JP5995681B2 - 計量装置 - Google Patents

計量装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5995681B2
JP5995681B2 JP2012255924A JP2012255924A JP5995681B2 JP 5995681 B2 JP5995681 B2 JP 5995681B2 JP 2012255924 A JP2012255924 A JP 2012255924A JP 2012255924 A JP2012255924 A JP 2012255924A JP 5995681 B2 JP5995681 B2 JP 5995681B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
margin value
margin
lower limit
upper limit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012255924A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014102223A (ja
Inventor
洋一郎 香川
洋一郎 香川
孝橋 徹
孝橋  徹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamato Scale Co Ltd
Original Assignee
Yamato Scale Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamato Scale Co Ltd filed Critical Yamato Scale Co Ltd
Priority to JP2012255924A priority Critical patent/JP5995681B2/ja
Publication of JP2014102223A publication Critical patent/JP2014102223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5995681B2 publication Critical patent/JP5995681B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)

Description

本発明は、ロードセル等の荷重センサを用いた計量装置に関する。
ロードセル等の荷重センサを用いて被計量物の重量を計量する計量装置には、例えば、台秤、料金秤、重量選別機、組合せ秤等がある。
このような従来の計量装置では、例えば計量台に被計量物が載っていない状態で測定される重量値(零点重量値)に基づいて計量装置の零点の異常を検出し、その異常警報を表示器に表示して使用者に報知することができるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。零点の異常は、例えば、零点重量値が許容範囲外になったことを検知すること等によって検出される。
特開2005−147920号公報
このような計量装置では、零点の異常が報知された後でも、零点調整が可能であり、かつ荷重センサのスパンに変動がなければ(スパンが正常の場合)、当面の間、零点調整を行うことによって、被計量物の重量を正しく計量できる場合がある。
上記従来の計量装置では、使用者に零点の異常を報知することで、零点異常の要因をなす荷重センサの交換の必要性を認識させることはできるが、零点調整を行いながら、あとどれくらいの間、荷重センサを使用することができるかはわからない。使用者は、零点の異常が報知された後でも、当面の間(例えば、荷重センサの交換の準備等が整うまでの間)、荷重センサの交換をしないで、零点調整を行いながら計量装置を使いたい場合がある。
しかしながら、前述のように、使用者は、あとどれくらいの間、荷重センサを使用することができるかわからず、そのまま使用した場合には誤計量となる虞があるので、零点の異常が報知された後は、その計量装置を使わないようにしていた。すなわち、零点の異常を報知されても、荷重センサが使用限界に至る時期を見極めることができなかった。
また、零点の異常が報知されない状態であっても、荷重センサが使用限界に至る時期を見極めることはメンテナンス等を行う上で有用であるが、従来の計量装置ではそのようなことはできなかった。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、使用者が荷重センサが使用限界に至る時期を見極めることが可能になる計量装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある形態(aspect)に係る計量装置は、被計量物を保持するための保持手段を支持し、負荷される荷重に応じたアナログ荷重信号電圧を出力する荷重センサと、入力可能なアナログ電圧範囲及びこの範囲に対応する出力可能なデジタル値の範囲が規定されており、前記荷重センサから出力されるアナログ荷重信号電圧をA/D変換してデジタル値を出力するA/D変換器と、前記A/D変換器から出力されるデジタル値を被計量物の重量に応じた計量値に換算する計量値換算手段と、前記保持手段に被計量物が保持されていない場合に前記A/D変換器から出力されるデジタル値である零点A/D変換値を、前記計量値換算手段により換算した前記計量値が、零でないときに、前記計量値が零となるように零点調整処理を行う零点調整手段と、前記零点調整処理が行われたときに、前記零点A/D変換値に基づいて、予め定められた測定可能重量範囲に対応する前記A/D変換器の現時点におけるデジタル値の出力範囲と前記出力可能なデジタル値の範囲との2つの範囲の下限値同士の差である下限余裕値と、前記2つの範囲の上限値同士の差である上限余裕値とのうちの少なくとも一方を算出する余裕値算出手段と、前記余裕値算出手段により算出される下限余裕値及び/または上限余裕値に関する情報を報知する余裕値報知手段とを備えている。
この構成によれば、余裕値報知手段によって下限余裕値及び/または上限余裕値に関する情報が使用者に報知されるので、使用者は、下限余裕値及び/または上限余裕値から荷重センサが使用限界に至る時期を見極めることが可能になり、荷重センサの交換修理の時期を容易に定めることができる。
