JP6319044B2 - プレス型 - Google Patents

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本発明は、ワークの隙間を隔てて形成された加工部をプレス方向と異なる方向から加工する上吊り式のカム機構を備えたプレス型に関する。
図14に示すように、例えば、略矩形状に形成された平坦部101の外周縁に下方へ延伸するフランジ部102を有するワーク100を複数の加工ステージを備える順送型200によってプレス加工する場合、最終ステージST1の前ステージST2において展開抜きフランジ部103の曲げ加工を行い、最終ステージST1においてその曲げ加工後におけるフランジ部102を正寸に形成するため、その端縁部(例えば、繋ぎ桟など)102Tを上吊り式のカム機構を用いて切断することがある。この上吊り式のカム機構は、フランジ部102に当接する下刃201と水平方向に噛み合うカム刃202と、前端にカム刃202を固定し水平方向に進退する受動カム203と、受動カム203の後端と当接し受動カム203を下刃201の方向へ前進させるカムドライバ206と、加工完了後に受動カム203を後退させるカム戻しバネ204とを備えている。そして、受動カム203が上型205に水平移動可能に懸架され、カムドライバ206が下型207に固定されている。
上記構造のカム機構においては、受動カム203とカムドライバ206とが当接したときにおける、ワーク送り方向Fのカム機構長さ104が、本来あるべきワークの隙間(間口)より大きくなり、順送型200のワーク送りピッチ105を必要以上に拡大せざるを得なくなる。その結果、ワーク100における素材歩留まりを悪化させ、順送型200の型サイズを拡大させる要因となっていた。
このような問題に対応すべく、上吊り式のカム機構を簡単な構造で作動させるプレス型が、例えば、特許文献1に開示されている。
図15に示すように、特許文献1のプレス型300は、上型301に振り子状に揺動可能に支持され、カムフォロワ302を有する上吊りカム303を設け、下型304に上型301の下降によって上吊りカム303のカムフォロワ302が接触し当該上吊りカム303を下刃305の方向に揺動させるカムドライバ306を下刃305の近傍に配置した構造のカム機構を備えている。
特開2004−122201号公報
しかしながら、上記プレス型300のカム機構においては、上吊りカム303のカムフォロワ302が接触するカムドライバ306は、下型304に配置されているので、このカム機構を上述した順送型200に適用するためには、仮に、カムドライバ306をワーク位置より下方に設けたとしても、カムフォロワ302がカムドライバ306と当接するときには、カムフォロワ302がワーク100との干渉を回避しつつ通過できるだけのワーク100の隙間(間口)が必要である。そのため、上述した順送型200においては、カムフォロワ302が通過できる隙間を確保するために、ワーク送りピッチ105を必要以上に拡大せざるを得なくなる。その結果、ワーク100における素材歩留まりを悪化させ、順送型200の型サイズを拡大させる問題を十分に解決することができなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ワークの隙間を隔てて形成された加工部を加工する上吊り式のカム機構を備え、型サイズのコンパクト化を図りつつ、ワークの素材歩留まりを向上できるプレス型を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るプレス型は、次のような構成を有している。
(1)下型に配置された下刃と、ワークの隙間に挿入され前記下刃と協働して加工部を加工するカム刃と、上型に懸架され前記カム刃を保持してプレス方向と異なる方向へ進退する受動カムと、前記受動カムを押圧して前記カム刃を前記下刃の方向へ前進させるカムドライバとを備えたプレス型であって、
前記上型には、上下動可能に前記受動カムを保持する保持部材と当該保持部材を所定のストローク長だけ下方へ押圧する押圧部材とを備え、前記下型には、前記カム刃が前記ワークの隙間に挿入されたときに、前記保持部材と当接して、前記押圧部材による押圧力に抗して前記保持部材を前記下型に対して位置固定する固定部材を備えたこと、
前記カムドライバは、前記ワークの上方で前記上型に保持され、前記固定部材と前記保持部材とが当接した位置から前記上型の更なる下降に伴って前記受動カムを押圧して前記カム刃を前記下刃の方向へ前進させることを特徴とする。
本発明においては、上型には、上下動可能に受動カムを保持する保持部材と当該保持部材を所定のストローク長だけ下方へ押圧する押圧部材とを備え、下型には、カム刃がワークの隙間に挿入されたときに、保持部材と当接して、押圧部材による押圧力に抗して保持部材を下型に対して位置固定する固定部材を備えたので、上型が真のプレス下死点位置に到達する前であってカム刃がワークの隙間に挿入されたときに、受動カムを保持する保持部材を、真のプレス下死点位置より押圧部材のストローク長に相当する距離だけ上方に位置する仮のプレス下死点位置にて下型に対して位置固定することができる。
