JP6378892B2 - ワイヤハーネス部品移送装置、端子圧着電線製造装置、ワイヤハーネス部品移送方法、端子圧着電線の製造方法 - Google Patents

ワイヤハーネス部品移送装置、端子圧着電線製造装置、ワイヤハーネス部品移送方法、端子圧着電線の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤハーネス部品移送装置、端子圧着電線製造装置、ワイヤハーネス部品移送方法、及び端子圧着電線の製造方法に関する。
特許文献1には、自動車の製造ラインで用いるための部品供給装置が開示されている。特許文献1の部品供給装置では、ボルトやナット等を移送して供給する。
特開2010−240757号公報
ところで、ワイヤハーネスの製造工程においても、ワイヤハーネスの製造に用いる各種部品(以下、総称してワイヤハーネス部品という。)を適切に移送して供給することが求められる。ワイヤハーネス部品としては、例えば、電線を結束するための結束部材、電線を固定対象に固定するための固定部材、電線の外周を保護するための外装部材、電線の端末に圧着される端子、電線の端末に設けられて端子を収容するハウジング等が挙げられる。ワイヤハーネスの製造工程においては、適切な種類のワイヤハーネス部品を適切なタイミングで供給することが求められる。このため、従来は手作業でワイヤハーネス部品の選定及び供給を行っていた。
近年では、ワイヤハーネスの製造時における作業性の向上や製造コストの低減、製品の品質の向上が求められている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ワイヤハーネスの製造時における作業性を向上できると共に製造コストを低減でき、かつ製品の品質を向上できるワイヤハーネス部品移送装置、端子圧着電線製造装置、ワイヤハーネス部品移送方法、及び端子圧着電線の製造方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネス部品移送装置、端子圧着電線製造装置、ワイヤハーネス部品移送方法、及び端子圧着電線の製造方法は、下記の点を特徴としている。
(1)
収容部に収容されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出部と、
前記ワイヤハーネス部品を固定するための固定部を有し、前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品を前記固定部で固定して所定の受渡位置まで移送する移送部と、
前記ワイヤハーネス部品に固有の情報を記憶する記憶部と、
前記検出部、前記移送部、及び前記記憶部に接続された演算部と、
を備えるワイヤハーネス部品供給装置であって、
前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記固定部に前記ワイヤハーネス部品を固定させて前記受渡位置まで移送させ
前記収容部内には、複数の前記ワイヤハーネス部品が重なり合うように収容され、
前記演算部は、前記検出部が検出した情報に基づいて、前記収容部に収容された複数の前記ワイヤハーネス部品の中から前記固定部が固定可能なものを特定し、特定した前記ワイヤハーネス部品を前記固定部に固定させる。
上記(1)のワイヤハーネス部品移送装置によれば、収容部に収容されたワイヤハーネス部品を所定の受渡位置まで移送することができる。この受渡位置は、次工程に部品が受け渡される位置であり、例えば当該受渡位置にてワイヤハーネス部品がワイヤハーネスに組み付けられてもよいし、或いは当該位置から所定の位置まで更に移送されて次工程における作業が実施されてもよい。上記(1)のワイヤハーネス部品移送装置によれば、手作業を要することなく、ワイヤハーネス部品を供給することができる。また、把持位置を認識した上でワイヤハーネス部品を固定して移送するので移送の精度を向上でき、これにより製品の品質を向上できる。このため、ワイヤハーネスの製造時における作業性を向上できると共に製造コストを低減でき、かつ製品の品質を向上できる。
更に、重なり合うようにして収容部に収容されたワイヤハーネス部品の中から、固定可能なものを特定して固定するので、収容部内にワイヤハーネス部品が重なり合うように収容されている場合であっても、確実にワイヤハーネス部品を固定でき、固定部がワイヤハーネス部品を固定し損ねることを防止できる。また、収容部にワイヤハーネス部品を収容する際にワイヤハーネス部品同士が重なり合わないように並べる必要がないので、作業性を向上できる。
(2) 上記(1)のワイヤハーネス部品移送装置であって、
前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品の位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて該ワイヤハーネス部品の前記把持位置を認識する。
上記(2)のワイヤハーネス部品移送装置によれば、位置及び姿勢に対応した把持位置でワイヤハーネス部品を把持して移送するので移送の精度を向上でき、これにより製品の品質を向上できる。
(3) 上記(1)又は(2)のワイヤハーネス部品移送装置であって、
前記収容部は、各々が種類の異なる前記ワイヤハーネス部品を収容すると共に互いの相対位置が固定された状態で配置された複数の収容箱である、複数の収容部からなり、
前記記憶部は、複数種類の前記ワイヤハーネス部品それぞれに固有の情報を記憶し、
前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて、複数の前記収容部のうちの、移送すべき種類の前記ワイヤハーネス部品を収容する前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品を前記固定部に固定させる。
上記(3)のワイヤハーネス部品移送装置によれば、種類の異なるワイヤハーネス部品を収容する複数の収容部の中から移送すべき種類のワイヤハーネス部品を特定して受渡位置まで移送することができる。複数種類のワイヤハーネス部品とは、例えば結束部材、固定部材、外装部材等の機能が異なるワイヤハーネス部品の集合であってもよいし、或いは機能が同じで品番のみが異なる(例えば長さや形状等が異なる。)ワイヤハーネス部品の集合であってもよい。上記(3)のワイヤハーネス部品移送装置によれば、適切な種類のワイヤハーネス部品を供給することができる。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれか1つのワイヤハーネス部品移送装置であって、
複数の前記収容部は、支持台に支持されており、
前記固定部と前記収容部とは、前記固定部及び前記支持台の少なくとも一方が前記演算部の指示に従って移動することにより、相対的に移動可能に構成されており、
前記演算部は、前記固定部及び前記支持台の少なくとも一方を移動させることにより、移送すべき種類の前記ワイヤハーネス部品を収容する前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品を前記固定部に固定させる。
上記()のワイヤハーネス部品移送装置では、支持台及び固定部の少なくとも一方が移動することにより、支持台に支持された収容部と固定部とが相対的に移動する。例えば、支持台が移動可能であり、当該支持台の移動により所定の位置に位置付けられた収容部から固定部がワイヤハーネス部品を取り出す構成とすれば、固定部の移動距離を短くすることができ、移動時間を短くすることができる。このため、製造装置の処理速度を向上することができる。また、固定してからの移動距離が短くなるので、移動時に発生しがちな誤差を低減することができ、製品の品質を向上できる。一方、支持台は移動せず、固定されて配置された複数の収容部のうちの移送すべき種類のワイヤハーネス部品を収容する収容部の配置位置まで固定部が移動してワイヤハーネス部品を取り出す構成とした場合、支持台を移動するための機構等が不要となるため、装置全体の設置スペースを小さくすると共にレイアウトの自由度を向上できる。また、低コスト化を図ることができる。
) 前記ワイヤハーネス部品が端子である、上記(1)〜()のいずれか1つのワイヤハーネス部品移送装置と、
複数の一対の圧着型を有し、複数の前記圧着型のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の圧着形状に対応する前記圧着型により、所定の圧着位置に位置付けられた前記端子と電線の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着部と、
を備える端子圧着電線製造装置。
上記()の端子圧着電線製造装置によれば、上記(1)〜()のワイヤハーネス部品移送装置によって受渡位置まで移送した端子を圧着部で電線の端部に圧着し、端子圧着電線を製造することができる。
(6) 収容部に収容されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、
前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、
を含むワイヤハーネス部品移送方法であって、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、
前記移送工程では、前記検出工程で検出した情報に基づいて、前記収容部内に重なり合うように収容された複数の前記ワイヤハーネス部品の中から固定可能なものを特定し、特定した前記ワイヤハーネス部品を固定する
上記(6)のワイヤハーネス部品移送方法によれば、収容部に収容されたワイヤハーネス部品を所定の受渡位置まで移送することができるので、手作業を要することなく、ワイヤハーネス部品を供給することができる。また、把持位置を認識した上でワイヤハーネス部品を固定して移送するので移送の精度を向上でき、これにより製品の品質を向上できる。このため、ワイヤハーネスの製造時における作業性を向上できると共に製造コストを低減でき、かつ製品の品質を向上できる。
更に、重なり合うようにして収容部に収容されたワイヤハーネス部品の中から、固定可能なものを特定して固定するので、収容部内にワイヤハーネス部品が重なり合うように収容されている場合であっても、確実にワイヤハーネス部品を固定でき、ワイヤハーネス部品を固定し損ねることを防止できる。また、収容部にワイヤハーネス部品を収容する際にワイヤハーネス部品同士が重なり合わないように並べる必要がないので、作業性を向上できる。
) 上記()のワイヤハーネス部品移送方法であって、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品の位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて該ワイヤハーネス部品の前記把持位置を認識する。
