JP2020121854A - マルチデッキエレベータの群管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチデッキエレベータの輸送性能を向上させることができる群管理システムを提供する。【解決手段】複数台のマルチデッキエレベータの群管理システムは、1台のマルチデッキエレベータの一つのかごを行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアを同時に戸開させるとともに、前記一つのかごの前記停止予定階での停止前または停止中に所定の戸開延長条件が成立したときは、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアについて統一的に戸開延長させ、当該戸開延長中、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当を許容する。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチデッキエレベータの運行を制御するマルチデッキエレベータの群管理システムに関する。
特許文献1は、1つの昇降路内に上かごと下かごを有するダブルデッキエレベータを開示している。
特許第4849748号公報
本発明は、マルチデッキエレベータの輸送性能を向上させることができる群管理システムを提供する。
本発明の一の態様のマルチデッキエレベータの群管理システムは、
複数のかごをそれぞれ有する複数台のマルチデッキエレベータの群管理システムであって、
利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記複数台のマルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置を備え、
前記制御装置は、
1台のマルチデッキエレベータの一つのかごを前記行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうち少なくとも前記一つのかごについて、少なくとも一つのドアを戸開させるとともに、
前記一つのかごの前記停止予定階での停止前または停止中に所定の戸開延長条件が成立したときは、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアのうち戸開予定のドア及び戸開中のドアについて統一的に戸開延長させ、
当該戸開延長中、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当を許容する。
本発明の他の態様のマルチデッキエレベータの群管理システムは、
複数のかごをそれぞれ有する複数台のマルチデッキエレベータの群管理システムであって、
利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記複数台のマルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置を備え、
前記制御装置は、
(1)新規行先階呼びが登録されたときに、前記新規行先階呼びを前記複数台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうちのいずれか一つのかごに仮割当して、(a)前記新規行先階呼びに係る乗客が仮割当かごのドア前に到着する予定の時刻である第1到着予定時刻と、当該一つのかごを有するマルチデッキエレベータに含まれる各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち割当かごのドア前に最も遅く到着する乗客の到着予定時刻である第2到着予定時刻とを求め、前記第1到着予定時刻が前記第2到着予定時刻から第1所定時間が経過する前の時刻であるときは、仮割当かごを割当候補かごとして設定し、
(2)前記新規行先階呼びを、前記複数台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうちの残りのかごにそれぞれ仮割当して前記(1)の(a)を実行し、
(3)前記(1)、(2)で設定された割当候補かごのうちのいずれか一つのかごを前記新規行先階呼びに割り当てる割当かごとして設定し、
(4)前記新規行先階呼びに対する割当かごを前記新規行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうち少なくとも前記一つのかごについて、少なくとも一つのドアを戸開させるとともに、
前記新規行先階呼びに対する割当かごについての前記第1到着予定時刻が、前記戸開の開始から一定時間が経過した後の時刻で、かつ当該第1到着予定時刻とともに求められた前記第2到着予定時刻から前記第1所定時間が経過する前の時刻であるときは、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアのうち戸開予定のドア及び戸開中のドアについて前記第1到着予定時刻に基づいて統一的に戸開延長させ、
当該戸開延長中、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、第2の新規行先階呼びの割当を許容する。
本発明の他の態様のマルチデッキエレベータの群管理システムは、
複数のかごを有するマルチデッキエレベータの群管理システムであって、
利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記マルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置を備え、
前記制御装置は、
前記マルチデッキエレベータの一つのかごを前記行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうち少なくとも前記一つのかごについて、少なくとも一つのドアを戸開させるとともに、
前記一つのかごの前記停止予定階での停止前または停止中に所定の戸開延長条件が成立したときは、当該マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアのうち戸開予定のドア及び戸開中のドアについて統一的に戸開延長させ、
当該戸開延長中、当該マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当を許容する。
本発明の他の態様のマルチデッキエレベータの群管理システムは、
複数のかごを有するマルチデッキエレベータの群管理システムであって、
利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記マルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置を備え、
前記制御装置は、
(1)新規行先階呼びが登録されたときに、前記新規行先階呼びを全てのかごのうちのいずれか一つのかごに仮割当して、(a)前記新規行先階呼びに係る乗客が仮割当かごのドア前に到着する予定の時刻である第1到着予定時刻と、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち割当かごのドア前に最も遅く到着する乗客の到着予定の時刻である第2到着予定時刻とを求め、前記第1到着予定時刻が前記第2到着予定時刻から第1所定時間が経過する前の時刻であるときは、仮割当かごを割当候補かごとして設定し、
(2)前記新規行先階呼びを、前記全てのかごのうちの残りのかごにそれぞれ仮割当して前記(1)の(a)を実行し、
(3)前記(1)、(2)で設定された割当候補かごのうちのいずれか一つのかごを前記新規行先階呼びに割り当てる割当かごとして設定し、
(4)前記新規行先階呼びに対する割当かごを前記新規行先階呼びの停止予定階で停止させた際、全てのかごのうち少なくとも前記一つのかごについて、少なくとも一つのドアを戸開させるとともに、
前記新規行先階呼びに対する割当かごについての前記第1到着予定時刻が、前記戸開の開始から一定時間が経過した後の時刻で、かつ当該第1到着予定時刻とともに求められた前記第2到着予定時刻から前記第1所定時間が経過する前の時刻であるときは、全てのかごの全てのドアのうち戸開予定のドア及び戸開中のドアについて前記第1到着予定時刻に基づいて統一的に戸開延長させ、
当該戸開延長中、当該マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、第2の新規行先階呼びの割当を許容する。
本発明の他の態様のマルチデッキエレベータの群管理システムは、
複数のかごをそれぞれ有する複数台のマルチデッキエレベータの群管理システムであって、
利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記複数台のマルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置を備え、
前記制御装置は、
1台のマルチデッキエレベータの一つのかごを前記行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアを同時に戸開させるとともに、
前記一つのかごの前記停止予定階での停止前または停止中に所定の戸開延長条件が成立したときは、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアについて統一的に戸開延長させ、
当該戸開延長中、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当を許容する。
本発明の他の態様のマルチデッキエレベータの群管理システムは、
複数のかごを有するマルチデッキエレベータの群管理システムであって、
利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記マルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置を備え、
前記制御装置は、
前記マルチデッキエレベータの一つのかごを前記行先階呼びの停止予定階で停止させた際、前記マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアを同時に戸開させるとともに、
前記一つのかごの前記停止予定階での停止前または停止中に所定の戸開延長条件が成立したときは、前記マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアについて統一的に戸開延長させ、
当該戸開延長中、当該マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規行先階呼びの割当を許容する。
従来では、一台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうち戸開延長が必要なかごについてのみ戸開延長が行われ、残りのかごについては戸開延長が行われず先に戸閉されていた。また、戸開延長が行われず先に戸閉されたかごには、新規行先階呼びが発生したときに、新規の行先階呼びの割当を行えなかった。しかし、本発明によれば、一台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアのうち戸開予定のドア及び戸開中のドアについて統一的に戸開延長され、かつ当該戸開延長中、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当が許容されることで、一部のかごだけ戸開延長を行った場合でも、一台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの中から、新規行先階呼びに割り当てるかごを決定することができる。そのため、マルチデッキエレベータの輸送性能を向上させることができる。
実施形態1に係るエレベータシステムを模式的に示した図 各階のエレベータ乗場を模式的に示した図 行先階登録装置の外観を模式的に示した図 エレベータシステムの電気的構成を示したブロック図 行先階登録装置の電気的構成を示すブロック図である。 号機制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 群管理制御装置により行われる割当かご決定処理の一例を示したフローチャート(その1) 群管理制御装置により行われる割当かご決定処理の一例を示したフローチャート(その2) 群管理制御装置により行われる割当かご決定処理の一例を示したフローチャート(その3) 号機制御装置の動作の一例を示したフローチャート ドア制御装置の動作の一例を示したフローチャート 本実施形態のマルチデッキエレベータの群管理システムの作用を説明した図 本実施形態のマルチデッキエレベータの群管理システムの作用を説明した図
(実施形態1)
