JP6330707B2 - 低窒素鋼の溶製方法 - Google Patents

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Description

本開示は、二次精錬プロセスにて真空脱ガス装置及び大気圧下での取鍋精錬炉を用いた低窒素鋼の溶製方法に関する。
従来、低炭素化、低窒素化および低硫化を指向するステンレス鋼を溶製する際には、二次精錬プロセスにVOD装置を用いた真空脱ガス処理が用いられていた。VOD装置を用いた真空脱ガス処理では、取鍋全体を真空引きした状態で、吹精ランスからの酸素ガス供給により溶鋼中の炭素を取り除く脱炭処理が行われ、その後、金属Al等の還元剤が投入されることで溶鋼の脱硫反応を伴う還元処理が行われる。溶鋼の還元処理では、投入された還元剤によって浴面のスラグの還元反応も進むため、スラグ中の酸化クロムが還元され、クロムが溶鋼へ回収される。また、還元処理によって、溶鋼の脱硫反応が進むため、溶鋼中の硫黄濃度が低下する。この際、VOD装置を用いた真空脱ガス処理では、取鍋全体が真空雰囲気下で処理されるため、スラグの還元を促進させるために攪拌を強くしたとしても、鋼中の窒素濃度の上昇を避けることができる。
これに対して、炭素鋼を溶製する一般的な製鋼工場の二次精錬プロセスにおいては、真空脱ガス処理をする際にはRH装置等の真空脱ガス装置が用いられ、還元処理を行う際にはLF装置等の取鍋精錬炉が用いられる。真空脱ガス装置および取鍋精錬炉を用いてステンレス鋼を製造しようとする場合、以下の問題が生じる。まず、真空脱ガス装置を用いた真空脱ガス処理では、真空槽内の真空雰囲気下で溶鋼に酸素ガスを供給することで溶鋼の脱窒および脱炭を行うことができるが、真空槽外の取鍋湯面上に浮上するスラグを攪拌することができないため、スラグ中のクロムの回収や溶鋼の脱硫が困難となる。一方、取鍋精錬炉を用いた還元処理ではスラグ−メタル間の攪拌が可能であり、クロムの回収や溶鋼の脱硫ができるため、真空脱ガス装置にて真空脱ガス処理を行った後、取鍋精錬炉にて還元処理を行うことで、スラグ中の酸化クロムを還元する二次精錬プロセスが考えられる。しかし、取鍋精錬炉での還元処理は、大気圧下で行われるため、雰囲気エアー中の窒素によって溶鋼中の窒素濃度の上昇(「窒素ピックアップ」ともいう)が問題となる。
また、炭素鋼においても、低炭素化、低窒素化および極低硫化を指向する場合、真空脱ガス装置にて真空脱ガス処理を行った後、取鍋精錬炉にて還元処理をする二次精錬プロセスが考えられる。しかし、上記の場合と同様に、取鍋精錬炉におけるスラグ−メタル間の攪拌に伴い窒素ピックアップが起こるため、窒素濃度の低い溶鋼を溶製することが困難となる。
取鍋精錬炉におけるスラグ−メタル間の攪拌に伴う窒素ピックアップを防ぐ方法として、取鍋蓋内に専用配管またはサブマージドアーク加熱用電極の先端部から二酸化炭素ガスやアルゴンガス等を供給することで、溶鋼上面部分の窒素分圧を低下させる方法が知られている(例えば、特許文献1,2)。
特開平3−104814号公報 特開昭61−276684号公報
しかし、特許文献1,2のように、溶鋼上面部分の窒素分圧を下げることで窒素ピックアップを防止する方法の場合、雰囲気中の窒素分圧を下げられる限度がある。このため、真空脱ガス装置や取鍋精錬炉を用いた一般的な二次精錬設備においては、低窒素の鋼を溶製することが困難となる。
例えば、炭素鋼において窒素濃度が40ppm以下の鋼を溶製する場合、平衡計算値として雰囲気中の窒素分圧を0.01atm以下にする必要がある。さらに、ステンレス鋼のようにクロム濃度が高い鋼においては、炭素鋼と比較して、同じ雰囲気中の窒素分圧における溶鋼中の平衡窒素濃度が高位になる。例えば、鋼中のCr濃度が13wt%である場合、鋼中の窒素濃度を100ppm以下にさせるためには、雰囲気中の窒素分圧を0.004atm以下にする必要がある。一方、特許文献1,2のようにガスシールによって窒素分圧を下げる方法のみでは、窒素分圧を上記範囲まで低下させることが事実上不可能となる。このため、低窒素の鋼を溶製することができない。
