JP6321241B1 - 群管理制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 階間調整機能が故障したとしても、群管理の運行効率の低下を軽減すること。【解決手段】 実施形態に係る群管理制御装置は、上下2つの乗りかごが連結され、上下2つの乗りかご間の距離である階間距離を調整可能な階間調整装置を有する複数号機のダブルデッキエレベータの運転を群管理制御する。群管理制御装置は、各号機の中の少なくとも1つの号機の階間調整装置が故障した場合であって、当該故障した階間調整装置を有する故障号機を、所定の乗場呼びに応答させた場合、故障号機の階間距離を現在の階間距離から調整する必要があるか否かを判定する調整要否判定手段と、現在の階間距離から階間距離を調整する必要があると判定された場合、故障号機を除く他の号機の中から所定の乗場呼びに対する好適な号機を割当号機として選出し、選出された割当号機を所定の乗場呼びに応答させる割当制御手段とを備える。【選択図】 図4

Description

本発明の実施形態は、群管理制御装置に関する。
超高層ビル等では、ビル内の縦の交通手段として、乗りかごを上下2段に構成した一度に大量輸送が可能なエレベータが用いられる。このようなエレベータは「ダブルデッキエレベータ」と称される。
このダブルデッキエレベータには、建物の階間長が一定でない場合にも、上下かごが同時に目的階に着床できるように、かご枠内の上下かごを互いに移動させて、かご間の距離を調整する階間調整機能を備えたものがある。
階間調整機能を備えたダブルデッキエレベータにおいて、階間調整機能が故障した場合、かご間の距離を故障直前の距離から調整することができなくなるため、ダブルデッキエレベータは、かご間の距離を故障直前の距離とは異なる距離に調整する必要がある階床には停車することができなくなるという不都合が生じる。
このため、階間調整機能が故障した際には、上下かごを同時に目的階に着床させるのではなく、片方ずつ目的階に着床させるようにすることで、上記した不都合を解消している。
特開2002−302358号公報 特許第4671464号公報
しかしながら、上記した方法では、ダブルデッキエレベータの群管理の運行効率が著しく低下するといった別の不都合が生じ得る。
本発明が解決しようとする課題は、階間調整機能が故障したとしても、群管理の運行効率の低下を軽減し得る群管理制御装置を提供することである。
一実施形態に係る群管理制御装置は、上下2つの乗りかごが連結され、前記上下2つの乗りかご間の距離である階間距離を調整可能な階間調整装置を有する複数号機のダブルデッキエレベータの運転を群管理制御する。前記群管理制御装置は、各階に設置される乗場行先階登録装置によって登録された行先階を含んだ乗場呼びを取得する呼び取得手段と、前記各号機の中の少なくとも1つの号機の前記階間調整装置が故障した場合であって、当該故障した階間調整装置を有する故障号機を、前記取得された乗場呼びに応答させた場合、前記故障号機の階間距離を現在の階間距離から調整する必要があるか否かを判定する調整要否判定手段と、この判定の結果、現在の階間距離から階間距離を調整する必要があると判定された場合、前記故障号機を除く他の号機の中から前記乗場呼びに対する好適な号機を割当号機として選出し、前記選出された割当号機を前記乗場呼びに応答させる割当制御手段とを具備する。
図1は、ダブルデッキエレベータの運転モードの1つであるダブル運転モードを説明するための図である。 図2は、ダブルデッキエレベータの運転モードの1つであるセミダブル運転モードを説明するための図である。 図3は、ダブルデッキエレベータの運転モードの1つであるシングル運転モードを説明するための図である。 図4は、一実施形態に係る群管理制御システムの概略構成例を示す図である。 図5は、同実施形態に係る呼び情報記憶部に記憶される呼び情報のデータ構造の一例を示す図である。 図6は、同実施形態に係る階間距離情報記憶部に記憶される階間距離テーブルの一例を示す図である。 図7は、同実施形態に係る群管理制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図8は、同実施形態に係る階間調整要否判定部によって実行される階間調整要否判定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、同実施形態に係る階間調整要否判定部によって実行される階間調整要否判定処理を具体的に説明するための図である。 図10は、同実施形態に係る階間調整要否判定部によって実行される階間調整要否判定処理を具体的に説明するための別の図である。 図11は、同実施形態に係る割当制御部によって実行される割当制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