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
1.構成
1−1.エレベータシステムの概要
図1は、実施形態1に係るエレベータシステムを模式的に示した図である。本実施の形態に係るエレベータシステムは、A号機、B号機、C号機の3台のマルチデッキエレベータ60A,60B,60Cを有する。また、A号機、B号機、C号機は、それぞれ上かご及び下かごを有する。各マルチデッキエレベータの上かご及び下かごは、1つの昇降路内で上下に重ねて配置される。各エレベータの上かごと下かごは、互いに結合され、昇降路内で一体的に移動する。なお、本発明では、マルチデッキエレベータが上かご及び下かごの2個のかごを有する場合だけでなく、上下に配置された3個以上のかごを有する場合を含む。
図1では、一例として、ビルの1階(第1ロビー階)に下かご11用の乗場が設けられ、ビルの2階(第2ロビー階)に上かご12用の乗場が設けられた場合を示している。第1ロビー階は、例えば、ビルの外部へつながる出入口等を有するフロアであって、出入口から入った乗客がビルの他の階床へ移動する際に利用するフロアである。第2ロビー階には、第1ロビー階から例えばエスカレータや階段を利用して移動することができる。なお、第1ロビー階及び第2ロビー階のそれぞれを、全階床へ向かうことができる乗場としてもよいし、第1ロビー階については奇数階(あるいは偶数階)へ向かうときの乗場とし、第2ロビー階については偶数階(あるいは奇数階)へ向かうときの乗場としてもよい。後者の場合、第1ロビー階及び第2ロビー階あるいはその近傍に、下かご11及び上かご12の行先階を案内する案内表示を設けてもよい。
図2は、各階のエレベータ乗場を模式的に示した図である。図3は、行先階登録装置の外観を模式的に示した図である。本実施形態に係るエレベータシステムは、乗場行先階登録方式を採用しており、ビルの各階のエレベータ乗場には、乗客による行先階の登録を受け付ける行先階登録装置30が設けられている。エレベータシステムは、受け付けた行先階を、複数台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cの上かご及び下かごのうちのいずれかのかごに割り当て、図3に例示するように、行先階登録装置30の表示部34に、登録された行先階と、当該行先階を割り当てた号機名及びかご名を表示する。図3では、登録された14階をA号機の上かごに割り当てた例を示している。また、図2に示すように、各階のエレベータ乗場のエレベータ乗車用のドアDrの近傍には、それぞれ、号機名を記載した号機名表示板が設けられている。
なお、以下では、説明の簡素化のため、マルチデッキエレベータ60A〜60Cを区別せずに「マルチデッキエレベータ60」という場合がある。
1−2.マルチデッキエレベータの群管理システムの構成
1−2−1.概要
本実施形態に係るマルチデッキエレベータの群管理システムの構成を説明する。図4は、エレベータシステムの電気的構成を示したブロック図である。群管理システムは、前述のように行先階登録方式を採用しており、マルチデッキエレベータ60A〜60Cの走行を統合的に制御する。群管理システムは、群管理制御装置10、複数台の行先階登録装置30、複数台の号機制御装置20を有する。号機制御装置20は、かご毎に設けられている。群管理システムは、本発明のエレベータの運行制御システムの一例である。
群管理システムを構成する各装置間は、情報伝送可能なネットワークNWを介して接続されている。ネットワークNWは、例えばEthernet(登録商標)等のLAN(Local Area Network)により構成され、各装置間での各種の情報の送受信は、TCP/IP等の各種のプロトコルにしたがって行われる。ネットワークNW上に接続されている前述の各装置は、装置間において、各装置が有する入出力インタフェースにより、TCP/IP等の各種のプロトコルにしたがった通信による信号伝送(情報伝送)が可能である。なお、群管理システムを構成する各装置間は、他の信号形式のネットワークや、専用の信号網を介して接続されてもよい。
1−2−2.エレベータ
マルチデッキエレベータ60A〜60Cの各々(各号機)は、上かご、下かご、巻上機(モータ)、釣合おもり等を有する。上かご及び下かご内には、それぞれ、行先階を表示する行先階インジケータが設けられている。巻上機は、上かごと下かごとで共通で設けられている。
1−2−3.群管理制御装置
群管理制御装置10は、複数台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cの走行を統合的に制御する装置である。
群管理制御装置10は、コンピュータを利用して構成され、図4に示すように、制御部11と、記憶部12と、入出力インタフェース13とを備える。
記憶部12は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の群管理制御装置10の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部11は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部11は、記憶部12から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、群管理制御装置10における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース13は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース13は、群管理制御装置10と、行先階登録装置30、及び号機制御装置20との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース13は、制御部11から出力される信号を所定の形式の信号に変換して行先階登録装置30、号機制御装置20に出力する。また、入出力インタフェース13は、行先階登録装置30、及び号機制御装置20から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部11に出力する。
1−2−4.行先階登録装置
図5は、行先階登録装置30の電気的構成を示すブロック図である。行先階登録装置30は、乗客による行先階の登録(入力)を受け付ける装置である。
行先階登録装置30は、制御部31と、記憶部32と、入出力インタフェース33と、表示部34と、操作部35とを備える。
記憶部32は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の行先階登録装置30の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部31は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部31は、記憶部32から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、行先階登録装置30における各種の機能を実現する。
入出力インタフェース33は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース33は、行先階登録装置30と群管理制御装置10との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース33は、制御部31から出力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御装置10に出力する。また、入出力インタフェース33は、群管理制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部31に出力する。
操作部35は、乗客が行先階を入力するためのインタフェースである。操作部35は、操作部35の操作内容に対応する信号を制御部31に出力する。
表示部34は、制御部31から出力される表示信号に基づく表示を行う。
表示部34及び操作部35は、例えば液晶ディスプレイパネルや有機ELディスプレイパネルを利用したタッチパネル式表示装置により一体的に構成されている。なお、表示部34と操作部35とは、異なる部品を利用して別々に構成されてもよい。また、操作部35は、ハードウェア式のテンキー等により構成されてもよい。
1−2−5.号機制御装置
図6は、号機制御装置20の電気的構成を示すブロック図である。号機制御装置20は、各号機毎に設けられている。各号機の号機制御装置20は互いに同一の構成を有する。号機制御装置20は、群管理制御装置10からの制御信号にしたがって、対応する号機の巻上機(モータ)等の動作を制御することにより、対応する号機全体の上昇、下降、停止等を制御する。また、号機制御装置20の各々は、対応する号機の位置、走行方向、ドアの開閉状態、かご荷重等を検知して、検知した情報を示す信号を群管理制御装置10に出力する。
図6は、号機制御装置20の電気的構成を示すブロック図である。号機制御装置20は、制御部21と、記憶部22と、入出力インタフェース23と、を備える。
記憶部22は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の号機制御装置20の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部21は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部21は、記憶部22から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、号機制御装置20における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース23は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース23は、号機制御装置20と群管理制御装置10及びドア制御装置40との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース23は、制御部21から出力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御装置10及びドア制御装置40に出力する。また、入出力インタフェース23は、群管理制御装置10及びドア制御装置40から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部21に出力する。
1−2−6.ドア制御装置
ドア制御装置40は、各かごに設けられている。各かごのドア制御装置40は互いに同一の構成を有する。ドア制御装置40は、号機制御装置20からの制御信号にしたがって、対応するかごのドアモータ等の動作を制御することにより、対応するかごのドア(かごドア)の開閉を制御する。ドア制御装置40は、号機制御装置20同様のハードウェアを利用して構成できる。
2.動作
2−1.行先階登録装置の動作
行先階登録装置30は、操作部35において、乗客による行先階の登録操作を受け付ける。行先階登録装置30の制御部31は、乗客により登録された行先階を示す行先階情報と、その行先階を登録する操作が行われた行先階登録装置30の設置階を示す出発階情報と、当該行先階登録装置30を識別する識別情報とを含む割当依頼信号を生成する。行先階登録装置30の制御部31は、生成した割当依頼信号を、群管理制御装置10に出力する。
また、行先階登録装置30の制御部31は、上述の割当依頼信号に対する応答として、群管理制御装置10から、割当号機及び割当かごを示す割当情報を受信すると、乗客によって登録された行先階と、割当情報が示す割当号機及び割当かごの情報とを、表示部34に表示させる。これにより、行先階登録装置30は、登録された行先階が割り当てられた割当かごの情報を乗客に報知する。
2−2.群管理制御装置の動作
群管理制御装置10は、行先階登録装置30で登録された行先階を、複数台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cの上かご及び下かごのうちのいずれかのかごに割り当てる。
具体的に、群管理制御装置10の制御部11は、割当依頼信号を、行先階登録装置30から入出力インタフェース13を介して受信すると、かご割当処理を開始する。割当依頼信号は、行先階登録装置30で登録された行先階を、複数台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cの上かご及び下かごのうちのいずれかのかごに割り当てることを要求する信号である。割当依頼信号は、乗客によって登録された行先階を示す行先階を示す行先階情報と、当該行先階の登録操作が行われた階(出発階)を示す出発階情報と、当該行先階の登録が行われた行先階登録装置30を識別する識別情報とを含む。制御部11は、受信した割当依頼信号が示す行先階を、各マルチデッキエレベータ60の運行情報等に基づいて、マルチデッキエレベータ60A〜60Cの上かご及び下かごのうちのいずれかに割り当てる。
