JP4670752B2 - 表示装置の起動異常検査装置、及び起動異常検査方法 - Google Patents

表示装置の起動異常検査装置、及び起動異常検査方法 Download PDF

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本発明は、表示装置の起動異常検査装置、及び起動異常検査方法に関する。
従来、液晶パネル等の表示装置の検査においても、近年のFA(Factory Automation)化の流れを受け、検査コストの削減等の観点から、自動的に検査をする方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の検査方法では、制御コンピュータからの指示により点灯回路をオンにすることにより、プロ−ブを介して液晶パネルの電源をオンにした後、液晶パネルの表示画像をCCDカメラにより撮像する。そして、この撮像された液晶パネルの表示画像を処理することにより、自動的に液晶パネルの良否判定を行っている。
特開平10−148598号公報
ところで、液晶パネルのような複数の電源ラインを有する駆動回路により起動される表示装置においては、電源をオンにした際、表示装置が正常に起動しない場合がある。
表示装置が正常に起動しない場合には、一度、電源をオフにした後、再度、電源をオンにして表示装置を再起動することにより検査を行う方法が一般的であり、このような起動異常そのものの検査方法は未だに確立されていないという問題があった。
本発明の目的は、表示装置の起動異常を検査することができる起動異常検査装置、及び起動異常検査方法を提供することにある。
本発明者は、鋭意研究の結果、起動異常の発生原因は、液晶パネルのような複数の電源ラインを有する駆動回路により起動される表示装置において、それぞれの電源ラインに電源が供給されるタイミングのばらつきによって起動異常が発生することを突き止め、各電源ラインに入力する電源供給タイミングにばらつきを持たせて電源を供給して表示装置を起動させることにより、起動異常の検査を行う本発明を創作したものである。
より具体的には、本発明の表示装置の起動異常検査装置は、複数の電源ラインを有する駆動回路により起動される表示装置の起動異常を検査する起動異常検査装置であって、前記表示装置の表示画像を撮像する撮像手段と、前記複数の電源ラインに電源を供給可能に構成され、かつ各電源ラインへの電源供給タイミングを電源ライン毎に調整可能な電源供給手段と、前記撮像手段、及び電源供給手段を制御して起動異常検査を行う検査制御手段と、前記検査制御手段により行われる起動異常検査の検査情報を記憶する記憶手段とを備え、前記検査制御手段は、検査用の電源供給タイミングを設定して前記電源供給手段を制御し、前記各電源ラインに対する電源供給タイミングを順次変更して表示装置の起動を順次実行する検査電源供給部と、前記検査電源供給部により電源が供給されて表示装置が起動した際に、前記撮像手段を制御して前記表示画像を順次撮像して検査画像とする検査画像撮像部と、前記検査画像の画像データに基づいて各起動時の良否判定を行う起動異常評価部と、前記起動異常評価部による良否判定の結果、少なくとも異常と判定された場合に、前記検査電源供給タイミングを検査情報として前記記憶手段に保存させる検査情報保存部とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、検査電源供給部によって電源供給手段を制御することで、複数の電源ラインに電源を供給するタイミングを変化させながら順次表示装置を起動させることができる。従って、各起動時の画像を撮像して評価判定を行えば、各電源ラインに入力する電源供給タイミングのばらつきによって発生する表示装置の起動異常を検査することができる。さらに、起動異常評価部による良否判定の結果、異常と判定された場合に、検査電源供給タイミングを検査情報として保存するから、例えば、この検査電源供給タイミングを解析して駆動回路の設計に役立てることができる。
本発明では、前記検査制御手段は、所定の電源供給タイミングを設定して前記電源供給手段を制御し、前記表示装置の起動を実行する基準電源供給部と、前記基準電源供給部により電源が供給されて表示装置が起動した際に、前記撮像手段を制御して前記表示画像を撮像して基準画像とする基準画像撮像部とを備え、前記起動異常評価部は、前記基準画像の画像データと、前記各検査画像の画像データとを比較することにより良否判定を行うことが好ましい。