上記()のワイヤハーネス部品移送方法によれば、位置及び姿勢に対応した把持位置でワイヤハーネス部品を把持して移送するので精度を向上でき、これにより製品の品質を向上できる。
(8) 上記(6)又は(7)のワイヤハーネス部品移送方法であって、
前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、各々が種類の異なる前記ワイヤハーネス部品を収容すると共に互いの相対位置が固定された状態で配置された複数の収容箱である複数の収容部のうちの、移送すべき種類の前記ワイヤハーネス部品を収容する前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品を固定する。
上記()のワイヤハーネス部品移送装置によれば、種類の異なるワイヤハーネス部品を収容する複数の収容部の中から移送すべき種類のワイヤハーネス部品を特定して受渡位置まで移送するので、適切な種類のワイヤハーネス部品を供給することができる。
) 上記(6)〜(8)のいずれか1つのワイヤハーネス部品移送方法であって、
前記移送工程では、円環状に並ぶように配置された複数の前記収容部を回転することにより、移送すべき種類の前記ワイヤハーネス部品を収容する前記収容部を所定の固定位置に位置付け、前記固定位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定する。
上記()のワイヤハーネス部品移送方法によれば、移送すべき種類のワイヤハーネス部品を収容する収容部を回転することにより固定位置に位置付け、固定位置にて端子を固定するので、例えば固定されて配置された複数の収容部のうちの移送すべき種類のワイヤハーネス部品を収容する収容部の配置位置まで固定部が移動してワイヤハーネス部品を固定する場合と比較して、固定部の移動距離が短く、移動速度が同一であれば移動時間も短い。このため、製造装置の処理速度を向上することができる。また、固定してからの移動距離が短くなるので、移動時に発生しがちな誤差を低減することができ、製品の品質を向上できる。
10) 前記ワイヤハーネス部品が端子である、上記()〜()のいずれか1つのワイヤハーネス部品移送方法と、
複数の一対の圧着型のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の圧着形状に対応する前記圧着型により、所定の圧着位置に位置付けられた前記端子と電線の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着工程と、
を含むことを特徴とする端子圧着電線の製造方法。
上記(10)の端子圧着電線の製造方法によれば、上記()〜()のワイヤハーネス部品移送装置によって受渡位置まで移送した端子を圧着工程にて電線の端部に圧着し、端子圧着電線を製造することができる。
11 収容部に収容されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、を含み、前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送する、前記ワイヤハーネス部品が端子である、ワイヤハーネス部品移送方法と、
複数の一対の圧着型のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の圧着形状に対応する前記圧着型により、所定の圧着位置に位置付けられた前記端子と電線の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着工程と、
を含む端子圧着電線の製造方法であって、
一対の前記圧着型は、圧着時において前記端子の加締片の立設方向側に位置するクリンパと、前記圧着時において前記端子の基底部側に位置するアンビルと、から成り、クリンパ側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記加締片の形状に対応して各々が異なるクリンパ側形状を有する複数のクリンパ部と、アンビル側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記加締片の形状に対応して各々が異なるアンビル側形状を有する複数のアンビル部と、を有し、
前記圧着工程では、前記複数のクリンパ部及び前記複数のアンビル部のうちの、前記圧着位置に位置付けられた前記端子の前記加締片の形状に対応した前記クリンパ部及びアンビル部が、前記圧着位置に位置付けられるように、前記クリンパ側ベース部及び前記アンビル側ベース部を回転する。
上記(11)の端子圧着電線の製造方法によれば、クリンパとアンビルとを、それぞれ回転部材から外側方向に突出するように複数配置し、受け渡された端子の加締片の形状に対応したクリンパ部及びアンビル部が圧着位置に位置付けられるようにしたので、設置スペースを更に小さくすることができる。
12) 上記(11)の端子圧着電線の製造方法であって、
前記端子の前記加締片が、前記電線の被覆部を加締める一対の被覆加締片と、前記基底部の長手方向における前記被覆加締片と異なる位置に立設された、前記電線の導体部を加締める一対の導体加締片と、を有し、
前記クリンパは、前記被覆加締片を加締める第1クリンパと、前記導体加締片を加締める第2クリンパと、を有し、
前記アンビルは、前記第1クリンパとの間で前記被覆加締片を加締める第1アンビルと、前記第1クリンパとの間で前記導体加締片を加締める第2アンビルと、を有し、
前記圧着型は、第1クリンパ側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記被覆加締片の形状に対応して各々が異なる第1クリンパ側形状を有する複数の第1クリンパ部と、第2クリンパ側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記導体加締片の形状に対応して各々が異なる第2クリンパ側形状を有する複数の第2クリンパ部と、第1アンビル側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記被覆加締片の形状に対応して各々が異なる第1アンビル側形状を有する複数の第1アンビル部と、第2アンビル側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記導体加締片の形状に対応して各々が異なる第2アンビル側形状を有する複数の第2アンビル部と、を有し、
前記圧着工程では、前記複数の第1クリンパ部及び前記複数の第2クリンパ部、並びに前記複数の第1アンビル部及び前記複数の第2アンビル部のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の前記被覆加締片及び前記導体加締片の形状に対応した前記第1クリンパ部及び前記第2クリンパ部、並びに前記第1アンビル部及び前記第2アンビル部が、前記圧着位置に位置付けられるように、前記第1クリンパ側ベース部及び前記第2クリンパ側ベース部、並びに前記第1アンビル側ベース部及び前記第2アンビル側ベース部それぞれを回転する。
上記(12)の端子圧着電線の製造方法によれば、被覆部を加締める被覆加締片と、導体部を加締める導体加締片のそれぞれについて、上記同様に、回転部材から外側方向に突出するように複数形成し、受渡位置にて受け渡された端子の被覆加締片及び導体加締片の形状に合わせて特定の第1、第2クリンパ部、及び第1、第2アンビル部がそれぞれ圧着位置に位置付けられるようにしたので、設置スペースを更に小さくすることができる。
本発明によれば、ワイヤハーネスの製造時における作業性を向上できると共に製造コストを低減でき、かつ製品の品質を向上できるワイヤハーネス部品移送装置、端子圧着電線製造装置、ワイヤハーネス部品移送方法、及び端子圧着電線の製造方法を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、第1実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置を示す斜視図である。 図2は、図1の側面図である。 図3は、第1実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置の各部の接続状態を示すブロック図である。 図4は、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置で圧着する端子を示す斜視図である。 図5は、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置を示す斜視図である。 図6は、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置の各部の接続状態を示すブロック図である。 図7は、端子移送部を示す後方側から視た斜視図である。 図8は、図7の要部拡大図である。 図9は、検出工程を説明するための図であり、収容部の近傍を示す斜視図である。 図10は、図9における側面図である。 図11は、端子移送部が端子を移送する様子を説明するための図であり、図11(a)は端子を固定した後、回転する前における端子移送部を示す斜視図、図11(b)は回転した後における端子移送部を示す斜視図である。 図12は、圧着部を後側から視た斜視図である。 図13は、回転移送部により端子が移送される様子を説明するための説明図であり、回転移送部を示す側面図である。 図14は、圧着部を前側から視た斜視図である。 図15は、圧着型を示す斜視図である。 図16は、図15に示した圧着型の分解斜視図である。 図17は、端子の圧着位置を示す説明図であり、圧着部及び電線の側面図である。 図18は、従来例に係る圧着装置を示す側面図である。
以下、本発明に係るワイヤハーネス部品移送装置、端子圧着電線製造装置、ワイヤハーネス部品移送方法、及び端子圧着電線の製造方法を、各図を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置を示す斜視図、図2は、図1の側面図、図3は、第1実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置の各部の接続状態を示すブロック図である。
<ワイヤハーネス部品移送装置の概要>
