JP5410239B2 - 作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、サイドデバイダを備えた作業機に関する。
従来から、機体の側面にサイドデバイダを備えた構成のコンバインが知られている。サイドデバイダは、刈取作業時に、前進する機体がその横側にある未刈穀稈を巻き込んだり、クローラ等で踏み付けたりしないように、未刈穀稈を横方向外向き(機体から離れる方向)に押しやるためのものである。特許文献1は、この種の構成のコンバインを開示する。
この特許文献1のコンバインは、分草杆(サイドデバイダ)の分草作用姿勢と格納姿勢とを切り替えるための揺動操作レバーを運転席の近傍に備えている。この揺動操作レバーと分草杆との間は、リンク機構等で構成された連係機構によって連結されている。この構成により、運転座席から分草杆の姿勢を切り替えることができる。
特開平7−8088号公報
しかし、上記特許文献1に示すような連係機構は、長期間の使用により、機械的な連結部分に多少のガタが生じることが避けられない。このガタは分草杆のフラつきやガタつきを招き、振動及び騒音の原因となったり、分草作用を良好に発揮できなかったりする場合があった。更に、ガタが大きい状態で長時間使用すると、分草杆や連係機構の耐久性が低下してしまい易くなり、これらの点において改善の余地が残されていた。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、リンク機構を介して遠隔操作が可能なサイドデバイダを備える作業機において、当該リンク機構に生じるガタつきの影響を効果的に防止できる構成を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の作業機が提供される。即ち、この作業機は、デバイダ操作部と、操作リンク部と、中継リンク部と、デバイダリンク部と、サイドデバイダと、固定部と、を備える。前記操作リンク部は、前記デバイダ操作部に加えられた操作力を機体左右方向へ伝達する。前記中継リンク部は、前記操作リンク部から伝達された機体左右方向の操作力を上下方向の操作力へと変換する。前記デバイダリンク部は、前記中継リンク部から伝達された操作力を上下方向へ伝達する。前記サイドデバイダは、機体の側面に取り付けられ、前記デバイダリンク部から伝達された操作力により、機体の外側に穀稈を押しやる分草作用姿勢と、格納姿勢と、を切替可能である。前記固定部は、前記サイドデバイダが分草作用姿勢で固定されるように前記中継リンク部を固定する。また、前記固定部は、第1固定部と、第2固定部と、を備える。前記第1固定部は、中継リンク部の動作とともに動作する。前記第2固定部は、前記第1固定部が動作しないように保持することで、前記中継リンク部の固定を行う。前記中継リンク部に所定の大きさ以上の操作力が加えられると、前記第1固定部に対する前記第2固定部の保持が外れる。
これにより、サイドデバイダが分草作用姿勢で固定されているときは、中継リンク部が固定されているため、デバイダ操作部及び操作リンク部のガタつきがサイドデバイダに伝達することがない。そのため、分草作用中にサイドデバイダが穀稈等から力を受けた場合においても、サイドデバイダのガタつきを小さくし、分草作用姿勢を安定して維持させることができる。また、ガタつきを原因とする各部の損耗を防止できるため、メンテナンスコストを低減するとともに耐久性を向上させることができる。また、固定部が上記第1固定部及び第2固定部から構成されることで、分草作用姿勢のときにサイドデバイダが穀稈等から力を受けた場合でも、第2固定部の保持により、当該サイドデバイダの分草作用姿勢を維持させることができる。一方、操縦者がデバイダ操作部を操作して各リンク部に一定以上の大きさの操作力が伝達されると、第2固定部の保持が外れ、サイドデバイダを分草作用姿勢から格納姿勢へと切り替えることができる。
前記の作業機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記中継リンク部は、複数の中継アームを備える。前記固定部は、前記中継アーム同士を連結している。
これにより、固定部は、中継リンク部の位置を保持するだけでなく、中継リンク部の機械的強度を向上させる効果も有することになる。そのため、補強部材を別に設ける必要がなくなり、部品点数を少なくすることができる。