また、カムドライバは、ワークの上方で上型に保持され、固定部材と保持部材とが当接した位置から上型の更なる下降に伴って受動カムを押圧してカム刃を下刃の方向へ前進させるので、受動カムを保持する保持部材を仮のプレス下死点位置にて下型に対して位置固定した上で、上型の仮のプレス下死点位置から更なる下降に伴って、上型に保持されたカムドライバが、ワークの上方で受動カムを押圧することができる。そのため、カムドライバは、ワークとの干渉を回避しつつ、受動カムを押圧してワークの隙間に挿入されたカム刃を下刃の方向へ前進させることができ、上型が真のプレス下死点位置に到達したときには、カム刃と下刃とが協働してワークの加工部を加工することができる。
したがって、ワークの隙間を必要以上(カム刃を挿入できる程度以上)に拡大させることなく、ワークの隙間を隔てて形成された加工部をプレス方向と異なる方向から加工することができる。また、ワークの隙間を必要以上に拡大させることがないので、型サイズのコンパクト化を図りつつ、ワークにおける素材歩留まりを向上できる。
よって、本発明によれば、ワークの隙間を隔てて形成された加工部を加工する上吊り式のカム機構を備え、型サイズのコンパクト化を図りつつ、ワークの素材歩留まりを向上できるプレス型を提供することができる。
(2)(1)に記載されたプレス型において、
前記受動カムは、上端部に対して下端部が後傾して形成された長尺状部材であって、その上端部が前記保持部材に回動可能に支持され、その下端部が前記カム刃を保持可能に形成され、その中間部に前記カムドライバが上後方から押圧する受圧部を形成したことを特徴とする。
本発明においては、受動カムは、上端部に対して下端部が後傾して形成された長尺状部材であって、その上端部が保持部材に回動可能に軸支され、その下端部がカム刃を保持可能に形成され、その中間部にカムドライバが上後方から押圧する受圧部を形成したので、受動カムの下端部に形成したカム刃をワークの隙間に挿入した状態で、上型の下降に伴いカムドライバが受動カムを梃の原理を利用して前方へ揺動させて、カム刃を下刃の方向へ簡単に前進させることができる。そのため、受動カム及びカムドライバの構造をより一層簡素化させることができる。
その結果、型サイズをより一層コンパクト化でき、ワークの素材歩留まりをより一層向上させることができる。
(3)(2)に記載されたプレス型において、
前記受動カムの受圧部と、当該受圧部を押圧する前記カムドライバの押圧部とが、互いに対向する方向に突出する凸状断面に形成されたことを特徴とする。
本発明においては、受動カムの受圧部と、当該受圧部を押圧するカムドライバの押圧部とが、互いに対向する方向に突出する凸状断面に形成されたので、上型の更なる下降に伴ってカムドライバの押圧部が受動カムの受圧部を摺接しながら押圧することができる。また、カムドライバの押圧部と受動カムの受圧部との摺接位置が徐々に下降するので、それぞれの接触タイミングが時間的にずれて、加工圧力を分散させることができる。
その結果、受動カム及びカムドライバの構造を更に簡素化することができ、型サイズのより一層のコンパクト化に寄与することができる。
(4)(3)に記載されたプレス型において、
前記受動カムの受圧部と前記カムドライバの押圧部との間には、両者の凸状断面とそれぞれ摺接する凹状断面を有する圧力伝達部材を介装したことを特徴とする。
本発明においては、受動カムの受圧部とカムドライバの押圧部との間には、両者の凸状断面とそれぞれ摺接する凹状断面を有する圧力伝達部材を介装したので、カムドライバの押圧力を圧力伝達部材を介して受動カムの受圧部に略均一に伝達することができる。また、カムドライバが受動カムに対して相対的に下方へ移動すると、圧力伝達部材はカムドライバに追随して下方へ移動する。そのため、カムドライバの上下方向の押圧力を、圧力伝達部材を介して受動カムに略水平方向へ伝達することができる。
その結果、受動カム及びカムドライバの構造を簡素化しつつ、受動カムの受圧部及びカムドライバの押圧部の耐久性を向上させることができる。
(5)(4)に記載されたプレス型において、
前記カムドライバは、前記保持部材に上下方向へ形成した貫通孔に摺接可能に形成され、前記上型には、前記カムドライバを上方へ付勢する付勢部材を備えたことを特徴とする。
本発明においては、カムドライバは、保持部材に上下方向へ形成した貫通孔に摺接可能に形成され、上型には、カムドライバを上方へ付勢する付勢部材を備えたので、上型が下降して受動カムからカムドライバに加工負荷がかかるときには、保持部材の貫通孔によってカムドライバの撓みを抑制し、上型がプレス上死点位置に上昇したときには、カムドライバが自重で下方へ移動するのを、付勢部材によって防止できる。
その結果、カムドライバの構造を簡素化しつつ、圧力伝達部材の装着性を向上させることができる。
(6)(1)乃至(5)のいずれか1つに記載されたプレス型において、
前記プレス型は、前記加工部を前記ワークの送り方向と略同一の方向からカム加工するカム加工ステージを備えた順送型であることを特徴とする。
