JP6334499B2 - 仮設用手摺り組立て用具 - Google Patents

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Description

本発明は、建設工事現場において、作業者の安全確保のために仮設される手摺りの組立て用具に関するものである。
特許文献を示すことは出来ないが、水平に架設されているH形鋼などの側辺に、支柱用鋼管を適当間隔おきに立設し、これら支柱用鋼管の上端に水平に手摺り用鋼管を取り付けて、仮設用手摺りとすることが行われている。この場合、H形鋼などの側辺に取り付けられる支柱取付け金具と、この支柱取付け金具に下端部が取り付けられた支柱用鋼管の上端部に、手摺り用鋼管をT字状に支持させるための手摺り取付け金具とから成る、仮設用手摺り組立て用具が考えられる。
上記のような仮設用手摺り組立て用具の手摺り取付け金具を、支柱用鋼管の上端部に嵌合させてボルト締め出来る短管の上端に、手摺り用鋼管を支持させてボルト締め出来る樋状部材を溶接一体化して構成することが考えられるが、この構成では、溶接を必要とするので、コスト高になる。そこで前記手摺り取付け金具を、支柱用鋼管と手摺り用鋼管のT字状交差部を、支柱用鋼管と手摺り用鋼管のそれぞれに嵌合して左右両側から挟持する一対のT字形挟持部材と、両T字形挟持部材を互いに締結する1本のボルトとナットから構成することが考えられるが、この構成では、溶接を無くしてコストダウンを図ることは出来るが、一対のT字形挟持部材が1本のボルトとナットで連結されているだけであるから、実際に支柱用鋼管と手摺り用鋼管のT字状交差部を挟持固定するまでは、一対のT字形挟持部材が1本のボルトの周囲で互いに自由回転可能な状態にあるので、作業性が非常に悪いと予想される。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる仮設用手摺り組立て用具を提案するものであって、本発明に係る仮設用手摺り組立て用具は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、支柱取付け金具(1)と、この支柱取付け金具(1)に下端部が取り付けられた支柱用鋼管(4)の上端部に、手摺り用鋼管(5)をT字状に支持させるための手摺り取付け金具(2)とから成り、前記手摺り取付け金具(2)が、支柱用鋼管(4)と手摺り用鋼管(5)のT字状交差部を、支柱用鋼管(4)と手摺り用鋼管(5)のそれぞれに嵌合して左右両側から挟持する一対のT字形挟持部材(22a,22b)と、両T字形挟持部材(22a,22b)を互いに締結する1本のボルト(23)とナット(24)から成り、一対のT字形挟持部材(22a,22b)の前記ボルト(23)が貫通する貫通孔(29a,29b)の内、ボルト頭部(23a)が隣接しない側の貫通孔(29b)は、当該ボルトが螺合する貫通ネジ孔(29b)であり、前記ナット(24)は、当該ボルト(23)の前記貫通ネジ孔(29b)から突出する端部に螺嵌した状態で当該ボルト(23)に回転不能に固定され、一対のT字形挟持部材(29a,29b)の間で前記ボルト(23)に圧縮コイルバネ(25)が嵌装され、一対のT字形挟持部材(22a,22b)が、前記圧縮コイルバネ(25)の付勢力によってボルト頭部(23a)とナット(24)に当接する最大離間状態に保持されているとき、一対のT字形挟持部材(22a,22b)の垂直部(26)を支柱用鋼管(4)の上端部に遊嵌させると共に、一対のT字形挟持部材(22a,22b)の水平部(27)に手摺り用鋼管(5)を遊嵌させることが出来る構成になっている。
