JP6356297B1 - 群管理制御システム及び群管理制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ダブルデッキエレベータの利用者にかかるストレスを低減すること。【解決手段】 実施形態に係る群管理制御システムは、上下2つの乗りかごが連結されるダブルデッキエレベータを複数号機含み、各号機の運転を群管理制御するシステムである。群管理制御システムは、各階に設置される乗場行先階登録装置によって登録された行先呼びを取得する呼び取得手段と、行先呼びの登録階にて登録された別の行先呼びに応答する割当号機が存在する場合に、当該割当号機に対する当該行先呼びの追加割当を許可するか否かを判定する追加割当可否判定手段とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、群管理制御システム及び群管理制御装置に関する。
超高層ビル等では、ビル内の縦の交通手段として、乗りかごを上下2段に構成した一度に大量輸送が可能なエレベータが用いられる。このようなエレベータは「ダブルデッキエレベータ」と称される。
このようなダブルデッキエレベータは利用者の大量輸送が可能になる反面、一方の乗りかごへの利用者の乗車が完了し、当該乗りかごのドアが戸閉したとしても、他方の乗りかごへの利用者の乗車が完了しない限り、既にドアを戸閉した乗りかごも目的階に向けて出発することができないという不都合が生じ得る。
この不都合によれば、既にドアを戸閉した乗りかご内の利用者は、他方の乗りかごへの利用者の乗車が完了するまで、乗りかご内で待つ必要があり、この待ち時間が長くなると、乗りかご内で待つ利用者にストレスを与えてしまうというさらなる不都合が生じ得る。
特開平09−124236号公報
本発明が解決しようとする課題は、ダブルデッキエレベータの利用者にかかるストレスを低減し得る群管理制御システム及び群管理制御装置を提供することである。
一実施形態に係る群管理制御システムは、上下2つの乗りかごが連結されるダブルデッキエレベータを複数号機含み、前記各号機の運転を群管理制御するシステムである。前記群管理制御システムは、各階に設置される乗場行先階登録装置によって登録された行先呼びを取得する呼び取得手段と、前記行先呼びの登録階にて登録された別の行先呼びに応答する割当号機が存在する場合に、当該割当号機に対する当該行先呼びの追加割当を許可するか否かを判定する追加割当可否判定手段と、前記行先呼びの追加割当が許可されたことに伴い、前記割当号機のドアの戸開時間を予想到着時間まで延長する延長制御手段とを具備する。前記追加割当可否判定手段は、前記行先呼びの登録者が、前記割当号機に乗車すると予想される時間を予想到着時間として算出し、前記上下に連結された上かご及び下かごのそれぞれにおいて、行先呼びの追加割当を許可する追加割当許可期間を設定し、前記予想到着時間が、前記割当号機に対して設定された追加割当許可期間内であるか否かを判定し、この判定の結果、前記予想到着時間が前記追加割当許可期間内であると判定された場合、前記割当号機に対して前記行先呼びを追加割当することを許可し、前記予想到着時間が前記追加割当許可期間外であると判定された場合、前記割当号機に対して前記行先呼びを追加割当することを不許可とする。
図1は、一実施形態に係る群管理制御システムの概略構成例を示す図である。 図2は、同実施形態に係る呼び情報のデータ構造の一例を示す図である。 図3は、同実施形態に係る群管理制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図4は、一般的な呼びの追加割当を説明するためのタイムチャートである。 図5は、同実施形態に係る群管理制御装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 図6は、同実施形態の第1の変形例に係る群管理制御装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 図7は、同実施形態の第2の変形例に係る群管理制御装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 図8は、同実施形態の第3の変形例に係る群管理制御装置の動作を説明するためのタイムチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
本実施形態では、ダブルデッキエレベータが複数台含まれる群管理制御システムを前提としている。なお、以下では、複数台のダブルデッキエレベータについて述べる場合には、各ダブルデッキエレベータを「号機」と称するものとする。また、以下では、ダブルデッキエレベータを構成する上下2つの乗りかごのうち、上に位置する乗りかごを「上かご」と称し、下に位置する乗りかごを「下かご」と称するものとする。
また、本実施形態における群管理制御システムは、乗場にて行先階を直接指定可能な乗場行先階登録装置(HDC: Hall Destination Controller)を用いる行先階制御システム(DCS: Destination Controller System)を前提としている。
さらに、本実施形態におけるダブルデッキエレベータは、ダブル運転モードまたはセミダブル運転モードにて運転することを前提としている。なお、ダブル運転モードとは、例えば下かごを奇数階(1階、3階、5階、・・・)、上かごを偶数階(2階、4階、6階・・・)に停止させるように上下かごを1階床おきに停止させるモードである。また、セミダブル運転モードとは、最上階と最下階を除く全ての階床を上下かご共にサービス可能なモードである。
図1は、一実施形態に係る群管理制御システムの概略構成例を示す図である。この群管理制御システムは、図1に示すように、複数号機のダブルデッキエレベータ10A,10B,10Cと、乗場行先階登録装置20と、群管理制御装置30と、各号機10A〜10Cにそれぞれ対応するかご制御装置40A,40B,40Cとを含む。
各ダブルデッキエレベータ10A〜10Cは、上下に連結された2つの乗りかご、すなわち、上かご11A,11B,11Cと下かご12A,12B,12Cとを備える。
なお、図1では、A〜C号機の3台のダブルデッキエレベータが併設されている場合を例示しているが、ダブルデッキエレベータの台数はこれに限定されず、少なくとも2台以上のダブルデッキエレベータが併設されていれば良い。
乗場行先階登録装置20は、図1に示すように、行先階を入力するための操作部(例えばテンキー等)21とディスプレイ22とを備える。利用者は操作部21を操作することによって自身の行先階(目的階)を指定(入力)する。乗場行先階登録装置20は、利用者によって行先階が入力されると、当該入力された行先階を含んだ乗場呼び(以下、「行先呼び」と表記する)を登録する。より詳しくは、乗場行先階登録装置20は、入力された行先階に向かうダブルデッキエレベータを当該乗場行先階登録装置20の設置階に呼ぶための行先呼びを登録する。
ディスプレイ22には、利用者が乗車すべき号機を示す号機情報が表示される。なお、ディスプレイ22には、上記した号機情報の他に、号機情報によって示される号機が停止する乗場への方向等がさらに表示されても良い。
なお、本実施形態では、テンキー等の操作部21を操作して行先呼びを登録するものとしたが、これに限定されず、利用者の行先階を示す行先階情報が予め記憶されたICカード等を利用して、行先呼びの登録が行われても良い。
群管理制御装置30は、各号機10A〜10Cの運転を群管理制御するための装置である。群管理制御装置30には、各号機10A〜10Cにそれぞれ対応するかご制御装置(「単体制御装置」とも称される)40A〜40Cが接続される。群管理制御装置30は、これらかご制御装置40A〜40Cの動作を制御することにより各号機10A〜10Cの運転を群管理制御する。
