JP6333127B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
脱穀クラッチを入り切り操作する脱穀クラッチレバーと、刈取クラッチを入り切り操作する刈取クラッチレバーとが備えられ、
前記脱穀クラッチレバーを揺動自在に支持する脱穀用回動支軸と、前記刈取クラッチレバーを揺動自在に支持する筒状の刈取用回動支軸とが、同一軸芯周りで相対回動自在に嵌合装着される状態で、且つ、運転部の内方側から外方側に亘って機体横方向に沿って延びる状態で備えられ、
前記脱穀用回動支軸の内方側端部に、前記刈取用回動支軸における内方側端部よりも内方側に向けて突出する内側延長軸部が形成され、
前記内側延長軸部に前記脱穀クラッチレバーが連結され、
前記脱穀用回動支軸の外方側箇所に、前記脱穀クラッチと前記脱穀クラッチレバーとを連動連係する脱穀クラッチ用の連動操作部材が連結され、
前記刈取用回動支軸の内方側箇所に前記刈取クラッチレバーが連結され、前記刈取用回動支軸の外方側箇所に、前記刈取クラッチと前記刈取クラッチレバーとを連動連係する刈取クラッチ用の連動操作部材が連結され、
前記脱穀用回動支軸の外方側端部に、前記刈取用回動支軸における外方側端部よりも外方側に向けて突出する外側延長軸部が形成され、
前記外側延長軸部に前記脱穀クラッチ用の連動操作部材が連結され、
前記刈取用回動支軸の外方側箇所に、前記脱穀クラッチ用の連動操作部材よりも内方側に位置する状態で、前記刈取クラッチ用の連動操作部材が備えられ、
前記刈取クラッチ用の連動操作部材は、一端部が前記刈取用回動支軸に連結され、且つ、他端部が前記刈取クラッチに連結されて、前記刈取用回動支軸を包囲する弧状に形成され、
前記刈取クラッチ用の連動操作部材を前記刈取クラッチ側に引き付勢する刈取クラッチ用付勢機構が備えられ、
前記脱穀クラッチ用の連動操作部材は、一端部が前記脱穀用回動支軸に連結され、前記脱穀用回動支軸の径方向外側に向けて延びて、前記脱穀用回動支軸回りに回動可能であり、
前記脱穀クラッチ用の連動操作部材の他端部から前記脱穀用回動支軸の軸芯方向に沿って前記外側延長軸部よりも外方側まで延びる連結軸部と、前記外側延長軸部よりも外方側において、前記連結軸部材から前記脱穀用回動支軸側に向けて延び、前記脱穀クラッチ用の連動操作部材の回動面と平行な面上で、前記脱穀用回動支軸を跨いで回動可能な中継操作部材と、前記脱穀クラッチ用の連動操作部材を前記脱穀クラッチ側に引き付勢する脱穀クラッチ用付勢機構とが備えられている点にある。
前記脱穀クラッチレバー及び前記刈取クラッチレバーが、前記サイドパネルに備えられ、前記サイドパネルに、前記脱穀用回動支軸と前記刈取用回動支軸とを回動自在に支持する支持枠体と、前記支持枠体の上部面を上方から覆うとともに、前記脱穀クラッチレバー及び前記刈取クラッチレバーが挿通するガイド孔が形成されたカバー部材とが備えられ、
前記カバー部材は、前記支持枠体の横側面の上端縁を覆うように、前記横側面の上端縁よりも横側外方にまで延設されていると好適である。
図1,2に、稲や麦などを収穫対象とする普通型コンバインが示されている。このコンバインは、機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ式走行装置2を装備した走行機体を備え、その走行機体の前部に、収穫対象の植立穀稈を刈り取って後方に向けて搬送する刈取部としての刈取搬送部3が横軸芯周りで揺動昇降自在に連結されている。そして、機体フレーム1上に、刈取搬送部3からの刈取穀稈に対して扱き処理を施すとともに、その扱き処理で得られた脱穀処理物に対して選別処理を施す脱穀装置4、脱穀装置4からの穀粒を貯留する穀粒タンク5、穀粒タンク5に貯留される穀粒を機外に排出するための穀粒排出装置6、操縦者が搭乗して運転操作を行う運転部7等が備えられている。
尚、この実施形態では、左方向及び右方向を定義するときは、機体進行方向視を基準に左右を定義する。
すなわち、穀粒タンク5は、縦スクリューコンベア6aにおける上下軸芯周りで回動自在に設けられ、機体内方側に引退する作用位置と機体横側外方に張り出すメンテナンス位置とに姿勢切り換え自在に構成されている。そして、穀粒タンク5の姿勢変更に伴って、キャノピー7Bがプレクリーナ26と干渉することを回避するようにしている。