前記の作業機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この作業機は、穀稈引起装置と、引起変速装置と、引起変速リンク部と、を備える。前記穀稈引起装置は、圃場の未刈り穀稈を引き起こす。前記引起変速装置は、前記穀稈引起装置を変速する。前記引起変速リンク部は、操縦者が行う変速操作を前記引起変速装置側に伝達する。前記引起変速リンク部が有する回転軸線と、前記中継リンク部が有する回転軸線と、が同一である。
これにより、引起変速リンク部及び中継リンク部が同一の回転軸線を有するため、引起変速リンク部及び中継リンク部をコンパクトに配置することができ、全体として簡素な構成を実現できる。
本発明の一実施形態に係るコンバインの全体的な構成を示す側面図。 コンバインの平面図。 コンバインの正面図。 刈取部の骨組みを示す背面図。 刈取部の骨組みを示す平面図。 デバイダリンク機構の構成を示す拡大背面図。 デバイダ動作規制機構の構成を示す拡大背面図。 固定部の構成を示す拡大斜視図。 引起リンク機構の構成を示す拡大背面図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、図2は、なお、以下の説明では、単に「左側」「右側」等というときは、コンバインの前方に向かって左側及び右側を意味するものとする。
図1に示すように、本実施形態のコンバイン(作業機)10は、稲、麦等の株元を刈り取るための刈取部12を機体前部に備えるとともに、機体を走行させるためのクローラ部11を機体下部に備えて構成されている。図2に示すように、コンバイン10の左側の上部には、刈り取った穀稈を脱穀するための脱穀機14が備えられる。また、この脱穀機14と並設するように、グレンタンク15がコンバイン10の上部右側に備えられている。
グレンタンク15の前方には、コンバイン10を操作するための運転部17が備えられる。この運転部17には操作部52及び運転座席53等が設けられており、前記操作部52によって、刈取や走行等、コンバイン10の各種の操作を行うことができる。前記運転部17の下方には、コンバイン10の駆動源としてのエンジン18が配置されている。
エンジン18の動力は、エンジン18の出力軸から、クローラ部11を駆動させるミッション装置、脱穀機14の各部、排出オーガ51及び刈取部12等にそれぞれ分岐して伝達される。
コンバイン10の左側の側面には、サイドデバイダ19が取り付けられている。サイドデバイダ19は、前進する機体がその横側にある未刈穀稈を巻き込んだり、クローラ部11で踏み付けたりしないように、未刈穀稈を横方向外向きに押しやるためのものである。
図1に示すクローラ部11はコンバイン10の左右両側に配置されており、このクローラ部11が駆動することでコンバイン10を走行させるように構成されている。そして、この左右のクローラ部11の駆動の向き及び速度を走行ミッション装置によって変更することで、コンバイン10の走行方向及び速度の調節が可能になっている。
機体前部に配置された刈取部12は、図略の油圧シリンダにより、上下に昇降させることができる。これにより、刈刃部13の高さを圃場の傾斜等に応じた適切な高さとすることが可能となり、状況に応じて適切に刈取りを行うことができる。また、刈取りを行わずにコンバイン10の移動を行う場合には、刈取部12を上昇させた状態で走行することで、分草板45などが圃場に接触しないようにすることができる。
この刈取部12は、前処理部25と、刈刃部13と、掻込装置47と、図略の搬送部と、を備えている。
前処理部25は、コンバイン10の機体の前方下部に配置されている。また、この前処理部25は、引起装置(穀稈引起装置)46と、分草板45と、を備えている。引起装置46はタイン49を備えており、倒伏した作物を拾い上げたり、穂先を一定の幅に収束させたりする引起し作業を行う。また、この引起作業は、後述の引起変速装置28によって速度を2段階に切り替えることができる。分草板45は、刈取部12によって作物を刈り取るべき幅を規定するためのものであり、また、倒伏した状態の稲等を当該分草板45がすくい上げることによって、引起装置46による前記引起し作業を容易にする。
