JP6901017B1 - ダブルデッキエレベータの群管理システム及び行先階登録装置 - Google Patents

ダブルデッキエレベータの群管理システム及び行先階登録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の利便性を向上できる群管理システム及び行先階登録装置を提供すること。【解決手段】ダブルデッキエレベータの群管理システムの行先階登録装置の制御部は、所定装置から出力される信号が示す利用者の属性に応じて、上ロビー階に対応する上ロビーボタンと下ロビー階に対応する下ロビーボタンとを個別に表示する第1の操作画面と、上ロビーボタン及び下ロビーボタンに代えて1つの共通ロビーボタンを表示する第2の操作画面と、のいずれか一方を表示させる。群管理制御装置は、共通ロビーボタン以外の行先階ボタンに対して指定操作があった場合、指定操作があった行先階ボタンに対応する行先階をいずれかのかごに割り当て、共通ロビーボタンに対して指定操作があった場合、輸送性能に関連する評価を行って、上ロビー階と下ロビー階とのうち一方のロビー階を行先階として設定するとともに当該一方のロビー階をいずれかのかごに割り当てる。【選択図】図3

Description

本発明は、ダブルデッキエレベータの運行を制御するダブルデッキエレベータの群管理システム及び行先階登録装置に関する。
特許文献1は、1つの昇降路内に上かごと下かごを有するダブルデッキエレベータを開示している。
特許第4849748号公報
本発明は、ダブルデッキエレベータの利用者の利便性を向上させることができる群管理システム及び行先階登録装置を提供する。
本発明の一の態様のダブルデッキエレベータの群管理システムは、
乗車前に利用者による行先階の指定操作を受け付ける行先階登録装置と、
行先階登録装置で指定された行先階を、それぞれ2個のかごを有する複数台のダブルデッキエレベータのいずれかのかごに割り当てる群管理制御装置と、を備え、
行先階登録装置は、
表示部と、
表示部に、利用者による行先階の指定操作を受け付ける複数の行先階ボタンを表示した操作画面を表示させる制御部と、を備え、
制御部は、
所定装置から出力される信号が示す利用者の属性に応じて、操作画面として、上ロビー階に対応する上ロビーボタンと下ロビー階に対応する下ロビーボタンとを個別に表示する第1の操作画面と、上ロビーボタン及び下ロビーボタンに代えて1つの共通ロビーボタンを表示する第2の操作画面と、のいずれか一方を表示させ、
群管理制御装置は、
共通ロビーボタン以外の行先階ボタンに対して指定操作があった場合、指定操作があった行先階ボタンに対応する行先階をいずれかのかごに割り当て、
共通ロビーボタンに対して指定操作があった場合、輸送性能に関する評価を行って、上ロビー階と下ロビー階とのうち一方のロビー階を行先階として設定するとともに当該一方のロビー階をいずれかのかごに割り当てる。
また、本発明の一の態様の行先階登録装置は、
それぞれ2個のかごを有する複数台のダブルデッキエレベータを管理する群管理制御装置に、乗車前に利用者により指定される行先階を乗車前に登録する行先階登録装置であって、
表示部と、
前記表示部に、利用者による行先階の指定操作を受け付ける複数の行先階ボタンを表示した操作画面を表示させる制御部と、を備え、
制御部は、
所定装置から出力される信号が示す前記利用者の属性に応じて、操作画面として、上ロビー階に対応する上ロビーボタンと下ロビー階に対応する下ロビーボタンとを個別に表示する第1の操作画面と、上ロビーボタン及び下ロビーボタンに代えて1つの共通ロビーボタンを表示する第2の操作画面とのいずれか一方を表示させ、
共通ロビーボタン以外の行先階ボタンに対して指定操作があった場合、指定操作があった行先階ボタンに対応する行先階をいずれかのかごに割り当てることを要求する信号を群管理制御装置に出力し、
共通ロビーボタンに対して指定操作があった場合、上ロビー階と下ロビー階とのうち一方のロビー階を行先階として設定するとともに当該一方のロビー階をいずれかのかごに割り当てることを要求する信号を群管理制御装置に出力する。
本発明の群管理システム及び行先階登録装置によれば、ダブルデッキエレベータの利用者の利便性を向上させることができる。
実施形態に係るエレベータシステムを模式的に示した図 各階のエレベータ乗場を模式的に示した図 実施形態に係る行先階登録装置の外観を模式的に示した図であり、(a)は第1の操作画面、(b)は第2の操作画面を示す図 実施形態に係るエレベータシステムの電気的構成を示したブロック図 行先階登録装置の電気的構成を示すブロック図 実施形態に係る行先階登録装置の外観を模式的に示した図であり、案内画面を示す図 号機制御装置の電気的構成を示すブロック図 セキュリティサーバの動作の一例を示したフローチャート 群管理制御装置の動作の一例を示したフローチャート 行先階登録装置の動作の一例を示したフローチャート 群管理制御装置による割当号機の決定処理に関する動作の一例を示したフローチャート 別の実施形態における行先階登録装置の外観を模式的に示した図であり、(a)は第1の操作画面、(b)は第2の操作画面を示す図 図12に示す行先階登録装置を含むエレベータシステムの電気的構成を示したブロック図 図12に示す行先階登録装置の動作の一例を示したフローチャート さらに別の実施形態における行先階登録装置の外観を模式的に示した図であり、(a)は第1の操作画面、(b)は第2の操作画面を示す図
(実施形態)
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
1.構成
1−1.エレベータシステムの概要
図1は、実施形態に係るエレベータシステムを模式的に示した図である。本実施形態に係るエレベータシステムは、A号機、B号機、C号機、D号機の4台のダブルデッキエレベータ60A,60B,60C,60Dを有する。また、A号機、B号機、C号機、D号機は、それぞれ上かご及び下かごを有する。各ダブルデッキエレベータの上かご及び下かごは、1つの昇降路内で上下に重ねて配置される。各エレベータの上かごと下かごは、互いに結合され、昇降路内で一体的に移動する。
図1では、一例として、B1階〜11階を有するビルを例示する。B1階と3階の間には、2つのロビー階として、上ロビー階と下ロビー階がある。下ロビー階はビルの1階に相当し、上ロビー階はビルの2階に相当する。下ロビー階には、地上へつながる出入口が設けられている。上ロビー階と下ロビー階は、例えばエスカレータや階段を利用して移動することができる。なお、上ロビー階及び下ロビー階のそれぞれを、全階床へ向かうことができる乗場としてもよいし、上ロビー階については偶数階(あるいは奇数階)へ向かうときの乗場とし、下ロビー階については奇数階(あるいは偶数階)へ向かうときの乗場としてもよい。後者の場合、上ロビー階及び下ロビー階あるいはその近傍に、下かご及び上かごの行先階を案内する案内表示を設けてもよい。
本実施形態では、ダブルデッキエレベータの運転方式として、「シングル運転方式」、「セミダブル運転方式」、「ダブル運転方式」がある。シングル運転方式とは、上かごを使用せずに下かごのみを使用する運転である。セミダブル運転方式とは、上ロビー階から出発する場合は偶数階のみに停止し、下ロビー階から出発する場合は奇数階のみに停止し、B1階および3階〜11階の通常階から出発する場合は、任意の階に停止可能とする運転方式である。ダブル運転方式とは、上ロビー階から出発する場合は偶数階のみに停止し、下ロビー階から出発する場合は奇数階にのみ停止し、偶数階から出発する場合は他の偶数階及び上ロビー階のみに停止し、奇数階から出発する場合は他の奇数階及び下ロビー階にのみ停止可能とする運転方式である。
本実施形態では主に、セミダブル運転方式を対象としている。
図2は、各階のエレベータ乗場を模式的に示した図である。図3は、行先階登録装置の外観を模式的に示した図である。図3において、(a)は行先階登録装置の表示部における第1の操作画面を示し、(b)は第2の操作画面を示す。
