JP3157717U - 折り畳み式コンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単に組み立て可能な折り畳み式コンテナを提供する【解決手段】第2の側板420の上側縁部に、ラッチ部431を有する側板止め金具430を設置する。ラッチ部431は、傾斜面431aを有しており、第2の側板420を引き起こす場合には、第1の側板410の掛止板413が傾斜面431aに当接してこれをスライド移動させ、第2の側板420の外面とラッチ部431との間に掛止板413が挟持された状態となり、第2の側板420は立設状態とされる。一端掛止板413を挟持すると、第2の側板420を内側方向に倒そうとしてもラッチ部431により掛止板413の移動が制限される。【選択図】 図7

Description

本考案は、側板の組み立て及び折り畳みを容易に行うことができる折り畳み式コンテナに関する。
使用時にはパレット上に側壁パネル(側板)を立設して内部に物品を収容する折り畳み式コンテナが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。折り畳み式コンテナは、回送時や保管時に側板をパレット上に折り畳んで容積を小さくすることができるので、繰り返し使用するコンテナにおいて非常に有効である。
特開2001−97373号公報 特開2002−255165号公報
折り畳み式コンテナには、側板をパレット上から完全に分離してしまう形態のものや、側板をパレットから分離せずパレット上に折り畳む形態のもの等種々の形態があるが、いずれにしても簡単な操作により容易に組み立てあるいは折り畳みが可能なコンテナが望まれている。また、昨今では機械によりコンテナを扱う場合もあり、折り畳み等の作業も機械により行うことが考えられている。従って、機械で操作をする場合も適用が容易であり、機械により適切に組み立てや折り畳みが可能なコンテナが要望されている。
本考案はこのような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、組み立て、あるいは折り畳みが簡単な操作で容易に行え、機械等による操作にも適切に適用することのできる折り畳み式コンテナを提供することにある。
前記課題を解決するために、本考案の折り畳み式コンテナは、パレットと、前記パレットの上面の周縁部に沿って矩形に設置される下枠(例えば、金枠)と、前記下枠に設置され前記パレット上に対向して立設される2枚の側板であって、各々、前記パレット上に傾倒する方向に回動されることにより前記パレット上に折り畳まれ、前記パレット上から引き起こされる方向に回動されることにより前記パレット上に立設される2枚の第1の側板と、前記下枠に設置され前記2枚の第1の側板の間で当該第1の側板の対向する側縁間を連結するように対向して立設される2枚の側板であって、各々、前記パレット上に傾倒する方向に回動されることにより前記パレット上に折り畳まれ、前記パレット上から引き起こされる方向に回動されることにより前記パレット上に立設される2枚の第2の側板と、前記第2の側板の前記パレット上に立設された状態から外側への移動を制限するように前記第1の側板の側面に前記第2の側板に平行に当該第2の側板が立設される領域に張り出して形成される掛止板と、前記第1の側板の前記パレット上に立設された状態から外側への移動を制限するように前記第1の側板と前記第2の側板とを係合する係合部と、前記第2の側板に設置され、前記第2の側板が前記パレット上から引き起こされる方向に回動される場合には、当該第2の側板の回動が可能なように前記掛止板と干渉したラッチ部が当該第2の側板の移動に応じてスライド移動し、前記第2の側板が前記パレット上に立設された状態では、当該第2の側板の前記パレット上に傾倒する方向への回動を制限するように前記ラッチ部が前記掛止板と干渉した状態に維持されるいわゆるラッチ錠形態の側板止め具とを有する。
好適には、前記側板止め具は、当該第2の側板の前記パレット上に傾倒する方向への回動が可能なように前記掛止板と干渉した当該ラッチ部を強制的にスライド移動させるための当該ラッチ部と一体的に形成される把持部を有する。