本実施形態では、ダブルデッキエレベータが複数台含まれる群管理システムを前提としている。なお、以下では、複数台のダブルデッキエレベータについて述べる場合には、各ダブルデッキエレベータを「号機」と称するものとする。また、以下では、ダブルデッキエレベータを構成する上下2つの乗りかごのうち、上に位置する乗りかごを「上かご」と称し、下に位置する乗りかごを「下かご」と称するものとする。
また、本実施形態では、群管理システムの制御方式として、乗場にて行先階を直接指定可能な乗場行先階登録装置(HDC: Hall Destination Controller)を用いる行先階制御システム(DCS: Destination Controller System)を前提としている。
さらに、本実施形態では、ダブルデッキエレベータの運転モードがダブル運転モードであることを前提とする。ここで、図1〜図3を参照して、ダブルデッキエレベータの運転モードについて簡単に説明する。
ダブルデッキエレベータの運転モードには、図1〜図3に示すように、ダブル運転モード、セミダブル運転モード、シングル運転モードがある。これら運転モードの違いは、サービス階が異なる点にある。サービス階とは、所定の運転モード時に本来停止可能な階床のことである。
図1は、ダブルデッキエレベータのダブル運転モードについて説明するための図である。ダブル運転モードとは、図1に示すように、例えば下かごを奇数階(1階、3階、5階、…)、上かごを偶数階(2階、4階、6階、…)に停止させるように上下かごを1階床おきに停止させるモードである。すなわち、下かごと上かごのサービス階がそれぞれ奇数階と偶数階とでわかれるように運転するモードである。
図2は、ダブルデッキエレベータのセミダブル運転モードについて説明するための図である。セミダブル運転モードとは、図2に示すように、最上階と最下階を除く全ての階床を上下かご共にサービス可能なモードである。すなわち、下かごと上かごのサービス階がそれぞれ奇数階と偶数階とでわかれることなく運転するモードである。
図3は、ダブルデッキエレベータのシングル運転モードについて説明するための図である。シングル運転モードとは、図3に示すように、上下かごの一方のかごを未使用にして1つのかごのみで各階を運転するモードである。なお、図3の例では、上かごを未使用にしているが、下かごを未使用にして上かごのみで各階を運転しても良い。
本実施形態では、上述したように、これら運転モードのうち、ダブル運転モードが運転モードとして選択されている場合を前提とする。
図4は、一実施形態に係る群管理制御システムの概略構成例を示す図である。この群管理制御システムは、図4に示すように、複数号機のダブルデッキエレベータ10A〜10Cと、乗場行先階登録装置20と、群管理制御装置30と、各号機10A〜10Cにそれぞれ対応するエレベータ制御装置40A〜40Cとを含む。
各ダブルデッキエレベータ10A〜10Cは、上下に連結された2つの乗りかご、すなわち、上かご11A〜11Cと下かご12A〜12Cとを備える。また、各ダブルデッキエレベータ10A〜10Cには、階間調整装置13A〜13Cがそれぞれ備えられている。階間調整装置13とは、上かご11と下かご12とをそれぞれのサービス階に同時に着床させるために、上かご11及び下かご12間の距離(以下、「階間距離」または「かご間距離」と表記する)を調整可能な装置である。
なお、図4ではA〜C号機の3台のダブルデッキエレベータが併設されている場合を例示したが、ダブルデッキエレベータの台数はこれに限定されず、少なくとも2台以上のダブルデッキエレベータが併設されていれば良い。
