JP5429972B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本願発明は、刈取装置にて圃場の未刈り穀稈を刈り取りながら、脱穀装置にてその刈取り穀稈を脱穀して穀粒を収穫するコンバインに係り、より詳しくは、刈取装置の横一側部にサイドデバイダを備えているコンバインに関するものである。
従来から、コンバインは、走行機体の前部に昇降用アクチュエータにて昇降調節可能に装着された刈取部と、この刈取部から走行機体にわたる横一側部に配置されたサイドデバイダとを備えている。サイドデバイダは、刈取作業時に、前進する走行機体がその横一側方にある未刈り穀稈を巻き込んだり走行クローラにて踏み付けたりしないように、未刈穀稈を横方向外向き(走行機体の横一側部から離れる方向)に押しやるためのものである。例えば特許文献1には、この種のサイドデバイダの一例が開示されている。
特許文献1のサイドデバイダは、連結部材を介して屈曲可能に連結された伸縮可能な前後一対の分草杆と、連結部材と走行機体とをつなぐ横長の接続杆とを有している。接続杆は、アクチュエータにて長手方向(走行機体の横方向)にスライド可能に構成されている。アクチュエータは、走行機体の運転部に配置された入力スイッチからの入力情報に基づいて接続杆を左右スライド移動させるように制御される。
この場合、入力スイッチの操作に基づくアクチュエータの駆動にて、接続杆を左右スライド移動させることにより、前後両分草杆はそれぞれ伸縮して、横方向外向きに張り出した作業姿勢と、刈取部及び走行機体に近接した収納姿勢とに姿勢変更するように構成されている。すなわち、特許文献1においては、サイドデバイダの姿勢変更のための構造として、アクチュエータを用いての電子制御が採用されている。接続杆を左右スライド移動させるアクチュエータとしては、正逆回転可能な電動モータ及びラック・ピニオン機構が採用されている。その他、油圧シリンダやエアシリンダが用いられることもある。
実開平5−67229号公報
サイドデバイダの姿勢変更のために電子制御を採用した場合は、電動アクチュエータやスイッチといった電子機器類が必要になるが、これら電子機器類は泥や土の影響を受け易く、かかる環境で使用すると動作不良や故障を招来し易い。最悪の場合には短期間で交換しなければならない場合もあり得る。つまり、サイドデバイダの姿勢変更に対して電子制御を採用するには、信頼性向上の点で考慮の余地があった。
また、収穫作業に入る前には、入力スイッチを操作してサイドデバイダを作業姿勢にしておく必要があるが、スイッチ操作だけではサイドデバイダの姿勢が作業姿勢か収納姿勢かを判断し難い。サイドデバイダの姿勢を確認したい場合は、オペレータが運転部から身を乗り出してサイドデバイダを覗き込むことになり、一々面倒であった。
そこで、本願発明は、上記の問題を解消したコンバインを提供することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を達成するため、請求項1の発明は、刈取装置の横一側部に、横方向外向きに張り出して未刈り穀稈を押しやるためのサイドデバイダを備えており、前記サイドデバイダが前記刈取装置に近接するように跳ね上げ回動して収納可能に構成されているコンバインであって、前記サイドデバイダを機械的に姿勢変更操作するための手動操作手段が、前記刈取装置における穀稈引起装置の上部のうち、走行機体の運転部から前方を見ているオペレータの視界に入る位置に設けられており、前記手動操作手段は前記穀稈引起装置の上部に沿って横向きに延びており、前記サイドデバイダと前記手動操作手段とは、前記刈取装置の左右側部に配置された引起縦パイプに沿って縦向きに延びる中継リンク杆を介して連動連結されており、前記手動操作手段を左右スライド操作することによって、前記中継リンク杆が上下動して前記サイドデバイダを姿勢変更させるように構成されており、前記引起縦パイプの中途部に、前記穀稈引起装置の駆動力を変速する引起変速ケースが配置されており、前記刈取装置を構成する刈取上方フレームに、前記引起変速ケースにおける変速操作用のシフト軸に連動連結された引起用手動操作手段が左右操作可能に支持されており、前記引起用手動操作手段と前記シフト軸とを中継する変速リンク杆は、前記手動操作手段と平行状に前記穀稈引起装置の上部に沿って横向きに延びているというものである。
請求項1の発明によると、刈取装置の横一側部に、横方向外向きに張り出して未刈り穀稈を押しやるためのサイドデバイダを備えており、前記サイドデバイダが前記刈取装置に近接するように跳ね上げ回動して収納可能に構成されているコンバインであって、前記サイドデバイダを機械的に姿勢変更操作するための手動操作手段が、前記刈取装置における穀稈引起装置の上部のうち、走行機体の運転部から前方を見ているオペレータの視界に入る位置に設けられているから、前記運転部に搭乗したオペレータの視界内に前記手動操作手段が入り易く、収穫作業に入る前に前記サイドデバイダを張り出した姿勢にしておくことに気付き易くなる。このため、収穫作業時における前記サイドデバイダの出し忘れを抑制できる。オペレータは前記手動操作手段の配置位置を把握し易く、利便性も高い。しかも、前記サイドデバイダと姿勢変更操作用の前記手動操作手段とを機械的に連動連結する構成を採用しているから、前記サイドデバイダの姿勢変更のための構造として、例えばアクチュエータを用いる場合と比較すると、構造が簡単で故障し難く、製造コストも安価に抑えられる。
また、前記手動操作手段は前記穀稈引起装置の上部に沿って横向きに延びており、前記サイドデバイダと前記手動操作手段とは、前記刈取装置の左右側部に配置された引起縦パイプに沿って縦向きに延びる中継リンク杆を介して連動連結されており、前記手動操作手段を左右スライド操作することによって、前記中継リンク杆が上下動して前記サイドデバイダを姿勢変更させるように構成されているから、例えば手扱ぎ作業時に前記サイドデバイダ自体を手動にて姿勢変更でき、前記手動操作手段の操作状態も前記サイドデバイダの姿勢に対応して切り換えできる。従って、前記サイドデバイダの取り扱い性が向上する。
その上、前記手動操作手段が前記穀稈引起装置の上部に沿い、前記中継リンク杆が前記引起縦パイプに沿うので、前記サイドデバイダの操作系統が刈取穀稈の穀稈搬送経路から離れることになる。つまり、前記サイドデバイダの姿勢変更のための構造(操作系統)を、機械的な連結機構でありながら、刈取穀稈の搬送を妨げることなく簡単且つコンパクトに構成できる。
