JP6323848B2 - 実装装置、リカバリ方法、プログラム及び基板の製造方法 - Google Patents

実装装置、リカバリ方法、プログラム及び基板の製造方法 Download PDF

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Description

本技術は、電子部品を基板上に実装する実装装置等の技術に関する。
従来から抵抗、コンデンサ、インダクタなどの各種の電子部品を基板上に実装する実装装置が広く知られている(下記特許文献1参照)。この種の実装装置は、一般的に、基板を搬送する搬送部と、電子部品を供給する供給部と、供給部から供給される電子部品を吸着して基板上に実装する実装ヘッドとを含む。
実装装置の動作を簡単に説明する。まず、搬送部により基板が所定の位置に搬送され、その後、実装ヘッドが供給部の上方に移動される。次に、実装ヘッドが有する複数の吸着ノズルのうち、特定の吸着ノズルが下方に移動される。吸着ノズルが下方に移動されると、その吸着ノズルによって電子部品が吸着され、その後、吸着ノズルが上方に移動される。次に、他の吸着ノズルが下方に移動され、その吸着ノズルによって電子部品が吸着される。このような動作により、複数の吸着ノズルに対して電子部品がそれぞれ順番に吸着される。
そして、複数の吸着ノズルによりそれぞれ電子部品が吸着された状態で、実装ヘッドが供給部上から基板上に移動される。その後、実装ヘッドの複数の吸着ノズルが順番に上下方向に移動されることで、基板上に電子部品が実装される。
電子部品が吸着ノズルに吸着されるとき、異常な吸着姿勢で電子部品が吸着されてしまったり、本来吸着されるべき電子部品と異なる電子部品が吸着されてしまったりする場合がある(吸着エラー)。従って、一般的には、電子部品が基板上に実装される前に、電子部品の吸着エラーが発生していないかが判定される。基板上には、吸着エラーが発生していないと判定された電子部品のみが実装され、吸着エラーであると判断された電子部品は一般的に廃棄される。
吸着エラーが発生した場合、吸着エラーが発生した電子部品と同じタイプの電子部品を吸着し、その電子部品を基板上に実装する必要がある(リカバリ処理)。下記特許文献2には、リカバリ処理に関する技術が開示されている。
特開2011−165946号公報 特開2010−343228号公報
特許文献2に記載のリカバリ処理は、複数の吸着ノズルにより電子部品をそれぞれ順番に吸着するタイプの実装ヘッドに適した技術とされている。一方で、複数の吸着ノズルを同時に上下方向に移動させて、同時に複数の電子部品を吸着させるタイプの実装ヘッドも知られている。このような実装ヘッドを有する実装装置において、リカバリ処理が必要となったときに、基板の生産効率の低下を抑制することができる技術が求められている。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、複数の吸着ノズルにより同時に複数の電子部品を吸着するタイプの実装ヘッド有する実装装置において、リカバリ処理による基板の生産効率の低下を抑制することができる技術を提供することにある。
本技術に係る実装装置は、実装ヘッドと、検出部と、制御部とを具備する。
前記実装ヘッドは、他の保持部材の全部又は一部と同じタイミングで電子部品をそれぞれ保持することが可能な複数の保持部材を有し、前記複数の保持部材により、複数の電子部品を保持する保持工程と、保持された前記複数の電子部品を基板上に実装する実装工程とを繰り返す。
前記検出部は、前記保持部材が前記電子部品を前記基板上に正常に実装することができないエラーの発生を検出する。
前記制御部は、前記エラーが発生した場合、使用される予定がない未使用予定の保持部材が、いずれかの前記保持工程において存在するかを判定し、前記未使用予定の保持部材が存在する場合、前記未使用予定の保持部材が、使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材と同じタイミングで、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持可能であるかを判定し、保持可能である場合、未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持させる。
この実装装置では、未使用予定であった保持部材が、他の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材と同じタイミングで、エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持することができる。これにより、リカバリ処理が必要となったときに、リカバリ処理のための時間が特別に必要となることがない。従って、基板の生産効率が低下してしまうことを抑制することができる。
上記実装装置において、前記制御部は、未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持させるとき、予約の登録により、前記保持部材により前記電子部品を保持させてもよい。
この場合、前記制御部は、使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの前記保持部材と同じタイミングで、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持可能な未使用予定の保持部材が、どの保持工程にも存在しない場合、前記予約の登録を保留してもよい。
このように、予約の登録を保留することで、後にエラーが発生し、後にリカバリが必要とされたときに、未使用の保持部材による同時吸着の可能性に余地を残すことができる。
上記実装装置は、記憶部をさらに具備していてもよい。
この場合、前記制御部は、使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの前記保持部材と同じタイミングで、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持可能な未使用予定の保持部材が、どの保持工程にも存在しない場合、前記エラーが生じた電子部品の情報を、前記記憶部に記憶してもよい。
上記実装装置において、前記制御部は、前記未使用予定の保持部材が、今回の保持工程において存在するかを判定し、前記未使用予定の保持部材が存在する場合、前記エラーが生じた電子部品の情報を記憶部から読み出し、今回の保持工程において未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持させてもよい。
これにより、保持工程が新たに加えられる場合に比べて、リカバリに掛かる時間を短縮することができる。
上記実装装置において、前記保持部材は、保持可能な前記電子部品のタイプに応じて、異なるタイプの保持部材に分類されていてもよい。
この場合、前記制御部は、前記未使用予定の保持部材が、今回の保持工程において存在する場合、前記未使用予定の保持部材が、エラーが生じた電子部品を保持可能なタイプの保持部材であるかを判定し、保持可能なタイプの保持部材である場合、今回の保持工程において未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持させてもよい。
上記実装装置において、前記複数の保持部材は、保持可能な電子部品のタイプに応じて、それぞれ異なるタイプの保持部材に分類されてもよい。
この場合、前記制御部は、前記未使用予定の保持部材が、いずれかの前記保持工程において存在する場合、前記未使用予定の保持部材が、エラーが生じた電子部品を保持可能なタイプの保持部材であるかどうかと、前記未使用予定の保持部材が、使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材と同じタイミングで、前記エラーが生じた前記電子部品と同じタイプの電子部品を保持可能であるかどうかとを判定し、2つの判定の結果が肯定的である場合、未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持させてもよい。
本技術に係るリカバリ方法は、他の保持部材の全部又は一部と同じタイミングで電子部品をそれぞれ保持することが可能な複数の保持部材により、複数の電子部品を保持する保持工程と、保持された前記複数の電子部品を基板上に実装する実装工程とを繰り返すことを含む。