刈刃部13は刈刃と受刃とを備えており、両者が左右に駆動されることによって作物の株元を切り取る。また、掻込装置47は刈刃部13の上方に配置されており、この掻込装置47は、刈刃部13によって切断された穀稈を掻き込み、図略の搬送部に受け渡す。この搬送部は搬送チェーン及び縦搬送チェーン等を備えており、脱穀機14のフィードチェーン16に作物の株元を搬送するよう構成されている。
このフィードチェーン16は穀稈を挟持しながら搬送して脱穀するように構成されている。穀稈の脱穀後、図略の選別装置によって穀粒が藁屑より選別分離されて、精粒は一番物として前記グレンタンク15に貯留される。藁屑は、フィードチェーン16の後端側から排藁チェーン50によって搬送され、コンバイン10後部に備えられる排藁カッタ48によって適宜の長さに切り刻まれ、機外へ排出される。
次に、図4から図6までを参照して、サイドデバイダ19の姿勢を変更するための構成について説明する。図4は、刈取部12の骨組みを示す背面図である。図5は、刈取部12の骨組みを示す平面図である。図6は、デバイダリンク機構89の構成を示す拡大背面図である。
サイドデバイダ19は、前述のように機体の左側面に設けられており、その側面支点として上下に回動可能に構成されている。そして、運転部17の左側方に配置されたデバイダレバー80を左右方向に回動することで、サイドデバイダ19の姿勢を、横方向外向きに張り出した分草作用姿勢と、刈取部12に近接して起立した格納姿勢と、の間で変更可能に構成されている。
図4に示すように、デバイダレバー80とサイドデバイダ19とは、デバイダリンク機構89を介して連結されている。このデバイダリンク機構89は、操縦者がデバイダレバー80に加えた操作力をサイドデバイダ19まで伝達するように構成されている。以下、このデバイダリンク機構89の詳細について説明する。
デバイダリンク機構89は、図6に示すように、操作リンク部81と、中継リンク部82と、デバイダリンク部83と、で構成されている。そして、中継リンク部82には固定部84が取り付けられている。
操作リンク部81は、刈取前方フレーム71の上方を通過しながら機体の左側へほぼ水平に延びるように構成されている。そして、デバイダレバー80の端部と回動可能に連結されている。また、デバイダレバー80はその中央近傍において刈取上方フレーム72に回動可能に支持されているため、デバイダレバー80を左右方向に回動させることで、操作リンク部81も左右に動作する。この操作リンク部81の左端は、中継リンク部82と互いに回動可能に連結されている。
中継リンク部82は、L字状の板材であり、上方に延びるように構成される第1中継アーム101と、左方に延びるように構成される第2中継アーム102と、を有している。また、第1中継アーム101及び第2中継アーム102の交差部分は、連結ピン111によってリンクブラケット61に回動可能に取り付けられている。なお、リンクブラケット61は適宜の部材を介して刈取部12のフレームに固定されている。
この構成で、中継リンク部82が連結ピン111を中心に回動すると、第1中継アーム101は略左右方向に動作し、第2中継アーム102は略上下方向に動作する。このように、中継リンク部82は、操作リンク部81の左右方向の動きをデバイダリンク部83の上下方向の動きへ変換することができる。
また、中継リンク部82には、固定部84が取り付けられている。この固定部84は、中継リンク部82が連結ピン111を中心として回動しないように、ある程度の大きさの保持力で保持(規制)できる構成になっている。なお、この固定部84の詳細な構成については後述する。
また、第2中継アーム102の先端部は、デバイダリンク部83と互いに回動可能に連結されている。デバイダリンク部83は、第2中継アーム102との連結部から下方向に向かって延びるように構成されている。
このようにデバイダリンク機構89を構成することにより、デバイダレバー80のグリップ部を左方向に回動した場合は以下のように動作する。即ち、操作リンク部81に対して右向きの操作力が掛かり、この操作リンク部81から右向きの操作力を受けることで、第1中継アーム101は連結ピン111を中心に図6における時計回りに回動する。これにより、第2中継アーム102も同じ向きに回動するため、第2中継アームの自由端に連結されたデバイダリンク部83は、上方に移動する。なお、この操作後のデバイダリンク機構89の位置は、図6に2点鎖線で示している。
