していると判定した場合には、音声等により当該異常を報知する。或いは、異常が発生している端子90を載置面81上から除去する。或いは、端子圧着電線製造装置1の駆動を停止する。例えば、選択された品番とは異なる品番の端子90を載置面81上に誤って載置してしまった場合や、端子90が載置面81上に全く載置されていない場合、及び載置された端子90が破損又は変形している場合等を、撮影部33が取得した画像から識別することができる。即ち、従来の圧着装置では、圧着後において、当該圧着が正常に実施されたか否かを検査するしかなかったのに対して、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1によれば、圧着前に端子90が正常に供給されたか否かを検出できるので、生産品である端子圧着電線の品質を向上できる。
以上説明した処理により、演算部5は、固定部35により固定している端子90が第1の状態〜第4の状態のいずれの状態で載置面81上に載置されていたかを把握する。そして、演算部5は、端子移送ロボット32の電気モータを制御して端子移送ロボット32を変位させ、図14に示すように、固定部35を、圧着部50との端子90の受け渡し位置である受渡位置R2に移動させる。演算部5は、図14に示すように端子移送ロボット32を旋回させ、固定部35(端子90)を受渡位置R2の近傍まで移送する。このとき、演算部5は、端子移送ロボット32の変位を制御して固定部35に固定された端子90を受渡位置R2に位置付けると共に、固定爪35aを図12中のF方向に回転させることにより、F方向における端子90の姿勢を補正する。例えば、第1の状態で端子90を固定した図12に示す姿勢で端子90を受渡位置R2に位置付ける必要がある際に、第2の状態及び第3の状態で端子90を固定している場合には、固定爪35aをF方向における正方向又は負方向に90°回転させて端子90の姿勢を補正する。また、第4の状態で端子90を固定している場合には、固定爪35aを180°回転させて端子90の姿勢を補正する。これにより、固定部35に固定された端子90が、所望の姿勢で受渡位置R2に位置付けられる。尚、このとき、固定部35の回転に加えて、或いはこれに代えて、端子移送ロボット32の機構により固定部35に固定された端子90の姿勢を補正する構成としても構わない。
以上説明したように、端子移送部30による端子移送工程では、取出工程にて載置面81上に載置された端子90を固定部35で固定して所定の受渡位置R2まで移送する。この端子移送工程は、例えば載置面81上に端子90が無くなるまで繰り返し実施される。尚、載置面81上において互いに重なり合っていると判定された端子90は、載置面81上から所定のタイミングで除去される。また、この端子移送工程と取出工程とが繰り返し実施され、これにより、複数の品番の中から選択された品番の端子90が取出部20により載置面81上に載置され、当該端子90が端子移送部30により受渡位置R2まで移送されて圧着部50に供給される。
上記端子移送部30によれば、載置面81上に載置された端子90の検出平面における外縁形状を把握した上で固定部35により端子90を固定するので、載置面81上に載置された端子90を確実に固定できる。即ち、端子90の外縁形状を把握しているので、仮に端子90が載置面81上において不規則的に載置されている場合であっても、端子90の載置位置を特定して固定部35で確実に固定することができる。このため、取出部20は、必ずしも載置面81上における所定の位置に端子90を位置決めして載置する必要がない。したがって、簡易な構造によって取出部20を実現できる。
また、以上説明した第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1は、ワイヤハーネス部品移送装置ともみなすことができる。即ち、端子圧着電線製造装置1は、載置面81上に載置された端子90(ワイヤハーネス部品)を検出するための情報を取得する撮影部33(検出部)と、端子90を固定するための固定部35を有し、載置面81上に載置された端子90を固定部35で固定して所定の受渡位置R2まで移送する端子移送部30(移送部)と、端子90に固有の情報を記憶する記憶部(演算部5)と、撮影部33及び端子移送部30接続された演算部5と、を備える。そして、演算部5は、撮影部33が取得した情報に基づいて載置面81上に載置された端子90の把持位置を認識し、該把持位置にて固定部35に端子90を固定させて受渡位置R2まで移送させる。
また、演算部5は、撮影部33(検出部)が取得した情報に基づいて載置面81上に載置された端子90(ワイヤハーネス部品)の位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて該ワイヤハーネス部品の把持位置を認識する。
<圧着部、圧着工程>
圧着部50は、図5に示すように、端子圧着電線製造装置1における電線送り部10と端子移送部30との間に配置されている。圧着部50は、図15〜図20に示すように、端子90を圧着するための複数の圧着型51を備えている。圧着部50による圧着工程では、概略的には、複数の圧着型51のうちの、圧着されるべく選択された品番の端子90の圧着形状に対応する圧着型51により、圧着位置Tに位置する端子90と電線3の端部とを挟み込んで圧着接続する。端子移送部30からの端子90の受け渡し位置である受渡位置R2から圧着位置Tまでの端子の移送は、圧着部50が備える2つの回転移送部53により行われる。これら回転移送部53は、図16に示すように、図16中の矢印方向に回転可能に設けられており、その先端に設けられた挟持部55において端子90を固定し、端子90を受渡位置R2から圧着位置Tまで移送する。図16では、受渡位置R2及び圧着位置Tにそれぞれが位置付けられた状態を示している。
圧着型51は、図18〜図20に示すように、圧着時において加締片95の立設方向側(上側)に位置するクリンパと、圧着時において端子90の基底部93側(下側)に位置するアンビルと、の組から成る。クリンパは、被覆加締片96を加締める第1クリンパと、導体加締片97を加締める第2クリンパと、の2つに分離されている。また、アンビルも、クリンパ同様に、第1クリンパとの間で被覆加締片96を加締める第1アンビルと、第1クリンパとの間で導体加締片97を加締める第2アンビルと、の2つに分離されている。
圧着型51は、これら第1クリンパ、第2クリンパ、第1アンビル、第2アンビルを保持するための部材として、第1クリンパ側ベース部62、第2クリンパ側ベース部63、第1アンビル側ベース部64、及び第2アンビル側ベース部65を備えている。第1クリンパ側ベース部62には、外側方向に向かって突出するように複数の第1クリンパ部66が固定されている。これら複数の第1クリンパ部66は、端子移送部30が供給可能な複数の端子90の被覆加締片96の形状に対応して各々が異なる第1クリンパ側形状を有している。同様に、第2クリンパ側ベース部63には、外側方向に向かって突出するように複数の第2クリンパ部67が固定されている。これら複数の第2クリンパ部67は、端子移送部30が供給可能な複数の端子90の導体加締片97の形状に対応して各々が異なる第2クリンパ側形状を有している。同様に、第1アンビル側ベース部64には、外側方向に向かって突出するように複数の第1アンビル部68が固定されている。これら複数の第1アンビル部68は、端子移送部30が供給可能な複数の端子90の被覆加締片96の形状に対応して各々が異なる第1アンビル側形状を有している。同様に、第2アンビル側ベース部65には、外側方向に向かって突出するように複数の第2アンビル部69が固定されている。これら複数の第2アンビル部69は、端子移送部30が供給可能な複数の端子90の導体加締片97の形状に対応して各々が異なる第2アンビル側形状を有している。
本実施形態では、図20に示すように、圧着すべく選択された端子90の被覆加締片96及び導体加締片97に対応した所定の圧着型51(第1クリンパ部66、第2クリンパ部67、第1アンビル部68、第2アンビル部69)が、後述する処理により、端子90を圧着すべく所定の位置にセットされる。その後、圧着が実行されると、電線3の被覆部3a、導体部3bに、被覆加締片96、導体加締片97がそれぞれ加締め付けられる。この位置関係上、本実施形態では、図18に示すように、第1クリンパ側ベース部62及び第2クリンパ側ベース部63が並んで配置され、第1アンビル側ベース部64及び第2アンビル側ベース部65が並んで配置される。