前記保持部材が前記電子部品を前記基板上に正常に実装することができないエラーの発生が検出される。
前記エラーが発生した場合、使用される予定がない未使用予定の保持部材が、いずれかの前記保持工程において存在するかが判定される。
前記未使用予定の保持部材が存在する場合、前記未使用予定の保持部材が、使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材と同じタイミングで、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持可能であるかが判定される。
保持可能である場合、未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品が保持される。
本技術に係るプログラムは、実装装置に、
他の保持部材の全部又は一部と同じタイミングで電子部品をそれぞれ保持することが可能な複数の保持部材により、複数の電子部品を保持する保持工程と、保持された前記複数の電子部品を基板上に実装する実装工程とを繰り返すステップと、
前記保持部材が前記電子部品を前記基板上に正常に実装することができないエラーの発生を検出するステップと、
前記エラーが発生した場合、使用される予定がない未使用予定の保持部材が、いずれかの前記保持工程において存在するかを判定するステップと、
前記未使用予定の保持部材が存在する場合、前記未使用予定の保持部材が、使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材と同じタイミングで、前記エラーが生じた前記電子部品と同じタイプの電子部品を保持可能であるかを判定するステップと、
保持可能である場合、未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持させるステップと
を実行させる。
本技術に係る基板の製造方法は、
他の保持部材の全部又は一部と同じタイミングで電子部品をそれぞれ保持することが可能な複数の保持部材により、複数の電子部品を保持する保持工程と、保持された前記複数の電子部品を基板上に実装する実装工程とを繰り返すことを含む。
前記保持部材が前記電子部品を前記基板上に正常に実装することができないエラーの発生が検出される。
前記エラーが発生した場合、使用される予定がない未使用予定の保持部材が、いずれかの前記保持工程において存在するかが判定される。
前記未使用予定の保持部材が存在する場合、前記未使用予定の保持部材が、使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材と同じタイミングで、前記エラーが生じた前記電子部品と同じタイプの電子部品を保持可能であるかが判定される。
保持可能である場合、未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品が保持される。
前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品が基板上に実装される。
以上のように、本技術によれば、複数の吸着ノズルにより同時に複数の電子部品を吸着するタイプの実装ヘッド有する実装装置において、リカバリ処理による基板の生産効率の低下を抑制することができる技術を提供することができる。
本技術の一実施形態に係る実装装置を示す正面図である。 実装装置の側面図である。 実装装置の上面図である。 実装装置の構成を示すブロック図である。 吸着ノズルと、吸着ノズルのタイプと、吸着工程と、吸着ステップとの関係の一例を示す図である。 基板生産処理の全体の流れを示すフローチャートである。 吸着工程において、各吸着ノズルにより吸着ステップが実行されるときの様子を示す図である。 吸着工程において、各吸着ノズルにより吸着ステップが実行されるときの様子を示す図である。 吸着工程において、各吸着ノズルにより吸着ステップが実行されるときの様子を示す図である。 吸着工程において、各吸着ノズルにより吸着ステップが実行されるときの様子を示す図である。 吸着工程において、各吸着ノズルにより吸着ステップが実行されるときの様子を示す図である。 吸着工程において、各吸着ノズルにより吸着ステップが実行されるときの様子を示す図である。 リカバリステップの予約処理を示すフローチャートである。 リカバリステップが、テーブル内の空きステップに登録されるときの様子を示す図である。 吸着ステップがリカバリプールに登録されるときの様子を示す図である。 吸着ノズルの位置と、吸着ステップで吸着される電子部品の位置との関係を示す図である。 吸着ノズルの位置と、吸着ステップで吸着される電子部品の位置との関係を示す図である。 吸着ステップでエラーが発生した場合のテーブルの一例を示す図である。 吸着ステップの取り出し処理を示すフローチャートである。 取り出し処理によってテーブル内にリカバリステップが登録される場合の一例を示す図である。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<実装装置100の全体構成及び各部の構成>
図1は、本技術の一実施形態に係る実装装置100を示す正面図である。図2は、実装装置100の側面図であり、図3は、実装装置100の上面図である。図4は、実装装置100の構成を示すブロック図である。
これらの図に示すように、実装装置100は、フレーム構造体10と、実装装置100の内部にX軸方向に沿って設けられ、基板1をX軸方向に向けて搬送する搬送部15とを備える。また、実装装置100は、搬送部15によって所定の位置まで搬送された基板1を下方から支持するバックアップ部20と、電子部品2を実装ヘッド30に供給する供給部25とを備える。
また、実装装置100は、供給部25から供給される電子部品2を吸着保持し、保持した電子部品2を基板1上に実装する複数の吸着ノズルn(保持部材)を有する実装ヘッド30を備える。また、実装装置100は、実装ヘッド30を水平方向(XY方向)に移動させるヘッド移動機構40と、吸着ノズルnにより保持された電子部品2を撮像する部品カメラ7とを備える。
図4を参照して、実装装置100は、さらに、制御部3、記憶部4、表示部5、入力部6、通信部8、エアコンプレッサ35、ノズル駆動部36などを備えている。
フレーム構造体10(図1乃至図3参照)は、底部に設けられたベース11と、ベース11に固定された4本の縦フレーム12と、縦フレーム12の上部にX軸方向に沿って架け渡された2本の横フレーム13とを有する。
搬送部15(図2、図3参照)は、X軸方向に沿って配設されたガイド16と、ガイド16の内面側に設けられたコンベアベルト17とを含む。搬送部15は、コンベアベルト17の駆動により、基板1を搬入して所定の位置に位置決めしたり、電子部品2の実装が終了した基板1を排出したりする。ガイド16は、上端部が内側に向けて折り曲げられるように形成されており、ガイド16の上端部は、バックアップ部20によって基板1が上方に移動されたときに、基板1を上側から支持することができる。
バックアップ部20(図2参照)は、バックアッププレート21と、このバックアッププレート21上に立設された複数の支持ピン22と、バックアッププレート21を昇降させるプレート昇降機構23とを含む。
電子部品2の実装を予定している基板1が搬送部15によって所定の位置に搬送されたとき、プレート昇降機構23によりバックアッププレート21が上方に移動される。これにより、基板1が支持ピン22とガイド16の上端部との間に挟まれて、基板1が所定の位置に固定される。この状態で、基板1上に電子部品2が実装される。
供給部25(図1乃至図3参照)は、搬送部15を挟んで実装装置100の前後方向の両側に設けられる。この供給部25は、X軸方向に沿って配列された複数のテープカセット26を含む。テープカセット26は、実装装置100に対して(あるいは、交換台車に対して)着脱可能とされている。テープカセット26の内部には、キャリアテープ27(図7参照)が巻回された状態で収納されている。テープカセット26は、キャリアテープ27が巻きつけられるリールと、キャリアテープ27をステップ送りで送り出す送り出し機構とを有している。
