JP6312995B2 - 脂肪族アルキルアルコールの製造方法 - Google Patents
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例えば特許文献1には、ルテニウムを酸性の担体に担持させた触媒を用いて、ベンゼンジメタノールの芳香環部分を核水添し、シクロヘキサンジメタノール(CHDM)を得ることが記載されている。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、担持ルテニウム触媒を用いた核水添反応において、再現性よく高い選択率を得るための製造方法を提供することを課題とする。
[1]芳香族アルキルアルコールの芳香族基を触媒存在下で還元し、対応する脂肪族アルキルアルコールを製造する方法であって、前記触媒がルテニウムを担体に担持した触媒(以下、「担持ルテニウム触媒」という。)であり、かつ前記触媒に含まれるルテニウム原子に対するハロゲン原子のモル比が0.85以下であることを特徴とする、脂肪族アルキルアルコールの製造方法、
[2]前記ハロゲンが、塩素であることを特徴とする、上記[1]に記載の脂肪族アルキルアルコールの製造方法、
[3]前記担体が、アルミナ又は炭素質担体であることを特徴とする、上記[1]又は[2]に記載の脂肪族アルキルアルコールの製造方法、
[4]前記製造方法において、芳香族基を還元して得られる対応する脂肪族アルキルアルコールの選択率が75%以上であることを特徴とする、上記[1]〜[3]のいずれか1に記載の脂肪族アルキルアルコールの製造方法。
[5]前記芳香族アルキルアルコールが、ベンゼンジメタノールであることを特徴とする、上記[1]〜[4]のいずれか1に記載の脂肪族アルキルアルコールの製造方法、に存する。
本発明に用いる触媒は、担持ルテニウム触媒(以下、「本発明の触媒」ということがある。)である。具体的には、担体に、触媒活性種としてルテニウムを担持させた触媒である。
本発明の触媒においてルテニウムは、本発明の触媒を用いて還元反応を行なう際に、金属ルテニウムの状態で担体に担持されていればよい。後述する通り、通常は、金属ルテニウム源となる化合物(以下、「ルテニウム原料」ということがある。)を担体に接触させ、乾燥、洗浄等の処理を行った後、還元処理によって、金属ルテニウムに変換して用いる。
本発明の触媒に用いられる担体の表面積は特に限定されないが、通常1〜2000m2/gであり、好ましくは10〜1500m2/gである。前記下限値以上のものを用いることで、ルテニウムを担体に高い分散度で担持することを可能とし、十分な触媒活性を得る上で好ましい。また前記上限値以下のものを用いることは、通常担体が有する細孔を有効に利用できる点で好ましい。特に担体としてアルミナを用いる場合は、その表面積が50〜500m2/gであることが、高い生産性を得る上でより好ましい。
本発明の触媒中に含まれるハロゲンの含有率は、本発明の触媒に含まれるルテニウム原子に対するハロゲン原子のモル比で0.85以下であり、好ましくは0.60以下、より好ましくは0.40以下であり、下限は特に限定はされないが、通常0.005以上が好ましい。本発明の触媒中に含まれるハロゲン含有率が前記上限値よりも高い場合、ハロゲンに由来する触媒酸点によって、芳香族アルキルアルコールが有するアルキレン基と水酸
基の結合が切れる副反応が進行しやすくなり、目的化合物の選択率が低下する場合がある。
本発明の触媒中には、本発明の効果を阻害しない限り、ルテニウム以外の金属成分を含んでいてもよく、具体的には、鉄、オスミウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニッケル、パラジウム、銅、スズ、白金等が挙げられ、高い触媒活性が得られる点で、スズ、白金が好ましい。ルテニウム以外の金属成分は、特に限定されないが、ルテニウムと共に触媒として作用するものでも、助触媒として作用するものであってもよいが、助触媒として作用し、ルテニウムの活性を向上させるものが好ましい。
本発明の触媒は、通常、ルテニウム原料を担体に接触させ、その後ハロゲン含有率の制御を行い、更に、還元処理をして得られる。なお、本願において金属ルテニウムを担体に担持させる前の状態のものを「触媒前駆体」と呼ぶ。
本発明において用いられるルテニウム原料は、特に限定されないが、ルテニウムのハロ
ゲン化物、硝酸ルテニウム、硫酸ルテニウムなどのルテニウムの鉱酸塩;酢酸ルテニウムなどのルテニウムの有機酸塩;水酸化ルテニウム;酸化ルテニウム;有機ルテニウム化合物;ルテニウム錯塩などが用いられ、中でも入手が容易で物性面で使用しやすい点でルテニウムのハロゲン化物が好ましく、さらに溶解性、特に水への溶解度が良好である点でルテニウムの塩化物がより好ましい。