そこで、本発明は、上記の課題に着目してなされたものであり、真空脱ガス装置および取鍋精錬炉を用いた二次精錬プロセスにおいて、低窒素の鋼を溶製することができる低窒素鋼の溶製方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、真空脱ガス装置にて、溶鋼の真空脱ガス処理を行うことで、溶鋼を脱炭および脱窒し、上記真空脱ガス処理の後、溶鋼に造滓剤を投入することで、溶鋼の浴面に溶融したスラグを形成し、上記造滓剤を投入した後、溶鋼をガス攪拌および通電加熱する取鍋精錬炉にて、溶鋼の取鍋精錬処理を行い、上記真空脱ガス処理を行う際に、溶鋼の脱酸処理を行わずに真空脱ガス処理を完了し、上記取鍋精錬処理を行う際に、造滓剤が滓化した後、溶鋼に脱酸剤を投入することで脱酸処理し、還元処理することを特徴とする低窒素鋼の溶製方法が提供される。
本発明の一態様によれば、真空脱ガス装置および取鍋精錬炉を用いた二次精錬プロセスにおいて、低窒素の鋼を溶製することができる。
本発明の一実施形態に係る低窒素鋼の溶製方法を示すフローチャートである。 真空脱ガス装置を示す模式図である。 取鍋精錬炉を示す模式図である。 実施例1における窒素濃度測定の結果を示すグラフである。 実施例2における窒素濃度測定の結果を示すグラフである。 実施例3における窒素濃度測定の結果を示すグラフである。 実施例4における窒素濃度測定の結果を示すグラフである。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の細部について記載される。しかしながら、かかる特定の細部がなくても1つ以上の実施態様が実施できることは明らかであろう。他にも、図面を簡潔にするために、周知の構造及び装置が略図で示されている。
<低窒素鋼の溶製方法>
図1〜図3を参照して、発明の一実施形態に係る低窒素鋼の溶製方法について説明する。図1に示すように、まず、一次精錬プロセスが行われることで溶鋼が溶製される(S100)。一次精錬プロセスでは、転炉や電気炉等の精錬設備において、原料となる溶銑やスクラップ、合金鉄等が、粗脱炭や成分調整、溶解等を目的として、各種精錬処理されることで、粗溶鋼が溶製される。この際、ステンレス鋼等のCr鋼が溶製される場合には、Cr合金等の合金成分が投入される。ステップS100にて、溶製された溶鋼Mは、図2に示すように、取鍋1に収容される。
次いで、溶鋼Mが収容された取鍋1が真空脱ガス装置2に搬送され、溶鋼Mの脱窒および脱炭を含む真空脱ガス処理が行われる(S102)。真空脱ガス装置2は、図2に示すように、真空槽21と、一対の浸漬管22a,22bと、排気ダクト23と、投入シュート24と、ランス25とを有する、RH脱ガス装置である。真空槽21は、略円筒容器状の容器であり、下端に一対の浸漬管22a,22b、上部に排気ダクト23および投入シュート24がそれぞれ接続される。一対の浸漬管22a,22bは、略円筒状の形状を有し、不図示のガス供給装置から供給されるガスを内面から吹き込むように構成される。排気ダクト23は、不図示の真空排気装置と接続され、真空排気装置によって真空槽21の内部気圧を低減可能に構成される。投入シュート24は、不図示の複数のホッパーに接続され、各ホッパーから合金鉄等の各種副原料が送られることで、真空槽21内の溶鋼Mに副原料を投入する。ランス25は、真空槽21の外に配された一端が酸素供給路に接続され、酸素供給路を介して送られる酸素ガスを真空槽21内に配された他端から噴射する。
ステップS102では、はじめに、真空槽21を下降させ、取鍋1内に収容された溶鋼Mに浸漬管22a,22bを浸漬させた後、真空槽21内の気圧を下げることで、真空槽21内の所定の高さまで溶鋼Mを吸い上げる。さらに、いずれか片方の浸漬管22a,22bの内面からArガスを吹き込むことにより、溶鋼Mを還流させる。例えば、図2のように、浸漬管22aの内面からガスを吹き込む場合、ガスが吹き込まれる浸漬管22aでは溶鋼Mが上昇し、浸漬管22bでは溶鋼Mが下降することで、溶鋼Mの循環流が生じる。さらに、真空脱ガス処理では、ランス25から溶鋼Mに酸素ガスを吹き込む。これにより、溶鋼Mに含有される炭素が酸化除去される(脱炭)。