第1クリンパ側ベース部62、第2クリンパ側ベース部63、第1アンビル側ベース部64、及び第2アンビル側ベース部65は、図15〜図17に示すように、圧着位置Tの上下に位置付けられ、それぞれが回転可能に設けられている。より具体的には、第1クリンパ側ベース部62及び第2クリンパ側ベース部63が圧着位置Tにおける上側に配置され、第1クリンパ側ベース部63が第2クリンパ側ベース部63よりも前側に位置するように設けられている。また、第1アンビル側ベース部64及び第2アンビル側ベース部65が圧着位置Tにおける下側に配置され、第1アンビル側ベース部64が第2アンビル側ベース部65よりも前側に位置するように設けられている。
第1クリンパ側ベース部62は、演算部5の指示に従って駆動される動力部71の動力により回転され、第2クリンパ側ベース部63は、演算部5の指示に従って駆動される動力部72の動力により回転され、第1アンビル側ベース部64は、演算部5の指示に従って駆動される動力部73の動力により回転され、第2アンビル側ベース部65は、演算部5の指示に従って駆動される動力部74の動力により回転される。即ち、これらベース部は、それぞれ他のベース部とは独立して回転することができる。
圧着部50による圧着工程では、演算部5は、回転移送部53を制御して端子90を圧着位置Tに位置付けると共に、動力部71〜74を制御して、複数の第1クリンパ部66、第2クリンパ部67、第1アンビル部68、及び第2アンビル部69のうちの、選択された品番の端子90の被覆加締片96及び導体加締片97の形状に対応した第1クリンパ部66、第2クリンパ部67、第1アンビル部68、及び第2アンビル部69が圧着位置Tに位置付けられるように、第1クリンパ側ベース部62及び第2クリンパ側ベース部63、並びに第1アンビル側ベース部64及び第2アンビル側ベース部65それぞれを回転する。これにより、図20に示すように、圧着すべく選択された端子90の被覆加締片96及び導体加締片97に対応した所定の圧着型51が端子90を圧着可能にセットされる。その後、動力部75の動力により第1クリンパ側ベース部62及び第2クリンパ側ベース部63が押し下げられて圧着が実行されると、電線送り部10により圧着位置に位置付けられた電線3の被覆部3a、導体部3bに、被覆加締片96、導体加締片97がそれぞれ加締め付けられる。
これらの処理を実行することにより、圧着工程では、複数の圧着型51のうちの、圧着されるべく選択された品番の端子90の圧着形状に対応する圧着型51により、圧着位置Tに位置する端子90と電線3の端部とが圧着される。この結果、電線3の先端に選択された品番の端子90が圧着された端子圧着電線が製造される。本実施形態に係る圧着部50(圧着工程)によれば、圧着部50が他の部分とは独立しているので、端子90の圧着形状が一致する場合には、圧着型51を共有とすることができる。例えば、本実施形態ではメス型の接続部91を有する端子90を用いる場合について説明したが、メス型の接続部91を有するものとオス型の接続部を有するものが混在している多品番の端子を選択的に電線に圧着したい場合がある。本実施形態の圧着部50によれば、このように接続部の形状が異なっていても、圧着形状さえ同一であれば、これらの端子を同一の圧着型51により圧着できる。このため、部品の共用化により部品点数を削減し、設備を小型化して製造コストを削減できる。
尚、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1においては、第1クリンパ部66、第2クリンパ部67、第1アンビル部68、及び第2アンビル部69を別体に形成したのに対して、第1クリンパ部66と第2クリンパ部67とがクリンパ部として一体に形成され、且つ、第2アンビル部68と第2アンビル部69とがアンビル部として一体に形成される構成としても構わない。この場合には、端子90の加締片95の形状に対して、第1クリンパ部66及び第2クリンパ部67の対を切り替えることにより、クリンパ部の形状を切り替える。
<端子圧着電線製造装置及び端子圧着電線の製造方法の作用及び効果>
第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1及び端子圧着電線の製造方法の作用及び効果を説明するために、まず、電線に端子を圧着するための従来技術について説明する。従来、電線に端子を圧着する場合には、アプリケータと呼ばれる部品を含む圧着装置が用いられてきた(例えば、特開2007−35562号公報参照。)。
図21は、上記文献に開示されている圧着装置を従来例として示す側面図である。図21に示すように、圧着装置201は、圧着する端子の品番に応じて用意されたアプリケータ202と、アプリケータ202のラム203を昇降移動させる駆動手段204と、同一品番の端子(図示せず。)が帯状のキャリア(図示せず。)に並んで接続されて成る連鎖端子210を巻回して収容する端子リール211と、を備えている。
アプリケータ202は、ラム203を昇降自在に支持するフレーム205と、ラム203に固定されたクリンパ206と、クリンパ206に対向して配置されたアンビル207と、ラム203の上端に設けられたシャンク208と、ラム203の昇降に伴って進退する端子送り爪209と、連鎖端子210を端子リール211からアンビル207まで水平に案内する端子ガイド212と、を備えている。
駆動手段204は、油圧式のシリンダ(図示せず。)等を備えており、これによりラム203を昇降移動させることができる。ラム203の下降動作により、端子送り爪209が前進しつつ連鎖端子210を端子ガイド212に沿って1ピッチずつ移動させる。ラム203の下降に伴って、送り方向前端の端子が、アンビル207の近傍に配置された切断手段(図示せず。)でキャリアから切断分離される。そして、ラム203の下死点で、アンビル207上の端子にクリンパ206で電線(図示せず。)が圧着接続される。電線は、自動又は手動でアンビル207の上に、図21中右側から圧着位置に供給される。ラム203の上昇動作により、端子送り爪209が後退して原位置に復帰する。
従来のアプリケータ202を備える圧着装置201は、以上説明した処理を繰り返し、同一品番の端子を連続的に電線に圧着することにより、電線の先端に端子が圧着された端子圧着電線を製造するものであった。
これに対して、近年では、多品番の端子に対応可能な端子圧着電線製造装置が求められている。しかしながら、上述した従来の圧着装置201では、アプリケータ202が固有の品番の端子のみを扱うことができる専用品であるので、品番の異なる端子を圧着するためには、その品番に対応したアプリケータ202を個別に用意する必要がある。このため、例えば多品番に対応するために複数のアプリケータ202を並べて設置した場合には、設備が大型化し、製造コストが嵩む虞があった。また、設備が大型化することから、設置スペースが過大となってしまう虞もあった。
第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置及び端子圧着電線の製造方法は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は設備の小型化及び製造コストの削減を実現できる端子圧着電線製造装置、及び端子圧着電線の製造方法を提供することにある。
