JP7194935B2 - 管状部材の加工用金型、及び、部材の製造方法 - Google Patents
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Description
また、本開示の一態様では、加工用金型は、複数の可動型を備えてもよい。
また、本開示の一態様では、複数の可動型のうちの少なくとも1つを変位させる外側突出部及び内側突出部と、少なくとも1つの他の可動型を変位させる外側突出部及び内側突出部とは、突出する度合いが異なるよう構成されていてもよい。
上記構成によれば、ストロークに応じて可動型を良好に変位させることができる。
上記構成よれば、自動車部品として用いられる管状部材を加工する際のストローク距離を、抑制することができる。
本実施形態の管状部材の加工用金型1は、管状部材のプレス成形に用いられる。加工用金型1は、外上型50及び外下型51(図1~3参照)と、第1、第2可動型20、30と(図4~9参照)、固定型40と(図4、5参照)、マンドレル10(図10、11参照)と、6つの内型突出部11、12と、6つの外側突出部21、31とを備える。なお、加工用金型1は、一例として2つの可動型を備えるが、1つ又は3つ以上の可動型を備え得る。また、加工用金型1は、一例として6つの内側突出部及び外側突出部を備えるが、2以上の任意の数の内側突出部及び外側突出部を備え得る。
外上型50及び外下型51は、プレス成形の際、ワーク6の外周面を押圧する。外上型50と外下型51は、それぞれ、ワーク6の外周面に当接する湾曲面50a、51aを有する。また、外上型50は、第1、第2平面座60、61を形成するための第1、第2平面部50b、50cを有する(図1~3参照)。
マンドレル10は、細長い円柱状の部位であり、その外周面に、マンドレル10の第1端10aから延びる部位であって、4つの内側突出部12、13が設けられた部位である支持部11が設けられている(図10、11参照)。各内側突出部12、13は、マンドレル10の長さ方向(換言すれば、マンドレル10の伸長方向)に沿って一定の間隔を開けて並ぶ。以後、マンドレル10における内側突出部に隣接する陥没した部分を、内側陥没部14と記載する。
第1、第2可動型20、30は、ワーク6の外周面に平面座を形成するための部位であり、細長い形状を有している(図5~9参照)。また、第1、第2可動型20、30は、平面状に広がる押圧面23、33を有する。押圧面23、33により、ワーク6の内壁が押圧される。
固定型40は、細長い円筒状の部位であり、固定型40の内側の内部空間43と、固定型40の外側の空間とを連通する2つの第1、第2開口部41、42を有する(図5、12参照)。
ここで、プレス成形を開始する際にワーク6の内側に配置されたマンドレル10、固定型40、及び、第1、第2可動型20、30の配置態様を、初期状態とする。初期状態では、固定型40は、ワーク6の伸長方向62に沿って延び、その外周面が、ワーク6の内壁に面接触する(図4、12参照)。また、マンドレル10は、第1端10aがワーク6の第1端63側に位置し、且つ、伸長方向62に沿って延びた状態で、固定型40の内部空間43に配置される。固定型40は、伸長方向62に沿って移動するようにマンドレル10をガイドする。
プレス成形のため、ワーク6の内部に配置された初期状態のマンドレル10が伸長方向62に沿って第1端63側に移動すると、第1、第2可動型20、30の各々は、ワーク6の内壁に向かって変位し、該内壁を押圧する(図12、15~18参照)。以後、このようなマンドレル10の移動を、ストロークと記載する。
ストロークの際に各可動型が変位する距離は、該可動型を変位させる外側突出部及び内側突出部の高さに応じて定められる。より詳しくは、外側突出部の高さとは、外側頂部と外側陥没部との間の距離に相当し、内側突出部の突出する度合いとは、内側頂部と内側陥没部との間の距離に相当する。換言すれば、外側突出部及び内側突出部の高さとは、外側突出部及び内側突出部が突出する度合いに相当する。各可動型を変位させる外側突出部及び内側突出部の高さは、固有に定められ得る。
本実施形態の加工用金型1を用いたプレス成形により、部材が製造される。なお、該部材とは、自動車部品であっても良い。より詳しくは、自動車部品とは、例えば、自動車の骨格を構成する部品(例えば、インパネレインフォースメント)であっても良い。インパネレインフォースメントとは、自動車のインパネの付近に配置され、自動車の幅方向に延びる細長い部品である。インパネレインフォースメントは、例えばその平面座に、自動車のインパネに搭載される様々な装置を支持するための複数のブラケットが取り付けられる。以下では、加工用金型1を用いたプレス成形による部材の製造方法について説明する。
(1)従来、ワークの外周面から突出する平面座を形成する場合には、液圧プレスが用いられる場合が多かった。また、ワークの内側にマンドレル及び金型を配置し、マンドレルのストロークによりプレス成形を行うことで、平面座を形成することも考えられた。この場合、ワークは横に伸びた状態で配置され、マンドレルを横方向にストロークさせることでプレス成形を行うと考えられる。このため、例えばカム機構を用いて、既存のプレス機における下方への押圧力を横方向への押圧力に変換し、該プレス機の押圧力によりストロークを行うことが考えられる。しかし、このような既存のプレス機を用いる場合、マンドレルを移動させることが可能な距離が短くなる可能性がある。