また、前記余裕値報知手段は、前記余裕値算出手段により算出される下限余裕値及び/または上限余裕値を画面に表示する第1の表示手段からなってもよい。
また、前記余裕値算出手段により算出される下限余裕値及び/または上限余裕値を重量値に換算する余裕値換算手段をさらに備え、前記余裕値報知手段は、前記余裕値換算手段により換算された下限余裕値の換算重量値及び/または上限余裕値の換算重量値を画面に表示する第2の表示手段からなってもよい。
この構成によれば、下限余裕値及び/または上限余裕値を重量値に換算した値が表示されるので、使用者は荷重センサが使用限界に至る時期を把握しやすくなる。
また、前記余裕値算出手段は、前記現時点におけるデジタル値の出力範囲の下限値である前記零点A/D変換値から、前記出力可能なデジタル値の範囲の下限値を減算した値を、前記下限余裕値として算出するよう構成されていてもよい。
また、前記余裕値算出手段により算出される前記下限余裕値を予め設定された第1許容値と比較して、前記下限余裕値が前記第1許容値未満であるか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段により前記下限余裕値が前記第1許容値未満であると判定されたときに第1の警報を出力する第1の警報出力手段とをさらに備えていてもよい。
この構成によれば、第1の警報が出力されることにより、使用者は荷重センサの交換修理を行わなければならないことを容易に知ることができる。
また、前記余裕値算出手段は、前記現時点におけるデジタル値の出力範囲の下限値である前記零点A/D変換値に、前記測定可能重量範囲の大きさに対応して予め定められている前記A/D変換器の出力デジタル値の最大変化量を加算することにより、前記現時点におけるデジタル値の出力範囲の上限値を算出し、このデジタル値の出力範囲の上限値を、前記出力可能なデジタル値の範囲の上限値から減算した値を、前記上限余裕値として算出するよう構成されていてもよい。
また、前記余裕値算出手段により算出される前記上限余裕値を予め設定された第2許容値と比較して、前記上限余裕値が前記第2許容値未満であるか否かを判定する第2の判定手段と、前記第2の判定手段により前記上限余裕値が前記第2許容値未満であると判定されたときに第2の警報を出力する第2の警報出力手段とをさらに備えていてもよい。
この構成によれば、第2の警報が出力されることにより、使用者は荷重センサの交換修理を行わなければならないことを容易に知ることができる。
また、前記現時点より前の所定期間内において前記余裕値算出手段により算出された下限余裕値に基づいて、前記下限余裕値の将来の値を予測するための第1の関数を求める第1の関数導出手段と、前記第1の関数に基づいて、前記現時点から、予測される前記下限余裕値の将来の値が予め設定された第1許容値未満となるまでに要する期間を算出する第1の期間算出手段と、前記第1の期間算出手段で算出された期間に関する情報を報知する第1の報知手段とをさらに備えていてもよい。
この構成によれば、上記の期間(例えば、日数)に関する情報が報知されることにより、使用者は荷重センサの交換修理を行うべき時期を容易に把握することができる。
また、前記現時点より前の所定期間内において前記余裕値算出手段により算出された上限余裕値に基づいて、前記上限余裕値の将来の値を予測するための第2の関数を求める第2の関数導出手段と、前記第2の関数に基づいて、前記現時点から、予測される前記上限余裕値の将来の値が予め設定された第2許容値未満となるまでに要する期間を算出する第2の期間算出手段と、前記第2の期間算出手段で算出された期間に関する情報を報知する第2の報知手段とをさらに備えていてもよい。
この構成によれば、上記の期間(例えば、日数)に関する情報が報知されることにより、使用者は荷重センサの交換修理を行うべき時期を容易に把握することができる。
また、前記計量値換算手段により換算された前記計量値をさらに重量値に換算する重量値換算手段と、前記重量値換算手段により換算された重量値を画面に表示する重量値表示手段とをさらに備えていてもよい。
本発明は、以上に説明した構成を有し、使用者が荷重センサが使用限界に至る時期を見極めることが可能になる計量装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態の計量装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態の計量装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の計量装置の動作の一例を示すフローチャートである。 (a)は、本発明の実施形態の計量装置におけるA/D変換器の出力可能デジタル値範囲等を示し、(b)は、同A/D変換器の入力可能アナログ電圧範囲等を示し、(c)は同計量装置の測定可能重量範囲を示す図である。 本発明の実施形態の計量装置において下限余裕値の予測関数を用いて下限余裕値の予測値が下限許容値未満となるまでに要する日数を算出する方法の一例を示す図である。
本発明は、ロードセル等の荷重センサを備えた計量装置に関するものであり、このような計量装置では、例えば、荷重センサの出力電圧は増幅回路で増幅された後、A/D変換器でデジタル値に変換される。すなわち、荷重センサ及び増幅回路を有する荷重検出手段の出力電圧がA/D変換器でデジタル値に変換される。このデジタル値はさらに重量値に換算されて例えば表示器に表示される。
荷重センサは使用環境や使用期間等によって劣化(出力特性が変化)する。例えば、金属製弾性体(起歪体)に歪みゲージが貼付された歪みゲージ式ロードセルの場合、湿気等による絶縁抵抗の変化や歪みゲージの腐食、金属製弾性体の塑性変形等による劣化がある。荷重センサが劣化すると、計量装置の測定可能重量範囲に対応する荷重センサの出力電圧範囲が荷重負荷方向あるいは逆方向へ移動し、それに伴い、A/D変換器に入力される荷重検出手段(増幅回路)の出力電圧範囲が荷重負荷方向あるいは逆方向へ移動する。また、A/D変換器では、正常にA/D変換を行える入力可能なアナログ電圧範囲及びそれに対応する出力可能なデジタル値の範囲が規定されている。計量装置は、上記の荷重検出手段の出力電圧範囲がA/D変換器の入力可能なアナログ電圧範囲の範囲内となるようにいくらかの余裕をもって製作されているが、上記のように荷重センサが劣化することにより荷重検出手段の出力電圧範囲が移動し、その上限値がA/D変換器の入力可能なアナログ電圧範囲の上限値を超えた場合、あるいは、荷重検出手段の出力電圧範囲の下限値がA/D変換器の入力可能なアナログ電圧範囲の下限値未満となった場合には、正常なA/D変換ができなくなり、誤計量が生じるので、計量装置として使用できなくなる。このような場合には、荷重検出手段(荷重センサ)の交換修理をしなければならない。
