JP2927641B2 - コンバインの分草装置 - Google Patents
コンバインの分草装置Info
- Publication number
- JP2927641B2 JP2927641B2 JP15320893A JP15320893A JP2927641B2 JP 2927641 B2 JP2927641 B2 JP 2927641B2 JP 15320893 A JP15320893 A JP 15320893A JP 15320893 A JP15320893 A JP 15320893A JP 2927641 B2 JP2927641 B2 JP 2927641B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weeding
- posture
- rod
- weeding rod
- push
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Outside Dividers And Delivering Mechanisms For Harvesters (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農作業用に用いられる
コンバインの分草装置の改良に関する。
コンバインの分草装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコンバインで用いられている一
般的な分草装置は、分草杆の姿勢を変更するための分草
姿勢切り換え装置を分草杆の取り付け位置近くに配設し
ていたため、分草杆の姿勢変更の必要が生じる都度、操
縦者が機体の既刈側に設けられている操縦部から降り
て、機体の未刈側に廻り込んで姿勢変更操作を行なわな
ければならないという煩わしさがあった。このような不
便を解消するために従来では、下記〔1〕および〔2〕
に示すような手段が用いられていた。 〔1〕分草杆の姿勢を変更するための分草姿勢切り換え
装置を、手動操作用の揺動操作レバーと、分草杆とを機
械的に連動連結することによって構成し、かつ、その揺
動操作レバーを運転席から手の届く範囲に配設すること
によって、運転席に位置したままで分草杆の姿勢変更を
行えるようにしていた(例えば、実開昭64‐2493
0号公報)。 〔2〕分草杆の姿勢を変更するための分草姿勢切り換え
装置を、手動操作用の揺動操作レバーと分草杆とをレリ
ーズワイヤーで機械的に連動連結するとともに、分草杆
を常にスプリングで分草作用姿勢側に付勢して設け、そ
の揺動操作レバーを前記スプリングの付勢力に抗して操
作することにより格納姿勢に切り換えられるように構成
したもの(例えば、実開昭55‐118934号公
報)。
般的な分草装置は、分草杆の姿勢を変更するための分草
姿勢切り換え装置を分草杆の取り付け位置近くに配設し
ていたため、分草杆の姿勢変更の必要が生じる都度、操
縦者が機体の既刈側に設けられている操縦部から降り
て、機体の未刈側に廻り込んで姿勢変更操作を行なわな
ければならないという煩わしさがあった。このような不
便を解消するために従来では、下記〔1〕および〔2〕
に示すような手段が用いられていた。 〔1〕分草杆の姿勢を変更するための分草姿勢切り換え
装置を、手動操作用の揺動操作レバーと、分草杆とを機
械的に連動連結することによって構成し、かつ、その揺
動操作レバーを運転席から手の届く範囲に配設すること
によって、運転席に位置したままで分草杆の姿勢変更を
行えるようにしていた(例えば、実開昭64‐2493
0号公報)。 〔2〕分草杆の姿勢を変更するための分草姿勢切り換え
装置を、手動操作用の揺動操作レバーと分草杆とをレリ
ーズワイヤーで機械的に連動連結するとともに、分草杆
を常にスプリングで分草作用姿勢側に付勢して設け、そ
の揺動操作レバーを前記スプリングの付勢力に抗して操
作することにより格納姿勢に切り換えられるように構成
したもの(例えば、実開昭55‐118934号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の分草杆と揺動操
作レバーとを機械的に連係した一般的な従来構造のもの
は、雑草や藁屑などの夾雑物や泥土が多量に付着しやす
い分草杆の姿勢変更装置を、伝動モータや油圧機構など
の駆動手段を用いて構成する場合に比べて、部品点数少
なく、格別の駆動手段を要さず構造的に簡素に構成する
ことができる点で有利である。しかしながら、上記
〔1〕に記載の従来のコンバインでは、分草杆と揺動操
作レバーとを機械的に連係するにあたり、作業中の畦と
の衝突や仕切り壁などと衝突により分草杆が破損、ある
いは変形してしまうような不都合を避けるため、分草杆