(1)上記実施形態では、初期状態の各内側傾斜面及び各外側傾斜面は、第1端63側に向かうに従いワーク6の内壁から離間するように傾斜している。このため、ストロークの際には、マンドレル10を第1端63側に移動させる必要がある。しかし、これとは反対に、初期状態の各内側傾斜面及び各外側傾斜面を、第2端64側に向かうに従いワーク6の内壁から離間するように傾斜させても良い。これにより、マンドレル10を第2端64側に移動させことで、ストロークを実現できる。
Claims (6)
- 管状部材の加工用金型であって、
前記管状部材の内側に、前記管状部材の伸長方向に沿って配置されるよう構成された細長い部位であるマンドレルと、
前記管状部材の内側に配置された前記マンドレルの外周面と、前記管状部材の内壁との間に配置されるよう構成された複数の可動型と、
前記マンドレルの外周面に設けられた複数の内側突出部と、
前記複数の可動型に設けられた複数の外側突出部と、を備え、
それぞれの前記内側突出部は、前記マンドレルが前記管状部材の内側に配置された際に、前記管状部材の一端側に向かうに従い前記管状部材の内壁から離間するように傾斜するよう構成された内側傾斜部を有し、
それぞれの前記外側突出部は、外側傾斜部を有し、
それぞれの前記内側突出部は、前記複数の可動型が前記マンドレルの外周面と前記管状部材の内壁との間に配置された際に、当該内側突出部の前記内側傾斜部と、いずれかの前記外側突出部の前記外側傾斜部とが接触するよう構成されていると共に、前記マンドレルの前記一端側への移動に応じて該内側傾斜部が該外側傾斜部に対し摺動することで、前記複数の可動型を前記管状部材の内壁に向かって変位させるよう構成されており、
前記複数の可動型のうちの少なくとも1つを変位させる前記外側突出部及び前記内側突出部と、少なくとも1つの他の前記可動型を変位させる前記外側突出部及び前記内側突出部とは、突出する度合いが異なるよう構成されている
管状部材の加工用金型。 - 請求項1に記載の管状部材の加工用金型において、
前記複数の可動型として、前記管状部材の内壁を押圧してプレス成形を行い、前記管状部材の形状を変形させるよう構成された前記可動型が含まれている
管状部材の加工用金型。 - 請求項1又は請求項2に記載の管状部材の加工用金型において、
前記複数の可動型のうちの少なくとも1つを変位させる前記内側突出部と、少なくとも1つの他の前記可動型を変位させる前記内側突出部とは、前記マンドレルの長さ方向に直交する面に沿った突出方向が異なるよう構成されている
管状部材の加工用金型。 - 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の管状部材の加工用金型において、
前記複数の可動型として、前記外側突出部を複数有する前記可動型が含まれている
管状部材の加工用金型。 - 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の管状部材の加工用金型において、
前記管状部材は、自動車部品として用いられる
管状部材の加工用金型。 - 管状部材の加工用金型を用いて前記管状部材を加工することにより行われる部材の製造方法であって、
前記加工用金型は、
前記管状部材の内側に、前記管状部材の伸長方向に沿って配置されるよう構成された細長い部位であるマンドレルと、
前記管状部材の内側に配置された前記マンドレルの外周面と、前記管状部材の内壁との間に配置されるよう構成された複数の可動型と、
前記マンドレルの外周面に設けられた複数の内側突出部と、
前記複数の可動型に設けられた複数の外側突出部と、を備え、
それぞれの前記内側突出部は、前記マンドレルが前記管状部材の内側に配置された際に、前記管状部材の一端側に向かうに従い前記管状部材の内壁から離間するように傾斜するよう構成された内側傾斜部を有し、
それぞれの前記外側突出部は、外側傾斜部を有し、
それぞれの前記内側突出部は、前記複数の可動型が前記マンドレルの外周面と前記管状部材の内壁との間に配置された際に、当該内側突出部の前記内側傾斜部と、いずれかの前記外側突出部の前記外側傾斜部とが接触するよう構成されていると共に、前記マンドレルの前記一端側への移動に応じて該内側傾斜部が該外側傾斜部に対し摺動することで、前記複数の可動型を前記管状部材の内壁に向かって変位させるよう構成されており、
前記部材の製造方法は、
前記マンドレル及び前記複数の可動型を、前記複数の可動型が前記マンドレルの外周面と前記管状部材の内壁との間に位置し、且つ、それぞれの前記内側傾斜部と前記外側傾斜部とが接触した状態で、前記管状部材の内側に配置し、
前記管状部材の内側に配置された前記マンドレルを前記一端側に移動させることで、前記複数の可動型により前記管状部材の内壁を押圧し、
前記複数の可動型のうちの少なくとも1つを変位させる前記外側突出部及び前記内側突出部と、少なくとも1つの他の前記可動型を変位させる前記外側突出部及び前記内側突出部とは、突出する度合いが異なるよう構成されている
部材の製造方法。
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