乾燥で溶媒を除去する際の乾燥温度は特に限定されないが、通常は50℃以上、300℃以下、好ましくは250℃以下、より好ましくは200℃以下、更に好ましくは180℃以下である。前記範囲内で乾燥を行うことで十分に溶媒を除去することができる。
乾燥時におけるその他の条件としては、特に限定されないが、通常は乾燥の効率を上げ
るため減圧下での乾燥や、窒素や空気などのガスの流通下での乾燥が好ましい。
還元によるハロゲン除去処理の方法は、特に限定されないが、例えば水素気流中で、加熱することにより、前記触媒前駆体中のハロゲンを、ハロゲン化水素の気体として除去することができる。
前記洗浄処理は、前記触媒前駆体中に含まれるハロゲンを、酸塩基反応を利用した洗浄処理を行なうことが好ましく、塩基性溶液を使用した洗浄処理を行なうことがより好ましい。酸塩基反応を利用した洗浄処理を行なうことで、ハロゲンは対応する塩に変換されて溶液中に溶解することから、その後のろ過等の操作によって、担持ルテニウム触媒から効率的にハロゲンを除去することが可能となり、かつルテニウムは担体上に残留させることができるためである。
前記洗浄処理時の温度は、特に限定されないが、通常は5℃以上、好ましくは10℃以上、通常100℃以下、好ましくは90℃以下、より好ましくは操作性の面で50℃以下である。
洗浄処理における洗浄時間は前記触媒前駆体に含まれるハロゲン原子が、塩基性溶液中の塩基と接触するに十分な時間を行えば特に限定されないが、通常は1分〜60分間である。前記処理時間で洗浄処理することにより、担体の細孔内に塩基性溶液が浸透し、ハロゲンと塩基が十分に接触することができ、かつ必要十分な処理ができる点で好ましい。
以上のような工程を経てハロゲンを除去することにより、本願発明の触媒に含まれるルテニウム原子に対するハロゲン原子のモル比を0.85以下に調整することができる。
溶媒の除去方法は特に限定されないが、通常は乾燥により除去する。乾燥温度は特に限定されないが、通常は50℃以上、300℃以下、好ましくは250℃以下、より好ましくは200℃以下、更に好ましくは180℃以下で行なう。前記範囲内で乾燥を行うことで溶媒を十分に除去することができる。
前記触媒前駆体を還元処理することにより、触媒前駆体中のルテニウム原料が金属ルテニウムに変換されることで、金属ルテニウムが担体に担持された状態となり、目的とする触媒が得られる。
した触媒は、必要に応じ引き続き安定化処理を行ってもよい。
安定化処理の時間は、安定化効果が得られれば、具体的には不活性な気体の流通下で触媒の発熱がなくなったことが確認されれば特に限定されないが、通常10分〜60分間である。
本発明の製造方法は、上記の本発明の触媒の存在下、芳香族アルキルアルコールの芳香環を還元(核水添)することにより行なう。
本発明の製造方法において、原料として使用することのできる芳香族アルキルアルコールとしては、芳香環に置換基としてアルキレン基と、アルキレン基に結合する水酸基を有するものであれば特に限定されない。
本発明の製造方法に用いられる芳香族アルキルアルコールの好ましいものとしては、下記一般式(1)に記載の末端構造を有する芳香族アルキルアルコールである。
一般式(1)において、Arは芳香族アルキルアルコールの芳香環部分(芳香族基)を表し、nは、1以上の整数を表す。
本発明において行なわれる芳香族アルキルアルコールの対応する脂肪族アルキルアルコールへの還元反応は、溶媒を用いても、無溶媒でも行うことができるが、通常は溶媒の存在下で行われる。前記反応に用いられる溶媒としては、通常、水;メタノールやエタノールなどのアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサンやエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類;ヘキサン、デカリンなどの炭化水素類等である。これらの溶媒は、単独でも2種類以上の混合溶媒としても用いることができる。
溶媒の使用量は、特に限定はされないが、原料(芳香族アルキルアルコール)に対して通常0.1質量倍以上、好ましくは0.5質量倍以上、より好ましくは1.0質量倍以上であり、通常20質量倍以下、好ましくは10質量倍以下である。