更に、前記引起縦パイプの中途部に、前記穀稈引起装置の駆動力を変速する引起変速ケースが配置されており、前記刈取装置を構成する刈取上方フレームに、前記引起変速ケースにおける変速操作用のシフト軸に連動連結された引起用手動操作手段が左右操作可能に支持されており、前記引起用手動操作手段と前記シフト軸とを中継する変速リンク杆は、前記手動操作手段と平行状に前記穀稈引起装置の上部に沿って横向きに延びているから、前記サイドデバイダの操作系統だけでなく、前記引起変速ケースの操作系統まで含めて、機械的な連結機構を採用しながら、刈取穀稈の搬送を妨げることなく簡単且つコンパクトに構成できる。前記刈取上方フレームに、前記引起用手動操作手段を左右操作可能に支持するから、前記引起用手動操作手段を操作する際に、前記上カバーの存在が邪魔にならない。
4条刈り用のコンバインの左側面図である。 コンバインの右側面図である。 コンバインの平面図である。 コンバインの正面図である。 刈取装置の駆動系統図である。 刈取装置の左側面図である。 刈取装置の正面図である。 横カバー及びライトハウジングを外した状態の刈取装置の左側面図である。 横カバー及びライトハウジングを外した状態の刈取装置の正面図である。 横カバー及びライトハウジングを外した状態の刈取装置の要部拡大左側面図である。 刈取装置の骨組を示す背面図である。 刈取装置の骨組を示す平面図である。 デバイダレバーと中継リンク杆との連動関係を示す要部拡大背面図である。 引起変速レバーとシフト軸との連動関係を示す要部拡大背面図である。
以下、本願発明に係るコンバインを具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、走行機体1の前進方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく前進方向に向かって右側を単に右側と称する。
(1).コンバインの全体構造
まず、図1乃至図4を参照して、コンバインの全体構造について説明する。図1乃至図4に示す如く、左右一対の走行クローラ2(走行部)にて支持された走行機体1を備えている。走行機体1の前部には、穀稈を刈取る4条刈り用の刈取装置3が、単動式の昇降用油圧シリンダ4によって刈取回動支点軸4a回りに昇降調節可能に装着されている。走行機体1には、フィードチェン6を有する脱穀装置5と、脱穀後の穀粒を貯留するグレンタンク7とが横並び状に搭載されている。なお、脱穀装置5が走行機体1の前進方向に向かって左側に配置され、グレンタンク7が走行機体1の前進方向に向かって右側に配置されている(図3参照)。
グレンタンク7の後方から上方にかけてグレンタンク7内の穀粒を機体外部に排出する排出オーガ8が配設されている。排出オーガ8の縦オーガ8aを中心として、グレンタンク7の前部を機体側方へ回動できるように構成されている。グレンタンク7の前方で走行機体1の右側前部には、運転部10が設けられている。運転部10には、オペレータが搭乗するステップ10a、運転座席10b、操向ハンドル10cや各種の操作レバーやスイッチ等を備えた操作装置を配置している。運転座席10bの下方の走行機体1には、動力源としてのエンジン20が配置されている。
図1及び図2に示す如く、走行機体1の下面側に左右のトラックフレーム21を配置している。トラックフレーム21には、走行クローラ2にエンジン20の動力を伝える駆動スプロケット22と、走行クローラ2のテンションを維持するテンションローラ23と、走行クローラ2の接地側を接地状態に保持する複数のトラックローラ24とを設けている。駆動スプロケット22によって走行クローラ2の前側を支持し、テンションローラ23によって走行クローラ2の後側を支持し、トラックローラ24によって走行クローラ2の接地側を支持する。
図1乃至図3に示す如く、刈取装置3には、圃場の未刈り穀稈を引起す4条分の穀稈引起装置31と、圃場の未刈り穀稈の株元を切断するバリカン式の刈刃装置32と、穀稈引起装置31からフィードチェン6の前端部(送り始端側)に刈取り穀稈を搬送する穀稈搬送装置33とが備えられている。穀稈引起装置31によって圃場の未刈り穀稈が引起され、刈刃装置32によって未刈り穀稈の株元が切断され、穀稈引起装置31によってフィードチェン6の前端部に刈取り穀稈が搬送される。
脱穀装置5には、穀稈脱穀用の扱胴51と、扱胴51の下方に落下する脱粒物を選別する揺動選別機構としての揺動選別盤52と、揺動選別盤52に選別風を供給する唐箕ファン53と、扱胴51の後部から取出される脱穀排出物を再処理する処理胴54と、揺動選別盤52の後部の排塵を機外に排出する排塵ファン61とを備えている。
図1及び図2に示す如く、フィードチェン6の後端側(送り終端側)には、排藁チェン62が配置されている。フィードチェン6の後端側から排藁チェン62に受け継がれた排藁(穀粒が脱粒された稈)は、長い状態で走行機体1の後方に排出されるか、又は脱穀装置5の後方側に設けた排藁カッタ63にて適宜長さに短く切断されたのち、走行機体1の後方下方に排出される。
揺動選別盤52の下方側には、揺動選別盤52にて選別された穀粒(一番選別物)を取出す一番コンベヤ55と、穀粒や藁屑や枝梗付き穀粒等が混合した二番選別物を取出す二番コンベヤ56とが設けられている。なお、走行機体1の進行方向前側から一番コンベヤ55、二番コンベヤ56の順で、側面視において走行クローラ2の後部上方の走行機体1の上面側に横設されている。
揺動選別盤52は、扱胴51の下方に落下した脱穀物を、揺動選別(比重選別)するように構成している。揺動選別盤52から落下した穀粒(一番選別物)は、その穀粒中の粉塵が唐箕ファン53からの選別風によって除去され、一番コンベヤ55に落下する。一番コンベヤ55のうち脱穀装置5におけるグレンタンク7寄りの一側壁(実施形態では右側壁)から外向きに突出した終端部には、上下方向に延びる一番揚穀筒57が連通接続されている。一番コンベヤ55から取出された穀粒は、一番揚穀筒57に内設された一番揚穀コンベヤ(図示省略)によってグレンタンク7に搬入され、グレンタンク7の内部に収集される。
揺動選別盤52は、揺動選別(比重選別)によって、枝梗付き穀粒等の二番選別物(穀粒と藁屑等が混在した再選別用の還元再処理物)を二番コンベヤ56に落下させるように構成されている。二番コンベヤ56によって取出された二番選別物は、二番還元筒58及び二番処理部59を介して揺動選別盤52の上面側に戻されて再選別される。また、扱胴51からの脱粒物中の藁屑及び粉塵等は、唐箕ファン53からの選別風と排塵ファン61の吸排塵作用とによって、走行機体1の後部から圃場に向けて排出される。