図1〜図3に示すように、ワイヤハーネス部品移送装置101は、概略的には、複数種類のワイヤハーネス部品190A〜190Fを複数の収容部121A〜121Fに区分して収容する収容箱120(収容部)と、収容箱120に収容されたワイヤハーネス部品190A〜190Fを検出するための情報を取得する検出部140と、ワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定するための固定部135を有し、収容箱120に収容されたワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定部135で固定して所定の受渡位置R1まで移送する移送部130と、ワイヤハーネス部品190A〜190Fに固有の情報を記憶する記憶部110と、これら各部の制御を司る演算部105と、を備えている。ワイヤハーネス部品移送装置101は、ワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から移送すべきワイヤハーネス部品を特定して所定の受渡位置R1まで移送するために用いられる。第1実施形態では、受渡位置R1には、ワイヤハーネス部品190A〜190Fを当該受渡位置R1で保持(挟持)するための複数の保持部195が並んで配置されている。図1及び図2では、図1中の最右側の受渡位置R1にワイヤハーネス部品190Fが保持されている。
収容箱120は、底面としての載置面181を有し、複数の収容部121A〜121Fに区分されている。収容部121A〜121Fは、行列状に配置されており、各々が種類の異なるワイヤハーネス部品190A〜190Fを収容している。ワイヤハーネス部品190A〜190Fは、結束部材と固定部材との複合部材(クランプ付き結束バンド)や、外装部材(ストレートチューブ、コルゲートチューブ)等である。また、図1に示すように、収容部121A〜121F内には複数のワイヤハーネス部品190A〜190Fが重なり合うように収容されている。尚、複数のワイヤハーネス部品190A〜190Fは、収容部121A〜121F内に重なり合わないように並べられていても構わない。
検出部140は、例えば、撮影方向が交差する2台のカメラであり、検出部140の下方を画像センシングした結果を取得可能に構成されている。検出部140は、収容部121A〜121Fに収容されたワイヤハーネス部品190A〜190Fを含む領域を画像センシングして、当該ワイヤハーネス部品190A〜190Fの三次元位置及び姿勢を認識するために用いられる。より具体的には、検出部140から得られる画像情報に基づいて、画像認識による三次元計測を実施することにより、収容部121A〜121Fに収容されたワイヤハーネス部品190A〜190Fそれぞれの三次元位置及び姿勢を認識することができる。検出部140により取得した情報は、収容部121A〜121Fに重なり合うように収容された複数のワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から固定可能なものを特定するために用いられる。尚、ワイヤハーネス部品190A〜190Fの三次元位置及び姿勢の検出には、レーザ光による距離センサを用いたセンシングや超音波検出等の他の検出方法を用いても構わない。
移送部130は、移送ロボット132を備えている。移送ロボット132は、複数の関節を有するロボットアームにより構成されており、その先端には、上記検出部140と、ワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定するための固定部135とが設けられている。固定部135は、一対の固定爪135a,135aを有しており、これらの間にワイヤハーネス部品190A〜190Fを挟持して固定する。尚、ワイヤハーネス部品190A〜190Fの固定方法は、一対の固定爪135a,135aを用いた挟持に限らず、例えば負圧による吸着等により固定しても構わない。
検出部140及び固定部135は、移送ロボット132の各関節に設けられた電気モータ(図示せず。)が演算部105の指示により駆動されて移送ロボット132の各アームが変位することにより、移動する。第1実施形態では、検出部140及び固定部135は、少なくとも、載置面181全域の上方と受渡位置R1との間で移動可能に構成されている。
演算部105は、図3に示すように、検出部140、移送部130、記憶部110それぞれに接続されている。演算部105は、例えば基板(図示せず。)に搭載されたCPU(Central Processing Unit)であり、各種の演算処理を実行する。記憶部110は、例えば演算部105と同様に基板に搭載されたメモリであり、ワイヤハーネス部品190A〜190Fに固有の情報を記憶している。本実施形態では、記憶部110は、ワイヤハーネス部品190A〜190Fに固有の情報として、各部品の形状を記憶している。また、第1実施形態では、記憶部110は、ワイヤハーネス部品190A〜190Fがどの収容部121A〜121Fに収容されているかを記憶している。
<移送方法>
次に、収容箱120に収容されたワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から移送すべきワイヤハーネス部品を特定して受渡位置R1まで移送する移送方法について説明する。以下では、ワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から、ワイヤハーネス部品190Aが選択されて受渡位置R1まで移送される例を挙げて説明するが、他のワイヤハーネス部品が選択された場合であっても同様に移送できる。
<移送方法1>
移送方法1では、演算部105は、ワイヤハーネス部品190Aを移送すべきとの指示を受け付けると、まず、記憶部110を参照して、収容部121A〜121Fの中から移送すべきワイヤハーネス部品190Aが収容されている収容部を特定する。本実施形態では、ワイヤハーネス部品190Aは収容部121Aに収容されている。
次に、演算部105は、電気モータを制御して移送ロボット132を変位させ、検出部140を収容部121A上に移動する。演算部105は、収容部121A内に重なり合うように収容された複数のワイヤハーネス部品190Aを検出部140により上方から画像センシングし、これら複数のワイヤハーネス部品190Aの三次元位置及び姿勢を認識するための情報を取得する(検出工程)。
続いて、演算部105は、検出工程で取得した情報に基づいて、複数のワイヤハーネス部品190Aの三次元位置及び姿勢を認識し、これらワイヤハーネス部品190Aの中から固定部135が固定可能なものを特定する。そして、演算部105は、固定可能なものの中から選択した1つのワイヤハーネス部品190Aについて、認識した位置及び姿勢に基づいて把持位置を認識する。その後、演算部105は、固定部135の固定爪135aに当該把持位置にて当該ワイヤハーネス部品190Aを固定させた後、移送ロボット132を変位させて受渡位置R1まで移送する(移送工程)。
以上説明した一連の処理により、収容部121A〜121Fに収容されたワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から移送すべきワイヤハーネス部品が特定されて受渡位置R1まで移送される。
<移送方法2>
上記移送方法1では、収容部121A〜121Fの中から移送すべきワイヤハーネス部品190Aが収容されている収容部(上記例では、収容部121A。)を特定することにより、複数種類のワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から移送すべき種類のワイヤハーネス部品(上記例では、ワイヤハーネス部品190A。)を特定するとして説明したが、以下に説明する移送方法2のように移送すべき種類のワイヤハーネス部品を特定してもよい。
移送方法2では、演算部105は、ワイヤハーネス部品190Aを移送すべきとの指示を受け付けると、電気モータを制御して移送ロボット132を変位させることにより検出部140を収容部121A〜121Fの上方で移動させて検出部140に上方から画像センシングさせ、収容部121A〜121Fに収容されたワイヤハーネス部品190A〜190Fの形状を認識するための情報を取得する(検出工程)。
続いて、演算部105は、検出工程で取得した情報に基づいて、収容部121A〜121Fの中から移送すべきワイヤハーネス部品(この例では、ワイヤハーネス部品190A。)が収容されている収容箱(この例では、収容部121A。)を特定する。そして、演算部105は、収容部121Aに収容されている複数のワイヤハーネス部品190Aの位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて、その中から固定部135が固定可能なものを特定する。その後、演算部105は、固定可能なものの中から選択した1つのワイヤハーネス部品190Aの把持位置を認識し、固定爪135aに当該把持位置にて当該ワイヤハーネス部品190Aを固定させた後、移送ロボット132を変位させて受渡位置R1まで移送する(移送工程)。
以上説明した一連の処理によっても、収容部121A〜121Fに収容されたワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から移送すべきワイヤハーネス部品が特定されて受渡位置R1まで移送される。尚、上記移送方法2を採用する場合には、ワイヤハーネス部品190A〜190Fは、必ずしも収容箱120において収容部121A〜121Fに区分されて収容される必要はない。例えば、収容箱120が区切りを有さず、収容箱120内の任意の位置にワイヤハーネス部品190A〜190Fが積み置きされる構成とすることができる。
<第1実施形態のワイヤハーネス部品移送装置及びワイヤハーネス部品移送方法の作用及び効果>
以上説明したワイヤハーネス部品移送装置101、及びワイヤハーネス部品移送方法によれば、収容部121A〜121Fに収容された複数種類のワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から移送すべき種類のワイヤハーネス部品を特定して所定の受渡位置R1まで移送することができるので、手作業を要することなく、ワイヤハーネス部品を供給することができる。また、位置及び姿勢に対応した把持位置でワイヤハーネス部品を把持して移送するので移送の精度を向上でき、これにより製品の品質を向上できる。このため、ワイヤハーネスの製造時における作業性を向上できると共に製造コストを低減でき、かつ製品の品質を向上できる。
また、以上説明したワイヤハーネス部品移送装置101、及びワイヤハーネス部品移送方法によれば、重なり合うようにして収容部121A〜121Fに収容されたワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から、固定可能なものを特定して固定するので、確実にワイヤハーネス部品を固定でき、固定部135がワイヤハーネス部品を固定し損ねることを防止できる。また、収容部121A〜121Fにワイヤハーネス部品190A〜190Fを収容する際にワイヤハーネス部品同士が重なり合わないように並べる必要がないので、作業性を向上できる。