上記本発明の構成によれば、プレス加工によって製造可能な一対のT字形挟持部材と1本のボルトとナット、及び1つの圧縮コイルバネから構成することが出来、溶接が不要で、4つの部材から成るシンプルな構造であるから、安価に実施することが出来る。しかも、一対のT字形挟持部材は、圧縮コイルバネの付勢力により、互いに開いた正立姿勢で安定させることが出来るので、取扱いが容易であり、各支柱用鋼管の上端部へのセッティングと手摺り用鋼管のセッティングも、容易に且つ能率良く行える。そして最後に1本のボルトの締結操作のみで、支柱用股間の上端に手摺り用鋼管をT字状に強固に結合することが出来るので、仮設用手摺りの組立て作業の作業性を格段に向上させることが出来る。
尚、上記本発明を実施する場合、具体的には、一対のT字形挟持部材(22a,22b)が、前記最大離間状態に保持されているとき、一対のT字形挟持部材(22a,22b)の水平部(27)の上端縁(27a,27b)間の間隔を、手摺り用鋼管(5)の直径より狭くし、手摺り用鋼管(5)を一対のT字形挟持部材(22a,22b)の水平部(27)の上端縁(27a,27b)間に押し入れることにより、これら一対のT字形挟持部材(22a,22b)が、前記ボルト(23)が貫通する位置を支点に開動して、手摺り用鋼管(5)が一対のT字形挟持部材(22a,22b)の水平部(27)間に嵌入するように構成するのが望ましい。即ち、前記ボルトの位置で一対のT字形挟持部材間に介装されている1つの圧縮コイルバネの付勢力により、一対のT字形挟持部材は、それぞれがボルト頭部とナットに当接する、互いにほぼ平行に開いた状態に保持されているので、この状態で、一対のT字形挟持部材の上端部間(前記水平部の上端間)を、外部からの操作力で開閉させることが出来る。従って、上記のように構成することが可能であるが、この構成によれば、開いている一対のT字形挟持部材の前記水平部間に手摺り用鋼管を載せるだけの場合と比較して、作業者に、手摺り用鋼管を所定位置にセッティングした感触を与えることが出来るだけでなく、一対のT字形挟持部材の前記水平部間に嵌め込んだ手摺り用鋼管が簡単に上方に外れることも無くなり、仮設用手摺りの組立て作業の作業性を尚一層向上させることが出来る。
又、一対のT字形挟持部材(22a,22b)の垂直部(26)に、この垂直部(26)間に嵌合する支柱用鋼管(4)の上端部に支持される、内側に凹入する凹入部(28a,28b)を形成し、この凹入部(28a,28b)の平坦底面部に前記ボルト(23)の貫通孔(29a)と貫通ネジ孔(29b)を設け、ボルト頭部(23a)とナット(24)がこれら凹入部(28a,28b)内に嵌合するように構成することが出来る。この構成によれば、ボルトや圧縮コイルバネを介して、一対のT字形挟持部材を支柱用鋼管の上端部に支持させる場合と比較して、その支持状態の安定性が高まるだけでなく、ボルト頭部とナットの高さ方向の露出度が抑えられ、作業者の衣服や肌がボルト頭部やナットに引っ掛かる恐れを大巾に抑制出来る。尚、前記ナット(24)を、前記ボルト(23)の先端より外側に突曲する半球面形カバー部(24a)を備えた袋ナットとすることにより、前記効果を一層顕著にすることが出来る。
更に、前記支柱取付け金具(1)に関しては、当該支柱取付け金具(1)を、コ形クランプ(6)、パイプクランプ(7)、及び支柱用鋼管(4)の下端を支持する支持部材(8)から構成し、前記コ形クランプ(6)としては、コ形本体(9)と、このコ形本体(9)内に嵌入している板材(H形鋼の上側水平板部(3))に当該コ形本体(9)を固定する締結用ボルト(10)から構成された従来周知のものを使用し、前記パイプクランプ(7)としては、受け部材(11)、この受け部材(11)に開閉自在に軸支された押え部材(13)、及び受け部材(11)と押え部材(13)とを互いに締結して、両者間に挟んだ支柱用鋼管(4)を固定する締結用ボルト(14)から構成された従来周知のものを使用し、前記支持部材(8)は、L形に連続する取付け用垂直板部(15)と支持用水平板部(16)、及び取付け用垂直板部(15)の両側辺から外向きに折曲連設された一対の挟持片(17a,17b)から構成し、前記コ形クランプ(6)のコ形本体(9)とパイプクランプ(7)の受け部材(11)とを、その間に前記支持部材(8)の取付け用垂直板部(15)を挟んだ状態で、且つ前記支持部材(8)の支持用水平板部(16)が前記パイプクランプ(7)の下側に位置する状態で、これら3者を貫通する締結具(20)により結合一体化して構成することが出来る。