(2).刈取装置の構造
次に、主として図5乃至図7を参照しながら、刈取装置3の構造を説明する。図6乃至図7に示す如く、刈取装置3の刈取フレーム30として、刈取回動支点軸4aである刈取入力フレーム35と、縦伝動フレーム36と、横伝動フレーム37とを有している。走行機体1の前部に立設した刈取支持体34(図1参照)に刈取入力フレーム35が回動可能に支持される。走行機体1の左右方向に向けて刈取入力フレーム35を延長している。刈取入力フレーム35から前方に向けて縦伝動フレーム36を延長している。縦伝動フレーム36の前端側に横伝動フレーム37を連結している。走行機体1の左右方向に向けて横伝動フレーム37を延長している。
図5に示す如く、刈取入力フレーム35には、エンジン20からの動力が伝達される刈取入力軸35aが組み込まれている。刈取入力軸35aは、左右方向の軸線(刈取回動支点軸4a)を中心に回転する。縦伝動フレーム36と走行機体1との間に、昇降用油圧シリンダ4が配置されている。昇降操作レバー等の制御装置(図示省略)によって昇降用油圧シリンダ4を作動させることにより、刈取回動支点軸4a回りに刈取装置3(縦伝動フレーム36)を回動させる。その結果、刈取装置3(刈刃装置32)を任意の高さに昇降できる。
図7及び図9に示す如く、横伝動フレーム37から前方に向けて4条分(刈取り条数分)の分草フレーム38が延長されている。各分草フレーム38の前端側に分草体38aが分草ボルト38cにてそれぞれ締結されている。横伝動フレーム37の左端側に、引起縦パイプとしての1本の引起入力縦ケース39を前方斜め上向きに延びるように立設している。横伝動フレーム37のさらに左端側に、刈刃駆動ユニット49の刈刃駆動軸49cが配置されている。即ち、横伝動フレーム37の左端部に取付けられた刈刃駆動ユニット49が、引起入力縦ケース39よりも機体外方側寄りに配置されている。
図7及び図9に示す如く、引起入力縦ケース39の上端側は、左右方向に延長した引起入力横ケース40の左端部に連結している。また、最右側の分草フレーム38には、引起縦パイプの一例である丸パイプ状の引起縦フレーム50を立設する。引起縦フレーム50の上端側が引起入力横ケース40の右端部に連結されている。引起入力横ケース40は、引起入力縦ケース39と引起縦フレーム50とによって、引起ケース42の上端よりも上方側で、刈取装置3の左右方向に向けて略水平に横架されている。
図7及び図9に示す如く、引起入力横ケース40に近い引起入力縦ケース39の上端側の高位置に引起変速ケース39bが設けられている。引起入力横ケース40には、刈取り条数に合わせた数(本実施形態では4条分の4本)の引起駆動ケース41が、引起入力横ケース40の長手方向(走行機体2の幅方向)に沿って適宜間隔で下向きに並んでいる。即ち、後述する引起ケース42への駆動力入力用のケースとして、刈取フレーム30としての引起入力縦ケース39と、刈取フレーム30としての引起入力横ケース40と、4条分の引起駆動ケース41とが配置されている。
図5に示すように、穀稈引起装置31には、引起機構としての4条分の引起ケース42が備えられている。各引起ケース42には、分草体38aによって分草された未刈り穀稈を起立させる複数の引起タイン42aがそれぞれ備えられている。1条分の複数の引起タイン42aは、1本のエンドレス状の引起タインチェン42bに略等間隔に配置されている。引起ケース42は分草体38aの後方に配置されている。引起ケース42は上下方向に長く後傾姿勢に設けられている。引起ケース42の上端側は、引起駆動ケース41の下端側に連結されている。分草フレーム38に立設した引起支持フレーム38bに引起ケース42の下端側が連結されている。
図5に示す如く、穀稈搬送装置33は、引起ケース42の後方に配置されている。穀稈搬送装置33は、4条分の引起ケース42から導入された未刈り穀稈の株元側を掻込む4条分のスターホイル43R,43Lと掻込ベルト44R,44Lと、右側2条分の刈取り穀稈の株元側を後方に搬送する右株元搬送チェン45Rと、左側2条分の刈取り穀稈の株元側を右株元搬送チェン45Rの搬送終端側に合流させる左株元搬送チェン45Lとを備えている。また、穀稈搬送装置33は、右株元搬送チェン45Rから4条分の刈取り穀稈の株元側を受継ぐ縦搬送チェン46と、縦搬送チェン46の搬送終端部からフィードチェン6の搬送始端部に4条分の刈取り穀稈の株元側を搬送する補助株元搬送チェン74とを備えている。
さらに、図5に示す如く、穀稈搬送装置33は、右株元搬送チェン45Rによって搬送される刈取り穀稈の穂先側を搬送する右穂先搬送タイン47Rと、左株元搬送チェン45Lによって搬送される刈取り穀稈の穂先側を搬送する左穂先搬送タイン47Lと、縦搬送チェン46によって搬送される4条分の刈取穀稈の穂先側を搬送する後穂先搬送タイン75とを備えている。刈取装置3で刈取った4条分の刈取穀稈の穂先側が、後穂先搬送タイン75の送り終端側から、扱胴51を内蔵した脱穀装置5の扱室内に搬送される。
図5及び図7に示す如く、刈刃装置32は、左右二組のバリカン式の刈刃48R,48Lを備える。分草フレーム38の下方には、刈取装置3の左右幅方向に、横伝動フレーム37に沿って、左右二組のバリカン式の刈刃48R,48Lを設ける。左右二組の刈刃48R,48Lは、4条分のスターホイル43R,43Lと掻込ベルト44R,44Lとによって掻込まれた未刈り穀稈の株元を切断する。
図5及び図7に示す如く、刈取装置3には、左右の刈刃48R,48Lをそれぞれ独立して駆動する左右の刈刃駆動ユニット49を備える。左右の刈刃駆動ユニット49は、横伝動フレーム37における左右側端部の上面側にそれぞれ配置されている。各刈刃駆動ユニット49には、横伝動フレーム37の横伝動軸37aに連結させる刈刃駆動軸49cと、横伝動フレーム37の上面側に突出させた刈刃駆動軸49cの上端側に配置させるクランクロッド49aと、クランクロッド49aに刈刃48R,48Lを連結させるクランクアーム体49bとを備える。左右の刈刃48R,48Lに、クランクロッド49a及びクランクアーム体49bを介して、横伝動軸37aが動力伝達可能に連結されている。