次に、ファン回転切換機構23の構造について説明する。
図4に示すように、エンジン8の出力軸8aに装着した出力プーリ28と、エンジン8の側面に支持された回転軸29に回転自在に装着した遊転プーリ30と、オルタネータ31の入力プーリ32とに亘って第1ファンベルト33が巻回されている。テンションプーリ34は常に第1ファンベルト33に対して伝動用の緊張力を付与している。
図4,6,7に示すように、ファン回転切換機構23は、運転部7のサイドパネル40に備えられた切換操作具としての切換操作レバー41による人為操作に基づいて、正流状態と逆流状態とに切り換えるように構成されている。具体的には、切換揺動体35が、切換操作レバー41の操作に基づいて、図7に示す如く第1ファンベルト33に正転プーリ36を押圧する冷却位置と、図6に示す如く第1ファンベルト33に逆転プーリ37を押圧する除塵位置とに切り換えるように構成されている。
次に、伝動構造について説明する。
図9に示すように、エンジン8の動力が、第1伝動ベルト58を備えたベルト伝達機構59を介して、静油圧式無段変速装置からなる主変速装置61に伝達され、その主変速装置61にて変速されたのちエンジン8の機体前方側に備えられたミッションケース62に伝達される。ミッションケース62には、ギア噛み合い式の副変速装置63や図示しない旋回用操作機構等の伝動機構が備えられ、ミッションケース62に伝達された動力は、ミッションケース62内部の伝動機構を介して左右の走行装置2に伝達される。
図3に示すように、運転部7には、運転座席7Aの前方にフロントパネル82が備えられ、フロントパネル82には、ステアリング操作と刈取搬送部3の昇降操作とを行う十字揺動自在な操作レバー83と、各種の情報を表示する表示パネル57等が備えられている。
図14,15,18に示すように、サイドパネル40を支持するための支持枠体90が備えられている。この支持枠体90は、上部パネル面を形成する上部平面部90aを備えるとともに、上部平面部90aの左右両側部に縦面部90b,90cが一連に連なる状態で一体的に形成されている。
図18に示すように、脱穀クラッチレバー84を揺動自在に支持する脱穀用回動支軸118と、刈取クラッチレバー85を揺動自在に支持する筒状の刈取用回動支軸119とが、同一軸芯周りで相対回動自在に嵌合装着される状態で、且つ、運転部7の内方側から外方側に亘って機体横方向に沿って延びる状態で備えられている。
尚、図17では、構造を理解し易くするために、脱穀クラッチ用の連動操作部材124と刈取クラッチ用の連動操作部材129とを位置をずらせた状態で記載している。
図10〜13に示すように、エンジン8の動力が第4伝動ベルト70を介して入力される入力回転体としての入力プーリ部135aと、入力される動力を第5伝動ベルト73を介して刈取搬送部3に伝達する刈取出力回転体としての出力プーリ部135bとが1つの伝動回転体としての伝動用プーリ135にて一体的に形成され、その伝動用プーリ135が中継伝動軸71に一体回転自在に取り付けられている。出力プーリ部135bは入力プーリ部135aよりも中継伝動軸71の軸端側に備えられている。
従って、第5伝動ベルト73とテンションクラッチ機構140とにより刈取クラッチ74が構成されている。
図15,19,20に示すように、パネル支持フレーム91における上部側の縦向き延設部91Cの横側部に正面視チャンネル形の支持ブラケット150が連結され、この支持ブラケット150から運転座席7A側に向けて横向きに突出する状態で支点ピン151が固定されている。そして、主変速レバー86の基端側に連動連係された回動操作部材152が、支点ピン151に回動自在に且つ摩擦保持機構153により任意の回動位置で保持自在に支持されている。
(1)上記実施形態では、刈取クラッチ用の連動操作部材129が、側面視で弓形に湾曲した外形形状の連動操作部材にて構成されるものを示したが、このような形状に限らず、チャンネル形に形成するもの、アングル形に形成するもの等でもよく、要するに、デッドポイントを乗り越えて引き付勢力によりクラッチ入り状態への回動操作力が作用するように、刈取用回動支軸119の軸芯方向視で刈取用回動支軸119を迂回するための凹入部が形成されているものであればよい。
