JP6317571B2 - 運搬用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、下枠に底板材を固定させて備えた運搬用容器に関する。
物品を収納する運搬用容器として、中空構造を有する底板材を下枠に固定させて備えた運搬用容器が用いられる。
特許文献1には、運搬用容器において底板材と下枠を固定する手段として、下枠に予めピンを一体に形成しておき、このピンを底板材の貫通孔に挿通した後に、ピンの端部を溶融させる手段を採ることが記載されている。
実開平6−32324号公報
前記した従来の運搬用容器においては、ピンの端部を溶融させるために熱板等の装置が必要であり、その装置を設置してある専用の場所でしか底板材の固定作業を行うことができないという課題や、底板材が破損等した場合にその板材を交換することが困難であるという課題を有していた。
本発明は前記課題を解決するもので、装置を設置した専用の場所でなくても底板材を下枠に固定することができ、また、底板材を交換することも容易な運搬用容器を提供することを、目的とする。
前記課題を解決するために、本発明を、下記構成を具備する運搬用容器とする。
本発明は、中空構造を有する底板材と、前記底板材の周縁部に固定される下枠と、前記底板材と前記下枠の固定に用いる固定具と、前記下枠から起立するように中空構造板を用いて構成され複数の側板と、を備える運搬用容器である。前記底板材は、上下方向に貫通した固定孔を有する。前記下枠は、前記底板材が載置される底枠部と、前記固定孔に嵌合するように前記底枠部から上方に突出し、かつ、貫通孔が上下に貫通した係合体を有する。前記固定具は、前記係合体の前記貫通孔に嵌り込む突起部と、前記突起部と一体の頭部を有する。前記固定孔に嵌合した前記係合体の前記貫通孔に対して、前記固定具の前記突起部を上方から係合させた状態で、前記下枠と前記固定具の前記頭部との間で、前記底板材上下方向に挟持固定されるように設けられている。前記固定孔は、平面視矩形状であり、前記係合体は、前記固定孔に嵌合する平面視矩形状の外形を有する。前記固定孔及び前記係合体の長辺が、前記底板材及び前記下枠の長辺と平行であり、かつ、前記固定孔及び前記係合体の短辺が、前記底板材及び前記下枠の短辺と平行である。
本発明は、中空構造を有する底板材と、前記底板材の周縁部に固定される下枠と、前記底板材と前記下枠の固定に用いる固定具と、前記下枠から起立するように中空構造板を用いて構成された複数の側板と、を備える運搬用容器である。前記底板材は、上下方向に貫通した固定孔を有する。前記下枠は、前記底板材が載置される底枠部と、前記固定孔に嵌合するように前記底枠部から突出した係合体と、前記底板材が合致嵌合するように設けられた突段部を有する。前記固定孔に嵌合した前記係合体に対して、前記固定具を上方から係合させ、前記下枠と前記固定具との間で、前記底板材を上下方向に挟持固定するように設けている。
本発明においては、底板材の固定孔に嵌合した係合体に対して、固定具を上方から係合させ、下枠と固定具との間で底板材を挟持固定するように設けているので、装置を設置した専用の場所でなくても底板材を下枠に固定することができ、また、底板材を交換することも容易であるという効果を奏する。
本発明の一実施形態の運搬用容器の、組み立て状態を示す斜視図である。 同上の運搬用容器が備える底板材とこれに固定される下枠を示す斜視図である。 同上の下枠を示す斜視図である。 同上の底板材を示す斜視図である。 図2の要部断面図である。 同上の運搬用容器が備えるあおり板を示す斜視図である。 同上のあおり板を構成する合成樹脂板材を示す斜視図である。 同上の運搬用容器が備える折曲板を示す斜視図である。 同上の折曲板を示す側面図である。 同上の折曲板の第一縦フレームを外した状態を示す要部斜視図である。 同上の折曲板の第二縦フレームを外した状態を示す要部斜視図である。 同上の折曲板を構成する合成樹脂板材を示す斜視図である。 同上の運搬用容器の、折り畳み状態を示す斜視図である。 同上の折曲板の、折り畳み状態を示す側面図である。