本実施形態に係るエレベータシステムは、乗場行先階登録方式を採用しており、ビルの各階のエレベータ乗場には、利用者による行先階の登録を受け付ける行先階登録装置30が設けられている。エレベータシステムは、受け付けた行先階を、複数台のダブルデッキエレベータ60A〜60Dの上かご及び下かごのうちのいずれかのかごに割り当て、図3に例示するように、行先階登録装置30の表示部34に、登録された行先階を割り当てた号機名を表示する。図3(a)では、登録された行先階が上ロビー階である場合にD号機に割り当てた例を示し、図3(b)では、登録された行先階がロビー階(上ロビー階と下ロビー階で共通)である場合にA号機に割り当てた例を示している。また、図2に示すように、各階のエレベータ乗場のエレベータ乗車用のドアDrの近傍には、それぞれ、号機名を記載した号機名表示板が設けられている。
各行先階登録装置30の表示部34の下方にはカードリーダ37が配置されている。行先階の登録の際、利用者に、セキュリティ認証カード(以下「IDカード」という)をカードリーダ37にかざして認証を行わせるように構成されている。IDカードは、例えば、ICタグを内蔵したICカードにより構成される。
なお、以下では、説明の簡素化のため、ダブルデッキエレベータ60A〜60Dを区別せずに「ダブルデッキエレベータ60」という場合がある。
1−2.ダブルデッキエレベータの群管理システムの構成
1−2−1.概要
本実施形態に係るダブルデッキエレベータの群管理システムの構成を説明する。図4は、エレベータシステムの電気的構成を示したブロック図である。群管理システムは、前述のように行先階登録方式を採用しており、ダブルデッキエレベータ60A〜60Dの走行を統合的に制御する。群管理システムは、セキュリティサーバ100、群管理制御装置10、複数台のカードリーダ37、複数台の行先階登録装置30、複数台の号機制御装置20を有する。号機制御装置20は、かご毎に設けられている。
群管理システムを構成する各装置間は、情報伝送可能なネットワークNWを介して接続されている。ネットワークNWは、例えばEthernet(登録商標)等のLAN(Local Area Network)により構成され、各装置間での各種の情報の送受信は、TCP/IP等の各種のプロトコルにしたがって行われる。ネットワークNW上に接続されている前述の各装置は、装置間において、各装置が有する入出力インタフェースにより、TCP/IP等の各種のプロトコルにしたがった通信による信号伝送(情報伝送)が可能である。なお、群管理システムを構成する各装置間は、他の信号形式のネットワークや、専用の信号網を介して接続されてもよい。
1−2−2.エレベータ
ダブルデッキエレベータ60A〜60Dの各々(各号機)は、上かご、下かご、巻上機(モータ)、釣合おもり等を有する。上かご及び下かご内には、それぞれ、行先階を表示する行先階インジケータが設けられている。巻上機は、上かごと下かごとで共通で設けられている。
本実施形態では、図2に示すダブルデッキエレベータ60A〜60DのA号機〜D号機のうち、ダブルデッキエレベータ60A〜60Cに対応するA号機〜C号機は、主に一般利用者が使用するための一般号機として設けられる。一方で、ダブルデッキエレベータ60Dに対応するD号機は、主に身障者が使用するための身障者対応号機として設けられる。
1−2−3.群管理制御装置
群管理制御装置10は、複数台のダブルデッキエレベータ60A〜60Dの走行を統合的に制御する装置である。
群管理制御装置10は、コンピュータを利用して構成され、図4に示すように、制御部11と、記憶部12と、入出力インタフェース13とを備える。
記憶部12は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の群管理制御装置10の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部11は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部11は、記憶部12から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、群管理制御装置10における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース13は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース13は、群管理制御装置10と、セキュリティサーバ100、行先階登録装置30、及び号機制御装置20との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース13は、制御部11から出力される信号を所定の形式の信号に変換してセキュリティサーバ100、行先階登録装置30、号機制御装置20に出力する。また、入出力インタフェース13は、セキュリティサーバ100、行先階登録装置30、及び号機制御装置20から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部11に出力する。
1−2−4.行先階登録装置
図5は、行先階登録装置30の電気的構成を示すブロック図である。行先階登録装置30は、利用者による行先階の登録(入力)を受け付ける装置である。
行先階登録装置30は、制御部31と、記憶部32と、入出力インタフェース33と、表示部34と、操作部35とを備える。
記憶部32は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の行先階登録装置30の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部31は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部31は、記憶部32から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、行先階登録装置30における各種の機能を実現する。
入出力インタフェース33は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース33は、行先階登録装置30と群管理制御装置10との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース33は、制御部31から出力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御装置10に出力する。また、入出力インタフェース33は、群管理制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部31に出力する。
表示部34は、制御部31から出力される信号に基づく表示を行う。
操作部35は、利用者による行先階の入力を受け付けるインタフェースであり、複数の行先階ボタンを有する。
表示部34及び操作部35は、例えば液晶ディスプレイパネルや有機ELディスプレイパネルを利用したタッチパネル式表示装置により一体的に構成されている。
図3に示すように、操作部35は、複数の行先階ボタンとして、複数の通常階ボタン36と、ロビーボタン38とを有する。複数の通常階ボタン36は、各通常階を行先階として登録するためのボタンである。ロビーボタン38は、上ロビー階および/又は下ロビー階を行先階として登録するためのボタンである。制御部31は、図3(a)、(b)に示すように、表示部34に、第1の操作画面及び第2の操作画面を表示させることができる。
図3(a)に示す第1の操作画面では、ロビーボタン38として、上ロビー階を指定するための上ロビーボタン72Aと、下ロビー階を指定するための下ロビーボタン72Bとを表示する。このような上ロビーボタン72Aと下ロビーボタン72Bを表示することで、身障者などがダブルデッキエレベータ60を利用する場合に、上ロビー階に停止するか下ロビー階に停止するかをエレベータシステムではなく利用者が決定することができる。これにより、利用者の利便性を向上させることができる。
図3(b)に示す第2の操作画面では、ロビーボタン38として、上ロビー階と下ロビー階の両方に対応する1つのボタンとして共通化された共通ロビーボタン70を表示する。このような1つの共通ロビーボタン70を表示することで、上ロビー階に停止するか下ロビー階に停止するかを利用者ではなく、各ダブルデッキエレベータ60の運行情報等に基づいてエレベータシステムが決定することができる。
