JP2008076203A - 欠陥検査装置および欠陥検査方法 - Google Patents

欠陥検査装置および欠陥検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】煩雑な作業を要することなく、装置の光学特性の検査への影響を排除することができる欠陥検査装置等を提供する。
【解決手段】特性分布取得手段31は、カメラ2による撮影画像に基づいて、撮影領域におけるカメラ2の光学特性の分布を取得する。特徴量補正手段32は、特性分布取得手段31により取得された上記光学特性の分布に基づいて、カメラ2を介して得られる特徴量を補正する。検出手段33は、特徴量補正手段32により補正された特徴量に基づいて、液晶表示装置1の画面の欠陥を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像光学装置を用いて得られる特徴量に基づいて被検査領域における欠陥を抽出する欠陥検査装置および欠陥検査方法に関する。
液晶表示装置の画素の欠陥を検出する検査装置として、カメラによって表示画像を取り込み、画像処理によって欠陥を検出するものが知られている。図8に示すように、検査装置は、被検査対象物10を撮影するカメラ2と、カメラ2から画像を取り込み、被検査対象物10の検査領域全体の輝度情報を数値的に処理する画像処理装置103と、を備える。
図9は画像処理装置103における処理手順を示しており、画像を取り込んだ(ステップS11)後、前処理としてカメラ欠陥等の補正や、必要に応じて画像の縮小などを行う(ステップS12)。また、輝点欠陥(黒表示時に画素が光るような表示欠陥)の検出を目的とする場合などには、取り込んだ画像に微分系の強調フィルタを掛ける(ステップS13)。次に、画像を二値化して欠陥候補を抽出し(ステップS14)、それぞれに番号を付ける(ステップS15)。次に、欠陥候補のひとつひとつについて特徴量を計算する(ステップS16)。特徴量は、欠陥を判定するための数値であり、例えば、ピーク輝度、輝度体積、コントラスト等である。この特徴量を予め設定した閾値と比較、識別し(ステップS17)、欠陥として出力する(ステップS18)。
特許文献1には、フラットパネルディスプレイ等の検査対象に表示させた検査パターンを撮像し、撮像により得られる画像データに基づいて欠陥の検出を行う欠陥検出装置が記載されている。
特開2005−156396号公報
しかし、カメラ2に設けられたレンズ21の光学特性により、被検査領域の全体で均一な画像が得られないという問題がある。例えば、被検査領域の周辺では像の明るさが低下する。また、レンズ21の分解能も披検査領域の周辺で低下する。このため、被検査領域の中心付近と、周辺付近とでは、欠陥の判定を行うための閾値(ステップS17)を変える必要がある。しかも、レンズの分解能などは個々のレンズごとに異なるうえに、レンズのフォーカス調整の状態によっても大きく変化する。このため、レンズ毎に、あるいはフォーカス調整を行う度に、被検査領域全体の閾値を再調整、確認する作業が要求される。さらに、ひとつの検査装置に複数のレンズを用いている場合には、それぞれのレンズについて、閾値の設定が必要となる。このように、閾値の設定、管理はメンテナンス時間やコストの増大を招くとともに、ラインの稼働率の低下を引き起こしている。
本発明の目的は、煩雑な作業を要することなく、装置の光学特性の検査への影響を排除することができる欠陥検査装置等を提供することにある。
本発明の欠陥検査装置は、撮像光学装置を用いて得られる特徴量に基づいて、被検査領域における欠陥を抽出する欠陥検査装置において、前記撮像光学装置による撮影画像に基づいて、前記撮像光学装置の前記被検査領域における光学特性の分布を取得する特性分布取得手段と、前記特性分布取得手段により取得された前記光学特性の分布に基づいて、前記撮像光学装置を介して得られる特徴量を補正する特徴量補正手段と、前記特徴量補正手段により補正された特徴量に基づいて前記被検査領域の欠陥を検出する検出手段と、を備えることを特徴とする。
この欠陥検査装置によれば、光学特性の分布に基づいて撮像光学装置を介して得られる特徴量を補正するので、煩雑な作業を要することなく、装置の光学特性の検査への影響を排除できる。