この構成によれば、前記コ形クランプを、水平に架設されたH形鋼の側辺に適当間隔おきに取り付けて、一定長さの支柱用鋼管の下端部を、前記パイプクランプの下側に位置する前記支持部材の支持用水平板部の上に載せるように、前記パイプクランプに締結させることにより、各支柱用鋼管の上端高さを所定レベルに揃えることが出来る。換言すれば、手摺り用鋼管を水平に支持させることが、簡単且つ容易に出来る。
図1は、組み立てられた仮設手摺りの一部切欠き正面図である。 図2Aは、支柱取付け金具で取り付けられた支柱用鋼管の上端部に対する手摺り用鋼管の取付け作業を説明する縦断側面図、図2Bは、手摺り用鋼管の取付け完了時の要部を示す縦断側面図である。 図3Aは、手摺り取付け金具の平面図、図3Bは、同正面図である。 図4は、手摺り取付け金具の分解縦断正面図である。 図5Aは、支柱取付け金具の使用状態を示す横断平面図、図5Bは、支柱取付け金具の横断平面図、図5Cは、支柱取付け金具に組み込まれている支持部材の斜視図である。
図1において、1は支柱取付け金具、2は手摺り取付け金具、3は水平に架設されているH形鋼の上側水平板部、4は支柱用鋼管、5は手摺り用鋼管である。図では2本の支柱用鋼管4が示されているが、支柱用鋼管4は、H形鋼の上側水平板部3の側辺に支柱取付け金具1を介して適当間隔おきに任意本数が立設されるものである。手摺り用鋼管5は、任意本数が同心状に連続する状態で、各支柱用鋼管4の上端部に、手摺り取付け金具2を介してT字形に結合されるものであり、隣り合う2本の支柱用鋼管4の中間位置に、手摺り用鋼管5が突き合う場合は、手摺り用鋼管5の端部どうしを同心状に連結する適当な連結金具を使用することも出来るが、支柱用鋼管4の上端部に取り付けられる1つの手摺り取付け金具2に、2本の手摺り用鋼管5の互いに同心状に突き合う端部を一緒に取り付けるようにするのが望ましい。
以下、各金具の具体構造を説明すると、支柱取付け金具1は、図2及び図5に示すように、コ形クランプ6、パイプクランプ7、及び支持部材8から構成されたものである。コ形クランプ6は、コ形本体9と、このコ形本体9内に嵌入しているH形鋼の上側水平板部3に当該コ形本体9を固定する締結用ボルト10から構成された従来周知のものである。パイプクランプ7は、受け部材11、この受け部材11の一端に支軸12により開閉自在に軸支された押え部材13、及び受け部材11の遊端部と押え部材13の遊端部とを互いに締結して、両者間に挟んだ支柱用鋼管4を固定する締結用ボルト14から構成された従来周知のものである。支持部材8は、L形に連続する取付け用垂直板部15と支持用水平板部16、及び取付け用垂直板部15の両側辺から外向きに折曲連設された一対の挟持片17a,17bから構成されたもので、取付け用垂直板部15は、中央のボルト貫通孔18とその周囲4箇所の係止孔19を備えている。