真空脱ガス処理では、溶鋼MにArを吹き込みながら減圧下で処理を行うため、溶鋼Mから窒素が除去され、さらに脱炭反応により発生するCOガス気泡によっても窒素が除去される(脱窒)。なお、ステップS102の真空脱ガス処理では、真空脱ガス処理をする前の溶鋼Mの炭素濃度および窒素濃度と、製品目標とする炭素濃度および窒素濃度との差分を考慮し、必要な脱窒量が高位の場合には、酸素ガスを吹き込む前に溶鋼Mに投入シュート24から加炭材が投入されてもよい。加炭材の投入によって、脱炭量が多くなり脱炭処理時間が長くなるため、それに応じて脱窒量を増大させることができる。また、脱炭量と脱窒量との関係については、各々の設備条件により異なるので、予め関係を見出しておくことが望ましい。ステップS102の真空脱ガス処理は、溶鋼Mの成分が処理終了の目標成分となるまで行われる。また、ステップS102の真空脱ガス処理では、真空脱ガス処理中に脱酸処理を行わずに、溶鋼Mの溶存酸素濃度が高い未脱酸の状態で真空脱ガス処理を終了する。
ここで、溶鋼M中の溶存酸素濃度が高位な場合、脱炭反応が発生しており排気ダクト23以降の真空排気系内にCOガスが残留している。そのため、CO濃度が高位な場合、復圧によってCOガスが滞留している真空排気系内に空気が混入し爆発組成となる恐れがある。これに対して、一般的な真空脱ガス処理においては、真空槽21内を大気圧へ復圧する前に、金属アルミ等の脱酸剤が投入され、溶鋼Mの脱酸処理が行われることで、真空排気系内のCOガスの滞留を防止している。しかし、本実施形態では、真空脱ガス処理中に脱酸処理を行わないため、真空槽21内を復圧する際には、排気ダクト23以降に設けられた真空排気用のスチームエゼクター及びブースターへの蒸気供給を停止して、真空槽21内の真空度を徐々に低下させることが望ましい。これにより、真空度の低下に伴って脱炭反応も停滞するため、排ガス中のCO濃度が徐々に低下する。COガスの空気中の爆発限界濃度下限値は12.5%であるので、真空排気中の質量分析計におけるCOガス濃度が12.5%以下となったことを確認後に復圧することで、安全に真空脱ガス処理を終了することができる。
ステップS102の後、溶鋼Mの浴面に浮上しているスラグSを取鍋1から排出する除滓処理が行われる(S104)。ステップS104の除滓処理では、スラグSは、スラグドラッガーによって取鍋4の外へと掻き出されることで除去される。除去されたスラグSは、取鍋4の下方に設けられたスラグポットに収容される。本実施形態では、取鍋1に収容された大部分のスラグSが除去される。
次いで、除滓が行われた溶鋼Mに、造滓剤が投入される(S106)。ステップS106では、処理時間および溶鋼Mの温度に余裕がある場合、真空脱ガス装置2にて造滓剤を溶鋼Mに投入することが望ましい。この際、除滓処理が行われた取鍋1を真空脱ガス装置2に搬送し、ステップS102と同様に溶鋼Mを真空脱ガス装置2にて還流した後、投入シュート24から真空槽21内の溶鋼Mに造滓剤が投入される。投入された造滓剤は、その後、浴面へと浮上し、溶融したスラグSとなる。また、造滓剤の投入は、クレーンまたは投入専用の設備を用いて行われてもよく、さらに、取鍋精錬炉3にて造滓剤の投入可能であれば、取鍋1が取鍋精錬炉3まで搬送された後、取鍋精錬炉3にて造滓剤が投入されてもよい。なお、真空脱ガス装置2にて造滓剤を投入する方法は、他の投入方法に比べ、造滓剤を溶鋼M中の深い位置まで投入でき、溶融が促進されるため、造滓剤を短時間で溶融させることができる。造滓剤は、カルシウムアルミネート等のCaO系のフラックスであり、その後のプロセスにおいて、溶鋼Mの攪拌や加熱をしなくとも浴面で溶融することが好ましいため、一般的な二次精錬プロセスにおける溶鋼温度(1550℃超)よりも低くなるよう、1550℃以下となる組成のものが用いられることが好ましい。また、同様の観点から、造滓剤はプリメルトされたものが用いられることが好ましい。ステップS106では、投入された造滓剤の少なくとも一部が溶鋼Mの浴面で溶融することにより、浴面に溶融したスラグSの層が形成される。ここで、溶融したスラグSは固相のスラグと混在していても構わないが、スラグの層での通気抵抗を増大して吸窒を防止する観点からは、スラグ全体に対する液相スラグの比率は30wt%以上であることが好ましい。