本発明を、添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1−図14には、本発明の一実施形態の運搬用容器を示している。本実施形態の運搬用容器は折り畳み式であり、図1−図12には組み立て状態の運搬用容器を示し、図13−図14には折り畳んだ状態の運搬用容器を示している。本文中で用いる上下、内外等の各方向は、組み立て状態の運搬用容器を基準とする。
図1等に示すように、組み立て状態での運搬用容器は、中空構造を有する底板材25と、底板材25の上方に位置する平面視矩形状の口枠1と、底板材25の周縁部に固定される下枠21と、底板材25と下枠21の固定に用いる固定具5(底板固定具51)と、底板材25と口枠1との間で起立するように構成される都合四枚の側板と、を備える。四枚の側板は、一対のあおり板3と、一対の折曲板4とから成る。
底板材25は、上下方向に貫通した固定孔217を有する。下枠21は、固定孔217に嵌合する係合体216を有する。そして、固定孔217に嵌合した係合体216に対して、底板固定具51を上方から係合させ、下枠21と底板固定具51との間で、底板材25を上下方向に挟持固定するように設けている。固定孔217は平面視矩形状であり、係合体216は、固定孔217に嵌合する平面視矩形状の外形を有する。
以下、本実施形態の各構成について、更に詳しく述べる。
底板2と、四枚の側板(即ち、一対のあおり板3と一対の折曲板4)は、いずれも合成樹脂製の中空構造板(合成樹脂板材)を用いて形成する。ここで用いる中空構造板は、例えば、ハニカム構造を有する合成樹脂製のコア材の一面側及び他面側に、それぞれ合成樹脂製のシートをラミネートした構造の板材である。その他、中空構造板の構造として、押し出し成形によってハーモニカの穴のように中空部分を一列に形成した構造や、柱体や錐体を多数並設した構造等の、多様な構造が採用可能である。更に、紙やアルミニウム等の合成樹脂以外の材料で中空構造板を形成することも可能である。
図2−図4には、底板2の全体又は一部を示している。
図に示すように、底板2を構成する底板材25は、平面視矩形状の外形を有する合成樹脂板材であり、この底板材25の外周縁を全周に亘って覆うように下枠21で固定される。
下枠21は、底板材25が載置固定される矩形枠状の底枠部211と、底枠部211の外周縁から立設される側縁部212,213とを備える。側縁部212,213は、あおり板3の下端部を係止する一対の第一側縁部212と、折曲板4の下端部を固定する一対の第二側縁部213とから成る。
底枠部211の上面には、底板材25が合致嵌合する矩形状に設けた突段部214と、底板材25の固定に用いる複数の係合体216とを有する。係合体216は、底枠部211のうち突段部214よりも内側の領域の都合八か所において、上方に突出するように形成している。係合体216は、平面視長方形状の外形を有し、且つ、上下方向に貫通する平面視長方形状の貫通孔217を有する(図5参照)。
係合体216は、貫通孔217の上端部分に、互いに向かい合う方向に突出する一対のフック218を有する。一対のフック218は、貫通孔217の上端部の内周面のうち、短辺側の両側の部分から、内側に向けて突出する。
図4等に示すように、底板材25は、上下方向(即ち、底板材25の厚み方向)に貫通した複数の固定孔251を有する。固定孔251は、下枠21に設けた係合体216と一対一に対応するように、長方形状である底板材25の長辺側の両側縁に沿った都合八か所の部分に形成している。固定孔251は、係合体216が嵌り込む平面視長方形状の外形を有する。
底板材25と下枠21との固定には、固定具5である凸状の底板固定具51を用いる。底板固定具51は、底板材25の固定孔251内に嵌め込んだ係合体216に対して、上方から係合させるものである。
図5の断面図に示すように、底板固定具51は、係合体216の貫通孔217内に嵌り込む突起部511と、突起部511と一体に形成される頭部512とを有する。突起部511は、頭部512から一方向に突出するように形成される。底板固定具51は、突起部511と頭部512との境界部分の外周面に、係合溝513を有する。係合溝513は、係合体216のフック218が係合する部分である。