本発明の欠陥検査装置は、撮像光学装置を用いて得られる特徴量に基づいて、被検査領域における欠陥を抽出する欠陥検査装置において、前記撮像光学装置を介して得られる特徴量に基づいて前記被検査領域の欠陥を検出する検出手段と、前記撮像光学装置による撮影画像に基づいて、前記撮像光学装置の前記被検査領域における光学特性の分布を取得する特性分布取得手段と、前記特性分布取得手段により取得された前記光学特性の分布に基づいて、前記検出手段において欠陥を検出するための前記特徴量の閾値を補正する閾値補正手段と、を備えることを特徴とする。
この欠陥検査装置によれば、光学特性の分布に基づいて、前記検出手段において欠陥を検出するための前記特徴量の閾値を補正するので、煩雑な作業を要することなく、装置の光学特性の検査への影響を排除できる。
前記撮像光学装置は、2次元エリアセンサを撮像素子として用いたものであってもよい。
前記撮像光学装置は、1次元ラインセンサを撮像素子として用いたものであってもよい。
前記特性分布取得手段は、前記被検査領域に形成された濃淡パターンのコントラストを取得してもよい。
前記特性分布取得手段は、前記被検査領域に形成されたパターンを撮像した際の輝度の頻度分布を取得してもよい。
本発明の欠陥検査方法は、撮像光学装置を用いて得られる特徴量に基づいて、被検査領域における欠陥を抽出する欠陥検査方法において、前記撮像光学装置による撮影画像に基づいて、前記撮像光学装置の前記被検査領域における光学特性の分布を取得するステップと、前記光学特性の分布を取得するステップにより取得された前記光学特性の分布に基づいて、前記撮像光学装置を介して得られる特徴量を補正するステップと、前記特徴量を補正するステップにより補正された特徴量に基づいて前記被検査領域の欠陥を検出するステップと、を備えることを特徴とする。
この欠陥検査方法によれば、光学特性の分布に基づいて撮像光学装置を介して得られる特徴量を補正するので、煩雑な作業を要することなく、装置の光学特性の検査への影響を排除できる。
本発明の欠陥検査方法は、撮像光学装置を用いて得られる特徴量に基づいて、被検査領域における欠陥を抽出する欠陥検査方法において、前記撮像光学装置を介して得られる特徴量に基づいて前記被検査領域の欠陥を検出するステップと、前記撮像光学装置による撮影画像に基づいて、前記撮像光学装置の前記被検査領域における光学特性の分布を取得するステップと、前記光学特性の分布を取得するステップにより取得された前記光学特性の分布に基づいて、前記欠陥を検出するステップにおいて欠陥を検出するための前記特徴量の閾値を補正するステップと、を備えることを特徴とする。
この欠陥検査方法によれば、光学特性の分布に基づいて、欠陥を検出するための前記特徴量の閾値を補正するので、煩雑な作業を要することなく、装置の光学特性の検査への影響を排除できる。
本発明の欠陥検査装置によれば、光学特性の分布に基づいて撮像光学装置を介して得られる特徴量を補正するので、煩雑な作業を要することなく、装置の光学特性の検査への影響を排除できる。
本発明の欠陥検査装置によれば、光学特性の分布に基づいて、前記検出手段において欠陥を検出するための前記特徴量の閾値を補正するので、煩雑な作業を要することなく、装置の光学特性の検査への影響を排除できる。
本発明の欠陥検査方法によれば、光学特性の分布に基づいて撮像光学装置を介して得られる特徴量を補正するので、煩雑な作業を要することなく、装置の光学特性の検査への影響を排除できる。
本発明の欠陥検査方法によれば、光学特性の分布に基づいて、欠陥を検出するための前記特徴量の閾値を補正するので、煩雑な作業を要することなく、装置の光学特性の検査への影響を排除できる。
以下、図1〜図7を参照して、本発明による欠陥検査装置の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の欠陥検査装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の欠陥検査装置は、被検査対象物としてのマトリクス表示型液晶表示装置1の画面を撮像するカメラ2と、カメラ2の撮像信号に基づいて液晶表示装置1の欠陥画素を抽出する画像処理装置3と、を備える。画像処理装置3は、パーソナルコンピュータ等により構成することができる。
画像処理装置3は、カメラ2による撮影画像に基づいて、撮影領域におけるカメラ2の光学特性の分布を取得する特性分布取得手段31と、特性分布取得手段31により取得された上記光学特性の分布に基づいて、カメラ2を介して得られる特徴量を補正する特徴量補正手段32と、特徴量補正手段32により補正された特徴量に基づいて、液晶表示装置1の画面の欠陥を検出する検出手段33と、を構成する。