また、制御部11は、割り当てたかご(割当かご)に対応する号機制御装置20に、新規行先階呼びの出発階から行先階への走行を指示する制御信号を出力する。
ここで、従来のダブルデッキエレベータシステムでは、上かご及び下かごは個別の号機として管理され、上かごへの呼びの割当と下かごへの呼びの割当とが独立して行われていた。また、戸開延長についても上かごと下かごとで個別に行われていた。そのため、例えば、上かごについては戸開延長が行われているが、下かごについては戸開延長が行われていないような状況が発生した。また、ダブルデッキエレベータについて一方のかごのみの戸開延長が行われた状況では、他方のかごには新たな行先階呼びの割当が行われなかった。そのため、一方のかごは満員となる一方で他方のかごは乗車率が非常に低い状態となる場合があるなど、乗客の輸送効率の点で課題がある。この課題を解決するため、本実施の形態のマルチデッキエレベータの群管理システムは、以下の構成を採用している。
すなわち、本実施の形態のマルチデッキエレベータの群管理システムは、上かご及び下かご(複数のかごの一例)をそれぞれ有する複数台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cの群管理システムであり、利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて複数台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cの運行を制御する群管理制御装置10及び号機制御装置20(制御装置)を備える。
群管理制御装置10及び号機制御装置20は、1台のマルチデッキエレベータの一つのかごを行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアを同時に戸開させるとともに、前記一つのかごの停止予定階での停止前または停止中に所定の戸開延長条件が成立したときは、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアについて統一的に戸開延長させ
当該戸開延長中、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当を許容する。
具体的に、群管理制御装置10及び号機制御装置20は、
(1)新規行先階呼びが登録されたときに、新規行先階呼びを複数台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cに含まれる全てのかごのうちのいずれか一つのかごに仮割当して、(a)新規行先階呼びに係る乗客が仮割当かごのドア前に到着する予定の時刻である到着予定時刻PT(第1到着予定時刻)と、当該一つのかごを有するマルチデッキエレベータに含まれる各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち割当かごのドア前に最も遅く到着する乗客の到着予定時刻である到着予定時刻RT(第2到着予定時刻)とを求め、到着予定時刻PTが到着予定時刻RTから第1所定時間Xが経過する前の時刻であるときは、仮割当かごを割当候補かごとして設定し、
(2)新規行先階呼びを、複数台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cに含まれる全てのかごのうちの残りのかごにそれぞれ仮割当して(1)の(a)を実行し、
(3)(1)、(2)で設定された割当候補かごのうちのいずれか一つのかごを新規行先階呼びに割り当てる割当かごとして設定し、
(4)新規行先階呼びに対する割当かごを新規行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアを同時に戸開させるとともに、新規行先階呼びに対する割当かごについての到着予定時刻PTが、戸開の開始から一定時間Tsが経過した後の時刻で、かつ当該到着予定時刻PTとともに求められた到着予定時刻RTから第1所定時間Xが経過する前の時刻であるときは、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアについて到着予定時刻PTに基づいて統一的に戸開延長させ、
当該戸開延長中、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、第2の新規の行先階呼びの割当を許容する。
ここで、本発明における戸開延長とは、戸開予定のドア及び戸開中のドアの戸閉開始時刻(戸開終了時刻)を延長することであり、現に戸開中のドアの戸閉開始時刻(戸開終了時刻)を延長することに限られない。
以下、本実施の形態のマルチデッキエレベータの群管理システムの動作についてより詳しく説明する。
2−3.マルチデッキエレベータの群管理システムの具体的動作
2−3−1.群管理制御装置の具体的動作
群管理制御装置10により行われる割当かご決定処理について説明する。図7A、図7B、図7Cは、群管理制御装置10により行われる割当かご決定処理の一例を示したフローチャートである。
群管理制御装置10は、新規行先階呼びが発生したか否かを判断する(S11)。群管理制御装置10は、乗場に配置されている行先階登録装置30から割当依頼信号を受信した場合、新規行先階呼びが発生したと判断する。
新規行先階呼びが発生していない場合(S11でNO)、群管理制御装置10は、ステップS11を再度実行する。
これに対し、新規行先階呼びが発生した場合(S11でYES)、群管理制御装置10は、以下で詳しく説明するように、当該新規行先階呼びを3台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cの上下のかごのそれぞれに順次仮割当して、割当かごとなる可能性のある割当候補かごとして設定するか否かを判断する。
具体的に、群管理制御装置10は、号機番号iとして1を設定する(S12)。実施形態では、3台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cが設けられているので、iは1〜3である。
群管理制御装置10は、かごcaとして上かごを設定し、かごcbとして下かごを設定する(S13)。
群管理制御装置10は、フラグpfg_caに1を設定し、フラグpfg_cbに1を設定する(S14)。
群管理制御装置10は、到着予定時刻QT1,QT2,RT1,RT2をそれぞれ初期化する(S15A)。具体的には、群管理制御装置10は、到着予定時刻QT1及び到着予定時刻QT2にそれぞれ無限大を設定し、到着予定時刻RT1及び到着予定時刻RT2にそれぞれゼロ(0)を設定する。
群管理制御装置10は、全号機の全かごの仮戸開延長フラグにそれぞれOFFを設定し、仮戸閉開始時刻を初期化する(S15B)。具体的に、群管理制御装置10は、仮戸閉開始時刻に無限大を設定する。
群管理制御装置10は、新規行先階呼びの発生階を変数Fに代入し、新規行先階呼びの方向を変数Dに代入する(S15C)。
群管理制御装置10は、新規行先階呼びを複数台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cに含まれる全てのかごのうちのi号機のかごca(いずれか一つのかご)に仮割当し、新規行先階呼びに係る乗客(新規発生乗客)がF階でi号機のかごcaのドア前に到着する予定の時刻である到着予定時刻PT(第1到着予定時刻)を求め、求めた到着予定時刻PTを乗客(呼び)と紐付けて記憶部12に記憶させる(S16)。到着予定時刻PTは、現在時刻に、i号機のかごcaのドア前までの移動時間を加算して求めることができる。移動時間は、行先階呼びの登録操作が行われた行先階登録装置30とF階でのi号機のかごcaのドア前との間の距離と、一般的な乗客の歩行速度とに基づいて求めることができる。移動時間は、F階に設置されているn台の行先階登録装置30とm台のマルチデッキエレベータのドアとの組み合わせに応じて予め設定しておいてもよい。
群管理制御装置10は、到着予定時刻PTがi号機のかごcaのF階のD方向での戸閉開始予定時刻よりも前か否かを判断する(S17)。ここで、i号機のかごcaにF階のD方向の行先階呼びが未割当であるときは、本ステップS17での比較対象の戸閉開始予定時刻が存在しない。この場合、群管理制御装置10は、到着予定時刻PTが戸閉開始予定時刻よりも前であるとする。これに対し、i号機のかごcaにF階のD方向の行先階呼びが割当済である場合において、i号機のかごcaがステップS13において上かごとして設定されているときには、後述するステップS42で設定される、i号機のかごcbが(F−1)階にあるときの戸閉開始時刻(FL,D)を戸閉開始予定時刻として用いる。一方、i号機のかごcaにF階のD方向の行先階呼びが割当済である場合において、i号機のかごcaがステップS36において下かごとして設定されているときには、後述するステップS42で設定される、i号機の下かごがF階にあるときの戸閉開始時刻(FL,D)を戸閉開始予定時刻として用いる。
到着予定時刻PTがi号機のかごcaのF階のD方向での戸閉開始予定時刻よりも前である場合(S17でYES)、群管理制御装置10は、i号機のかごcaを割当候補かごとして追加する(S31)。
これに対し、到着予定時刻PTがi号機のかごcaのF階のD方向での戸閉開始予定時刻よりも前でない場合(S17でNO)、群管理制御装置10は、i号機のかごcaにF階及びD方向で割当済の乗客であってF階のi号機のドア前に到着予定時刻PTよりも前に到着する乗客がいるか否かを判断する(S18)。
到着予定時刻PTよりも前に到着する乗客がいる場合(S18でYES)、群管理制御装置10は、i号機のかごcaにF階及びD方向で割当済の乗客であってF階のi号機のドア前に最も早く到着する予定の乗客についての到着予定時刻QT1を取得するとともに、i号機のかごcaにF階及びD方向で割当済の乗客であってF階のi号機のドア前に上記到着予定時刻PTの直前に到着する予定の乗客についての到着予定時刻RT1を取得する(S19)。これらの到着予定時刻QT1、RT1は、割当済で未応答の乗客毎(行先階呼び毎)に紐付けて記憶部12に記憶されている到着予定時刻を検索することで取得できる。
到着予定時刻PTよりも前に到着する乗客がいない場合(S18でNO)、群管理制御装置10は、フラグpfg_caに0(ゼロ)を設定する(S20)。ここで、フラグpfg_caが0であることは、i号機のかごcaにF階及びD方向で割当済の乗客であって、F階のi号機のドア前に上記到着予定時刻PTの直前に到着する予定の乗客が存在しないことを示し、フラグpfg_caが1であることは、当該乗客が存在することを示す。フラグpfg_caの初期値は、ステップS14で設定される1である。
群管理制御装置10は、かごcaとして上かごが設定されているか否かを判断する(S21)。
群管理制御装置10は、かごcaとして上かごが設定されている場合(S21でYES)、階床値FFとして、階床値Fから1を減算した値を設定する(S22)。階床値FFは、i号機のかごcbが現在位置している階床を示す値である。
これに対し、かごcaとして上かごが設定されていない場合(S21でNO)、群管理制御装置10は、階床値FFとして、階床値Fに1を加算した値を設定する(S23)。
群管理制御装置10は、i号機のかごcbにFF階及びD方向で割当済の乗客であってFF階のi号機のドア前に上記到着予定時刻PTよりも前に到着する乗客がいるか否かを判断する(S24)。
到着予定時刻PTよりも前に到着する乗客がいる場合(S24でYES)、群管理制御装置10は、i号機のかごcbにFF階及びD方向で割当済の乗客であってFF階のi号機のドア前に最も早く到着する予定の乗客についての到着予定時刻QT2を取得するとともに、i号機のかごcbにFF階及びD方向で割当済の乗客であってFF階のi号機のドア前に最も遅く(上記到着予定時刻PTの直前に)到着する予定の乗客についての到着予定時刻RT2を取得する(S25)。これらの到着予定時刻QT2、RT2は、割当済で未応答の乗客毎(行先階呼び毎)に紐付けて記憶部12に記憶されている到着予定時刻を検索することで取得できる。
群管理制御装置10は、到着予定時刻QT1と到着予定時刻QT2とのうち早い方の時刻を到着予定時刻QT(全ての第2到着予定時刻のうち最も早い第2到着予定時刻)とする(S26)。
群管理制御装置10は、到着予定時刻RT1と到着予定時刻RT2とのうち遅い方の時刻を到着予定時刻RT(全ての第2到着予定時刻のうち最も遅い第2到着予定時刻)とする(S27)。
