JP2005329413A - 複合プレス型 - Google Patents

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亮介 黒住
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Abstract

【課題】 曲げ加工の品質のバラツキを抑制するとともに、抜き刃を抜く際のワークのまくれを防止する。
【解決手段】 本発明に係る複合プレス型は、ワークに向かって前進する受動カム30と、受動カム30の前進時に、受動カム30に面接触状態で直接的に押圧されて水平に前進し、ワークの曲げ加工を行い、受動カム30が後退するときに戻しバネ38の弾性力を受けてその受動カム30と共に後退可能な可動曲げ刃50と、受動カム30に固定されており、可動曲げ刃50により曲げ加工されたワークに同時に抜き加工を行う抜き刃40と、弾性力で可動曲げ刃50を前進方向に押圧可能なバネセット44と、バネセット44を動作させるバネセット動作機構42,27yとを備え、バネセット動作機構42,27yは、少なくともワークの曲げ及び抜き加工完了後、受動カム30が後退を開始してから抜き刃40がワークから抜けるまでの間、バネセット44を動作させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ワークの曲げ加工と抜き加工とを一工程で行うことができる複合プレス型に関する。
複合プレス型の一例が特許文献1に記載されている。
この複合プレス型は、図6(A)に示すように、昇降可能な上型92にワークWを曲げ加工するための曲げ刃94が取付けられている。上型92が下降すると、ワークWの端部が曲げ刃94と下型93の下型ダイ95との間に挟まれて、そのワークWの端部が曲げ加工される。曲げ刃94には、ワークWに対して抜き加工を行うための抜き刃96が水平にセットされている。そして、上型92がさらに下降すると、曲げ刃94が下型ダイ95と共に下降し、抜き刃96の基端部に形成されたカム面96aが下型93の固定カム97のカム面97kと衝合し、抜き刃96が前進して抜き加工が行われる。
曲げ加工及び抜き加工が終了して上型92が上昇すると、ワークWが曲げ刃94と下型ダイ95とによって拘束されている状態で、抜き刃96がワークWから抜かれ、その後、曲げ刃94がワークWから離れるようになる。即ち、ワークWが曲げ刃94と下型ダイ95とによって拘束されている状態で、抜き刃96がワークWから抜かれるため、図6(B)に示すように、抜き刃96とワークWとの間の摩擦によって抜き孔Whの周縁がまくれる等の問題は生じない。
実開平5−53737号公報
しかし、上記した複合プレス型とは異なり、曲げ加工と抜き加工とが同時に行われる複合プレス型では、抜き刃96がワークWから抜かれるときに、曲げ刃94がワークWから離れるようになる。即ち、その複合プレス型では、抜き刃96をワークWから抜くときに、そのワークWを曲げ刃94で押えることができないため、図6(B)に示すように、抜き刃96とワークWとの間の摩擦によって抜き孔Whの周縁がまくれる等の問題が発生する。
この問題を解決するために、図6(C)に示すように、カム98の先端に弾性材99を介して曲げ刃94を取付け、さらにその曲げ刃94を貫通した状態で、カム98に抜き刃96を固定した構造の複合プレス型がある。この複合プレス型では、曲げ加工及び抜き加工の終了後、カム98及び抜き刃96が後退しても、曲げ刃94が弾性材99の力でワークWに押し付けられるため、ワークWがまくれる等の問題は発生しない。しかし、曲げ刃94が弾性材99を介してカム98の先端に取付けられる構成のため、ワークWを曲げ加工するときの偏荷重で曲げ刃94の動きが不安定になり、曲げ加工の品質がバラツクという問題がある。