この群管理制御装置30は、図1に示すように、通信処理部31、呼び情報記憶部32、運転状態管理部33、割当制御部34、追加割当可否判定部35及び戸開延長制御部36等を備える。なお、ここでは便宜上、各機能部31〜36の全てを群管理制御装置30に配置して記述したが、必ずしも同一装置に配置する必要はなく、別々の装置に配置する構成であっても良い。
通信処理部31は、各階に設置される乗場行先階登録装置20と通信可能な通信モジュールであり、乗場行先階登録装置20によって登録された行先呼びを取得する呼び取得機能を有する。取得された行先呼びは、呼び情報として呼び情報記憶部32に記憶される。
また、通信処理部31は、後述する割当制御部34によって選出される割当号機を示す号機情報を乗場行先階登録装置20に送信する。乗場行先階登録装置20は、通信処理部31から送信された号機情報を受信し、これをディスプレイ22に表示する。
呼び情報記憶部32は、通信処理部31によって取得された行先呼びに関し、行先呼びの登録階と、当該行先呼びにより示される行先階と、当該行先呼びの登録時間と、割当制御部34によって当該行先呼びに対して割り当てられる号機(以下、「割当号機」と表記する)とが対応づけられた呼び情報を記憶する。なお、呼び情報記憶部32に記憶される呼び情報は、当該呼び情報によって示される割当号機が当該呼び情報によって示される行先階に向けて出発したときに削除される。
なお、呼び情報に含まれる上記した各種項目のうち、登録階、行先階及び登録時間は、通信処理部31によって行先呼びが取得されると記憶され、割当号機は、割当制御部34によって当該呼び情報により示される行先呼びに対する割当号機が選出されると別途記憶される。図2に呼び情報の一例を示す。
図2は、呼び情報のデータ構造の一例を示す図である。図2に示す呼び情報C1によれば、行先呼びの登録階が「1階」であり、この行先呼びにより示される行先階が「5階」であり、この行先呼びの登録時間が「12:00:00」であって、この行先呼びに対する割当号機が「A号機の下かご」であることが示される。また、図2に示す呼び情報C2によれば、行先呼びの登録階が「1階」であり、この行先呼びにより示される行先階が「5階」であり、この行先呼びの登録時間が「12:00:05」であって、この行先呼びに対する割当号機が「−(空欄)」、つまりまだ決まっていないことが示される。なお、呼び情報C2のように割当号機が空欄の呼び情報は、新たに記憶された呼び情報であり、以下では、新たな呼び情報と称するものとする。
なお、図2に示す他の呼び情報C3,C4についても、上記した呼び情報C1,C2と同様であるため、ここではその詳しい説明は省略する。
運転状態管理部33は、各号機10A〜10Cの運転状態(例えば、上下かごの現在位置、運転方向、戸開閉状態、異常の有無、等)を示す状態情報を、対応する各かご制御装置40A〜40Cから取得し、管理する。管理される状態情報は、割当制御部34によって実行される割当制御処理時に使用される。
割当制御部34は、後述する追加割当可否判定部35からの指示に応じて、運転状態管理部33によって管理される状態情報に基づいて、新たな呼び情報により示される行先呼びに対して好適な号機を各号機の中から割当号機として選出する割当制御処理を実行する。割当制御部34は、選出された割当号機を行先呼びに応答させるための割当指令を、当該割当号機に対応するかご制御装置40に対して出力する。
追加割当可否判定部35は、新たな呼び情報が呼び情報記憶部32に記憶されると、当該新たな呼び情報により示される行先呼びと同一階にて登録された別の行先呼びが既に割り当てられた号機(以下、「既割当号機」と表記する)が存在するか否かを判定する。既割当号機が存在する場合、追加割当可否判定部35は、新たな呼び情報により示される行先呼びを当該既割当号機に追加割当可能か否かを判定する。
また、既割当号機が存在しない場合、追加割当可否判定部35は、上記した割当制御処理を実行するよう割当制御部34に指示する。追加割当可否判定部35は、新たな呼び情報により示される行先呼びに対する割当号機が割当制御部34によって選出されると、以降に登録される別の行先呼びを当該割当号機に追加割当可能か否かを判断するための指標となる追加割当許可期間を設定する。
追加割当許可期間は、所定階にて登録された行先呼びのうち、最も早くに登録された行先呼び(最初の行先呼び)に基づいて設定される期間であり、例えば、最初の行先呼びを登録した利用者が割当号機に乗車してから所定時間後までの期間がこれに相当する。
戸開延長制御部36は、追加割当可否判定部35によって既割当号機への追加割当が許可されたことに伴い、当該既割当号機の戸開時間を延長するよう、当該既割当号機に対応するかご制御装置40に指示する。
かご制御装置40A〜40Cは、それぞれ個別に各号機10A〜10Cの運転を制御する。具体的には、ダブルデッキエレベータを昇降動作させるためのモータの制御やドアの開閉制御等を行う。
次に、以上のように構成された群管理制御装置30の動作の一例について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、群管理制御装置30内の通信処理部31は、乗場行先階登録装置20によって新たな行先呼びが登録されると当該行先呼びを取得し(ステップS1)、これを新たな呼び情報として呼び情報記憶部32に記憶する。
呼び情報記憶部32に新たな呼び情報が記憶されると、追加割当可否判定部35は、呼び情報記憶部32を参照して、当該新たな呼び情報により示される行先呼びと同一階にて登録された別の行先呼びが既に割り当てられている既割当号機が存在するか否かを判定する(ステップS2)。
この判定の結果、既割当号機が存在しないと判定された場合(ステップS2のNO)、追加割当可否判定部35は、割当制御処理を実行するよう割当制御部34に指示する。これに伴い、割当制御部34は、運転状態管理部33から各号機10A〜10Cの状態情報を取得し、取得した状態情報を考慮して、各号機の中から、新たな呼び情報によって示される行先呼びに対する好適な号機を割当号機として選出する(ステップS3)。
割当制御部34によって割当号機が選出されると、追加割当可否判定部35は、まず、新たな呼び情報によって示される行先呼びの登録時間に基づいて、当該行先呼びを登録した利用者が割当号機に乗車する時間(以下、「予想到着時間」と表記する)を算出する。その後、追加割当可否判定部35は、算出された予想到着時間を起点とし、所定時間後を終点とした期間を追加割当許可期間として設定する(ステップS4)。
なお、本実施形態では、追加割当許可期間の起点を予想到着時間としたが、これに限定されず、例えば、ドアの戸閉が開始されると予想される戸閉開始時間等が起点にされても良い。
追加割当可否判定部35によって追加割当許可期間が設定されると、通信処理部31は、選出された割当号機を示す号機情報を乗場行先階登録装置20に送信する(ステップS5)。
号機情報が乗場行先階登録装置20に送信されると、追加割当可否判定部35は、選出された割当号機を、新たな呼び情報によって示される行先呼びに応答させるための割当指令を出力するよう割当制御部34に指示する(ステップS6)。
割当制御部34は、追加割当可否判定部35からの指示に応じて、選出された割当号機に対応したかご制御装置40に割当指令を出力する(ステップS7)。また、戸開延長制御部36は、算出された予想到着時間が戸閉開始時間を超えてしまっている場合に限り(例えば上下かごのうちの一方の乗りかごに既に行先呼びが割り当てられた状態で、他方の乗りかごに初めて行先呼びが割り当てられた場合等)、当該予想到着時間まで戸開時間を延長するよう、選出された割当号機に対応したかご制御装置40に指示し(ステップS8)、ここでの動作を終了させる。