なお、実施形態では、クランクロッド49aが揺動することによって、左右の刈刃48が左右に往復移動するように構成されている。左右の刈刃駆動ユニット49によって、左側の刈刃48Lと右側の刈刃48Rは左右相反する方向に同期して往復移動させる。その結果、左右の刈刃48の往復移動によって発生する左右の刈刃48の振動(慣性力)を相殺できる(刈刃48の往復移動によって発生する振動を低減できる)。
図7に示す如く、刈刃駆動ユニット49及び引起入力縦ケース39は、穀稈搬送装置33の穀稈搬送経路から離れた位置に配置されている。横伝動フレーム37の左右の端部に刈刃駆動軸49c及びクランクロッド49aがそれぞれ配置されている。左側の刈刃駆動軸49c及びクランクロッド49aよりも機体内方側になる横伝動フレーム37の左端部に、引起入力縦ケース39が立設されている。即ち、刈刃駆動ユニット49よりも機体内方側に引起入力縦ケース39が設置されている。
(3).刈取装置の駆動構造
次に、主に図5を参照しながら、刈取装置3の駆動構造を説明する。図5及び図6に示す如く、丸パイプ状の刈取入力フレーム35に刈取入力軸35aを内挿する。丸パイプ状の縦伝動フレーム36に縦伝動軸36aを内挿する。丸パイプ状の横伝動フレーム37に横伝動軸37aを内挿する。刈取入力軸35aに縦伝動軸36aの一端側を動力伝達可能に連結している。縦伝動軸36aの他端側を横伝動軸37aに動力伝達可能に連結している。エンジン20からの駆動力が刈取入力軸35aに伝達される。刈取入力軸35aの回転駆動力は縦伝動軸36aを介して横伝動軸37aに伝達される。
図5に示す如く、引起入力縦ケース39内に引起入力縦軸39aを配置させる。横伝動軸37aに引起入力縦軸39aの一端側を動力伝達可能に連結する。引起入力縦ケース39の中間に引起変速ケース39bを設ける。引起入力縦軸39aの中間に変速ギヤ39cを設ける。また、引起入力横ケース40内に引起入力横軸40aを配置する。引起入力縦軸39aの他端側に引起入力横軸40aを動力伝達可能に連結している。4条分の引起駆動ケース41内に引起タイン駆動軸41aをそれぞれ配置する。引起入力横軸40aに引起タイン駆動軸41aを動力伝達可能に連結している。
従って、横伝動軸37aの回転力は、引起入力縦軸39a、変速ギヤ39c、引起入力横軸40a及び引起タイン駆動軸41aを介して、引起タインチェン42bに伝達される。複数の引起タイン42aの駆動によって、収穫作業時に圃場の未刈り穀稈を起立させるように構成されている。
図5に示す如く、右株元搬送チェン45Rと、右穂先搬送タイン47Rと、右側2条分のスターホイル43Rと掻込ベルト44Rとを駆動する右搬送駆動軸72を備える。右搬送駆動軸72は、縦伝動軸36aに連結する。縦搬送チェン46を駆動する縦搬送伝動軸46aを備える。縦搬送伝動軸46aは、右搬送駆動軸72を介して縦伝動軸36aに連結する。左株元搬送チェン45Lと、左穂先搬送タイン47Lと、左側2条分のスターホイル43Lと掻込ベルト44Lとは、引起入力縦軸39aから分岐した回転駆動力によって駆動される。また、縦伝動軸36aに後搬送駆動軸76を連結する。後搬送駆動軸76によって、補助株元搬送チェン74と後穂先搬送タイン75が駆動される。
(4).灯具部材、横カバー及び上カバーの構造
次に、図6乃至図10を参照しながら、刈取装置3(走行機体1)前方の照明や方向指示等のための灯具部材80R,80Lと、刈取装置3の左右側方を覆う左右の横カバー82R,82Lの構造について説明する。
図6及び図7に示す如く、刈取装置3の左右側方は、合成樹脂製成形品である左右の横カバー82R,82Lと、灯具部材80R,80Lの構成要素である左右のライトハウジング83R,83Lによって覆われている。左右のライトハウジング83R,83Lも合成樹脂製成形品である。左右の横カバー82R,82Lの上方に、左右のライトハウジング83R,83Lがそれぞれ配置されている。横カバー82R,82Lによって刈取装置3における左右側部の下方側が覆われた状態では、横カバー82R,82Lの上端縁は、引起入力横ケース40よりも低位置にしている。ライトハウジング83R,83Lが刈取装置3における左右側部の上方側を覆っている。詳細には、横カバー82R,82Lの上端側にライトハウジング83R,83Lの下端側を沿わせて対向配置させている。側面視において、引起入力横ケース40の左右の外側面や引起ケース42の上部等に、ライトハウジング83R,83Lの配置位置が重なることになる。横カバー82R,82Lは、側面視でスターホイル43R,43L、掻込ベルト44R,44L、株元搬送チェン45R,45Lの一部、及び引起ケース42の下部等を覆っている。なお、横カバー82R,82Lの上端縁は、前側が低くなるように前傾させて形成されている。
図6及び図7に示す如く、ライトハウジング83R,83Lの左右外側部は、横カバー82R,82Lの左右外側面から突出しないように、ライトハウジング83R,83Lから横カバー82R,82Lに亘って連続する外観に形成されている。ライトハウジング83R,83Lと横カバー82R,82Lとは一体感のある外観に仕上がっており、刈取装置3の美感を向上させている。
ライトハウジング83R,83Lの前面側は、刈取装置3(走行機体1)前方において広い照射範囲を確保するために、引起ケース42の前面よりも前方に丸みを帯びて突出するように膨出形成(湾曲形成)されている。また、ライトハウジング83R,83Lは刈取装置3の上端よりも高位置に突出しないように設定されている。即ち、引起入力横ケース40の前面側や上面側を覆うゲートカバー105と略同じ高さに揃うように、ライトハウジング83R,83Lの前面側や上面側が形成されている。
なお、図10に示す如く、ゲートカバー105の後端側は、引起入力横ケース40に開閉軸106を介して回動可能に連結されている。ゲートカバー105を開閉軸106回りに回動させる(ゲートカバー105を開閉回動させる)ことによって、引起入力横ケース40及び引起駆動ケース41の上部側を露出させたり隠したりすることが可能になっている。
図6乃至図10に示すように、ライトハウジング83R,83Lの内部には、前照灯81と、補助灯としての方向指示灯84とが配置されている。ライトハウジング83R,83Lは、全体が透光性素材(ポリカーボネート樹脂等)で形成されている。左右のライトハウジング83R,83Lは左右対称形に形成されており、その内部の前照灯81及び方向指示灯84も左右対称形に配置されている。前照灯81は、刈取装置3(走行機体1)前方の圃場又は走行路面を照明可能なようにライトハウジング83R,83L内に配置され、方向指示灯84は、刈取装置3(走行機体1)前方及び側方から視認可能なようにライトハウジング83R,83L内に配置されている。実施形態では、ライトハウジング83R,83L内の上部に方向指示灯84が位置し、方向指示灯84の下方に前照灯81が位置している。