制御部31は、カードリーダ37によるIDカードの読み取りが行われていない状態のデフォルト画面として、図6に示す案内画面を表示部34に表示させる。図6に示す案内画面は、前述した操作部35に代えて、メッセージ74を表示している。メッセージ74は、カードリーダ37によるIDカードの読み取りを促すメッセージであり、図6に示す例では「IDカードをタッチしてください」の文字で構成される。
図6に示すデフォルト画面が表示された状態で、カードリーダ37によるIDカードの読み取りが実行されると、図3(a)に示す第1の操作画面あるいは図3(b)に示す第2の操作画面のいずれかが選択的に表示される。当該選択は、カードリーダ37が読み取ったIDカードに対応する「利用者属性」の情報に基づいて行われる。詳細については後述する。
1−2−5.カードリーダ
カードリーダ37は、利用者により所定距離よりも近い位置にかざされたIDカード(ICカード)のICタグに記録されたカードID(カード識別情報)を例えば電磁的に非接触で読み取る。カードリーダ37は、読み取ったカードIDと、当該カードリーダ37のカードリーダID(カードリーダ識別情報)とを含むIDデータ信号を、セキュリティサーバ100に出力する。
1−2−6.号機制御装置
図7は、号機制御装置20の電気的構成を示すブロック図である。号機制御装置20は、各号機毎に設けられている。各号機の号機制御装置20は互いに同一の構成を有する。号機制御装置20は、群管理制御装置10からの制御信号にしたがって、対応する号機の巻上機(モータ)等の動作を制御することにより、対応する号機全体の上昇、下降、停止等を制御する。また、号機制御装置20の各々は、対応する号機の位置、走行方向、ドアの開閉状態、かご荷重等を検知して、検知した情報を示す信号を群管理制御装置10に出力する。
図7に示すように、号機制御装置20は、制御部21と、記憶部22と、入出力インタフェース23と、を備える。
記憶部22は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の号機制御装置20の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部21は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部21は、記憶部22から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、号機制御装置20における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース23は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース23は、号機制御装置20と群管理制御装置10及びドア制御装置40との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース23は、制御部21から出力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御装置10及びドア制御装置40に出力する。また、入出力インタフェース23は、群管理制御装置10及びドア制御装置40から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部21に出力する。
1−2−7.ドア制御装置
ドア制御装置40は、各かごに設けられている。各かごのドア制御装置40は互いに同一の構成を有する。ドア制御装置40は、号機制御装置20からの制御信号にしたがって、対応するかごのドアモータ等の動作を制御することにより、対応するかごのドア(かごドア)の開閉を制御する。ドア制御装置40は、号機制御装置20同様のハードウェアを利用して構成できる。
1−2−8.セキュリティサーバ
図4は、実施形態におけるセキュリティサーバ100の電気的構成を示すブロック図である。
セキュリティサーバ100は、コンピュータを利用して構成され、制御部101と、記憶部102と、入出力インタフェース103と、を備える。
記憶部102は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態のセキュリティサーバ100の後述する各種機能を実現するためのプログラムを含む。記憶部102は、データとして、カードデータベース(以下「カードDB」という。)を格納している。また、記憶部102は、データとして、カードリーダデータベース(以下「カードリーダDB」という)を格納している。
カードDBは、カードIDに紐づけて、エレベータ利用者(IDカード所持者)の利用者属性の情報を格納している。カードIDは、IDカード毎に異なるユニークな情報である。利用者属性としては、「通常利用者属性」、「身障者属性」または「管理者属性」という情報が登録される。「通常利用者属性」は第2の属性の一例であり、「身障者属性」および「管理者属性」は第1の属性の一例である。
カードリーダDBは、カードリーダIDに紐付けて、カードリーダ37の設置階F及び設置ロケーションLの情報を格納している。設置階Fは、カードリーダIDに対応するカードリーダ37が設置されている階を示す情報である。設置階Fは、例えば図1のビルではB1階、下ロビー階、上ロビー階、3階〜11階のいずれかを示す。設置階Fは、カードリーダにIDカードをかざした利用者の出発階として利用される。設置ロケーションLは、1つの階の異なる場所に1つまたは複数のカードリーダ37が設置されている場合に、各カードリーダ37(および行先階登録装置30)の設置場所を示す情報である。
制御部101は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部101は、記憶部102から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、セキュリティサーバ100における各種の機能を実現する。
入出力インタフェース103は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース103は、セキュリティサーバ100が、カードリーダ37、及び群管理制御装置10との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース103は、制御部101から出力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御装置10、及びカードリーダ37に出力する。また、入出力インタフェース103は、カードリーダ37、及び、群管理制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部101に出力する。
2.動作
2−1.行先階登録装置およびカードリーダの動作概要
行先階登録装置30の制御部31は、表示部34に、デフォルトの表示画面として、図6に示したメッセージ74を含む案内画面を表示させる。
行先階登録装置30に隣接して設けられたカードリーダ37は、IDカードの情報を読み取ると、読み取ったIDカードのカードIDに関する情報を含む信号(以下、「IDデータ信号」という)を、セキュリティサーバ100に出力する。
行先階登録装置30の制御部31は、上述のIDデータ信号に対する応答として、群管理制御装置10から、表示部34に表示すべき操作画面を指定する命令を含む信号(以下、「表示信号」という)を受信する。行先階登録装置30の制御部31は、受信した表示信号に基づいて、第1の操作画面と第2の操作画面のうちのいずれかを表示部34に表示させる。
行先階登録装置30の制御部31は、第1の操作画面あるいは第2の操作画面のいずれかを表示した表示部34の操作部35において、利用者による行先階の登録操作を受け付ける。行先階登録装置30の制御部31は、利用者により選択された行先階ボタンに対応する行先階の情報を含む割当依頼信号を生成する。行先階登録装置30の制御部31は、生成した割当依頼信号を、群管理制御装置10に出力する。
行先階登録装置30の制御部31は、上述の割当依頼信号に対する応答として、群管理制御装置10から割当結果信号を受信すると、割当結果信号が示す割当号機を、表示部34に表示させる。
2−2.セキュリティサーバの動作概要