上述したように、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1は、従来の圧着装置のように、端子品番に対応して構成されたアプリケータによって連鎖端子を送り、当該連鎖端子から端子を切断して圧着するものではなく、これら送り機能、切断機能、圧着機能の各機能を分離して構成されたものである。即ち、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1では、従来の圧着装置における端子リールを廃止し、予めバラバラの状態で用意された端子90を移送して供給する。具体的には、複数の品番の中から選択された品番の端子90が取出部20により載置面81上に載置され、当該端子90が端子移送部30により受渡位置R2まで移送され、その後、圧着部50に供給される。そして、圧着部50では、当該選択された端子90の圧着形状に対応する圧着型51により、端子90と電線3とが圧着される。このように、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1によれば、異品番への切替に、取出部20が取り出す端子90の品番の切替及び圧着型51の切替のみで対応できるので、切替時間を短縮できる。また、部品を共用化することで専用部品を削減できるので、設備を小型化して製造コストを削減できる。また、端子品番による専用部品が削減されており、品番の切替を容易に行うことができるので、品番数の増減に対して柔軟に対応することができる。
また、従来のアプリケータを用いた圧着装置では、端子の圧着形状が一致する端子群であっても、接続部の形状が相違して品番が異なれば、異なるアプリケータを用いる必要があるため、アプリケータの数が多くなってしまっていた。これに対して、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1によれば、圧着工程が他の工程とは独立しているので、端子90の圧着形状が一致する場合には、圧着型51を共有とすることができる。このため、部品の共用化により専用部品を削減し、設備を小型化して製造コストを削減できる。
また、従来の圧着装置では、連鎖端子をアプリケータに常時接続している必要があるので、アプリケータの列に対向して端子リールを配列する必要があり、設置スペースが大きくなるという問題があった。これに対して、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1によれば、端子90を供給するための取出部20及び端子移送部30と、圧着部50とが結合されておらず、端子リールを廃止して、圧着すべく選択された品番の端子90を取出部20及び端子移送部30で移送して供給するので、装置全体の設置スペースを小さくすると共にレイアウトの自由度を向上できる。
また、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1によれば、端子移送部30では、載置状態の識別結果に基づいて、固定部35に固定された端子90の姿勢を補正して移送するので、端子90を確実に受渡位置R2に位置付けることができる。
また、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1によれば、支持台21が回転することにより、選択された品番の端子90を収容する収容箱22が取出位置Sに位置付けられるので、例えば固定されて配置された複数の収容箱22の中から選択された収容箱22の配置位置まで移動部23が移動して端子90を取り出す場合と比較して、移動部23の移動距離が短く、移動速度が同一であれば移動時間も短い。このため、製造装置の処理速度を向上することができる。また、固定してからの移動距離が短くなるので、移動時に発生しがちな誤差を低減することができ、位置精度を向上することもできる。
<纏め>
以下では、第1、第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置、端子圧着電線製造装置、ワイヤハーネス部品移送方法、及び端子圧着電線の製造方法について纏める。
(1) 第1、第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置101(端子圧着電線製造装置1)は、載置面81(載置面181)上に載置されたワイヤハーネス部品190A〜190F(端子90)を検出するための情報を取得する検出部140(撮影部33)と、前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定するための固定部135(固定部35)を有し、前記載置面81上に載置された前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを前記固定部135で固定して所定の受渡位置R1(受渡位置R2)まで移送する移送部130(端子移送部30)と、前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fに固有の情報を記憶する記憶部110と、前記検出部140、前記移送部130、及び前記記憶部110に接続された演算部105(演算部5)と、を備える。前記演算部105は、前記検出部140が取得した情報に基づいて前記載置面181上に載置された前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fの把持位置を認識し、該把持位置にて前記固定部135に前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定させて前記受渡位置R1まで移送させる。
(2) 第1、第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置101(端子圧着電線製造装置1)では、前記演算部105(演算部5)は、前記検出部140(撮影部33)が取得した情報に基づいて前記載置面181(載置面81)上に載置された前記ワイヤハーネス部品190A〜190F(端子90)の位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて該ワイヤハーネス部品190A〜190Fの前記把持位置を認識する。
(3) 第1、第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置101(端子圧着電線製造装置1)では、前記載置面181(載置面81)上には、複数種類のワイヤハーネス部品190A〜190F(端子90)が載置される。前記検出部140(撮影部33)は、前記載置面181上に載置された複数種類のワイヤハーネス部品190A〜190Fを検出するための情報を取得する。前記記憶部110は、複数種の前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fそれぞれに固有の情報を記憶する。前記演算部105(演算部5)は、前記検出部140が取得した情報に基づいて、前記載置面181上に載置された前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から移送すべき種類のワイヤハーネス部品190A〜190Fを特定し、且つ該ワイヤハーネス部品190A〜190Fの把持位置を認識し、該把持位置にて前記固定部135に特定した前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定させて前記受渡位置R1(受渡位置R2)まで移送させる。
(4) 第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1は、前記ワイヤハーネス部品として端子90を移送するワイヤハーネス部品移送装置1と、複数の一対の圧着型51を有し、複数の前記圧着型51のうちの、前記受渡位置R2にて受け渡された前記端子90の圧着形状に対応する前記圧着型51により、所定の圧着位置Tに位置付けられた前記端子90と電線3の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着部50と、を備える。
(5) 第1、第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送方法は、載置面181(載置面81)上に載置されたワイヤハーネス部品190A〜190F(端子90)を検出するための情報を取得する検出工程と、前記載置面181上に載置された前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定して所定の受渡位置R1(受渡位置R2)まで移送する移送工程(端子移送工程)と、を含む。前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面181上に載置された前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fの把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定して前記受渡位置R1まで移送する。
