JP6320214B2 - 重量指示計 - Google Patents

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本発明は、被計量物の重量を計量する計量装置に備えられる重量指示計に関する。
従来、重量選別機、車両計量装置等の計量装置には、荷重検出器からの荷重信号に基づいて被計量物の重量値を算出し、その重量値等を表示する重量指示計が備えられている。
従来の重量指示計では、例えばロードセル等の荷重センサからの荷重信号がA/D変換されたデジタル荷重信号に対して種々のノイズ等を除去するためのフィルタ処理を施すフィルタ(デジタルフィルタ)を有している。そして、このフィルタ処理されたデジタル荷重信号に基づいて、所定の重量値取得方法によって被計量物の重量値を取得(算出)するように構成されている。
いずれの種類の計量装置であっても、一般に、できるだけ速く、かつ精確に被計量物の重量を測定できることが要求される。
例えば、特許文献1には、重量選別装置に表示装置が設けられ、この表示装置の画面に、重量信号を波形表示し、この重量波形上に測定開始から終了までの測定タイミングを表示するとともにその測定タイミングで算出される測定重量を表示し、測定タイミングの調整を行うことができる構成が記載されている。
しかしながら、被計量物が供給される計量部への被計量物の供給のなされ方や設置場所の相違、計量装置の種類等によって、速い速度で精確に重量を測定するのに適したフィルタの特性は異なる。
また、重量値取得方法には、主に2つの方法がある。1つの方法は、被計量物が計量部へ供給されるタイミングを基点に、所定の安定待ち時間をカウントし、この安定待ち時間を経た時点のフィルタ処理されたデジタル荷重信号に基づいて重量値を算出する方法である。
別の1つの方法は、所定時間間隔(A/D変換のサンプリング周期の間隔)で順次得られるフィルタ処理されたデジタル荷重信号の値が収束状態(安定状態)であるか否かを、所定の重量値収束判定条件に基づいて判定し、収束状態と判定した時点で、フィルタ処理されたデジタル荷重信号に基づいて重量値を算出する方法である。
特開平3−282220号公報
重量指示計では、計量装置の設置前に、フィルタ特性及び重量値取得条件(安定待ち時間や重量値収束判定条件)の仮設定がなされており、計量装置の設置時などに、フィルタ特性の調整や重量値取得条件の調整がなされることが一般的である。
特許文献1では、重量信号を波形表示することができる。しかしながら、速くて精確な重量値を得るためには、それに適したフィルタ特性及び重量値取得条件を設定しなければならない。また、フィルタ特性の変更に応じて重量値取得条件も変わってくる。そのため、フィルタ特性の調整や重量値取得条件の調整を行う上でより有用な情報の表示が望まれている。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、フィルタ特性の調整や重量値取得条件の調整を行う上で、有用な情報を表示することができる重量指示計を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある形態(aspect)に係る重量指示計は、計量部に供給される被計量物の重量を計量する計量装置に備えられ、前記被計量物の重量を計量するために用いられる荷重センサの出力信号がA/D変換されて所定時間間隔の時刻で順次入力されるデジタル荷重信号をフィルタ処理して出力するフィルタ処理手段と、通常計量モードにおいて前記フィルタ処理手段から前記所定時間間隔で順次出力されるデジタル荷重信号に基づいて前記被計量物の重量の表示値を算出する表示重量算出手段とを有する重量指示計であって、テスト計量を行うテスト計量モードにおいて、被計量物が前記計量部に供給されたときに前記フィルタ処理手段から前記所定時間間隔で順次出力されるデジタル荷重信号が示す重量値と前記被計量物の最終重量値との差である出力偏差を順次算出する出力偏差算出手段と、前記出力偏差算出手段で順次算出される前記出力偏差を時刻と関連付けた出力偏差時系列データを生成する出力偏差データ生成手段と、前記出力偏差時系列データを横軸を時間軸にして画面にグラフ表示する表示手段とを備えている。
この構成によれば、出力偏差時系列データのグラフを表示することができる。このグラフは、フィルタ処理手段の出力が示す重量値と最終重量値との差の経時変化が表示されたグラフとなるので、最終重量値への収束状況を容易に視認できるようになる。そして、最終重量値付近の出力偏差を拡大して表示させることにより、最終重量値への収束状況をより正確に視認できるようになる。よって、フィルタ処理手段のフィルタ特性の調整(フィルタ定数等の調整)や重量値取得条件の調整等に有用である。
前記テスト計量モードにおいて、被計量物が前記計量部に供給されたときに前記フィルタ処理手段から前記所定時間間隔で順次出力されるデジタル荷重信号が示す重量値を時刻と関連付けたフィルタ出力時系列データを生成するフィルタ出力データ生成手段と、前記フィルタ出力時系列データを表示させる出力データ表示モードと、前記出力偏差時系列データを表示させる出力偏差データ表示モードとのうちのいずれかを選択する表示モード選択手段とをさらに備え、前記表示手段は、前記表示モード選択手段で選択される表示モードに応じた前記時系列データを横軸を時間軸にして画面にグラフ表示するよう構成されていてもよい。
この構成によれば、フィルタ出力時系列データのグラフと出力偏差時系列データのグラフとを選択して表示させることができ、最終重量値への収束状況を容易に視認できるようになる。よって、フィルタ処理手段のフィルタ特性の調整(フィルタ定数等の調整)や重量値取得条件の調整等に有用である。
前記テスト計量モードにおいて、被計量物が前記計量部に供給されたときに前記フィルタ処理手段に前記所定時間間隔で順次入力されるデジタル荷重信号が示す重量値を時刻と関連付けたフィルタ入力時系列データを生成するフィルタ入力データ生成手段をさらに備え、前記表示モード選択手段は、前記フィルタ出力時系列データと前記フィルタ入力時系列データとを横軸を時間軸にして前記表示手段の画面に同時にグラフ表示させる入出力データ表示モードを、さらに選択可能に構成されていてもよい。
この構成によれば、入出力データ表示モードによって、フィルタ出力時系列データとフィルタ入力時系列データとが同時にグラフ表示されるので、フィルタ処理手段による効果を容易に視認することができ、フィルタ処理手段のフィルタ特性の調整(フィルタ定数等の調整)等に有用である。
前記テスト計量モードにおいて、被計量物が前記計量部に供給されたときに前記フィルタ処理手段に前記所定時間間隔で順次入力されるデジタル荷重信号が示す重量値と前記被計量物の最終重量値との差である入力偏差を順次算出する入力偏差算出手段と、前記入力偏差算出手段で順次算出される前記入力偏差を時刻と関連付けた入力偏差時系列データを生成する入力偏差データ生成手段とをさらに備え、前記表示モード選択手段は、前記出力偏差時系列データと前記入力偏差時系列データとを横軸を時間軸にして前記表示手段の画面に同時にグラフ表示させる入出力偏差データ表示モードを、さらに選択可能に構成されていてもよい。
この構成によれば、入出力偏差データ表示モードによって、出力偏差時系列データと入力偏差時系列データとが同時にグラフ表示されるので、フィルタ処理手段による効果を容易に視認することができ、フィルタ処理手段のフィルタ特性の調整(フィルタ定数等の調整)等に有用である。
前記表示モード選択手段により前記出力データ表示モードが選択されて前記表示手段に表示されている前記フィルタ出力時系列データのグラフ上において所望の時間範囲を指定する第1の時間範囲指定手段と、前記表示モード選択手段により前記出力偏差データ表示モードが選択されて前記表示手段に表示されている前記出力偏差時系列データのグラフ上において所望の時間範囲を指定する第2の時間範囲指定手段とをさらに備え、前記表示手段は、前記第1の時間範囲指定手段により時間範囲が指定されたときに、前記グラフ表示された前記フィルタ出力時系列データのうちの前記時間範囲内に存在する部分を時間軸方向に拡大表示するように構成されるとともに、前記第2の時間範囲指定手段により時間範囲が指定されたときに、前記グラフ表示された前記出力偏差時系列データのうちの前記時間範囲内に存在する部分を時間軸方向に拡大表示するように構成されていてもよい。
この構成によれば、指定された時間範囲内のグラフが、時間軸方向に拡大表示されるので、フィルタ処理されたデジタル荷重信号が示す重量値または出力偏差の時間経過における変動の状況を容易に視認できる。
また、本発明の他の形態に係る重量指示計は、計量部に供給される被計量物の重量を計量する計量装置に備えられ、前記被計量物の重量を計量するために用いられる荷重センサの出力信号がA/D変換されて所定時間間隔の時刻で順次入力されるデジタル荷重信号をフィルタ処理して出力するフィルタ処理手段と、通常計量モードにおいて前記フィルタ処理手段から前記所定時間間隔で順次出力されるデジタル荷重信号に基づいて前記被計量物の重量の表示値を算出する表示重量算出手段とを有する重量指示計であって、テスト計量を行うテスト計量モードにおいて、被計量物が前記計量部に供給されたときに前記フィルタ処理手段から前記所定時間間隔で順次出力されるデジタル荷重信号が示す重量値を時刻と関連付けたフィルタ出力時系列データを生成するフィルタ出力データ生成手段と、前記テスト計量モードにおいて、被計量物が前記計量部に供給されたときに前記フィルタ処理手段に前記所定時間間隔で順次入力されるデジタル荷重信号が示す重量値を時刻と関連付けたフィルタ入力時系列データを生成するフィルタ入力データ生成手段と、前記フィルタ出力時系列データを表示させる出力データ表示モードと、前記フィルタ出力時系列データと前記フィルタ入力時系列データとを同時に表示させる入出力データ表示モードとのうちのいずれかを選択する表示モード選択手段と、前記表示モード選択手段で選択される表示モードに応じた前記時系列データを横軸を時間軸にして画面にグラフ表示する表示手段とを備えている。
この構成によれば、出力データ表示モードによって表示されるフィルタ出力時系列データのグラフからフィルタ処理手段の出力状態を把握できるだけでなく、入出力データ表示モードによって、フィルタ出力時系列データとフィルタ入力時系列データとが同時にグラフ表示されるので、フィルタ処理手段による効果を容易に視認することができ、フィルタ処理手段のフィルタ特性の調整(フィルタ定数等の調整)等に有用である。
前記テスト計量モードにおいて、複数回のテスト計量を行うために被計量物が前記計量部に複数回供給されるときに、各回のテスト計量における前記フィルタ出力時系列データをいずれの回のテスト計量であるかを示す識別番号と関連付けて記憶するフィルタ出力データ記憶手段と、1つ以上の前記識別番号を選択する識別番号選択手段とをさらに備え、前記表示手段は、前記表示モード選択手段により出力データ表示モードが選択され、かつ前記識別番号選択手段により前記識別番号が選択されたときに、前記選択された識別番号と関連付けられている前記フィルタ出力時系列データをグラフ表示するよう構成され、前記識別番号が複数選択されたときには、前記選択された全ての識別番号の各々と関連付けられている複数の前記フィルタ出力時系列データを同時にグラフ表示するよう構成されていてもよい。
この構成によれば、比較したい複数のフィルタ出力時系列データを選択して同時に表示させることにより、計量部への被計量物の供給のなされ方の違い等によるフィルタ処理手段の出力における違いの様子が一目で視認できる。また、各回のテスト計量において、フィルタ処理手段のフィルタ特性を変更すれば、異なるフィルタ特性の比較が容易となり、フィルタ処理手段のフィルタ特性の調整(フィルタ定数等の調整)等に有用である。
前記テスト計量モードにおいて、複数回のテスト計量を行うために被計量物が前記計量部に複数回供給されるときに、各回のテスト計量における前記出力偏差時系列データをいずれの回のテスト計量であるかを示す識別番号と関連付けて記憶する出力偏差データ記憶手段と、1つ以上の前記識別番号を選択する識別番号選択手段とをさらに備え、前記表示手段は、前記表示モード選択手段により出力偏差データ表示モードが選択され、かつ前記識別番号選択手段により前記識別番号が選択されたときに、前記選択された識別番号と関連付けられている前記出力偏差時系列データをグラフ表示するよう構成され、前記識別番号が複数選択されたときには、前記選択された全ての識別番号の各々と関連付けられている複数の前記出力偏差時系列データを同時にグラフ表示するよう構成されていてもよい。
この構成によれば、比較したい複数の出力偏差時系列データを選択して同時に表示させることにより、計量部への被計量物の供給のなされ方の違いによるフィルタ処理手段の出力における違いの様子が一目で視認できる。また、各回のテスト計量において、フィルタ処理手段のフィルタ特性を変更すれば、異なるフィルタ特性の比較が容易となり、フィルタ処理手段のフィルタ特性の調整(フィルタ定数等の調整)等に有用である。
前記表示モード選択手段により前記出力データ表示モードが選択されて前記表示手段に表示されている前記フィルタ出力時系列データのグラフ上において所望の時刻を指定するための第1の時刻指定手段と、前記表示モード選択手段により前記出力偏差データ表示モードが選択されて前記表示手段に表示されている前記出力偏差時系列データのグラフ上において所望の時刻を指定するための第2の時刻指定手段とをさらに備え、前記表示手段は、前記第1の時刻指定手段によって時刻が指定されたときに、この指定された時刻における前記フィルタ出力時系列データの前記重量値を画面に表示するよう構成されるとともに、前記第2の時刻指定手段によって時刻が指定されたときに、この指定された時刻における前記出力偏差時系列データの前記出力偏差の値を画面に表示するよう構成されていてもよい。
この構成によれば、第1の時刻指定手段によって指定された時刻におけるフィルタ出力時系列データの重量値を容易に知ることができる。また、第2の時刻指定手段によって指定された時刻における出力偏差の値を容易に知ることができる。
前記テスト計量モードにおいて、複数回のテスト計量を行うために被計量物が前記計量部に複数回供給されるときに、各回のテスト計量における前記フィルタ出力時系列データをいずれの回のテスト計量であるかを示す識別番号と関連付けて記憶するフィルタ出力データ記憶手段と、前記テスト計量モードにおいて、複数回のテスト計量を行うために被計量物が前記計量部に複数回供給されるときに、各回のテスト計量における前記出力偏差時系列データを前記識別番号と関連付けて記憶する出力偏差データ記憶手段と、統計値の表示を指示する統計値表示指示手段と、前記統計値表示指示手段によって統計値の表示の指示がなされたときに、前記表示モード選択手段により前記出力データ表示モードまたは前記出力偏差データ表示モードが選択されて前記表示手段に表示されている前記フィルタ出力時系列データまたは前記出力偏差時系列データのグラフ上において所望の時刻を指定するための統計値取得時刻指定手段と、前記統計値表示指示手段によって統計値の表示の指示がなされたときに、前記フィルタ出力データ記憶手段に記憶された複数回のテスト計量における前記フィルタ出力時系列データの各時刻における前記重量値のばらつき度と、前記出力偏差データ記憶手段に記憶された複数回のテスト計量における前記出力偏差時系列データの各時刻における前記出力偏差のばらつき度とのうちの、少なくとも一方を算出する統計値算出手段とをさらに備え、前記表示手段は、前記統計値表示指示手段によって統計値の表示が指示され、かつ前記統計値取得時刻指定手段によって時刻が指定されたときに、前記統計値算出手段により算出された前記指定された時刻における前記重量値のばらつき度と前記出力偏差のばらつき度とのうちの少なくとも一方を統計値として画面に表示するよう構成されていてもよい。
この構成によれば、指定された時刻における重量値のばらつき度や出力偏差のばらつき度を表示させることにより、多くの計量回数に亘っての統計的に最も精確な重量値の得られるタイミング(時刻)を、統計値(重量値のばらつき度、出力偏差のばらつき度)すなわち、重量値のばらつきが最小となる時刻として、容易に把握することができる。よって、被計量物が供給されてから所定の安定待ち時間の経過後に重量値を取得する計量装置、すなわち安定待ち時間が設定される計量装置において、安定待ち時間の設定調整等に有用である。
重量値取得の可否判定を指示する重量取得判定指示手段と、前記重量取得判定指示手段によって重量値取得の可否判定の指示がなされたときに、前記表示モード選択手段により前記出力データ表示モードまたは前記出力偏差データ表示モードが選択されて前記表示手段に表示されている前記フィルタ出力時系列データまたは前記出力偏差時系列データのグラフ上において所望の時刻を指定するための判定時刻指定手段と、前記判定時刻指定手段によって時刻が指定されたときに、前記フィルタ出力時系列データにおける、前記指定された時刻及びそれ以前の時刻の複数個の重量値に基づいて、前記指定された時刻における前記フィルタ処理手段の出力値が収束状態であるか否かを判断し、収束状態である場合には重量値取得可能と判定し、収束状態でない場合には重量値取得不可と判定する重量値取得可否判定手段と、前記表示手段は、前記重量取得判定指示手段によって重量値取得の可否判定が指示され、かつ前記判定時刻指定手段によって時刻が指定されたときに、前記重量値取得可否判定手段による判定結果を画面に表示するよう構成されていてもよい。
この構成によれば、指定した時刻において重量値取得可否判定を行わせ、重量値取得可否の判定結果を表示させることにより、最終重量値に対して許容誤差範囲内となる重量値がどの時刻で取得可能であるのかの判定作業を容易にする。これによって、重量値の収束判定を行って重量値を取得する計量装置において、重量値収束判定条件の設定調整等に有用である。
前記フィルタ処理手段に対して入出力されるデジタル荷重信号の示す重量値が、前記表示重量算出手段で算出される重量の表示値より分解能が高い内部分解能レベルであり、前記表示手段の画面にグラフ表示される前記時系列データの各値が前記内部分解能レベルの値であるようにしてもよい。
この構成によれば、分解能が高い内部分解能レベルの値に基づいて時系列データのグラフが表示されるので、詳細なグラフ表示が可能になる。
前記最終重量値に対する許容誤差範囲を設定する許容誤差範囲設定手段をさらに備え、前記表示手段は、前記許容誤差範囲が設定され、かつ前記表示モード選択手段により前記出力データ表示モードが選択されているときに、前記フィルタ出力時系列データがグラフ表示される表示領域内において、前記許容誤差範囲の範囲内と範囲外との境界線を表示するよう構成されるとともに、前記許容誤差範囲が設定され、かつ前記表示モード選択手段により前記出力偏差データ表示モードが選択されているときに、前記出力偏差時系列データがグラフ表示される表示領域内において、前記許容誤差範囲に対応する前記出力偏差の範囲の範囲内と範囲外との境界線を表示するよう構成されていてもよい。
この構成によれば、フィルタ出力時系列データのグラフに許容誤差範囲の内外の境界線が表示される。また、出力偏差時系列データのグラフに許容誤差範囲に対応する出力偏差の範囲の内外の境界線が表示される。そのため、フィルタ処理手段の出力(デジタル荷重信号)が許容誤差範囲か否かを容易に判断でき、許容誤差範囲内となる時刻の把握も容易になる。
前記最終重量値に対する許容誤差範囲を設定する許容誤差範囲設定手段をさらに備え、前記表示手段は、前記許容誤差範囲が設定され、かつ前記表示モード選択手段により前記出力データ表示モードが選択されているときに、前記許容誤差範囲の範囲内と範囲外の前記フィルタ出力時系列データが識別可能にグラフ表示されるよう構成され、前記許容誤差範囲が設定され、かつ前記表示モード選択手段により前記出力偏差データ表示モードが選択されているときに、前記許容誤差範囲に対応する前記出力偏差の範囲の範囲内と範囲外の前記出力偏差時系列データが識別可能にグラフ表示されるよう構成されていてもよい。
この構成によれば、許容誤差範囲の内外でフィルタ出力時系列データが識別可能にグラフ表示される。また、許容誤差範囲に対応する出力偏差の範囲の内外で出力偏差時系列データが識別可能にグラフ表示される。そのため、フィルタ処理手段の出力(デジタル荷重信号)が許容誤差範囲か否かを容易に判断でき、許容誤差範囲内となる時刻の把握も容易になる。
被計量物が前記計量部に供給されたことを示すトリガー信号を入力可能な信号入力部と、被計量物が前記計量部に供給されたことを検出するための所定のしきい値を記憶するしきい値記憶部と、前記信号入力部と前記しきい値記憶部とのいずれかを選択するデータ取得タイミング選択手段とをさらに備え、前記データ取得タイミング選択手段により前記信号入力部が選択されているときには、前記信号入力部に前記トリガー信号が入力されたときから予め設定された時間の間、前記時系列データが生成されるよう構成されるとともに、前記データ取得タイミング選択手段により前記しきい値記憶部が選択されているときには、前記フィルタ処理手段から順次出力されるデジタル荷重信号が示す重量値が前記しきい値記憶部に記憶されている前記しきい値を超えたときから予め設定された時間の間、前記時系列データが生成されるよう構成されていてもよい。
この構成によれば、被計量物が計量部に供給されたことをトリガー信号によって検知する計量装置であっても、また、フィルタ処理手段から順次出力されるデジタル荷重信号が示す重量値と所定のしきい値との比較によって検知する計量装置であっても、本重量指示計を用いて、フィルタ特性の調整や重量値取得条件の調整を行うことができる。
前記フィルタ処理手段から順次出力されるデジタル荷重信号が示す重量値がデータ取得しきい値を超えたときに、被計量物が前記計量部に供給されたことを検出する供給検出手段と、前記データ取得しきい値を変更するしきい値変更手段とをさらに備え、前記表示手段は、前記供給検出手段により被計量物が前記計量部に供給されたことが検出されてから予め設定された時間の間の前記時系列データをグラフ表示するよう構成されていてもよい。
この構成によれば、データ取得しきい値を変更することにより、時系列データをグラフ表示する際の原点となる時刻を変更することができ、所望する時間範囲のグラフを表示させることができる。
本発明は、以上に説明した構成を有し、フィルタ特性の調整や重量値取得条件の調整等を行う上で、有用な情報を表示することができる重量指示計を提供することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態の重量指示計を備えた計量装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 図2は、第1のテスト計量モードにおける制御部の機能の概略構成の一例を示すブロック図である。 図3は、フィルタ出力データテーブルの一例を示す図である。 図4は、出力偏差データテーブルの一例を示す図である。 図5は、フィルタ入力データテーブルの一例を示す図である。 図6は、入力偏差データテーブルの一例を示す図である。 図7(a)、図7(b)は、それぞれ、入出力データ表示モードにおいて、表示部の画面に表示されるフィルタ入力時系列データ及びフィルタ出力時系列データの一例を示す図である。 図8(a)は、出力データ表示モードにおいて、表示部の画面に表示されるフィルタ出力時系列データの一例を示す図であり、図8(b)は、出力偏差データ表示モードにおいて、表示部の画面に表示される出力偏差時系列データの一例を示す図である。 図9は、出力データ表示モードにおいて統計値表示機能が起動されたときの表示部の表示画面の一例を示す図である。 図10は、出力データ表示モードにおいて重量取得判定機能が起動されたときの表示部の表示画面の一例を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「最終重量値」とは、正確な重量値(ほぼ正確な重量値を含む)のことを意味する。例えば、テスト計量モードにおいて用いる被計量物が分銅の場合には、最終重量値は当該分銅の既知の重量値である。また、テスト計量を行う前に、予め、計量装置で、十分な時間をかけて、計量部やフィルタ出力の過渡応答を収束させ、被計量物をできるだけ精確に計量した重量値を最終重量値としてもよい。また、テスト計量時において、計量装置で、十分な時間をかけて、被計量物をできるだけ精確に計量した重量値を最終重量値としてもよい。
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態の重量指示計を備えた計量装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
この計量装置は、車両の重量等を測定する車両計量装置であり、被計量物50(車両)が載せられる計量台(計量部)1と、計量台1を支持して被計量物50の重量に応じたデジタル荷重信号を出力するデジタル荷重検出器2と、重量指示計3とを備えている。なお、計量装置が、例えば、重量式定量充填機等、車両計量装置以外の種々の計量装置であっても、本実施形態の重量指示計3を用いることができる。
計量台1は、平面視において長方形状であり、その4隅を下方から支持するようにデジタル荷重検出器2がこの例では4個設けられている。
デジタル荷重検出器2は、計量台1を下方から支持するロードセル等からなる荷重センサ4と、その荷重センサ4のアナログ出力信号を増幅する演算増幅器等からなる増幅器5と、増幅器5のアナログ出力信号をサンプリング周期(Δt)間隔でサンプリングし、サンプリング周期(Δt)間隔でデジタル信号(デジタル荷重信号)に変換して出力するA/D変換器6とを備えている。なお、各デジタル荷重検出器2は、A/D変換器6の次段に高周波ノイズを除去するための応答遅れの小さいデジタルフィルタを備え、このデジタルフィルタの出力を制御部7へ入力するように構成されてあってもよい。
重量指示計3は、制御部7と入力部10と表示部11とを備えている。
制御部7は、例えばマイクロコントローラ等によって構成され、CPU等からなる演算部8と、RAM及びROM等からなるメモリ9とを有する。演算部8は、そのCPUがメモリ9のROMに記憶されたCPUの実行プログラムを実行することにより、本重量指示計3を含む計量装置の動作を制御する。
表示部11は、制御部7から与えられる被計量物50の重量値等を画面に表示するディスプレイ(表示装置)で構成されている。入力部10は、使用者(計量装置のメーカの従業員等を含む)が制御部7への入力操作等を行うキーボード及びマウス等で構成されている。なお、入力部10は、表示部11と一体的に設けられたタッチパネルによって構成されていてもよい。
また、増幅器5及びA/D変換器6は、重量指示計3の筐体内部に設けられて、重量指示計3に備えられた構成としてもよい。また、増幅器5とA/D変換器6との間に、高周波ノイズを除去するアナログフィルタが設けられてあってもよい。
なお、入力部10は、表示モード選択手段、第1,第2の時間範囲設定手段、第1,第2の時刻指定手段、識別番号(計量番号)選択手段、統計値表示指示手段、統計値取得時刻指定手段、重量取得判定指示手段、判定時刻指定手段、許容誤差範囲設定手段及びしきい値変更手段として機能する他、零点・スパン係数の調整手段、及び風袋荷重をメモリ9に記憶させる記憶指示手段等として機能する。また、表示部11は表示手段等として機能する。
本実施形態の重量指示計3は、通常の計量動作を行わせる通常計量モードと、第1及び第2のテスト計量モードとを有しており、入力部10の操作によって、これら3つの計量モードを切り替えることができるように構成されている。第1及び第2のテスト計量モードは、主に計量装置の設置時等において選択して使用され、通常計量モードは、計量装置の設置後の稼働時において使用される。
第1のテスト計量モードは、同一の被計量物の計量を複数回行うためのテスト計量モードであり、第2のテスト計量モードは、複数の異なる被計量物の計量を行うためのテスト計量モードである。
図2は、主に第1のテスト計量モードにおける制御部7の機能の概略構成の一例を示すブロック図である。
制御部7は、通常計量モードの場合には、計量台1に被計量物50が載せられたときに、各デジタル荷重検出器2のA/D変換器6からサンプリング周期(Δt)間隔で入力するデジタル荷重信号をフィルタ入力算出部21で加算(合算)し、この加算した信号にフィルタ処理部22がノイズ等を除去するためのフィルタ処理を施し、このフィルタ処理された信号に基づいて、表示重量算出部31が被計量物50の計量装置としての仕様に定められた表示分解能の重量値(表示重量値)を算出し、その重量値を表示部11に表示させる。なお、制御部7は、各A/D変換器6から入力するデジタル荷重信号にフィルタ処理を施した後、加算(合算)し、この加算した信号に基づいて、被計量物50の重量値(表示重量値)を算出し、表示部11に表示させるように構成されてもよい。
なお、A/D変換器6の出力信号(デジタル荷重信号)の分解能(内部分解能)は、表示重量値の分解能(表示分解能)より高い。そして、フィルタ入力算出部21及びフィルタ処理部22では、表示分解能より高い内部分解能レベルでの演算が行われる。
以下、表示分解能レベルでの重量値である表示重量値(重量の表示値)に対し、内部分解能レベルでの重量値を内部重量値と記載する。
例えば、内部重量値をWN、表示重量値をWOとし、内部分解能が表示分解能のx倍の分解能(xは一般的に4以上の所定の整数値)である場合に、表示重量値WOは、WN/xの値を端数処理(例えば小数点以下を四捨五入)して整数値として算出する。
また、内部重量値WNは、フィルタ処理部22の出力であるデジタル荷重信号の値をWadとすると、次式により算出される。
WN=K(Wad−Wi−WZ)・・・(式1)
Kはスパン係数、Wiは風袋荷重、WZは零点調整による零点変動量であり、これらは制御部7のメモリ9に記憶されている。なお、零点変動量WZは、異物付着等による計量台1の風袋重量の変化や、ロードセルの零点ドリフトによる零点の変動を補正するための値で、その初期値は零に設定されている。そして、計量台1に被計量物50が載っていない状態で、例えば入力部10に設けられている零点調整スイッチが押されたときに、(式1)で算出される内部重量値WNが零となるように零点変動量WZの値が更新される。
通常計量モードにおいて、表示重量算出部31では、内部重量値換算部32が、前述の(式1)に基づいて、フィルタ処理部22からΔt間隔で順次出力されるデジタル荷重信号(Wad)を内部重量値(WN)に換算し、順次出力する。
そして、重量値収束判定部33では、内部重量値換算部32からΔt間隔で内部重量値(WN)を入力するたびに、所定の重量値収束判定条件に基づいて、重量値(内部重量値(WN))が収束状態(安定状態)であるか否かを判定する。具体的には、判定時点で入力された内部重量値と、それ以前に入力された内部重量値とを合わせてなる連続する所定個数(M個)の内部重量値の最大値(a)と最小値(b)との差(a−b)が、予め設定された許容幅の値(許容幅値Q)以下であるか否かを判定し、許容幅値Q以下になったときに、収束状態であると判定し、そうでない場合は収束状態ではないと判定する。そして、収束状態であると判定したときに、その旨を重量値算出部34へ伝達する。
重量値算出部34では、重量値収束判定部33から重量値が収束状態である旨を伝達されると、例えば、重量値収束判定部33が収束状態であると判定したときの上記M個の内部重量値(WN)の平均値(WNE)を算出し、さらにその平均値(WNE)を前述の所定値xで割り算し、端数処理して表示重量値(WO)を算出する。
[第1のテスト計量モード]
第1のテスト計量モードでは、次の(1)、(2)に述べるように、予め、テスト計量を行う被計量物の最終重量値を設定(メモリ9に記憶)しておいてから、その被計量物と同一の被計量物(重量が同一の被計量物であればよい)のテスト計量を複数回行う。
(1)最終重量値の設定
まず、テスト計量を行う被計量物50の最終重量値(Ma)をメモリ9に記憶させる。この場合、例えば、計量台1上に被計量物50を載せ、制御部7に入力されるデジタル荷重信号が安定な状態となる十分な時間(例えば5sec)の経過後に、使用者が例えば入力部10に設けられた手動計量スイッチを押す。制御部7は、このスイッチが押された時点のフィルタ処理部22の出力に基づいて被計量物50の内部重量値を算出し、その内部重量値を最終重量値Maとしてメモリ9に記憶する。
この最終重量値Maを取得する際には、制御部7内に、フィルタ処理部22とは異なる最終重量値測定用フィルタを設け、このフィルタの出力に基づいて最終重量値Maを算出するようにしてもよい。この最終重量値測定用フィルタは、応答は遅いが荷重信号に重畳される振動ノイズの平滑特性(減衰特性)の大きいものが設定されており、計量台1上の被計量物50の精確な重量値が得られる特性を持つものである。
また、被計量物50の重量値が既知の場合には、既知の重量値を入力部(例えばキーボード)10を操作して最終重量値Maとして入力するようにしてもよい。
いずれの場合も、最終重量値Maは、フィルタ処理部22のフィルタ応答出力の最終重量値に相当する内部重量値として記憶される。
(2)複数回のテスト計量の実施
次に、使用者が例えば入力部10に設けられたテスト計量スイッチを押した後、上記最終重量値Maの設定された被計量物50を、計量台1に載せることにより、テスト計量が実施される。
この際、制御部7は、図2に示す表示重量算出部31以外の各部20〜29が機能する。ここで、統括制御部20は、各部21〜29を制御する。また、フィルタ出力データ記憶部91、フィルタ出力偏差データ記憶部92、フィルタ入力データ記憶部93、及び、フィルタ入力偏差データ記憶部94は、メモリ9内に形成される。それぞれの記憶部91〜94に記憶されるデータテーブル91T〜94Tの一例を図3〜図6に示す。なお、表示重量算出部31は、前述のように通常計量モードにおいて機能するブロックである。
テスト計量の実施により、制御部7内の各部は以下のように機能する。
フィルタ入力算出部21は、本例では4個のデジタル荷重検出器2の各々から所定時間(Δt=A/D変換器6のサンプリング周期)ごとに入力されるデジタル荷重信号を、所定時間(Δt)ごとに合算し、この合算値を出力する。
フィルタ処理部22は、例えば、1つのデジタルフィルタ、または、複数のデジタルフィルタが縦続接続された合成フィルタで構成され、フィルタ入力算出部21で合算されて順次入力されるデジタル荷重信号にフィルタ処理を施して出力する。
フィルタ出力重量換算部25は、フィルタ処理部22から順次入力されるデジタル荷重信号(Wad)を、前述の(式1)に基づいて内部重量値(WN)に換算し、順次算出される内部重量値WNを所定のしきい値Wtと比較する。そして、WN>Wtが最初に成立する内部重量値WNが得られた時刻をt0(=0)とし、順次算出される内部重量値WNを時刻t(t0、t1、t2、・・・、tr)と関連付けたデータ(フィルタ出力時系列データ)を生成し、フィルタ出力データ記憶部91、フィルタ出力偏差算出部26及び表示制御部27へ出力する。
なお、上記のしきい値Wtは、例えば、零よりも若干大きい値(wt0)に予め設定されている。これにより、被計量物50が計量台1上に供給され始めたときからのフィルタ出力時系列データ(ここでは車両が計量台1上に乗り込み始めたときからのフィルタ出力時系列データ)を取得することができる。
また、フィルタ出力時系列データの時刻t0〜時刻trまでの生成時間(データ取得時間)は、入力部10を操作して予め設定されている。この生成時間は、時刻t0が0であるので、時刻trの値(r×Δt)に等しい。
フィルタ出力データ記憶部91では、フィルタ出力重量換算部25から順次入力されるフィルタ出力時系列データに基づいて、図3に示すフィルタ出力データテーブル91Tの、計量番号がkの行に、内部重量値WN(WN0k〜WNrk)を時刻t0〜trまで記憶する。テスト計量が1回目の場合には、計量番号が「1」の行に記憶される。すなわち、計量番号は、いずれの回のテスト計量であるかを示す識別番号であり、k回目のテスト計量の場合の計量番号をkとする。
フィルタ出力偏差算出部26は、フィルタ出力重量換算部25から順次入力されるフィルタ出力時系列データの内部重量値WNから最終重量値Maを減算した値(出力偏差EN)を算出し、この出力偏差ENをフィルタ出力時系列データの時刻tと関連付けたデータ(出力偏差時系列データ)を生成し、フィルタ出力偏差データ記憶部92及び表示制御部27へ出力する。
フィルタ出力偏差データ記憶部92では、フィルタ出力偏差算出部26から順次入力される出力偏差時系列データに基づいて、図4に示す出力偏差データテーブル92Tの、計量番号がkの行に、出力偏差EN(EN0k〜ENrk)を時刻t0〜trまで記憶する。
一方、フィルタ入力重量換算部23は、フィルタ入力算出部21から順次出力されるフィルタ処理前のデジタル荷重信号を入力して内部重量値(WN’)に換算しており、前述のフィルタ出力重量換算部25での内部重量値WNが所定のしきい値Wtより大きくなると、換算した内部重量値WN’を時刻tと関連付けたデータ(フィルタ入力時系列データ)を生成し、フィルタ入力データ記憶部93、フィルタ入力偏差算出部24及び表示制御部27へ出力する。ここでの内部重量値WN’は、前述の(式1)において、WNをWN’とし、Wadをフィルタ入力算出部21から出力されるデジタル荷重信号の値とすることで算出できる。
フィルタ入力データ記憶部93では、フィルタ入力重量換算部23から順次入力されるフィルタ入力時系列データに基づいて、図5に示すフィルタ入力データテーブル93Tの、計量番号がkの行に、内部重量値WN’(WN0k’〜WNrk’)を時刻t0〜trまで記憶する。
フィルタ入力偏差算出部24は、フィルタ入力重量換算部23から順次入力されるフィルタ入力時系列データの内部重量値WN’から最終重量値Maを減算した値(入力偏差EN’)を算出し、この入力偏差EN’をフィルタ入力時系列データの時刻tと関連付けたデータ(入力偏差時系列データ)を生成し、フィルタ入力偏差データ記憶部94及び表示制御部27へ出力する。
フィルタ入力偏差データ記憶部94では、フィルタ入力偏差算出部24から順次入力される入力偏差時系列データに基づいて、図6に示す入力偏差データテーブル94Tの、計量番号がkの行に、入力偏差EN’(EN0k’〜ENrk’)を時刻t0〜trまで記憶する。
以上のようにして、テスト計量が1回行われるたびに、データテーブル91T〜94Tの各々に時刻t0〜trまでの時系列データが計量番号とともに記憶される。
また、次に述べるように、表示制御部27では、選択された表示モードに応じたデータを表示部11の画面にグラフ表示させる。
このグラフ表示は、フィルタ処理部22のフィルタ特性の調整や、重量値取得条件の調整等を行う上で、有用な情報を表示することを意図している。
フィルタ処理部22のフィルタ特性の調整は、例えばフィルタ定数を変更することにより行う。フィルタ処理部22は、例えば、1次遅れ、2次遅れまたは3次以上の高次遅れローパスフィルタや移動平均フィルタ等のうちの、いずれか1つのデジタルフィルタで、または、複数のデジタルフィルタが縦続接続されて構成されており、フィルタ定数とは、1次遅れローパスフィルタの場合は折点周波数であり、2次遅れ及び3次以上の高次遅れローパスフィルタの場合は折点周波数とダンピング係数であり、移動平均フィルタの場合はノッチ周波数である。そして、このようなフィルタ定数は、入力部10を操作することにより変更可能なように構成されている。
〔表示モードの選択〕
テスト計量を行う際に、表示部11の画面に、データテーブル91T〜94Tに記憶させる時系列データを表示させることができる。その際の表示モードとして、入出力データ表示モード、入出力偏差データ表示モード、出力データ表示モード、及び出力偏差データ表示モードの4つの表示モードがあり、入力部10を操作していずれか1つの表示モードを選択することができる。そして、入力部10の操作により選択される表示モードは、統括制御部20から表示制御部27へ伝達される。なお、入力部10の操作により表示モードを随時切り替えることができる。
〔入出力データ表示モード〕
図7(a)、図7(b)は、それぞれ、入出力データ表示モードにおいて、表示部の画面に表示されるフィルタ入力時系列データ及びフィルタ出力時系列データの一例を示す図である。図7(a)、(b)では、横軸を時間軸とし、縦軸が重量(内部重量値)を示しており、最終重量値Ma及びそのラインL1が表示されている。
テスト計量時に、入出力データ表示モードが選択されている場合には、表示制御部27は、フィルタ入力重量換算部23から出力されるフィルタ入力時系列データと、フィルタ出力重量換算部25から出力されるフィルタ出力時系列データとを取得し、それらを表示部11の画面11sに、例えば図7(a)に示すようにグラフ表示させる。図7(a)において、フィルタ出力時系列データを示すグラフG1が実線で示され、フィルタ入力時系列データを示すグラフG2が破線で示されている。このように、フィルタ出力時系列データのグラフG1とフィルタ入力時系列データのグラフG2とが識別可能なように、例えば線種を異ならせて表示させる。あるいは、異なる色で表示させるようにしてもよい。
このように、フィルタ出力時系列データのグラフG1とフィルタ入力時系列データのグラフG2とが画面11s上の同一のグラフ表示領域に同時に表示されることにより、使用者は、フィルタの応答特性(フィルタ処理部22による効果)を容易に把握し、評価することができる。
図7(a)では、前述のように、しきい値Wtが零より若干大きい値(wt0)に設定されているので、グラフ表示領域内にほぼ全ての重量範囲の重量波形(グラフG1,G2)が表示されている。
本実施形態では、しきい値Wtを入力部10の操作によって変更可能に構成されている。テスト計量時に、例えば、しきい値Wtを被計量物の最終重量値Maよりやや小さい値(wt1)に設定していたとすれば、内部重量値WNがwt1値を超えたタイミングが原点時刻(t0)となり、このタイミングを時刻t0(=0)として時刻tr(=r×Δt)までのフィルタ出力時系列データのグラフG1とフィルタ入力時系列データのグラフG2とを、例えば図7(b)に示すように表示できる。この場合、最終重量値Maに収束する付近の波形を長い時間、表示させることができ、収束の様子を長い時間観察することができる。
〔出力データ表示モード〕
テスト計量時に、出力データ表示モードが選択されている場合には、表示制御部27は、フィルタ出力重量換算部25から出力されるフィルタ出力時系列データを取得し、表示部11の画面11sに、例えば図8(a)に示すように、フィルタ出力時系列データを示すグラフG1を表示させる。図8(a)では、横軸を時間軸とし、縦軸が重量(内部重量値)を示しており、最終重量値Ma及びそのラインL1が表示されている。
そして、画面11sに、フィルタ出力時系列データを示すグラフG1が表示されているときに、使用者が入力部10を操作して数値表示機能を起動させることができる。例えば入力部10に設けられた数値表示スイッチを押すと、数値表示機能が起動し、グラフ表示領域内の例えば時刻0あるいはその付近の初期位置にカーソルラインCL(0)が表示され、さらに時刻の表示ボックスB5と重量の表示ボックスB6とが表示される。そして、入力部10を操作してカーソルラインCLを所望の位置(CL(1))へ移動させて停止させると、そのカーソルラインCL(1)の位置の時刻がボックスB5内に表示され、その時刻のときの重量値(内部重量値WN)がボックスB6内に表示され、正確な時刻とそのときの正確な重量値を容易に知ることができる。
なお、入力部10には、例えば、カーソルラインCLの位置を、時刻が増加する方向へ移動させる第1スイッチと、時刻が減少する方向へ移動させる第2スイッチとが設けられており、これらのスイッチを操作してカーソルラインCLの位置を移動させることができる。例えば、第1スイッチ及び第2スイッチはそれぞれ1回押すことにより、Δtの時間分だけカーソルラインCLを平行移動させることができ、長押しすることで連続的に平行移動させることができる。また、マウス操作によってカーソルラインCLをドラッグすることによって時間軸方向に平行移動できるように構成されていてもよい。
〔出力偏差データ表示モード〕
テスト計量時に、出力偏差データ表示モードが選択されている場合には、表示制御部27は、フィルタ出力偏差算出部26から出力される出力偏差時系列データを取得し、表示部11の画面11sに、例えば図8(b)に示すように、出力偏差時系列データを示すグラフG3を表示させる。図8(b)では、横軸を時間軸とし、縦軸が偏差を示しており、偏差が0の値を縦軸方向の中心に位置させている。
この出力偏差データ表示モード及び後述の入出力偏差データ表示モードが選択される場合、偏差の表示範囲を入力部10の操作により設定可能である。偏差の表示範囲は、例えば、最終重量値Maに対してプラスマイナス何%の偏差を最大表示範囲とするかについて設定する。ここで、5,10,15,20(%)の数値から選択するようにしてもよい。
例えば、偏差の表示範囲を最終重量値Maの10%に設定すると、偏差の表示範囲の上限値は、0.1Maとなり、下限値は−0.1Maとなる。この場合、図8(b)において、上限値のボックスB1には、0.1Maの値が表示され、下限値のボックスB2には、−0.1Maの値が表示される。また、最終重量値Maの値もグラフ表示領域内に表示されている。
出力偏差データ表示モードを選択し、偏差の表示範囲を設定すると、図8(a)のフィルタ出力時系列データのグラフG1に対して、図8(b)のグラフG3に示すように、所定のグラフ表示領域内において、最終重量値Maに対する偏差が拡大表示される。これにより、フィルタ出力応答の最終重量値Ma付近の状態を詳細に観察することができ、フィルタ定数の決定などに有用になる。
また、入力部10の操作により、偏差の拡大倍率(例えば、1〜10の整数値)を設定できるように構成されている。この場合、図8(b)に示されたグラフG3は拡大倍率が「1」の場合であり、拡大倍率を例えば2以上の値に設定することにより、偏差が0を中心として、さらに偏差軸方向(縦軸方向)に拡大されて表示され、極めて小さい偏差の変移が容易に視認できるようになる。
〈時間軸方向拡大機能〉
また、出力偏差時系列データのグラフG3が表示されているときに、使用者が入力部10を操作して時間軸方向拡大機能を起動させることができる。例えば、入力部10に設けられた時間軸拡大表示スイッチを押すと、時間軸方向拡大機能が起動し、グラフ表示領域内の所定の初期位置に2つのカーソルラインCL1、CL2が表示される。そして、使用者が入力部10を操作して、2つのカーソルラインCL1、CL2の各々を時間軸方向に移動させて、拡大したい範囲の両端にカーソルラインCL1、CL2を停止させる。各カーソルラインCL1、CL2の移動は、図8(a)の場合に数値表示機能を起動させたときのカーソルラインCLの移動と同様にして行うことができる。
そして、拡大したい範囲の両端にカーソルラインCL1、CL2を移動させた後、入力部10に設けられた拡大範囲指定スイッチを押すと、2つのカーソルラインCL1、CL2の間のグラフG3の一部が、時間軸方向に拡大され、グラフ表示領域の時間軸方向の最大範囲Asに表示される。また、拡大表示された状態で、例えば入力部10のリセットスイッチを押すと拡大前の元の表示状態に戻る。
このように、カーソルラインCL1、CL2の位置で示された2つの時刻で設定される時間範囲内のグラフG3が、時間軸方向に拡大表示されるので、時間経過における出力偏差の変動の状況を容易に視認できる。
なお、カーソルラインCL1、CL2で設定される時間範囲内のグラフG3を、必ずしもグラフ表示領域の時間軸方向の最大範囲Asに表示させるようにしなくても、予め設定された倍率だけ時間軸方向に拡大するようにしてもよい。
また、前述の出力データ表示モードの場合も、同様にして時間軸方向拡大機能を使用することができる。
また、出力偏差データ表示モードの場合も、前述の出力データ表示モードの場合と同様にして、数値表示機能を使用することができる。出力偏差データ表示モードの場合、数値表示機能を起動させると、図8(a)に示す出力データ表示モードの場合と同様、カーソルラインCL(0)が表示されるとともに、時刻の表示ボックスB5が表示され、重量に代えて出力偏差の表示ボックスB6が表示される。そして、同様にして、カーソルラインCLを所望の位置へ移動させて停止させると、そのカーソルラインCLの位置の時刻がボックスB5内に表示され、その時刻のときの出力偏差ENの値がボックスB6内に表示され、正確な時刻とそのときの正確な出力偏差ENの値を容易に知ることができる。
〔入出力偏差データ表示モード〕
テスト計量時に、入出力偏差データ表示モードが選択され、偏差の表示範囲が設定されている場合には、表示制御部27は、フィルタ入力偏差算出部24から出力される入力偏差時系列データと、フィルタ出力偏差算出部26から出力される出力偏差時系列データとを取得し、入力偏差時系列データを示すグラフG4(図示せず)と、出力偏差時系列データを示すグラフG3(図8(b)参照)とを、表示部11の画面11sに表示させる。この場合、図8(b)のように、出力偏差時系列データのグラフG3が表示された領域に、さらに入力偏差時系列データのグラフG4が追加されることになるが、これらのグラフG3とグラフG4とが識別可能なように、例えば線種を異ならせたり、異なる色で表示させるようにする。
この入出力偏差データ表示モードでは、前述の出力偏差データ表示モードの場合と同様、さらに、入力部10の操作により、偏差の拡大倍率(例えば、1〜10の整数値)を設定できるように構成されている。また、前述の時間軸方向拡大機能も使用することができる。
以上のようにして、テスト計量を行う際に、選択した表示モードに応じた時系列データを表示部11の画面11sにグラフ表示させることができる。なお、表示制御部27は、選択した表示モードに応じた時系列データを取得する際、一旦、データテーブル91T〜94Tに記憶された時系列データを読み出すようにして表示部11にグラフ表示させるようにしてもよい。
上記では、テスト計量が行われているときに、選択した表示モードに応じた時系列データを表示させる場合について説明したが、前述の各表示モードは、複数回のテスト計量を実施した後でも選択することができる。この場合、使用者は入力部10を操作していずれか1つの表示モードを選択するとともに、表示させる時系列データに付された計量番号を選択する。例えば、画面11sに、前述の4つの表示モードのモード名と、現在までにデータテーブル91T〜94Tに記憶されている計量番号とを表示させて、所望する表示モードのモード名と計量番号とをマウスでクリックする等によって選択できるように構成してもよい。そして、入力部10の操作により選択された表示モードと計量番号とは、統括制御部20から表示制御部27へ伝達される。
そして、表示制御部27では、選択された表示モードと、選択された計量番号とに基づいて、グラフ表示させる時系列データを該当するデータテーブル91T〜94Tから取得して、表示部11に表示させる。
このように、複数回のテスト計量が実施された後で、出力データ表示モード及び出力偏差データ表示モードを選択する場合には、複数(例えば所定個数以下の複数)の計量番号を選択することができる。この場合、選択された計量番号が付された複数のフィルタ出力時系列データ(出力データ表示モードの場合)、あるいは、複数の出力偏差時系列データ(出力偏差データ表示モードの場合)が、同一のグラフ表示領域に同時にグラフ表示される。このように同一のグラフ表示領域に同時に表示される複数のグラフについては、それぞれ表示色を異ならせる、計量番号を付すなどして識別可能に表示させる。
このように、比較したい複数のフィルタ出力時系列データあるいは複数の出力偏差時系列データを選択して同時に表示させることにより、計量台1上への被計量物50の供給のなされ方(車両の乗り込み方)の違いによるフィルタ処理部22の出力における違いの様子が一目で視認できる。すなわち、各回のテスト計量において、フィルタ処理部22のフィルタ特性を同一のままとすれば、毎回の被計量物50の供給状態(車両の乗り込み状態)の違いによるフィルタ出力応答の違いがわかる。一方、各回のテスト計量において、フィルタ処理部22のフィルタ特性を変更すれば、異なるフィルタ特性の比較が容易となり、フィルタ処理部22のフィルタ特性の調整(フィルタ定数等の調整)等に有用である。
≪許容誤差範囲表示機能≫
この許容誤差範囲表示機能は、テスト計量時及び前述のように計量番号が1つあるいは複数選択されている時の出力データ表示モード及び出力偏差データ表示モードにおいて、使用することができる。この場合、使用者は、例えば、入力部10の操作により、予め、最終重量値(Ma)に対する許容誤差範囲を設定する。この許容誤差範囲として、許容誤差範囲の上限値(Eu)と下限値(Ed)を設定する。これらの設定値はメモリ9に記憶される。
このように許容誤差範囲が設定されていれば、例えば図9に示すように、出力データ表示モードにおいて、ボックスB3に許容誤差範囲の上限値(Eu)が表示され、ボックスB4に許容誤差範囲の下限値(Ed)が表示され、上限値(Eu)に対応するラインL2と下限値(Ed)に対応するラインL3とがグラフ表示領域に表示される。
この場合、許容誤差範囲内と範囲外とで識別が容易なように、グラフG1の線種あるいは色を異ならせて表示させることが好ましい。
また、出力偏差データ表示モードの場合には、Eu−Maの値が、偏差の許容誤差の上限値として算出されるとともに、Ed−Maの値が、偏差の許容誤差の下限値として算出される。そして、出力データ表示モードの場合と同様に、算出された偏差の許容誤差の上限値及び下限値の値とともにそれぞれの値に対応するラインが表示される。この場合も、許容誤差範囲内と範囲外とで識別が容易なように、グラフG3(図8(b)参照)の線種あるいは色を異ならせて表示させることが好ましい。
≪統計値表示機能≫
この統計値表示機能は、テスト計量を複数回実施後に使用することができる。すなわち、テスト計量を複数回実施後の、出力データ表示モード及び出力偏差データ表示モードにおいて、使用者が、例えば、入力部10に設けられた統計値表示スイッチを押すと、統計値表示機能が起動される。
図9は、出力データ表示モードにおいて統計値表示機能が起動されたときの表示部11の表示画面11sの一例を示す図である。
統計値表示機能が起動されると、例えば、出力データ表示モードの場合には、図9に示すようにフィルタ出力時系列データのグラフG1が表示された画面11sに、初期位置のカーソルラインCL(0)と、時刻、重量、出力偏差の平均値、出力偏差の標準偏差及び出力偏差ばらつき幅の表示ボックスB5〜B9とが表示され、統計値算出部28は、これまでに記憶されているフィルタ出力時系列データと出力偏差時系列データとを用いてそれぞれの統計値を算出する。
この際、統計値算出部28は、フィルタ出力時系列データの統計値として、図3に示すフィルタ出力データテーブル91Tに現在までに記憶されているn回のテスト計量におけるフィルタ出力時系列データに基づいて、時刻t0、t1、t2、・・・、trごとに、n回のテスト計量の内部重量値WNの標準偏差σ0、σ1、σ2、・・・、σrを算出し、フィルタ出力データテーブル91Tに記憶させる。
さらに、統計値算出部28は、出力偏差時系列データの統計値として、図4に示す出力偏差データテーブル92Tに現在までに記憶されているn回のテスト計量における出力偏差時系列データに基づいて、時刻t0、t1、t2、・・・、trごとに、n回のテスト計量の出力偏差ENに関する平均値(出力偏差の平均値)、標準偏差(出力偏差の標準偏差)、及びばらつき幅(出力偏差のばらつき幅)e0、e1、e2、・・・、erを算出し、出力偏差データテーブル92Tに記憶させる。ここで、各時刻の出力偏差のばらつき幅e0、e1、e2、・・・、erとしては、各々の時刻における最大の出力偏差と最小の出力偏差との差を求めるようにする。なお、出力偏差の標準偏差及び出力偏差のばらつき幅は、出力偏差のばらつき度を示している。また、各時刻における出力偏差の平均値は、各時刻において算出される内部重量値の最終重量値への収束度を表す指標であると言える。このような収束度を表す指標としては他に、各時刻において絶対値が最大となる出力偏差ENを求めて用いるようにしてもよい。
そして、図9において、図8(a)の場合と同様にしてカーソルラインCL(0)を移動させて例えばCL(2)の位置で停止させると、そのときのカーソルラインCL(2)の位置の時刻がボックスB5に表示され、その時刻のときのグラフG1の重量値(フィルタ出力データテーブル91Tに記憶されている内部重量値)がボックスB6に表示されるとともに、その時刻のときの出力偏差の平均値、標準偏差及びばらつき幅がそれぞれのボックスB7,B8,B9に表示される。
このようにしてカーソルラインCLを所望の位置(時刻)へ移動させて停止させることにより、その停止位置の時刻における統計値(出力偏差の平均値、標準偏差及びばらつき幅)を表示させることができる。
すなわち、カーソルラインCLを移動させながら、カーソルラインCLで指定した時刻における複数のテスト計量によって得た重量信号(フィルタ出力)から前述の統計値を求めて表示させることによって、多くの計量回数に亘っての統計的に最も精確な重量値の得られるタイミング(時刻)を、統計値(出力偏差の平均値、標準偏差及びばらつき幅)すなわち、時間経過に応じた重量値の最終値に対する偏差の大きさやばらつき量の変化状態に基づいて、容易に把握することができる。よって、被計量物が供給されてから所定の安定待ち時間の経過後に重量値を取得する計量装置、すなわち安定待ち時間が設定される計量装置において、フィルタ特性の調整や安定待ち時間の設定調整に有用である。
安定待ち時間が設定される計量装置としては、例えば、計量コンベアを有する重量選別機や、計量ホッパを有する組合せ秤等がある。このような計量装置では、計量部に被計量物が供給されるタイミングでトリガー信号が制御部7に入力され、トリガー信号が入力されてから所定時間(安定待ち時間)経過後に、重量値を取得するように構成されている。トリガー信号は、例えば、重量選別機であれば、計量コンベア(計量部)の入口に設けられた被計量物検知センサが出力する信号であり、組合せ秤であれば、計量ホッパ(計量部)の上に設けられた供給ホッパのゲートが開くタイミングに生成される信号に相当する。
このような安定待ち時間が設定される計量装置に、本実施形態の重量指示計3を用いた場合には、上記の統計値表示機能は、安定待ち時間の設定調整等に有用である。但し、この場合、詳細は後述するが、トリガー信号を入力する信号入力部(図示せず)にトリガー信号が入力されたときを時刻t0(=0)として、所定時間(tr=Δt×r)の間、各々の時系列データを生成し、データテーブル91T〜94Tに記憶するよう構成される。
なお、統計値として、上記の出力偏差の平均値、標準偏差及びばらつき幅のいずれをも必ずしも表示させなくてもよく、いずれか1つあるいは2つの値を表示させるようにしてもよい。また、第1のテスト計量モードでは、統計値として、カーソルラインCLで指定された時刻における内部重量値WNの標準偏差(重量値のばらつき度、図3)を表示するようにしても有用である。
≪重量取得判定機能≫
この重量取得判定機能は、テスト計量時及び前述のように計量番号が1つ選択されている時の出力データ表示モード及び出力偏差データ表示モードにおいて、使用することができる。
出力データ表示モード及び出力偏差データ表示モードにおいて、使用者が、例えば、入力部10に設けられた重量取得判定スイッチを押すと、重量取得判定機能が起動される。
図10は、出力データ表示モードにおいて重量取得判定機能が起動されたときの表示部11の表示画面11sの一例を示す図である。
重量取得判定機能が起動されると、例えば、出力データ表示モードの場合には、図10に示すようにフィルタ出力時系列データのグラフG1が表示された画面11sに、初期位置のカーソルラインCL(0)と、時刻、許容幅値(Q)、可否判定、取得重量値及び最終重量値(Ma)の表示ボックスB5,B11,B12,B13,B14とが表示される。
そして、図10において、図8(a)の場合と同様にしてカーソルラインCL(0)を移動させて例えばCL(3)の位置で停止させると、そのときのカーソルラインCL(3)の位置の時刻がボックスB5に表示され、その時刻において所定の重量値収束判定条件に基づいて行われる重量値取得可否判定結果がボックスB12に表示されるとともに、その時刻において所定の算出方法に基づいて算出される重量値である取得重量値がボックスB13に表示される。
ここで、ボックスB12、B13に表示される重量値取得可否判定結果及び取得重量値は、重量取得判定部29によって求められる。この重量取得判定部29が、重量値取得可否判定手段として機能する。
なお、使用者の入力部10の操作により、予め、重量値収束判定条件に用いる許容幅値(Q)と、判定対象とする重量値の個数(M個)とが設定され、メモリ9に記憶されている。そして、表示画面11sのボックスB11に許容幅値(Q)が表示される。また、ボックスB3に許容誤差範囲の上限値(Eu)が表示され、ボックスB4に許容誤差範囲の下限値(Ed)が表示され、それぞれに対応するラインL2,L3が表示されている。この場合の上限値(Eu)と下限値(Ed)とは、最終重量値Maに対してプラスマイナスαの値とし、αの値を設定するようにしてもよい。
重量取得判定部29は、フィルタ出力データテーブル91Tを参照し、カーソルラインCL(3)で指定された時刻とそれより以前の時刻において連続して取得したM個の内部重量値(WN)の最大値(a)と最小値(b)との差(a−b)が、許容幅値(Q)以下であるか否かを判定(すなわち重量値が収束状態であるか否かを判定)し、許容幅値(Q)以下である場合には、重量取得可能と判定し、そうでない場合には、重量取得不可と判定する。この判定結果は表示制御部27を介して表示部11に表示される。例えば、重量取得可能と判定された場合は、ボックスB12に「YES」などと表示され、重量取得不可と判定された場合は、ボックスB12に「NO」などと表示される。
さらに、重量取得判定部29は、例えば、カーソルラインCL(3)で指定された時刻の重量値、または、上記M個の平均重量値などを取得重量値(測定重量値)として算出する。この取得重量値は上記の判定結果にかかわらず算出され、表示制御部27を介して表示部11へ出力され、表示画面11sのボックスB13に表示される。また、ボックスB13の下のボックスB14には最終重量値Maが表示されるので、取得重量値と最終重量値Maとの比較が容易になる。
このように、指定した時刻において重量値取得可否判定を行わせ、その判定結果を表示させることにより、最終重量値に対して許容誤差範囲内となる重量値がどの時刻で取得可能であるのかの判定作業を容易にする。これによって、重量値の収束判定を行って重量値を取得する計量装置において、フィルタ特性の調整や重量値収束判定条件の設定調整に有用である。
本実施形態で例示した計量装置は、重量値の収束判定を行って重量値を取得する計量装置であり、前述したように通常計量モードにおいて、図2に示す表示重量算出部31が機能する。上記の重量取得判定機能は、表示重量算出部31内の重量値収束判定部33における重量値収束判定条件の設定調整等に有用である。
以上に述べたように、本実施形態の重量指示計3は、安定待ち時間が設定される計量装置と、重量値の収束判定を行って重量値を取得する計量装置とのいずれにも適用することができる。
よって、被計量物が計量部に供給されたことを示すトリガー信号を入力可能な信号入力部(図示せず)と、被計量物が計量部に供給されたことを検出するための所定のしきい値Wtを記憶するしきい値記憶部(メモリ9)と、上記信号入力部と上記しきい値記憶部とのいずれかを選択するデータ取得タイミング選択手段(入力部10)とを備えている。そして、データ取得タイミング選択手段により信号入力部が選択されているときには、信号入力部にトリガー信号が入力されたときから所定時間(tr=Δt×r)の間、各々の時系列データを生成し、データテーブル91T〜94Tに記憶するよう構成される。また、データ取得タイミング選択手段によりしきい値記憶部が選択されているときには、本例のように、フィルタ処理部22から順次出力されるデジタル荷重信号が示す重量値がしきい値Wtを超えたときから所定時間(tr=Δt×r)の間、各々の時系列データを生成し、データテーブル91T〜94Tに記憶するよう構成されている。
[第2のテスト計量モード]
この第2のテスト計量モードについては、主に第1のテスト計量モードと異なる点について説明する。
第2のテスト計量モードでは、テスト計量を行うたびに異なる被計量物の計量を行うので、前述の第1のテスト計量モードのように、はじめに被計量物の最終重量値の設定は行わない。
その代わり、テスト計量を行うたびに最終重量値を取得する。例えば、計量台1上に被計量物50を載せてテスト計量を行う。このとき、後述のようにフィルタ出力データテーブル91T及びフィルタ入力データテーブル93Tに時系列データが記憶される。
そして、制御部7に入力されるデジタル荷重信号が十分安定な状態となるまで待って、使用者が例えば入力部10に設けられた手動計量スイッチを押す。制御部7はこのスイッチが押された時点のフィルタ処理部22の出力に基づいて被計量物50の内部重量値を算出し、その内部重量値を最終重量値Maとし、これを各テーブル91T〜94Tにおける計量番号と関連付けてメモリ9に記憶する。例えば、デジタル荷重信号が十分安定な状態となって手動計量スイッチが押された時刻ts(但し、tsは不定値)に対する最終重量値Ma(Ma1,Ma2,・・・・,Man)を、図3の二点鎖線部分で示すように、フィルタ出力データテーブル91Tに付随させるようにしてもよい。
この第2のテスト計量モードの場合、計量番号ごとに(テスト計量を行うたびに)被計量物が異なるので、通常、計量番号が異なれば、最終重量値Maも異なる。なお、最終重量値Maを取得するために、制御部7内に、前述の最終重量値測定用フィルタを設け、このフィルタの出力に基づいて最終重量値Maを算出するようにしてもよい。
このテスト計量を行う際、第1のテスト計量モードの場合と同様にして、時刻t0〜trにおけるフィルタ出力時系列データ及びフィルタ入力時系列データがフィルタ出力重量換算部25及びフィルタ入力重量換算部23によって求められ、それぞれフィルタ出力データテーブル91T及びフィルタ入力データテーブル93Tに計量番号とともに記憶される。
また、フィルタ出力偏差算出部26は、各計量番号(1,2,・・・・,n)において、最終重量値Ma(Ma1,Ma2,・・・・,Man)が算出された後、フィルタ出力データテーブル91Tを参照して、各時刻毎にフィルタ出力時系列データの内部重量値WNと最終重量値Maとの差である出力偏差ENを算出し、この出力偏差ENが図4に示す出力偏差データテーブル92Tに計量番号とともに記憶される。
また、フィルタ入力偏差算出部24は、各計量番号(1,2,・・・・,n)において、最終重量値Ma(Ma1,Ma2,・・・・,Man)が算出された後、フィルタ入力データテーブル93Tを参照して、各時刻毎にフィルタ入力時系列データの内部重量値WN’と最終重量値Maとの差である入力偏差EN’を算出し、この入力偏差EN’が図6に示す入力偏差データテーブル94Tに計量番号とともに記憶される。
なお、第2のテスト計量モードの場合も、第1のテスト計量モードの場合のように、選択された表示モードに応じた時系列データが表示部11の画面11sにグラフ表示される。
また、第2のテスト計量モードの場合も、第1のテスト計量モードの場合のように、統計値表示機能を使用して、統計値として、出力偏差の平均値、標準偏差及びばらつき幅を表示することは有用である。一方、第2のテスト計量モードの場合には、テスト計量を行うたびに被計量物が異なり、通常その被計量物の重量値も異なるので、統計値として、内部重量値WNの標準偏差(図3)を表示するようにしても有用とは言えない。
本実施形態では、フィルタ入力時系列データ、フィルタ出力時系列データ、入力偏差時系列データ及び出力偏差時系列データのそれぞれの時系列データのグラフ(G1〜G3等)を、内部分解能レベルで算出された値に基づいて表示するようにしているので、詳細な表示が可能となりより好ましいが、表示分解能レベルで算出された値に基づいて表示するようにしてもよい。また、各時系列データのグラフを、内部分解能レベルで算出された値に基づいて表示するか、表示分解能レベルで算出された値に基づいて表示するかを、予め、入力部10を操作して選択できるようにしてもよい。
また、本実施形態における重量指示計3では、出力データ表示モード、出力偏差データ表示モード、入出力データ表示モード及び入出力偏差データ表示モードからなる4つの表示モードを有するものとしたが、必ずしも4つの表示モードを有するものでなくてもよく、4つの表示モードのうちのいずれか1つあるいは複数の表示モードを有するものとして構成することができる。
本発明は、フィルタ特性の調整や重量値取得条件の調整を行う上で、有用な情報を表示することができる重量指示計等として有用である。
2 デジタル荷重検出器
3 重量指示計
4 荷重センサ
6 A/D変換器
7 制御部
10 入力部
11 表示部
21 フィルタ入力算出部
22 フィルタ処理部
23 フィルタ入力重量換算部
24 フィルタ入力偏差算出部
25 フィルタ出力重量換算部
26 フィルタ出力偏差算出部
28 統計値算出部
29 重量取得判定部
31 表示重量算出部
91 フィルタ出力データ記憶部
92 フィルタ出力偏差データ記憶部
93 フィルタ入力データ記憶部
94 フィルタ入力偏差データ記憶部

Claims (4)

  1. 計量部に供給される被計量物の重量を計量するために用いられる荷重センサの出力信号がA/D変換されて所定時間間隔の時刻で順次入力されるデジタル荷重信号をフィルタ処理して出力するフィルタ処理手段と、
    テスト計量を行うテスト計量モードにおいて、前記被計量物が前記計量部に供給されたときに前記フィルタ処理手段から前記所定時間間隔で順次出力されるデジタル荷重信号が示す重量値を時刻と関連付けたフィルタ出力時系列データを生成するフィルタ出力データ生成手段と、
    前記テスト計量モードにおいて、前記被計量物が前記計量部に供給されたときに前記フィルタ処理手段に前記所定時間間隔で順次入力されるデジタル荷重信号が示す重量値を時刻と関連付けたフィルタ入力時系列データを生成するフィルタ入力データ生成手段と、
    前記フィルタ出力時系列データと前記フィルタ入力時系列データとを時間軸とともに画面に同時にグラフ表示する表示手段と
    を備えた重量指示計。
  2. 計量部に供給される被計量物の重量を計量するために用いられる荷重センサの出力信号がA/D変換されて所定時間間隔の時刻で順次入力されるデジタル荷重信号をフィルタ処理して出力するフィルタ処理手段と、
    テスト計量を行うテスト計量モードにおいて、前記被計量物が前記計量部に供給されたときに前記フィルタ処理手段から前記所定時間間隔で順次出力されるデジタル荷重信号が示す重量値と前記被計量物の最終重量値との差である出力偏差を順次算出する出力偏差算出手段と、
    前記出力偏差算出手段で順次算出される前記出力偏差を時刻と関連付けた出力偏差時系列データを生成する出力偏差データ生成手段と、
    前記テスト計量モードにおいて、前記被計量物が前記計量部に供給されたときに前記フィルタ処理手段に前記所定時間間隔で順次入力されるデジタル荷重信号が示す重量値と前記被計量物の最終重量値との差である入力偏差を順次算出する入力偏差算出手段と、
    前記入力偏差算出手段で順次算出される前記入力偏差を時刻と関連付けた入力偏差時系列データを生成する入力偏差データ生成手段と、
    前記出力偏差時系列データと前記入力偏差時系列データとを時間軸とともに画面に同時にグラフ表示する表示手段と
    を備えた重量指示計。
  3. 計量部に供給される被計量物の重量を計量するために用いられる荷重センサの出力信号がA/D変換されて所定時間間隔の時刻で順次入力されるデジタル荷重信号をフィルタ処理して出力するフィルタ処理手段と、
    テスト計量を行うテスト計量モードにおいて、前記被計量物が前記計量部に供給されたときに前記フィルタ処理手段から前記所定時間間隔で順次出力されるデジタル荷重信号が示す重量値を時刻と関連付けたフィルタ出力時系列データを生成するフィルタ出力データ生成手段と、
    前記テスト計量モードにおいて、前記被計量物が前記計量部に供給されたときに前記フィルタ処理手段に前記所定時間間隔で順次入力されるデジタル荷重信号が示す重量値を時刻と関連付けたフィルタ入力時系列データを生成するフィルタ入力データ生成手段と、
    前記フィルタ出力時系列データを表示させる出力データ表示モードと、前記フィルタ出力時系列データと前記フィルタ入力時系列データとを同時に表示させる入出力データ表示モードとのうちのいずれかを選択する表示モード選択手段と、
    前記表示モード選択手段で選択される表示モードに応じた前記時系列データを時間軸とともに画面にグラフ表示する表示手段と
    を備えた重量指示計。
  4. 計量部に供給される被計量物の重量を計量するために用いられる荷重センサの出力信号がA/D変換されて所定時間間隔の時刻で順次入力されるデジタル荷重信号をフィルタ処理して出力するフィルタ処理手段と、
    テスト計量を行うテスト計量モードにおいて、前記被計量物が前記計量部に供給されたときに前記フィルタ処理手段から前記所定時間間隔で順次出力されるデジタル荷重信号が示す重量値と前記被計量物の最終重量値との差である出力偏差を順次算出する出力偏差算出手段と、
    前記出力偏差算出手段で順次算出される前記出力偏差を時刻と関連付けた出力偏差時系列データを生成する出力偏差データ生成手段と、
    前記テスト計量モードにおいて、前記被計量物が前記計量部に供給されたときに前記フィルタ処理手段から前記所定時間間隔で順次出力されるデジタル荷重信号が示す重量値を時刻と関連付けたフィルタ出力時系列データを生成するフィルタ出力データ生成手段と、
    前記フィルタ出力時系列データを表示させる出力データ表示モードと、前記出力偏差時系列データを表示させる出力偏差データ表示モードとのうちのいずれかを選択する表示モード選択手段と、
    前記表示モード選択手段で選択される表示モードに応じた前記時系列データを時間軸とともに画面にグラフ表示する表示手段と、
    前記テスト計量モードにおいて、複数回のテスト計量を行うために前記被計量物が前記計量部に複数回供給されるときに、各回のテスト計量における前記フィルタ出力時系列データをいずれの回のテスト計量であるかを示す識別番号と関連付けて記憶するフィルタ出力データ記憶手段と、
    前記テスト計量モードにおいて、複数回のテスト計量を行うために前記被計量物が前記計量部に複数回供給されるときに、各回のテスト計量における前記出力偏差時系列データを前記識別番号と関連付けて記憶する出力偏差データ記憶手段と、
    統計値の表示を指示する統計値表示指示手段と、
    前記統計値表示指示手段によって統計値の表示の指示がなされたときに、前記表示モード選択手段により前記出力データ表示モードまたは前記出力偏差データ表示モードが選択されて前記表示手段に表示されている前記フィルタ出力時系列データまたは前記出力偏差時系列データのグラフ上において所望の時刻を指定するための統計値取得時刻指定手段と、
    前記統計値表示指示手段によって統計値の表示の指示がなされたときに、前記フィルタ出力データ記憶手段に記憶された複数回のテスト計量における前記フィルタ出力時系列データの各時刻における前記重量値のばらつき度と、前記出力偏差データ記憶手段に記憶された複数回のテスト計量における前記出力偏差時系列データの各時刻における前記出力偏差のばらつき度とのうちの、少なくとも一方を算出する統計値算出手段とを備え、
    前記表示手段は、
    前記統計値表示指示手段によって統計値の表示が指示され、かつ前記統計値取得時刻指定手段によって時刻が指定されたときに、前記統計値算出手段により算出された前記指定された時刻における前記重量値のばらつき度と前記出力偏差のばらつき度とのうちの少なくとも一方を統計値として画面に表示するよう構成された、
    重量指示計。

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