また好適には、前記第2の側板の両側面下部には、当該第2の側板の回動中心となる円柱状部材が外側に突出して形成されており、前記第1の側板の両側面下部には、当該第1の側板の回動中心となる円柱状部材が外側に突出して形成されており、前記第1の側板の前記円柱状部材が、前記第2の側板の前記円柱状部材の上を通過して前記下枠に設置されることにより、前記第1の側板及び前記第2の側板が前記下枠に設置される。
本考案によれば、組み立て、あるいは折り畳みが簡単な操作で容易に行え、機械等による操作にも適用可能な折り畳み式コンテナを提供することができる。
図1は、本考案の一実施形態の折り畳み式コンテナの構成を示す分解斜視図である。 図2は、図1に示した折り畳み式コンテナの第1の枠部及びパレット止め金具の構成及び使用形態を説明するための断面図である。 図3は、図1に示した折り畳み式コンテナの第1の側板の構成を示す斜視図である。 図4は、図1に示した折り畳み式コンテナの第2の側板の構成を示す斜視図である。 図5は、図1に示した折り畳み式コンテナの第1の側板のヒンジ用シャフトと第2の側板のピンとの位置関係を示す図である。 図6は、図1に示した折り畳み式コンテナの側板止め金具の構成を示す図である。 図7は、図1に示した折り畳み式コンテナの側板止め金具の動作を説明するための図である。
本考案の折り畳み式コンテナの一実施形態について図1〜図7を参照して説明する。
本実施形態に例示する折り畳み式コンテナは、特定の物品を収容対象とするものではなく任意の物品を収容可能なコンテナであり、例えば、食品や医薬品等を収容してもよいし、あるいはまた工業製品の部品等の収容に用いてもよい。
図1は、本考案の一実施形態に係る折り畳み式コンテナ1の構成を示す分解斜視図である。
図1に示すように、折り畳み式コンテナ1は、パレット100、下枠200、床板300、2枚の第1の側板410、2枚の第2の側板420及び蓋部材500を有する。
パレット100は、折り畳み式コンテナ1の搬送台である。パレット100の側面には、フォークリフトの爪部が差し込まれるリフト用孔110が形成されている。本実施形態の折り畳み式コンテナ1においては、後述するように、このリフト用孔110を利用して、パレット止め金具230により下枠200がパレット100に設置される。
パレット100は、本実施形態においては樹脂製であるが、ステンレスやアルミニウム等の金属製であってもよい。
下枠200は、パレット100の上面の周縁に沿って設置される部材であって、側板(第1の側板410及び第2の側板420)の位置を規定するとともに、これらを組み立てる、あるいは折り畳むための支持部材である。
下枠200は、後述する第1の側板410が立設される位置に沿って設置される第1の枠部210と、後述する第2の側板420が立設される位置に沿って設置される第2の枠部220とを有する。
下枠200は、第1の枠部210がパレット止め金具230によりパレット100に設置されることにより、第1の枠部210及び第2の枠部220の両方がパレット100の周縁に沿って設置される。
パレット止め金具230は、図2に断面形状を示すように、上部231はスペーサ金具235を介在させて第1の枠部210の下部(段差部212の下部)に接続され、第1の枠部210とともにパレット100の上板部120を押さえ、下部232はリフト用孔110からパレット100の内部に挿入されて先端の櫛状掛止部233がパレット上板部120の裏面(リフト用孔110の内部の上面)に格子状に形成された補強リブ121に嵌合されるように形成されている。このような形態により、パレット止め金具230はパレット100の上板部120を上下から挟み込み、第1の枠部210をパレット100に固定する。
第1の枠部210及び第2の枠部220は、各々2枚の第1の側板410及び第2の側板420をパレット100上に折り畳んだ時の高さ、すなわち、側板4枚分の板厚に相当する高さを有する。
なお、下枠200の材質は、金属や樹脂が好ましく、金属がより好ましい。
第2の枠部220の両端部の上部付近には、図1及び図5に示すように、第1の側板410の下縁両端部に設けられたヒンジ用シャフト415が回動可能に挿入される開口221が形成されている。なお、ヒンジ用シャフト415は、下枠200の外側となる端部に割ピンやラッチ釘が装着されることにより、開口221から離脱しないように、すなわち抜けないように設置される。