(6) 第1、第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送方法では、前記移送工程(端子移送工程)では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面181(載置面81)上に載置された前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fの位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて該ワイヤハーネス部品190A〜190Fの前記把持位置を認識する。
(7) 第1、第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送方法では、前記検出工程では、前記載置面181(載置面81)上に載置された複数種類のワイヤハーネス部品190A〜190F(端子90)を検出するための情報を取得する。前記移送工程(端子移送工程)では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面181上に載置された前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から移送すべき種類のワイヤハーネス部品190A〜190Fを特定し、且つ該ワイヤハーネス部品190A〜190Fの把持位置を認識し、該把持位置にて特定した前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定して前記受渡位置まで移送する。
(8) 第2実施形態に係る端子圧着電線の製造方法は、前記ワイヤハーネス部品が端子90である、上記(5)〜(7)のいずれか1つのワイヤハーネス部品移送方法と、複数の一対の圧着型51のうちの、前記受渡位置Rにて受け渡された前記端子90の圧着形状に対応する前記圧着型51により、所定の圧着位置Tに位置付けられた前記端子90と電線3の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着工程と、を含む。
(9) 第2実施形態に係る端子圧着電線の製造方法では、前記検出工程では、載置面81に載置された端子90の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、前記移送工程(端子移送工程)では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面81上に載置された前記端子90を固定する。
(10) 第2実施形態に係る端子圧着電線の製造方法では、端子90は、少なくとも、第1の状態、及び前記第1の状態とは異なる第2の状態の2つの状態で前記載置面81上に載置されるように構成されている。前記移送工程(端子移送工程)では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記第1の状態及び前記第2の状態のいずれの状態で前記端子90が前記載置面81上に載置されているかを識別する。
(11) 第2実施形態に係る端子圧着電線の製造方法では、前記端子90は、該端子90の長手方向に延びる箱状の箱部である接続部91と、前記接続部91に連設された平板状の基底部93と、前記基底部93における前記端子90の両側に対向して立設された、前記電線3の端部を加締めるための一対の加締片95と、を有している。これにより、前記端子90は、少なくとも、前記載置面81に前記基底部93が面する第1の状態、前記載置面81に前記一対の加締片95のうちの一方である第1の加締片95aが面する第2の状態、及び前記載置面81に前記一対の加締片95のうちの他方である第2の加締片95bが面する第3の状態、の3つの状態で前記載置面81上に載置されるように構成される。前記移送工程(端子移送工程)では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記第1の状態、前記第2の状態、及び前記第3の状態のうちのいずれの状態で前記端子90が前記載置面81上に載置されているかを識別する。
(12) 第2実施形態に係る端子圧着電線の製造方法では、前記端子90は、少なくとも、前記第1の状態、前記第2の状態、前記第3の状態、及び前記載置面81に前記加締片95の先端部が面する第4の状態、の4つの状態で前記載置面81上に載置されるように構成される。前記移送工程(端子移送工程)では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記第1の状態又は前記第4の状態である未確定状態、前記第2の状態、及び前記第3の状態、のうちのいずれの状態で前記端子90が前記載置面81上に載置されているかを識別する。
(13) 第2実施形態に係る端子圧着電線の製造方法では、前記移送工程(端子移送工程)は、前記第1の状態及び前記第4の状態のいずれの状態で前記端子90が前記載置面81上に載置されていたかを識別するための識別工程を更に含み、前記識別工程では、待機位置から所定の接触方向に移動可能に構成され、待機位置から接触方向に移動した際に、前記端子90を前記第1の状態で固定した場合と、前記端子90を前記第4の状態で固定した場合とで、固定している前記端子90に対して異なる位置で接触する接触部37を用いて、前記端子90の載置状態の識別の結果、前記未確定状態で前記端子90が載置されていると識別した場合には、前記未確定状態で載置されている前記端子90を固定した後、前記接触部37を前記待機位置から前記接触方向に移動させ、このとき前記接触部37が前記端子90に接触した位置に基づいて、前記第1の状態及び前記第4の状態のいずれの状態で前記端子90が前記載置面81上に載置されていたかを識別する。
(14) 第2実施形態に係る端子圧着電線の製造方法では、前記検出工程の前に、複数の品番の中から選択された1つの品番の前記端子90を、2つ以上取り出して前記載置面81上に載置する取出工程を更に含み、前記移送工程(端子移送工程)では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面81上に載置された複数の前記端子90の中から互いに重なり合っているものを識別し、当該重なり合っているもの以外の中から選択した1つの前記端子90を固定する。
(15) 第2実施形態に係る端子圧着電線の製造方法では、前記移送工程(端子移送工程)では、前記識別の結果に基づいて、固定した前記端子90の姿勢を補正することにより、前記端子90を前記受渡位置Rまで移送する。
(16) 第2実施形態に係る端子圧着電線の製造方法では、前記検出工程の前に、複数の品番の中から選択された1つの品番の前記端子90を取り出して前記載置面81上に載置する取出工程を更に含み、各々の品番が異なる前記端子90を収容する複数の収容箱22を円環状に並ぶように配置して回転することにより、前記複数の収容箱22のうちの、選択された品番の前記端子90を収容する前記収容箱22を所定の取出位置Sに位置付け、前記取出位置Sに位置する前記収容箱22から前記端子90を取り出して前記載置面81上に載置する。
(17) 第2実施形態に係る端子圧着電線の製造方法では、一対の前記圧着型51は、圧着時において前記加締片95の立設方向側に位置するクリンパと、圧着時において前記端子90の基底部93側に位置するアンビルと、から成る。クリンパ側ベース部62,63から外側方向に向かって突出するように配置された、前記加締片95の形状に対応して各々が異なるクリンパ側形状を有する複数のクリンパ部66,67と、アンビル側ベース部64,65から外側方向に向かって突出するように配置された、前記加締片95の形状に対応して各々が異なるアンビル側形状を有する複数のアンビル部68,69と、を有している。圧着工程では、前記複数のクリンパ部66,67及び前記複数のアンビル部68,69のうちの、選択された品番の前記端子90の前記加締片95の形状に対応した前記クリンパ部66,67及び前記アンビル部68,69が、前記圧着位置Tに位置付けられるように、前記クリンパ側ベース部62,63及び前記アンビル側ベース部64,65を回転する。
