JP4634137B2 - 波形判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入力信号の合否判定を実行する波形判定装置に関するものである。
この種の波形判定装置として、特開平11−118532号公報に開示された記録計が知られている。この記録計では、入力信号を測定した波形(信号波形)の許容範囲を表す波形判定エリアを基準波形の上下左右方向に予め設定された所定幅で自動的に生成して、信号波形が波形判定エリアをはみ出したときにアラーム等を出力する波形判定を実行している。この記録計によれば、作業者の判定基準のばらつきや見落としのない信号波形の合否判定を実行することが可能となっている。
特開平11−118532号公報(第1−3頁)
ところが、従来の記録計には、以下の問題点がある。すなわち、この記録計では、波形判定エリア(許容範囲)内から信号波形がはみ出したときに、アラーム等を出力している。つまり、この波形判定装置では、許容範囲内から信号波形が外れるか否かで信号波形の合否判定を実行している。この場合、合否判定の対象となる入力信号には、信号波形に突発的なノイズが重畳されることのある信号も存在する。このため、良品の例えば電子機器から出力された入力信号であっても、信号波形が合否判定時に許容範囲を外れることがある。しかし、従来の記録計では、信号波形が許容範囲を僅かでも外れたときには、その入力信号を画一的に不合格と判定する。また、入力信号には、信号波形に極く小さなふらつきが生じる傾向のある信号も存在する。このため、良品の例えば電子機器から出力された入力信号であっても、信号波形が合否判定時に許容範囲を僅かに外れることがある。しかし、従来の記録計では、信号波形がたとえ僅かであっても許容範囲を外れる限り、その入力信号を画一的に不合格と判定する。したがって、実際には合格と判定すべき入力信号に対して柔軟な対応によってこの信号波形を合格とする人の判別とは異なり、この従来の記録計には、柔軟な対応が困難なため、不合格と判定する可能性があるという問題点が存在する。この結果、良品でありながら不良品と判別することに起因して、例えば電子機器などの判定対象体の製造歩留まりが低下するという問題が生じる可能性がある。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、信号波形に対するノイズの重畳や信号波形の僅かなふらつきがあったとしても信号波形についての的確な合否判定を実行し得る波形判定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の波形判定装置は、入力信号を所定周期で測定して測定値を出力する測定部と、前記測定値に基づく信号波形、および当該信号波形に対する許容範囲を表示部に表示させると共に当該信号波形および当該許容範囲に基づいて当該信号波形に対する合否判定を実行する制御部とを備え、前記制御部は、前記信号波形における前記許容範囲を外れている部位の期間が所定期間を超えているときに当該信号波形が当該許容範囲を外れていると判定し、当該部位の期間が前記所定期間以下のときに前記信号波形が前記許容範囲を外れていないと判定する。
また、請求項2記載の波形判定装置は、入力信号を所定周期で測定して測定値を出力する測定部と、前記測定値に基づく信号波形、および当該信号波形に対する許容範囲を表示部に表示させると共に当該信号波形および当該許容範囲に基づいて当該信号波形に対する合否判定を実行する制御部とを備え、前記制御部は、前記信号波形における前記許容範囲を外れている前記部位が複数存在しているときには、当該各部位を表している連続する画素の総数が所定数を超えているときに当該信号波形が当該許容範囲を外れていると判定し、当該各部位を表している前記連続する画素の総数が前記所定数以下のときに前記信号波形が前記許容範囲を外れていないと判定する。