また、曲げ刃94の動きを安定化させるために、その曲げ刃94の背面に曲げ力以上の加圧源を設けることも可能ではあるが、コスト高になるとともに、スペースが多く必要になり、型構造の制約上実施できない場合がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、曲げ加工及び抜き加工を同時に行う複合プレス型において、曲げ加工の品質のバラツキが生じないようにするとともに、抜き孔の周縁部分のまくれ等を防止すること、さらに曲げ刃の加圧源を必要最小限にすることで、複合プレス型のコスト低減及びコンパクト化を図ることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、上型あるいは下型の一方に設けられ、カム面を有するカムドライバーと、上型あるいは下型の他方に設けられ、前記カムドライバーのカム面と対向するカム面を有し、前記カムドライバーとの上下方向の相対移動によるカム面同士の衝合により、ワークに向かって前進する受動カムと、前記受動カムが前進するときにその受動カムに直接的に押圧されて前進することにより、ワークの曲げ加工を行い、前記受動カムが後退するときに戻しバネの弾性力によりその受動カムと共に後退可能な可動曲げ刃と、前記可動曲げ刃を貫通した状態で、前記受動カムに固定されており、その可動曲げ刃により曲げ加工されたワークに同時に抜き加工を行う抜き刃と、弾性力で前記可動曲げ刃を前進方向に押圧可能なバネセットと、前記バネセットが弾性力で前記可動曲げ刃を前進方向に押圧できるように、そのバネセットを動作させるバネセット動作機構とを備え、前記バネセット動作機構は、少なくともワークの曲げ及び抜き加工完了後、前記受動カムが後退を開始してから前記抜き刃がワークから抜けるまでの間、前記バネセットを動作させる構成であり、動作時の前記バネセットの弾性力が前記戻しバネの弾性力よりも大きく設定されていることを特徴とする。
本発明によると、可動曲げ刃は、受動カムが前進するときにその受動カムに直接的に押圧されて前進することにより、ワークの曲げ加工を行う。即ち、可動曲げ刃と受動カムとの間に弾性体等が存在しないため、ワークを曲げ加工するときの偏荷重でその可動曲げ刃の動きが不安定になることはない。したがって、曲げ加工の品質がバラツクという不具合が生じない。さらに、可動曲げ刃の加圧源を必要最小限にすることで、複合プレス型のコスト低減及びコンパクト化を図ることができる。
また、バネセット動作機構は、少なくともワークの曲げ及び抜き加工完了後、受動カムが後退を開始してから抜き刃がワークから抜けるまでの間、バネセットを動作させる。さらに、動作時のバネセットの弾性力が戻しバネの弾性力よりも大きく設定されている。このため、受動カムが後退してその受動カムの抜き刃がワークから抜けるときに、可動曲げ刃はバネセットの働きでワークに押し付けられている。このため、抜き刃が抜けるときの摩擦力でワークの抜き孔の周縁部分がまくれる等の問題が生じない。なお、抜き刃がワークから抜けた後は、可動曲げ刃は戻しバネの弾性力を受けて受動カムと共に後退可能になる。
請求項2の発明によると、バネセット動作機構は、中間部が受動カムに軸により回動可能に支持され、一端が前記バネセットに対向し、他端が外方に突出する振り子と、前記受動カムを備える上型あるいは下型に設けられており、前記受動カムの前進移動によるワークの曲げ及び抜き加工完了前から前記振り子の他端と当接して振り子を回動させ、バネセットを加圧状態に保持するブロックとを備え、ワークの曲げ及び抜き加工完了後、受動カムの後退移動により抜き刃がワークから離れるまで、可動曲げ刃をバネセットの弾性力によりワークに押し付け続けることを特徴とする。
本発明によると、受動カムの前進移動中に、その受動カムに装着された振り子の他端がブロックに当接することで、振り子が回動し、その振り子の一端がバネセットを加圧状態に保持する。即ち、バネセット動作機構がバネセットを加圧状態に保持するのは、振り子の一端がブロックに当接した位置から受動カムがさらに前進した場合であり、前記位置から受動カムが後退した場合にはバネセットの加圧状態は解除される。このため、受動カムを後退させる過程で可動曲げ刃を戻しバネにより確実に後退させることができる。
請求項3の発明によると、受動カムには、その受動カムの抜き刃がワークから抜けた後、可動曲げ刃を後退方向に押圧できるように、その可動曲げ刃と係合可能な構成の突起が設けられていることを特徴とする。このため、可動曲げ刃を型に設けられた曲げ成形面から外し易くなる。