本発明の製造方法にて行なわれる還元反応は、通常、加圧水素ガス下で行われる。還元反応の圧力は特に限定されないが、通常0.1〜30MPaであり、好ましくは1〜25MPa、より好ましくは3〜20MPaである。一般的には、反応圧力を上昇させると触媒への水素供給が促進され、反応速度が向上する。一方で、高い反応圧力で実施するには特別に耐圧性を高めた反応器等の設備が必要となる。
通常、核水添反応は液相で行うが、気相で行うこともできる。
本発明の製造方法で得られる脂肪族アルキルアルコールは、上記の芳香族アルキルアルコールの芳香族基が還元(核水添)され、かつ置換基として有していたアルキレン基と、アルキレン基に結合する水酸基をそのまま有するものである。以下これを、対応する脂肪族アルキルアルコールと呼ぶ。
本発明の製造方法で得られる脂肪族アルキルアルコールの好ましいものとしては、下記一般式(2)に記載の末端構造を有する脂肪族アルキルアルコールである。
一般式(2)において、Rは、芳香族アルキルアルコールの芳香族基が還元された脂肪族環状構造を表し、nは1以上の整数を表し、還元前の芳香族基が持ちうる最大の置換基の数がその上限である。
(ガスクロマトグラフ(GC)分析)
装置: 島津製作所社製 GC−14A
カラム: TC1701 0.32mm×60m
カラム温度: 70℃から210℃まで
昇温速度: 5℃/分
検出器: FID
キャリアーガス: He
スプリットパージ流量:45ml/分
サンプル注入量: 0.5μl
本発明の触媒中のハロゲン含有率の分析は、本発明の触媒20mgを助燃剤と一緒に燃焼させ、発生したガスを水溶液へ吸収させ、その溶液をイオンクロマトグラフにより分析した。
焼成装置: 三菱化学社製 QF−02
イオンクロマトグラフ:日本ダイオネクス社製 DX−500
カラム: 日本ダイオネクス社製 AS12A
触媒中のナトリウム含有率の分析は、触媒20〜50mgを湿式分解し、定容後その溶液を以下の原子吸光分光光度計にて測定した。
原子吸光分光光度計:バリアンテクノロジーズジャパンリミテッド社製SpectrAA220
(製造例1)
・担体調製
50℃の乾燥機中で乾燥させたアルミナ(日揮化学社製 N612N、表面積174m2/g)11.9gを、100mlのナスフラスコ中に入れ、水を20ml添加し、攪拌した。攪拌後、水を減圧留去し、吸水したアルミナを取り出し、表面の余剰の水分を拭き取った後に、秤量すると17.3gであった。これよりアルミナ担体の吸水率は44.8質量%と求められた。このアルミナから篩い分けにより、149μm以下のものを取り出し、引き続く以下の工程に担体として使用した(以下、これをアルミナ担体と略記することがある)。
前記アルミナ担体4.75gと、ルテニウム原料として塩化ルテニウム(エヌ・イーケムキャット社製 塩化ルテニウム(RuCl3・XH2O、Ru含有率42質量%)0.595g(アルミナ担体に担持されたルテニウム量が、金属ルテニウムとして質量百分率で5質量%相当)を、100mlナスフラスコに秤量し、水4.7mlを加えて攪拌した(水の添加量はアルミナ担体の吸水量の200質量%に相当)。攪拌溶液全体がなじんだ後、ナスフラスコ内を減圧しながら湯浴(60〜70℃)で加熱し、ルテニウム原料溶液を前記アルミナ担体にすべて含浸させると共に、余分な水分を完全に除去した。
ガス流通量:アルゴンガス 50ml/分
乾燥温度 :20℃から150℃まで20分間かけて昇温し、150℃にて2時間保持の後、50℃まで放冷した。
炭酸ナトリウム0.28gを、50mlビーカーにとり、イオン交換水20mlを加えて溶解させた。この炭酸ナトリウム水溶液に、上記触媒前駆体全量を懸濁させ、加えて30分間室温で攪拌した。前記懸濁液を、桐山ロート(40mmφ、濾紙No.5B)を用いてろ過し、桐山ロート上にて触媒前躯体を10mlのイオン交換水で4回洗浄した。洗浄を行った触媒前躯体をガラス管(パイレックス(登録商標))につめ、アルゴン流通下で乾燥させた。乾燥の条件は、上記含浸工程における条件と同じである。
上記洗浄工程を経た触媒前躯体に対して、還元処理を行ない、ルテニウム原料を金属ルテニウムに還元した。
還元処理は、再度触媒前駆体を、ガラス管(パイレックス(登録商標))につめ、H2ガスを 83ml/分で流通させながら、還元温度25℃から430℃まで60分間かけ
て昇温の後、430℃にて2時間保持して行なった。その後、流通ガスをアルゴンに切り替え、流量50ml/分流通下、50℃まで放冷した。
本発明の触媒を用いた還元(核水添)反応として、ベンゼンジメタノール(BDM)を原料として、シクロヘキサンジメタノール(CHDM)を製造する反応を行なった。
(実施例1)
ミクロオートクレーブ(70ml)に、ベンゼンジメタノール(BDM)2g(14.