また、第1の枠部210の内側には、図2に示すように、第1の側板410が載置される段差部212が設けられている。図1に示すように、第1の側板410の高さは第2の側板420の高さよりも短く、第1の側板410と第2の側板420とを上縁を揃えて設置すると第1の側板410の下縁は第2の側板420の下縁よりも上方に配置される。この下縁の位置の差に対応するように、第1の側板410を立設する第1の枠部210には段差部212を形成する。これにより、第1の側板410は、段差部212上に載置される形態で第1の枠部210に沿って立設される。
なお、段差部212により第1の側板410の下縁高さと第2の側板420の下縁高さに差が設けられていることは、第1の側板410及び第2の側板420を折り畳んだ時に、パレット100の上面においてこれら側板間の干渉をなくす点においても有効である。
床板300は、図1に示すように、折り畳み式コンテナ1の収容空間の下面を規定する板部材であり、パレット100上の下枠200で囲まれた範囲に載置される。床板300の材質は、特に限定されず、プラスチック段ボール板、合成樹脂板(発泡合成樹脂板を含む)、薄い金属板、合板、繊維板等が用いられる。
各々2枚の第1の側板410及び第2の側板420は、パレット100の上面周縁部に立設され、所望の物品を収容する折り畳み式コンテナ1の内部収容区間を形成する。
一対の第1の側板410は、矩形のパレット100の一方の対辺上に相互に対向するように配置され、一対の第2の側板420は、パレット100の他方の対辺上に同じく相互に対向するように、また、第1の側板410の両側縁を連結するように配置される。
第1の側板410及び第2の側板420は、面部材の周囲に、側縁枠材、上下縁枠材等の枠部材が装着された構成である。面部材の材質は特に限定されないが、例えば床板300と同様のプラスチック段ボール板、合成樹脂板(発泡合成樹脂板を含む)、薄い金属板、合板、繊維板等が用いられる。また枠部材は、例えば鋼材等の金属で構成される。
第1の側板410は、図3に示すように、その下縁両側に、下縁を延長する方向に突出したヒンジ用シャフト415を有する。第1の側板410は、このヒンジ用シャフト415が第2の枠部220の両側において対向するように第1の枠部210に形成された開口221に挿入されることにより、下縁の位置が第1の枠部210に沿った位置に規定されるとともに回動可能な状態とされ、下枠200に設置される(図1参照)。これにより第1の側板410は、ヒンジ用シャフト415を回転軸として回動され、下縁が第1の枠部210の段差部212上に載置されて、第1の枠部210に沿って立設された状態、あるいはパレット100上に折り畳まれた状態とされる。
第1の側板410の左右両方の側縁部には、第2の側板420がパレット100上に垂直に立設された状態からさらに外側へ移動(回動、傾倒)することを制限する掛止板413が形成されている。掛止板413は、第1の側板410の左右両側の側縁部から板面に垂直に(第2の側板420に平行に)、内側方向に(第2の側板420方向に)、第2の側板420が立設される領域にまで張り出す形態に形成される薄板部材である。掛止板413は、第1の側板410の枠部材の一部を内側方向に延伸することにより、あるいは第1の側板410の両側の枠部材として断面L字の金具を用いることにより形成するのが好適である。第1の側板410及び第2の側板420がパレット100上に立設される場合、第1の側板410の掛止板413に第2の側板420が密接に配置されて、第2の側板420に備わる後述する側板止め金具430によりその密接状態が維持される。
第1の側板410の掛止板413の上部には、第1の側板410と第2の側板420とを係合する係合部をなす係合ピン嵌合孔414が形成されている。係合ピン嵌合孔414は、第2の側板420に具備される係合ピン424(図4参照)が嵌挿されるように形成されている。前述したように、第2の側板420が第1の側板410の掛止板413に密接するように立設された状態において、第2の側板420の係合ピン424は、第1の側板410の係合ピン嵌合孔414に嵌挿される。
これにより、第1の側板410と第2の側板420とは上下方向に相対移動不能に一体化される。前述したように、第1の側板410は、ヒンジ用シャフト415が下枠200の開口221に挿入されることにより下枠200と一体化されている。従って、第2の側板420の係合ピン424が第1の側板410の係合ピン嵌合孔414に嵌挿されることにより、第2の側板420は、第1の側板410と上下方向に相対移動不能に一体化されるとともに、下枠200及びパレット100とも上下方向に相対移動不能に一体化される。