底板材25を下枠21に固定するには、まず、適宜箇所に置いた下枠21の底枠部211上に、突段部214内に嵌り込むように底板材25を載置する。このとき、底枠部211に設けた八か所の係合体216が、底板材25に設けた八か所の固定孔251内に、一対一で嵌り込む。次いで、固定孔251に嵌入した係合体216の貫通孔217に対して、それぞれの上方から底板固定具51の突起部511側を挿入する。
貫通孔217内に突起部511が挿入された底板固定具51は、係合体216に設けた両側のフック218が係合溝513に弾性的に係合することで、抜け止めされる。抜け止めされた底板固定具51は、頭部512の外周部分が底板材25の上面に当たる状態となり、頭部512と底枠部211との間で底板材25を挟持固定する。
上記のように固定した底板材25においては、固定孔251及びこれに挿入される係合体216が、ともに平面視長方形状の外形を有する。長方形状である固定孔251は、その長辺が、長方形状である底板材25及び下枠21の長辺と平行になるように設けている。固定孔251の短辺は、底板材25及び下枠21の短辺と平行になる。同様に、長方形状である係合体216は、その長辺が、底板材25及び下枠21の長辺と平行になるように設けている。係合体216の短辺は、底板材25及び下枠21の短辺と平行になる。
したがって、底板材25に大きな荷重が掛かって撓むような場合でも、底板材25の固定孔251と下枠21の係合体216とは、互いの長辺側の面同士(或いは互いの短辺側の面同士)が当たり、係合体216との面接触によって固定孔251の変形が抑制される。固定孔251の変形を抑えることで、底板材25が外れるような事態が防止される。
底板固定具51の係合体216に対する係合の強さは、フック218と係合溝513の係合幅(係合代)を広くすることや、フック218と係合溝513が全周に亘って係合するように設けることで、更に強く設定することが可能である。底板固定具51の係合を強くすることで、底板材25が更に外れにくくなる。
底板固定具51や係合体216の形状は、円形等の他の形状に設けることも可能である。底板固定具51と係合体216を係合させる箇所(つまり、係合溝513とフック218が係合する箇所)も、前記したような底板材25の上面近傍の箇所に限らず、底板材25の下面近傍の箇所で底板固定具51と係合体216が係合するように設けることも可能である。また、底板材25と下枠21の固定手段として、熱溶着や超音波溶着等の他の手段を採用することも可能である。或いは、底板材25と下枠21を、射出成形による一体成形品で構成することも可能である。
図6−図7には、あおり板3の全体又は一部を示している。
図に示すように、あおり板3は、合成樹脂製の中空構造板である合成樹脂板材35の端縁部に、合成樹脂製のフレーム31,32を固定したものである。フレーム31,32は、合成樹脂板材35の側端縁部に固定される一対の縦フレーム31と、合成樹脂板材35の下端縁部に固定される横フレーム32とから成る。
縦フレーム31と横フレーム32の合成樹脂板材35への固定には、固定具5である内側固定具52と外側固定具53を用いる。内側固定具52と外側固定具53は、内側と外側で対をなすピン状の部材である。縦フレーム31の合成樹脂板材35への固定は、合成樹脂板材35と縦フレーム31に設けた貫通孔を介して内側固定具52と外側固定具53を挿入し、内側及び外側固定具52,53に設けた係合溝に、縦フレーム31の貫通孔の外周端部(肉厚部分)が嵌り込むことで行う。内側固定具52と外側固定具53を互いに係合させる方法でもよい。横フレーム32の固定においても、内側固定具52と外側固定具53を用いて同様に行う。後述するように、他の箇所の固定においても、同様の内側固定具52と外側固定具53を用いる。
横フレーム32には、底板2に対して(即ち、底板2の一部を構成する下枠21に対して)係脱自在に係止する係止部321を設けている。係止部321は、横フレーム32において左右に距離をあけて一対成形されている。一対の係止部321には、下枠21の第一側縁部212の内面に設けた一対の係止片215(図2参照)が、それぞれ着脱自在に係止される。