請求項1記載の波形判定装置では、制御部が、信号波形における許容範囲を外れている部位を表している連続する画素の数が所定数を超えているときに信号波形が許容範囲を外れていると判定し、この部位を表している連続する画素の数が所定数以下のときに信号波形が許容範囲を外れていないと判定する。つまり、許容範囲を外れている各部位における信号波形の包絡線の長さがある程度以上のときに信号波形が許容範囲を外れていると判定する。このため、パルス幅がたとえ僅かな長さであってもピーク値のある程度大きいノイズが重畳されている信号波形については不合格と判定する必要があるときには、必ず不合格と判定することができる。一方、信号波形がたとえ僅かなレベルであったとしても許容範囲を外れている部位を表している画素数が所定数を超えて連続している不良の入力信号については、ピーク値の小さなノイズの重畳やふらつき以外の波形不良の要因が必ず存在するため、不合格と判定する。このため、この波形判定装置によれば、許容範囲を少しでも信号波形が外れるときに不合格と判定する従来の記録計とは異なり、実際には合格と判定してもよい信号波形が許容範囲を僅かに外れたとしても、この入力信号を不合格と誤って判定することを回避できるため、ピーク値の小さなノイズが重畳した入力信号や信号波形に僅かなふらつきを伴う入力信号に対して的確な合否判定を実行することができる。したがって、誤った判定結果に起因する判定対象体(例えば電子機器)についての製造歩留まりの低下を回避することができる。また、許容範囲を外れていないと判定する所定数を数値で定量的に設定できるため、人による曖昧な合否判断とは異なり、柔軟でありながら画一的で安定した合否判定結果を得ることができる。
請求項2記載の波形判定装置では、制御部が、信号波形における許容範囲を外れている各部位を表している連続する画素の総数が所定数を超えているときに信号波形が許容範囲を外れていると判定し、この各部位を表している連続する画素の総数が所定数以下のときに信号波形が許容範囲を外れていないと判定する。つまり、許容範囲を外れている各部位における信号波形の合計長がある程度以上のときに信号波形が許容範囲を外れていると判定する。したがって、この波形判定装置でも上記した請求項2記載の波形判定装置と同様の効果を奏することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る波形判定装置の最良の形態について説明する。
最初に、波形判定装置1の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示す波形判定装置1は、判定対象体(一例として、電子機器:図示せず)からの入力信号S1の電気的パラメータ(例えば電圧)を所定周期で測定した測定値VSに基づき、入力信号S1の信号波形WS(図2参照)等についての画像表示処理や入力信号S1(入力信号S1を出力した電子機器)についての合否判定処理などを実行する。具体的には、波形判定装置1は、測定部2、操作部3、制御部4、表示部5、VRAM6、ROM7およびRAM8,9を備えて構成されている。測定部2は、A/D変換器を備えて構成され、入力信号S1の電圧を所定の周期で所定時間だけ測定(サンプリング)して2値データの測定値VSを出力する。操作部3は、後述する基準値VB,VB・・を取得するための基準値取得キー、後述する上限許容幅値VBUおよび下限許容幅値VBLを設定するための許容範囲設定キー、後述する許容期間Taを設定するための許容期間設定キー、および数値入力キーなどを備えて構成され、各操作キーのキー操作に応じた操作信号S2を出力する。
制御部4は、波形判定装置1を総括的に制御すると共に、予め設定された動作条件に従って各種の処理を実行する。具体的には、制御部4は、後述する合否条件設定処理では、許容範囲画像Fを表示させるためのデータをROM7に記憶させる。また、制御部4は、後述する画像表示処理では、図2に示すように、入力信号S1についての信号波形WSおよび許容範囲画像F等を表示部5の表示画面に表示させる。この場合、許容範囲画像Fは、入力信号S1(信号波形WS)が許容される範囲を表し、その上側境界線LUは、入力信号S1が許容される範囲の上限(つまり許容上限値)を表し、下側境界線LLは、その範囲の下限(つまり許容下限値)を表している。なお、許容範囲画像Fおよび境界線LU,LLのいずれか一方が本発明における許容範囲を構成する。また、制御部4は、信号波形WS、許容範囲画像F、電圧スケールVおよび時間スケールT等をVRAM6内に仮想的に描画することにより、これらを表示部5に表示させるための表示用データDをVRAM6内に生成する。さらに、制御部4は、後述する合否判定処理を実行して、信号波形WSが許容範囲画像Fを外れるか否かに基づいて入力信号S1を合否判定すると共に、この合否判定の結果を表す合否結果表示Aを同図に示すように表示部5の表示画面に表示させる。この場合、制御部4は、表示部5の表示画面に対応するRAM9内の仮想平面上に入力信号S1についての合否判定用の許容範囲画像Fを描画して、入力信号S1に対する合否判定処理を実行する。
