JP2006078410A - 計量器 - Google Patents

計量器 Download PDF

Info

Publication number
JP2006078410A
JP2006078410A JP2004264784A JP2004264784A JP2006078410A JP 2006078410 A JP2006078410 A JP 2006078410A JP 2004264784 A JP2004264784 A JP 2004264784A JP 2004264784 A JP2004264784 A JP 2004264784A JP 2006078410 A JP2006078410 A JP 2006078410A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
weight
measuring instrument
display
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004264784A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Toda
伸一 戸田
Hiroyoshi Inoue
博嘉 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamato Scale Co Ltd
Original Assignee
Yamato Scale Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamato Scale Co Ltd filed Critical Yamato Scale Co Ltd
Priority to JP2004264784A priority Critical patent/JP2006078410A/ja
Publication of JP2006078410A publication Critical patent/JP2006078410A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)

Abstract

【課題】計量作業条件や計量器設置場所のノイズや被計量物に要求される精度を考慮した上で、計量器を使用する者の意志に応じた最も適切な重量表示特性を容易に与えることができる計量器を提供すること。
【解決手段】計量器の演算回路に標準的な環境で標準的な特性を持つフィルタの定数を中心に増減方向に段階的に異なるフィルタ定数を設け、計量器の外部操作面に前記フィルタ定数を手動にて選択設定できるフィルタ定数手動変更手段を設け、計量器の使用者が容易に標準的なフィルタ定数の設定に到達するのと同時に、重量表示手段に表示する重量表示値を観察しながら使用者の意志に応じた最適なフィルタ定数を選択設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、計量器の使用者が計量器を使用する時点において作業上の都合や基礎振動ノイズの状況に合わせて、最も好都合なフィルタを外部操作面のフィルタ選択キーで容易に選択できる計量器に関する。
計量器には計量器自身の固有振動数と一般的に想定される数Hzの基礎振動を想定したフィルタが固定的に組み込まれている。例えば特許文献1に示す特開昭57−71097号にはこれらの異なる周波数を持つノイズが最も大きく減衰するようにフィルタ定数が固定的に決められ組み込まれる方法が提案されている。
一方、フィルタ定数が可変である事例として、例えば特許文献2に示す特開2002−107206号がある。本事例は異なったフィルタ定数を持つ複数のフィルタと安定判別手段を備え、計量器を使用している時点のノイズの状況に応じて複数のフィルタの内で、出力される重量信号の最も安定の速いフィルタを選択し、選択されたフィルタからの出力信号を使用して計量値を求める提案がある。
また、ロードセルから出力される重量信号を増幅・計測する汎用の重量信号計測器があり、重量信号に含まれる広い周波数範囲のノイズに適用できるフィルタ定数を外部操作面から手動によって切り替え選択のできるものが市場にある。
計量器の固有振動数は被計量物の重量によって多少変化するが、計量台などの風袋荷重が荷重センサ負荷の大きい部分を含めている場合は負荷荷重による変化量は小さい。従って計量器別に固有振動用のフィルタ定数は固定できる。この小さい固有振動数変化に対応して自動的にフィルタ定数を変化させる事例もある。
また、計量器外部から来るノイズ対策用のフィルタとしては主に基礎振動ノイズ周期を対象にフィルタ定数は定められる。一般的には計量器が設置されるべき環境の基礎振動ノイズ周波数は例えば5Hz程度が想定され、固有振動数と5Hz程度の基礎振動ノイズ周波数を対象にして標準的なフィルタ定数が定められている。
特開昭57−71097号公報
特開2002−107206号公報