図2は、画像処理装置3の動作を示すフローチャートである。
図2のステップS1では、黒色点灯させた液晶表示装置1の画面をカメラ2で撮影し、カメラ2からの画像(撮像信号)を取り込む。
次に、ステップS2では、カメラ2の欠陥等についての画像補正や、取り込んだ画像の縮小等の処理を実行する。次に、ステップS3では、取り込んだ画像に微分系の強調フィルタを掛ける。
次に、欠陥候補を抽出する処理として、ステップS4では予め設定してある閾値よりも高いレベルを「1」、低いレベルを「0」として画像を二値化し、高いレベルの部分を欠陥の候補として抽出する。次いでステップS5では、抽出された欠陥候補のそれぞれに番号を付ける(ラベリング)。
次に、欠陥であるか否かを判定するための処理として、ステップS6〜ステップS9を実行する。
ステップS6では、抽出された欠陥候補のそれぞれについて、特徴量を計算する。特徴量は最終的に欠陥の有無を判定するための数値であり、例えば、ピーク輝度、輝度体積、コントラストなどがある。特徴量は、検出すべき欠陥に応じて適宜、定義される。
次に、ステップS7では、取り込んだ画像に基づいて、コントラストの計算を実行する。この処理は、特性分布取得手段31の機能に相当する。
以下、コントラストの計算方法について説明する。
図3(a)は、液晶表示装置1の表示画素の配列を示す図である。図3(a)に示すように、液晶表示装置1の被検査領域1A(図1)には、赤(R)、緑(G)、青(B)の単位画素(サブピクセル)が周期的に配列しており、検出すべき輝点欠陥の大きさは1つの単位画素とほぼ同程度の大きさである。例えば、図3(a)に示すように単位画素11に異常がある場合、その領域に輝点欠陥が発生する。
図3(b)はカメラ2のエリアセンサからの出力信号(撮像信号)の一部を例示した図である。図3(b)に示すように、エリアセンサで検出される輝度は周期的に変化する。これは、液晶表示装置1を黒色点灯させた場合でも輝度が完全にゼロになるわけではなく、バックライトの光が液晶基板を介して漏れ出るためである。また、その漏れ光は、緑(G)、赤(R)、青(B)の順に輝度が高いため、画素(ピクセル)に対応した周期の濃淡パターンを形成する。この周期は輝点欠陥の検出単位であるサブピクセルの1/3の空間周波数を持ち、振幅(コントラスト)はレンズの分解能に比例する。
ステップS7では、エリアセンサからの出力信号に基づいて、カメラ2のコントラストを計算する。
例えば、サブピクセルの空間周波数でのレンズ分解能と、サブピクセルの1/3の空間周波数でのレンズの分解能とが一定の比例関係にあると仮定すると、エリアセンサからの出力信号の輝度の振幅を測定することによって、その場所でのレンズの分解能(サブピクセルの空間周波数での分解能)を知ることができる。図3(b)に示すように、輝度のピーク値を「L1」、ボトム値を「L2」とすると、コントラストは、
(L1−L2)/(L1+L2)
で求められる。
なお、コントラストの計算を1/3の空間周波数での輝度によらず、図3(b)の輝度データをフーリエ変換してサブピクセルの空間周波数のコントラストを求めることもでき、この場合にはより正確な値を算出できる。
図4(a)は被検査領域1A、レンズ21およびエリアセンサ22の位置関係を示す図である。被検査領域1Aの中心の像の主光線は、レンズ21の光軸21aを通って、エリアセンサ22の中心付近に結像する。一方、被検査領域1Aの周辺付近の像の主光線は、レンズ21の光軸21aと傾きθをもってレンズ21に入射し、エリアセンサ22の周辺付近に結像する。このとき、一般的なレンズでは、被検査領域1Aの輝度が全域にわたり均一であっても、エリアセンサ22の像の明るさは周辺で低下する。このことは、光軸と主光線との傾きθに対して、像の明るさはcosθの4乗に比例する法則(cosθ4乗則)として知られている。
また、レンズの分解能は、主光線の光軸に対する傾きθによって変化する。分解能は光軸上が高く、周辺に向かう(θが大きくなる)ほど、収差の拡大に従って低下するのが一般的である。