あおり板3の合成樹脂板材35は、上端縁部351と、これより下側の部分である本体部352とが、一直線状の切り込み353を介して揺動自在に連結した構造である(図7参照)。換言すれば、合成樹脂製である合成樹脂板材35の外面側から切り込み353を形成することで、この合成樹脂板材35を上端縁部351と本体部352に区分けしている。上端縁部351は口枠1側に固定する部分である。本体部352には、一対の縦フレーム31と横フレーム32を固定する。縦フレーム31と横フレーム32は、凹凸形状の噛み合いによって互いに係合するように設けている。上端縁部351の固定には、内側固定具52と外側固定具53を用いる。
合成樹脂板材35の本体部352には、外側から指を引っ掛けることのできる把持部354と、引掛部355を設けている。把持部354は、上端縁部351の近傍箇所に設け、引掛部355は、横フレーム32の近傍箇所に設けている。本体部352を幅方向(左右方向)に三分割したとき、上側の把持部354は中央部分に位置し、下側の引掛部355は両端部分に位置する。把持部354と引掛部355はそれぞれ、合成樹脂板材35に設けた貫通孔に持ち手材6を嵌め込み固定した構造である。
上記のように形成したあおり板3においては、口枠1に対してあおり板3が揺動自在に連結される。そして、あおり板3の下端縁部に、底板2に対して係脱自在に係止する一対の係止部321が位置する。あおり板3のうち、係止部321の近傍となる箇所には、下側の引掛部355が位置する。
したがって、組み立て状態(図1参照)において、あおり板3の底板2との係止が不意に外れ、あおり板3が内側に回転した場合には、下側の引掛部355に指を掛けて外側に引っ張り、あおり板3を外側にむけて回転させることで、あおり板3の係止部321に、下枠21の係止片215を簡単に係止させることができる。
この構造により、外部からの衝撃であおり板3が外れたときは、外側から引掛部355に指を掛けて引っ張るだけで、あおり板3を元の係止位置にまで簡単に戻すことができる。
本実施形態では、下側の引掛部355を、あおり板3の本体部352のうち下側から1/4の領域内に設けているが、あおり板3の少なくとも下半分の領域に設けた構造であればよい。
あおり板3における把持部354と引掛部355の位置は、折り畳み状態(図13参照)において、他方のあおり板3の縦フレーム31や横フレーム32と重ならない位置に設ける。これにより、折り畳み状態での運搬用容器の高さが抑えられる。更に、本実施形態では、一対のあおり板3に設けた把持部354と引掛部355が、折り畳み状態で互いに重ならないように設けている。これにより、折り畳み状態での運搬用容器の高さが一層抑えられる。
あおり板3の構造は、中空構造の合成樹脂板材35に縦フレーム31と横フレーム32を固定する構造に限定されず、射出成形によって各フレーム31,32を一体に成形し、この一体成形品を合成樹脂板材35に固定する構造や、射出成形によって四角形状の枠体を一体に成形し、この一体成形品を合成樹脂板材35の外周を覆うように固定する構造や、或いは、これらフレームや枠体を含む形であおり板3全体を射出成形により一体に成形する構造を採ることも可能である。引掛部355を横フレーム32に設ける構造を採ることも可能である。
また、把持部354と引掛部355の構造も、貫通孔の構造に限らず、貫通しないように外面側から凹ませた構造等の、他の構造を用いることも可能である。把持部354や引掛部355の個数は、それぞれ単一でもよいし、或いは複数でもよい。持ち手材6を取り付けずに把持部354と引掛部355を形成することも可能であるが、本実施形態のように持ち手材6を取り付けた場合には、中空構造を有する合成樹脂板材35の端面が露出しないので、切粉が出ないという効果や、手に擦り傷がつかないという効果がある。また、持ち手材6の外周端のうち運搬用容器の内側となる部分は、合成樹脂板材35との間で段差がなくなるように傾斜面に設けることが好ましい。これにより、運搬用容器に内容物を出し入れするときに、持ち手材6に内容物が引っ掛かることが防止されるという効果がある。持ち手材6を取り付けない場合でも、加熱刃で封止しながら端面処理を行うことで、同様の効果を得ることは可能である。
