JP3206309U - 組み立て式コンテナ - Google Patents

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忠彦 山口
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Abstract

【課題】組み立てた状態において、1枚の側板のみを取り外すことのできる組み立て式コンテナを提供する。【解決手段】組み立て式コンテナ1の4枚の側板のうち、第3の側板430は、上下左右の4箇所に形成及び設置された係合ピン434とラッチ錠436により、隣接する第1の側板410から延伸し第3の側板430の両側に配置される係合プレート413に固定される。各係合ピン434は、係合プレート413に形成された係合ピン嵌合孔に嵌合され、各ラッチ錠436から突出されるスライドピン437と第3の側板430の外面との間に係合プレート413が挟持される。4箇所のラッチ錠436による係合プレート413の挟持を解除することにより、第3の側板430は内側に移動可能となり、上に引き上げ取り外すことができる。【選択図】図1

Description

本考案は、側板を折り畳むことができる組み立て式コンテナに関し、特に、組み立て式コンテナを組み立てた状態で1枚の側板のみを取り外すことのできる組み立て式コンテナに関する。
使用時にはパレットの周縁に側板を立設して内部に物品を収容し、使用しない時には側板をパレット上に水平に(パレットの上面に平行な方向に)積載しておく組み立て式コンテナが広く使用されている。組み立て式コンテナは、回送時や保管時に側板をパレット上に折り畳んで容積を小さくすることができるので、繰り返し使用するコンテナにおいて非常に有効である。
組み立て式コンテナとしては、側板がパレットから分離せず回動してパレット上に倒置され積層される形態のものと、側板をパレットから完全に分離してしまう形態のものがある。前者は、側板の損傷や紛失を防ぐという点で有効であり、後者は、コンテナの清掃や側板の修理・交換を行う際に有効である。また、これら両者の長所を備えた組み立て式コンテナとして、通常使用時はパレットから分離する必要なく側板を折り畳める形態ながら、清掃等の必要な時には側板を比較的容易にパレットから分離することができる組み立て式コンテナもある(特許文献1参照)。
しかし、近年、内容物(収容した物品)のサンプリングや検品を行いたい場合、内容物の状態を確認したい場合、あるいは、物品を側面方向から収容したり取り出したりしたい場合等において、パレット上に立設されている側板を1枚のみを取り外すことが要望される場合がある。特許文献1に開示されている組み立て式コンテナにおいても、1枚の側板のみを取り外すことはできない。対向配置される一方の側板は隣接して対向配置される他方の側板を折り畳まなければ取り外すことはできず、他方の側板は下縁両側のピンが一方の側板のピンの下を交差しているため一方の側板を取り外さなければ取り外すことはできない構成となっているからである。
特開2009−83875号公報
したがって、本考案の目的は、組み立て式コンテナにおいて、側板を組み立てた状態で1枚の側板のみを取り外すことができ、内容物のサンプリングや内容物の状態の確認等を容易に行うことのできる組み立て式コンテナを提供することにある。
前記目的を達成するために、本考案に係る組み立て式コンテナは、パレットと、前記パレット上に立設可能かつ前記パレット上に積載可能な複数の側板とを有する組み立て式コンテナであって、
前記複数の側板は、対向配置された一対の固定側板と、前記固定側板の対向する側辺の間に設置される少なくとも1枚の開放可能側板とを含み、
前記一対の固定側板は、対向する側辺から各々対向する方向に突出した板状部分であって、前記開放可能側板に外側から当接する係合プレートを有し、
前記開放可能側板は、外面に凸部を有し、
前記係合プレートは、前記開放可能側板が板面方向外側に移動することにより、前記開放可能側板の前記凸部が挿入される凸部受け部を有し、
前記開放可能側板は、前記凸部が前記係合プレートの前記凸部受け部に挿入された状態のときに、前記係合プレートの前記凸部受け部の近傍において前前記係合プレートの外側となる第1位置と前記係合プレートの外側とならない第2位置とに移動可能な挟持部材を有する係合プレート挟持機構を有し、