キャリアテープ27の内部には、例えば、抵抗、コンデンサ、インダクタ、ICチップ(IC:Integrated Circuit)等の同一タイプの電子部品2が収納されている。テープカセット26の端部(実装装置100の中央側)の上面には供給窓28が形成されており、この供給窓28を介して、実装ヘッド30に電子部品2が供給される。
ヘッド移動機構40(図1及び図2参照)は、実装ヘッド30を水平方向(XY方向)に移動させるための機構である。
ヘッド移動機構40は、フレーム構造体10の2本の横フレーム13に対して、Y軸方向に沿って架け渡されたY軸フレーム41と、Y軸フレーム41の下側の位置にY軸フレーム41に対してY軸方向に移動可能に取り付けられたY軸移動体42とを含む。
また、ヘッド移動機構40は、X軸方向に長い形状を有し、Y軸移動体42の側面に取り付けられたX軸フレーム43と、このX軸フレーム43の側面の位置に、X軸フレーム43に対してX軸方向にスライド可能に取り付けられたX軸移動体44とを有する。
Y軸移動体42及びX軸移動体44は、例えば、ボールネジ駆動機構、ベルト駆動機構などの駆動によりY軸方向及びX軸方向に移動される。
実装ヘッド30(図1乃至図2参照)は、X軸移動体44の側面に取り付けられる。実装ヘッド30は、ヘッド筐体31と、ヘッド筐体31の下側に取り付けられたヘッド部32とを有する。ヘッド部32は、X軸方向に沿って所定の間隔で配置された複数の吸着ノズルnを有する。
実装ヘッド30は、複数の吸着ノズルnにより、供給部25上で複数の電子部品2を吸着する吸着工程(保持工程)と、吸着された複数の電子部品2を基板1上に実装する実装工程とを繰り返す。このような繰り返しの動作により、基板1の生産に必要な電子部品2が基板1上に実装される。
吸着ノズルnは、上下方向に移動可能とされており、また、Z軸方向の軸を回転の中心軸として回転可能とされている。吸着ノズルnは、ノズル駆動部36の駆動により、所定のタイミングで上下方向に移動されたり、所定のタイミングでZ軸回りに回転されたりする。
吸着ノズルnは、エアコンプレッサ35(図4参照)に接続されている。吸着ノズルnは、このエアコンプレッサ35の負圧及び正圧の切り換えに応じて、電子部品2を吸着したり、脱離したりすることができる。
各吸着ノズルnは、それぞれ、他の吸着ノズルnの全部又は一部と同じタイミングで上下方向に移動することが可能とされており、他の吸着ノズルnの全部又は一部と同じタイミングで電子部品2を吸着することが可能とされている(同時吸着)。このような同時吸着を実行するとことで、各吸着ノズルnがそれぞれ独立して順番に電子部品2を吸着する場合に比べて、吸着に掛かる時間を低減させることができる。
同時吸着を行う吸着ノズルnの組み合わせや、吸着ノズルnの組み合わせがどのような順番で同時吸着を行うかについては、吸着に掛かる時間が考慮されて、吸着時間ができるだけ少なくなるように予め設定されている。
実装ヘッド30の数は、本実施形態では、1つとされているが、実装ヘッド30の数は、複数であってもよい。また、吸着ノズルnの数は、本実施形態では、6つとされているが、吸着ノズルnの数は、複数であれば、特に制限はない。
部品カメラ7(図2、図3参照)(検出部)は、搬送部15と、供給部25との間の位置に配置され、吸着ノズルnの先端部に吸着された電子部品2を下方から撮像する。これにより、部品カメラ7は、電子部品2を基板1上に正常に実装することができないエラーの発生を検出する。部品カメラ7が配置される位置は、搬送部15と供給部25との間に限られず、適宜変更することができる。
実装装置100は、部品カメラ7の他に、基板1上に設けられたアライメントマークを撮像する基板カメラ(図示せず)を備えている。基板カメラは、例えば、実装ヘッド30と一体的に移動可能な位置に配置され、基板1上のアライメントマークを上方から撮像する。制御部3は、基板カメラによって取得されたアライメントマークの画像に基づいて、基板1の位置を認識することができる。
制御部3(図4参照)は、例えば、CPU(Central processing Unit)により構成される。制御部3は、記憶部4に記憶された各種のプログラムに基づき種々の演算を実行し、実装装置100の各部を統括的に制御する。制御部3の処理については、後に詳述する。
記憶部4(図4参照)は、制御部3の制御に必要な各種のプログラムが記憶された不揮発性のメモリと、制御部3の作業領域として用いられる揮発性のメモリとを有する。記憶部4には、後述のテーブルや、リカバリプールなどが記憶されている(図9、図10参照)。上記各種のプログラムは、光ディスク、半導体メモリ等の可搬性の記録媒体から読み取られてもよい。
表示部5(図4参照)は、液晶ディスプレイや、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により構成され、各種のデータを画面上に表示する。入力部6(図4参照)は、例えば、キーボード、タッチパネル等により構成され、オペレータからの各種の指示を入力する。
通信部8(図4参照)は、実装ライン内の他の装置に対して情報を送信したり、他の装置から情報を受信したりする。実装ライン内の他の装置としては、例えば、クリーム半田印刷装置、印刷検査装置、他の実装装置100、基板検査装置等が挙げられる。
<吸着ノズルnと、吸着ノズルnのタイプと、吸着工程と、吸着ステップとの関係>
図5は、吸着ノズルnと、吸着ノズルnのタイプと、吸着工程と、吸着ステップとの関係の一例を示す図である。
図5に示すように、吸着ノズルnには、6つの吸着ノズルnに対して、左側から順番にn1〜n6のノズル番号が付されている。また、吸着ノズルnは、吸着可能な電子部品2のタイプ(サイズ)に応じて、異なるタイプの吸着ノズルnに分類されている。図5に示す例では、吸着ノズルn1、n2、n3は、id1タイプの吸着ノズルnとされており、吸着ノズルn4、n5は、id2タイプの吸着ノズルnとされている。また、吸着ノズルn6は、id3タイプの吸着ノズルnとされている。
例えば、id1タイプの吸着ノズルn(n1、n2、n3)は、0402、0603タイプの電子部品2を吸着可能とされている。また、例えばid2タイプの吸着ノズルn(n4、n5)は、1005、1608タイプの電子部品2を吸着可能とされている。また、例えば、id3タイプの吸着ノズルn(n6)は、2012、3216タイプの電子部品2を吸着可能とされている。
吸着ノズルnのタイプと、吸着ノズルnによって吸着可能な電子部品2のタイプとの関係は、適宜変更可能である。例えば、吸着可能な電子部品2のタイプが、異なる吸着ノズルnのタイプ間で部分的に重複していてもよい。例えば、id1タイプの吸着ノズルnが、0402、0603、1005タイプの電子部品2を吸着可能とされており、id2タイプの吸着ノズルnが1005、1608タイプの電子部品2を吸着可能とされていてもよい(1005が重複)。あるいは、各吸着ノズルnが吸着可能な電子部品2のタイプが1種類のみであっても構わない。例えば、id3タイプの吸着ノズルnが2012タイプの電子部品2のみを吸着可能とされていてもよい。
また、図5に示す例では、各吸着ノズルnによって吸着を行う予定を示す吸着ステップが、吸着工程毎に分けられてテーブル化されている。例えば、吸着工程の第1グループg1では、吸着ノズルn1〜n6が、吸着ステップs11〜s16を実行する。図5において一例として示された吸着ステップのステップ番号は、1の位の数字がその吸着ステップを実行する吸着ノズルnの番号を示しており、10の位の数字が吸着工程のグループ番号を示している。なお、吸着ステップのステップ番号は、吸着ステップが実行される順番に対応しているわけではない。即ち、s11、s12・・s16の順番で吸着ステップが実行されるわけではない。
吸着ステップが実行される順番は、同時吸着による時間の効率化が考慮されて、予め設定されている。例えば、吸着ステップs11、s14が同時に実行され、その後、吸着ステップs12、s13、s15が同時に実行される。そして、最後に、吸着ステップs16が実行される。どのタイミングで、どの吸着ノズルnが吸着動作を行うかの情報は、吸着ステップの情報に含まれている。2以上の吸着ノズルnで、吸着タイミングが共通とされる場合に、同時吸着が実行される。
