JP3187246U - 組み立て式コンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】径の異なる円板状製品に対応可能で作業も容易で安定的に円板状製品を収容保持でき、廃棄物が生じず環境にも優しい利便性の高い組み立て式コンテナを提供する。
【解決手段】円板状製品は、パレット上に立設される4本の製品固定ガイドローラ310により水平方向に保持されるとともに、収容した円板状製品の上面に載置されるガイドローラ固定用板材350を固定用バンド370でパレットに引っ張り固定することにより上下方向に保持される。パレットには、収容対象の円板状製品の径に応じた複数の位置にガイドローラ固定部が形成されており、円板状製品の径に応じて製品固定ガイドローラの設置位置を変える。
【選択図】図3

Description

本考案は、リール製品等の円板状製品を収容して搬送等するための組み立て式コンテナに関し、特に、外径の異なる複数種類の円板状製品に対して使用することのできる組み立て式コンテナに関する。
物品の搬送や保管等に用いられるコンテナとして、使用に際しては側板(側壁パネル)をパレット上に組み立てて所望の収容物を収容するようにし、使用した後には側板を分解してパレットの上に重ね合わせて容積を小さくして回収するようにした組み立て式コンテナが知られている(例えば特許文献1参照)。
ところで、コンテナにおいてリール製品等の円板状製品を収容し搬送等をする場合は、従来より、積み重ねた円板状製品の全体をシュリンク包装し、シュリンク包装された円板状製品をコンテナに収容して搬送等することが広く行われている。また、段積みした円板状製品にエアーバックを巻き付け、これを組み立て式コンテナに収容して搬送等する方式も提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2006−44775号公報 特開2008−174295号公報
しかしながら、シュリンク包装を用いて円板状製品を搬送等する形態では、シュリンクフィルムは使い捨て部材であることからこれが廃棄物となり、その処分に手間や費用が発生することとなり、効率の点でも、費用の点でも、また環境の点でも好ましくない。
また、エアーバッグを用いて組み立て式コンテナにより搬送等する方法では、コンテナを組み立てて円板状製品を搬送する時とコンテナを折り畳んで回送する時に、毎回エアーバッグへのエアーの注入あるいはエアーバッグからのエアーの排出を行わなければならず、作業効率が悪いという課題がある。
そのような作業効率の煩雑さを回避するために、恒常的にエアーが封入されたエアーバッグを用いることも考えられるが、そのような形態ではコンテナ回送時にもエアーバッグの容積を小さくすることができず、効率よく組み立て式コンテナを折り畳み回送等することができないという課題が生じる。
また、いずれにしてもエアーバッグは耐久性に課題があり、すなわち長期にわたり繰り返し使用した場合にはエアーの漏えい等の問題が生じる危険性が高くなり、より簡単で有効で安定的に円板状製品を収容し搬送等することのできる組み立て式コンテナが望まれていた。
本考案は前述したような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、所望の円板状製品を収容し保持して搬送等をするための組み立て式コンテナであって、円板状製品の収容、保持あるいは保持の解除、コンテナの組み立てあるいはコンテナの折り畳み等の作業を容易に行うことができ、廃棄物等が生じることがなくコストの点でも環境の点でも無駄がなく、複数の円板状製品に対応することができるような組み立て式コンテナを提供すること、すなわち、低コストで作業効率、搬送効率とも高く、環境にも優しい利便性の高い組み立て式コンテナを提供することにある。
前記課題を解決するために、本願考案の組み立て式コンテナは、パレットと、前記パレット上面に着脱可能に立設される複数の製品固定用のガイドローラであって、収容対象の円板状製品の外径に応じて当該円板状製品の水平方向の位置を規定する所定の位置に立設されるガイドローラと、収容された前記円板状製品の上面を被覆する板材と、前記板材を前記円板状製品の上面位置に維持する板材保持手段と、前記パレットの上部周縁に立設可能であるとともに折り畳み可能で、立設された状態において内部に前記ガイドローラ、前記板材、前記板材保持手段並びに当該ガイドローラ、板材及び板材保持手段により保持された円板状製品を収容する収容空間を前記パレット上に形成する複数の側板と、前記複数の側板により形成される前記収容空間の上部開口を閉塞する上蓋とを有する。