セキュリティサーバ100は、カードリーダ37から、カードID及びカードリーダIDに関する情報を含むIDデータ信号を受信する。セキュリティサーバ100の制御部101は、記憶部102に格納されたカードDBから、受信したIDデータ信号が示すカードIDに紐付けられた利用者属性Xの情報を読み出す(取得する)。また、セキュリティサーバ100の制御部101は、記憶部102に格納されたカードリーダDBから、受信したIDデータ信号が示すカードリーダIDに紐付けられた設置階F及び設置ロケーションLの情報を読み出す(取得する)。セキュリティサーバ100の制御部101は、取得した設置階F、設置ロケーションL、及び利用者属性Xの情報を含む信号(以下「属性データ信号」という)を群管理制御装置10に送信する。
2−3.群管理制御装置の動作概要
群管理制御装置10の制御部11は、セキュリティサーバ100から受信した属性データ信号に基づいて、表示部34に表示する操作画面を指定する表示信号を行先階登録装置30に送信する。群管理制御装置10の制御部11は、属性データ信号が示す利用者属性が「通常利用者属性」である場合、1つの共通ロビーボタン70を含む第2の操作画面の表示を命じる第2表示信号を行先階登録装置30に送信する。一方で、属性データ信号に含まれる利用者属性が「身障者属性」あるいは「管理者属性」である場合、群管理制御装置10の制御部11は、上ロビーボタン72A及び下ロビーボタン72Bを含む第1の操作画面の表示を命じる第1表示信号を行先階登録装置30に送信する。このように、群管理制御装置10から出力される第1表示信号及び第2表示信号は、利用者の属性に応じていずれか一方が出力される。そのため、第1表示信号及び第2表示信号は利用者の属性を示す信号でもある。なお、第1表示信号及び第2表示信号が、利用者の属性を示す情報をさらに含んでもよい。
群管理制御装置10はその後、行先階登録装置30で登録された行先階を、複数台のダブルデッキエレベータ60A〜60Dの上かご及び下かごのうちのいずれかのかごに割り当てる。
具体的に、群管理制御装置10の制御部11は、割当依頼信号を、行先階登録装置30から入出力インタフェース13を介して受信すると、受信した割当依頼信号が示す行先階を、各ダブルデッキエレベータ60の運行情報等に基づいて、ダブルデッキエレベータ60A〜60Dの上かご及び下かごのうちのいずれかに割り当てる。このとき、受信した割当依頼信号が示す行先階が共通ロビーボタン70に対応する共通ロビー階である場合には、制御部11は、各ダブルデッキエレベータ60の運行情報等に基づいて、上ロビー階と下ロビー階のいずれかを行先階として決定した上で、決定した行先階をいずれかのかごに割り当てる。
制御部11は、割り当てたかご(割当かご)に対応する号機制御装置20に、新規行先階呼びの出発階から行先階への走行を指示する制御信号を出力する。
以下、本実施形態のダブルデッキエレベータの群管理システムの動作についてより詳しく説明する。
2−4.ダブルデッキエレベータの群管理システムの具体的動作
2−4−1.セキュリティサーバの具体的動作
セキュリティサーバ100の動作について説明する。図8は、セキュリティサーバ100の動作の一例を示したフローチャートである。
セキュリティサーバ100は、カードリーダ37からIDデータ信号を受信したか否かを判断する(S11)。IDデータ信号には少なくとも、カードIDおよびカードリーダIDが含まれる。
IDデータ信号を受信していない場合(S11でNO)、セキュリティサーバ100は、ステップS11を再度実行する。
IDデータ信号を受信した場合(S11でYES)、セキュリティサーバ100は、IDデータ信号に含まれるカードリーダIDに基づいて、カードリーダ37の設置階Fおよびカードリーダ37の設置ロケーションLを特定する(S12)。具体的には、セキュリティサーバ100は、カードリーダDBから、IDデータ信号が示すカードリーダIDに紐付けられているカードリーダ37の設置階Fおよびカードリーダ37の設置ロケーションLを読み出す。
セキュリティサーバ100は、IDデータ信号に含まれるカードIDに基づいて、利用者属性Xを特定する(S13)。具体的には、セキュリティサーバ100の制御部101は、カードDBから、IDデータ信号が示すカードIDに紐付けられた利用者属性Xを読み出す。利用者属性Xは、本実施形態では前述したように、「通常利用者属性」、「身障者属性」または「管理者属性」のいずれの属性に属するかを表す。
セキュリティサーバ100は、群管理制御装置10に、設置階F、設置ロケーションL、および利用者属性Xの情報を含む「属性データ信号」を送信する(S14)。
ステップS14を実行すると、セキュリティサーバ100は、ステップS11を再度実行する。
2−4−2.群管理制御装置の具体的動作
群管理制御装置10の動作について説明する。図9は、群管理制御装置10の動作の一例を示したフローチャートである。
群管理制御装置10は、セキュリティサーバ100から属性データ信号を受信したか否かを判断する(S21)。
属性データ信号を受信していない場合(S21でNO)、群管理制御装置10は、ステップS21を再度実行する。
これに対し、属性データ信号を受信した場合(S21でYES)、群管理制御装置10は、属性データ信号が示す利用者属性が「身障者属性」あるいは「管理者属性」であるか否かを判断する(S22)。
属性データ信号が示す利用者属性Xが「身障者属性」及び「管理者属性」のいずれでもない場合(S22でNO)、群管理制御装置10は、設置階F、設置ロケーションLの行先階登録装置30に、第2表示信号を送信する(S23)。第2表示信号は、図3(b)に示した第2の操作画面の表示を指示する命令と、利用者属性Xの情報とを含む信号である。
一方、属性データ信号が示す利用者属性Xが「身障者属性」あるいは「管理者属性」である場合(S22でYES)、群管理制御装置10は、設置階F、設置ロケーションLの行先階登録装置30に、第1表示信号を送信する(S24)。第1表示信号は、図3(a)に示した第1の操作画面の表示を指示する命令と、利用者属性Xの情報とを含む信号である。受付許可信号の送信は例えば以下のように行うことができる。すなわち、群管理制御装置10の記憶部12に、各カードリーダの設置階F及び設置ロケーションLの情報に紐付けて送信先情報を記録した送信先情報テーブルを格納しておく。群管理制御装置10は、設置階F及び設置ロケーションLに基づいて当該送信先情報テーブルを参照することで、設置階F及び設置ロケーションLの行先階登録装置30の送信先情報を取得し、第1表示信号を送信することができる。なお、群管理制御装置10は、第2表示信号及び割当結果信号を、同様の方法で、設置階F及び設置ロケーションLの行先階登録装置30に送信することができる。
ステップS23またはS24を実行すると、群管理制御装置10は、ステップS21を再度実行する。
2−4−3.行先階登録装置の具体的動作
行先階登録装置30の動作について説明する。図10は、行先階登録装置30の動作の一例を示したフローチャートである。
行先階登録装置30は、デフォルト画面を表示部34に表示する(S30)。具体的には、行先階登録装置30の制御部31は、図6に示す案内画面を、デフォルト画面として表示部34に表示させる。
行先階登録装置30は、群管理制御装置10から第2表示信号を受信したか否かを判断する(S31)。
第2表示信号を受信した場合(S31でYES)、行先階登録装置30の制御部31は、第2の操作画面を表示部34に表示させる(S32)。第2の操作画面では、前述した図3(b)に示すように、ロビーボタン38として、1つの共通ロビーボタン70が表示される。
第2表示信号を受信していない場合(S31でNO)、行先階登録装置30は、群管理制御装置10から第1表示信号を受信したか否かを判断する(S33)。
第1表示信号を受信していない場合(S33でNO)、行先階登録装置30は、ステップS30及びステップS31を再度実行する。
これに対し、第1表示信号を受信した場合(S33でYES)、行先階登録装置30の制御部31は、第1の操作画面を表示部34に表示させる(S34)。第1の操作画面では、前述したように、ロビーボタン38として、上ロビーボタン72A及び下ロビーボタン72Bが表示される。
ステップS32またはステップS34を実行すると、行先階登録装置30は、表示信号の受信時刻rtに現在時刻を設定する(S35)。具体的には、行先階登録装置30の制御部31は、表示信号の受信時刻rtとして現在時刻を記憶部32に記憶させる。