下側の引掛部355は、あおり板3を外側から叩いて折り畳むときに、円滑な作業を行うための目印ともなる。
つまり、あおり板3の下側部分のうち幅方向(左右方向)の一端側に位置する引掛部355を、外側から手で叩くことにより、この引掛部355の近傍にある係止部321と下枠21との係合を解除することができる。同様に、あおり板3の下側部分の他端側に位置する引掛部355を、外側から手で叩くことにより、この引掛部355の近傍にある係止部321と下枠21との係合を解除することができる。
また、あおり板3の下側の引掛部355は、複数段の棚に運搬用容器を並べたようなときには、上側の把持部354の代わりに、運搬用容器を引き出す作業のために好適に用いられる。つまり、作業者の顔の位置やそれより高い位置に運搬用容器が位置するときには、あおり板3の下端縁近傍に位置する引掛部355を把持したほうが、引き出し作業が行いやすい。特に、本実施形態では下側の引掛部355が左右に一対あるので、より安定的な引き出し作業が可能となる。
図8−図12には、折曲板4の全体又は一部を示している。
折曲板4は、合成樹脂製の中空構造板である合成樹脂板材45から成る。合成樹脂板材45には、上端側の切り込み457と下端側の切り込み457とを、外面側から形成している。両側の切り込み457によって、合成樹脂板材45は、上端縁部451と本体部452と下端縁部453に区分けされる。上端縁部451は、内側固定具52と外側固定具53を用いて口枠1に固定する部分である。下端縁部453は、内側固定具52と外側固定具53を用いて下枠21の第二側縁部213に固定する部分である。
合成樹脂板材45の本体部452には、上下方向の中間部分に、上下方向に隙間をあけて互いに平行な一対の切り込み458を形成している。切り込み458は、合成樹脂板材45の内面側から形成したものであり、この一対の切り込み458をヒンジの軸として、本体部452は、内側に向けて略く字状に折れ曲がっていく(図14参照)。
換言すると、本体部452は、一対の切り込み458を形成することで、上側の切り込み458よりも更に上側の部分である上部454と、上下の切り込み458間の部分である中間部455と、下側の切り込み458よりも更に下側の部分である下部456とに区分される。本体部452は、中間部455が内側に突出するように折れ曲がる。最終的には、図14に示すように、中間部455に対して上部454が一方向に90°折れ曲がり、中間部455に対して下部456が逆方向に90°折れ曲がり、上部454と下部456が互いに平行に位置する状態となる。
更に本体部452には、両側の側端縁に縦フレーム41を固定している。
縦フレーム41は共に、上下方向の中間部分に回転軸414を有し、この回転軸414まわりに一軸回転する。
縦フレーム41は、内側固定具52と外側固定具53を用いて本体部452の上部454に固定される第一縦フレーム411と、内側固定具52と外側固定具53を用いて本体部452の下部456に固定される第二縦フレーム412とを、回転自在に連結させたものである。第一縦フレーム411の下端部には、回転中心となる一対の突起415を一体に形成している(図11参照)。一対の突起415は、第一縦フレーム411の下端部から外側に突出した位置に、それぞれ形成している。
第二縦フレーム412の上端部には、一対の突起415を回転自在に支持する一対の軸受け413を、一体に形成している(図10参照)。一対の軸受け413は、第二縦フレーム412の上端部から外側に突出した位置に、それぞれ形成している。
第一縦フレーム411と第二縦フレーム412は、一対の突起415が、一対の軸受け413に一対一に嵌り込んだ状態で、回転自在に連結される。このとき、円柱状である突起415の中心を通る軸が、縦フレーム41の回転軸414となる。回転軸414は、組み立て状態においては、合成樹脂板材45の外面よりも外側に位置する。より具体的には、組み立て状態にある合成樹脂板材45の中間部455の外側近傍に、回転軸414が位置する。