ここで、本発明者らは、操業データの解析をもとに鋭意検討を行った結果、溶鋼Mの浴面が露出している状況において、溶鋼M中の酸素濃度が高位であるほど溶鋼Mの窒素上昇速度が抑制されることを見出した。つまり、溶鋼M中の酸素濃度が高位の場合、表面活性元素である酸素が溶鋼表面に偏在し、溶鋼表面における窒素の吸着サイトが減少するため、溶鋼Mと雰囲気中の窒素ガスとが接触しても、溶鋼Mへの吸窒速度が抑制される。本実施形態では、ステップS102およびステップS104では、少なくとも一部の期間において、溶鋼Mの浴面が露出した状態となるため、吸窒現象が起こりやすい状態となる。しかし、本実施形態では、ステップS102において脱酸処理が行われず、ステップS102およびステップS104では溶鋼Mの酸素濃度が高位の状態で処理が行われるため、窒素ピックアップの量を抑制することができる。
さらに、取鍋1が図3に示す取鍋精錬炉3に搬送され、溶鋼Mの取鍋精錬処理が行われる(S108)。取鍋精錬炉3は、蓋31と、3本の電極32a〜32cと、投入シュート33とを有する。蓋31には、3本の電極32a〜32cおよび投入シュート33がそれぞれ挿入される4つの開口部が中央に形成される。3本の電極は、上下方向に昇降可能に形成され、不図示の電力供給部から供給される電力によって、スラグSおよび溶鋼Mを通電加熱する。投入シュート33は、不図示の複数のホッパーに接続され、各ホッパーから合金鉄等の各種副原料が送られることで、取鍋1内の溶鋼Mに副原料を投入する。また、取鍋1の底部には、ポーラスプラグ11が設けられ、Arガスを供給する不図示のガス供給装置が接続される。
ステップS108の取鍋精錬処理では、まず、取鍋1の底部に設けられたポーラスプラグ11から、ガス供給装置から供給されるArガスが溶鋼Mに吹き込まれることで、溶鋼Mが攪拌される。さらに、溶鋼Mの攪拌と略同時に、3本の電極32a〜32cが降下し、先端がスラグSと接触した状態で通電されることで、サブマージドアーク加熱が行なわれ、スラグSおよび溶鋼Mが通電加熱される。これにより、ステップS106で投入された造滓剤が完全に滓化する。なお、この後、スラグSの成分を調整するために、石灰や金属アルミ等の副原料が投入シュート33から溶鋼Mに投入されてもよい。次いで、投入シュート33から、還元雰囲気となるまで溶鋼M中の酸素を低下させるだけの量の金属アルミ等の脱酸剤が溶鋼Mに投入されることで溶鋼Mの脱酸処理が行われる。その後、還元雰囲気にて溶鋼Mが攪拌されることで、脱硫反応を伴う還元処理が行われる。また、この還元処理においては、スラグS中に酸化クロムが含まれる場合には、酸化クロムが還元され、クロムが溶鋼Mに回収される。なお、ステップS108の還元処理では、必要に応じて投入シュート33から合金鉄等が溶鋼Mに投入されることで、溶鋼Mの成分調整が行われてもよい。ステップS108の還元処理は、溶鋼Mが還元処理後の目標温度および目標成分となることで終了する。
取鍋精錬処理の初期では、造滓剤が完全に溶融していない状態となる場合があり、その際にガス攪拌によって溶鋼Mの浴面(裸湯面)と雰囲気ガス中の窒素ガスとが接触しやすい状態となる。しかし、ステップS102,S104の場合と同様に、溶鋼M中の酸素濃度が高位であるため、窒素ピックアップを低減することができる。
以上の工程を経ることで、低窒素鋼を溶製することができる。なお、上記工程で溶製された溶鋼は、その後、連続鋳造法や造塊法にて鋳造されることで、スラブや鋼塊等の所定形状の半製品となる。
<変形例>
以上で、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これら説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態の種々の変形例とともに本発明の別の実施形態も明らかである。従って、特許請求の範囲は、本発明の範囲及び要旨に含まれるこれらの変形例または実施形態も網羅すると解すべきである。
