JP6401452B2 - 折り畳み式運搬用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、内側に折り曲げ可能な折曲板を備えた折り畳み式運搬用容器に関する。
物品を収納する運搬用容器として、側板を折り畳んでコンパクト化することのできる折り畳み式の運搬用容器が用いられる。この種の運搬用容器が備える側板として、内側に向けてく字状に折れ曲がる折曲板がある。
特許文献1には、上下に二分割して設けた一対の分割側板を、これら分割側板とは別部材であるヒンジ部を介して互いに結合させ、折曲板を形成することが提案されている。
実用新案登録第2546317号公報
前記した従来の運搬用容器が備える折曲板は、一対の分割側板が上下に隙間をあけて位置し、両分割側板間に別部材のヒンジ部が介在する構造であるから、内容物に押されたときにヒンジ部が外側に膨らみやすいという課題や、このヒンジ部が180°折れ曲がる構造であるため、ヒンジ部に破損が生じやすいという課題や、一対の分割側板間の隙間に内容物が引っ掛かりやすいという課題を有していた。
本発明は前記課題を解決するもので、ヒンジ部分が外側に膨らむことや、ヒンジ部分に破損が生じることや、ヒンジ部分に内容物が引っ掛かることを抑制するように設けた折り畳み式運搬用容器を提供することを、目的とする。
前記課題を解決するために、本発明を、下記構成を具備する折り畳み式運搬用容器とする。
本発明は、底板と、前記底板の上方に位置する口枠と、前記底板と前記口枠との間で起立するように構成された中空構造の複数の側板と、を備える折り畳み式運搬用容器である。前記複数の側板は、内側に折り曲げ可能な折曲板と、前記折曲板の側端縁に取り付けられる縦フレームを含む。前記折曲板は、中空構造の合成樹脂板材の上下方向の中間部分に、互いに平行な一対の切り込みを形成し、前記一対の切り込みを軸として内側に折り曲げ自在に設けたものである。前記縦フレームは、上下方向の一箇所に回転軸を有し、前記回転軸を中心として内側に折り曲げ自在である。前記回転軸は、組み立て状態において前記折曲板の外面よりも外側に位置する。
本発明において、前記縦フレームは、前記回転軸を中心に回転自在に連結された第一縦フレームと第二縦フレームを含み、前記一対の切り込みの間の距離は、前記折曲板がコ字状に折り畳まれたときに、前記第一縦フレームと前記第二縦フレームが密着できるように、前記第一縦フレームと前記第二縦フレームの肉厚と対応した距離に設けられていることが好ましい
本発明においては、折曲板が、合成樹脂板材の上下方向の中間部分に、互いに平行な一対の切り込みを形成し、前記一対の切り込みを軸として内側に折り曲げ自在に設けたものである。そのため、本発明では、折曲板のヒンジ部分が外側に膨らむことや、ヒンジ部分に破損が生じることや、ヒンジ部分に内容物が引っ掛かることが抑制されるという効果を奏する。
本発明の一実施形態の折り畳み式運搬用容器の、組み立て状態を示す斜視図である。 同上の折り畳み式運搬用容器が備える底板を示す斜視図である。 同上の底板を構成する下枠を示す斜視図である。 同上の底板を構成する底板材を示す斜視図である。 図2の要部断面図である。 同上の折り畳み式運搬用容器が備えるあおり板を示す斜視図である。 同上のあおり板を構成する合成樹脂板材を示す斜視図である。 同上の折り畳み式運搬用容器が備える折曲板を示す斜視図である。 同上の折曲板を示す側面図である。 同上の折曲板の第一縦フレームを外した状態を示す要部斜視図である。 同上の折曲板の第二縦フレームを外した状態を示す要部斜視図である。 同上の折曲板を構成する合成樹脂板材を示す斜視図である。 同上の折り畳み式運搬用容器の、折り畳み状態を示す斜視図である。 同上の折曲板の、折り畳み状態を示す側面図である。