例えば、吸着ノズルn1の吸着ステップs11、s21、・・s91に着目する。この各吸着ステップs11、s21、・・s91において、吸着される電子部品2は、同一タイプの電子部品2とは限らない。吸着ノズルn1は、id1タイプの吸着ノズルnであり、例えば、0402、0603タイプの電子部品2を吸着可能とされているためである。例えば、吸着ステップs11、s31、s41、s71で吸着される電子部品2が、0402タイプの電子部品2とされ、吸着ステップs21、s51、s61、s81、s91で吸着される電子部品2が、0603タイプの電子部品2とされる。ここでの説明では、吸着ノズルn1に着目して説明したが、他の吸着ノズルn2〜n6についても同様である。
吸着ステップには、空きステップが存在する。吸着ステップが空きステップとされている場合、その空きステップに対応する吸着ノズルnは、対応する吸着工程において使用されない。例えば、吸着工程の第5グループg5では、吸着ノズルn6に対応する吸着ステップが空きステップとされている。従って、吸着工程の第5グループg5では、吸着ノズルn6は、使用される予定がないとされている。
吸着ノズルnは、吸着可能な電子部品2のタイプが異なっている。従って、吸着ノズルn6で吸着可能な電子部品2(例えば、2012、3216タイプの電子部品2)の実装が、他の吸着ノズルnで吸着可能な電子部品2の実装よりも先に完了した場合、図5に示すように、吸着ステップに空きステップが発生する。
図5では、さらに、吸着工程の第7グループg7以降で、吸着ノズルn5以降に対応する吸着ステップが空きステップとされ、第8グループg8以降で、吸着ノズルn4以降に対応する吸着ステップが空きステップとされている。また、吸着工程の第9グループg9以降で吸着ノズルn3以降に対応する吸着ステップが空きステップとされている。従って、吸着ノズルn5、n4、n3は、それぞれ、吸着工程の第7グループg7、第8グループg8、第9グループg9以降では、使用される予定がないとされている。
<動作説明>
次に、実装装置100(制御部3)の動作について説明する。
「基板生産処理」
まず、基板生産処理の全体の流れを説明する。図6は、基板生産処理の全体の流れを示すフローチャートである。
基板生産処理では、まず、制御部3は、実装を予定している基板1を搬送部15により搬入し、バックアップ部20により基板1を所定の位置に固定する。
次に、制御部3は、ヘッド移動機構40により実装ヘッド30を水平方向に移動させ、実装ヘッド30を供給部25上に移動させる。実装ヘッド30が供給部25上に移動されるまでの間に、制御部3は、今回の吸着工程のグループに属する吸着ステップを記憶部4から読み出す(ステップ101)。例えば、制御部3は、吸着工程の第1グループg1に属する吸着ステップs11〜s16を記憶部4から読み出す。
今回の吸着工程のグループを読み出すと、制御部3は、その吸着工程のグループ内に、空きステップが存在するかどうかを判定する(ステップ102)。空きステップが存在しない場合(ステップ102NO)、制御部3は、次のステップ104へ進む。空きステップが存在する場合(ステップ102YES)、制御部3は、リカバリプールから吸着ステップを取り出す取り出し処理を実行する(ステップ103)。その後、制御部3は、次のステップ104へ進む。なお、吸着ステップの取り出し処理については、後に詳述する。
ステップ104では、制御部3は、電子部品2の吸着工程を実行する。図7A〜図7Fは、吸着工程において、各吸着ノズルnにより吸着ステップが実行されるときの様子を示す図である。図7A〜図7Fでは、吸着工程の第1グループg1に属する吸着ステップs11〜s16が実行されるときの様子が示されている。
電子部品2の吸着工程では、まず、制御部3は、供給部25上において、XY方向で実装ヘッド30の位置合わせを行い、吸着ノズルn1、n4の位置と、吸着ノズルn1、n4によって吸着すべき電子部品2の位置とを位置合わせする(図7A参照)。
そして、制御部3は、吸着ノズルn1による吸着ステップs11と、吸着ノズルn4による吸着ステップs14とを同時に実行する。このとき、制御部3は、ノズル駆動部36により、吸着ノズルn1、n4を同時に下方へ移動させ、その後、エアコンプレッサ35を制御して、吸着ノズルn1、n4の圧力を負圧に切り換える。これにより、吸着ノズルn1、n4にそれぞれ電子部品2が吸着される。次に、制御部3は、ノズル駆動部36により、吸着ノズルn1、n4を同時に上方へ移動させる(図7B参照)。
次に、制御部3は、ヘッド移動機構40を制御して、実装ヘッド30をX軸方向に移動させ、吸着ノズルn2、n3、n5の位置と、吸着ノズルn2、n3、n5によって吸着すべき電子部品2の位置とを位置合わせする(図7C参照)。次に、制御部3は、吸着ノズルn2、n3、n5による吸着ステップs12、s13、s15を同時に実行する。これにより、吸着ノズルn2、n3、n5により、電子部品2が同時に吸着される(図7D参照)。
次に、制御部3は、ヘッド移動機構40を制御して、実装ヘッド30をX軸方向に移動させ、吸着ノズルn6の位置と、吸着ノズルn6によって吸着すべき電子部品2の位置とを位置合わせする(図7E参照)。次に、制御部3は、吸着ノズルn6による吸着ステップs16を実行する。これにより、吸着ノズルn6により、電子部品2が吸着される(図7F参照)。
再び図6を参照して、電子部品2の吸着工程が完了すると、次に、制御部3は、電子部品2の認識工程へと移行する(ステップ105)。電子部品2の認識工程では、まず、制御部3は、ヘッド移動機構40を制御して、実装ヘッド30を供給部25上から部品カメラ7上へと移動させる。次に、制御部3は、部品カメラ7により、各吸着ノズルnによって吸着された電子部品2を下方から撮像する。そして、制御部3は、部品カメラ7によって撮像された画像に基づいて、電子部品2を認識する。
例えば、制御部3は、撮像された画像に基づいて、電子部品2が吸着ノズルnに吸着されているか否かを判定する。電子部品2が吸着ノズルnに吸着されていない場合(未吸着エラー)、制御部3は、認識エラーであると判断する。
また、制御部3は、画像内における電子部品2の幅や長さが、上限の閾値と、下限の閾値との間の範囲内に収まっているか否かを判定する。上記範囲は、電子部品2のタイプ毎に異なっている。電子部品2の幅や長さが上記範囲内に収まっていない場合、制御部3は、認識エラーであると判断する。例えば、本来吸着すべき電子部品2とは異なる電子部品2が吸着されていたり、立った状態で電子部品2が吸着されてしまっていたり(立ち吸着)、欠陥部品が吸着されてしまっていたりする場合、認識エラーが発生する。
電子部品2の未吸着エラー、誤った電子部品2の吸着、立ち吸着、欠陥部品の吸着などの、吸着ノズルnが電子部品2を基板1上に正常に実装することができないエラーが発生した場合、リカバリ処理を実行する必要がある。すなわち、エラーが生じた場合、エラーが生じた電子部品2と同じタイプの電子部品2を、再度、吸着ノズルnによって吸着し、その後、基板1上に実装する必要が生じることになる。
次に、制御部3は、認識エラーではないと判定された正常な電子部品2について、吸着ノズルnに対する電子部品2の吸着位置と、Z軸回りの電子部品2の角度とを認識する。
電子部品2の認識工程が完了すると、次に、制御部3は、電子部品2の実装工程に移行する(ステップ106)。電子部品2の実装工程では、制御部3は、まず、ヘッド移動機構40により実装ヘッド30を部品カメラ7上から基板1上へと移動させる。そして、制御部3は、各吸着ノズルnによって吸着された電子部品2をそれぞれ順番に基板1上に実装する。
なお、ステップ105において認識エラーであると判断された電子部品2は、基板1上には、実装されない。認識エラーと判断された電子部品2(未吸着エラーを除く)は、一般的には、廃棄される。しかし、電子部品2が高価な電子部品2である場合には、その電子部品2に対して再検査を行い、再検査に合格した場合には、電子部品2を再利用する方法が用いられてもよい。
電子部品2の実装工程が完了すると、次に、制御部3は、吸着ノズルnが電子部品2を基板1上に正常に実装することができないエラーが発生したか否かを判定する(ステップ107)。例えば、制御部3は、電子部品2の認識工程において、電子部品2の認識エラーが発生したか否かを判定する。
エラーが発生していない場合(ステップ107NO)、制御部3は、次のステップ109へ進む。一方、エラーが発生した場合(ステップ107YES)、制御部3は、リカバリステップを予約する予約処理を実行し(ステップ108)、その後、制御部3は、ステップ109を実行する。リカバリステップを予約する予約処理については、後に詳述する。