の揺動自在な支持構造部分に摩擦板と付勢バネとを用い
た摩擦保持構造を採用していた。このため、この種の従
来の分草装置では、分草杆の姿勢切り換え操作が重く、
軽快な操作を望みにくいものであった。また、前記
〔2〕に記載の従来構造のものでは、分草杆と揺動操作
レバーとを機械的に連係するにあたり、作業中の畦との
衝突や仕切り壁などと衝突により分草杆が破損、あるい
は変形してしまうような不都合を避けられるように、分
草杆を常時作用姿勢側に付勢する手段を採用していた。
このため、分草杆を機体振動や茎稈類との接触に拘らず
所期姿勢に維持しておくには、相当強いバネが必要であ
り、そのバネに抗して分草杆を格納姿勢に切り換えるた
めの操作が重いものであった。本発明の目的は、操縦部
に位置したままで分草杆の姿勢切り換えを行うための分
草姿勢切り換え装置を備えたコンバインの分草装置にお
いて、揺動操作レバーと分草杆との機械的な連係構造を
もつ分草姿勢切り換え装置を、簡単な構成で、かつ、軽
快に操作しやすい構造によって提供することにある。
作レバーとを機械的に連係した一般的な従来構造のもの
は、雑草や藁屑などの夾雑物や泥土が多量に付着しやす
い分草杆の姿勢変更装置を、伝動モータや油圧機構など
の駆動手段を用いて構成する場合に比べて、部品点数少
なく、格別の駆動手段を要さず構造的に簡素に構成する
ことができる点で有利である。しかしながら、上記
〔1〕に記載の従来のコンバインでは、分草杆と揺動操
作レバーとを機械的に連係するにあたり、作業中の畦と
の衝突や仕切り壁などと衝突により分草杆が破損、ある
いは変形してしまうような不都合を避けるため、分草杆
の揺動自在な支持構造部分に摩擦板と付勢バネとを用い
た摩擦保持構造を採用していた。このため、この種の従
来の分草装置では、分草杆の姿勢切り換え操作が重く、
軽快な操作を望みにくいものであった。また、前記
〔2〕に記載の従来構造のものでは、分草杆と揺動操作
レバーとを機械的に連係するにあたり、作業中の畦との
衝突や仕切り壁などと衝突により分草杆が破損、あるい
は変形してしまうような不都合を避けられるように、分
草杆を常時作用姿勢側に付勢する手段を採用していた。
このため、分草杆を機体振動や茎稈類との接触に拘らず
所期姿勢に維持しておくには、相当強いバネが必要であ
り、そのバネに抗して分草杆を格納姿勢に切り換えるた
めの操作が重いものであった。本発明の目的は、操縦部
に位置したままで分草杆の姿勢切り換えを行うための分
草姿勢切り換え装置を備えたコンバインの分草装置にお
いて、揺動操作レバーと分草杆との機械的な連係構造を
もつ分草姿勢切り換え装置を、簡単な構成で、かつ、軽
快に操作しやすい構造によって提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の技術手段は、走行機体の未刈側の側部
に、機体横外側方に張り出した分草作用姿勢と走行機体
側に引き寄せられた格納姿勢とに姿勢切り換え自在な分
草杆を配設してあるとともに、前記分草杆の姿勢を前記
各姿勢に切り換え操作する分草姿勢切り換え装置を備え
ているコンバインの分草装置において、前記分草姿勢切
り換え装置を、操縦部近く位置に設けた人為操作具と、
その人為操作具による押し引き両方向の操作力を前記分
草杆に伝えるように機械的に連係された連係機構と、そ
の連係機構の作動を制御する連係制御手段とから構成
し、前記連係制御手段を、前記人為操作具による連係機
構の押し引き両方向の動きのうちの、前記分草杆を格納
姿勢側から分草作用姿勢側へ切り換える方向での動きに
対して、逆方向への動きに対するよりも大きな移動抵抗
を与える一方向牽制手段と、前記人為操作具による押し
引き方向とは異なる方向への付勢力で、前記一方向牽制
手段による抵抗付与作用が前記連係機構に対して働くよ
うに付勢し、かつ、その付勢方向とは逆方向への前記人
為操作具の操作で前記付勢力を解除可能に構成された付
勢手段とから構成したことである。
に講じた本発明の技術手段は、走行機体の未刈側の側部
に、機体横外側方に張り出した分草作用姿勢と走行機体
側に引き寄せられた格納姿勢とに姿勢切り換え自在な分
草杆を配設してあるとともに、前記分草杆の姿勢を前記
各姿勢に切り換え操作する分草姿勢切り換え装置を備え
ているコンバインの分草装置において、前記分草姿勢切
り換え装置を、操縦部近く位置に設けた人為操作具と、
その人為操作具による押し引き両方向の操作力を前記分
草杆に伝えるように機械的に連係された連係機構と、そ
の連係機構の作動を制御する連係制御手段とから構成
し、前記連係制御手段を、前記人為操作具による連係機
構の押し引き両方向の動きのうちの、前記分草杆を格納
姿勢側から分草作用姿勢側へ切り換える方向での動きに
対して、逆方向への動きに対するよりも大きな移動抵抗
を与える一方向牽制手段と、前記人為操作具による押し
引き方向とは異なる方向への付勢力で、前記一方向牽制
手段による抵抗付与作用が前記連係機構に対して働くよ
うに付勢し、かつ、その付勢方向とは逆方向への前記人
為操作具の操作で前記付勢力を解除可能に構成された付
勢手段とから構成したことである。
【0005】
【作用】上記の技術手段を講じたことによる作用は次の
通りである。分草杆と揺動操作レバーとを機械的に連係
するに際し、人為操作具による押し引き両方向の操作力
を前記分草杆に伝えるように機械的に連係された連係機
構と、その連係機構の作動を制御する連係制御手段とか
ら構成した分草姿勢切換装置を用いるので、分草杆の分
草作用姿勢や格納作用姿勢を維持する手段として、分草
杆を作用姿勢側もしくは格納姿勢側へ付勢する手段を用
いずに構成できるものでありながら、分草杆が畦などの
他物に接触した際の格納姿勢側への姿勢変化は許すこと
ができ、しかも、分草杆の分草作用姿勢の維持を強い摩
擦力によって行う必要がない。すなわち、人為操作具に
よる押し方向への操作力も、引き方向への操作力も、と
もに分草杆に伝えられる機械的な連係機構を採用してい
るので、例えば、レリーズワイヤーの一端側に分草杆を
接続して人為操作具の引き操作のみを分草杆に伝え、押
し方向への操作は分草杆を作用姿勢側に付勢する付勢手
段に分担させるような構造のものに比べ、人為操作具に
機械的に連係されている連係機構の前記押し引き方向へ
の移動を牽制することで、分草杆の作用姿勢を、前記押
し引き方向への作用力を有した付勢手段を用いずに維持
することができる。そして、分草杆の作用姿勢維持に際
して、前記連係機構の前記押し方向への移動と引き方向
への移動とに対する移動抵抗に差を付ける一方向牽制手
段を採用することで、作用姿勢側への姿勢変化は牽制し
ながら格納姿勢側への姿勢変化は許すことができる。ま
た、分草杆を作用姿勢側へ操作するに際しては、前記一
方向牽制手段の付勢力の解除に要する作用力の方向と人
為操作具による押し引き方向とを異ならせることで、一
方向牽制手段の付勢力を解除する操作が押し引きの抵抗
として作用しないように構成できる。このため、一方向
牽制手段の付勢力としては、連係機構に作用する分草杆
の重量などには関係なく、一方向牽制手段と連係機構と
の相互関係を維持するに足る程度の付勢力で良く、その
解除操作に大きな操作力を必要としない。
通りである。分草杆と揺動操作レバーとを機械的に連係
するに際し、人為操作具による押し引き両方向の操作力
を前記分草杆に伝えるように機械的に連係された連係機
構と、その連係機構の作動を制御する連係制御手段とか
ら構成した分草姿勢切換装置を用いるので、分草杆の分
草作用姿勢や格納作用姿勢を維持する手段として、分草
杆を作用姿勢側もしくは格納姿勢側へ付勢する手段を用
いずに構成できるものでありながら、分草杆が畦などの
他物に接触した際の格納姿勢側への姿勢変化は許すこと
ができ、しかも、分草杆の分草作用姿勢の維持を強い摩
擦力によって行う必要がない。すなわち、人為操作具に
よる押し方向への操作力も、引き方向への操作力も、と
もに分草杆に伝えられる機械的な連係機構を採用してい
るので、例えば、レリーズワイヤーの一端側に分草杆を
接続して人為操作具の引き操作のみを分草杆に伝え、押
し方向への操作は分草杆を作用姿勢側に付勢する付勢手
段に分担させるような構造のものに比べ、人為操作具に
機械的に連係されている連係機構の前記押し引き方向へ
の移動を牽制することで、分草杆の作用姿勢を、前記押
し引き方向への作用力を有した付勢手段を用いずに維持
することができる。そして、分草杆の作用姿勢維持に際
して、前記連係機構の前記押し方向への移動と引き方向
への移動とに対する移動抵抗に差を付ける一方向牽制手
段を採用することで、作用姿勢側への姿勢変化は牽制し
ながら格納姿勢側への姿勢変化は許すことができる。ま
た、分草杆を作用姿勢側へ操作するに際しては、前記一
方向牽制手段の付勢力の解除に要する作用力の方向と人
為操作具による押し引き方向とを異ならせることで、一
方向牽制手段の付勢力を解除する操作が押し引きの抵抗
として作用しないように構成できる。このため、一方向
牽制手段の付勢力としては、連係機構に作用する分草杆
の重量などには関係なく、一方向牽制手段と連係機構と
の相互関係を維持するに足る程度の付勢力で良く、その
解除操作に大きな操作力を必要としない。
【0006】
【発明の効果】上記技術手段を講じた本発明の効果は次
の通りである。畦などの他物に接触して格納姿勢側に姿
勢変化することを許す状態に分草杆を機械的に保持する
ものでありながら、その保持力に抗して強制的に分草杆
の姿勢切り換え操作を行うのではなく、分草杆の姿勢を
保持していた一方向牽制手段の牽制を解除することで、
その保持力そのものをなくしてしまうので、人為操作具
の操作で分草杆の姿勢切り換えを軽快に行うことができ
る。
の通りである。畦などの他物に接触して格納姿勢側に姿
勢変化することを許す状態に分草杆を機械的に保持する
ものでありながら、その保持力に抗して強制的に分草杆
の姿勢切り換え操作を行うのではなく、分草杆の姿勢を
保持していた一方向牽制手段の牽制を解除することで、
その保持力そのものをなくしてしまうので、人為操作具
の操作で分草杆の姿勢切り換えを軽快に行うことができ
る。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面の記載に基づ
いて説明する。図1〜図3は、本発明のコンバインの分
草装置の一実施例を示し、左右一対のクローラ式走行装
置1上の機枠2に脱穀選別装置4、及び操縦部5などを
搭載設置し、その前方位置に、引き起こし装置6、刈り
取り装置7、及び縦搬送装置8などからなる前処理装置
3が上下昇降調節自在に設けられた、周知の自脱型の二
条刈コンバインに、後述する分草装置を取り付けたもの
である。
いて説明する。図1〜図3は、本発明のコンバインの分
草装置の一実施例を示し、左右一対のクローラ式走行装
置1上の機枠2に脱穀選別装置4、及び操縦部5などを
搭載設置し、その前方位置に、引き起こし装置6、刈り
取り装置7、及び縦搬送装置8などからなる前処理装置
3が上下昇降調節自在に設けられた、周知の自脱型の二
条刈コンバインに、後述する分草装置を取り付けたもの
である。
【0008】前記分草装置は、機体の未刈側において、
前処理装置3における引き起こし装置6の前端部近くか
ら、走行装置1の後端部にわたって設けられた分草杆9
と、その分草杆9の姿勢を、機体横外側方に張り出した
分草作用姿勢と、機体側に引き寄せた格納姿勢とに切り
換え操作するための分草姿勢切り換え装置10とから構
成されている。前記分草杆9は、図1に示すように、前
端部がフック状に曲げられ、引き起こし装置6の前端近
くの分草具支持杆11に前後軸芯P1まわりで回動自在
に枢支されているとともに、後端部が、走行装置1の後
端部近くで機枠2に対して別の前後軸芯P2まわりで回
動自在に枢支され、かつ、その中間部が、伸縮調節可能
な揺動部材12に連結されている。この揺動部材12
は、引き起こし装置6への入力用伝動ケース13の下端
部近くに設けた取り付けブラケット14に揺動自在に枢
着されている。
前処理装置3における引き起こし装置6の前端部近くか
ら、走行装置1の後端部にわたって設けられた分草杆9
と、その分草杆9の姿勢を、機体横外側方に張り出した
分草作用姿勢と、機体側に引き寄せた格納姿勢とに切り
換え操作するための分草姿勢切り換え装置10とから構
成されている。前記分草杆9は、図1に示すように、前
端部がフック状に曲げられ、引き起こし装置6の前端近
くの分草具支持杆11に前後軸芯P1まわりで回動自在
に枢支されているとともに、後端部が、走行装置1の後
端部近くで機枠2に対して別の前後軸芯P2まわりで回
動自在に枢支され、かつ、その中間部が、伸縮調節可能
な揺動部材12に連結されている。この揺動部材12
は、引き起こし装置6への入力用伝動ケース13の下端
部近くに設けた取り付けブラケット14に揺動自在に枢
着されている。
【0009】前記分草姿勢切り換え装置10は、図2に
示すように、操縦部5に設けられた操縦席5aに座る操
縦者の手が届く範囲に設けられた人為操作具としての揺
動操作レバー15と、その揺動操作レバー15と前記分
草杆9とを連係する連係機構16と、その連係機構16
の作動を制御する連係制御手段とから構成されている。
前記揺動操作レバー15は、引き起こし装置6の裏面側
で前記入力用伝動ケース13の上端部に連設したレバー
ケーシング17内の支持台18から突出された枢支軸1
9に揺動操作自在に枢支され、かつ、その枢支軸19の
突出端側を反力点として揺動操作レバー15基部の扇状
の摺動板部分15Aを前記支持台18側へ押圧付勢する
スプリング20により、揺動操作レバー15の操作位置
を弾性的に摩擦保持するように構成されている。
示すように、操縦部5に設けられた操縦席5aに座る操
縦者の手が届く範囲に設けられた人為操作具としての揺
動操作レバー15と、その揺動操作レバー15と前記分
草杆9とを連係する連係機構16と、その連係機構16
の作動を制御する連係制御手段とから構成されている。
前記揺動操作レバー15は、引き起こし装置6の裏面側
で前記入力用伝動ケース13の上端部に連設したレバー
ケーシング17内の支持台18から突出された枢支軸1
9に揺動操作自在に枢支され、かつ、その枢支軸19の
突出端側を反力点として揺動操作レバー15基部の扇状
の摺動板部分15Aを前記支持台18側へ押圧付勢する
スプリング20により、揺動操作レバー15の操作位置
を弾性的に摩擦保持するように構成されている。
【0010】前記連係機構16は、前記レバーケーシン
グ17内で、揺動操作レバー15の摺動板部分15Aと
その摺動板部分15Aに対向する状態でレバーケーシン
グ17に固定された支持台18との間に設けられた一方
向牽制手段21と、前記揺動操作レバー15に一端側を
連結したプッシュプルワイヤ22と、そのプッシュプル
ワイヤ22の他端側に連結された前記揺動部材12とか
ら構成されている。
グ17内で、揺動操作レバー15の摺動板部分15Aと
その摺動板部分15Aに対向する状態でレバーケーシン
グ17に固定された支持台18との間に設けられた一方
向牽制手段21と、前記揺動操作レバー15に一端側を
連結したプッシュプルワイヤ22と、そのプッシュプル
ワイヤ22の他端側に連結された前記揺動部材12とか
ら構成されている。
【0011】前記連係制御手段は、揺動操作レバー15
による連係機構16の押し引き両方向の動きのうちの、
前記分草杆9を格納姿勢側から分草作用姿勢側へ切り換
える方向での動きに対して、逆方向への動きに対するよ
りも大きな移動抵抗を与える一方向牽制手段21と、前
記揺動操作レバー15による押し引き方向とは異なる方
向への付勢力で、前記一方向牽制手段21による抵抗付
与作用が前記連係機構16に対して働くように付勢し、
かつ、その付勢方向とは逆方向への揺動操作レバー15
の操作で前記付勢力を解除可能に構成された付勢手段と
しての前記スプリング20とから構成されている。
による連係機構16の押し引き両方向の動きのうちの、
前記分草杆9を格納姿勢側から分草作用姿勢側へ切り換
える方向での動きに対して、逆方向への動きに対するよ
りも大きな移動抵抗を与える一方向牽制手段21と、前
記揺動操作レバー15による押し引き方向とは異なる方
向への付勢力で、前記一方向牽制手段21による抵抗付
与作用が前記連係機構16に対して働くように付勢し、
かつ、その付勢方向とは逆方向への揺動操作レバー15
の操作で前記付勢力を解除可能に構成された付勢手段と
しての前記スプリング20とから構成されている。
【0012】上記の一方向牽制手段21は、前記支持台
18に形成した球体保持用の凹部23と、摺動板部分1
5Aに形成した複数個の係合穴24と、それら両者の間
に位置される球体25とから構成されている。そして、
前記凹部23が図3(ハ)で示すように、揺動操作レバ
ー15の分草杆9を格納する側への操作方向では、前記
球体25が凹部23の最深部23aに位置し、逆に分草
杆を分草作用姿勢側へ操作する方向では、前記球体25
凹部23のうちの徐々に浅くなる傾斜面部23bに、そ
の形状を設定されている。従って、前記凹部23に位置
する球体25は、前記揺動操作レバー15の分草杆9を
格納する側への操作時には、前記凹部23の最深部23
aに球体25が位置して、この状態では摺動板部分15
Aの係合穴24に球体25が係合していても、その係合
代は僅かであり、前記凹部23の端部に対する接当によ
り球体25の移動が止められ、摺動板部分15Aのみが
格納側に移行する。又、前記揺動操作レバー15の分草
杆9を分草作用姿勢側へ操作する時には、摺動板部分1
5Aの係合穴24に係合した前記球体25が、凹部23
の最深部23aから傾斜面部23b側に移行させられ、
凹部23の傾斜面部23bと係合穴24底面との間に強
く球体25を噛み込んで摺動板部分15Aの移動に強い
摩擦抵抗を与え、その移動に対する牽制状態となる。そ
して、摺動板部分15Aを人為的に操作するとき、つま
り、分草杆9を所定の分草作用位置に移行させるときに
は、前記揺動操作レバー15を前記スプリング20の付
勢作用に抗してやや支持台18から離間する側に操作
し、球体25の噛み込みを生じない状態で摺動板部分1
5Aを分草杆9の分草作用側に移行させられる。
18に形成した球体保持用の凹部23と、摺動板部分1
5Aに形成した複数個の係合穴24と、それら両者の間
に位置される球体25とから構成されている。そして、
前記凹部23が図3(ハ)で示すように、揺動操作レバ
ー15の分草杆9を格納する側への操作方向では、前記
球体25が凹部23の最深部23aに位置し、逆に分草
杆を分草作用姿勢側へ操作する方向では、前記球体25
凹部23のうちの徐々に浅くなる傾斜面部23bに、そ
の形状を設定されている。従って、前記凹部23に位置
する球体25は、前記揺動操作レバー15の分草杆9を
格納する側への操作時には、前記凹部23の最深部23
aに球体25が位置して、この状態では摺動板部分15
Aの係合穴24に球体25が係合していても、その係合
代は僅かであり、前記凹部23の端部に対する接当によ
り球体25の移動が止められ、摺動板部分15Aのみが
格納側に移行する。又、前記揺動操作レバー15の分草
杆9を分草作用姿勢側へ操作する時には、摺動板部分1
5Aの係合穴24に係合した前記球体25が、凹部23
の最深部23aから傾斜面部23b側に移行させられ、
凹部23の傾斜面部23bと係合穴24底面との間に強
く球体25を噛み込んで摺動板部分15Aの移動に強い
摩擦抵抗を与え、その移動に対する牽制状態となる。そ
して、摺動板部分15Aを人為的に操作するとき、つま
り、分草杆9を所定の分草作用位置に移行させるときに
は、前記揺動操作レバー15を前記スプリング20の付
勢作用に抗してやや支持台18から離間する側に操作
し、球体25の噛み込みを生じない状態で摺動板部分1
5Aを分草杆9の分草作用側に移行させられる。
【0013】前記プッシュプルワイヤ22は、揺動操作
レバー15の押し引き両方向の操作を分草杆9側に伝え
られるものであり、もちろん分草杆9側からの作用力、
つまり、分草杆9が他物に接触するなどして損傷、ある
いは変形するような外力が作用したときには、その外力
を摺動板部分15A側に伝達して、前記牽制状態を解除
し、分草杆9の格納側への移行を許すために作用する。
レバー15の押し引き両方向の操作を分草杆9側に伝え
られるものであり、もちろん分草杆9側からの作用力、
つまり、分草杆9が他物に接触するなどして損傷、ある
いは変形するような外力が作用したときには、その外力
を摺動板部分15A側に伝達して、前記牽制状態を解除
し、分草杆9の格納側への移行を許すために作用する。
【0014】 〔別実施例〕 (1) 図4は、一方向牽制手段21の他の実施例を示し、
支持台18側の面に、裏面側から打ち出し成形された傾
斜突片26を設け、摺動板部分15A側には前記傾斜突
片26の急傾斜縁に係合する貫通穴27を設けている。
その他の構成は前述の実施例と同様である。 (2) 前記分草姿勢切り換え装置10を構成するにあた
り、引き起こし装置6への入力用伝動ケース13に対し
て、揺動操作レバー15を、その操作方向が前後向きと
なる状態で設けてもよい。又、その場合、揺動操作レバ
ー15と揺動部材12とを連係するプッシュプルワイヤ
22を、引き起こし装置6に対する入力用伝動ケースの
設け方に応じて、引き起こし装置6背面に沿わせたり、
刈り取りフレーム側に沿わせるなど、任意の方向に配設
してもよい。 (3) 前記連係機構16において、人為操作具の操作を揺
動部材12に伝える部材としては、前記実施例に記載し
たプッシュプルワイヤ22やロッド29に限らず、リン
ク機構や、分草杆9の分草作用側と格納側との両方向の
いずれも引き作用で操作するように配設したボーデンケ
ーブルなど、適宜の手段を採用できる。 (4) 前記分草姿勢切り換え装置10の人為操作具として
は、前記の揺動操作レバー15に限らず、直接的な押し
引き操作により分草杆9の姿勢を切り換える構造のもの
を採用してもよい。この場合、分草杆9の姿勢を保持す
るには、前記揺動操作レバー15を採用したときと同様
の一方向牽制手段を採用すればよい。 (5) コンバインは二条刈のものに限らず、3条刈以上の
多条刈であってもよい。 (7) 分草杆9を支持する揺動部材12に対して、通常の
分草作業時に分草杆9がガタつくことを避け、かつ、揺
動操作レバー15による操作にさほど影響を与えない程
度の軽い摩擦抵抗を与えるのは差し支えない。
支持台18側の面に、裏面側から打ち出し成形された傾
斜突片26を設け、摺動板部分15A側には前記傾斜突
片26の急傾斜縁に係合する貫通穴27を設けている。
その他の構成は前述の実施例と同様である。 (2) 前記分草姿勢切り換え装置10を構成するにあた
り、引き起こし装置6への入力用伝動ケース13に対し
て、揺動操作レバー15を、その操作方向が前後向きと
なる状態で設けてもよい。又、その場合、揺動操作レバ
ー15と揺動部材12とを連係するプッシュプルワイヤ
22を、引き起こし装置6に対する入力用伝動ケースの
設け方に応じて、引き起こし装置6背面に沿わせたり、
刈り取りフレーム側に沿わせるなど、任意の方向に配設
してもよい。 (3) 前記連係機構16において、人為操作具の操作を揺
動部材12に伝える部材としては、前記実施例に記載し
たプッシュプルワイヤ22やロッド29に限らず、リン
ク機構や、分草杆9の分草作用側と格納側との両方向の
いずれも引き作用で操作するように配設したボーデンケ
ーブルなど、適宜の手段を採用できる。 (4) 前記分草姿勢切り換え装置10の人為操作具として
は、前記の揺動操作レバー15に限らず、直接的な押し
引き操作により分草杆9の姿勢を切り換える構造のもの
を採用してもよい。この場合、分草杆9の姿勢を保持す
るには、前記揺動操作レバー15を採用したときと同様
の一方向牽制手段を採用すればよい。 (5) コンバインは二条刈のものに限らず、3条刈以上の
多条刈であってもよい。 (7) 分草杆9を支持する揺動部材12に対して、通常の
分草作業時に分草杆9がガタつくことを避け、かつ、揺
動操作レバー15による操作にさほど影響を与えない程
度の軽い摩擦抵抗を与えるのは差し支えない。
【0015】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】コンバインの全体を示す側面図
【図2】分草姿勢切り換え装置の全体を示す背面図
【図3】分草姿勢切り換え装置の要部を示す側面図と正
面図と断面図
面図と断面図
【図4】分草姿勢切り換え装置の別実施例を示す断面図
9 分草杆 10 分草姿勢切り換え装置 15 人為操作具 16 連係機構 21 一方向制御手段
Claims (1)
- 【請求項1】 走行機体の未刈側の側部に、機体横外
側方に張り出した分草作用姿勢と走行機体側に引き寄せ
られた格納姿勢とに姿勢切り換え自在な分草杆(9)を
配設してあるとともに、前記分草杆(9)の姿勢を前記
各姿勢に切り換え操作する分草姿勢切り換え装置(1
0)を備えているコンバインの分草装置であって、 前記分草姿勢切り換え装置(10)を、操縦部(5)近
く位置に設けた人為操作具(15)と、その人為操作具
(15)による押し引き両方向の操作力を伝えるように
前記分草杆(9)に機械的に連係された連係機構(1
6)と、その連係機構(16)の作動を制御する連係制
御手段とから構成し、 前記連係制御手段を、前記人為操作具(15)による連
係機構(16)の押し引き両方向の動きのうちの、前記
分草杆(9)を格納姿勢側から分草作用姿勢側へ切り換
える方向での動きに対して、逆方向への動きに対するよ
りも大きな移動抵抗を与える一方向牽制手段(21)
と、 前記人為操作具(15)による押し引き方向とは異なる
方向への付勢力で、前記一方向牽制手段(21)による
抵抗付与作用が前記連係機構(16)に対して働くよう
に付勢し、かつ、その付勢方向とは逆方向への前記人為
操作具(15)の操作で前記付勢力を解除可能に構成さ
れた付勢手段(20)とから構成してあ るコンバインの
分草装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15320893A JP2927641B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | コンバインの分草装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15320893A JP2927641B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | コンバインの分草装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH078089A JPH078089A (ja) | 1995-01-13 |
JP2927641B2 true JP2927641B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=15557413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15320893A Expired - Lifetime JP2927641B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | コンバインの分草装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2927641B2 (ja) |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005245323A (ja) * | 2004-03-04 | 2005-09-15 | Kubota Corp | コンバイン |
JP4635546B2 (ja) * | 2004-09-29 | 2011-02-23 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
JP4617139B2 (ja) * | 2004-11-09 | 2011-01-19 | 三菱農機株式会社 | コンバイン |
JP4751606B2 (ja) * | 2004-12-20 | 2011-08-17 | 三菱農機株式会社 | コンバインのナローガイド操作構造 |
JP4824988B2 (ja) * | 2005-10-28 | 2011-11-30 | 株式会社クボタ | コンバインの分草装置 |
JP4636264B2 (ja) * | 2005-11-16 | 2011-02-23 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
JP4820216B2 (ja) * | 2006-06-15 | 2011-11-24 | 株式会社クボタ | コンバインの分草装置 |
JP4636168B2 (ja) * | 2008-10-31 | 2011-02-23 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
JP4636177B2 (ja) * | 2008-12-29 | 2011-02-23 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
JP5429972B2 (ja) * | 2009-09-07 | 2014-02-26 | ヤンマー株式会社 | コンバイン |
JP5410239B2 (ja) * | 2009-10-28 | 2014-02-05 | ヤンマー株式会社 | 作業機 |
JP4636208B2 (ja) * | 2010-01-29 | 2011-02-23 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
JP5594391B2 (ja) * | 2013-03-28 | 2014-09-24 | 井関農機株式会社 | コンバインの刈取搬送装置 |
JP5632509B2 (ja) * | 2013-06-05 | 2014-11-26 | ヤンマー株式会社 | コンバイン |
JP5594418B2 (ja) * | 2013-09-14 | 2014-09-24 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
-
1993
- 1993-06-24 JP JP15320893A patent/JP2927641B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH078089A (ja) | 1995-01-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2927641B2 (ja) | コンバインの分草装置 | |
US4632456A (en) | Children's automobile-mounted safety seat | |
US6036267A (en) | Seat track with rotary locking device | |
JP2007196899A (ja) | シートの操作装置及びシート | |
JPH0446528B2 (ja) | ||
JPH078088A (ja) | コンバインの分草装置 | |
US4252368A (en) | Dual seat for material handling equipment | |
JPH0724700Y2 (ja) | コンバインのhst変速装置 | |
KR20180045482A (ko) | 시트용 암레스트의 높이 조절장치 | |
JP2510773B2 (ja) | 刈取収穫機 | |
JPH04307120A (ja) | 歩行型作業車の操作構造 | |
JP2510772B2 (ja) | 藺草ハ―ベスタ | |
JP3396917B2 (ja) | コンバインの乗降装置 | |
JP2006166860A (ja) | コンバインのナローガイド切換操作構造 | |
JP2008136379A (ja) | 収穫機 | |
JP2004194623A (ja) | コンバイン | |
JPS6058925B2 (ja) | 簡易乗用型田植機 | |
JP3434842B2 (ja) | 乗用型田植機 | |
JP2003127697A (ja) | 農作業機 | |
JP2004194622A (ja) | コンバイン | |
JPS5818655Y2 (ja) | 自動クラッチ付刈取機 | |
JP2546685Y2 (ja) | 水田作業機における水平制御機構 | |
JP3662189B2 (ja) | コンバインの操作構造 | |
JPS599565Y2 (ja) | コンバインにおける走行刈取脱穀のクラツチ装置 | |
JP3578675B2 (ja) | コンバイン |