JP2009068074A - 低炭素合金鋼の取鍋精錬における造滓方法 - Google Patents

低炭素合金鋼の取鍋精錬における造滓方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 低炭素合金鋼のLF精錬において、環境問題からフッ素を含有するホタル石を使用することなく、スラグの流動性を図って二次精錬を円滑に進める。
【解決手段】 LF精錬の初期造滓材のCaO・Al23・SiO2の三元系酸化物の比率を制御してスラグを低融化し、ホタル石を使用することなく、スラグの流動性を確保して、LF精錬を行う方法で、スラグ成分であるCaO・Al23・SiO2の3元系状態図から、質量%で、CaO:45〜60%、Al23:45〜60%、SiO2:0〜10%の間のスラグが低融物となる範囲を狙いとし、LF精錬の造滓初期に500〜1600℃の150tの溶鋼中にCaO:300kg+300kg、Al滓:600kg、2CaO・Al23:300kgを投入し、スラグを低融化して流動性を確保し、鋼中のS量を0.010%とする。
【選択図】 図1

Description

電気炉で溶製した低炭素合金鋼、例えばJIS規格のSCM420、の溶鋼を取鍋精錬(以下、「LF精錬」という。)する際の造滓方法において、スラグの流動性を図るために通常はホタル石(CaF2)を投入することにより造滓を行ってスラグに流動性を持たせているが、この発明は、スラグ精錬においてホタル石を使用することなく流動性のある造滓とする造滓方法に関する。
従来、図3の工程図に示すように、低炭素合金鋼を電気炉で溶製して取鍋に出鋼し、除滓した後、さらに二次精錬としてLF精錬を行うが、これは除滓後のLF精錬の初期に投入温度1500〜1600℃において、質量%で、CaO:45〜60%、Al滓:35〜45%、CaF22〜7%、その他:残りの%、を含有し、合計で100%として取鍋に投入してスラグ精錬で造滓を行っている。この従来の実施の形態では、造滓材の投入開始から精錬開始まで約5分を要し、溶鋼150tをLF精錬するときCaO:400kg+400kgと2回にわたって、Al滓:600kgを、CaF2:100kgをそれぞれ投入してスラグ精錬して造滓して取鍋精錬終了する。
ところで、CaO、Al滓のみを投入した場合は、スラグの流動性が悪く、脱硫に支障をきたすので、上記のようにホタル石(CaF2)を投入し、スラグの流動性を確保している。しかし、近年は環境問題からスラグ中のフッ素に規制がかかる可能性があり、したがってスラグを有効活用する際に問題がある。そこでホタル石を使用しない新たなスラグ精錬が求められている(例えば、特許文献1参照。)。なお、大気汚染防止法によるフッ素の排出基準は1〜20mg/m3であり、水質汚濁防止法による排出基準は15mg/l以下と定められている。さらに、溶鋼のLF精錬による脱硫方法が出願されている(例えば、特許文献2参照。)。この公報にはCaF2レスの記載はあるが、しかし、これはLF精錬におけるものではなく、転炉における操業方法である。
「鉄鋼便覧」第4版、第2巻、第2編、1685頁、日本鉄鋼協会編、2002年7月発行 特開2003−155516号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記したように環境問題から、低合金鋼の電気炉精錬に続くLF精錬の二次精錬において、造滓材としてフッ素をスラグ中に含有することとなるホタル石を使用することなくスラグの流動性を確保して脱硫効果を高め、二次精錬を円滑に進めるための造滓方法を提供することである。
本発明の上記の課題を解決するための手段は、請求項1の発明の手段では、低炭素合金鋼の電気炉精錬に続くLF精錬において、ホタル石を使用することなく、LF精錬の初期造滓材のCaO・Al23・SiO2の三元系酸化物の比率をコントロールすることで、スラグの低融化を図る。このスラグの低融化により、ホタル石を使用することなく、スラグの流動性を確保して脱硫促進し、従来通りのLF精錬を行う造滓方法である。
ところで、スラグ成分であるCaO・Al23・SiO2の3元系状態図から、質量%で、CaO:45〜60%、Al23:45〜60%、SiO2:0〜10%の間でスラグが低融物となることが知られている。すなわち、低融点のスラグは流動性があり、したがって溶鋼と反応し、脱硫しやすいので溶鋼中のSを分析して低減していればスラグ生成が良好と判断する。本発明の組成のホタル石無しの例では、Sの量=80〜120ppmであり、本発明の組成以外の組成であるホタル石無しの例では、Sの量≧150ppmであり、ホタル石ありの従来例では、Sの量=50〜100ppmである。