図10−図12等に示すように、合成樹脂板材45の側端縁には、中間部455を跨いで上部454と下部456の一部にまで至る領域に、コ字状の切り欠きを設けている。この切り欠き部分に、第一縦フレーム411の突起415と、第二縦フレーム412の軸受け413とが、回転自在に連結された状態で位置する。なお、第一縦フレーム411側に軸受けを設け、この軸受けに支持される突起を第二縦フレーム412側に設けても構わない。
折曲板4の構造は、中空構造の合成樹脂板材45に縦フレーム41を固定する構造に限定されず、コ字状のフレームや四角形状の枠体を射出成形によって成形し、これを合成樹脂板材45の外周を覆うように固定する構造や、これらフレームや枠体を含む形で折曲板4全体を射出成形により一体に成形する構造を採ることも可能である。このような一体成形品において、折曲板4のヒンジ部分は、ピン軸と軸受部の凹凸嵌合を用いた一軸又は二軸構造とする。
縦フレーム41の外周端のうち運搬用容器の内側となる部分は、合成樹脂板材45との間で段差がなくなるように傾斜面に設けることが好ましい。これにより、運搬用容器に内容物を出し入れするときに、縦フレーム41に内容物が引っ掛かることが防止されるという効果がある。
本実施形態の運搬用容器は、前記構造の口枠1、下枠21、底板材25、一対のあおり板3及び一対の折曲板4を連結させることで、上端の開口した箱型に組み立てられる(図1参照)。口枠1に対して更に蓋板を開閉自在に連結させることも可能である。
本実施形態の運搬用容器を折り畳むには、一対のあおり板3をそれぞれ内側に押し込んで下枠21及び折曲板4との係合を解除し、両側のあおり板3を内側に回転させる。そして、一対の折曲板4の本体部452をそれぞれ内側に向けて略く字状に折り曲げていくことで、図13に示すような折り畳み状態となる。
図14に示すように、最終的にコ字型に折り畳んだ折曲板4においては、合成樹脂板材45が有する本体部452の上部454と下部456が、隙間をあけて互いに平行に位置する。ここでの隙間は、上部454と下部456の間に介在する中間部455の寸法に対応した隙間となる。また、最終的に折り畳んだ折曲板4においては、一軸中心に連結される第一縦フレーム411と第二縦フレーム412とが、密着又は僅かな隙間をあけた状態で、互いに平行に位置する。第一縦フレーム411と第二縦フレーム412の回転軸414は、合成樹脂板材45の中間部455を通る位置にある。
一対の切り込み458間の距離は、この切り込み458で形成されるヒンジ部分に大きな負荷が掛かることを防止するために、図14のように折り畳んで密着させたときの第一縦フレーム411と第二縦フレーム412の肉厚と対応する距離に設けている。
本実施形態においては、折曲板4をなす合成樹脂板材45が、合成樹脂製のコア材にシートを貼着した構造であり、切り込み458を入れて残る部分が前記シートとなるので、ヒンジ部分に破損や切れ目が入り難い構造になっている。このヒンジ部分を、破損や切れ目が更に入り難い構造とするには、前記シートの延伸方向と、切り込み458を入れる方向とを、互いに直交するように設けることが好ましい。切り込み458は、熱罫線加工によってI字、V字、W字等の形状に設けることも可能である。また、一対ある切り込み458を一本にすることも可能である。
前記したように、本実施形態の運搬用容器は、中空構造を有する底板材25と、底板材25の周縁部に固定される下枠21と、底板材25と下枠21の固定に用いる底板固定具51(固定具5)と、下枠21から起立するように構成される複数の側板と、を備える。底板材25は、上下方向に貫通した固定孔251を有する。下枠21は、固定孔251に嵌合する係合体216を有する。そして、固定孔251に嵌合した係合体216に対して、底板固定具51を上方から係合させ、下枠21と底板固定具51との間で、底板材25を上下方向に挟持固定するように設けている。