このような構成によれば、基準画像と、検査画像とを比較することにより良否判定を行うから、検査画像のみから良否判定を行う場合と比べて従来から行われている様々な評価手法を利用でき、良否判定処理を容易に行うことができる。
本発明では、前記検査制御手段は、前記基準画像、及び検査画像を所定の閾値により二値化する二値化画像生成部と、前記二値化画像生成部により二値化された基準画像、及び検査画像の対応する各画素を乗じた値の総和を、当該基準画像の各画素の総和で除して一致率を算出する一致率算出部とを備え、前記起動異常評価部は、前記一致率算出部により算出される一致率に基づいて良否判定を行うことが好ましい。
このような構成によれば、基準画像、及び検査画像から一致率を算出するだけで良否判定を行うことができ、評価処理を容易かつ短時間に行うことができる。
本発明では、前記検査電源供給部は、検査電源供給タイミングの初期値となる初期電源供給タイミングに、所定の数値範囲内で乱数を発生させて生成する揺らぎ幅を加算することにより検査電源供給タイミングを設定することが好ましい。
このような構成によれば、検査電源供給タイミングを設定する初期値となる初期電源供給タイミングに、所定の数値範囲内で乱数を発生させて生成する揺らぎ幅を加算することにより検査電源供給タイミングが設定されるから、所定の範囲内で様々なタイミングのばらつきで起動検査を行うことができる。
また、検査の信頼性を高めるために、一万回程度の繰り返し検査が必要となる場合であっても、自動的に検査電源供給タイミングを設定でき、起動異常検査を容易に行うことができる。
本発明では、前記記憶手段には、過去に行われた起動異常検査において異常と判定された際の検査電源供給タイミングが保存され、前記初期電源供給タイミングは、前記記憶手段に保存されている前記検査電源供給タイミングに基づいて設定されることが好ましい。
このような構成によれば、初期電源供給タイミングが、過去に行われた起動異常検査において、異常と判定された際の検査電源供給タイミングに応じて設定されるから、例えば、プリント基板上に、IC(Integrated Circuit)等の素子を備えて構成される駆動回路が同一ロットで複数生産されている場合に、最初の表示装置について起動異常検査を行い、その検査電源供給タイミングに応じて他の表示装置について起動異常検査を行うことができる。すなわち、異常と判定された検査電源供給タイミングを、他の表示装置の起動異常検査における初期電源供給タイミングとすることにより、異常発生を起こりやすくして短時間で評価をすることができる。
本発明の表示装置の起動異常検査方法は、複数の電源ラインを有する駆動回路により起動される表示装置の起動異常を検査する起動異常検査方法であって、前記表示装置の表示画像を撮像する撮像手段と、前記複数の電源ラインに電源を供給可能に構成され、かつ各電源ラインへの電源供給タイミングを電源ライン毎に調整可能な電源供給手段と、前記撮像手段、及び電源供給手段を制御して起動異常検査を行う検査制御手段と、前記検査制御手段により行われる起動異常検査の検査情報を記憶する記憶手段とを備え、前記検査制御手段が、検査用の電源供給タイミングを設定して前記電源供給手段を制御し、前記各電源ラインに対する電源供給タイミングを順次変更して表示装置の起動を順次実行する検査電源供給工程と、前記検査電源供給工程により電源が供給されて表示装置が起動した際に、前記撮像手段を制御して前記表示画像を順次撮像して検査画像とする検査画像撮像工程と、前記検査画像の画像データに基づいて各起動時の良否判定を行う起動異常評価工程と、前記起動異常評価工程による良否判定の結果、少なくとも異常と判定された場合に、前記検査電源供給タイミングを検査情報として前記記憶手段に保存させる検査情報保存工程とを実行することを特徴とする。
このような構成によれば、前述した表示装置の起動異常検査装置の作用および効果と同様の作用および効果を享受することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態における起動異常検査装置を示す図である。