(第2実施形態)
以下では、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、ワイヤハーネス部品として端子を移送して供給する。より具体的には、複数の品番(種類)の端子の中から選択された品番(種類)の端子を移送し、当該端子を電線の端部に圧着する。
<端子の形状>
はじめに、図4を参照して、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置にて扱う端子90について説明する。図4は、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置で圧着する端子を示す斜視図である。
図4に示すように、端子90は、相手方端子(図示せず。)と接続するための接続部91と、接続部91に連設された平板状の基底部93と、基底部93の両側に対向して立設された、電線3(図5等参照。)の端部を加締めるための一対の加締片95と、を備えている。本実施形態における接続部91は、箱型に形成されたメス型の接続部である。加締片95は、電線3の被覆部3a(後述する図17参照。)を加締める一対の被覆加締片96と、基底部93の長手方向における被覆加締片96よりも先端側に(即ち、被覆加締片96とは異なる位置に。)立設された、電線3の導体部3b(後述する図17参照。)を加締める一対の導体加締片97と、を有している。尚、端子90は、タブ部から成るオス型の接続部を備えるものであっても構わない。
<端子圧着電線製造装置の概要>
端子圧着電線製造装置1の概要を説明する。図5は、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置を示す斜視図である。以下、第2実施形態では、各図に矢印で示すように前側、後側、上側、下側、左側、右側を規定して説明する。
図5に示すように、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1は、概略的には、電線3を所定の電線送り方向(図5中の矢印X方向)に送る電線送り部10と、選択された品番の端子90を収容する収容箱22に収容された端子90を固定して所定の受渡位置R2(詳細には、後述する図11〜図14参照。)まで移送する端子移送部30と、複数の圧着型51(後述する図12〜図16参照。)のうちの、上記選択された品番の端子90の圧着形状に対応する圧着型51により、受渡位置R2にて受け渡されて所定の圧着位置Tに位置付けられた端子90と電線3の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着部50と、を備えている。
また、第2実施形態に係る端子圧着電線の製造方法は、概略的には、選択された品番の端子90を収容する収容箱22に収容された端子90を固定して受渡位置R2まで移送する端子移送工程と、複数の圧着型51のうちの、上記選択された品番の端子90の圧着形状に対応する圧着型51により、受渡位置R2にて受け渡されて所定の圧着位置Tに位置付けられた端子90と電線3の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着工程と、を含んでいる。これら端子移送工程及び圧着工程は、端子移送部30及び圧着部50によりそれぞれ実施される。
電線送り部10は、図5に示すように、端子90の圧着対象である電線3を矢印X方向に向けて図中のA点からB点まで送る。電線3は、導電性の芯線である導体部が絶縁性の被覆部により覆われて成る被覆電線であり、A点よりも前までの工程にて皮剥きされて端部において導体部が露出している。電線3は、電線3を挟持して所定のピッチで矢印X方向に送る複数の移動機構13のうちの、隣接する2つの移動機構13により一端側及び他端側がそれぞれ挟持され、所定のピッチで移動する。そして、これら両端各々における導体部が露出した部分に、電線3の移動経路の近傍に配置された圧着部50により、所定の圧着位置(図5中に符号Tで示す位置。)にて端子90が圧着される。端子90が圧着された電線3は、その後、B点よりも更に先に送られて後工程における処理が為される。例えば、電線3が、図示しない挿入装置によりハウジングの内部に挿入される構成とすることができる。また、上述したように、電線3は、A点に送られる以前の前工程にて先端側の被覆が皮剥きされる。即ち、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1は、一連の製造装置の一部分を構成するものであり、端子圧着電線製造装置1における作業開始位置であるA点から作業終了位置であるB点まで電線3が順次送られる間に、圧着位置Tにて、送られてきた電線3に所定の品番の端子90を順次圧着するための装置である。
尚、電線3の送り方向(左右方向)において圧着部50が複数並んで配置され、複数箇所において端子90が圧着される構成としても構わない。この場合には、端子移送部30を複数設置することも考えられる。
図5に示す端子移送部30及び圧着部50は、複数の品番の中から選択した品番の端子90、及び当該端子90の圧着形状に対応する圧着型51の双方を、上記圧着位置Tに位置付け、電線送り部10によって順次送られてくる電線3の端部に端子90を圧着接続する。
図6は、実施例に係る端子圧着電線製造装置の各部の接続状態を示すブロック図である。図6に示すように、電線送り部10、端子移送部30、及び圧着部50は、それぞれ演算部5に接続されている。演算部5は、例えば基板(図示せず。)に搭載されたCPU(Central Processing Unit)であり、各種の演算処理を実行し電線送り部10、端子移送部30、及び圧着部50それぞれの動作を制御する。以下では、これらのうちの端子移送部30及び圧着部50の構成について順に説明する。
<端子移送部(移送部)、端子移送工程(移送工程)>
端子移送部30は、図5に示すように、端子圧着電線製造装置1における後方側に配置されている。端子移送部30は、図7〜図11に示すように、円環状に配列されて各々が品番の異なる端子90を収容する複数の収容箱22(収容部)と、これら複数の収容箱22を支持して演算部5の指示に従って回転する支持台21と、端子移送ロボット32と、を主な構成要素として有している。複数の収容箱22それぞれには、図9に示すように、複数の端子が重なり合うように収容されている。支持台21は、図7に破線にて示す位置に配置される。図8以外の各図においては、構造の把握を容易にするために、支持台21を省略して示している。端子移送ロボット32は、複数の関節を有するロボットアームにより構成されており、その先端には、検出部33と、端子90を固定するための固定部35とが設けられている。
端子移送部30による端子移送工程では、概略的には、複数の収容箱22のうちの、選択された品番の端子90を収容する収容箱22に収容された端子90を固定して受渡位置R2まで移送する。端子移送工程のうちの、検出工程では、選択された品番の端子90を収容する収容箱22に収容された複数の端子90の中から固定可能な端子90を特定するための情報を取得する。端子移送工程では、この検出工程で取得した情報に基づいて、固定できる端子90を特定して固定する。
以下ではまず、端子移送部30が備える各部の構成を説明する。
検出部33及び固定部35は、端子移送ロボット32の各関節に設けられた電気モータ(図示せず。)が演算部5の指示により駆動されて端子移送ロボット32の各アームが変位することにより、移動する。第2実施形態では、検出部33及び固定部35は、少なくとも、収容箱22に収容された端子90を固定する位置である固定位置Sと図11に示す受渡位置R2との間で移動可能に構成されている。
検出部33は、例えば、撮影方向が交差する2台のカメラであり、端子移送ロボット32の先端に下向きで取付けられ、検出部33の下方を画像センシングした結果を取得可能に構成されている。検出部33は、収容箱22に収容された複数の端子90を含む領域をセンシングして、これら端子90の三次元位置及び姿勢を認識するために用いられる。より具体的には、検出部33から得られる画像情報に基づいて、画像認識による三次元計測を実施することにより、収容箱22に収容された端子90それぞれの三次元位置及び姿勢を認識することができる。検出部33により取得した情報は、収容箱22に収容された複数の端子90の中から固定可能な端子90を特定するために用いられる。このように、第2実施形態では、検出部33を用いて、重なり合うように収容された端子90の三次元位置及び姿勢を把握し、この情報を用いて固定部35が固定可能な端子90を特定する。
固定部35は、図8に示すように、一対の固定爪35a,35aから成り、これらの間に端子90を挟持することで端子90を固定可能に構成されている。固定部35は、収容箱22に収容された複数の端子90の中から固定可能であるとして特定された1つの端子90を固定するために用いられる。また、固定部35の固定爪35aは、前後左右に回転可能に構成されている。第2実施形態では、図11に示すように、固定部35は、端子90の接続部91が外方側に位置するように端子90を固定する。
次に、端子移送部30による端子移送工程について説明する。
端子移送工程では、演算部5は、まず、支持台21を駆動する支持台駆動部(図示せず。)を制御し、複数の収容箱22のうちの、圧着を行うべく選択された品番の端子90を収容している収容箱22が固定位置Sに位置付けられるように、支持台21を回転させる。
続いて、演算部5は、端子移送ロボット32の電気モータを制御して端子移送ロボット32を変位させ、図9に示すように検出部33を固定位置Sの上方(即ち、固定位置Sに位置付けられた収容箱22の上方。)に移動する。演算部5は、検出部33により、固定位置Sに位置付けられた収容箱22に収容された複数の端子90を上方から画像センシングし、これら複数の端子90の三次元位置及び姿勢を認識する(検出工程)。演算部5は、この情報に基づいて、複数の端子90の中から、固定部35が固定可能なものを特定する。演算部5は、再び端子移送ロボット32の電気モータを制御して端子移送ロボット32を変位させ、特定した端子90の位置まで固定部35を移動する。演算部5は、固定爪35aで挟持することにより、固定部35に端子90を固定させる。このとき、演算部5は、特定した端子90の位置及び姿勢に従って固定爪35aの回転位置を制御することにより、端子90を所定の姿勢で、且つ端子90の所定の把持位置を、固定部35に固定させる。また、演算部5は、固定部35が端子90を固定した後、検出部33により固定部35に固定された端子90の近傍を再度画像センシングする。そして、演算部5は、当該画像センシングの結果に従って、端子90同士が絡まることにより複数の端子90が取り出されていないかを識別する。これにより、収容箱22から複数の端子90を取り出してしまうことを防止できる。