本発明によると、ワークを曲げ加工するときの偏荷重が可動曲げ刃に加わっても、その可動曲げ刃の動きが不安定にならないため、曲げ加工の品質がバラツクという不具合が生じない。さらに可動曲げ刃の加圧源を必要最小限にすることで、複合プレス型のコスト低減及びコンパクト化を図ることができる。また、抜き刃がワークから抜けるときに、可動曲げ刃はバネセットの弾性力でワークに押し付けられているため、ワークの抜き孔の周縁部分がまくれる等の問題が生じない。
以下、図1〜図5に基づいて、本発明の実施形態1に係る複合プレス型の説明を行う。本実施形態に係る複合プレス型は板状素材(以下、ワークという)の端縁の曲げ加工と抜き加工とを同時に行うプレス型であり、図1にその複合プレス型の全体縦断面図等が示されている。また、図2から図5は各工程における複合プレス型の状態を表す全体縦断面図等である。
ここで、複合プレス型の幅方向をX方向、前後方向をY方向、高さ方向をZ方向として図示する。
複合プレス型10は、図1(A)に示すように、下型20と、受動カム30と、可動曲げ刃50と、上型60とを備えている。
下型20は、ワーク成形部21と受動カム支持部25とから構成されており、そのワーク成形部21の上面にワークWの成形に使用される主成形面22が形成されている。さらに、主成形面22の端縁の裏側(下側)には、ワークWの端縁部分を曲げ成形するための曲げ成形面24が形成されている。曲げ成形面24は、天井面24uと縦面24tとによって、断面略横L字形の溝状に形成されている。また、曲げ成形面24の縦面24tの所定位置には、抜き刃40(後述する)が挿入される受け孔24hがほぼ水平に形成されている。なお、受け孔24hは、大径の逃がし孔24eを介して下型20の空洞部(図示省略)と連通している。
下型20の受動カム支持部25は、ワークWの曲げ成形に使用される受動カム30及び可動曲げ刃50を支持する部分であり、図1(A)に示すように、ワーク成形部21の後方(図中右方向)に設けられている。受動カム支持部25には、受動カム30を前後方向(Y方向)に水平移動可能な状態で支持するガイド支持面26が設けられている。ガイド支持面26には、所定位置に受動カム30の振り子42(後述する)の下端部が収納される平面角形の凹部27が形成されている。そして、その凹部27の前端縁に振り子42の下端部が当接するブロック27yが取付けられている。なお、振り子42が当接するブロック27yの角部は断面円弧形に面取りされている。
受動カム30は、上型60の下降力を受けて下型20のガイド支持面26上を前進するように構成されたカムであり、その前部に可動曲げ刃50の基端部を収納可能な曲げ刃収納空間S1が形成されている。曲げ刃収納空間S1は前面側が開放された有底容器状に形成されており、その曲げ刃収納空間S1の底部(奥部)を構成する縦壁面31がX−Z平面に平行に形成されている。また、曲げ刃収納空間S1は、受動カム30の前後方向に延びる上面34、下面33及び左右の側面(図示省略)を備えており、可動曲げ刃50を上下方向(Z方向)及び左右方向(X方向)から拘束可能に構成されている。即ち、可動曲げ刃50は、受動カム30に対して前進/後退可能な状態(Y方向に移動可能な状態)で、その受動カム30の前部に装着されている。また、受動カム30の下面33の先端部分には、曲げ成形後に可動曲げ刃50を戻す際に使用されるバックアップ用突起33sが設けられている。
可動曲げ刃50は、下型20の曲げ成形面24に対して横方向から衝合することによりワークWの端縁部分を曲げ成形する型であり、その先端上部に下型20の曲げ成形面24に合わせられる成形角部55が形成されている。成形角部55は縦壁面55t(図1(B)参照)を備えており、その縦壁面55tに抜き刃40が通される貫通孔55hが形成されている。抜き刃40は、曲げ成形されるワークWの端縁部分に抜き加工を行うための略円柱形の刃であり、その軸心がY軸と平行になるように、受動カム30の前面に固定されている。ここで、可動曲げ刃50の成形角部55の貫通孔55hと下型20の曲げ成形面24の受け孔24hとは、可動曲げ刃50の成形角部55が下型20の曲げ成形面24に衝合した状態で重なる位置に形成されている。
可動曲げ刃50の基端部には、受動カム30の縦壁面31と面接触可能な背面52が形成されている。これによって、可動曲げ刃50がワークWの端縁部分を曲げ成形する際に、その可動曲げ刃50の背面52と受動カム30の縦壁面31とが面接触し、受動カム30が直接的に可動曲げ刃50を押圧可能になる。