乗場行先階登録装置20は、行先階を入力するための操作部(例えばテンキー等)21とディスプレイ22とを備えている。利用者は操作部21を操作することによって自身の行先階(目的階)を入力(指定)する。乗場行先階登録装置20は、利用者の操作によって行先階が入力されると、当該入力された行先階を含んだ乗場呼びを登録する。より詳しくは、乗場行先階登録装置20は、入力された行先階に向かうダブルデッキエレベータを当該乗場行先階登録装置20の設置階に呼ぶための乗場呼びを登録する。
ディスプレイ22には、利用者が乗車すべき号機を示す号機情報が表示される。なお、ディスプレイ22には、上記した号機情報の他に、例えば、号機情報によって示される号機が停止する乗場への方向等がさらに表示されても良い。
なお、本実施形態では、テンキー等の操作部21を操作して行先階の入力・乗場呼びの登録を行うものとしたが、これに限定されず、例えば、利用者の行先階を示す行先階情報が予め記録されたICカード等を利用して、乗場呼びの登録が行われても良い。
群管理制御装置30は、各号機10A〜10Cの運転を群管理制御するための装置である。群管理制御装置30には、各号機10A〜10Cにそれぞれ対応するエレベータ制御装置(「単体制御装置」とも称される)40A〜40Cが接続される。群管理制御装置30は、これらエレベータ制御装置40A〜40Cの動作を制御することで各号機10A〜10Cの運転を群管理制御する。
この群管理制御装置30は、図4に示すように、通信処理部31、呼び情報記憶部32、運転状態管理部33、階間距離情報記憶部34、階間調整要否判定部35及び割当制御部36等を備えている。なお、ここでは便宜上、各機能部31〜36の全てを群管理制御装置30に配置して記述したが、必ずしも同一装置に配置する必要はなく、別々の装置に配置する構成であっても良い。
通信処理部31は、乗場行先階登録装置20と通信可能な通信モジュールであり、乗場行先階登録装置20によって登録された行先階を含んだ乗場呼びを取得する。取得された乗場呼びは、呼び情報として呼び情報記憶部32に記憶される。
また、通信処理部31は、後述する割当制御部36によって選出される割当号機を示す号機情報を乗場行先階登録装置20に送信する。乗場行先階登録装置20は、通信処理部31から送信された号機情報を受信し、これをディスプレイ22に表示する。
呼び情報記憶部32は、通信処理部31によって取得された乗場呼びに関し(換言すると、乗場行先階登録装置20によって登録された乗場呼びに関し)、乗場呼び(を識別するための識別情報)と、当該乗場呼びの登録階と、当該乗場呼びに含まれる行先階と、割当制御部36によって選出される当該乗場呼びに対する割当号機とが対応づけられた呼び情報を記憶する。図5に呼び情報の一例を示す。
図5は、呼び情報のデータ構造の一例を示す図である。例えば図5に示す乗場呼び「C1」を表す呼び情報によれば、乗場呼びの登録階が「9階」であり、この乗場呼びに含まれる行先階が「1階」であり、この乗場呼びに対する割当号機が「A号機」であることが示される。また、図5に示す乗場呼び「C3」を表す呼び情報によれば、乗場呼びの登録階が「9階」であり、この乗場呼びに含まれる行先階が「3階」であり、この乗場呼びに対する割当号機が「B号機(故障号機)」であることが示される。なお、乗場呼び「C2」、「C4」を表す他の呼び情報についても、上記した乗場呼び「C1」、「C3」を表す呼び情報と同様であるので、ここではその詳しい説明を省略する。
なお、呼び情報に含まれる上記した各種項目のうち、登録階及び行先階は、通信処理部31によって乗場呼びが取得されると記憶され、割当号機は、割当制御部36によって当該乗場呼びに対する割当号機が選出されるとさらに記憶される。
運転状態管理部33は、各号機10A〜10Cの運転状態(例えば、上下かごの現在位置、運転方向、戸開閉状態、異常の有無、階間距離の現在値、等)を示す状態情報を、対応する各エレベータ制御装置40A〜40Cから取得し、管理する。管理される状態情報は、階間調整要否判定部35によって実行される階間調整要否判定処理時や、割当制御部36によって実行される割当制御処理時に使用される。
階間距離情報記憶部34は、上かご11及び下かご12がそれぞれのサービス階に同時に停止する際の上かご11及び下かご12間の距離である階間距離を示す階間距離テーブル(階間距離情報)を記憶する。図6に階間距離テーブルの一例を示す。