デバイダリンク部83の下側には、図4に示すようにデバイダ動作規制機構39が構成されている。このデバイダ動作規制機構39は、サイドデバイダ19が過剰に回動しないように、回動範囲の規制を行うものである。
このデバイダ動作規制機構39について、図7を参照して説明する。図7は、デバイダ動作規制機構39の構成を示す拡大背面図である。デバイダ動作規制機構39は、支持板32と、回動板33と、デバイダブラケット37と、を備えている。
支持板32は、適宜の部材を介して刈取部12のフレームに固定されている。そして、支持板32は、デバイダブラケット37を適当な位置に固定している。
デバイダブラケット37には、円弧状の溝であるガイド溝孔35が上部に形成されるとともに、ピン軸34を取り付けるための取付孔が下部に形成されている。また、デバイダブラケット37の前側(図7における紙面奥側)には回動板33が配置されている。デバイダブラケット37は、回動板33がピン軸34を中心に回動することができるように、回動板33を支持している。
回動板33には、規制ピン36と、連結具38と、揺動パイプ31と、が取り付けられている。規制ピン36は、回動板33に固定されているとともにガイド溝孔35を挿通している。そして、回動板33がピン軸34を中心に回動すると、規制ピン36がこのガイド溝孔35に沿って移動するように構成されている。つまり、規制ピン36がガイド溝孔35に沿って移動可能な範囲において、回動板33はピン軸34を中心に回動することができる。
連結具38は、デバイダリンク部83の下方側の端部を回動可能に支持している。つまり、デバイダリンク部83が上下方向に移動することで、回動板33がピン軸34を中心に回動する構成になっている。
揺動パイプ31は、回動板33の前部(図7における紙面奥側の部分)に固定されている。従って、回動板33が回動することで揺動パイプ31も一体となって回動する。また、揺動パイプ31のもう一方の端部は、図7等に示すように、サイドデバイダ19の長手中途部に接続されている。従って、回動板33の回動により揺動パイプ31が例えば上方に回動すると、当該揺動パイプ31に固定されているサイドデバイダ19を上方に回動させ、格納姿勢に近づけることができる。
この構成で、デバイダリンク部83が上下方向に移動すると、回動板33がピン軸34を中心に回動する。そして、回動板33に固定された揺動パイプ31も回動板33とともに回動する。サイドデバイダ19は揺動パイプ31と接続されているため、揺動パイプ31の回動によりサイドデバイダ19を動作させることができる。なお、ガイド溝孔35によって回動板33の回動範囲が規制されていることから、必要な範囲でのみサイドデバイダ19を動作させることができる。このようにして、サイドデバイダ19の起伏回動範囲が規制されている。
次に、図8を参照して、前記中継リンク部82における固定部84の構成について説明する。図8は、中継リンク部82を固定する固定部84の構成を示す拡大斜視図である。
固定部84は、第1中継アーム101及び第2中継アーム102に跨って取り付けられている板バネ(第1固定部)66と、移動不能に構成されている規制部材(第2固定部)65と、により構成されている。
規制部材65は、断面L字状の細長い部材であり、平板状の基部104と、基部104からほぼ垂直に突出する平板状のストッパ部105と、を有している。前記基部104の一方の端部は、固定具115によって、図6に示すリンクブラケット61に固定されている。
板バネ66は、図8に示すように、第1中継アーム101の長手方向中途部(やや連結ピン111寄りの箇所)と、第2中継アーム102の先端部(デバイダリンク部83との連結箇所)と、を接続するように配置されている。この板バネ66は細長い形状に構成されるとともに、その長手方向中途部には、規制部材65側に向けて突出する山形の突起部106が形成されている。