表示部5は、一例としてカラー液晶パネルを備えて構成され、制御部4の制御に従い、VRAM6内に生成された表示用データDに基づいて各種波形や各種画像等をカラー表示する。VRAM6は、制御部4によって生成された表示用データDを記憶する。ROM7は、フラッシュROMで構成されて、制御部4の動作プログラムを記憶すると共に、入力信号S1の測定値VS,VS・・に対応する理想的な値を示す基準値VB,VB・・と、測定値VSの許容上限値を基準値VBとの電圧差で表した上限許容幅値VBUと、測定値VSの許容下限値を基準値VBとの電圧差で表した下限許容幅値VBLとに基づいて作成された許容範囲画像Fを表示するためのデータを記憶する。また、ROM7は、信号波形WSが許容範囲画像Fを外れているか否かを判定するための基準となる許容期間Ta(本発明における所定期間)を記憶する。RAM8は、測定部2から出力されて制御部4の制御下で転送された測定値VS,VS・・を記憶する。RAM9は、制御部4によって仮想平面に描画された許容範囲画像Fを記憶すると共に、合否判定処理等においてワークエリアとして用いられる。
次に、波形判定装置1の全体的な動作について、図面を参照して説明する。
まず、入力信号S1の合否判定処理の事前準備として、基準値VB,VB・・、上限許容幅値VBU、下限許容幅値VBLおよび許容期間Taを波形判定装置1に設定する合否条件設定処理を実行する。この場合、標準的(理想的)な信号波形を入力信号S1として測定部2に入力させる。この際に、基準値取得キーを操作することで、測定部2が、入力信号S1を所定の周期でサンプリングして、その測定値VSを順次出力する。この際に、制御部4は、測定部2から出力された測定値VS,VS・・を基準値VB,VB・・とする。続いて、操作部3の許容範囲設定キーおよび数値入力キーを操作して、上限許容幅値VBUおよび下限許容幅値VBLを入力する。次いで、制御部4が、各基準値VB,VB・・に上限許容幅値VBUを加算して上限値VU,VU・・を算出すると共に各基準値VB,VB・・から下限許容幅値VBLを減算して下限値VL,VL・・を算出して、許容範囲画像Fを表示させるデータを上限値VU,VU・・および下限値VL,VL・・から算出してROM7に記憶させる。なお、例えば操作部3のポインティングデバイスを操作して、許容範囲画像Fを表示させるデータを図形的に入力することもでき、この際には、制御部4は、入力された許容範囲画像Fを表示させるデータをROM7に記憶させる。続いて、操作部3の許容期間設定キーおよび数値入力キーを操作して、許容期間Taを入力する。次いで、制御部4が、入力された許容期間TaをROM7に記憶させる。この場合、例えば、基準値VB,VB・・が、3Vの一定電圧に設定されたものとする。また、上限許容幅値VBUおよび下限許容幅値VBLが共に1Vの電圧に設定され、許容期間Taが、0.5nsの期間に設定されたものとする。以上により、合否条件設定処理が終了する。
次いで、判定対象体の電子機器における信号出力部と波形判定装置1の測定部2とを相互に接続した状態で電子機器を作動させる。この際に、測定部2が、入力信号S1を所定の周期でサンプリングして、その測定値VSを順次出力する。続いて、制御部4が、測定部2から出力された測定値VS,VS・・をRAM8に転送して順次記憶させる。