本発明においては、プレス型は、ワークの隙間を隔てて形成された加工部をワークの送り方向と略同一の方向からカム加工するカム加工ステージを備えた順送型であるので、受動カムとカムドライバとをコンパクト化することによって、順送型におけるワーク送りピッチを必要最小限度に縮小させることができる。
その結果、順送型における型サイズのコンパクト化を図りつつ、ワークにおける素材歩留まりを向上できる。
本発明によれば、ワークの隙間を隔てて形成された加工部を加工する上吊り式のカム機構を備え、型サイズのコンパクト化を図りつつ、ワークの素材歩留まりを向上できるプレス型を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るプレス型におけるワーク送り段階でのカム加工部の断面図である。 図1に示すプレス型におけるパッド当接段階でのカム加工部の断面図である。 図1に示すプレス型におけるカム刃をワークの隙間に挿入した段階でのカム加工部の断面図である。 図1に示すプレス型におけるカム刃と下刃とが噛合った段階でのカム加工部の断面図である。 図1に示すプレス型の加工線図である。 図1に示すプレス型のカム動作説明図である。 図1に示すプレス型を順送型に適用した場合の工程説明図である。 本発明の第2実施形態に係るプレス型におけるワーク送り段階でのカム加工部の断面図である。 図8に示すプレス型におけるパッド当接段階でのカム加工部の断面図である。 図8に示すプレス型におけるカム刃をワークの隙間に挿入した段階でのカム加工部の断面図である。 図8に示すプレス型におけるカム刃と下刃とが噛合った段階でのカム加工部の断面図である。 図1に示すプレス型の変形例であって、カム刃をワークの隙間に挿入した段階でのカム加工部の断面図である。 図12に示すプレス型であって、カム刃と下刃とが噛合った段階でのカム加工部の断面図である。 従来のプレス型におけるカム刃と下刃とが噛合った段階でのカム加工部の断面図である。 特許文献1に記載されたプレス型におけるカム加工部の断面図である。
次に、本発明の実施形態に係るプレス型について、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、第1実施形態に係るプレス型の構成、動作、及び作用効果についてカム機構を中心に説明し、その後、第2実施形態に係るプレス型の構成上の相違点と作用効果について説明する。最後に、第1実施形態又は第2実施形態に係るプレス型の変形例を説明する。
<第1実施形態に係るプレス型>
まず、第1実施形態に係るプレス型の構成、動作、及び作用効果についてカム機構を中心に、図1〜図7を用いて説明する。図1に、本発明の第1実施形態に係るプレス型におけるワーク送り段階でのカム加工部の断面図を示す。図2に、図1に示すプレス型におけるパッド当接段階でのカム加工部の断面図を示す。図3に、図1に示すプレス型におけるカム刃をワークの隙間に挿入した段階でのカム加工部の断面図を示す。図4に、図1に示すプレス型におけるカム刃と下刃とが噛合った段階でのカム加工部の断面図を示す。図5に、図1に示すプレス型の加工線図を示す。図6に、図1に示すプレス型のカム動作説明図を示す。図7に、図1に示すプレス型を順送型に適用した場合の工程説明図を示す。
(プレス型の構成)
図1〜図4に示すように、本実施形態に係るプレス型10は、下型1と、上型3と、上型3に懸架されて作動する上吊り式のカム機構2と、保持部材4と、押圧部材5と、固定部材6とを備え、ワークWの隙間WSを隔てて形成された加工部W1をワークWの送り方向Fと略同一の方向からカム加工するカム加工ステージST1を有する順送型である。
ここで、図1、図7に示すように、ワークWは、左右方向に並列して2つ配置され、それぞれ略矩形状の平坦部W0と、当該平坦部W0の外周縁に下方へ延伸して形成されたフランジ部W1を備えている。フランジ部W1は、ワークWの隙間WSを隔てて形成されている。また、ワークWの送り方向後方に形成されたフランジ部(加工部)W1は、カム加工ステージST1の前ステージST2において展開抜きフランジ部W2を曲げ加工して形成され、その先端側に端縁部(加工部)W3を有する。端縁部W3は、左右に配置された2つのワークWを連結する繋ぎ桟を形成している。また、送り方向Fの左右端に形成されたフランジ部W1は、前ステージST2の更に前ステージ(図示せず)にて曲げ加工して形成され、その先端側に各ステージのワークWを連結する送り桟W5が形成されている。送り桟W5は、カム加工ステージST1にて切断加工される。ワークWの各ステージ(ST1、ST2)におけるワークWの高さは、同一である。FPは、各ステージ間の送りピッチである。