図6は、階間距離テーブルの一例を示す図である。図6に示す階間距離テーブルによれば、下かご12が1階に停止し、上かご11が2階に停止する場合の階間距離は「A」であり、下かご12が3階、5階、7階、9階(つまり、1階(基準階)を除く奇数階)に停止し、上かご11が4階、6階、8階、10階(つまり、2階(基準階に隣接する階床)を除く偶数階)に停止する場合の階間距離は「B」であることが示される。なお、空白のマスは、上かご11及び下かご12が停止不能な組合せを示す。
なお、図6の階間距離テーブルに示されるように、一般的に、基準階と当該基準階に隣接する階床に停止する際の階間距離だけが、他の階間距離と異なっていることが多い。また、一般的に、階間距離の種類が多種類(3種類以上)になることはほぼ無く、階間距離の種類はどんなに多くても3種類程度であることが多い。
階間調整要否判定部35は、通信処理部31によって取得された乗場呼びに、階間調整装置13が故障している号機が応答するためには、階間距離を現在の階間距離から調整する必要があるのか否かを判定する階間調整要否判定処理を実行する。なお、階間調整要否判定処理の詳細については後述するため、ここではその詳しい説明は省略する。
割当制御部36は、階間調整要否判定部35による判定の結果に基づいて割当制御対象を決定し、当該割当制御対象となった各号機の中から通信処理部31によって取得された乗場呼びに対する好適な号機を割当号機として選出する。
各エレベータ制御装置40A〜40Cは、それぞれ個別に各号機10A〜10Cの運転を制御する。具体的には、ダブルデッキエレベータを昇降動作させるためのモータの制御やドアの開閉制御等を行う。
次に、以上のように構成された群管理制御装置30の動作の一例について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、群管理制御装置30内の通信処理部31は、乗場行先階登録装置20によって新たな乗場呼びが登録されると当該乗場呼びを取得し(ステップS1)、これを呼び情報として呼び情報記憶部32に記憶する。
続いて、階間調整要否判定部35は、呼び情報記憶部32に新たな呼び情報が記憶されると、各号機10A〜10Cの状態情報を運転状態管理部33から取得し、階間調整要否判定処理を実行する(ステップS2)。
ここで、図8のフローチャートを参照して、階間調整要否判定部35によって実行される階間調整要否判定処理の手順の一例について説明する。
まず、階間調整要否判定部35は、各号機10A〜10Cの状態情報を運転状態管理部33から取得する(ステップS11)。続いて、階間調整要否判定部35は、取得された状態情報によって示される異常の有無に基づいて、階間距離を調整するための階間調整装置13が故障している号機(以下、「故障号機」と表記する)があるか否かを判定する(ステップS12)。
なお、故障号機がないと判定された場合(ステップ12のNO)、階間調整要否判定部35は、通常通りの割当制御を行うよう割当制御部36に指示し、階間調整要否判定処理を終了させる。
一方、故障号機があると判定された場合(ステップS12のYES)、階間調整要否判定部35は、取得された状態情報によって示される階間距離の現在値から故障号機の現在の階間距離を認識する(ステップS13)。その後、階間調整要否判定部35は、階間距離情報記憶部34に記憶されている階間距離テーブルを参照して、呼び情報記憶部32に新たに記憶された呼び情報によって示される行先階に停止するためには、認識された故障号機の階間距離を現在値から調整する必要があるか否かを判定する(ステップS14)。
なお、故障号機が複数台ある場合、上記したステップS13,S14の処理は故障号機毎に実行される。
故障号機の階間距離を現在値から調整する必要があると判定された場合(ステップS14のYES)、階間調整要否判定部35は、故障号機を割当制御対象から除外して割当制御を行うよう割当制御部36に指示し(ステップS15)、階間調整要否判定処理を終了させる。
一方、故障号機の階間距離を現在値から調整する必要がないと判定された場合(ステップS14のNO)、階間調整要否判定部35は、故障号機を含めた全ての号機を割当制御対象として割当制御を行うよう割当制御部36に指示し(ステップS16)、階間調整要否判定処理を終了させる。
再び図7の説明に戻る。上記したステップS2の処理の後、割当制御部36は、階間調整要否判定部35からの指示にしたがって割当制御対象を決定する(ステップS3)。