好適には、本願考案の組み立て式コンテナは、前記板材が、前記ガイドローラの頂部を通過させるガイドローラ通過用開口を有し、前記ガイドローラの頂部を当該ガイドローラ通過用開口に通過させた形態で前記円板状製品の上面を被覆することを特徴とする。
また好適には、本願考案の組み立て式コンテナは、前記板材保持手段は、前記板材の上面を通過し両端が前記パレットに固定された固定用バンドであることを特徴とする。
また好適には、本願考案の組み立て式コンテナは、前記ガイドローラの各々は、下方に突出したボルトを有し、前記パレットには、複数の円板状製品の各外径に対しての前記複数のガイドローラが当該円板状製品の水平方向の位置を規定することのできる各位置に、前記ガイドローラの前記ボルトに係合可能なガイドローラ固定用ナットが埋設されている
ことを特徴とする。
本考案によれば、所望の円板状製品を収容し保持して搬送等をするための組み立て式コンテナであって、簡単な作業により円板状製品の収容、保持、保持の解除、及び、コンテナの組み立て及び折り畳み等を行うことができ、廃棄物等が生じることがなくコストの点でも環境の点でも無駄がなく、複数の円板状製品に対応することができるような、すなわち、低コストで作業効率、搬送効率とも高く、環境にも優しい利便性の高い組み立て式コンテナを提供することができる。
図1は、本考案の一実施形態の組み立て式コンテナの構成を示す分解斜視図である。 図2は、図1に示した組み立て式コンテナの下金枠のコーナー金具付近の構成を示す斜視図である。 図3は、図1に示した組み立て式コンテナの製品固定部材の構成及び使用形態を模式的に示す図であり、図3(A)は平面図であり、図3(B)は側面図である。 図4は、図3に示した製品固定部材において製品固定ガイドローラがガイドローラ固定部に固定設置される状態を示す断面図である。 図5は、図1に示した組み立て式コンテナにおける円板状製品の収容状態を模式的に示す断面図であり、図5(A)はほぼ最大数量の円板状製品が収容されている状態を示す図であり、図5(B)は半分程度の数量の円板状製品が収容されている状態を示す図である。 図6は、図1に示した組み立て式コンテナが折り畳まれた状態を模式的に示す断面図である。
本考案の一実施形態について図1〜図6を参照して説明する。
本実施形態においては、フィルムやテープ状の製品、あるいは、電子デバイス等のチップ部品がフィルム状基材に付着されて収容されたリール状製品、等の円板状製品を収容し、保管あるいは搬送等をする組み立て式コンテナについて説明する。
図1は、本考案の一実施形態に係る組み立て式コンテナ1の構成を示す分解斜視図である。
組み立て式コンテナ1は、主要な構成部として、パレット100、下金枠200、製品固定部材300、側板400及び上蓋500を有する。
パレット100は、組み立て式コンテナ1の搬送台となる扁平な直方体形状の部材であり、上面に円板状製品の収容空間が形成される基台である。パレット100の側面にはリフト用孔101が形成されており、これにフォークリフトの爪部が差し込まれることにより組み立て式コンテナ1はフォークリフトに支持されて持ち上げられ移動され、車両、船舶、航空機等の輸送手段に対する積み込みや積み下ろし、あるいは倉庫等の保管手段に対する搬入や搬出等が行われる。本実施形態においてパレット100は、ステンレスやアルミニウム等の金属の角材が溶接されて形成されたものであるが、樹脂等が成形されて形成されたいわゆる樹脂パレットであってもよい。
パレット100の四隅の下部は、上蓋500の上面四隅に形成されている段積み用係合凸部510と係合する段積み用係合部103に形成されている。段積み用係合部103が上蓋500の段積み用係合凸部510に係合されることにより、組み立てられた状態あるいは折り畳まれた状態の複数の組み立て式コンテナ1が、相互に横ずれを防止されて順次段積みされる。
また、パレット100の上面には、組み立て式コンテナ1の内部収容空間の底面を形成する床板105が設置される。床板105は、面部材の周囲に金属製枠部材が装着された構成である。面部材の材質は特に限定されないが、例えばプラスチック段ボール板、合成樹脂板(発泡合成樹脂板を含む)、薄い金属板、合板あるいは繊維板等が用いられる。
パレット100の上面には、周縁に沿って下金枠200が設置されている。下金枠200は、パレット100の四隅に設置されたコーナー金具210と、コーナー金具210を接続するようにパレット100の辺縁に沿って設置された連結金枠250とを有する。
コーナー金具210は、図2に示すように、断面略L字形状の一方の金具211と、断面略コの字形状の他方の金具212とが、一体に形成されてなり、さらに、所定高さに開口部218が形成された構成である。そして、断面略コの字形状の他方の金具212により、上下方向に延びる垂直溝217が形成されている。