また、受動カム30の抜き刃40は、可動曲げ刃50の背面52が受動カム30の縦壁面31に当接した状態で、可動曲げ刃50の先端から一定寸法T(図1(B)参照)だけ突出するように構成されている。さらに、抜き刃40は、可動曲げ刃50が受動カム30に対してバックアップ用突起33sにほぼ当接する位置まで前進した状態で、図4に示すように、可動曲げ刃50の貫通孔55h内に収納される。
受動カム30の内部には、上記した曲げ刃収納空間S1の後方に連続して振り子収納空間S2が形成されている。振り子収納空間S2は、振り子42を収納するための空間であり、受動カム30の下端面において開口している。そして、その開口30bによって振り子収納空間S2は下型20のガイド支持面26の凹部27と連通している。
振り子42は帯状をした肉厚の平板であり、その振り子42の長さ方向中央位置に連結軸42pが板面に対して平行に挿通されている。そして、連結軸42pがX軸に対して平行に保持された状態で、その連結軸42pの両端部が振り子収納空間S2を構成する受動カム30の側壁によって支持されている。これによって、振り子42は、振り子収納空間S2内で連結軸42pを中心に回転可能となる。
振り子42は、その上端部が可動曲げ刃50に設けられたバネセット44(後述する)と、振り子収納空間S2内に設けられた回転ストッパ35とによって前後から挟まれ、立てられた状態に保持されている。そして、この状態で、振り子42の下端部は受動カム30の振り子収納空間S2から下方に突出し、下型20の凹部27内に収納されている。
振り子42が立てられた状態で、受動カム30が所定位置まで前進すると、その振り子42の下端部が下型20の凹部27のブロック27yに当接し、図2に示すように、その受動カム30の前進運動によって振り子42は左回動する。これによって、バネセット44は振り子42の上端部によって後方から押圧される。
バネセット44は、可動曲げ刃50に対して前進方向の押圧力を付与可能なバネ状部材であり、前述のように左回動した振り子42に押圧されることで動作する。
バネセット44は、可動曲げ刃50内で前後方向(Y方向)に形成されたバネ収納用深孔44hを備えている。バネ収納用深孔44hは、可動曲げ刃50の背面52で開口しており、そのバネ収納用深孔44h内に円柱形の支持軸44pが同軸に収納されている。支持軸44pは、その基端部がバネ収納用深孔44hの底部に固定されており、先端部分がバネ収納用深孔44hの開口から振り子収納空間S2側に突出している。そして、支持軸44pの先端部分が、図1(C)に示すように、振り子42の上端中央に形成されたU字溝42uに通されている。
支持軸44pの回りにはコイルバネ44cが設けられている。コイルバネ44cは、その基端部がバネ収納用深孔44hの底部で受けられており、先端部分がバネ収納用深孔44hから振り子収納空間S2側に突出している。そして、そのコイルバネ44cの先端位置にリング状の押え板44bが固定されている。
押え板44bは、振り子42の上端部によって押圧される部材であり、図1(C)に示すように、その押え板44bの貫通孔44kに通された支持軸44pに沿って前後方向(Y方向)に移動可能に構成されている。
振り子42が左回動すると、その振り子42の上端部が押え板44bを押圧し、押え板は支持軸44pに沿って前進する。これによって、コイルバネ44cが圧縮されて、バネセット44が動作し、可動曲げ刃50がコイルバネ44cの弾性力で受動カム30に対して前進方向に押圧される。
図1(A)に示すように、可動曲げ刃50の背面52の上部には、バネセット44の支持軸44pと平行にガイド軸46が突出形成されている。また、受動カム30には、振り子収納空間S2の上に、ガイド軸46を摺動可能に支持するガイド孔36が前後方向(Y方向)に形成されている。そして、前記ガイド孔36の後方に、大径のバネ収納孔37がそのガイド孔36と同軸に形成されている。可動曲げ刃50のガイド軸46は、受動カム30のガイド孔36に通された状態で、その先端部分がバネ収納孔37内に突出している。バネ収納孔37内に突出したガイド軸46の周囲には、戻しバネ38がセットされており、その戻しバネ38の後端がガイド軸46の先端(後端)に装着されたバネ受け46cによって押えられている。戻しバネ38は、可動曲げ刃50の背面52を受動カム30の縦壁面31に当接させる方向に付勢されている。ここで、戻しバネ38のバネ力は、バネセット44が振り子42によって動作させられたときのコイルバネ44cのバネ力より、小さな値に設定されている。