また、制御部4は、信号波形WSおよび許容範囲画像F等を表示させる画像表示処理を実行する。この画像表示処理では、制御部4は、画像を表示部5に表示させるための表示用データDをVRAM6内に生成する。具体的には、制御部4は、まず、許容範囲画像Fを表示させるデータをROM7から読み出す。次いで、制御部4は、上側境界線LUおよび下側境界線LLに挟まれた帯状の許容範囲画像F、電圧スケールV並びに時間スケールT等(図2参照)をVRAM6内に仮想的に描画することにより、これらを表示部5に表示させるための表示用データDをVRAM6内に生成する。次に、制御部4は、RAM8から測定値VS,VS・・を読み出して、図2に示すように、この測定値VSに基づく信号波形WSが許容範囲画像F等と重ね合わさるようにVRAM6内に仮想的に描画して表示用データDをVRAM6内に生成する。続いて、表示部5が、VRAM6から表示用データDを読み出して、表示用データDに基づく波形表示画面(信号波形WSおよび許容範囲画像F等)を表示画面に表示する。以上により、画像表示処理が終了する。
一方、制御部4は、合否判定処理を開始する。この合否判定処理では、制御部4は、許容範囲画像FをVRAM6内の仮想平面上に仮想的に描画する際に、許容範囲画像FをRAM9内の仮想平面上にも仮想的に描画する。また、制御部4は、信号波形WSをVRAM6内の仮想平面上に描画する際に、RAM9内の仮想平面上に信号波形WSを描画させたとしたときにその描画すべき位置が許容範囲画像Fを外れているか否かを判定する。この場合、制御部4は、信号波形WSのいずれかの部位が許容範囲画像Fから外れているときには、信号波形WSにおける許容範囲画像Fを外れているこの部位の期間(時間軸方向の長さに対応する期間)を算出し、この期間が許容期間Taを超えるときにはこの部位が許容範囲画像Fを外れていると判定し、この期間が許容期間Ta以下のときにはこの部位が許容範囲画像Fを外れていないと判定する。つまり、制御部4は、信号波形WSの許容期間Ta以下の許容範囲画像Fからの外れについては、信号波形WSが許容範囲画像Fを外れていないものとして判定することで、パルス幅が極めて短いノイズが突発的に重畳している信号波形WSや、僅かにふらついている信号波形WSに対しては、許容範囲画像Fを外れていないと判定する。この場合、制御部4は、許容範囲画像Fを外れている信号波形WSの部位が複数存在するときには、各外れている部位毎に許容期間Taを超えているか否かを判定する。なお、許容範囲画像Fを外れている各部位の総和が許容期間Tbを超えているか否かを判定することも可能である。ここで、許容期間Tbとしては、許容期間Ta以上の任意の値を設定することができる。
具体的に、図2に示すように、信号波形WSにおける許容範囲画像Fを外れている部位P1〜P4を例に挙げて説明する。この場合、部位P1は、許容範囲画像Fを0.2nsの期間外れている。制御部4は、部位P1(0.2ns)が許容期間Ta(0.5ns)以下のため、許容範囲画像Fを外れていないと判定する(判定OK)。また、部位P2は、許容範囲画像Fを1.3nsの期間外れている。制御部4は、部位P2(1.3ns)が許容期間Ta(0.5ns)を超えるため、許容範囲画像Fを外れていると判定する(判定NG)。このように、制御部4は、信号波形WSがたとえ僅かなレベルであったとしても例えば部位P2のように許容期間Taを超えて許容範囲画像Fを外れている不良の入力信号S1については、ノイズの重畳やふらつき以外の波形不良の要因が必ず存在するため、不合格と判定する。また、部位P3,P4は、許容範囲画像Fをそれぞれ0.2ns、0.1nsの期間外れている。制御部4は、部位P3,P4(0.2ns、0.1ns)が許容期間Ta(0.5ns)以下のため、許容範囲画像Fを外れていないと判定する(判定OK)。
続いて、制御部4は、上記したように、信号波形WSのいずれかの部位(上記の部位P2)が許容範囲画像Fを外れていると判定したときには、入力信号S1が不合格であると合否判定し、この合否判定結果を表す合否結果表示A(例えば、図2示す「不合格」の表示)が信号波形WS等と重ね合わさるようにVRAM6内に仮想的に描画して表示用データDをVRAM6内に生成する。一方、制御部4は、信号波形WSのすべての部位が許容範囲画像Fを外れていないと判定したときには(例えば図2に示す部位P2が許容範囲画像Fを外れていないものとしたとき)、入力信号S1が合格であると合否判定し、例えば、「合格」の合否結果表示AをVRAM6内に描画する。続いて、表示部5は、VRAM6から表示用データDを読み出して、信号波形WSおよび許容範囲画像Fと共に合否結果表示A(図2に示す「不合格」の文字)を表示部5の表示画面に表示する。以上により、合否判定処理が終了する。