しかし、固定的なフィルタが設置されていると、実際に計量器の設置場所で基礎振動の振幅が小さく表示値への影響が小さい場合には、より速く計量処理しなければならない事情があっても固定のフィルタ定数によって計量器の過渡応答速度が制限される。また基礎振動の振幅が大きいために表示にちらつきがあっても真の計量値が読みとれる程度であれば作業事情から計量速度を速めたい場合があるが、フィルタ定数が固定されているとやはり計量器の過渡応答速度が制限され、速い計量ができないと言う問題がある。
一方、可変式フィルタが設置されている事例では基礎振動の振幅が大きい場合、大きいフィルタ定数を持った遅れ特性の大きいフィルタのみ出力が安定し、このフィルタが自動選択される。しかし、やはり被計量物が多い等の理由で計量作業時間が制限される事情があっても計量値の過渡応答時間が自動的に長くなり、一回の計量に要する時間が長くなり全体としての計量時間を短縮することはできなかった。
また、汎用の重量信号計測器は操作パネル面から重量信号に混入するノイズを減衰させるために、広い範囲の周波数に対して減衰効果のあるフィルタ定数を選択設定できるようにしている。しかし、計測器が計量器である場合は、他の計測器に比べて極めて高い表示分解能における安定な表示が必要であるのと同時に、安定な表示を要求される割には速い応答性が必要である。すなわち、重量表示値の安定を重視しすぎて適当に大きいフィルタ定数を設定しても重量表示の応答が遅ければ計量器としての役目をなさないし、反対に応答速度を重視しすぎて重量表示値の安定性が低下しても役目をなさないので、計量器として適切なフィルタ定数の取るべき範囲は狭い。
従って計量器の使用者がフィルタ定数を選択するとき、最初から容易に最適値の近傍にフィルタ定数を到達させることができ、到達させた値を基準に微調整ができる構成でなければならない。しかしそのような構成の計量器は存在しなかった。
また零点重量付近では過渡応答特性は重要でなく、零点確認のために少しでも表示重量値が安定している方が有利であるが、従来の計量器では全ての表示重量の領域で同じフィルタ定数が選択されるため、被計量物の表示重量値にちらつきが大きい場合は零点重量値のちらつきも大きかった。
このような問題を解決するために、第1の発明では、重量信号に混入する振動ノイズ減衰用に設けられるフィルタのフィルタ定数を、計量器としての標準的な表示動作を与えるフィルタ定数を中心に増減方向に手動操作によって段階的に変更できるフィルタ定数手動変更手段と重量値表示手段とを計量器の外部操作面に備えたことを特徴としている。
第2の発明では、前記外部操作面においてフィルタ定数の効果の度合いを表示するフィルタ効果表示手段を計量器に備えたことを特徴としている。
第3の発明では、重量信号の零点付近において、第1発明における前記フィルタ定数手動変更手段によって変更された前記フィルタとは異なるフィルタ定数を持つフィルタを計量器に備えたことを特徴としている。
前記第1の発明によれば、計量器は重量信号に含まれる振動ノイズの減衰用に設けられるフィルタのフィルタ定数を、計量器としての標準的な表示動作を与える標準的なフィルタ定数を中心に増減方向に手動操作によって段階的に変更できるフィルタ定数手動変更手段と重量値表示手段とを外部操作面に備えているので、計量器の使用者は容易に計量器として標準的な表示特性の得られる標準的なフィルタ定数の選択に到達することができる上に、計量器設置環境の基礎振動の周波数が変化した場合や計量作業の事情によって被計量物1個当たりの計量時間を調節したい場合に、重量表示値を観察しながらフィルタ定数手動変更手段を操作することによって計量器を使用する者の意志に応じて重量表示値の応答特性とちらつき特性を自由に、容易に与えることができる。
第2の発明によれば、計量器は外部操作面に、前記フィルタ定数の効果の度合いを表示するフィルタ効果表示手段を備えているので、フィルタ定数の選択の際に計量器使用者の感覚的な重量値表示状況の判断に正確性を与えることができる。
第3の発明によれば、計量器は重量信号の零点付近において、前記フィルタ定数手動変更手段によって変更された前記フィルタとは異なる別のフィルタ定数を持つフィルタを動作させるので、零点付近の重量値表示については応答特性より、表示の安定性を優先したフィルタを設けることができる。
次に、本発明による計量器の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1および図2には、本発明の実施形態に係る計量器の回路構成図が示されている。前記の計量器は荷重センサ1から出力される重量信号を増幅する増幅器2と重量信号に含まれる高周波ノイズ信号を除去するアナログフィルタ3と重量信号をA/D変換するA/D変換器4とを備えている。
本実施形態において荷重センサはアナログの微少重量信号出力するロードセルとしているが負荷荷重を電気信号に変換するセンサであればどのような種類のものでもよい。図2において、アナログ重量信号はA/D変換器4にてサンプリング時間Δtの間隔でデジタル化され、サンプリング重量信号として時系列にI/O回路5を介して演算回路6へ読み込まれる。この演算回路6は所要のプログラムを実行することによって所要の演算処理を実行するように構成されている。またこの演算回路6は前記プログラム及び各種データを記憶するメモリー7に接続されると共に、I/O回路5を介して種々のキースイッチを有する入力部8、重量値やフィルタ効果を表示する表示部9に接続されている。