受動カム30の上部後側には、後ろ下がりに傾斜したカム面39が形成されており、そのカム面39に上型60のカムドライバー62のカム面63が衝合可能に構成されている。カムドライバー62のカム面63が受動カム30のカム面39に衝合し、カム面63,39が互いに摺動すると、受動カム30はカムドライバー62の下降力によって前進方向に移動する。なお、カムドライバー62が上昇してそのカム面63が受動カム30のカム面39から離れると、受動カム30は戻し機構(図示省略)によって後退限位置まで戻される。
上型60は、ラム(図示省略)に連結された前記カムドライバー62と、弾性部材(図示省略)を介して前記ラムに連結された上型パッド65とを備えており、上型パッド65の下側に下型20の主成形面22に合わせられる主成形押え面67が形成されている。
次に、図1から図5に基づいて、上記した複合プレス型の動作説明を行う。
上型60が上限位置(上死点)では、上型パッド65の主成形押え面67と下型20の主成形面22とは離れており、カムドライバー62のカム面63と受動カム30のカム面39とも離れている。また、受動カム30及びその受動カム30に支持された可動曲げ刃50は後退限位置に保持されている。可動曲げ刃50は、受動カム30のバネ収納孔37に収納された戻しバネ38のバネ力で後方に引っ張られており、その可動曲げ刃50の背面52が受動カム30の縦壁面31に面接触している。
下型20の所定位置にワークWがセットされた後、上型60が下降すると、先ず、上型パッド65の主成形押え面67がワークWを介して下型20の主成形面22に衝合し、ワークWの中央部分が成形される。
この状態からさらに上型60が下降すると、上型パッド65はその位置に保持された状態でカムドライバー62が下降し、そのカムドライバー62のカム面63が受動カム30のカム面39と衝合する(図1(A)参照)。そして、上型60の下降に伴ってカムドライバー62が下降することで、カムドライバー62のカム面63と受動カム30のカム面39とが摺動し、両カム面63,39の摺動作用によって、図2に示すように、受動カム30及び可動曲げ刃50が前進する。
受動カム30が所定位置まで前進すると、振り子42の下端部が下型20のブロック27yに当接し、その受動カム30の前進運動によって振り子42は連結軸42pを中心に左回動する。これによって、バネセット44の押え板44bが振り子42の上端部によって押圧され、押え板44bは支持軸44pに沿って前方に移動する。このとき、可動曲げ刃50は、ワークWから曲げ成形反力を受ける。ここで、ワークWからの曲げ成形反力はバネセット44の終圧(最も圧縮されたときの圧力)よりも大きいため、その曲げ成形反力と振り子42の回動とによってバネセット44のコイルバネ44cが圧縮される。これによって、コイルバネ44cに弾性エネルギーが蓄えられて、バネセット44が動作する。
そして、上型60が下限位置(下死点)まで下降し、図3に示すように、受動カム30が前進限位置まで前進することで、その受動カム30に支持されている可動曲げ刃50の成形角部55が下型20の曲げ成形面24に衝合し、ワークWの端縁部分が曲げ加工される。さらに、受動カム30の抜き刃40が下型20の受け孔24hに挿入されて、曲げ成形と同時にワークWの端縁部分が抜き加工される(図3(B)参照)。ここで、受動カム30が前進しているときは、前述のように、可動曲げ刃50の背面52が受動カム30の縦壁面31に面接触している。このため、可動曲げ刃50が下型20の曲げ成形面24に衝合する際に、カムドライバー62の下降力が受動カム30を介して可動曲げ刃50に効率的に加わるようになる。また、可動曲げ刃50は受動カム30の上面34、下面33及び左右の側面によって上下左右から拘束されているため、上下方向(Z方向)及び左右方向(X方向)に位置ズレすることがない。