後述するように、側板400の第1の側板410の両側側端面下方には回動用ピン417が形成されている。この回動用ピン417を、コーナー金具210の垂直溝217に挿入し、さらに垂直溝217の下端部で開口部218に沿って水平方向に移動させることで、第1の側板410はコーナー金具210により上方への抜け止めがなされる。すなわち、第1の側板410はコーナー金具210によりパレット100に対して離脱不能に設置される。そして、このように設置された対向する2枚の第1の側板410に対して、第1の側板410の両側縁に形成され対向配置されたスライド溝416に第2の側板430を挿入することにより、2枚の第1の側板410の対向する両側縁間を各々第2の側板430が連結する状態となり、パレット100上面の周縁に沿って4枚の側板が立設された状態とされる。
連結金枠250は、コーナー金具210を接続するようにパレット100の辺縁に沿って設置されており、側板400の下辺を支持するとともにその設置位置を規定する。
製品固定部材300は、組み立て式コンテナ1のパレット100上に、収容対象の円板状製品を保持するための部材である。
製品固定部材300は、製品固定ガイドローラ(ガイドローラ)310、ガイドローラ固定部330、ガイドローラ固定用板材(板材)350及び固定用バンド(板材保持手段)370を有する。
製品固定ガイドローラ310は、円板状製品の水平方向の(パレット100の上面に平行な面内での)位置を規定し、その横ずれを防止する部材である。本実施形態の組み立て式コンテナ1において、製品固定ガイドローラ310は、パレット100上に4本立設される。
製品固定ガイドローラ310は、配管用炭素鋼管(SGP、いわゆるガス管)の表面を、緩衝材としての収縮ゴムで被覆した構成である。製品固定ガイドローラ310の脚部311、すなわち製品固定ガイドローラ310をパレット100上に設置した場合に下側(パレット100側)となる底部314には、製品固定ガイドローラ310をパレット100に固定設置するための固定用ボルト313が突出形成されている。また、製品固定ガイドローラ310の頂部312、すなわち製品固定ガイドローラ310をパレット100上に設置した場合に上側(上蓋500側)となる端部は、先細のテーパー形状をなすように樹脂製部材が設置されている。
このような製品固定ガイドローラ310は、組み立て式コンテナ1組み立て時であって円板状製品収容時には、パレット100に形成されたガイドローラ固定部330に立設固定される。ガイドローラ固定部330は、図4に示すように、パレット100の上表面の鋼板及び床板105に形成された製品固定ガイドローラ310の固定用ボルト313が通過可能な開口331(ガイドローラ固定用開口331)と、ガイドローラ固定用開口331の位置のパレット100の上表面の鋼板の裏側に溶接固定されたガイドローラ固定用ナット332からなる構成である。製品固定ガイドローラ310は、その脚部311の固定用ボルト313がガイドローラ固定用開口331を介してガイドローラ固定用ナット332にねじ込まれることにより、そのガイドローラ固定部330の位置に立設固定される。
本実施形態において、円板状製品は、4本のガイドローラ固定部330によりその周囲位置が規定され、パレット100上に水平方向のずれが防止された状態に保持される。組み立て式コンテナ1において、収容対象の円板状製品はパレット100上面の中央(中心)に同心に載置するものとし、4本の製品固定ガイドローラ310は、パレット100の中央を中心として、第1の側板410または第2の側板430に平行な4方向のパレット100の中心から収容対象の円板状製品の半径に略等しい距離離れた位置に固定設置される。
組み立て式コンテナ1においては、収容対象とする円板状製品については、その径があらかじめ複数種類規定されており、この複数種類の径に対応した複数位置、すなわち、パレット100の中央を中心として第1の側板410または第2の側板430に平行な4方向のパレット100の中心からの距離が収容対象の円板状製品の径に対応している各複数の位置に、上述したガイドローラ固定部330が形成されている。
図1及び図3に示す実施形態では、組み立て式コンテナ1は3種類の径に対応しており、各製品固定ガイドローラ310に対して、パレット100の中心からの距離が各々異なる3か所の位置であって、各々4本の製品固定ガイドローラ310に対応して同心な4か所の位置、すなわち径12か所の位置に、上述のガイドローラ固定部330が形成されている。