一方で、上記したステップS2の処理の結果、既割当号機が存在すると判定された場合(ステップS2のYES)、追加割当可否判定部35は、新たな呼び情報によって示される行先呼びを当該既割当号機に追加割当可能か否かを判定する。
具体的には、追加割当可否判定部35は、新たな呼び情報によって示される行先呼びの登録時間に基づいて算出される予想到着時間が追加割当許可期間内であるか否か(換言すると、予想到着時間が追加割当許可期間を超えているか否か)を判定して、追加割当可能か否かを判定する(ステップS9)。
この判定の結果、予想到着時間が追加割当許可期間外であると判定され、追加割当を許可しないと判定された場合(ステップS9のNO)、追加割当可否判定部35は、既割当号機以外の号機の中から割当号機を選出する割当制御処理を実行するよう割当制御部34に指示する(ステップS10)。
割当制御部34は、追加割当可否判定部35からの指示に応じて、取得した状態情報に基づき、新たな呼び情報によって示される行先呼びに対する好適な号機(割当号機)を、既割当号機以外の号機の中から選出する(ステップS11)。
割当制御部34によって割当号機が選出されると、通信処理部31は、当該割当号機を示す号機情報を乗場行先階登録装置20に送信する(ステップS12)。
その後、割当制御部34は、選出された割当号機に対応したかご制御装置40に割当指令を出力し(ステップS13)、ここでの動作を終了させる。
一方で、上記したステップS9の処理の結果、予想到着時間が追加割当許可期間内であると判定され、追加割当可能であると判定された場合(ステップS9のYES)、通信処理部31は、既割当号機を示す号機情報を乗場行先階登録装置20に送信する(ステップS14)。
号機情報が乗場行先階登録装置20に送信されると、追加割当可否判定部35は、新たな呼び情報によって示される行先呼びの追加割当が可能であることを割当制御部34及び戸開延長制御部36に通知すると共に、既割当号機に割当指令を出力するよう割当制御部34に指示する(ステップS15)。
割当制御部34は、追加割当可否判定部35からの指示に応じて、既割当号機に対応したかご制御装置40に割当指令を出力する(ステップS16)。
しかる後、戸開延長制御部36は、算出された予想到着時間が戸閉開始時間を超えてしまっている場合に限り、当該予想到着時間まで戸開時間を延長するよう、既割当号機に対応したかご制御装置40に指示し(ステップS17)、ここでの動作を終了させる。
ここで、図4のタイムチャートを参照して、一般的な呼びの追加割当について説明する。
なお、以下では、所定階に設置された乗場行先階登録装置20を用いて利用者により行先呼びが登録されてから、割当号機が当該所定階に着床し、ドアの戸開を開始するまでにかかる時間(以下、「待ち時間」と表記する)を「5秒」と仮定する。また、利用者が乗場行先階登録装置20から割当号機に乗車するまでにかかる時間(以下、「移動時間」と表記する)を「8秒」と仮定する。さらに、割当号機の上かご及び下かごのドアが戸開している時間、換言すると、戸開してから戸閉を開始するまでの時間(以下、「標準戸開時間」と表記する)を「5秒」と仮定する。
なお、上記した待ち時間、移動時間、標準戸開時間は任意に設定可能な値であり、適宜変更されても良い。例えば、移動時間は、乗場行先階登録装置20からダブルデッキエレベータ10が設置されている乗場までの距離に基づいて適宜変更されても良い。
図4では、所定階に設置された乗場行先階登録装置20Aを用いて、利用者aにより「12:00:00」に行先呼びが登録され、この行先呼びに対して所定号機の上かごが割当号機として選出された場合を想定している。
この場合、上記したように、行先呼びが登録されてから、割当号機が所定階に着床し、ドアの戸開を開始するまでにかかる待ち時間が5秒であるので、割当号機(所定号機の上かご)は、「12:00:05」に当該所定階にて戸開を開始する。また、上記したように、利用者aの移動時間は8秒であるので、利用者aの予想到着時間は「12:00:08」と算出される。
なお、図4では、上かごには追加の行先呼びが無い場合を想定しているため、上かごのドアは戸開してから標準戸開時間である5秒が経過した時間「12:00:10」をもって戸閉し始める。
また、図4では、上記所定階に隣接した階床(以下、「隣接階床」と表記する)に設置された乗場行先階登録装置20Bを用いて、利用者bにより「12:00:03」に行先呼びが登録され、この行先呼びに対して上記所定号機の下かごが割当号機として選出された場合を想定している。
この場合、割当号機は、上かごを所定階に着床させるために既に移動を開始しているため、割当号機(所定号機の下かご)は上かごと同様に「12:00:05」に隣接階床にて戸開を開始する。また、利用者bの移動時間は利用者aと同様に8秒であるので、利用者bの予想到着時間は「12:00:11」と算出される。
このため、下かごのドアが上かごのドアと同様に「12:00:10」に戸閉してしまうと、利用者bは下かごに乗車することができないので、下かごの戸開時間は利用者bの予想到着時間「12:00:11」まで延長される。
利用者c〜eについても同様であり、乗場行先階登録装置20Bを用いて、利用者c〜eにより行先呼びが登録される度に、利用者c〜eの予想到着時間まで下かごの戸開時間が延長され、最終的には利用者eの予想到着時間である「12:00:28」まで下かごの戸開時間は延長される。図4には図示されていないが、利用者e以降にさらに行先呼びが登録されれば、下かごの戸開時間はさらに延長される可能性もある。
以上のように、一般的な呼びの追加割当が行われると、戸開時間が何度も延長されてしまうという事象が生じ得る。このような事象が発生すると、上記したように、所定号機の上かごは「12:00:10」をもって戸閉しているにも関わらず、利用者aは戸閉した上かご内で、下かごが戸閉し割当号機が出発するのを待つことになる。つまり、利用者aは閉鎖空間においていつ出発するか分からないまま、出発を待つ必要がある。これは、利用者aに多大なストレスを与えてしまうという不都合がある。
このため、本実施形態に係る群管理制御装置30は、図3のフローチャートにて説明したように動作し、上記した不都合を解消する。以下では、図5のタイムチャートを参照して、具体的な状況を想定した上での群管理制御装置30の動作、特に、追加割当可否判定部35及び戸開延長制御部36の動作について説明する。
なお、図5の場合においても、待ち時間は「5秒」であり、移動時間は「8秒」であり、標準戸開時間は「5秒」であると仮定する。
図5では、所定階に設置された乗場行先階登録装置20Aを用いて、利用者aにより「12:00:00」に行先呼びが登録され、この行先呼びに対して所定号機の上かごが割当号機として選出された場合を想定している。つまり、上かごの状況は図4と同様の状況を想定している。
この場合、待ち時間が5秒であるので、割当号機(所定号機の上かご)は「12:00:05」に所定階にてドアの戸開を開始する。また、移動時間が8秒であるので、利用者aの予想到着時間は「12:00:08」であると追加割当可否判定部35により算出される。
図5において利用者aが行先呼びを登録した時点では、割当号機には、所定階で登録された他の行先呼びが割り当てられていないので、換言すると、既割当号機が存在しないので、追加割当可否判定部35は追加割当の可否を判定せず、利用者aの予想到着時間を起点とし、所定時間後(ここでは15秒後)を終点とした追加割当許可期間を設定する。具体的には、「12:00:08」から「12:00:23」までが上かごの追加割当許可期間として設定される。