群管理制御装置10は、到着予定時刻PTと到着予定時刻QTとの時間差(到着間隔)が第2所定時間Yよりも小さいか否かを判断する(S28)。第2所定時間Yは、例えば25秒である。本条件は、一番最初にかごに乗り込んだ乗客が出発(戸閉開始)までかご内で待つ時間の上限に関する条件である。かごに乗込んでからなかなか出発しない場合には、最初の方にかごに乗り込んだ乗客が不満を持つおそれがあるので、これを抑制するために本条件を設けている。
時間差が第2所定時間Yよりも小さい場合(S28でYES)、群管理制御装置10は、到着予定時刻PTと到着予定時刻RTとの時間差(到着間隔)が第1所定時間Xよりも小さいか否かを判断する(S29)。第1所定時間Xは、例えば5秒である。時間差(到着間隔)が第1所定時間Xよりも小さいときは、戸開延長を行って新規行先階呼びに係る乗客を乗車させた方がエレベータシステム全体としてより多くの乗客を輸送できるため、戸開延長を行うものである。
時間差(到着間隔)が第1所定時間Xよりも小さい場合(S29でYES)、群管理制御装置10は、仮戸開延長フラグ(i,ca)にONを設定するとともに、仮戸閉開始時刻(i,ca)として上記の到着予定時刻PTを設定する(S30)。
群管理制御装置10は、i号機のかごcaを割当候補かごとして追加する(S31)。
時間差が第2所定時間Yよりも小さくない場合(S28でNO)と、時間差(到着間隔)が第1所定時間Xよりも小さくない場合(S29でNO)には、群管理制御装置10は、i号機のかごcaを割当候補かごとして追加しない(S34)。
ここで、ステップS24において、到着予定時刻PTよりも前に到着する乗客がいない場合(S24でNO)、群管理制御装置10は、フラグpfg_cbに0(ゼロ)を設定する(S32)。フラグpfg_cbが0であることは、i号機のかごcbにF階及びD方向で割当済の乗客であってF階のi号機のドア前に上記到着予定時刻PTの直前に到着する予定の乗客が存在しないことを示し、フラグpfg_cbが1であることは、当該乗客が存在することを示す。フラグpfg_cbの初期値は、ステップS14で設定される1である。
群管理制御装置10は、フラグpfg_caが0であり、かつフラグpfg_cbが0であるか否かを判断する(S33)。すなわち、群管理制御装置10は、i号機のかごcaまたはかごcbにF階及びD方向で割当済の乗客であってF階のi号機のドア前に上記到着予定時刻PTの直前に到着する予定の乗客が存在していないか否かを判断する。
フラグpfg_caが0であり、かつフラグpfg_cbが0である場合(S33でYES)、群管理制御装置10は、ステップS30を実行する。すなわち、i号機のかごca及びかごcbのいずれに関しても、F階のi号機のドア前に上記到着予定時刻PTの直前に到着する予定の乗客が存在しておらず、新規行先階呼びに係る乗客が最初の乗客となる場合、群管理制御装置10は、ステップS30において、当該最初の乗客の到着予定時刻PTを仮戸閉開始時刻(i,ca)として設定するとともに、仮戸開延長フラグ(i,ca)にONを設定する。
フラグpfg_caが0であり、かつフラグpfg_cbが0であるという条件が満たされない場合(S33でNO)、すなわち、新規行先階呼びに係る乗客が最初の乗客でない場合、群管理制御装置10は、ステップS26を実行する。
群管理制御装置10は、かごcaとして上かごが設定されているか否かを判断する(S35)。
かごcaとして上かごが設定されている場合(S35でYES)、群管理制御装置10は、かごcaとして下かごを設定し、かごcbとして上かごを設定し(S36)、ステップS14に戻る。つまり、かごca及びかごcbに対する上かご及び下かごの設定を反転させて、ステップS14以後の処理を実行する。
かごcaとして上かごが設定されていない場合(S35でNO)、群管理制御装置10は、号機番号iに1を加算する(S37)。つまり、かごcaとして下かごが設定されている場合には、i号機の上かご及び下かごが順次かごcaとして設定された上で、i号機に関するステップS34までの処理が完了したことになるので、号機番号iに1を加算して、残りの号機に関する処理を行う。
すなわち、群管理制御装置10は、号機番号iがマルチデッキエレベータの台数よりも大きいか否かを判断する(S38)。
号機番号iがマルチデッキエレベータの台数よりも大きくない場合(S38でNO)、群管理制御装置10は、ステップS13に戻って、残りの号機に関してステップS13以後の処理を実行する。
これに対し、号機番号iがマルチデッキエレベータの台数よりも大きい場合(S38でYES)、群管理制御装置10は、割当候補かごの中から割当かごを決定し、決定した割当かごをかごCとし、かごCが属する号機をS号機とする(S39)。割当かごの決定には、最適な割当かごを決定するための公知の割当方法などを利用することができる。
群管理制御装置10は、S号機のかごCが階床F(出発階)に停止したときにS号機の下かごが位置する階床FLを求める(S40)。
群管理制御装置10は、S号機のかごCの仮戸開延長フラグがONに設定されているか否かを判断する(S41)。
S号機のかごCの仮戸開延長フラグがONに設定されている場合(S41でYES)、群管理制御装置10は、S号機のかごCが階床F(出発階)に停止してD方向に出発するときの、S号機の戸開延長フラグ(FL,D)及び戸閉開始時刻(FL,D)としてON及び仮戸閉開始時刻(S,C)を設定する(S42)。
S号機のかごCの仮戸開延長フラグがONに設定されていない場合(S41でNO)、群管理制御装置10は、S号機の戸開延長フラグ(FL,D)としてOFFを設定する(S43)。なお、戸開延長が不要である場合、戸閉開始時刻(FL,D)を設定する必要はない。
群管理制御装置10は、S号機の号機制御装置20に、戸開延長フラグ(FL,D)及び戸閉開始時刻(FL,D)を含む制御信号を送信し(S44)、ステップS11に戻る。
2−3−2.号機制御装置の具体的動作
マルチデッキエレベータ(号機)がある階に停止したときの、停止した号機に対応する号機制御装置20の動作について説明する。図8は、号機制御装置20の動作の一例を示したフローチャートである。なお、本フローチャートによる処理は、号機制御装置20毎に並行して実行される。また、各号機制御装置20において、新規行先階呼びに対する戸開延長フラグ(FL,D)及び戸閉開始時刻(FL,D)を含む制御信号を受信すると、受信した新規行先階呼びに対する制御信号毎に並行して実行される。
号機制御装置20は、当該号機制御装置20に対応する号機(以下「対応号機」という)が停止予定階で停止したか否かを判断する(S51)。なお、本実施の形態のマルチデッキエレベータでは、2つのかごが2つの階床に同時に停止する。そのため、ここでの停止予定階は、対応号機を停止させたときに下かごが位置する階床であるとする。したがって、本ステップでは、対応号機の下かごが停止予定階で停止したか否かを判断することになる。
対応号機が停止予定階で停止していない場合(S51でNO)、つまり対応号機が昇降中である場合、号機制御装置20は、ステップS51の判断を再度実行する。
対応号機が停止予定階で停止した場合(S51でYES)、号機制御装置20は、当該停止予定階での戸閉開始予定時刻として、停止時刻(対応号機が停止予定階で停止した時刻(戸開開始時刻))に一定時間Tsを加算した時刻を設定する(S52)。一定時間Tsは、標準的な戸開時間であり、例えば5秒である。
号機制御装置20は、停止中の下かごの現在階を変数fに代入し、出発方向を変数dに代入する(S53)。停止中の下かごの出発方向としては、当該号機制御装置20が群管理制御装置10から受信した呼び応答指令のうち、下かごの現在階fに対応して受信した応答指令における出発方向が用いられる。なお、号機制御装置20は、群管理制御装置10から応答指令を受信したときに、応答指令が示す停止予定階及び出発方向の内容を記憶部に格納し、応答完了後に消去する。
号機制御装置20は、当該号機がf階(下かごの階床)からd方向に出発する際の戸開延長フラグ(以下適宜「戸開延長フラグ(f,d)」と示す)がONであるか否かを判断する(S54A)。ここで、戸開延長フラグ(f,d)がONであることは、戸開延長を行うことを示し、OFFであることは、戸開延長を行わないことを示す。戸開延長フラグ(f,d)は、戸開延長が必要な都度群管理制御装置10からステップS44で送信されてくる制御信号に含まれる戸開延長フラグ(FL,D)のうち、現在階f及び出発方向dについて受信した制御信号に含まれる戸開延長フラグである。なお、当該号機が停止予定階で停止する前に、群管理制御装置10から当該停止予定階の同一方向の呼びについての複数の制御信号が群管理制御装置10からステップS44で送信されてきている場合(第1の場合)がある。また、当該号機が停止予定階で停止した後で、群管理制御装置10から当該停止予定階の同一方向の呼びについての制御信号が群管理制御装置10からステップS44で送信されてくる場合(第2の場合)がある。第1の場合、戸開延長フラグ(f,d)がONの制御信号とOFFの制御信号とが混在することがあり得るが、このようなときは、戸開延長フラグ(f,d)はONであるものとする。ここで、号機制御装置20は、このフローチャートとは別の処理により、群管理制御装置10からステップS44で送信されてくる制御信号(戸開延長フラグ(FL,D)及び戸閉開始時刻(FL,D)を含む)を受信すると、制御信号毎に、受信した戸開延長フラグ及び戸閉開始時刻の内容を、FL階、D方向に紐付けて記憶部22に記憶させておくことで、複数の制御信号を管理できる。また、第2の場合に関しては、後述するステップS60で群管理制御装置10からの制御信号が受信されたか否かが判断され、新たな制御信号が受信された場合、新たな制御信号の戸開延長フラグ(f,d)に基づいてステップS54Aの判断が行われる。f階、d方向の各制御信号に関する内容は、f階、d方向の呼びへの応答が完了すると、記憶部22から消去される(初期化される)。
戸開延長フラグ(f,d)がONに設定されている場合(S54AでYES)、号機制御装置20は、当該号機がf階(下かごの階床)からd方向に出発する際の戸閉開始時刻(以下適宜「戸閉開始時刻(f,d)」と示す)が、ステップS52で設定された戸閉開始予定時刻よりも遅い時刻であるか否かを判断する(S54B)。戸閉開始時刻(f,d)は、戸開延長が必要な都度群管理制御装置10からステップS44で送信されてくる制御信号に含まれる戸閉開始時刻(FL,D)のうち、現在階f及び出発方向dについて受信した制御信号に含まれる戸閉開始時刻である。なお、上述したように、当該号機が停止予定階で停止する前に、群管理制御装置10から同一停止階、同一方向の呼びについての複数の制御信号を群管理制御装置10からステップS44で送信されてきている場合(第1の場合)がある。この場合、複数の戸閉開始時刻(f,d)が存在することがあるが、このようなときは、最も遅い戸閉開始時刻(f,d)を用いる。また、当該号機が停止予定階で停止した後で、群管理制御装置10から当該停止予定階の同一方向の呼びについての制御信号が群管理制御装置10からステップS44で送信されてくる場合(第2の場合)がある。この場合、新たな制御信号に含まれる戸閉開始時刻(f,d)に基づいて、ステップS54Bの判断が行われる。
戸閉開始時刻(f,d)が戸閉開始予定時刻よりも遅い時刻である場合(S54BでYES)、号機制御装置20は、当該停止予定階における戸閉開始予定時刻を、戸閉開始時刻(f,d)に設定し直す(S55)。つまり、戸閉開始時刻を遅らせて、戸開延長を行わせる。
号機制御装置20は、ステップS54Aで戸開延長フラグ(f,d)がONに設定されていない場合(S54AでNOの場合)、あるいは戸閉開始時刻(f,d)が戸閉開始予定時刻よりも遅い時刻でない場合(S54BでNOの場合)、あるいはステップS55を実行した場合、ステップS52またはS55で設定された戸閉開始予定時刻を含むドア制御信号を、対応号機の上かごのドア制御装置40に送信する(S56)。
号機制御装置20は、ステップS52またはS55で設定された戸閉開始予定時刻を含むドア制御信号を、対応号機の下かごのドア制御装置40に送信する(S57)。
号機制御装置20は、現在階f、出発方向dの戸開延長フラグ(f,d)をOFFに設定する(S58)。
号機制御装置20は、現在時刻が戸閉開始予定時刻となったか否かを判断する(S59)。
号機制御装置20は、現在時刻が戸閉開始予定時刻となった場合(S59でYES)、ステップS51に戻る。現在時刻が戸閉開始予定時刻となった場合、対応号機のドアがドア制御装置40により閉じられ、対応号機が出発するため、ステップS51に戻るものである。
現在時刻が戸閉開始予定時刻となっていない場合(S59でNO)、号機制御装置20は、群管理制御装置10から制御信号を受信したか否かを判断する(S60)。