前記開放可能側板は、前記凸部及び前記係合プレート挟持機構のみにより前記パレット上に立設状態に維持されることを特徴とする。
好ましくは、本考案に係る組み立て式コンテナにおいて、
前記凸部受け部は、前記一対の固定側板の各前記係合プレートの上下2箇所に形成されており、
前記凸部は前記凸部受け部に対応して前記開放可能側板に4箇所形成されており、
前記係合プレート挟持機構は、前記凸部受け部に対応して前記開放可能側板に4箇所設置されている。
また好ましくは、本考案に係る組み立て式コンテナにおいて、
前記開放可能側板は、前記凸部として、当該開放可能側板の外面から板面方向外側に突出した係合ピンを有し、
前記係合プレートは、前記凸部受け部として、前記係合ピンが挿入される係合ピン嵌合孔を有し、
前記係合プレート挟持機構は、スライドピンが、前記係合プレートの外側となる前記第1位置と前記係合プレートの外側とならない前記第2位置との間で移動可能に構成されたラッチ錠である。
本考案によれば、側板を組み立てた状態で1枚の側板のみを取り外すことができ、内容物のサンプリングや内容物の状態の確認等を容易に行うことのできる組み立て式コンテナを提供することができる。
図1は、本考案の一実施形態に係る組み立て式コンテナの構成を示す分解斜視図であり、組み立て式コンテナを第3の側板の方向から見た図である。 図2は、図1に示した組み立て式コンテナを第2の側板の方向から見た分解斜視図である。 図3は、図1に示した組み立て式コンテナにおける第1枠部分及びパレット止め金具の構成を説明するための断面図である。 図4は、図1に示した組み立て式コンテナの第1の側板の構成を示す斜視図である。 図5は、図1に示した組み立て式コンテナの第2の側板の構成を示す斜視図である。 図6は、図4に示した第1の側板と図5に示した第2の側板との設置状態を説明するための図である。 図7は、図1に示した組み立て式コンテナの第3の側板の構成を示す斜視図である。 図8は、図4に示した第1の側板と図7に示した第3の側板との設置状態を説明するための図である。 図9は、図7に示した第3の側板の上角部に設置されるラッチ錠を示す図であり、図9(A)は組み立て式コンテナの上方向から見た図であり、図9(B)は組み立て式コンテナの側面方向から見た図である。 図10は、図7に示した第3の側板の下側側部に設置されるラッチ錠を示す図である。 図11は、組み立て式コンテナが組み立てられた状態において、第3の側板が取り外された状態を示す斜視図である。
本考案の組み立て式コンテナの一実施形態について図1〜図11を参照して説明する。本実施形態の組み立て式コンテナは、任意の物品を収容可能なコンテナであり、例えば、食品、医薬品、あるいは工業製品の部品等の収容に用いて好適なものである。
図1に示すように、組み立て式コンテナ1は、パレット100、下枠200、床板300、対向して設置される2枚の第1の側板(固定側板)410、対向して設置される各1枚の第2の側板420と第3の側板(開放可能側板)430、及び、蓋500を有する。
パレット100は、コンテナ1の搬送台である。パレット100の側面には、フォークリフトの爪部が差し込まれるリフト用孔110が形成されている。組み立て式コンテナ1においては、後述するように、リフト用孔110を利用してパレット止め金具230により下枠200がパレット100に設置される。本実施形態においてパレット100は樹脂製であるが、ステンレスやアルミニウム等の金属製であってもよい。
下枠200は、パレット100の上面の周縁に沿って設置される金属製部材である。下枠200は、第1の側板410〜第3の側板430の位置を規定するとともに、これらを立設あるいは折り畳むための支持部材である。下枠200は、第1の側板410が立設される位置に沿って設置される第1枠部分210と、第2の側板420及び第3の側板430が立設される位置に沿って設置される第2枠部分220とを有する。
図1及び図6に示すように、第1枠部分210の両端部には、第1の側板410の下縁両端部に設けられたに側板位置規定用ピン415が落とし込まれる溝215が形成されている。溝215は、図6に示すように、第2枠部分220の板面からさらに外方向に突出するように形成されている。