本発明を、添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1−図14には、本発明の一実施形態の運搬用容器を示している。本実施形態の運搬用容器は折り畳み式であり、図1−図12には組み立て状態の運搬用容器を示し、図13−図14には折り畳んだ状態の運搬用容器を示している。本文中で用いる上下、内外等の各方向は、組み立て状態の運搬用容器を基準とする。
図1等に示すように、本実施形態の運搬用容器は、底板2と、底板2の上方に位置する平面視矩形状の口枠1と、底板2の周縁部に固定される下枠21と、底板2と口枠1との間で起立するように構成される都合四枚の側板と、を備える。四枚の側板は、一対のあおり板3と、一対の折曲板4とから成る。
折曲板4は、合成樹脂板材45の上下方向の中間部分に、互いに平行な一対の切り込み458を形成し、一対の切り込み458を軸として内側に折り曲げ自在に設けたものである。折曲板4には、側端縁に縦フレーム41を取り付けている。縦フレーム41は、上下方向の一箇所に回転軸414を有し、回転軸414を中心として内側に折り曲げ自在である。
以下、本実施形態の各構成について、更に詳しく述べる。
底板2と、四枚の側板(即ち、一対のあおり板3と一対の折曲板4)は、いずれも合成樹脂製の中空構造板(合成樹脂板材)を用いて形成する。ここで用いる中空構造板は、例えば、ハニカム構造を有する合成樹脂製のコア材の一面側及び他面側に、それぞれ合成樹脂製のシートをラミネートした構造の板材である。その他、中空構造板の構造として、押し出し成形によってハーモニカの穴のように中空部分を一列に形成した構造や、柱体や錐体を多数並設した構造等の、多様な構造が採用可能である。更に、紙やアルミニウム等の合成樹脂以外の材料で中空構造板を形成することも可能である。
図2−図4には、底板2の全体又は一部を示している。
図に示すように、底板2を構成する底板材25は、平面視矩形状の外形を有する合成樹脂板材であり、この底板材25の外周縁を全周に亘って覆うように下枠21で固定される。
下枠21は、底板材25が載置固定される矩形枠状の底枠部211と、底枠部211の外周縁から立設される側縁部212,213とを備える。側縁部212,213は、あおり板3の下端部を係止する一対の第一側縁部212と、折曲板4の下端部を固定する一対の第二側縁部213とから成る。
底枠部211の上面には、底板材25が合致嵌合する矩形状に設けた突段部214と、底板材25の固定に用いる複数の係合体216とを有する。係合体216は、底枠部211のうち突段部214よりも内側の領域の都合八か所において、上方に突出するように形成している。係合体216は、平面視長方形状の外形を有し、且つ、上下方向に貫通する平面視長方形状の貫通孔217を有する(図5参照)。
係合体216は、貫通孔217の上端部分に、互いに向かい合う方向に突出する一対のフック218を有する。一対のフック218は、貫通孔217の上端部の内周面のうち、短辺側の両側の部分から、内側に向けて突出する。
図4等に示すように、底板材25は、上下方向(即ち、底板材25の厚み方向)に貫通した複数の固定孔251を有する。固定孔251は、下枠21に設けた係合体216と一対一に対応するように、長方形状である底板材25の長辺側の両側縁に沿った都合八か所の部分に形成している。固定孔251は、係合体216が嵌り込む平面視長方形状の外形を有する。
底板材25と下枠21との固定には、固定具5である凸状の底板固定具51を用いる。底板固定具51は、底板材25の固定孔251内に嵌め込んだ係合体216に対して、上方から係合させるものである。
図5の断面図に示すように、底板固定具51は、係合体216の貫通孔217内に嵌り込む突起部511と、突起部511と一体に形成される頭部512とを有する。突起部511は、頭部512から一方向に突出するように形成される。底板固定具51は、突起部511と頭部512との境界部分の外周面に、係合溝513を有する。係合溝513は、係合体216のフック218が係合する部分である。
