JP2002098651A - 被検査パネルの点灯状態検査方法と装置、及びこれを用いた表示パネルの製造方法 - Google Patents

被検査パネルの点灯状態検査方法と装置、及びこれを用いた表示パネルの製造方法

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JP2002098651A
JP2002098651A JP2000371866A JP2000371866A JP2002098651A JP 2002098651 A JP2002098651 A JP 2002098651A JP 2000371866 A JP2000371866 A JP 2000371866A JP 2000371866 A JP2000371866 A JP 2000371866A JP 2002098651 A JP2002098651 A JP 2002098651A
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Atsushi Mochizuki
望月  淳
Kazushi Yoshimura
和士 吉村
Naoki Hosoya
直樹 細谷
Susumu Niwa
進 丹羽
Kazuo Kubota
和男 久保田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検査パネルの表示画面での欠陥位置を精度
良く、かつ迅速に検出できるようにする。 【解決手段】 信号発生器3からの点灯信号14によっ
て被検査パネル1に検査画像を表示させながら、この被
検査パネル1をY方向に連続移動させ、X方向に検出画
素が配列されてなる検出センサ6でこの被検査パネル1
の表示画面を検出する。この被検査パネル1の表示画面
での表示画素の明るさが所定周期で変動していても、こ
の周期またはその整数倍の期間に検出画素の寸法に等し
い距離だけ移動するように、被検査パネル1の移動速度
が設定されており、また、検査センサ6の検出タイミン
グを、被検査パネル1が検出画素の寸法に等しい距離だ
け移動したタイミングとする。また、検出センサ1とし
ては、この移動期間検出画素が検出信号を積分する積分
型のものも使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルなどの
フラットディスプレイパネルである表示パネルの製造工
程での点灯状態検査方法と装置、及びこれを用いた製造
方法に係り、特に、液晶パネルなどの表示パネルの点灯
状態を検査する際に欠陥検出の精度向上を図り、欠陥を
定量的に評価し得るようにした被検査パネルの点灯状態
検査方法と装置、及びこれを用いた表示パネルの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルなどのフラットディスプレイ
パネルといった表示パネルは、その欠陥検査の方法とし
て、被検査対象の表示パネル(以下、被検査パネルとい
う)に対してテスト画像信号を印加して、その表示状態
を目視またはTVカメラなどの電気的な撮像手段でもっ
て検出することにより、行なわれている。
【0003】目視で観察/検査する場合には、見逃しや
個人差による判定のばらつきがある。さらには、表示パ
ネルとして液晶パネルを例に挙げると、最近の高精細な
液晶パネルにおいては、表示画素の数が何百万画素のオ
ーダーになっているため、目視によって見つけた欠陥位
置を正確に記録し、修正やプロセス改善のためのフィー
ドバック情報とすることは難しい。
【0004】また、TVカメラなどの電気的な撮像手段
を用いて液晶パネルを検査し、自動的にその欠陥を見つ
けようとするものとしては、例えば、特開平11−35
2011号公報に示すように、TVカメラを用いて液晶
パネルの表示画像全体を一度に検出(撮像)し、これを
処理してその欠陥を検出するするものがある。しかしな
がら、TVカメラなどの検出画素数(例えば、1024
×1024画素、あるいは2048×2048画素)に
比べ、液晶パネルの表示画素数(例えば、横1280×
3画素、縦1024画素)の方が2倍程度以上と多く、
検出画素寸法が表示画素寸法の半分程度の大きさで検出
が行なわれることになる。このとき、表示画素寸法と検
出画素寸法との関係を正確な整数倍にすることは困難で
ある。
【0005】また、TVカメラなどの検出画素の寸法と
液晶パネルの表示画素の寸法が近くなると、検出画像に
周期的な明るさの変動、いわゆる撮像モアレが発生する
という問題がある。
【0006】即ち、液晶パネルの表示画像をTVカメラ
などで撮影すると、TVカメラなどの出力信号には、T
Vカメラなどの検出画素の寸法の逆数の空間周波数成分
と液晶パネルの表示画素の寸法の逆数の空間周波数成分
とが発生し、これらが干渉してこれら空間周波数の差分
に応じた周波数成分が生じて撮像モアレが発生すること
になる。この撮像モアレは、これら空間周波数が近い程
目立ち易くなり、TVカメラなどが高解像度化して検出
画素数が、上記のように、多くなって、TVカメラなど
の検出画素数が液晶パネルの表示画素数に近くなると、
撮像モアレが顕著に現われるようになる。そして、この
撮像モアレによってTVカメラなどから得られる画像信
号の振幅が変動し、欠陥の正確な検出ができなくなる。
【0007】このため、上記の特開平11−35201
1号公報に記載の技術では、TVカメラから出力される
画像データから撮像モアレ成分を抽出してその周期を検
出し、この周期をもとに欠陥のない複数の平滑曲線を求
め、これら複数の平滑曲線とTVカメラから得られたも
との画像データとから撮像モアレに影響されない検査用
画像データを得るようにしており、また、特開平8−3
38787号公報に記載の技術では、検出画素寸法の範
囲内のずらし量で検出画素をずらして検出した複数の画
像を合成することにより、撮像モアレの影響を除去する
ようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
においても、撮像モアレを完全に除去するのは難しい。
即ち、上記特開平11−352011号公報に記載の技
術では、完全に欠陥のない平滑曲線を求めることはでき
ず、この結果、得られる検査用画像データにも撮像モア
レの影響が残ることになるし、また、上記特開平8−3
38787号公報に記載の技術においても、撮像モアレ
成分のうちの検出画素のずらし量に応じた分についての
低減は可能であるが、撮像モアレを全て除去するために
は、検出画素のずらし量を種々設定し、夫々毎の画像デ
ータを得て撮像モアレの補償に用いることが必要である
が、それにも限界があり、撮像モアレを充分に除くこと
はできない。
【0009】撮像モアレを除く他の方法としては、TV
カメラで液晶パネルの表示画面を部分的に撮像し、その
撮像範囲を順次移動させていく方法が考えられる。この
方法によると、等価的にTVカメラの検出画素寸法が液
晶バネルの表示画素寸法よりも充分小さくなり、検出画
素寸法による空間周波数と表示画素寸法による空間周波
数とを充分離すことができ、撮像モアレの原因となる成
分を充分小さくすることができる。
【0010】しかし、この方法によると、TVカメラも
しくは被検査体の液晶パネルを間欠的に移動させ、停止
時にTVカメラで液晶パネルの表示画面の一部を撮像す
ることになり、この場合、完全に停止した状態で撮像す
ることが必要であるが、移動状態から完全に停止した状
態になるまでにある程度の時間を要することになり、検
査時間が長くなるという問題がある。また、このように
液晶パネルの表示画面を部分的に撮像する場合には、得
られた部分画像をつなぎ合わせて1つのパネル画像と