図4(b)は、レンズの分解能をグラフとして例示する図であり、横軸に像面での光軸からの距離を取り、縦軸には白黒の縞模様を撮像したときのコントラストを取っている。グラフ上の実線および点線からなる3組の線は、それぞれ白黒の縞模様の細かさ(空間周波数)が異なる場合の分解能を示している。空間周波数は、10ライン/mm(lp・mm)、20ライン/mm(lp・mm)、40ライン/mm(lp・mm)の3種類である。この値は、1mmの間で、白黒の縞模様のペアがいくつ配置されているかを示している。また、実線はレンズの周方向のコントラストを、点線はレンズの径方向のコントラストを、それぞれ示している。例えば、このグラフにおいて最も空間周波数の高い40ライン/mmでのコントラストに着目すると、光軸から20mm離れた像面でのコントラストは、光軸上での半分以下に低下していることが分かる。
図5(a)はこのようなレンズを用いて被検査領域1Aを撮像した場合のエリアセンサ22の出力信号の様子を例示している。この例では、ピーク41およびピーク44は画像周辺付近にある輝点欠陥に対応するピーク、ピーク43は画像中心付近にある輝点欠陥に対応するピークである。また、ピーク42は画像中心付近にあるノイズであり、輝点欠陥として検出すべきでないピークである。このように、レンズの分解能が周辺で低下することから、同一レベルの輝度のピーク(輝点欠陥を示すピーク)であっても、被検査領域によってエリアセンサの出力値が変化する。ここでは、説明のためリニアセンサ22の出力信号(輝度)自体に基づいて欠陥の検出を行うものとすれば、リニアセンサ22の出力信号に補正を加えない場合、例えば、画像の中心付近では閾値51を、画像の周辺付近では閾値52を用いて、それぞれ輝点欠陥を検出する必要がある。
このように、一般に、撮像の明るさやコントラストは、被検査領域1A内で一定ではなく変化する。本実施形態の欠陥検査装置では、エリアセンサ22を、例えば図5(b)に示すように、100個の領域(R00,R01,・・・R99)に分割しており、ステップS7では、分割された領域ごとにコントラストを計算する。さらに、ステップS7では、計算されたコントラストを、領域(R00,R01,・・・R99)と対応付けて画像処理装置3のメモリ等に格納する。
次に、ステップS8では、ステップS7において計算され、メモリ等に格納されたコントラストに基づいて、ステップS6で算出した特徴量を補正する。この処理は、特徴量補正手段32の機能に相当する。
ステップS8では、例えば、特徴量をコントラストで割り算することにより特徴量をレンズの分解能に応じて補正することで、規格化特徴量を求めることができる。この場合、規格化特徴量はレンズの分解能が理想的でコントラストが「1」の場合の特徴量と考えることができるため、レンズの個体差やカメラ2のフォーカスの調整具合の影響を排除した特徴量とみなすことができる。
特徴量の補正は、分割された領域(R00,R01,・・・R99)ごとに異なるコントラストを用いて行われる。したがって、各領域における特徴量の補正には、その領域のコントラストが正しく反映され、リニアセンサ22の全領域について規格化特徴量を得ることができる。
次に、ステップS9では、所定の閾値と、補正された特徴量とを比較することにより、輝点欠陥を検出する。この処理は、検出手段33の機能に相当する。上記のように、特徴量はリニアセンサ22の全領域で規格化されているため、全領域について共通の閾値を用いることで輝点欠陥を精度よく検出できる。
ステップS10では、輝点欠陥の検出結果を出力し、処理を終了する。
以上のように、本実施形態の欠陥検査装置によれば、特徴量を補正することで被検査領域内における輝度欠陥の検出条件の均一性を確保しているので、画像全体によって欠陥検出のための閾値を変更する必要がない。また、レンズの個体差の影響等も補正されるため、個々のレンズについて閾値を決めるような作業が不要である。レンズの計時変化等に合わせて閾値を変更する必要もない。さらに、レンズのフォーカスの調整具合の影響も補正によりキャンセルされるため、フォーカス調整のたびに閾値を設定しなおす必要がない。
また、補正により特徴量が規格化されるため、液晶パネルのサイズが変わった場合など、サブピクセルの大きさが変化しても、基本的に同一の閾値を使用することが可能となる。
上記実施形態では、2次元的に光電変換素子が配置されたエリアセンサを用いた例を示したが、検査用センサはエリアセンサに限定されず、光電変換素子が1次元(直線上)に配置されたラインセンサを用いた検査装置に対しても本発明を適用できる。