底板材25を下枠21に固定するには、まず、適宜箇所に置いた下枠21の底枠部211上に、突段部214内に嵌り込むように底板材25を載置する。このとき、底枠部211に設けた八か所の係合体216が、底板材25に設けた八か所の固定孔251内に、一対一で嵌り込む。次いで、固定孔251に嵌入した係合体216の貫通孔217に対して、それぞれの上方から底板固定具51の突起部511側を挿入する。
貫通孔217内に突起部511が挿入された底板固定具51は、係合体216に設けた両側のフック218が係合溝513に弾性的に係合することで、抜け止めされる。抜け止めされた底板固定具51は、頭部512の外周部分が底板材25の上面に当たる状態となり、頭部512と底枠部211との間で底板材25を挟持固定する。
上記のように固定した底板材25においては、固定孔251及びこれに挿入される係合体216が、ともに平面視長方形状の外形を有する。長方形状である固定孔251は、その長辺が、長方形状である底板材25及び下枠21の長辺と平行になるように設けている。固定孔251の短辺は、底板材25及び下枠21の短辺と平行になる。同様に、長方形状である係合体216は、その長辺が、底板材25及び下枠21の長辺と平行になるように設けている。係合体216の短辺は、底板材25及び下枠21の短辺と平行になる。
したがって、底板材25に大きな荷重が掛かって撓むような場合でも、底板材25の固定孔251と下枠21の係合体216とは、互いの長辺側の面同士(或いは互いの短辺側の面同士)が当たり、係合体216との面接触によって固定孔251の変形が抑制される。固定孔251の変形を抑えることで、底板材25が外れるような事態が防止される。
底板固定具51の係合体216に対する係合の強さは、フック218と係合溝513の係合幅(係合代)を広くすることや、フック218と係合溝513が全周に亘って係合するように設けることで、更に強く設定することが可能である。底板固定具51の係合を強くすることで、底板材25が更に外れにくくなる。
底板固定具51や係合体216の形状は、円形等の他の形状に設けることも可能である。底板固定具51と係合体216を係合させる箇所(つまり、係合溝513とフック218が係合する箇所)も、前記したような底板材25の上面近傍の箇所に限らず、底板材25の下面近傍の箇所で底板固定具51と係合体216が係合するように設けることも可能である。また、底板材25と下枠21の固定手段として、熱溶着や超音波溶着等の他の手段を採用することも可能である。或いは、底板材25と下枠21を、射出成形による一体成形品で構成することも可能である。
図6−図7には、あおり板3の全体又は一部を示している。
図に示すように、あおり板3は、合成樹脂製の中空構造板である合成樹脂板材35の端縁部に、合成樹脂製のフレーム31,32を固定したものである。フレーム31,32は、合成樹脂板材35の側端縁部に固定される一対の縦フレーム31と、合成樹脂板材35の下端縁部に固定される横フレーム32とから成る。
縦フレーム31と横フレーム32の合成樹脂板材35への固定には、固定具5である内側固定具52と外側固定具53を用いる。内側固定具52と外側固定具53は、内側と外側で対をなすピン状の部材である。縦フレーム31の合成樹脂板材35への固定は、合成樹脂板材35と縦フレーム31に設けた貫通孔を介して内側固定具52と外側固定具53を挿入し、内側及び外側固定具52,53に設けた係合溝に、縦フレーム31の貫通孔の外周端部(肉厚部分)が嵌り込むことで行う。内側固定具52と外側固定具53を互いに係合させる方法でもよい。横フレーム32の固定においても、内側固定具52と外側固定具53を用いて同様に行う。後述するように、他の箇所の固定においても、同様の内側固定具52と外側固定具53を用いる。