続いて、演算部5は、端子移送ロボット32の電気モータを制御して端子移送ロボット32を変位させ、図11に示すように、固定部35を、圧着部50との端子90の受け渡し位置である受渡位置R2に移動させる。演算部5は、図11に示すように端子移送ロボット32を旋回させ、固定部35(端子90)を受渡位置R2の近傍まで移送する。
以上説明したように、端子移送部30による端子移送工程では、複数の収容箱22のうちの、選択された品番の端子90を収容する収容箱22に収容された端子90を固定して受渡位置R2まで移送する。この端子移送工程は繰り返し実施される。
上記端子移送部30によれば、重なり合うようにして収容箱22に収容された端子90の中から、固定可能なものを特定して固定するので、収容箱22に端子90が重なり合うように収容されている場合であっても、確実に端子90を固定でき、固定部35が端子90を固定し損ねることを防止できる。
また、以上説明した第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1は、ワイヤハーネス部品移送装置ともみなすことができる。即ち、端子圧着電線製造装置1は、収容箱22(収容部)に収容された端子90(ワイヤハーネス部品)を検出するための情報を取得する検出部33と、端子90を固定するための固定部35を有し、収容箱22に収容された端子90を固定部35で固定して所定の受渡位置R22まで移送する端子移送部30(移送部)と、端子90に固有の情報を記憶する記憶部(演算部5)と、検出部33及び端子移送部30に接続された演算部5と、を備える。そして、演算部5は、検出部33が取得した情報に基づいて収容箱22に載置された端子90の把持位置を認識し、該把持位置にて固定部35に端子90を固定させて受渡位置R22まで移送させる。
また、演算部5は、検出部33が取得した情報に基づいて収容箱22に収容された端子90(ワイヤハーネス部品)の位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて該ワイヤハーネス部品の把持位置を認識する。
<圧着部、圧着工程>
圧着部50は、図5に示すように、端子圧着電線製造装置1における電線送り部10と端子移送部30との間に配置されている。圧着部50は、図12〜図17に示すように、端子90を圧着するための複数の圧着型51を備えている。圧着部50による圧着工程では、概略的には、複数の圧着型51のうちの、圧着されるべく選択された品番の端子90の圧着形状に対応する圧着型51により、圧着位置Tに位置する端子90と電線3の端部とを挟み込んで圧着接続する。端子移送部30からの端子90の受け渡し位置である受渡位置R2から圧着位置Tまでの端子の移送は、圧着部50が備える2つの回転移送部53により行われる。これら回転移送部53は、図13に示すように、図13中の矢印方向に回転可能に設けられており、その先端に設けられた挟持部55において端子90を固定し、端子90を受渡位置R2から圧着位置Tまで移送する。図13では、受渡位置R2及び圧着位置Tにそれぞれが位置付けられた状態を示している。
圧着型51は、図15〜図17に示すように、圧着時において加締片95の立設方向側(上側)に位置するクリンパと、圧着時において端子90の基底部93側(下側)に位置するアンビルと、の組から成る。クリンパは、被覆加締片96を加締める第1クリンパと、導体加締片97を加締める第2クリンパと、の2つに分離されている。また、アンビルも、クリンパ同様に、第1クリンパとの間で被覆加締片96を加締める第1アンビルと、第1クリンパとの間で導体加締片97を加締める第2アンビルと、の2つに分離されている。
圧着型51は、これら第1クリンパ、第2クリンパ、第1アンビル、第2アンビルを保持するための部材として、第1クリンパ側ベース部62、第2クリンパ側ベース部63、第1アンビル側ベース部64、及び第2アンビル側ベース部65を備えている。第1クリンパ側ベース部62には、外側方向に向かって突出するように複数の第1クリンパ部66が固定されている。これら複数の第1クリンパ部66は、端子移送部30が供給可能な複数の端子90の被覆加締片96の形状に対応して各々が異なる第1クリンパ側形状を有している。同様に、第2クリンパ側ベース部63には、外側方向に向かって突出するように複数の第2クリンパ部67が固定されている。これら複数の第2クリンパ部67は、端子移送部30が供給可能な複数の端子90の導体加締片97の形状に対応して各々が異なる第2クリンパ側形状を有している。同様に、第1アンビル側ベース部64には、外側方向に向かって突出するように複数の第1アンビル部68が固定されている。これら複数の第1アンビル部68は、端子移送部30が供給可能な複数の端子90の被覆加締片96の形状に対応して各々が異なる第1アンビル側形状を有している。同様に、第2アンビル側ベース部65には、外側方向に向かって突出するように複数の第2アンビル部69が固定されている。これら複数の第2アンビル部69は、端子移送部30が供給可能な複数の端子90の導体加締片97の形状に対応して各々が異なる第2アンビル側形状を有している。
第2実施形態では、図17に示すように、圧着すべく選択された端子90の被覆加締片96及び導体加締片97に対応した所定の圧着型51(第1クリンパ部66、第2クリンパ部67、第1アンビル部68、第2アンビル部69)が、後述する処理により、端子90を圧着すべく所定の位置にセットされる。その後、圧着が実行されると、電線3の被覆部3a、導体部3bに、被覆加締片96、導体加締片97がそれぞれ加締め付けられる。この位置関係上、第2実施形態では、図15に示すように、第1クリンパ側ベース部62及び第2クリンパ側ベース部63が並んで配置され、第1アンビル側ベース部64及び第2アンビル側ベース部65が並んで配置される。
第1クリンパ側ベース部62、第2クリンパ側ベース部63、第1アンビル側ベース部64、及び第2アンビル側ベース部65は、図12〜図14に示すように、圧着位置Tの上下に位置付けられ、それぞれが回転可能に設けられている。より具体的には、第1クリンパ側ベース部62及び第2クリンパ側ベース部63が圧着位置Tにおける上側に配置され、第1クリンパ側ベース部63が第2クリンパ側ベース部63よりも前側に位置するように設けられている。また、第1アンビル側ベース部64及び第2アンビル側ベース部65が圧着位置Tにおける下側に配置され、第1アンビル側ベース部64が第2アンビル側ベース部65よりも前側に位置するように設けられている。
第1クリンパ側ベース部62は、演算部5の指示に従って駆動される動力部71の動力により回転され、第2クリンパ側ベース部63は、演算部5の指示に従って駆動される動力部72の動力により回転され、第1アンビル側ベース部64は、演算部5の指示に従って駆動される動力部73の動力により回転され、第2アンビル側ベース部65は、演算部5の指示に従って駆動される動力部74の動力により回転される。即ち、これらベース部は、それぞれ他のベース部とは独立して回転することができる。
圧着部50による圧着工程では、演算部5は、回転移送部53を制御して端子90を圧着位置Tに位置付けると共に、動力部71〜71を制御して、複数の第1クリンパ部66、第2クリンパ部67、第1アンビル部68、及び第2アンビル部69のうちの、選択された品番の端子90の被覆加締片96及び導体加締片97の形状に対応した第1クリンパ部66、第2クリンパ部67、第1アンビル部68、及び第2アンビル部69が圧着位置Tに位置付けられるように、第1クリンパ側ベース部62及び第2クリンパ側ベース部63、並びに第1アンビル側ベース部64及び第2アンビル側ベース部65それぞれを回転する。これにより、図17に示すように、圧着すべく選択された端子90の被覆加締片96及び導体加締片97に対応した所定の圧着型51が端子90を圧着可能にセットされる。その後、動力部75の動力により第1クリンパ側ベース部62及び第2クリンパ側ベース部63が押し下げられて圧着が実行されると、電線送り部10により圧着位置に位置付けられた電線3の被覆部3a、導体部3bに、被覆加締片96、導体加締片97がそれぞれ加締め付けられる。
これらの処理を実行することにより、圧着工程では、複数の圧着型51のうちの、圧着されるべく選択された品番の端子90の圧着形状に対応する圧着型51により、圧着位置Tに位置する端子90と電線3の端部とが圧着される。この結果、電線3の先端に選択された品番の端子90が圧着された端子圧着電線が製造される。第2実施形態に係る圧着部50(圧着工程)によれば、圧着部50が他の部分とは独立しているので、端子90の圧着形状が一致する場合には、圧着型51を共有とすることができる。例えば、第2実施形態ではメス型の接続部91を有する端子90を用いる場合について説明したが、メス型の接続部91を有するものとオス型の接続部を有するものが混在している多品番の端子を選択的に電線に圧着したい場合がある。第2実施形態の圧着部50によれば、このように接続部の形状が異なっていても、圧着形状さえ同一であれば、これらの端子を同一の圧着型51により圧着できる。このため、部品の共用化により部品点数を削減し、設備を小型化して製造コストを削減できる。
尚、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1においては、第1クリンパ部66、第2クリンパ部67、第1アンビル部68、及び第2アンビル部69を別体に形成したのに対して、第1クリンパ部66と第2クリンパ部67とがクリンパ部として一体に形成され、且つ、第1アンビル部68と第2アンビル部69とがアンビル部として一体に形成される構成としても構わない。この場合には、端子90の加締片95の形状に対して、第1クリンパ部66及び第2クリンパ部67の対を切り替えることにより、クリンパ部の形状を切り替える。
<端子圧着電線製造装置の作用及び効果>
第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1及び端子圧着電線の製造方法の作用及び効果を説明するために、まず、電線に端子を圧着するための従来技術について説明する。従来、電線に端子を圧着する場合には、アプリケータと呼ばれる部品を含む圧着装置が用いられてきた(例えば、特開2007−35562号公報参照。)。
図18は、上記文献に開示されている圧着装置を従来例として示す側面図である。図18に示すように、圧着装置201は、圧着する端子の品番に応じて用意されたアプリケータ202と、アプリケータ202のラム203を昇降移動させる駆動手段204と、同一品番の端子(図示せず。)が帯状のキャリア(図示せず。)に並んで接続されて成る連鎖端子210を巻回して収容する端子リール211と、を備えている。