行先階登録装置30は、いずれかの行先階ボタンが押されたか否かを判断する(S36)。具体的には、行先階登録装置30の制御部31は、図3に示す表示部34の操作部35において通常階ボタン36およびロビーボタン38のうちのいずれかのボタンが押されたことを示す信号を検知した場合、いずれかの行先階ボタンが押されたと判断し(YES)、信号を検知しない場合、いずれの行先階ボタンも押されていないと判断する(NO)。
いずれかの行先階ボタンが押された場合(S36でYES)、行先階登録装置30は、群管理制御装置10に割当依頼信号を送信する(S37)。割当依頼信号は、設置階F、設置ロケーションL、行先階D、および利用者属性Xの情報を含む。行先階登録装置30の設置階F、設置ロケーションLは、当該行先階登録装置30に併設されているカードリーダ37に紐づけてカードリーダDBに格納されている設置階F、設置ロケーションLと同じ内容の情報であり、例えば、各行先階登録装置30の記憶部32に記憶されている。行先階登録装置30の制御部31は、割当依頼信号の生成の際に、記憶部32から設置階F、設置ロケーションLを読み出して利用する。第1の操作画面で通常階ボタン36、上ロビーボタン72A及び下ロビーボタン72Bのいずれかが押された場合、行先階登録装置30の制御部31は、押された行先階ボタンに対応する行先階を、利用者の行先階Dとして設定する。第2の操作画面で通常階ボタン36のいずれか押された場合、行先階登録装置30の制御部31は、押された行先階ボタンに対応する行先階を、利用者の行先階Dとして設定する。一方、第2の操作画面で共通ロビーボタン70が押された場合、利用者の行先階Dの情報として、上ロビー階及び下ロビー階のうちのいずれかを群管理制御装置10が設定すべきことを指示する情報を設定する。この情報は、例えば、共通ロビーボタン70が押されたことを示す情報であってもよい。
行先階登録装置30は、群管理制御装置10から割当結果信号を受信したか否かを判断する(S38)。割当結果信号は、割当依頼信号に対する応答として群管理制御装置10から送信される信号であり、割当号機の情報を含む。
群管理制御装置10から割当結果信号を受信していない場合(S38でNO)、行先階登録装置30は、ステップS38を再度実行する。
これに対し、群管理制御装置10から割当結果信号を受信した場合(S38でYES)、行先階登録装置30の制御部31は、表示部34に、割当結果信号が示す割当号機を所定時間表示させる。所定時間は、利用者が「割当号機」を視認可能な程度の長さの時間であり、例えば4秒間である。ここでの割当号機とは、全号機の中から群管理制御装置10により割り当てられた1つの割当かごを有する号機である。一例として、図3(a)では割当号機がD号機である場合を示し、図3(b)では割当号機がA号機である場合を示す。
ステップS39を実行すると、行先階登録装置30の制御部31は、ステップS30に戻り、表示部34に案内画面を表示させる。
ステップS36においていずれの行先階ボタンも押されていないと判断された場合(S36でNo)、行先階登録装置30は、ステップS35で設定された受信時刻rtに差分時間Cを加算した時刻よりも現在時刻が後であるか否かを判断する(S41)。差分時間Cは、第1の操作画面及び第2の操作画面の表示継続時間であり、利用者が余裕を持って行先階の指定操作を行うことが可能な時間に設定されている。差分時間Cは、例えば10秒である。
一方で、受信時刻rtに差分時間Cを加算した時刻よりも現在時刻が後でない場合(S41でNo)、行先階登録装置30は、ステップS36を再度実行する。
受信時刻rtに差分時間Cを加算した時刻よりも現在時刻が後である場合(S41でYES)、行先階登録装置30の制御部31は、ステップS30に戻り、表示部34に案内画面を表示させる。これにより、第1の操作画面あるいは第2の操作画面を表示部34に表示した後、例えば利用者が立ち去って、いずれの行先階ボタンも押されない状態が差分時間C以上経過した場合には、案内画面に切り替えられることとなる。
2−4−4.群管理制御装置による割当かご決定処理の具体的動作
群管理制御装置10により行われる割当かご決定処理について説明する。図11は、群管理制御装置10により行われる割当かご決定処理の一例を示したフローチャートである。
群管理制御装置10は、行先階登録装置30から割当依頼信号を受信したか否かを判断する(S51)。前述したように、割当依頼信号には、設置階F、設置ロケーションL、行先階D、および利用者属性Xを示す情報が含まれている。
割当依頼信号を受信していない場合(S51でNO)、群管理制御装置10は、ステップS51の判断を再度実行する。
割当依頼信号を受信した場合(S51でYES)、群管理制御装置10は、割当依頼信号が示す利用者属性Xが「身障者属性」であるか否かを判断する(S52)。
利用者属性Xが「身障者属性」である場合(S52でYES)、群管理制御装置10は、割当候補号機に身障者対応号機を設定する(S53)。本実施形態では、身障者対応号機はD号機のみであるため、群管理制御装置10の制御部11は、割当候補号機にD号機を設定する。
一方で、利用者属性Xが「身障者属性」でない場合(S52でNO)、つまり利用者属性Xが「通常利用者属性」あるいは「管理者属性」である場合、群管理制御装置10は、割当候補号機に全号機を設定する(S54)。本実施形態では、A号機〜D号機の合計4台の号機が設けられているため、群管理制御装置10の制御部11は、割当候補号機にA号機〜D号機を設定する。
群管理制御装置10は、ステップS53またはS54で設定した割当候補号機の中から最適な号機を選択する(S55)。例えば、ステップS53を実行したことで割当候補号機にD号機(身障者対応号機)が設定されている場合、群管理制御装置10の制御部11は、最適な号機にD号機を選択する。ステップS54を実行したことで割当候補号機にA号機〜D号機(全号機)が設定されている場合、群管理制御装置10は、A号機〜D号機の中から最適な号機を選択する。
最適な号機の選択は、例えば、輸送性能に関連する指標である割当評価値に基づいて行う。群管理制御装置10の制御部11は、各割当候補号機の各かご毎に割当評価値を求め、求めた割当評価値のうち最適割当てを示す割当評価値を有するかごに行先階呼びを割り当て、当該かごを有する号機を最適な号機として選択する。割当評価値に基づくかごの割当方法は公知の方法を利用することができる。例えば、全号機及び全呼びについての待ち時間の総和やサービス完了時間の総和が最も少なくなる割当方法を利用することができる。
例えば図3(a)、(b)に示す通常階ボタン36あるいは図3(a)に示す上ロビーボタン72A及び下ロビーボタン72Bのいずれかに対して指定操作があった場合、群管理制御装置10は、前記指定操作により指定された行先階について、各割当候補号機の各かご毎に割当評価値を求める。求めた割当評価値のうち最適割当てを示す割当評価値を有するかごに行先階呼びを割り当てる。
一方、図3(b)に示す共通ロビーボタン70に対して指定操作があった場合、群管理制御装置10は、行先階が上ロビー階であるときと、行先階が下ロビー階であるときとの両方について、各割当候補号機の各かご毎に割当評価値を求める。求めた割当評価値のうち最適割当てを示す割当評価値を有するかごに行先階呼びを割り当てるとともに、上ロビー階と下ロビー階のうち、当該割当評価値を有するロビー階のいずれかを行先階に設定する。
群管理制御装置10は、設置階F、設置ロケーションLの行先階登録装置30に割当結果信号を送信する(S56)。割当結果信号には、ステップS55で選択された最適な号機(割当号機)に関する情報が含まれる。群管理制御装置10から割当結果信号を受信した行先階登録装置30は、表示部34に「割当号機」を所定時間表示する。
3.作用
上述したダブルデッキエレベータの群管理システムによれば、利用者属性が「通常利用者属性」である場合、行先階登録装置30に第2表示信号を送信し、図3(b)に示す、1つの共通ロビーボタン70を表示した第2の操作画面を表示部34に表示させる。共通ロビーボタン70が押された場合、行先階を上ロビー階とするか下ロビー階とするかを群管理制御装置10が決定する。行先階を上ロビー階とするか下ロビー階とするかを利用者ではなく、群管理制御装置10が決定することで、利用者が決定する場合に比べて、上かごと下かごの乗車率の偏りを減らすような運行制御が可能となり、ダブルデッキエレベータの輸送性能を向上させることができる。