し、このパネル画像で欠陥を検出してこの欠陥位置を検
出することになるが、その欠陥位置を精度良く検出する
ためには、この部分画像をつなぎ合わせに非常な精度を
要するものである。
【0011】以上のことからして、従来では、TVカメ
ラで液晶パネルの表示画面全体を同時(1回で)に撮像
する方法が採られている。
【0012】また、TVカメラで液晶パネルの表示画面
全体を撮像する場合には、TVカメラの検出画素数の制
限から液晶パネルの表示画素とTVカメラの検出画素と
の寸法が近いと、分解能が足りないことから、表示画素
1つ1つでの欠陥位置を正確な座標で求めることは困難
であり、さらには、1つの表示画素の中の輝度分布まで
検出して検査することはできなかった。
【0013】本発明の目的は、かかる問題点を解消し、
撮像モアレによる影響を除いて、表示画素での欠陥位置
を正確かつ定量的に、さらには、高速に検出できるよう
にした被検査パネルの点灯状態検査方法と装置、及びこ
れを用いた表示パネルの製造方法を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、検出センサの高分解能、即ち、検出画素
の寸法を被検査パネルの表示画面での表示画素の寸法よ
りも大幅に小さくすることにより、撮像モアレが発生し
ないようにし、また、かかる高分解能の検出センサで被
検査パネルの表示画面を検出した画像から表示画素を再
構成し、表示画素1つ1つの明るさを正確に求めること
により、欠陥画素の位置や明るさを正確にかつ定量的に
求められるようにした。
【0015】また、本発明は、蓄積形(信号積分形)の
検出センサを用いて、該検出センサと該被検査パネルの
表示画面との相対位置関係を連続的に変化させることに
より、該検出センサで該表示画面を検出し、この場合、
該検出センサの積分周期を被検査パネルの表示画面での
点灯する表示画素の明るさの変動周期に同期させるもの
であって、これにより、表示画素の明るさの変動に伴う
ちらつき(フリッカ)の影響を受けない検出画像を得る
ことを可能とし、欠陥の検出精度を高めるものである。
【0016】さらに、本発明は、蓄積形(信号積分形)
の検出センサとして、さらに、複数ラインのセンサ並び
を有する高蓄積能力のTDI(Time Delay and Integrat
ion)形のラインセンサを用い、これにより、表示パネ
ルの表示画面の検出時間を短縮することを可能とするも
のであり、この結果、表示パネルの全数検査が可能とな
って、製造パネルの1枚1枚の品質管理が容易になるも
のである。
【0017】さらに、本発明は、被検査パネルの表示画
面の検出画像の表示画素毎の明るさを正確に求め、その
空間分布から明るさの変化を定量化することにより、欠
陥情報と併せて、表示パネル製品個々の画質レベルの管
理を容易に行なうことができるようにする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は本発明による被検査パネルの点
灯状態検査方法と装置の一実施形態を示す構成図であっ
て、1は被検査パネルとしての液晶パネル、2はYステ
ージ、3は信号発生器、4はXステージ、5はプロー
ブ、6は検出センサ、7は照明光源、8はステージ制御
部、9はセンサ同期信号発生部、10は信号処理部、1
0aは信号補正部、10bはドット再構成部、10cは
欠陥抽出部、11はA/D変換器である。なお、この実
施形態での被検査パネルはプラットディスプレイパネル
であるが、以下では、これを液晶パネルとして説明す
る。他のフラットディスプレイパネルについても同様で
ある。
【0019】同図において、被検査パネルとしての液晶
パネル1はYステージ2上の図示されないワークホルダ
に載置され、信号発生器3から発生されるパネル駆動信
号としての点灯信号14がプローブ5を介して印加され
ている。検出センサ6は、Yステージ2の移動方向(矢
印Y方向)と直角な方向(矢印X方向)にセル(即ち、
検出画素)が配列されてなるラインセンサであり、ここ
では、Xステージ4に設けられている。照明光源7は、
液晶パネル1上の検出センサ6が検出するエリアを少な
くとも透過照明するものである。このように、信号発生
器3から液晶パネル1に点灯信号14を印加し、照明光
源7によって液晶パネル1をその裏面側から照明するこ
とにより、液晶パネル1の表示画面に所望とする検査画
像が表示され、この検査画像を検出センサ6が検出す
る。この検査画像は、この表示画面全体にわたって一定
の明るさとなるようにしたものであるが、照明光源7に
よって照明されるエリアの部分が一定の明るさで表示さ
れることになる。
【0020】なお、図示しないが、液晶パネル1には、
その原理上透過光量を制御するために必要な偏光板が、
照明光源7と液晶パネル1との間と液晶パネル1と検出
センサ6との間に夫々最適な形で設けられている。
【0021】また、被検査パネルが液晶パネルである場
合、この液晶パネル1に点灯信号14を印加するととも
に、照明光源7によって液晶パネル1をその裏面側から
照明することにより、この液晶パネル1の表示画面の表
示画素では、照明光源7からの照明光のうち点灯信号1
4に応じた光量の光が透過するが、このような状態を液
晶パネル1が点灯状態にあるという。
【0022】ステージ制御部8は、Yステージ2をその
移動方向(矢印Y方向)に連続的に移動するように制御
するものであるが、それが単位移動量だけ移動する毎に
同期信号13a,13bを発生する。センサ同期信号発
生部9は、この同期信号13aなどをもとに、検出セン
サ6を駆動するための同期信号15と、検出センサ6か
ら出力される画像信号17をA/D変換器11でデジタ
ルデータに変換するためのクロック16とを発生する。
検出センサ6は、この同期信号15をタイミング基準と
して、ラインセンサを構成する検出画素の蓄積電荷を順
に読み出し、画像信号17として出力する。この画像信
号17は、A/D変換器11でデジタル信号に変換され
た後、信号処理部10に供給される。
【0023】ところで、液晶パネル1は、点灯信号14
によって交流駆動されて検査画像を表示する。このため
に、液晶パネル1の表示画面での各表示画素からの光量
(表示画素の明るさ)が、図2に示すように、所定の周
期(後述のフレーム周期の整数倍)Tで変化している
(この変化は目視で検知できず、従って、この検査画像
は、目視では、一定の明るさで見えることになる)。従
って、検出センサ6の検出画素が任意のタイミングで液
晶パネル1の表示画素からの光量を検出すると、一定の
明るさの検査画像を表示させているにもかかわらず、そ
の検出光量が変化することになる。図2において、い
ま、検出センサ6のある検出画素が時刻t0で光量を検
出し、その後、一定の時間間隔で時刻t1,t2と光量を
検出したものとすると、時刻t1での検出光量は時刻t0
〜t1の積分光量であり、また、時刻t2での検出光量は
時刻t1〜t2での積分光量である。このように、検出時
刻を任意に採ると、それらでの検出光量は明らかに異な
るものであり、欠陥検査に支障をきたすことになる。
【0024】そこで、この実施形態では、表示画素のか
かる光量の周期的変化と同期させて、検出センサ6の検
出タイミングを設定するようにするものである。
【0025】即ち、検出センサ6の検出画素が液晶パネ
ル1の表示画面での対応する領域を検出するものである
が、1つの検出画素が検出する液晶パネル1の表示画面
での領域は、後述するように、液晶パネル1の表示画面
での表示画素よりも充分小さく設定されている。図3は
検出センサ6の検出画素6aの液晶パネル1の表示画面
上でみた列(検出画素列)を示している。Yステージ2
(図1)の矢印Y方向の移動とともに、この検出画素列