なお、図3は、ガイドローラ固定部330の形成位置及びこれに係る製品固定ガイドローラ310の立設位置を説明するために、12か所のガイドローラ固定部330の各々に製品固定ガイドローラ310が立設された状態を示す図としてある。また、図3及び後述する図5及び図6においては、下金枠200は、説明の都合上特に重要ではないのでその詳細な記載は省略している。
ガイドローラ固定用板材350は、パレット100上に載置された円板状製品の上面に載置される板部材である。
ガイドローラ固定用板材350には、上述したガイドローラ固定部330の位置に対応する位置、すなわち計12か所の位置にガイドローラ固定用開口331が形成されており、製品固定ガイドローラ310の頂部312が通過可能となっている。従って、ガイドローラ固定部330は、パレット100上に円板状製品を載置し、その周囲4方向に製品固定ガイドローラ310が設置された状態においてその上部に載置される板材であり、製品固定ガイドローラ310の頂部がガイドローラ固定用板材350のガイドローラ通過用開口351を通過することにより、ガイドローラ固定用板材350の板面が最上部の円板状製品の上面に接直する位置まで落とし込まれることとなる。
ガイドローラ固定用板材350は、このようにパレット100上に載置された円板状製品上に載置され、円板状製品をパレット100上に固定するための固定用バンド370から円板状製品を保護するとともに、固定用バンド370により牽引力が円板状製品の上面に均一に作用する機能を有する。
ガイドローラ固定用板材350は、図3(A)に示すように、パレット100の上面とほぼ同じ大きさいの矩形の板部材に対して、その角部をカットして略正八角形形状に形成したものである。この角部をカットした箇所の縁で形成される対向する2方向の対辺に対して、各々固定用バンド370がかけられる。
本実施形態の組み立て式コンテナ1においては、パレット100の対角線方向に対して2本の固定用バンド370が設置される。パレット100の上面の下金枠200のコーナー金具210の近傍には、固定用バンド370を係止するためのフック371が設置されている。各固定用バンド370は、一方の端部が、パレット100の2つの対角線の一方の角部のフック371に固定されており、他方の端部が、パレット100の対向する角部のフック371にバックル372を介して容易に離脱不能に係止され、これにより、円板状製品及びガイドローラ固定用板材350を所望のテンションで引っ張り、パレット100上に保持する。固定用バンド370の長さ及び引っ張り力は、バックル372により調整される。
このような製品固定部材300の構成により、パレット100上に載置された円板状製品は、パレット100上に固定設置される。
側板400は、パレット100の上部周縁に沿って立設され、組み立て式コンテナ1の内部収容空間を規定する部材である。側板400は、パレット100の一方の方向の周縁に沿って対向して立設される2枚の第1の側板410と、第1の側板410の対向する両側辺を連結するようにパレット100の他方の方向の周縁に沿って対向して立設される2枚の第2の側板430とを有する。
なお、第1の側板410及び第2の側板430は、各々、床板105と同様に、面部材の周囲に、側部及び上下の金属製枠部材が装着された構成である。面部材は、例えばプラスチック段ボール板、合成樹脂板(発泡合成樹脂板を含む)、薄い金属板、合板あるいは繊維板等が用いられる。また枠部材は、例えば鋼材等で構成される。
図2を参照して前述したように、第1の側板410の両側に装着された側部金属枠412には、第2の側板430の側部がそれぞれスライド式に差し込まれるためのスライド溝416が形成してある。また、側部金属枠412の下部には、外方向に突出した回動用ピン417が形成されている。第1の側板410は、前述したように、回動用ピン417をコーナー金具210の垂直溝217に挿入し、垂直溝217の下端部で開口部218中を水平方向に移動させることで、回動用ピン417がコーナー金具210により上方への抜け止めがなされ、第1の側板410自体もパレット100に対して上方への抜け止めがなされる。この状態で、第1の側板410は、組み立て式コンテナ1の内側方向への回動可能な状態である。
2枚の第1の側板410が、上述したようにパレット100の一方の方向の周縁上に設置された状態において、第1の側板410の両側において各々対向配置されるスライド溝416に各々第2の側板430を挿入することにより、第1の側板410は内側方向へ回動不能となりパレット100の周縁上に垂直に設置され、対向する2枚の第2の側板430も、対向する2枚の第1の側板410の両端を接続する状態でパレット100の他方の方向の周縁上に垂直に設置される。