この構成において、デバイダレバー80のグリップ部を右側へ回動させることにより、図8で示す位置から中継リンク部82を反時計回りに回動させると、突起部106がストッパ部105に接触する。ここで、突起部106に一定以上の力が掛かると、板バネ66が弾性変形を起こし、突起部106がストッパ部105を乗り越えて通過し、ストッパ部105よりも左側に位置することとなる。
そして、本実施形態のコンバイン10は、突起部106がストッパ部105を乗り越えた上記の状態において、サイドデバイダ19が分草作用姿勢となるように構成されている。そのため、分草作用中にサイドデバイダ19が穀稈等から力を受けた場合においても、サイドデバイダ19から伝達する力は固定部84(ストッパ部105及び突起部106)によって止められるため、デバイダレバー80、操作リンク部81及びこれらの連結箇所等にガタがあった場合においても、そのガタの影響によってサイドデバイダ19がガタつくことがない。このように、本実施形態のコンバイン10は、サイドデバイダ19のガタつきを抑制し、分草作用姿勢を安定して維持させることができる。
なお、従来の構成では、デバイダレバー80を挿通するための規制板を備え、当該規制板が有する溝の両端に形成された切欠き溝を利用し、この切欠き溝にデバイダレバー80を入れることでサイドデバイダ19を固定していた。つまり、サイドデバイダ19に対してリンク機構(操作リンク部81、中継リンク部82、及びデバイダリンク部83)を介して連結されたデバイダレバー80を切欠き溝で位置規制することで、サイドデバイダ19の分草作用姿勢を保持する構成としていた。しかしこの構成では、上記リンク機構の各部が有するガタが累積した分だけ、サイドデバイダ19のガタつく余地が生じてしまっていた。この点、本実施形態では、デバイダリンク機構89の中途部分に位置する中継リンク部82を固定部84で保持することで、サイドデバイダ19のガタつきを小さくでき、騒音や振動を良好に抑制することができる。
以上に説明したように、コンバイン10は、デバイダレバー80と、操作リンク部81と、中継リンク部82と、デバイダリンク部83と、サイドデバイダ19と、固定部84と、を備えている。操作リンク部81は、デバイダレバー80に加えられた操作力を機体左右方向へ伝達している。中継リンク部82は、操作リンク部81から伝達された機体左右方向の操作力を上下方向の操作力へと変換している。デバイダリンク部83は、中継リンク部82から伝達された操作力を上下方向へ伝達している。そして、機体の側面に取り付けられるサイドデバイダ19は、デバイダリンク部83から伝達された操作力により、機体の外側に穀稈を押しやる分草作用姿勢と、格納姿勢と、を切替可能に構成されている。固定部84は、サイドデバイダ19が分草作用姿勢で固定されるように中継リンク部82を固定する。
これにより、サイドデバイダ19が分草作用姿勢で固定されているときは、中継リンク部82が固定されているため、デバイダレバー80及び操作リンク部81のガタつきがサイドデバイダ19に伝達することがない。そのため、分草作用中にサイドデバイダ19が穀稈等から力を受けた場合においても、サイドデバイダ19を大きくガタつかせずに分草作用姿勢を維持させ、騒音や振動を防止することができる。また、ガタつきによる各部の損耗を防止できるため、デバイダリンク機構89等のメンテナンスコストを低減するとともに耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態のコンバイン10においては、中継リンク部82には、第1中継アーム101と第2中継アーム102とが形成されている。固定部84は、この中継アーム同士を連結している。
これにより、固定部84の板バネ66は、中継リンク部82の位置を保持するだけでなく、中継リンク部82の機械的強度を向上させる効果も有することになる。そのため、補強部材を別に設ける必要がなくなり、部品点数を少なくすることができる。
また、本実施形態のコンバイン10において、固定部84は、板バネ66と、規制部材65と、を備えている。板バネ66は、中継リンク部82に固定されているため、中継リンク部82の動作とともに動作する。規制部材65は、ストッパ部105と、板バネ66に形成された突起部106とを接触させることにより、中継リンク部82の固定を行っている。そして中継リンク部82に一定以上の操作力が加わると、突起部106に対するストッパ部105の固定が外れるように構成されている。