群管理制御装置10から制御信号を受信していない場合(S60でNO)、号機制御装置20は、ステップS59に戻る。
群管理制御装置10から制御信号を受信した場合(S60でYES)、号機制御装置20は、ステップS54Aに戻り、受信した制御信号に関し、ステップS54A以後の処理を実行する。
2−3−3.ドア制御装置の具体的動作
マルチデッキエレベータ(号機)がある階に停止したときのドア制御装置40の動作について説明する。図9は、ドア制御装置40の動作の一例を示したフローチャートである。
ドア制御装置40は、号機制御装置20からドア制御信号を受信したか否かを判断する(S61)。
号機制御装置20からドア制御信号を受信していない場合(S61でNO)、ドア制御装置40は、ステップS61の処理を繰り返す。
号機制御装置20からドア制御信号を受信した場合(S61でYES)、ドア制御装置40は、戸開中(戸開済)か否かを判断する(S62)。
戸開していない場合(S62でNO)、ドア制御装置40は、ドアを戸開させる(S63)。
ドアの戸開を開始させ(S63)、あるいは既に戸開中(戸開済)である場合(S62でYES)、戸閉開始時刻として、号機制御装置20から受信したドア制御信号が示す戸閉開始予定時刻を設定する(S64)。
ドア制御装置40は、現在時刻が戸閉開始時刻になったか否かを判断する(S65)。
現在時刻が戸閉開始時刻になった場合(S65でYES)、ドア制御装置40は、戸閉を開始する(S66)。
現在時刻が戸閉開始時刻になっていない場合(S65でNO)、ドア制御装置40は、号機制御装置20からドア制御信号を受信したか否かを判断する(S67)。
号機制御装置20からドア制御信号を受信していない場合(S67でNO)、ドア制御装置40は、ステップS65に戻ってその判断を実行する。
号機制御装置20からドア制御信号を受信した場合(S67でYES)、ドア制御装置40は、ステップS64に戻って、戸閉開始時刻として、号機制御装置20から受信したドア制御信号が示す戸閉開始予定時刻を設定する。
3.作用
図10、図11は、本実施形態のマルチデッキエレベータの群管理システムの作用を説明した図である。図10は、一例として7人の乗客がA号機に到着する様子を示す。本例では、2階(上ロビー階)に上かごが停止し、1階(下ロビー階)に下かごが停止するように構成されているものとする。図11は、A号機の運行チャートを示す。なお、図11(a)では、2人の乗客P1、P2に割当済であるときを示し、図11(b)では、さらに3人目の乗客P3が発生したときを示している。ここでは、本発明の技術思想の説明の容易化のために、マルチデッキエレベータとしてA号機の1台のみが存在するものとして説明する。
上記のような条件のもとに、2階(上ロビー階)で乗客P1による新規行先階呼びが発生したものとする。このとき、群管理制御装置10は、乗客P1のA号機の上かごドア前(2階ドア前)への移動時間を求める。なお、本例ではマルチデッキエレベータが1台だけ存在している例について説明しているが、複数台のマルチデッキエレベータが存在する場合には、移動時間は、前述したように、n台の行先階登録装置とm台のマルチデッキエレベータとの組み合わせに応じて求めればよい。群管理制御装置10は、求めた移動時間に基づいて乗客P1のA号機の上かごドア前(2階ドア前)への到着予定時刻を求める。そして、群管理制御装置10は、乗客P1による新規行先階呼びを、乗客P1の到着予定時刻などに基づいて、A号機の上かごに割り当てたものとする。割当時刻は、新規行先階呼びの発生時刻と同時刻とみなすことができる。
乗客P1の割当後に、1階(下ロビー階)で乗客P2による新規行先階呼びが発生したものとする。このとき、群管理制御装置10は、乗客P2のA号機の下かごドア前(1階ドア前)への移動時間を求めるとともに、求めた移動時間に基づいて乗客P2のA号機の下かごドア前(1階ドア前)への到着予定時刻(第1到着予定時刻:PT)を求める。群管理制御装置10は、新規行先階呼びに係る乗客P2の到着予定時刻(PT)と、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も遅く到着する乗客である乗客P1の到着予定時刻(第2到着予定時刻:RT)との時間差t1を求め、時間差t1が第1所定時間Xよりも小さいか否かを判断する。本例では、時間差t1が第1所定時間Xよりも小さいものとする。つまり、新規行先階呼びに係る乗客P2の到着予定時刻(PT)が、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も遅く到着する乗客である乗客P1の到着予定時刻(RT)から第1所定時間Xが経過する前の時刻であるものとする。この場合、群管理制御装置10は、乗客P2による新規行先階呼びをA号機の下かごに割り当てる。そして、群管理制御装置10は、乗客P2の到着予定時刻を、A号機の上かご及び下かごの戸閉開始予定時刻として設定する。
乗客P2の割当後に、図11に示すように、マルチデッキエレベータの上かご及び下かごが2階(上ロビー階)及び1階(下ロビー階)に到着して停止したものとする(S51でYESに相当)。このとき、号機制御装置20は、A号機の上かご及び下かごの両方のドアを同時に戸開させる。
また、乗客P2の割当後であって、マルチデッキエレベータの上かご及び下かごが2階(上ロビー階)及び1階(下ロビー階)で停止した後に、2階(上ロビー階)で乗客P3による新規行先階呼びが発生したものとする。このとき、群管理制御装置10は、乗客P3のA号機の上かごドア前(2階ドア前)への移動時間を求めるとともに、求めた移動時間に基づいて乗客P3のA号機の上かごドア前(2階ドア前)への到着予定時刻(PT)を求める。群管理制御装置10は、新規行先階呼びに係る乗客P3の到着予定時刻(PT)と、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も遅く到着する乗客である乗客P2の到着予定時刻(RT)との時間差t2を求め、時間差t2が第1所定時間Xよりも小さいか否かを判断する。本例では、時間差t2が第1所定時間Xよりも小さいものとする。つまり、新規行先階呼びに係る乗客P3の到着予定時刻(PT)が、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も遅く到着する乗客である乗客P2の到着予定時刻(RT)から第1所定時間Xが経過する前の時刻であるものとする。また、群管理制御装置10は、新規行先階呼びに係る乗客P3の到着予定時刻(PT)と、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も早く到着する乗客である乗客P1の到着予定時刻(第3到着予定時刻:QT)との時間差tx2を求め、時間差tx2が第2所定時間Yよりも小さいか否かを判断する。本例では、時間差tx2が第2所定時間Yよりも小さいものとする。つまり、新規行先階呼びに係る乗客P3の到着予定時刻(PT)が、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も早く到着する乗客である乗客P1の到着予定時刻(QT)から第2所定時間Yが経過する前の時刻であるものとする。この場合、群管理制御装置10は、乗客P3による新規行先階呼びをA号機の上かごに割り当てる。そして、群管理制御装置10は、乗客P3の到着予定時刻を、A号機の上かご及び下かごの戸閉開始予定時刻として設定する。すなわち、A号機の上かご及び下かごのドアについて、更新された戸閉開始予定時刻まで戸開延長させる。
乗客P3の割当後に、2階(上ロビー階)で乗客P4による新規行先階呼びが発生したものとする。このとき、群管理制御装置10は、乗客P4のA号機の上かごドア前(2階ドア前)への移動時間を求めるとともに、求めた移動時間に基づいて乗客P4のA号機の上かごドア前(2階ドア前)への到着予定時刻(PT)を求める。群管理制御装置10は、新規行先階呼びに係る乗客P4の到着予定時刻(PT)と、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も遅く到着する乗客である乗客P3の到着予定時刻(RT)との時間差t3を求め、時間差t3が第1所定時間Xよりも小さいか否かを判断する。本例では、時間差t3が第1所定時間Xよりも小さいものとする。つまり、新規行先階呼びに係る乗客P4の到着予定時刻(PT)が、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も遅く到着する乗客である乗客P3の到着予定時刻(RT)から第1所定時間Xが経過する前の時刻であるものとする。また、群管理制御装置10は、新規行先階呼びに係る乗客P4の到着予定時刻(PT)と、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も早く到着する乗客である乗客P1の到着予定時刻(QT)の時間差tx3を求め、時間差tx3が第2所定時間Yよりも小さいか否かを判断する。本例では、時間差tx3が第2所定時間Yよりも小さいものとする。つまり、新規行先階呼びに係る乗客P4の到着予定時刻(PT)が、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も早く到着する乗客である乗客P1の到着予定時刻(QT)から第2所定時間Yが経過する前の時刻であるものとする。この場合、群管理制御装置10は、乗客P4による新規行先階呼びをA号機の上かごに割り当てる。そして、群管理制御装置10は、乗客P4の到着予定時刻を、A号機の上かご及び下かごの戸閉開始予定時刻として設定する。すなわち、A号機の上かご及び下かごのドアについて、更新された戸閉開始予定時刻まで戸開延長させる。
乗客P4の割当後に、1階(下ロビー階)で乗客P5による新規行先階呼びが発生したものとする。このとき、群管理制御装置10は、乗客P5のA号機の下かごドア前(1階ドア前)への移動時間を求めるとともに、求めた移動時間に基づいて乗客P5のA号機の下かごドア前(1階ドア前)への到着予定時刻(PT)を求める。群管理制御装置10は、新規行先階呼びに係る乗客P5の到着予定時刻(PT)と、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も遅く到着する乗客である乗客P4の到着予定時刻(RT)との時間差t4を求め、時間差t4が第1所定時間Xよりも小さいか否かを判断する。本例では、時間差t4が第1所定時間Xよりも小さいものとする。つまり、新規行先階呼びに係る乗客P5の到着予定時刻(PT)が、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も遅く到着する乗客である乗客P4の到着予定時刻(RT)から第1所定時間Xが経過する前の時刻であるものとする。また、群管理制御装置10は、新規行先階呼びに係る乗客P5の到着予定時刻(PT)と、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も早く到着する乗客である乗客P1の到着予定時刻(QT)との時間差tx4を求め、時間差tx4が第2所定時間Yよりも小さいか否かを判断する。本例では、時間差tx4が第2所定時間Yよりも小さいものとする。つまり、新規行先階呼びに係る乗客P5の到着予定時刻(PT)が、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も早く到着する乗客である乗客P1の到着予定時刻(QT)から第2所定時間Yが経過する前の時刻であるものとする。この場合、群管理制御装置10は、乗客P5による新規行先階呼びをA号機の下かごに割り当てる。そして、群管理制御装置10は、乗客P5の到着予定時刻を、A号機の上かご及び下かごの戸閉開始予定時刻として設定する。すなわち、A号機の上かご及び下かごのドアについて、更新された戸閉開始予定時刻まで戸開延長させる。