図1〜図4に示すように、下型1には、カム加工ステージST1においてフランジ部W1に当接する下刃11と、当該下刃11を固定する下刃固定部12と、前ステージST2において展開抜きフランジ部W2の基端側に形成された平坦部W0を支持するワーク受部13とを備えている。下刃11は、上端部111が送り方向Fの後方へ突出して形成され、突出した上端部111の下面に切刃が形成されている。下刃固定部12の前後には、切断した後のワークWが流れる製品シュート16と、切断した後の端縁部W3が流れるスクラップシュート17とが、互いに反対方向へ傾斜して形成されている。ワークWは、仮想線で示すように、下刃11及びワーク受部13の上方を通過した後、リフタ装置14、15(図7参照)が下降して下刃11及びワーク受部13に当接する。
また、下型1には、上型3の下降途中に保持部材4と当接して、押圧部材5による押圧力に抗して保持部材4を下型1に対して位置固定する固定部材6を備えている。固定部材6は、略矩形状のブロック体であって、ワークWに干渉しない位置で下型1の左右両側部にそれぞれ配設されている。固定部材6の上端部61は、カム刃21がワークWの隙間WSに挿入されたときに、保持部材4の左右方向の側壁下端部44と当接するように形成されている。
上型3には、上吊り式のカム機構2と、カム機構2を保持する保持部材4と、保持部材4を所定のストローク長5Sで下方へ押圧する押圧部材5とを備えている。上型3には、保持部材4を上下方向へ移動可能に収容する保持部材収容部33と、その上方で押圧部材5を収容する押圧部材収容部35とが、上下連通して形成されている。上型3の上端には、押圧部材収容部35を上方から覆蓋する蓋体31が締結されている。蓋体31の下端には、複数の押圧部材5が固定されている。押圧部材5には、下方へ伸縮する伸縮ロッド51が形成され、伸縮ロッド51の下端が保持部材4の上端43と当接している。なお、押圧部材5には、窒素ガスシリンダのような流体圧シリンダが好ましい。
また、上型3には、展開抜きフランジ部W2を曲げ加工する曲げ刃32と、曲げ刃32の周囲に配置された押えパッド7とを備えている。押えパッド7と保持部材4とは、互いに分離して配置されている。押えパッド7と保持部材4とを分離することによって、ワークWの成形時におけるスプリングバックや素材板厚等のバラツキの影響を受けることなく、保持部材4を下型1に対して正確に位置固定することができる。そのため、カム刃21と下刃11とのクリアランス精度を向上させることができる。
また、保持部材4の上下方向への移動量は、押えパッド7の上下方向への移動量より小さく設定されている。そのため、他の加工(例えば、曲げ刃32の食い込み量等)に影響されることなく、受動カム22のカムストローク長CS(図6参照)を必要最小限に小さく設定することができる。
カム機構2は、カム刃21と、受動カム22と、カムドライバ23と、カム戻し部材24と、圧力伝達部材25とを備えている。カム刃21は、略L字状断面に形成され、ワークWの隙間WSに挿入され下刃11と協働してフランジ部W1を切断加工するように形成されている。具体的には、カム刃21は、下端部211が下刃11の方向に突出して形成され、突出した下端部211の上面に切刃が形成されている。下刃11の上端部111の下面に形成された切刃と、カム刃21の下端部211の上面に形成された切刃とが略水平方向に噛合って、フランジ部W1の先端側に形成された端縁部W3を切断加工する。カム刃21の上端部212は、受動カム22に保持されている。
受動カム22は、上端部221に対して下端部222が後傾して形成された長尺状部材である。受動カム22は、その上端部221が保持部材4に形成された下向き凹部45内に回動可能に支持され、その下端部222がカム刃21を保持可能に形成され、その中間部223にカムドライバ23が上後方から押圧する受圧部224が形成されている。受圧部224は、カムドライバ23の方向に突出する半円弧状断面に形成されている。受動カム22の中間部223には、受圧部224の反対側にカム戻し部材24が当接する当接座225が形成されている。
カムドライバ23には、略矩形状断面に形成された胴体部232と、当該胴体部232の下端に半円弧状断面に形成された押圧部231とを備えている。押圧部231は、受動カム22の受圧部224と対向する方向に突出して形成されている。胴体部232の前後側壁は、保持部材4に上下方向へ形成した貫通孔41に摺接可能に形成されている。胴体部232の後側壁には、凹溝235が上下方向に形成され、凹溝235内に保持部材4の後下端に固定された落下止め42が挿入されている。胴体部232の上端には、吊りボルト236が締結され、上型3に装着された付勢部材234が吊りボルト236を上方へ付勢している。胴体部232の上端には、保持部材4に対してカムドライバ23を下方へ押し下げる押し下げピン233が装着されている。押し下げピン233の上端は、上型3の蓋体31の下面に当接するように形成されている。付勢部材234は、カムドライバ23の自重に抗して押し下げピン233を蓋体31に当接させる付勢力を備えている。
カム戻し部材24は、取付部241と押圧部242と弾性体243を備え、取付部241を介して保持部材4の前下端に取り付けられている。押圧部242は、受動カム22の当接座225と当接する。その当接面は、円弧状に形成されている。弾性体243は、取付部241と押圧部242との間に嵌装され、カム刃21と下刃11との噛み合い時における喰い付き力に抗して受動カム22を原位置へ押し戻す付勢力を備えたバネ部材である。