次に、上型60が上昇を開始すると、受動カム30は前記戻し機構(図示省略)の働きで後退を開始する。受動カム30が後退すると、図4(A)(B)に示すように、その受動カム30に固定されている抜き刃40が下型20の受け孔24h及びワークWから抜かれる。このとき、バネセット44のコイルバネ44cが振り子42によって圧縮させられているため、受動カム30が後退しても、可動曲げ刃50はコイルバネ44cのバネ力によって前方に押圧されて下型20の曲げ成形面24と嵌合状態に保持されている。このように、抜き刃40がワークWから抜かれる際に、ワークWの抜き孔の周縁が可動曲げ刃50によって押えられるため、抜き刃40が抜けるときの摩擦力でその抜き孔の周縁部分がまくれる等の問題が生じない。なお、ワークWの端縁部分が曲げ加工された後は、可動曲げ刃50に対して曲げ成形反力が働かないため、バネセット44のバネ力で十分ワークWを押えることができる。
この状態から上型60が上昇すると、受動カム30がさらに後退する。受動カム30が後退すると、その受動カム30に装着されている振り子42が後退し、振り子42がコイルバネ44cのバネ力で右回動する。そして、受動カム30が所定位置よりも後退した段階で、図5に示すように、振り子42の上端部がコイルバネ44cの押え板44bと回転ストッパ35とによって前後から挟まれて、その振り子42は立てられた状態に保持される。さらに、振り子42の下端部が下型20のブロック27yから離れるようになる。この状態で、コイルバネ44cは非圧縮状態に戻され、バネセット44の弾性エネルギーはほぼ零となる。これによって、可動曲げ刃50は、受動カム30の戻しバネ38のバネ力で、その背面52が縦壁面31に面接触する位置まで戻される(後退する)。そして、可動曲げ刃50がその位置まで戻されることによって、図5(B)に示すように、抜き刃40が可動曲げ刃50の貫通孔55hから一定寸法Tだけ突出するようになる。
なお、可動曲げ刃50がワークWにくっついて戻しバネ38のバネ力で戻らないときには、その受動カム30の下面33に設けられたバックアップ用突起33sが可動曲げ刃50に当接して、その可動曲げ刃50を下型20の曲げ成形面24から引き離すように作用する。
そして、受動カム30が後退限位置まで後退した段階で、その受動カム30のカム面39からカムドライバー62のカム面63が離れ、さらに上型60が上昇することで上型パッド65が下型20から離れて、プレスの1サイクルが終了する。
このように、本実施形態に係る複合プレス型10では、バネセット44を動作させるための振り子42及びブロック27yが本発明のバネセット動作機構に相当し、バックアップ用突起33sが本発明の突起に相当する。
本実施形態に係る複合プレス型10によると、可動曲げ刃50は、受動カム30が前進するときに、その受動カム30に直接的に押圧されて水平に前進することにより、ワークWの曲げ加工を行う。即ち、可動曲げ刃50と受動カム30との間に弾性体等が存在しないため、ワークWを曲げ加工するときの偏荷重でその可動曲げ刃50の動きが不安定になることはない。したがって、曲げ加工の品質がバラツクという不具合が生じない。
また、バネセット動作機構(振り子42及びブロック27y)は、少なくともワークWの曲げ及び抜き加工完了後、受動カム30が後退を開始してから抜き刃40がワークWから抜けるまでの間、バネセット44を動作させる。即ち、受動カム30が後退してその受動カム30の抜き刃40がワークWから抜けるときに、可動曲げ刃50はバネセット44の働きでワークWに押し付けられている。このため、抜き刃40が抜けるときの摩擦力でワークWの抜き孔の周縁がまくれる等の問題が生じない。
また、バネセット動作機構(振り子42及びブロック27y)がバネセット44を加圧状態に保持するのは、振り子42の一端部(下端部)が下型20のブロック27yに当接した位置(所定位置)から受動カム30がさらに前進した場合であり、前記所定位置から受動カム30が後退した場合にはバネセット44の加圧状態は解除される。このため、受動カム30を後退させる過程で可動曲げ刃50を戻しバネ38により確実に後退させることができる。