また、図1に示すように、第2の側板430の上部金属枠431の外面両側端部には、組み立て式コンテナ1の各角部において第1の側板410の上隅部と第2の側板430の上隅部とを連結する連結用金具438が装着されている。連結用金具438は、第2の側板430の上部金属枠431に回動可能に装着されており、図示省略するが、上述したように第2の側板430が第1の側板410のスライド溝416に挿入されてパレット100上に設置された状態においてスライド溝416の上端部に傾倒されることにより、第2の側板430の上端部がスライド溝416から分離する方向に相対的に移動不可能なように第2の側板430の上端部を係止する構造となっている。連結用金具438により第1の側板410と第2の側板430とがその上端部において順次結合されることにより、パレット100上に4枚の側板400で囲まれた内部収容空間が規定される。
上蓋500は、パレット100上に立設された側板400(第1の側板410及び第2の側板430)により形成される組み立て式コンテナ1の内部収容空間の上部開口を閉塞する部材である。上蓋500も、床板105、第1の側板410及び第2の側板430と同様に、プラスチック段ボール板、合成樹脂板(発泡合成樹脂板を含む)、薄い金属板、合板あるいは繊維板等で形成される面部材の周囲に、鋼材等の金属で構成される枠部材が装着された構成である。
上蓋500の上面には、物品を収容した状態で、あるいは、折り畳まれた状態で、組み立て式コンテナ1を順次段積み可能なように、段積み用係合凸部510が形成されている。段積み用係合凸部510は、パレット100の四隅の下部の段積み用係合部103に係合するような配置、形状に形成される。
なお、段積み用係合凸部510の代わりに、単にゴム板等の滑り止めを貼着しパレット100を単に下段の組み立て式コンテナ1の上蓋500の上に載置することにより複数の組み立て式コンテナ1を段積みする構成とすることも可能であり、段積み時の横ずれ防止手段としては、組み立て式コンテナ1の搬送環境、搬送条件等に応じて適宜適当なものを設置すればよい。
また、上蓋500の縁部のうち、第2の側板430の上縁に対応する位置に配置される縁部には、上蓋500を組み立て式コンテナ1の上部に保持するための上蓋固定用ゴムバンド520が装着されている。上蓋固定用ゴムバンド520は、組み立て式コンテナ1が組み立てられた状態においては、第2の側板430の外面に設置された組み立て時ゴムバンド受け521に係合される。また、組み立て式コンテナ1が折り畳まれた状態においては、パレット100の第2の方向の下金枠200の連結金枠250の上部外面に設置された折り畳み時ゴムバンド受け522に係合される。これにより、上蓋500は、組み立て式コンテナ1が組み立てられた状態あるいは折り畳まれた状態のいずれにおいても、組み立て式コンテナ1の上部から容易に離脱不能な状態に保持される。
このような構成の組み立て式コンテナ1の使用形態について説明する。
まず、物品を収容せず組み立て式コンテナ1を保管あるいは回送する時には、まず、4本の製品固定ガイドローラ310を各々ガイドローラ固定部330から離脱させる。
続いて、側板400の四隅上部の連結用金具438を操作し、第1の側板410と第2の側板430の連結状態を全て解除する。これにより、第2の側板430は第1の側板410と分離可能な状態となるので、第2の側板430を対向する第1の側板410の対向するスライド溝416中を上方にスライドさせ、第1の側板410の間から抜き取る。その結果、第2の側板430はパレット100上から分離される。
2枚の第2の側板430を各々対向配置された第1の側板410の間から抜き取ることにより、第1の側板410も内側方向に傾倒可能であり、また、第1の側板410の下端部も内側に移動可能となる。そこで、第1の側板410の下端部を内側に移動させ、第1の側板410の回動用ピン417を下金枠200のコーナー金具210の開口部218中を移動させ垂直溝217の下端部まで移動させ、さらに、回動用ピン417がコーナー金具210の垂直溝217中を上方に移動するように第1の側板410を上方に持ち上げる。その結果、第1の側板410もコーナー金具210から分離される。
このようにパレット100から分離した4枚の側板400(2枚の第1の側板410及び2枚の第2の側板430)は、図6に示すようにパレット100上の下金枠200の内側に載置する。
また、パレット100のガイドローラ固定部330から離脱させた4本の製品固定ガイドローラ310、ガイドローラ固定用板材350も、パレット100の下金枠200の内側のその他の空間、あるいは、側板400の上の空間に載置する。