また、図1及び図6に示すように、第1枠部分210の両端部には、抜け防止ピン挿入孔217が形成されている。抜け防止ピン挿入孔217は、第1の側板410が第1枠部分210に沿って立設された時に、第1の側板410に形成された抜け防止ピン417が挿入される孔である。第1の側板410が抜け防止ピン417を抜け防止ピン挿入孔217に挿入させて第1枠部分210に沿って立設されることにより、第1の側板410は、下枠200の第1枠部分210に対して上方向に抜けない状態とされる。
また、図3に示すように、第1枠部分210の内側には、第1の側板410が載置される段差部212が設けられている。第1の側板410が第1枠部分210に沿って立設される時、第1の側板410はこの段差部212上に載置される。したがって、第1の側板410〜第3の側板430が下枠200に沿って立設される時、第1の側板410の下縁は第2の側板420及び第3の側板430の下縁よりも上方に配置されることとなる。
このような形態の下枠200は、パレット止め金具230によりパレット100に設置される。パレット止め金具230は、図3に示すように、上部231はスペーサ金具235を介在させて第1枠部分210の下部(段差部212の下部)に接続され、第1枠部分210とともにパレット100の上板部120を押さえている。また、下部232は、リフト用孔110からパレット100の内部に挿入されて先端の櫛状掛止部233がパレット上板部120の裏面(リフト用孔110の内部の上面)に格子状に形成された補強リブ121に嵌合されている。このような形態により、パレット止め金具230は、パレット100の上板部120を上下から挟み込み、下枠200をパレット100に固定している。
床板300は、図1に示すように、組み立て式コンテナ1の収容空間の下面を規定する板部材である。床板300は、パレット100上の下枠200で囲まれた範囲に載置される。床板300としては、プラスチック段ボール板、合成樹脂板(発泡合成樹脂板を含む)、薄い金属板、合板、繊維板(フィルム等を貼り付けたものを含む)等が用いられる。
2枚の第1の側板410及び各1枚の第2の側板420及び第3の側板430の合計4枚の側板は、パレット100の上面周縁部に立設され、パレット100上に所望の物品を収容する組み立て式コンテナ1の内部収容空間を形成する。
一対の第1の側板410は、矩形のパレット100の一方の対辺上に相互に対向するように配置され、第2の側板420と第3の側板430は、パレット100の他方の対辺上に相互に対向するように、また、第1の側板410の両側端を連結するように配置される。
第1の側板410〜第3の側板430の各々は、面部材の周囲に、側端枠材、上下枠材等の枠部材が装着された構成である。面部材の材質は特に限定されないが、例えば床板300と同様のプラスチック段ボール板、合成樹脂板(発泡合成樹脂板を含む)、薄い金属板、合板、繊維板(フィルム等を貼り付けたものを含む)等が用いられる。また枠部材は、例えば鋼材等の金属で構成される。
第1の側板410は、図4に示すように、両側側端面下部に、外方向に突出した側板位置規定用ピン415を有する。第1の側板410をパレット100に取り付ける時には、この側板位置規定用ピン415を第1枠部分210の両側に形成された溝215に落とし込む。これにより第1の側板410は、その下縁の水平方向の位置が第1枠部分210に沿った位置に保持される。前述したように、第1の側板410の下縁は第1枠部分210の段差部212上に載置された状態となっている。したがって、第1の側板410は、その下縁及び側板位置規定用ピン415を支点として回動され、第1枠部分210に沿って立設された状態、あるいは、パレット100上に折り畳まれた状態とされる。
第1の側板410の両側外面の下部には、第1の側板410が第1枠部分210に沿って立設された時に第1枠部分210の抜け防止ピン挿入孔217に挿入される抜け防止ピン417が形成されている。第1の側板410は、抜け防止ピン417を第1枠部分210の抜け防止ピン挿入孔217に挿入させて第1枠部分210に沿って立設されることにより、第1枠部分210に対して上方向に抜けない状態とされる。