このように、この波形判定装置1では、制御部4が、信号波形WSにおける許容範囲画像Fを外れている部位の期間が許容期間Taを超えているときに信号波形WSが許容範囲画像Fを外れていると判定し、この部位に対応する期間が許容期間Ta以下のときに信号波形WSが許容範囲画像Fを外れていないと判定する。このため、この波形判定装置1によれば、許容範囲画像Fを少しでも信号波形WSが外れるときに不合格と判定する従来の記録計とは異なり、実際には合格と判定してもよい信号波形WSが許容範囲画像Fを僅かに外れたとしても、この入力信号S1を不合格と誤って判定することを回避できるため、ノイズが重畳した入力信号S1や信号波形WSに僅かなふらつきを伴う入力信号S1に対して的確な合否判定を実行することができる。したがって、誤った判定結果に起因する判定対象体(例えば電子機器)についての製造歩留まりの低下を回避することができる。また、許容範囲画像Fを外れていないと判定する許容期間Taを数値で定量的に設定できるため、人による曖昧な合否判断とは異なり、柔軟でありながら画一的で安定した合否判定結果を得ることができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、信号波形WSにおける許容範囲画像Fを外れている部位の期間が許容期間Taを超えるか否かに基づいて信号波形WSが許容範囲画像Fを外れているか否かを判定する構成について説明したが、信号波形WSにおける許容範囲画像Fを外れている部位を表している連続する画素の数が許容画素数Wa(本発明における所定数)を超えるか否かに基づいて信号波形WSが許容範囲画像Fを外れているか否かを判定する構成の波形判定装置1Aを採用することもできる。なお、以下、波形判定装置1における構成要素と同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付して重複した説明を省略する。
波形判定装置1Aは、図1に示すように、操作部3の構成とは異なり、許容期間設定キーに代えて許容画素数設定キーが配設された操作部3Aを備えている。また、制御部4Aは、波形判定装置1における許容期間Taに代えて、許容画素数WaをROM7に記憶させる。
次に、波形判定装置1Aの全体的な動作について、図面を参照して説明する。なお、波形判定装置1と同様の動作については重複した説明を省略する。また、表示部5のカラー液晶パネルに表示可能な画像の最小単位を1画素として説明する。
まず、入力信号S1の合否判定処理の事前準備として、合否条件設定処理を実行する。この場合、波形判定装置1における動作と同様にして、基準値VB,VB・・、上限許容幅値VBUおよび下限許容幅値VBLを入力する。次いで、操作部3Aの許容画素数設定キーおよび数値入力キーを操作して許容画素数Waを入力する。次いで、制御部4Aが、許容範囲画像Fを表示させるためのデータと、入力された許容画素数WaとをROM7に記憶させる。この場合、許容画素数Waは、10画素に設定されたものとする。以上により、合否条件設定処理が終了する。
次いで、波形判定装置1と同様にして、測定部2が、入力信号S1を所定の周期でサンプリングして、その測定値VSを順次出力し、制御部4Aが、測定部2から出力された測定値VS,VS・・をRAM8に転送して順次記憶させる。また、制御部4Aは、波形判定装置1と同様にして画像表示処理を実行して、信号波形WSおよび許容範囲画像F等を表示部5の表示画面に表示させる。この場合、波形判定装置1で説明した測定値VS,VS・・と同値の測定値VS,VS・・が測定されたものとする。