なお、2本の固定用バンド370については、図6には図示しないが、バックル372が装着されている側のみをバックル372から分離し、パレット100上の下金枠200の内側の空間であって、側板400、製品固定ガイドローラ310等を載置した後の隙間の空間に収容しておくのが好ましい。
そして、これら側板400等を載置したパレット100上の下金枠200の内部空間に対して上蓋500をかぶせ、上蓋500に設置された上蓋固定用ゴムバンド520をパレット100に形成された折り畳み時ゴムバンド受け522に係合させる。これにより、組み立て式コンテナ1は、図6に示すように折り畳まれた状態とされる。
このように保管あるいは回送状態に折り畳まれた組み立て式コンテナ1を使用する場合、すなわち、所望の円板状製品の収容、搬送等を行う場合には、まず、折り畳まれた組み立て式コンテナ1において、上蓋500の上蓋固定用ゴムバンド520の係止を解除し、上蓋500、側板400(第1の側板410及び第2の側板430)、製品固定ガイドローラ310、ガイドローラ固定用板材350及び固定用バンド370をパレット100の上部から取り出す。
次に、4本の製品固定ガイドローラ310のうち3本の製品固定ガイドローラ310を、収容対象の円板状製品の径に合わせた位置のガイドローラ固定部330に固定し、パレット100の内部収容空間に立設する。
この状態で、パレット100の上面の3本の製品固定ガイドローラ310で囲まれた空間に円板状製品が収容可能となるので、順次、あるいはまとめて一括的に、円板状製品を収容する。
全ての円板状製品を収容したら、未設置だった最後の1本の製品固定ガイドローラ310をパレット100のガイドローラ固定部330に設置する。
次に、ガイドローラ固定用板材350を、収容した円板状製品の上面に載置する。すなわち、ガイドローラ固定用板材350のガイドローラ通過用開口351に4本の製品固定ガイドローラ310の頂部312を通過させ、ガイドローラ固定用板材350を収容した円板状製品の上面に落とし込む。
次に、固定用バンド370を収容した円板状製品及びガイドローラ固定用板材350の上にかける。すなわち、2本の固定用バンド370の各々を、固定用バンド370が当初よりフック371に係止されているパレット100上の1の角部から、ガイドローラ固定用板材350の上面を通過させてパレット100上で対角線方向となる反対側の角部に向けて渡し、その端部をフック371に係止させる。その際には、バックル372を用いて、固定用バンド370が適切なテンションで引っ張られるようにする。その結果、円板状製品には、ガイドローラ固定用板材350を介してパレット100の上面方向に押し付けられる力が作用し、パレット100の上面の組み立て式コンテナ1の内部収容空間であって、4本の製品固定ガイドローラ310により規定された位置に適切に保持される。
このようにして円板状製品を収容したら、次にパレット100の周縁に沿って側板400を設置する。まず、第1の側板410をパレット100の一方方向に対向するコーナー金具210の間に設置する。すなわち、第1の側板410の両側端部下側の回動用ピン417を各々コーナー金具210の垂直溝217に落とし込み、垂直溝217の下端部において開口部218中を移動させてパレット100の周縁位置に移動させる。この状態で、回動用ピン417はコーナー金具210に係合されることとなり、第1の側板410はパレット100上に上方に抜き取り不能に設置される。
2枚の第1の側板410を設置したら、第1の側板410の両側において対向するスライド溝416の各々に、上方より第2の側板430を挿入し、パレット100上面までスライド移動させる。そして、第2の側板430の上端部両側に設置されている連結用金具438を回動させて第1の側板410と第2の側板430とを上端部において順次係合させる。その結果、パレット100上に4枚の側板400が立設される。
パレット100上に側板400を設置したら、その上部開口を上蓋500で被覆し、上蓋500の上蓋固定用ゴムバンド520を第1の側板410に形成された組み立て時ゴムバンド受け521に係合する。その結果、上蓋500は容易に離脱不能に側板400の上部に保持される。
このように形成された組み立て式コンテナ1は、所望の搬送手段、輸送手段により搬送、輸送されて、保管や輸送等される。
なお、前述した組み立て式コンテナ1の使用時の手順において、円板状製品の収容と側板400の設置は、適宜順番を変更してよい。また、一部の側板400を設置した状態で円板状製品を収容し、製品固定ガイドローラ310の最後の1本を設置した後、残った側板400も設置するというような作業形態であってもよい。