なお、図5では、上記した図4の場合と同様に、上かごには追加の行先呼びが無い場合を想定しているので、上かごのドアは戸開してから標準戸開時間である5秒が経過した時間「12:00:10」をもって戸閉を開始する。
このように、次の行先呼びがいつ発生するか分からない状態(換言すると、利用者aの予想到着時間までに次の行先呼びが発生していない状態)の場合、行先呼びの追加割当が可能な追加割当許可期間内であったとしても、乗りかごのドアは戸閉できるタイミングで戸閉してしまう方が好ましい。これによれば、ダブルデッキエレベータの周回数の増加を期待することができ、周回数が増加すれば、輸送力もまた増加させることができる。
また、図5では、上記所定階の隣接階床に設置された乗場行先階登録装置20Bを用いて、利用者bにより「12:00:03」に行先呼びが登録され、この行先呼びに対して上記所定号機の下かごが割当号機として選出された場合を想定している。
この場合、割当号機は、上かごを所定階に着床させるために既に移動を開始しているため、割当号機(所定号機の下かご)は上かごと同様に「12:00:05」に隣接階床に到着し、ドアの戸開を開始する。また、移動時間は8秒であるので、利用者bの予想到着時間は「12:00:11」であると追加割当可否判定部35により算出される。
図5において利用者bが行先呼びを登録した時点では、割当号機には、隣接階床で登録された他の行先呼びが割り当てられていないので、換言すると、既割当号機が存在しないので、追加割当可否判定部35は追加割当の可否を判定せず、利用者bの予想到着時間を起点とし、所定時間後(ここでは15秒後)を終点とした追加割当許可期間を設定する。具体的には、「12:00:11」から「12:00:26」までが下かごの追加割当許可期間として設定される。
なお、利用者bの予想到着時間は「12:00:11」であり、下かごのドアが上かごのドアと同様に標準戸開時間経過後の「12:00:10」に戸閉してしまうと、利用者bは下かごに乗車することができないので、戸開延長制御部36は、下かごの戸開時間を利用者bの予想到着時間まで延長するよう、割当号機に対応するかご制御装置40に指示する。
さらに、図5では、上記隣接階床に設置された乗場行先階登録装置20Bを用いて、利用者cにより「12:00:09」に新たな行先呼びが登録された場合を想定している。
この場合、隣接階床で利用者bにより登録された別の行先呼びが既に割り当てられている既割当号機が存在するので、ここでは追加割当許可期間の設定は行われない。また、移動時間が8秒であるので、利用者cの予想到着時間は「12:00:17」であると追加割当可否判定部35により算出される。
ここで、追加割当可否判定部35は、利用者cの予想到着時間が下かごの追加割当許可期間内であるか否かを判定する。この場合、利用者cの予想到着時間は「12:00:17」であり、下かごの追加割当許可期間の終点は「12:00:26」であるので、利用者cの予想到着時間は追加割当許可期間内であり、追加割当可否判定部35は、利用者cの行先呼びを既割当号機(所定号機の下かご)に追加割当可能であると判定する。
なお、利用者cの行先呼びが追加割当されたにも関わらず、下かごのドアが利用者bの予想到着時間「12:00:11」に戸閉してしまうと、利用者cは下かごに乗車することができないので、戸開延長制御部36は、下かごの戸開時間を利用者cの予想到着時間まで延長するよう、既割当号機に対応するかご制御装置40に指示する。
また、図5では、上記隣接階床に設置された乗場行先階登録装置20Bを用いて、利用者dにより「12:00:16」に新たな行先呼びが登録された場合を想定している。
この場合については、利用者cの場合と同様であるため、ここではその詳しい説明を省略する。なお、利用者dの行先呼びは所定号機の下かごに追加割当され、下かごの戸開時間は利用者dの予想到着時間「12:00:24」まで延長される。
さらに、図5では、上記隣接階床に設置された乗場行先階登録装置20Bを用いて、利用者eにより「12:00:20」に新たな行先呼びが登録された場合を想定している。
この場合、隣接階床で利用者b〜dにより登録された別の行先呼びが既に割り当てられている既割当号機が存在するので、ここでは追加割当許可期間の設定は行われない。また、移動時間が8秒であるので、利用者eの予想到着時間は「12:00:28」であると追加割当可否判定部35により算出される。
ここで、追加割当可否判定部35は、利用者eの予想到着時間が下かごの追加割当許可期間内であるか否かを判定する。この場合、利用者eの予想到着時間は「12:00:28」であり、下かごの追加割当許可期間の終点は「12:00:26」であるので、利用者eの予想到着時間は追加割当許可期間外であり、追加割当可否判定部35は、利用者eの行先呼びを既割当号機(所定号機の下かご)に追加割当することを許可しないと判定する。
このため、追加割当可否判定部35は、既割当号機以外の号機の中から好適な号機(割当号機)を選出するよう割当制御部34に指示する。
以上のように、利用者eの行先呼びの追加割当が許可されなかったため、所定号機の下かごのドアは、利用者dの予想到着時間「12:00:24」をもって戸閉を開始する。これによれば、上かご内の利用者aは「12:00:10」から「12:00:24」までの14秒間、戸閉状態のまま上かご内で待機する必要はあるが、追加割当許可期間が設定されたことにより、待機時間が必要以上に長くなることがないため、図4に示した場合に比べて、上かご内(先に戸閉した乗りかご内)の利用者にかかるストレスを低減させることができる。
なお、本実施形態では、群管理制御装置30は、追加割当許可期間を設定し、行先呼びの登録時間から算出される利用者の予想到着時間が当該追加割当許可期間内であるか否かに基づいて、追加割当の可否を判定するとしたが、これに限定されず、群管理制御装置30は、別の手法にて追加割当の可否を判定しても良い。
以下、変形例について説明する。
<第1の変形例>
図5では、群管理制御装置30は上下かご共に追加割当許可期間を設定し、利用者の予想到着時間が既割当号機の追加割当許可期間内であるか否かに基づいて追加割当の可否を判定するとしたが、第1の変形例では、2つの条件により追加割当の可否を判定する。
第1の条件は、図5の場合と同様に、利用者の予想到着時間が上下かご共にそれぞれ設定された追加割当許可期間外である場合に追加割当を許可しないという条件である。第2の条件は、上下かごのどちらかのドアが戸閉を開始した時間以降の追加割当を許可しないという条件である。なお、第2の条件において、ドアが戸閉した時間ではなく、ドアが戸閉を開始した時間としているのは、DCSの特性上、ドアのリオープンがあまり好ましくないということに起因している。
以下では、図6のタイムチャートを参照して、第1の変形例に係る群管理制御装置30の動作、特に、追加割当可否判定部35及び戸開延長制御部36の動作について説明する。
なお、図6の場合においても、待ち時間は「5秒」であり、移動時間は「8秒」であり、標準戸開時間は「5秒」であると仮定する。
図6では、所定階に設置された乗場行先階登録装置20Aを用いて、利用者aにより「12:00:00」に行先呼びが登録され、この行先呼びに対して所定号機の上かごが割当号機として選出された場合を想定している。
この場合、待ち時間が5秒であるので、割当号機(所定号機の上かご)は「12:00:05」に所定階にてドアの戸開を開始する。また、移動時間は8秒であるので、利用者aの予想到着時間は「12:00:08」であると追加割当可否判定部35により算出される。