圧力伝達部材25は、両端に前後対称形状に形成された円弧状凹面251を有し、略鼓状断面に形成された部材であって、受動カム22の受圧部224とカムドライバ23の押圧部231との間に摺接可能に介装されている。圧力伝達部材25は、受動カム22の受圧部224とカムドライバ23の押圧部231との間で挟圧され、両者が最も近接する位置に自動的に移動する。圧力伝達部材25は、受動カム22の受圧部224とカムドライバ23の押圧部231との間で、摺接しながら押圧力を均一に伝達する。
(プレス型の動作)
図1、図5に示すように、上型3がプレス上死点位置h0から下降して、リフタ下降位置h1に到達するまでは、上型3に懸架されている押えパッド7及びカム機構2と下型1のワーク受部13及び下刃11との間に、ワークWを送り方向Fへ移動させる空間が形成されている。そのため、図7に示すリフタ装置14、15を上下方向Qへ上昇させて、リフタ装置14、15上をワークWの送り桟W5、繋ぎ桟W3を滑らせて、ワークWを次のステージへ移動させる。その後、リフタ装置14、15を下降させて、ワークWをワーク受部13、下刃11に当接させる。
次に、図2、図5に示すように、上型3がパッド押え開始位置h2まで下降すると、ワーク受部13に当接しているワークWを押えパッド7が押圧する。この段階では、保持部材4と固定部材6とが当接していないので、カム機構2は、原位置に復帰した状態で静止している。カム刃21及び受動カム22の下端部222は、ワークWの隙間WS上方に位置している。
次に、図3、図5に示すように、保持部材4が固定部材6と当接する位置(仮のプレス下死点位置h3)まで上型3が下降すると、カム刃21と受動カム22の下端部222とがワークWの隙間WSに挿入される。この段階で、保持部材4の側壁下端部44と固定部材6の上端部61とが当接し、受動カム22を保持する保持部材4は、下型1に対して位置固定され、これ以上下降することはできない。仮のプレス下死点位置h3は、受動カム22を保持する保持部材4が、加工完了となる上型3の真のプレス下死点位置h5より押圧部材5のストローク長5Sに相当する距離だけ上方に位置する。なお、この段階では、上型3に形成された曲げ刃32が、展開抜きフランジ部W2に当接し、曲げ加工を開始する。また、受動カム22の受圧部224とカムドライバ23の押圧部231と圧力伝達部材25とは、常にワークWの上方に位置している。
次に、図4〜図6に示すように、保持部材4と固定部材6とが当接した仮のプレス下死点位置h3から、上型3が更に下降すると、押圧部材5の伸縮ロッド51が収縮する。それと同時に、カムドライバ23の押し下げピン233が上型3の蓋体31に押圧されて、カムドライバ23の押圧部231が受動カム22の受圧部224に対して相対的に下方へ移動する。圧力伝達部材25は、カムドライバ23の押圧部231と受動カム22の受圧部224との間に介装された状態で、円弧状凹面251が摺接しながら下方へ移動する。圧力伝達部材25が下方へ移動すると、受動カム22は、上端部221を支点にして下端部222が前方へ揺動する。上型3がカム刃21の食い込み開始位置h4に下降したとき、カム刃21と下刃11との噛合いが開始され、上型3が加工完了位置(真のプレス下死点位置)h5に下降したとき、カム刃21と下刃11との噛合いが完了する。図6に示すCSが、カムストローク長であり、CKが食い込み量である。カムストローク長CSは、食い込み量CKの2倍程度あれば良いので、ワークWの隙間WSを必要最小限に縮小させることができる。
カム刃21と下刃11との噛合いが完了すると、フランジ部W1と端縁部W3とが分離され、端縁部W3はスクラップシュート17に沿って排出される。また、上型3が加工完了位置(真のプレス下死点位置)h5から仮のプレス下死点位置h3まで上昇する間は、押圧部材5の伸縮ロッド51が伸長することによって保持部材4と固定部材6とが当接した状態に維持される。このとき、カムドライバ23は、上型3に装着された付勢部材234の付勢力によって押し下げピン233と蓋体31とが当接した状態で、上型3とともに上昇する。また、受動カム22は、カム戻し部材24の付勢力によって原位置に復帰する。上型3が仮のプレス下死点位置h3に上昇したときに、カム機構2は原位置に復帰する。上型3が仮のプレス下死点位置h3からプレス上死点位置h0まで上昇する間は、カム機構2は原位置にて静止している。
(作用効果)
以上のように、第1実施形態のプレス型10によれば、上型3には、上下動可能に受動カム22を保持する保持部材4と当該保持部材4を所定のストローク長5Sだけ下方へ押圧する押圧部材5とを備え、下型1には、上型3の下降途中でカム刃21がワークWの隙間WSに挿入されたときに、保持部材4と当接して、押圧部材5による押圧力に抗して保持部材4を下型1に対して位置固定する固定部材6を備えたので、上型3が真のプレス下死点位置h5に到達する前であってカム刃21がワークWの隙間WSに挿入されたときに、受動カム22を保持する保持部材4を、真のプレス下死点位置h5より押圧部材5のストローク長5Sに相当する距離だけ上方に位置する仮のプレス下死点位置h3にて下型1に対して位置固定することができる。