演算回路6の内部には計量器の固有振動を最も良く減衰させる移動平均演算フィルタが設けられている。計量器の固有振動用の移動平均演算フィルタは図2に表すようにサンプリング時間Δtの間隔でA/D変換器4によって生成されるサンプリング重量値w11、w21、w31・・・・・のn個ずつ平均値を求め移動平均値w12,w22,w32・・・・・を生成する。
A/D変換器4のサンプリング時間間隔Δtは、例えばΔt=1ミリ秒に設定し、計量器の固有振動周期がFミリ秒前後であった場合はn=F個ずつの平均値を求めればw12,w22,w32、・・・は丁度固有振動波の1周期分が積分された信号になり重量信号に含まれる固有振動波の成分は大きく減衰する。
一般に計量器の固有振動数は数十Hzの大きさであり、後に述べる一般的に存在する数Hzの周波数の基礎振動に比べて周期は十分短い。例えば計量器の荷重センサには計量台等の風袋荷重が初期荷重として存在する場合は、被計量物の重量変化による固有振動数の変化は小さく固有振動に対する平均値演算フィルタを固定の定数でもって設けても負荷荷重の変化によって自動追従するように設けても、重量信号の応答特性に与える影響は少ない。
従って一般にフィルタの設置によって計量器自身を原因として発生するノイズに対して最適な減衰効果を得ることができる。
しかし計量器の外部から来るノイズの振動数は変化幅が大きい。その対策として、演算回路6には固有振動数が除去された重量信号w12、w22、w32、・・・・・に対して入力部8からの指令によって例えばm4を中心にm1、m2、m3、m4、・・・・m8個のそれぞれ平均演算個数の異なる移動平均演算フィルタが設置されている。
平均値演算を行なうフィルタでは、平均演算の対象とする一定時間間隔に生成される重量値の個数をもってフィルタ定数と呼ぶ。フィルタ定数とはローパスフィルタであればカットオフ周波数であったり、フィルタの次数であったりする場合もありフィルタの性質を決める定数である。
標準的な基礎振動の周波数を例えば5Hzに想定すると周期は200ミリ秒であり、周期200ミリ秒の振動波を1周期分だけ積分できるようにすれば応答の遅れを最小にして最も大きく振動波を減衰させることができるので、m4=200個の移動平均演算を例えばΔt=1ミリ秒毎に行って1ミリ秒間隔にw13、w23、w33・・・・を生成する。
m4と同様に例えばm1は2Hz、m2は3Hz、・・・・・・、m8は9Hzの周波数の基礎振動周期に合わせてm1=500個、m2=333個、・・・・・・、m8=111個と設定しておき、入力部8からの選択でいずれかの個数で移動平均演算が行われるようにプログラムされている。入力部8から1、2、3、・・・と段階を表す数値のいずれかを設定すればこれらの数値に対応してそれぞれm1、m2、m3、・・・のいずれかが選択される。
先ず計量器の使用者は入力部8にて段階4を選択することによってm4のフィルタを選べば、固有振動フィルタと合わせて、計量器の固有振動と、標準的な基礎振動に最も大きい減衰効果が得られる。200ミリ秒の平均値演算による重量信号の遅れ量は、1から2秒かけて計量する通常の台秤などの計量作業から判断して応答特性は適切であり、標準的な環境で標準的な使用に最適なフィルタ定数に到達することができる。
また、表示用重量信号w14、w24、w34・・・はw13、w23、w33・・・・の重量信号列から計量器の使用者が表示値の更新に関して表示値の読み取りが容易に可能な時間間隔に相当する個数の間隔でピックアップされたものである。
計量器の使用者は計量器の置かれた環境に生じている基礎振動の周期に応じて入力部8からm1からm8までのいずれかのフィルタが選択できる。しかし1個の表示データを得るための基のサンプリング重量値w11、w21、・・・・はm4からm1の方へ接近するほど多く、m8へ接近するほど少ない。サンプリング重量値を多く用いることは長い時間のデータを要することになるので、m1に近づくほど計量器の応答は遅くなりm8に近づくほど計量器の応答は速くなる。
一方、表示のちらつきについては、フィルタ通過後の重量信号の中に残る振動ノイズの振幅の大小に依って影響される。つまり計量器の重量信号に含まれる振動ノイズには基礎振動以外にも周波数の特定が困難な風の影響などがあり、また使用中に実際に発生する基礎振動の周期が、選択されている移動平均フィルタの平均値を求める時間に丁度一致するとは限らない。平均値フィルタの持つ減衰特性から、平均値演算時間に近い周期又はその整数分の1の周期を持つノイズを除いて一般に、平均値を求める時間が長いほど、すなわち平均値を求めるデータ個数(平均個数)が多いほど種々の周波数を持つノイズに対する減衰効果は大きいので重量表示値はちらつきが小さくなり、平均個数が少ないほど減衰効果は小さく重量表示値のちらつきは大きくなる。ローパスフィルタであればカット周波数が小さいほど種々の周波数に対する減衰率は大きくなり表示のちらつきは小さくなり、応答は遅くなる。従って一般にはm1に近づくほど表示のちらつきは小さく応答は遅くなり、m8に近づくほど表示のちらつきは大きく応答は速くなるという、計量器として好ましい重量値表示の特性から相反する現象が現れる。