図6において利用者aが行先呼びを登録した時点では、割当号機には、所定階で登録された別の行先呼びが割り当てられていないので、換言すると、既割当号機が存在しないので、追加割当可否判定部35は第1の条件に基づく追加割当の可否を判定せず、利用者aの予想到着時間を起点とし、所定時間後(ここでは15秒後)を終点とした追加割当許可期間を設定する。具体的には、「12:00:08」から「12:00:23」までが上かごの追加割当許可期間として設定される。
なお、この時点では、図6に示すように、上下かご共に戸閉を開始していないため、第1の条件と同様に、第2の条件に基づく追加割当の可否もまた判定されない。
また、図6では、所定階に設置された乗場行先階登録装置20Aを用いて、利用者bにより「12:00:06」に新たな行先呼びが登録された場合を想定している。
この場合、所定階で利用者aにより登録された別の行先呼びが既に割り当てられている既割当号機が存在するので、ここでは追加割当許可期間の設定は行われない。また、移動時間が8秒であるので、利用者bの予想到着時間は「12:00:14」であると追加割当可否判定部35により算出される。
ここで、追加割当可否判定部35は、第1の条件に基づいて、利用者bの予想到着時間が上かごの追加割当許可期間内であるか否かを判定する。この場合、利用者bの予想到着時間は「12:00:14」であり、上かごの追加割当許可期間の終点は「12:00:23」であるので、利用者bの予想到着時間は追加割当許可期間内であり、追加割当可否判定部35は、利用者bの行先呼びを既割当号機(所定号機の上かご)に追加割当可能であると判定する。
この時点では、図6に示すように、上下かご共に戸閉を開始していないため、第2の条件に基づく追加割当の可否は判定されない。
なお、利用者bの行先呼びが追加割当されたにも関わらず、上かごのドアが戸開してから標準戸開時間である5秒が経過した時間「12:00:10」に戸閉してしまうと、利用者bは上かごに乗車することができないので、戸開延長制御部36は、上かごの戸開時間を利用者bの予想到着時間まで延長するよう、既割当号機に対応するかご制御装置40に指示する。
図6では、利用者bの行先呼び以降、上かごには追加の行先呼びが無い場合を想定しているので、上かごのドアは利用者bの予想到着時間である「12:00:14」をもって戸閉を開始する。
さらに、図6では、上記所定階の隣接階床に設置された乗場行先階登録装置20Bを用いて、利用者cにより「12:00:08」に行先呼びが登録され、この行先呼びに対して上記所定号機の下かごが割当号機として選出された場合を想定している。
この場合、割当号機は、上かごを所定階に着床させるために既に移動を開始しているため、割当号機(所定号機の下かご)は上かごと同様に「12:00:05」に隣接階床に到着し、ドアの戸開を開始する。また、移動時間は8秒であるので、利用者cの予想到着時間は「12:00:16」であると追加割当可否判定部35により算出される。
図6において利用者cが行先呼びを登録した時点では、割当号機には、隣接階床で登録された別の行先呼びが割り当てられていないので、換言すると、既割当号機が存在しないので、追加割当可否判定部35は第1の条件に基づく追加割当の可否を判定せず、利用者cの予想到着時間を起点とし、所定時間後(ここでは15秒後)を終点とした追加割当許可期間を設定する。具体的には、「12:00:16」から「12:00:31」までが下かごの追加割当許可期間として設定される。
この時点では、図6に示すように、上下かご共に戸閉を開始していないため、第1の条件と同様に、第2の条件に基づく追加割当の可否もまた判定されない。
なお、利用者cの予想到着時間は「12:00:16」であり、下かごのドアが戸開してから標準戸開時間である5秒が経過した時間「12:00:10」に戸閉してしまうと、利用者cは下かごに乗車することができないので、戸開延長制御部36は、下かごの戸開時間を利用者cの予想到着時間まで延長するよう、既割当号機に対応するかご制御装置40に指示する。
また、図6では、隣接階床に設置された乗場行先階登録装置20Bを用いて、利用者dにより「12:00:15」に新たな行先呼びが登録された場合を想定している。
この場合、移動時間が8秒であるので、利用者dの予想到着時間は「12:00:23」であると追加割当可否判定部35により算出される。
ここで、追加割当可否判定部35は、第1の条件に基づいて、利用者dの予想到着時間が下かごの追加割当許可期間内であるか否かを判定する。この場合、利用者dの予想到着時間は「12:00:23」であり、下かごの追加割当許可期間の終点は「12:00:31」であるので、利用者dの予想到着時間は下かごの追加割当許可期間内であり、追加割当可否判定部35は、利用者dの行先呼びを既割当号機(所定号機の下かご)に追加割当可能であると判定する。
しかしながら、図6に示すように、利用者dの行先呼びが登録された時点では、所定号機の上かごのドアは既に戸閉を開始している(具体的には、12:00:14をもって戸閉を開始している)。
つまり、上記したように、利用者dの予想到着時間は追加割当許可期間内であり、第1の条件によれば、追加割当可能であるものの、第2の条件によれば、上かごのドアの戸閉が開始されてからの追加割当は許可されないため、追加割当可否判定部35は、利用者dの行先呼びを既割当号機(所定号機の下かご)に追加割当することを許可しないと判定する。
このため、追加割当可否判定部35は、既割当号機以外の号機の中から好適な号機(割当号機)を選出するよう割当制御部34に指示する。
以上のように、利用者dの行先呼びの追加割当が許可されなかったため、所定号機の下かごのドアは、利用者cの予想到着時間「12:00:16」をもって戸閉を開始する。これによれば、上かご内の利用者a,bは「12:00:14」から「12:00:16」までの2秒間だけ、戸閉状態のまま上かご内で待機すれば良く、図5に示す場合に比べて、上かご内(先に戸閉した乗りかご内)の利用者にかかるストレスをより低減させることができる。
<第2の変形例>
次に、第2の変形例について説明する。
第2の変形例では、第1の変形例と同様に、2つの条件により追加割当の可否を判定する。
第1の条件は、図5及び図6に示す場合と同様に、利用者の予想到着時間が上下かご共にそれぞれ設定された追加割当許可期間外である場合に追加割当を許可しないという条件である。第2の条件は、上下かご共にそれぞれ設定された追加割当許可期間のうち、先に設定された追加割当許可期間外である場合に追加割当を許可しないという条件である。
以下では、図7のタイムチャートを参照して、第2の変形例に係る群管理制御装置30の動作、特に、追加割当可否判定部35及び戸開延長制御部36の動作について説明する。
なお、図7の場合においても、待ち時間は「5秒」であり、移動時間は「8秒」であり、標準戸開時間は「5秒」であると仮定する。
図7では、所定階に設置された乗場行先階登録装置20Aを用いて、利用者aにより「12:00:00」に行先呼びが登録され、この行先呼びに対して所定号機の上かごが割当号機として選出された場合を想定している。
この場合、待ち時間が5秒であるので、割当号機(所定号機の上かご)は「12:00:05」に所定階にてドアの戸開を開始する。また、移動時間は8秒であるので、利用者aの予想到着時間は「12:00:08」であると追加割当可否判定部35により算出される。
図7において利用者aが行先呼びを登録した時点では、割当号機には、所定階で登録された別の行先呼びが割り当てられていないので、換言すると、既割当号機が存在しないので、追加割当可否判定部35は第1の条件に基づく追加割当の可否を判定せず、利用者aの予想到着時間を起点とし、所定時間後(ここでは15秒後)を終点とした追加割当許可期間を設定する。具体的には、「12:00:08」から「12:00:23」までが上かごの追加割当許可期間として設定される。