次に、図10等を参照しながら、ライトハウジング83R,83Lの内部構造について説明する。図10に示す如く、前照灯81は、前照灯リフレクタ110(前照灯81用の反射鏡)と、該リフレクタ110の底部(奥底部)に位置する前照バルブ112(前照灯電球)とを備えている。方向指示灯84は、方向指示リフレクタ114(方向指示灯84用の反射鏡)と、該方向指示リフレクタ114の底部(奥底部)に位置する方向指示バルブ116(方向指示灯電球)とを備えている。ライトハウジング83R,83L内の上下に、方向指示灯84と前照灯81とが組み付けられている。実施形態では、前照灯リフレクタ110と方向指示リフレクタ114とがリフレクタ体118として一体的に形成されている。図示は省略するが、ライトハウジング83R,83Lは、リフレクタ体118の前面側に係脱可能に被せられている。ライトハウジング83R,83L、前照灯81及び方向指示灯84が灯具部材80R,80Lを構成している。
実施形態では、ライトハウジング83R,83Lの前面上部側が、方向指示灯84の照射方向に対応して方向指示灯84用のレンズとして機能するように加工されている。そして、ライトハウジング83R,83Lの前面下部側は、前照灯81の照射方向に対応して前照灯81用のレンズとして機能するように加工されている。即ち、前照灯81及び方向指示灯84を覆うライトハウジング83R,83Lが、前照灯81や方向指示灯84に対するレンズとして利用されている。
図6〜図10に示すように、左右の灯具部材80は、刈取装置3の左右側部に立設された引起入力縦ケース39又は引起縦フレーム50に、枝フレーム86を介して支持させている。実施形態では、引起入力縦ケース39の長手中途部に、上向きに延びる枝フレーム86の下端側がボルト締結されている。枝フレーム86は左側の横カバー82Lよりも機体内側に位置していて、枝フレーム86の長手中途部に設けられた上下一対の取付けブラケット87に、左側の灯具部材80Lを構成するリフレクタ体118の後面側が着脱可能にボルト締結されている。また、引起縦フレーム50の上部側には、右外向きに突出する上下一対の枝フレーム86が設けられている。上下両枝フレーム86は、右側の横カバー82Rよりも機体内側に位置していて、当該上下両枝フレーム86に、右側の灯具部材80Rを構成するリフレクタ体118の後面側が着脱可能にボルト締結されている。
次に、図6乃至図10を参照しながら、穀稈搬送装置33の上方側を覆う上カバー120の構造を説明する。図6〜図10に示す如く、穀稈搬送装置33の上方側には、刈取装置3の前後方向に延長する丸パイプ状の刈取上方フレーム121を備える。刈取入力フレーム35に刈取上方フレーム121の後端側を連結する。引起入力横ケース40に締結ブラケット122を介して刈取上方フレーム121の前端側を連結する。穀稈搬送装置33の上方側で前後方向に刈取上方フレーム121が架設される。合成樹脂成形品にて形成された上カバー120が刈取上方フレーム121に着脱可能に連結される。即ち、刈取装置3の上面側の防塵カバーとして、上カバー120が使用される。上カバー120によって穀稈搬送装置33の上方側を覆い、穀稈搬送装置33から運転部10の方向に粉塵が飛散するのを防ぐように構成している。
図6乃至図10に示す如く、左側の横カバー82Lの上端側は、側面視で左側のライトハウジング83Lの後端側より後方に延出している。横カバー82Lの上端延出部と、ライトハウジング83Lの後端側(上面及び後側面側の端縁)と、ゲートカバー105の後端側とには、上カバー120の左側前部を沿わせて対向配置させている。即ち、横カバー82Lの上方側、ライトハウジング83Lの後方側及びゲートカバー105の後方側が、上カバー120の左側前部にて遮蔽されている。実施形態では、横カバー82Lの上方側、ライトハウジング83Lの後方側、ゲートカバー105の後方側、及び上カバー120の左側前部は、対向部の段差や隙間を目立たせずに連続する外観となるように、互いに重なり合っている。このため、横カバー82L、ライトハウジング83L、ゲートカバー105及び上カバー120は、全体的にまとまって一体感のある外観に仕上がっており、刈取装置3の美観向上に効果を発揮している。
図6〜図10に示すように、引起入力縦ケース39側(左側)の枝フレーム86は上向きに延びていて、上カバー120を下から上向きに貫通している。左側の枝フレーム86のうち上カバー120より下側の部位に、左側のリフレクタ体118を支持する上下一対の取付けブラケット87が溶接等で固定されている。従って、左側の枝フレーム86のうち上カバー120より下側の部位に、左側の灯具部材80Lが着脱可能に連結されることになる。上カバー120を貫通した枝フレーム86の上端側に、バックミラー180が向き変更可能で且つ着脱可能に取り付けられている。
なお、図1乃至図4に示す如く、脱穀装置5の上面側にはオーガスタンド125を立設させている。オーガスタンド125を介して走行機体1における上方の収納位置に排出オーガ8を支持している。排出オーガ8は、オーガスタンド125によって略水平姿勢に支持される。図3に示す如く、走行機体1の右後方の隅部から左前方の隅部に向けて、収納位置の排出オーガ8が延長される。また、排出オーガ8の中間の下面側に作業灯126を配置する。ゲートカバー105の略直上の排出オーガ8に作業灯126が支持される。最右側の分草体38aに作業灯126の光が照射される。夜間作業等において、圃場の既刈り面に隣接した最右側の未刈り穀稈の株元に対する最右側の分草体38aの先端位置がオペレータによって確認できる。
(5).第1のまとめ