また、カムドライバ23は、ワークWの上方で上型3に保持され、固定部材6と保持部材4とが当接した位置から上型3の更なる下降に伴って受動カム22を押圧してカム刃21を下刃11の方向へ前進させるので、受動カム22を保持する保持部材4を仮のプレス下死点位置h3にて下型1に対して位置固定した上で、上型3の仮のプレス下死点位置h3から更なる下降に伴って、上型3に保持されたカムドライバ23が、ワークWの上方で受動カム22を押圧することができる。そのため、カムドライバ23は、ワークWとの干渉を回避しつつ、受動カム22を押圧してワークWの隙間WSに挿入されたカム刃21を下刃11の方向へ前進させることができ、上型3が真のプレス下死点位置h5に到達したときには、カム刃21と下刃11とが協働してワークWのフランジ部(加工部)W1を加工することができる。
したがって、ワークWの隙間WSを必要以上(カム刃21を挿入できる程度以上)に拡大させることなく、ワークWの隙間WSを隔てて形成されたフランジ部W1をプレス方向と異なる方向から加工することができる。また、ワークWの隙間WSを必要以上に拡大させることがないので、型サイズのコンパクト化を図りつつ、ワークにおける素材歩留まりを向上できる。
また、本実施形態によれば、受動カム22は、上端部221に対して下端部222が後傾して形成された長尺状部材であって、その上端部221が保持部材4に回動可能に軸支され、その下端部222がカム刃21を保持可能に形成され、その中間部223にカムドライバ23が上後方から押圧する受圧部224を形成したので、受動カム22の下端部222に形成したカム刃21をワークWの隙間WSに挿入した状態で、上型3の下降に伴いカムドライバ23が受動カム22を梃の原理を利用して前方へ揺動させて、カム刃21を下刃11の方向へ簡単に前進させることができる。そのため、受動カム22及びカムドライバ23の構造をより一層簡素化させることができる。
その結果、型サイズをより一層コンパクト化でき、ワークの素材歩留まりをより一層向上させることができる。
また、本実施形態によれば、受動カム22の受圧部224とカムドライバ23の押圧部231との間には、両者の半円弧状断面(凸状断面)とそれぞれ摺接する円弧状凹断面(凹状断面)251を有する圧力伝達部材25を介装したので、カムドライバ23の押圧力を圧力伝達部材25を介して受動カム22の受圧部224に略均一に伝達することができる。
また、カムドライバ23が受動カム22に対して相対的に下方へ移動すると、圧力伝達部材25はカムドライバ23に追随して下方へ移動する。そのため、カムドライバ23の上下方向の押圧力を、圧力伝達部材25を介して受動カム22に略水平方向へ伝達することができる。
その結果、受動カム22及びカムドライバ23の構造を簡素化しつつ、受動カム22の受圧部224及びカムドライバ23の押圧部231の耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、カムドライバ23は、保持部材4に上下方向へ形成した貫通孔41に摺接可能に形成され、上型3には、カムドライバ23を上方へ付勢する付勢部材234を備えたので、上型3が下降して受動カム22からカムドライバ23に加工負荷がかかるときには、保持部材4の貫通孔41によってカムドライバ23の撓みを抑制し、上型3がプレス上死点位置h0に上昇したときには、カムドライバ23が自重で下方へ移動するのを、付勢部材234によって防止できる。
その結果、カムドライバ23の構造を簡素化しつつ、圧力伝達部材25の装着性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、プレス型10は、フランジ部(加工部)W1をワークWの送り方向Fと略同一の方向からカム加工するカム加工ステージST1を備えた順送型であるので、受動カム22とカムドライバ23とをコンパクト化することによって、順送型におけるワーク送りピッチFPを必要最小限度に縮小させることができる。
その結果、順送型における型サイズのコンパクト化を図りつつ、ワークにおける素材歩留まりを向上できる。
<第2実施形態に係るプレス型>
次に、第2実施形態に係るプレス型の構成上の相違点と作用効果について、図8〜図11を用いて説明する。図8に、本発明の第2実施形態に係るプレス型におけるワーク送り段階でのカム加工部の断面図を示す。図9に、図8に示すプレス型におけるパッド当接段階でのカム加工部の断面図を示す。図10に、図8に示すプレス型におけるカム刃をワークの隙間に挿入した段階でのカム加工部の断面図を示す。図11に、図8に示すプレス型におけるカム刃と下刃とが噛合った段階でのカム加工部の断面図を示す。
図8〜図11に示すように、本実施形態に係るプレス型10Bは、下型1と、上型3と、上型3に懸架されて作動する上吊り式のカム機構2Bと、保持部材4Bと、押圧部材5と、固定部材6とを備え、ワークWの隙間WSに形成された加工部W1をワークWの送り方向Fと略同一の方向からカム加工するカム加工ステージST1を有する順送型である。