起動異常検査装置1は、表示装置2の起動異常検査を行うものであり、表示装置2に電源の供給を行う電源供給手段としての電源ボックス3と、表示装置2の表示画像を撮像する撮像手段としてのCCDカメラ4と、表示装置2、電源ボックス3、及びCCDカメラ4に接続される制御装置5とを備えて構成される。
表示装置2は、ディスプレイ21と、3本の電源ラインを有する駆動回路22とを備えて構成される。
電源ボックス3は、外部のAC電源に接続するAC電源ケーブル31と、AC電源ケーブル31を介して供給されるAC電源のオンオフを切り替えるACリレー32A〜32Cと、ACリレー32A〜32Cを介して供給されるAC電源を、DC電源に変換する電源変換装置33A〜33Cと、電源変換装置33A〜33Cにより供給されるDC電源のオンオフを切り替えるDCリレー34A〜34Cとを備えて構成される。
DCリレー34A〜34Cを介して供給されるDC電源は、それぞれ駆動回路22の3本の電源ラインに供給される。
制御装置5は、ディスプレイ21に駆動回路22を介して検査パターン画像を表示する映像表示装置51と、CCDカメラ4を制御してディスプレイ21の表示画像を撮像する撮像制御装置52と、ACリレー32A〜32C、DCリレー34A〜34C、映像表示装置51、及び撮像制御装置52を制御して起動異常を検査する検査制御装置53と、検査情報を保存する記憶手段としてのファイル54とを備えて構成される。
検査制御装置53は、図2に示すように、基準電源供給部531と、基準画像撮像部532と、検査電源供給部533と、検査画像撮像部534と、二値化画像生成部535と、一致率算出部536と、起動異常評価部537と、検査情報保存部538とを備えて構成される。
基準電源供給部531は、所定の電源供給タイミングを設定して電源ボックス3を制御し、表示装置2の起動を実行する。
基準画像撮像部532は、基準電源供給部531により電源が供給されて表示装置2が起動した際に、撮像制御装置52を介してCCDカメラ4を制御してディスプレイ21の表示画像を撮像して基準画像とする。
検査電源供給部533は、検査用の電源供給タイミングを設定して電源ボックス3を制御し、駆動回路22の3本の電源ラインに対する電源供給タイミングを順次変更して表示装置2の起動を順次実行する。
検査画像撮像部534は、検査電源供給部533により電源が供給されて表示装置2が起動した際に、撮像制御装置52を介してCCDカメラ4を制御してディスプレイ21の表示画像を順次撮像して検査画像とする。
二値化画像生成部535は、基準画像、及び検査画像を所定の閾値により二値化する。
一致率算出部536は、二値化画像生成部535により二値化された基準画像、及び検査画像の対応する各画素を乗じた値の総和を、当該基準画像の各画素の総和で除して一致率を算出する。
起動異常評価部537は、一致率算出部536により算出される一致率に基づいて起動異常検査の良否判定を行う。
検査情報保存部538は、検査情報をファイル54に保存させる。
次に、検査制御装置53で実行される起動異常検査方法について説明する。
起動異常検査方法は、図3に示すように、基準画像撮像工程S1、検査画像撮像工程S2、二値化画像生成工程S3、一致率算出工程S4、起動異常評価工程S5、及び検査情報保存工程S6を備える。以下、各工程について図3から図9を参照して詳述する。
起動異常検査を開始すると、まず、基準電源供給部531、及び基準画像撮像部532により、基準画像撮像工程S1が実行される。
基準電源供給部531は、図4に示すように、まず、基準画像取得数を設定するとともに、基準画像カウント値をリセットする(S11)。
また、基準電源供給部531は、所定の電源供給タイミングを設定する(S12)。なお、本第1実施形態においては、所定の電源供給タイミングは、ACリレー32A〜32C、及びDCリレー34A〜34Cについて全て同じタイミングに設定する。
次に、基準電源供給部531は、ACリレー32A〜32C、及びDCリレー34A〜34Cを制御することにより、電源をオンにして、駆動回路22に電源を供給するとともに、映像表示装置51を制御することにより、駆動回路22を介してディスプレイ21に検査パターン(例えば、図5)を表示させる(S13)。
そして、基準画像撮像部532は、撮像制御装置52を介してCCDカメラ4を制御してディスプレイ21の表示画像を撮像し(S14)、次いで、基準電源供給部531は、ACリレー32A〜32C、及びDCリレー34A〜34Cを制御することにより、電源をオフにする(S15)。