コ形クランプ6、パイプクランプ7、及び支持部材8は、コ形クランプ6のコ形本体9の背板部9aと、パイプクランプ7の受け部材11の底板部11aとが、その間に支持部材8の取付け用垂直板部15を挟んだ状態で、これら3者を貫通する締結具(図示例では1本のボルトナット)20により結合一体化されている。このとき、支持部材8の一対の挟持片17a,17bが、コ形クランプ6のコ形本体9を挟むことにより、コ形クランプ6と支持部材8とが、締結具20の周りに相対回転することが阻止されている。又、パイプクランプ7の受け部材11の底板部11aには、中央のボルト貫通孔の周囲2箇所に、支持部材8の取付け用垂直板部15に設けられている4つの係止孔19の内の2つに嵌合する突起21が設けられており、この2つの突起21と2つの係止孔19との嵌合により、パイプクランプ7と支持部材8とが、締結具20の周りに相対回転することが阻止されている。尚、図示例では、締結具20に使用されたボルトナットのボルト頭部が、パイプクランプ7の受け部材11の内側に収容され、ナットがコ形クランプ6のコ形本体9の内側に収容されるように構成しているが、例えば厚板で成型されるコ形本体9のボルト貫通孔を貫通ネジ孔として、これにボルトが直接螺合締結されるように構成して、ナットを省くことも出来る。
上記のように構成された支柱取付け金具1は、図1及び図2に示すように、コ形クランプ6を利用して、水平に架設されているH形鋼の上側水平板部3に適当間隔おきに取り付けたとき、パイプクランプ7は、垂直向きの支柱用鋼管4の下端部を挟持固定出来る向きになっており、このパイプクランプ7を下向きに突出した支柱用鋼管4の下端が、支持部材8の支持用水平板部16によって支持されることになる。従って、この支柱取付け金具1を利用して、水平に架設されているH形鋼の上側水平板部3に、同一長さの支柱用鋼管4を適当間隔おきに取り付けることにより、各支柱用鋼管4の上端が同一レベルに揃うことになる。
手摺り取付け金具2は、図2〜図4に示すように、一対のT字形挟持部材22a,22bと、両T字形挟持部材22a,22bを互いに締結する1本のボルト23と袋ナット24、及び圧縮コイルバネ25から構成されている。一対のT字形挟持部材22a,22bは、支柱用鋼管4の上に手摺り用鋼管5をT字状に載置したときの支柱用鋼管4と手摺り用鋼管5とのT字形交差部を左右両側から挟持するものであって、それぞれの垂直部26の下端領域は、一対のT字形挟持部材22a,22bが重なったときに略円筒形となるように、横断面略半円形に形成され、それぞれの水平部27は、一対のT字形挟持部材22a,22bが重なったときに上側解放の略半円形の樋形となるように、縦断面が90度を少し超える円弧形に形成されている。又、垂直部26の上端領域には、一対のT字形挟持部材22a,22bが重なったときに互いに平行となる矩形の平坦底面部を形成する凹入部28a,28bが設けられ、一方のT字形挟持部材22aの凹入部28aの平坦底面部には、ボルト貫通孔29aが設けられ、他方のT字形挟持部材22bの凹入部28bの平坦底面部には、内側に突出するバーリング加工孔にネジ溝を加工したボルト貫通ネジ孔29bが設けられている。
上記の手摺り取付け金具2は、一方のT字形挟持部材22aのボルト貫通孔29aに外側からボルト23を挿通し、このボルト23にその先端側から圧縮コイルバネ25を遊嵌させた状態で、当該ボルト23の先端部を、他方のT字形挟持部材22bのボルト貫通ネジ孔29bに内側から螺合貫通させ、T字形挟持部材22bの凹入部28bから突出するボルト23の先端に袋ナット24を螺嵌し、この袋ナット24内の奥端までボルト23を螺入させた状態で、当該袋ナット24とボルト23とを、カシメ加工30により互いに結合一体化している。圧縮コイルバネ25は、その圧縮反力で、一対のT字形挟持部材22a,22bを、ボルト頭部23aと袋ナット24に当接する位置まで外側に押し広げることが出来るものであって、この圧縮コイルバネ25によって、一対のT字形挟持部材22a,22bがボルト頭部23aと袋ナット24に当接して、互いに平行で且つ最大離間状態になる初期姿勢に保持されている。