上記実施形態では、マトリクス表示型液晶表示装置の検査について説明したが、本発明は、欠陥と同程度の空間周波数の規則的なパターンが形成された検査対象物の検査について、広く適用される。例えば、TFT素子が配置された液晶パネル基板や液晶用カラーフィルタ、PDP(プラズマディスプレイパネル)やその基板、ICパターンが形成されたシリコウエハなどの検査にも適用可能である。
上記実施形態では、特徴量を対応する領域の画像パターンのコントラストで割り算することで特徴量を補正しているが、補正方法は限定されない。例えば、コントラストを変数とする多項式で補正係数を定義することもでき、その他、任意の演算により補正することができる。例えば、縦横方向のコントラストが影響する場合には、コントラストの二乗で割り算することで、適切な補正が可能となる場合もある。
また、上記実施形態では、検査対象物に形成される周期的パターンを撮影した場合のコントラストを用いてレンズの結像状態を特定し特徴量を補正しているが、補正に用いるパラメータとしては、レンズの結像状態を数値的に検出できるものであればよく、コントラストに限定されるものではない。
例えば、像の輝度のヒストグラムの広がりを結像状態の検出に用いることもできる。図6(a)に示すように、結像状態が良好な場合にはブロードな輝度分布61が得られるのに対し、結像状態の異常により特定の輝度に集中した輝度分布62を示すような場合には、輝度分布に基づいて結像状態を判定できる。例えば、輝度の広がりを標準偏差として求めて、これを補正に用いることができる。
また、上記実施形態では、輝点欠陥の検査に用いる画像を用いて、コントラストを求めているが、コントラストを算出するための画像として、検査時の画像とは異なる画像を用いてもよい。
例えば、図6(b)に示すように、輝点欠陥63の輝度が高い場合には、検査画像を取り込むための露光時間を短くする場合があり、輝度が低くノイズ成分の多い画像部分の信号64を用いて充分にコントラストを計算できなくなる可能性がある。このような場合には、露光時間を長くした別の画像の信号65でコントラストを計算して、検査画像の特徴量を補正してもよい。この場合、被検査対象物およびカメラ2のフォーカス状態を固定したまま2つの画像(コントラスト算出のための画像および検査画像)を取り込むようにすれば、フォーカス状態の変化に基づく光学特性の変動を避けることができ、高い補正精度を確保できる。
上記実施形態では、特徴量を補正しているが、特徴量を補正する代りに、欠陥を検出する際の閾値を補正してもよい。
図7は、このような欠陥検査装置の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、画像処理装置3Aは、カメラ2を介して得られる特徴量に基づいて被検査領域の欠陥を検出する検出手段36と、カメラ2による撮影画像に基づいて、カメラ2の被検査領域における光学特性の分布を取得する特性分布取得手段34と、特性分布取得手段34により取得された光学特性の分布に基づいて、検出手段36において欠陥を検出するための上記特徴量の閾値を補正する閾値補正手段35と、を構成する。
図7に示す欠陥検査装置では、特徴量を補正する代りに、リニアセンサ22の領域ごとに検出手段36で用いる閾値を補正し、カメラ2の光学特性を補償している。例えば、リニアセンサ22を100個の領域に分割し、それぞれの領域の光学特性に合わせた閾値を設定することで、全被検査領域において均一な輝点欠陥の検出を可能としている。このため、特徴量を補正する場合と実質的に同一の効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明の欠陥検査装置によれば、光学特性の分布に基づいて撮像光学装置を介して得られる特徴量を補正し、あるいは、光学特性の分布に基づいて、欠陥を検出するための特徴量の閾値を補正するので、煩雑な作業を要することなく、装置の光学特性の検査への影響を排除できる。
本発明の適用範囲は上記実施形態に限定されることはない。本発明は、撮像光学装置を用いて得られる特徴量に基づいて、被検査領域における欠陥を抽出する欠陥検査装置および欠陥検査方法に対し、広く適用することができる。