横フレーム32には、底板2に対して(即ち、底板2の一部を構成する下枠21に対して)係脱自在に係止する係止部321を設けている。係止部321は、横フレーム32において左右に距離をあけて一対成形されている。一対の係止部321には、下枠21の第一側縁部212の内面に設けた一対の係止片215(図2参照)が、それぞれ着脱自在に係止される。
あおり板3の合成樹脂板材35は、上端縁部351と、これより下側の部分である本体部352とが、一直線状の切り込み353を介して揺動自在に連結した構造である(図7参照)。換言すれば、合成樹脂製である合成樹脂板材35の外面側から切り込み353を形成することで、この合成樹脂板材35を上端縁部351と本体部352に区分けしている。上端縁部351は口枠1側に固定する部分である。本体部352には、一対の縦フレーム31と横フレーム32を固定する。縦フレーム31と横フレーム32は、凹凸形状の噛み合いによって互いに係合するように設けている。上端縁部351の固定には、内側固定具52と外側固定具53を用いる。
合成樹脂板材35の本体部352には、外側から指を引っ掛けることのできる把持部354と、引掛部355を設けている。把持部354は、上端縁部351の近傍箇所に設け、引掛部355は、横フレーム32の近傍箇所に設けている。本体部352を幅方向(左右方向)に三分割したとき、上側の把持部354は中央部分に位置し、下側の引掛部355は両端部分に位置する。把持部354と引掛部355はそれぞれ、合成樹脂板材35に設けた貫通孔に持ち手材6を嵌め込み固定した構造である。
上記のように形成したあおり板3においては、口枠1に対してあおり板3が揺動自在に連結される。そして、あおり板3の下端縁部に、底板2に対して係脱自在に係止する一対の係止部321が位置する。あおり板3のうち、係止部321の近傍となる箇所には、下側の引掛部355が位置する。
したがって、組み立て状態(図1参照)において、あおり板3の底板2との係止が不意に外れ、あおり板3が内側に回転した場合には、下側の引掛部355に指を掛けて外側に引っ張り、あおり板3を外側にむけて回転させることで、あおり板3の係止部321に、下枠21の係止片215を簡単に係止させることができる。
この構造により、外部からの衝撃であおり板3が外れたときは、外側から引掛部355に指を掛けて引っ張るだけで、あおり板3を元の係止位置にまで簡単に戻すことができる。
本実施形態では、下側の引掛部355を、あおり板3の本体部352のうち下側から1/4の領域内に設けているが、あおり板3の少なくとも下半分の領域に設けた構造であればよい。
あおり板3における把持部354と引掛部355の位置は、折り畳み状態(図13参照)において、他方のあおり板3の縦フレーム31や横フレーム32と重ならない位置に設ける。これにより、折り畳み状態での運搬用容器の高さが抑えられる。更に、本実施形態では、一対のあおり板3に設けた把持部354と引掛部355が、折り畳み状態で互いに重ならないように設けている。これにより、折り畳み状態での運搬用容器の高さが一層抑えられる。
あおり板3の構造は、中空構造の合成樹脂板材35に縦フレーム31と横フレーム32を固定する構造に限定されず、射出成形によって各フレーム31,32を一体に成形し、この一体成形品を合成樹脂板材35に固定する構造や、射出成形によって四角形状の枠体を一体に成形し、この一体成形品を合成樹脂板材35の外周を覆うように固定する構造や、或いは、これらフレームや枠体を含む形であおり板3全体を射出成形により一体に成形する構造を採ることも可能である。