この時点では、図7に示すように、下かごの追加割当許可期間は設定されていないので、第1の条件と同様に、第2の条件に基づく追加割当の可否もまた判定されない。
なお、図7では、上かごには追加の行先呼びが無い場合を想定しているので、上かごのドアは戸開してから標準戸開時間である5秒が経過した時間「12:00:10」をもって戸閉を開始する。
図7では、上記所定階の隣接階床に設置された乗場行先階登録装置20Bを用いて、利用者bにより「12:00:08」に行先呼びが登録され、この行先呼びに対して所定号機の下かごが割当号機として選出された場合を想定している。
この場合、割当号機は、上かごを所定階に着床させるために既に移動を開始しているため、割当号機(所定号機の下かご)は上かごと同様に「12:00:05」に隣接階床に到着し、ドアの戸開を開始する。また、移動時間は8秒であるので、利用者bの予想到着時間は「12:00:16」であると追加割当可否判定部35により算出される。
図7において利用者bが行先呼びを登録した時点では、割当号機には、隣接階床で登録された別の行先呼びが割り当てられていないので、換言すると、既割当号機が存在しないので、追加割当可否判定部35は、第1の条件に基づく追加割当の可否を判定せず、利用者bの予想到着時間を起点とし、所定時間後(ここでは15秒後)を終点とした追加割当許可期間を設定する。具体的には、「12:00:16」から「12:00:31」までが下かごの追加割当許可期間として設定される。
一方で、この時点では、図7に示すように、上かご(他かご)には追加割当許可期間が既に設定されているため、追加割当可否判定部35は、第2の条件に基づいて、利用者bの予想到着時間が上かごの追加割当許可期間内であるか否かを判定する。この場合、利用者bの予想到着時間は「12:00:16」であり、上かごの追加割当許可期間の終点は「12:00:23」であるので、利用者bの予想到着時間は上かごの追加割当許可期間内であり、追加割当可否判定部35は、割当号機(所定号機の下かご)への利用者bの行先呼びの割当を許可する。
なお、利用者bの予想到着時間は「12:00:16」であり、下かごのドアが戸開してから標準戸開時間である5秒が経過した時間「12:00:10」に戸閉してしまうと、利用者bは下かごに乗車することができないので、戸開延長制御部36は、下かごの戸開時間を利用者bの予想到着時間まで延長するよう、割当号機に対応するかご制御装置40に指示する。
また、図7では、隣接階床に設置された乗場行先階登録装置20Bを用いて、利用者cにより「12:00:10」に新たな行先呼びが登録された場合を想定している。
この場合、移動時間が8秒であるので、利用者cの予想到着時間は「12:00:18」であると追加割当可否判定部35により算出される。
ここで、追加割当可否判定部35は、第1の条件に基づいて、利用者cの予想到着時間が下かご(自かご)の追加割当許可期間内であるか否かを判定する。この場合、利用者cの予想到着時間は「12:00:18」であり、下かごの追加割当許可期間の終点は「12:00:31」であるので、利用者cの予想到着時間は下かごの追加割当許可期間内であり、第1の条件によれば、追加割当可否判定部35は、利用者cの行先呼びを既割当号機(所定号機の下かご)に追加割当可能であると判定する。
一方で、追加割当可否判定部35は、第2の条件に基づいて、利用者cの予想到着時間が上かご(他かご)の追加割当許可期間内であるか否かを判定する。この場合、利用者cの予想到着時間は「12:00:18」であり、上かごの追加割当許可期間の終点は「12:00:23」であるので、利用者cの予想到着時間は上かごの追加割当許可期間内であり、第2の条件によっても、追加割当可否判定部35は、利用者cの行先呼びを既割当号機(所定号機の下かご)に追加割当可能であると判定する。
なお、利用者cの行先呼びの追加割当が許可されたにも関わらず、下かごのドアが利用者bの予想到着時間「12:00:16」に戸閉してしまうと、利用者cは下かごに乗車することができないので、戸開延長制御部36は、下かごの戸開時間を利用者cの予想到着時間まで延長するよう、既割当号機に対応するかご制御装置40に指示する。
さらに、図7では、所定階の隣接階床に設置された乗場行先階登録装置20Bを用いて、利用者dにより「12:00:18」に新たに行先呼びが登録された場合を想定している。
この場合、移動時間は8秒であるので、利用者dの予想到着時間は「12:00:26」であると追加割当可否判定部35により算出される。
ここで、追加割当可否判定部35は、第1の条件に基づいて、利用者dの予想到着時間が下かご(自かご)の追加割当許可期間内であるか否かを判定する。この場合、利用者dの予想到着時間は「12:00:26」であり、下かごの追加割当許可期間の終点は「12:00:31」であるので、利用者dの予想到着時間は下かごの追加割当許可期間内であり、第1の条件によれば、追加割当可否判定部35は、利用者dの行先呼びを既割当号機(所定号機の下かご)に追加割当可能であると判定する。
一方で、追加割当可否判定部35は、第2の条件に基づいて、利用者dの予想到着時間が上かご(他かご)の追加割当許可期間内であるか否かを判定する。この場合、利用者dの予想到着時間は「12:00:26」であり、上かごの追加割当許可期間の終点は「12:00:23」であるので、利用者dの予想到着時間は上かごの追加割当許可期間外であり、第2の条件によれば、追加割当可否判定部35は、利用者dの行先呼びを既割当号機(所定号機の下かご)に追加割当できないと判定する。
このため、追加割当可否判定部35は、利用者dの行先呼びについて、既割当号機以外の号機の中から好適な号機(割当号機)を選出するよう割当制御部34に指示する。
以上のように、利用者dの行先呼びの追加割当が許可されなかったため、所定号機の下かごのドアは、利用者cの予想到着時間「12:00:18」をもって戸閉を開始する。これによれば、上かご内の利用者aは「12:00:10」から「12:00:18」までの8秒間だけ、戸閉状態のまま上かご内で待機すれば良く、図5に示す場合に比べて、上かご内(先に戸閉した乗りかご内)の利用者にかかるストレスをより低減させることができる。
<第3の変形例>
次に、第3の変形例について説明する。
第3の変形例では、第1及び第2の変形例と同様に、2つの条件により追加割当の可否を判定する。
第1の条件は、図5〜図7に示す場合と同様に、利用者の予想到着時間が上下かご共にそれぞれ設定された追加割当許可期間外である場合に追加割当を許可しないという条件である。
但し、図5〜図7に示す場合とは異なり、第3の変形例における追加割当許可期間は、行先呼びの割当が許可される度に更新されるものとする。また、第3の変形例における追加割当許可期間は、ドアが戸閉を開始すると予想される戸閉開始時間を起点としている。このため、第3の変形例における追加割当許可期間は短めに設定され、ここでは戸閉開始時間から5秒間が追加割当許可期間として設定される。
また、第2の条件は、上下かごのうちの一方のかごのドアが戸閉した場合に、ドアが戸閉した時間を起点とし、所定時間後(ここでは5秒後)を終点として設定される戸閉に伴う追加割当許可期間(第2の追加割当許可期間)に関し、他方のかごの利用者の予想到着時間が戸閉に伴う追加割当許可期間外である場合に追加割当を許可しないという条件である。
以下では、図8のタイムチャートを参照して、第3の変形例に係る群管理制御装置30の動作、特に、追加割当可否判定部35及び戸開延長制御部36の動作について説明する。
なお、図8の場合においても、待ち時間は「5秒」であり、移動時間は「8秒」であり、標準戸開時間は「5秒」であると仮定する。