(18) 第2実施形態に係る端子圧着電線の製造方法では、前記端子90の前記加締片95が、電前記線3の前記被覆部3aを加締める一対の被覆加締片96と、前記基底部93の長手方向における前記被覆加締片96と異なる位置に立設された、前記電線3の前記導体部3bを加締める一対の導体加締片97と、を有している、前記クリンパは、前記被覆加締片96を加締める第1クリンパと、前記導体加締片97を加締める第2クリンパと、を有している。ア前記ンビルは、前記第1クリンパとの間で前記被覆加締片96を加締める第1アンビルと、前記第1クリンパとの間で前記導体加締片97を加締める第2アンビルと、を有している。前記圧着型51は、第1クリンパ側ベース部62から外側方向に向かって突出するように配置された、前記被覆加締片96の形状に対応して各々が異なる第1クリンパ側形状を有する複数の第1クリンパ部66と、第2クリンパ側ベース部63から外側方向に向かって突出するように配置された、前記導体加締片97の形状に対応して各々が異なる第2クリンパ側形状を有する複数の第2クリンパ部67と、第1アンビル側ベース部64から外側方向に向かって突出するように配置された、前記被覆加締片96の形状に対応して各々が異なる第1アンビル側形状を有する複数の第1アンビル部68と、第2アンビル側ベース部65から外側方向に向かって突出するように配置された、前記導体加締片97の形状に対応して各々が異なる第2アンビル側形状を有する複数の第2アンビル部69と、を有している。前記圧着工程では、前記複数の第1クリンパ部66及び前記複数の第2クリンパ部67、並びに前記複数の第1アンビル部68及び前記複数の第2アンビル部69のうちの、前記移送工程(端子移送工程)にて供給される前記端子90の前記被覆加締片96及び前記導体加締片97の形状に対応した前記第1クリンパ部66及び前記第2クリンパ部67、並びに前記第1アンビル部68及び前記第2アンビル部69が、前記圧着位置Tに位置付けられるように、前記第1クリンパ側ベース部62及び前記第2クリンパ側ベース部63、並びに前記第1アンビル側ベース部64及び前記第2アンビル側ベース部65それぞれを回転する。
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態は、本発明の技術的範囲内で種々の変形や改良等を伴うことができる。
例えば、上記第2実施形態では、取出部20では、回転する支持台21を用いて、選択された品番の端子90を収容する収容箱22が取出位置Sに位置付けられる構成としたが、固定されて配置された複数の収容箱22の中から選択された収容箱22の配置位置まで移動部23が移動して端子90を取り出す構成としても構わない。即ち、支持台21が移動しない構成としても構わない。この場合、収容箱22は、上記第2実施形態のように円環状に配置されてもよいし、或いは行列配置されても構わない。また、支持台21及び移動部23の双方が移動する構成としても構わない。つまり、収容箱22と移動部23とが、支持台21及び移動部23の少なくとも一方の移動によって相対的に移動する構成であれば、本発明の取出部を実現できる。上記第2実施形態のように、支持台21が移動する構成とすれば、上述したように製造装置の処理速度及び位置精度を向上できる。これに対して、支持台21が固定された構成とすれば、支持台21を回転させるための回転機構(支持台駆動部)等が不要となるため、装置全体の設置スペースを小さくすると共にレイアウトの自由度を向上できる。また、低コスト化を図ることができる。
また、上記第2実施形態では、取出部20では、選択された品番の端子を複数の端子90を載置面81上に取り出す構成としたが、1つずつ取り出す構成としても構わない。
また、上記第2実施形態では、端子移送部30では、検出平面が載置面81に平行である構成としたが、これに限らず、載置面に交差する所定の平面を検出平面としてもよい。即ち、載置面81の真上からではなく、交差する方向から撮影部33が端子90を撮影する構成としても構わない。この場合であっても、所定の検出平面における端子90の外縁形状を検出できるので、端子90の載置状態を識別できる。
また、上記第2実施形態では、端子移送部30では、検出部として、撮影部33を用いて画像を取得する構成を説明したが、検出平面における端子90の外縁形状を検出できる構成であればよい。例えば、レーザー検出や超音波検出等の他の検出方法を用いても構わない。
また、上記第2実施形態では、図10に示すような4つの状態で載置される端子90を想定したが、本発明は、これ以外の載置状態で載置される端子に適用することもできる。また、上記実施形態では、載置面81に基底部93が面する第1の状態と、載置面81に加締片95の先端部が面する第4の状態とを、画像における外縁形状から識別することが困難な場合を例示したが、本発明は、当該第1の状態と第4の状態とを識別可能である端子に適用することもできる。この場合には、上述した識別工程を省略できる。
101 ワイヤハーネス部品移送装置
105 演算部
110 記憶部
120 収容箱
130 移送部
135 固定部
140 検出部
181 載置面
190A〜190F ワイヤハーネス部品
195 保持部
1 端子圧着電線製造装置(ワイヤハーネス部品移送装置)
3 電線
3a 被覆部
3b 導体部
5 演算部(第1演算部、第2演算部、第3演算部)
10 電線送り部
20 取出部
21 支持台
22 収容箱
23 移動部
30 端子移送部(移送部)
33 撮影部(検出部)
35 固定部
37 接触部
50 圧着部
51 圧着型
62 第1クリンパ側ベース部
63 第2クリンパ側ベース部
64 第1アンビル側ベース部
65 第2アンビル側ベース部
66 第1クリンパ部
67 第2クリンパ部
68 第1アンビル部
69 第2アンビル部
80 載置台
81 載置面
90 端子(ワイヤハーネス部品)
91 接続部(箱部)
93 基底部
95 加締片
95a 第1の加締片
95b 第2の加締片
96 被覆加締片
97 導体加締片
S 取出位置
R1 受渡位置
R2 受渡位置
T 圧着位置

Claims (21)

  1. 載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出部と、
    前記ワイヤハーネス部品を固定するための固定部を有し、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を前記固定部で固定して所定の受渡位置まで移送する移送部と、
    前記ワイヤハーネス部品に固有の情報を記憶する記憶部と、
    前記検出部、前記移送部、及び前記記憶部に接続された演算部と、
    を備えるワイヤハーネス部品移送装置であって、
    前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記固定部に前記ワイヤハーネス部品を固定させて前記受渡位置まで移送させ、
    前記ワイヤハーネス部品が端子であり、
    前記検出部は、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
    前記移送部は、前記検出部で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
    前記端子は、該端子の長手方向に延びる箱状の箱部と、前記箱部に連設された平板状の基底部と、前記基底部における前記端子の両側に対向して立設された、電線の端部を加締めるための一対の加締片と、を有し、これにより、
    少なくとも、前記載置面に前記基底部が面する第1の状態、前記載置面に前記一対の加締片のうちの一方である第1の加締片が面する第2の状態、及び前記載置面に前記一対の加締片のうちの他方である第2の加締片が面する第3の状態、の3つの状態で前記載置面上に載置されるように構成され、