一方で、利用者属性が「身障者属性」あるいは「管理者属性」である場合、行先階登録装置30に第1表示信号を送信し、図3(a)に示す上ロビーボタン72A及び下ロビーボタン72Bを表示した第1の操作画面を表示部34に表示させる。上ロビーボタン72Aが押された場合、行先階を上ロビー階とする割当かごの決定が行われ、下ロビーボタン72Bが押された場合、行先階を下ロビー階とする割当かごの決定が行われる。利用者が身障者あるいは管理者である場合には、行先階を上ロビー階とするか下ロビー階とするかをエレベータシステムではなく身障者や管理者が決定できるようにすることで、身障者や管理者の利便性を向上させる運行制御が可能となる。
一般的に、下ロビー階は1階であるのに対して、上ロビー階は2階に位置し、利用者は下ロビー階(1階)からエスカレータや階段を利用して上ロビー階(2階)に移動する。車椅子利用者等の身障者利用者の利便性の観点からは、エスカレータを利用しなくてよい下ロビー階を行先階として選択できるとともに、必要に応じて上ロビー階を選択できるようにすることが望ましい。また、ダブルデッキエレベータ60を収容するビルの管理者の利便性の観点からは、ビルの管理のために全フロアを自由に移動できるように上ロビー階と下ロビー階を選択できるようにすることが望ましい。上述した制御方法によれば、カードリーダ37により読み取られたカードIDに対応する利用者属性が「身障者属性」あるいは「管理者属性」である場合に、表示部34に表示された上ロビーボタン72A及び下ロビーボタン72Bを用いて、行先階を上ロビー階とするか下ロビー階とするかを利用者が選択できる。これにより、身障者や管理者の利便性を向上させる運行制御が可能となる。なお、身障者については、身障者の乗降性の観点から身障者対応号機(D号機)を割り当てるものであるが、管理者については、いずれの号機が割り当てられても支障はない。また、管理者は、ビル管理作業のために、頻繁にエレベータを利用しなければならない場合がある。これに鑑み、身障者と管理者とで同じ第1の操作画面を利用させた場合でも、身障者については身障者対応号機(D号機)を割り当て、管理者については全号機(A〜D号機)の中から最適な号機を割り当てる。これにより、身障者及び管理者の利便性をより向上させる運行制御が可能となる。
このように、カードIDに紐付けられた利用者属性に基づいて、操作画面として、上ロビー階に対応する上ロビーボタン72Aと下ロビー階に対応する下ロビーボタン72Bとを個別に表示する第1の操作画面と、上ロビーボタン72A及び前記下ロビーボタン72Bに代えて1つの共通ロビーボタン70を表示する第2の操作画面との一方を表示させることで、利用者属性に応じて適切な運行制御を実施することができる。言い換えれば、ダブルデッキエレベータの輸送性能を向上させる運行制御と、利用者の利便性を向上させる運行制御を選択的に実施することができる。
また1つの共通ロビーボタン70が押された場合、押された時点の運行状況に応じた割当評価値に基づいて、(1)「上ロビー階」と「上かご」、(2)「上ロビー階」と「下かご」、(3)「下ロビー階」と「下かご」、(4)「下ロビー階」と「上かご」の4種類の最適ロビー階と最適かごの組み合わせの中から1種類の組み合わせが選択される。このように4種類の停止形態の中から割当評価値に基づいて停止形態を選択することで、運行状況に応じた最適な1つの停止形態が選択される。そのため、身障者利用者に限らず通常利用者が行先階として上ロビー階と下ロビー階を指定可能な場合と比べて、上かごと下かごの乗車率の偏りや、停止回数や、待ち時間やサービス完了時間などを減らすことができ、輸送能力を向上させることができる。
4.まとめ
本実施形態のダブルデッキエレベータ60の群管理システムは、
乗車前に利用者による行先階の指定操作を受け付ける行先階登録装置30と、
行先階登録装置30で指定された行先階を、それぞれ2個のかごを有する複数台のダブルデッキエレベータ60のいずれかのかごに割り当てる群管理制御装置10と、を備え、
行先階登録装置30は、
表示部34と、
表示部34に、利用者による行先階の指定操作を受け付ける複数の行先階ボタンを表示した操作画面を表示させる制御部21と、を備え、
制御部21は、
群管理制御装置10(所定装置の一例)から出力される表示信号(信号の一例)が示す利用者の属性に応じて、操作画面として、上ロビー階に対応する上ロビーボタン72Aと下ロビー階に対応する下ロビーボタン72Bとを個別に表示する第1の操作画面と、上ロビーボタン及72A及び下ロビーボタン72Bに代えて1つの共通ロビーボタン70を表示する第2の操作画面とのいずれか一方を表示させ、
群管理制御装置10は、
共通ロビーボタン70以外の行先階ボタンに対して指定操作があった場合、指定操作があった行先階ボタンに対応する行先階をいずれかのかごに割り当て、
共通ロビーボタン70に対して指定操作があった場合、輸送性能に関連する評価を行って、上ロビー階と下ロビー階とのうち一方のロビー階を行先階として設定するとともに当該一方のロビー階をいずれかのかごに割り当てる。
本実施形態のダブルデッキエレベータ60の群管理システムによれば、上ロビー階および下ロビー階の行先階指定に関して、利用者の属性に基づいて1つの共通ロビーボタン70で表示するか上ロビーボタン72A及び下ロビーボタン72Bで表示するかを切り替えている。これにより、例えば身障者利用者の場合は上ロビーボタン及72A及び下ロビーボタン72Bを表示して上ロビー階と下ロビー階を選択できるようにする等、利便性を向上させた制御が可能となる。これにより、ダブルデッキエレベータ60の利用者の利便性を向上させることができる。
また、本実施形態のダブルデッキエレベータ60の群管理システムでは、
行先階登録装置30の制御部31は、利用者の属性が身障者属性である場合、表示部34に第1の操作画面を表示させる。
本実施形態のダブルデッキエレベータ60の群管理システムによれば、身障者利用者の場合は第1の操作画面を表示して行先階を上ロビー階と下ロビー階で選択できるようにすることで、身障者利用者の利便性を向上させることができる。
また、本実施形態のダブルデッキエレベータ60の群管理システムでは、
行先階登録装置30の制御部31は、利用者の属性が身障者属性あるいは管理者属性(すなわち第1の属性)である場合、表示部34に第1の操作画面を表示させ、利用者の属性が通常利用者属性(すなわち第1の属性とは異なる第2の属性)である場合、表示部34に第2の操作画面を表示させる。
本実施形態のダブルデッキエレベータ60の群管理システムによれば、第2の属性を通常利用者の属性と設定し、第1の属性を身障者利用者の属性と設定することで、必要な利用者のみが上ロビー階と下ロビー階を選択することができる。これにより、ダブルデッキエレベータ60の輸送性能を向上させる運行制御と、利用者の利便性を向上させる運行制御を、利用者属性に応じて選択的に実施することができる。
また、本実施形態のダブルデッキエレベータ60の群管理システムでは、
行先階登録装置30の制御部31は、
利用者の属性が身障者属性または管理者属性である場合、表示部34に第1の操作画面を表示させ、
利用者の属性が通常利用者属性である場合、表示部34に第2の操作画面を表示させ、
複数のマルチデッキエレベータ60は、身障者属性の利用者の利用に適した身障者対応マルチデッキエレベータ60Dを含み、
群管理制御装置10は、
利用者の属性が身障者属性である場合、身障者対応マルチデッキエレベータ60Dのいずれかのかごに、利用者の行先階を割り当て、
利用者の属性が管理者属性または通常利用者属性である場合、全てのマルチデッキエレベータ60のいずれかのかごに、利用者の行先階を割り当てる。
本実施形態のダブルデッキエレベータ60の群管理システムによれば、身障者及び管理者の利便性をより向上させる運行制御が可能となる。
本実施形態の行先階登録装置30は、
それぞれ2個のかごを有する複数台のダブルデッキエレベータ60を管理する群管理制御装置10に、乗車前に利用者により指定される行先階を乗車前に登録する行先階登録装置30であって、
表示部34と、