ステップ109では、制御部3は、1枚の基板1について、実装を予定している全ての電子部品2が基板1上に実装されたかを判定する。基板1上に実装すべき電子部品2が残っている場合(ステップ109NO)、制御部3は、ステップ101へ戻り、吸着工程グループ内の吸着ステップを記憶部4から読み出す。そして、ステップ102以下の処理を実行する。1枚の基板1についての電子部品2の実装が完了した場合(ステップ109YES)、制御部は、搬送部15により実装が完了済みの基板1を排出する。
「リカバリステップの予約処理」
次に、リカバリステップの予約処理について詳細に説明する。図8は、リカバリステップの予約処理を示すフローチャートである。図9は、リカバリステップが、テーブル内の空きステップに登録されるときの様子を示す図である。図10は、吸着ステップがリカバリプールに登録されるときの様子を示す図である。
上述のように、吸着ノズルnが電子部品2を基板1上に正常に実装することができないエラーが発生した場合(ステップ107YES)、制御部3は、リカバリステップの予約処理を実行する(ステップ108)。図9及び図10を参照して、ここでの説明では、リカバリステップが必要となる状況として、以下の状況が想定されている。すなわち、吸着工程g1が完了し(斜線参照)、この吸着工程g1において吸着された電子部品2が基板1上に実装された後、吸着工程の第2グループg2において、吸着ノズルn5の吸着ステップs25でエラーが発生する。そして、このエラーを回復するために、リカバリステップが必要となる状況が発生する。
吸着ノズルnが電子部品2を基板1上に正常に実装することができないエラーが発生した場合、制御部3は、テーブル(図9、図10参照)(各吸着ノズルnの吸着ステップが吸着工程毎に分けられてテーブル化されている)を記憶部4から読み出す。そして、制御部3は、テーブル内で空きステップを検索し(ステップ201)、空きステップを見つけ出す。
例えば、図9に示す例では、吸着工程の第5グループg5において、吸着ノズルn6に対応する吸着ステップが空きステップとされている。従って、まず、制御部3は、この空きステップを検索結果として見つけ出す。空きステップの検索では、典型的には、グループ番号が低いグループ(吸着工程が早く実行されるグループ)から優先的に検索が行われる。
次に、制御部3は、テーブル内に空きステップが存在するかを判定する(ステップ202)。ステップ201、ステップ202では、制御部3は、使用される予定がない未使用予定の吸着ノズルnが、いずれかの吸着工程において存在するかを判定している。
空きステップが存在する場合(つまり、未使用予定の吸着ノズルnが存在する場合)(ステップ202YES)、制御部3は、次のステップ203へ進む。例えば、吸着工程の第5グループg5において、吸着ノズルn6に対応する吸着ステップが空きステップとして検索された場合、制御部3は、空きステップが存在すると判断して、次のステップ203へ進む。
ステップ203では、制御部3は、見つけ出された空きステップに対応する未使用予定の吸着ノズルnのタイプと、エラーが生じた吸着ステップに対応する吸着ノズルnのタイプが同じであるかを判定する。
ステップ203では、制御部3は、未使用予定の吸着ノズルnが、エラーが生じた電子部品2を吸着可能なタイプの吸着ノズルnであるかどうかを判定している。以降では、「未使用予定の吸着ノズルnが、エラーが生じた電子部品2を吸着可能なタイプの吸着ノズルnである」という条件を第1の条件と呼ぶ。
なお、未使用予定の吸着ノズルnのタイプと、エラーが生じた吸着ステップに対応する吸着ノズルnのタイプが異なっていても、未使用予定の吸着ノズルnが、エラーが生じた電子部品2を吸着可能なタイプの吸着ノズルnである場合もある(例えば、吸着可能な電子部品2のタイプが、異なる吸着ノズルnのタイプ間で部分的に重複する場合)。
空きステップに対応する吸着ノズルnのタイプと、エラーが生じた吸着ステップに対応する吸着ノズルnのタイプとが異なる場合(ステップ203NO)、制御部3は、ステップ201へ戻って、次の空きステップを検索する。すなわち、未使用予定の吸着ノズルnが、エラーが生じた電子部品2を吸着可能なタイプの吸着ノズルnではない場合、制御部3は、ステップ201へ戻る。
一方で、未使用予定の吸着ノズルnのタイプと、エラーが生じた吸着ステップに対応する吸着ノズルnタイプとが同じである場合(ステップ203YES)、制御部3は、次のステップ204へ進む。すなわち、未使用予定の吸着ノズルnが、エラーが生じた電子部品2を吸着可能なタイプの吸着ノズルnである場合、制御部3は、次のステップ204に進む。
図9を参照して、例えば、吸着工程の第5グループg5の空きステップに対応する吸着ノズルn6のタイプid3と、エラーが生じた吸着ステップs25に対応する吸着ノズルn5のタイプid2とは、異なっている。従って、この場合、制御部3は、ステップ201へ戻って、次の空きステップを検索する。
制御部3は、次の空きステップとして、吸着工程の第6グループg6において、吸着ノズルn6に対応する空きステップを見つけ出す(ステップ201、ステップ202)。そして、空きステップに対応する吸着ノズルn6のタイプid3と、エラーが生じた吸着ステップs25に対応する吸着ノズルn5のタイプid2とを比較する(ステップ203)。この場合も、吸着ノズルnのタイプが異なっているので(ステップ203NO)、制御部3は、再びステップ201へ戻って、次の空きステップを検索する。
制御部3は、次の空きステップとして、吸着工程の第7グループg7において、吸着ノズルn5に対応する空きステップを見つけ出す(ステップ201、ステップ202)。そして、この空きステップに対応する吸着ノズルn5のタイプid2と、エラーが生じた吸着ステップs25に対応する吸着ノズルn5のタイプid2とを比較する(ステップ203)。この場合、吸着ノズルnのタイプが同じであるので(ステップ203YES)、制御部3は、次のステップ204へ進む。
ステップ204では、制御部3は、未使用予定の吸着ノズルnが、使用予定がある他の吸着ノズルnのうち少なくとも1つの吸着ノズルnと同じタイミングで、エラーが生じた電子部品2と同じタイプの電子部品2を吸着可能であるかを判定する。以降では、「未使用予定の吸着ノズルnが、使用予定がある他の吸着ノズルnのうち少なくとも1つの吸着ノズルnと同じタイミングで、エラーが生じた電子部品2と同じタイプの電子部品2を吸着可能である」という条件を第2の条件と呼ぶ。
ステップ204の判定結果が否定的である場合(ステップ204NO)、制御部3は、ステップ201へ戻って、次の空きステップを検索する。
一方で、ステップ204の判定結果が肯定的である場合(ステップ204YES)、制御部3は、その空きステップに、リカバリステップを登録する(ステップ205)。空きステップにリカバリステップが登録されることで、未使用予定であった吸着ノズルnによって、エラーが生じた電子部品2と同じタイプの電子部品2が吸着され、その電子部品2が基板1上に実装されることになる(リカバリ処理)。
図9を参照して、空きステップ(第7グループg7、吸着ノズルn5)に対応する吸着ノズルn5のタイプid2は、上記したように、エラーが生じた吸着ステップs25に対応する吸着ノズルn5のタイプid2と同じである。従って、この場合、制御部3は、ステップ204へ進む。そして、未使用予定の吸着ノズルn5が、使用予定がある他の吸着ノズルn1〜n4のうち少なくとも1つの吸着ノズルnと同じタイミングで、エラーが生じた電子部品2と同じタイプの電子部品2を吸着可能ではないと判定されたとする(ステップ204NO)。
この場合、制御部3は、ステップ201へ戻って、再び、次の空きステップを検索する。そして、制御部3は、次の空きステップとして、吸着工程の第7グループg7において、吸着ノズルn6に対応する空きステップを見つけ出す(ステップ201、ステップ202YES)。この場合、吸着ノズルnのタイプが異なっているので(ステップ203NO)、制御部3は、再びステップ201へ戻って、次の空きステップを検索する。
制御部3は、次の空きステップとして、吸着工程の第8グループg8において、吸着ノズルn4に対応する空きステップを見つけ出す(ステップ201、ステップ202YES)。この場合、空きステップ(第8グループg8、吸着ノズルn4)に対応する吸着ノズルn4のタイプid2は、エラーが生じた吸着ステップs25に対応する吸着ノズルn5のタイプid2と同じである。従って、この場合、制御部3は、ステップ204へ進む。