計量器用のフィルタは一定の基準に基づいて自動選択されたり固定であったりすることは計量器としては本来適切ではなく、計量器の使用者が計量時点の基礎振動など環境ノイズの状態や被計量物に対する要求精度、要求される計量作業時間などの諸条件を勘案して重量信号の応答と表示のちらつき度合いを判断しながら任意に、容易に選択設定できるようになっていることが好ましい。
本発明の計量器は中央値であるm4に標準的な環境条件でのフィルタ定数が設定されているので計量器の使用者は容易に標準的なフィルタの特性を確認できる。そしてm4を中心に上記の諸条件を考慮しながら表示のちらつきと応答という2つの特性が徐々に変化するように段階的にフィルタ定数が設定されているので計量器の使用者は被計量物を計量させながら重量表示値の特性変化を観測でき、計量器のフィルタ定数を容易に計量器の使用者にとって最も適切に選択できる。例えば計量時間が制限されている場合は、重量表示値にちらつきがあっても計量器の使用者が重量表示値を目視して真の重量値の推定可能な範囲であれば、ちらつき度合いより応答特性を優先したフィルタを選択することができる。
本発明の計量器は、いずれかのフィルタの選択設定作業を助けるために以下に述べる演算、表示手段も備えフィルタの特性、効果を数値で確認できるように構成されている。初めに効果を評価したいフィルタを入力部8から設定する。
応答特性を評価するために任意の重量値Wmのサンプル品を用いて選択されたm1からm8までのいずれかのフィルタを通過した△t=1ミリ秒毎に生成される重量信号w13、w23、w33・・・が零点付近の重量値からWmに到達するに要するいわゆる立ち上がり時間Tを測定する。
応答特性を評価するためのサンプル品を、例えば表示の安定性を重視して大きい段階数のフィルタを選択してサンプル品を計量器の計量台上へ置き、Wm又はその近傍の測定値が重量表示されるとサンプル品の重量を入力部8からのキースイッチ操作によって演算回路の中に上限重量としてのWmと下限重量としてのWm/10を記憶させる。
計量器にできるだけ均一なステップ入力信号を与えるために、計量器の計量台上にサンプル品を載せるとき、サンプル品が計量台に接触寸前の状態まで手によって運び、接触すると手から離す動作を実施する。この動作によって計量器に重量値Wmのステップ入力信号を加え、サンプリング重量信号w11、w21、w31・・・のフィルタ通過重量信号w13、w23、w33・・・とWm/10とを逐時比較し、フィルタ通過重量信号w13、w23、w33・・・がWm/10より初めて大きくなった時点で演算回路6の内部に設けたカウンタで時間を数え始める。
カウンタの時間カウント動作は、前記のフィルタ通過重量信号w13、w23、w33・・・が一定時間間隔Δt=1ミリ秒で生成されるので、これらの重量信号が生成されるたびにカウンタを+1すると1ミリ秒ずつ時間を数えることになる。カウントアップと同時にWmと大小を比較し、フィルタ通過重量信号がWmより大きくなった時点でカウンタのカウントを停止する。
この演算によってカウンタのカウント値は、フィルタ通過重量信号がWm/10からWmに到達するまでの時間をミリ秒の単位で表す。これはステップ入力の立ち上がり時間を数えたことになり、フィルタの応答特性を表している。また同じ操作をm1からm8まで順にフィルタを選択しながら行って、それぞれカウンタで数えた時間を測定して所定の応答時間メモリーへ記憶させる。そして入力部8からのキー操作によって現在フィルタ選択用のキーによって選択されているフィルタに対応したメモリーから所要時間値が表示へ呼び出され、応答時間として数値表示される。図5参照。
表示重量値のちらつきの度合いを表すには、フィルタ通過重量信号から表示値を更新するために一定の時間間隔にサンプリングして生成される表示用重量信号w14、w24、w34・・・のばらつき量を標準偏差値の形で求めるものとしている。上記の応答特性テストの動作時にフィルタ通過重量信号w13、w23、w33・・・・の値が初めてWmを超えた以降の最初の表示重量信号から連続して例えば10個分の表示重量値を記憶させ、記憶させた10個の表示重量値の標準偏差を求め、表示ちらつき度メモリーへ記憶させる。同じ操作をm1からm8まで順にフィルタを選択して行って、それぞれのフィルタ毎に所定の表示ちらつき度メモリーへ記憶させる。入力部8からキー操作にて指令を与えると、フィルタ選択用のキーによって指定されているフィルタに対応したメモリーから標準偏差値が表示へ呼び出され、表示ちらつき度として数値表示される。これらの数値は重量信号に設けられたフィルタ効果の度合いを数値によって表している。図4参照。