なお、本実施形態は、主に第1実施形態におけるカム機構2の構成を簡素化したものであり、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する構成については、同一の符号を付してその説明は原則として割愛する。
ここで、ワークWは、第1実施形態と同様に、左右方向に並列して2つ配置されている。しかし、本実施形態のワークWは、略矩形状の平坦部W0の外周縁に傾斜部W4が形成され、フランジ部W1が傾斜部W4の外周縁から下方に延伸して形成されている。そのため、本実施形態のフランジ部W1は、第1実施形態のフランジ部W1より短く形成され、その先端側に形成された端縁部W3が、斜め後方へ突出している。
下型1には、カム加工ステージST1においてフランジ部W1の先端側に形成された端縁部(加工部)W3と当接する下刃11Bを備えている。そして、下刃11Bの上面に切刃が形成されている。なお、下型1には、上型3の下降途中に保持部材4Bと当接して、押圧部材5による押圧力に抗して保持部材4Bを下型1に対して位置固定する固定部材6を備えている。
また、上型3には、上吊り式のカム機構2Bと、カム機構2Bを保持する保持部材4Bと、保持部材4Bを所定のストローク長5Sで下方へ押圧する押圧部材5とを備えている。上型3には、保持部材4を上下方向へ移動可能に収容する保持部材収容部33Bと、その上方で押圧部材5を収容する押圧部材収容部35とが、上下連通して形成されている。押圧部材5には、下方へ伸縮する伸縮ロッド51が形成され、伸縮ロッド51の下端が保持部材4Bの上端43Bと当接している。ここで、本実施形態の保持部材4Bには、カムドライバ23Bと摺接する貫通孔が形成されていないので、保持部材4B及び保持部材収容部33Bは、第1実施形態の場合よりコンパクトに形成されている。
カム機構2Bは、カム刃21Bと、受動カム22Bと、カムドライバ23Bと、カム戻し部材24とを備えている。カム刃21Bは、略矩形状断面に形成され、ワークWの隙間WSに挿入され下刃11Bと協働して端縁部W3を切断加工するように形成されている。具体的には、カム刃21Bは、下面に切刃が形成されている。下刃11Bの上面に形成された切刃と、カム刃21Bの下面に形成された切刃とが略水平方向に噛合って、フランジ部W1の先端側に形成された端縁部W3を切断加工する。下刃11Bとカム刃21Bとを上記の構成にすることによって、フランジ部W1が短く形成されている場合においても、下刃11Bの強度を確保することができる。また、端縁部W3が斜め後方へ突出して形成され、下方が狭くなるワークWの隙間WSにも、カム刃21Bを簡単に挿入することができる。また、加工完了後に上型3が上昇するとき、カム刃21Bの戻り不良があっても、カム刃21Bは下刃11Bと干渉する恐れはない。
受動カム22Bは、上端部221Bに対して下端部222Bが後傾して形成された長尺状部材であり、その上端部221Bが保持部材4Bに形成された下向き凹部45B内に回動可能に支持され、その下端部222Bがカム刃21Bを保持可能に形成され、その中間部223Bにカムドライバ23Bが上後方から押圧する受圧部224Bが形成されている点は、第1実施形態と共通する。受圧部224Bは、カムドライバ23Bの方向に突出する半円弧状断面に形成されている点も、第1実施形態と共通する。また、カムドライバ23Bには、受動カム22Bの受圧部224Bと対向する方向に突出して半円弧状断面に形成された押圧部231Bを備えていることも、第1実施形態と共通する。
しかし、本実施形態では、カムドライバ23Bが上型3に形成した取付座34に固定され、また、受動カム22Bの受圧部224Bとカムドライバ23Bの押圧部231Bとが、直接に摺接する構成であって、圧力伝達部材を介装していない点が、第1実施形態と相違する。そのため、カムドライバ23の押し下げピン233、吊りボルト236、凹溝235、上型3に装着した付勢部材234、圧力伝達部材25、及び保持部材4に形成した貫通孔41や落下止め42等が不要となり、カム機構2Bをより一層簡素化することができる。カム機構2Bを簡素化することによって、型サイズの更なるコンパクト化を図りつつ、ワークにおける素材歩留まりを向上できる。
なお、本実施形態のプレス型10Bの動作は、第1実施形態のプレス型10の動作と基本的に共通しているので、詳細な説明は割愛する。
<変形例>
上述した実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜変更することができる。
(1)例えば、第1実施形態では、受動カム22は、上端部221に対して下端部222が後傾して形成された長尺状部材であり、その上端部221が保持部材4に回動可能に支持された所謂「振り子カム」に形成されているが、必ずしも「振り子カム」である必要はない。