    前記移送部は、前記検出部で取得した情報に基づいて、前記第1の状態、前記第2の状態、及び前記第3の状態のうちのいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されているかを識別する、
    ワイヤハーネス部品移送装置。
  2. 載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出部と、
    前記ワイヤハーネス部品を固定するための固定部を有し、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を前記固定部で固定して所定の受渡位置まで移送する移送部と、
    前記ワイヤハーネス部品に固有の情報を記憶する記憶部と、
    前記検出部、前記移送部、及び前記記憶部に接続された演算部と、
    を備えるワイヤハーネス部品移送装置であって、
    前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記固定部に前記ワイヤハーネス部品を固定させて前記受渡位置まで移送させ、
    前記ワイヤハーネス部品が端子であり、
    前記検出部は、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
    前記移送部は、前記検出部で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
    複数の品番の中から選択された1つの品番の前記端子を、2つ以上取り出して載置面上に載置する取出部を更に含み、
    前記移送部は、前記検出部で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された複数の前記端子の中から互いに重なり合っているものを識別し、当該重なり合っているもの以外の中から選択した1つの前記端子を固定する、
    ワイヤハーネス部品移送装置。
  3. 載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出部と、
    前記ワイヤハーネス部品を固定するための固定部を有し、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を前記固定部で固定して所定の受渡位置まで移送する移送部と、
    前記ワイヤハーネス部品に固有の情報を記憶する記憶部と、
    前記検出部、前記移送部、及び前記記憶部に接続された演算部と、
    を備えるワイヤハーネス部品移送装置であって、
    前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記固定部に前記ワイヤハーネス部品を固定させて前記受渡位置まで移送させ、
    前記ワイヤハーネス部品が端子であり、
    前記検出部は、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
    前記移送部は、前記検出部で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
    前記端子は、少なくとも、第1の状態、及び前記第1の状態とは異なる第2の状態の2つの状態で前記載置面上に載置されるように構成され、
    前記移送部は、前記検出部で取得した情報に基づいて、前記第1の状態及び前記第2の状態のいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されているかを識別し、
    前記移送部は、前記識別の結果に基づいて、固定した前記端子の姿勢を補正することにより、前記端子を前記受渡位置まで移送する、
    ワイヤハーネス部品移送装置。
  4. 載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出部と、
    前記ワイヤハーネス部品を固定するための固定部を有し、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を前記固定部で固定して所定の受渡位置まで移送する移送部と、
    前記ワイヤハーネス部品に固有の情報を記憶する記憶部と、
    前記検出部、前記移送部、及び前記記憶部に接続された演算部と、
    を備えるワイヤハーネス部品移送装置であって、
    前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記固定部に前記ワイヤハーネス部品を固定させて前記受渡位置まで移送させ、
    前記ワイヤハーネス部品が端子であり、
    複数の品番の中から選択された1つの品番の端子を取り出して載置面上に載置する取出部を更に含み、
    前記取出部は、各々が品番の異なる前記端子を収容する複数の収容箱を円環状に並ぶように配置して回転することにより、前記複数の収容箱のうちの、選択された品番の前記端子を収容する前記収容箱を所定の取出位置に位置付け、前記取出位置に位置する前記収容箱から前記端子を取り出して前記載置面上に載置する、
    ワイヤハーネス部品移送装置。
  5. 前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて該ワイヤハーネス部品の前記把持位置を認識する、
    請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のワイヤハーネス部品移送装置。
  6. 前記載置面上には、複数種類のワイヤハーネス部品が載置され、
    前記検出部は、前記載置面上に載置された複数種類のワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得し、
    前記記憶部は、複数種の前記ワイヤハーネス部品それぞれに固有の情報を記憶し、
    前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の中から移送すべき種類のワイヤハーネス部品を特定し、且つ該ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記固定部に特定した前記ワイヤハーネス部品を固定させて前記受渡位置まで移送させる、
    請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のワイヤハーネス部品移送装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか一項に記載のワイヤハーネス部品移送装置と、
    複数の一対の圧着型を有し、複数の前記圧着型のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の圧着形状に対応する前記圧着型により、所定の圧着位置に位置付けられた前記端子と電線の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着部と、を備える、
    端子圧着電線製造装置。
  8. 載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、
    前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、
    を含むワイヤハーネス部品移送方法であって、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、
    前記ワイヤハーネス部品が端子であり、
    前記検出工程では、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
    前記端子は、該端子の長手方向に延びる箱状の箱部と、前記箱部に連設された平板状の基底部と、前記基底部における前記端子の両側に対向して立設された、電線の端部を加締めるための一対の加締片と、を有し、これにより、