これにより、分草作用姿勢のときにサイドデバイダ19が穀稈等から力を受けた場合でも、規制部材65の固定により、当該サイドデバイダ19の分草作用姿勢を維持させることができる。一方、操縦者がデバイダレバー80を操作してデバイダリンク機構89に一定以上の操作力が伝達されると、規制部材65の保持が外れ、サイドデバイダ19を分草作用姿勢から格納姿勢へと切り替えることができる。
次に、図9を参照して引起装置46を変速する操作及びその操作の伝達機構について説明する。図9は、引起リンク機構99の構成を示す拡大背面図である。なお、図9においては、引起リンク機構99の構成をより良く示すために、図6で説明したデバイダリンク機構89等を取り外した状態が描かれている。
図2に示すように、運転部17の左前方であって刈取部12の上部には、引起変速装置28を操作するための引起変速レバー90が左右にスライド可能に取り付けられている。なお、図9に示すように、この引起変速レバー90は規制板96を挿通しており、この規制板96に形成された溝によって引起変速レバー90のスライド向き及びスライド範囲が規制されている。
引起変速装置28は、内部に図略の変速機構を備えている。そして、この引起変速装置28を貫通するように設けられたシフト軸93が上下移動を行うことで、シフト軸93に形成された図略のシフトフォークが変位し、これにより、引起変速装置28の内部でのギアの噛合いが変更されて変速を行うことができる。
この構成で、操縦者が引起変速レバー90を左右にスライドすると、その操作力が引起リンク機構99を介して引起変速装置28のシフト軸93に伝達され、当該シフト軸93を上下移動させる。この結果、タイン49の駆動速度を高速と低速とで切り替えることができる。
以下、引起リンク機構99について説明する。この引起リンク機構99は、デバイダリンク機構89と類似の構成となっており、引起操作リンク部91と、引起中継リンク部(引起変速リンク部)92と、で構成されている。
引起操作リンク部91は、引起変速レバー90の下部に接続されており、刈取前方フレーム71の上方を通過しながら機体の左側へほぼ水平に延びるように構成されている。そして、引起変速レバー90を左右にスライドさせることで、引起操作リンク部91も左右に一体的に動作する。この引起操作リンク部91の左端は、引起中継リンク部92と互いに回動可能に連結されている。
引起中継リンク部92は、中継リンク部82と同様に略L字状の部材で構成されており、基体左右方向の操作力を上下方向へ変換して伝達している。中継リンク部82は、その2本のアームの接続箇所において、上記の連結ピン111を用いてリンクブラケット61に回動可能に支持されている。そして、引起中継リンク部92の短い方のアームには、シフト軸93が回動可能に連結されている。以上により、引起操作リンク部91を左右方向に変位させて中継リンク部82を回動させることで、シフト軸93を上下方向にスライド移動させることができる。
なお、中継リンク部82はリンクブラケット61よりも後方(紙面手前側)で支持されているのに対して、引起中継リンク部92は、リンクブラケット61よりも前方(紙面奥側)で支持されている。
このように引起リンク機構99を構成することにより、引起変速レバー90を右側にスライドさせた場合は以下のように動作する。即ち、引起操作リンク部91に対して右向きの操作力が掛かるので、引起中継リンク部92には引起操作リンク部91から右向きの操作力が加わり、当該引起中継リンク部92は連結ピン111を中心に時計回りに回動する。これにより、引起中継リンク部92に連結されたシフト軸93は、上方に移動する。なお、この操作後の引起リンク機構99の位置は、図9に2点鎖線で示している。
以上に示すように、本実施形態のコンバイン10は、引起装置46と、引起変速装置28と、引起リンク機構99と、を備えている。引起装置46は、圃場の未刈り穀稈を引き起こす。引起変速装置28は、引起装置46を変速可能に構成されている。引起リンク機構99は、操縦者が引起変速レバー90を用いて行う変速操作を引起変速装置28側に伝達している。また、引起リンク機構99の引起中継リンク部92が有する回転軸線と、中継リンク部82が有する回転軸線と、は同一となっている。