48mmol)、製造例1で得た5質量%Ru−Al2O3触媒を0.4g(BDMに対
しRuが1質量%)、THF 11ml、及び攪拌子をアルゴン気流下で仕込んだ。前記
ミクロオートクレーブを密閉後、H2圧力1MPaで系内を水素ガスで3回置換した。その後反応圧力の5MPaに調整した。ミクロオートクレーブを反応温度である60℃に設定した電気炉内に設置して昇温し、30分経過した時点を反応開始とした。反応開始から3時間経過後、ミクロオートクレーブを電気炉から取り出し、室温まで放冷した。残圧をパージした後、ミクロオートクレーブの蓋を開けた。
このGC測定用サンプルを、上記条件によるGC分析を行い、反応の転化率および選択率を求めた。結果を表1に示した。
ト(4HBA)について定量を行った。またcis−/trans−異性体が存在するもの(CHDM、DMCH、MCHM)は、両者の合計量で算出した。核水添反応におけるこれらの化合物の生成工程を以下に示す。
転化率(%) = 100−(反応後のBDM量(mol)/ 仕込BDM量(mol))
×100
選択率(%) = CHDM量(mol)/(DMCH、pXY、MCHM、HMMB、
CHDM、4HBAの合計量(mol))×100
またcis−/trans−異性体が存在する化合物(CHDM、DMCH、MCHM)は、両者の合計として選択率や収率を算出した。
洗浄工程に使用する炭酸ナトリウムの量を1.3gとしたこと以外は、上記記載の製造例1と同様の製造方法で触媒を調製した。この方法で製造した触媒に含まれるCl含有率は触媒の全質量に対して0.19質量%であった。触媒に含まれるルテニウム原子に対するハロゲン原子のモル比は0.11であった。
洗浄工程に使用する炭酸ナトリウムの量を3.9gとしたこと以外は上記記載の製造例1と同様の製造方法で触媒を調製した。この方法で製造した触媒に含まれるCl含有率は触媒の全質量に対して0.05質量%であった。触媒に含まれるルテニウム原子に対するハロゲン原子のモル比は0.03であった。
上記洗浄工程を行わなかったこと以外は上記記載の製造例1と同様の製造方法で触媒を調製した。この方法で製造した触媒に含まれるCl含有率は触媒の全質量に対して2.3
質量%であり、Clが触媒に多く含まれていた。触媒に含まれるルテニウム原子に対する
ハロゲン原子のモル比が1.31であり、Clがルテニウムに対して多く含まれていた。
洗浄工程に使用する炭酸ナトリウムの量を0.13gとしたこと以外は上記記載の製造例1と同様の製造方法で触媒を調製した。この方法で製造した触媒に含まれるCl含有率は触媒の全質量に対して1.6質量%であり、Clが触媒に多く含まれていた。触媒に含
まれるルテニウム原子に対するハロゲン原子のモル比が、0.91であり、Clがルテニウムに対して多く含まれていた。
製造例2および3に記載の触媒を用いた以外は、上記実施例1に記載の方法と同様に還元反応を行った。結果をそれぞれ表1に示した。
(実施例4)
反応圧力を10MPaとしたこと以外は実施例1に記載の方法と同様に還元反応を行った。結果を表1に示した。
製造例2に記載の触媒を用いた以外は実施例4に記載の方法と同様に還元反応を行った。結果を表1に示した。
(比較例1)
上記記載の製造例4の触媒を用いた以外は、実施例1に記載の方法と同様に還元反応を行った。結果を表1に示した。
上記記載の製造例5の触媒を用いた以外は、実施例1に記載の方法と同様に還元反応を行った。結果を表1に示した。
Claims (4)
- 下記一般式(1)に記載の芳香族アルキルアルコールの芳香族基を触媒存在下で還元し
、対応する脂肪族アルキルアルコールを製造する方法であって、前記触媒がルテニウムを
担体に担持した触媒であり、かつ前記触媒に含まれるルテニウム原子に対する塩素原子の
モル比が0.005以上0.85以下であることを特徴とする、脂肪族アルキルアルコー
ルの製造方法。
Ar(−CH2−OH)n ・・・ (1)
(式中、Arはベンゼン環からn個の水素原子を除いたものを表し、nは1又は2の整数
を表す。ベンゼン環の残りの水素原子のうち1つは、炭素数1〜4のアルキル基で置換さ
れていてもよい。) - 前記担体が、アルミナ又は炭素質担体であることを特徴とする、請求項1に記載の脂肪
族アルキルアルコールの製造方法。 - 前記製造方法において、芳香族基を還元して得られる対応する脂肪族アルキルアルコー
ルの選択率が75%以上であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の脂肪族アルキ
ルアルコールの製造方法。 - 前記芳香族アルキルアルコールが、ベンゼンジメタノールであることを特徴とする、請
求項1〜3のいずれか1項に記載の脂肪族アルキルアルコールの製造方法。
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