図8では、所定階に設置された乗場行先階登録装置20Aを用いて、利用者aにより「12:00:00」に行先呼びが登録され、この行先呼びに対して所定号機の上かごが割当号機として選出された場合を想定している。
この場合、待ち時間が5秒であるので、割当号機(所定号機の上かご)は「12:00:05」に所定階にてドアの戸開を開始する。また、移動時間は8秒であるので、利用者aの予想到着時間は「12:00:08」であると追加割当可否判定部35により算出される。
図8において利用者aが行先呼びを登録した時点では、割当号機には、所定階で登録された別の行先呼びが割り当てられていないので、換言すると、既割当号機が存在しないので、追加割当可否判定部35は第1の条件に基づく追加割当の可否を判定せず、この時点での戸閉開始時間、つまり上かごのドアが戸開してから標準戸開時間が経過した時間「12:00:10」を起点とし、所定時間後(ここでは5秒後)を終点とした追加割当許可期間を設定する。具体的には、「12:00:00」から「12:00:15」までが上かごの追加割当許可期間として設定される。
この時点では、図8に示すように、上下かご共に戸閉を開始していないため、第1の条件と同様に、第2の条件に基づく追加割当の可否もまた判定されない。
また、図8では、所定階に設置された乗場行先階登録装置20Aを用いて、利用者bにより「12:00:03」に新たな行先呼びが登録された場合を想定している。
この場合、移動時間が8秒であるので、利用者bの予想到着時間は「12:00:11」であると追加割当可否判定部35により算出される。
ここで、追加割当可否判定部35は、第1の条件に基づいて、利用者bの予想到着時間が上かごの追加割当許可期間内であるか否かを判定する。この場合、利用者bの予想到着時間は「12:00:11」であり、上かごの追加割当許可期間の終点は「12:00:15」であるので、利用者bの予想到着時間は上かごの追加割当許可期間内であり、第1の条件によれば、追加割当可否判定部35は、利用者bの行先呼びを既割当号機(所定号機の上かご)に追加割当可能であると判定する。
なお、この時点では、図8に示すように、上下かご共に戸閉を開始していないため、第2の条件に基づく追加割当の可否は判定されない。
なお、利用者bの行先呼びの追加割当が許可されたにも関わらず、上かごのドアが戸開してから標準戸開時間である5秒が経過した時間「12:00:10」に戸閉してしまうと、利用者bは上かごに乗車することができないので、戸開延長制御部36は、上かごの戸開時間を利用者bの予想到着時間まで延長するよう、既割当号機に対応するかご制御装置40に指示する。
また、利用者bの行先呼びの追加割当が許可されたことに伴い、追加割当可否判定部35は、上かごの追加割当許可期間を更新する。具体的には、上かごの追加割当許可期間は、現在の上かごの戸閉開始時間「12:00:11」から所定時間後(ここでは5秒後)の「12:00:16」までに更新される。
図8では、利用者bの行先呼び以降、上かごには追加の行先呼びが無い場合を想定しているので、上かごのドアは利用者bの予想到着時間である「12:00:11」をもって戸閉を開始する。
上かごのドアが戸閉を開始したことに伴い、上かごのドアの戸閉開始時間を起点とし、所定時間後(ここでは5秒後)を終点とした戸閉に伴う追加割当許可期間が設定される。具体的には、「12:00:11」から「12:00:16」までが戸閉に伴う追加割当許可期間として設定される。
さらに、図8では、隣接階床に設置された乗場行先階登録装置20Bを用いて、利用者cにより「12:00:01」に行先呼びが登録され、この行先呼びに対して所定号機の下かごが割当号機として選出された場合を想定している。
この場合、割当号機は、上かごを所定階に着床させるために既に移動を開始しているため、割当号機(所定号機の下かご)は上かごと同様に「12:00:05」に隣接階床に到着し、ドアの戸開を開始する。また、移動時間は8秒であるので、利用者cの予想到着時間は「12:00:09」であると追加割当可否判定部35により算出される。
図8において利用者cが行先呼びを登録した時点では、割当号機には、隣接階床で登録された別の行先呼びが割り当てられていないので、換言すると、既割当号機が存在しないので、追加割当可否判定部35は第1の条件に基づく追加割当の可否を判定せず、この時点での戸閉開始時間、つまり下かごのドアが戸開してから標準戸開時間が経過した時間「12:00:10」を起点とし、所定時間後(ここでは5秒後)を終点とした追加割当許可期間を設定する。具体的には、「12:00:00」から「12:00:15」までが下かごの追加割当許可期間として設定される。
また、この時点では、図8に示すように、上下かご共に戸閉を開始していないため、第1の条件と同様に、第2の条件に基づく追加割当の可否もまた判定されない。
さらに、図8では、隣接階床に設置された乗場行先階登録装置20Bを用いて、利用者dにより「12:00:07」に新たな行先呼びが登録された場合を想定している。
この場合、移動時間が8秒であるので、利用者dの予想到着時間は「12:00:15」であると追加割当可否判定部35により算出される。
ここで、追加割当可否判定部35は、第1の条件に基づいて、利用者dの予想到着時間が下かごの追加割当許可期間内であるか否かを判定する。この場合、利用者dの予想到着時間は「12:00:15」であり、下かごの追加割当許可期間の終点は「12:00:15」であるので、利用者dの予想到着時間は下かごの追加割当許可期間内であり、第1の条件によれば、追加割当可否判定部35は、利用者dの行先呼びを既割当号機(所定号機の下かご)に追加割当可能であると判定する。
なお、この時点では、図8に示すように、上下かご共に戸閉を開始していないため、第2の条件に基づく追加割当の可否は判定されない。
なお、利用者dの行先呼びの追加割当が許可されたにも関わらず、下かごのドアが戸開してから標準戸開時間である5秒が経過した時間「12:00:10」に戸閉してしまうと、利用者dは下かごに乗車することができないので、戸開延長制御部36は、下かごの戸開時間を利用者dの予想到着時間まで延長するよう、既割当号機に対応するかご制御装置40に指示する。
また、利用者dの行先呼びの追加割当が許可されたことに伴い、追加割当可否判定部35は、下かごの追加割当許可期間を更新する。具体的には、下かごの追加割当許可期間は、現在の下かごの戸閉開始時間「12:00:15」から所定時間後(ここでは5秒後)の「12:00:20」までに更新される。
さらに、図8では、隣接階床に設置された乗場行先階登録装置20Bを用いて、利用者eにより「12:00:12」に新たな行先呼びが登録された場合を想定している。
この場合、移動時間が8秒であるので、利用者eの予想到着時間は「12:00:20」であると追加割当可否判定部35により算出される。
ここで、追加割当可否判定部35は、第1の条件に基づいて、利用者eの予想到着時間が下かごの追加割当許可期間内であるか否かを判定する。この場合、利用者eの予想到着時間は「12:00:20」であり、下かごの追加割当許可期間の終点は「12:00:20」であるので、利用者eの予想到着時間は下かごの追加割当許可期間内であり、第1の条件によれば、追加割当可否判定部35は、利用者eの行先呼びを既割当号機(所定号機の下かご)に追加割当可能であると判定する。
一方で、この時点では、図8に示すように、上かごのドアが既に戸閉を開始した後であるため、追加割当可否判定部35は、第2の条件に基づいて、利用者eの予想到着時間が戸閉に伴う追加割当許可期間内であるか否かを判定する。この場合、利用者eの予想到着時間は「12:00:20」であり、戸閉に伴う追加割当許可期間の終点は「12:00:16」であるので、利用者eの予想到着時間は戸閉に伴う追加割当許可期間外であり、第2の条件によれば、追加割当可否判定部35は、利用者eの行先呼びを既割当号機(所定号機の下かご)に追加割当できないと判定する。