また、第1の側板410の係合ピン嵌合孔414に第2の側板420の係合ピン424が嵌挿されることにより、第1の側板410が、パレット100上に垂直に立設された状態からさらに外側へ移動(回動、傾倒)することが規制される。この状態においては、第1の側板410が、パレット100上に垂直に立設された状態から内側へ移動(回動、傾倒)することも、係合ピン嵌合孔414と係合ピン424との嵌挿及び第2の側板420の存在自体により制限される。その結果、第1の側板410はパレット100上に立設された状態に適切に保持される。
第2の側板420は、図4に示すように、その下縁両側に、下縁を延長する方向に突出したピン425を有する。
第2の側板420は、ピン425を含む第2の側板420の下縁部の全体を、第2の枠部220に沿って、第2の枠部220の両側の第1の枠部210の間に配置することによりパレット100及び下枠200に対して設置される。第1の枠部210は、例えば図1から見出せるように、第2の枠部220と接続される両端部には段差部212が形成されておらず、両端部は全体が外側にまで広がった形態に形成されている。第2の側板420は、第1の枠部210のこの部分にピン425が落としこまれるようにして、パレット100上に第2の枠部220に沿って設置される。
前述したように、第1の側板410は、ヒンジ用シャフト415が第2の枠部220の開口221に挿入されて下枠200に設置されるが、第1の側板410と第2の側板420とは高さに差があり第1の側板410の下縁は第2の側板420の下縁より上方に位置する。従って、第1の側板410のヒンジ用シャフト415と第2の側板420のピン425との関係は、図5に示すように、第2の側板420のピン425の上に、ピン425に垂直に交差して、第1の側板410のヒンジ用シャフト415が配置される関係となる。従って、第2の側板420のピン425は、水平方向には第2の枠部220と第1の枠部210の段差部212の下部側端面との間にその位置が制限され、垂直方向にはパレット100の上面と第1の側板410のヒンジ用シャフト415との間にその位置が制限される。この関係は、第1の側板410及び第2の側板420を折り畳んだ場合も、回動する場合も、立設した場合も同じである。その結果、第2の側板420は、どのような状態においても、パレット100、下枠200及び第1の側板410と分離することなく、これらと一体化された状態とされる。
第2の側板420の外面上部の左右両縁部には、図4に示すように、前述したように、第1の側板410及び第2の側板420がパレット100上において立設された時に、第1の側板410の掛止板413に形成された係合ピン嵌合孔414に嵌挿される係合ピン424が形成されている。第2の側板420は、係合ピン424を第1の側板410の係合ピン嵌合孔414に嵌挿させて第1の側板410の掛止板413に密接されて立設されることにより、第1の側板410に対して少なくとも上下方向に相対的に移動しない状態に維持される。
また、第2の側板420の外面上部の左右両縁部には、第1の側板410の掛止板413を第2の側板420の外側面との間で挟持するラッチ部431を有する側板止め金具430が設置されている。
側板止め金具430は、図6(A)及び図6(B)に示すように、ラッチ部431、把持部432、スプリング433及び保持部434を有する。
ラッチ部431は、第2の側板420の外面と平行な面で略水平な方向(横方向)にスライド移動可能に設置された棒状部材である。ラッチ部431は、第2の側板420の側縁部に最も近い位置であって第2の側板420の外面との間に第1の側板410の掛止板413を挟持する所定の位置(外側の位置)と、第2の側板420の側縁部から最も遠い位置であって第2の側板420を回動させても第1の側板410の掛止板413と干渉しない所定の位置(内側の位置)との間をスライド移動する。ラッチ部431は、第2の側板420の外面との間に第1の側板410の掛止板413を挟持可能なように、第2の側板420の外面と所定の間隔を隔ててスライド移動する。