第1の側板410の左右両方の側縁部には、第2の側板420及び第3の側板430と係合するための係合プレート413が形成されている。係合プレート413は、第1の側板410の左右両側の周縁部から板面に垂直に内側方向(第2の側板420又は第3の側板430の方向)に延びた薄板状の部分である。係合プレート413は、第1の側板410の枠部材の一部を内側方向に延伸することにより、あるいは、第1の側板410の両側の枠部材として断面L字の金具を用いることにより形成するのが好適である。第1の側板410〜第3の側板430がパレット100上に立設される場合、第1の側板410の係合プレート413に、隣接する第2の側板420又は第3の側板430が密接に配置されて、第2の側板420及び第3の側板430に備わるラッチ錠(係合プレート保持機構)426,436によりその密接状態が維持される。
第1の側板410の係合プレート413には、第2の側板420又は第3の側板430に具備される係合ピン(凸部)424,434が嵌合される係合ピン嵌合孔(凸部受け部)414が形成されている。係合ピン嵌合孔414は、第2の側板420が設置される側の係合プレート413には上部の1箇所に形成され、第3の側板430が設置される側の係合プレート413には上部と中央やや下側の2箇所に形成されることが基本構成であるが、両側の係合プレート413に各々2箇所形成されていてもよい。前述したように、第2の側板420及び第3の側板430が第1の側板410の係合プレート413に密接するように立設された状態において、第2の側板420及び第3の側板430の係合ピン424,434が第1の側板410の係合ピン嵌合孔414に嵌合される。
第2の側板420は、図2及び図5に示すように、その下縁両側に、下縁を延長する方向に突出した側板位置規定用ピン425を有する。側板位置規定用ピン425は、隣接する第1の側板410の厚みとほぼ同じ程度の長さに形成される。第2の側板420をパレット100に取り付ける時には、側板位置規定用ピン425を含む第2の側板420の下縁部分を、第2枠部分220に沿って配置する。
このとき、第2の側板420は、第1の側板410を第1枠部分210に沿って設置する前に設置する。すなわち、第2の側板420をまずパレット100上の当該位置に配置し、その後、第1の側板410を、前述したように側板位置規定用ピン415を第1枠部分210の溝215に落とし込むことにより装着する。これにより、図6に示すように、第2の側板420の側板位置規定用ピン425の上に第1の側板410が配置されることとなる。
第1の側板410及び第2の側板420を立設した場合も、第1の側板410と第2の側板420の側板位置規定用ピン425との位置関係は同じである。第1の側板410及び第2の側板420を立設した場合には第1の側板410は前述したように抜け防止ピン417が第1枠部分210の抜け防止ピン挿入孔217に挿入され、上方に抜けないように設置される。その結果、側板位置規定用ピン425が第1の側板410の下に配置されている第2の側板420も、上方に抜けない状態に設置されることになる。
図5に示すように、第2の側板420の外面上部の左右両縁部には、第1の側板410及び第2の側板420がパレット100上において立設された時に、第1の側板410の係合プレート413に形成された係合ピン嵌合孔414に嵌合される係合ピン424が形成されている。第2の側板420は、係合ピン424を第1の側板410の係合ピン嵌合孔414に嵌合させて第1の側板410の係合プレート413に密接されて立設されることにより、第1の側板410に対して少なくとも上下方向に移動しない状態に維持される。
また、第2の側板420の外面上部の左右両縁部の前述した係合ピン424の近傍には、第1の側板410の係合プレート413と第2の側板420の板面との間(外面との間)を密接した状態に維持するラッチ錠426が設置されている。ラッチ錠426の構成や機能は、第3の側板430のラッチ錠436の構成や機能と同一なので、ここでは説明を省略する。