アプリケータ202は、ラム203を昇降自在に支持するフレーム205と、ラム203に固定されたクリンパ206と、クリンパ206に対向して配置されたアンビル207と、ラム203の上端に設けられたシャンク208と、ラム203の昇降に伴って進退する端子送り爪209と、連鎖端子210を端子リール211からアンビル207まで水平に案内する端子ガイド212と、を備えている。
駆動手段204は、油圧式のシリンダ(図示せず。)等を備えており、これによりラム203を昇降移動させることができる。ラム203の下降動作により、端子送り爪209が前進しつつ連鎖端子210を端子ガイド212に沿って1ピッチずつ移動させる。ラム203の下降に伴って、送り方向前端の端子が、アンビル207の近傍に配置された切断手段(図示せず。)でキャリアから切断分離される。そして、ラム203の下死点で、アンビル207上の端子にクリンパ206で電線(図示せず。)が圧着接続される。電線は、自動又は手動でアンビル207の上に、図18中右側から圧着位置に供給される。ラム203の上昇動作により、端子送り爪209が後退して原位置に復帰する。
従来のアプリケータ202を備える圧着装置201は、以上説明した処理を繰り返し、同一品番の端子を連続的に電線に圧着することにより、電線の先端に端子が圧着された端子圧着電線を製造するものであった。
これに対して、近年では、多品番の端子に対応可能な端子圧着電線製造装置が求められている。しかしながら、上述した従来の圧着装置201では、アプリケータ202が固有の品番の端子のみを扱うことができる専用品であるので、品番の異なる端子を圧着するためには、その品番に対応したアプリケータ202を個別に用意する必要がある。このため、例えば多品番に対応するために複数のアプリケータ202を並べて設置した場合には、設備が大型化し、製造コストが嵩む虞があった。また、設備が大型化することから、設置スペースが過大となってしまう虞もあった。
第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置及び端子圧着電線の製造方法は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は設備の小型化及び製造コストの削減を実現できる端子圧着電線製造装置、及び端子圧着電線の製造方法を提供することにある。
上述したように、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1は、従来の圧着装置のように、端子品番に対応して構成されたアプリケータによって連鎖端子を送り、当該連鎖端子から端子を切断して圧着するものではなく、これら送り機能、切断機能、圧着機能の各機能を分離して構成されたものである。即ち、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1では、従来の圧着装置における端子リールを廃止し、予めバラバラの状態で用意された端子90を移送して供給する。具体的には、各々が品番の異なる端子90を収容する複数の収容箱22のうちの、選択された品番の端子90を収容する収容箱22に収容された端子90を固定部35で固定して受渡位置R2まで移送し、圧着部50に供給する。そして、圧着部50では、当該選択された端子90の圧着形状に対応する圧着型51により、端子90と電線3とが圧着される。このように、本実施形態に係る端子圧着電線製造装置1によれば、異品番への切替に、固定部35が固定する端子品番の切替及び圧着型51の切替のみで対応できるので、切替時間を短縮できる。また、部品を共用化することで専用部品を削減できるので、設備を小型化して製造コストを削減できる。また、端子品番による専用部品が削減されており、品番の切替を容易に行うことができるので、品番数の増減に対して柔軟に対応することができる。
また、従来のアプリケータを用いた圧着装置では、端子の圧着形状が一致する端子群であっても、接続部の形状が相違して品番が異なれば、異なるアプリケータを用いる必要があるため、アプリケータの数が多くなってしまっていた。これに対して、第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1によれば、圧着工程が他の工程とは独立しているので、端子90の圧着形状が一致する場合には、圧着型51を共有とすることができる。このため、部品の共用化により専用部品を削減し、設備を小型化して製造コストを削減できる。
また、従来のアプリケータを用いた圧着装置では、連鎖端子をアプリケータに常時接続している必要があるので、アプリケータの列に対向して端子リールを配列する必要があり、設置スペースが大きくなるという問題があった。これに対して、本実施形態に係る端子圧着電線製造装置1によれば、端子90を供給するための端子移送部30と、圧着部50とが結合されておらず、端子リールを廃止して、圧着すべく選択された品番の端子90を端子移送部30で移送して供給するので、装置全体の設置スペースを小さくすると共にレイアウトの自由度を向上できる。
また、本実施形態に係る端子圧着電線製造装置1によれば、支持台21が回転することにより、選択された品番の端子90を収容する収容箱22が固定位置Sに位置付けられるので、例えば固定されて配置された複数の収容箱22の中から選択された収容箱22の配置位置まで固定部35が移動して端子90を取り出す場合と比較して、固定部35の移動距離が短く、移動速度が同一であれば移動時間も短い。このため、製造装置の処理速度を向上することができる。また、固定してからの移動距離が短くなるので、移動時に発生しがちな誤差を低減することができ、製品の品質を向上することもできる。
<纏め>
以下では、第1、第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置、端子圧着電線製造装置、ワイヤハーネス部品移送方法、及び端子圧着電線の製造方法について纏める。
(1) 第1、第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置101(端子圧着電線製造装置1)は、収容部120(収容箱22)に収容されたワイヤハーネス部品190A〜190F(端子90)を検出するための情報を取得する検出部140(検出部33)と、前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定するための固定部135(固定部35)を有し、前記収容部120に収容された前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを前記固定部135で固定して所定の受渡位置Rまで移送する移送部130(端子移送部30)と、前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fに固有の情報を記憶する記憶部110と、前記検出部140、前記移送部130、及び前記記憶部110に接続された演算部105(演算部5)と、を備える。前記演算部105は、前記検出部140が取得した情報に基づいて前記収容部120に収容された前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fの把持位置を認識し、該把持位置にて前記固定部135に前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定させて前記受渡位置R1(受渡位置R2)まで移送させる。
(2) 第1、第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置101(端子圧着電線製造装置1)では、前記演算部105(演算部5)は、前記検出部140(検出部33)が取得した情報に基づいて収容部120(収容箱22)に収容されたワイヤハーネス部品190A〜190F(端子90)の位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて該ワイヤハーネス部品190A〜190Fの前記把持位置を認識する。
(3) 第1、第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置101(端子圧着電線製造装置1)では、前記収容部120(収容箱22)内には、複数の前記ワイヤハーネス部品190A〜190F(端子90)が重なり合うように収容され、前記演算部105(5)は、前記検出部140(検出部33)が検出した情報に基づいて、前記収容部120に収容された複数の前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fの中から前記固定部135(固定部35)が固定可能なものを特定し、特定した前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを前記固定部135に固定させる。
(4) 第1、第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送装置101(端子圧着電線製造装置1)では、前記収容部120(収容箱22)は、各々が種類の異なる前記ワイヤハーネス部品190A〜190F(端子90)を収容する複数の収容部121A〜121Fからなる。前記記憶部110は、複数種類の前記ワイヤハーネス部品それぞれに固有の情報を記憶しする。前記演算部105(演算部5)は、複数の前記収容部121A〜121Fのうちの、移送すべき種類の前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを収容する前記収容部121A〜121Fに収容された前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを前記固定部135(固定部35)に固定させる。
(5) 第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1(ワイヤハーネス部品移送装置)では、複数の前記収容部(収容箱22)は、支持台21に支持されており、前記固定部35と前記収容部とは、前記固定部35及び前記支持台21の少なくとも一方が前記演算部5の指示に従って移動することにより、相対的に移動可能に構成されており、前記演算部5は、前記固定部35及び前記支持台21の少なくとも一方を移動させることにより、移送すべき種類の前記ワイヤハーネス部品(端子90)を収容する前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品を前記固定部35に固定させる。