図6及び図10等に示す如く、エンジン20を搭載した走行機体1と、穀稈引起装置31及び刈刃装置32及び穀稈搬送装置33等を有した刈取装置3と、刈取装置3の側方を覆う横カバー82R,82Lと、刈取装置の上方を覆う上カバー120と、前照灯81を内蔵するライトハウジング83R,83Lとを備えるコンバインにおいて、横カバー82R,82Lの上端側にライトハウジング83R,83Lの下端側を連結させ、横カバー82R,82Lによって刈取装置3の下方側部を覆い、ライトハウジング83R,83Lによって刈取装置3の上方側部を覆うように構成している。したがって、ライトハウジング83R,83Lに殆ど関連させることなく、横カバー82R,82Lを簡単な形状に形成できる。横カバー82R,82Lよりもライトハウジング83R,83Lを高位置に設置することによって、刈取装置3の高位置に前照灯81を簡単に配置できる。刈取装置3の前方を効果的に照明できる。
図6及び図7等に示す如く、ライトハウジング83R,83Lの後端側と、横カバー82R,82Lの上端側とに、上カバー120の前端側を連結させている。したがって、ライトハウジング83R,83Lの後端側又は横カバー82R,82Lの上端側が上カバー120の前端側によって遮蔽でき、上カバー120によってライトハウジング83R,83Lの後部を簡単に保護し得るものでありながら、刈取装置3の外観形状をシンプルに形成できる。
図8等に示す如く、刈取装置3の刈取フレーム30に立設する引起入力用の支持ケースとしての引起入力縦ケース39を備え、引起入力横ケース40に引起入力縦ケース39の上端側を連結する構造であって、引起入力縦ケース39と横カバー82R,82Lの間に、平面視で、ライトハウジング83R,83L内の前照灯81と、刈刃装置32に動力を伝達する刈刃駆動軸49cとを配置している。したがって、刈刃装置32の駆動機構を穀稈搬送経路から離反させて配置できるものでありながら、刈取装置3の左右幅寸法が制限される機体構造であっても、刈取装置3の機内方に引起入力縦ケース39を配置でき、引起入力縦ケース39と横カバー82R,82Lの間に、前照灯81の左右方向の設置スペースを簡単に確保できる。
図6乃至図10に示す如く、走行機体1の前部に設けられた刈取装置3に、圃場の未刈り穀稈を引き起こすための穀稈引起装置31を備えており、前記穀稈引起装置31の左右両外側に横カバー82R,82L及び灯具部材80R,80Lが配置されているコンバインであって、前記穀稈引起装置31の左右外側を前記横カバー82R,82L及び前記灯具部材80R,80Lにて覆うように、前記横カバー82R,82Lの上端側に前記灯具部材80R,80Lの下端側を沿わせて対向配置させており、前記灯具部材80R,80Lは、前記刈取装置3の左右側部に立設された引起縦パイプ39,50に枝フレーム86を介して支持させているから、前記横カバー82R,82L及び前記灯具部材80R,80Lを連続する(一体感のある)外観に仕上げて、見栄えを向上させたものでありながら、前記引起縦パイプ39,50につながる前記枝フレーム86を利用して、前記灯具部材80R,80Lを簡単且つ高剛性に支持できる。前記灯具部材80R,80Lの支持構造を簡単に構成できることになる。
また、左側の前記横カバー82Lの上端側は側面視で前記灯具部材80Lの後端側より後方に延出しており、前記刈取装置3の上面側を覆う上カバー120の左側前部を、前記横カバー82Lの上端延出部と前記灯具部材80Lの後端側とに沿わせて対向配置させているから、前記横カバー82L及び前記灯具部材80Lだけでなく、前記上カバー120及び前記穀稈引起装置31まで含めて、一体感のある外観にでき、前記刈取装置3ひいてはコンバインの美観をより一層向上できる。
更に、左側の前記枝フレーム86は前記上カバー120を下から上向きに貫通していて、前記枝フレーム86のうち前記上カバー120より下側の部位に前記灯具部材80Lが着脱可能に連結されており、前記枝フレーム86の上端側にバックミラー108が取り付けられているから、前記灯具部材80Lと前記横カバー82Lとを各別に着脱操作することが可能になり、前記灯具部材80L又は前記横カバー82Lの組付け分解作業性を向上できる。その上、前記灯具部材80L支持用の前記枝フレーム86を前記バックミラー108支持用に兼用でき、部品コストを抑制できるという利点もある。
(6).サイドデバイダ及びデバイダレバーの構造
次に、主として図11〜図13を参照しながら、サイドデバイダ240とデバイダレバー250との構造について説明する。図11及び図12に示すように、刈取装置3の横一側部(実施形態では左側部)にはサイドデバイダ240が設けられている。サイドデバイダ240は、収穫作業の際に、前進する走行機体1がその横一側方にある未刈り穀稈を巻き込んだり走行クローラ2にて踏み付けたりしないように、未刈り穀稈を横方向外向き(走行機体1の横一側部から離れる方向)に押しやる(捌く)ためのものである。
サイドデバイダ240は、刈取装置3に近接するように跳ね上げ回動して収納可能に構成されている。すなわち、サイドデバイダ240は、刈取装置3の横一側部寄りの箇所を支点にした上下回動(起伏回動)にて、横方向外向きに張り出した作業姿勢(図11及び図12の実線状態参照)と、刈取装置3に近接して起立した収納姿勢(図11の二点鎖線状態参照)とに姿勢変更可能に構成されている。
実施形態では、最左側の分草フレーム38に立設された引起支持フレーム38bに、左右外向きに突出する前ブラケット板241が固定されている。金属パイプからなるサイドデバイダ240の前部側は、前後長手の軸ピン242を介して、前ブラケット板241に回動可能に連結されている(図12参照)。また、図11に示すように、横伝動フレーム37の左端部に配置された刈刃駆動ユニット49の背面側に、後ブラケット板243が固定されている。後ブラケット板243には、軸ピン242と同一軸線上に位置する前後長手の枢支ピン軸244を介して、回動プレート245が回動可能に連結されている。回動プレート245には、サイドデバイダ240の長手中途部から機体内側に向けて延びる揺動パイプ240aが固着されている。この場合、回動プレート245を枢支ピン軸244回りに回動させることによって、揺動パイプ240aひいてはサイドデバイダ240が軸ピン242及び枢支ピン軸244の共通軸線回りに回動する。その結果、サイドデバイダ240が作業姿勢と収納姿勢とに姿勢変更することになる。
なお、回動プレート245には、枢支ピン軸244を中心とする略円弧状のガイド溝穴246が形成されている。回動プレート245に固着された規制ピン247がガイド溝穴に挿通されている。ガイド溝穴246に規制される規制ピン247の移動可能範囲がサイドデバイダ240の起伏回動ストロークを確定している(サイドデバイダ240の起伏回動範囲はガイド溝穴246によって規制されている)。