以上のことを踏まえ、本発明は、使用者が、荷重検出手段(荷重センサ)が使用限界に至る時期を見極めることが可能になる計量装置を実現するものである。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、本発明は、以下の実施形態に限定されない。また、以下で例示する数値も一例であり、その数値に限定されるものではない。
(実施形態)
本発明は、例えば台秤、料金秤、重量選別機等の種々の計量装置に適用することができるが、本実施形態では、計量装置が台秤である場合について説明する。
図1は、本発明の実施形態の計量装置の構成の一例を示すブロック図である。
この計量装置は、被計量物を保持する保持手段1と、荷重センサ2と、増幅回路3と、A/D変換器4と、制御装置5と、操作入力部6と、表示部7と、時計8とを備えている。ここで、計量ユニット11が保持手段1、荷重センサ2、増幅回路3及びA/D変換器4によって構成されている。なお、この計量装置(台秤)における保持手段1は、例えば、平面形状が方形あるいは略方形の板状部材で構成された計量台であり、この計量台(板状部材)がその下方から荷重センサ2によって支持された構成である。これは周知の構成であり、被計量物が計量台上に載せられてその重量が測定される。
荷重センサ2は、例えばストレインゲージ式ロードセルで構成され、保持手段1を支持し、負荷される荷重に応じたアナログ荷重信号(電圧)を増幅回路3へ出力する。増幅回路3は、荷重センサ2から入力されるアナログ荷重信号を増幅してA/D変換器4へ出力する。また、A/D変換器4では、増幅回路3から入力されるアナログ荷重信号(電圧)をデジタル値WadにA/D変換して制御装置5へ出力する。ここでは、A/D変換器4へ入力されるアナログ荷重信号は、荷重センサ2及び増幅回路3からなる荷重検出手段12によって生成されている。
操作入力部6は、計量装置のオンオフ等の操作を行う操作手段と計量装置の動作条件の設定値等の入力を行う入力手段とを備えている。表示部7は、重量値等を画面(ディスプレイ画面)に表示する表示器で構成されている。操作入力部6と表示部7とは、例えばタッチスクリーン式のディスプレイによって一体化された構成であってもよい。
また、時計8は、例えばリアルタイムクロックからなり、日付情報(年月日等)を制御装置5へ提供する。
制御装置5は、例えばマイクロコントローラ等によって構成され、CPU等からなる演算制御部5aと、RAM及びROM等からなる記憶部5bとを有している。演算制御部5aは、そのCPUが記憶部5bに記憶されたCPUの実行プログラムを実行することにより、本計量装置の全体の制御を行う。
なお、制御装置5は、計量値換算手段、零点調整手段、余裕値算出手段、余裕値換算手段、第1及び第2の判定手段、第1及び第2の関数導出手段、第1及び第2の期間算出手段、重量値換算手段等として機能する。また、表示部7は、余裕値報知手段(第1及び第2の表示手段)、第1及び第2の警報出力手段、第1及び第2の報知手段、重量値表示手段等として機能する。
次に本計量装置の動作の一例について説明する。なお、制御装置5が本計量装置の動作を制御するために必要となる情報等は全て記憶部5bに記憶されており、動作中に記憶すべき情報は全て記憶部5bに記憶される。
まず、本計量装置の通常の計量動作を説明する。
使用者が保持手段1に被計量物を載せると、保持手段1を支持している荷重センサ2は負荷される荷重に応じたアナログ荷重信号を出力し、その信号が増幅回路3で増幅される。増幅回路3で増幅されたアナログ荷重信号は、A/D変換器4でデジタル値WadにA/D変換されて制御装置5へ入力される。制御装置5は、A/D変換器4の出力信号(Wad)を重量値(Wd)に換算して、その重量値を表示部7の画面に表示させる。
ここで、制御装置5の動作(処理)について詳しく説明する。
制御装置5は、A/D変換器4の出力デジタル値Wadを、次の(1)式で示される換算式に基づいて内部計量値(計量値)Wnに換算する。
Wn=k(Wad−Wi)−Wz ・・・(1)
ここで、kはスパン係数で、予め設定された値である。Wiは零点初期値、Wzは零点調整値である。零点初期値Wiは予め設定された値であり、零点調整値Wzは、はじめは(例えば計量装置の工場出荷時)、0に設定されており、後述の零点調整処理によって更新される。
なお、(1)式におけるデジタル値Wadは、A/D変換器4から所定時間(例えば200ms)間隔で連続して出力される複数個の出力値の平均値を用いてもよい。また、A/D変換器4の出力値がデジタルフィルタで平滑化された値を用いてもよい。
さらに、制御装置5は、内部計量値Wnを(2)式に基づいて重量値Wdに換算し、この重量値Wdを、表示部7の画面に表示させる。
Wd=Wn/D ・・・(2)
この(2)式において、右辺のWn/Dの値は端数処理がなされて(小数点以下が四捨五入されて)、重量値Wdが算出される。ここで、Dは換算係数(所定値)であり、例えばD=4に予め定められている。これは、内部計量値Wnが、表示される重量値Wdに対してD倍(例えば4倍)の精度(分解能)で算出されることを意味している。
なお、上記の(1)式と(2)式から次の(3)式が得られる。この(3)式において、右辺の値に前述の端数処理を行って、重量値Wdを算出することもできる。
Wd={k(Wad−Wi)−Wz}/D ・・・(3)
本計量装置では、例えば工場出荷時には、零点初期値Wi及びスパン係数kの設定処理がなされており、それぞれの値が記憶部5bに記憶されている。この設定処理は、前述の(1)式において、Wz=0として、零点初期値Wiは、保持手段1に被計量物が載っていないときに、内部計量値Wnが0となるように、すなわち、そのときの出力デジタル値Wadの値が零点初期値Wiに設定される。
上記のように零点初期値Wiが設定された後で、既知の重量値Mのサンプル品を保持手段1に載せたときに、(1)式において、Wz=0として、内部計量値WnがD×Mとなるように、スパン係数kの値が設定されている。