例えば、上記実施形態では、ステップS104にてほぼ全てのスラグSを除去するとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、ステップS108において脱酸剤を投入する前までに浴面に溶融したスラグSが形成されるようであれば、ステップS104では、全てのスラグSが除去されなくてもよい。また、ステップS104が省略されてもよい。この場合、ステップS108で還元処理が行われる際、スラグSには多量の酸化クロムが含まれるため、溶鋼Mへのクロムの回収量を増大させることができる。なお、ステップS104にてほぼ全てのスラグSが除去された後、ステップS106にて造滓剤が投入されることにより、溶鋼Mの浴面全体に溶融したスラグSを短時間に形成されるため、ステップS108での窒素ピックアップ量を大幅に低減させることができる。
また、上記実施形態では、造滓剤の溶融温度は1550℃以下が好ましいとしたが、本発明はかかる例に限定されない。溶鋼Mの温度や投入方法等に応じて、投入後の工程にて窒素ピックアップ量が問題ない程度に、溶融したスラグSの層が形成されるようであれば上記以外の溶融温度のものが用いられてもよい。
<実施形態の効果>
(1)真空脱ガス装置2にて、溶鋼Mの真空脱ガス処理を行うことで、溶鋼Mを脱炭および脱窒し(ステップS102)、真空脱ガス処理の後、溶鋼Mに造滓剤を投入することで、溶鋼Mの浴面に溶融したスラグSを形成し(ステップS106)、造滓剤を投入した後、溶鋼Mをガス攪拌および通電加熱する取鍋精錬炉3にて、溶鋼の取鍋精錬処理を行い(ステップS108)、真空脱ガス処理を行う際に、溶鋼Mの脱酸処理を行わずに真空脱ガス処理を完了し、取鍋精錬処理を行う際に、造滓剤が滓化した後、溶鋼Mに脱酸剤を投入することで脱酸処理し、還元処理する。
ここで、真空脱ガス処理および取鍋精錬処理の順に処理を行う2次精錬プロセスでは、一般的な真空脱ガス処理を行う方法のように、真空脱ガス処理の終了直前に脱酸剤を投入する場合、取鍋精錬処理開始時には溶鋼Mの酸素濃度つまり酸素活量aが低位となる。このため、取鍋精錬処理にて攪拌を行うことで、溶鋼Mの浴面が露出し、窒素ピックアップが起こりやすい状況となる。一方、上記構成によれば、スラグSが完全に滓化していないために溶鋼Mと雰囲気中の窒素ガスとが接触しやすい取鍋精錬処理初期において、溶鋼Mの酸素濃度が高位となる。このため、取鍋精錬処理初期における窒素ピックアップを大幅に低減することができる。これにより、真空脱ガス装置2および取鍋精錬炉3を用いた2次精錬プロセスにおいて、窒素濃度の低い低窒素鋼を溶製することができるようになる。また、この2次精錬プロセスでは、真空脱ガス装置2にて脱炭反応、取鍋精錬炉3にて脱硫反応が進むため、炭素濃度および硫黄濃度の低い溶鋼Mを溶製することができる。
(2)造滓剤を投入する際に、真空脱ガス装置2にて、1550℃以下の融点の造滓剤を溶鋼Mに投入する。
上記構成によれば、造滓剤が溶融し易くなるため、溶鋼Mの浴面に溶融したスラグSの層を短時間で形成することができる。
(3)溶鋼Mがステンレス鋼である。
上記構成によれば、低窒素のステンレス鋼を、一般的な2次精錬プロセスに用いられる真空脱ガス装置および取鍋精錬炉で溶製することができる。このため、VOD装置等の専用の精錬装置を設ける必要がなくなることから、溶製コストを低減させることができる。
本発明者らが行った実施例1について説明する。実施例1では、上記実施形態に係る低窒素鋼の溶製方法を用いて、ステンレス鋼を溶製し、造滓剤の融点と窒素ピックアップとの関係について調査をした。実施例1では、まず、電気炉にて高炭素フェロクロムを溶解し酸素ガスインジェクションにて炭素濃度を低下せしめた溶湯50tと、転炉から出鋼したクロムを含有していない溶鋼250tとを合わせ、合計300tのクロム含有粗溶湯である溶鋼Mを溶製した(ステップS100)。なお、ステップS100で溶製した溶鋼Mは、炭素濃度0.3wt%、窒素濃度400ppmであった。