そこで、請求項2の発明の手段では、造滓材のホタル石に代えて、精錬初期造滓材のCaO・Al23・SiO2の三元系酸化物の比率をコントロールする方法は、CaO・Al23・SiO2の三元系状態図に基づき、質量%で、CaO:45〜60%、Al23:45〜60%、SiO2:0〜10%の間として該三元系スラグの低融化を図って流動性を確保して脱硫を促進してスラグ精錬することを特徴とする請求項1の手段の低炭素合金鋼のLF精錬における造滓方法である。
すなわち、該三元系スラグの状態図からスラグが低融物となる範囲を狙いとして、その狙いに入るようにLF精錬の造滓初期に溶鋼のスラグ中に2CaO・Al23を投入して、スラグの成分を、質量%で、CaO:45〜60%、Al23:45〜60%、SiO2:0〜10%とすることで、スラグの低融化を図って流動性を確保して脱硫を促進する造滓方法である。
本発明の手段としたことで、LF精錬の造滓材としてホタル石を使用することなくスラグ組成の制御を行なうことで、CaO・Al23・SiO2の三元系スラグの低融化を図り、LF精錬における最終到達のサルファー量が0.010質量%である極低S鋼の溶製を可能とし、従来のホタル石を使用してスラグの流動性を確保したLF精錬と同等の値の脱硫効果を達成することができるなど、本願発明は従来にない優れた効果を奏するLF精錬における造滓方法である。
本発明の実施の形態について以下に説明する。図2に示すCaO、Al23、SiO2の3元系状態図より、質量%で、CaO:45〜60%、Al23:45〜60%、SiO2:0〜10%の間で製鋼時のスラグが低融物となることが知られる。そこで、これを狙いとして、図1の工程図に示すように、電気炉での溶製の溶鋼を取鍋に出鋼後に、先ず除滓をし、取鍋への投入温度1500〜1600℃において、質量%で、CaO:35〜40%、Al滓:35〜45%、2CaO・Al23:20〜30%、その他:残部を合わせて100%となるようにして投入してLF造滓をした。次いで、LF精錬を実施する。この場合、投入開始から約5分経過して精錬開始してLF精錬とし、スラグの成分を、質量%で、CaO:45〜60%、Al23:45〜60%、SiO2:0〜10%とすることで、スラグの流動性を確保して脱硫を促進するものとした。
実施の形態として、機械構造用はだ焼鋼として表1に示すJIS SCM420、SCr415、SNCM220を得るために、電気炉で150tの溶鋼を溶製して取鍋に出鋼し、取鍋において先ず除滓し、次いでLF造滓を行った。この初期のLF精錬において、CaOを300kg+300kgを2度にわたって計600kgを投入し、その後、LF精錬における中期からAl滓の600kgを投入し、終了時までに、さらに2CaO・Al23を300kgを投入した。LF精錬終了は、上記したように溶鋼中のS量を溶鋼から採取した試料を用いて燃焼赤外線吸収法にて分析し、S量が低減していればスラグ生成が良好と判断する。すなわち、本発明の組成のホタル石無しの例では、Sの量=80〜120ppmをスラグ生成良好と判断し、LF精錬を終了した。本実施例では表のとおりのSの値はいずれもこの範囲であった。
Figure 2009068074
表1に見られるように、分析したS量は0.008%や0.009%で十分に脱硫されていることがわかった。
本発明のホタル石を使用しないLF精錬の工程図を示す図である。 CaO・Al23・SiO2の三元系状態図である。 従来のホタル石を用いるLF精錬の工程図を示す図である。

Claims (2)

  1. 低炭素合金鋼の電気炉精錬に続く取鍋精錬において、造滓材のホタル石に代えて、精錬初期造滓材のCaO・Al23・SiO2の三元系酸化物の比率をコントロールすることで、スラグの低融点化を図ることによりスラグの流動性を確保して脱硫を促進してスラグ精錬することを特徴とする低炭素合金鋼の取鍋精錬における造滓方法。
  2. 造滓材のホタル石に代えて、精錬初期造滓材のCaO・Al23・SiO2の三元系酸化物の比率をコントロールする方法は、CaO・Al23・SiO2の三元系状態図に基づき、質量%で、CaO:45〜60%、Al23:45〜60%、SiO2:0〜10%の間として該三元系スラグの低融化を図って流動性を確保して脱硫を促進してスラグ精錬することを特徴とする請求項1に記載の低炭素合金鋼の取鍋精錬における造滓方法。
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