ディスプレイ21の表示画像が撮像されると、この撮像された画像について、起動が正常に行われているかどうかを判定する(S16)。本第1実施形態においては、検査員が目視することにより、この判定を行っている。この際、起動が正常に行われていないと判定された場合(例えば、図6)には、再度、基準電源供給部531、及び基準画像撮像部532は、前述の各工程(S13〜S16)を行う。
一方、起動が正常に行われていると判定された場合には、基準画像撮像部532は、基準画像カウント値をインクリメントし(S17)、起動が正常に行われていると判定された画像を平均化して基準画像を作成する(S18)。
基準画像が作成されると、基準画像撮像部532は、基準画像カウント値と、基準画像取得数とを比較し(S19)、基準画像カウント値が基準画像取得数を超えた場合には、基準画像撮像工程を終了し、超えていない場合には、さらに、基準電源供給部531、及び基準画像撮像部532は、前述の各工程(S13〜S19)を繰り返して行う。
基準画像撮像工程S1が終了すると、検査電源供給部533、及び検査画像撮像部534により、検査画像撮像工程S2が実行される。
検査電源供給部533は、図7に示すように、まず、検査画像取得数を設定するとともに、検査画像カウント値をリセットする(S21)。
また、検査電源供給部533は、ACリレー32A〜32C、及びDCリレー34A〜34Cについて検査電源供給タイミングを設定する(S22)。検査電源供給タイミングは、図8に示すように、検査電源供給タイミングを設定する初期値となる初期電源供給タイミングに、所定の数値範囲内で乱数を発生させて生成する揺らぎ幅を加算することにより設定される。なお、本第1実施形態においては、初期電源供給タイミングは、ACリレー32A〜32C、及びDCリレー34A〜34Cについて全て同じタイミングとし、揺らぎ幅は、数値範囲を±250msとして正規乱数を発生させて生成する。
次に、検査電源供給部533は、ACリレー32A〜32C、及びDCリレー34A〜34Cを制御することにより、電源をオンにして、駆動回路22に電源を供給するとともに、映像表示装置51を制御することにより、駆動回路22を介してディスプレイ21に検査パターン(例えば、図5)を表示させる(S23)。
そして、検査画像撮像部534は、撮像制御装置52を介してCCDカメラ4を制御してディスプレイ21の表示画像を撮像して検査画像を作成し(S24)、次いで、検査電源供給部533は、ACリレー32A〜32C、及びDCリレー34A〜34Cを制御することにより、電源をオフにする(S25)。
検査画像撮像工程S2が終了すると、二値化画像生成部535により、二値化画像生成工程S3が実行される。
二値化画像生成部535は、まず、基準画像、及び検査画像から、ディスプレイ21の表示画像の範囲を切り出す画像サイズ変更を行い(S31)、画像サイズ変更が行われた画像を所定の閾値で二値化することにより、二値化画像の生成を行う(S32)。
二値化画像生成工程S3が終了すると、一致率算出部536により、一致率算出工程S4が実行される。
一致率算出部536は、以下の式(1)により一致率Matを算出する。
Figure 0004670752
ここで、Aは、二値化された基準画像、Bは、二値化された検査画像であり、A、及びBに付された符号ijは、画像中における画素の水平方向の位置、垂直方向の位置を、それぞれ示している。
すなわち、二値化された基準画像Aij、及び検査画像Bijの対応する各画素を乗じた値の総和を、基準画像Aijの各画素の総和で除して一致率の算出を行う。
Σ(Aij×Bij)の計算においては、例えば、i=1、j=1として、基準画像中における画素の値が「1」、検査画像中における画素の値が「1」であったとすると、A11×B11は、「1」となる。一方、基準画像、または検査画像中における画素の値のいずれかが「0」である場合には、「0」となる。したがって、この演算を全画素について行うことで、基準画像と、検査画像との同位置の画素の値が互いに「1」で一致する画素数が算出される。
また、ΣAijは、基準画像中の画素の値が「1」である画素数が算出される。
すなわち、一致率は、基準画像における画素の値が「1」である画素の中で、検査画像におけるこれと同位置の画素の値が「1」である画素の割合であり、その画素数が多いほど、大きい値となる。