7A 運転座席
40 サイドパネル
65 脱穀クラッチ
74 刈取クラッチ
84 脱穀クラッチレバー
85 刈取クラッチレバー
90 支持枠体
90a 上部面
116 ガイド孔
117 カバー部材
118 脱穀用回動支軸
117A ガイド部
117B 内側縦面部
117C 載置部
117D 外側縦面部
118a 内側延長軸部
119 刈取用回動支軸
124 脱穀クラッチ用連動操作部材
128 脱穀クラッチ用付勢機構(スプリング)
129 刈取クラッチ用連動操作部材
144 刈取クラッチ用付勢機構(コイルバネ)
Q 凹入部
Claims (3)
- 脱穀クラッチを入り切り操作する脱穀クラッチレバーと、刈取クラッチを入り切り操作する刈取クラッチレバーとが備えられ、
前記脱穀クラッチレバーを揺動自在に支持する脱穀用回動支軸と、前記刈取クラッチレバーを揺動自在に支持する筒状の刈取用回動支軸とが、同一軸芯周りで相対回動自在に嵌合装着される状態で、且つ、運転部の内方側から外方側に亘って機体横方向に沿って延びる状態で備えられ、
前記脱穀用回動支軸の内方側端部に、前記刈取用回動支軸における内方側端部よりも内方側に向けて突出する内側延長軸部が形成され、
前記内側延長軸部に前記脱穀クラッチレバーが連結され、
前記脱穀用回動支軸の外方側箇所に、前記脱穀クラッチと前記脱穀クラッチレバーとを連動連係する脱穀クラッチ用の連動操作部材が連結され、
前記刈取用回動支軸の内方側箇所に前記刈取クラッチレバーが連結され、前記刈取用回動支軸の外方側箇所に、前記刈取クラッチと前記刈取クラッチレバーとを連動連係する刈取クラッチ用の連動操作部材が連結され、
前記脱穀用回動支軸の外方側端部に、前記刈取用回動支軸における外方側端部よりも外方側に向けて突出する外側延長軸部が形成され、
前記外側延長軸部に前記脱穀クラッチ用の連動操作部材が連結され、
前記刈取用回動支軸の外方側箇所に、前記脱穀クラッチ用の連動操作部材よりも内方側に位置する状態で、前記刈取クラッチ用の連動操作部材が備えられ、
前記刈取クラッチ用の連動操作部材は、一端部が前記刈取用回動支軸に連結され、且つ、他端部が前記刈取クラッチに連結されて、前記刈取用回動支軸を包囲する弧状に形成され、
前記刈取クラッチ用の連動操作部材を前記刈取クラッチ側に引き付勢する刈取クラッチ用付勢機構が備えられ、
前記脱穀クラッチ用の連動操作部材は、一端部が前記脱穀用回動支軸に連結され、前記脱穀用回動支軸の径方向外側に向けて延びて、前記脱穀用回動支軸回りに回動可能であり、
前記脱穀クラッチ用の連動操作部材の他端部から前記脱穀用回動支軸の軸芯方向に沿って前記外側延長軸部よりも外方側まで延びる連結軸部と、前記外側延長軸部よりも外方側において、前記連結軸部材から前記脱穀用回動支軸側に向けて延び、前記脱穀クラッチ用の連動操作部材の回動面と平行な面上で、前記脱穀用回動支軸を跨いで回動可能な中継操作部材と、前記脱穀クラッチ用の連動操作部材を前記脱穀クラッチ側に引き付勢する脱穀クラッチ用付勢機構とが備えられているコンバイン。 - 運転部における運転座席の横側に位置する状態でサイドパネルが備えられ、
前記脱穀クラッチレバー及び前記刈取クラッチレバーが、前記サイドパネルに備えられ、
前記サイドパネルに、前記脱穀用回動支軸と前記刈取用回動支軸とを回動自在に支持する支持枠体と、前記支持枠体の上部面を上方から覆うとともに、前記脱穀クラッチレバー及び前記刈取クラッチレバーが挿通するガイド孔が形成されたカバー部材とが備えられ、
前記カバー部材は、前記支持枠体の横側面の上端縁を覆うように、前記横側面の上端縁よりも横側外方にまで延設されている請求項1に記載のコンバイン。 - 前記カバー部材は、前記ガイド孔が形成された横向き姿勢のガイド部と、そのガイド部の外側部から下方に向けて延びる縦向き姿勢の内側縦面部と、その内側縦面部の外側部から横向きに延びて前記支持枠体の上部面に載置支持される横向き姿勢の載置部と、その載置部の外側部から下方に向けて延びて前記支持枠体の横側面よりも横側外方に位置する縦向き姿勢の外側縦面部とを備えている請求項2に記載のコンバイン。
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