乗客P5の割当後に、2階(上ロビー階)で乗客P6による新規行先階呼びが発生したものとする。このとき、群管理制御装置10は、乗客P6のA号機の上かごドア前(2階ドア前)への移動時間を求めるとともに、求めた移動時間に基づいて乗客P6のA号機の上かごドア前(2階ドア前)への到着予定時刻(PT)を求める。群管理制御装置10は、新規行先階呼びに係る乗客P6の到着予定時刻(PT)と、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も遅く到着する乗客である乗客P5の到着予定時刻(RT)との時間差t5を求め、時間差t5が第1所定時間Xよりも小さいか否かを判断する。本例では、時間差t5が第1所定時間Xよりも小さいものとする。つまり、新規行先階呼びに係る乗客P6の到着予定時刻(PT)が、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も遅く到着する乗客である乗客P5の到着予定時刻(RT)から第1所定時間Xが経過する前の時刻であるものとする。また、群管理制御装置10は、新規行先階呼びに係る乗客P6の到着予定時刻(PT)と、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も早く到着する乗客である乗客P1の到着予定時刻(QT)との時間差tx5を求め、時間差tx5が第2所定時間Yよりも小さいか否かを判断する。本例では、時間差tx5が第2所定時間Yよりも小さいものとする。つまり、新規行先階呼びに係る乗客P6の到着予定時刻(PT)が、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も早く到着する乗客である乗客P1の到着予定時刻(QT)から第2所定時間Yが経過する前の時刻であるものとする。この場合、群管理制御装置10は、乗客P6による新規行先階呼びをA号機の上かごに割り当てる。そして、群管理制御装置10は、乗客P6の到着予定時刻を、A号機の上かご及び下かごの戸閉開始予定時刻として設定する。すなわち、A号機の上かご及び下かごのドアについて、更新された戸閉開始予定時刻まで戸開延長させる。
乗客P6の割当後に、1階(下ロビー階)で乗客P7による新規行先階呼びが発生したものとする。このとき、群管理制御装置10は、乗客P7のA号機の下かごドア前(1階ドア前)への移動時間を求めるとともに、求めた移動時間に基づいて乗客P7のA号機の下かごドア前(1階ドア前)への到着予定時刻(PT)を求める。群管理制御装置10は、新規行先階呼びに係る乗客P7の到着予定時刻(PT)と、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も遅く到着する乗客である乗客P6の到着予定時刻(RT)との時間差t6を求め、時間差t6が第1所定時間Xよりも小さいか否かを判断する。本例では、時間差t6が第1所定時間Xよりも大きいものとする。つまり、新規行先階呼びに係る乗客P7の到着予定時刻(PT)が、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も遅く到着する乗客である乗客P6の到着予定時刻(RT)から第1所定時間Xが経過した後の時刻であるものとする。また、群管理制御装置10は、新規行先階呼びに係る乗客P7の到着予定時刻(PT)と、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も早く到着する乗客である乗客P1の到着予定時刻(QT)との時間差tx6を求め、時間差tx6が第2所定時間Yよりも小さいか否かを判断する。本例では、時間差tx6が第2所定時間Yよりも小さいものとする。つまり、新規行先階呼びに係る乗客P7の到着予定時刻(PT)が、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も早く到着する乗客である乗客P1の到着予定時刻(QT)から第2所定時間Yが経過する前の時刻であるものとする。この場合、群管理制御装置10は、時間差t6が第1所定時間Xよりも大きいため、乗客P7による新規行先階呼びをA号機の下かごに割り当てない。そして、群管理制御装置10は、直前の乗客P6の到着予定時刻を、A号機の上かご及び下かごの戸閉開始予定時刻として維持する。つまり、A号機の上かご及び下かごのドアの、それ以上の戸開延長は行わない。そして、直前の乗客P6の到着予定時刻に基づく戸閉開始予定時刻になると、A号機の上かご及び下かごのドアがそれぞれ閉じられて、A号機が出発する。
なお、乗客P7による新規行先階呼びは、A号機の下かごに、次の周回運転で割り当てられる。なお、本例では、A号機の1台マルチデッキのエレベータのみが設けられているものとして説明したが、2台以上のマルチデッキエレベータが設けられている場合には、乗客P7による新規行先階呼びは、通常、A号機でなく、残りの号機のいずれかに割り当てられることになる。
以上説明したように、本実施の形態のマルチデッキエレベータの群管理システムによれば、割当かごを含む一台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、同時刻まで戸開延長が行われるため、全かごにぎりぎりまで割当を行うことができる。そのため、マルチデッキエレベータの輸送性能を向上させることができる。
なお、上記の例において、例えば、乗客P6の到着予定時刻と乗客P7の到着予定時刻との時間差t6が第1所定時間Xよりも小さいが、乗客P1の到着予定時刻と乗客P6の到着予定時刻との時間差tx6が第2所定時間Yよりも大きかったものとする。つまり、新規行先階呼びに係る乗客P7の到着予定時刻(PT)が、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も遅く到着する乗客である乗客P6の到着予定時刻(RT)から第1所定時間Xが経過する前の時刻であるが、新規行先階呼びに係る乗客P7の到着予定時刻(PT)が、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち最も早く到着する乗客である乗客P1の到着予定時刻(QT)から第2所定時間Yが経過した後の時刻であるものとする。この場合、群管理制御装置10は、時間差tx6が第2所定時間Yよりも大きいため、乗客P7による新規行先階呼びをA号機の下かごに割り当てない。そして、群管理制御装置10は、直前の乗客P6の到着予定時刻を、A号機の上かご及び下かごの戸閉開始予定時刻として維持する。つまり、A号機の上かご及び下かごのドアの、それ以上の戸開延長は行わない。そして、直前の乗客P6の到着予定時刻に基づく戸閉開始予定時刻になると、A号機の上かご及び下かごのドアがそれぞれ閉じられて、A号機が出発する。これにより、戸閉開始時刻が無制限に延長されることが防止される。これにより、最初に割り当てられた乗客などが、割当かごが長時間出発しないとの不満を持つことを抑制できる。
4.まとめ
本実施の形態のマルチデッキエレベータの群管理システムは、
上かご及び下かご(複数のかごの一例)をそれぞれ有する複数台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cの群管理システムであって、
利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて複数台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cの運行を制御する群管理制御装置10及び号機制御装置20(制御装置の一例)を備える。
群管理制御装置10及び号機制御装置20は、
1台のマルチデッキエレベータの一つのかごを行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアを同時に戸開させるとともに、
前記一つのかごの停止予定階での停止前または停止中に所定の戸開延長条件が成立したときは、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアについて統一的に戸開延長させ、
当該戸開延長中、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当を許容する。
また、本実施の形態のマルチデッキエレベータの群管理システムは、
上かご及び下かご(複数のかごの一例)をそれぞれ有する複数台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cの群管理システムであって、
利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて複数台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cの運行を制御する群管理制御装置10及び号機制御装置20(制御装置)を備える。
群管理制御装置10及び号機制御装置20は、
(1)新規行先階呼びが登録されたときに、新規行先階呼びを複数台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cに含まれる全てのかごのうちのいずれか一つのかごに仮割当して、(a)新規行先階呼びに係る乗客が仮割当かごのドア前に到着する予定の時刻である到着予定時刻PT(第1到着予定時刻)と、当該一つのかごを有するマルチデッキエレベータに含まれる各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち割当かごのドア前に最も遅く到着する乗客の到着予定時刻である到着予定時刻RT(第2到着予定時刻)とを求め、到着予定時刻PTが到着予定時刻RTから第1所定時間Xが経過する前の時刻であるときは、仮割当かごを割当候補かごとして設定し、
(2)新規行先階呼びを、複数台のマルチデッキエレベータ60A〜60Cに含まれる全てのかごのうちの残りのかごにそれぞれ仮割当して(1)の(a)を実行し、
(3)(1)、(2)で設定された割当候補かごのうちのいずれか一つのかごを新規行先階呼びに割り当てる割当かごとして設定し、
(4)新規行先階呼びに対する割当かごを新規行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアを同時に戸開させるとともに、新規行先階呼びに対する割当かごについての到着予定時刻PTが、戸開の開始から一定時間Tsが経過した後の時刻で、かつ当該到着予定時刻PTとともに求められた到着予定時刻RTから第1所定時間Xが経過する前の時刻であるときは、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアについて到着予定時刻PTに基づいて統一的に戸開延長させ、
当該戸開延長中、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、第2の新規の行先階呼びの割当を許容する。
本実施の形態のマルチデッキエレベータの群管理システムによれば、新規行先階呼びに対する割当かごを新規行先階呼びの出発階で停止させた際、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアが同時に戸開されるとともに、戸開延長が必要な場合、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアについて統一的に戸開延長される。また、当該戸開延長中、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当が許容される。従来では、一台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうち戸開延長が必要なかごについてのみ戸開延長が行われ、残りのかごについては戸開延長が行われず先に戸閉されていた。また、戸開延長が行われず先に戸閉されたかごには、新規行先階呼びが発生したときに、新規の行先階呼びの割当を行えなかった。しかし、本実施の形態によれば、一台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアについて統一的に戸開延長され、かつ当該戸開延長中、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当が許容されることで、一台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの中から、新規行先階呼びに割り当てるかごを決定することができる。そのため、マルチデッキエレベータの輸送性能を向上させることができる。
本実施の形態のマルチデッキエレベータの群管理システムにおいて、
群管理制御装置10は、(1)の(a)において、到着予定時刻PTが、全ての第2到着予定時刻のうち最も遅い到着予定時刻RTから第1所定時間Xが経過する前の時刻であり、かつ全ての第2到着予定時刻のうち最も早い到着予定時刻QTから、第1所定時間Xよりも長い第2所定時間Yが経過する前の時刻であるときに、仮割当かごを割当候補かごとして設定する。
本実施の形態のマルチデッキエレベータの群管理システムによれば、戸開延長が無制限に行われることが防止される。これにより、最初に割り当てられた乗客などが、割当かごが長時間出発しないとの不満を持つことを抑制できる。
(その他の実施形態)