次に、制御部4Aは、合否判定処理を開始する。この合否判定処理では、制御部4Aは、VRAM6内の仮想平面上に許容範囲画像Fを仮想的に描画する際に、許容範囲画像FをRAM9内の仮想平面上にも仮想的に描画する。また、制御部4Aは、信号波形WSをVRAM6内の仮想平面上に描画する際に、RAM9内の仮想平面上に信号波形WSを描画させたとしたときにその描画すべき位置が許容範囲画像Fを外れているか否かを判定する。この場合、制御部4Aは、信号波形WSのいずれかの部位が許容範囲画像Fから外れているときには、信号波形WSにおける許容範囲画像Fを外れているこの部位を表している連続する画素の数が許容画素数Waを超えるときにはこの部位が許容範囲画像Fを外れていると判定し、この部位を表している連続する画素の数が許容画素数Wa以下であるときにはこの部位が許容範囲画像Fを外れていないと判定する。つまり、制御部4Aは、許容範囲画像Fを外れている各部位における信号波形WSの包絡線の長さがある程度以上のときに信号波形WSが許容範囲画像Fを外れていると判定する。この場合、制御部4Aは、許容範囲画像Fを外れている信号波形WSの部位が複数存在するときには、各外れている部位毎に許容画素数Waを超えているか否かを判定する。なお、許容範囲画像Fを外れている各部位の総和が許容画素数Wbを超えているか否かを判定することも可能である。ここで、許容画素数Wbとしては、許容画素数Wa以上の任意の値を設定することができる。
具体的に、図3に示すように、許容範囲画像Fを外れている信号波形WSの部位P1〜P4を例に挙げて説明する。なお、同図に示す信号波形WSの部位P1〜P4上の1つの黒丸●が1つの画素を表しているものとする。この場合、発明の理解を容易にするために、1つの画素を実際よりも大きく誇張して表示すると共に、部位P1〜P4の各画素のみを表示する。ここで、部位P1は、同図に示すように、許容範囲画像Fを5画素連続して外れている。制御部4Aは、部位P1の画素数(5画素)が許容画素数Wa(10画素)以下のため、許容範囲画像Fを外れていないと判定する(判定OK)。また、部位P2は、許容範囲画像Fを13画素連続して外れている。制御部4Aは、部位P2の画素数(13画素)が許容画素数Wa(10画素)を超えているため、許容範囲画像Fを外れていると判定する(判定NG)。このように、制御部4Aは、信号波形WSがたとえ僅かなレベルであったとしても許容範囲画像Fを外れている例えば部位P2を表している画素数が許容画素数Waを超えて連続している不良の入力信号S1については、ピーク値の小さなノイズの重畳やふらつき以外の波形不良の要因が必ず存在するため、不合格と判定する。また、部位P3は、許容範囲画像Fを27画素連続して外れている。制御部4Aは、部位P3の画素数(27画素)が許容画素数Wa(10画素)を超えているため、許容範囲画像Fを外れていると判定する(判定NG)。このように、制御部4Aは、例えば部位P3のようにパルス幅がたとえ僅かな時間(例えば0.2ns)であったとしてもピーク値のある程度大きい(10画素を超える)ノイズが重畳されている信号波形WSについては、不合格と判定する。また、部位P4は、許容範囲画像Fを3画素連続して外れている。制御部4Aは、部位P4の画素数(3画素)が許容画素数Wa(10画素)以下のため、許容範囲画像Fを外れていないと判定する(判定OK)。
続いて、制御部4Aは、上記したように、信号波形WSのいずれかの部位(上記の部位P2,P3)が許容範囲画像Fを外れていると判定したときには、入力信号S1が不合格であると合否判定し、この合否判定結果を表す合否結果表示A(例えば、図3に示す「不合格」の表示)が信号波形WS等と重ね合わさるようにVRAM6内に仮想的に描画して表示用データDをVRAM6内に生成する。一方、制御部4Aは、信号波形WSのすべての部位が許容範囲画像Fを外れていないと判定したときには(例えば図3に示す部位P2,P3が許容範囲画像Fを外れていないものとしたとき)、入力信号S1が合格であると合否判定し、例えば、「合格」の合否結果表示AをVRAM6内に描画する。続いて、表示部5が、VRAM6から表示用データDを読み出して、信号波形WSおよび許容範囲画像Fと共に合否結果表示A(図2に示す「不合格」の文字)を表示部5の表示画面に表示する。以上により、合否判定処理が終了する。