一実施形態の欠陥検査装置の構成を示すブロック図。 画像処理装置の動作を示すフローチャート。 表示画素およびエリアセンサの出力信号を示す図であり、(a)は、液晶表示装置の表示画素の配列を示す図、(b)は、カメラのエリアセンサからの出力信号(撮像信号)の一部を例示する図。 レンズの光学特性を示す図であり、(a)は、被検査領域、レンズおよびエリアセンサの位置関係を示す図、(b)は、レンズの分解能を例示する図。 エリアセンサの出力信号等を示す図であり、(a)は、エリアセンサの出力信号の様子を例示する図、(b)は、エリアセンサを複数の領域に分割する例を示す図。 エリアセンサの輝度分布および出力信号等を示す図であり、(a)はカメラにより得られる輝度分布を示す図、(b)は、輝点欠陥の輝度が高い場合の出力信号を示す図。 欠陥を検出する際の閾値を補正する欠陥検査装置の構成を示すブロック図。 従来の欠陥検査装置の構成を示すブロック図。 従来の欠陥検査の手順を示すフローチャート。
31 特性分布取得手段
32 特徴量補正手段
33 検出手段
34 特性分布取得手段
35 閾値補正手段
36 検出手段

Claims (8)

  1. 撮像光学装置を用いて得られる特徴量に基づいて、被検査領域における欠陥を抽出する欠陥検査装置において、
    前記撮像光学装置による撮影画像に基づいて、前記撮像光学装置の前記被検査領域における光学特性の分布を取得する特性分布取得手段と、
    前記特性分布取得手段により取得された前記光学特性の分布に基づいて、前記撮像光学装置を介して得られる特徴量を補正する特徴量補正手段と、
    前記特徴量補正手段により補正された特徴量に基づいて前記被検査領域の欠陥を検出する検出手段と、
    を備えることを特徴とする欠陥検査装置。
  2. 撮像光学装置を用いて得られる特徴量に基づいて、被検査領域における欠陥を抽出する欠陥検査装置において、
    前記撮像光学装置を介して得られる特徴量に基づいて前記被検査領域の欠陥を検出する検出手段と、
    前記撮像光学装置による撮影画像に基づいて、前記撮像光学装置の前記被検査領域における光学特性の分布を取得する特性分布取得手段と、
    前記特性分布取得手段により取得された前記光学特性の分布に基づいて、前記検出手段において欠陥を検出するための前記特徴量の閾値を補正する閾値補正手段と、
    を備えることを特徴とする欠陥検査装置。
  3. 前記撮像光学装置は、2次元エリアセンサを撮像素子として用いたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の欠陥検査装置。
  4. 前記撮像光学装置は、1次元ラインセンサを撮像素子として用いたものであることを特徴とする請求項1または2に記載の欠陥検査装置。
  5. 前記特性分布取得手段は、前記被検査領域に形成された濃淡パターンのコントラストを取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の欠陥検査装置。
  6. 前記特性分布取得手段は、前記被検査領域に形成されたパターンを撮像した際の輝度の頻度分布を取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の欠陥検査装置。
  7. 撮像光学装置を用いて得られる特徴量に基づいて、被検査領域における欠陥を抽出する欠陥検査方法において、
    前記撮像光学装置による撮影画像に基づいて、前記撮像光学装置の前記被検査領域における光学特性の分布を取得するステップと、
    前記光学特性の分布を取得するステップにより取得された前記光学特性の分布に基づいて、前記撮像光学装置を介して得られる特徴量を補正するステップと、
    前記特徴量を補正するステップにより補正された特徴量に基づいて前記被検査領域の欠陥を検出するステップと、
    を備えることを特徴とする欠陥検査方法。
  8. 撮像光学装置を用いて得られる特徴量に基づいて、被検査領域における欠陥を抽出する欠陥検査方法において、
    前記撮像光学装置を介して得られる特徴量に基づいて前記被検査領域の欠陥を検出するステップと、
    前記撮像光学装置による撮影画像に基づいて、前記撮像光学装置の前記被検査領域における光学特性の分布を取得するステップと、
    前記光学特性の分布を取得するステップにより取得された前記光学特性の分布に基づいて、前記欠陥を検出するステップにおいて欠陥を検出するための前記特徴量の閾値を補正するステップと、
    を備えることを特徴とする欠陥検査方法。
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