次に、割当制御部36は、割当制御対象となった各号機の状態情報を運転状態管理部33から取得し、呼び情報記憶部32に記憶された新たな呼び情報によって示される乗場呼びに好適な号機(割当号機)を当該各号機の中から選出する(ステップS4)。その後、割当制御部36は、選出された割当号機に対応したエレベータ制御装置40に対して、当該割当号機を上記乗場呼びに応答させるための割当指令を出力する(ステップS5)。
しかる後、通信処理部31は、割当制御部36によって選出された割当号機を示す号機情報を乗場行先階登録装置20に送信し(ステップS6)、ここでの動作を終了させる。
以下ではさらに、具体的な状況を想定した上での階間調整要否判定処理について、図9及び図10を参照しながら説明する。
図9は、行先階が2階の乗場呼びが既に割り当てられた故障号機の上かご11が10階に停止し、下かご12が9階に停止している状態で、行先階が1階である乗場呼びが9階にて登録された状況を示している。この場合、通常の割当制御であれば、行先階が2階の乗場呼びが既に割り当てられた故障号機が、新たに登録された行先階が1階の乗場呼びにも応答する。しかしながら、本実施形態に係る群管理制御装置30では以下のような割当制御を行う。
図9の場合、故障号機の現在の階間距離は、運転状態管理部33から取得される状態情報により「B」であると特定される。なお、上かご11が10階に停止し、下かご12が9階に停止していることから、図6に示す階間距離テーブルを参照しても、故障号機の現在の階間距離が「B」であることは特定可能である。しかしながら、階間距離テーブルを参照して故障号機の現在の階間距離を特定する場合、故障号機の上かご11及び下かご12がそれぞれのサービス階に停止していなければならないため、故障号機の現在の階間距離は状態情報から特定される方が好ましい。
呼び情報記憶部32に新たに記憶された呼び情報によって示される行先階「1階」に停止した際の階間距離は、図6に示す階間距離テーブルを参照すると、上かご11が2階に停止し、下かご12が1階に停止する必要があることから「A」であると特定される。
つまり、呼び情報記憶部32に新たに記憶された呼び情報によって示される行先階が1階の乗場呼びに故障号機が応答した場合、階間距離を「B」から「A」に調整する必要がある。このため、階間調整要否判定部35は、階間調整装置13が故障している故障号機では階間距離を調整することができないため、割当不可と判断し、故障号機を割当制御対象から除外して割当制御を行うよう割当制御部36に指示する。
これによれば、通常の割当制御の場合、上述したように、行先階が2階の乗場呼びが既に割り当てられた故障号機が、新たに登録された行先階が1階の乗場呼びにも応答するため、2階に上かご11を停止させ、2階で利用者を降車させた後、1階に下かご12を移動させ、1階で利用者をさらに降車させなければならない。つまり、2階と1階に順に乗りかごを停止させなければならない。これは、1階で降車する利用者にとっては、2階で他の利用者が降車し終えるのを待たなければならないので不便である上に、運行効率が低下するため、群管理の観点からも好ましくない。
一方、本実施形態に係る割当制御によれば、行先階が2階の乗場呼びが既に割り当てられた故障号機を割当制御対象から除外して割当制御を行うため、新たに登録された行先階が1階の乗場呼びには、故障号機とは異なる号機が割り当てられることになる。これによれば、1階で降車する利用者は、2階で他の利用者が降車し終えるのを待つ必要がなく、スムーズに1階に行くことができるようになる上に、群管理の観点からも運行効率の低下を軽減することができる。
図10は、行先階が4階の乗場呼びが既に割り当てられた故障号機の上かご11が10階に停止し、下かご13が9階に停止している状態で、行先階が3階の乗場呼びが新たに登録された状況を示している。
図10の場合、故障号機の現在の階間距離は、運転状態管理部33から取得される状態情報によって「B」であると特定される。また、呼び情報記憶部32に新たに記憶された呼び情報によって示される行先階「3階」に停止した際の階間距離は、図6に示す階間距離テーブルを参照すると、上かご11が4階に停止し、下かご12が3階に停止する必要があることから「B」であると特定される。