次に、本計量装置の特徴とする動作の一例について説明する。図2、図3はこの動作の一例を示すフローチャートである。ここで、制御装置5は、その記憶部5bに、スパン係数k、零点初期値Wi、変換係数Dのそれぞれの値が予め記憶されている。また、零点調整値Wzの値は、例えば初期設定値である場合は「0」が記憶されているが、後述の零点調整処理が行われるたびに更新される。
本計量装置では、使用者によって操作入力部6に零点調整を行うための操作が行われると、操作入力部6から零点調整指令信号が制御装置5に入力され、制御装置5によって零点調整処理がなされる。
ここで、使用者は、保持手段1に被計量物が存在しないことを確認して、操作入力部6に零点調整を行うための操作を行う。これにより、操作入力部6から制御装置5へ零点調整指令信号が出力される。操作入力部6には、例えば零点調整キーが設けられており、その零点調整キーが押し下げられたときに、零点調整指令信号が制御装置5へ出力される。
制御装置5は、零点調整指令信号が入力されると、図2及び図3に示す一連の処理を開始し、まず、零点調整処理を行う(ステップS1)。すなわち、制御装置5は、零点調整指令信号が入力されるたびに、図2及び図3に示す一連の処理を開始する。
この零点調整処理では、制御装置5は、前述のように保持手段1に被計量物が存在しないときのA/D変換器4の出力値Wadの値(零点A/D変換値ADZ)を用いて、(1)式に基づいて内部計量値Wnを算出し、この算出した内部計量値Wnの値と零点調整値Wzの値とを加算し、この加算値を新しい零点調整値Wzとして記憶する。これにより、算出した内部計量値Wnの値が零でないときに、内部計量値Wnの値が零となるように、(1)式に含まれる零点調整値Wzの値が変更(更新)される。
次に制御装置5は、余裕値算出処理を行う(ステップS2)。この余裕値算出処理では、前述の零点A/D変換値ADZを用いて、次の(4)〜(7)式により、下限余裕値PL1及び重量換算下限余裕値PL2と、上限余裕値PU1及び重量換算上限余裕値PU2とを算出する。そしてさらに、そのときに時計8から取得した日付(年月日)とともに余裕値PL1、PU1を、記憶部5bの所定領域(余裕値記憶領域)に記憶する。ここで、日付と余裕値PL1、PU1とは互いに関連づけられて記憶される。
PL1=ADZ−ADL ・・・(4)
PL2=k・PL1/D ・・・(5)
PU1=ADU−(ADZ+ADM) ・・・(6)
PU2=k・PU1/D ・・・(7)
ここで、(4)式におけるADLは、A/D変換器4の出力可能なデジタル値の範囲(出力可能デジタル値範囲)XDの下限値(最小値)である。また、(6)式におけるADUは、A/D変換器4の出力可能デジタル値範囲XDの上限値(最大値)である。
図4に、A/D変換器4の入出力信号等の関係を示す。図4(a)は、A/D変換器4の出力可能デジタル値範囲XD等を示し、図4(b)は、同A/D変換器4のアナログ電圧の入力の可能な範囲(入力可能アナログ電圧範囲)XA等を示し、図4(c)は本計量装置の測定可能な重量範囲(測定可能重量範囲)αを示す図である。
A/D変換器4は、その仕様によって、正常なA/D変換動作を行える入力可能アナログ電圧範囲XA(下限値をAL、上限値をAUとする範囲)と、それに対応する出力可能デジタル値範囲XDとが定められている。そこで、本計量装置では、A/D変換器4の出力可能デジタル値範囲XDの下限値ADLと上限値ADUとを、制御装置5の記憶部5bに予め記憶している。
また、(6)式におけるADMは、本計量装置の測定可能重量範囲αの大きさに対応して定められるA/D変換器4の出力デジタル値の出力変化量(出力最大変化量)であり、このADMの値も制御装置5の記憶部5bに予め記憶している。本計量装置でも、一般的な計量装置同様、測定可能とする被計量物の最大重量値Adm及び測定可能重量範囲α(0〜Admの範囲)が予め決められている。ここで、測定可能重量範囲αの大きさ(サイズ)もAdmで示され、この範囲αの大きさAdmに対応するA/D変換器4の出力変化量ADMは、次の(8)式で算出できる。
ADM=D・Adm/k ・・・(8)
この(8)式は、例えば次のようにして得られる。
例えば、工場出荷時等の時点で、零点調整値Wzが0に設定されている場合を考える。この場合において、測定可能重量範囲αの最大値(Adm)の重量の被計量物が計量された場合のA/D変換器4の出力デジタル値WadをWadmとし、そのときに算出される重量値WdをWdmとすれば、(3)式より、次の(3−1)式が成立つ。
Wdm={k(Wadm−Wi)}/D ・・・(3−1)
また、零点調整値Wzが0に設定されている場合において、測定可能重量範囲αの最小値(0)の重量の被計量物が計量された場合(すなわち被計量物が無い場合)のA/D変換器4の出力デジタル値WadをWadsとし、そのときに算出される重量値WdをWdsとすれば、(3)式より、次の(3−2)式が成立つ。
Wds={k(Wads−Wi)}/D ・・・(3−2)
ここで、測定可能重量範囲αの大きさAdmは、Wdm−Wdsであり、この範囲αの大きさAdmに対応するA/D変換器4の出力変化量ADMは、Wadm−Wadsである。したがって、測定可能重量範囲αの大きさAdmは、(3−1)式及び(3−2)式に基づいて、次式で表される。
Adm=Wdm−Wds
=k(Wadm−Wads)/D
=k・ADM/D
ここで、Adm=k・ADM/Dを変形すれば、(8)式が得られる。
本計量装置では、予め、例えば操作入力部6から最大重量値Admを入力することにより、制御装置5が(8)式に基づいて、ADMの値を算出して記憶している。なお、予め、ADMの値を算出し、その算出値を制御装置5に入力して記憶させるようにしてもよい。
なお、本計量装置では、図4に示すように、予め定められた測定可能重量範囲αに対応する荷重検出手段12の出力電圧予定範囲すなわちA/D変換器5の入力電圧予定範囲βが、A/D変換器5の入力可能アナログ電圧範囲XAの範囲内となるように、例えば範囲β(0)に予定されている。しかしながら、荷重センサ2の劣化等により荷重センサ2の零点が移動することによってその出力範囲が変化すると、A/D変換器5の入力電圧予定範囲βも変化する。例えば、初めに予定されていた範囲β(0)から範囲β(1)に変化する場合がある。この場合、A/D変換器5の出力予定範囲XOは、はじめの入力電圧予定範囲β(0)に対応する出力予定範囲XO(0)から、変化後の入力電圧予定範囲β(1)に対応する出力予定範囲XO(1)へ変化する。