図11〜図13に示すように、刈取装置3における穀稈引起装置31の上部のうち、走行機体1の運転部10から前方を見ているオペレータの視界に入る位置に、サイドデバイダ240を機械的に姿勢変更操作する手動操作手段としてのデバイダレバー250が配置されている。実施形態のデバイダレバー250は、穀稈引起装置31の上部に位置する引起入力横ケース40に沿って横向きに延びている。デバイダレバー250の先端握り部250aは上向きに折り曲げ形成されている。一方、締結ブラケット122の左右中央側に固着された操作ガイド板251には、左右横長の案内溝252が形成されている。デバイダレバー250の先端握り部250aは、操作ガイド板251の案内溝252を下から上向きに貫通している。従って、デバイダレバー250は、操作ガイド板251の案内溝252に沿って左右スライド操作可能になっている。デバイダレバー250のスライド範囲は案内溝252によって規制される。
デバイダレバー250とサイドデバイダ240とは、刈取装置3の左側部に配置された引起入力縦ケース39に沿って縦向きに延びる中継リンク杆253を介して連動連結されている。実施形態では、図13に詳細に示すように、引起入力横ケース40と引起入力縦ケース39とをつなぐコーナ部にリンクブラケット254がボルト締結されている。リンクブラケット254には、前後長手のリンク支軸255がリンクブラケット254を貫通した状態で固定されている。リンク支軸255の後部側には、リンクアーム256の角ボス部256aが回動可能で且つ抜け不能に被嵌されている。リンクアーム256における縦アーム部256bの自由端側に、デバイダレバー250の基端側が前後向きのピンにて回動可能に枢着されている。リンクアーム256における横アーム部256cの自由端側に、中継リンク杆253の上端側が前後向きのピンにて回動可能に枢着されている。中継リンク杆253の下端側は、前後向きのピンにて回動プレート245に回動可能に枢着されている(図11及び図12参照)。
デバイダレバー250の左右スライド操作によって、リンクアーム256がリンク支軸255回りに回動して中継リンク杆253が上下に押し引きされる。その結果、回動プレート245が枢支ピン軸244回りに上下回動して、サイドデバイダ240を作業姿勢と収納姿勢とに姿勢変更させることになる。ここで、実施形態では、デバイダレバー250を運転部10から離れる左側にスライド操作すると、サイドデバイダ240が横方向外向きに離れる作業姿勢になり、デバイダレバー250を運転部10に近付く右側にスライド操作すると、サイドデバイダ240が刈取装置3に近接する収納姿勢になるように構成されている。また、図11から明らかなように、デバイダレバー250、リンクアーム256及び中継リンク杆253は、引起入力横ケース40又は引起入力縦ケース39に沿わせて配置されていて、穀稈搬送装置33の穀稈搬送経路から離されている。従って、サイドデバイダ240の操作系統にて、刈取穀稈の搬送が妨げられるおそれはない。
なお、実施形態におけるデバイダレバー250の基端側には、横長筒状の筒ボス体257が左右ずれ不能で且つ相対回動可能に被嵌されている。筒ボス体257に固着された連結片258が、リンクアーム256における縦アーム部256bの自由端側に前後向きのピンにて回動可能に枢着されている。従って、デバイダレバー250は長手軸部回りの前後方向に傾動操作可能になっている。一方、操作ガイド板251における案内溝252の左右両端部には前向きに延びる切り欠き溝がそれぞれ形成されている。デバイダレバー250の先端握り部250aを各切り欠き溝に向けて前倒しすることによって、デバイダレバー250は左右スライド不能に保持される。その結果、サイドデバイダ240は作業姿勢又は収納姿勢に保持されることになる。
(7).引起変速ケース及び引起変速レバーの構造
次に、主として図11、図12及び図14を参照しながら、引起変速ケース39bと引起変速レバー260との構造について説明する。図11及び図12に示すように、引起入力縦ケース39の長手中途部に、変速ギヤ機構である引起変速機構を内蔵した引起変速ケース39bが設けられている。実施形態では、引起入力縦ケース39内の引起入力縦軸39aに引起変速機構を関連させ、穀稈引起装置31の駆動力、つまり各引起ケース42における引起タイン42bの駆動速度を高速・低速の2段階に変速可能に構成されている(図5参照)。
引起変速機構の構成要素である変速ギヤ39cには、引起変速ケース39bを上下に貫通する変速操作用のシフト軸261に設けられたシフトフォーク(図示省略)が連結されている。シフト軸261ひいてはシフトフォークの上下スライド移動によって、変速ギヤ39cと噛み合うギヤが択一的に選択され、各引起ケース42における引起タイン42bの駆動速度が高速・低速の2段階に変速されることになる。
図11、図12及び図14に示すように、刈取装置3の上面側を覆う上カバー120の下方に位置する刈取上方フレーム121に、引起用手動操作手段としての引起変速レバー260が左右回動可能に支持されている。実施形態では、刈取上方フレーム121における長手中途部の上面側に、レバーブラケット262が固定されている。レバーブラケット262に、前後に長い引起変速レバー260の長手中途部が縦向きのピンにて回動可能に連結されている。引起し変速レバー260の先端握り部は、走行機体1における運転部10の左側方に位置することになる。
引起変速レバー260とシフト軸261とは、デバイダレバー250と平行状に穀稈引起装置31の上部(引起入力横ケース40)に沿って横向きに延びる変速リンク杆263を介して連動連結されている。実施形態では、図14に詳細に示すように、リンクブラケット254に固定されたリンク支軸255の前部側に、L字アーム264のコーナ部が回動可能で且つ抜け不能に被嵌されている。L字アーム264における縦アーム部264bの自由端側に、変速リンク杆263の一端側が前後向きのピンを介して回動可能に枢着されている。変速リンク杆の他端側は、縦向きのピンを介して引起変速レバー260の他端側に回動可能に枢着されている。L字アーム264における横アーム部264cの自由端側に、シフト軸261の上端側が前後向きのピンにて枢着されている。
この場合、リンクアーム256及びL字アーム264の回動中心は、いずれもリンク支軸255であって共通になっている。また、リンクアーム256とL字アーム264とがリンクブラケット254を挟んで前後に分かれて配置されていることから明らかなように、デバイダレバー250と変速リンク杆263とは、互いに干渉することなく引起入力横ケース40に沿って平行状に並べて配置されている。