(6) 第2実施形態に係る端子圧着電線製造装置1は、前記ワイヤハーネス部品として端子90を移送するワイヤハーネス部品移送装置と、複数の一対の圧着型51を有し、複数の前記圧着型51のうちの、前記受渡位置R2にて受け渡された前記端子90の圧着形状に対応する前記圧着型51により、所定の圧着位置Tに位置付けられた前記端子90と電線3の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着部50と、を備える。複数の一対の圧着型51を有し、複数の前記圧着型51のうちの、前記受渡位置R2にて受け渡された前記端子90の圧着形状に対応する前記圧着型51により、所定の圧着位置Tに位置付けられた前記端子90と電線3の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着部50と、を備える。
(7) 第1、第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送方法は、収容部120(収容箱22)に収容されたワイヤハーネス部品190A〜190F(端子90)を検出するための情報を取得する検出工程と、前記収容部120に収容された前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定して所定の受渡位置Rまで移送する移送工程(端子移送工程)と、を含む。前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記収容部120に収容された前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fの把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定して前記受渡位置R1(受渡位置R2)まで移送する。
(8) 第1、第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送方法では、前記移送工程(端子移送工程)では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記収容部120(収容箱22)に収容された前記ワイヤハーネス部品190A〜190F(端子90)の位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて該ワイヤハーネス部品190A〜190Fの前記把持位置を認識する。
(9) 第1、第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送方法では、前記移送工程(端子移送工程)では、前記検出工程で検出した情報に基づいて、前記収容部120(収容箱22)内に重なり合うように収容された複数の前記ワイヤハーネス部品190A〜190F(端子90)の中から固定可能なものを特定し、特定した前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定する。
(10) 第1、第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送方法では、前記移送工程(端子移送工程)では、各々が種類の異なる前記ワイヤハーネス部品190A〜190F(端子90)を収容する複数の収容部120(収容箱22)のうちの、移送すべき種類の前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを収容する前記収容部120に収容された前記ワイヤハーネス部品190A〜190Fを固定する。
(11) 第2実施形態に係るワイヤハーネス部品移送方法では、前記移送工程(端子移送工程)では、円環状に並ぶように配置された複数の前記収容部(収容箱22)を回転することにより、移送すべき種類の前記ワイヤハーネス部品(端子90)を収容する前記収容部を所定の固定位置Sに位置付け、前記固定位置Sにて前記ワイヤハーネス部品を固定する。
(12)第2実施形態に係る端子圧着電線の製造方法は、前記ワイヤハーネス部品が端子90であるワイヤハーネス部品移送方法と、複数の一対の圧着型51のうちの、前記受渡位置R2にて受け渡された前記端子90の圧着形状に対応する前記圧着型51により、所定の圧着位置Tに位置付けられた前記端子90と電線3の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着工程と、を含む。
(13)第2実施形態に係る端子圧着電線の製造方法は、一対の前記圧着型51は、圧着時において前記端子90の加締片95の立設方向側に位置するクリンパと、圧着時において前記端子90の基底部93側に位置するアンビルと、から成る。クリンパ側ベース部62,63から外側方向に向かって突出するように配置された、前記加締片95の形状に対応して各々が異なるクリンパ側形状を有する複数のクリンパ部66,67と、アンビル側ベース部64,65から外側方向に向かって突出するように配置された、前記加締片95の形状に対応して各々が異なるアンビル側形状を有する複数のアンビル部68,69と、を有している。圧着工程では、前記複数のクリンパ部66,67及び前記複数のアンビル部68,69のうちの、前記受渡位置R2にて受け渡された前記端子90の前記加締片95の形状に対応した前記クリンパ部66,67及び前記アンビル部68,69が、前記圧着位置Tに位置付けられるように、前記クリンパ側ベース部62,63及び前記アンビル側ベース部64,65を回転する。
(14) 第2実施形態に係る端子圧着電線の製造方法では、前記端子90の前記加締片95が、電前記線3の前記被覆部3aを加締める一対の被覆加締片96と、前記基底部93の長手方向における前記被覆加締片96と異なる位置に立設された、前記電線3の前記導体部3bを加締める一対の導体加締片97と、を有している、前記クリンパは、前記被覆加締片96を加締める第1クリンパと、前記導体加締片97を加締める第2クリンパと、を有している。前記アンビルは、前記第1クリンパとの間で前記被覆加締片96を加締める第1アンビルと、前記第1クリンパとの間で前記導体加締片97を加締める第2アンビルと、を有している。前記圧着型51は、第1クリンパ側ベース部62から外側方向に向かって突出するように配置された、前記被覆加締片96の形状に対応して各々が異なる第1クリンパ側形状を有する複数の第1クリンパ部66と、第2クリンパ側ベース部63から外側方向に向かって突出するように配置された、前記導体加締片97の形状に対応して各々が異なる第2クリンパ側形状を有する複数の第2クリンパ部67と、第1アンビル側ベース部64から外側方向に向かって突出するように配置された、前記被覆加締片96の形状に対応して各々が異なる第1アンビル側形状を有する複数の第1アンビル部68と、第2アンビル側ベース部65から外側方向に向かって突出するように配置された、前記導体加締片97の形状に対応して各々が異なる第2アンビル側形状を有する複数の第2アンビル部69と、を有している。前記圧着工程では、前記複数の第1クリンパ部66及び前記複数の第2クリンパ部67、並びに前記複数の第1アンビル部68及び前記複数の第2アンビル部69のうちの、前記受渡位置R2にて受け渡された前記端子90の前記被覆加締片96及び前記導体加締片97の形状に対応した前記第1クリンパ部66及び前記第2クリンパ部67、並びに前記第1アンビル部68及び前記第2アンビル部69が、前記圧着位置Tに位置付けられるように、前記第1クリンパ側ベース部62及び前記第2クリンパ側ベース部63、並びに前記第1アンビル側ベース部64及び前記第2アンビル側ベース部65それぞれを回転する。
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態は、本発明の技術的範囲内で種々の変形や改良等を伴うことができる。
例えば、上記第2実施形態では、回転する支持台21を用いて、選択された品番の端子90を収容する収容箱22が固定位置Sに位置付けられる構成としたが、固定されて配置された複数の収容箱22の中から選択された収容箱22の配置位置まで固定部35が移動して端子90を取り出す構成としても構わない。即ち、支持台21が移動しない構成としても構わない。この場合、収容箱22は、上記第2実施形態のように円環状に配置されてもよいし、或いは第1実施形態のように行列状に配置されても構わない。また、支持台21及び固定部35の双方が移動する構成としても構わない。つまり、収容箱22と固定部35とが、支持台21及び固定部35の少なくとも一方の移動によって相対的に移動する構成であれば、本発明の移送部を実現できる。上記実施形態のように、支持台21が移動する構成とすれば、上述したように製造装置の処理速度及び位置精度を向上できる。これに対して、支持台21が固定された構成とすれば、支持台21を回転させるための回転機構(支持台駆動部)等が不要となるため、装置全体の設置スペースを小さくすると共にレイアウトの自由度を向上できる。また、低コスト化を図ることができる。
また、上記第2実施形態では、収容部として、品番の異なる端子90を収容する収容箱22を用いる構成としたが、各品番の端子90が互いに混ざり合わないように1つの集まりとして収容されていればよく、固定部35が端子90を固定可能な態様であれば他の構成であっても構わない。
また、上記第2実施形態では、検出部33が取得する、選択された品番の端子90を収容する収容箱22に収容された複数の端子90の中から固定可能な端子90を特定するための情報として、収容された端子90の三次元位置及び姿勢を用いる構成について説明したが、この他情報を用いても構わない。また、上記実施形態では、検出部33はレーザを用いた距離センサである構成を説明したが、他の三次元認識手法を用いてもよく、例えば画像認識、赤外線、X線等に基づく方法やTOF(Time of Flight)に基づく手法を用いても構わない。
101 ワイヤハーネス部品移送装置
105 演算部
110 記憶部
120 収容箱(収容部)
121A〜121F 収容部
130 移送部
135 固定部
140 検出部
181 載置面
190A〜190F ワイヤハーネス部品
195 保持部
1 端子圧着電線製造装置
3 電線
3a 被覆部
3b 導体部
5 演算部
10 電線送り部
21 支持台
22 収容箱(収容部)
30 端子移送部
33 検出部
35 固定部
50 圧着部
51 圧着型
62 第1クリンパ側ベース部
63 第2クリンパ側ベース部
64 第1アンビル側ベース部
65 第2アンビル側ベース部
66 第1クリンパ部
67 第2クリンパ部
68 第1アンビル部
69 第2アンビル部
90 端子
91 接続部
93 基底部
95 加締片
96 被覆加締片
97 導体加締片
S 固定位置
R 受渡位置
T 圧着位置