このように本考案によれば、円板状製品を適切に収容し搬送等することのできる組み立て式コンテナを提供することができる。特に、組み立て式コンテナ1においては、円板状製品の収容位置を製品固定ガイドローラ310で規定することにより水平方向のずれを防止し、また、上部にガイドローラ固定用板材350を介在させて固定用バンド370でパレット100に締め付けることによりパレット100に対して上下方向に円板状製品の位置を規定している。従って、所望の円板状製品を、安全に高い信頼性で収容し搬送等することができる。
また、組み立て式コンテナ1は、廃棄部材を生じることなく繰り返し利用することのできる、いわゆるリターナブルな組み立て式コンテナである。従って、廃棄物の低減に寄与した環境に優しい物品の搬送等を実現することができる。また、その点においても搬送コスト等のコストを低減した効率よい物品の搬送等を実現することができる。
また、組み立て式コンテナ1は、収容対象の円板状製品の径に応じて製品固定ガイドローラ310の設置位置を変更することにより、複数種類の円板状製品に対して、1つの組み立て式コンテナ1を適用することができる。その結果、組み立て式コンテナをより一層効率よく使用することができる。また、これにより結果的に、より一層廃棄物の低減に寄与した環境に適した組み立て式コンテナであると言える。
また、本考案の組み立て式コンテナは、使用しない時には容積を小さくすることができ、その小さな容量で保管や回送を行うことができる。従って、これによっても、使用効率が高く、コストを低減でき、環境等に適した組み立て式コンテナ1と言える。
なお、本考案は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲内で種々に改変することができる。
1…組み立て式コンテナ
100…パレット
101…リフト用孔
103…段積み用係合部
105…床板
200…下金枠
210…コーナー金具
211…一方の板面
212…他方の板面
217…垂直溝
218…開口部
250…連結金枠
300…製品固定部材
310…製品固定ガイドローラ(ガイドローラ)
311…脚部
312…頂部
313…固定用ボルト
314…底部
330…ガイドローラ固定部
331…ガイドローラ固定用開口
332…ガイドローラ固定用ナット
350…ガイドローラ固定用板材(板材)
351…ガイドローラ通過用開口
370…固定用バンド(板材保持手段)
371…フック
372…バックル
400…側板
410…第1の側板
411…上部金属枠
412…側部金属枠
416…スライド溝
417…回動用ピン
430…第2の側板
431…上部金属枠
438…連結用金具
500…上蓋
510…段積み用係合凸部
520…上蓋固定用ゴムバンド
521…組み立て時ゴムバンド受け
522…折り畳み時ゴムバンド受け

Claims (4)

  1. パレットと、
    前記パレット上面に着脱可能に立設される複数の製品固定用のガイドローラであって、収容対象の円板状製品の外径に応じて当該円板状製品の水平方向の位置を規定する所定の位置に立設されるガイドローラと、
    収容された前記円板状製品の上面を被覆する板材と、
    前記板材を前記円板状製品の上面位置に維持する板材保持手段と、
    前記パレットの上部周縁に立設可能であるとともに折り畳み可能で、立設された状態において内部に前記ガイドローラ、前記板材、前記板材保持手段並びに当該ガイドローラ、板材及び板材保持手段により保持された円板状製品を収容する収容空間を前記パレット上に形成する複数の側板と、
    前記複数の側板により形成される前記収容空間の上部開口を閉塞する上蓋と
    を有する組み立て式コンテナ。
  2. 前記板材は、前記ガイドローラの頂部を通過させるガイドローラ通過用開口を有し、前記ガイドローラの頂部を当該ガイドローラ通過用開口に通過させた形態で前記円板状製品の上面を被覆することを特徴とする請求項1に記載の組み立て式コンテナ。
  3. 前記板材保持手段は、前記板材の上面を通過し両端が前記パレットに固定された固定用バンドであることを特徴とする請求項1又は2に記載の組み立て式コンテナ。
  4. 前記ガイドローラの各々は、下方に突出したボルトを有し、
    前記パレットには、複数の円板状製品の各外径に対しての前記複数のガイドローラが当該円板状製品の水平方向の位置を規定することのできる各位置に、前記ガイドローラの前記ボルトに係合可能なガイドローラ固定用ナットが埋設されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の組み立て式コンテナ。
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