そして、未使用予定の吸着ノズルn4が、使用予定がある他の吸着ノズルn1〜n3のうち少なくとも1つの吸着ノズルnと同じタイミングで、エラーが生じた電子部品2と同じタイプの電子部品2を吸着可能であると判定されたとする(ステップ204YES)。この場合、制御部3は、エラーが生じた吸着ステップs25のリカバリステップを、吸着工程の第8グループg8において、吸着ノズルn4に対応する空きステップに登録する。
このリカバリステップの登録により、吸着工程g8において、元々未使用予定であった吸着ノズルn4が、元々使用予定であった他の吸着ノズルn1〜n3のうち少なくとも1つと同じタイミングで、下方に移動される。そして、吸着ノズルn4と、吸着ノズルn1〜n3のうち少なくとも1つの吸着ノズルnとが同じタイミングで、電子部品2を吸着する。このように、本実施形態に係る実装装置100では、リカバリ処理が必要となったときに、リカバリ処理のための時間が特別に必要となることがない。従って、基板1の生産効率が低下してしまうことを抑制することができる。
図8及び図10を参照して、ステップ203における第1の条件と、ステップ204における第2の条件との両方の条件に合う空きステップが見つからなかった場合について説明する。
制御部3は、2つの条件に合う空きステップがどの吸着工程においても見つからなかった場合(ステップ202NO)、リカバリステップの予約の登録を、一旦保留する。そして、制御部3は、エラーが生じた吸着ステップs25(エラーが生じた電子部品2の情報)をリカバリプールに記憶しておく。このように、制御部3は、2つの条件に合う空きステップがどの吸着工程においても見つからなかった場合、リカバリステップをテーブル内に直ぐに登録せず、エラーが生じた吸着ステップをリカバリプールに記憶しておく(ステップ206)
リカバリプールに吸着ステップが記憶され、その後、吸着ノズルnが電子部品2を基板1上に正常に実装することができないエラーが、再び発生した場合について説明する。
図11A、及び図11Bは、吸着ノズルnの位置と、吸着ステップで吸着される電子部品2の位置との関係を示す図である。図11Aは、吸着ノズルnの位置と、吸着ステップs74、s25で吸着される電子部品2の位置との関係を示している。図11Bは、吸着ノズルnの位置と、吸着ステップs74、s35で吸着される電子部品2の位置との関係を示している。
図10を参照して、吸着ステップs25において、エラーが生じる。この場合、制御部3は、第1の条件と、第2条件との両方の条件に合う空きステップ(未使用吸着ノズルn)を探す。例えば、図11Aに示すように、吸着工程の第7グループg7において、吸着ノズルn4で吸着ステップs74を実行する場合を想定する。この場合、吸着ステップs25でエラーが生じた電子部品2と同じタイプの電子部品2を、未使用吸着ノズルn5では、吸着することができない。2つの条件に合う空きステップがどの吸着工程においても見つからなかった場合、エラーが生じた吸着ステップs25の予約登録が一旦保留され、吸着ステップs25がリカバリプールに記憶される。
次に、制御部3は、第3グループg3の吸着工程へと移行する。このとき、吸着ノズルn3の吸着ステップs35において、吸着ノズルnが電子部品2を基板1上に正常に実装することができないエラーが発生したとする。図12は、吸着ステップs35で、エラーが発生した場合のテーブルの一例を示す図である。
吸着ステップs35において、エラーが生じた場合、制御部3は、第1の条件と、第2条件との両方の条件に合う空きステップ(未使用吸着ノズルn)を探す。図11Bに示すように、吸着工程の第7グループg7において、吸着ノズルn7で吸着ステップs74を実行するときに、吸着ステップs35でエラーが生じた電子部品2と同一タイプの電子部品2を吸着ノズルn5で吸着することができる場合を想定する。
なお、ここでは、図11Aにおける吸着ステップs25の電子部品2と、図11Bにおける吸着ステップs35の電子部品2とは、電子部品2のタイプが異なっている場合が想定されている。例えば、吸着ステップs25の電子部品2は、1005タイプの電子部品2とされ、吸着ステップs35の電子部品2は、1608タイプの電子部品2とされている。
制御部3は、吸着工程の第7グループg7において、吸着ノズルn5に対応する空きステップが、上記2つの条件に合うと判定する。そして、制御部は、吸着工程の第7グループg7において、吸着ノズルn5に対する空きステップに吸着ステップs35のリカバリステップを登録する。
このリカバリステップの登録により、吸着工程g7において、元々未使用予定であった吸着ノズルn5が、元々使用予定であった他の吸着ノズルn4と同じタイミングで、電子部品2を吸着することになる。
ここで、比較例として、吸着ステップs25にエラーが発生し、2つの条件に合う空きステップが見つからなかった時点で、直ぐにテーブルに吸着ステップs25のリカバリステップを登録してしまった場合を想定する。
例えば、制御部3は、2つの条件に合う空きステップが見つからなかった時点で、吸着工程の第7グループg7における吸着ノズルn5に対応する空きステップにリカバリステップs25を登録する。この場合、リカバリステップにおいて、他の吸着ステップと同時に吸着動作を行うことができない(図11A参照)。従って、X軸方向に実装ヘッド30を移動させる時間と、吸着ノズルn5で吸着動作を行う時間とがリカバリのために必要となる。
さらに、吸着工程g3において、吸着ステップs35にエラーが発生したときには、既に、吸着工程の第7グループg7における吸着ノズルn5に対応する空きステップにリカバリステップs25が登録されている。従って、その空きステップに吸着ステップs35を予約登録すれば、同時吸着が可能であるにも関わらず、その空きステップに吸着ステップs35を予約登録することができない。
一方で、本実施形態では、2つの条件に合う空きステップがどの吸着工程においても見つからなかった場合、リカバリステップの予約の登録が、一旦保留される。そして、エラーが生じた吸着ステップの情報(エラーが生じた電子部品2の情報)がリカバリプールに記憶される。従って、本実施形態では、後からエラーが発生し、後からリカバリ処理が必要とされたときに、同時吸着可能とされるリカバリステップが登録される可能性を大きくすることができる。
「吸着ステップの取り出し処理」
次に、リカバリプールから吸着ステップを取り出す取り出し処理について説明する。上記したように、今回の吸着工程において、空きステップが存在する場合(ステップ102YES)、制御部3は、吸着ステップの取り出し処理を実行する(ステップ103)。
図13は、吸着ステップの取り出し処理を示すフローチャートである。図14は、取り出し処理によって、テーブル内にリカバリステップが登録される場合の一例を示す図である。
図13に示すように、まず、制御部3は、リカバリプール内を検索して、リカバリプール内で吸着ステップを見つけ出す(ステップ301)。図14を参照して、例えば、制御部3は、リカバリプールを検索して、吸着ステップs25を見つけ出す。
次に制御部3は、吸着ステップがリカバリプール内に存在するかどうかを判定する(ステップ302)。吸着ステップがリカバリプール内に存在する場合(ステップ302YES)、制御部3は、次のステップ303へ進む。一方、吸着ステップがリカバリプール内に存在しない場合(ステップ302NO)、制御部3は、処理を終了する。図14に示す例の場合、吸着ステップs25が存在するため、次のステップ303へ進む。
ステップ303では、空きステップに対応する未使用予定の吸着ノズルnのタイプと、リカバリプールに記憶された吸着ステップに対応する吸着ノズルnのタイプが同じであるかを判定する。ステップ303では、制御部3は、未使用予定の吸着ノズルnが、エラーが生じた電子部品2を吸着可能なタイプの吸着ノズルnであるかどうかを判定している。
吸着ノズルnのタイプが同じではない場合(ステップ302NO)、制御部3は、ステップ301へ戻る。そして、制御部3は、再び、リカバリプール内を検索し、次の吸着ステップを見つけ出す。