この出力予定範囲XOがさらに変化(移動)して、出力予定範囲XOの上限値ADHが出力可能デジタル値範囲XDの上限値ADUを超えるような場合には、例えば、測定可能重量範囲αの最大値(Adm)に相当する値を出力することができず、正常なA/D変換動作ができなくなる。
また、荷重センサ2の劣化等により荷重センサ2の零点が上記と逆方向に移動することによってその出力範囲が上記とは逆方向に変化すると、A/D変換器5の入力電圧予定範囲βも逆方向に変化し、出力予定範囲XOが逆方向に移動して出力予定範囲XOの下限値ADZが出力可能デジタル値範囲XDの下限値ADL未満となるような場合もあり、このような場合は、例えば、測定可能重量範囲αの最小値(0)に相当する値を出力することができず、正常なA/D変換動作ができなくなる。
そこで、本実施形態では、ステップS2で算出した下限余裕値PL1及び重量換算下限余裕値PL2と、上限余裕値PU1及び重量換算上限余裕値PU2とを、表示部7の画面に表示させる(ステップS3)。これにより、使用者は、表示された余裕値から荷重センサ2の劣化の程度を把握し、荷重センサ2が使用限界となる時期を見極めることができ、荷重センサ2の交換修理の時期を容易に定めることができる。
なお、下限余裕値PL1及び重量換算下限余裕値PL2とはいずれか一方を算出し表示するようにしてもよい。同様に、上限余裕値PU1及び重量換算上限余裕値PU2とはいずれか一方を算出し表示するようにしてもよい。ここで、下限余裕値PL1及び上限余裕値PU1はA/D変換器4の出力レベルの値であるので、これらよりも重量換算下限余裕値PL2及び重量換算上限余裕値PU2を算出し表示する方が、重量に換算された値が表示されるので、使用者は、例えば、零点があと何十グラム変化すれば、荷重センサ2が使用不可能になるという認識ができるので都合がよい。
次に、制御装置5は、下限余裕値PL1が下限許容値(第1許容値)PLE未満であるか否かを判定し、下限余裕値PL1が下限許容値PLE未満である場合には、表示部7に警報を出力(表示)させる(ステップS4、S5)。
さらに、上限余裕値PU1が上限許容値(第2許容値)PUE未満であるか否かを判定し、上限余裕値PU1が上限許容値PUE未満である場合には、表示部7に警報を出力(表示)させる(ステップS6、S7)。
なお、下限許容値PLE及び上限許容値PUEは予め設定されて、制御装置5の記憶部5bに記憶されている。下限許容値PLE及び上限許容値PUEは、等しい値であってもよく、A/D変換器4の出力可能デジタル値範囲XDが例えば20万であるとすれば、例えば、その1/2000の値(100)等を設定するようにしてもよい。
ステップS5、S7の警報としては、表示部7の画面に、例えば、「荷重センサの使用限界が迫っています。荷重センサの交換修理を行ってください。」というような内容を表示させる。なお、ステップS5の警報の場合には、下限余裕値が少ない旨の内容を追加表示し、ステップS7の警報の場合には、上限余裕値が少ない旨の内容を追加表示するようにしてもよい。
ステップS5、S7の警報を表示する場合には、このフロー(図2、図3で示された一連の処理)を終了し、ステップS5、S7の警報を表示しない場合、すなわち、下限余裕値PL1が下限許容値PLE未満でなく、かつ、上限余裕値PU1が上限許容値PUE未満でない場合には、次のステップS9へ進む(ステップS8)。
ステップS9では、記憶部5bの余裕値記憶領域に余裕値とともに記憶されている今回記憶された日付(今日の日付)と、前回記憶された日付とを比較して、これらの日付に変更があったか否かを判定し、日付に変更がない場合は、このフローを終了し、日付に変更があった場合は、ステップS10へ進む。
ステップS10では、記憶部5bの余裕値記憶領域に記憶されている、前回記憶された日付(例えば昨日の日付)の全ての下限余裕値PL1の平均値PLaを算出するとともに、上限余裕値PU1の平均値PUaを算出し、これらの平均値を日付とともに記憶部5bの所定領域(代表値記憶領域)に記憶し、平均値PLa、PUaの算出に用いた余裕値PL1、PU1とその日付を余裕値記憶領域から消去する。なお、このフローでは、1日における下限及び上限余裕値PL1、PU1の代表値として、それぞれ平均値を用いるようにしているが、中央値を用いるようにしてもよい。
次にステップS11では、所定日数分(n日分、n≧2)以上の下限余裕値PL1の平均値PLaと上限余裕値PU1の平均値PUaとが記憶されているか否かを判定し、所定日数分未満であればこのフローを終了し、所定日数分以上記憶されていればステップS12へ進む。
次にステップS12では、下限余裕値PL1の将来の値を予測するための関数(下限余裕値PL1の予測関数)を求めるとともに、上限余裕値PU1の将来の値を予測するための関数(上限余裕値PU1の予測関数)を求める。
具体的には、最新の所定日数分(n日分)の下限余裕値PL1の平均値PLaを用いて、例えば最小二乗法により日数Tdを独立変数とする近似関数を求め、その関数を下限余裕値PL1の予測関数とする。この予測関数は(9)式で示される。同様に、最新の所定日数分(n日分)の上限余裕値PU1の平均値PUaを用いて、例えば最小二乗法により日数Tdを独立変数とする近似関数を求め、その関数を上限余裕値PU1の予測関数とする。この予測関数は(10)式で示される。
PL1=f(Td) ・・・(9)
PU1=g(Td) ・・・(10)
これらの関数は、例えば一次関数として求められる。なお、一次関数以外の関数(例えば二次関数等)として求めるようにしてもよい。
次に、ステップS13では、下限及び上限余裕値PL1、PU1について、それぞれの予測関数を用いて、所定の予測期間(Tp)内において、下限及び上限余裕値PL1、PU1の予測値が下限及び上限許容値PLE、PUE未満となるまでに要する日数(x)を算出する。この日数xは、ここでは現在(今日)を1日目として数えて算出する。
図5は、日数xの算出方法の一例を示す図である。この図5では、下限余裕値PL1について示しているが、上限余裕値PU1の場合も同様である。
図5の場合、7日分(n=7)の下限余裕値PL1の平均値PLa(すなわち7個の平均値PLa)を用いて、最小二乗法により日数Tdを独立変数とする一次関数(近似関数)を求め、それを下限余裕値PL1の予測関数〔(9)式参照〕としている。そして、予測期間Tpを現在から23日間(8≦Td≦30)としている。
この場合、予測期間Tp内において、下限余裕値PL1(予測値)が下限許容値PLE未満となる日数Tdが存在すればその最小日数を算出し、その最小日数がTd1であれば、日数xを、x=Td1−nによって算出する。図5の場合、Td1=20、n=7であるので、日数xは13(日)と算出できる。