ラッチ部431は、断面矩形の棒状部材であるが、外側の端部である先端部は、第2の側板420側の面から外側の面に向けて傾斜した傾斜面431aに形成されている。第1の側板410が立設されている状態で第2の側板420を第1の側板410の掛止板413方向に回動させることにより、この傾斜面431aが第1の側板410の掛止板413の端縁に当接し、傾斜面431aが掛止板413により押動されることとなり、ラッチ部431は内側方向にスライド移動される。
ラッチ部431の内側の端部である背面部は、断面円形の棒状部材である把持部432と同軸かつ一体的にスライド移動可能に連結されている。把持部432は、ラッチ部431側の細径部432aと、他端側(第2の側板420の内側)の太径部432bと、細径部432aと太径部432bとの間の段差部432cと、太径部432bの端部に形成された太径部432bよりもさらに太径の掛止部432dとを有する。
把持部432の細径部432aは、後述する保持部434の案内孔434aの内側の端部に形成された開口434cを通過するように配置されており、これにより把持部432は、換言すれば一体化されたラッチ部431と把持部432は、細径部432aが開口434cを通過している範囲内でスライド移動可能とされている。ラッチ部431の突出する方向へのスライド移動は、把持部432の段差部432cが開口434cが形成されている保持部434の案内孔434aの内側の端部側面に当接することにより制限される。
把持部432の細径部432aの周囲には、スプリング433が配設されている。
スプリング433は、開口434cが形成されている保持部434の案内孔434aの内側の端部と細径部432aよりも太径となっているラッチ部431の背面部との間に挟持され、ラッチ部431を保持部434から突出する方向に、すなわち外側方向に付勢する。
把持部432の掛止部432dは、スプリング433のバネ弾性力に抗してラッチ部431を内側に(保持部434に格納する方向に)移動させる場合に力を作用させるための構成であり、例えば本実施形態のように太径部432bよりもさらに太径に構成されているものである。
本実施形態のような掛止部432dの構成は、例えば、機械により折り畳み式コンテナ1を折り畳む場合等に、機械の操作アームの爪部とが掛止し、これを保持して移動させるために好適な構成である。
保持部434は、側板止め金具430を第2の側板420に設置する基台である。保持部434は、ラッチ部431及び把持部432がスライド移動する案内孔434aを有する。案内孔434aの第2の側板420の側縁側(外側)の端部は、ラッチ部431が通過可能な開口434bに形成されている。また、案内孔434aの第2の側板420の側縁部から遠位側(内側)の端部は、把持部432の細径部432aが通過可能で太径部432bは通過できないような口径の開口434cに形成されている。また、開口434cの周囲の側板は、スプリング433が当接設置される板面として使用される。
このような構成の側板止め金具430においては、図7(A)に示すように、何ら力が作用していない状態においては、ラッチ部431はスプリング433のバネ弾性力により保持部434から最も突出した位置に維持される。
そして、第1の側板410が立設されている状態において第2の側板420をパレット100に立設する方向(起こす方向)に回動すると、図7(B)に示すようにラッチ部431の傾斜面431aが第1の側板410の掛止板413の縁部に当接する状態となる。その状態において、さらに第2の側板420を同方向に回動させると、掛止板413が傾斜面431aを押すことにより、ラッチ部431は、スプリング433のバネ弾性力に抗して保持部434に収納される方向に移動する。
そして、ラッチ部431の先端部が第1の側板410の掛止板413の側縁部を通過して第2の側板420側の配置となることにより、ラッチ部431を押動させていた力は解除されて、ラッチ部431はスプリング433のバネ弾性力により突出した状態に戻る。
その結果、図7(C)に示すように、第1の側板410の掛止板413が第2の側板420の外面と側板止め金具430のラッチ部431との間に挟持された状態とされる。そしてこの状態においては、第2の側板420は内側方向へはラッチ部431の水平面側(第2の側板420側の面、傾斜面431aの裏面)が掛止板413に当接することによりその移動が制限され、外側には第2の側板420が掛止板413に当接することによりその移動が制限され、第2の側板420は立設された状態に適切に維持される。