(i)前記実施の形態では、群管理制御装置10及び号機制御装置20は、1台のマルチデッキエレベータの一つのかごを行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアを同時に戸開させるエレベータシステムを例示した。しかし、1台のマルチデッキエレベータの一つのかごを行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうち少なくとも一つのかごのドアのみを戸開させてもよい。この場合、一つのかごの停止予定階での停止前または停止中に所定の戸開延長条件が成立したときは、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのドアのうち戸開予定のドア及び戸開中のドアについて統一的に戸開延長させる。
また、前記実施の形態では、1つのかごが1つのドアを有するエレベータシステムを例示した。しかし、本発明は、1つのかごが2以上のドアを有するエレベータシステムにも適用できる。例えば、1つのかごが正面ドア及び背面ドアを有するエレベータシステムにも適用できる。この場合、1台のマルチデッキエレベータの一つのかごを行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうち少なくとも一つのかごについて、少なくとも一つのドアのみを戸開させるとともに、一つのかごの停止予定階での停止前または停止中に所定の戸開延長条件が成立したときは、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアのうち戸開予定のドア及び戸開中のドアについて統一的に戸開延長させる。
すなわち、
本発明の他の態様のマルチデッキエレベータの群管理システムは、
複数のかごをそれぞれ有する複数台のマルチデッキエレベータ(60A〜60C)の群管理システムであって、
利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記複数台のマルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置(10,20)を備え、
前記制御装置は、
1台のマルチデッキエレベータの一つのかごを前記行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうち少なくとも前記一つのかごについて、少なくとも一つのドアを戸開させるとともに、
前記一つのかごの前記停止予定階での停止前または停止中に所定の戸開延長条件が成立したときは、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアのうち戸開予定のドア及び戸開中のドアについて統一的に戸開延長させ、
当該戸開延長中、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当を許容する。
これにより、一台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアのうち戸開予定のドア及び戸開中のドアについて統一的に戸開延長され、かつ当該戸開延長中、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当が許容されることで、一部のかごだけ戸開延長を行った場合でも、一台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの中から、新規行先階呼びに割り当てるかごを決定することができる。そのため、マルチデッキエレベータの輸送性能を向上させることができる。
この場合において、
前記制御装置は、戸開中でないドアを有するかごに前記新規行先階呼びを割り当てたときは、当該かごのドアを戸開させるとともに、
前記新規行先階呼びを割り当てた際に前記所定の戸開延長条件が成立したときは、戸開させたドア及び戸開中のドアを統一的に戸開延長させてもよい。
これにより、新規行先階呼びをさらに割り当てた場合に戸開し、適宜、統一的に戸開延長を行うことができる。
また、本発明の他の態様のマルチデッキエレベータの群管理システムは、
複数のかごをそれぞれ有する複数台のマルチデッキエレベータ(60A〜60C)の群管理システムであって、
利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記複数台のマルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置(10,20)を備え、
前記制御装置は、
(1)新規行先階呼びが登録されたときに、前記新規行先階呼びを前記複数台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうちのいずれか一つのかごに仮割当して、(a)前記新規行先階呼びに係る乗客が仮割当かごのドア前に到着する予定の時刻である第1到着予定時刻と、当該一つのかごを有するマルチデッキエレベータに含まれる各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち割当かごのドア前に最も遅く到着する乗客の到着予定時刻である第2到着予定時刻とを求め、前記第1到着予定時刻が前記第2到着予定時刻から第1所定時間が経過する前の時刻であるときは、仮割当かごを割当候補かごとして設定し、
(2)前記新規行先階呼びを、前記複数台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうちの残りのかごにそれぞれ仮割当して前記(1)の(a)を実行し、
(3)前記(1)、(2)で設定された割当候補かごのうちのいずれか一つのかごを前記新規行先階呼びに割り当てる割当かごとして設定し、
(4)前記新規行先階呼びに対する割当かごを前記新規行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうち少なくとも前記一つのかごについて、少なくとも一つのドアを戸開させるとともに、
前記新規行先階呼びに対する割当かごについての前記第1到着予定時刻が、前記戸開の開始から一定時間が経過した後の時刻で、かつ当該第1到着予定時刻とともに求められた前記第2到着予定時刻から前記第1所定時間が経過する前の時刻であるときは、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアのうち戸開予定のドア及び戸開中のドアについて前記第1到着予定時刻に基づいて統一的に戸開延長させ、
当該戸開延長中、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、第2の新規行先階呼びの割当を許容する。
これにより、一台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアのうち戸開予定のドア及び戸開中のドアについて統一的に戸開延長され、かつ当該戸開延長中、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、第2の新規の行先階呼びの割当が許容されることで、一部のかごだけ戸開延長を行った場合でも、一台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの中から、第2の新規行先階呼びに割り当てるかごを決定することができる。そのため、マルチデッキエレベータの輸送性能を向上させることができる。
なお、この場合において、
前記制御装置は、戸開中でないドアを有するかごに第2の新規行先階呼びを割り当てたときは、当該かごのドアを戸開させるとともに、
第2の新規行先階呼びを割り当てた際に所定の戸開延長条件が成立したときは、戸開させたドア及び戸開中のドアを統一的に戸開延長させてもよい。
これにより、第2の新規行先階呼びをさらに割り当てた場合に戸開し、適宜、統一的に戸開延長を行うことができる。
(ii)前記実施の形態では、A号機、B号機、C号機の3台のマルチデッキエレベータを有するエレベータシステムを例示した。しかし、本発明は、4台以上のマルチデッキエレベータを有するエレベータシステムにも適用できる。
また、本発明は、1台のマルチデッキエレベータだけを有するエレベータシステムにも適用できる。
すなわち、
本発明の他の態様のマルチデッキエレベータの群管理システムは、
複数のかごを有するマルチデッキエレベータ(60)の群管理システムであって、
利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記マルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置(10,20)を備え、
前記制御装置は、
前記マルチデッキエレベータの一つのかごを前記行先階呼びの停止予定階で停止させた際、前記マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアを同時に戸開させるとともに、
前記一つのかごの前記停止予定階での停止前または停止中に所定の戸開延長条件が成立したときは、前記マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアについて統一的に戸開延長させ、
当該戸開延長中、当該マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当を許容する。
また、本発明の他の態様のマルチデッキエレベータの群管理システムは、
複数のかごを有するマルチデッキエレベータ(60)の群管理システムであって、
利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記マルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置(10,20)を備え、
前記制御装置は、
(1)新規行先階呼びが登録されたときに、前記新規行先階呼びを全てのかごのうちのいずれか一つのかごに仮割当して、(a)前記新規行先階呼びに係る乗客が仮割当かごのドア前に到着する予定の時刻である第1到着予定時刻と、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち割当かごのドア前に最も遅く到着する乗客の到着予定の時刻である第2到着予定時刻とを求め、前記第1到着予定時刻が前記第2到着予定時刻から第1所定時間が経過する前の時刻であるときは、仮割当かごを割当候補かごとして設定し、
(2)前記新規行先階呼びを、前記全てのかごのうちの残りのかごにそれぞれ仮割当して前記(1)の(a)を実行し、
(3)前記(1)、(2)で設定された割当候補かごのうちのいずれか一つのかごを前記新規行先階呼びに割り当てる割当かごとして設定し、
(4)前記新規行先階呼びに対する割当かごを前記新規行先階呼びの停止予定階で停止させた際、全てのかごのうち少なくとも前記一つのかごについて、少なくとも一つのドアを戸開させるとともに、前記新規行先階呼びに対する割当かごについての前記第1到着予定時刻が、前記戸開の開始から一定時間が経過した後の時刻で、かつ当該第1到着予定時刻とともに求められた前記第2到着予定時刻から前記第1所定時間が経過する前の時刻であるときは、全てのかごの全てのドアのうち戸開予定のドア及び戸開中のドアについて前記第1到着予定時刻に基づいて統一的に戸開延長させ、
当該戸開延長中、当該マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当を許容する。
また、本発明の他の態様のマルチデッキエレベータの群管理システムは、
複数のかごを有するマルチデッキエレベータ(60)の群管理システムであって、
利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記マルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置(10,20)を備え、
前記制御装置は、
前記マルチデッキエレベータの一つのかごを前記行先階呼びの停止予定階で停止させた際、前記マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアを同時に戸開させるとともに、
前記一つのかごの前記停止予定階での停止前または停止中に所定の戸開延長条件が成立したときは、前記マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアについて統一的に戸開延長させ、
当該戸開延長中、当該マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当を許容する。
(iii)前記実施の形態では、各マルチデッキエレベータが上かごと下かごの2個のかごを有するダブルデッキエレベータを例示した。しかし、本発明は、各マルチデッキエレベータが3個以上のかごを有する場合にも適用できる。