段階的にフィルタ定数の選択値を変化させたとき、選択した値によって重量信号の表示値のちらつきと応答の状況は徐々に変化するが、表示値から得られる計量器の使用者の感覚的な判断のみではどのフィルタ定数を選択すべきか、きわどいところの判断が特に難しい。フィルタの効果の度合いを数値的に表わしていれば、フィルタ定数の違いによる実際に表示重量値に現れる特性の違いを明確にすることができるのでフィルタ選択時の補助手段として有用である。
図3、図4、図5は計量器の外部操作面の一例を表している。図3は重量表示の例である。10は数値表示器で図1の表示部9に相当し、重量値、m1からm8に対応する1から8までのフィルタ定数の段階値、応答時間、表示ちらつき度を表示する。11から18までは操作キーを表し図1の入力部8に相当する。ON/OFFキー11は計量器に与える電源を入り切りするためのキーであり、零調キー12は計量器の零点を調整するキーであり、風袋引きキー13は風袋引きを行なうためのキーである。これらのキーは計量器に一般的に付属しているので動作説明は省略する。
フィルタ選択Δキー14を押すと現在選択されているフィルタ定数の段階を表す1から8までのいずれかの数値が重量表示に替わって一定時間の間表示され、以後このキーを1回押す毎に段階値は8に向かって増える。キーの操作を止めると一定時間後に自動的に重量表示に戻る。またフィルタ選択▽キー15を押すとやはり現在選択されているフィルタ定数の段階値が一定時間の間表示され、以後このキーを1回押す毎に段階値は1に向かって減る。この2個のキーによって1から8までのフィルタ定数の段階値を選択設定できる。演算回路では選択設定された段階数値に応じてm1からm8までのいずれかの平均個数で移動平均演算が実施される。
計量器にサンプル重量値を負荷し重量値Wmが表示された状態でテストON/OFFキー16を押すとサンプル重量値WmとWm/10とが現在選択されているフィルタの段階数に対応した図1のメモリー7へ記憶され、計量器は通常の使用モードから応答特性とちらつき度合いを計算するテストモードに設定される。
テストモードにてサンプル品を計量器に負荷すれば上記の如く応答時間と表示ちらつき度が計算されそれぞれ現在選択されているフィルタの段階数に対応した図1のメモリー7に記憶される。記憶された応答時間又は表示ちらつき度の値は、それぞれ応答特性キー(応答時間キー)17又は表示安定度キー(表示ちらつき度キー)18を押せば一定時間の間、現在選択されているフィルタの段階数に対応した図1のメモリー7から応答時間又は表示ちらつき度の値が呼び出され、重量表示を表す図3に替わって一定時間の間表示される。
再びテストON/0FFキー7が押されると計量器はテストモードから計量器としての通常の使用モードへ替わる。なおm1からm8までのフィルタに関して上記の実施形態は平均値演算フィルタによって説明したがこれらが段階的にカットオフ周波数値の異なるローパスフィルタであってもよい。
また、計量器は零点付近の重量値に限ると応答特性は余り問題にならず表示重量値の安定度合いの方が重要になる。従って本発明の計量器は零点付近の重量値用フィルタとしてmzを特別に設けている。このフィルタはサンプリング重量値w11、w21、w31・・・に対してフィルタm8の個数より多い個数である例えばmz=600個分で構成され、m1からm8までのいずれかのフィルタの移動平均演算と並列に移動平均演算を実行させ、w13、w23、w33・・・に並列に図示しないw13`、w23`、w33`・・・を常時求める。w13、w23、w33・・・がWzより小さい場合は、表示重量値は図示しないw13`、w23`、w33`・・・から一定時間間隔にデータを取り出して表示重量値とし、Wzを超えるとw13、w23、w33・・・から表示重量値w14、w24、w34・・・を取り出す。またw13、w23、w33・・・から取り出された表示重量値がWz未満になると再び図示しないw13`、w23`、w33`・・・から表示重量値w14、w24、w34・・・を取り出す。即ち請求項3に記載の別のフィルタ定数をもつフィルタに相当する。
以上の演算動作によって、どのような段階のフィルタ定数が選択されても表示重量値が零点付近にあるときは表示のちらつき度の小さい固定のフィルタ定数でもって重量値が表示され、重量信号が増加して零点付近を離れると応答特性と表示のちらつき度とが考慮されたフィルタ定数によって重量値が表示されるので、計量器が使いやすく、零点調整も選択されたフィルタ定数の如何に関わらず正確にできる。
本発明の実施の形態に係わる計量器の回路構成図。 サンプリング重量値列、固有振動フィルタ演算された重量値列、選択設定される基礎振動フィルタ演算された重量値列及び表示重量値列を表した図。 計量器の外部操作面で重量表示を表した図。 本発明の計量器の外部操作面でちらつき度の表示を表した図。 本発明の計量器の外部操作面で応答特性の表示を表した図。
符号の説明
1 荷重センサ
2 増幅器
3 アナログフィルタ
4 A/D変換器
5 I/O回路
6 演算回路
7 メモリー
8 入力部
9 表示器
10 数値表示器
11 ON/OFFキー
12 零調キー
13 風袋引きキー
14 フィルタ△キー
15 フィルタ▽キー
16 テストON/OFFキー
17 応答時間キー
18 表示ちらつき度キー