また、作業者の操作あるいは機械等により把持部432を第2の側板420の側縁部から遠位側方向に移動させれば(把持部432を引っ張れば)、ラッチ部431は掛止板413と干渉せず保持部434の案内孔434aに収容された状態に移動し、第1の側板410の掛止板413の外側は何も掛止手段がない状態となる。その結果、第2の側板420を第1の側板410の掛止板413から離して第1の側板410の内側に折り畳むことが可能となる。
なお、本実施形態では側板止め金具430として説明したが、本発明においては、側面止め具は、全ての部材が金属製である必要はなく、例えば、ラッチ部431、傾斜面431a及び把持部432等は樹脂製であってもよい。
蓋部材500は、パレット100上に立設された第1の側板410及び第2の側板420により形成されるコンテナ1の収容空間の上部開口を閉塞するための部材である。
蓋部材500も、第1の側板410、第2の側板420及び床板300と同様に、例えばプラスチック段ボール、薄い金属板、合板、繊維板等により構成される。
蓋部材500の上面には、物品を収容した状態で、あるいは、折り畳まれた状態で、コンテナ1を順次段積み可能なように、掛止凸部510が形成されている。掛止凸部510は、パレット100の下面の図示せぬ掛止凹部に係合するような配置、形状に形成される。なお、掛止凸部の代わりに単にゴム板等の滑り止めを貼着し、パレットの掛止凹部をなくして単に段積みするだけの構成とすることも可能である。
このような構成のコンテナ1においては、物品を収容せずに保管あるいは回送する時には、パレット100上に、対向する2枚の第2の側板420及び対向する2枚の第1の側板410をこの順番に折り畳み、さらにその上に蓋部材500を載置し、順次段積みする等して保管等する。
そして、折り畳み式コンテナ1を使用する、すなわち所望の物品を収容する場合には、まず、対向する2枚の第1の側板410を第1の枠部210に沿って立設する。第1の側板410はパレット100上に折り畳まれているので、その上部を支持して持ち上げることにより、第1の側板410はヒンジ用シャフト415を回転軸として回動し、立設状態となる。
第1の側板410を立設したら、次に、第2の側板420を立設する。同じく、パレット100上に折り畳まれている第2の側板420の上部、あるいは、第2の側板420に装着されているバンド440(図1参照)を保持して、下縁あるいはピン425が回転軸となるように引き起こすことにより、第2の側板420は回動し立設状態となる。
この時、立設状態に近い位置において、第2の側板420の側板止め金具430のラッチ部431は第1の側板410の掛止板413に当接した状態となる(図7(B)参照)。しかし、その状態からさらに第2の側板420を移動させることにより、側板止め金具430のラッチ部431はスライドされて一時的に案内孔434aに収容される方向に移動し、ラッチ部431の掛止板413の箇所の通過を許容する。
そして、ラッチ部431が第1の側板410の掛止板413部分を通過したら(図7(B)参照)、ラッチ部431を押動する力は作用しなくなり、ラッチ部431はスプリング433のバネ弾性力により突出した状態に戻り、ラッチ部431が掛止板413の外側に突出した状態となる。
またこの時、第2の側板420の上部両側に形成されている係合ピン424は第1の側板410の係合ピン嵌合孔414に嵌挿された状態となる。
これにより、第2の側板420は第1の側板410の掛止板413を挟持した状態に維持され、第2の側板420及び第1の側板410はともに、パレット100上に倒れ込むことが防止され、立設状態が維持される。
その結果、下枠200、第1の側板410及び第2の側板420は一体化され、任意の物品を適切に収容して保護することのできるコンテナが構成される。
物品の搬送等が終了して折り畳み式コンテナ1を回送等する時には、側板止め金具430の把持部432を内側にスライドさせることにより、ラッチ部431の掛止板413への干渉が解除され、第2の側板420を内側に(パレット100の上方に)折り畳むことが可能となる。
そして、対向する2枚の第2の側板420をパレット100上に折り畳んだら、第1の側板410についてもこれをパレット100上に折り畳むことが可能となる。その結果、折り畳み式コンテナ1は、4枚の側板をパレット100上に折り畳んだ状態となり、小さい容積での保管や回送が可能となる。