第2の側板420は、第1の側板410とともにパレット100上に立設された時、その左右両側の周縁部の外面に、第1の側板410の係合プレート413が密接される。この状態においてラッチ錠426を操作し、第1の側板410の係合プレート413を第2の側板420の板面とラッチ錠426のスライドピンとの間に挟持する。その結果、第2の側板420は第1の側板410の係合プレート413に密接された状態で維持され、パレット100の上部に倒れ込むことが防止される。
また、ラッチ錠426を操作してラッチ錠426のスライドピンによる第1の側板410の係合プレート413の挟持状態を解除すれば、第2の側板420は組み立て式コンテナ1の内側に折り畳むことが可能となる。第2の側板420においては、上隅部の2箇所に設けられたラッチ錠426により、第2の側板420と第1の側板410の立設状態及び折り畳み状態が切り替えられる。
第3の側板430は、図7に示すように、外面の上部の左右両側及び下部の左右両側の4箇所に、係合ピン(凸部)434及びラッチ錠436が形成及び設置された構成である。
係合ピン434は、第1の側板410及び第3の側板430がパレット100上に立設された時に、第1の側板410の係合プレート413に形成された係合ピン嵌合孔414に嵌合されるピンである。第3の側板430は、係合ピン434が第1の側板410の係合プレート413の係合ピン嵌合孔414に嵌合されることにより、第1の側板410に対して上下方向に移動しない状態に維持される。
係合ピン434の近傍に設置されたラッチ錠436は、第2の側板420のラッチ錠426と同様に、第1の側板410の係合プレート413と第3の側板430の板面との間(外面との間)を密接した状態に維持する。
ここで、ラッチ錠436の構成及び機能について、図9及び図10を参照して説明する。図9は、第3の側板430の上角部に設置されたラッチ錠436を示す図であり、図10は、第3の側板430の下側側部に設置されたラッチ錠436を示す図である。
いずれのラッチ錠436においても、ラッチ錠436は、第3の側板430の外面と平行に、その外面と所定の間隔で軸方向に移動するスライドピン(挟持部材)437と、これをスライドさせるための把持部438と、把持部438を通過させると同時にこれを掛止するための掛止部439とを有する。
ラッチ錠436においては、把持部438を掛止部439よりも端部側に移動させた時に、スライドピン437は第3の側板430の端部側に突出した状態(第1位置)437aとなる。この状態で把持部438をスライドピン437の周方向に回転させることにより、把持部438が掛止部439より掛止されて内側に移動できなくなり、スライドピン437はその突出した状態437aで維持される。
また、把持部438をスライドピン437の周方向に回転させて掛止部439の間隙の位置にあわせることにより、把持部438は掛止部439の間隙を通過して第3の側板430の内側方向に移動可能な状態となる。この状態で把持部438を掛止部439よりも内側に移動させた時に、スライドピン437は第3の側板430の内側に移動した状態(第2位置)437bとなる。この状態で把持部438をスライドピン437の周方向に回転させることにより、把持部438が掛止部433により掛止されて端部側に移動できなくなり、スライドピン437はその内側の状態437bで維持される。
第3の側板430は、このような構成の係合ピン434及びラッチ錠436が、図7に示すように上下左右の4箇所に設置されているものであるが、一方で、第1の側板410あるいは第2の側板420が具備しているような、側端面から両側に突出するようなピン、すなわち、第1の側板410の側板位置規定用ピン415や、第2の側板420の側板位置規定用ピン425のようなピンは形成されていない。さらに言えば、第3の側板430には、ピンに限らず、第3の側板430の側端面から両側に突出する構成は形成されていない。