また、把持部354と引掛部355の構造も、貫通孔の構造に限らず、貫通しないように外面側から凹ませた構造等の、他の構造を用いることも可能である。把持部354や引掛部355の個数は、それぞれ単一でもよいし、或いは複数でもよい。持ち手材6を取り付けずに把持部354と引掛部355を形成することも可能であるが、本実施形態のように持ち手材6を取り付けた場合には、中空構造を有する合成樹脂板材35の端面が露出しないので、切粉が出ないという効果や、手に擦り傷がつかないという効果がある。また、持ち手材6の外周端のうち運搬用容器の内側となる部分は、合成樹脂板材35との間で段差がなくなるように傾斜面に設けることが好ましい。これにより、運搬用容器に内容物を出し入れするときに、持ち手材6に内容物が引っ掛かることが防止されるという効果がある。持ち手材6を取り付けない場合でも、加熱刃で封止しながら端面処理を行うことで、同様の効果を得ることは可能である。
下側の引掛部355は、あおり板3を外側から叩いて折り畳むときに、円滑な作業を行うための目印ともなる。
つまり、あおり板3の下側部分のうち幅方向(左右方向)の一端側に位置する引掛部355を、外側から手で叩くことにより、この引掛部355の近傍にある係止部321と下枠21との係合を解除することができる。同様に、あおり板3の下側部分の他端側に位置する引掛部355を、外側から手で叩くことにより、この引掛部355の近傍にある係止部321と下枠21との係合を解除することができる。
また、あおり板3の下側の引掛部355は、複数段の棚に運搬用容器を並べたようなときには、上側の把持部354の代わりに、運搬用容器を引き出す作業のために好適に用いられる。つまり、作業者の顔の位置やそれより高い位置に運搬用容器が位置するときには、あおり板3の下端縁近傍に位置する引掛部355を把持したほうが、引き出し作業が行いやすい。特に、本実施形態では下側の引掛部355が左右に一対あるので、より安定的な引き出し作業が可能となる。
図8−図12には、折曲板4の全体又は一部を示している。
折曲板4は、合成樹脂製の中空構造板である合成樹脂板材45から成る。合成樹脂板材45には、上端側の切り込み457と下端側の切り込み457とを、外面側から形成している。両側の切り込み457によって、合成樹脂板材45は、上端縁部451と本体部452と下端縁部453に区分けされる。上端縁部451は、内側固定具52と外側固定具53を用いて口枠1に固定する部分である。下端縁部453は、内側固定具52と外側固定具53を用いて下枠21の第二側縁部213に固定する部分である。
合成樹脂板材45の本体部452には、上下方向の中間部分に、上下方向に隙間をあけて互いに平行な一対の切り込み458を形成している。切り込み458は、合成樹脂板材45の内面側から形成したものであり、この一対の切り込み458をヒンジの軸として、本体部452は、内側に向けて略く字状に折れ曲がっていく(図14参照)。
換言すると、本体部452は、一対の切り込み458を形成することで、上側の切り込み458よりも更に上側の部分である上部454と、上下の切り込み458間の部分である中間部455と、下側の切り込み458よりも更に下側の部分である下部456とに区分される。本体部452は、中間部455が内側に突出するように折れ曲がる。最終的には、図14に示すように、中間部455に対して上部454が一方向に90°折れ曲がり、中間部455に対して下部456が逆方向に90°折れ曲がり、上部454と下部456が互いに平行に位置する状態となる。
更に本体部452には、両側の側端縁に縦フレーム41を固定している。
縦フレーム41は共に、上下方向の中間部分に回転軸414を有し、この回転軸414まわりに一軸回転する。
縦フレーム41は、内側固定具52と外側固定具53を用いて本体部452の上部454に固定される第一縦フレーム411と、内側固定具52と外側固定具53を用いて本体部452の下部456に固定される第二縦フレーム412とを、回転自在に連結させたものである。第一縦フレーム411の下端部には、回転中心となる一対の突起415を一体に形成している(図11参照)。一対の突起415は、第一縦フレーム411の下端部から外側に突出した位置に、それぞれ形成している。
第二縦フレーム412の上端部には、一対の突起415を回転自在に支持する一対の軸受け413を、一体に形成している(図10参照)。一対の軸受け413は、第二縦フレーム412の上端部から外側に突出した位置に、それぞれ形成している。
第一縦フレーム411と第二縦フレーム412は、一対の突起415が、一対の軸受け413に一対一に嵌り込んだ状態で、回転自在に連結される。このとき、円柱状である突起415の中心を通る軸が、縦フレーム41の回転軸414となる。回転軸414は、組み立て状態においては、合成樹脂板材45の外面よりも外側に位置する。より具体的には、組み立て状態にある合成樹脂板材45の中間部455の外側近傍に、回転軸414が位置する。
図10−図12等に示すように、合成樹脂板材45の側端縁には、中間部455を跨いで上部454と下部456の一部にまで至る領域に、コ字状の切り欠きを設けている。この切り欠き部分に、第一縦フレーム411の突起415と、第二縦フレーム412の軸受け413とが、回転自在に連結された状態で位置する。なお、第一縦フレーム411側に軸受けを設け、この軸受けに支持される突起を第二縦フレーム412側に設けても構わない。
折曲板4の構造は、中空構造の合成樹脂板材45に縦フレーム41を固定する構造に限定されず、コ字状のフレームや四角形状の枠体を射出成形によって成形し、これを合成樹脂板材45の外周を覆うように固定する構造等も、用いることができる。
縦フレーム41の外周端のうち運搬用容器の内側となる部分は、合成樹脂板材45との間で段差がなくなるように傾斜面に設けることが好ましい。これにより、運搬用容器に内容物を出し入れするときに、縦フレーム41に内容物が引っ掛かることが防止されるという効果がある。
本実施形態の運搬用容器は、前記構造の口枠1、下枠21、底板材25、一対のあおり板3及び一対の折曲板4を連結させることで、上端の開口した箱型に組み立てられる(図1参照)。口枠1に対して更に蓋板を開閉自在に連結させることも可能である。
本実施形態の運搬用容器を折り畳むには、一対のあおり板3をそれぞれ内側に押し込んで下枠21及び折曲板4との係合を解除し、両側のあおり板3を内側に回転させる。そして、一対の折曲板4の本体部452をそれぞれ内側に向けて略く字状に折り曲げていくことで、図13に示すような折り畳み状態となる。
図14に示すように、最終的にコ字型に折り畳んだ折曲板4においては、合成樹脂板材45が有する本体部452の上部454と下部456が、隙間をあけて互いに平行に位置する。ここでの隙間は、上部454と下部456の間に介在する中間部455の寸法に対応した隙間となる。また、最終的に折り畳んだ折曲板4においては、一軸中心に連結される第一縦フレーム411と第二縦フレーム412とが、密着又は僅かな隙間をあけた状態で、互いに平行に位置する。第一縦フレーム411と第二縦フレーム412の回転軸414は、合成樹脂板材45の中間部455を通る位置にある。
一対の切り込み458間の距離は、この切り込み458で形成されるヒンジ部分に大きな負荷が掛かることを防止するために、図14のように折り畳んで密着させたときの第一縦フレーム411と第二縦フレーム412の肉厚と対応する距離に設けている。
本実施形態においては、折曲板4をなす合成樹脂板材45が、合成樹脂製のコア材にシートを貼着した構造であり、切り込み458を入れて残った部分が前記シートとなるので、ヒンジ部分に破損や切れ目が入り難い構造になっている。このヒンジ部分を、破損や切れ目が更に入り難い構造とするには、前記シートの延伸方向と、切り込み458を入れる方向とを、互いに直交するように設けることが好ましい。
前記したように、本実施形態の運搬用容器は、底板2(底板材25及び下枠21)と、底板2の上方に位置する口枠1と、底板2と口枠1との間で起立するように構成される複数の側板とを備える折り畳み式運搬用容器である。複数の側板は、内側に折り曲げ可能な折曲板4を含む。折曲板4は、合成樹脂板材45の上下方向の中間部分に、互いに平行な一対の切り込み458を形成し、一対の切り込み458を軸として内側に折り曲げ自在に設けたものである。