圧縮コイルバネ25の付勢力(圧縮反力)により前記初期姿勢に一対のT字形挟持部材22a,22bが保持されているとき、一対のT字形挟持部材22a,22bは、互いに若干離間した状態にあり、ボルト頭部23aは、一方のT字形挟持部材22aの凹入部28a内に収容され、袋ナット24は、他方のT字形挟持部材22bの凹入部28b内に収容されるが、この袋ナット24は、ボルト23の先端より外側に突曲する半球面形カバー部24aを備えたものであるから、この半球面形カバー部24aが凹入部28b内から外側に突出する状態にある。そしてこの初期姿勢にある一対のT字形挟持部材22a,22bの垂直部26間に形成される略円筒状の空間は、支柱用鋼管4に対して軽く容易に嵌脱操作が出来る内径を備えており、一対のT字形挟持部材22a,22bの水平部27間に形成される略半円形の樋形空間は、その上端縁27a,27bより少し下側の最大内径が手摺り用鋼管5の直径より少し大きく、上端縁27a,27b間の間隔は、手摺り用鋼管5の直径より少し狭い。
上記構成の手摺り取付け金具2は、先に説明したように支柱取付け金具1によってH形鋼の上側水平板部3に取り付けられた支柱用鋼管4の上端部が、図2Aに示すように、前記初期姿勢にある一対のT字形挟持部材22a,22bの垂直部26間に嵌入するように、支柱用鋼管4の上端部に仮置きする。この手摺り取付け金具2の仮置き操作時や仮置き後に、一対のT字形挟持部材22a,22bがボルト23の周りで相対的に回転して、前記初期姿勢が崩れてしまうことは、圧縮コイルバネ25が内側から一対のT字形挟持部材22a,22bを押し広げていることにより、抑止されている。次に、このように支柱用鋼管4の上端部に仮置きされた前記初期姿勢の手摺り取付け金具2の、一対のT字形挟持部材22a,22bの水平部27間に手摺り用鋼管5を嵌め込むのであるが、先に説明したように、一対のT字形挟持部材22a,22bの水平部27の上端縁27a,27b間の間隔は、手摺り用鋼管5の直径より少し狭いので、この両上端縁27a,27bを押し広げるように、手摺り用鋼管5を一対のT字形挟持部材22a,22bの水平部27間に押し込む。このとき、一対のT字形挟持部材22a,22bは、その垂直部26と支柱用鋼管4との間の間隙(遊び)を狭める方向(水平部27が開く方向)にボルト23の位置を支点に揺動する。一対のT字形挟持部材22a,22bの水平部27間に手摺り用鋼管5が嵌合してしまうと、一対のT字形挟持部材22a,22bは、圧縮コイルバネ25の付勢力で元の初期姿勢に復帰する。
上記操作により、水平姿勢の手摺り用鋼管5が、垂直姿勢の支柱用鋼管4の上端にT字状に支持されることになるが、このとき当該手摺り用鋼管5は、一対のT字形挟持部材22a,22bの水平部27間にあって、当該水平部27の上端縁27a,27bが、手摺り用鋼管5の最大巾(直径)より上側に被さった状態であるから、仮に上向きの力が手摺り用鋼管5に作用したとしても、手摺り用鋼管5が簡単に手摺り取付け金具2から上方に外れ落ちることはない。このようにして手摺り用鋼管5を支柱用鋼管4の上端にT字状に支持させたならば、最後に、手摺り取付け金具2のボルト23を締め込み方向に回転操作し、このボルト23にボルト貫通ネジ孔29bが螺嵌している側のT字形挟持部材22bをボルト頭部23a側に引き寄せることにより、図2Bに示すように、一対のT字形挟持部材22a,22bを互いに接近移動させ、この一対のT字形挟持部材22a,22bの垂直部26間で支柱用鋼管4を締結固定させると共に、この一対のT字形挟持部材22a,22bの水平部27間で手摺り用鋼管5を締結固定させることが出来る。尚、この状態では、図2Bに示すように、袋ナット24とその内側のT字形挟持部材22bとの間には、隙間が生じている。
本発明の仮設用手摺り組立て用具は、部品点数の少ない、構造の簡単なものでありながら、建設工事現場において、鋼管を利用して仮設手摺りを作業性良く組み立てるための手段として活用出来る。
1 支柱取付け金具