本実施形態の運搬用容器によれば、例えば、下枠21を適宜箇所の床面上に載置した状態で、下枠21に対して底板材25を嵌め込み、更に底板材25の上方から底板固定具51を取り付けるといった手段で、底板材25を下枠21に固定することができる。しかも、底板固定具51を取り外すことで、底板材25の交換も簡単に行うことができる。
また、本実施形態の運搬用容器において、固定孔251は平面視矩形状であり、係合体216は、固定孔251に嵌合する平面視矩形状の外形を有する。
そのため、本実施形態の運搬用容器によれば、底板材25に大きな荷重が掛かって撓むような場合でも、係合体216が固定孔251に面接触することによって、固定孔251の変形が抑えられ、底板材25が外れるといった事態が抑制される。
側板に固定する各フレームの外周端のうち、運搬用容器の内側に位置する部分を傾斜面とし、合成樹脂板材との段差をなくした場合には、運搬用容器から内容物を取り出すときにフレームに引っ掛かることが防止される。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更を行うことが可能である。
例えば、運搬用容器の底板2、あおり板3及び折曲板4に用いる合成樹脂板材は、互いの肉厚や中空構造が異なる構造であってもよい。具体的には、あおり板3は、折り畳むときに手で叩いて係合を解除する部分であるから、折曲板4よりも肉厚に設けることで破損防止につながる。底板2は、荷重が掛かる部分であるから、折曲板4よりも肉厚に設けることや、折曲板4及びあおり板3よりも肉厚に設けることで、破損防止につながる。
また、あおり板3と底板2の両方又は一方を、曲げ強度の方向性が小さいハニカム状の中空構造とし、折曲板4を、曲げ強度の方向性が大きいハーモニカ状の中空構造とした場合には、破損防止と低コスト化を両立することができる。なお、本実施形態のように、固定具に設けた係合溝をフレームに係合させる固定手段を用いれば、合成樹脂板材の肉厚が厚い場合や薄い場合でも、同一の固定具を用いてフレームを固定することが可能となる。
21 下枠
216 係合体
25 底板材
251 固定孔
5 固定具
51 底板固定具

Claims (2)

  1. 中空構造を有する底板材と、
    前記底板材の周縁部に固定される下枠と、
    前記底板材と前記下枠の固定に用いる固定具と、
    前記下枠から起立するように中空構造板を用いて構成され複数の側板と、を備え、
    前記底板材は、上下方向に貫通した固定孔を有し、
    前記下枠は、前記底板材が載置される底枠部と、前記固定孔に嵌合するように前記底枠部から上方に突出し、かつ、貫通孔が上下に貫通した係合体を有し、
    前記固定具は、前記係合体の前記貫通孔に嵌り込む突起部と、前記突起部と一体の頭部を有し、
    前記固定孔に嵌合した前記係合体の前記貫通孔に対して、前記固定具の前記突起部を上方から係合させた状態で
    前記下枠と前記固定具の前記頭部との間で、前記底板材上下方向に挟持固定されるように設けられ、
    前記固定孔は、平面視矩形状であり、
    前記係合体は、前記固定孔に嵌合する平面視矩形状の外形を有し、
    前記固定孔及び前記係合体の長辺が、前記底板材及び前記下枠の長辺と平行であり、かつ、前記固定孔及び前記係合体の短辺が、前記底板材及び前記下枠の短辺と平行である
    ことを特徴とする運搬用容器。
  2. 中空構造を有する底板材と、
    前記底板材の周縁部に固定される下枠と、
    前記底板材と前記下枠の固定に用いる固定具と、
    前記下枠から起立するように中空構造板を用いて構成された複数の側板と、を備え、
    前記底板材は、上下方向に貫通した固定孔を有し、
    前記下枠は、前記底板材が載置される底枠部と、前記固定孔に嵌合するように前記底枠部から突出した係合体と、前記底板材が合致嵌合するように設けられた突段部を有し、
    前記固定孔に嵌合した前記係合体に対して、前記固定具を上方から係合させ、
    前記下枠と前記固定具との間で、前記底板材を上下方向に挟持固定するように設けた
    ことを特徴とする運搬用容器。
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