一致率算出工程S4が終了すると、起動異常評価部537により、起動異常評価工程S5が実行される。
起動異常評価部537は、算出された一致率が、所定の閾値、例えば、90%を超えているか否かにより良否判定を行う(S51)。
良否判定が行われると、起動異常評価部537は、検査画像カウント値をインクリメントする(S52)。
起動異常評価工程S5が終了すると、検査情報保存部538により、検査情報保存工程S6が実行される。
検査情報保存部538は、前述の各工程(S1〜S5)により検査された起動異常の検査情報を、ファイル54に保存させる(S61)。本第1実施形態では、基準画像、検査画像、検査画像カウント値、良否判定結果、検査電源供給タイミング、及び一致率の保存を行う。
そして、検査情報の保存が行われると、検査情報保存部538は、検査画像カウント値と、検査画像取得数とを比較し、検査画像カウント値が検査画像取得数を超えた場合には、起動異常検査を終了し、超えていない場合には、検査画像カウント値をリセットせずに、検査電源供給タイミングを再度変更して設定し、前述の各工程(S2〜S5)を繰り返して行う(S62)。この際、二値化画像生成工程S3では、二値化画像生成部535は、基準画像について、画像サイズ変更、及び二値化画像の生成は行わない。また、検査情報保存工程S6では、検査情報保存部538は、基準画像の保存は行わない。
なお、本第1実施形態においては、検査制御装置53は、図9に示すように、立ち上がり時間、立ち下がり時間、繰り返し時間を制御することができ、これにより、検査電源供給タイミングを設定している。
前記第1実施形態に係る起動異常検査装置1によれば、次のような効果がある。
(1)検査電源供給部533によって電源ボックス3を制御することで、駆動回路22の3本の電源ラインに電源を供給するタイミングを変化させながら順次表示装置2を起動させることができる。従って、各起動時の画像を撮像して評価判定を行えば、各電源ラインに入力する電源供給タイミングのばらつきによって発生する表示装置2の起動異常を検査することができる。
(2)基準画像、検査画像、検査画像カウント値、良否判定結果、検査電源供給タイミング、及び一致率の検査情報を、ファイル54に保存しているから、例えば、この検査情報を解析して駆動回路22の設計に役立てることができる。
(3)基準画像と、検査画像とを比較することにより良否判定を行うから、検査画像のみから良否判定を行う場合と比べて従来から行われている様々な評価手法を利用でき、良否判定処理を容易に行うことができる。
(4)二値化された基準画像Aij、及び検査画像Bijから、式(1)により一致率Matを算出するだけで良否判定を行うことができ、評価処理を容易かつ短時間に行うことができる。
(5)検査電源供給タイミングを設定する初期値となる初期電源供給タイミングに、所定の数値範囲内で正規乱数を発生させて生成する揺らぎ幅を加算することにより検査電源供給タイミングが設定されるから、所定の範囲内で様々なタイミングのばらつきで起動検査を行うことができる。また、検査の信頼性を高めるために、一万回程度の繰り返し検査が必要となる場合であっても、自動的に検査電源供給タイミングを設定でき、起動異常検査を容易に行うことができる。
〔第2実施形態〕
本第2実施形態は、例えば、駆動回路22が同一ロットで複数生産されている場合に、前述の第1実施形態において、最初の表示装置2について起動異常検査が行われ、起動異常の検査情報がファイル54に保存されている場合に、他の表示装置2の起動異常検査を行うに際して、検査電源供給タイミングを設定する際の初期電源供給タイミングを、ファイル54に保存されている検査情報に応じて設定するようにしたものである。
例えば、前述の第1実施形態において、図10(A)に示すように、DCリレー34Bがオンされた後、ACリレー32Bがオンされた場合の検査電源供給タイミングにおいて、最初の表示装置2における良否判定が異常であったとする。本第2実施形態においては、他の表示装置2の起動異常検査を行うに際して、図10(B)に示すように、この良否判定が異常と判定された際の検査電源供給タイミングを初期電源供給タイミングとし、揺らぎ幅の数値範囲を、前記第1実施形態における揺らぎ幅よりも狭く、例えば100msとして、本第2実施形態における検査電源供給タイミングを設定する。