このように、この波形判定装置1Aでは、制御部4Aが、信号波形WSにおける許容範囲画像Fを外れている部位を表している連続する画素の数が許容画素数Waを超えているときに信号波形WSが許容範囲画像Fを外れていると判定し、この部位を表している連続する画素の数が許容画素数Wa以下のときに信号波形WSが許容範囲画像Fを外れていないと判定する。このため、この波形判定装置1によれば、許容範囲画像Fを少しでも信号波形WSが外れるときに不合格と判定する従来の記録計とは異なり、実際には合格と判定してもよい信号波形WSが許容範囲画像Fを僅かに外れたとしても、この入力信号S1を不合格と誤って判定することを回避できるため、ピーク値の小さなノイズが重畳した入力信号S1や信号波形WSに僅かなふらつきを伴う入力信号S1に対して的確な合否判定を実行することができる。したがって、誤った判定結果に起因する判定対象体(例えば電子機器)についての製造歩留まりの低下を回避することができる。また、許容範囲画像Fを外れていないと判定する許容画素数Waを数値で定量的に設定できるため、人による曖昧な合否判断とは異なり、柔軟でありながら画一的で安定した合否判定結果を得ることができる。
なお、本発明は、上記の波形判定装置1,1Aの構成に限定されない。例えば、許容期間Taを用いる合否判定処理、および許容画素数Waを用いる合否判定処理をそれぞれ実行する波形判定装置1,1Aについて説明したが、操作部3,3Aの各機能を有する操作部と、制御部4,4Aの各機能を有する制御部とを備えて波形判定装置を構成することで、許容期間Taを用いる合否判定処理、および許容画素数Waを用いる合否判定処理を1つの波形判定装置に実行させることもできる。また、上側境界線LUおよび下側境界線LLのみを表示させることもできる。また、合否結果表示Aを表示部5の表示画面に表示させる例について説明したが、この表示と共に、または、この表示に代えて、合否結果を外部機器に出力する構成を採用することもできる。また、本発明における測定値についても、上記の電圧に限定されず、入力信号についての電流値や位相値等の各種電気的パラメータを測定値とすることができる。また、波形判定装置1では、許容期間Taを設定する構成について説明したが、許容期間Taの設定に代えて、例えば表示部5の表示画面上を時間目盛り線で時間軸方向に等間隔で区分けした区画の数を設定することで本発明における所定期間を設定する構成を採用することもできる。具体的には、一例として、図2では1nsが時間目盛り線の1区画で区分けされているため、0.5nsの許容期間Taを設定する設定方法に代えて、0.5区画を設定することで本発明における所定期間を設定する。
波形判定装置1(1A)の構成を示すブロック図である。 信号波形WSおよび許容範囲画像Fが表示された状態の表示部5の表示画面図である。 信号波形WSおよび許容範囲画像Fが表示された状態の表示部5の表示画面図である。
符号の説明
1,1A 波形判定装置
2 測定部
3,3A 操作部
4,4A 制御部
5 表示部
6 VRAM
7 ROM
8,9 RAM
F 許容範囲画像
WS 信号波形

Claims (2)

  1. 入力信号を所定周期で測定して測定値を出力する測定部と、前記測定値に基づく信号波形、および当該信号波形に対する許容範囲を表示部に表示させると共に当該信号波形および当該許容範囲に基づいて当該信号波形に対する合否判定を実行する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記信号波形における前記許容範囲を外れている部位を表している連続する画素の数が所定数を超えているときに当該信号波形が当該許容範囲を外れていると判定し、当該部位を表している前記連続する画素の数が前記所定数以下のときに前記信号波形が前記許容範囲を外れていないと判定する波形判定装置。
  2. 入力信号を所定周期で測定して測定値を出力する測定部と、前記測定値に基づく信号波形、および当該信号波形に対する許容範囲を表示部に表示させると共に当該信号波形および当該許容範囲に基づいて当該信号波形に対する合否判定を実行する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記信号波形における前記許容範囲を外れている前記部位が複数存在しているときには、当該各部位を表している連続する画素の総数が所定数を超えているときに当該信号波形が当該許容範囲を外れていると判定し、当該各部位を表している前記連続する画素の総数が前記所定数以下のときに前記信号波形が前記許容範囲を外れていないと判定する波形判定装置。
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