吸着ノズルnのタイプが同じである場合(ステップ303YES)、制御部3は、次のステップ304へ進む。図14に示す例の場合、空きステップ(第7グループg7、吸着ノズルn5)に対応する未使用予定の吸着ノズルn5のタイプid2と、吸着ステップs25に対応する吸着ノズルn5のタイプid2とが同じである。従って、この場合、次のステップ304へ進む。
ステップ304では、制御部3は、リカバリプールからその吸着ステップを取り出す。そして、制御部3は、対応する空きステップに、吸着ステップをリカバリステップとして登録する(ステップ305)。図14に示す例では、リカバリプールから吸着ステップs25が取り出され、吸着工程の第7グループg7における、吸着ノズルn5に対応する空きステップに、吸着ステップs25がリカバリステップとして登録される。
吸着ステップがテーブル内に登録されると、今回の吸着工程において、元々未使用予定であった吸着ノズルnによって、エラーが生じた電子部品2が吸着され、この電子部品2が基板1上に実装される。

なお、この場合、空きステップに登録されたリカバリステップは、同時吸着可能な吸着ステップではないため、リカバリのための時間が余計に必要となる。しかしながら、新たな吸着工程が必要とされる場合(例えば、図14におけるg9の後に、吸着工程のグループを追加する場合)に比べて、リカバリに掛かる時間は少なくなる。
<各種変形例>
以上の説明では、吸着ノズルnのタイプが複数存在する場合について説明した。一方、吸着ノズルnのタイプが、複数の吸着ノズル間で同じであってもよい。例えば、吸着ノズルn1〜n6が全て0603、1005タイプの電子部品2を吸着可能なタイプの吸着ノズルnとされていてもよい。このような場合にも本技術を適用することができる。
なお、この場合、制御部は、図8のステップ203において、第1の条件(未使用予定の吸着ノズルnが、エラーが生じた電子部品2を吸着可能なタイプの吸着ノズルnであるという条件)を満たすかどうかの判定を行う必要はない。図13のステップ303についても同様である。
上述の説明では、電子部品2を保持して基板1上に実装する保持部材の一例として、吸着ノズルnを例に挙げて説明した。しかし、保持部材は、吸着ノズルnに限られない。例えば、保持部材は、電子部品2を両側から挟みこんで電子部品2を保持する形態であってもよい。
本技術は、以下の構成をとることもできる。
(1)他の保持部材の全部又は一部と同じタイミングで電子部品をそれぞれ保持することが可能な複数の保持部材を有し、前記複数の保持部材により、複数の電子部品を保持する保持工程と、保持された前記複数の電子部品を基板上に実装する実装工程とを繰り返す実装ヘッドと、
前記保持部材が前記電子部品を前記基板上に正常に実装することができないエラーの発生を検出する検出部と、
前記エラーが発生した場合、使用される予定がない未使用予定の保持部材が、いずれかの前記保持工程において存在するかを判定し、前記未使用予定の保持部材が存在する場合、前記未使用予定の保持部材が、使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材と同じタイミングで、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持可能であるかを判定し、保持可能である場合、未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持させる制御部と
を具備する実装装置。
(2) 上記(1)に記載の実装装置であって、
前記制御部は、
未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持させるとき、予約の登録により、前記保持部材により前記電子部品を保持させ、かつ、
使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの前記保持部材と同じタイミングで、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持可能な未使用予定の保持部材が、どの保持工程にも存在しない場合、前記予約の登録を保留する
実装装置。
(3) 上記(2)に記載の実装装置であって、
記憶部をさらに具備し、
前記制御部は、使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの前記保持部材と同じタイミングで、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持可能な未使用予定の保持部材が、どの保持工程にも存在しない場合、前記エラーが生じた電子部品の情報を、前記記憶部に記憶する
実装装置。
(4) 上記(3)に記載の実装装置であって、
前記制御部は、前記未使用予定の保持部材が、今回の保持工程において存在するかを判定し、前記未使用予定の保持部材が存在する場合、前記エラーが生じた電子部品の情報を記憶部から読み出し、今回の保持工程において未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持させる
実装装置。
(5) 上記(4)に記載の実装装置であって、
前記保持部材は、保持可能な前記電子部品のタイプに応じて、異なるタイプの保持部材に分類され、
前記制御部は、前記未使用予定の保持部材が、今回の保持工程において存在する場合、前記未使用予定の保持部材が、エラーが生じた電子部品を保持可能なタイプの保持部材であるかを判定し、保持可能なタイプの保持部材である場合、今回の保持工程において未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持させる
実装装置。
(6) 上記(1)乃至(5)のうちいずれか1つに記載の実装装置であって、
前記保持部材は、保持可能な電子部品のタイプに応じて、異なるタイプの保持部材に分類され、
前記制御部は、前記未使用予定の保持部材が、いずれかの前記保持工程において存在する場合、前記未使用予定の保持部材が、エラーが生じた電子部品を保持可能なタイプの保持部材であるかどうかと、前記未使用予定の保持部材が、使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材と同じタイミングで、前記エラーが生じた前記電子部品と同じタイプの電子部品を保持可能であるかどうかとを判定し、2つの判定の結果が肯定的である場合、未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を保持させる
実装装置。
n…吸着ノズル
1…基板
2…電子部品
3…制御部
4…記憶部
10…フレーム構造体
15…搬送部
20…バックアップ部
25…供給部
30…実装ヘッド
100…実装装置

Claims (7)

  1. 他の保持部材の全部又は一部と同じタイミングで電子部品を当該電子部品の供給部からそれぞれ取り出して保持することが可能な複数の保持部材を有し、前記複数の保持部材により、複数の電子部品を取り出して保持する保持工程と、保持された前記複数の電子部品を基板上に実装する実装工程とを繰り返す実装ヘッドと、
    前記保持部材が前記電子部品を前記基板上に正常に実装することができないエラーの発生を検出する検出部と、
    前記複数の電子部品のうち前記同じタイミングで2以上の電子部品を取り出して保持する同時保持ステップを1以上含む1つの前記保持工程を、グループ別に複数の保持工程として示すテーブルを参照可能であり、前記テーブルの参照に基づいて前記保持工程を実行するように、前記実装ヘッドを制御する制御部とを具備し、
    前記保持部材は、保持可能な電子部品のタイプに応じて、異なるタイプの保持部材に分類され、
    前記制御部は、前記複数の保持工程のうち第1の保持工程で前記エラーが発生した場合、使用される予定がない未使用予定の保持部材が、前記複数の保持工程のうち前記第1の保持工程以外のいずれかの保持工程において存在するかを判定し、前記未使用予定の保持部材が前記第1の保持工程以外の第2の保持工程内に存在する場合、前記未使用予定の保持部材が、前記エラーが生じた電子部品を保持可能なタイプの保持部材であるかどうかと、前記未使用予定の保持部材が、使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材と同じタイミングで、前記エラーが生じた前記電子部品と同じタイプの電子部品を、前記第2の保持工程内で保持可能であるかどうかとを判定し、該2つの判定の結果が肯定的である場合、未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を、前記使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材とともに同じタイミングで取り出して保持させる