このような本第2実施形態においても、前述の第1実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。さらに、駆動回路22が同一ロットで生産されているような場合には、異常発生を起こりやすくして短時間で評価をすることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、揺らぎ幅は、正規乱数により設定していたが、一様乱数により設定してもよく、要するに、検査電源供給タイミングを自動的に設定することができればよい。
また、検査電源供給タイミングは自動的に設定していたが、予め複数の検査電源供給タイミングを設定しておいてもよく、要するに、各電源ラインに電源を供給するタイミングを順次変更して設定することができればよい。
また、基準画像を作成する際、検査員が目視することにより、起動が正常に行われているかどうかを判定していたが、パターンマッチング等の画像処理により自動的に判定してもよく、要するに、起動が正常に行われたかどうかを判定することができればよい。
また、基準画像、及び検査画像は、ディスプレイ21に検査パターンを表示させ、CCDカメラにより、その表示画像を撮像して作成していたが、表示装置の起動画面を撮像して作成してもよく、要するに、基準画像と、検査画像とを比較して良否判定を行うことができればよい。
また、基準画像は、予め作成した検査パターンのモデル画像等でもよく、要するに、基準画像と、検査画像とを比較して良否判定を行うことができればよい。
また、良否判定は、基準画像と、検査画像とを比較することで行っていたが、ヒストグラム等により検査画像のみから行ってもよく、要するに、検査画像の良否判定をすることができればよい。
また、良否判定は、一致率Matで行っていたが、パターンマッチング等で行ってもよく、要するに、定量的に判定することができればよい。
また、一致率Matは、基準画像、及び検査画像の対応する各画素を乗じた値の総和を、基準画像の各画素の総和で除して一致率の算出を行っていたが、例えば、基準画像、及び検査画像の対応する各画素の排他論理和の総和を、基準画像の総画素数で除して算出してもよく、要するに、基準画像と、検査画像の一致する程度を定量的に算出することができればよい。
また、検査情報として、基準画像、検査画像、検査画像カウント値、良否判定結果、検査電源供給タイミング、及び一致率をファイル54に保存していたが、異常であった場合の検査情報のみを保存するようにしてもよく、要するに、検査情報を解析して駆動回路の設計に役立てることができればよい。
本発明の第1実施形態における起動異常検査装置を示す図である。 同起動異常検査装置の検査制御装置のブロック図である。 同起動異常検査装置の検査方法を示すフローチャートである。 基準画像撮像工程を示すフローチャートである。 表示装置の起動が正常に行なわれた場合にディスプレイに表示される検査パターンである。 表示装置の起動が正常に行なわれなかった場合にディスプレイに表示される検査パターンである。 検査画像撮像工程を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態における検査電源供給タイミングを示すタイミングチャートである。 検査制御装置による電源の切り替え方法を示す図である。 本発明の第2実施形態における検査電源供給タイミングを示すタイミングチャートである。
符号の説明
1…起動異常検査装置、2…表示装置、3…電源ボックス、4…CCDカメラ、5…制御装置、21…ディスプレイ、22…駆動回路、32A-32C…ACリレー、34A-34C…DCリレー、52…撮像制御装置、53…検査制御装置、54…ファイル、531…基準電源供給部、532…基準画像撮像部、533…検査電源供給部、534…検査画像撮像部、535…二値化画像生成部、536…一致率算出部、537…起動異常評価部、538…検査情報保存部、S1…基準画像撮像工程、S2…検査画像撮像工程、S3…二値化画像生成工程、S4…一致率算出工程、S5…起動異常評価工程、S6…検査情報保存工程。

Claims (6)

  1. 複数の電源ラインを有する駆動回路により起動される表示装置の起動異常を検査する起動異常検査装置であって、
    前記表示装置の表示画像を撮像する撮像手段と、
    前記複数の電源ラインに電源を供給可能に構成され、かつ各電源ラインへの電源供給タイミングを電源ライン毎に調整可能な電源供給手段と、