例えば、図12、図13に示すように、上端部221Cが保持部材4Cの下端に水平移動可能に形成された受動カム22Cと、上型3に固定され受動カム22Cの中間部223Cに後傾して形成された受圧部224Cを上後方から押圧する押圧部231Cを有するカムドライバ23Cと、保持部材4Cに固定され受動カム22Cを水平方向へ押圧するカム戻し部材24Cとを備えた上吊り式でスライドタイプのカム機構2Cであってもよい。この場合、受圧部224C及び押圧部231Cは、常にワークWの上方に位置し、互いに摺接する傾斜面に形成されている。また、カム刃21Cは、受動カム22Cの下端に突出して形成された下端部222Cに固定され、カム刃21Cと下端部222CとがワークWの隙間WSに挿入可能に形成されている。
なお、カムドライバ23Cには、強制戻し部材232Cを取付けてもよい。上型3がプレス下死点位置から上昇するとき、強制戻し部材232Cが受動カム22Cの受圧部224Cと係合して強制的に受動カム22Cを引き戻すことができる。
(2)例えば、第2実施形態では、受動カム22Bの受圧部224Bとカムドライバ23Bの押圧部231Bとを直接摺接するように形成したが、第1実施形態と同様に、受動カム22Bの受圧部224Bとカムドライバ23Bの押圧部231Bとの間には、円弧状凹断面を有する圧力伝達部材を介装させることもできる。
また、(3)例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、プレス型10、10Bを順送型に適用したが、タンデム型にも適用できる。例えば、複数のワークWを隙間WSを隔てて配置し、そこに加工部を有する複数合わせ採り型に適用することもできる。
本発明は、ワークの隙間を隔てて形成された加工部をプレス方向と異なる方向から加工する上吊り式のカム機構を備えたプレス型として利用できる。
1 下型
2、2B、2C カム機構
3 上型
4、4B、4C 保持部材
5 押圧部材
5S ストローク長
6 固定部材
10、10B、10C プレス型
11 下刃
21、21B、21C カム刃
22、22B、22C 受動カム
23、23B、23C カムドライバ
24 カム戻し部材
25 圧力伝達部材
41 貫通孔
221、221B、221C 上端部
222、222B、222C 下端部
223、223B、223C 中間部
224、224B、224C 受圧部
231、231B、231C 押圧部
234 付勢部材
W ワーク
W1 フランジ部(加工部)
W3 端縁部(加工部)
WS 隙間
ST1 カム加工ステージ

Claims (6)

  1. 下型に配置された下刃と、ワークの隙間に挿入され前記下刃と協働して加工部を加工するカム刃と、上型に懸架され前記カム刃を保持してプレス方向と異なる方向へ進退する受動カムと、前記受動カムを押圧して前記カム刃を前記下刃の方向へ前進させるカムドライバとを備えたプレス型であって、
    前記上型には、上下動可能に前記受動カムを保持する保持部材と当該保持部材を所定のストローク長だけ下方へ押圧する押圧部材とを備え、前記下型には、前記カム刃が前記ワークの隙間に挿入されたときに、前記保持部材と当接して、前記押圧部材による押圧力に抗して前記保持部材を前記下型に対して位置固定する固定部材を備えたこと、
    前記カムドライバは、前記ワークの上方で前記上型に保持され、前記固定部材と前記保持部材とが当接した位置から前記上型の更なる下降に伴って前記受動カムを押圧して前記カム刃を前記下刃の方向へ前進させること
    前記上型には、前記下型のワーク受部に当接しているワークを押圧する押えパッドを備え、前記押えパッドと前記保持部材とを分離したことを特徴とするプレス型。
  2. 請求項1に記載されたプレス型において、
    前記受動カムは、上端部に対して下端部が後傾して形成された長尺状部材であって、その上端部が前記保持部材に回動可能に支持され、その下端部が前記カム刃を保持可能に形成され、その中間部に前記カムドライバが上後方から押圧する受圧部を形成したことを特徴とするプレス型。
  3. 請求項2に記載されたプレス型において、
    前記受動カムの受圧部と、当該受圧部を押圧する前記カムドライバの押圧部とが、互いに対向する方向に突出する凸状断面に形成されたことを特徴とするプレス型。
  4. 請求項3に記載されたプレス型において、
    前記受動カムの受圧部と前記カムドライバの押圧部との間には、両者の凸状断面とそれぞれ摺接する凹状断面を有する圧力伝達部材を介装したことを特徴とするプレス型。
  5. 請求項4に記載されたプレス型において、
    前記カムドライバは、前記保持部材に上下方向へ形成した貫通孔に摺接可能に形成され、前記上型には、前記カムドライバを上方へ付勢する付勢部材を備えたことを特徴とする
    プレス型。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載されたプレス型において、
    前記プレス型は、前記加工部を前記ワークの送り方向と略同一の方向からカム加工するカム加工ステージを備えた順送型であることを特徴とするプレス型。
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