したがって、第3の側板430と、隣接する第1の側板410との設置状態は、図8に示すように、第3の側板430の外面と第1の側板410の係合プレート413との係合ピン434を介した嵌合関係以外にはない。このことはすなわち、第3の側板430の係合ピン434と第1の側板410の係合プレート413とが干渉しない状態においては、第3の側板430は、何ら移動を制限されないことを意味する。さらに言えば、第3の側板430を第1の側板410の係合プレート413から係合ピン434の高さ以上離せば、第3の側板430は、第1の側板410がパレット100上に対向して立設されている状態においても、第3の側板430単独で組み立て式コンテナ1への設置や、組み立て式コンテナ1からの分離が可能となる。
したがって、組み立て式コンテナ1においては、図11に示すような形態で使用することが可能である。図11に示す組み立て式コンテナ1は、蓋500と第3の側板430が取り外されていて、その他の一対の第1の側板410や第2の側板420は設置されている状態である。
このような状態において、たとえば組み立て式コンテナ1の上方から、対向する第1の側板410の係合プレート413の内側に第3の側板430を挿入する。次に、第3の側板430を外側に平行移動し、第3の側板430の4箇所の係合ピン434を第1の側板410の係合プレート413の係合ピン嵌合孔414に嵌合させる。そして、4箇所のラッチ錠436を操作して、第3の側板430の外面と係合プレート413とが密着した状態を維持する。このようにすれば、第3の側板430は組み立て式コンテナ1に設置される。
また、反対の操作をすることにより、すなわち、ラッチ錠436を操作して係合プレート413との係合を解除し、第3の側板430を内側に平行移動し係合ピン434と係合ピン嵌合孔414との係合を解除することにより、組み立て式コンテナ1から第3の側板430のみを分離し、側方の4面のうち1面のみを開放することが可能となる。
本実施形態の組み立て式コンテナ1の第3の側板430は、このように単独で着脱が可能に構成された側板である。
蓋500は、第1の側板410〜第3の側板430によりパレット100上に規定される組み立て式コンテナ1の収容空間の上部開口を閉塞するための部材である。
蓋500も、床板300、及び、第1の側板410〜第3の側板430と同様に、例えばプラスチック段ボール、薄い金属板、合板、繊維板(フィルム等を貼り付けたものを含む)等により構成される。
蓋500の上面には、物品を収容した状態で、あるいは、折り畳まれた状態で、コンテナ1を順次段積み可能なように、係止凸部510が形成されている。係止凸部510は、パレット100の下面の図示せぬ掛止凹部に係合するような配置、形状に形成される。
次に、組み立て式コンテナ1の使用形態について説明する。
組み立て式コンテナ1に物品を収容せず、組み立て式コンテナ1を保管あるいは回送等するときは、パレット100上に、第3の側板430、第2の側板420及び2枚の第1の側板410をこの順に積載する。また、さらにその上に蓋500を載置する。組み立て式コンテナ1は、この状態で段積みされる等して保管等される。
このように折り畳まれた組み立て式コンテナ1を使用する、すなわち所望の物品を収容するときは、まず、対向する2枚の第1の側板410を第1枠部分210に沿って立設する。第1の側板410はパレット100上に折り畳まれているので、その上部を支持して下縁が回転軸となるように持ち上げることにより、第1の側板410は立設状態となる。このとき、第1の側板410の抜け防止ピン417が第1枠部分210の抜け防止ピン挿入孔217に挿入される。その結果、第1の側板410は、第1枠部分210に対して上方に抜けない状態となる。
第1の側板410を立設したら、次に、第2の側板420を立設する。同じくパレット100上に折り畳まれている第2の側板420の上部を支持して、下縁が回転軸となるように持ち上げることにより、第2の側板420は立設状態となる。この時、第2の側板420は第1の側板410の係合プレート413に当接した状態となり、第2の側板420の上部両側に形成されている係合ピン424は第1の側板410の係合ピン嵌合孔414に嵌合された状態となる。
第2の側板420を第1の側板410に沿って立設した状態としたら、第2の側板420のラッチ錠426を操作して、ラッチ錠426のスライドピンと第2の側板420の外面との間で第1の側板410の係合プレート413を挟持した状態とする。これにより第2の側板420と第1の側板410は、いずれもパレット100上に倒れ込むことが防止され、立設された状態に維持される。