が液晶パネル1の表示画面に対して相対的に移動する
(便宜上、この移動方向を矢印Yで示す)のであるが、
この検出画素列が破線6’で示す状態で検出画素6aの
検出が行なわれたとすると、次に、検出画素列が矢印Y
方向に検出画素6aの1個分の距離dだけ移動した実線
6”に示す状態になったとき、検出画素6aの次の検出
が行なわれるようにする。つまり、検出画素列が検出画
素6aの1個分の距離dだけ移動する毎に検出センサ6
が検出を開始するものである。
【0026】そして、この検出画素列が検出画素6aの
1個分移動するに要する時間を、図2に示す液晶パネル
1の表示画素の明るさ変化の周期Tの整数倍とするもの
である。従って、いま、Yステージ2の移動速度をVと
すると、 d=V×nT (但し、n=1,2,……) を満足するように、Yステージ2を連続移動させる。こ
の制御がステージ制御部8(図1)で行なわれるのであ
るが、連続移動であることから、この移動速度Vも高い
精度で設定することができ、Yステージ2をこの速度V
で安定に移動させることができる。
【0027】なお、上記のように明るさが変動する表示
画素を、かかる変動に影響されることなく、検出するこ
とができるようにした検出センサ6については、後に説
明する。
【0028】図1において、ステージ制御部8は、ま
た、図3に示す上記の距離dだけ検出画素列が移動する
に要する時間nT毎に同期信号13aを発生し、また、
時間T毎にこの同期信号13aに位相同期した同期信号
13bを発生する。信号発生器3はこの同期信号13b
に同期させて点灯信号14を発生し、液晶パネル1を交
流駆動してその表示画面に上記の検査画像を表示させ
る。また、センサ同期信号発生器9はこの同期信号13
aに同期させて検出センサ6の同期信号15とA/D変
換器11のクロック16とを発生する。検出センサ6で
は、この同期信号15により、上記の時間nT内に全て
のセルから等時間間隔で順に電荷が画素信号として出力
され、この画素信号の列が画像信号17としてA/D変
換器11に供給される。A/D変換器11では、画像信
号17がクロック16のタイミングで画素信号毎にデジ
タルデータに変換され、デジタル画像信号として信号処
理部10に供給される。信号処理部10では、供給され
たデジタル画像信号が信号補正部10a,ドット再構成
部10b及び欠陥抽出部10cで処理され、欠陥情報1
8が出力される。
【0029】図4は液晶パネル1の表示画面での表示画
素と検出画素との関係を模式的に示す図であり、19R
はR(赤色)ドット、19GはG(緑色)ドット、19
BはB(青色)ドット、20は検出画素、21はブラッ
クマトリクス(以下、BMという)である。
【0030】同図において、液晶パネルの表示画面に
は、夫々縦長の矩形領域をなすRドット19R,Gドッ
ト19G,Bドット19B(これらをまとめて、ドット
19という)が横方向に順に繰り返し配列されており、
縦方向には、同じ色のドットが配列されている。一般に
は、R,G,Bのドット1組で本来の1つの表示画素と
なり、3つのドットの色夫々の明るさの比率を変えるこ
とにより、各表示画素毎にいろいろな色を表示すること
ができてカラー画像が表示される。但し、この実施形態
においては、これらドット19は、「ドット」として表
現しているが、その1つ1つが検査の対象となるもので
あるから、「表示画素」として取り扱うものである。
【0031】また、これらドット19の間には、遮光領
域をなすBM21が設定されており、一般には、BM2
1の幅はドット19の寸法より充分小さく設定されてい
る。
【0032】また、縦,横線で囲まれた領域20が検出
センサ6(図1)の1つの検出画素を示すものであっ
て、図1で説明したように液晶パネル1が矢印Y方向に
移動することにより、液晶パネル1の表示画面での各ド
ット19に対して検出画素20が図示するような関係で
もって、表示画面の検出が行なわれる。この実施形態で
は、この検出画素20のサイズをドット19の寸法の1
/10程度、またはBM21の幅の0.5〜1倍のいず
れか、好ましくは、BM21幅の0.5倍程度に設定す
る。
【0033】このようにすることにより、表示画素(ド
ット19)の空間周波数と検出画素の空間周波数を充分
に離すことができ、撮像モアレの発生を充分押さえるこ
とができるとともに、同じドット19が複数の検出画素
20で検出されるから、高分解能でドット19R,19
G,19B、従って、表示画素が検出されることにな
る。
【0034】図1に戻って、このようにして高分解能で
検出された表示画素の画像信号17は、A/D変換器1
1でデジタル化された後、信号処理部10に供給され、
信号補正部10aやドット再構成部10b,欠陥抽出部
10cで処理される。
【0035】この信号補正部10aでは、供給されたデ
ジタル画像信号の検出センサ6での各検出画素の感度や
オフセットのばらつき、検出センサ6に含まれる検出光
学系や照明光源7などの被検査パネル1に起因しない検
出光量のむらによる不要成分が補正されるものであっ
て、これにより、均一な明るさの画像のディジタル画像
信号が得られる。
【0036】ドット再構成部10bは、信号補正部10
aから供給されるデジタル画像信号を処理し、ドット1
9R,19G,19B毎の明るさを求めるものである。
各ドット19は、図4で説明したように、複数の検出画
素20から検出されるものであって、これら検出画素2
0の検出データからドット19の範囲,位置を判定す
る。これを図5によって説明する。
【0037】図5(a)において、検出画像22は、液
晶パネル1の矢印Y方向の移動により、この液晶パネル
1の表示画面の長手方向(横方向)全体にわたって検出
センサ6が検出を行なった結果得られたデジタル画像信
号が表わす画像を示すものであって、この表示画面の検
出センサ6によって検出がなされる長手方向の寸法を、
例えば、300mmとする。また、検出画素20のサイ
ズを、例えば、10μm×10μmとする。さらに、検
出センサ6の検出画素数を、例えば、2048画素とす
ると、検出画像22のサイズは、検出画素数でもって表
わすと、 2048×300mm/10μm=2048×3000
0 となる。
【0038】ここで、図4に示したように、ドット19
は規則的に配列されているので、この検出画像22に対
してX,Y方向に高速フーリエ変換(FFT:Fast Fou
rierTransform)などの周波数解析を行なってドット1
9のX,Y方向の配列の空間周波数の解析を行なうこと
により、ドット19のピッチや画像の原点からの位置ず
れ量,検出画像座標系に対するドット19の並びの傾き
などを求めることができ、このようにして求めた情報か
ら検出画像22上での各ドット19の位置を算出するこ
とができる。
【0039】但し、一般に、検出画像22全体について
FFT処理を行なうと、その処理時間が非常に長くなる
ために、例えば、図5(a)に示すように、検出画像2
2内で複数の小領域231〜23m(そのサイズとして
は、例えば、128×128画素や256×256画素
などとする)を適当な間隔で設定し、これら小領域23
毎にX,Y方向のFFT処理を行なってドット19のピ
ッチなどの情報を求め、その結果を用いて、該当する区
間毎に、図6(a)に示すように、ドット19の位置1
9a,19bや領域19’,19”を算出するようにし
てもよい(なお、図6(a)では、2つのドット19を
示しており、実線19は実際のドット領域を、破線1
9’,19”は上記のように算出したドット領域を夫々
示している。また、ドット位置19a,19bは算出し
たドット領域19’,19”の中心位置を示してい
る)。即ち、図5(a)において、小領域231,2