次いで、ステップS100で溶製された溶鋼Mを、真空脱ガス装置2にて真空脱ガス処理した(ステップS102)。真空脱ガス処理では、処理中に適宜中間サンプリングを行うことで溶鋼Mの成分を確認し、炭素濃度50ppmおよび窒素濃度50ppmとなるまで処理を行った。また、真空脱ガス処理の完了時には、金属アルミを投入せずに復圧操作を行った。また、真空脱ガス処理後の溶鋼Mの炭素濃度は50ppmおよびクロム濃度は13wt%であった。
さらに、取鍋上面に存在している酸化クロムを含有したスラグSをスラグドラッガーで除去することで除滓処理を行った(ステップS104)。
その後、除滓処理を行った溶鋼Mを真空脱ガス装置2にて再度還流させ、真空槽21内の溶鋼Mに造滓剤を投入した(ステップS106)。造滓剤には、プリメルト溶製したカルシウムアルミネート系フラックスを用いた。なお、実施例1では、融点が異なる造滓剤を用いて、実施例1−1〜1−3および比較例1−1〜1−3の6種の条件で処理を行った。実施例1−1〜1−3では、造滓剤の融点を1450℃,1500℃,1550℃として、比較例1−1〜1−3では、造滓剤の融点を1570℃,1600℃,1650℃とした。造滓剤を投入した後、真空槽21を復圧したところ、実施例1−1〜1−3の条件では、溶鋼Mの浴面に溶融したスラグSが確認された。
次いで、取鍋精錬炉3にて溶鋼Mの還元処理を行った(ステップS108)。還元処理では、溶鋼Mをガス攪拌させながら通電加熱することで、ステップS106で投入された造滓剤を完全に滓化(溶融)させ、滓化を確認した後に、石灰および金属アルミを投入することで脱硫反応の適した組成にスラグSを調整した。その後、還元雰囲気となるまで溶鋼M中の酸素を低下させるだけの量の脱酸剤を溶鋼Mに投入し、溶鋼Mを攪拌させることで脱硫処理を含む還元処理を行った。取鍋精錬処理後の溶鋼の炭素濃度は91ppm、硫黄濃度は9ppmであった。
ステップS108の後、溶製された溶鋼Mを連続鋳造設備にて鋳造し、成品であるスラブを製造した。なお、実施例1−1〜1−3および比較例1−1〜1−3では、上記の造滓剤の融点を異なる条件としたが、それ以外の精錬および鋳造条件は同様とした。
実施例1では、ステップS102の真空脱ガス処理後、ならびにステップS108の取鍋精錬処理開始時および造滓剤が完全に滓化した時点において、メタルサンプリングを実施し、窒素濃度を測定した。また、鋳造された成品からもサンプルを採取し、窒素濃度を測定した。
実施例1における窒素含有量の測手結果を表1および図4に示す。造滓剤の融点が1550℃以下の実施例1−1〜1−3では、取鍋精錬処理を開始してから、造滓剤が完全に滓化するまでの間における窒素ピックアップ量を大幅に低減できることを確認した。これは、造滓剤を投入した後に確認されたように、造滓剤の融点を1550℃以下とすることで、溶融したスラグSが浴面に形成されることで、溶鋼Mの湯面と雰囲気ガスとの接触面積が小さくなったことによる。なお、造滓剤が完全に滓化してから鋳造されるまでの窒素ピックアップ量は、同程度であった。
Figure 0006330707
本発明者らが行った実施例2について説明する。実施例2では、上記実施形態に係る低窒素鋼の溶製方法を用いて、ステンレス鋼を溶製し、溶鋼Mの脱酸処理のタイミングと窒素ピックアップとの関係について調査をした。なお、実施例2では、実施例2−1,比較例2−1,2−2の3条件で調査を行った。
実施例2では、まず、実施例1と同様にステップS100の一次精錬処理、およびステップS102の脱ガス精錬処理を行った。この際、実施例2−1および比較例2−2の条件では、実施例1と同じ条件で各精錬処理を行った。一方、比較例2−1の条件では、ステップS102の真空脱ガス処理において、脱炭および脱窒が完了したのち、溶鋼Mに脱酸剤を投入し脱酸処理することで、真空脱ガス処理を完了させた。それ以外の条件については、実施例1と同様とした。また、真空脱ガス処理後の溶鋼Mの炭素濃度は50ppmおよびクロム濃度は13wt%であった。
次いで、実施例1と同様に、ステップS104の除滓処理およびステップS106の造滓剤の投入を行った。用いた造滓剤の融点は、1550℃とした。