上限余裕値PU1についても同様にして、予測関数〔(10)式参照〕を求め、予測期間Tp内において、上限余裕値PU1(予測値)が上限許容値PUE未満となる日数Tdが存在すればその最小日数を算出し、その最小日数がTd2であれば、日数xを、x=Td2−nによって算出する。
また、(9)式、(10)式のそれぞれにおいて、例えば、Teを変数として、Tdの代わりに、Te+n(nは所定値で、前述の例では「7」)を代入して、(9)式に対応する式(式1)と、(10)式に対応する式(式2)とを作成し、それぞれの式1、式2を予測関数として用いてもよい。この場合、予測期間内において、許容値PLE,PUE未満となる日数Teが存在すればその最小日数を算出し、その最小日数が日数xとなる。
なお、下限余裕値PL1が日数の経過に伴って減少する場合には、上限余裕値PU1は日数の経過に伴って増加し、下限余裕値PL1が日数の経過に伴って増加する場合には、上限余裕値PU1は日数の経過に伴って減少する。したがって、日数xは、下限余裕値PL1と上限余裕値PU1との両方に関して同時に算出されることはなく、算出される場合にはいずれか一方に関してのみ算出される。
また、本例では、予測期間Tp内において、いずれの余裕値PL1,PU1もその許容値PL1,PUE未満とならなければ、日数xは算出されない。
次に、ステップ13で日数xを算出できた場合はステップS15へ進み、算出できなかった場合は、このフローを終了する(ステップS14)。
ステップS15では、ステップ13で日数xが求められた場合に、その日数xに関する情報を表示部7に報知させる。この報知は、表示部7の画面に、例えば、「荷重センサの使用限界が近づいています。荷重センサの交換修理をx日以内に行ってください。」というような内容を表示させる。
なお、上記では、下限及び上限余裕値の各平均値PLa、PUaを算出するためのデータの収集期間を1日単位とし、余裕値PL1,PU1がその許容値PL1,PUE未満となるまでの期間を1日単位(上記の日数x)で予測するようにしたが、例えば、それぞれ1週間単位とするなど、期間を変更してもよい。
また、予測期間Tpは必ずしも設定する必要はない。しかしながら、予測期間Tpを設定することで、近い将来(予測期間Tp内)においてのみ、荷重センサ2が使用できなくなる場合を報知することができるので、使用者が交換の準備等をする上でより有用である。予測期間Tpを設定しない場合には、例えば数か月あるいは何年も先のことについても報知でき、そのような場合には、荷重センサ2の交換の準備がまだ必要でないことを使用者は認識できる。
また、上記では、記憶部5bの記憶容量が小さくて済むように、日付が変更されるたびに、直前の日付の余裕値PL1、PU1の平均値PLa、PUaを算出して記憶し、その日付の余裕値PL1、PU1を消去するようにしている。そして、所定日数分の各平均値PLa、PUaを用いて下限及び上限余裕値の各予測関数を求めるようにしているが、これに限らない。
例えば、記憶部5bの記憶容量が充分大きい場合には、ステップS2の余裕値算出処理において、算出した余裕値PL1、PU1を記憶する際に、時計8から日付(年月日)及び時刻からなる日時情報を取得して、この日時情報とともに上記余裕値PL1、PU1を余裕値記憶領域に記憶するようにする。
そして、日付に変更があった場合には、余裕値記憶領域に記憶されている所定日数分の全ての下限余裕値PL1を用いて、日時(時間)を独立変数とする下限余裕値PL1の予測関数を求めるようにし、同様に、所定日数分の全ての上限余裕値PU1を用いて、日時(時間)を独立変数とする上限余裕値PU1の予測関数を求めるようにしてもよい。
これらの予測関数を用いれば、例えばステップS13において、下限及び上限余裕値PL1,PU1が各許容値PLE,PUE未満となる時刻まで算出することが可能であるが、報知する際には時刻まで必要とはされないので、ステップS15のように、日数xに関する情報を報知するようにすればよい。
本実施形態では、零点調整処理が行われるたびに、下限余裕値PL1、PL2及び上限余裕値PU1、PU2を算出し、表示部7に表示するようにしているので、使用者は、表示される余裕値から荷重センサ2が使用限界に至る時期を見極めることが可能になり、荷重センサ2の交換修理の時期を容易に定めることができる。
また、本実施形態では、下限余裕値PL1が下限許容値PLE未満である場合、また、上限余裕値PU1が上限許容値PUE未満である場合には、表示部7の画面に警報が表示されるので、使用者は荷重センサ2の交換修理を行わなければならないことを容易に知ることができる。また、使用者は、このとき表示される余裕値から荷重センサ2が使用限界に至る時期を見極めることが可能になり、それまで零点調整処理を行わせながら計量装置を使用することができる。
さらに、本実施形態では、下限及び上限余裕値PL1,PU1の予測関数を求め、下限余裕値PL1(予測値)が現時点から下限許容値PLE未満となるまでの日数x、あるいは上限限余裕値PU1(予測値)が現時点から上限許容値PUE未満となるまでの日数xに関する情報が表示されることにより、使用者は荷重センサ2の交換修理を行うべき時期を容易に把握することができる。
なお、本実施形態では、零点調整処理が実施されるたびに、例えば図2、図3で示される一連の処理が行われる。ここで、本実施形態では、零点調整処理を手動で開始させるようにしたが、被計量物が保持手段1に保持されていない場合に所定のタイミングにおいて自動で開始されるように構成されてあってもよい。
また、本実施形態では、計量装置が台秤である場合について説明したが、料金秤等の場合も同様である。計量装置が料金秤である場合には、保持手段1は、例えば、被計量物を載せる計量皿等で構成される。
また、計量装置が、コンベア上を搬送される被計量物の重量を計量し、その重量に基づいて例えば規格品(良品)、規格外品(不良品)等の選別を行う重量選別機であってもよい。この場合、保持手段1は、上記コンベアで構成され、同コンベアが荷重センサ2で支持された構成である。この重量選別機の場合、荷重センサ2の出力信号(A/D変換器4の出力信号)や被計量物検知センサ等の検知信号等に基づいて、制御装置5がコンベア上の被計量物の有無を検出し、コンベア上に被計量物が存在しないときに所定のタイミングで零点調整処理を自動で開始し、零点調整処理を含む一連の処理が行われるよう構成されていてもよい。