2,……,23mを境として上記区間を設定し、夫々の
区間毎にその境の小領域から求めた情報に基づいてドッ
ト19の位置や領域を算出する。例えば、区間24につ
いては、小領域231,232から求めた情報に基づい
て、図6(a)に示すように、各ドット19の位置19
a,19bや領域19’,19”を算出する。
【0040】なお、図5(a)においては、小領域23
のX方向の位置を検出画像22のX方向のほぼ中央部に
設定しているが、検出画像22のいずれかの辺側に片寄
った位置など、どのような位置に設定してもよいし、1
つの検出画像22内での小領域23の設定個数も任意で
あることは言うまでもない。図5(b)はその1つの具
体例を示すものであって、検出画像22のX方向に複数
の小領域23を順次Y方向にずらしながら設定し、かか
る小領域23の配置をY方向に繰り返すものである。こ
の場合の解析単位となる1つの区間24は、破線で示す
ように、5つの小領域23のX方向の繰り返し単位の境
界で区画される。
【0041】このようにして算出したドット位置19
a,19bから、図6(a)に示すように、夫々のドッ
ト19の領域19’,19”を算出し、これら領域1
9’,19”で表わされるドット19内での検出画素の
値を加算して平均化するなどし、ドット19毎に求めた
検出画素の値の平均値をそのドット19の値とすること
ができる。
【0042】なお、図6(a)はドット領域19’,1
9”を算出する概念を示したものであり、ここでのドッ
ト19と検出画素20との寸法との比率や、ドット領域
19’,19”を実際のドット19より小さく定めてい
る点などについては、その一例を示すにすぎず、本発明
がこれによって限定されるものではない。例えば、算出
したドット領域19’,19”としては、BM21(図
4)に相当する領域まで広げてもよい。従って、この場
合には、隣接するドット領域19’,19”が、図6
(b)に示すように、BM21で重複することになる。
しかし、このBM21では、光量が検出されないので、
このように重複しても問題ではない。
【0043】このようにして求めた各ドット19の値を
ドット19の位置19a,19b,……に対応して並べ
ることにより、ドット19を画素とした画像(ドット再
構成画像)を得ることができる。
【0044】このドット再構成画像を欠陥抽出部10c
(図1)で処理することにより、欠陥のあるドット19
を検出することができる。例えば、このドット再構成画
像の各画素(ドット)の値を予め所定に設定した2つの
閾値と比較することにより、通常よりも暗い(黒点欠
陥)、または、通常よりも明るい(輝点欠陥)などの欠
陥のあるドット19を検出することができる。ここで、
このドット再構成画像での各画素座標は各ドット19の
座標に正確に対応しているため、容易に欠陥のあるドッ
ト19の座標位置を得ることができる。また、欠陥があ
ることが判明したドット19については、ドット再構成
前の画像、即ち、検出画像22での検出画素20での値
とその検出画像22上のドット位置19a,19b(図
6)とから、そのドット19内の明るさ分布を調べるこ
とも可能である。また、その欠陥部の形状からその欠陥
が液晶パネル1自身の欠陥であるか、検査時に液晶パネ
ル1の表面に付いた異物であるかなどによるものかを推
定し、欠陥を分類することも可能である。
【0045】ここで、図1において、検出画素20のサ
イズと検出センサ6での検出画素数とから決まる検出セ
ンサ6による検出幅が液晶パネル1の矢印X方向の幅よ
り小さい場合には、液晶パネル1の表示画面の矢印Y方
向の検出が終わる毎に、Xステージ4によって検出セン
サ6を矢印X方向にその検出幅分移動されて矢印Y方向
とは逆方向に検出を行ない、画像検出及び上記のドット
再構成の必要分繰り返すか、あるいは、図7に示すよう
に、検出センサ6を液晶パネル1の幅をカバーする台数
分(ここでは、一例として、検出センサ61〜66の6台
としている)矢印X方向に配置し、これらで順にあるい
はこれらで同時に検出を行なうようにすることにより、
液晶パネル1の表示画面1a全面に対応したドット再構
成画像を得ることができる。但し、図1において、図7
に示すように、複数の検出センサ61〜66を用いて表示
画面1a全体を同時に検出する場合には、夫々の検出セ
ンサ61〜66毎にA/D変換器11が設けられ、また、
信号処理部10では、夫々のA/D変換器11の出力毎
に信号補正部10a及びドット再構成部10bが設けら
れ、このドット再構成部10bの出力が1つの欠陥抽出
部10cに供給されて、表示画面1a全体についての欠
陥部の抽出が行なわれる。
【0046】なお、図1における信号処理部10の具体
的な実現方法としては、検出センサ6からの画像信号を
入力する画像入力基板を具備した高速の計算機、例え
ば、パソコンなどを用いることができる。勿論、全体ま
たは一部を適当な専用ハードウェアの処理系で構築する
ようにしてもよい。
【0047】次に、画像検出の際の点灯信号14と検出
センサ6及びYステージ2の動作との同期について説明
する。
【0048】一般に、液晶パネルに印加する信号は、鈴
木八十二著「液晶ディスプレイ工学入門」日刊工業新聞
社発行 pp.101−105にも記載のように、各ドッ
トにそれが表示すべき明るさ(透過率)に対応した信号
を書き込んだ後、各ドットでその信号強度を保持するこ
とにより、見かけ上スタティックな動作としている。こ
の書込み及び保持の周期を1フレームと呼び、一般に
は、約16.7msecである。また、各表示画素に印
加される信号は、1フレーム毎に極性が反転されるもの
であり、これにより、交流駆動がなされている。
【0049】また、液晶パネルでは、フリッカーと呼ば
れるちらつきも発生する可能性がある。フリッカーは、
個々の液晶パネル毎に補正することにより、無くす(低
減する)ことができるが、製造段階の検査工程におい
て、その補正作業を行なってから検査したのでは、効率
が悪い。
【0050】そこで、この実施形態では、画像検出に際
し、点灯信号14と検出センサ6及びYステージ2の動
作との同期を取ることにより、これらの問題の解決を図
っているものである。以下、この方法について説明す
る。
【0051】液晶パネルでは、データ線(ドレイン線)
と呼ばれる縦線路とアドレス線(ゲート線)と呼ばれる
横線路とのマトリクス構成をなしており、これらの2種
の線路の交差点が上記のドットの位置をなすものであ
る。そして、適宜この交差点を選択することにより、そ
の交差点に位置するドットに固有の値の信号を印加でき
るようになっている。
【0052】図8はかかる信号線路に印加する信号の一
具体例を示す図である。
【0053】ある表示画素では、そこで交差するゲート
線にアドレス信号(図8(a))が、ドレイン線にデー
タ信号(図8(b))が夫々供給されると、この表示画
素でこのデータ信号に応じた信号量を1フレーム期間保
持するが、その保持期間に徐々に信号保持量が減少して
いくことがある。この保持される信号量の変動は液晶パ
ネル1の明るさ(透過率)の変化として現れる。即ち、
1フレーム期間内に明るさが変動することになる。勿
論、この減少率(変動率)が液晶パネル1の表示画面を
目視した場合に人が感じない程であれば、欠陥ではない
が、この実施形態のように、電子的な検出センサ6でこ
の明るさを検出する場合には、問題となる。また、先に
も述べ、また、図8(b)に示すように、交流駆動によ
り、奇数番目のフレームと偶数番目のフレームとのデー
タ信号の極性を反転させると、これにより、表示画素の
明るさが1フレーム毎に変動することになり、このよう
な場合でも、同様に、問題となる。
【0054】そこで、この実施形態では、このフレーム