このため、追加割当可否判定部35は、利用者eの行先呼びについて、既割当号機以外の号機の中から好適な号機(割当号機)を選出するよう割当制御部34に指示する。
以上のように、利用者eの行先呼びの追加割当が許可されなかったため、所定号機の下かごのドアは、利用者dの予想到着時間「12:00:15」をもって戸閉を開始する。これによれば、上かご内の利用者a,bは「12:00:11」から「12:00:15」までの4秒間だけ、戸閉状態のまま上かご内で待機すれば良く、図5に示す場合に比べて、上かご内(先に戸閉した乗りかご内)の利用者にかかるストレスをより低減させることができる。
また、第3の変形例によれば、行先呼びの割当が許可される度に追加割当許可期間を更新することができるので、多数の利用者を一度に輸送することが可能になる。その反面、多数の利用者が所定階にて連続して行先呼びを登録した場合、割当号機に最初に乗車した利用者は、乗りかご内で長い時間、待機しなければならない可能性がある。しかしながら、所定階にて連続して行先呼びが登録され、追加割当許可期間が更新され続けている限り、乗りかごのドアは戸閉しないため、割当号機に最初に乗車した利用者は、閉鎖空間で長い時間待機しなければならない訳ではない。このため、閉鎖空間にて長い時間待機する場合に比べて、割当号機に最初に乗車した利用者にかかるストレスを低減させることができる。
さらに、第3の変形例では、上下かごのうちの一方のかごのドアが戸閉した場合には、戸閉に伴う追加割当許可期間が設定されるため、割当号機に最初に乗車した利用者が最終的に閉鎖空間で待機する時間を短くすることができる。
以上説明した一実施形態によれば、ダブルデッキエレベータの利用者にかかるストレスを低減し得る群管理制御システム及び群管理制御装置を提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…ダブルデッキエレベータ、20…乗場行先階登録装置、30…群管理制御装置、31…通信処理部、32…呼び情報記憶部、33…運転状態管理部、34…割当制御部、35…追加割当可否判定部、36…戸開延長制御部、40…かご制御装置。

Claims (10)

  1. 上下2つの乗りかごが連結されるダブルデッキエレベータを複数号機含み、前記各号機の運転を群管理制御する群管理制御システムであって、
    各階に設置される乗場行先階登録装置によって登録された行先呼びを取得する呼び取得手段と、
    前記行先呼びの登録階にて登録された別の行先呼びに応答する割当号機が存在する場合、当該割当号機に対する当該行先呼びの追加割当を許可するか否かを判定する追加割当可否判定手段と
    前記行先呼びの追加割当が許可されたことに伴い、前記割当号機のドアの戸開時間を予想到着時間まで延長する延長制御手段と
    を具備し、
    前記追加割当可否判定手段は、
    前記行先呼びの登録者が、前記割当号機に乗車すると予想される時間を予想到着時間として算出し、
    上下に連結された上かご及び下かごのそれぞれにおいて、行先呼びの追加割当を許可する追加割当許可期間を設定し、前記予想到着時間が、前記割当号機に対して設定された追加割当許可期間内であるか否かを判定し、
    この判定の結果、前記予想到着時間が前記追加割当許可期間内であると判定された場合、前記割当号機に対して前記行先呼びを追加割当することを許可し、前記予想到着時間が前記追加割当許可期間外であると判定された場合、前記割当号機に対して前記行先呼びを追加割当することを不許可とすることを特徴とする群管理制御システム。
  2. 前記行先呼びの追加割当が不許可されたことに伴い、前記行先呼びにとって好適な号機を、前記割当号機以外の中から選出する割当制御手段をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の群管理制御システム。
  3. 前記追加割当可否判定手段は、
    前記行先呼びの登録階にて登録された別の行先呼びに応答する割当号機が存在しない場合、前記行先呼びに関して算出された予想到着時間から所定時間後までの期間を追加割当許可期間として設定し、
    前記割当制御手段は、
    前記割当号機の追加割当許可期間が設定されると、前記行先呼びにとって好適な号機を前記行先呼びに応答させることを特徴とする請求項2に記載の群管理制御システム。
  4. 前記追加割当可否判定手段は、
    前記行先呼びが登録された乗場行先階登録装置から前記割当号機までの距離に基づいて前記予想到着時間を算出することを特徴とする請求項1に記載の群管理制御システム。
  5. 前記追加割当可否判定手段は、
    前記乗場行先階登録装置から前記割当号機までの距離に基づいて設定される移動時間を前記行先呼びの登録時間に加算することで前記予想到着時間を算出することを特徴とする請求項4に記載の群管理制御システム。
  6. 前記追加割当可否判定手段は、
    前記上かご及び前記下かごのうちの一方の乗りかごが戸閉し始めた場合、以降は、他方の乗りかごへの追加割当を不許可とすることを特徴とする請求項1に記載の群管理制御システム。
  7. 前記追加割当可否判定手段は、
    前記上かご及び前記下かごのそれぞれに設定された追加割当許可期間のうち、一方の乗りかごの追加割当許可期間が終了した場合、以降は、他方の乗りかごへの追加割当を不許可とすることを特徴とする請求項1に記載の群管理制御システム。
  8. 前記追加割当可否判定手段は、
    前記割当号機に対する前記行先呼びの追加割当が許可される度に、当該行先呼びに関して算出される予想到着時間に基づいて前記追加割当許可期間を更新することを特徴とする請求項1に記載の群管理制御システム。
  9. 前記追加割当可否判定手段は、
    前記上かご及び前記下かごのうちの一方の乗りかごが戸閉し始めた場合、当該一方の乗りかごが戸閉し始めた時間から所定時間後までの期間を第2の追加割当許可期間として設定し、以降は、予想到着時間が前記第2の追加割当許可期間外の他方の乗りかごへの追加割当を不許可とすることを特徴とする請求項1に記載の群管理制御システム。
  10. 上下2つの乗りかごが連結される複数号機のダブルデッキエレベータの運転を群管理制御する群管理制御装置であって、
    各階に設置される乗場行先階登録装置によって登録された行先呼びを取得する呼び取得手段と、
    前記行先呼びの登録階にて登録された別の行先呼びに応答する割当号機が存在する場合に、当該割当号機に対する当該行先呼びの追加割当を許可するか否かを判定する追加割当可否判定手段と
    前記行先呼びの追加割当が許可されたことに伴い、前記割当号機のドアの戸開時間を予想到着時間まで延長する延長制御手段と
    を具備し、
    前記追加割当可否判定手段は、
    前記行先呼びの登録者が、前記割当号機に乗車すると予想される時間を予想到着時間として算出し、
    前記上下に連結された上かご及び下かごのそれぞれにおいて、行先呼びの追加割当を許可する追加割当許可期間を設定し、前記予想到着時間が、前記割当号機に対して設定された追加割当許可期間内であるか否かを判定し、
    この判定の結果、前記予想到着時間が前記追加割当許可期間内であると判定された場合、前記割当号機に対して前記行先呼びを追加割当することを許可し、前記予想到着時間が前記追加割当許可期間外であると判定された場合、前記割当号機に対して前記行先呼びを追加割当することを不許可とすることを特徴とする群管理制御装置。
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