Claims (12)

  1. 収容部に収容されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出部と、
    前記ワイヤハーネス部品を固定するための固定部を有し、前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品を前記固定部で固定して所定の受渡位置まで移送する移送部と、
    前記ワイヤハーネス部品に固有の情報を記憶する記憶部と、
    前記検出部、前記移送部、及び前記記憶部に接続された演算部と、
    を備えるワイヤハーネス部品供給装置であって、
    前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記固定部に前記ワイヤハーネス部品を固定させて前記受渡位置まで移送させ、
    前記収容部内には、複数の前記ワイヤハーネス部品が重なり合うように収容され、
    前記演算部は、前記検出部が検出した情報に基づいて、前記収容部に収容された複数の前記ワイヤハーネス部品の中から前記固定部が固定可能なものを特定し、特定した前記ワイヤハーネス部品を前記固定部に固定させる、
    ことを特徴とするワイヤハーネス部品移送装置。
  2. 前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品の位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて該ワイヤハーネス部品の前記把持位置を認識する、
    ことを特徴とする請求項1のワイヤハーネス部品移送装置。
  3. 前記収容部は、各々が種類の異なる前記ワイヤハーネス部品を収容すると共に互いの相対位置が固定された状態で配置された複数の収容箱である、複数の収容部からなり、
    前記記憶部は、複数種類の前記ワイヤハーネス部品それぞれに固有の情報を記憶し、
    前記演算部は、前記検出部が取得した情報に基づいて、複数の前記収容部のうちの、移送すべき種類の前記ワイヤハーネス部品を収容する前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品を前記固定部に固定させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2のワイヤハーネス部品移送装置。
  4. 複数の前記収容部は、支持台に支持されており、
    前記固定部と前記収容部とは、前記固定部及び前記支持台の少なくとも一方が前記演算部の指示に従って移動することにより、相対的に移動可能に構成されており、
    前記演算部は、前記固定部及び前記支持台の少なくとも一方を移動させることにより、
    移送すべき種類の前記ワイヤハーネス部品を収容する前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品を前記固定部に固定させる、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項のワイヤハーネス部品移送装置。
  5. 前記ワイヤハーネス部品が端子である、請求項1〜4のいずれか1項のワイヤハーネス部品移送装置と、
    複数の一対の圧着型を有し、複数の前記圧着型のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の圧着形状に対応する前記圧着型により、所定の圧着位置に位置付けられた前記端子と電線の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着部と、
    を備えることを特徴とする端子圧着電線製造装置。
  6. 収容部に収容されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、
    前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、
    を含むワイヤハーネス部品移送方法であって、
    前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送し、
    前記移送工程では、前記検出工程で検出した情報に基づいて、前記収容部内に重なり合うように収容された複数の前記ワイヤハーネス部品の中から固定可能なものを特定し、特定した前記ワイヤハーネス部品を固定する、
    ことを特徴とするワイヤハーネス部品移送方法。
  7. 前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品の位置及び姿勢を認識し、認識した位置及び姿勢に基づいて該ワイヤハーネス部品の前記把持位置を認識する、
    ことを特徴とする請求項6のワイヤハーネス部品移送方法。
  8. 前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて、各々が種類の異なる前記ワイヤハーネス部品を収容すると共に互いの相対位置が固定された状態で配置された複数の収容箱である複数の収容部のうちの、移送すべき種類の前記ワイヤハーネス部品を収容する前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品を固定する、
    ことを特徴とする請求項6又は7のワイヤハーネス部品移送方法。
  9. 前記移送工程では、円環状に並ぶように配置された複数の前記収容部を回転することにより、移送すべき種類の前記ワイヤハーネス部品を収容する前記収容部を所定の固定位置に位置付け、前記固定位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定する、
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項のワイヤハーネス部品移送方法。
  10. 前記ワイヤハーネス部品が端子である、請求項6〜9のいずれか1項のワイヤハーネス部品移送方法と、
    複数の一対の圧着型のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の圧着形状に対応する前記圧着型により、所定の圧着位置に位置付けられた前記端子と電線の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着工程と、
    を含むことを特徴とする端子圧着電線の製造方法。
  11. 収容部に収容されたワイヤハーネス部品を検出するための情報を取得する検出工程と、前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品を固定して所定の受渡位置まで移送する移送工程と、を含み、前記移送工程では、前記検出工程で取得した情報に基づいて前記収容部に収容された前記ワイヤハーネス部品の把持位置を認識し、該把持位置にて前記ワイヤハーネス部品を固定して前記受渡位置まで移送する、前記ワイヤハーネス部品が端子である、ワイヤハーネス部品移送方法と、
    複数の一対の圧着型のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の圧着形状に対応する前記圧着型により、所定の圧着位置に位置付けられた前記端子と電線の端部とを挟み込んで圧着接続する圧着工程と、
    を含む端子圧着電線の製造方法であって、
    一対の前記圧着型は、圧着時において前記端子の加締片の立設方向側に位置するクリンパと、前記圧着時において前記端子の基底部側に位置するアンビルと、から成り、クリンパ側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記加締片の形状に対応して各々が異なるクリンパ側形状を有する複数のクリンパ部と、アンビル側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記加締片の形状に対応して各々が異なるアンビル側形状を有する複数のアンビル部と、を有し、
    前記圧着工程では、前記複数のクリンパ部及び前記複数のアンビル部のうちの、前記圧着位置に位置付けられた前記端子の前記加締片の形状に対応した前記クリンパ部及びアンビル部が、前記圧着位置に位置付けられるように、前記クリンパ側ベース部及び前記アンビル側ベース部を回転する、
    ことを特徴とする端子圧着電線の製造方法。
  12. 前記端子の前記加締片が、前記電線の被覆部を加締める一対の被覆加締片と、前記基底部の長手方向における前記被覆加締片と異なる位置に立設された、前記電線の導体部を加締める一対の導体加締片と、を有し、
    前記クリンパは、前記被覆加締片を加締める第1クリンパと、前記導体加締片を加締める第2クリンパと、を有し、
    前記アンビルは、前記第1クリンパとの間で前記被覆加締片を加締める第1アンビルと、前記第1クリンパとの間で前記導体加締片を加締める第2アンビルと、を有し、
    前記圧着型は、第1クリンパ側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記被覆加締片の形状に対応して各々が異なる第1クリンパ側形状を有する複数の第1クリンパ部と、第2クリンパ側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記導体加締片の形状に対応して各々が異なる第2クリンパ側形状を有する複数の第2クリンパ部と、第1アンビル側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記被覆加締片の形状に対応して各々が異なる第1アンビル側形状を有する複数の第1アンビル部と、第2アンビル側ベース部から外側方向に向かって突出するように配置された、前記導体加締片の形状に対応して各々が異なる第2アンビル側形状を有する複数の第2アンビル部と、を有し、
    前記圧着工程では、前記複数の第1クリンパ部及び前記複数の第2クリンパ部、並びに前記複数の第1アンビル部及び前記複数の第2アンビル部のうちの、前記受渡位置にて受け渡された前記端子の前記被覆加締片及び前記導体加締片の形状に対応した前記第1クリンパ部及び前記第2クリンパ部、並びに前記第1アンビル部及び前記第2アンビル部が、前記圧着位置に位置付けられるように、前記第1クリンパ側ベース部及び前記第2クリンパ側ベース部、並びに前記第1アンビル側ベース部及び前記第2アンビル側ベース部それぞれを回転する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の端子圧着電線の製造方法。
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