期間内での検出光量を積分することにより、かかる問題
を解決するものである。
【0055】即ち、検出センサ6では、各検出画素で、
図8(c)に実線で示すように、1フレーム期間または
その整数倍に正確に等しい期間分の検出光量を積分する
ものであり、これにより、これら変動を平均化し、1フ
レーム期間内に保持する信号量の変動や交流駆動による
偶/奇フレームでの明るさの違いによる影響を除くもの
である。
【0056】正常な表示画素では、上記のような保持信
号量の減少があっても、図8(c)に実線で示すよう
に、この保持信号量の減少はわずかである。これに対
し、電極の欠損や隣接表示画素とでの電極の短絡などの
欠陥のある表示画素では、保持信号量が小さかったり、
図8(c)に破線で示すように、保持信号量が急激に減
少するが、検出画素がかかる表示画素を検出する場合に
は、検出光量を積分するとしても、その積分値は図8
(c)に実線で示すような正常な表示画素を検出した場
合の積分値とは明確に異なることになり、これにより、
欠陥のある表示画素であることを判別することができ
る。
【0057】さらに、印加信号が周期性のものであれ
ば、上記の1フレーム期間内の変動や交流駆動による奇
数,偶数フレームでの明るさの違いは、その周期で繰り
返されるため、ゲート線の書込みタイミングと積分開始
時間が時間的にシフト、即ち、両信号の位相がずれても
問題はない。
【0058】なお、本発明では、1フレームの時間は上
記した一般的な液晶パネル1のフレーム時間に限定され
るものではなく、さらには、1フレーム毎にその時間を
変えてもよい。
【0059】以上の説明では、検出センサ1として蓄積
形のセンサを用いるものであったが、他の形式のセンサ
を用いることができる。
【0060】図9は図1における検出センサ1の他の具
体例としてのCCDリニアイメージセンサを示す構成図
であって、25はフォトダイオード、26は蓄積容量、
27はトランスファーゲート、28はシフトレジスタで
ある。
【0061】同図において、CCDリニアイメージセン
サは、検出画素としての複数のフォトダイオード25
と、フォトダイオード25毎に設けられた蓄積容量26
と、フォトダイオード25毎に設けられたスイッチとし
てのトランスファーゲート27と、信号読出し用のシフ
トレジスタ28とから構成されており、シフトレジスタ
28の各セル毎にトランスファーゲート27を介してフ
ォトダイオード25と蓄積容量26とが接続されてい
る。
【0062】図10は図9に示すトランスファーゲート
27に供給されるトランスファーゲート信号、同じくシ
フトレジスタ28内で順次検出信号をシフトさせて読み
出すためのシフトクロック及びシフトレジスタ28から
の検出信号出力を示す波形図である。以下、図10を用
いて図9に示すCCDリニアイメージセンサの動作につ
いて説明する。
【0063】各フォトダイオード25は検出画素に相当
するものであって、液晶パネル1の表示画面からの光を
検出し、この検出光量に応じて検出信号を出力してい
る。そして、トランスファーゲート信号が供給されず、
トランスファーゲートがOFFしているときには、各フ
ォトダイオード25の検出信号がそれに接続されている
蓄積容量26に供給され、そこに積分されて蓄積され
る。
【0064】所定の周期(上記の1フレーム期間もしく
はその整数倍の期間)で“H”(ハイレベル)のトラン
スファーゲート信号(図10(a))が供給されると、
全てのトランスファーゲート27がONし、蓄積容量2
6に蓄積(積分)された積分信号がトランスファーゲー
ト27を介してシフトレジスタ28の対応するセルに転
送される。この転送後、トランスファーゲート信号の供
給が終了して全てのトランスファーゲート27がOFF
し、各蓄積容量26に再びフォトダイオード25からの
検出信号が蓄積し始める。
【0065】一方、シフトレジスタ28には、シフトク
ロック(図10(b))が供給されており、蓄積容量2
6から積分信号がシフトレジスタ28の対応するセルに
転送されると、このシフトクロックが供給される毎に、
各セルの積分信号が隣りのセルにシフトされ、この動作
が繰り返されることにより、シフトレジスタ28の出力
端子からかかる積分信号がシリアルに配列されてなる検
出信号(図10(c))が出力される。
【0066】このようにして、各蓄積容量26では、ト
ランスファーゲート信号の周期を積分時間Ti(図10
(a))として、フォトダイオード25の検出信号を積
分し、この積分された検出信号がシフトレジスタ28か
らCCDリニアイメージセンサの検出信号として出力さ
れる。なお、シフトクロックの周期は、シフトレジスタ
28でのセル数、従って、検出画素数をk(kは正整
数)とすると、Ti/kである。
【0067】かかるCCDリニアイメージセンサを図1
での連続移動する液晶パネル1を検出する検出センサ6
として用いる場合には、トランスファーゲート信号の1
周期、即ち、積分時間Ti(図10(a))毎にYステ
ージ2がフォトダイオード25による検出画素の寸法分
移動するように、Yステージ2の移動速度を設定すると
ともに、ステージ制御部8から出力される同期信号13
aの周期はこの積分時間Tiに等しく、また、センサ同
期信号発生部9から検出センサ6に供給される同期信号
15は、上記のトランスファーゲート信号とシフトクロ
ックである。
【0068】そして、このトランスファーゲート信号を
上記のフレームと同期させる(即ち、ステージ制御部8
から信号発生器3に供給される同期信号13bと同期さ
せる)ことにより、液晶パネル1の表示画素でのフレー
ム期間内での明るさの変動や偶/奇フレームでの明るさ
の違いによって影響されない画像信号17を得ることが
できる。
【0069】さらに、この実施形態では、検出センサ6
として、蓄積能力をさらに高めたTDI(Time Delay a
nd Integration)形のラインセンサを用いることができ
る。このTDI形のラインセンサは、例えば、ダルサ社
の「データブック」pp.20−21(1998/99 DALSA
Databook pp.20〜21)に記載のように、検出画素の配列
を、1ラインだけでなく、複数ラインとし、Yステージ
2が検出画素のサイズ分移動したという信号に同期し
て、検出画素の検出信号をYステージ2による液晶パネ
ル1の移動方向と同じ方向に隣接する検出画素にシフト
するとともに、これにこの隣接する検出画素の検出信号
を累算し、かかるシフトと累算を順次行なっていくもの
であって、これにより、積分効果を高めたものである。
【0070】例えば、2048×1個の検出画素からな
る通常のラインセンサに対し、2048×96個の検出
画素からなるTDI形のラインセンサ(以下、2048
画素、96段のTDI形のラインセンサという)は、積
分時間が1/96で済むことになる。かかる2048画
素、96段のTDI形のラインセンサを図1での検出セ
ンサ6として用いた場合には、ステージ制御部8が検出
センサ6に対して検出画素のサイズ分移動したことを示
す信号(同期信号13a)を発生し、また、検出画素の
サイズ分移動したことを示す信号をTDI形のラインセ
ンサの積分段数(この場合、96)で分周した信号(同
期信号13b)を信号発生器3に供給する。このように
して、TDI形のラインセンサを用いて点灯信号14と
同期を取って検出することにより、液晶パネル1の表示
画素での1フレーム期間内での明るさの変動や偶/奇フ
レームでの明るさの違いによって影響されない画像を高
速に撮像(検出)できるようになって、液晶パネル1の
撮像時間を大幅に短縮されることになり、従って、1枚
の液晶パネルの検査時間が現実的なものとなって、製造
される液晶パネルの全数を検査することが可能となる。