第2の側板420を設置した状態は、図11に示すように第3の側板430を設置する面が開放された状態である。組み立て式コンテナ1に収容する物品を組み立て式コンテナ1の上部から組み立て式コンテナ1に入れる場合には、続いて第3の側板430を設置する。一方で、物品を、第3の側板430を設置することとなる開放された側面から組み立て式コンテナ1に入れる場合には、第3の側板430は、物品を組み立て式コンテナ1に入れてから設置する。
第3の側板430の設置は、前述したように、まず、第3の側板430を組み立て式コンテナ1の上方から第3の側板430を設置すべき開放されている側面部分に挿入する。次に、第3の側板430の4箇所の係合ピン434が各々第1の側板410の係合プレート413の係合ピン嵌合孔414に嵌合するように、第3の側板430を外側に平行移動する。そして、4箇所のラッチ錠436を各々操作し、ラッチ錠436のスライドピン437と第3の側板430の外面との間に第1の側板410の係合プレート413が挟持される状態とする。
これにより、第3の側板430は第1の側板410の対向する側辺間に固定設置され、パレット100の上部空間(組み立て式コンテナ1の内部収容空間)の周囲が取り囲まれた状態となる。
そして最後に、蓋500により組み立て式コンテナ1の上部開口を閉塞することにより、物品の収容が完了する。
組み立て式コンテナ1に収容されている内容物のサンプリングを行うとき、あるいは、内容物の状態の確認を行うときは、まず、蓋500を取り外し、次いで、第3の側板430のラッチ錠436を解除し、第3の側板430を組み立て式コンテナ1の内側方向に平行移動させる。この操作により第3の側板430の係合ピン434が第1の側板410の係合プレート413の係合ピン嵌合孔414から離脱したら、第3の側板430は上方に引き上げる。必要な高さだけ第3の側板430を引き上げることにより、組み立て式コンテナ1の内容物の状態の確認等を行うことができる。
組み立て式コンテナ1から内容物を取り出したいときは、第3の側板430を最後まで引き上げて取り外す。その結果、第3の側板430が設置されていた側面及び組み立て式コンテナ1の上部は開放状態(図11に示す状態)となるので、これらの開放部分から物品の取り出すことができる。
物品を取り出したら、再び組み立て式コンテナ1を折り畳む。組み立て式コンテナ1の折り畳みは、まず、パレット100の上面に取り外した第3の側板430を水平に載置し、次に、第2の側板420のラッチ錠426を操作して第2の側板420を内側に傾倒させ、第3の側板430の上に積載する。最後に、一対の第1の側板410を第2の側板420の上に順に傾倒し載置し、これら折り畳まれた第1の側板410〜第3の側板430の上部を、蓋500で被覆する。
以上により、組み立て式コンテナ1はコンパクトに折り畳まれた状態となり、回送等される。
このように、本実施形態の組み立て式コンテナ1においては、一対の第1の側板410及び第2の側板420をパレット100上に立設した状態において、第3の側板430のみを取り外すことができる。すなわち、内部に物品を収容した状態において、1枚の側板(第3の側板430)のみを取り外したり、あるいは引き上げて下部から内部を目視できるようにしたりすることができる。
したがって、組み立て式コンテナ1に収容されている物品のサンプリング、検品、組み立て式コンテナ1に内容物の状態の確認、内容物の収容状態の確認、あるいは、組み立て式コンテナ1の側面方向からの内容物の取り出し等を、適切に行うことができる。
なお、本考案は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲内で種々に改変することができる。
例えば、前述した実施形態の組み立て式コンテナ1は、側板としては一対の第1の側板410と各1枚の第2の側板420及び第3の側板430とを有し、第3の側板430の1枚のみが、組み立て式コンテナ1が組み立てられた状態において単独で開放可能という構成であった。しかし、第2の側板420も第3の側板430と同じ構成とすることができる。すなわち、複数の側板として、対向配置される一対の第1の側板410と、第1の側板410に隣接して対向配置される一対の第3の側板430とを有する構成とすることができる。