また、計量ユニット11が複数設けられた計量装置であってもよい。また、この場合、複数のA/D変換器4を、1つのA/D変換器4に代えて、複数の荷重検出手段12の出力がマルチプレクサを介して1つのA/D変換器4へ入力されるように構成されていてもよい。例えば、計量装置が組合せ秤である場合、複数のホッパ(計量ホッパ)の各々が荷重センサ(ロードセル)によって支持され、各々のホッパ内の被計量物の重量を測定するように構成され、組合せ重量が所定重量範囲内となる被計量物を選択し、その被計量物を保持したホッパから被計量物を排出させるように構成されている。この場合、各々のホッパが保持手段1となり、計量ユニット11が複数設けられた構成を備えている。このような組合せ秤において、上記の各ホッパ(計量ホッパ)に対し被計量物の供給装置(例えば供給ホッパ)が設けられている場合には、制御装置が例えば1個ずつ順番に計量ホッパへの被計量物の供給を停止させて、空になった計量ホッパに対して零点調整処理を自動で開始し、零点調整処理を含む一連の処理が行われるよう構成されていてもよい。また、計量装置がトラックスケールである場合も計量ユニット11が複数設けられた構成を備えている。
すなわち、本発明は、荷重センサから出力されたアナログ荷重信号電圧をA/D変換器を用いてデジタル値に変換するよう構成された種々の計量装置に適用することができる。
本発明は、使用者が、荷重センサが使用限界に至る時期を見極めることが可能になる計量装置等として有用である。
1 保持手段
2 荷重センサ
3 増幅回路
4 A/D変換器
5 制御装置
6 操作入力部
7 表示部
8 時計
11 計量ユニット
12 荷重検出手段

Claims (10)

  1. 被計量物を保持するための保持手段を支持し、負荷される荷重に応じたアナログ荷重信号電圧を出力する荷重センサと、
    入力可能なアナログ電圧範囲及びこの範囲に対応する出力可能なデジタル値の範囲が規定されており、前記荷重センサから出力されるアナログ荷重信号電圧をA/D変換してデジタル値を出力するA/D変換器と、
    前記A/D変換器から出力されるデジタル値を被計量物の重量に応じた計量値に換算する計量値換算手段と、
    前記保持手段に被計量物が保持されていない場合に前記A/D変換器から出力されるデジタル値である零点A/D変換値を、前記計量値換算手段により換算した前記計量値が、零でないときに、前記計量値が零となるように零点調整処理を行う零点調整手段と、
    前記零点調整処理が行われたときに、前記零点A/D変換値に基づいて、予め定められた測定可能重量範囲に対応する前記A/D変換器の現時点におけるデジタル値の出力範囲と前記出力可能なデジタル値の範囲との2つの範囲の下限値同士の差である下限余裕値と、前記2つの範囲の上限値同士の差である上限余裕値とのうちの少なくとも一方を算出する余裕値算出手段と、
    前記余裕値算出手段により算出される下限余裕値及び/または上限余裕値に関する情報を報知する余裕値報知手段と
    を備えた計量装置。
  2. 前記余裕値報知手段は、
    前記余裕値算出手段により算出される下限余裕値及び/または上限余裕値を画面に表示する第1の表示手段からなる、
    請求項1に記載の計量装置。
  3. 前記余裕値算出手段により算出される下限余裕値及び/または上限余裕値を重量値に換算する余裕値換算手段をさらに備え、
    前記余裕値報知手段は、
    前記余裕値換算手段により換算された下限余裕値の換算重量値及び/または上限余裕値の換算重量値を画面に表示する第2の表示手段からなる、
    請求項1に記載の計量装置。
  4. 前記余裕値算出手段は、
    前記現時点におけるデジタル値の出力範囲の下限値である前記零点A/D変換値から、前記出力可能なデジタル値の範囲の下限値を減算した値を、前記下限余裕値として算出するよう構成された、
    請求項1〜3のいずれかに記載の計量装置。
  5. 前記余裕値算出手段により算出される前記下限余裕値を予め設定された第1許容値と比較して、前記下限余裕値が前記第1許容値未満であるか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により前記下限余裕値が前記第1許容値未満であると判定されたときに第1の警報を出力する第1の警報出力手段とをさらに備えた、
    請求項1〜4のいずれかに記載の計量装置。
  6. 前記余裕値算出手段は、
    前記現時点におけるデジタル値の出力範囲の下限値である前記零点A/D変換値に、前記測定可能重量範囲の大きさに対応して予め定められている前記A/D変換器の出力デジタル値の最大変化量を加算することにより、前記現時点におけるデジタル値の出力範囲の上限値を算出し、このデジタル値の出力範囲の上限値を、前記出力可能なデジタル値の範囲の上限値から減算した値を、前記上限余裕値として算出するよう構成された、
    請求項1〜5のいずれかに記載の計量装置。
  7. 前記余裕値算出手段により算出される前記上限余裕値を予め設定された第2許容値と比較して、前記上限余裕値が前記第2許容値未満であるか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段により前記上限余裕値が前記第2許容値未満であると判定されたときに第2の警報を出力する第2の警報出力手段とをさらに備えた、
    請求項1〜6のいずれかに記載の計量装置。
  8. 前記現時点より前の所定期間内において前記余裕値算出手段により算出された下限余裕値に基づいて、前記下限余裕値の将来の値を予測するための第1の関数を求める第1の関数導出手段と、
    前記第1の関数に基づいて、前記現時点から、予測される前記下限余裕値の将来の値が予め設定された第1許容値未満となるまでに要する期間を算出する第1の期間算出手段と、
    前記第1の期間算出手段で算出された期間に関する情報を報知する第1の報知手段とをさらに備えた、
    請求項1〜7のいずれかに記載の計量装置。
  9. 前記現時点より前の所定期間内において前記余裕値算出手段により算出された上限余裕値に基づいて、前記上限余裕値の将来の値を予測するための第2の関数を求める第2の関数導出手段と、
    前記第2の関数に基づいて、前記現時点から、予測される前記上限余裕値の将来の値が予め設定された第2許容値未満となるまでに要する期間を算出する第2の期間算出手段と、