    少なくとも、前記載置面に前記基底部が面する第1の状態、前記載置面に前記一対の加締片のうちの一方である第1の加締片が面する第2の状態、及び前記載置面に前記一対の加締片のうちの他方である第2の加締片が面する第3の状態、の3つの状態で前記載置面上に載置されるように構成され、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記第1の状態、前記第2の状態、及び前記第3の状態のうちのいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されているかを識別する、
    ワイヤハーネス部品移送方法。
  9. 載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、
    前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、
    を含むワイヤハーネス部品移送方法であって、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、
    前記ワイヤハーネス部品が端子であり、
    前記検出工程では、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
    前記検出工程の前に、複数の品番の中から選択された1つの品番の前記端子を、2つ以上取り出して載置面上に載置する取出工程を更に含み、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された複数の前記端子の中から互いに重なり合っているものを識別し、当該重なり合っているもの以外の中から選択した1つの前記端子を固定する、
    ワイヤハーネス部品移送方法。
  10. 載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、
    前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、
    を含むワイヤハーネス部品移送方法であって、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、
    前記ワイヤハーネス部品が端子であり、
    前記検出工程では、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
    前記端子は、少なくとも、第1の状態、及び前記第1の状態とは異なる第2の状態の2つの状態で前記載置面上に載置されるように構成され、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記第1の状態及び前記第2の状態のいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されているかを識別し、
    前記移送工程では、前記識別の結果に基づいて、固定した前記端子の姿勢を補正することにより、前記端子を前記受渡位置まで移送する、
    ワイヤハーネス部品移送方法。
  11. 載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、
    前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、
    を含むワイヤハーネス部品移送方法であって、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、
    前記ワイヤハーネス部品が端子であり、
    前記検出工程の前に、複数の品番の中から選択された1つの品番の端子を取り出して載置面上に載置する取出工程を更に含み、
    前記取出工程では、各々が品番の異なる前記端子を収容する複数の収容箱を円環状に並ぶように配置して回転することにより、前記複数の収容箱のうちの、選択された品番の前記端子を収容する前記収容箱を所定の取出位置に位置付け、前記取出位置に位置する前記収容箱から前記端子を取り出して前記載置面上に載置する、
    ワイヤハーネス部品移送方法。
  12. 前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて該ワイヤハーネス部品の前記把持位置を認識する、
    請求項8〜請求項11の何れか一項に記載のワイヤハーネス部品移送方法。
  13. 前記検出工程では、前記載置面上に載置された複数種類のワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得し、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の中から移送すべき種類のワイヤハーネス部品を特定し、且つ該ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて特定した前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送する、
    請求項8〜請求項12の何れか一項に記載のワイヤハーネス部品移送方法。
  14. 載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、を含み、前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、前記ワイヤハーネス部品が端子である、ワイヤハーネス部品移送方法と、
    複数の一対の圧着型のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の圧着形状に対応する前記圧着型により、所定の圧着位置に位置付けられた前記端子と電線の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着工程と、
    を含み、
    前記検出工程では、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
    前記端子は、該端子の長手方向に延びる箱状の箱部と、前記箱部に連設された平板状の基底部と、前記基底部における前記端子の両側に対向して立設された、前記電線の端部を加締めるための一対の加締片と、を有し、これにより、
    少なくとも、前記載置面に前記基底部が面する第1の状態、前記載置面に前記一対の加締片のうちの一方である第1の加締片が面する第2の状態、及び前記載置面に前記一対の加締片のうちの他方である第2の加締片が面する第3の状態、の3つの状態で前記載置面上に載置されるように構成され、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記第1の状態、前記第2の状態、及び前記第3の状態のうちのいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されているかを識別する、
    端子圧着電線の製造方法。
  15. 前記端子は、少なくとも、前記第1の状態、前記第2の状態、前記第3の状態、及び前記載置面に前記加締片の先端部が面する第4の状態、の4つの状態で前記載置面上に載置されるように構成され、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記第1の状態又は前記第4の状態である未確定状態、前記第2の状態、及び前記第3の状態、のうちのいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されているかを識別する、
    請求項14に記載の端子圧着電線の製造方法。
  16. 前記移送工程は、前記第1の状態及び前記第4の状態のいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されていたかを識別するための識別工程を更に含み、
    前記識別工程では、待機位置から所定の接触方向に移動可能に構成され、前記待機位置から前記接触方向に移動した際に、前記端子を前記第1の状態で固定した場合と、前記端子を前記第4の状態で固定した場合とで、固定している前記端子に対して異なる位置で接触する接触部を用いて、
    前記識別の結果、前記未確定状態で前記端子が載置されていると識別した場合には、前記未確定状態で載置されている前記端子を固定した後、前記接触部を前記待機位置から前記接触方向に移動させ、このとき前記接触部が前記端子に接触した位置に基づいて、前記第1の状態及び前記第4の状態のいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されていたかを識別する、
    請求項15に記載の端子圧着電線の製造方法。
  17. 載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、を含み、前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、前記ワイヤハーネス部品が端子である、ワイヤハーネス部品移送方法と、
    複数の一対の圧着型のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の圧着形状に対応する前記圧着型により、所定の圧着位置に位置付けられた前記端子と電線の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着工程と、
    を含み、
    前記検出工程では、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
    前記検出工程の前に、複数の品番の中から選択された1つの品番の前記端子を、2つ以上取り出して載置面上に載置する取出工程を更に含み、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された複数の前記端子の中から互いに重なり合っているものを識別し、当該重なり合っているもの以外の中から選択した1つの前記端子を固定する、
    端子圧着電線の製造方法。
  18. 載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、を含み、前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、前記ワイヤハーネス部品が端子である、ワイヤハーネス部品移送方法と、
    複数の一対の圧着型のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の圧着形状に対応する前記圧着型により、所定の圧着位置に位置付けられた前記端子と電線の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着工程と、
    を含み、
    前記検出工程では、前記載置面に載置された前記端子の、所定の検出平面における外縁形状を検出可能な情報を取得し、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記載置面上に載置された前記端子を固定し、
    前記端子は、少なくとも、第1の状態、及び前記第1の状態とは異なる第2の状態の2つの状態で前記載置面上に載置されるように構成され、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、前記第1の状態及び前記第2の状態のいずれの状態で前記端子が前記載置面上に載置されているかを識別し、
    前記移送工程では、前記識別の結果に基づいて、固定した前記端子の姿勢を補正することにより、前記端子を前記受渡位置まで移送する、
    端子圧着電線の製造方法。
  19. 載置面上に載置されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、を含み、前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記載置面上に載置された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、前記ワイヤハーネス部品が端子である、ワイヤハーネス部品移送方法と、
    複数の一対の圧着型のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の圧着形状に対応する前記圧着型により、所定の圧着位置に位置付けられた前記端子と電線の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着工程と、
    を含み、
    前記検出工程の前に、複数の品番の中から選択された1つの品番の端子を取り出して載置面上に載置する取出工程を更に含み、
    前記取出工程では、各々が品番の異なる前記端子を収容する複数の収容箱を円環状に並ぶように配置して回転することにより、前記複数の収容箱のうちの、選択された品番の前記端子を収容する前記収容箱を所定の取出位置に位置付け、前記取出位置に位置する前記収容箱から前記端子を取り出して前記載置面上に載置する、
    端子圧着電線の製造方法。
  20. 一対の前記圧着型は、圧着時において前記加締片の立設方向側に位置するクリンパと、前記圧着時において前記端子の基底部側に位置するアンビルと、から成り、クリンパ側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記加締片の形状に対応して各々が異なるクリンパ側形状を有する複数のクリンパ部と、アンビル側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記加締片の形状に対応して各々が異なるアンビル側形状を有する複数のアンビル部と、を有し、
    前記圧着工程では、前記複数のクリンパ部及び前記複数のアンビル部のうちの、選択された品番の前記端子の前記加締片の形状に対応した前記クリンパ部及びアンビル部が、前記圧着位置に位置付けられるように、前記クリンパ側ベース部及び前記アンビル側ベース部を回転する、
    請求項14〜請求項16の何れか一項に記載の端子圧着電線の製造方法。
  21. 前記端子の前記加締片が、前記電線の被覆部を加締める一対の被覆加締片と、前記基底部の長手方向における前記被覆加締片と異なる位置に立設された、前記電線の導体部を加締める一対の導体加締片と、を有し、
    前記クリンパは、前記被覆加締片を加締める第1クリンパと、前記導体加締片を加締める第2クリンパと、を有し、
    前記アンビルは、前記第1クリンパとの間で前記被覆加締片を加締める第1アンビルと、前記第1クリンパとの間で前記導体加締片を加締める第2アンビルと、を有し、
    前記圧着型は、第1クリンパ側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記被覆加締片の形状に対応して各々が異なる第1クリンパ側形状を有する複数の第1クリンパ部と、第2クリンパ側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記導体加締片の形状に対応して各々が異なる第2クリンパ側形状を有する複数の第2クリンパ部と、第1アンビル側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記被覆加締片の形状に対応して各々が異なる第1アンビル側形状を有する複数の第1アンビル部と、第2アンビル側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記導体加締片の形状に対応して各々が異なる第2アンビル側形状を有する複数の第2アンビル部と、を有し、
    前記圧着工程では、前記複数の第1クリンパ部及び前記複数の第2クリンパ部、並びに前記複数の第1アンビル部及び前記複数の第2アンビル部のうちの、前記移送工程にて供給される前記端子の前記被覆加締片及び前記導体加締片の形状に対応した前記第1クリンパ部及び前記第2クリンパ部、並びに前記第1アンビル部及び前記第2アンビル部が、前記圧着位置に位置付けられるように、前記第1クリンパ側ベース部及び前記第2クリンパ側ベース部、並びに前記第1アンビル側ベース部及び前記第2アンビル側ベース部それぞれを回転する、
    請求項20に記載の端子圧着電線の製造方法。
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