このような構成の組み立て式コンテナにおいては、一対の第3の側板430のうち一方を残しておけば組み立て式コンテナの組み立て状態は維持することができる。すなわち、いずれか一方の第3の側板430を取り外すのであれば、組み立て式コンテナの組み立てられた状態を維持しながら、一の側面を開放することができる。その結果、同時に両方の第3の側板430を取り外さないことを条件として、対向する第3の側板430のいずれか任意の側の第3の側板430を開放することができる組み立て式コンテナを提供することができる。
1…組み立て式コンテナ
100…パレット
110…リフト用孔
120…上板部
121…補強リブ
200…下枠
210…第1枠部分
212…段差部
215…溝
217…抜け防止ピン挿入孔
220…第2枠部分
230…パレット止め金具
231…上部
232…下部
233…櫛状掛止部
235…スペーサ金具
300…床板
410…第1の側板(固定側板)
413…係合プレート
414…係合ピン嵌合孔(凸部受け部)
415…側板位置規定用ピン
417…抜け防止ピン
420…第2の側板
424…係合ピン
425…側板位置規定用ピン
426…ラッチ錠
430…第3の側板(開放可能側板)
434…係合ピン(凸部)
436…ラッチ錠(係合プレート保持機構)
437…スライドピン(挟持部材)
437a…第1位置、437b…第2位置
438…把持部
439…掛止部
500…蓋
510…係止凸部

Claims (3)

  1. パレットと、前記パレット上に立設可能かつ前記パレット上に積載可能な複数の側板とを有する組み立て式コンテナであって、
    前記複数の側板は、対向配置された一対の固定側板と、前記固定側板の対向する側辺の間に設置される少なくとも1枚の開放可能側板とを含み、
    前記一対の固定側板は、対向する側辺から各々対向する方向に突出した板状部分であって、前記開放可能側板に外側から当接する係合プレートを有し、
    前記開放可能側板は、外面に凸部を有し、
    前記係合プレートは、前記開放可能側板が板面方向外側に移動することにより、前記開放可能側板の前記凸部が挿入される凸部受け部を有し、
    前記開放可能側板は、前記凸部が前記係合プレートの前記凸部受け部に挿入された状態のときに、前記係合プレートの前記凸部受け部の近傍において前前記係合プレートの外側となる第1位置と前記係合プレートの外側とならない第2位置とに移動可能な挟持部材を有する係合プレート挟持機構を有し、
    前記開放可能側板は、前記凸部及び前記係合プレート挟持機構のみにより前記パレット上に立設状態に維持される
    ことを特徴とする組み立て式コンテナ。
  2. 前記凸部受け部は、前記一対の固定側板の各前記係合プレートの上下2箇所に形成されており、
    前記凸部は前記凸部受け部に対応して前記開放可能側板に4箇所形成されており、
    前記係合プレート挟持機構は、前記凸部受け部に対応して前記開放可能側板に4箇所設置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の組み立て式コンテナ。
  3. 前記開放可能側板は、前記凸部として、当該開放可能側板の外面から板面方向外側に突出した係合ピンを有し、
    前記係合プレートは、前記凸部受け部として、前記係合ピンが挿入される係合ピン嵌合孔を有し、
    前記係合プレート挟持機構は、スライドピンが、前記係合プレートの外側となる前記第1位置と前記係合プレートの外側とならない前記第2位置との間で移動可能に構成されたラッチ錠である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の組み立て式コンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107380621A (zh) * 2017-08-17 2017-11-24 广东美的暖通设备有限公司 包装箱

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