    実装装置。
  2. 請求項1に記載の実装装置であって、
    前記テーブルを記憶する記憶部をさらに具備し、
    前記制御部は、前記同時保持ステップにおける、未使用予定であった前記保持部材による保持ステップの情報を、前記テーブルの前記第2の保持工程内における1つの保持ステップとして前記記憶部に記憶する
    実装装置。
  3. 請求項1に記載の実装装置であって、
    記憶部をさらに具備し、
    前記制御部は、前記2つの判定の結果が否定的である場合、前記エラーが生じた電子部品の情報を、前記記憶部に記憶する
    実装装置。
  4. 請求項3に記載の実装装置であって、
    前記制御部は、前記未使用予定の保持部材が、前記複数の保持工程のうちいずれかの保持工程において存在する場合、前記2つの判定処理のうち、さらに、前記未使用予定の保持部材が、エラーが生じた電子部品を保持可能なタイプの保持部材であるかどうかの判定を実行し、保持可能なタイプの保持部材である場合、前記エラーが生じた電子部品の情報を前記記憶部から読み出し、当該いずれかの保持工程において未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を取り出して保持させる
    実装装置。
  5. 他の保持部材の全部又は一部と同じタイミングで電子部品を当該電子部品の供給部からそれぞれ取り出して保持することが可能な複数の保持部材により、複数の電子部品を取り出して保持する保持工程と、保持された前記複数の電子部品を基板上に実装する実装工程とを、実装装置の実装ヘッドにより繰り返し、
    前記保持部材が前記電子部品を前記基板上に正常に実装することができないエラーの発生を検出し、
    前記複数の電子部品のうち前記同じタイミングで2以上の電子部品を取り出して保持する同時保持ステップを1以上含む1つの前記保持工程を、グループ別に複数の保持工程として示すテーブルを参照可能であり、前記テーブルの参照に基づいて前記保持工程を実行するように、前記実装装置の制御部により前記実装ヘッドを制御し、
    前記保持部材は、保持可能な電子部品のタイプに応じて、異なるタイプの保持部材に分類され、
    前記制御部による制御では、
    前記複数の保持工程のうち第1の保持工程で前記エラーが発生した場合、使用される予定がない未使用予定の保持部材が、前記複数の保持工程のうち前記第1の保持工程以外のいずれかの保持工程において存在するかを判定し、
    前記未使用予定の保持部材が前記第1の保持工程以外の第2の保持工程内に存在する場合、前記未使用予定の保持部材が、前記エラーが生じた電子部品を保持可能なタイプの保持部材であるかどうかと、前記未使用予定の保持部材が、使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材と同じタイミングで、前記エラーが生じた前記電子部品と同じタイプの電子部品を、前記第2の保持工程内で保持可能であるかどうかとを判定し、
    該2つの判定の結果が肯定的である場合、未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を、前記使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材とともに同じタイミングで取り出して保持させる
    リカバリ方法。
  6. 実装ヘッド及び制御部を備える実装装置に、
    他の保持部材の全部又は一部と同じタイミングで電子部品を当該電子部品の供給部からそれぞれ取り出して保持することが可能な複数の保持部材により、複数の電子部品を取り出して保持する保持工程と、保持された前記複数の電子部品を基板上に実装する実装工程とを、前記実装ヘッドにより繰り返すステップと、
    前記保持部材が前記電子部品を前記基板上に正常に実装することができないエラーの発生を検出するステップと、
    前記複数の電子部品のうち前記同じタイミングで2以上の電子部品を取り出して保持する同時保持ステップを1以上含む1つの前記保持工程を、グループ別に複数の保持工程として示すテーブルを参照可能であり、前記テーブルの参照に基づいて前記保持工程を実行するように、前記制御部により前記実装ヘッドを制御するステップとを実行させるプログラムであって、
    前記保持部材は、保持可能な電子部品のタイプに応じて、異なるタイプの保持部材に分類され、
    前記実装ヘッドを制御するステップは、
    前記複数の保持工程のうち第1の保持工程で前記エラーが発生した場合、使用される予定がない未使用予定の保持部材が、前記複数の保持工程のうち前記第1の保持工程以外のいずれかの保持工程において存在するかを判定するステップと、
    前記未使用予定の保持部材が前記第1の保持工程以外の第2の保持工程内に存在する場合、前記未使用予定の保持部材が、前記エラーが生じた電子部品を保持可能なタイプの保持部材であるかどうかと、前記未使用予定の保持部材が、使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材と同じタイミングで、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を、前記第2の保持工程内で保持可能であるかどうかとを判定するステップと、
    該2つの判定の結果が肯定的である場合、未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を、前記使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材とともに同じタイミングで取り出して保持させるステップとを含む
    プログラム。
  7. 他の保持部材の全部又は一部と同じタイミングで電子部品を当該電子部品の供給部からそれぞれ取り出して保持することが可能な複数の保持部材により、複数の電子部品を取り出して保持する保持工程と、保持された前記複数の電子部品を基板上に実装する実装工程とを、実装装置の実装ヘッドにより繰り返し、
    前記保持部材が前記電子部品を前記基板上に正常に実装することができないエラーの発生を検出し、
    前記複数の電子部品のうち前記同じタイミングで2以上の電子部品を取り出して保持する同時保持ステップを1以上含む1つの前記保持工程を、グループ別に複数の保持工程として示すテーブルを参照可能であり、前記テーブルの参照に基づいて前記保持工程を実行するように、前記実装装置の制御部により前記実装ヘッドを制御し、
    前記保持部材は、保持可能な電子部品のタイプに応じて、異なるタイプの保持部材に分類され、
    前記制御部による制御では、
    前記複数の保持工程のうち第1の保持工程で前記エラーが発生した場合、使用される予定がない未使用予定の保持部材が、前記複数の保持工程のうち前記第1の保持工程以外のいずれかの保持工程において存在するかを判定し、
    前記未使用予定の保持部材が前記第1の保持工程以外の第2の保持工程内に存在する場合、前記未使用予定の保持部材が、前記エラーが生じた電子部品を保持可能なタイプの保持部材であるかどうかと、前記未使用予定の保持部材が、使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材と同じタイミングで、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を、前記第2の保持工程内で保持可能であるかどうかとを判定し、
    該2つの判定の結果が肯定的である場合、未使用予定であった前記保持部材によって、前記エラーが生じた電子部品と同じタイプの電子部品を、前記使用予定がある他の保持部材のうち少なくとも1つの保持部材とともに同じタイミングで取り出して保持させ、
    前記実装工程では、前記同じタイミングで取り出して保持された前記電子部品をそれぞれ前記基板上に実装させる
    基板の製造方法。
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