Claims (3)

  1. 重量信号に混入する振動ノイズ減衰用に設けられるフィルタのフィルタ定数を、計量器としての標準的な表示動作を与える前記フィルタ定数を中心に増減方向に手動操作によって段階的に変更するフィルタ定数手動変更手段と重量値表示手段とを外部操作面に備えたことを特徴とする計量器。
  2. 前記外部操作面に、前記フィルタ定数の効果の度合いを表示するフィルタ効果表示手段を備えた請求項1に記載の計量器。
  3. 重量信号の零点付近において、前記フィルタ定数手動変更手段によって変更された前記フィルタとは別のフィルタ定数を持つフィルタを動作させる請求項1に記載の計量器。
JP2004264784A 2004-09-13 2004-09-13 計量器 Pending JP2006078410A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004264784A JP2006078410A (ja) 2004-09-13 2004-09-13 計量器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004264784A JP2006078410A (ja) 2004-09-13 2004-09-13 計量器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006078410A true JP2006078410A (ja) 2006-03-23

Family

ID=36157994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004264784A Pending JP2006078410A (ja) 2004-09-13 2004-09-13 計量器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006078410A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010203972A (ja) * 2009-03-04 2010-09-16 Yamato Scale Co Ltd デジタル秤用デジタルフィルタ、それを備えたデジタル秤及び濾波処理方法
JPWO2009016713A1 (ja) * 2007-07-30 2010-10-07 株式会社島津製作所 電子天秤
JPWO2009031190A1 (ja) * 2007-09-03 2010-12-09 株式会社島津製作所 電子天秤
JP2011145106A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Yamato Scale Co Ltd 計量装置
JP2011203088A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Yamato Scale Co Ltd 計量装置
JP2015161524A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 大和製衡株式会社 計量器
JP2015203668A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 大和製衡株式会社 重量指示計
JP2016024074A (ja) * 2014-07-22 2016-02-08 大和製衡株式会社 重量指示計
US9927283B2 (en) 2010-09-08 2018-03-27 Yamato Scale Co., Ltd. Digital filter for digital weigher
US9970809B2 (en) 2010-09-08 2018-05-15 Yamato Scale Co., Ltd. Digital filter for digital weigher, digital weigher including digital filter for digital weigher and wave filtering process method

