JPH084316A - ポール支持装置 - Google Patents

ポール支持装置

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JPH084316A
JPH084316A JP13614894A JP13614894A JPH084316A JP H084316 A JPH084316 A JP H084316A JP 13614894 A JP13614894 A JP 13614894A JP 13614894 A JP13614894 A JP 13614894A JP H084316 A JPH084316 A JP H084316A
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JP
Japan
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main body
pole
support
mounting
spacer
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JP13614894A
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English (en)
Inventor
Akimitsu Ono
昌充 大野
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Hashima Co Ltd
Original Assignee
Hashima Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】必要部品点数が少なくでき、1階の屋根葺き作
業等が完了する以前からでも2階以上の屋根葺き作業等
を安全に行うことができる。 【構成】 ポール支持装置11は本体12と、本体12
の先端部に設けられた支持部材13と、本体の中央部よ
りも下端側において互いに離間配置された一対の取付部
材としての取付金具14とにより構成されている。本体
12の先端部上面には支持部材13が設けられている。
支持部材13及び本体12に対してポールの基端が挿通
され、本体12に締付けされたボルト9により挿通支持
されている。本体12と連結部材との間には第一のスペ
ーサ38、第二のスペーサ38,補助スペーサ44が介
在され、この状態で本体12は一対の取付金具14と、
取付支持片30により、軒Raに設けられた連結部材5
8に対して取付けされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は建築物を建設する際
に、建築物の屋根、屋上で作業する作業員の安全のため
に配置される安全柵を支持するものに係り、詳しくは、
安全柵を構成するポールを支持するポール支持装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、家等の建築物を建設する際に作業
員の落下事故の発生を防止するため、建築作業場の周囲
に足場等を組み、その外側に安全ネットを張ることが行
われている。例えば、家屋の屋根葺き作業を行う場合に
は、図13に示すように足場、或いは枠体1を建築現場
の周囲に構築し、構築された足場、或いは枠体1に対し
外側にネットが張られる。ところで、図13に示すよう
な2階建ての家屋の場合、1階の屋根3の屋根葺き作業
を行う場合には、二点鎖線で示される足場、或いは枠体
1が構築された上で、安全ネット(図示しない)が張ら
れる。又、2階の屋根葺き作業を行う場合には、特に1
階側の屋根側に位置する2階の屋根4周縁には足場、あ
るいは枠体がないため、1階側の屋根葺き作業が終了し
た後、1階の屋根3上に足場、或いは枠体2を構築して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来は
2階以上の屋根葺き作業を行う場合には、安全作業を図
るため、屋根葺き作業を行いたい階より下方の階の屋根
葺き作業が完了しないとできない問題がある。さらに、
屋根葺き作業を行う場合に、作業員の落下事故発生防止
のため、屋根葺き作業を行う階の屋根の四方全部に安全
柵、あるいは安全ネットを張る必要がある。そのため、
足場を構築しないところでは、枠体を地面から2階の屋
根の高さを越える高さまで構築する必要があった。その
ため、従来は、枠体の必要部品が多くなり、構築作業も
時間がかかる問題があった。