【0071】図11は以上説明した点灯状態検査装置を
用いた液晶パネルなどのフラットパネルディスプレイ装
置の本発明による製造方法の一実施形態を示す図であ
り、100は以上説明した点灯状態検査装置、101は
上位情報系、102は修正装置、103は前工程、10
4は次工程である。
【0072】同図において、前工程103からの点灯状
態検査を行なうべき液晶パネル1は、点灯状態検査装置
100に送られ、上記のようにして点灯状態検査が行な
われる。この検査の結果、欠陥が検出されない場合に
は、良品パネル111として次工程104に送られる。
【0073】点灯状態検査装置100での検査の結果、
欠陥が検出されると、その欠陥情報18が上位情報系1
01と修正装置102とに送られる。上位情報系101
では、欠陥情報18を用いて生産管理や欠陥の統計処理
などが行なわれ、関係する製造プロセスにフィードバッ
クされる。また、一方、欠陥が検出された液晶パネル1
のうち修正可能な液晶パネル1は修理可能な欠陥パネル
112aとして修正装置102に送られ、欠陥情報18
に基づいて修正がなされる。そして、修理された液晶パ
ネル1は、修正済み良品パネル113として次工程10
4に送られる。
【0074】なお、修正済み良品パネル113は、再度
点灯状態検査装置100に送って修正の確認を行なうよ
うにしてもよい。さらに、修理不能な液晶パネル1は、
修理不可欠陥パネル112bとして破棄される。
【0075】また、上位情報系101では、検査された
各液晶パネル1の欠陥情報18、または、欠陥とは判定
されないながらも許容範囲のばらつき情報を欠陥情報1
8に含めることにより、各液晶パネル1の特性を管理す
ることができ、これを出荷時の各液晶パネル1のランク
付けなどに使用することができる。即ち、図11での次
工程104以下に示すように、最終出荷工程において、
本検査方法及び装置によって検出した許容範囲のばらつ
き情報を基にランク付け情報を生成し、被検査パネルを
分別、即ち、明るさのばらつきの範囲を規定することに
より、付加価値を高めた製品として出荷することができ
る。
【0076】さらに、点灯状態検査装置100とは別に
修正装置102を設けたが、点灯状態検査装置100に
修正機能を含む形態であってもよい。
【0077】次に、図1に示した実施形態での被検査パ
ネルの視野角特性の補正処理と色別の欠陥検出の閾値の
設定方法の一具体例について、図12により説明する。
なお、かかる処理は、図1における欠陥抽出部10cで
行なわれる。
【0078】図1において、ラインセンサ形の検出セン
サ6で被検査パネルとしての液晶パネル1を撮像する
と、図12(a)に示すようなこの液晶パネル1の検出
画像30が得られる。ここで、図1と同様、検出センサ
6の検出がその配列方向をX方向、Yステージ2(図
1)の移動方向をY方向とすると、液晶パネル1から検
出センサ6に入射する光の方向は検出画像30のX方向
の位置に応じて異なるため、液晶パネル1が持つ視野角
特性により、検出画像30では、そのX方向の位置に応
じて明るさが変化することになる。従って、図12
(a)に示すように、検出画像30の明るさがX方向に
なだらかに変化することが多い。そして、このようにX
方向に明るさが変化することにより、液晶パネル1に存
在する輝点欠陥D1や黒点欠陥D2の検出感度に位置依
存性が生ずることになる。そこで、かかる輝点欠陥D1
や黒点欠陥D2を精度良く検出するためには、かかる視
野角特性による検出画像30の位置に依存した明るさの
変化を補正することが必要となる。
【0079】また、検出系の分光感度特性や液晶パネル
1のカラーフィルタの分光透過特性などにより、検出画
像30では、R,G,B各色のドット19R,19G,
19B毎の明るさが異なる。図8に示す検出画像30で
も、Rドット19R,Gドット19G,Bドット19B
で互いに明るさが異なるものとして示している。
【0080】図1におけるドット再構成部10bでは、
図12(a)に示すような検出画像30から、図12
(b)に示すようなドット再構成画像31が得られる。
図1における欠陥抽出部10cでは、かかるドット再構
成画像31に対し、各色ドット19R,19G,19B
毎に、同じX座標位置の明るさを検出し、それらの代表
的な明るさを求める。代表的な明るさとしては、同じX
座標位置にある同色の再構成ドットの明るさの平均値、
或いはそのヒストグラムの中央値などが有効である。か
かる代表的な明るさを算出する際には、図12(a)に
示すような輝点欠陥D1や黒点欠陥D2に相当する明る
さ値を除くようにする。これにより、かかる欠陥の明る
さ以外の明るさを代表的な明るさとして求めることがで
きる。
【0081】図12(c)はこのようにして求めた代表
的な明るさの液晶パネル1が持つ視野角特性によるX方
向の変化を示すものであって、aR(X)はX方向に変
化するRドット19Rの代表的な明るさ値を、aB
(X)はX方向に変化するBドット19Bの代表的な明
るさ値を、aG(X)はX方向に変化するGドット19
Gの代表的な明るさ値を夫々示している。
【0082】かかる代表的な明るさ値aR(X),aB
(X),aG(X)を用いて、図12(b)に示すよう
なドット再構成画像31の各色毎の明るさをX方向につ
いて補正することにより、図12(d)に示すように、
液晶パネル1が持つ視野角特性による影響が排除された
ドット再構成画像32が得られることになる。
【0083】次に、このように液晶パネル1が持つ視野
角特性による影響が排除されたドット再構成画像32の
色毎の明るさの違いを補正する場合には、ドット再構成
画像32の色R,G,B毎に代表的な明るさb(Y)を
求める。かかる代表的な明るさb(Y)としては、同じ
色、即ち、Y方向に配列したドットの明るさの平均値、
あるいはヒストグラムの中心値などが有効である。かか
る代表的な明るさを算出する際には、図12(a)に示
すような輝点欠陥D1や黒点欠陥D2に相当する明るさ
値を除くようにする。これにより、かかる欠陥の明るさ
以外の明るさを代表的な明るさとして求めることができ
る。図12(e)は図12(a)のY方向での代表的な
明るさb(Y)の変化を示すものである。
【0084】このようにして代表的な明るさb(Y)が
求まると、次に、この代表的な明るさb(Y)を基準
に、輝点欠陥D1の検出のための閾値をb(Y)+Δb
1とし、黒点欠陥D2の検出のための閾値をb(Y)−
Δb2とする。ここで、これらΔb1,Δb2はパラメ
ータとして適宜設定,調整できるものである。これら閾
値b(Y)+Δb1,b(Y)−Δb2は、色毎に代表
的な明るさ値b(Y)が異なるため、色毎に異なるもの
であるが、また、パラメータΔb1,Δb2は、すべて
の色R,G,Bについて同じ値としてもよいし、異なる
値としてもよい。
【0085】以上のようにして、液晶パネル1の視野角
特性に応じた明るさの違いが補正されたドット再構成画
像32について、上記の閾値b(Y)+Δb1,b
(Y)−Δb2を用いることにより、液晶パネル1の視
野角特性や色毎の明るさの違いに影響されることなく、
欠陥やむらを精度良く検出することができる。
【0086】なお、上記実施形態では、被検査パネル1
を液晶パネルとしたが、プラズマディスプレイパネルな
どの他のフラットディスプレイパネルであってもよく、
同様の効果が得られる。
【0087】また、上記実施形態では、被検査パネル1
を連続的に移動させるものであったが、検出センサ6を
連続的に移動させるようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による点灯
状態検査方法と装置によれば、液晶パネルなどのフラッ