また、受動カム30には、その受動カム30の抜き刃40がワークWから抜けた後、可動曲げ刃50と係合し、その可動曲げ刃50を後退方向に押圧するバックアップ用突起33sが設けられている。このため、可動曲げ刃50を下型20の曲げ成形面24から外し易くなる。
なお、本実施形態では、バネセット動作機構を振り子42及びブロック27yから構成する例を示したが、例えば、油圧シリンダ等を使用して抜き刃40をワークWから抜く時だけバネセット44を加圧状態に保持する構成も可能である。
また、本実施形態に係る複合プレス型10では、上型60にカムドライバー62を設け、下型20に受動カム30を設ける例を示したが、上型60に受動カムを設け、下型20にカムドライバーを設ける構成でも可能である。
本発明の実施形態1に係る複合プレス型の全体縦断面図(A図)、A図のB部拡大図(B図)及びA図のC矢視図(C図)である。 複合プレス型の動作を表す縦断面図(A図)及びA図のB部拡大図(B図)である。 複合プレス型の動作を表す縦断面図(A図)及びA図のB部拡大図(B図)である。 複合プレス型の動作を表す縦断面図(A図)及びA図のB部拡大図(B図)である。 複合プレス型の動作を表す縦断面図(A図)及びA図のB部拡大図(B図)である。 従来の複合プレス型の縦断面図(A図)、ワークの抜き孔周縁のまくれを表す模式図(B図)及び従来の別の複合プレス型を表す部分縦断面図(C図)である。
符号の説明
W ワーク
20 下型
27y ブロック(バネセット動作機構)
30 受動カム
33s バックアップ用突起(突起)
38 戻しバネ
39 カム面
40 抜き刃
42 振り子(バネセット動作機構)
44 バネセット
50 可動曲げ刃
60 上型
62 カムドライバー
63 カム面

Claims (3)

  1. 上型あるいは下型の一方に設けられ、カム面を有するカムドライバーと、
    上型あるいは下型の他方に設けられ、前記カムドライバーのカム面と対向するカム面を有し、前記カムドライバーとの上下方向の相対移動によるカム面同士の衝合により、ワークに向かって前進する受動カムと、
    前記受動カムが前進するときにその受動カムに直接的に押圧されて前進することにより、ワークの曲げ加工を行い、前記受動カムが後退するときに戻しバネの弾性力によりその受動カムと共に後退可能な可動曲げ刃と、
    前記可動曲げ刃を貫通した状態で、前記受動カムに固定されており、その可動曲げ刃により曲げ加工されたワークに同時に抜き加工を行う抜き刃と、
    弾性力で前記可動曲げ刃を前進方向に押圧可能なバネセットと、
    前記バネセットが弾性力で前記可動曲げ刃を前進方向に押圧できるように、そのバネセットを動作させるバネセット動作機構とを備え、
    前記バネセット動作機構は、少なくともワークの曲げ及び抜き加工完了後、前記受動カムが後退を開始してから前記抜き刃がワークから抜けるまでの間、前記バネセットを動作させる構成であり、動作時の前記バネセットの弾性力が前記戻しバネの弾性力よりも大きく設定されていることを特徴とする複合プレス型。
  2. 請求項1に記載された複合プレス型であって、
    バネセット動作機構は、
    中間部が受動カムに軸により回動可能に支持され、一端が前記バネセットに対向し、他端が外方に突出する振り子と、
    前記受動カムを備える上型あるいは下型に設けられており、前記受動カムの前進移動によるワークの曲げ及び抜き加工完了前から前記振り子の他端と当接して振り子を回動させ、バネセットを加圧状態に保持するブロックとを備え、
    ワークの曲げ及び抜き加工完了後、受動カムの後退移動により抜き刃がワークから離れるまで、可動曲げ刃をバネセットの弾性力によりワークに押し付け続けることを特徴とする複合プレス型。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された複合プレス型であって、
    受動カムには、その受動カムの抜き刃がワークから抜けた後、可動曲げ刃を後退方向に押圧できるように、その可動曲げ刃と係合可能な構成の突起が設けられていることを特徴とする複合プレス型。
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