引起変速レバー260の左右回動操作によって、変速リンク杆263が左右スライド移動してL字アーム264がリンク支軸255回りに回動し、シフト軸261が上下に押し引きされる。その結果、各引起ケース42における引起タイン42bの駆動速度が高速・低速の2段階に変速されることになる。
(8).第2のまとめ
上記の記載並びに図11〜図13から明らかなように、刈取装置3の横一側部に、横方向外向きに張り出して未刈り穀稈を押しやるためのサイドデバイダ240を備えており、前記サイドデバイダ240が前記刈取装置3に近接するように跳ね上げ回動して収納可能に構成されているコンバインであって、前記サイドデバイダ240を機械的に姿勢変更操作するための手動操作手段250が、前記刈取装置3における穀稈引起装置31の上部のうち、走行機体1の運転部10から前方を見ているオペレータの視界に入る位置に設けられているから、前記運転部10に搭乗したオペレータの視界内に前記手動操作手段250が入り易く、収穫作業に入る前に前記サイドデバイダ240を作業姿勢にしておくことに気付き易くなる。このため、収穫作業時における前記サイドデバイダ240の出し忘れを抑制できる。また、オペレータは前記手動操作手段250の配置位置を把握し易く、利便性も高い。しかも、前記サイドデバイダ240と姿勢変更操作用の前記手動操作手段250とを機械的に連動連結する構成であるから、前記サイドデバイダ240の姿勢変更のための構造として、例えばアクチュエータを用いる場合と比較すると、構造が簡単で故障し難く、製造コストも安価に抑えられるのである。
上記の記載並びに図11〜図13から明らかなように、前記手動操作手段250は前記穀稈引起装置31の上部に沿って横向きに延びており、前記サイドデバイダ240と前記手動操作手段250とは、前記刈取装置3の左右側部に配置された引起縦パイプ39に沿って縦向きに延びる中継リンク杆253を介して連動連結されており、前記手動操作手段250を左右スライド操作することによって、前記中継リンク杆253が上下動して前記サイドデバイダ240を姿勢変更させるように構成されているから、例えば手扱ぎ作業時に前記サイドデバイダ240自体を手動にて姿勢変更でき、前記手動操作手段250の操作状態も前記サイドデバイダ240の姿勢に対応して切り換えできる。従って、前記サイドデバイダ240の取り扱い性が向上する。
特に実施形態では、前記手動操作手段250を前記運転部10から離れる方向に操作すると、前記サイドデバイダ240が横方向外向きに離れる作業姿勢になり、前記手動操作手段250を前記運転部10に近付く方向に操作すると、前記サイドデバイダ240が前記刈取装置3に近接する収納姿勢になるから、前記手動操作手段250の操作状態と前記サイドデバイダ240の姿勢との関係が直感的に分かり易く、ユーザーフレンドリー性に優れるという利点もある。
その上、前記手動操作手段250が前記穀稈引起装置31の上部に沿い、前記中継リンク杆253が前記引起縦パイプ39に沿うので、前記サイドデバイダ240の操作系統が刈取穀稈の穀稈搬送経路から離れることになる。つまり、前記サイドデバイダ240の姿勢変更のための構造(操作系統)を、機械的な連結機構でありながら、刈取穀稈の搬送を妨げることなく簡単且つコンパクトに構成できる。
上記の記載並びに図11、図12及び図14から明らかなように、前記引起縦パイプ39の中途部に、前記穀稈引起装置31の駆動力を変速する引起変速ケース39bが配置されており、前記刈取装置3の上面側を覆う上カバー120の下方に位置する刈取上方フレーム121に、前記引起変速ケース39bにおける変速操作用のシフト軸261に連動連結された引起用手動操作手段260が左右回動可能に支持されており、前記引起用手動操作手段260と前記シフト軸261とを中継する変速リンク杆263は、前記手動操作手段250と平行状に前記穀稈引起装置31の上部に沿って横向きに延びているから、前記サイドデバイダ240の操作系統だけでなく、前記引起変速ケース39bの操作系統まで含めて、機械的な連結機構を採用しながら、刈取穀稈の搬送を妨げることなく簡単且つコンパクトに構成できる。前記上カバー120の下方にある前記刈取上方フレーム121に、前記引起用手動操作手段260を左右回動可能に支持するから、前記引起用手動操作手段260を操作する際に、前記上カバー120の存在が邪魔にならない。
1 走行機体
2 走行クローラ(走行部)
3 刈取装置
31 穀稈引起装置
39 引起入力縦ケース(引起縦パイプ)
40 引起入力横ケース
120 上カバー
240 サイドデバイダ
250 デバイダレバー(手動操作手段)
253 中継リンク杆
260 引起変速レバー(引起用手動操作手段)
261 シフト軸
263 変速リンク杆

Claims (1)

  1. 刈取装置の横一側部に、横方向外向きに張り出して未刈り穀稈を押しやるためのサイドデバイダを備えており、前記サイドデバイダが前記刈取装置に近接するように跳ね上げ回動して収納可能に構成されているコンバインであって、
    前記サイドデバイダを機械的に姿勢変更操作するための手動操作手段が、前記刈取装置における穀稈引起装置の上部のうち、走行機体の運転部から前方を見ているオペレータの視界に入る位置に設けられており、
    前記手動操作手段は前記穀稈引起装置の上部に沿って横向きに延びており、前記サイドデバイダと前記手動操作手段とは、前記刈取装置の左右側部に配置された引起縦パイプに沿って縦向きに延びる中継リンク杆を介して連動連結されており、前記手動操作手段を左右スライド操作することによって、前記中継リンク杆が上下動して前記サイドデバイダを姿勢変更させるように構成されており、
    前記引起縦パイプの中途部に、前記穀稈引起装置の駆動力を変速する引起変速ケースが配置されており、前記刈取装置を構成する刈取上方フレームに、前記引起変速ケースにおける変速操作用のシフト軸に連動連結された引起用手動操作手段が左右操作可能に支持されており、前記引起用手動操作手段と前記シフト軸とを中継する変速リンク杆は、前記手動操作手段と平行状に前記穀稈引起装置の上部に沿って横向きに延びている、
    コンバイン。
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