つまり、呼び情報記憶部32に新たに記憶された呼び情報によって示される行先階が3階の乗場呼びに故障号機が応答したとしても、階間距離は「B」から「B」のまま、すなわち階間距離を調整する必要がない。このため、階間調整要否判定部35は、階間調整装置13が故障している故障号機にも上記乗場呼びを割当可能であると判断し、故障号機を含む全ての号機を割当制御対象として割当制御を行うよう割当制御部36に指示する。
これによれば、階間調整装置13が故障していたとしても、階間調整が必要ない場合、故障号機をダブル運転モードのまま運転させることができるので、ダブルデッキエレベータ群の運行効率の低下を軽減することができる。
なお、本実施形態では、割当制御部36は、割当制御対象を決定した後は、運転状態管理部33から取得される状態情報に基づいて、運行効率の観点から最も好適な号機を割当号機として選出するとしたが、故障号機を含めた割当制御を行う場合、割当制御部36は、別の方法にて割当号機を選出するとしても良い。以下では、図11のフローチャートを参照して、割当制御部36によって実行される割当号機の選出方法について説明する。
まず、割当制御部36は、故障号機を含めた全ての号機を割当制御対象とすると、運転状態管理部33から取得される状態情報に基づいて、割当制御対象毎に、呼び情報記憶部32に新たに記憶された呼び情報によって示される乗場呼びに対する割当号機としての適性度(割当評価値と称しても良い)を算出する(ステップS21)。
通常であれば、割当制御部36は、算出された各適性度のうちの最も高い適性度に対応した号機を割当号機として選出し、当該選出された割当号機を乗場呼びに応答させるが、ここでは次のように割当号機を選出する。
ステップS21の処理の後、割当制御部36は、割当制御対象毎に算出された各適性度のうち、故障号機に対応した適性度が予め設定された閾値以上であるか否かを判定する(ステップS22)。上記閾値とは、運行効率の観点から割当号機として選出しても、利用者に不便を与えることはないと推定される適性度の値である。
故障号機に対応した適性度が閾値以上であると判定された場合(ステップS22のYES)、割当制御部36は、故障号機を割当号機として選出し(ステップS23)、当該故障号機を乗場呼びに応答させ、ここでの処理を終了させる。
一方で、故障号機に対応した適性度が閾値未満であると判定された場合(ステップS22のNO)、割当制御部36は、割当制御対象毎に算出された各適性度のうちの最も高い適性度に対応した号機を割当号機として選出し(ステップS24)、当該選出された割当号機を上記乗場呼びに応答させ、ここでの処理を終了させる。
これによれば、次のような利点を得ることができる。
故障号機は、現在の階間距離から調整する必要のある階床が行先階の乗場呼びには応答することができないため、故障号機に対応した適性度が上記した閾値以上であるにも関わらず、適性度が最も高い正常な号機を割当号機としてしまうと、以降に、故障号機では応答できない乗場呼びが登録された際に利用者に不便をかけてしまう可能性がある。
しかしながら、図11に示した割当制御によれば、故障号機に対応した適性度が上記した閾値以上であれば、適性度が最も高い正常な号機よりも優先して故障号機を割当号機として選出するため、以降に、故障号機では応答できない乗場呼びが登録されたとしても、正常な号機を当該乗場呼びにすぐに応答させることができ、利用者に不便をかけることがないという利点を得ることができる。
なお、図11では、上記した閾値は予め設定されているものとしたが、これに限定されず、例えば割当制御対象毎に算出された各適性度のうちの最も高い適性度の所定割合の値(例えば、最も高い適性度の8割の値)が閾値として設定されても良い。
以上説明した一実施形態によれば、ダブルデッキエレベータに設けられる階間調整機能が故障したとしても、群管理の運行効率の低下を軽減し得る群管理制御装置を提供することができる。
なお、本実施形態では、ダブルデッキエレベータの運転モードがダブル運転モードである場合を前提として説明したが、これに限定されず、ダブルデッキエレベータの運転モードはセミダブル運転モードであっても良い。この場合においても、群管理制御装置は上記した各種処理を実行可能であり、ダブルデッキエレベータに設けられる階間調整機能が故障したとしても、群管理の運行効率の低下を軽減することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10A〜10C…ダブルデッキエレベータ、11A〜11C…上かご、12A〜12C…下かご、13A〜13C…階間調整装置、20…乗場行先階登録装置、21…操作部、22…ディスプレイ、30…群管理制御装置、31…通信処理部、32…呼び情報記憶部、33…運転状態管理部、34…階間距離情報記憶部、35…階間調整要否判定部、36…割当制御部、40…エレベータ制御装置。