表示部34に、利用者による行先階の指定操作を受け付ける複数の行先階ボタンを表示した操作画面を表示させる制御部31と、を備え、
制御部21は、
群管理制御装置10(所定装置の一例)から出力される表示信号(信号の一例)が示す利用者の属性に応じて、操作画面として、上ロビー階に対応する上ロビーボタン72Aと下ロビー階に対応する下ロビーボタン72Bとを個別に表示する第1の操作画面と、上ロビーボタン及72A及び下ロビーボタン72Bに代えて1つの共通ロビーボタン70を表示する第2の操作画面とのいずれか一方を表示させ、
制御部21は、
共通ロビーボタン70以外の行先階ボタンに対して指定操作があった場合、指定操作があった行先階ボタンに対応する行先階をいずれかのかごに割り当てることを要求する割当依頼信号を群管理制御装置10に出力し、
共通ロビーボタン70に対して指定操作があった場合、上ロビー階と下ロビー階とのうち一方のロビー階を行先階として設定するとともに当該一方のロビー階をいずれかのかごに割り当てることを要求する割当依頼信号を群管理制御装置10に出力する。
本実施形態の行先階登録装置30によれば、上ロビー階および下ロビー階の行先階指定に関して、利用者の属性に基づいて1つの共通ロビーボタン70で表示するか上ロビーボタン72A及び下ロビーボタン72Bで表示するかを切り替えている。これにより、例えば身障者利用者の場合は上ロビーボタン72A及び下ロビーボタン72Bを表示して上ロビー階と下ロビー階を選択できるようにする等、利便性を向上させた制御が可能となる。これにより、ダブルデッキエレベータ60の利用者の利便性を向上させることができる。
(実施形態2)
図12は、実施形態2における行先階登録装置の外観を模式的に示した図である。図13は、図12に示す行先階登録装置を含むエレベータシステムの電気的構成を示したブロック図である。
実施形態1では、行先階登録装置30は、群管理制御装置10から出力される表示信号が示す利用者の属性に応じて、表示部34に、第1の操作画面または第2の操作画面を表示する。しかし、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、行先階登録装置130に隣接して設けられたカードリーダ37に代えて、図12に示すように身障者ボタン132を設け、行先階登録装置130は、身障者ボタン132(所定装置の一例)から出力される信号が示す利用者の属性に応じて、表示部34に、第1の操作画面または第2の操作画面を表示するようにしてもよい。この構成の場合、セキュリティサーバは不要である。以下、構成及び動作について詳しく説明する。
図12(a)は、上ロビーボタン72A及び下ロビーボタン72Bを表示した第1の操作画面を示し、図12(b)は、共通ロビーボタン70を表示した第2の操作画面を示す。本実施形態では、実施形態1で説明した案内画面は不要であり、デフォルト画面として第2の操作画面が表示される。
図12(b)に示すように共通ロビーボタン70を表示した第2の操作画面がデフォルト画面として表示されているときに、利用者により身障者ボタン132が押されると、図12(a)に示すように上ロビーボタン72A及び下ロビーボタン72Bを表示した第1の操作画面が表示される。このような制御を行う場合のエレベータシステムのブロック図およびフローチャートを図13、図14にそれぞれ示す。
図13に示すエレベータシステムでは、セキュリティサーバ100およびカードリーダ37が省略されている。
行先階登録装置130の制御部には身障者ボタン132が接続されている。身障者ボタン132は、例えば、物理接点を有する機械式スイッチで構成されてもよいし、圧電素子を利用した圧電スイッチで構成されてもよいし、表示部34に表示されるボタンで構成されてもよい。また、身障者ボタン132は、行先階登録装置130に一体的に設けられてもよいし、別体で設けられてもよい。身障者ボタン132は、当該ボタンが押されたか否か(ONかOFFか)を示すON/OFF信号を行先階登録装置130の制御部に出力する。行先階登録装置130の制御部は、身障者ボタン132からのON/OFF信号に基づいて利用者の属性を認識する。
図13に示す行先階登録装置130の制御部は、図14に示すフローチャートの各ステップを実行する。
具体的には、行先階登録装置30の制御部31は、共通ロビーボタン70を表示した第2の操作画面を、デフォルト画面として表示部34に表示させる(S60)。
行先階登録装置130は、身障者ボタン132が押されたか否かを判断する(S61)。具体的には、行先階登録装置130の制御部は、身障者ボタン132からON信号が出力された場合、身障者ボタン132が押された(YES)と判断し、身障者ボタン132からOFF信号が出力されているときは、身障者ボタン132が押されていない(NO)と判断する。
身障者ボタン132が押されていない場合(S61でNO)、行先階登録装置130の制御部は、ステップS65の判断を実行する。
身障者ボタン132が押された場合(S61でYES)、行先階登録装置130の制御部は、現在表示中の第2の操作画面に代えて、第1の操作画面を表示部34に表示させる(S63)。つまり、図12(b)に示す第2の操作画面から図12(a)に示す第1の操作画面に切り替える。
ステップS63以降のステップS64〜ステップS69では、図10に示したステップS35〜S39、S41と概ね同じ処理が行われるため、ここでは説明を省略する。
ステップS69を実行すると、あるいは、ステップS66でYESと判断すると、行先階登録装置130の制御部は、ステップS60の処理を実行する。つまり、行先階登録装置130の制御部は、第2の操作画面を表示部34に表示させる。
本実施形態によれば、利用者が身障者であるか一般利用者であるかに応じて、第1の操作画面と第2の操作画面とを切り替えて表示することができ、実施形態1と同様に、身障者利用者の利便性を向上させることができる。また、輸送能力を向上させることができる。
なお、身障者ボタン132に加え、管理者ボタンをさらに設けてもよい。管理者ボタンがない場合、管理者は、身障者ボタン132を利用することで上ロビー階と下ロビー階を区別して利用することができるが、身障者対応号機しか割り当てられない。これに対し、管理者ボタンをさらに設ければ、行先階登録装置130が身障者と管理者とを区別して認識でき、実施形態1と同様の制御が可能となる。なお、身障者ボタン132や管理者ボタンを一般利用者が押しても反応しないように、身障者ボタン132や管理者ボタンに対して一定時間内に2以上の所定回数の押下操作が行われたときや、所定リズムの複数回の押下操作が行われたときに、行先階登録装置130の制御部は、身障者や管理者の操作があったと判断するようにしてもよい。更に、身障者ボタン132や管理者ボタンを一般利用者が押しても反応しないように、操作部35は、暗証番号を入力するためのテンキーボタンを表示し、認証が成功した場合に図12(a)に示す第1の操作画面に切り替えるようにしてもよい。
(実施形態3)
図15は、実施形態3における行先階登録装置の外観を模式的に示した図である。
本実施形態では、実施形態2の身障者ボタン132に代えて、専用カードリーダ232が設けられる。行先階登録装置230は、専用カードリーダ232(所定装置の一例)から出力される信号が示す利用者の属性に応じて、表示部34に、第1の操作画面または第2の操作画面を表示する。なお、専用カードリーダ232を用いた場合であっても、図14に示すフローチャートの各ステップを同様に実施することができる。専用カードリーダ232は、例えば、行先階登録装置230の表示部34の下方に設けられる。専用カードリーダ232は、身障者利用者及び管理者のみに配布される専用カードに記録されている情報を読み取る。専用カードには、専用カードの所持者の利用者属性の情報が記録されている。
専用カードリーダ232は、実施形態1のカードリーダと同様の電気的、物理的構成を有するカードリーダを用いることができる。専用カードリーダ232は、利用者によりタッチされた専用カードから読み取った利用者属性を示す信号を行先階登録装置230の制御部に出力する。
実施形態3における行先階登録装置230の制御部は、実施形態2で説明した図14に示すフローチャートのステップS61において、身障者ボタン132が押されたか否かを判断することに代えて、専用カードリーダ232から利用者属性を示す信号が出力されたか否かを判断する。専用カードリーダ232から利用者属性を示す信号が出力された場合(S61でYES)、行先階登録装置230の制御部は、実施形態2の図14のステップS62〜S71と同じ処理を実行する。
このような実施形態3によれば、行先階登録装置230は、専用カードリーダ232から出力される利用者属性を示す信号に基づいて、第1の操作画面と第2の操作画面を切り替えることができる。これにより、実施形態1と同様の効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
(i)前記各実施形態では、割当号機を決定した際に、図3に示すように表示部34に「割当号機」を表示する場合について説明したが、本発明はこのような場合に限定されない。例えば、「割当号機」に加えて、「割当かご」や「割当ロビー階」を表示してもよい。「割当かご」の表示においては、例えば、「上かご」の文字あるいは「下かご」の文字を「割当号機」の文字の表示に併記する。「割当ロビー階」の表示においては、例えば、「上ロビー階」の文字あるいは「下ロビー階」の文字を「割当号機」や「割当かご」の文字の表示に併記する。図3(b)に示す共通ロビーボタン70に対して指定操作があった場合に「割当号機」に加えて「割当ロビー階」を表示部34に表示させれば、行先階が上ロビー階であるか下ロビー階であるかを利用者が事前に確認することができる。
(ii)前記各実施形態では、利用者属性に関する第1の属性として、身障者属性及び管理者属性を例示した。しかし、本発明では、第1の属性として、例えば、配送業者や清掃業者等の「業者属性」を含めてもよい。配送業者や清掃業者は、管理者同様、荷物の配送やビルの清掃のために全フロアを自由に移動できるように上ロビー階と下ロビー階を選択できるようにすることが望ましいからである。この場合、実施形態1では、第1の属性用のIDカードを配送業者や清掃業者に提供し、実施形態3では、専用カードを配送業者や清掃業者に提供すればよい。
(iii)前記実施形態1では、カードリーダ37によるIDカードの読み取りが行われていないときに、デフォルト画面として図6に示す画面を表示する場合について説明したが、本発明はこのような場合に限定されない。例えば、図3(b)に示す共通ロビーボタン70を含む第2の操作画面をデフォルト画面として表示してもよい。この場合、デフォルト画面としての第2の操作画面を表示しているときに、身障者属性あるいは管理者属性のIDカードの読み取りが行われた場合、上ロビーボタン72A及び下ロビーボタン72Bを含む第1の画面に切り替えるようにしてもよい。
(vi)前記各実施形態では、制御部11、21、31は、CPU、MPU等を利用して構成され、記憶部12、22、32から読み出したプログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、各種の機能を実現している。つまり、各制御部11、21、31は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現されている。しかし、各制御部11、21、31は、例えば、ハードウェア(電子回路)のみ、FPGA、ASIC等を利用して構成してもよい。
10 群管理制御装置
11 制御部
12 記憶部
13 入出力インタフェース
20 号機制御装置
21 制御部
22 記憶部
23 入出力インタフェース
30 行先階登録装置
31 制御部
32 記憶部
33 入出力インタフェース
34 表示部
35 操作部
36 通常階ボタン
37 カードリーダ
38 ロビーボタン
40 ドア制御装置、かご制御装置
60、60A〜60D ダブルデッキエレベータ
70 共通ロビーボタン
72 個別ロビーボタン
72A 上ロビーボタン
72B 下ロビーボタン
74 メッセージ
100 セキュリティサーバ
101 制御部
102 記憶部
103 入出力インタフェース
130 行先階登録装置
132 身障者ボタン
230 行先階登録装置
232 カードリーダ(専用カードリーダ)

Claims (5)

  1. 乗車前に利用者による行先階の指定操作を受け付ける行先階登録装置と、
    前記行先階登録装置で指定された行先階を、それぞれ2個のかごを有する複数台のダブルデッキエレベータのいずれかのかごに割り当てる群管理制御装置と、を備え、
    前記行先階登録装置は、
    表示部と、
    前記表示部に、利用者による行先階の指定操作を受け付ける複数の行先階ボタンを表示した操作画面を表示させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    所定装置から出力される信号が示す前記利用者の属性に応じて、前記操作画面として、上ロビー階に対応する上ロビーボタンと下ロビー階に対応する下ロビーボタンとを個別に表示する第1の操作画面と、前記上ロビーボタン及び前記下ロビーボタンに代えて1つの共通ロビーボタンを表示する第2の操作画面と、のいずれか一方を表示させ、
    前記群管理制御装置は、
    前記共通ロビーボタン以外の行先階ボタンに対して指定操作があった場合、指定操作があった行先階ボタンに対応する行先階をいずれかのかごに割り当て、
    前記共通ロビーボタンに対して指定操作があった場合、輸送性能に関連する評価を行って、上ロビー階と下ロビー階とのうち一方のロビー階を行先階として設定するとともに当該一方のロビー階をいずれかのかごに割り当てる、
    ダブルデッキエレベータの群管理システム。
  2. 前記制御部は、前記利用者の属性が身障者属性である場合、前記表示部に前記第1の操作画面を表示させる、
    請求項1に記載のダブルデッキエレベータの群管理システム。
  3. 前記制御部は、
    前記利用者の属性が第1の属性である場合、前記表示部に前記第1の操作画面を表示させ、
    前記利用者の属性が前記第1の属性とは異なる第2の属性である場合、前記表示部に前記第2の操作画面を表示させる、
    請求項1に記載のダブルデッキエレベータの群管理システム。
  4. 前記制御部は、
    前記利用者の属性が身障者属性または管理者属性である場合、前記表示部に前記第1の操作画面を表示させ、
    前記利用者の属性が通常利用者属性である場合、前記表示部に前記第2の操作画面を表示させ、
    前記複数のマルチデッキエレベータは、身障者属性の利用者の利用に適した身障者対応マルチデッキエレベータを含み、
    前記群管理制御装置は、
    前記利用者の属性が身障者属性である場合、身障者対応マルチデッキエレベータのいずれかのかごに、前記利用者の行先階を割り当て、
    前記利用者の属性が管理者属性または通常利用者属性である場合、全てのマルチデッキエレベータのいずれかのかごに、前記利用者の行先階を割り当てる、
    請求項1に記載のダブルデッキエレベータの群管理システム。
  5. それぞれ2個のかごを有する複数台のダブルデッキエレベータを管理する群管理制御装置に、乗車前に利用者により指定される行先階を乗車前に登録する行先階登録装置であって、
    表示部と、
    前記表示部に、利用者による行先階の指定操作を受け付ける複数の行先階ボタンを表示した操作画面を表示させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    所定装置から出力される信号が示す前記利用者の属性に応じて、前記操作画面として、上ロビー階に対応する上ロビーボタンと下ロビー階に対応する下ロビーボタンとを個別に表示する第1の操作画面と、前記上ロビーボタン及び前記下ロビーボタンに代えて1つの共通ロビーボタンを表示する第2の操作画面とのいずれか一方を表示させ、
    前記共通ロビーボタン以外の行先階ボタンに対して指定操作があった場合、指定操作があった行先階ボタンに対応する行先階をいずれかのかごに割り当てることを要求する信号を前記群管理制御装置に出力し、
    前記共通ロビーボタンに対して指定操作があった場合、上ロビー階と下ロビー階とのうち一方のロビー階を行先階として設定するとともに当該一方のロビー階をいずれかのかごに割り当てることを要求する信号を前記群管理制御装置に出力する、
    行先階登録装置。
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