トディスプレイパネルを被検査パネルとして、この被検
査パネルを点灯状態で検査するに当り、この被検査パネ
ルの表示画素よりも充分サイズが小さい検出画素を用い
て検査が可能であるから、撮像モアレの発生を防止して
検査が可能となる。
【0089】また、1つの表示ドットを複数の検出画素
で検出し、再構成しているため、検出センサが持つノイ
ズ成分を減少させ、また、A/D変換器の量子化誤差を
減らすことができる。即ち、検出センサのノイズ以下、
A/D変換器の変換ビット数の持つ分解能よりも小さい
分解能で画像を検出することができ、検出センサとA/
D変換器が持つ基本性能以上の微少な明るさ変化まで検
出することが可能になる。これにより、他の表示ドット
よりも明らかに明るいまたは暗い欠陥ドットのみを検出
するに止まらず、例えば、0.1%程度またはそれ以下
の明るさの変動、むら(他のドットとの明るさの違い)
を持つドットを抽出することも可能である。
【0090】また、該表示画素の周期的な明るさの変動
に影響されることなく、検査画像を検出することができ
て、該表示画面での欠陥位置を正確にかつ高速に検出す
ることができる。
【0091】また、本発明による点灯状態検査方法と装
置で被検査パネルの欠陥検査を正確かつ高速に行なうこ
とができるものであるから、かかる方法,装置を用いた
本発明によるパネルの製造方法によると、製造パネルを
1枚1枚検査することが可能となって、例えば、先に述
べたように、平均的な表示ドットの明るさよりも0.1
%以上明るさの違うドットの数,分布,面積,密集状態
を評価項目として被検査パネルのランク付けを行なうこ
とにより、パネルの正確な品質管理が容易となる。勿
論、変動,むらは上記の0.1%という値に限定される
ことはなく、製造サイド,ユーザサイドまたは規格など
によって任意に設定されるものである。
【0092】また、本発明によると、欠陥画素(ドッ
ト)の位置を正確に求め、各表示画素(ドット)の明る
さを信号保持特性など時間変動を含めて正確に、かつ高
速に検出することができるため、表示パネルの1枚1枚
を検査することができて、表示パネルの品質管理を容易
にできることになる。
【0093】また、本発明によると、むらを定量化する
ことができるため、上記の欠陥画素情報と併せて、製品
としての表示パネル個々の画質レベルの管理が容易にで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表示パネルの点灯状態検査方法と
装置の一実施形態を示す構成図である。
【図2】被検査パネルとしての液晶パネルの表示画素で
の明るさの変動を摸式的に示す図である。
【図3】図1における被検査パネルの移動と検出センサ
の検出タイミングとの関係を示す図である。
【図4】図1における表示画素(ドット)と検出画素と
の関係を説明するための図である。
【図5】図1におけるドット再構成部の処理の一部を示
す図である。
【図6】図1におけるドット再構成部の処理の他の部分
を示す図である。
【図7】図1に示した実施形態での被検査パネルの表示
画面の検出方法の他の具体例を示す図である。
【図8】図1における被検査パネルに印加される信号と
検出センサの検出タイミングとの関係を示す図である。
【図9】図1における検出センサの他の具体例を示す構
成図である。
【図10】図9における具体例の各部の信号のタイミン
グ関係を示す図である。
【図11】本発明による表示パネルの製造方法の一実施
形態を示す図である。
【図12】図1に示した実施形態での被検査パネルの視
野角特性の補正処理と色別の欠陥検出閾値の設定方法の
一具体例の説明図である。
【符号の説明】
1 被検査パネル 2 Yステージ 3 信号発生器 4 Xステージ 5 プローブ 6 検出センサ 6a 検出画素 7 照明光源 8 ステージ制御部 9 センサ同期信号発生器 10 信号処理部 10a 信号補正部 10b ドット再構成部 10c 欠陥抽出部 11 A/D変換器 19R,19G,19B ドット 20 検出画素 21 ブラックマトリクス 22 検出画像 23,231〜23m 小領域 24 区間 25 フォトダイオード 26 蓄積容量 27 トランスファーゲート 28 シフトレジスタ 100 点灯状態検査装置 101 上位情報系 102 修理装置 103 前工程 104 次工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細谷 直樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 丹羽 進 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 (72)発明者 久保田 和男 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 Fターム(参考) 2G051 AA73 AB01 AB02 BA11 CA03 CB02 CD01 DA06 EA11 EA26 EB01 EC01 ED08 2G086 EE10 2H088 FA12 FA13 FA30 MA20

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査パネルをその表示画面で検査画像
    を表示する点灯状態として、該被検査パネルの表示画面
    を検出し、該表示画面での表示画素の欠陥を検査する点
    灯状態の自動検査方法において、 該被検査パネルと検出センサとの相対位置関係を連続的
    に変化させることによって、該検出センサで該被検査パ
    ネルの表示画面を検出し、 該検出センサの検出タイミングを該被検査パネルの表示
    画面での該表示画素の明るさの変動周期に同期させ、 該検出センサでの該被検査パネルの表示画面を検出する
    単位領域としての検出画素のサイズを、撮像モアレの発
    生を抑圧できる程度に該被検査パネルの表示画面での該
    表示画素よりも小さく設定したことを特徴とする被検査
    パネルの点灯状態検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記検出センサの検出画素の寸法を前記被検査パネルの
    表示画面での前記表示画素の寸法の1/5〜1/10
    倍、もしくは、前記表示画素間に設けられたブラックマ
    トリクスの幅の0.5〜1倍としたことを特徴とする被
    検査パネルの点灯状態検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記検出センサは蓄積型のセンサであって、その蓄積時
    間が前記表示画素の明るさの変動周期のn倍(但し、n
    は1以上の整数)であることを特徴とする被検査パネル
    の点灯状態検査方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記蓄積形のセンサは、TDI(Time Delay and Integ
    ration)形のラインセンサであることを特徴とする被検
    査パネルの点灯状態検査方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つにおいて、 前記検出センサの検出出力を処理して前記表示画素での
    欠陥の有無を判定し、欠陥と判定した前記表示画素での
    欠陥部の形状から、該欠陥が前記被検査パネル身の欠陥
    であるか、あるいは前記被検査パネルの表示画面の表面
    に付着した異物によるものかなどを推定することによ
    り、欠陥情報を分類することを特徴とする被検査パネル
    の点灯状態検査方法。