さらに、ステップS108の取鍋精錬処理を行った。この際、実施例2−1の条件では、実施例1と同様に、造滓剤が全て滓化したことを確認した後に、スラグSの組成を調整し、脱酸剤を溶鋼Mに投入し、攪拌させることで脱硫処理を含む還元処理を行った。また、比較例2−1の条件では、脱酸処理するために脱酸剤を投入しないことを除いて、実施例1と同様に取鍋精錬処理を行った。さらに、比較例2−2では、取鍋精錬処理の開始時に、脱酸剤を溶鋼Mに投入することで溶鋼Mの脱酸処理を行い、その後、造滓剤の滓化、スラグSの組成の調整および還元処理を実施例1と同様に行った。取鍋精錬処理後の溶鋼の炭素濃度は87ppm、硫黄濃度は11ppmであった。
その後、実施例1と同様に溶製した溶鋼Mを鋳造した。また、実施例2においても、実施例1と同様のタイミングでメタルサンプリングを実施し、さらに成品からサンプルを採取し、採取した各サンプルの窒素分析を行った。
実施例2における窒素含有量の測手結果を表2および図5に示す。実施例2−1では、処理全般を通じて窒素ピックアップ量が低位となった。一方、真空脱ガス処理完了後に脱酸剤を投入した比較例2−1では、取鍋精錬開始時および造作剤の滓化完了時における窒素ピックアップ量がいずれも高位となった。また、取鍋精錬開始時に脱酸剤を投入した比較例2−2では、造作剤の滓化完了時における窒素ピックアップ量が高位となった。
Figure 0006330707
本発明者らが行った実施例3について説明する。実施例3では、上記実施形態に係る低窒素鋼の溶製方法を用いて、炭素鋼を溶製し、実施例1と同様に、造滓剤の融点と窒素ピックアップとの関係について調査をした。実施例3では、まず、転炉にて300tの炭素鋼の溶鋼Mを溶製した(ステップS100)。
次いで、ステップS100で溶製された溶鋼Mを、真空脱ガス装置2にて真空脱ガス処理した(ステップS102)。真空脱ガス処理では、処理中に適宜中間サンプリングを行うことで溶鋼Mの成分を確認し、炭素濃度が10ppmおよび窒素濃度が30ppmとなるまで処理を行った。そして、投入シュート24から真空槽21内の溶鋼Mに造滓剤を投入し(ステップS106)、金属アルミを投入せずに復圧操作を行うことで、真空脱ガス処理を終了した。造滓剤には、プリメルト溶製したカルシウムアルミネート系フラックスを用いた。なお、実施例3では、融点が異なる造滓剤を用いて、実施例3−1〜3−3および比較例3−1〜3−3の6種の条件で処理を行った。実施例3−1〜3−3では、造滓剤の融点を1450℃,1500℃,1550℃として、比較例3−1〜3−3では、造滓剤の融点を1570℃,1600℃,1650℃とした。造滓剤を投入した後、真空槽21を復圧したところ、実施例3−1〜3−3の条件では、溶鋼Mの浴面に溶融したスラグSが確認された。また、真空脱ガス処理後の溶鋼Mの炭素濃度は10ppmおよびクロム濃度は0wt%であった。
次いで、取鍋精錬炉3にて溶鋼Mの還元処理を行った(ステップS108)。還元処理では、溶鋼Mをガス攪拌させながら通電加熱することで、ステップS106で投入された造滓剤を完全に滓化(溶融)させ、滓化を確認した後に、石灰および金属アルミを投入することで脱硫反応の適した組成にスラグSを調整した。その後、還元雰囲気となるまで溶鋼M中の酸素を低下させるだけの量の脱酸剤を溶鋼Mに投入し、溶鋼Mを攪拌させることで脱硫処理を含む還元処理を行った。取鍋精錬処理後の溶鋼の炭素濃度は43ppm、硫黄濃度は6ppmであった。
ステップS108の後、溶製された溶鋼Mを連続鋳造設備にて鋳造し、成品であるスラブを製造した。なお、実施例3−1〜3−3および比較例3−1〜3−3では、上記の造滓剤の融点を異なる条件としたが、それ以外の精錬および鋳造条件は同様とした。
実施例3では、ステップS102の真空脱ガス処理後、ならびにステップS108の取鍋精錬処理開始時および造滓剤が完全に滓化した時点において、メタルサンプリングを実施し、窒素濃度を測定した。また、鋳造された成品からもサンプルを採取し、窒素濃度を測定した。
実施例3における窒素含有量の測手結果を表3および図6に示す。造滓剤の融点が1550℃以下の実施例3−1〜3−3では、実施例1と同様に、取鍋精錬処理を開始してから、造滓剤が完全に滓化するまでの間における窒素ピックアップ量を大幅に低減できることを確認した。
Figure 0006330707