(iv)前記実施の形態では、到着予定時刻QTと到着予定時刻PTとの差分が第1所定時間Xよりも長い第2所定時間Y以上であるときは(S28でNO)、到着予定時刻PTと到着予定時刻RTとの差分が第1所定時間X以下であっても、仮割当かごを割当候補かごとして設定しない。しかし、第2到着予定時刻QTと第1到着予定時刻PTとの差分の大小については考慮しないようにしてもよい。つまり、到着予定時刻RTと到着予定時刻PTとの差分が第1所定時間X以下であるときには、到着予定時刻QTと到着予定時刻PTとの差分に関係なく、仮割当かごを割当候補かごとして設定するようにしてもよい。これは、例えばステップS28の判断における第2所定時間Yを無限大に設定することで実現できる。このような変更は、例えば群管理制御装置10で実行される図7A〜図7Bのフローチャートによる処理を実現するプログラムにおいて、第2所定時間Yの値を無限大に変更することで実現できる。この構成によれば、マルチデッキエレベータの運用開始後に、マルチデッキエレベータの運行効率などに応じて、到着予定時刻QTと到着予定時刻PTとの差分を考慮しない運転モードへ変更したり、到着予定時刻QTと到着予定時刻PTとの差分を考慮する運転モードに戻したりすることを、容易に行うことができる。
(v)前記実施の形態では、制御部11、21、31は、CPU、MPU等を利用して構成され、記憶部12、22、32から読み出したプログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、各種の機能を実現している。つまり、各制御部11、21、31は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現されている。しかし、各制御部11、21、31は、例えば、ハードウェア(電子回路)のみ、FPGA、ASIC等を利用して構成してもよい。
10 群管理制御装置
11 制御部
12 記憶部
13 入出力インタフェース
20 号機制御装置
21 制御部
22 記憶部
23 入出力インタフェース
30 行先階登録装置
31 制御部
32 記憶部
33 入出力インタフェース
34 表示部
35 操作部
40 ドア制御装置
60、60A〜60C マルチデッキエレベータ

Claims (9)

  1. 複数のかごをそれぞれ有する複数台のマルチデッキエレベータの群管理システムであって、
    利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記複数台のマルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    1台のマルチデッキエレベータの一つのかごを前記行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうち少なくとも前記一つのかごについて、少なくとも一つのドアを戸開させるとともに、
    前記一つのかごの前記停止予定階での停止前または停止中に所定の戸開延長条件が成立したときは、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアのうち戸開予定のドア及び戸開中のドアについて統一的に戸開延長させ、
    当該戸開延長中、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当を許容する、
    マルチデッキエレベータの群管理システム。
  2. 複数のかごをそれぞれ有する複数台のマルチデッキエレベータの群管理システムであって、
    利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記複数台のマルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    (1)新規行先階呼びが登録されたときに、前記新規行先階呼びを前記複数台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうちのいずれか一つのかごに仮割当して、(a)前記新規行先階呼びに係る乗客が仮割当かごのドア前に到着する予定の時刻である第1到着予定時刻と、当該一つのかごを有するマルチデッキエレベータに含まれる各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち割当かごのドア前に最も遅く到着する乗客の到着予定時刻である第2到着予定時刻とを求め、前記第1到着予定時刻が前記第2到着予定時刻から第1所定時間が経過する前の時刻であるときは、仮割当かごを割当候補かごとして設定し、
    (2)前記新規行先階呼びを、前記複数台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうちの残りのかごにそれぞれ仮割当して前記(1)の(a)を実行し、
    (3)前記(1)、(2)で設定された割当候補かごのうちのいずれか一つのかごを前記新規行先階呼びに割り当てる割当かごとして設定し、
    (4)前記新規行先階呼びに対する割当かごを前記新規行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうち少なくとも前記一つのかごについて、少なくとも一つのドアを戸開させるとともに、
    前記新規行先階呼びに対する割当かごについての前記第1到着予定時刻が、前記戸開の開始から一定時間が経過した後の時刻で、かつ当該第1到着予定時刻とともに求められた前記第2到着予定時刻から前記第1所定時間が経過する前の時刻であるときは、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアのうち戸開予定のドア及び戸開中のドアについて前記第1到着予定時刻に基づいて統一的に戸開延長させ、
    当該戸開延長中、当該割当かごを有するマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、第2の新規行先階呼びの割当を許容する、
    マルチデッキエレベータの群管理システム。
  3. 複数のかごを有するマルチデッキエレベータの群管理システムであって、
    利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記マルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記マルチデッキエレベータの一つのかごを前記行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごのうち少なくとも前記一つのかごについて、少なくとも一つのドアを戸開させるとともに、
    前記一つのかごの前記停止予定階での停止前または停止中に所定の戸開延長条件が成立したときは、当該マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアのうち戸開予定のドア及び戸開中のドアについて統一的に戸開延長させ、
    当該戸開延長中、当該マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当を許容する、
    マルチデッキエレベータの群管理システム。
  4. 複数のかごを有するマルチデッキエレベータの群管理システムであって、
    利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記マルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    (1)新規行先階呼びが登録されたときに、前記新規行先階呼びを全てのかごのうちのいずれか一つのかごに仮割当して、(a)前記新規行先階呼びに係る乗客が仮割当かごのドア前に到着する予定の時刻である第1到着予定時刻と、各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち割当かごのドア前に最も遅く到着する乗客の到着予定の時刻である第2到着予定時刻とを求め、前記第1到着予定時刻が前記第2到着予定時刻から第1所定時間が経過する前の時刻であるときは、仮割当かごを割当候補かごとして設定し、
    (2)前記新規行先階呼びを、前記全てのかごのうちの残りのかごにそれぞれ仮割当して前記(1)の(a)を実行し、
    (3)前記(1)、(2)で設定された割当候補かごのうちのいずれか一つのかごを前記新規行先階呼びに割り当てる割当かごとして設定し、
    (4)前記新規行先階呼びに対する割当かごを前記新規行先階呼びの停止予定階で停止させた際、全てのかごのうち少なくとも前記一つのかごについて、少なくとも一つのドアを戸開させるとともに、
    前記新規行先階呼びに対する割当かごについての前記第1到着予定時刻が、前記戸開の開始から一定時間が経過した後の時刻で、かつ当該第1到着予定時刻とともに求められた前記第2到着予定時刻から前記第1所定時間が経過する前の時刻であるときは、全てのかごの全てのドアのうち戸開予定のドア及び戸開中のドアについて前記第1到着予定時刻に基づいて統一的に戸開延長させ、
    当該戸開延長中、当該マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、第2の新規行先階呼びの割当を許容する、
    マルチデッキエレベータの群管理システム。
  5. 前記制御装置は、前記(1)の(a)において、前記第1到着予定時刻が、前記第2到着予定時刻から前記第1所定時間が経過する前の時刻で、かつ前記当該一つのかごを有するマルチデッキエレベータに含まれる各かごに割当済の行先階呼びに係る乗客のうち割当かごのドア前に最も早く到着する乗客の到着予定時刻である第3到着予定時刻から前記第1所定時間よりも長い第2所定時間が経過する前の時刻であるときに、仮割当かごを割当候補かごとして設定する、
    請求項2または4に記載のマルチデッキエレベータの群管理システム。
  6. 前記制御装置は、戸開中でないドアを有するかごに前記新規行先階呼びを割り当てたときは、当該かごのドアを戸開させるとともに、
    前記新規行先階呼びを割り当てた際に前記所定の戸開延長条件が成立したときは、戸開させたドア及び戸開中のドアを統一的に戸開延長させる、
    請求項1または3に記載のマルチデッキエレベータの群管理システム。
  7. 前記制御装置は、戸開中でないドアを有するかごに前記第2の新規行先階呼びを割り当てたときは、当該かごのドアを戸開させるとともに、
    前記第2の新規行先階呼びを割り当てた際に所定の戸開延長条件が成立したときは、戸開させたドア及び戸開中のドアを統一的に戸開延長させる、
    請求項2または4に記載のマルチデッキエレベータの群管理システム。
  8. 複数のかごをそれぞれ有する複数台のマルチデッキエレベータの群管理システムであって、
    利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記複数台のマルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    1台のマルチデッキエレベータの一つのかごを前記行先階呼びの停止予定階で停止させた際、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアを同時に戸開させるとともに、
    前記一つのかごの前記停止予定階での停止前または停止中に所定の戸開延長条件が成立したときは、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアについて統一的に戸開延長させ、
    当該戸開延長中、当該1台のマルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規の行先階呼びの割当を許容する、
    マルチデッキエレベータの群管理システム。
  9. 複数のかごを有するマルチデッキエレベータの群管理システムであって、
    利用者によりかご外で登録された行先階呼びに基づいて前記マルチデッキエレベータの運行を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記マルチデッキエレベータの一つのかごを前記行先階呼びの停止予定階で停止させた際、前記マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアを同時に戸開させるとともに、
    前記一つのかごの前記停止予定階での停止前または停止中に所定の戸開延長条件が成立したときは、前記マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごの全てのドアについて統一的に戸開延長させ、
    当該戸開延長中、当該マルチデッキエレベータに含まれる全てのかごについて、新規行先階呼びの割当を許容する、
    マルチデッキエレベータの群管理システム。
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