  6. 【請求項6】 被検査パネルに点灯信号を供給して、該
    検査パネルの表示画面に所定の検査画像を表示させる点
    灯信号発生器と、 該被検査パネルの表示画面を検出する検出センサと、 該被検査パネルと該検出センサとの相対位置関係を連続
    的に変化させる移動手段と、 該検出センサの検出タイミングを該被検査パネルの表示
    画面での表示画素の明るさの変動周期に同期したタイミ
    ングとする検出タイミング設定手段とを備え、該検出セ
    ンサの検出画素の寸法を該被検査パネルの表示画面での
    表示画素の寸法の1/5〜1/10倍、もしくは、該表
    示画素間に設けられたブラックマトリクスの幅の0.5
    〜1倍に設定したことを特徴とする被検査パネルの点灯
    状態検査装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記検出センサは蓄積形のラインセンサ、好ましくはT
    DI(Time Delay andIntegration)形のラインセンサ
    であって、 前記検出タイミング設定手段は、前記検出センサの蓄積
    時間を前記表示画素の明るさの変動周期のn倍(但し、
    nは1以上の整数)に設定することを特徴とする被検査
    パネルの点灯状態検査装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の被検査パネル
    の点灯状態検査装置を用いた表示パネルの製造方法であ
    って、 前工程からの表示パネルを被検査パネルとして該点灯状
    態検査装置に送って、該検査パネルの点灯状態を検査
    し、 その検査結果に基づいて、検査された該被検査パネルを
    処理する次の工程を決定することを特徴とする表示パネ
    ルの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6または7に記載の被検査パネル
    の点灯状態検査装置を用いた表示パネルの製造方法であ
    って、 表示パネルを被検査パネルとして該液晶パネルの点灯状
    態検査装置でその点灯状態を検査し、該被検査パネルの
    表示画面での各表示画素の明るさのばらつきを管理する
    ことにより、個々の該表示パネルのランク付けを行なう
    ことを特徴とする表示パネルの製造方法。
  10. 【請求項10】 被検査パネルをその表示画面に検査画
    像を表示する点灯状態として、該被検査パネルの表示画
    面を検出し、該表示画面での表示画素の欠陥を検査する
    点灯状態の自動検査方法において、 該被検査パネルと検出センサとの相対位置関係を連続的
    に変化させることにより、該検出センサで該被検査パネ
    ルの表示画面を検出して検出画像を得、 該検出画像の視野角特性を検出して、検出した該視野角
    特性の情報に応じて該検出画像の明るさを補正すること
    により、視野角特性を除去した検出画像を得、 該視野角特性を除去した検出画像で該被検査パネルの欠
    陥を検出することを特徴とする被検査パネルの点灯状態
    検査方法。
  11. 【請求項11】 異なる色の表示画素が設けられてカラ
    ー表示が可能な被検査パネルをその表示画面に検査画像
    を表示する点灯状態として、該被検査パネルの表示画面
    を検出し、該表示画面での表示画素の欠陥を検査する点
    灯状態の自動検査方法において、 該被検査パネルと検出センサとの相対位置関係を連続的
    に変化させることにより、該検出センサで該被検査パネ
    ルの表示画面を検出して検出画像を得て、該検出画像の
    視野角特性を検出して、検出した該視野角特性の情報に
    応じて該検出画像の明るさを補正することにより、視野
    角特性を除去した検出画像を得、 該視野角特性を除去した検出画像から異なる色の表示画
    素毎に代表的な明るさ値を検出して、検出した該代表的
    な明るさ値を基準とする閾値を設定し、該閾値により色
    毎の該表示画素の欠陥を検出することを特徴とする被検
    査パネルの点灯状態検査方法。
  12. 【請求項12】 被検査パネルに点灯信号を供給して、
    該被検査パネルの表示画面に所定の検査画像を表示させ
    る点灯信号発生器と、 該被検査パネルの表示画面での表示画素よりも充分小さ
    い検出画素を有し、該被検査パネルの表示画面を検出す
    る検出センサと、 該被検査パネルと該検出センサとの相対位置関係を連続
    的に変化させる移動手段と、 該検出センサの検出タイミングを該点灯信号による該被
    検査パネルの表示画面での表示画素の明るさの変動周期
    に同期したタイミングとする検出タイミング設定手段
    と、 該検出センサで検出された該非検査パネルの検出画像を
    処理して該被検査パネルの表示画面での欠陥を検出する
    信号処理手段とを備え、 該信号処理手段は、該検出画像の視野角特性を検出し
    て、検出した該視野角特性の情報に応じて該検出画像の
    明るさを補正することにより、視野角特性を除去した検
    出画像を得、該視野角特性を除去した検出画像で該被検
    査パネルの欠陥を検出することを特徴とする被検査パネ
    ルの点灯状態検査装置。
  13. 【請求項13】 異なる色の表示画素が設けられてカラ
    ー表示用の被検査パネルに点灯信号を供給して、該被検
    査パネルの表示画面に所定の検査画像を表示させる点灯
    信号発生器と、 該被検査パネルの表示画面での表示画素よりも充分小さ
    い検出画素を有し、該被検査パネルの表示画面を検出す
    る検出センサと、 該被検査パネルと該検出センサとの相対位置関係を連続
    的に変化させる移動手段と、 該検出センサの検出タイミングを該点灯信号による該被
    検査パネルの表示画面での表示画素の明るさの変動周期
    に同期したタイミングとする検出タイミング設定手段
    と、 該検出センサで検出された該非検査パネルの検出画像を
    処理して該被検査パネルの表示画面での欠陥を検出する
    信号処理手段とを備え、 該信号処理手段は、該検出画像の視野角特性を検出し
    て、検出した該視野角特性の情報に応じて該検出画像の
    明るさを補正することにより、視野角特性を除去した検
    出画像を得、視野角特性を除去した検出画像から異なる
    色の表示画素毎に代表的な明るさ値を検出して、検出し
    た該代表的な明るさ値を基準とする閾値を設定し、該閾
    値により色毎の該表示画素の欠陥を検出することを特徴
    とする被検査パネルの点灯状態検査装置。
  14. 【請求項14】 請求項12または13において、 前記検出センサは蓄積形のラインセンサ、好ましくはT
    DI(Time Delay andIntegration)形のラインセンサ
    であって、 前記検出タイミング設定手段は、前記検出センサの蓄積
    時間を前記表示画素の明るさの変動周期のn倍(但し、
    nは1以上の整数)に設定することを特徴とする被検査
    パネルの点灯状態検査装置。
  15. 【請求項15】 請求項12,13または14に記載の
    被検査パネルの点灯状態検査装置で前記被検査パネルの
    点灯状態を検査し、前記各表示画素の明るさのバラツキ
    を管理して個々の前記被検査パネルのランク付けを行な
    うことを特徴とする表示パネルの製造方法。
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