本実施形態の運搬用容器によれば、折曲板4は、合成樹脂板材45に形成した一対の切り込み458がヒンジの軸として機能するので、このヒンジ部分が外側に膨らむことが抑えられる。更に、一対の切り込み458がそれぞれ90°折れ曲がった状態で最終的に折り畳まれるので、従来のように一つのヒンジ部分が180°折れ曲がる構造に比べて、ヒンジ部分に破損が生じることも抑えられる。更に、ヒンジ部分は切り込み458で形成されるため、ヒンジ部分に内容物が引っ掛かることも抑えられる。
また、本実施形態の運搬用容器においては、折曲板4の側端縁に取り付ける縦フレーム41を、更に備えている。縦フレーム41は、上下方向の一箇所に回転軸414を有し、回転軸414を中心として内側に折り曲げ自在である。
本実施形態の運搬用容器によれば、合成樹脂板材45から成る折曲板4を、側端縁に取り付けた縦フレーム41によって更に補強することができる。しかも、縦フレーム41は回転軸414中心に折り曲げ自在であり、合成樹脂板材45に追従して折れ曲がるため、折り畳み作業の円滑性も確保される。
側板に固定する各フレームの外周端のうち、運搬用容器の内側に位置する部分を傾斜面とし、合成樹脂板材との段差をなくした場合には、運搬用容器から内容物を取り出すときにフレームに引っ掛かることが防止される。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更を行うことが可能である。
例えば、運搬用容器の底板2、あおり板3及び折曲板4に用いる合成樹脂板材は、互いの肉厚や中空構造が異なる構造であってもよい。具体的には、あおり板3は、折り畳むときに手で叩いて係合を解除する部分であるから、折曲板4よりも肉厚に設けることで破損防止につながる。底板2は、荷重が掛かる部分であるから、折曲板4よりも肉厚に設けることや、折曲板4及びあおり板3よりも肉厚に設けることで、破損防止につながる。
また、あおり板3と底板2の両方又は一方を、曲げ強度の方向性が小さいハニカム状の中空構造とし、折曲板4を、曲げ強度の方向性が大きいハーモニカ状の中空構造とした場合には、破損防止と低コスト化を両立することができる。なお、本実施形態のように、固定具に設けた係合溝をフレームに係合させる固定手段を用いれば、合成樹脂板材の肉厚が厚い場合や薄い場合でも、同一の固定具を用いてフレームを固定することが可能となる。
1 口枠
2 底板
4 折曲板
41 縦フレーム
414 回転軸
45 合成樹脂板材
458 切り込み

Claims (1)

  1. 底板と、
    前記底板の上方に位置する口枠と、
    前記底板と前記口枠との間で起立するように構成された中空構造の複数の側板と、を備え、
    前記複数の側板は、内側に折り曲げ可能な折曲板と、前記折曲板の側端縁に取り付けられる縦フレームを含み、
    前記折曲板は、中空構造の合成樹脂板材の上下方向の中間部分に、互いに平行な一対の切り込みを形成し、前記一対の切り込みを軸として内側に折り曲げ自在に設けたものであり、
    前記縦フレームは、上下方向の一箇所に回転軸を有し、前記回転軸を中心として内側に折り曲げ自在であり、
    前記回転軸は、組み立て状態において前記折曲板の外面よりも外側に位置し、
    前記縦フレームは、前記回転軸を中心に回転自在に連結された第一縦フレームと第二縦フレームを含み、
    前記一対の切り込みの間の距離は、前記折曲板がコ字状に折り畳まれたときに、前記第一縦フレームと前記第二縦フレームが密着できるように、前記第一縦フレームと前記第二縦フレームの肉厚と対応した距離に設けられている
    ことを特徴とする折り畳み式運搬用容器
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