【0004】本発明は前記問題を解決するためになされ
たものであって、その目的は、必要部品点数が少ないに
もかかわらず、作業員の安全作業を行うことができると
ともに、1階の屋根葺き作業等が完了する以前からでも
2階以上の屋根葺き作業等を安全に行うことができるポ
ール支持装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1の発明は、長手方向に延出形成された本体
の基端部には建築物を構成する部材に対して着脱可能に
取着する取付部材を設け、本体の先端部には上下方向に
延出されたポールの基端を支持する支持部を設けたこと
を要旨としている。
【0006】請求項2の発明では、前記支持部は、本体
に対しポールを斜状に支持可能に形成されており、ポー
ルの基端を本体に対し着脱可能に取着する取着部材を備
えていることを要旨としている。
【0007】請求項3の発明では、前記支持部は、本体
に対して長手方向に形成され、ポールを挿入可能に形成
された挿入孔と、本体に対して着脱可能に取付けされ、
前記挿入孔に対する所定のポール挿入位置にポールを配
置する角度調整部材とを備えていることを要旨としてい
る。
【0008】請求項4の発明では、前記角度調整部材
は、板状体からなり、板状体にはポール挿通部が設けら
れ、前記ポール挿通部はポール挿通部の軸芯から本体の
長手方向に位置する板状体の両側端までの距離が互いに
異なるように配置され、支持部は角度調整部材を表裏面
のうちいずれかの面を上面に配置した状態で着脱可能に
支持する支持体を備えていることを要旨としている。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、請求項1の発明は、本体
の基端部は取付部材を介して建築物を構成する部材に対
して着脱可能に取着される。そして、本体の支持部は安
全柵のポールを上下方向に立てて支持する。
【0010】請求項2の発明では、本体は斜状に張り出
された屋根の軒の周縁下面に配置されるたる木等の部品
に取着される。このことによって、本体は水平面に対し
て斜状に配置され、安全柵のポールを上下方向に立てる
ことが可能となる。
【0011】請求項3の発明では、安全柵のポールは本
体の挿入孔に対して挿入された状態で、角度調整部材
が、挿入孔に対する所定のポール挿入位置にポールを配
置する。
【0012】請求項4の発明では、角度調整部材の表裏
面のいずれか一方を上面として支持体に取付ることによ
り、ポールは角度調整部材のポール挿通部に挿入されて
位置決めされ、ポールの本体に対する傾きが変更され
る。
【0013】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図1
乃至図11に基づいて詳細に説明する。
【0014】ポール支持装置11は図2に示すように本
体12と、本体12の先端部に設けられた支持部材13
と、本体の中央部よりも下端側において互いに離間配置
された一対の取付部材としての取付金具14とにより構
成されている。
【0015】本体12は鉄等からなる剛性を有する金属
製からなり、四角筒状にかつ長手方向に延出形成され、
両端開口部は合成樹脂製の蓋15にて閉塞されている。
又、本体12の幅は後記家屋の軒Raに設けられる連結
材58の幅と略同一とされている。本体12の先端部上
面には挿入孔としての長孔12aが本体の長手方向に透
設されている。同長孔12aの短手方向の幅は後記安全
柵50を構成する円柱状のポールP1,P2の直径に相
当する幅の長さDを備えて同ポールP1,P2が挿入可
能になっている。又、長孔12aの長手方向の幅は同ポ
ールP1,P2が長孔12aの両端に係止されるまで所
定の範囲を移動可能としている。前記長孔12aに対応
して本体12には支持部材13が設けられている。支持
部材13は例えば鉄等からなる剛性を有する金属製から
形成されている。
【0016】支持部材13の取付座16は断面逆チャン
ネル状に折り曲げ形成され、前記本体12に対し馬乗り
状に載置されるとともに、両側板17が本体12に対し
て複数個のボルト18にて締付け固定されている。取付
座16の上板19には前記本体12の長孔12aと一致
するように長孔20が本体12の長手方向に延びるよう
に透設されている。前記本体12の長孔12の下方にお
いて本体12の両側部及び支持部材13の両側板17に
は図4に示すようにボルト挿通孔12b,17aが透設
され、取着部材として共通のボルト9が貫通可能になっ
ている。
【0017】本体12の両側部及び支持部材13の両側
板17を貫通した同ボルト9はその先端が一方の本体1
2の側部側においてナット10にて螺合され、本体12
に対して締付け固定されるようになっている。又、この
ボルト9は図5(a),(b)に示すように後記安全柵
50のポールP1,P2が下部に透設された貫通孔Pa
を貫通可能となっており、同ポールP1,P2はボルト
9にて揺動可能に挿通支持されるようになっている。
【0018】取付座16の上板19には櫓状の支持体2
1が一体に設けられている。前記支持体21は本体12
の長手方向において長孔20を挟むように上板19に対
して斜状にかつ互いに平行に立設された一対の側板2
2,23と、同側板22,23の上部を連結し、互いに
平行に配置された一対の連結板24,25とから構成さ
れている。前記側板22,23は本体12の先端側に位
置する側板22が本体の基端部側に位置する側板23よ
りもその上下高さが高くされている。従って、支持体2
1は本体12に対して本体12の基端側に向かって斜状
に配置されている。前記支持体21の両連結板24,2
5には取付座16の長孔20とその中心が一致するよう
に同形状の長孔23a,24aが透設されている。又、
図5(a)に示すように前記両連結板24,25間には
所定のクリアランスCが形成され、両連結板24,25
間において両側方には連結板24,25及び側板22,
23にて囲まれた開口部26が断面長四角形状に形成さ
れている。又、支持体21の各長孔20,24a,25
aは後記安全柵50を構成するポールP1,P2が挿入
可能にかつ、その長孔20,24a,25aの長手方向
においてポールP1,P2がいずれかの長孔20,24
a,25aの両端に係止されるまで所定の範囲を移動可
能としている。
【0019】角度調整部材としての角度調整板27は両
連結板24,25間の前記開口部26に対して挿入着脱
可能な大きさの平面四角板状に形成されている。すなわ
ち、角度調整板27は前記クリアランスCと同一の長さ
の厚みを備えるとともに、その幅は両側板22,23の
距離と同一の長さを備えている。そして、角度調整板2
7の挿入方向の端面において、中心から所定距離偏位し
た箇所を基準線にしてポール挿通部としての切込み28
が形成されている。切込み28は後記安全柵50を構成
するポールP1,P2が挿通可能にポールP1,P2の
略直径に相当する幅Dを備えており(図2参照)、その
終端部はポールP1,P2の半径を有する半円状に凹設
されている。
【0020】又、角度調整板27は表(おもて)面を上
面(図5(a)参照)として支持体21の開口部26に
挿入された(以下、第1の角度調整という)時と、裏面
を上面(図5(b)参照)として支持体21の開口部2
6に挿入された(以下、第2の角度調整という)時とで
は、表(おもて)面を上面とした時の方が本体12の基
端側(図において右側)により切込み28が偏位するよ
うになっている。又、安全柵50のポールP1,P2の
基端部が支持部材13及び本体の長孔24a,25a,
20,12aを介して挿入され、ボルト9にて揺動可能
に支持された状態で、角度調整板27の第1或は第2の
角度調整時には、ポールP1,P2は角度調整板27の
幅Dを有する切込み28の両内側面に当接され、本体1
2の長手方向の移動が規制されるようになっている。
【0021】すなわち、角度調節板27の切込み28に
より本体12のポールP1,P2に対する支持角度(本
体12の長手方向の中心線と平行な基準線BとポールP
1,P2の軸芯Aとのなす角度)が決定される。そし
て、角度調節板27の第1の角度調整時における支持角
度α(図5(a)参照)は、第2の角度調整時における
支持角度β(図5(a)参照)よりも小さく(α<β)
なるようにされている。
【0022】前記ボルト9、本体12の長孔12a、支
持部材13、及び角度調整板27とにより支持部が構成
されている。取付金具14について説明する。なお、一
対の取付金具14は同一構成のため、本体12の基端部
に設けられた取付金具14について説明する。
【0023】図3に示すように取付金具14は本体12
に直接取り付けられた取付体29と、取付体29の上部
に対して取着される取付支持片30とにより構成されて
いる。取付体29はクランク状に折曲げ形成された第一
取付片31と、第一取付片31に対して蝶番32aを介
して180度以上回動自在に取付けられ、第一取付片3
1とともに本体12に対して挟み込むように配置された
L字状の第二取付片32とから構成されている。前記両
取付片31,32は本発明の側片に相当する。
【0024】両取付片31,32の上下方向高さは同一
となるようにされている。第一取付片31の下部は前記
本体12の下面に対してボルト33にて締付け固定され
ている。第一取付片31の上端は外方へL字状に折り曲
げされ、ボルト挿通孔34が透設されている。第二取付
片32の上端は外方へL字状に折り曲げされ、ボルト挿
通孔35が透設されている。連結片としての取付支持片
30の両端にはボルト挿通孔37が透設されている。前
記取付支持片30は、前記両取付片31,32及び取付
支持片30のボルト挿通孔34,35,37に挿通され
たボルト36が取付支持片30上面上のナット36aに
対して螺合されることにより、その両端が両取付片3
1,32に対して着脱可能に取付けされる。
【0025】前記本体12において取付金具14に対応
した上面には第一のスペーサ38及び第二のスペーサ3
9が設けられている。本体12の略中央に配置された第
一のスペーサ38は四角筒状をなし、固定板40上に熔
接にて固定されている。第一スペーサ38の幅は本体1
2の幅と同一とされている。固定板40は第一のスペー
サ38の長手方向の両端から両端部がそれぞれ突出され
ている。固定板40はその両端部の透孔40aにボルト
41が挿通され、本体12の上面の透孔12cに前記ボ
ルト41が螺合されることにより固定されている。
【0026】本体12の基端側に配置された第二のスペ
ーサ39は偏平四角筒状をなし、固定板42上に熔接に
て固定されている。第二のスペーサ39の幅は本体12
の幅と同一とされ、前記第一のスペーサ38の上下高さ
よりも低くなるように形成されている。固定板42は第
二のスペーサ39の長手方向の両端から両端部がそれぞ
れ突出されている。固定板42はその両端部の透孔42
aにボルト43が挿通され、本体12の上面の透孔12
dに前記ボルト43が螺合されることにより固定されて
いる。第二のスペーサ39の上面には補助スペーサ44
が配置されている。図6及び図7に示すように補助スペ
ーサ44は前記第二のスペーサ39と同様に偏平四角筒
状をなし、その幅は本体12の幅と同一とされている。
又、補助スペーサ44の高さは、第二のスペーサ39の
高さ、固定板43の厚み、及び補助スペーサの高さの和
が、第一のスペーサ38と固定板40との和と等しくな
るように設定されている。補助スペーサ44の下面端部
には有弾性のクリップ45が取着され、クリップ45の
先端内面は補助スペーサ44の下面略中央に弾性的に当
接されている。そして、補助スペーサ44は図6に示す
ように第二のスペーサ39の上側壁に対し、クリップ4
5により着脱可能に弾性的に装着可能となっている。
【0027】次に、前記ポール支持装置11にて支持さ
れる安全柵50について説明する。図9及び図10に示
すように安全柵50は複数本のポールP1,P2と、ポ
ールP1,P2間に架設される複数本のバーBとから構
成されている。ポールP1,P2は円筒状をなし、周面
の上下方向において所定間隔離間した位置に2方向にそ
れぞれ突出するように複数個の掛止金具51が固定され
ている。すなわち、コーナー用のポールP2は前記掛止
金具51がポールP2の周面の同じ高さ位置において互
いに90度離間した位置に設けられている。又、非コー
ナー用のポールP1は、周面の同じ高さ位置において互
いに180度離間した位置に設けられている。前記ポー
ルP1,P2には掛止金具51の近傍において、リング
52が固定されている。掛止金具51は略チャンネル状
に形成され、上下両部が開口されている。
【0028】バーBは所定の長さをそれぞれ備えた複数
種のものから構成され、両端には前記ポールPの掛止金
具51に着脱可能に係入されるL字状に形成されたフッ
ク53が形成されている。又、バーBの中央部にはリン
グ54が固定されている。なお、前記ポールP及びバー
Bのリング52,54には安全ネット(図示しない)に
設けられた取付ロープ、或いは取付紐等が縛着或いは挿
通され、安全柵50が構築された際に安全ネットを張る
ことが可能である。
【0029】次にこのポール支持装置11が取付けされ
る家屋の軒について説明する。図1は建築中の家屋の屋
根Rの軒Raの部分が図示されている。この軒Raの下
面の構造について簡単に説明すると、軒Raは図示しな
いたる木の上面に対して野地板55が張られており、軒
Raの下面前縁にはたる木の端面を隠すために木製の鼻
隠し55が横に延びるように固定配置されている。鼻隠
し55から家屋側内方には木製ののき桁57が同じく鼻
隠し55と同様に横方向に配置されている。前記鼻隠し
56とのき桁57間には図8に示すように四角柱状或い
は四角筒状の連結材58が複数個が互いに所定間隔をお
いて連結されている。又、連結材58の上面と軒Raの
下面間にはナットの操作が可能に間隙が設けられてい
る。この実施例では連結材58は剛性を有する鉄等の金
属からなり、両端には取付板59,60が一体に固定さ
れ、同取付板59,60が鼻隠し56とのき桁57に対
して図示しないボルトにて締付け固定されている。
【0030】上記のように構成されたポール支持装置1
1の使用方法を説明する。この実施例ではポール支持装
置11は、予め家屋を建設する際に、鼻隠し56とのき
桁57に連結される以前の連結材58に取付けられる。
この取付方法について説明すると、まず、補助スペーサ
44を第二のスペーサ39の上面に対しクリップ45に
より両者の幅方向の側面が面一となるように取付ける。
次に、連結材58に対して取付金具14の第二取付片3
2を本体12に対して反挟着方向へ開いた状態で連結材
58を補助スペーサ44、第一のスペーサ38の上面に
載置する。この後、第二取付片32を本体12に対して
挟着方向に回動させ、取付支持片30を取付体29の第
一取付片31、第二取付片32の上端部に対応するよう
にして連結材58の上面に対して載置する。
【0031】この後、各ボルト36を両取付片31,3
2のボルト挿通孔34,37に下方から挿通し、ナット
36aに対して螺合する。この螺合により、連結材58
に対しポール支持装置11が取付けされる。この連結材
58にポール支持装置11が組付けられた状態で,連結
材58を取付板59,60を介して鼻隠し56とのき桁
57に対し図示しないボルトにて締付け固定する(図1
参照)。
【0032】図1のように取付られたポール支持装置1
1に対して、角度調整板27を支持部材13の支持体2
1から取り外した状態で安全柵50のポールP1,P2
を支持部材13及び本体の長孔24a,25a,20,
12aを介して挿入する。挿入状態のポールP1,P2
の基端部の貫通孔9aに対して、ボルト9を本体12の
側板17外方からボルト挿通孔17a,12bを介して
挿入し、ボルト9の先端を本体12及び側板17から突
出させ、ナット10にて締付け取着する。この結果、ポ
ールP1,P2はボルト9にて揺動可能に支持された状
態となる。この状態で、ポールP1,P2を鉛直になる
べく近づけるように角度調整板27の第1或は第2の角
度調整を行う。
【0033】すなわち、ポールP1,P2の本体12に
対する支持角度を小さくしてポールP1,P2を鉛直に
なるべく近づけるようにする場合には、第1の角度調整
を行うべく、角度調整板27の表(おもて)面を上面
(図5(a)参照)にして支持体21の開口部26に挿
入する。この挿入時において、ポールP1,P2を切込
み28内に係入する。この結果、本体12の基端側(図
において右側)により切込み28が偏位されるため、ポ
ールP1,P2は角度調整板27の幅Dを有する切込み
28の両内側面に当接されて本体12の長手方向の移動
が規制され、支持角度αが得られる。
【0034】逆にポールP1,P2の本体12に対する
支持角度を大きくしてポールP1,P2を鉛直になるべ
く近づけるようにする場合には、第2の角度調整を行う
べく、角度調整板27の裏面を上面(図5(b)参照)
にして支持体21の開口部26に挿入する。この挿入時
において、ポールP1,P2を切込み28内に係入す
る。この結果、本体12の先端側(図において左側)に
より切込み28が偏位されるため、ポールP1,P2は
角度調整板27の幅Dを有する切込み28の両内側面に
当接されて本体12の長手方向の移動が規制され、支持
角度βが得られる。
【0035】いずれかの支持角度α、βが得られた後、
同様に他の複数の連結材58に取着されたポール支持装
置11に対してポールP1,P2を立設していく。な
お、屋根Rにおいてコーナーに位置するポール支持装置
11に対してはコーナー用のポールP2を立設し、それ
以外に位置するポール支持装置11に対しては非コーナ
ー用のポールP1を立設する(図8参照)。
【0036】ポールP1,P2をポール支持装置11に
対して立設した後、各ポールP1,P2間に所定長さを
有するバーBのフック53をポールP1,P2の掛止金
具51に掛止めることにより、安全柵50が構築される
(図9及び図10参照)。この後、ポールP1,P2及
びバーBのリング52,54に対して取付ロープ或いは
取付紐(ともに図示しない)にて着脱可能に縛着或いは
挿通することにより図示しない安全ネットが張られる。
この後、屋根Rの瓦葺き作業等が行われる。
【0037】前記ポール支持装置11の取り外し方法に
ついて説明する。まず、図示しない安全ネットを取り外
し、安全柵59のバーBをポールP1,P2の掛止金具
51から掛け外す。その後、ポールP1,P2をポール
支持装置11から抜く。すなわち、ボルト9をナット1
0から螺退して本体12から抜け出す。このときボルト
9によって本体12に取付けされていたポールP1,P
2が取り外し可能になる。この後、ポールP1,P2を
本体12、支持体21から上方に抜き取る。
【0038】次にポール支持装置11を連結材58から
取り外すには、ボルト36をナット36aから螺退して
取付支持片30及び両取付片31,32から抜く。この
結果、取付支持片30と両取付片31,32間が分離可
能となるため、取付支持片30、ナット36a,ボルト
36を回収するとともに、連結材58から残りのポール
支持装置11を下方に引くことにより、ポール支持装置
11が取り去られる。なお、このとき、補助スペーサ4
4はクリップ45にて第二のスペーサ39に弾性的に取
着されているため、第二のスペーサ39から外れること
はない。
【0039】以上のようにこの実施例では、家屋の建設
作業中に必要な軒Raの下面に設けられる連結材58に
対してポール支持装置11を予め組付けておくことがで
きるため、連結材58を軒Raの下面に組付ると同時に
ポール支持装置11を所定の軒Raの周縁に対して配置
することが可能である。従って、従来と異なり、地面か
ら枠体を構築する必要がなく、地面から枠体を構築する
場合に比較してきわめて少ない部品で安全柵が構築でき
る。
【0040】さらに、この実施例では、角度調整板27
の切込み28は、角度調整板27の支持体21の開口部
26に対する挿入方向の端面において、中心から所定距
離偏位した箇所を基準線にして形成した。この結果、調
整角度板27の第1の角度調整時と第2の角度調整時に
おいては本体12に対するポールP1,P2の支持角度
を異ならしめることができ、ポール支持装置11自身の
取付角度に応じてポールの大地に対する角度をより鉛直
に近く立設することが可能である。
【0041】又、この実施例の取付金具14は、第一取
付片31に対して第二取付片32を蝶番を介して取付け
ているため、連結材58に対する取付作業時には第二取
付片32を反挟着方向に開いて取着することができ、取
付作業を容易に行うことができる。
【0042】さらに、この実施例では、補助スペーサ4
4の高さは、第二のスペーサ39の高さ、固定板43の
厚み、及び補助スペーサの高さの和が、第一のスペーサ
38と固定板40との和と等しくなるように設定されて
いる。このため、連結材58に対して本体12を平行に
取着することができる。
【0043】又、補助スペーサ44の下面端部には有弾
性のクリップ45が取着されているため、補助スペーサ
44に対する第二のスペーサ39に対する取着、取り外
しを容易に行うことができる。
【0044】次に第2の実施例について説明する。この
実施例では、ポール支持装置11の家屋に対する取付構
造が特に異なっている。すなわち、図12に示すように
前記実施例の取付金具14の代わりにポール支持装置1
1は取付金具61を備えている。
【0045】図12は取付金具61を上方から見た斜視
図であり、ポール支持装置11は本体12が取付金具6
1に対して家屋の柱Hに対して着脱可能に取着される。
前記取付金具61は本体12に対してボルト62aにて
締付け固定された四角筒状をなす取付筒部62と、取付
筒部62の横側面においてチャンネル状に形成され、両
側部に取付片64を備えた取付部65とを備えている。
前記取付片64と取付片64の下部間を連結する連結部
間に囲まれた嵌合溝63は上下方向に延びている。前記
取付片64の先端は互いに逆方向に折り曲げされ、その
折曲げ部64a間に取付支持片65がボルト66及びナ
ット67により着脱可能に締付け固定される。
【0046】従って、ポール支持装置11を取付ける場
合には、取付金具61は柱Hの上部の適切な位置に対し
て嵌合溝63にて嵌合され、取付支持片65を取付片6
4の先端に対応させた状態で、ボルト66及びナット6
7により着脱可能に締付け固定される。
【0047】なお、図示はされていないがこの実施例に
おいては本体12の先端に対して側板22,23の上下
高さが同一に形成された支持部材13が設けられ、ポー
ルP1,P2が支持される。この実施例ではポール支持
装置11は柱は垂直方向に立てられ、この柱Hに対して
直交方向に取付けられる。このため、支持部材13の支
持体21に挿入される角度調整板27の代わりにこの実
施例では角度調整板27と同じ大きさの位置決め板が着
脱可能に挿入されている。そして、同位置決め板には本
体12の長手方向における中央部に角度調整板27の切
込み28と同じ大きさの切込みが形成されている。従っ
て、位置決め板の切込み、及び本体12、支持部材13
の長孔12a,20,24a,25aに挿通されたポー
ルP1,P2はポール支持部材11の本体12に対して
垂直に立設される。
【0048】以上のように、この実施例では家屋の建設
中に柱Hに対してポール支持部材11を着脱可能に取着
することができる。なお、この発明は前記実施例に限定
されるものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない範
囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもでき
る。
【0049】(1)前記実施例では、補助スペーサ44
を第二のスペーサ39に取付けたが、連結部材58の第
二スペーサ39に対応する箇所に対して補助スペーサ4
4の高さ分の段等が形成されている場合には、補助スペ
ーサ44を第二のスペーサ39に取付しないでポール支
持部材11を連結部材58に取付けしてもよい。
【0050】(2)前記実施例では、角度調整板27を
本体12に対して分離可能に設けたが、角度調整板27
を本体12、或いは支持部材13に対してチェーン、ひ
も、ロープ等の連結部材にて連結してもよい。こうすれ
ば、角度調整板27を支持体21から外した際に紛失す
ることがない。又、複数の支持角度が得られるように切
り込み28の偏位位置が互いに異なる角度調整板27を
複数個用意し、本体12、或いは支持部材13に対して
チェーン、ひも、ロープ等の連結部材にて連結してもよ
い。こうすることにより、ポール支持装置11の取付角
度が異なっても、適切な角度調整板27を選択すること
によりポールを鉛直に立設することが可能となる。
【0051】(3)前記実施例では、角度調整部材とし
て角度調整板27を採用したが、ブロック体であっても
よい。この場合、前記実施例と同様に切込みを設けるも
のとする。
【0052】(4)前記実施例では、角度調整部材とし
ての角度調整板27に対して切込みを設けたが、切込み
27の代わりに、ポール挿通孔としてポールの断面外形
と同一径状の位置決め孔を形成してもよい。この位置決
め孔の形成位置は角度調整部材の本体12に対する長手
方向における中央よりも偏位させて、第一の角度調整
(表(おもて)面を上面として支持体21の開口部21
に挿通した)時と、第二の角度調整(裏面を上面として
支持体21の開口部21に挿通した)時とでは、いずれ
か一方において位置決め孔が本体12の基端側に偏位す
るようにする。又、前記位置決め孔は円形、あるいは四
角形である必要はなく、要はポールが位置決めできれば
長孔でもよい。
【0053】前記請求項以外には上記実施例から把握さ
れる技術的思想を以下に効果とともに記載する。 (イ)取付部材は、本体の両側から突出されるととも
に、建築物を構成する部材を間に挟むように互いに対向
して配置される一対の側片と、その両側片の先端に対し
て少なくとも一方の端部は着脱可能に取着されて両側片
間を連結する連結片とから構成されている請求項1乃至
4のうちいずれかに記載のポール支持具。
【0054】このように構成すれば、本体は、取付部材
の両側片間に建築物を構成する部材を間に挟むようにし
て配置され、取付部材の両側片の先端に対して連結片を
連結することにより、本体が建築物を構成する部材に対
して容易に取付けされる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、家屋の屋根を構築する際に軒等の下方位置に取
付けることができるため、1階の屋根葺き作業等が完了
する以前からでも2階以上の屋根葺き作業等を安全に行
うことができる。又、必要部品点数が少ないにもかかわ
らず、安全柵を構築することができ、作業員の安全作業
を行うことができる。
【0056】請求項2の発明では、本体は斜状に張り出
された屋根の軒の周縁下面に配置される水平面に対して
斜状に配置されたたる木等の部品にポール支持装置を取