Claims (7)

  1. 上下2つの乗りかごが連結され、前記上下2つの乗りかご間の距離である階間距離を調整可能な階間調整装置を有する複数号機のダブルデッキエレベータの運転を群管理制御する群管理制御装置であって、
    各階に設置される乗場行先階登録装置によって登録された行先階を含んだ乗場呼びを取得する呼び取得手段と、
    前記各号機の中の少なくとも1つの号機の前記階間調整装置が故障した場合であって、当該故障した階間調整装置を有する故障号機を、前記取得された乗場呼びに応答させた場合、前記故障号機の階間距離を現在の階間距離から調整する必要があるか否かを判定する調整要否判定手段と、
    この判定の結果、現在の階間距離から階間距離を調整する必要があると判定された場合、前記故障号機を除く他の号機の中から前記乗場呼びに対する好適な号機を割当号機として選出し、前記選出された割当号機を前記乗場呼びに応答させる割当制御手段と
    を具備することを特徴とする群管理制御装置。
  2. 前記各号機は、前記上下2つの乗りかごのサービス階床がそれぞれ偶数階と奇数階とでわかれるように運転する、または前記上下2つの乗りかごのサービス階床がそれぞれ偶数階と奇数階とでわかれることなく運転することを特徴とする請求項1に記載の群管理制御装置。
  3. 前記上下2つの乗りかごが停止可能な階床にそれぞれ停止した際の階間距離を示す階間距離情報を記憶する階間距離情報記憶手段をさらに具備し、
    前記調整要否判定手段は、
    前記取得された乗場呼びに含まれる行先階に前記上下2つの乗りかごの一方が停止し、他方が隣接する階床に停止した際の階間距離を示す階間距離情報を前記階間距離情報記憶手段から取得し、
    前記取得された階間距離情報により示される階間距離と、前記故障号機の現在の階間距離とを比較することで、前記故障号機の階間距離を現在の階間距離から調整する必要があるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の群管理制御装置。
  4. 前記調整要否判定手段は、
    前記取得された階間距離情報により示される階間距離と、前記故障号機の現在の階間距離とが異なる場合、前記故障号機の階間距離を現在の階間距離から調整する必要があると判定することを特徴とする請求項3に記載の群管理制御装置。
  5. 前記調整要否判定手段は、
    前記取得された階間距離情報により示される階間距離と、前記故障号機の現在の階間距離とが一致する場合、前記故障号機の階間距離を現在の階間距離から調整する必要がないと判定し、
    前記割当制御手段は、
    この判定の結果、現在の階間距離から階間距離を調整する必要がないと判定された場合、前記故障号機を含む全ての号機の中から前記乗場呼びに対する好適な号機を割当号機として選出し、前記選出された割当号機を前記乗場呼びに応答させることを特徴とする請求項3に記載の群管理制御装置。
  6. 前記割当制御手段は、
    前記判定の結果、現在の階間距離から階間距離を調整する必要がないと判定された場合、前記故障号機を含む全ての号機毎に、前記乗場呼びに対する割当号機としての適性度を算出し、
    前記算出された故障号機に対応する適性度が特定の閾値以上であるか否かを判定し、
    前記故障号機に対応する適性度が前記特定の閾値以上であると判定された場合、前記故障号機を優先的に割当号機として選出し、前記乗場呼びに応答させることを特徴とする請求項1に記載の群管理制御装置。
  7. 前記故障号機に対応する適性度が前記特定の閾値未満であると判定された場合、前記算出された各適性度のうち、最も高い適性度に対応する号機を割当号機として選出し、前記乗場呼びに応答させることを特徴とする請求項6に記載の群管理制御装置。
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