本発明者らが行った実施例4について説明する。実施例4では、実施例2と同様に、上記実施形態に係る低窒素鋼の溶製方法を用いて、炭素鋼を溶製し、溶鋼Mの脱酸処理のタイミングと窒素ピックアップとの関係について調査をした。なお、実施例4では、実施例4−1,比較例4−1,4−2の3条件で調査を行った。
実施例4では、まず、実施例3と同様にステップS100の一次精錬処理、ステップS102の脱ガス精錬処理およびステップS106の造滓剤の投入を行った。この際、実施例4−1および比較例4−2の条件では、実施例3と同じ条件で各精錬処理を行った。一方、比較例4−1の条件では、真空脱ガス装置2にてステップS106の造滓剤の投入が完了したのち、溶鋼Mに脱酸剤を投入し脱酸処理を行った。それ以外の条件については、実施例3と同様とした。また、真空脱ガス処理後の溶鋼Mの炭素濃度は10ppmおよびクロム濃度は0wt%であった。
次いで、ステップS108の取鍋精錬処理を行った。この際、実施例4−1の条件では、実施例3と同様に、造滓剤が全て滓化したことを確認した後に、スラグSの組成を調整し、脱酸剤を溶鋼Mに投入し、攪拌させることで脱硫処理を含む還元処理を行った。また、比較例4−1の条件では、脱酸処理するために脱酸剤を投入しないことを除いて、実施例3と同様に取鍋精錬処理を行った。さらに、比較例4−2では、取鍋精錬処理の開始時に、脱酸剤を溶鋼Mに投入することで溶鋼Mの脱酸処理を行い、その後、造滓剤の滓化、スラグSの組成の調整および還元処理を実施例3と同様に行った。取鍋精錬処理後の溶鋼の炭素濃度は41ppm、硫黄濃度は8ppmであった。
その後、実施例3と同様に溶製した溶鋼Mを鋳造した。また、実施例4においても、実施例3と同様のタイミングでメタルサンプリングを実施し、さらに成品からサンプルを採取し、採取した各サンプルの窒素分析を行った。
実施例4における窒素含有量の測手結果を表4および図7に示す。実施例4−1では、処理全般を通じて窒素ピックアップ量が低位となった。一方、真空脱ガス処理完了後に酸剤を投入した比較例4−1では、取鍋精錬開始時および造作剤の滓化完了時における窒素ピックアップ量がいずれも高位となった。また、取鍋精錬開始時に脱酸剤を投入した比較例4−2では、造作剤の滓化完了時における窒素ピックアップ量が高位となった。
Figure 0006330707
以上のことから、実施例1および実施例2では、窒素濃度が65ppm以下、炭素濃度が100ppm以下、硫黄濃度が14ppm以下のステンレス鋼を溶製できることが確認できた。また、実施例3および実施例4では、窒素濃度が40ppm以下、炭素濃度が50ppm以下、硫黄濃度が14ppm以下の炭素鋼を溶製できることを確認した。
1 取鍋
11 ポーラスプラグ
2 真空脱ガス装置
21 真空槽
22a,22b 浸漬管
23 排気ダクト
24 投入シュート
25 ランス
3 取鍋精錬炉
31 蓋
32a,32b,32c 電極
33 投入シュート
M 溶鋼
S スラグ

Claims (3)

  1. RH真空脱ガス装置にて、溶鋼の真空脱ガス処理を行うことで、前記溶鋼を脱炭および脱窒し、
    前記真空脱ガス処理の後、前記溶鋼に造滓剤を投入し、前記造滓剤の少なくとも一部が溶融することで、前記溶鋼の浴面に溶融したスラグを形成し、
    前記造滓剤を投入した後、前記溶鋼をガス攪拌および通電加熱する取鍋精錬炉にて、前記溶鋼の取鍋精錬処理を行い、
    前記真空脱ガス処理を行う際に、前記溶鋼の脱酸処理を行わずに前記真空脱ガス処理を完了し、
    前記取鍋精錬処理を行う際に、前記造滓剤が滓化した後、前記溶鋼に脱酸剤を投入することで脱酸処理し、還元処理することを特徴とする低窒素鋼の溶製方法。
  2. 前記造滓剤を投入する際に、前記真空脱ガス装置にて、1550℃以下の融点の前記造滓剤を前記溶鋼に投入することを特徴とする請求項1に記載の低窒素鋼の溶製方法。
  3. 前記溶鋼がステンレス鋼であることを特徴とする請求項1または2に記載の低窒素鋼の溶製方法。
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