着しても、安全柵のポールを上下方向に立てることがで
きる。
【0057】請求項3の発明では、安全柵のポールは角
度調整部材により、本体に対する支持角度を調整するこ
とができる。請求項4の発明では、角度調整部材の表裏
面のいずれか一方を上面として支持体に取付ることによ
り、簡単にポールの支持角度を調整ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を具体化した一実施例のポール支持
装置の取付状態を示す正面図である。
【図2】 同じくポール支持装置の分解斜視図である。
【図3】 取付金具にて取付けられた状態を示すポール
支持装置の断面図である。
【図4】 同じくポール支持装置の支持部材の平面図で
ある。
【図5】 ポール支持装置の支持部材に対してポールを
立設した状態のポール支持装置の要部縦断面図を示し、
(a)は支持角度αの場合、(b)は支持角度βの場合
を示す。
【図6】 第二のスペーサと補助スペーサの取付状態を
示すポール支持装置の要部断面図である。
【図7】 補助スペーサの斜視図である。
【図8】 屋根の周縁に立設したポールの配置図であ
る。
【図9】 安全柵の斜視図である。
【図10】 同じく安全柵の斜視図である。
【図11】 家屋の側面から見たポール及びポール支持
装置の模式図である。
【図12】 他の実施例のポール支持装置の要部の斜視
図である。
【図13】 従来例を示す家屋の側面から見た模式図で
ある。
【符号の説明】
9…取着部材としてのボルト、11…ポール支持装置、
12…本体、12a…挿入孔としての長孔、12b…ボ
ルト挿通孔、 13…支持部材、14…取付金具、16
…取付座、21…支持体、26…開口部、27…角度調
整部材としての角度調整板、28…ポール挿通部として
の切込み、29…取付体、30…連結片としての取付支
持片、31…側片としての第一取付片、32…側片とし
ての第二取付片、38…第一のスペーサ、39…第二の
スペーサ、44…補助スペーサ、50…安全柵、58…
連結材、R…屋根、Ra…軒、P1,P2…ポール、B
…バー。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に延出形成された本体の基端部
    には建築物を構成する部材に対して着脱可能に取着する
    取付部材を設け、本体の先端部には上下方向に延出され
    たポールの基端を支持する支持部を設けたポール支持
    具。
  2. 【請求項2】 支持部は、本体に対しポールを斜状に支
    持可能に形成されており、ポールの基端を本体に対し着
    脱可能に取着する取着部材を備えている請求項1に記載
    のポール支持具。
  3. 【請求項3】 支持部は、本体に対して長手方向に形成
    され、ポールを挿入可能に形成された挿入孔と、本体に
    対して着脱可能に取付けされ、前記挿入孔に対する所定
    のポール挿入位置にポールを配置する角度調整部材とを
    備えている請求項2に記載のポール支持具。
  4. 【請求項4】 角度調整部材は、板状体からなり、板状
    体にはポール挿通部が設けられ、前記ポール挿通部はポ
    ール挿通部の軸芯から本体の長手方向に位置する板状体
    の両側端までの距離が互いに異なるように配置され、支
    持部は角度調整部材を表裏面のうちいずれかの面を上面
    に配置した状態で着脱可能に支持する支持体を備えてい
    る請求項3のポール支持具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0752413A1 (en) * 1995-07-06 1997-01-08 Ministero Dell' Universita' E Della Ricerca Scientifica E Tecnologica Process for the production of aromatic carbamates
AU693417B3 (en) * 1998-01-30 1998-06-25 Chris Fermanis Post support for a roof safety rail post
AU708259B2 (en) * 1995-10-31 1999-07-29 James Charles Brown Roof safety barrier

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