2 手摺り取付け金具
3 H形鋼の上側水平板部
4 支柱用鋼管
5 手摺り用鋼管
6 コ形クランプ
7 パイプクランプ
8 支持部材
15 取付け用垂直板部
16 支持用水平板部
17a,17b 一対の挟持片
20 締結具(ボルトナット)
22a,22b T字形挟持部材
23 ボルト
24 袋ナット
25 圧縮コイルバネ
26 T字形挟持部材の垂直部
27 T字形挟持部材の水平部
27a,27b 上端縁
28a,28b 凹入部
29a ボルト貫通孔
29b ボルト貫通ネジ孔
30 カシメ加工

Claims (5)

  1. 支柱取付け金具と、この支柱取付け金具に下端部が取り付けられた支柱用鋼管の上端部に、手摺り用鋼管をT字状に支持させるための手摺り取付け金具とから成り、前記手摺り取付け金具が、支柱用鋼管と手摺り用鋼管のT字状交差部を、支柱用鋼管と手摺り用鋼管のそれぞれに嵌合して左右両側から挟持する一対のT字形挟持部材と、両T字形挟持部材を互いに締結する1本のボルトとナットから成り、一対のT字形挟持部材の前記ボルトが貫通する貫通孔の内、ボルト頭部が隣接しない側の貫通孔は、当該ボルトが螺合する貫通ネジ孔であり、前記ナットは、当該ボルトの前記貫通ネジ孔から突出する端部に螺嵌した状態で当該ボルトに回転不能に固定され、一対のT字形挟持部材の間で前記ボルトに圧縮コイルバネが嵌装され、一対のT字形挟持部材が、前記圧縮コイルバネの付勢力によってボルト頭部とナットに当接する最大離間状態に保持されているとき、一対のT字形挟持部材の垂直部を支柱用鋼管の上端部に遊嵌させると共に、一対のT字形挟持部材の水平部に手摺り用鋼管を遊嵌させることが出来るように構成されている、仮設用手摺り組立て用具。
  2. 一対のT字形挟持部材が、前記最大離間状態に保持されているとき、一対のT字形挟持部材の水平部の上端縁間の間隔が、手摺り用鋼管の直径より狭くなっており、手摺り用鋼管を一対のT字形挟持部材の水平部の上端縁間に押し入れることにより、これら一対のT字形挟持部材が、前記ボルトが貫通する位置を支点に開動して、手摺り用鋼管が一対のT字形挟持部材の水平部間に嵌入するように構成されている、請求項1に記載の仮設用手摺り組立て用具。
  3. 一対のT字形挟持部材の垂直部には、この垂直部間に嵌合する支柱用鋼管の上端部に支持される、内側に凹入する凹入部が形成され、この凹入部の平坦底面部に前記ボルトの貫通孔と貫通ネジ孔が設けられて、ボルト頭部とナットがこれら凹入部内に嵌合するように構成されている、請求項1又は2に記載の仮設用手摺り組立て用具。
  4. 前記ナットは、前記ボルトの先端より外側に突曲する半球面形カバー部を備えた袋ナットである、請求項1〜3の何れか1項に記載の仮設用手摺り組立て用具。
  5. 前記支柱取付け金具は、コ形クランプ、パイプクランプ、及び支柱用鋼管の下端を支持する支持部材から構成され、前記コ形クランプは、コ形本体と、このコ形本体内に嵌入している板材に当該コ形本体を固定する締結用ボルトから構成され、前記パイプクランプは、受け部材、この受け部材に開閉自在に軸支された押え部材、及び受け部材と押え部材とを互いに締結して、両者間に挟んだ支柱用鋼管を固定する締結用ボルトから構成され、前記支持部材は、L形に連続する取付け用垂直板部と支持用水平板部、及び取付け用垂直板部の両側辺から外向きに折曲連設された一対の挟持片から構成され、前記コ形クランプのコ形本体とパイプクランプの受け部材とが、その間に前記支持部材の取付け用垂直板部を挟んだ状態で、これら3者を貫通する締結具により結合一体化されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の仮設用手摺り組立て用具。
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