    前記撮像手段、及び電源供給手段を制御して起動異常検査を行う検査制御手段と、
    前記検査制御手段により行われる起動異常検査の検査情報を記憶する記憶手段とを備え、
    前記検査制御手段は、検査用の電源供給タイミングを設定して前記電源供給手段を制御し、前記各電源ラインに対する電源供給タイミングを順次変更して表示装置の起動を順次実行する検査電源供給部と、
    前記検査電源供給部により電源が供給されて表示装置が起動した際に、前記撮像手段を制御して前記表示画像を順次撮像して検査画像とする検査画像撮像部と、
    前記検査画像の画像データに基づいて各起動時の良否判定を行う起動異常評価部と、
    前記起動異常評価部による良否判定の結果、少なくとも異常と判定された場合に、前記検査電源供給タイミングを検査情報として前記記憶手段に保存させる検査情報保存部とを備えることを特徴とする表示装置の起動異常検査装置。
  2. 請求項1に記載の起動異常検査装置において、
    前記検査制御手段は、所定の電源供給タイミングを設定して前記電源供給手段を制御し、前記表示装置の起動を実行する基準電源供給部と、
    前記基準電源供給部により電源が供給されて表示装置が起動した際に、前記撮像手段を制御して前記表示画像を撮像して基準画像とする基準画像撮像部とを備え、
    前記起動異常評価部は、前記基準画像の画像データと、前記各検査画像の画像データとを比較することにより良否判定を行うことを特徴とする表示装置の起動異常検査装置。
  3. 請求項2に記載の起動異常検査装置において、
    前記検査制御手段は、前記基準画像、及び検査画像を所定の閾値により二値化する二値化画像生成部と、
    前記二値化画像生成部により二値化された基準画像、及び検査画像の対応する各画素を乗じた値の総和を、当該基準画像の各画素の総和で除して一致率を算出する一致率算出部とを備え、
    前記起動異常評価部は、前記一致率算出部により算出される一致率に基づいて良否判定を行うことを特徴とする表示装置の起動異常検査装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の起動異常検査装置において、
    前記検査電源供給部は、検査電源供給タイミングの初期値となる初期電源供給タイミングに、所定の数値範囲内で乱数を発生させて生成する揺らぎ幅を加算することにより検査電源供給タイミングを設定することを特徴とする表示装置の起動異常検査装置。
  5. 請求項4に記載の起動異常検査装置において、
    前記記憶手段には、過去に行われた起動異常検査において異常と判定された際の検査電源供給タイミングが保存され、
    前記初期電源供給タイミングは、前記記憶手段に保存されている前記検査電源供給タイミングに基づいて設定されることを特徴とする表示装置の起動異常検査装置。
  6. 複数の電源ラインを有する駆動回路により起動される表示装置の起動異常を検査する起動異常検査方法であって、
    前記表示装置の表示画像を撮像する撮像手段と、
    前記複数の電源ラインに電源を供給可能に構成され、かつ各電源ラインへの電源供給タイミングを電源ライン毎に調整可能な電源供給手段と、
    前記撮像手段、及び電源供給手段を制御して起動異常検査を行う検査制御手段と、
    前記検査制御手段により行われる起動異常検査の検査情報を記憶する記憶手段とを備え、
    前記検査制御手段が、検査用の電源供給タイミングを設定して前記電源供給手段を制御し、前記各電源ラインに対する電源供給タイミングを順次変更して表示装置の起動を順次実行する検査電源供給工程と、
    前記検査電源供給工程により電源が供給されて表示装置が起動した際に、前記撮像手段を制御して前記表示画像を順次撮像して検査画像とする検査画像撮像工程と、
    前記検査画像の画像データに基づいて各起動時の良否判定を行う起動異常評価工程と、
    前記起動異常評価工程による良否判定の結果、少なくとも異常と判定された場合に、前記検査電源供給タイミングを検査情報として前記記憶手段に保存させる検査情報保存工程とを実行することを特徴とする表示装置の起動異常検査方法。
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