このように、引起リンク機構99の引起中継リンク部92と、デバイダリンク機構89の中継リンク部82と、が同一の回転軸線を有するため、引起リンク機構99及びデバイダリンク機構89をコンパクトに配置することができ、全体として簡素な構成を実現できる。更に、2つのリンク部が同一(共通)の連結ピン111によって回転可能に取り付けられているため、部品点数を減らすことができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態では、デバイダリンク機構89は、操作リンク部81と、中継リンク部82と、デバイダリンク部83と、で構成されている。しかし、デバイダリンク機構89は、この構成に限定される訳ではなく、例えば、操作リンク部81とデバイダリンク部83との間に複数のリンク部を配置しても良い。
上記実施形態では、1つの突起部106が形成された板バネ66を用いて中継リンク部82を固定したが、突起部106が複数個形成された構成の板バネを用いても良い。この場合、サイドデバイダ19を分草作用姿勢だけでなく格納姿勢等でガタつきを軽減しつつ固定することができる。また、固定部84は、板バネ66と規制部材65の組合せに限られず、中継リンク部82を回動不能に固定できる構成であればどのような構成を用いても良い。
固定部84の突起部106の位置(又は規制部材65の位置)を調整できるように、適宜の調整機構を設けても良い。この場合、長年の使用によってデバイダリンク機構89のガタの大きさが変化しても、調整機構を用いた調整によってサイドデバイダ19のガタつきを小さく抑えることができる点で有利である。調整機構としては、例えば長孔とネジを用いたものが考えられる。
上記実施形態のコンバイン10は4条刈となっているが、例えば2条刈、3条刈及び5条刈以上のコンバイン10にも上記構成を適用することができる。ただし、リンク機構のガタを軽減するという本発明の効果を良好に発揮させる観点からは、リンク機構が複雑になりがちな3条刈以上の刈取部を備えたコンバインに適用することが好適である。
10 コンバイン(作業機)
12 刈取部
19 サイドデバイダ
46 引起装置(穀稈引起装置)
61 リンクブラケット
80 デバイダレバー(デバイダ操作部)
81 操作リンク部
82 中継リンク部
83 デバイダリンク部
84 固定部
89 デバイダリンク機構
111 連結ピン

Claims (3)

  1. デバイダ操作部と、
    前記デバイダ操作部に加えられた操作力を機体左右方向へ伝達する操作リンク部と、
    前記操作リンク部から伝達された機体左右方向の操作力を上下方向の操作力へと変換する中継リンク部と、
    前記中継リンク部から伝達された操作力を上下方向へ伝達するデバイダリンク部と、
    機体の側面に取り付けられ、前記デバイダリンク部から伝達された操作力により、機体の外側に穀稈を押しやる分草作用姿勢と、格納姿勢と、を切替可能であるサイドデバイダと、
    前記サイドデバイダが分草作用姿勢で固定されるように前記中継リンク部を固定する固定部と、
    を備え
    前記固定部は、
    前記中継リンク部の動作とともに動作する第1固定部と、
    前記第1固定部が動作しないように保持することで、前記中継リンク部の固定を行う第2固定部と、
    を備え、
    前記中継リンク部に所定の大きさ以上の操作力が加えられると、前記第1固定部に対する前記第2固定部の保持が外れることを特徴とする作業機。
  2. 請求項1に記載の作業機であって、
    前記中継リンク部は、複数の中継アームを備え、
    前記固定部は、前記中継アーム同士を連結していることを特徴とする作業機。
  3. 請求項1又は2に記載の作業機であって、
    圃場の未刈り穀稈を引き起こす穀稈引起装置と、
    前記穀稈引起装置を変速するための引起変速装置と、
    操縦者が行う変速操作を前記引起変速装置側に伝達する引起変速リンク部と、
    を備え、
    前記引起変速リンク部が有する回転軸線と、前記中継リンク部が有する回転軸線と、が同一であることを特徴とする作業機。
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