このように本実施形態の折り畳み式コンテナ1は、組み立てや折り畳みを容易に行うことができる。特に、組み立て時には、対向する2組の2枚の側板を単に引き起こすだけで、すなわち、第1の側板410に続いて第2の側板420を引き起こすことにより、側板止め金具430が実質的に自動的に第1の側板410の掛止板413を第2の側板420の外面側に挟持した状態となり、折り畳み式コンテナ1を組み立てることができる。すなわち、いわゆるワンタッチ操作で折り畳み式コンテナ1を組み立てることができる。
また、第1の側板410及び第2の側板420は、分離不能にパレット100及び下枠200と一体化されているため、そのような部材の紛失を防ぐことができ、別々に管理することによる煩雑さを解消することができる。
なお、本考案は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲内で種々に改変することができる。
1…折り畳み式コンテナ
100…パレット
110…リフト用孔
120…上板部
121…補強リブ
200…下枠
210…第1の枠部
212…段差部
220…第2の枠部
221…開口
230…パレット止め金具
231…上部
232…下部
233…櫛状掛止部
235…スペーサ金具
300…床板
410…第1の側板
413…掛止板
414…係合ピン嵌合孔
415…ヒンジ用シャフト
420…第2の側板
424…係合ピン
425…ピン
430…側板止め金具
431…ラッチ部
432…把持部
433…スプリング
434…保持部
440…バンド
500…蓋部材
510…掛止凸部

Claims (3)

  1. パレットと、
    前記パレットの上面の周縁部に沿って矩形に設置される下枠と、
    前記下枠に設置され前記パレット上に対向して立設される2枚の側板であって、各々、前記パレット上に傾倒する方向に回動されることにより前記パレット上に折り畳まれ、前記パレット上から引き起こされる方向に回動されることにより前記パレット上に立設される2枚の第1の側板と、
    前記下枠に設置され前記2枚の第1の側板の間で当該第1の側板の対向する側縁間を連結するように対向して立設される2枚の側板であって、各々、前記パレット上に傾倒する方向に回動されることにより前記パレット上に折り畳まれ、前記パレット上から引き起こされる方向に回動されることにより前記パレット上に立設される2枚の第2の側板と、
    前記第2の側板の前記パレット上に立設された状態から外側への移動を制限するように前記第1の側板の側面に前記第2の側板に平行に当該第2の側板が立設される領域に張り出して形成される掛止板と、
    前記第1の側板の前記パレット上に立設された状態から外側への移動を制限するように前記第1の側板と前記第2の側板とを係合する係合部と、
    前記第2の側板に設置され、前記第2の側板が前記パレット上から引き起こされる方向に回動される場合には、当該第2の側板の回動が可能なように前記掛止板と干渉したラッチ部が当該第2の側板の移動に応じてスライド移動し、前記第2の側板が前記パレット上に立設された状態では、当該第2の側板の前記パレット上に傾倒する方向への回動を制限するように前記ラッチ部が前記掛止板と干渉した状態に維持される側板止め具と
    を有する折り畳み式コンテナ。
  2. 前記側板止め具は、前記掛止板と干渉した当該ラッチ部を強制的にスライド移動させるための当該ラッチ部と一体的に形成される把持部を有することを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式コンテナ。
  3. 前記第2の側板の両側面下部には、当該第2の側板の回動中心となる円柱状部材が外側に突出して形成されており、
    前記第1の側板の両側面下部には、当該第1の側板の回動中心となる円柱状部材が外側に突出して形成されており、
    前記第1の側板の前記円柱状部材が、前記第2の側板の前記円柱状部材の上を通過して前記下枠に設置されることにより、前記第1の側板及び前記第2の側板が前記下枠に設置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の折り畳み式コンテナ。
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