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0321826A (ja) * 1989-06-19 1991-01-30 Yamato Scale Co Ltd 計量装置
JPH109939A (ja) * 1996-06-24 1998-01-16 Shimadzu Corp 電子天びん
JPH11108752A (ja) * 1997-09-30 1999-04-23 A & D Co Ltd 測定環境の評価機能を有する電子秤
JPH11316153A (ja) * 1998-05-01 1999-11-16 Ishida Co Ltd 計量方法および装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0321826A (ja) * 1989-06-19 1991-01-30 Yamato Scale Co Ltd 計量装置
JPH109939A (ja) * 1996-06-24 1998-01-16 Shimadzu Corp 電子天びん
JPH11108752A (ja) * 1997-09-30 1999-04-23 A & D Co Ltd 測定環境の評価機能を有する電子秤
JPH11316153A (ja) * 1998-05-01 1999-11-16 Ishida Co Ltd 計量方法および装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8355889B2 (en) 2007-07-30 2013-01-15 Shimadzu Corporation Electronic balance
JPWO2009016713A1 (ja) * 2007-07-30 2010-10-07 株式会社島津製作所 電子天秤
JP4770925B2 (ja) * 2007-07-30 2011-09-14 株式会社島津製作所 電子天秤
JPWO2009031190A1 (ja) * 2007-09-03 2010-12-09 株式会社島津製作所 電子天秤
US7917329B2 (en) 2007-09-03 2011-03-29 Shimadzu Corporation Electronic balance
JP4831167B2 (ja) * 2007-09-03 2011-12-07 株式会社島津製作所 電子天秤
JP2010203972A (ja) * 2009-03-04 2010-09-16 Yamato Scale Co Ltd デジタル秤用デジタルフィルタ、それを備えたデジタル秤及び濾波処理方法
JP2011145106A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Yamato Scale Co Ltd 計量装置
JP2011203088A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Yamato Scale Co Ltd 計量装置
US9927283B2 (en) 2010-09-08 2018-03-27 Yamato Scale Co., Ltd. Digital filter for digital weigher
US9970809B2 (en) 2010-09-08 2018-05-15 Yamato Scale Co., Ltd. Digital filter for digital weigher, digital weigher including digital filter for digital weigher and wave filtering process method
JP2015161524A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 大和製衡株式会社 計量器
JP2015203668A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 大和製衡株式会社 重量指示計
JP2016024074A (ja) * 2014-07-22 2016-02-08 大和製衡株式会社 重量指示計

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4793445B2 (ja) 押込型材料試験機、試験方法、および試験用プログラム製品
US7917329B2 (en) Electronic balance
JP5960939B2 (ja) 計量装置
JP2006078410A (ja) 計量器
CN1884982B (zh) 测量传感器的输出信号的处理方法以及测力装置
JPH0354420A (ja) 電子天びん
JP4693516B2 (ja) 重量測定方法
US8355889B2 (en) Electronic balance
JP3820023B2 (ja) 電子秤
JP4525262B2 (ja) 秤量装置
KR20100104209A (ko) 이중 a/d 변환기를 갖는 실시간 지진 신호 측정 장치 및 그 측정 방법
JP2003207387A (ja) 重量測定装置
JP6947803B2 (ja) 過負荷診断付き天秤
JPS63214623A (ja) 重量計測方法
JP2020109402A5 (ja)
JP3499507B2 (ja) 材料試験機
JP2009063403A (ja) 荷重検出器のクリープ特性同定装置およびこれを用いたクリープ誤差補償装置、ならびにクリープ回復特性同定装置およびこれを用いたクリープ回復誤差補償装置
JP4758209B2 (ja) 計量装置
JP6320215B2 (ja) 重量指示計
JP3786322B2 (ja) 測定環境の評価機能を有する電子秤
WO2012035661A1 (ja) 電子天秤
JPH08201158A (ja) 電子秤
JP6320214B2 (ja) 重量指示計
JP6841798B2 (ja) 電子天びん
JP3430724B2 (ja) 材料試験機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071002

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100527

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Written amendment

Effective date: 20100803

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110412

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02