    前記第2の期間算出手段で算出された期間に関する情報を報知する第2の報知手段とをさらに備えた、
    請求項1〜8のいずれかに記載の計量装置。
  10. 前記計量値換算手段により換算された前記計量値をさらに重量値に換算する重量値換算手段と、
    前記重量値換算手段により換算された重量値を画面に表示する重量値表示手段とをさらに備えた、
    請求項1〜9のいずれかに記載の計量装置。
JP2012255924A 2012-11-22 2012-11-22 計量装置 Expired - Fee Related JP5995681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012255924A JP5995681B2 (ja) 2012-11-22 2012-11-22 計量装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012255924A JP5995681B2 (ja) 2012-11-22 2012-11-22 計量装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014102223A JP2014102223A (ja) 2014-06-05
JP5995681B2 true JP5995681B2 (ja) 2016-09-21

Family

ID=51024831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012255924A Expired - Fee Related JP5995681B2 (ja) 2012-11-22 2012-11-22 計量装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5995681B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016102716A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 大和製衡株式会社 計量装置及び物品搬送システム
CN114383357B (zh) * 2020-10-21 2023-05-16 青岛海尔电冰箱有限公司 冰箱的测试方法与冰箱

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58218620A (ja) * 1982-06-14 1983-12-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加熱調理装置
JP4795552B2 (ja) * 2001-03-21 2011-10-19 大和製衡株式会社 ロードセル装置
JP4814485B2 (ja) * 2003-11-18 2011-11-16 大和製衡株式会社 計量装置の異常検出方法及び計量装置
JP4542349B2 (ja) * 2004-02-05 2010-09-15 大和製衡株式会社 零点計測方法及び計量装置
JP5570935B2 (ja) * 2010-10-08 2014-08-13 大和製衡株式会社 車輪・車軸重量測定システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014102223A (ja) 2014-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5635248B2 (ja) 計量装置
JP5679704B2 (ja) ストレインゲージ式ロードセルの故障診断装置
US8921717B2 (en) Weight magnitude and weight position indication systems and methods
CN106919127B (zh) 一种基于软件虚拟技术的物料料位检测方法
JP5995681B2 (ja) 計量装置
CN204330099U (zh) 一种具有秤脚支撑状况检测功能的电子秤
JP2013253834A (ja) 非自動はかり
JP4814485B2 (ja) 計量装置の異常検出方法及び計量装置
JP5048822B2 (ja) 計量装置の異常検出方法及び計量装置
JP5704982B2 (ja) ホッパ式計量装置
WO1992008960A1 (en) Weight-checking apparatus
RU2401994C1 (ru) Способ непрерывного измерения веса перемещаемых материалов на ленточных конвейерах, система для его осуществления и весовая роликоопора ленточного конвейера
JP4801020B2 (ja) 重量測定装置
JP5944233B2 (ja) 非自動はかり
JP2016053546A (ja) 計量装置
JP5545748B2 (ja) コンベヤスケール
Živanić et al. The analysis of influential parameters on calibration and feeding accuracy of belt feeders
CN105091950B (zh) 温度、物位一体化探测仪
JP5797081B2 (ja) 計量システム
JP5600057B2 (ja) 計量装置
JP3187757U (ja) 電子天秤
KR20090106260A (ko) 로드셀 모니터링 시스템
Fritsch GWP®-The Science-Based Global Standard for Efficient Lifecycle Management of Weighing Instruments
Vâlcu et al. Analysis of the results obtained in the calibration of electronic analytical balances
CN204924302U (zh) 温度、物位一体化探测仪

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5995681

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees